JP2014152886A - 自動変速機の操作装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数の増大を抑制することができる自動変速機の操作装置を提供する。
【解決手段】外周面に第一作動溝10b、10cが形成された第一回転部材10と、外周面に第二作動溝20bが形成された第二回転部材20と、中間部材31と、第一回転部材10が逆回転した場合に、第一回転部材10と中間部材31の相対回転を規制する第一ワンウェイクラッチ71と、中間部材31の正回転方向の回転を制限する第二ワンウェイクラッチ72と、第一回転部材10を正逆回転させる単一のモータ50と、を有し、第一回転部材10には、移動部材32と当接し、第一回転部材10の正回転方向の回転に応じて、移動部材32を第二回転部材20側に移動させ、移動部材32の原位置への復帰を許容するカム部10eが形成され、第二回転部材20には、移動部材32と係合する係合部20cが形成されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両に用いられる自動変速機の操作装置に関するものである。
従来、自動車等の車両用の自動変速機として、動力の伝達効率が良いとされえている歯車式手動変速機をベースとした変速機の自動化がいくつか提案されている。例えば、特許文献1に示されるように、モータによって操作装置を駆動し、操作装置のシフトフォークに係合させるシフトクラッチのスリーブを作動させギヤ段を切り替えるものがある。
特許文献1に示される自動変速機の操作装置は、その図1に示すように、スライド機構の駆動源(スライドアクチュエータ)であるセレクト用駆動モータ(スライド用駆動モータ)と、回転機構の駆動源(回転アクチュエータ)であるシフト用駆動モータ(回転用駆動モータ)とからなる。変速用主軸は、上部(図上)に円周状のラックと、中央に変速用主軸駆動ギヤと軸方向に摺動可能に嵌合するスプラインと、下方にレバーとを備える。
この変速用主軸がセレクト用駆動モータの駆動によってスライドすると、シフトフォークの各ゲートのいずれかとそのレバーが選択的に係合する。そして、その係合した状態で、シフト用駆動モータが回転用ピニオンを回転させ、ベベルギヤである回転用ピニオン、ベベルギヤである従動ギヤ、第1中間駆動ギヤ、第1中間被駆動ギヤ、第2中間駆動ギヤ、変速用主軸駆動ギヤ及び変速用主軸へと、順次回転力が伝達され回転し各シフトフォークを駆動して各ギヤ段の切替えを行う。
特開2002−139145号公報(図1参照)
しかしながら、特許文献1に示される自動変速機の操作装置では、シフト用駆動モータとセレクト用駆動モータの2つのモータが必要であり、更に、この2つのモータに付随するECU、ドライバ、センサ等の各種制御備品が必要となり、自動変速機の操作装置の部品点数の増大を招いていた。また、このような自動変速機の操作装置の部品点数の増大に伴い、自動変速機の操作装置の製造コストが増大し、自動変速機の操作装置の車両への搭載性が悪化し、更に、車両の重量が増大してしまうという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、部品点数の増大を抑制することができる自動変速機の操作装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するためになされた、請求項1に係る自動変速機の操作装置は、本体と、前記本体に回転可能に取り付けられ、外周面に第一作動溝が形成された第一回転部材と、前記第一回転部材と同軸に、前記本体に回転可能に取り付けられ、外周面に第二作動溝が形成された第二回転部材と、前記第一回転部材と前記第二回転部材の間に配置され、前記第一回転部材及び前記第二回転部材と同軸に、前記本体に回転可能に取り付けられた中間部材と、前記第一回転部材が逆回転した場合に、前記第一回転部材と前記中間部材の相対回転を規制するワンウェイクラッチと、前記中間部材の正回転方向の回転を制限する制限部材と、前記中間部材に、軸線方向に移動可能に設けられた移動部材と、前記移動部材を前記第一回転部材側の原位置に復帰させる復帰部材と、前記第一回転部材を正逆回転させる単一のモータと、前記第一作動溝と係合し、前記変速機構の第一機構を作動させる第一伝達部材と、前記第二作動溝と係合し、前記変速機構の第二機構を作動させる第二伝達部材と、を有し、前記第一回転部材には、前記移動部材と当接し、前記第一回転部材の正回転方向の回転に応じて、前記移動部材を前記第二回転部材側に移動させ、前記移動部材の前記原位置への復帰を許容するカム部が形成され、前記第二回転部材には、当該第二回転部材側に移動された前記移動部材と係合し、前記中間部材の逆回転方向の回転を伝達するための係合部が形成されている。
上述した課題を解決するためになされた、請求項2に係る自動変速機の操作装置は、本体と、前記本体に回転可能に取り付けられ、外周面に第一作動溝が形成された第一回転部材と、前記第一回転部材と同軸に、前記本体に回転可能に取り付けられ、外周面に第二作動溝が形成された第二回転部材と、前記第一回転部材と前記第二回転部材の間に配置され、前記第一回転部材及び前記第二回転部材と同軸に、前記本体に回転可能に取り付けられた中間部材と、前記第一回転部材が逆回転した場合に、前記第一回転部材と前記中間部材の相対回転を規制するワンウェイクラッチと、前記中間部材の正回転方向の回転を制限する制限部材と、前記中間部材に、軸線方向に移動可能に設けられた移動部材と、前記移動部材を前記第一回転部材側の原位置に復帰させる復帰部材と、前記第一回転部材を正逆回転させる単一のモータと、前記第一作動溝と係合し、前記変速機構の第一機構を作動させる第一伝達部材と、前記第二作動溝と係合し、前記変速機構の第二機構を作動させる第二伝達部材と、を有し、前記中間部材は、前記軸線方向に移動可能であり、前記第一回転部材及び第二回転部材側に突出する突出部が形成され、前記第一回転部材には、前記移動部材と当接し、前記第一回転部材の正回転方向の回転に応じて、前記移動部材を前記第二回転部材側に移動させ、前記移動部材の前記原位置への復帰を許容するカム部が形成され、前記第二回転部材には、当該第二回転部材側に移動された前記突出部と係合し、前記中間部材の逆回転方向の回転を伝達するための係合部が形成されている。
請求項3に係る自動変速機の操作装置は、請求項1又は請求項2に記載の自動変速機の操作装置において、前記第一作動溝には、前記第一回転部材の周方向に平行な平行部が形成されている。
請求項1に係る自動変速機の操作装置によれば、第一回転部材を正逆回転させる単一のモータと、第一回転部材が逆回転した場合に、第一回転部材と中間部材の相対回転を規制するワンウェイクラッチを有している。そして、第一回転部材には、移動部材と当接し、第一回転部材の正回転方向の回転に応じて、移動部材を第二回転部材側に移動させ、移動部材の原位置への復帰を許容するカム部が形成されている。更に、第二回転部材には、当該第二回転部材側に移動された移動部材と係合し、中間部材の逆回転方向の回転を伝達するための係合部が形成されている。
これにより、第一回転部材が正回転方向に回転して、移動部材が第二回転部材側に移動して係合部に係合した状態で、第一回転部材が逆回転方向に回転すると、ワンウェイクラッチによって中間部材が逆回転するとともに、移動部材と係合部で係合している第二回転部材が逆回転方向に回転する。すると、第二作動溝と係合している第二伝達部材が移動して第二機構が作動する。
