JP2014152922A - 回転軸装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】テーパ穴円筒ころ軸受のラジアル内部すきま調整の作業性を向上することができる回転軸装置を提供する。
【解決手段】間座2は、小径間座22と、大径間座21と、これら両間座間に介装されるスペーサ23とを有し、小径間座22は外周にテーパ面の小径間座外周面22aを有し、大径間座21は内周にテーパ面の大径間座内周面21aを有し、円筒部23aの内輪端面10b側には径方向内方へ延在する円板部23bが形成され、円板部23bは小径間座端面22cに当接し、円筒部23aのフランジ端面90a側には径方向外方へ折り曲げる曲げ部23cが形成され、曲げ部23cは大径間座端面21bに当接し、小径間座22及び大径間座21が軸方向に相対的に移動し、これら両間座間のテーパ面における嵌め合いの締め代調整範囲内にて両間座を位置決めして間座2の幅調整を行ない、この幅調整により軸受のラジアル内部すきまを調整する。
【選択図】図1

Description

本発明は、内輪内径がテーパ穴となった円筒ころ軸受を使用する回転軸装置に関する。
高剛性及び高精度が要求される工作機械の主軸などに用いられる回転軸装置には、円筒ころを使用し内輪内径がテーパ穴となった円筒ころ軸受が多く使用されている。このような用途では、軸受のラジアル内部すきまが過大の場合には主軸の精度が悪化し、ラジアル内部すきまが過小の場合には軸受の異常発熱及び早期剥離などの問題が発生することがあり、軸受のラジアル内部すきま調整が重要となっている。このため、内輪内径のテーパ穴に合わせたテーパ面を有する回転軸に軸受を圧入して嵌合し、軸受の圧入深さを調整することにより、ラジアル内部すきまを調整可能としている。(例えば、特許文献1を参照)
図8は、この種の従来の回転軸装置の一例を示す。回転軸装置は、回転軸109のテーパ面に嵌合される円筒ころ軸受101と、円筒ころ軸受101の両端にそれぞれ装着される間座102,103と、回転軸109に円筒ころ軸受101を締め付け固定する固定ナット104とから構成される。円筒ころ軸受101は、複列の内輪鍔付きの円筒ころ軸受であり、内周がテーパ面からなる内輪110と、内輪110と同軸に配置され軸箱(図示せず)に固定される外輪111と、内外輪間に複列でそれぞれに配置される円筒ころ112とを備える。回転軸109の外周面に形成されるフランジ190の一端面と内輪110の一端面との間に間座102が介装される。内輪110の他端面に間座103の一端が当接し、間座103の他端側に装着される固定ナット104により、円筒ころ軸受101が回転軸109に締め付け固定される。
特開2009−8211号公報
しかしながら、上記の回転軸装置では、円筒ころ軸受101のラジアル内部すきま調整が円筒ころ軸受101の圧入深さを調整することにより行われるので、間座102の幅を調整する必要がある。間座102の幅調整は、間座を削ったり、複数の水準を用意した間座を入れ換えるなどして行うため、手間がかかり作業性を低下させていた。そこで、回転軸装置は、テーパ穴円筒ころ軸受のラジアル内部すきま調整の作業性を向上させることが課題となっていた。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであって、テーパ穴円筒ころ軸受のラジアル内部すきま調整の作業性を向上することができる回転軸装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る回転軸装置の構成上の特徴は、回転軸の外周に形成されるテーパ面からなる回転軸テーパ面に嵌合される内輪と、この内輪に同軸で相対回転可能に配置される外輪と、内外輪間に転動可能に配置される円筒ころとからなる円筒ころ軸受が、前記回転軸の外周面に形成されるフランジの一端面と前記内輪の一端面との間に介装される間座を介して前記回転軸に固定される回転軸装置において、前記間座は、内周が前記回転軸の外周面に嵌合する小径間座と、前記小径間座に対して径方向の外方に設けられる大径間座と、を有し、前記小径間座は、外周にテーパ面からなる小径間座外周面を有し、前記大径間座は、内周に前記小径間座外周面に合わせたテーパ面からなる大径間座内周面を有し、前記間座は、前記小径間座外周面及び前記大径間座内周面を対向させて前記小径間座と前記大径間座とを固定する固定手段をさらに有し、前記小径間座の大径側の端面が前記フランジの一端面に当接し、前記大径間座の小径側の端面が前記内輪の一端面に当接し、前記小径間座及び前記大径間座が軸方向に相対的に移動し、これら両間座間のテーパ面における嵌め合いの締め代調整範囲内にて両間座を位置決めして前記間座の幅調整を行ない、この幅調整により軸受のラジアル内部すきまを調整することである。
