JP2014153513A - 角度依存性光線透過フィルム - Google Patents

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Abstract

【課題】光源から真っ直ぐ前方に進む光は遮断し、光源から前方斜めに進む光を透過させることができる新たな構造の角度依存性光線透過フィルムを提供する。
【解決手段】基材の表裏両側に、一つ又は複数の遮光領域31、41と一つ又は複数の透光領域32、42とを有する遮光層を備えた角度依存性光線透過フィルムであって、フィルムの厚さ方向断面にみて、表裏一側の遮光層における各透光領域32の位置と、表裏他側の遮光層における各透光領域42の位置とが一致しないようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、フィルムに入射する光線の入射角度によって、フィルムを透過して出射する光線の透過率が異なる角度依存性光線透過フィルムに関する。中でも、フィルム面に対して垂直に入射する光線(入射角=0°)よりも、フィルム面に対して斜め方向から入射する光線(入射角>0°)の方が、光線透過率が高い角度依存性を備えた角度依存性光線透過フィルムに関する。
液晶表示装置は一般的に、液晶パネルの背面側に、該液晶パネルに光を供給するバックライトモジュールを配置して構成されている。
液晶表示装置のバックライトモジュールには、主に直下型方式とエッジライト型方式の2つの方式がある。このうちの直下型方式は、一つ又は複数の光源を基板上にマトリクス配置し、光源からある程度空間を設けた位置に拡散板を配置して輝度を均一化する方式である。他方のエッジライト型方式は、導光板の一側端(サイド又はボトム)に沿って多数の光源を一直線上に適宜間隔をおいて配置し、導光板側面から光線を入射させて輝度が均一化した後、導光板の前面から液晶パネルに光を出射する方式である。
直下型表示装置は、エッジライト型に比べて、高コントラストを実現できる反面、輝度ムラが発生し易く、輝度均一化のためにはバックライトユニット、特に拡散板の厚みが必要となるため、装置全体の厚みや重量が増加するという問題があった。そのため、直下型表示装置用バックライトに関しては、バックライトユニットの厚みを削減しつつ、輝度の均一性を改善する技術が求められていた。
このような観点から、特許文献1では、表示パネルの背面に配置され、前記表示パネルに光を照射する面状のバックライトユニットであって、前記表示パネルと対向する対向面に設けられ、それぞれ前記表示パネル方向に光を出射する複数の点光源と、前記点光源に対して前記表示パネルと反対側に対向して設けられた下側反射膜と、前記点光源に対して前記表示パネル側に前記下側反射膜と対向して設けられ、前記点光源から出射された光の一部を透過し、一部を反射する上側反射膜と、を備え、前記上側反射膜は、反射率80%以上、透過率18%以下の反射シートに、光を透過する複数の透孔からなる開口パターンを設けることにより光反射領域と光透過領域とが形成されてなる構成を備えたバックライトユニットが開示されている。
また、特許文献2では、薄型で且つ両面を同時に均一な輝度で照射することが可能な導光板として、第1出光面と、上記第1出光面に対向する面である第2出光面と、上記第1出光面および上記第2出光面の間の側面のうち、少なくとも一つの上記側面に設けられた入光面とを有する本体部と、上記第1出光面および上記第2出光面上に形成され、導光方向に沿って直線状に形成された単位プリズムが導光方向と交差する方向に複数配置されてなる光学要素部とを有することを特徴とする導光板が提案されている。
特許文献3には、エッジライト型の面光源装置において、光源部に対する距離によって生じる輝度ムラを改善して面内輝度の均一性を向上させることができる光学シートとして、プリズムフィルムと基材フィルムとこれらを一体に接合する接合層とを備え、接合層が、シート面に直交する1つの方向において、一方の端部から他方の端部に向けてしだいに厚みが薄くなっている光学シートが開示されている。
特許文献4には、点光源を用いた直下型点光源バックライトにおいて、優れた輝度均一性を有したまま、バックライトユニットの厚みの薄さを保ち、点光源の個数を大幅に削減することを可能にする直下型点光源バックライト装置として、複数の点光源と、複数の点光源の上方に配置された光学板と、光学板の上方に配置された第1及び第2のプリズムシートと、を備え、複数の点光源のそれぞれは、光ピーク角度が±50〜80°であり、光学板は、少なくとも一方の表面に複数の凸型三角錐を有し、光学板の複数の凸型三角錐が賦形された面と反対側の面から入光した光の全光線透過率が37〜58%であり、第1及び第2のプリズムシートのそれぞれは、表面に平行に延在する複数の三角プリズムを有し、第1及び第2のプリズムシートは、それぞれの複数の三角プリズムの延在方向が互いに略直交となるように配置されている、直下型点光源バックライト装置が開示されている。
特開2010−272245号公報 特開2012−243612号公報 特開2012−194397号公報 特開2013−4408号公報 特開平2−51101号公報
LEDからの光は直進性が強い、すなわち、拡散性が小さく、側方に比べて前方に進む光量が多いという特徴がある。そのため、LEDを使用する場合には、光源近傍と光源から離れた部分との輝度の不均一化を特に調整する必要がある。しかも、近年、パソコンや携帯電話などの液晶表示装置においては、直下型方式及びエッジライト型方式などの方式を問わず、光源の数を減らす傾向があるため、表示画面における輝度の不均一化を調整することが益々重要となって来ている。
このような課題を解決するため、本発明者は、光源から真っ直ぐ前方に進む光は遮断し、光源から前方斜めに進む光を透過させることができるフィルムを、光源の前方、すなわち視認側に配置することによって、輝度の均一化を図ることを着想した。
ちなみに、このような作用を有する部材に関して先行技術を調べたところ、類似する作用を有する部材の発明として、特許文献5(特開平2−51101号公報)には、シート内部の屈折率の違いを利用し、光線透過方向に置いて屈折率差がない角度のみ光線を透過するが、屈折率差を持つ角度で入射した際には散乱を起こす光制御板として、それぞれの屈折率に差がある分子内に1個以上の重合性炭素−炭素二重結合を有する複数の化合物からなり、特定の角度から照射される紫外線によって屈折率の異なる領域が、ある方向に配向した状態で存在するように硬化する重合性組成物から形成された膜又はシートが、該膜又はシートの位置によって紫外線の照射角度を変化させて硬化されてなることを特徴とする光制御板が開示されている。
本発明は、光源から真っ直ぐ前方に進む光は遮断し、光源から前方斜めに進む光を透過させることができる新たな構造の角度依存性光線透過フィルムを提案せんとするものである。
本発明は、基材の表裏両側に、一つ又は複数の遮光領域と一つ又は複数の透光領域とを有する遮光層を備えた角度依存性光線透過フィルムであって、フィルムの厚さ方向断面にみて、表裏一側の遮光層における各透光領域の位置と、表裏他側の遮光層における各透光領域の位置とが一致しないことを特徴とする角度依存性光線透過フィルムを提案する。