一方で、移動部材が係合部に係合していない状態で、第一回転部材が回転しても、第二回転部材は回転しない。このように、移動部材が係合部に係合していない状態で、第一回転部材を回転させることにより、第一作動溝と係合している第一伝達部材を移動させて、第一機構を作動させることができる。
このように、単一のモータによって、第一機構及び第二機構を作動させることができるので、モータのみならず、モータに付随するECU、ドライバ、センサ等の各種制御備品等を削減することができ、部品点数を抑制することができる。
請求項2に係る自動変速機の操作装置によれば、第一回転部材を正逆回転させる単一のモータと、第一回転部材が逆回転した場合に、第一回転部材と中間部材の相対回転を規制するワンウェイクラッチを有している。そして、中間部材は、軸線方向に移動可能であり、第一回転部材及び第二回転部材側に突出する突出部が形成されている。そして、第一回転部材には、移動部材と当接し、第一回転部材の正回転方向の回転に応じて、移動部材を第二回転部材側に移動させ、移動部材の原位置への復帰を許容するカム部が形成さている。更に、第二回転部材には、当該第二回転部材側に移動された突出部と係合し、中間部材の逆回転方向の回転を伝達するための係合部が形成されている。
これにより、第一回転部材が正回転方向に回転して、中間部材が第二回転部材側に移動して、突出部が係合部に係合した状態で、第一回転部材が逆回転方向に回転すると、ワンウェイクラッチによって中間部材が逆回転するとともに、突出部と係合部材で係合している第二回転部材が逆回転方向に回転する。すると、第二作動溝と係合している第二伝達部材が移動して第二機構が作動する。
一方で、突出部が係合部に係合していない状態で、第一回転部材が回転しても、第二回転部材は回転しない。移動部材が係合部に係合していない状態で、第一回転部材を回転させることにより、第一作動溝と係合している第一伝達部材を移動させて、第一機構を作動させることができる。
このように、単一のモータによって、第一機構及び第二機構を作動させることができるので、モータのみならず、モータに付随するECU、ドライバ、センサ等の各種制御備品等を削減することができ、部品点数を抑制することができる。
請求項3に係る自動変速機の操作装置によれば、第一作動溝には、第一回転部材の周方向に平行な平行部が形成されている。
これにより、第二機構を作動させるために、第一回転部材を逆回転方向に回転させても、第一伝達部材の第一作動溝との係合部は、第一回転部材の周方向に平行な平行部内を摺動する。このため、第一伝達部材が移動すること無く、第一機構が作動しない。このように、単一のモータで、第一機構と第二機構の両方を作動させることができる構造を提供することができる。
本実施形態の自動変速機の操作装置を備えた自動変速装置及び当該自動変速装置が搭載された車両のスケルトン図である。 選択機構の軸方向断面図である。 1〜6速及びリバースが形成される組み合わせを示した表である。 第一の実施形態の自動変速機の操作装置の側面図である。 第一の実施形態の自動変速機の操作装置の断面図であり、図4のA−A断面図である。 第一作動溝及び第二作動溝の展開図である。 図1の制御部で実行される制御プログラムである第一の実施形態の変速制御のフローチャートである。 変速を実行する際の自動変速機の操作装置の状態を示した説明図である。 図2の制御部で実行される制御プログラムである第二の実施形態の変速制御のフローチャートである。 第二の実施形態の自動変速機の操作装置の側面図である。 第二の実施形態の自動変速機の操作装置の断面図であり、図10のB−B断面図である。 自動変速機の操作装置が作動している状態の第一作動溝と第一係合部の位置関係を表した説明図である。
(本実施形態の操作装置を備えた車両)
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態の自動変速機の操作装置を備えた自動変速装置及び当該自動変速装置が搭載された車両のスケルトン図である。図1に示すように、車両は、エンジンEG、クラッチC、オートメイテッドマニュアルトランスミッションAMT(以下、AMTと略す)、デファレンシャルDF、駆動輪Whを有する。
エンジンEGは、ガソリンや軽油等の炭化水素系燃料を使用するガソリンエンジンやディーゼルエンジン等であり、回転トルクを出力するものである。エンジンEGから出力された回転トルクは、AMT及びデファレンシャルDFを介して駆動輪Whに伝達される。
(クラッチ)
クラッチCは、エンジンEGの駆動軸EG−1とAMTの入力軸131との間に設けられ、駆動軸EG−1と入力軸131を断接するものであり、駆動軸EG−1と入力軸131間の伝達トルクを電子制御可能な任意のタイプのクラッチである。本実施形態では、クラッチCは、乾式単板ノーマルクローズクラッチであり、フライホイール121、クラッチディスク122、クラッチカバー123、プレッシャープレート124、ダイヤフラムスプリング125を有している。フライホイール121は、所定の質量を有する円板であり、駆動軸EG−1が接続し、駆動軸EG−1と一体回転する。クラッチディスク122は、その外縁部に摩擦部材122aが設けられた円板状であり、フライホイール121と離接可能に対向している。クラッチディスク122は、入力軸131と接続し、入力軸131と一体回転する。
クラッチカバー123は、フライホイール121の外縁と接続しクラッチディスク122の外周側に設けられた円筒部123aと、フライホイール121との接続部と反対側の円筒部123aの端部から径方向内側に延在する円環板状の側周壁123bとから構成されている。プレッシャープレート124は、円環板状であり、フライホイール121との対向面と反対側のクラッチディスク122に離接可能に対向して配設されている。
ダイヤフラムスプリング125は、所謂皿バネの一種で、その厚さ方向に傾斜するダイヤフラムが形成されている。ダイヤフラムスプリング125の径方向中間部分は、クラッチカバー123の側周壁123bの内縁と当接し、ダイヤフラムスプリング125の外縁は、プレッシャープレート124に当接している。ダイヤフラムスプリング125は、プレッシャープレート124を介して、クラッチディスク122をフライホイール121に押圧している。この状態では、クラッチディスク122の摩擦部材122aがフライホイール121及びプレッシャープレート124によって押圧され、摩擦部材122aとフライホイール121及びプレッシャープレート124間の摩擦力により、クラッチディスク122とフライホイール121が一体回転し、駆動軸EG−1と入力軸131が接続される。
クラッチアクチュエータ129は、制御部150によって駆動制御され、ダイヤフラムスプリング125の内縁部を、フライホイール121側に押圧又は当該押圧を解除し、クラッチCの伝達トルクを可変とするものである。クラッチアクチュエータ129には、電動式のものや油圧式のものが含まれる。
クラッチアクチュエータ129が、ダイヤフラムスプリング125の内縁部を、フライホイール121側に押圧すると、ダイヤフラムスプリング125が変形して、ダイヤフラムスプリング125の外縁が、フライホイール121から離れる方向に変形する。すると、当該ダイヤフラムスプリング125の変形によって、フライホイール121及びプレッシャープレート124がクラッチディスク122を押圧する押圧力が徐々に低下し、クラッチディスク122とフライホイール121間の伝達トルクも徐々に低下し、駆動軸EG−1と入力軸131が切断される。このように、制御部150は、クラッチアクチュエータ129を駆動することにより、クラッチディスク122とフライホイール121間の伝達トルクを任意に可変させる。