請求項1の回転軸装置によれば、小径間座及び大径間座のそれぞれの対向する面がテーパ面からなり、これら両間座が軸方向に相対的に移動し、両間座間のテーパ面における嵌め合いの締め代調整範囲内にて両間座を位置決めして間座の幅調整を行なう。この幅調整により軸受のラジアル内部すきまを調整することができるので、その調整の作業性を向上することができる。
請求項2に係る回転軸装置の構成上の特徴は、前記固定手段は、前記小径間座外周面と前記大径間座内周面との間に介装される円筒部を有するスペーサからなり、前記円筒部は、周方向の全周又は一部に形成され、前記円筒部の前記内輪の一端面側には、径方向内方へ延在する円板部が形成され、この円板部は、周方向の全周又は一部に形成され、且つ前記小径間座の小径側の端面に当接し、前記円筒部の前記フランジの一端面側には、径方向外方へ折り曲げる曲げ部が形成され、この曲げ部は、周方向の一部に形成され、且つ前記大径間座の大径側の端面に当接し、前記小径間座及び前記大径間座が軸方向に相対的に移動し、これら両間座間のテーパ面における嵌め合いの締め代調整範囲内にて両間座を位置決めして前記間座の幅調整を行ない、この幅調整により軸受のラジアル内部すきまを調整した後、前記曲げ部を折り曲げることにより、前記小径間座と前記大径間座とを固定することである。
請求項2の回転軸装置によれば、小径間座と大径間座との間にスペーサを介装し、円板部が小径間座を固定し、曲げ部を折り曲げることにより小径間座に大径間座を固定するので、ラジアル内部すきまを調整の作業性を向上することができる。
請求項3に係る回転軸装置の構成上の特徴は、前記固定手段は、前記小径間座外周面及び前記大径間座内周面を螺合してなることである。
請求項3の回転軸装置によれば、小径間座外周面及び大径間座内周面を螺合することにより小径間座と大径間座とを固定するので、ラジアル内部すきまを調整の作業性を向上することができる。
本発明によれば、テーパ穴円筒ころ軸受のラジアル内部すきま調整の作業性を向上することができる回転軸装置を提供できる。
第1実施形態:本発明の一実施形態である回転軸装置を示す軸方向の断面図である。 第1実施形態:図1における回転軸及びスペーサのA矢視図である。 第1実施形態:図1の要部拡大図である。 第1実施形態:図2の変形例を示す図である。 第1実施形態:図2の変形例を示す図である。 第1実施形態:図2の変形例を示す図である。 第2実施形態:本発明の一実施形態である回転軸装置を示す軸方向の断面図である。 従来の回転軸装置を示す軸方向の断面図である。
以下、本発明の回転軸装置を具体化した実施形態について図面を参照しつつ説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の一実施形態である回転軸装置を示す軸方向の断面図である。図2は、図1における回転軸9及びスペーサ23のA矢視図である。図1及び図2を参照しつつ説明する。
回転軸装置は、回転軸9の外周に形成されるテーパ面からなる回転軸テーパ面92に嵌合される円筒ころ軸受1と、円筒ころ軸受1の両端にそれぞれ装着される間座2,3と、回転軸9に円筒ころ軸受1を締め付け固定する固定ナット4とから構成される。ここで、回転軸テーパ面92のテーパ角度は、例えば1/12としている。
円筒ころ軸受1は、複列の内輪鍔付きの円筒ころ軸受であり、内周にテーパ面である内輪テーパ面10aを有する内輪10と、内輪10と同軸に配置され軸箱(図示せず)に固定される外輪11と、内外輪間に複列でそれぞれに配置される円筒ころ12とを備える。
回転軸9の端部外周に形成されるフランジ90の一端面であるフランジ端面90aと、内輪10の一端面である内輪端面10bとの間に円筒状の間座2が介装される。内輪10の他端面である内輪端面10cに円筒状の間座3の一端が当接し、間座3の他端側に装着される固定ナット4により、円筒ころ軸受1が回転軸9に締め付け固定される。回転軸1の外周面には、フランジ90と回転軸テーパ面92との間に平坦な面からなる大径平坦部91が全周に亘って形成される。内輪テーパ面10aは、内輪端面10b側が大径側となり、内輪端面10c側が小径側となって形成される。