本発明が提案する角度依存性光線透過フィルムは、フィルムに入射する光線の入射角度によって、フィルムを透過する光線の透過率が異なる作用を発揮することができる。具体的には、フィルム面に対して垂直に入射する光線(入射角=0°)よりも、フィルム面に対して斜め方向から入射する光線(入射角>0°)の方が、光線透過率が高いという角度依存性を発揮することができる。よって、本発明が提案する角度依存性光線透過フィルムを、LEDなどの光源の前方、すなわち視認側に配置することによって、光源から真っ直ぐ前方に進む光は遮断し、光源から前方斜めに進む光を透過させることができるから、少ない数の光源であっても、表示画面における輝度の均一化を高めることができる。
また、看板などにも適用することができるし、覗き見防止を目的として窓に配置することもできる。
縞模様(縦横異方性模様)を呈する遮光領域を備えた遮光層を表裏に有する角度依存性光線透過フィルムの一例を示した図であり、(A)は垂直上方から上下の遮光層を見た図であり、(B)は斜め上方から斜めに表裏の遮光層を見た図である。 市松模様(縦横等方性模様)を呈する遮光領域を備えた遮光層を表裏に有する角度依存性光線透過フィルムの一例を示した図であり、(A)は垂直上方から上下の遮光層を見た図であり、(B)は斜め上方から斜めに表裏の遮光層を見た図である。 同心円状(点対称模様)を呈する遮光領域を備えた遮光層を表裏に有する角度依存性光線透過フィルムの一例を示した図であり、(A)は垂直上方から上下の遮光層を見た図であり、(B)は斜め上方から斜めに表裏の遮光層を見た図である。 表裏の遮光層における遮光領域が部分的に重なりあっている角度依存性光線透過フィルムの一例を示した図であり、(A)は垂直上方から上下の遮光層を見た図であり、(B)は斜め上方から斜めに表裏の遮光層を見た図であり、(C)はフィルムの厚さ方向断面に見た図である。(C)における点線は遮光領域が重なっている領域を示している。 フィルムの厚さ方向断面に見た際、表裏の遮光層における遮光領域が全く重なりあっていない角度依存性光線透過フィルムの一例を示した図であり、(A)は垂直上方から上下の遮光層を見た図であり、(B)は斜め上方から斜めに表裏の遮光層を見た図であり、(C)はフィルムの厚さ方向断面に見た図である。 遮光領域が縞模様(縦横異方性模様)を呈する角度依存性光線透過フィルムの一例について、遮光領域を挟んで隣り合う透光領域の中央位置M1、M2、並びに中央位置M1,M2間の距離D1、D2を説明するための図であり、(A)は斜め上方から斜めに表裏の遮光層を見た図であり、(B)は、表裏の遮光層における遮光領域が全く重なりあっていない角度依存性光線透過フィルムの一例においてフィルムの厚さ方向断面に見た図であり、(C)は、表裏の遮光層における遮光領域が部分的に重なりあっている角度依存性光線透過フィルムの一例においてフィルムの厚さ方向断面に見た図である。 遮光領域が市松模様(縦横等方性模様)を呈する角度依存性光線透過フィルムの一例について、遮光領域を挟んで隣り合う透光領域の中央位置M1,M2、並びに中央位置M1,M2間の距離D1、D2を説明するための図であり、(A)は斜め上方から斜めに表裏の遮光層を見た図であり、(B)は、表裏の遮光層における遮光領域が全く重なりあっていない角度依存性光線透過フィルムの一例においてフィルムの厚さ方向断面に見た図である。 シミュレーション試験1の計測条件を示した概略図であり、(a)は角度依存性光線透過フィルムに対して入射角0°の場合の光源の向き、(b)は入射角30°の場合の光源の向き、(a)は入射角60°の場合の光源の向きを示した図である。 シミュレーション試験2の計測条件を示した概略図であり、(a)は角度依存性光線透過フィルムに対して入射角0°の場合の光源の向き、(b)は入射角30°の場合の光源の向き、(a)は入射角60°の場合の光源の向きを示した図である。 シミュレーション試験3において使用したバックライトの構造を示した概略図であり、(A)は斜視図、(B)は上面図である。 シミュレーション試験3において構成したバックライトモジュール全体の構造を示した概略図であり、(A)は、角度依存性光線透過フィルムをバックライトと拡散板との間に配置した場合を示した斜視図であり、(B)は、角度依存性光線透過フィルムをバックライトと拡散板との間に配置しなかった参照例1の場合を示した斜視図である。 シミュレーション試験4において使用したバックライトの構造を示した概略図であり、(A)は斜視図、(B)は上面図である。 シミュレーション試験1の結果として、縞模様の幅毎に、すなわち帯状の遮光領域単位の幅及び間隔毎に、入射角と光線透過率との関係を示したグラフである。 シミュレーション試験2の結果として、市松模様の幅毎に、すなわち市松模様を構成する正方形状の遮光領域単位の幅及び間隔毎に、入射角と光線透過率との関係を示したグラフである。
以下、本発明の実施形態について説明する。但し、本発明の範囲が以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
<本角度依存性光線透過フィルム1>
以下、本発明の実施形態の一例としての角度依存性光線透過フィルム1(「本角度依存性光線透過フィルム1」と称する)は、フィルムに入射した光を遮蔽する遮光領域を備えた遮光層30、40を、フィルムの厚さ方向にみて、適宜間隔を置いて二層以上有する角度依存性光線透過フィルムである。
この際、上下2層の遮光層30、40間の遮光領域31、41の模様形状と位置とを調整することにより、光線の入射角度によって透過率を変化させることができ、角度依存性光線透過フィルムとして機能させることができる。
より具体的には、基材2の表裏両側に、一つ又は複数の遮光領域31、41と一つ又は複数の透光領域32、42とを含む遮光層30、40を備えた角度依存性光線透過フィルムである。
(積層構成)
基材2の表裏面に遮光層30、40が直接形成されていてもよいし、他の層を介して基材2の表裏側に遮光層30、40が形成されていてもよい。
この際、他の層としては、例えば所定の波長の光線のみを透過するフィルムや、偏光板などから構成される層を挙げることができる。
(基材2)
基材2は、光を透過すれば、透明であっても、半透明であってもよく、また、光拡散性を備えたものであってもよい。
基材2を構成するベース樹脂としては、例えば三酢酸セルロース等のセルロース系樹脂や、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリ乳酸(PLA)等のポリエステル系樹脂や、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、シクロオレフィン系(COC、COP)樹脂等のポリオレフィン系樹脂や、ポリメチルメタクレート(PMMA)等のアクリル系樹脂や、ポリカーボネート(PC)樹脂や、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等のフッ素系樹脂などを挙げることができる。