(オートメイテッドマニュアルトランスミッション)
AMTは、エンジンEGからの回転トルクを複数の変速段の変速比で変速して、デファレンシャルDFに出力する歯車機構式の自動変速機である。また、本実施形態のAMTは、後述するシンクロメッシュ機構を有するシンクロ式自動変速機である。
AMTは、制御部150、入力軸131、第一出力軸132、第二出力軸133、第一ドライブギヤ141、第二ドライブギヤ142、第三ドライブギヤ143、リバースドライブギヤ144、第一ドリブンギヤ151、第二ドリブンギヤ152、第三ドリブンギヤ153、リバースドリブンギヤ154、リバースアイドラギヤ161、ロー側ドライブギヤ171、ハイ側ドライブギヤ172、ロー側ドリブンギヤ181、ハイ側ドリブンギヤ182、出力ギヤ183、第一選択機構110、第二選択機構120、第三選択機構130を有する。
入力軸131、第一出力軸132、第二出力軸133は、それぞれ、AMTのハウジング190(図4示)に回転可能に互いに平行に軸支されている。入力軸131は、エンジンEGからの回転トルクが入力される軸であり、クラッチCのクラッチディスク122と一体回転する。第二出力軸133は、AMTに入力された回転トルクをデファレンシャルDFに出力する軸である。
第一ドライブギヤ141、第二ドライブギヤ142、第三ドライブギヤ143、リバースドライブギヤ144は、入力軸131に相対回転不能に固定された固定ギヤである。第一ドリブンギヤ151、第二ドリブンギヤ152、第三ドリブンギヤ153、リバースドリブンギヤ154は、第一出力軸132に相対回転可能(遊転可能)に取り付けられた遊転ギヤである。
第一ドライブギヤ141と第一ドリブンギヤ151は、互いに噛合し、第1減速段を構成するギヤである。第二ドライブギヤ142と第二ドリブンギヤ152は、互いに噛合し、第2減速段を構成するギヤである。第三ドライブギヤ143と第三ドリブンギヤ153は、互いに噛合し、第3減速段を構成するギヤである。
第一ドライブギヤ141、第二ドライブギヤ142、第三ドライブギヤ143の順にギヤ径が大きくなっている。第一ドリブンギヤ151、第二ドリブンギヤ152、第三ドリブンギヤ153の順にギヤ径が小さくなっている。
リバースアイドラギヤ161は、リバースドライブギヤ144とリバースドリブンギヤ154の間に配設され、リバースドライブギヤ144及びリバースドリブンギヤ154と噛合している。リバースアイドラギヤ161、リバースドライブギヤ144及びリバースドリブンギヤ154は、リバース用のギヤである。
ロー側ドライブギヤ171、ハイ側ドライブギヤ172は、第一出力軸132に相対回転不能に固定された固定ギヤである。ロー側ドリブンギヤ181、ハイ側ドリブンギヤ182は、第二出力軸133に相対回転可能(遊転可能)に取り付けられた遊転ギヤである。
ロー側ドライブギヤ171とロー側ドリブンギヤ181は、互いに噛合し、ロー段を構成するギヤである。ハイ側ドライブギヤ172とハイ側ドリブンギヤ182は、互いに噛合し、ハイ段を構成するギヤである。ロー側ドライブギヤ171は、ハイ側ドライブギヤ172よりもギヤ径が小さくなっている。ロー側ドリブンギヤ181は、ハイ側ドリブンギヤ182よりもギヤ径が大きくなっている。
出力ギヤ183は、デファレンシャルDFのリングギヤDF−1と噛合し、第一出力軸132に入力された回転トルクを、デファレンシャルDFに出力する。
(選択機構)
[第一選択機構]
第一選択機構110は、第一ドリブンギヤ151又は第二ドリブンギヤ152を選択して、第一出力軸132に相対回転不能に連結するものである。第一選択機構110は、図1及び図2に示すように、第一クラッチハブH1と、第一速係合部材E1と、第二速係合部材E2と、第一シンクロナイザリングR1、第二シンクロナイザリングR2と、第一スリーブS1とから構成されている。
第一クラッチハブH1は、第一ドリブンギヤ151と第二ドリブンギヤ152との軸方向間となる第一出力軸132にスプライン固定される。第一速係合部材E1及び第二速係合部材E2は、第一ドリブンギヤ151及び第二ドリブンギヤ152のそれぞれに、例えば圧入などにより固定される部材である。第一シンクロナイザリングR1は、第一クラッチハブH1と第一速係合部材E1の間に介在され、第二シンクロナイザリングR2は、第一クラッチハブH1と第二速係合部材E2の間に介在される。第一スリーブS1は、第一クラッチハブH1の外周に軸方向移動自在にスプライン係合される。
この第一選択機構110は、第一ドリブンギヤ151及び第二ドリブンギヤ152の一方と第一出力軸132との係合を可能とし、かつ、第一ドリブンギヤ151及び第二ドリブンギヤ152の両者を第一出力軸132に対して離脱する状態にすることができる周知のシンクロメッシュ機構を構成している。
第一選択機構110の第一スリーブS1は、図2に示す「中立位置」では第一速係合部材E1及び第二速係合部材E2のいずれにも係合されていない。第一スリーブS1の外周には、環状の第一係合溝S1−1が形成されている。第一係合溝S1−1には、第一フォークF1(図4示)が係合している。
第一フォークF1により第一スリーブS1が第一ドリブンギヤ151側にシフトされれば、第一スリーブS1は第一シンクロナイザリングR1にスプライン係合して第一出力軸132と第一ドリブンギヤ151の回転を同期させ、次いで第一速係合部材E1の外周の外歯スプラインと係合し、第一ドリブンギヤ151を第一出力軸132に相対回転不能に連結して「第1減速段」を形成する。また、第一フォークF1により第一スリーブS1が第二ドリブンギヤ152側にシフトされれば、第二シンクロナイザリングR2は同様にして第一出力軸132と第二ドリブンギヤ152の回転を同期させた後に、この両者を相対回転不能に連結して「第2減速段」を形成する。
[第二選択機構]
第二選択機構120は、第三ドライブギヤ143又はリバースドライブギヤ144を選択して、入力軸131に相対回転不能に連結するものである。第二選択機構120は、第二クラッチハブH2と、第三速係合部材E3と、第四速係合部材E4と、第三シンクロナイザリングR3、第四シンクロナイザリングR4と、第二スリーブS2とから構成されている。
第二選択機構120は、第一選択機構110と同様のシンクロメッシュ機構であり、第二クラッチハブH2が、第三ドライブギヤ143とリバースドライブギヤ144の間の入力軸131に固定され、第三速係合部材E3と第四速係合部材E4が、それぞれ第三ドライブギヤ143とリバースドライブギヤ144に固定されている点が異なっているだけである。第二選択機構120は、「中立位置」ではいずれの係合部材E3、E4とも係合されていない。第二スリーブS2の外周には、環状の第二係合溝S2−1が形成されている。第二係合溝S2−1には、第二フォークF2が係合している。
第二フォークF2により第二スリーブS2が第三ドライブギヤ143にシフトされれば、入力軸131と第三ドライブギヤ143の回転が同期された後に、この両者が一体的に連結されて「第3減速段」が形成される。また、第二フォークF2により第二スリーブS2がリバースドライブギヤ144側にシフトされれば、入力軸131とリバースドライブギヤ144の回転が同期された後に、この両者が直結されて「リバース段」が形成される。
[第三選択機構]
第三選択機構130は、ロー側ドリブンギヤ181又はハイ側ドリブンギヤ182を選択して、第二出力軸133に相対回転不能に連結するものである。第三選択機構130は、第三クラッチハブH3と、ロー側係合部材ELと、ハイ側係合部材EHと、ロー側シンクロナイザリングRL、ハイ側シンクロナイザリングRHと、第三スリーブS3とから構成されている。
