JP2014146310A - 電子デバイスおよび関連するデバイスにおいてサービスモードをアクティブ化するための方法 - Google Patents

Abstract

【課題】電子デバイスおよび関連するデバイスにおいてサービスモードをアクティブ化するための方法を提供する。
【解決手段】本発明は、通信インターフェースを備え、リモートコントロールデバイスによるリモートコントロールに適している電子デバイスに組み込まれているデータおよび／またはソフトウェアを更新するための方法に関する。電子デバイスは、機械的キャビネットを備え、少なくとも１つのスタンバイモードに構成可能であり、当該方法は、決定された期間においてレセプタクル内のリモートコントロールデバイスの存在を検出することと、リモートコントロールデバイスの検出の後にスタンバイモードを構成することと、通信インターフェースの介在により組み込みデータを更新することとを含み、更新はレセプタクル内のリモートコントロールデバイスの存在に応じて実行される。
【選択図】図５

Description

本発明は、リモートサーバーに接続され、リモートコントロールによって制御される家庭用電子機器の分野に関するものである。

多数の機能をユーザーに利用できるようにする家庭用電子デバイスは、組み込みソフトウェアを実行する制御ユニットを備えることが最も多い。

技術の開発では、電子デバイスの製品寿命(shelf-life)がますます短くなっている。したがって、それらを設計し供給する者にとって、それの大規模な製造および流通に先だって、デバイスに対する開発時間をできる限り短縮することが重要である。こうして、電子デバイスのメーカーは、一組の定義済みの機能に対して、より速やかに反応し、競争相手に対応できる製品を市場に出し、したがって、より高い市場シェアを獲得することを望むことができる。

今日、多数のデバイスがブロードバンドネットワークに接続され、それにより、リモートサーバーとデータを交換することができる。また、好適なプロトコルを使用することによって、デバイスに組み込まれているソフトウェアの全部または一部を構成するデータを受信することが可能であり、したがってその受信はソフトウェアの更新に対応する。

組み込みソフトウェアを、それを全部または一部構成するデータを受信することによって、製品がすでに購入され使用中であるとしても、更新するオプションにより、メーカーはそれを販売し、グレードを下げたバージョンで、またはその後増やせる多数の機能とともにユーザーから利用できるようにすることができる。

更新手順は、著しく高いレベルの信頼度およびセキュリティを必要とするため多くの場合退屈なものであるが、もしそれがなければ、誤動作または不具合が生じる危険性は著しく高いものとなりうる。

特定の構成を使用しない限り、更新は、新しいバージョンが利用可能になったことをユーザーに通知した後、および１つまたは複数の組み込みソフトウェアモジュールのダウンロードを受諾した後に実行される。

いくつかのデバイスは、日中に更新通知／要求が行われ、例えば夜間にダウンロードが実行されるように動作する。他のデバイスは、デバイスの使用に関する統計量に従って動作する。さらに他のデバイスは、ユーザーによって事前に定義されたタイムスロットにおいて、またはユーザーから要求があるときも、要求に従って組み組みソフトウェアのアップデートを実行するだけである。

既存の更新方法には、当該デバイスの機能をユーザーから利用できなくしてしまうことが多いという欠点がある。更新の信頼性およびセキュリティのレベルは、このために無視できない時間を必要とするほどである。この状況は、ときには、デバイスの使用に著しい中断をもたらすことがある。

本発明を使用すると、更新がユーザーにとって中断の最小のリスクとなるときに、一度で、またはソフトウェアデータの一部の連続ダウンロードによって、組み組みソフトウェアの全部または一部を構成するデータを更新するための方法を使用することによって、この状況を改善することができる。更新は、ユーザーが前記電子デバイスを使用していないときに実行される。

より具体的には、本発明は、通信インターフェースを備え、リモートコントロールデバイスによるリモートコントロールに適している電子デバイス内に組み込まれたソフトウェアを更新する方法に関する。電子デバイスは、キャビネットの形態の機械的ケーシングを備え、少なくとも１つのスタンバイモードに構成可能である。機械的ケーシングキャビネットは、リモートコントロールデバイスを格納するためのレセプタクルを備え、この方法は
−レセプタクル内のリモートコントロールデバイスの、所定の期間中の、存在を検出するステップと、
−それのレセプタクル内のリモートコントロールデバイスの検出の後に電子デバイスをスタンバイモードに構成するステップと、
−通信インターフェースを介して組み込みソフトウェアを更新するステップであって、更新はレセプタクル内のリモートコントロールデバイスの存在の時間に応じて実行されるステップと、を含む。

本発明の実施形態によれば、組み込みソフトウェアを更新するステップは、リモートコントロールデバイスが第２の所定の期間においてレセプタクル内にないときに中断される。

本発明の実施形態によれば、電子デバイスは、リモートコントロールデバイスが第３の所定の期間においてレセプタクル内にないときにスタンバイモードを終了するように構成される。

本発明の実施形態によれば、組み込みソフトウェアを更新するステップは、リモートサーバー上で利用可能なバージョンに関して組み込みソフトウェアのバージョンをチェックする少なくとも１つのステップを含む。

