JP2014153334A - 伸長粘度測定方法および伸長粘度測定装置 - Google Patents

伸長粘度測定方法および伸長粘度測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014153334A
JP2014153334A JP2013026052A JP2013026052A JP2014153334A JP 2014153334 A JP2014153334 A JP 2014153334A JP 2013026052 A JP2013026052 A JP 2013026052A JP 2013026052 A JP2013026052 A JP 2013026052A JP 2014153334 A JP2014153334 A JP 2014153334A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
pressure
viscosity
inner diameter
flow velocity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013026052A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6126403B2 (ja
Inventor
Ruri Hidema
るり 日出間
Hiroshi Suzuki
洋 鈴木
Etsuji Komoda
悦之 菰田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
UBM KK
Kobe University NUC
Original Assignee
UBM KK
Kobe University NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by UBM KK, Kobe University NUC filed Critical UBM KK
Priority to JP2013026052A priority Critical patent/JP6126403B2/ja
Publication of JP2014153334A publication Critical patent/JP2014153334A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6126403B2 publication Critical patent/JP6126403B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

【課題】低粘度の液体の伸長粘度を精度よく、且つ簡単に測定することができる伸長粘度測定方法を提供する。
【解決手段】この伸長粘度測定方法では、シリンジ21およびガラス管22を有する管に対して、低粘度の液体を注入し(S10)、その管のシリンジ21側からガラス管22側へ液体が流れるように、その液体に圧力を加え(S12)、液体に加えられる圧力のうちの管内でその液体を伸長させる圧力と、ガラス管22に流れる液体の流速とを特定し(S14)、特定された圧力および流速と、シリンジ21における予め定められた流速勾配とを用いて、液体の伸長粘度を算出する(S16)。
【選択図】図5

Description

本発明は、液体の伸長粘度を測定する方法および装置に関する。
粘度には、せん断応力を加えた際のずり粘度(せん断粘度)と、伸長の応力を加えた際の伸長粘度とがある。伸長粘度は熱可塑性プラスチックの成形加工の設計の重要な因子である。
液体の伸長粘度は、その液体を伸長させることによって測定される(例えば非特許文献1参照)。また、非特許文献1と同様の測定方法によって伸長粘度を測定する装置が、サーモハーケ社から伸長粘度計(伸長粘度測定装置)CaBER1として提供されている。この装置では、2枚のプレートの間に被検液を挟み、上部のプレートを一定の速度で上昇させ、糸引き状の被検液の中間部の径変化をレーザーマイクロメーターで測定することによって、その被検液の伸長粘度を測定する。また被検液を垂らす方法も用いられる。
また、ビーカーに入れた被検液を、互いに対向する位置から2本のノズルで吸引することによって、その被検液の伸長粘度を測定する方法も提案されている(例えば非特許文献2参照)。
さらに、順次狭くなる管路に被検液を流し、その際に生じる圧力損失から伸長粘度を測定する方法も提案されている(例えば非特許文献3参照)。
G. H. McKinley et al. Annu. Rev. Fluid Mech. (2002) 34, p.375 H.-P. Nguyen et al. Nihon Reoroji Gakkaishi (2005) 33, p.145 D. F. James et al. J. Non-Newtonian. Fluid Mech. (1990) 35, p.421
しかしながら、非特許文献1の測定方法は、高粘度の被検液にのみ適用が可能であって、測定時に被検液の糸が切れるような低粘度の被検液(例えば、高分子希薄水溶液や界面活性剤溶液等)には適用できないという問題がある。また、非特許文献2の測定方法では、低粘度の被検液に適用可能だが精度が悪いという問題がある。さらに、非特許文献3の測定方法では、被検液と同じ粘度特性を有するパワーロー流体の比較溶液の圧力損失のデータが無いと伸長粘度を求められないという問題がある。つまり、非特許文献3の測定方法では、伸長粘度を簡単に測定することができず、手間がかかるという問題がある。