中でも、可視光の光線吸収の少ないポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、環状ポリオレフィン(COC、COP)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等を用いることが好ましい。
基材2は、1層からなるものであっても、2層以上からなるものであってもよい。例えば、光拡散フィルムからなる層を含んでいてもよい。
いわゆる透明なフィルムを基材2として使用する場合、基材2の波長400〜700nmにおける平均光線透過率は50%以上であるのが好ましく、中でも70%以上、その中でも85%以上であるのがさらに好ましい。
なお、特定の波長の光線のみを透過する光線透過率を備えたものでもよい。
一方、基材2は光拡散性を備えていてもよい。
例えば、前記基材2の少なくとも表裏一側の表面に凹凸形状若しくはプリズム形状を形成して光拡散性を備えたものでもよい。
また、基材2の内部に無機微粒子又は有機微粒子を散在することによって、光拡散性を備えたものでもよい。
また、前記基材2の屈折率は1.00以上2.00以下であるのが好ましい。より好ましくは1.30以上1.80以下である。基材2の屈折率と空気の屈折率との間の差が大きいと、斜めから入射した光線がフィルム面に対して垂直方向へ屈折し、後述する遮光層の遮光領域に遮られやすくなるため、透過する光線の入射角度が著しく制限され、本角度依存性光線透過フィルムの光線透過性能が低下してしまうからである。
(遮光層)
本角度依存性光線透過フィルム1は、フィルムの厚さ方向にみて、適宜間隔を置いて二層以上の遮光層30、40を有していればよい。
遮光層30、40は、平面にみて、遮光領域31、41と透光領域32、42とを含んでいればよく、典型的には、遮光領域31、41と透光領域32、42とからなる層である場合を挙げることができる。
この遮光層30、40は、基材2の表裏面に直接印刷して形成するようにしてもよいし、遮光層30、40を備えたフィルムを基材2の表裏面に積層するようにしてもよい。
(遮光領域)
遮光領域31、41は、光線の透過を妨げる作用を有する領域であればよい。かかる観点から、遮光領域の波長400〜700nmにおける平均光線透過率は0%以上50%以下であるのが好ましく、中でも0%以上或いは10%以下、その中でも0%以上或いは1%以下であるのが好ましい。
遮光領域31、41は、光吸収性を備えていてもよい。遮光領域31、41が、光吸収性を備えていれば、本角度依存性光線透過フィルム1を、液晶表示装置内で光源と表示画面との間に配置することにより、表示画面における輝度の均一化を図ることができる。また、本角度依存性光線透過フィルム1を建物の窓に沿って配置することにより、外からの覗き見を防止することができるばかりか、室内の温度上昇を防ぐことができる。
例えば、基材2又は基材2に積層するフィルムの表面に、黒色インクなどの光吸収性を有するインクを印刷乃至塗布することにより、光吸収性を備えた遮光領域を形成することができる。
また、遮光領域31、41は、光反射性、例えば正反射特性又は拡散反射特性を備えていてもよい。遮光領域31、41が光反射性を備えていれば、本角度依存性光線透過フィルム1を、光源と表示画面との間に配置することにより、表示画面における輝度の均一化を図ることができるばかりか、輝度の向上を図ることができる。
例えば、基材2又は基材2に積層するフィルムの表面に、銀錯体を主成分とする導電性銀インクや、特開2010−265543号公報の段落[0026]〜[0070]に開示されているように、被覆銀超微粒子を主成分とする導電性銀インクなどの光反射性を有するインクを印刷乃至塗布することにより、光反射性を備えた遮光領域を形成することができる。また、微細形状を腑形するように処理して光反射面とすることもできるし、或いは、金属蒸着によって光反射面を形成することもできる。さらに、反射材を全面に塗布した後に、反射部が残るように削り取って、光反射面を形成することもできる。
また、遮光領域31、41が、光拡散性を備えていてもよく、光線の入射角度によって当該光線の透過側のヘーズを変化させることができる。また、特定波長の光線を吸収する特性を有してもよい。
遮光領域31、41は、一つの遮光領域からなるものであってもよいし、又、複数の遮光領域(「遮光領域単位」と称する)からなるものであってもよい。
遮光領域31、41の模様(パターン)の一例としては、図1〜3に示すように、帯状の遮光領域単位が適宜間隔を置いて繰り返してなる縞模様(ストライプ形状ともいう)、波状の遮光領域単位が適宜間隔を置いて繰り返してなる波紋形状などのように、縦横方向でパターンが異なる縦横異方性模様、正方形、ひし形又は長方形が繰り返してなる市松模様、丸状或いは矩形状、星型或いは任意の所定形状が適宜間隔をおいて繰り返してなるドット状パターン、三角形状が繰り返してなるプリズム状模様などのように、縦横方向でパターンが異なる縦横等方性模様、或いは、同心円のように相似形状の図形が中心を同一として重なって構成されてなる形状のような点対象模様を挙げることができる。但し、これらの模様(パターン)に限定されるものではない。
最表側、すなわち最も視認側に位置する遮光層30において、遮光領域31の合計面積は当該遮光層30の全面積の10%以上90%以下を占めるのが好ましく、中でも30%以上或いは70%以下、その中でも40%以上或いは60%以下であるのがさらに好ましい。
他方、最裏側、すなわち最も光源側に位置する遮光層40において、遮光領域41の合計面積は当該遮光層40の全面積の10%以上90%以下を占めるのが好ましく、中でも30%以上或いは70%以下、その中でも40%以上或いは60%以下であるのがさらに好ましい。
(透光領域)
透光領域32、42は、前記遮光領域31、41よりも光線透過率が高い領域であればよい。
透光領域32、42は、典型的には、フィルムを平面にみて、上記遮光領域31、41が形成されていない部分である。このような場合、遮光領域31、41の形成模様(パターン)によって、透光領域32、42の形成模様(パターン)が決まると言える。但し、このような構成に限定されるものではない。
遮光領域32、42の模様(パターン)の一例としては、合同又は相似の形状を呈する複数の透光領域(「透光領域単位」と称する)が一定周期のパターンにより配列されてなる模様(パターン)を挙げることができる。
例えば、図1〜3に示すように、帯状の透光領域単位が適宜間隔を置いて繰り返してなる縞模様(ストライプ形状ともいう)、波状の透光領域単位が適宜間隔を置いて繰り返してなる波紋形状などのように、縦横方向でパターンが異なる縦横異方性模様、正方形、ひし形又は長方形が繰り返してなる市松模様、丸状或いは矩形状、星型或いは任意の所定形状が適宜間隔をおいて繰り返してなるドット状パターン、三角形状が繰り返してなるプリズム状模様などのように、縦横方向でパターンが異なる縦横等方性模様、或いは、同心円のように相似形状の図形が中心を同一として重なって構成されてなる形状のような点対称模様を挙げることができる。但し、これらの模様(パターン)に限定されるものではない。