本発明の実施形態によれば、組み込みソフトウェアの更新は、埋め込みソフトウェアの一部の連続ダウンロードによって実行され、連続ダウンロードはリモートコントロールデバイスが少なくとも第１の所定の期間においてレセプタクル内に存在するときに開始し、リモートコントロールデバイスが第２の所定の期間においてレセプタクル内に存在しないときに終了する。

本発明は、通信インターフェースを備え、リモートコントロールデバイスによるリモートコントロールに適している電子デバイスにも関係し、電子デバイスは機械的ケーシングを備え、少なくとも１つのスタンバイモードに構成可能である。このデバイスは、
−リモートコントロールデバイスを格納（または配置）するためのレセプタクルを備える機械的ケーシングであって、レセプタクルはレセプタクル内にリモートコントロールデバイスが存在するときを検出するためのデバイスを備える、機械的ケーシングと、
−レセプタクル内にリモートコントロールデバイスが存在する時間に応じて構成可能である電源モジュールと、
−通信インターフェースの介在により組み込みソフトウェアアプリケーションの全部または一部の更新に適している制御ユニットであって、更新はレセプタクル内にリモートコントロールデバイスが存在する時間に応じて実行される制御ユニットと、を備える。

本発明の実施形態によれば、機械的ケーシングは、上面を備え、上面は、リモートコントロールデバイス用のレセプタクルを備える。

本発明の実施形態によれば、電子デバイスは、組み込みソフトウェアの更新が完了したときにレセプタクル内のリモートコントロールデバイスの位置を修正するのに適したアクチュエータ要素を備える。

本発明の実施形態によれば、電子デバイスは、リモートコントロールデバイスにエネルギーをチャージするのに適したアキュムレータチャージングモジュール（ａｃｃｕｍｕｌａｔｏｒ ｃｈａｒｇｉｎｇ ｍｏｄｕｌｅ）要素を備え、チャージングモジュールはリモートコントロールデバイスがレセプタクル内に位置決めされたときにアクティブ化される。

本発明は、付属の図面を参照しつつなされている以下の説明を読むことで、よく理解され、また他の特有の特徴および利点もわかるであろう。
ブロードバンドネットワークからオーディオビジュアルプログラムを受け取り、リモートコントロール可能なレシーバ−デコーダを備えるシステムを示す図である。 図１に示されているシステムのレシーバ−デコーダの詳細を示す図である。 それのリモートコントロールデバイスを伴う、図１および図２に示されているレシーバ−デコーダを示す図である。 図１から３に示されているレシーバ−デコーダの全体的アーキテクチャを示す図である。 前の図に示されているレシーバ−デコーダの組み込みソフトウェアを更新するための方法を示す図である。

図１から４において、図示されているモジュールは、物理的に区別可能なユニットに対応していても対応していなくてもよい機能ユニットである。例えば、これらのモジュールまたはその一部は、グループ化して単一のコンポーネントにまとめられるか、または同じソフトウェアの機能から構成される。その反対に、他の実施形態によれば、いくつかのモジュールは、個別の物理的実体から構成される。

一般に、ただし、非制限的に、本発明は、それの格納に適したハウジング内で、関連するリモートコントロールの存在を検出するためのセンサーを備える電子デバイスに関係し、これにより、ユーザーがデバイスを使用することを望んでいない時間を定義することが可能になり、したがってデバイスを組み組みソフトウェアの更新を含むサービスモードに構成するのに特に有利である。

「組み込みソフトウェア」は、ユーザーに利用可能にされ、不揮発性メモリ内にソフトウェアを組み込む電子デバイスの使用に関して指定されている機能を実装するのに必要なすべてのソフトウェアモジュールおよびルーチンであると理解される。しかし、組み組みソフトウェアは、例えば、追加アプリケーションおよびデータを含みうる。例えば、組み込みソフトウェアは、電子デバイスによるその後の再現を目的として、不揮発性メモリ内に格納されるオーディオビジュアルコンテンツのアイテムに対応するデータを含むことができる。別の例は、テレビチャンネルのリストであり、チャンネルは電子デバイスによるこれらのチャンネルで放送されたコンテンツの受信および表示を目的として受信パラメータに関連付けられる。