そこで、本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであって、低粘度の液体の伸長粘度を精度よく、且つ簡単に測定することができる伸長粘度測定方法および伸長粘度測定装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る伸長粘度測定方法は、内面に段差が生じるように互いに異なる内径に形成された2つの部分を有する管に対して、低粘度の液体を注入する注入ステップと、前記管の内径が大きい方から小さい方へ前記液体が流れるように、前記液体に圧力を加える加圧ステップと、前記液体に加えられる圧力のうちの前記管内で前記液体を伸長させる圧力と、内径の小さい部分に流れる液体の流速とを特定する特定ステップと、特定された前記圧力および前記流速と、内径の大きい部分における予め定められた流速勾配とを用いて、前記液体の伸長粘度を算出する算出ステップとを含む。
これにより、予め定められた流速勾配を用いるため、液体を伸長させる圧力(伸長圧力)Pと流速Vとを特定するだけで、比較溶液のデータを要することなく、簡単に液体の伸長粘度を測定することができる。また、管内で伸長する液体の伸長粘度が測定されるため、粘度が極めて低くても精度よく測定することができる。
また、前記算出ステップでは、前記管の中心軸に沿った、前記段差付近の流速の勾配であって、前記管の2つの部分の内径の比率に関わらず一定値を示す勾配を、前記流速勾配として用いてもよい。
これにより、測定に用いられる管の内径ごとに流速勾配を求める必要がなく、一定の流速勾配を用いて簡単に伸長粘度を算出することができる。
また、前記算出ステップでは、前記内径の小さい部分に流れる液体の流速をVとし、前記内径をDとし、前記流速勾配をaとし、前記液体の伸長歪み速度をε’とする場合、ε’=(a×V)/(D/2)によって、前記伸長歪み速度を算出し、前記液体を伸長させる圧力を、前記伸長歪み速度で除算することによって、前記伸長粘度を算出してもよい。例えば、前記算出ステップでは、前記流速勾配a=0.75を用いて、前記伸長歪み速度を算出する。
これにより、伸長粘度を適切に算出することができる。
また、前記加圧ステップでは、前記内径の小さい部分に流れる液体の流速が予め定められた速さになるように、前記液体に圧力を加え、前記特定ステップでは、前記液体の流速を、前記予め定められた速さとして特定し、前記液体を伸長させる圧力を、圧力センサを用いた測定によって特定してもよい。
これにより、液体への加圧が例えばシリンジポンプで行なわれる場合には、シリンジポンプの流量を適宜設定することによって、内径の小さい部分(例えばガラス管)に流れる液体の流速を簡単に予め定められた速さにすることができる。したがって、この場合には、実質的に測定される対象を、液体を伸長させる圧力だけとすることができ、より簡単に伸長粘度を算出することができる。
また、前記加圧ステップでは、前記内径が大きい部分にプランジャを押し込むことによって、前記液体に圧力を加え、前記特定ステップでは、前記プランジャを押し込むときに、前記プランジャにかかる圧力を前記圧力センサによって測定し、前記圧力センサによって測定された、前記プランジャにかかる圧力から、前記プランジャと前記内径が大きい部分との間の摩擦による圧力損失と、前記内径が小さい部分に液体が流れることによって生じる圧力損失とを減算することによって、前記液体を伸長させる圧力を算出してもよい。
これにより、プランジャにかかる圧力を測定することによって、簡単に伸長粘度を算出することができる。
また、前記加圧ステップでは、前記内径が大きい部分にプランジャを押し込むことによって、前記液体に圧力を加え、前記特定ステップでは、前記内径が大きい部分を流れる前記液体の圧力を前記圧力センサによって測定し、前記圧力センサによって測定された、前記液体の圧力から、前記内径が小さい部分に液体が流れることによって生じる圧力損失を減算することによって、前記液体を伸長させる圧力を算出してもよい。
これによって、プランジャと、管の内径が大きい部分(例えばシリンジ)との間の摩擦による圧力損失に影響されることなく、液体を伸長させる圧力を精度よく特定することができる。その結果、伸長粘度の測定精度をより高めることができる。
また、前記特定ステップでは、さらに、前記圧力損失を他の圧力センサによって測定し、前記液体の圧力から、測定された前記圧力損失を減算することによって、前記液体を伸長させる圧力を算出してもよい。
これによって、内径が小さい部分に液体が流れることによって生じる圧力損失を実際の測定によって得ることができるため、液体を伸長させる圧力をより精度よく特定することができる。その結果、伸長粘度の測定精度をさらに高めることができる。
また、前記加圧ステップでは、前記液体を伸長させる圧力が予め定められた圧力になるように、前記液体に圧力を加え、前記特定ステップでは、前記液体を伸長させる圧力を、前記予め定められた圧力として特定し、前記内径の小さい部分に流れる液体の流速を、流速計を用いた測定によって特定してもよい。
これにより、液体に加えられる圧力を適宜設定することによって、液体を伸長させる圧力を簡単に予め定められた圧力にすることができる。したがって、この場合には、実質的に測定される対象を、内径が小さい部分に流れる液体の流速だけとすることができ、より簡単に伸長粘度を算出することができる。
なお、本発明は、このような伸長粘度測定方法として実現することができるだけでなく、その方法によって伸長粘度を測定する装置またはシステム、その方法にしたがった測定をコンピュータに実行させるプログラム、そのプログラムを格納する記憶媒体としても実現することができる。
本発明の伸長粘度測定方法は、低粘度の液体の伸長粘度を精度よく、且つ簡単に測定することができる。
図1は、本発明の実施の形態における伸長粘度測定装置の構成を示す図である。 図2は、本発明の実施の形態における、液体が水である場合の各圧力の関係を示す図である。 図3は、本発明の実施の形態における伸長圧力を説明するための図である。 図4は、本発明の実施の形態における伸長歪み速度を説明するための図である。 図5は、本発明の実施の形態における伸長粘度測定方法を示すフローチャートである。 図6は、高分子溶液の伸長歪み速度と伸長粘度との関係(変化の態様)を示す図である。 図7は、本発明の実施の形態における伸長粘度測定装置によって得られた、高分子溶液の伸長歪み速度と伸長粘度との関係を示す図である。 図8は、各高分子の性質を説明するための図である。 図9は、本発明の実施の形態における伸長粘度測定装置によって得られた、他の高分子溶液の伸長歪み速度と伸長粘度との関係を示す図である。 図10は、本発明の実施の形態の変形例における伸長粘度測定装置の構成を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態における伸長粘度測定装置の構成を示す図である。