透光領域32、42が縦横異方性模様からなる場合には、例えばエッジライト型のように、光源が縦横一定方向に配置されている場合に好ましい。他方、縦横等方性模様や点対称模様の場合には、どのような向きでも使用可能であり、例えば直下型のように、光源が表示画面の裏側に配置されている場合に好ましい。
透光領域32、42の模様(パターン)によって、光線の角度依存性が発現する方向を制御することができる。例えば、透光領域単位が帯状部からなる組み合わせでは、帯状部が伸びる方向における角度依存性は発揮されないが、例えば透光領域単位が四角形であれば、角度依存性が発現され、さらに星形六角形では角度依存性の有効な方向が増えることになる。
最表側、すなわち最も視認側に位置する遮光層30において、透光領域32の合計面積は当該遮光層30の全面積の10%以上90%以下を占めるのが好ましく、中でも30%以上或いは70%以下、その中でも40%以上或いは60%以下であるのがさらに好ましい。
他方、最裏側、すなわち最も光源側に位置する遮光層40において、透光領域42の合計面積は当該遮光層40の全面積の10%以上90%以下を占めるのが好ましく、中でも30%以上或いは70%以下、その中でも40%以上或いは60%以下であるのがさらに好ましい。
(表裏の遮光層30、40の関係)
基材2の表側と裏側に配置される少なくとも2層の遮光層30、40の関係については、フィルムの厚さ方向断面にみて、表裏一側の遮光層30における各透光領域32の位置と、表裏他側の遮光層40における各透光領域42の位置とが一致しないことが好ましい。言い方を変えれば、図1(A)、図2(A)、図3(A)に示すように、本角度依存性光線透過フィルム1を上方から垂直下方に見た際、表裏一側の遮光層30における各透光領域32と、表裏他側の遮光層40における各透光領域42とがぴったり一致しないことが好ましい。
表裏一側の遮光層30における各透光領域32の模様及び位置と、表裏他側の遮光層40における各透光領域42の模様及び位置との関係を調整することにより、光線の入射角度に依存する透過率を変化させることができる。
表裏の遮光層30、40を対比すると、遮光領域30、40の合計面積は同じであっても、異なっていてもよい。輝度の均一化を図る観点からは、光源側、すなわち光線入射側の遮光層40における遮光領域41の合計面積が、光線出射側の遮光層30における遮光領域31の合計面積よりも大きい方が好ましい。
フィルム厚さ方向のフィルム断面を見た際、透光領域単位又は遮光領域単位の各形状は、表裏の遮光層30、40において同じであっても、異なっていてもよい。
フィルム厚さ方向のフィルム断面を見た際、透光領域単位又は遮光領域単位の各大きさは、表裏の遮光層30、40において同じであっても、異なっていてもよい。
図4に示すように、フィルム厚さ方向のフィルム断面を見た際、表裏の遮光層30、40における遮光領域単位は、部分的に重なりあっていてもよい。表裏の遮光層30、40間において遮光領域単位が重なりあっている部分が存在すると、遮光領域が光反射性を有する場合に、フィルムの表裏一側から入射した光線が基材内部において、重なりあっている表裏の遮光領域31、41の間で複数回反射し、その後に表裏他側に透過していく結果として、光線透過率が増加して輝度向上に寄与するという効果がある。
かかる観点から、表裏一側の遮光層30における遮光領域単位と、表裏他側の遮光層40における遮光領域単位とが重なりあっている遮光領域31,41の面積は、前記表裏一側の遮光層30の面積の0%以上50%以下であるのが好ましい。中でも0%以上30%以下であるのがさらに好ましく、0%以上10%以下であるのが特に好ましい。
また、図5に示すように、フィルム厚さ方向のフィルム断面で見た際、表裏一側の遮光層30における遮光領域(遮光領域単位)31と、表裏他側の遮光層40における遮光領域(遮光領域単位)41とが、重複した部分が全く無くてもよく、又、両者が離れていてもよい。
表裏の遮光層30、40における透光領域(遮光領域単位)31、41が所定以上離れていると、その離れた部分から直線光が透過することにより、この直線光によって輝度向上を図ることができるほか、斜め方向からの光線の入射角の制御がより一層確実になるという効果がある。
かかる観点から、表裏一側の遮光層30における遮光領域(遮光領域単位)と、表裏他側の遮光層40における遮光領域(遮光領域単位)とが離れている隙間領域の面積は、前記表裏一側の遮光層30の面積の0〜10%であるのが好ましい。中でも、輝度均一化の観点から、0%以上或いは5%以下であるのがより好ましく、他方、直線光の透過を必要とする場合は、5%以上或いは10%以下であるのがより好ましい。
また、前記角度依存性光線透過フィルム1のフィルム面全面に対して、垂直方向から垂直に光を照射させた際(入射角=0°、この光線を「垂直光」と称する)、投影面積が、前記角度依存性光線透過フィルム1のフィルム面積の95〜100%を占めることが好ましい。言い換えれば、フィルム1の前記表裏一側の遮光層30における遮光領域31と表裏他側の遮光層40における遮光領域41とを重ね合せた際の総遮光領域の面積が、フィルム面積言い換えれば前記表裏一側の遮光層30の面積の95〜100%であるのが好ましい。
このように、垂直光の投影面積がシート面積の95〜100%を占めるということは、垂直光の透過率を5%以下に制限できるため、輝度の均一性をより一層高めることができる。
また、表裏両側の遮光層30、40において、遮光領域31,41と透光領域32,42とが交互に配列されている場合、特に同一の形状及び大きさの透光領域単位が所定間隔をおいて繰り返してなる場合には、前記一側の遮光層30において、遮光領域31を挟んで隣り合う透光領域32の中央位置間の距離D1と、前記他側の遮光層40において、遮光領域41を挟んで隣り合う透光領域42の中央位置間の距離D2とが、以下の(a)又は(b)のいずれかの関係を満たすことが好ましい。
(a)D1≧D2のとき、N×(1−0.05)≦D1/D2≦N×(1+0.05)(Nは任意の自然数)
(b)D1<D2のとき、N×(1−0.05)≦D2/D1≦N×(1+0.05)(Nは任意の自然数)
上記の(a)又は(b)のいずれかの関係を満たしていれば、フィルム面に対して垂直に入射する光線(入射角=0°)を遮光し、且つ、フィルム面に対して斜め方向から入射する光線(入射角>0°)をより多く透過する角度依存性をより確実に実現することができる。
よって、かかる観点から、(a)D1≧D2のとき、D1/D2が1以上或いは10以下であるのがより一層好ましく、1以上或いは5以下であるのがさらに好ましい。また、よって、(b)D1<D2のときのとき、D2/D1が1以上或いは10以下であるのがより一層好ましく、1以上或いは5以下であるのがさらに好ましい。
