JP2014145658A - フィルム試料固定方法及び固定ホルダ並びにそれらを用いたフィルム特性分析方法 - Google Patents

フィルム試料固定方法及び固定ホルダ並びにそれらを用いたフィルム特性分析方法 Download PDF

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Abstract

【課題】分析する対象物がフィルムやその上に設けられた有機物などの比較的柔らかい材質であっても、高精度かつ繰り返し再現性を実現可能なフィルム試料固定方法及び固定ホルダ、並びにそれらを用いたフィルム特性分析方法を提供する。
【解決手段】フィルム試料1を湾曲させることによって発生するフィルム自身の張力によって、湾曲部1a以外に存在しフィルム特性の分析対象部を含むフィルム試料部位の位置を、分析のための基準面上に固定することを特徴とするフィルム試料固定方法、フィルム試料固定ホルダ3a、およびそれらを用いたフィルム特性分析方法。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えば分光エリプソメーターやX線分析装置などでフィルムの特性を分析する際に用いられるフィルム試料固定方法及びフィルム試料固定ホルダ、並びにそれらを用いたフィルム特性分析方法に関する。
分光エリプソメーターやX線分析装置などでは、測定する試料に分析ビームを照射して、試料で反射または励起されて放出されるビーム光の強度スペクトルを検出器で測定することにより、試料に含有される元素、屈折率、密度などの物性、構造を特定することが可能である。これら分析装置においては、一般的に、分析ビーム位置に水平に試料を載置するために、後述の比較例にも示すように、水平な試料台に載置したり、試料を試料背面に設けた粘着剤、粘着テープで試料台に固定したり、試料に張力を掛けた状態で試料端部を固定し、分析されている(例えば、特許文献1)。
また、フィルム状基板の表面やその上に形成された薄膜の膜厚、密度、ラフネスといった構造に関する情報を測定する方法としては、例えば、フィルムに反りやうねりがある場合でも、X線のビームサイズを10μm以下の微小領域に集光あるいは絞ることによって、薄膜の膜厚、密度等を解析する方法がある(例えば、特許文献2)。
また、測定面に凹凸がある場合には、測定面内で特に平坦な微小領域を選定し、選定された微小領域にビームが所定の角度で入射するように調整することで、高精度で分析できる方法がある(例えば、特許文献3)。
特開2002−107313号公報 特開2012−068180号公報 特開2002−105748号公報
しかしながら、上記した水平な試料台に載置するだけでは、分析する対象物が有機物やフィルムなどの比較的柔らかい材質の場合、試料の反りが影響し、分析の繰り返し再現性が得られないという問題があった。また、試料背面に設けた粘着剤や粘着テープで試料台に固定する方法においても、粘着剤や粘着テープの表面粗さ、うねりなどが試料表面まで影響を与えるため、分析の繰り返し再現性が得られないという問題があった。さらに、試料に張力を掛けた状態で試料端部を固定する方法は、張力によって試料に発生するシワが完全に除去できず、分析ビームがシワに当たって測定不良になることや、分析中に張力から解放されて試料が動いてしまうなどの問題があった。
また、X線を微小に集光あるいは絞る測定方法では、一般的な光学特性、電気特性などで測定される一辺長さ1mm以上の広領域を一括して分析することができないため、測定位置を変えて複数回分析した結果を連結する必要があり、測定精度の低下や測定時間の長時間化の問題があった。
本発明の課題は、かかる従来技術に鑑み、分析する対象物がフィルムやその上に設けられた有機物などの比較的柔らかい材質であっても、高精度かつ繰り返し再現性を実現可能であり、さらに、分析領域が一辺長さ1mm以上の広領域であっても、フィルムの反り、うねり、シワ等を最小限に抑え、一括して高精度に分析可能なフィルム試料固定方法及び固定ホルダ、並びにそれらを用いたフィルム特性分析方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係るフィルム試料固定方法は、フィルム試料を湾曲させることによって発生するフィルム自身の張力によって、湾曲部以外に存在しフィルム特性の分析対象部を含むフィルム試料部位の位置を、分析のための基準面上に固定することを特徴とする方法からなる。