本実施の形態における伸長粘度測定装置100は、シリンジ21、ガラス管22、プランジャ23、ロードセル40、シリンジポンプ10、および測定器30を備える。
シリンジ21は、例えば注射器に用いられる筒状の容器である。このシリンジ21の軸方向に沿った一端(後端)側にはフランジ21aが形成され、他端(先端)側の開口は、上記一端側の開口よりも小さく形成されている。
ガラス管22は、シリンジ21の内径よりも小さい内径を有し、シリンジ21の先端に接続される。
このシリンジ21およびガラス管22が接続されることによって、内面に段差が生じるように互いに異なる内径に形成された2つの部分を有する管が構成される。つまり、この管の内径が大きい部分はシリンジ21に相当し、この管の内径が小さい部分はガラス管22に相当する。そして、このような2つの部分を有することによって、急縮小流路が形成される。
シリンジ21には低粘度の液体(被検液)が注入され、そのシリンジ21のフランジ21a側の開口から、プランジャ23がシリンジ21の内部に挿入される。その結果、プランジャ23の先端部分が液体をガラス管22側に押し出し、シリンジ21およびガラス管22の内部に液体が充填された状態になる。
このような状態でシリンジ21、ガラス管22およびプランジャ23は、シリンジポンプ10に取り付けられる。
シリンジポンプ10は、可動部11をレール12に沿って動かすことによって、プランジャ23をシリンジ21の先端側に押し込む機能を有する。また、シリンジポンプ10では、可動部11の移動速度を設定することができる。これにより、シリンジポンプ10は、可動部11をその設定された移動速度で移動させ、その移動速度を示す電気信号である速度信号を測定器30に出力する。なお、上記移動速度は、シリンジ21およびガラス管22の内径によって定まる流量または流速と等価である。
また、本実施の形態では、このシリンジポンプ10が、管の内径が大きい方から小さい方へ液体が流れるように、液体に圧力を加える加圧部として構成されている。
ここで、シリンジ21、ガラス管22およびプランジャ23がシリンジポンプ10に取り付けられるときには、プランジャ23の後端部分と可動部11との間に、ロードセル40が挟み込まれるように配置される。
ロードセル40は、圧力センサであって、可動部11によってプランジャ23が押し込まれるときの、その可動部11がプランジャ23に与える力の強さを示す電気信号を押圧信号として測定器30に出力する。
測定器30は、ロードセル40から出力される押圧信号に基づいて、可動部11がプランジャ23に与える圧力(測定圧力)を測定する。そして、測定器30は、その測定圧力のうち、シリンジ21内の液体をプランジャ23の移動方向に伸長させる圧力(以下、伸長圧力という)を算出する。さらに、測定器30は、シリンジポンプ10から出力される速度信号に基づいて、ガラス管22内での液体の流速を特定する。そして、測定器30は、その伸長圧力および流速と、シリンジ21における予め定められた流速勾配とを用いて、液体の伸長粘度を算出する。
つまり、本実施の形態では、この測定器30は、伸長圧力と、管の内径の小さい部分に流れる液体の流速とを特定する特定部を備えるとともに、特定された伸長圧力および流速と、上述の流速勾配とを用いて、液体の伸長粘度を算出する算出部を備えている。
図2は、上述の液体が水である場合の各圧力の関係を示す図である。
液体が水の場合には、以下の(式1)の関係が成り立つ。
EX+P+ρV /2=
ΔP+ΔP+ΔP+ΔP+P+ρV /2+P+P・・・(式1)
上記(式1)において、PEXは、上述のロードセル40によって測定される測定圧力を示す。また、Pは大気圧、ρは液体の密度、Vはシリンジ21内の液体の流速、Vはガラス管22内の液体の流速を示す。さらに、ΔPは、シリンジ21内に液体が流れることによって生じる圧力損失を示し、ΔPは、ガラス管22内に液体が流れることによって生じる圧力損失を示す。さらに、ΔPは流路の急縮小に伴う圧力損失、ΔPは流路の急拡大に伴う圧力損失を示す。Pは、プランジャ23とシリンジ21との摩擦によって生じる圧力損失を示す。Pは、上述の伸長圧力を示す。
ここで、圧力損失ΔP、ΔPおよびΔPは、圧力損失Pよりも極めて小さいため、これらの圧力損失ΔP、ΔPおよびΔPを上記(式1)において無視することができる。さらに、液体が水の場合には、伸長圧力Pは0、または非常に小さい値となるため、この伸長圧力Pも上記(式1)において無視することができる。また、上記(式1)の左辺と右辺にあるそれぞれの大気圧Pは相殺され、運動エネルギー(ρV /2)および(ρV /2)も相殺される。
その結果、P=PEX−ΔPによって、摩擦による圧力損失Pが算出される。なお、ΔPは以下の(式2)によって算出される。
ΔP=(64μ/V×D)×(l/D)×(V /2) ・・・(式2)
上記(式2)において、μは液体のせん断粘度、Dはガラス管22の内径、lはガラス管22の長さを示す。
測定器30は、上述のように水を用いて測定または算出される摩擦による圧力損失Pを用いて、伸長圧力を算出する。
図3は、伸長圧力Pを説明するための図である。
伸長圧力Pは、以下の(式3)によって示される。
P=PEX−P−ΔP ・・・(式3)
測定器30は、上記(式3)に示すように、水を用いて算出された摩擦による圧力損失Pと、上記(式2)によって算出される圧力損失ΔPとを測定圧力PEXから減算することによって、伸長圧力Pを算出する。
また、伸長圧力Pと伸長粘度ηとは以下の(式4)に示す関係を有する。
P=ηε’ ・・・(式4)
なお、上記(式4)において、ε’は伸長歪み速度を示す。
図4は、伸長歪み速度ε’を説明するための図である。
