JP2014153162A - 航跡相関装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数のセンサにより検出された各航跡群の位置情報から、指定された領域の航跡群の抽出を行う領域選択部101と、領域選択部101により抽出された各センサの航跡群の輪郭を抽出する輪郭抽出部102と、輪郭抽出部102により抽出された各センサの航跡群の輪郭を用いて照合を行い、領域内において航跡数が多いセンサの航跡群の輪郭を、航跡数が少ないセンサの航跡群の輪郭に合わせ込むことで、航跡群間における所定の組み合わせでの航跡ペアを照合ペアとして選択する輪郭照合部103と、輪郭照合部103により選択された照合ペアに基づいて航跡相関を行う最近傍照合部104とを備えた。
【選択図】図1
Description
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係る航跡相関装置1の構成を示すブロック図である。
航跡相関装置1は、図1に示すように、領域選択部101(1011,1012)、輪郭抽出部102(1021,1022)、輪郭照合部103及び最近傍照合部104を備えて構成されている。
なお、例えば図5に示すように、センサAとセンサBの航跡群が横並びとなる場合には輪郭が作れない場合がある。しかし、このような場合であっても、輪郭として線分を抽出して線分同士の照合を行うことで、輪郭照合が可能である。
輪郭照合部103は、図6に示すように、オフセット処理部1031、ゲート内外判定部1032及び照合ペア選択部1033を備えて構成されている。
図8(a)に示すように、例えばセンサAの航跡2とセンサBの航跡aとを基準の航跡ペアとしてオフセットを行う場合には、航跡2の位置に対する航跡aの相対位置を求め、算出した相対位置をセンサBの各航跡の位置と差分することでオフセット処理を行う。また、図8(b),(c)に示すように、航跡2と航跡b,cとをそれぞれ基準の航跡ペアとした場合も同様に処理を行う。また、図8はセンサAの航跡2を基準とした場合であるので、センサAの他の航跡(航跡番号1,3〜6)を基準した場合についても同様にオフセット処理を行う。図7の例では、センサAの検出航跡数が6つであり、センサBの検出航跡数が3つであるため、計18通りのオフセット処理が行われる。
ここで、図9(a)に示す位置関係(センサAの航跡2とセンサBの航跡aを基準の航跡ペアとした場合)では、センサAの航跡3とセンサBの航跡bの航跡ペア、及びセンサAの航跡4とセンサBの航跡cの航跡ペアがゲート内であると判定する。同様に、図9(b)に示す位置関係(センサAの航跡2とセンサBの航跡bを基準の航跡ペアとした場合)では、センサAの航跡1とセンサBの航跡aの航跡ペア、及びセンサAの航跡5とセンサBの航跡cの航跡ペアがゲート内であると判定する。一方、図9(c)に示す位置関係(センサAの航跡2とセンサBの航跡cを基準の航跡ペアとした場合)では、センサBの航跡a,bはセンサAの航跡1〜6のいずれからも離れており、ゲート外であると判定される。
図10において、ゲート内と判定された航跡ペアに対しては‘○’(数値で示す場合は1)が付され、ゲート外と判定された航跡ペアに対しては‘×’(数値で示す場合は0)が付される。この場合は、(2,a),(3,b),(4,c)がゲート内の航跡ペアとなる(上記(,)は(センサAの航跡番号,センサBの航跡番号)を示している)。
図11において、「基準」の列は、ゲート内外判定を行う際の基準となるセンサAの航跡の番号を示す。また、「航跡a」「航跡b」「航跡c」の列は、航跡a,b,cとそれぞれ航跡ペアを組むセンサAの航跡の番号を示す。また、「統計距離の和」の列は、基準となるセンサAの航跡毎に、ゲート内であると判定された組み合わせでの航跡ペアの統計距離の和を示す。
以下では、実施の形態2における輪郭照合部103bについて説明する。図12は実施の形態2における輪郭照合部103bの構成を示すブロック図である。図12に示す実施の形態2における輪郭照合部103bは、図6に示す実施の形態1における輪郭照合部103のゲート内外判定部1032及び照合ペア選択部1033をゲート内外判定部1032b及び照合ペア選択部1033bに変更し、候補ペア抽出部1034を追加したものである。なお、実施の形態2における輪郭照合部103bの構成において、実施の形態1における輪郭照合部103の構成と同じものについては同一の符号を付し、その説明を省略する。