このような本発明に係るフィルム試料固定方法においては、フィルム試料を湾曲させることによって発生するフィルム自身の張力によって必要な張力が得られ、この張力によって、分析のために必要な試料部位が基準面上に(例えば、所定の試料台上に)固定されるので、フィルム試料と基準面との間に粘着剤や粘着テープを介在させる必要はなく、分析対象となる試料表面のうねり等の発生が回避される。また、この基準面上へのフィルム試料部位の位置固定が、フィルム試料を湾曲させることによって自然に発生するフィルム自身の小さな張力のみによって達成されるので、フィルム試料に外部から張力をかける必要はなくなり、大きな張力に起因するシワ等の発生も防止される。その結果、フィルム試料のフィルム特性の分析対象部が、分析用ビーム等を用いた分析にとって望ましい状態に保たれることになり、分析対象物がフィルムやその上に設けられた有機物などの比較的柔らかい材質であっても、また、たとえ分析領域が一辺長さ1mm以上の広領域であっても、高精度でかつ繰り返し再現性を満たした優れた条件下にて望ましい特性分析が実現可能となる。
また、本発明は、このようなフィルム試料固定方法を用いるフィルム特性分析方法であって、上記基準面上に固定されたフィルム試料に向けて分析用ビームを照射し、フィルム試料で反射した分析用ビームの強度を測定するフィルム特性分析方法についても提供する。このようなフィルム特性分析方法では、上述の如く、粘着剤や粘着テープを介在させることなく、しかもシワ等の発生もない望ましい状態に保たれた分析対象部に対して、測定、分析が行われることになり、高精度かつ優れた繰り返し再現性をもって所望の分析を行うことが可能になる。
また、本発明は、フィルム特性の分析のための基準面上に設けられ、分析用ビームの通過口を有するフィルム試料固定ホルダであって、湾曲されたフィルム試料の湾曲状態をフィルム試料に特定方向の力を加えることによって維持し、フィルム試料が湾曲されることによって発生するフィルム自身の張力によって、湾曲部以外に存在しフィルム特性の分析対象部を含むフィルム試料部位の位置を、前記基準面上に固定するように構成されていることを特徴とするフィルム試料固定ホルダについても提供する。このようなフィルム試料固定ホルダを用いることにより、上述の如く、粘着剤や粘着テープを介在させることなく、しかもシワ等の発生もない望ましい状態に保たれた分析対象部に対して、上記通過口を通して分析用ビームを照射し、シワ等のない望ましい状態に保たれた分析対象部から所望の状態で反射されてきた分析用ビームを容易にかつ確実に検出できるので、高精度かつ優れた繰り返し再現性をもって所望の分析を行うことが可能になる。
このようなフィルム試料固定ホルダにおいては、フィルム試料の両端部に形成された湾曲部の形態を維持するための2つの支持部材を有し、該2つの支持部材の間で前記分析対象部を含むフィルム試料部位の位置が前記基準面上に固定される構成を採用することができる。このような構成を採ることにより、容易にフィルム試料の湾曲部を所望の形態に維持することが可能になるとともに、フィルム試料にその湾曲状態を保持するための特定方向の力を容易に加えることが可能になる。
この構成においては、上記2つの支持部材と該2つの支持部材を繋ぐ連結部材を有する構成とすることができる。このようにすれば、連結部材を容易に伸縮可能に構成でき、それによって、一層容易にフィルム試料の両端部に形成された湾曲部の形態を維持することが可能になる。
また、上記2つの支持部材が自身の高さを調整可能な機構を有する構成とすることもできる。このようにすれば、湾曲部の湾曲度合を適切に調整することが可能になり、より確実に、高精度かつ優れた繰り返し再現性をもって所望の分析を行うことが可能になる。
また、上記フィルム試料固定ホルダにおいては、フィルム試料の両端をそれぞれ保持する保持板が設けられている構成を採用することができる。このような構成においては、フィルム試料の両端保持により、分析対象部を含むフィルム試料部位の両側に所定の湾曲部を容易に形成することができ、フィルム試料全体の形態を所望の形態に保って、所望の分析を一層容易に行うことが可能になる。
上記のような保持板を備えた構成においては、両保持板間の距離を調整可能な機構を有することが好ましい。このような構成においては、フィルム試料のサイズに応じて両保持板間の距離を調整することが可能になるので、多種類の分析への対応が可能になる。