例えば、図4の(a)に示すように、互いに異なる内径Rおよび内径Rに形成された2つの部分201,202を有する管200内に液体が流される場合、内径Rと内径Rの比βに関わらず管200内の流速勾配は一定になる(非特許文献:G.H.McKinley et al. J. Fluid Mech. (1991) 223, p.441 参照)。つまり、内径Rが内径Rよりも大きく、部分201側から部分202側へ液体が流される。このとき、部分201内の中心軸上の流速勾配は、図4の(b)に示すように、管200の段差付近では比βに関わらず一定になり、予め定められた値((1.5−0.75)/1)となる。
なお、図4の(b)に示すグラフの横軸は、管200の中心軸に沿った長さであって、段差がある位置が原点0であり、細管である部分202側の位置が正の長さとして示される。また、この長さは、内径Rによって正規化されたものである。一方、このグラフの縦軸は、細管である部分202の平均流速Vによって正規化された流速を示す。
ここで、伸長歪み速度ε’は流速勾配として扱われ、ε’=ΔV/ΔL(Vは流速、Lは長さ)として表される。したがって、図4の(b)に示すグラフから、伸長歪み速度ε’はε’=(1.5−0.75)/1として特定される。この伸長歪み速度ε’は正規化された流速と長さによって示されているため、図2に示すシリンジ21およびガラス管22の場合には、以下の(式5)によって示される。
ε’=(1.5−0.75)V/(D/2) ・・・(式5)
測定器30は、シリンジポンプ10から出力される速度信号に基づいて、ガラス管22内の液体の流速Vを特定し、その流速Vと、ユーザによって入力された内径Dとを上記(式5)に代入することによって、伸長歪み速度ε’を算出する。
そして、測定器30は、このように算出された伸長歪み速度ε’と、上記(式3)によって算出された伸長圧力Pとを、上記(式4)に代入することによって、伸長粘度ηを算出する。なお、本実施の形態では、予め定められた流速勾配として、上述のように(1.5−0.75)/1=0.75を用いたが、測定対象とされる液体の性質に応じて他の値を用いてもよい。
図5は、本実施の形態における伸長粘度測定方法を示すフローチャートである。
まず、シリンジ21およびガラス管22を有する管に対して、低粘度の液体を注入する(S10)。次に、プランジャ23を押し込むことにより、管の内径が大きい方から小さい方へ液体が流れるように、液体に圧力を加える(S12)。次に、液体に加えられる圧力のうちの管内で液体を伸長させる圧力Pと、ガラス管22である内径の小さい部分に流れる液体の流速Vとを特定する(S14)。最後に、特定された圧力および流速と、シリンジ21である内径の大きい部分における予め定められた流速勾配とを用いて、その液体の伸長粘度ηを算出する(S16)。
このように、本実施の形態では、予め定められた流速勾配を用いるため、液体を伸長させる圧力(伸長圧力)Pと流速Vとを特定するだけで、比較溶液のデータを要することなく、簡単に液体の伸長粘度を測定することができる。なお、流速Vは、シリンジポンプ10によって設定されるため、実質的には圧力Pのみを測定または算出するだけで、簡単に液体の伸長粘度を測定することができる。また、管内で伸長する液体の伸長粘度が測定されるため、粘度が極めて低くても精度よく測定することができる。
また、本実施の形態で用いられる上述の流速勾配は、管の中心軸に沿った、内径の大きい部分における段差付近の流速の勾配であって、その管の2つの部分の内径の比率に関わらず一定値を示す勾配である。発明者らは、この流速勾配が一定になることを、伸長粘度の測定に利用できることを見出した。これにより、測定に用いられる管の内径ごとに流速勾配を求める必要がなく、一定の流速勾配を用いて簡単に伸長粘度を算出することができる。
(実施例)
発明者らは、以下のような具体的な機材から伸長粘度測定装置100を構成し、この伸長粘度測定装置100によって高分子溶液の伸長粘度を測定した。
伸長粘度測定装置100に用いられたシリンジ21の内径は28.8mmであり、ガラス管22の内径は2.3mmである。シリンジポンプ10には、株式会社ニューロサイエンス製の型式NE−4000のシリンジポンプが用いられた。また、ロードセル40には、株式会社共和電業製の型式LMB−Aのロードセルが用いられた。なお、このときには、計測用コンディショナとして、株式会社共和電業の型式WGA−670Bも用いられた。
発明者らは、2wt%、0.1wt%、または0.05wt%などの濃度の高分子溶液の伸長粘度を上記伸長粘度測定装置100によって測定した。この測定では、シリンジポンプ10による押し出しの流量を、例えば、5,10,20,30(mL/min)に設定し、シリンジ21の軸方向に沿った長さ100mmまでの範囲に高分子溶液が満たされるように、シリンジ21に高分子溶液を注入した。また、この測定対象として用いられた高分子溶液のせん断粘度は、0.001(Pa・s)以上で10(Pa・s)以下である。なお、シリンジポンプ10の押し出し能力が大きい場合には、10(Pa・s)を超えるせん断粘度の高分子溶液も伸長粘度測定装置100で測定することができる。また、サーモハーケ社製のCaBER1では、0.01(Pa・s)以上で1000(Pa・s)以下のせん断粘度の溶液を測定することができる。したがって、本実施の形態における伸長粘度測定装置100では、従来よりも10倍も小さいせん断粘度の溶液の伸長粘度を測定することができる。また、本発明において測定の対象とされる低粘度の液体は、せん断粘度10(Pa・s)以下の液体といえる。
ここで、高分子溶液の伸長粘度は伸長歪み速度に応じて変化し、その変化の態様は、その高分子溶液に含まれる高分子の性質によって異なる。この変化の態様は、高分子の性質からある程度推定することができ、その推定結果と、伸長粘度測定装置100による伸長粘度の測定結果とから、この伸長粘度測定装置100の測定結果の確からしさを、立証することができる。
図6は、高分子溶液の伸長歪み速度と伸長粘度との関係(変化の態様)を示す図である。