以下では、実施の形態3に係る航跡相関装置1cについて説明する。図16は実施の形態3に係る航跡相関装置1cの構成を示すブロック図である。図16に示す実施の形態3に係る航跡相関装置1cは、図1に示す実施の形態1に係る航跡相関装置1の輪郭照合部103を輪郭照合部103cに変更し、高度照合部105、速度照合部106、信号電力照合部107及び統合照合部108を追加したものである。なお、実施の形態3に係る航跡相関装置1cの構成において、実施の形態1に係る航跡相関装置1の構成と同じものについては同一の符号を付して、その説明を省略する。
なお、高度照合部105、速度照合部106及び信号電力照合部107は、本発明の観測情報照合部に相当する。
なお、最近傍照合部104は、統合照合部108により選択された照合ペアに基づいて、NN法又はGNN法により航跡相関を行う。
輪郭照合部103cは、図17に示すように、オフセット処理部1031、ゲート内外判定部1032及び航跡ペア仮説抽出部1035を備えて構成されている。図6と比較すると、オフセット処理部1031及びゲート内外判定部1032は同一のため、航跡ペア仮説抽出部1035のみ説明する。
図18に、図11に示す航跡ペアの一覧表に対して、航跡ペア仮説抽出部1035により生成される航跡ペア仮説の一覧表を示す。図18に示すように、一覧表には、統計距離の和の小さい順に「仮説1」,「仮説2」と番号が付されている。
高度照合部105は、図19に示すように、ゲート内外判定部1051及び航跡ペア仮説抽出部1052を備えて構成されている。このゲート内外判定部1051及び航跡ペア仮説抽出部1052は、輪郭照合部103cのゲート内外判定部1032及び航跡ペア仮説抽出部1035と機能としては同等であるが、高度照合部105では輪郭照合部103cに示すオフセット処理部1031がなく、航跡ペアの全組み合わせに対して各航跡の高度情報を用いてゲート内外判定処理を行う。
図18と比較すると、高度照合ではセンサBに対応するセンサAの航跡の入れ替わりを考えているため、例えばセンサBの航跡(a,b,c)に対してセンサAの航跡(2,3,4)の全組み合わせに対して統計距離の算出を行う。なお図20の例では、航跡(2,3,4)は同高度としているため、仮説1〜仮説6における統計距離の和が同等となっている。
速度照合部106は、図21に示すように、ゲート内外判定部1061及び航跡ペア仮説抽出部1062を備えて構成されている。このゲート内外判定部1061及び航跡ペア仮説抽出部1062は、高度照合部105のゲート内外判定部1051及び航跡ペア仮説抽出部1052と、各航跡の高度情報を速度情報に置き換えた点以外は同等であるため、その説明を省略する。
信号電力照合部107は、図22に示すように、ゲート内外判定部1071及び航跡ペア仮説抽出部1072を備えて構成されている。このゲート内外判定部1071及び航跡ペア仮説抽出部1072は、高度照合部105のゲート内外判定部1051及び航跡ペア仮説抽出部1052と、各航跡の高度情報を信号電力情報に置き換えた点以外は同等であるため、その説明を省略する。
統合照合部108は、図23に示すように、統合航跡ペア抽出部1081及び統合照合ペア選択部1082を備えて構成されている。
図24は統合航跡ペア抽出部1081により抽出される航跡ペアの組み合わせの一覧表である。図24に示すように、一覧表では、各照合部103c,105〜107で出力される航跡ペアの組み合わせに加えて、各照合部103c,105〜107で算出された統計距離の和が保存される。
図25は、図24に示す一覧表に対し、各照合部103c,105〜107で算出された各統計距離の和の加算値を示した一覧表である。そして、統合照合ペア選択部1082は、図25に示す例では、統計距離の和の加算値が最小(27.2)である仮説1の組み合わせでの航跡ペア(2,a),(3,b),(4,c)を照合ペアとして選択する。