第三選択機構130は、第一選択機構110と同様のシンクロメッシュ機構であり、第三クラッチハブH3が、ロー側ドリブンギヤ181とハイ側ドリブンギヤ182の間の第二出力軸133に固定され、ロー側係合部材ELとハイ側係合部材EHが、それぞれロー側ドリブンギヤ181とハイ側ドリブンギヤ182に固定されている点が異なっているだけである。第三選択機構130は、「中立位置」ではいずれの係合部材EL、EHとも係合されていない。第三スリーブS3の外周には、環状の第三係合溝S3−1が形成されている。第三係合溝S3−1には、第三フォークF3が係合している。
第三フォークF3により第三スリーブS3がロー側ドリブンギヤ181にシフトされれば、入力軸131とロー側ドリブンギヤ181の回転が同期された後に、この両者が一体的に連結されて「ロー段」が形成される。また、第三フォークF3により第三スリーブS3がハイ側ドリブンギヤ182側にシフトされれば、入力軸131とハイ側ドリブンギヤ182の回転が同期された後に、この両者が直結されて「ハイ段」が形成される。
デファレンシャルDFは、AMTの第二出力軸133から入力された回転トルクを差動可能に駆動輪Whに伝達する装置である。デファレンシャルDFは、出力ギヤ183と噛合するリングギヤDF−1を有する。
制御部150は、AMTを制御する電子制御装置である。制御部150は、バスを介してそれぞれ接続された入出力インターフェース、CPU、RAM、ROM及び不揮発性メモリー等の「記憶部」を備えている。CPUは、後述する図7や図9に示すフローチャートに対応したプログラムを実行する。RAMは同プログラムの実行に必要な変数を一時的に記憶するものであり、「記憶部」は前記プログラムを記憶している。
本実施形態のAMTでは、図3に示すように、各減速段とロー段又はハイ段の組み合わせにより、各変速段が形成される。
(第一の実施形態の自動変速機の操作装置の構造)
次に、図4〜図8を用いて、第一の実施形態の自動変速機の操作装置90について説明する。操作装置90は、AMTの変速機構である第一選択機構110〜第三選択機構130を作動させるものである。
操作装置90は、図4や図5に示すように、第一回転部材10、第二回転部材20、中間部材31、移動部材32、復帰部材33、シャフト40、モータ50、固定部材61〜64、第一ワンウェイクラッチ71、第二ワンウェイクラッチ72、第一回転角検出センサ81、第二回転角検出センサ82、第一フォークF1、第二フォークF2、第三フォークF3を有している。シャフト40は、ハウジング190に取り付けられている。
第一回転部材10、中間部材31、第二回転部材20の順に、これらが同軸にシャフト40に取り付けられている。
第一回転部材10は、円柱形状である。図5に示すように、第一回転部材10の中心には、挿通穴10aが形成されている。挿通穴10aには、シャフト40が挿通している。このような構造により、第一回転部材10は、シャフト40(ハウジング190)に正転方向又は逆転方向に回転可能に取り付けられている。
シャフト40に形成されたリング溝40a、40bに係合し、第一回転部材10の両側面と当接するCリング等の固定部材61、62によって、第一回転部材10のシャフト40の軸線方向(以下、単に”軸線方向”と略す)の移動が阻止されている。
図4に示すように、第一回転部材10の外周面には、第一作動溝A10b、第一作動溝B10cが、1周並列して形成されている。第一作動溝A10bには、第一フォークF1の末端に形成れた第一係合部F1−1が係合している。第一作動溝B10cには、第二フォークF2の末端に形成された第二係合部F2−1が係合している。この第一作動溝A10b、第一作動溝B10cについては、後で詳細に説明する。第一回転部材10の外周面には、ギヤ溝10dが1周形成されている。
第一回転部材10の中間部材31側の側面には、第一回転部材10の周方向に所定角度をおいて、複数のカム部10eが中間部材31側に突出形成されている。カム部10eは、移動部材32と当接し、第一回転部材10の正回転方向の回転に応じて、移動部材32を第二回転部材20側に移動させるとともに、移動部材32の上記「原位置」への復帰を許容するものである。つまり、カム部10eのそれぞれの側面には、軸線方向に平行な第一係合面10fと、軸線方向に対して傾斜した第一傾斜面10gが形成されている。第一係合面10fは、第一回転部材10の反転方向側に形成されている。第一傾斜面10gは、第一回転部材10の正転方向側に形成されている。
モータ50は、第一回転部材10を正逆回転させる単一のサーボモータである。モータ50の回転軸50aには、ギヤ溝10dと噛合するギヤ51が取り付けられている。モータ50は、制御部150と通信可能に接続され、制御部150によって回転が制御される。
第二回転部材20は、第一回転部材10の側方に配置されている。第二回転部材20は、円柱形状である。図5に示すように、第二回転部材20の中心には、挿通穴20aが形成されている。挿通穴20aには、シャフト40が挿通している。このような構造により、第二回転部材20は、シャフト40(ハウジング190)に、第一回転部材10と同軸に回転可能に取り付けられている。
シャフト40に形成されたリング溝40e、40fに係合し、第二回転部材20の両側面と当接するCリング等の固定部材65、66によって、第二回転部材20の軸線方向の移動が阻止されている。
図4に示すように、第二回転部材20の外周面には、第二作動溝20bが1周形成されている。第二作動溝20bには、第三フォークF3の末端に形成された第三係合部F3が係合している。この第二作動溝20bについては、後で詳細に説明する。
第二回転部材20の中間部材31側の側面には、周方向所定角度をおいて、係合部20cが凹陥形成されている。係合部20c内の両側面は、軸線方向と平行となっている。
中間部材31は、第一回転部材10と第二回転部材20の間に配置されている。中間部材31は、円柱形状である。図5に示すように、中間部材31の中心には、挿通穴31aが形成されている。挿通穴31aには、シャフト40が挿通している。このような構造により、中間部材31は、シャフト40(ハウジング190)に、第一回転部材10及び第二回転部材20と同軸に回転可能に取り付けられている。
シャフト40に形成されたリング溝40c、40dに係合し、中間部材31の両側面と当接するCリング等の固定部材63、64によって、中間部材31の軸線方向の移動が阻止されている。
中間部材31の外周部には、中間部材31の周方向に所定角度をおいて、複数の移動部材32が取り付けられている。移動部材32は、その長手方向が軸線方向と同一となっていて、中間部材31の軸線方向の幅数法よりも長くなっている。移動部材32は、中間部材31に対して、軸線方向に移動可能となっている。
移動部材32の第一回転部材10側のそれぞれの側面には、軸線方向に平行な第二係合面32aと、軸線方向に対して傾斜した第二傾斜面32bが形成されている。第二係合面32aは、中間部材31の正転方向側に形成されている。第二傾斜面32bは、中間部材31の反転方向側に形成されている。なお、第二傾斜面32bの軸線に対する傾斜角は、第一傾斜面10gの軸線に対する傾斜角と同一となっている。
移動部材32の第二回転部材20側の両側面は、軸線方向と平行となっている。移動部材32の第二回転部材20側は、係合部20cの幅寸法よりも小さくなっていて、係合部20cに侵入可能となっている。