高分子溶液に含まれる高分子がPEO(ポリエチレンオキシド)の場合には、図6の(a)に示すように、伸長歪み速度ε’を増加させると、所定の速度において、伸長粘度ηが急激に大きくなる。このような変化は、PEOが屈曲性を有するためによって生じる。つまり、もつれた状態にあるPEOの高分子は、伸長歪み速度ε’がその所定の速度以上になると、伸長し、且つ、伸長の方向に各高分子が配向するためであると考えられる。
一方、高分子溶液に含まれる高分子がHPC(ヒドロキシプロピルセルロース)の場合には、図6の(b)に示すように、伸長歪み速度ε’を増加させると、その増加に応じて伸長粘度ηが急激な変化を伴わずに大きくなる。このような変化は、HPCが棒状剛直な高分子であるためによって生じる。つまり、各HPCの高分子の揃っていない向きが、伸長歪み速度ε’の増加に伴って、伸長の方向に揃っていく(配向していく)ためであると考えられる。
このように、高分子溶液の伸長粘度ηは、伸長歪み速度ε’の増加とともに大きくなるが、伸長歪み速度ε’がある程度以上に速くなると、高分子が伸長や配向した状態になり、比較的高い値に維持される。
図7は、伸長粘度測定装置100によって得られた、高分子溶液の伸長歪み速度と伸長粘度との関係を示す図である。ここで、図7では、伸長歪み速度ε’が比較的速い10(1/s)以上で100(1/s)以下の範囲において、伸長粘度測定装置100によって測定された各高分子溶液の伸長粘度ηを示す。各高分子溶液は、PEOを含む溶液と、HPCを含む溶液である。また、PEOの溶液では、重量平均分子量が3.5×10であり、HPCの溶液では、重量平均分子量が1.0×10である。
図7に示すように、PEOの溶液では、測定された伸長粘度ηは、伸長歪み速度ε’の増加に伴って徐々に小さくなった。また、HPCの溶液では、測定された伸長粘度ηは、伸長歪み速度ε’の増加に伴って徐々に小さくり、所定の伸長歪み速度において急激に小さくなった。
図8は、各高分子の性質を説明するための図である。
各PEOは、上述のように屈曲性を有するため、図8の(a)に示すように、伸長歪み速度ε’が速くなると、もつれた状態から、伸長して配向した状態になる。しかし、伸長歪み速度ε’が速すぎると、各PEOは徐々にほどけた状態になってしまう。つまり、伸長歪み速度ε’が速すぎると、その伸長歪み速度ε’の増加に伴って、PEOの溶液の伸長粘度ηが徐々に小さくなることが予想される。なお、このような伸長および配向などの様子は、ガラス管22から流れるPEOの溶液の流動複屈折を偏光顕微鏡で観察することによって確かめられる。
一方、伸長粘度測定装置100による測定結果では、図7に示すように、PEOの溶液の伸長粘度ηが伸長歪み速度ε’の増加に伴って徐々に小さくなった。したがって、伸長粘度測定装置100の測定の確からしさを立証することができた。
また、各HPCは、上述のように棒状剛直な高分子であるため、図8の(b)に示すように、伸長歪み速度ε’が速くなると、ばらばらに向いた状態から、配向した状態になる。しかし、伸長歪み速度ε’が速すぎると、各HPCは崩れた状態になってしまう。つまり、伸長歪み速度ε’が速すぎると、HPCの溶液の伸長粘度ηが急激に小さくなることが予想される。なお、このような配向などの様子は、上述と同様に、ガラス管22から流れるHPCの溶液の流動複屈折を偏光顕微鏡で観察することによって確かめられる。
一方、伸長粘度測定装置100による測定結果では、図7に示すように、HPCの溶液の伸長粘度ηが伸長歪み速度ε’の増加に伴って急激に小さくなった。したがって、伸長粘度測定装置100の測定の確からしさを立証することができた。
図9は、伸長粘度測定装置100によって得られた、他の高分子溶液の伸長歪み速度と伸長粘度との関係を示す図である。ここで、図9では、図7に示す場合よりも重量平均分子量が小さい高分子溶液の関係を示し、PEOの溶液では、重量平均分子量が6.0×10であり、HPCの溶液では、重量平均分子量が1.0×10である。なお、図9では、図7と同様に、伸長歪み速度ε’が比較的速い10(1/s)以上で100(1/s)以下の範囲において、伸長粘度測定装置100によって測定された各高分子溶液の伸長粘度ηを示す。
図9に示すように、重量平均分子量が小さい場合には、PEOおよびHPCのそれぞれの溶液において、測定された伸長粘度ηは伸長歪み速度ε’に関わらず変化を示さなかった。
重量平均分子量が小さい場合には、高分子による伸長粘度ηへの影響が小さくなるため、図9に示す測定結果が得られることは明らかである。したがって、伸長粘度測定装置100による測定の確からしさを立証することができた。
(変形例)
以上、本発明に係る伸長粘度測定方法および伸長粘度測定装置について、実施の形態を用いて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態では、水を用いた測定結果から、摩擦による圧力損失Pを算出し、その圧力損失Pを上記(式3)に代入することによって、伸長圧力Pを算出したが、その圧力損失Pを算出しなくてもよい。また、上記実施の形態では、ガラス管22内の圧力損失ΔPを上記(式2)から算出したが、その圧力損失ΔP2を計算式から算出しなくてもよい。この場合には、シリンジ21およびガラス管22にタップを設け、そのタップの位置において液体にかかる圧力を、圧力センサを用いて測定する。これにより、伸長圧力Pをより直接的に測定することができる。
図10は、シリンジ21およびガラス管22に圧力センサが取り付けられた伸長粘度測定装置100aの構成を示す図である。
図10に示すように、シリンジ21にはタップが設けられ、そのタップに圧力センサ28aが取り付けられている。この圧力センサ28aは、(測定圧力PEX−圧力損失P)に相当する圧力Pを検出し、その圧力Pを示す信号を測定器30に出力する。
また、図10に示すように、ガラス管22の両端にはそれぞれタップが設けられ、それらのタップに圧力センサ28b,28cが取り付けられている。圧力センサ28bは、ガラス管22のシリンジ21への接続部分における液体の圧力Pを検出し、その圧力Pを示す信号を測定器30に出力する。圧力センサ28cは、ガラス管22の先端部分における液体の圧力Pを検出し、その圧力Pを示す信号を測定器30に出力する。このように検出された圧力PおよびPから、ガラス管22内の圧力損失ΔPを算出することができる。つまり、圧力損失ΔPを、ΔP=P−Pによって算出することができる。