以下では、実施の形態4における高度照合部105dについて説明する。図26は実施の形態4における高度照合部105dの構成を示す図である。図26に示す実施の形態4における高度照合部105dは、図19に示す実施の形態3における高度照合部105に航跡候補設定部1053及び航跡候補抽出部1054を追加したものである。なお、実施の形態4における高度照合部105dの構成において、実施の形態3における高度照合部105の構成と同じものについては同一の符号を付して、その説明を省略する。
すなわち、航跡候補抽出部1054は、航跡候補設定部1053で設定された値とセンサB(検出航跡数が少ないセンサ)の航跡群の高度情報を用いて、次式(3),(4)を満たす高度情報をもつセンサA(検出航跡数が多いセンサ)の航跡を削除する。ここで、μは航跡候補設定部1053で事前に設定する値であり、hAはセンサAの全航跡の高度情報、hBはセンサBの全航跡の高度情報を示す。max[hB]はセンサBの全航跡の高度情報の中で最大の高度を抽出することを示し、min[hB]はセンサBの全航跡の高度情報の中で最小の高度を抽出することを示す。
以下では、実施の形態5に係る航跡相関装置1eについて説明する。図27は実施の形態5に係る航跡相関装置1eの構成を示す図である。図27に示す実施の形態5に係る航跡相関装置1eは、図16に示す実施の形態3に係る航跡相関装置1cの統合照合部108を統合照合部108eに変更し、観測諸元保存部109(センサA観測諸元保存部1091、センサB観測諸元保存部1092)及び信頼度判定部110を追加したものである。なお、実施の形態5に係る航跡相関装置1eの構成において、実施の形態3に係る航跡相関装置1cの構成と同じものについては同一の符号を付して、その説明を省略する。
信頼度判定部110は、図28に示すように、輪郭形成判定部1101、高度差判定部1102、速度差判定部1103、信号電力差判定部1104及び信頼度判定閾値保存部1105を備えて構成されている。
なお、高度差判定部1102、速度差判定部1103及び信号電力差判定部1104は、本発明の観測情報差判定部に相当する。
輪郭形成判定部1101では、まず、センサAの輪郭抽出部102からのXY位置情報及びセンサBの輪郭抽出部102からのXY位置情報と、観測諸元保存部109から得られる観測精度を用いて、センサ毎に得られる各航跡群について輪郭が観測雑音によって崩れる可能性がないかを判定する。センサAにおける輪郭形成判定式を(5),(6)、センサBにおける輪郭形成判定式を(7),(8)に示す。ここで、xp AはセンサAの航跡番号pのXY位置ベクトルであり、xq AはセンサAの航跡番号qのXY位置ベクトルであり、SAはセンサAの航跡の観測雑音共分散行列でありセンサAの観測精度を用いて算出する。また、xp BはセンサBの航跡番号pのXY位置ベクトルであり、xq BはセンサBの航跡番号qのXY位置ベクトルであり、SBはセンサBの航跡の観測雑音共分散行列でありセンサBの観測精度を用いて算出する。
航跡の全組み合わせに対して判定を行うと図29に示すような判定表が得られる。図29はセンサAの判定表の例を示す。航跡間で入れ替わる可能性無と判定された場合は‘○’(数値で示す場合は1)となり、航跡間で入れ替わる可能性有と判定された場合は‘×’(数値で示す場合は0)となる。
高度差判定部1102では、まず、輪郭抽出部102を介して得られる高度情報と、観測諸元保存部109から得られる観測精度を用いて、センサ毎に得られる各航跡について高度差があるかを判定する。処理の内容は、観測情報として高度情報を用いる以外は輪郭形成判定部1101と同様のため省略する。
そして最終的に、各センサの高度差判定率が信頼度判定閾値保存部1105から得られる信頼度判定閾値を超えた場合は高度差有と見なして統合照合部108eへ判定値として‘○’(数値で示す場合は1)を出力する。
速度差判定部1103では、まず、輪郭抽出部102を介して得られる速度情報と、観測諸元保存部109から得られる観測精度を用いて、センサ毎に得られる各航跡について速度差があるかを判定する。処理の内容は、観測情報として速度情報を用いる以外は輪郭形成判定部1101と同様のため省略する。
そして最終的に、各センサの速度差判定率が信頼度判定閾値保存部1105から得られる信頼度判定閾値を超えた場合は速度差有と見なして統合照合部108eへ判定値として‘○’(数値で示す場合は1)を出力する。