図１は、オーディオビジュアルコンテンツレシーバ−デコーダＳＴＢ１を備えるオーディオビジュアルプログラムを受信するためのシステムを示している。レシーバ−デコーダＳＴＢ１は、イーサネット（登録商標）リンクＥＴＨ１０の介在で、ＡＤＳＬ（非対称型ディジタル加入者回線）の機器に接続される。ネットワークゲートウェイ機器ＲＧＷ８は、ＡＤＳＬリンク９によってブロードバンドネットワークに接続される。ＡＤＳＬリンク９は、ブロードバンドネットワークに接続するためノード内に存在するリモートＤＳＬＡＭ型の機器に接続されたＡＤＳＬ加入者回線である。ブロードバンドネットワークは、インターネットを備える。レシーバ−デコーダデバイス（または機器）ＳＴＢ１は、インターネットにも接続されているリモートサーバー、および特に、コンテンツサーバー（例えば、ウェブ、テレビ、またはビデオオンデマンドコンテンツ用の）にアクセスするための手段を備える。デバイスＳＴＢ１は、それの保守（サービス）専用のサーバー、および特に、レシーバ−デコーダＳＴＢ１の組み込みソフトウェアのさまざまなバージョンに対応するソフトウェアモジュール（またはルーチン）を利用可能にするサーバーにもアクセスすることができる。したがって、問題が発生した場合、または最近のバージョンが機能を増やして提供する場合に、それの組み込みソフトウェアの旧バージョンでデバイスＳＴＢ１を再プログラムすることが可能である。これらのプログラミングまたは再プログラミングは、組み込みソフトウェアの「更新」と称される。更新は、１つまたは複数のリモートサービスサーバーからソフトウェアモジュールをダウンロードすることによって実行される。ダウンロードは、すべての組み組みソフトウェアが一度で、または組み込みソフトウェアの一部の連続ダウンロードによってダウンロードされるように実行されうる。これらの部分は、連続ダウンロードで、または時間をおいて行われるダウンロードで、ダウンロードされうる。例えば、ソフトウェアモジュールは、その週の１日目の朝にダウンロードすることができ、第２の部分は、同じ１日目の午後にダウンロードすることができ、次いで、第３の部分は、その週の２日目にダウンロードすることができる。別の例によれば、ダウンロードは、完全にダウンロードされるまで毎日同じダウンロード時刻に実行される。

本発明の概念によれば、本発明により、これがユーザーにとって比較的小さな中断となるときに組み込みソフトウェアのダウンロードフェーズ（更新）を実行することが可能である。電子デバイスの内部アーキテクチャは、ときには、更新オペレーションが機器のいくつかの要素を動作不能にするか、または特定の機能へのアクセスを制限するようなアーキテクチャである場合もある。組み組みソフトウェアの更新は、大きな信頼性と適切なレベルのセキュリティを必要とするオペレーションを残す。他のものにあるセキュリティのレベルは、ソフトウェアの不正コピーを防ぐという考えに関連する。

レシーバ−デコーダＳＴＢ１は、リンクＬ１ １１の介在により再現デバイスＴＶ７に接続される。リンクＬ１ １１は、ＨＤＭＩ（登録商標）ケーブルである。変更形態によれば、リンクＬ１ １１は、ＳＣＡＲＴ／ＰＥＲＩＴＥＬ接続または一組のベースバンドコンポジット信号伝送ケーブル（ＣＶＢＳ、ＲＧＢなど）である。

レシーバ−デコーダデバイスＳＴＢ１は、「リモートコントロール」とも一般に称される、リモートコントロールデバイスＲＣ ６によってリモートコントロール可能である。

レシーバ−デコーダＳＴＢ１は、「キャビネット」とも一般に称される、機械的ケーシングを備える。機械的ケーシングは、リモートコントロールデバイスＲＣ６を格納（または収納）するためのレセプタクルを備える。レセプタクルＲＣＳＯＣ２は、レセプタクル（またはハウジング）ＲＣＳＯＣ２内のリモートコントロールデバイスＲＣ６の存在を検出するように構成された検出デバイス（またはセンサー）ＲＣＳＲ３を備える。本発明の実施形態によれば、検出器ＲＣＳＲ３は、電子デバイスＳＴＢ１の電源モジュールの制御入力に接続された、ピンに結合されたマイクロスイッチである。

レシーバ−デコーダデバイスＳＴＢ１は、電源モードに従って、本線電源網から、または外部電源ユニットから、電気的にそれを絶縁するための一般的なスイッチＳＴＢＰＳ５も備える。これにより、電力消費量をゼロにすることが可能である。

変更実施形態によれば、検出デバイスＲＣＳＲ３は、誘導（または自己誘導）検出器であり、リモートコントロールデバイスＲＣ６はそれの存在が誘導検出器によって検出されるように配置された金属要素を備える。変更形態によれば、検出デバイスは、それのレセプタクルＲＣＳＯＣ２内のリモートコントロールデバイスＲＣ６の有無に特有の輝度の変動を検出するように構成された光学セルである。

別の変更形態によれば、センサーは、ＮＦＣ（近接場通信）技術を使用して、それのハウジング内のリモートコントロールデバイスの存在を検出し、ハウジングは電子デバイスの機械的ケーシング（キャビネット）内に含まれる。

電子デバイスＳＴＢ１は、ピクトグラムに関連付けられ、デバイスのいくつかの特定のステータス（例えば、通常使用モード、スタンバイモード、ダウンロード進行中、リモートコントロールデバイスからの制御フレームの受信）をユーザーに指示することを可能にするＬＣＤ型の表示素子、７セグメントディスプレイ、発光ダイオードを備える表示デバイスＳＴＢＦＰをさらに備える。

図２は、図１のレシーバ−デコーダＳＴＢ１、および特に、ＲＣＳＲ３とも称される、検出デバイスを備えるレセプタクル（またはハウジング）ＲＣＳＯＣ２の拡大図を示している。