なお、「遮光領域を挟んで隣り合う透光領域の中央位置間の距離」とは、遮光領域単位及び透光領域単位が交互に繰り返して、例えば図1に示すような縦横異方性模様を形成している場合であれば、フィルム面に対して垂直方向で、且つ、遮光領域単位と透光領域単位が交互に配置される断面で見た時に、遮光領域単位を挟んで隣り合う透光領域単位の中央位置と認められる点M1、M2間の距離を指す(図6参照)。
他方、遮光領域単位及び透光領域単位が交互に繰り返して、例えば図2に示すような縦横等方性模様を形成している場合には、透光領域単位同士が「遮光領域を挟まずに隣接する」(例えば市松模様であれば正方形の頂点において接している)透光領域単位同士の中央位置間の距離ではなく、必ず「遮光領域を挟んで隣接する」透光領域単位同士の中央位置と認められる点M1、M2の間の距離を指す(図7参照)。
さらに、遮光領域単位及び透光領域単位が交互に繰り返して、例えば図3に示すような点対称模様を形成している場合には、フィルム面に対して垂直方向であり、模様の対称点を通る断面で見たときの、遮光領域単位を挟んで隣接する透光領域単位の中央位置と認められる点M1、M2の間の距離を指す。
以上の点は、後述する場合も同様である。
(透光領域と基材の厚みの関係)
表裏の遮光層30、40において、遮光領域単位と透光領域単位とが交互に配列されている場合には、光線入射角の選択性を高める観点から、前記基材の厚みTと、遮光領域を挟んで隣り合う透光領域の中央位置間の距離Dとが、20≧T/D≧0.05の関係を有することが好ましい。
この際、T/Dが0.05以上であれば、本角度依存性光線透過フィルム1に斜め方向から入射する光について、各入射角において透過する光線の透過率が高くなる。一方、T/Dが20以下であれば、入射角ごとの透過率の変動を抑制しやすくなる。
かかる観点から、当該T/Dは、上記範囲の中でも、0.1以上或いは10以下、その中でも0.5以上或いは5以下であるのがさらに好ましい。
<用途>
本角度依存性光線透過フィルム1は、フィルムに入射する光線の入射角度によって、フィルムを透過する光線の透過率が異なる作用を発揮することができる。具体的には、フィルム面に対して垂直に入射する光線(入射角=0°)よりも、フィルム面に対して斜め方向から入射する光線(入射角>0°)の方が、光線透過率が高い角度依存性を発揮することができる。
よって、本角度依存性光線透過フィルム1を、LEDなどの光源の前方、すなわち視認側に配置することによって、光源から真っ直ぐ前方に進む光は遮断し、光源から前方斜めに進む光を透過させることができるから、直下型方式及びエッジライト型方式などの方式を問わず、少ない数の光源であっても、輝度の均一化を高めることができるバックライトモジュールを構成することができ、当該バックライトモジュールを利用して液晶表示装置を構成することができる。
また、本角度依存性光線透過フィルム1は、光源と組み合わせることにより看板を構成することもできる。
上記光源としては、例えば陰極管のほか、LED、レーザー、エレクトロルミネッセンス等の固体発光素子を挙げることができる。但し、液晶表示装置に使用され得る光源であれば特に限定するものではない。
また、本角度依存性光線透過フィルム1を、窓ガラスに沿って配置することにより、覗き見防止用フィルムとして利用することもできる。
<用語の説明>
一般的に「シート」とは、JISにおける定義上、薄く、一般にその厚さが長さと幅のわりには小さく平らな製品をいい、一般的に「フィルム」とは、長さ及び幅に比べて厚さが極めて小さく、最大厚さが任意に限定されている薄い平らな製品で、通常、ロールの形で供給されるものをいう(日本工業規格JISK6900)。例えば厚さに関して言えば、狭義では100μm以上のものをシートと称し、100μm未満のものをフィルムと称すことがある。しかし、シートとフィルムの境界は定かでなく、本発明において文言上両者を区別する必要がないので、本発明においては、「フィルム」と称する場合でも「シート」を含むものとし、「シート」と称する場合でも「フィルム」を含むものとする。
本発明において、「X〜Y」(X,Yは任意の数字)と表現した場合、特にことわらない限り「X以上Y以下」の意と共に、「好ましくはXより大きい」及び「好ましくはYより小さい」の意を包含するものとする。
また、本発明において、「X以上」(Xは任意の数字)と表現した場合、特にことわらない限り、「好ましくはXより大きい」の意を包含し、「Y以下」(Yは任意の数字)と表現した場合、特にことわらない限り、「好ましくはYより小さい」の意を包含するものとする。
次に、本発明の角度依存性光線透過フィルムの実施例について説明する。但し、本発明は次に説明する実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
縦100mm、横100mm、厚み100μmのポリメタクリル酸メチル樹脂製単層フィルム(「PMMAフィルム」、波長400〜700nmにおける平均光線透過率90%、屈折率1.492)の表面及び裏面に、導電性グラビア銀インク(Inctec社製「TEC−PR−010」)を用いて、図1に示すように、幅10μmの帯状の遮光領域単位が10μm間隔で配列するように印刷することにより、帯状の遮光領域単位(銀色、波長400〜700nmにおける平均光線透過率0%)と帯状の透光領域単位(透明、波長400〜700nmにおける平均光線透過率90%)とが交互に繰り返してなる縞模様を呈する遮光層を形成し、角度依存性光線透過フィルムaを作製した。
なお、このようにして得られたフィルムaの構成は以下の通りであった。
表側の遮光層における遮光領域と透光領域の面積比:50%/50%
裏側の遮光層における遮光領域と透光領域の面積比:50%/50%
表側の遮光領域単位と、裏側の遮光領域単位との重なり面積:シート面積(表側の遮光層の面積)の0%
表側の遮光領域単位と、裏側の遮光領域単位とが離れている面積:シート面積(表側の遮光層の面積)の0%
フィルム面全面に対して、垂直方向から垂直に光を照射させた際の投影面積:フィルム面積の100%
表側の遮光層において、遮光領域を挟んで隣り合う透光領域の中央位置間の距離D1と、前記他側の遮光層において、遮光領域を挟んで隣り合う透光領域の中央位置間の距離D2との関係は、D1/D2=1
表側において、遮光領域を挟んで隣り合う透光領域の中央位置間の距離Dと、基材の厚みTとの関係は、T/D=5
裏側において、遮光領域を挟んで隣り合う透光領域の中央位置間の距離Dと、基材の厚みTとの関係は、T/D=5
(実施例2)
実施例1において、幅50μmの帯状の遮光領域単位が50μm間隔で配列するように印刷して縞模様を呈する遮光層を形成した以外、実施例1と同様に角度依存性光線透過フィルムbを作製した。
このようにして得られたフィルムbの構成は、フィルムaと比較して、以下の点で構成が相違していた以外は、フィルムaと同様であった。
表側において、遮光領域を挟んで隣り合う透光領域の中央位置間の距離Dと、基材の厚みTとの関係は、T/D=1