復帰部材33は、移動部材32を第一回転部材10側の「原位置」に復帰させるものである。復帰部材33は、本実施形態では、中間部材31と移動部材32とを接続するコイルスプリングである。移動部材32が、「原位置」にある状態では、移動部材32は、第一回転部材10側に突出しているが、第二回転部材20側には突出していない。
第一ワンウェイクラッチ71は、第一回転部材10と中間部材31との間に設けられている。第一ワンウェイクラッチ71は、第一回転部材10が逆回転した場合に、第一回転部材10と中間部材31の相対回転を規制するものである。
第二ワンウェイクラッチ72は、中間部材31とシャフト40の間に設けられている。第二ワンウェイクラッチ72は、中間部材31のシャフト40(ハウジング190)に対する正回転方向の回転を規制(制限)するが、中間部材31のシャフト40に対する逆回転方向の回転を許容するものである。
第一回転角検出センサ81は、第一回転部材10の回転角度を検出し、その検出信号を制御部150に出力するセンサである。第二回転角検出センサ82は、第二回転部材20の回転角度を検出し、その検出信号を制御部150に出力するセンサである。第一回転角検出センサ81及び第二回転角検出センサ82は、例えば、ホールIC、ロータリーエンコーダである。
なお、第一フォークF1及び第二フォークF2が、特許請求の範囲に記載の「第一伝達部材」である。また、第三フォークF3が、特許請求の範囲に記載の「第二伝達部材」である。また、第一選択機構110及び第二選択機構120が、特許請求の範囲に記載の「第一機構」である。また、第三選択機構130が、特許請求の範囲に記載の「第二機構」である。
(作動溝)
次に、第一作動溝A10b、第一作動溝B10c、第二作動溝20bについて説明する。図4に示すように、第一作動溝A10bには、第一フォークF1の第一係合部F1−1が係合している。第一作動溝B10cには、第二フォークF2の第二係合部F2−1が係合している。第二作動溝20bには、第三フォークF3の第三係合部F3−1が係合している。このような構造により、第一回転部材10が回転すると、第一フォークF1及び第二フォークF2がシフト方向(軸線方向)に移動する。また、第二回転部材20が回転すると、第三フォークF3がシフト方向に移動する。
第一作動溝A10bが形成されている位置において、第一回転部材10の軸線方向に関して同じ位置において、第一回転部材10の外周面を1周する線を第一中立線とする。また、第一作動溝B10cが形成されている位置において、第一回転部材10の軸線方向に関して同じ位置において、第一回転部材10の外周面を1周する線を第二中立線とする。また、第二作動溝20bが形成されている位置において、第二回転部材20の軸線方向に関して同じ位置において、第二回転部材20の外周面を1周する線を第三中立線とする。つまり、第一中立線及び第二中立線は、第一回転部材10の周方向に平行な線である。また、第三中立線は、第二回転部材20の周方向に平行な線である。そして、これらの中立線から軸線方向の一方側をロー側とし、中立線から軸線方向の他方側をハイ側とする。
第一作動溝A10bは、第一ニュートラル部10h、第一傾斜部10i、第一減速段部10j、第二傾斜部10k、第二ニュートラル部10m、第三傾斜部10n、第二減速段部10p、第四傾斜部10q、第一接続部10rとから構成されている。
第一ニュートラル部10hは、第一中立線に沿って所定角度形成されている。第一傾斜部10iは、第一ニュートラル部10hの末端から、第一中立線からロー側に傾斜するように所定角度形成されている。第一減速段部10jは、第一傾斜部10iの末端から、第一中立線よりロー側に、第一中立線と平行に所定角度形成されている。第二傾斜部10kは、第一減速段部10jの末端から、第一中立線からハイ側に傾斜するように、第一中立線まで所定角度形成されている。
第二ニュートラル部10mは、第二傾斜部10kの末端から、第一中立線に沿って所定角度形成されている。第三傾斜部10nは、第二ニュートラル部10mの末端から、第一中立線からハイ側に傾斜するように所定角度形成されている。第二減速段部10pは、第三傾斜部10nの末端から、第一中立線よりハイ側に、第一中立線と平行に所定角度形成されている。第四傾斜部10qは、第二減速段部10pの末端から、第一中立線からロー側に傾斜するように、第一中立線まで所定角度形成されている。第一接続部10rは、第四傾斜部10qの末端から、第一ニュートラル部10hの始端まで、第一中立線に沿って略180°(半周)形成されている。
第一作動溝B10cは、第二接続部10s、第三ニュートラル部10t、第五傾斜部10u、第三減速段部10v、第六傾斜部10w、第四ニュートラル部10x、第七傾斜部10y、リバース段部10z、第八傾斜部10z−1とから構成されている。
第三ニュートラル部10tは、第二中立線に沿って所定角度形成されている。第五傾斜部10uは、第三ニュートラル部10tの末端から、第二中立線からロー側に傾斜するように所定角度形成されている。第三減速段部10vは、第五傾斜部10uから、第二中立線よりロー側に、第二中立線と平行に所定角度形成されている。第六傾斜部10wは、第三減速段部10vの末端から、第二中立線からハイ側に傾斜するように、第二中立線まで所定角度形成されている。
第四ニュートラル部10xは、第六傾斜部10wの末端から、第二中立線に沿って所定角度形成されている。第七傾斜部10yは、第四ニュートラル部10xの末端から、第二中立線からハイ側に傾斜するように所定角度形成されている。リバース段部10zは、第七傾斜部10yの末端から、第二中立線よりハイ側に、第二中立線と平行に所定角度形成されている。第八傾斜部10z−1は、リバース段部10zの末端から、第二中立線からロー側に傾斜するように、第二中立線まで所定角度形成されている。第二接続部10sは、第八傾斜部10z−1の末端から、第三ニュートラル部10tの始端まで、第二中立線に沿って略180°(半周)形成されている。
なお、第一回転部材10の外周面周方向に関して、第一ニュートラル部10h、第一傾斜部10i、第一減速段部10j、第二傾斜部10k、第二ニュートラル部10m、第三傾斜部10n、第二減速段部10p、第四傾斜部10qが形成されている位置は、第二接続部10sが形成されている位置と同一となっている。また、第一回転部材10の外周面周方向に関して、第三ニュートラル部10t、第五傾斜部10u、第三減速段部10v、第六傾斜部10w、第四ニュートラル部10x、第七傾斜部10y、リバース段部10z、第八傾斜部10z−1が形成されている位置は、第一接続部10rが形成されている位置と同一となっている。
第一フォークF1の第一係合部F1−1が第一ニュートラル部10h又は第二ニュートラル部10mに位置している状態では、第二フォークF2の第二係合部F2−1は第二接続部10sに位置し、第一フォークF1及び第二フォークF2は、「中立位置」に位置し、AMTは「ニュートラル状態」となっている。
第二フォークF2の第二係合部F2−1が第三ニュートラル部10t又は第四ニュートラル部10xに位置している状態では、第一フォークF1の第一係合部F1−1は、第一接続部10rに位置し、第一フォークF1及び第二フォークF2は、「中立位置」に位置し、AMTは「ニュートラル状態」となっている。
第一フォークF1の第一係合部F1−1が、第一減速段部10jに位置している状態では、第一フォークF1は第一速係合部材E1側に移動され、AMTにおいて「第一減速段」が形成されている。第一フォークF1の第一係合部F1−1が、第二減速段部10pに位置している状態では、第一フォークF1は第二速係合部材E2側に移動され、AMTにおいて「第二減速段」が形成されている。