図３は、それのリモートコントロールデバイスＲＣ６がそれのレセプタクル（またはハウジング）ＲＣＳＯＣ２内に位置決め（格納）されたときのレシーバ−デコーダＳＴＢ１の図である。制御デバイスＲＣ６がレシーバーデコーダＳＴＢ１の機械的ケーシングのレセプタクル内に格納された場合、センサーＲＣＳＲ３はアクティブ化され、レシーバ−デコーダ１がスタンバイ（または低消費電力）モードに構成されるようにレシーバ−デコーダＳＴＢ１の電源モジュールの入力を制御する。本発明の実施形態によれば、レシーバ−デコーダのスタンバイモード構成は、機能の少なくともいくつが抑制されるか、またはユーザーに利用不可能にされる構成であり、これにより、低消費電力が保証される。レシーバ−デコーダＳＴＢ１は、それにもかかわらず、それがスタンバイモードに構成されたときに少なくとも部分的にアクティブのままである制御ユニットを備え、これにより特定の数のタスク、および特に組み込みソフトウェアモジュールの、１つまたは複数のリモートサーバーからのダウンロードを実行することが可能になる。

図４は、電子レシーバ−デコーダデバイス１の内部アーキテクチャを示す。電源モジュールＰＳＵ４１は、国内電気ネットワークＭＰＣ４９によって電流を供給される。これは、スイッチＳＴＢＰＳ５の使用によってネットワークＭＰＣ４９から絶縁されうる。電源モジュールは、２つの電圧ラインＰＳ−Ａ４２およびＰＳ−ＳＴＤＢＹ４３を介して電力をマザーボードＭＢ４７に送る。電圧ラインＰＳ−Ａ４２は、常にアクティブである、つまり、出力電圧ＶＰＳ−Ａは、すべての機能が利用可能であるか、またはユーザーに利用可能である場合の、通常電源モードと、省エネを目的として特定の数の機能が無効化されるか、またはユーザーに対して動作不可能にされるか、またはアクセス不可能にされるときの、スタンバイ電源モードの両方において常に存在する。電圧ラインＰＳ−ＳＴＤＢＹ４３については、それは通常モードではアクティブ化され、スタンバイモードでは非アクティブ化される。レシーバ−デコーダＳＴＢ１スタンバイモードに構成される場合、電源ラインＰＳ−ＳＴＤＢＹの非アクティブ化は、電源のマザーボードＭＢ４７で要素のいくつかを利用できなくする。マザーボードの消費電力は、この場合、低減される。しかし、スタンバイモードでは、特定の数の機能はアクティブのままであり、特に、制御ユニットＣＵ４４の一部、ネットワーク通信インターフェースＥＴＨＩＦ４６、および通信インターフェース４６と制御ユニット４４との間の双方向通信バスＢＵＳ４５についてもそうである。制御ユニットＣＵ４４はマイクロコントローラを備え、このマイクロコントローラは組み込みソフトウェアルーチンおよびモジュールを格納するための不揮発性メモリおよびマイクロコントローラによるソフトウェアモジュールの実行用のランダムアクセスメモリ（作業メモリとも称される）に関連付けられている。制御ユニットは、このようなアーキテクチャに典型的に存在する一組の要素、つまり、１つまたは複数のクロック回路、タイムスタンプ、入力／出力ポート、割り込みライン、およびマザーボード４７の他の要素と通信するための周辺インターフェースをさらに備える。これらのさまざまな要素は、このタイプのアーキテクチャが当業者にはよく知られており、また本発明を理解するうえでその詳細は不要であるため、本明細書では詳述しない。「通常」および「スタンバイ」と称される電源構成モードは、リモートコントロールのレセプタクルＲＣＳＯＣ２の検出デバイスＲＣＳＲ３によって制御される。検出デバイスＲＣＳＲ３は、電源モジュールＰＳＵ４１の制御ユニットに接続されたマイクロスイッチＳＷＭ４８を備える。

通信インターフェースＥＴＨＩＦ４６は、イーサネットケーブルＥＴＨ１０によってゲートウェイデバイスＲＧＷ８のポートに接続された、イーサネットネットワークインターフェースである。ゲートウェイデバイスＲＧＷ８は、ＡＤＳＬリンク９の介在によりインターネットに接続される。

こうして、好ましい実施形態によれば、それのレセプタクルＲＣＳＯＣ２内でリモートコントロールデバイスＲＣ６の位置決めを行った結果、検出デバイスＲＣＳＲ３のマイクロスイッチＳＷＭ４８がアクティブ化される。デバイスのアクティブ化は、レシーバ−デコーダＳＴＢ１がスタンバイモードに構成される（入る）ように電源モジュールＰＳＵ４１を制御する。電源ラインＰＳ−ＳＴＤＢＹ４３は非アクティブ化され、これにより、マザーボードＭＢ４７の機能のいくつかが動作不能にされ、消費電力が低減される。