裏側において、遮光領域を挟んで隣り合う透光領域の中央位置間の距離Dと、基材の厚みTとの関係は、T/D=1
(実施例3)
実施例1において、幅100μmの帯状の遮光領域単位が100μm間隔で配列するように印刷して縞模様を呈する遮光層を形成した以外、実施例1と同様に角度依存性光線透過フィルムcを作製した。
このようにして得られたフィルムcの構成は、フィルムaと比較して、以下の点で構成が相違していた以外は、フィルムaと同様であった。
表側において、遮光領域を挟んで隣り合う透光領域の中央位置間の距離Dと、基材の厚みTとの関係は、T/D=0.5
裏側において、遮光領域を挟んで隣り合う透光領域の中央位置間の距離Dと、基材の厚みTとの関係は、T/D=0.5
(実施例4)
実施例1において、幅200μmの帯状の遮光領域単位が200μm間隔で配列するように印刷して縞模様を呈する遮光層を形成した以外、実施例1と同様に角度依存性光線透過フィルムdを作製した。
このようにして得られたフィルムdの構成は、フィルムaと比較して、以下の点で構成が相違していた以外は、フィルムaと同様であった。
表側において、遮光領域を挟んで隣り合う透光領域の中央位置間の距離Dと、基材の厚みTとの関係は、T/D=0.25
裏側において、遮光領域を挟んで隣り合う透光領域の中央位置間の距離Dと、基材の厚みTとの関係は、T/D=0.25
(実施例5)
実施例1において、幅500μmの帯状の遮光領域単位が500μm間隔で配列するように印刷して縞模様を呈する遮光層を形成した以外、実施例1と同様に角度依存性光線透過フィルムeを作製した。
このようにして得られたフィルムeの構成は、フィルムaと比較して、以下の点で構成が相違していた以外は、フィルムaと同様であった。
表側において、遮光領域を挟んで隣り合う透光領域の中央位置間の距離Dと、基材の厚みTとの関係は、T/D=0.1
裏側において、遮光領域を挟んで隣り合う透光領域の中央位置間の距離Dと、基材の厚みTとの関係は、T/D=0.1
(実施例6)
実施例1において、幅1000μmの帯状の遮光領域単位が1000μm間隔で配列するように印刷して縞模様を呈する遮光層を形成した以外、実施例1と同様に角度依存性光線透過フィルムfを作製した。
このようにして得られたフィルムfの構成は、フィルムaと比較して、以下の点で構成が相違していた以外は、フィルムaと同様であった。
表側において、遮光領域を挟んで隣り合う透光領域の中央位置間の距離Dと、基材の厚みTとの関係は、T/D=0.05
裏側において、遮光領域を挟んで隣り合う透光領域の中央位置間の距離Dと、基材の厚みTとの関係は、T/D=0.05
(実施例7)
縦100mm、横100mm、厚み100μmのポリメタクリル酸メチル樹脂製単層フィルム(「PMMAフィルム」、波長400〜700nmにおける平均光線透過率90%、屈折率1.492)の表面及び裏面に、導電性グラビア銀インク(Inctec社製「TEC−PR−010」)を用いて、図2に示すように、一辺200μmの正方形の遮光領域単位が、縦横方向に200μm間隔で配列するように印刷することにより、一辺200μmの正方形状の遮光領域単位(銀色、波長400〜700nmにおける平均光線透過率0%)と、一辺200μmの正方形状の透光領域単位(透明、波長400〜700nmにおける平均光線透過率90%)とが、縦横方向に交互に繰り返してなる市松模様を呈する遮光層を形成し、角度依存性光線透過フィルムgを作製した。
このようにして得られたフィルムgの構成は以下の通りである。
表側の遮光層における遮光領域と透光領域の面積比:50%/50%
裏側の遮光層における遮光領域と透光領域の面積比:50%/50%
表側の遮光領域単位と、裏側の遮光領域単位との重なり面積:シート面積(表側の遮光層の面積)の0%
表側の遮光領域単位と、裏側の遮光領域単位とが離れている面積:シート面積(表側の遮光層の面積)の0%
フィルム面全面に対して、垂直方向から垂直に光を照射させた際の投影面積:フィルム面積の100%
表側の遮光層において、遮光領域を挟んで隣り合う透光領域の中央位置間の距離D1と、前記他側の遮光層において、遮光領域を挟んで隣り合う透光領域の中央位置間の距離D2との関係は、D1/D2=1
表側において、遮光領域を挟んで隣り合う透光領域の中央位置間の距離Dと、基材の厚みTとの関係は、T/D=0.25
裏側において、遮光領域を挟んで隣り合う透光領域の中央位置間の距離Dと、基材の厚みTとの関係は、T/D=0.25
(実施例8)
実施例7において、一辺400μmの正方形の遮光領域単位が、縦横方向に400μm間隔で配列するように印刷して市松模様を呈する遮光層を形成した以外、実施例7と同様に角度依存性光線透過フィルムhを作製した。
このようにして得られたフィルムhの構成は、フィルムgと比較して、以下の点で構成が相違していた以外は、フィルムgと同様であった。
表側において、遮光領域を挟んで隣り合う透光領域の中央位置間の距離Dと、基材の厚みTとの関係は、T/D=0.125
裏側において、遮光領域を挟んで隣り合う透光領域の中央位置間の距離Dと、基材の厚みTとの関係は、T/D=0.125
(実施例9)
実施例7において、一辺800μmの正方形の遮光領域単位が、縦横方向に800μm間隔で配列するように印刷して市松模様を呈する遮光層を形成した以外、実施例7と同様に角度依存性光線透過フィルムiを作製した。
このようにして得られたフィルムiの構成は、フィルムgと比較して、以下の点で構成が相違していた以外は、フィルムgと同様であった。
表側において、遮光領域を挟んで隣り合う透光領域の中央位置間の距離Dと、基材の厚みTとの関係は、T/D=0.0625
裏側において、遮光領域を挟んで隣り合う透光領域の中央位置間の距離Dと、基材の厚みTとの関係は、T/D=0.0625
<シミュレーション試験1>
実施例1で作製した角度依存性光線透過フィルムaについて、面光源を用いて、波長550nmの光を、入射角を変えて照射した時の光線透過率を、光線追跡シミュレーションソフト(製品名:Light Tools)を用いて計測した。
この際、入射角は以下のように設定した。
三次元空間座標系について、フィルム面内において上記帯状の遮光領域が伸びている方向と平行な方向をx軸、フィルム面内においてx軸と垂直な方向をy軸、フィルム面に対し垂直な方向をz軸とした。
初期位置を、フィルム面と平行に設置した面光源からz軸に平行な光線のみが照射されていると仮定し、x軸を中心軸として面光源を回転させて、その回転角(面光源とy軸とのなす角)をフィルムに入射する光線の入射角とした。
なお、回転角は0°〜90°の範囲で設定し、10°刻みで光線透過率を計測した。(図8参照)
その結果、入射角0°における光線透過率が0%となり、以下、10°刻みで42.9%、33.7%、40.5%、40.6%、5.4%、39.7%、9.3%、21.3%であった。
同様に、実施例2で作製した角度依存性光線透過フィルムbについて、面光源を用いて、波長550nmの光を、入射角を変えて照射した時の光線透過率を、光線追跡シミュレーションソフト(製品名:Light Tools)を用いて計測した。