信号電力差判定部1104では、まず、輪郭抽出部102を介して得られる信号電力情報と、観測諸元保存部109から得られる観測精度を用いて、センサ毎に得られる各航跡について信号電力差があるかを判定する。処理の内容は、観測情報として信号電力情報を用いる以外は輪郭形成判定部1101と同様のため省略する。
そして最終的に、各センサの信号電力差判定率が信頼度判定閾値保存部1105から得られる信頼度判定閾値を超えた場合は信号電力差有と見なして統合照合部108eへ判定値として‘○’(数値で示す場合は1)を出力する。
すなわち、統合航跡ペア抽出部1081eは、輪郭照合部103c、高度照合部105、速度照合部106及び信号電力照合部107から出力される航跡ペア仮説のうち、信頼度判定部110の輪郭形成判定部1101、高度差判定部1102、速度差判定部1103及び信号電力差判定部1104による判定値が‘○’(数値で示す場合は1)となる仮説の組み合わせでの航跡ペアを抽出する。
図31に示す例では、判定値が‘○’(数値で示す場合は1)となる航跡ペアの組み合わせに加えて、その統計距離の和が保存される。
Claims (8)
- 複数のセンサにより検出された各航跡群の位置情報から、指定された領域の航跡群の抽出を行う領域選択部と、
前記領域選択部により抽出された各センサの航跡群の輪郭を抽出する輪郭抽出部と、
前記輪郭抽出部により抽出された各センサの航跡群の輪郭を用いて照合を行い、前記領域内において航跡数が多いセンサの航跡群の輪郭を、前記航跡数が少ないセンサの航跡群の輪郭に合わせ込むことで、航跡群間における所定の組み合わせでの航跡ペアを照合ペアとして選択する輪郭照合部と、
前記輪郭照合部により選択された照合ペアに基づいて航跡相関を行う最近傍照合部と
を備えた航跡相関装置。 - 前記輪郭照合部は、
前記航跡群間で1組の基準となる航跡ペアを全組み合わせについて組み、前記航跡数が少ないセンサの航跡群の相対位置を、当該航跡ペアの位置が一致するよう順にオフセットするオフセット処理部と、
前記オフセット処理部によりオフセットされた各位置関係において、前記航跡群間で前記基準となる航跡ペア以外の航跡ペアを全組み合わせについて組み、当該航跡ペアの位置情報を基にマハラノビス距離が閾値以下であるかを判定することで、当該航跡ペアがゲート内であるかを判定するゲート内外判定部と、
前記ゲート内外判定部により、前記航跡数が少ないセンサの全ての航跡に関してゲート内であると判定された航跡ペアの組み合わせのうち、又はゲート内外判定結果に関わらず全ての航跡ペアの組み合わせのうち、前記マハラノビス距離の和が最小となる組み合わせでの航跡ペアを前記照合ペアとして選択する照合ペア選択部とを備えた
ことを特徴とする請求項1記載の航跡相関装置。 - 前記輪郭照合部は、
前記航跡群間で1組の基準となる航跡ペアを全組み合わせについて組み、前記航跡数が少ないセンサの航跡群の相対位置を、前記航跡ペアの位置が一致するよう順にオフセットするオフセット処理部と、
前記オフセット処理部によりオフセットされた各位置関係において、前記航跡群間で前記基準となる航跡ペア以外の航跡ペアを全組み合わせについて組み、当該航跡ペアの位置情報を基にマハラノビス距離が閾値以下であるかを判定することで、当該航跡ペアがゲート内であるかを判定するゲート内外判定部と、
前記ゲート内外判定部により、前記航跡数が少ないセンサの全ての航跡に関してゲート内であると判定された航跡ペアの組み合わせのうち、又は前記航跡数が少ないセンサの全ての航跡に関してゲート外であると判定された航跡ペアの組み合わせのうち、前記位置関係毎に前記マハラノビス距離の和が最小となる組み合わせでの航跡ペアを候補ペアとして抽出する候補ペア抽出部と、
前記候補ペア抽出部により抽出された位置関係毎の候補ペアのうち、前記マハラノビス距離の和が最小となる候補ペアを前記照合ペアとして選択する照合ペア選択部とを備えた
ことを特徴とする請求項1記載の航跡相関装置。 - 複数のセンサにより検出された各航跡群の位置情報から、指定された領域の航跡群の抽出を行う領域選択部と、
前記領域選択部により抽出された各センサの航跡群の輪郭を抽出する輪郭抽出部と、