変更実施形態によれば、電子デバイスＳＴＢ１は、リモートコントロールデバイスがそれのレセプタクルＲＣＳＯＣ２内に位置決めされたときにスタンバイモードに構成されず、更新オペレーションを含むサービスモードは、それにもかかわらず実行される（スタンバイモードとは反対に、通常モードでは）。制御ユニットＣＵ４４、通信インターフェースＥＴＨＩＦ４６、およびこれらのオペレーションに有用な要素はアクティブのままである。制御デバイスがレセプタクル内に所定の時間Ｔ１の間存在すると検出された場合、制御ユニットＣＵ４４は、それの組み組みソフトウェアを更新するための手順を実行する。次いで、制御ユニットは、レシーバ−デコーダＳＴＢ１と互換性のある組み組みソフトウェアのリスト、およびリモートサーバー上で利用可能な組み込みソフトウェアアプリケーションのそれぞれに対するバージョン識別子を取得する要求をリモートサービスサーバーに送信する。要求は、例えば、インターネットネットワークを介して、したがってＡＤＳＬリンク９、ネットワークゲートウェイＲＧＷ８、イーサネットリンク１０、およびネットワーク通信インターフェースＥＴＨＩＦ４６を介して、それがダウンロードによって利用可能にする異なるソフトウェアモジュールとの相関をリモートサーバーが確立することを可能にするシリアル番号または固有の番号などの、レシーバ−デコーダデバイスＳＴＢ１の正確な識別子を含む。変更実施形態によれば、ＡＤＳＬリンク９およびイーサネットリンクＥＴＨ１０は、ワイヤレス技術を使用するネットワークリンクである。

リモートサーバーは、要求に応答し、レシーバ−デコーダＳＴＢ１に、ダウンロードとして利用可能な組み込みソフトウェアモジュールのリストを指示する。次いで、レシーバ−デコーダＳＴＢ１は、リモートサーバーで定義済みプロトコルを使用することによって１つまたは複数のモジュールのダウンロードを要求する。このプロトコルは、本発明を理解するうえで有用ではないので、本明細書では詳述しない。１つまたは複数の組み込みソフトウェアモジュールのダウンロードなどのサービスオペレーションが進行中であり、制御デバイスＲＣ６が少なくとも１つの所定の期間Ｔ２においてそれのレセプタクルＲＣＳＯＣ２に存在しないと検出したときに、進行中のソフトウェアモジュールのダウンロードは中断され、すでにダウンロードされているモジュールのリストが制御ユニットＣＵ４４の不揮発性メモリに書き込まれる。有利には、サービスフェーズでダウンロードをアクティブ化し、レセプタクルＲＣＳＯＣ２内のリモートコントロールデバイスＲＣ６の存在によりダウンロードを中断するこの方法は、これが少なくとも電子レシーバ−デコーダデバイスＳＴＢ１をユーザーが使用するのを中断させたときに更新を実行することを可能にする。実際、ユーザーがレシーバ−デコーダデバイスＳＴＢ１の機械的ケーシング（またはキャビネット）内に含まれるそれのレセプタクル内でリモートコントロールデバイスＲＣ６を注意深く位置決め（格納）した場合、これは、ユーザーが特定の時間の間それを使用しないことを予定している、特にシステム内に実装されているダウンロード方法を熟知しているからである。ユーザーがそれのレセプタクルから再びリモートコントロールデバイスＲＣ６をピックアップすることによって更新が中断された場合、更新は、レセプタクル内の次の位置決めで続行される。こうして、更新は、ダウンロードされるべき組み込みソフトウェアバージョンが完全にダウンロードされるまで一連のダウンロードによって実行されうる。次いで、ユーザーは、バージョンのダウンロードが完了したという通知を受ける。通知は、レシーバ−デコーダＳＴＢ１の表示デバイスＳＴＢＦＰ４上にメッセージを表示することによって実行されうる。

本発明の変更実施形態によれば、ダウンロードの終了の通知は電気機械システムなどの縮小サイズのアクチュエータのアクティブ化によって実行され、例えば、この電気機械システムはそれを数ミリメートル持ち上げることによってそれのレセプタクルＲＣＳＯＣ２内のリモートコントロールデバイスＲＣ６の位置を修正することを可能にし、したがって、ユーザーが望む場合に再びピックアップするようユーザーを誘う視覚的指示に対応する。

変更形態によれば、リモートコントロールデバイスＲＣ６は、レシーバ−デコーダ内で進行中の重要なサービスオペレーションが完了するまでそれのレセプタクル内に位置決め（ロック）されたままにすることができる（リスタート、例えば、インストール手順）。

本発明の好ましい実施形態によれば、ユーザーがリモートコントロールデバイスＲＣ６をそれのレセプタクルＲＣＳＯＣ２から取り出したときに、電源モジュールＰＳＵ４１は、通常電源モードに構成され（スタンバイモードを終了することによって）、レシーバ−デコーダＳＴＢ１のすべての機能は、ユーザーに利用可能にされる。有利には、これは、オーディオビジュアルプログラムの視聴、その後の再生を目的とするオーディオビジュアルコンテンツのダウンロード、または放送コンテンツの録画などの、レシーバ−デコーダＳＴＢ１によって実装されるさまざまな機能に素早くアクセスすることを可能にする。