測定器30は、圧力センサ28a〜28cのそれぞれから出力される信号を取得し、それらの信号に基づいて、以下の(式6)を用いて伸長圧力Pを算出する。
P=P−(P−P) ・・・(式6)
このような例では、図5に示すステップS14において、内径が大きい部分(シリンジ21)を流れる液体の圧力Pを圧力センサ28aによって測定し、内径が小さい部分(ガラス管22)に液体が流れることによって生じる圧力損失ΔPを他の圧力センサ28a,28bによって測定し、その液体の圧力Pから、測定された圧力損失ΔP(=P−P)を減算することによって、伸長圧力Pを算出する。
これにより、伸長圧力Pを測定結果から直接的に導出することができ、伸長粘度の測定精度をより高めることができる。
なお、上述の例では、圧力P、圧力PおよびPを全て用いて伸長圧力Pを特定したが、いずれかの圧力だけを用いてもよい。例えば、圧力PおよびPを用いることなく、圧力損失ΔPを上記(式2)の計算式から算出してもよい。この場合には、図5に示すステップS14において、内径が大きい部分(シリンジ21)を流れる液体の圧力Pを圧力センサ28aによって測定し、その圧力センサ28aによって測定された液体の圧力Pから、計算式から算出された圧力損失ΔPを減算することによって、伸長圧力Pを算出する。
また、上記実施の形態では、図5のステップS12において、内径の小さい部分(ガラス管22)に流れる液体の流速Vが予め定められた速さになるように、液体に圧力を加えた。これにより、ステップS14では、その液体の流速Vを、その予め定められた速さとして特定し、伸長圧力Pを、ロードセル40である圧力センサを用いた測定によって特定した。つまり、流速Vを設定して伸長圧力Pを測定することによって、流速Vおよび伸長圧力Pを特定した。しかし、逆に、伸長圧力Pを設定して流速Vを測定することによって、流速Vおよび伸長圧力Pを特定してもよい。この場合には、図5のステップS12において、液体を伸長させる圧力Pが予め定められた圧力になるように、液体に圧力を加える。そして、図5のステップS14では、液体を伸長させる圧力Pを、その予め定められた圧力として特定し、内径の小さい部分(ガラス管22)に流れる液体の流速を、流速計を用いた測定によって特定する。このような場合であっても、低粘度の液体の伸長粘度を精度よく、簡単に測定することができる。
なお、上記実施の形態および変形例は、いずれも本発明の一包括的または具体的な例を示すものである。つまり、上記実施の形態および変形例で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。
本発明にかかる伸長粘度測定方法は、例えば、界面活性剤溶液、化粧品、または食品などの生産工程の設計などに利用可能であって、食品では、例えば、酢、酒、またはホイップクリームなどの生産工程の設計に利用可能である。
10 シリンジポンプ
11 可動部
12 レール
21 シリンジ
21a フランジ
22 ガラス管
23 プランジャ
28a〜28c 圧力センサ
30 測定器
40 ロードセル
100,100a 伸長粘度測定装置

Claims (10)

  1. 内面に段差が生じるように互いに異なる内径に形成された2つの部分を有する管に対して、低粘度の液体を注入する注入ステップと、
    前記管の内径が大きい方から小さい方へ前記液体が流れるように、前記液体に圧力を加える加圧ステップと、
    前記液体に加えられる圧力のうちの前記管内で前記液体を伸長させる圧力と、内径の小さい部分に流れる液体の流速とを特定する特定ステップと、
    特定された前記圧力および前記流速と、内径の大きい部分における予め定められた流速勾配とを用いて、前記液体の伸長粘度を算出する算出ステップと
    を含む伸長粘度測定方法。
  2. 前記算出ステップでは、
    前記管の中心軸に沿った、前記段差付近の流速の勾配であって、前記管の2つの部分の内径の比率に関わらず一定値を示す勾配を、前記流速勾配として用いる
    請求項1に記載の伸長粘度測定方法。
  3. 前記算出ステップでは、
    前記内径の小さい部分に流れる液体の流速をVとし、前記内径をDとし、前記流速勾配をaとし、前記液体の伸長歪み速度をε’とする場合、
    ε’=(a×V)/(D/2)によって、前記伸長歪み速度を算出し、
    前記液体を伸長させる圧力を、前記伸長歪み速度で除算することによって、前記伸長粘度を算出する
    請求項2に記載の伸長粘度測定方法。
  4. 前記算出ステップでは、
    前記流速勾配a=0.75を用いて、前記伸長歪み速度を算出する
    請求項3に記載の伸長粘度測定方法。
  5. 前記加圧ステップでは、
    前記内径の小さい部分に流れる液体の流速が予め定められた速さになるように、前記液体に圧力を加え、
    前記特定ステップでは、
    前記液体の流速を、前記予め定められた速さとして特定し、
    前記液体を伸長させる圧力を、圧力センサを用いた測定によって特定する
    請求項1〜4の何れか1項に記載の伸長粘度測定方法。
  6. 前記加圧ステップでは、
    前記内径が大きい部分にプランジャを押し込むことによって、前記液体に圧力を加え、
    前記特定ステップでは、
    前記プランジャを押し込むときに、前記プランジャにかかる圧力を前記圧力センサによって測定し、
    前記圧力センサによって測定された、前記プランジャにかかる圧力から、前記プランジャと前記内径が大きい部分との間の摩擦による圧力損失と、前記内径が小さい部分に液体が流れることによって生じる圧力損失とを減算することによって、前記液体を伸長させる圧力を算出する
    請求項5に記載の伸長粘度測定方法。
  7. 前記加圧ステップでは、
    前記内径が大きい部分にプランジャを押し込むことによって、前記液体に圧力を加え、