その結果、入射角0°における光線透過率が0%となり、以下、10°刻みで23.3%、43.7%、39.4%、44.7%、39.0%、36.5%、29.6%、18.3%であった。
同様に、実施例3で作製した角度依存性光線透過フィルムcについて、面光源を用いて、波長550nmの光を、入射角を変えて照射した時の光線透過率を、光線追跡シミュレーションソフト(製品名:Light Tools)を用いて計測した。
その結果、入射角0°における光線透過率が0%となり、以下、10°刻みで11.7%、23.4%、33.8%、43.8%、36.9%、36.5%、31.8%、21.9%であった。
同様に、実施例4で作製した角度依存性光線透過フィルムdについて、面光源を用いて、波長550nmの光を、入射角を変えて照射した時の光線透過率を、光線追跡シミュレーションソフト(製品名:Light Tools)を用いて計測した。
その結果、入射角0°における光線透過率が0%となり、以下、10°刻みで5.8%、11.8%、17.9%、23.9%、28.6%、32.0%、30.7%、20.9%であった。
同様に、実施例5で作製した角度依存性光線透過フィルムeについて、面光源を用いて、波長550nmの光を、入射角を変えて照射した時の光線透過率を、光線追跡シミュレーションソフト(製品名:Light Tools)を用いて計測した。
その結果、入射角0°における光線透過率が0%となり、以下、10°刻みで2.3%、4.4%、7.2%、9.7%、12.3%、14.4%、15.5%、14.9%であった。
同様に、実施例6で作製した角度依存性光線透過フィルムfについて、面光源を用いて、波長550nmの光を、入射角を変えて照射した時の光線透過率を、光線追跡シミュレーションソフト(製品名:Light Tools)を用いて計測した。
その結果、入射角0°における光線透過率が0%となり、以下、10°刻みで1.2%、2.2%、3.4%、4.8%、6.1%、7.3%、8.4%、8.8%であった。
<シミュレーション試験2>
実施例7で作製した角度依存性光線透過フィルムgについて、面光源を用いて、波長550nmの光を、入射角を変えて照射した時の光線透過率を、光線追跡シミュレーションソフト(製品名:Light Tools)を用いて計測した。
この際、入射角は、以下のように設定した。
三次元空間座標系について、フィルム面内において上記正方形の遮光領域単位の一辺の方向と平行な方向をx軸、フィルム面内においてx軸と垂直な方向をy軸、フィルム面に対し垂直な方向をz軸とした。
初期位置をフィルム面と平行に設置した面光源からz軸に平行な光線のみが照射されていると仮定し、x軸を中心軸として面光源を回転させて、その回転角(面光源とy軸とのなす角)をフィルムに入射する光線の入射角とした。
なお、回転角は0°〜90°の範囲で設定し、10°刻みで光線透過率を計測した。この場合、正方形の等方性のため、y軸を中心軸として面光源を回転させた場合(回転角は面光源とx軸とのなす角とする)でも同様の測定となった。(図9参照)
その結果、入射角0°における光線透過率が0%となり、以下、10°刻みで6.1%、12.7%、16.6%、24.5%、28.3%、32.0%、30.4%、20.9%であった。この時、正方形の辺に垂直な方向は二方向に展開されており、どちらの方向を測定しても透過率の角度依存性は同等のものを示していた。
同様に、実施例8で作製した角度依存性光線透過フィルムhについて、面光源を用いて、波長550nmの光を、入射角を変えて照射した時の光線透過率を、光線追跡シミュレーションソフト(製品名:Light Tools)を用いて計測した。
その結果、入射角0°における光線透過率が0%となり、以下、10°刻みで3.1%、5.9%、8.9%、12.0%、15.0%、17.8%、19.5%、17.0%であった。
同様に、実施例9で作製した角度依存性光線透過フィルムiについて、面光源を用いて、波長550nmの光を、入射角を変えて照射した時の光線透過率を、光線追跡シミュレーションソフト(製品名:Light Tools)を用いて計測した。
その結果、入射角0°における光線透過率が0%となり、以下、10°刻みで1.5%、2.9%、4.4%、5.9%、7.6%、9.0%、10.1%、10.7%であった。
<シミュレーション試験3>
実施例で作製した角度依存性光線透過フィルムについて、角度依存性光線透過フィルムの輝度均一化効果を確認するために、シミュレーション試験3を行った。
具体的には、前記光線追跡シミュレーションソフトによって実現される処理において、図10及び図11に示されるように、光源と、反射シートで囲まれたバックライトモジュールを、以下の条件でモデリングし、バックライトモジュールの視認面側の縁上に、輝度均一化用の拡散板及び実施例7で作製した角度依存性光線透過フィルムgを配置した場合を想定して、拡散板上の照度を光学シミュレーションにより求めた。
・バックライトモジュールの寸法:高さ16mm、幅135mm、奥行175mm
・バックライトモジュールの反射面:反射率100%(完全拡散反射で定義)
・光源:LED1個を配置。LEDサイズ:高さ1mm、幅5mm、奥行5mm。光源から出射される光の光線波長:λ550nm、光線強度はLED個々の強度が均一であれば任意となるが、1Wの発光とした。LEDの中央位置はバックライトモジュールの中央とした。
・拡散板1:反射率30%、透過率70%、厚さ1.5mm、幅135mm、奥行175mm
・角度依存光線透過フィルム:実施例7で作製したフィルムgを使用した。このとき、遮光領域の反射率は100%の正反射を定義した。
拡散板1の光源側に、本発明の角度依存光線透過シートを有するバックライトモジュールの照度を解析した。その結果、最も明るいLED直上近傍における照度が4.46×10−4W/mmであり、全体の照度平均値が1.69×10−4W/mmであった。
(参照例1)
なお、上記シミュレーション試験3において、角度依存性光線透過フィルムgを使用しない場合のバックライトモジュールの照度を解析したところ、最も明るいLED直上近傍における照度が1.65×10−3W/mm、全体の照度平均値が1.78×10−4W/mmであった。
(参照例2)
また、上記シミュレーション試験3において、拡散板1を下記の拡散板2に変更すると共に、角度依存性光線透過フィルムgを使用しない場合のバックライトモジュールの照度を解析した。その結果、最も明るいLED直上近傍における照度が9.43×10−4W/mm、全体の照度平均値が1.66×10−4W/mmであった。
拡散板2:反射率30%、透過率70%、厚さ10mm、幅135mm、奥行175mm
参照例1及び2に見られるように、拡散板を厚く配置することによって、LEDの過剰な輝度は面方向に広がり、視認性が向上することが分かった。しかしこの時、拡散板の厚さが増すことによるディスプレイの厚肉化や、拡散板側面からの光漏れが発生するため、光量低下につながるため、好ましくない。