有利には、更新は、更新の終了がユーザーに視覚的に通知されない場合にユーザーに対して不可視にされうる。終了がユーザーに視覚的に通知される場合、更新は不可視であるが、それにもかかわらず、それがユーザーに対して中断または制限を引き起こすことのないように実行される。実際、ユーザーは、レシーバ−デコーダＳＴＢ１の通常使用を再開することができるようになる前に更新を受け入れるか、または拒否するか、または更新の終了を待つ必要はない。

本発明の好ましい実施形態によれば、更新は、ソフトウェアモジュールのダウンロードによって実行される。それぞれのソフトウェアモジュールは、例えば、フラッシュメモリなどの、不揮発性バッファメモリ内にダウンロードされる。主不揮発性メモリ内のデータを上書きすることによる置き換えは、更新に必要なすべての組み込みソフトウェアモジュールが適切にダウンロードされたときにのみ行われる。データの完全性に関するチェックは、最近ダウンロードされた組み込みソフトウェアが電子レシーバ−デコーダデバイスＳＴＢ１を永久的に無反応にする危険を冒すことなく適切に実行することが可能であることを確実にするため実行される。

図５は、本発明の好ましい実施形態による方法を示す機能図である。ステップＳ１は、レシーバ−デコーダＳＴＢ１の通常使用を行うことを可能にする初期化フェーズに対応する。初期化フェーズは、ユーザーに利用可能にされている機能にアクセスできるようにすることを目的としてレシーバ−デコーダＳＴＢ１の起動および完全な構成を含む。

ステップＳ２は、ユーザーがレシーバ−デコーダＳＴＢ１のすべての機能を使用することができる、つまり、オーディオビジュアルコンテンツを受信して視聴するだけでなく、それを記録することができる、スタンバイモード以外の、通常構成モードである。

ステップＳ３は、レセプタクルＲＣＳＯＣ２の検出デバイスＲＣＳＲ３を使用する走査に対応する。リモートコントロールデバイスＲＣ６の存在が検出されると、タイムカウンタが起動され、タイムカウンタの値と所定の値Ｔ１との比較がステップＳ４で実行される。タイムカウンタが値Ｔ１を超えていない場合、ステップＳ２に戻り、次いでステップＳ３に進むことで通常モードが保持され、すでに起動されているタイムカウンタはインクリメントされる。リモートコントロールデバイスが少なくともＴ１に等しい期間の間レセプタクルＲＣＳＯＣ２内に存在している場合、タイムカウンタはゼロにリセットされ、電子レシーバ−デコーダデバイスＳＴＢ１は、ステップＳ５でスタンバイモードに構成される。次いで、更新が行われなければならないかどうかを定義することを目的とする要求が、ステップＳ６で、例えばインターネットなどのブロードバンドネットワークに接続されている、リモートサービスサーバーに送信される。更新が行われなければならない場合、１つまたは複数の組み込みソフトウェアモジュールのダウンロードが、リモートサーバーとレシーバ−デコーダＳＴＢ１との間で行われる。ダウンロードが進行している間、この方法は、原理上ステップＳ３およびＳ４の走査と同一であるが、所定の期間Ｔ２の間リモートコントロールデバイスの非存在を検出することをこのときには目的としている、検出デバイスの走査を実行する。この検出は、ステップＳ７およびＳ８をループすることによって実行される。リモートコントロールデバイスが少なくともＴ２に等しい期間の間にそれのレセプタクルに存在していないと検出された場合、更新は中断され、この方法はレシーバ−デコーダＳＴＢ１の通常モードへの復帰を実行する。すでにダウンロードされているソフトウェアモジュールのリストが不揮発性メモリに保存され、それのレセプタクルＲＣＳＯＣ２内のリモートコントロールデバイスＲＣ６の次の位置決めのときに、必要ならば、更新が再開される。

本発明の変更実施形態によれば、所定の期間Ｔ１はゼロであり、この結果、リモートコントロールがそれのハウジング内に位置決めされると直ちにレシーバ−デコーダＳＴＢ１がサービスモードに構成される。

本発明の別の変更実施形態によれば、所定の期間Ｔ２はゼロであり、この結果、リモートコントロールがそれのハウジングから取り出されると直ちにレシーバ−デコーダＳＴＢ１が通常モードに構成される。

言い換えると、レシーバ−デコーダＳＴＢ１は、それの組み込みソフトウェアを更新するための方法を実装するように構成される。これを行うために、それは通信インターフェースＥＴＨＩＦを備えている。これは、それのリモートコントロールデバイスＲＣによってリモートコントロールされうる。機械的ケーシング、それのキャビネットを備え、少なくとも１つのスタンバイモードに構成可能である。ケーシングは、リモートコントロールデバイスＲＣ６（リモートコントロール）を格納するためのレセプタクルを備える。実装方法は、
−レシーバ−デコーダのキャビネットに備えられているレセプタクルＲＳＣＯＳ内のリモートコントロールデバイスＲＣの、所定の期間中の、存在を検出するステップと、
−レセプタクル内のリモートコントロールデバイスの検出後にスタンバイモードを構成するステップと、
−インターネットに接続されているリモートサーバーから、通信インターフェースを介して少なくとも１つの組み込みソフトウェアモジュールを更新するステップであって、更新はレセプタクルＲＣＳＯＣ内のリモートコントロールデバイスＲＣの存在の時間に応じて実行されるステップと、を含む。