また、上記のようなフィルム試料固定ホルダにおいては、上記2つの支持部材がロール形状に構成されている形態とすることも可能である。ロール形状の支持部材とすれば、その支持部材の外周面にフィルム試料を巻き付けることにより、容易に所望の湾曲状態を実現でき、しかもその湾曲形態をそのまま容易に維持できるので、測定、分析操作を容易化可能である。
また、本発明は、上記のようなフィルム試料固定ホルダを用いるフィルム特性分析方法であって、前記基準面上に固定されたフィルム試料に向け前記通過口を通して分析用ビームを照射し、フィルム試料で反射し前記通過口を通して出射してきた分析用ビームの強度を測定するフィルム特性分析方法についても提供する。
本発明に係るフィルム特性分析方法は、例えば、蛍光X線分析、X線光電子分光法、X線反射率法、ICP発光分光分析、ラザフォード後方散乱法、分光エリプソメトリ、オージェ電子分光法、反射型赤外吸収法等に適用できる。
このように、本発明によれば、試料が有機物やフィルムなどの比較的柔らかい材質の場合でも高精度かつ繰り返し再現性をもって良好に所望の分析を行うことができるようになる。
本発明のフィルム試料固定方法の一例を示す模式図である。 本発明のフィルム試料固定方法の別の例を示す模式図である。 本発明のフィルム試料固定ホルダの一例(実施例1)を示す斜視図である。 図3のフィルム試料固定ホルダにフィルム試料を取り付けた状態の概略構成図である。 本発明のフィルム試料固定ホルダの別の例(実施例2)を示す斜視図である。 図5のフィルム試料固定ホルダにフィルム試料を取り付けた状態の概略構成図である。 本発明のフィルム試料固定ホルダのさらに別の例(実施例3)を示す斜視図である。 図7のフィルム試料固定ホルダにフィルム試料を取り付けた状態の概略構成図である。 本発明のフィルム試料固定ホルダのさらに別の例(実施例4)を示す斜視図である。 図9のフィルム試料固定ホルダにフィルム試料を取り付けた状態の概略構成図である。 実施例及び比較例におけるX線反射率法の分析装置の模式図である。 比較例1におけるフィルム試料の載置状態を示す模式図である。 比較例2におけるフィルム試料の載置状態を示す模式図である。 比較例3におけるフィルム試料の載置状態を示す模式図である。 実施例1で得られたX線強度プロファイルを示すスペクトル図である。 実施例2で得られたX線強度プロファイルを示すスペクトル図である。 実施例3で得られたX線強度プロファイルを示すスペクトル図である。 実施例4で得られたX線強度プロファイルを示すスペクトル図である。 実施例5で得られたX線強度プロファイルを示すスペクトル図である。 比較例1で得られたX線強度プロファイルを示すスペクトル図である。 比較例2で得られたX線強度プロファイルを示すスペクトル図である。 比較例3で得られたX線強度プロファイルを示すスペクトル図である。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
本発明者らは、分析する試料が有機物やフィルムなどの比較的柔らかい材質の場合において、高精度かつ繰り返し再現性を良好に分析できる方法について鋭意検討を重ねた結果、試料が湾曲により発生する自身の張力によって、位置を固定されることによって、前述の課題を一挙に解決できることを見いだしたものである。
[フィルム試料固定方法及びフィルム試料固定ホルダ]
図1、図2は、本発明のフィルム試料固定方法の例を示している。本発明に係る方法は、分光エリプソメーターやX線分析装置などでフィルム試料1を分析するために使用される方法であって、フィルム試料1の両端を例えば粘着テープ2で接合することによって、フィルム試料1の自重及び張力がつり合い、フィルム試料1に湾曲部1a、1aを形成して、該湾曲部1a、1aの形成によって発生するフィルム自身の張力によって、湾曲部以外に存在しフィルム特性の分析対象部(例えば、X線が照射される範囲の分析面1c)を含むフィルム試料部位(例えば,分析面1cを含むフィルム試料分析面の全体にわたる分析面1b)の位置を、分析のための基準面上に(図示例では試料台20上に)固定する方法である。この位置を固定することができるフィルム試料1の張力が大きい場合には、図2に示すように、例えば、特定の方向(図示例では下方)に向けて力を加えることができる負荷手段3、例えば、以下に示すようなフィルム試料固定ホルダ、によって下方に力を加えることで、フィルム試料1の位置を固定することができる。