    前記特定ステップでは、
    前記内径が大きい部分を流れる前記液体の圧力を前記圧力センサによって測定し、
    前記圧力センサによって測定された、前記液体の圧力から、前記内径が小さい部分に液体が流れることによって生じる圧力損失を減算することによって、前記液体を伸長させる圧力を算出する
    請求項5に記載の伸長粘度測定方法。
  8. 前記特定ステップでは、さらに、
    前記圧力損失を他の圧力センサによって測定し、
    前記液体の圧力から、測定された前記圧力損失を減算することによって、前記液体を伸長させる圧力を算出する
    請求項7に記載の伸長粘度測定方法。
  9. 前記加圧ステップでは、
    前記液体を伸長させる圧力が予め定められた圧力になるように、前記液体に圧力を加え、
    前記特定ステップでは、
    前記液体を伸長させる圧力を、前記予め定められた圧力として特定し、
    前記内径の小さい部分に流れる液体の流速を、流速計を用いた測定によって特定する
    請求項1〜4の何れか1項に記載の伸長粘度測定方法。
  10. 内面に段差が生じるように互いに異なる内径に形成された2つの部分を有する管と、
    前記管に注入された低粘度の液体が、前記管の内径が大きい方から小さい方に流れるように、前記液体に圧力を加える加圧部と、
    前記液体に加えられる圧力のうちの前記管内で前記液体を伸長させる圧力と、内径の小さい部分に流れる液体の流速とを特定する特定部と、
    特定された前記圧力および前記流速と、内径の大きい部分における予め定められた流速勾配とを用いて、前記液体の伸長粘度を算出する算出部と
    を備える伸長粘度測定装置。
JP2013026052A 2013-02-13 2013-02-13 伸長粘度測定方法および伸長粘度測定装置 Active JP6126403B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013026052A JP6126403B2 (ja) 2013-02-13 2013-02-13 伸長粘度測定方法および伸長粘度測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013026052A JP6126403B2 (ja) 2013-02-13 2013-02-13 伸長粘度測定方法および伸長粘度測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014153334A true JP2014153334A (ja) 2014-08-25
JP6126403B2 JP6126403B2 (ja) 2017-05-10

Family

ID=51575315

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013026052A Active JP6126403B2 (ja) 2013-02-13 2013-02-13 伸長粘度測定方法および伸長粘度測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6126403B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020197474A (ja) * 2019-06-04 2020-12-10 出光興産株式会社 観察装置、観察システム、及び観察方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56157839A (en) * 1980-05-09 1981-12-05 Japan Synthetic Rubber Co Ltd Slit die type rheometer
US5357784A (en) * 1993-08-04 1994-10-25 Board Of Supervisors Of Louisiana State University And Agricultural And Mechanical College Lubricated flow elongational rheometer
JP2004138601A (ja) * 2002-09-25 2004-05-13 Du Pont Mitsui Polychem Co Ltd ポリマーの一軸伸長粘度の簡易測定方法および装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56157839A (en) * 1980-05-09 1981-12-05 Japan Synthetic Rubber Co Ltd Slit die type rheometer
US5357784A (en) * 1993-08-04 1994-10-25 Board Of Supervisors Of Louisiana State University And Agricultural And Mechanical College Lubricated flow elongational rheometer
JP2004138601A (ja) * 2002-09-25 2004-05-13 Du Pont Mitsui Polychem Co Ltd ポリマーの一軸伸長粘度の簡易測定方法および装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020197474A (ja) * 2019-06-04 2020-12-10 出光興産株式会社 観察装置、観察システム、及び観察方法