間座2は、内周が大径平坦部91に嵌合する円筒状の小径間座22と、小径間座22に対して径方向の外方に設けられる円筒状の大径間座21と、小径間座22と大径間座21との間に介装されるスペーサ23とを備える。小径間座22、大径間座21、及びスペーサ23の材料としては、例えば、炭素鋼が用いられる。
小径間座22は、外周にテーパ面からなる小径間座外周面22aを有する。小径間座外周面22aは、フランジ端面90a側が大径側となり、内輪端面10b側が小径側となって形成される。小径間座22の大径側の端面である小径間座端面22bが、フランジ端面90aに当接する。ここで、小径間座外周面22aのテーパ角度は、回転軸テーパ面92のそれとほぼ同じとしている。
大径間座21は、小径間座外周面22aに合わせたテーパ面からなる大径間座内周面21aを有する。大径間座21の小径側の端面である大径間座端面21cが、内輪端面10bに当接する。
スペーサ23は、小径間座外周面22aと大径間座内周面21aとの間に介装される円筒部23aと、円筒部23aの内輪端面10b側端から径方向内方へ延在する円板部23bと、円筒部23aのフランジ端面90a側端から径方向外方へほぼ直角に折り曲げる曲げ部23cとを備える。円筒部23aは、全周に亘って形成される。円板部23bは、全周に亘って形成され、且つ小径間座22の小径側の端面である小径間座端面22cに当接する。曲げ部23cは、周方向の4箇所に等配され、且つ大径間座21の大径側の端面である大径間座端面21bに当接する。これにより、小径間座22と大径間座21とが、スペーサ23を介して固定される。ここで、スペーサ23が本発明の固定手段に対応する。
次に、円筒ころ軸受1のラジアル内部すきまの調整作業について説明する。図3は、図1の要部拡大図である。図3を参照しつつ説明する。回転軸1に所定の幅を有する間座2を、小径間座端面22bがフランジ端面90aに当接するまで圧入し、大径平坦部91に嵌合する。ここで、スペーサ23の曲げ部23cは、初期状態においては、破線で示すように折り曲げられていない。また、曲げ部23cは、内周端面が面取りされた面取り部23dを設けている。
次に、円筒ころ軸受1を、内輪端面10bが大径間座端面21cに当接するまで圧入し、回転軸テーパ面92に嵌合する。そして、外輪11を径方向に動かし、円筒ころ軸受1のラジアル内部すきまを測定する。ここで、ラジアル内部すきまを測定したときに、ラジアル内部すきまが所定の狙い値より僅かに大きめとなるように、予め間座2の所定の幅を設定しておく。測定したラジアル内部すきまが所定の狙い値となるまで、円筒ころ軸受1を軸方向に追い込む。これにより、大径間座21がフランジ端面90a側に移動し、間座2の幅が調整される。ラジアル内部すきまが所定の狙い値になると、曲げ具8を曲げ部23cの面取り部23dに引っ掛けて曲げ部23cを径方向外方へ曲げ、大径間座端面21bに当接させる。その結果、小径間座22と大径間座21とが、スペーサ23を介して固定され、ラジアル内部すきまの調整作業が終了する。ここで、間座2は、ラジアル内部すきまの調整時において、大径間座21がフランジ端面90a側に移動し、小径間座22と大径間座21との間でテーパ面における嵌め合いの締め代調整範囲内にてこれら両間座が位置決めされるように構成される。
これにより、この回転軸装置では、小径間座22及び大径間座21のそれぞれの対向する面がテーパ面からなり、これら両間座が軸方向に相対的に移動し、両間座間のテーパ面における嵌め合いの締め代調整範囲内にて両間座を位置決めして間座2の幅調整を行なう。この幅調整により軸受のラジアル内部すきまを調整するので、間座2が汎用化でき、間座を削ったり、複数の水準の間座を入れ換える必要がなく、ラジアル内部すきま調整の作業性を向上することができる。
また、この回転軸装置では、間座2の小径間座22と大径間座21との間にスペーサ23を介装し、円板部23bが小径間座22を固定し、曲げ部23cを折り曲げることにより小径間座22に大径間座21を固定するので、間座2が容易に固定でき、ラジアル内部すきま調整の作業性を向上することができる。
以上のように、本実施の形態に係る回転軸装置によれば、テーパ穴円筒ころ軸受1のラジアル内部すきま調整の作業性を向上することができる。