第二フォークF2の第二係合部F2−1が、第三減速段部10vに位置している状態では、第二フォークF2は第三速係合部材E3側に移動され、AMTにおいて「第三減速段」が形成されている。第二フォークF2の第二係合部F2−1が、リバース段部10zに位置している状態では、第二フォークF2はリバース係合部材ER側に移動され、AMTにおいて「リバース段」が形成されている。
第二作動溝20bは、第一傾斜部20d、第二傾斜部20e、第三傾斜部20f、第四傾斜部20gの順に形成され、これらの傾斜部が繰り返し形成されている。第一傾斜部20dは、第三中立線からからハイ側に傾斜するように所定角度形成されている。第二傾斜部20eは、第一傾斜部20dの末端から、第三中立線からからロー側に傾斜するように所定角度第三中立線まで形成されている。第三傾斜部20fは、第三中立線からからロー側に傾斜するように所定角度形成されている。第四傾斜部20gは、第三傾斜部20fの末端から、第三中立線からからハイ側に傾斜するように所定角度第三中立線まで形成されている。
第三フォークF3の第三係合部F3−1がロー側の第三傾斜部20fの末端(第四傾斜部20gの始端)に位置している状態では、第三フォークF3はロー側係合部材EL側に移動され、AMTにおいて「ロー段」が形成されている。
第三フォークF3の第三係合部F3−1がハイ側の第一傾斜部20dの末端(第二傾斜部20eの始端)に位置している状態では、第三フォークF3はハイ側係合部材EH側に移動され、AMTにおいて「ハイ段」が形成されている。
(第一の実施形態の変速制御)
次に、制御部150が実行する「第一の実施形態の変速制御」について、図7に示すフロー及び図8を用いて説明する。「第一の実施形態の変速制御」では、図3の(A)に示すように、1速から3速までは、「ロー段」が形成され、4速から6速までは「ハイ段」が形成される。
車両が走行可能な状態になると、S11に進む。S11において、制御部150が、「変速要求」が有ったと判断した場合には(S11:YES)、プログラムをS12に進め、「変速要求」が無いと判断した場合には(S11:NO)、S11の処理を繰り返す。なお、AMT−ECU11は、スロットル開度と車両の速度からなる車両の走行状態が、スロットル開度と速度との関係を表した変速線を越えたと判断した場合に、或いは、運転者が、図示しないシフトレバーを操作した場合に、「変速要求」有りと判断する。なお、S11においては、いずれかの変速段が形成されている。
S12において、制御部150は、クラッチアクチュエータ129を駆動制御することにより、クラッチCの伝達トルクを0にして、クラッチCを切断する。S12が終了すると、プログラムは、S13に進む。
S13において、制御部150が、「ロー段」から「ハイ段」への切替、又は「ハイ段」から「ロー段」への切替が必要であると判断した場合には(S13:YES)、プログラムをS21に進め、上述の切替が必要でないと判断した場合には(S13:NO)、プログラムをS31に進める。なお、本実施形態では、3速から4速に変速する場合、4速から3速に変速する場合に、上述の切替が必要であると判断される。
S21において、制御部150は、モータ50を制御することにより、第一回転部材10を正回転させることにより、移動部材32を係合部20cに係合させる(図8の(A)の状態)。つまり、第一回転部材10が正回転すると、中間部材31は、第二ワンウェイクラッチ72によって、正回転方向の回転が阻止されて、停止状態が維持され、第一回転部材10と中間部材31が相対回転する。そして、第一傾斜面10gと第二傾斜面32bが摺動して、移動部材32が第二回転部材20側に移動する。S21が終了すると、プログラムはS22に進む。
S22において、制御部150は、第一回転角検出センサ81からの検出信号に基づいて、移動部材32が係合部20cに係合したと判断した場合には(S22:YES)、プログラムをS23に進め、移動部材32が係合部20cに係合していないと判断した場合には(S22:NO)、S22の処理を繰り返す。
S23において、制御部150は、モータ50を制御することにより、第一回転部材10を逆回転させて、「変速要求」の変速段に対応するように、「ロー段」から「ハイ段」又は「ハイ段」から「ロー段」へ切り替える。つまり、図8の(B)に示すように、第一回転部材10が逆回転すると、第一ワンウェイクラッチ71によって、中間部材31も逆回転する。すると、移動部材32は係合部20cに係合しているので、第二回転部材20も逆回転する。そして、第二作動溝20bと係合している第三フォークF3が、ロー側からハイ側又はハイ側からロー側に移動され、上記切替が実行される。S23が終了すると、S24に進む。
S24において、制御部150は、第二回転角検出センサ82からの検出信号に基づいて、「ロー段」から「ハイ段」又は「ハイ段」から「ロー段」へ切替が完了したと判断した場合には(S24:YES)、プログラムをS25に進め、上記切替が完了していないと判断した場合には(S24:NO)、S24の処理を繰り返す。
S25において、制御部150は、モータ50を制御することにより、第一回転部材10を正回転させて、移動部材32の係合部20cとの係合を解除する。つまり、第一回転部材10が正回転すると、図8の(C)に示すように、各移動部材32が、各カム部10eを乗り越えて、第一回転部材10側の原位置に復帰する。S25が終了すると、プログラムは、S26に進む。
S26において、制御部150は、第一回転角検出センサ81からの検出信号に基づいて、移動部材32の係合部20cとの係合の解除が完了したと判断した場合には(S26:YES)、プログラムをS31に進め、移動部材32の係合部20cとの係合の解除が完了していないと判断した場合には(S26:NO)、S26の処理を繰り返す。
S31において、制御部150は、モータ50を制御することにより、第一回転部材10を正回転(図8の(D))させてアップ変速を実行し、又は第一回転部材10を逆回転(図8の(E))させてダウン変速を実行する(シフト動作)。S31が終了すると、プログラムはS32に進む。
S32において、制御部150は、第一回転角検出センサ81からの検出信号に基づいて、シフト動作が完了したと判断した場合には(S32:YES)、プログラムをS32に進め、シフト動作が完了していないと判断した場合には(S32:NO)、S32の処理を繰り返す。
S33において、制御部150は、クラッチアクチュエータ129を駆動制御することにより、クラッチCの伝達トルクを最大にして、クラッチCを接続する。S33が終了すると、プログラムは、S11に戻る。
なお、S21〜S26において、第一回転部材10は、隣接するカム部10eに1ピッチα(図4示)だけ回転するが、第一係合部F1−1及び第二係合部F2−1は、第一中立線や第二中立線と平行な(第一回転部材10の周方向に平行な)「平行部」である作動溝10j、10p、10r、10s、10v、10z内を摺動するので第一フォークF1及び第二フォークF2は「シフト方向」に移動しない。
以下に図12を用いて詳細に説明する。図12の(A)状態は、変速を実行する前であり、「第1減速段」が形成されている。この状態では、第一係合部F1−1は、第一減速段部10jの中央付近に位置している。S21において、移動部材32を係合部20cに係合させるために、第一回転部材10を正回転させると、図12の(B)に示すように、第一係合部F1−1は、第一減速段部10jを摺動して、第二傾斜部10k側に移動する。
次に、S23において、「ロー段」と「ハイ段」を切り替えるために、第一回転部材10を逆回転させると、図12の(C)に示すように、第一係合部F1−1は、第一減速段部10jを摺動して、第一傾斜部10i側に移動する。