一方で、上記シミュレーション試験3に見られるように、本角度依存光線透過フィルムを拡散板と合わせて用いることによって、過剰であった最高照度が小さくなり照度の均一化が達成できていることがわかる。
<シミュレーション試験4>
シミュレーション試験3と同様に、前記光線追跡シミュレーションソフトによって実現される処理において、図12に示されるように、光源と、反射シートで囲まれたバックライトモジュールをモデリングし、バックライトモジュールの視認面側の縁上に、輝度均一化用の拡散板及び実施例7で作製した角度依存性光線透過フィルムgを配置した場合を想定して、拡散板上の照度を光学シミュレーションにより求めた。
なお、モデリングしたバックライトモジュールについて、シミュレーション試験3との相違点は下記の通りである。
・光源:LED9個を3×3となるように配置。LEDサイズ:高さ1mm、幅5mm、奥行5mm。光源から出射される光の光線波長:λ550nm、光線強度はLED個々の強度が均一であれば任意となるが、1個あたり1Wの発光とした。LEDの中央位置はバックライトモジュールの中央とした。
拡散板1の光源側に、本発明の角度依存光線透過シートを有するバックライトモジュールの照度を解析した。その結果、最も明るいLED直上近傍における照度が1.74×10−3W/mmであり、全体の照度平均値が1.49×10−3W/mmであった。
(参照例3)
なお、上記シミュレーション試験4において、角度依存性光線透過フィルムgを使用しない場合のバックライトモジュールの照度を解析したところ、最も明るいLED直上近傍における照度が2.59×10−3W/mm、全体の照度平均値が1.47×10−3W/mmであった。
(参照例4)
また、上記シミュレーション試験4において、拡散板1を拡散板2に変更すると共に、角度依存性光線透過フィルムgを使用しない場合のバックライトモジュールの照度を解析した。その結果、最も明るいLED直上近傍における照度が2.26×10−3W/mm、全体の照度平均値が1.42×10−3W/mmであった。

Claims (19)

  1. 基材の表裏両側に、一つ又は複数の遮光領域と一つ又は複数の透光領域とを有する遮光層を備えた角度依存性光線透過フィルムであって、
    フィルムの厚さ方向断面にみて、表裏一側の遮光層における各透光領域の位置と、表裏他側の遮光層における各透光領域の位置とが一致しないことを特徴とする角度依存性光線透過フィルム。
  2. 前記フィルムの各遮光層において、合同又は相似の形状を呈する複数の透光領域が一定周期のパターンにより配列されていることを特徴とする請求項1に記載の角度依存性光線透過フィルム。
  3. 前記角度依存性光線透過フィルムのフィルム面全面に対して、垂直方向から垂直に光を照射した際、投影面積が、前記角度依存性光線透過フィルムのフィルム面積の95〜100%を占めることを特徴とする請求項1又は2に記載の角度依存性光線透過フィルム。
  4. フィルムの厚さ方向断面にみて、表裏一側の遮光層における各遮光領域と、表裏他側の遮光層における各遮光領域とが部分的に重なりあっていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の角度依存性光線透過フィルム。
  5. 請求項4に記載の角度依存性光線透過フィルムにおいて、表裏一側の遮光層における各遮光領域と、表裏他側の遮光層における各遮光領域とが部分的に重なりあっている遮光領域の面積が、前記表裏一側の遮光層の面積の0%以上50%以下であることを特徴とする角度依存性光線透過フィルム。
  6. フィルムの厚さ方向断面にみて、表裏一側の遮光層における各遮光領域と、表裏他側の遮光層における各遮光領域とが全く重なり合わないことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の角度依存性光線透過フィルム。
  7. 表裏両側の遮光層において、遮光領域と透光領域とが交互に配列されている場合に、前記基材の厚みTと、遮光領域を挟んで隣り合う透光領域の中央位置間の距離Dが20≧T/D≧0.05の関係を有することを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の角度依存性光線透過フィルム。
  8. 表裏両側の遮光層において、遮光領域と透光領域とが交互に配列されている場合に、
    前記一側の遮光層において、遮光領域を挟んで隣り合う透光領域の中央位置間の距離D1と、前記他側の遮光層において、遮光領域を挟んで隣り合う透光領域の中央位置間の距離D2とが、以下の(a)又は(b)のいずれかの関係を満たすことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の角度依存性光線透過フィルム。
    (a)D1≧D2のとき、N×(1−0.05)≦D1/D2≦N×(1+0.05)(Nは任意の自然数)
    (b)D1<D2のとき、N×(1−0.05)≦D2/D1≦N×(1+0.05)(Nは任意の自然数)
  9. 少なくとも基材の表裏いずれかの側の遮光層における遮光領域が、正反射特性を有することを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の角度依存性光線透過フィルム。
  10. 少なくとも基材の表裏いずれかの側の遮光層における遮光領域が、拡散反射特性を有することを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の角度依存性光線透過フィルム。
  11. 少なくとも基材の表裏いずれかの側の遮光層における遮光領域が、特定波長の光線を吸収する特性を有することを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の角度依存性光線透過フィルム。
  12. 前記基材の波長400〜700nmにおける平均光線透過率が、50%以上であることを特徴とする請求項1〜11の何れかに記載の角度依存性光線透過フィルム。
  13. 前記基材が、光拡散フィルムを含むことを特徴とする請求項1〜12の何れかに記載の角度依存性光線透過フィルム。
  14. 前記基材の屈折率が1.00以上2.00以下であることを特徴とする請求項1〜13の何れかに記載の角度依存性光線透過フィルム。
  15. 前記基材の少なくとも表裏何れかの側の表面が凹凸形状を有することを特徴とする請求項1〜14の何れかに記載の角度依存性光線透過フィルム。
  16. 前記基材が2層以上からなることを特徴とする請求項1〜15の何れかに記載の角度依存性光線透過フィルム。
  17. 光源と、請求項1〜16の何れかに記載の角度依存性光線透過フィルムを備えたバックライトモジュール。
  18. 請求項17に記載のバックライトモジュールを備えた液晶表示装置。
  19. 光源と、請求項1〜16の何れかに記載の角度依存性光線透過フィルムを備えた看板。
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