なお、本発明は本実施形態に限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の形態で実施することができる。
本実施形態では、小径間座外周面22a及び大径間座内周面21aのテーパ角度は、回転軸テーパ面92のそれとほぼ同じとしたが、それに限るものではなく、例えば、回転軸テーパ面92のテーパ角度より小さくする構成に適用しても良い。この場合、間座2の幅調整が容易となる。
また、本実施形態の回転軸装置では、スペーサ23が、円筒部23aは全周に亘って形成され、円板部23bは全周に亘って形成され、そして、曲げ部23cは周方向の4箇所に等配されるとしたが、それに限るものではなく、例えば、図4〜6などのように各種形状の構成に適用しても良い。図4〜6は、いずれも図2の変形例を示す図である。
図4に示すようにスペーサ23が、円筒部23aは全周に亘って形成され、円板部23b1は周方向の4箇所に等配され、そして、曲げ部23cは周方向の4箇所に等配されて構成される。これにより、回転軸装置が軽量化できる。
また、図5に示すようにスペーサ23が、円筒部23a1は周方向の4箇所に等配され、円板部23bは全周に亘って形成され、そして、曲げ部23cは周方向の4箇所に等配して構成される。これにより、回転軸装置が軽量化できる。
また、図6に示すようにスペーサ23は、分割された4個が周方向に等配され、各スペーサ23は、円筒部23a1、円板部23b1、及び曲げ部23cが周方向に同じ長さで形成されて構成される。これにより、回転軸装置が軽量化できる。
<第2実施形態>
第2実施形態は、第1実施形態における回転軸装置において、スペーサ23によって行われた間座2の小径間座22と大径間座21とを固定する固定手段が、螺合することにより行われる構成の実施形態である。第2実施形態において、第1実施形態と同一の構成の説明は、簡略化のため省略する。
図7は、本発明の一実施形態である回転軸装置を示す軸方向の断面図である。図7を参照しつつ説明する。
間座5は、内周が大径平坦部91に嵌合する円筒状の小径間座52と、小径間座52に対して径方向の外方に設けられる円筒状の大径間座51とを備える。小径間座52及び大径間座51の材料としては、例えば、炭素鋼が用いられる。
小径間座52は、外周にテーパ面且つ雌ねじからなる小径間座外周面52aを有する。小径間座外周面52aは、フランジ端面90a側が大径側となり、内輪端面10b側が小径側となって形成される。小径間座52の大径側の端面である小径間座端面52bが、フランジ端面90aに当接する。ここで、小径間座外周面52aのテーパ角度は、回転軸テーパ面92のそれとほぼ同じとしている。
大径間座51は、小径間座外周面52aに合わせたテーパ面且つ雄ねじからなる大径間座内周面51aを有する。大径間座51の小径側の端面である大径間座端面51cが、内輪端面10bに当接する。小径間座外周面52aに大径間座内周面51aを締め付け螺合することにより小径間座52と大径間座51とが固定される。
次に、円筒ころ軸受1のラジアル内部すきまの調整作業について説明する。図7を参照しつつ説明する。回転軸1に所定の幅を有する間座5を、小径間座端面52bがフランジ端面90aに当接するまで圧入し、大径平坦部91に嵌合する。
次に、円筒ころ軸受1を、回転軸テーパ面92に嵌合する。そして、外輪11を径方向に動かし、円筒ころ軸受1のラジアル内部すきまを測定する。ここで、ラジアル内部すきまを測定したときに、ラジアル内部すきまが所定の狙い値より僅かに大きめとなるように、予め間座5の所定の幅を設定しておく。測定したラジアル内部すきまが所定の狙い値となるまで、大径間座51をねじ込んだ後、円筒ころ軸受1を軸方向に追い込む。これにより、大径間座51がフランジ端面90a側に移動し、間座5の幅が調整される。そして、小径間座52と大径間座51とが、螺合により固定され、ラジアル内部すきまの調整作業が終了する。ここで、間座5は、ラジアル内部すきまの調整時において、大径間座51がフランジ端面90a側に移動し、小径間座52と大径間座51との間でテーパ面における嵌め合いの締め代調整範囲内にてこれら両間座が位置決めされるように構成される。