次に、S25において、移動部材32と係合部20cの係合を解除するために、第一回転部材10を正回転させると、図12の(D)に示すように、第一係合部F1−1は、第一減速段部10jを摺動して、第二傾斜部10k側に移動し、第一減速段部10jの中央付近に位置する。
このように、「ロー段」と「ハイ段」を切り替える際には、第一係合部F1−1は第一中立線と平行な第一減速段部10j内を摺動するので、第一フォークF1がシフト方向に移動されない。
つまり、「ロー段」と「ハイ段」の切替時において、各係合部F1−1〜F3−1は、各減速段部10j、10p、10vやリバース段部10z内を摺動するため、各減速段部10j、10p、10vやリバース段部10zの長さは、第二作動溝20bの1ピッチ分の周方向の長さβ(図4示)よりも長くなっている。
なお、本実施形態では、図4に示す、隣接するカム部10eに1ピッチαの長さと、第二作動溝20bの1ピッチ分の周方向の長さβが同一となっている。このため、図12に示す(A)〜(D)の「ロー段」と「ハイ段」の切替の前後において、各係合部F1−1〜F3−1の各減速段部10j、10p、10vやリバース段部10z内における位置関係が変わらない。
(第二の実施形態の変速制御)
次に、制御部150が実行する「第二の実施形態の変速制御」について、図9に示すフローチャート及び図8を用いて説明する。「第二の実施形態の変速制御」では、図3の(B)に示すように、1速から6速まで、「ロー段」と「ハイ段」が交互に形成される。
車両が走行可能な状態になると、S111に進む。S111において、制御部150が、「変速要求」が有ったと判断した場合には(S111:YES)、プログラムをS112に進め、「変速要求」が無いと判断した場合には(S111:NO)、S111の処理を繰り返す。なお、S111においては、いずれかの変速段が形成されている。
S112において、制御部150は、クラッチアクチュエータ129を駆動制御することにより、クラッチCの伝達トルクを0にして、クラッチCを切断する。S112が終了すると、プログラムは、S121に進む。
S121において、制御部150は、モータ50を制御することにより、第一回転部材10を正回転させることにより、移動部材32を係合部20cに係合させる(図8の(A)の状態)。S121が終了すると、プログラムはS122に進む。
S122において、制御部150は、第一回転角検出センサ81からの検出信号に基づいて、移動部材32が係合部20cに係合したと判断した場合には(S122:YES)、プログラムをS123に進め、移動部材32が係合部20cに係合していないと判断した場合には(S122:NO)、S122の処理を繰り返す。
S123において、制御部150は、モータ50を制御することにより、第一回転部材10を逆回転させて、「ロー段」から「ハイ段」又は「ハイ段」から「ロー段」へ切り替える。S123が終了すると、S124に進む。
S124において、制御部150は、第二回転角検出センサ82からの検出信号に基づいて、「ロー段」から「ハイ段」又は「ハイ段」から「ロー段」へ切替が完了したと判断した場合には(S124:YES)、プログラムをS125に進め、上記切替が完了していないと判断した場合には(S124:NO)、S124の処理を繰り返す。
S125において、制御部150は、モータ50を制御することにより、第一回転部材10を正回転させて、移動部材32の係合部20cとの係合を解除する。S125が終了すると、プログラムは、S126に進む。
S126において、制御部150は、第一回転角検出センサ81からの検出信号に基づいて、移動部材32の係合部20cとの係合の解除が完了したと判断した場合には(S126:YES)、プログラムをS131に進め、移動部材32の係合部20cとの係合の解除が完了していないと判断した場合には(S126:NO)、S126の処理を繰り返す。
S131において、制御部150が、シフト動作が必要と判断した場合には(S131YES)、プログラムをS132に進め、シフト動作が不要と判断した場合には(S131NO)、プログラムをS111に戻す。なお、2速から3速にアップ変速する場合、3速から2速にダウン変速する場合、4速から5速にアップ変速する場合、5速から4速にダウン変速する場合、1速とリバースを切り替える場合には、シフト動作が必要と判断される。
S132において、制御部150は、モータ50を制御することにより、第一回転部材10を正回転(図8の(D))又は第一回転部材10を逆回転(図8の(E))させてシフト動作を実行する。S132が終了すると、プログラムはS133に進む。
S133において、制御部150は、第一回転角検出センサ81からの検出信号に基づいて、シフト動作が完了したと判断した場合には(S133:YES)、プログラムをS134に進め、シフト動作が完了していないと判断した場合には(S133:NO)、S133の処理を繰り返す。
S134において、制御部150は、クラッチアクチュエータ129を駆動制御することにより、クラッチCの伝達トルクを最大にして、クラッチCを接続する。S134が終了すると、プログラムは、S111に戻る。
(本実施形態の効果)
以上の説明から明らかなように、本実施形態の操作装置90は、第一回転部材10を正逆回転させる単一のモータ50と、第一回転部材10が逆回転した場合に、第一回転部材10と中間部材31の相対回転を規制する第一ワンウェイクラッチ71を有している。そして、第一回転部材10には、移動部材32と当接し、第一回転部材10の正回転方向の回転に応じて、移動部材32を第二回転部材20側に移動させ、移動部材32の原位置への復帰を許容するカム部10eが形成されている。更に、第二回転部材20には、当該第二回転部材20側に移動された移動部材32と係合し、中間部材31の逆回転方向の回転を伝達するための係合部20cが形成されている。
これにより、第一回転部材10が正回転方向に回転して、移動部材32が第二回転部材20側に移動して係合部20cに係合した状態で(図8の(B)示)、第一回転部材10が逆回転方向に回転すると、第一ワンウェイクラッチ71(ワンウェイクラッチ)によって中間部材31が逆回転するとともに、移動部材32と係合部20cで係合している第二回転部材20が逆回転方向に回転する。すると、第二作動溝20bと係合している第三フォークF3(第二伝達部材)がシフト方向に移動して第三選択機構130(第二機構)が作動する。
一方で、移動部材32が係合部20cに係合していない状態で、第一回転部材10が回転しても、第二回転部材20は回転しない。このように、移動部材32が係合部20cに係合していない状態で、第一回転部材10を回転させることにより、第一作動溝10b、10cと係合している第一フォークF1や第二フォークF2(第一伝達部材)をシフト方向に移動させて、第一選択機構110や第二選択機構120(第一機構)を作動させることができる。
このように、単一のモータ50によって、第一選択機構110や第二選択機構120からなる「第一機構」及び第三選択機構130からなる「第二機構」を作動させることができるので、モータ50のみならず、モータ50に付随するECU、ドライバ、センサ等の各種制御備品等を削減することができ、部品点数を抑制することができる。
また、図6に示すように、第一作動溝10b、10cには、第一回転部材10の周方向に平行な「平行部」である減速段部10j、10p、10vやリバース段部10zが形成されている。