この方法によれば、組み込みソフトウェアを更新するステップは、リモートコントロールデバイスＲＣが、変更形態によれば、ゼロでも非ゼロもよい、所定の期間においてレセプタクルＲＣＳＯＣ内にないときに中断される。

この方法によれば、レシーバ−デコーダＳＴＢ１は、リモートコントロールデバイスＲＣが、変更形態によれば、ゼロでも非ゼロもよい、第３の所定の期間においてそれのレセプタクルＲＣＳＯＣから取り出された（存在しない）ときにスタンバイモードを終了するようにさらに構成される。

組み込みソフトウェアを更新するステップは、リモートサーバー上で利用可能なバージョンに関して組み込みソフトウェアのバージョンをチェックする少なくとも１つのステップを含む。

この方法によれば、レシーバ−デコーダＳＴＢ１におけるそれの組み込みソフトウェアの更新は、埋め込みソフトウェアの一部の連続ダウンロードによって実行され、連続ダウンロードはリモートコントロールデバイスＲＣが少なくとも第１の所定の期間においてレセプタクルＲＣＳＯＣ内に存在するときに開始し、リモートコントロールデバイスＲＣが第２の所定の期間においてレセプタクルＲＣＳＯＣから取り出された（存在しない）ときに終了する。

したがって、レシーバ−デコーダＳＴＢ１は、通信インターフェースＥＴＨＩＦを備え、それのリモートコントロールデバイスＲＣによるリモートコントロールに適している電子デバイスであり、それは、機械的ケーシング（それのキャビネット）を備え、スタンバイモードに構成可能である。

機械的ケーシングは、それのリモートコントロールデバイスＲＣを収納するためのレセプタクルＲＣＳＯＣを備える。

レセプタクルハウジングは、それのレセプタクルＲＣＳＯＣ内にリモートコントロールデバイスＲＣが存在する時間を測定するように構成された検出デバイスＲＣＳＲを備える。

電源モジュールＰＳＵは、それのレセプタクルＲＣＳＯＣ内にリモートコントロールデバイスＲＣが存在する測定された時間に応じて構成可能である。

レシーバ−デコーダＳＴＢ１の制御ユニットＣＵは、通信インターフェースＥＴＨＩＦを介したそれの組み込みソフトウェアの更新に適している。更新は、それのレセプタクルハウジングＲＣＳＯＣ内にリモートコントロールデバイスＲＣが存在する測定された時間に応じて実行される。

本発明の好ましい実施形態によれば、レシーバ−デコーダＳＴＢ１の機械的ケーシングキャビネットは上面を備え、この上面はリモートコントロールデバイスを収納（格納）するためのレセプタクルハウジングを備える。

変更実施形態によれば、ハウジングＲＣＳＯＣは、レシーバ−デコーダＳＴＢ１の機械的ケーシングキャビネットの左側面、右側面、または前面に、これらの面がキャビネットの形状により存在している限り、備えられうる。

本発明の実施形態によれば、レシーバ−デコーダＳＴＢ１は、制御ユニットの組み込みソフトウェアの更新が完了したときにそれのレセプタクルハウジングＲＣＳＯＣ内のリモートコントロールデバイスＲＣの位置を修正するのに適したアクチュエータ要素を備える。有利には、これは、それのリモートコントロールを実行するよう誘う形の視覚的通知をユーザーに行うことを可能にし、レシーバ−デコーダＳＴＢ１は「更新される」。

本発明の好ましい実施形態によれば、レシーバ−デコーダＳＴＢ１は、リモートコントロールデバイスにエネルギーをチャージするのに適したアキュムレータチャージングモジュール要素をさらに備え、リモートコントロールデバイスは、エネルギーアキュムレータ要素を備える。レセプタクルハウジングＲＣＳＯＣは、アキュムレータをチャージするための電気的接続要素を備え、チャージングモジュールは、リモートコントロールデバイスＲＣがレセプタクルＲＣＳＯＣ内に位置決めされたときにアクティブ化される。

有利には、チャージングモジュールが存在すると、物理的存在センサー（検出器）を回避し、電気的接続要素のところで電流を測定することによってリモートコントロールデバイスの存在を検出することが可能になる。

リモートコントロールデバイスに対するアキュムレータチャージャーの存在に直接結び付く別の利点として、これにより、ユーザーがリモートコントロールデバイスをそれのレセプタクルハウジング内により頻繁に格納（したがって位置決め）することが促され、そのため、リモートコントロールデバイスの内部のエネルギーアキュムレータの適切なチャージングが確実なものとなる。これは、結果として、組み込みソフトウェアの更新を含む、レシーバ−デコーダデバイスＳＴＢ１をサービスモードに構成するための好ましい時間の定義を円滑に行えるようにする。

本発明は、上で説明されている実施形態に制限されず、リモートコントロールデバイス（リモートコントロール）によってリモートコントロール可能な電子デバイスにも適用され、リモートコントロールデバイスが電子デバイスに備えられているレセプタクル内に収納することも可能であり、電子デバイスはリモートサーバーからそれの組み込みソフトウェアを更新しやすくなっている。