これにより、この回転軸装置では、小径間座52及び大径間座51のそれぞれの対向する面がテーパ面からなり、これら両間座が軸方向に相対的に移動し、両間座間のテーパ面における嵌め合いの締め代調整範囲内にて両間座を位置決めして間座5の幅調整を行なう。この幅調整により軸受のラジアル内部すきまを調整するので、間座5が汎用化でき、間座を削ったり、複数の水準の間座を入れ換える必要がなく、ラジアル内部すきま調整の作業性を向上することができる。
また、この回転軸装置では、小径間座外周面52aに大径間座内周面51aを締め付け螺合することにより小径間座52と大径間座51とを固定するので、間座5が容易に固定でき、ラジアル内部すきま調整の作業性を向上することができる。
以上のように、本実施の形態に係る回転軸装置によれば、テーパ穴円筒ころ軸受1のラジアル内部すきま調整の作業性を向上することができる。
1:円筒ころ軸受、 2,3,5:間座、 4:固定ナット、 8:曲げ具、 9:回転軸、 10:内輪、 10a:内輪テーパ面、 10b,10c:内輪端面、 11:外輪、 12:円筒ころ、 21,51:大径間座、 21a,51a:大径間座内周面、 21b,21c,51c:大径間座端面、 22,52:小径間座、 22a,52a:小径間座外周面、 22b,22c,52b:小径間座端面、 23:スペーサ、 23a,23a1:円筒部、 23b,23b1:円板部、 23c:曲げ部、 23d:面取り部、 90:フランジ、 90a:フランジ端面、 91:大径平坦部、 92:回転軸テーパ面101:円筒ころ軸受、 102,103:間座、 104:固定ナット、 109:回転軸、 110:内輪、 111:外輪、 112:円筒ころ、 190:フランジ

Claims (3)

  1. 回転軸の外周に形成されるテーパ面からなる回転軸テーパ面に嵌合される内輪と、この内輪に同軸で相対回転可能に配置される外輪と、内外輪間に転動可能に配置される円筒ころとからなる円筒ころ軸受が、前記回転軸の外周面に形成されるフランジの一端面と前記内輪の一端面との間に介装される間座を介して前記回転軸に固定される回転軸装置において、
    前記間座は、内周が前記回転軸の外周面に嵌合する小径間座と、前記小径間座に対して径方向の外方に設けられる大径間座と、を有し、
    前記小径間座は、外周にテーパ面からなる小径間座外周面を有し、
    前記大径間座は、内周に前記小径間座外周面に合わせたテーパ面からなる大径間座内周面を有し、
    前記間座は、前記小径間座外周面及び前記大径間座内周面を対向させて前記小径間座と前記大径間座とを固定する固定手段をさらに有し、
    前記小径間座の大径側の端面が前記フランジの一端面に当接し、前記大径間座の小径側の端面が前記内輪の一端面に当接し、
    前記小径間座及び前記大径間座が軸方向に相対的に移動し、これら両間座間のテーパ面における嵌め合いの締め代調整範囲内にて両間座を位置決めして前記間座の幅調整を行ない、この幅調整により軸受のラジアル内部すきまを調整することを特徴とする回転軸装置。
  2. 前記固定手段は、前記小径間座外周面と前記大径間座内周面との間に介装される円筒部を有するスペーサからなり、
    前記円筒部は、周方向の全周又は一部に形成され、
    前記円筒部の前記内輪の一端面側には、径方向内方へ延在する円板部が形成され、この円板部は、周方向の全周又は一部に形成され、且つ前記小径間座の小径側の端面に当接し、
    前記円筒部の前記フランジの一端面側には、径方向外方へ折り曲げる曲げ部が形成され、この曲げ部は、周方向の一部に形成され、且つ前記大径間座の大径側の端面に当接し、
    前記小径間座及び前記大径間座が軸方向に相対的に移動し、これら両間座間のテーパ面における嵌め合いの締め代調整範囲内にて両間座を位置決めして前記間座の幅調整を行ない、この幅調整により軸受のラジアル内部すきまを調整した後、前記曲げ部を折り曲げることにより、前記小径間座と前記大径間座とを固定することを特徴とする請求項1に記載の回転軸装置。
  3. 前記固定手段は、前記小径間座外周面及び前記大径間座内周面を螺合してなることを特徴とする請求項1に記載の回転軸装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107636328A (zh) * 2015-05-26 2018-01-26 舍弗勒技术股份两合公司 具有用于调整轴承间隙的可调节的环的两列滚动轴承

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