JP7292643B2 (ja) 2019-06-04 2023-06-19 出光興産株式会社 観察装置、観察システム、及び観察方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6126403B2 (ja) 2017-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Sharma et al. The rheology of aqueous solutions of ethyl hydroxy-ethyl cellulose (EHEC) and its hydrophobically modified analogue (hmEHEC): extensional flow response in capillary break-up, jetting (ROJER) and in a cross-slot extensional rheometer
Vinogradov et al. Viscoelastic properties and flow of narrow distribution polybutadienes and polyisoprenes
Chen et al. Short time wetting dynamics on soft surfaces
CN111163914B (zh) 模制系统中的实时材料和速度控制
Clasen et al. ‘Gobbling drops’: the jetting–dripping transition in flows of polymer solutions
Chen et al. Rheological behavior of POM polymer melt flowing through micro-channels
Chen et al. Evaluation of LLDPE/LDPE blend foamability by in situ rheological measurements and bubble growth simulations
Haward et al. Flow of dilute to semi-dilute polystyrene solutions through a benchmark 8: 1 planar abrupt micro-contraction
Aho et al. Shear viscosity measurements of polymer melts using injection molding machine with adjustable slit die
Reynolds et al. Pressure and shear rate dependence of the viscosity and stress relaxation of polymer melts
James N1 stresses in extensional flows
JP6126403B2 (ja) 伸長粘度測定方法および伸長粘度測定装置
Lanzaro et al. Non-linear dynamics of semi-dilute PAAm solutions in a microfluidic 3D cross-slot flow geometry
US20150197054A1 (en) Predicting a characteristic of an injection molded article
Kamal et al. Capillary viscometry: a complete analysis including pressure and viscous heating effects
Wan et al. Rheological properties of HDPE and LDPE at the low-frequency range under supercritical CO2
Salipante et al. Flow fluctuations in wormlike micelle fluids
Hu et al. Entrance pressure instability of LLDPE and its composites
Yang et al. Extrudate swell behavior of polyethylenes: Capillary flow, wall slip, entry/exit effects and low-temperature anomalies
CN110927011A (zh) 在线熔指测量装置
Kim et al. Concentration dependence of the extensional relaxation time and finite extensibility in dilute and semidilute polymer solutions using a microfluidic rheometer
Asadizanjani et al. Viscosity measurement in injection molding using a multivariate sensor
Liu et al. Analysis of Superimposed Influence of Double Layer Gas Flow on Gas-Assisted Extrusion of Plastic Micro-Tube
JP2020018950A (ja) 粘性の高い流体から気泡を除去する脱泡方法、及び脱泡装置
Khan et al. Comparative study for melt flow index of high density polyethylene, low density polyethylene and linear low density polyethylene

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170328

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170407

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6126403

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250