前記輪郭抽出部により抽出された各センサの航跡群の輪郭を用いて照合を行い、前記領域内において航跡数が多いセンサの航跡群の輪郭を、前記航跡数が少ないセンサの航跡群の輪郭に合わせ込むことで、航跡群間における航跡ペアの組み合わせを航跡ペア仮説として抽出する輪郭照合部と、
前記各センサにより検出された各航跡群の前記位置情報以外の観測情報を用いて照合を行い、航跡群間における航跡ペアの組み合わせを航跡ペア仮説として抽出する観測情報照合部と、
前記輪郭照合部及び前記観測情報照合部により抽出された航跡ペア仮説に基づいて、所定の組み合わせでの航跡ペアを照合ペアとして選択する統合照合部と、
前記統合照合部により選択された照合ペアに基づいて航跡相関を行う最近傍照合部と
を備えた航跡相関装置。 - 前記輪郭照合部は、
前記航跡群間で1組の基準となる航跡ペアを全組み合わせについて組み、前記航跡数が少ないセンサの航跡群の相対位置を、前記航跡ペアの位置が一致するよう順にオフセットするオフセット処理部と、
前記オフセット処理部によりオフセットされた各位置関係において、前記航跡群間で前記基準となる航跡ペア以外の航跡ペアを全組み合わせについて組み、当該航跡ペアの位置情報を基にマハラノビス距離が閾値以下であるかを判定することで、当該航跡ペアがゲート内であるかを判定するゲート内外判定部と、
前記ゲート内外判定部により、前記航跡数が少ないセンサの全ての航跡に関してゲート内であると判定された航跡ペアの組み合わせを、又はゲート内外判定結果に関わらず全ての航跡ペアの組み合わせを、前記マハラノビス距離の和が小さい順に並び替えた前記航跡ペア仮説を生成する航跡ペア仮説抽出部とを備え、
前記観測情報照合部は、
前記航跡群間で航跡ペアを全組み合わせについて組み、当該航跡ペアの観測情報を基にマハラノビス距離が閾値以下であるかを判定することで、当該航跡ペアがゲート内であるかを判定するゲート内判定部と、
前記ゲート内外判定部によりゲート内であると判定された航跡ペアの組み合わせを、又はゲート内外判定結果に関わらず全ての航跡ペアの組み合わせを、前記マハラノビス距離の和が小さい順に並び変えた前記航跡ペア仮説を生成する航跡ペア仮説抽出部とを備え、
前記統合照合部は、
前記輪郭照合部及び前記観測情報照合部により生成された航跡ペア仮説から、航跡ペアの組み合わせを抽出する統合航跡ペア抽出部と、
前記統合航跡ペア抽出部により抽出された航跡ペアの組み合わせのうち、前記輪郭照合部及び前記観測情報照合部でそれぞれ算出されたマハラノビス距離の和の加算値が最小となる組み合わせでの航跡ペアを前記照合ペアとして選択する統合照合ペア選択部とを備えた
ことを特徴とする請求項4記載の航跡相関装置。 - 前記観測情報照合部は、前記航跡数が多いセンサの航跡群に対し、前記航跡数が少ないセンサの航跡群の前記観測情報の最大値に所定値を加算した値より大きな値、及び前記観測情報の最小値に所定値を減算した値より小さな値である前記観測情報をもつ航跡を削除した航跡群を抽出する航跡候補抽出部を備え、
前記観測情報照合部の前記ゲート内外判定部は、前記航跡数が多いセンサの航跡群については前記航跡候補抽出部により抽出された航跡群を用いてゲート内外判定処理を行う
ことを特徴とする請求項5記載の航跡相関装置。 - 前記各センサにより検出された観測情報の信頼度を判定する信頼度判定部を備え、
前記統合照合部は、前記信頼度判定部による判定結果に基づいて、前記照合ペアを選択する
ことを特徴とする請求項4から請求項6のうちのいずれか1項記載の航跡相関装置。 - 前記信頼度判定部は、
前記各センサにより検出された航跡群の位置情報及び当該各センサの観測諸元に基づいて、当該航跡群の輪郭を形成可能であるかを判定する輪郭形成判定部と、
前記各センサにより検出された航跡群の前記位置情報以外の観測情報及び当該各センサの観測諸元に基づいて、当該航跡群間において観測情報差があるかを判定する観測情報差判定部とを備え、
前記統合ペア抽出部は、前記輪郭形成判定部及び前記観測情報差判定部による判定結果に基づいて、前記照合ペアを選択する
ことを特徴とする請求項7記載の航跡相関装置。
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