これにより、第三選択機構130(第二機構)を作動させるために、第一回転部材10を逆回転方向に回転させても、第一作動溝10b、10cと係合している係合部F1−1〜F3−1は、第一回転部材10の周方向に平行な「平行部」内を摺動する。このため、第一フォークF1や第二フォークF2(第一伝達部材)がシフト方向に移動すること無く、第一選択機構110や第二選択機構120(第一機構)が作動しない。このように、単一のモータ50で、第一選択機構110や第二選択機構120からなる「第一機構」及び第三選択機構130からなる「第二機構」の両方を作動させることができる構造を提供することができる。
(第二の実施形態の自動変速機の操作装置)
以下に、第二の実施形態の自動変速機の操作装置90について、第一の実施形態と異なる点について説明する。第二の実施形態の自動変速機の操作装置90では、中間部材35には、第一回転部材10及び第二回転部材20側に突出する突出部36が周方向一定角度をおいて複数形成されている。突出部36の第一回転部材10側のそれぞれの側面には、第一の実施形態の移動部材32と同様に、軸線方向に平行な第二係合面36aと、軸線方向に対して傾斜した第二傾斜面36bが形成されている。
第二の実施形態の自動変速機の操作装置90では、固定部材64はシャフト40に取り付けられていない。このため、中間部材35は、軸線方向に対して移動可能にシャフト40に取り付けられている。そして、中間部材35を第一回転部材10側の「原位置」に付勢するコイルスプリング等の復帰部材37が設けられている。
この第二の実施形態では、第一回転部材10が正回転すると、第一傾斜面10gと第二傾斜面36bが摺動することにより、中間部材35(突出部36)が第二回転部材20側に移動し、突出部36が係合部20cと係合する。この状態で、第一回転部材10が逆回転すると、突出部36と係合部20cが係合しているので、第二回転部材20もまた逆回転し、「ロー段」と「ハイ段」が切り替わる。
(別の実施形態)
第二ワンウェイクラッチ72に代わりに、中間部材31の外周面と接触し、中間部材31の外周面との間で摩擦力を発生させるボールプランシャー等の「制限部材」であっても差し支え無い。このような「制限部材」であっても、中間部材31の正回転方向の回転が制限される。
以上説明した実施形態では、第一回転部材10に形成されている第一作動溝A10b、B10cによって、第一選択機構110及び第二選択機構120が作動して、第1〜第3減速段又はリバース段が形成される。そして、第二回転部材20に形成されている第二作動溝20bによって、第三選択機構130が作動して、ロー段又はハイ段が選択される。しかし、第二回転部材20に形成されている第二作動溝20bによって、複数のフォークのうち1のフォークが選択されるセレクト動作が実行され、第一回転部材10に形成されている第一作動溝A10bによって、前記選択されたフォークがシフト方向に移動されて、シフト動作が実行される実施形態であっても差し支え無い。この実施形態では、特許請求の範囲に記載の「第一機構」は、選択されたフォークをシフト方向に移動させるシフト機構であり、特許請求の範囲に記載の「第二機構」は、複数のフォークのうち1のフォークを選択するセレクト機構である。
10…第一回転部材、10b…第一作動溝A、10c…第一作動溝B、10e…カム部、10j…第一減速段部(平行部)、10p…第二減速段部(平行部)、第一接続部10r(平行部)、第二接続部10s(平行部)、第三減速段部10v(平行部)、リバース段部10z(平行部)、20…第二回転部材、20b…第二作動溝、20c…係合部、31…中間部材、71…第一ワンウェイクラッチ(ワンウェイクラッチ)、72…第二ワンウェイクラッチ(制限部材)、32…移動部材、33…復帰部材、50…モータ、90…自動変速機の操作装置、110…第一選択機構(第一機構)、120…第二選択機構(第一機構)、130…第三選択機構(第二機構)、190…ハウジング(本体)、F1…第一フォーク(第一伝達部材)、F2…第二フォーク(第一伝達部材)、F3…第三フォーク(第二伝達部材)

Claims (3)

  1. 自動変速機の変速機構を作動させる操作装置であって、
    本体と、
    前記本体に回転可能に取り付けられ、外周面に第一作動溝が形成された第一回転部材と、
    前記第一回転部材と同軸に、前記本体に回転可能に取り付けられ、外周面に第二作動溝が形成された第二回転部材と、
    前記第一回転部材と前記第二回転部材の間に配置され、前記第一回転部材及び前記第二回転部材と同軸に、前記本体に回転可能に取り付けられた中間部材と、
    前記第一回転部材が逆回転した場合に、前記第一回転部材と前記中間部材の相対回転を規制するワンウェイクラッチと、
    前記中間部材の正回転方向の回転を制限する制限部材と、
    前記中間部材に、軸線方向に移動可能に設けられた移動部材と、
    前記移動部材を前記第一回転部材側の原位置に復帰させる復帰部材と、
    前記第一回転部材を正逆回転させる単一のモータと、
    前記第一作動溝と係合し、前記変速機構の第一機構を作動させる第一伝達部材と、
    前記第二作動溝と係合し、前記変速機構の第二機構を作動させる第二伝達部材と、を有し、
    前記第一回転部材には、前記移動部材と当接し、前記第一回転部材の正回転方向の回転に応じて、前記移動部材を前記第二回転部材側に移動させ、前記移動部材の前記原位置への復帰を許容するカム部が形成され、
    前記第二回転部材には、当該第二回転部材側に移動された前記移動部材と係合し、前記中間部材の逆回転方向の回転を伝達するための係合部が形成されている自動変速機の操作装置。
  2. 自動変速機の変速機構を作動させる操作装置であって、
    本体と、
    前記本体に回転可能に取り付けられ、外周面に第一作動溝が形成された第一回転部材と、
    前記第一回転部材と同軸に、前記本体に回転可能に取り付けられ、外周面に第二作動溝が形成された第二回転部材と、
    前記第一回転部材と前記第二回転部材の間に配置され、前記第一回転部材及び前記第二回転部材と同軸に、前記本体に回転可能に取り付けられた中間部材と、
    前記第一回転部材が逆回転した場合に、前記第一回転部材と前記中間部材の相対回転を規制するワンウェイクラッチと、
    前記中間部材の正回転方向の回転を制限する制限部材と、
    前記中間部材に、軸線方向に移動可能に設けられた移動部材と、
    前記移動部材を前記第一回転部材側の原位置に復帰させる復帰部材と、
    前記第一回転部材を正逆回転させる単一のモータと、
    前記第一作動溝と係合し、前記変速機構の第一機構を作動させる第一伝達部材と、
    前記第二作動溝と係合し、前記変速機構の第二機構を作動させる第二伝達部材と、を有し、
    前記中間部材は、前記軸線方向に移動可能であり、前記第一回転部材及び第二回転部材側に突出する突出部が形成され、
    前記第一回転部材には、前記移動部材と当接し、前記第一回転部材の正回転方向の回転に応じて、前記移動部材を前記第二回転部材側に移動させ、前記移動部材の前記原位置への復帰を許容するカム部が形成され、
    前記第二回転部材には、当該第二回転部材側に移動された前記突出部と係合し、前記中間部材の逆回転方向の回転を伝達するための係合部が形成されている自動変速機の操作装置。
  3. 前記第一作動溝には、前記第一回転部材の周方向に平行な平行部が形成されている請求項1又は請求項2に記載の自動変速機の操作装置。
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