上で詳述されている実施形態は、ＡＤＳＬディジタルテレビ受像機−デコーダタイプの機器における発明を説明している。しかし、本発明は、このタイプの機器だけに適用されるのでなく、組み込みソフトウェアを更新することができる制御ユニットを備え、またリモートコントロールを収納するためのハウジング（レセプタクル）を備え、ハウジングはリモートコントロールに対する存在検出器を備える、デバイスにも適用される。

本発明は、例えば、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレット、テレビセット、ハイファイシステム、またはブロードバンド通信ネットワークにアクセスするためのゲートウェイにも適用される。

さらに、本発明は、ブロードバンドネットワークの介在によりリモートサーバーに接続された電子デバイスに制限されるだけでなく、ブロードバンドネットワークを介さないが、例えば、地上ディジタルテレビ放送ネットワーク、無線放送ネットワーク、または衛星放送ネットワークなどの別のタイプのネットワークを介したダウンロード接続を有するデバイスにも関係する。

Claims (10)

1. 通信インターフェース（ＥＴＨＩＦ）を備え、リモートコントロールデバイス（ＲＣ）によるリモートコントロールに適している電子デバイス（ＳＴＢ）に組み込まれているデータを更新するための方法であって、前記電子デバイス（ＳＴＢ）は機械的キャビネットを備え、少なくとも１つのスタンバイモードに構成可能であり、前記機械的キャビネットは前記リモートコントロールデバイス（ＲＣ）を格納するためのレセプタクルを備え、 前記方法は、
   前記レセプタクル（ＲＣＳＯＣ）内の前記リモートコントロールデバイス（ＲＣ）の検出後に前記スタンバイモードを構成するステップと、
   前記通信インターフェースを介して組み込みデータを更新するステップと、
   を含む、前記方法。
2. 前記更新は、前記レセプタクル（ＲＣＳＯＣ）内に前記リモートコントロールデバイス（ＲＣ）が存在する時間に応じて実行される、請求項１に記載の方法。
3. 組み込みデータを更新する前記ステップは、前記リモートコントロールデバイス（ＲＣ）が第２の決定された期間の間に前記レセプタクル（ＲＣＳＯＣ）に存在していないときに中断される、請求項１又は２に記載の方法。
4. 前記電子デバイスは、前記リモートコントロールデバイス（ＲＣ）が第３の決定された期間の間に前記レセプタクル（ＲＣＳＯＣ）に存在していないときに前記スタンバイモードを終了するように構成される、請求項１から３のいずれか１項に記載の方法。
5. 組み込みデータを更新する前記ステップは、リモートサーバー上で利用可能なバージョンに関して前記組み込みデータのバージョンをチェックする少なくとも１つのステップを含む、請求項１から４のいずれか１項に記載の方法。
6. 前記組み込みデータの前記更新は、前記データの一部の連続的ダウンロードによって実行され、前記連続ダウンロードは、前記リモートコントロールデバイス（ＲＣ）が少なくとも前記第１の決定された期間において前記レセプタクル（ＲＣＳＯＣ）内に存在するときに開始し、前記リモートコントロールデバイス（ＲＣ）が第２の決定された期間において前記レセプタクル（ＲＣＳＯＣ）内に存在しないときに終了する、請求項１から５のいずれか１項に記載の方法。
7. 通信インターフェース（ＥＴＨＩＦ）を備え、リモートコントロールデバイス（ＲＣ）によるリモートコントロールに適している電子デバイス（ＳＴＢ）であって、前記電子デバイス（ＳＴＢ）は機械的キャビネットを備え、少なくとも１つのスタンバイモードに構成可能であり、
   前記機械的キャビネットは前記リモートコントロールデバイス（ＲＣ）用のレセプタクル（ＲＣＳＯＣ）を備え、
   前記レセプタクルは前記レセプタクル（ＲＣＳＯＣ）内に前記リモートコントロールデバイス（ＲＣ）が存在する時間を検出するためのデバイス（ＲＣＳＲ）を備え、
   前記通信インターフェースを介して組み込みデータを更新するのに適した制御ユニットを備え、前記更新は前記レセプタクル（ＲＣＳＯＣ）内の前記リモートコントロールデバイス（ＲＣ）の存在に応じて実行される、前記電子デバイス（ＳＴＢ）。
8. 前記機械的キャビネットは上面を備え、前記上面は、前記リモートコントロールデバイス用の前記レセプタクルを備える、請求項７に記載の電子デバイス。
9. それは前記組み込みデータの前記更新が完了したときに前記レセプタクル（ＲＣＳＯＣ）内の前記リモートコントロールデバイス（ＲＣ）の位置を修正するのに適したアクチュエータ要素を備える、請求項７又は８に記載の電子デバイス。
10. 前記リモートコントロールデバイスにエネルギーをチャージするのに適したアキュムレータチャージングモジュール要素を備え、前記チャージングモジュールは前記リモートコントロールデバイス（ＲＣ）が前記レセプタクル（ＲＣＳＯＣ）内に置かれたときにアクティブ化される、請求項７又は８に記載の電子デバイス。

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