以下に、フィルム試料固定ホルダの具体的な構成について例示する。図3、図4に示すフィルム試料固定ホルダ3aは、2つの支持部材4と、これら2つの支持部材4を繋ぐ連結部材5aを備えている。フィルム試料固定ホルダ3aは全体としてコ字形の形状を有しており、両側が分析用ビームが通過するための開口部(通過口)に形成されている。連結部材5aの内側面には、フィルム試料1の両端を固定することが可能な保持板8がねじ9で止められている。図4に示すように、フィルム試料1は、その分析面1bが上側を向くように配置され、湾曲部1a、1aが形成された状態でフィルム試料1の両端が保持板8で固定される。フィルム試料1は分析のための基準面形成手段としての試料台20上に、2つの支持部材4の間でフィルム試料1が湾曲により発生する自身の張力によって、特に分析用ビーム等によって実際に測定に供される分析面1cの位置が固定されて載置される。フィルム試料1が湾曲により発生する自身の張力によって固定されるため、従来固定用に用いられていた粘着剤や粘着テープなどの表面粗さやうねりが発生することはなく、さらには、外部からの張力によるしわが発生しない平面性が高い分析面を達成することができ、望ましい条件での分析が可能になる。
図5、図6に示すフィルム試料固定ホルダ3bは、2つの支持部材4と、これら2つの支持部材4を繋ぐ連結部材5bを備えており、連結部材5b部分に、該連結部材5bを伸縮可能とする伸縮機構6が設けられている。その他の構成は実質的に図3、図4に示したものと同一である。図7、図8に示すフィルム試料固定ホルダ3cは、2つの支持部材4と、これら2つの支持部材4を繋ぐ連結部材5aを備えており、2つの支持部材4部分に、各支持部材4が自身の高さを調整可能できるようにした高さ調整機構7が設けられている。その他の構成は実質的に図3、図4に示したものと同一である。このような構成においては、図3、図4に示した構成に比べ、さらにフィルム試料1のサイズや湾曲の大きさに応じてフィルム試料固定ホルダ3bや3cの長さや高さを微調整することが可能になり、さらに望ましい条件での分析が可能になる。
図9、図10に示すフィルム試料固定ホルダ3dでは、2つの支持部材がロール状支持部材10からなり、これら2つのロール状支持部材10は、その間の距離が伸縮により調整可能な連結部材5cで連結されている。フィルム試料1の両端部が適当な長さだけロール状支持部材10の外周面に巻き付けられることにより湾曲部1a、1aが形成され、フィルム試料1が湾曲により発生する自身の張力によって、分析面1b、特に分析用ビーム等によって実際に測定に供される分析面1cの位置が試料台20上で固定される。このような構成においても、望ましい条件での分析が可能になる。
なお、本発明のフィルム試料固定ホルダを構成する各部材は、脱着自在に取り付けられていてもよいし、各部材を含んだ一つの材料から構成された脱着不可能な一体型でも構わない。また、本発明のフィルム試料固定ホルダを構成する各部材は、ステンレス、アルミニウム、真鍮、セラミック、プラスチックなどから選ばれる一つの材料、またはこれら材料を併用して形成されることが好ましい。
[フィルム試料]
本発明において使用されるフィルム試料としては、有機高分子化合物からなるフィルム基材単体でもよく、フィルム基材上に無機化合物層や有機化合物層が形成されていても構わない。
上記無機化合物層としては、特に限定されず、例えば、周期表3A〜4Bに属する1種以上の元素からなる金属層または、それらの酸化物、窒化物、酸窒化物、硫化物や、それらの混合物等からなる薄膜層が挙げられる。無機化合物層の厚さは特に限定されないが、分析精度を確保する観点から0.1nm〜5000nmの範囲が好ましく、0.5nm〜1000nmの範囲がより好ましい。
また、上記有機化合物層としては、例えば、熱硬化型または活性線硬化型のポリエステル系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリウレタン系樹脂、フェノール樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリアクリルニトリル系樹脂等からなる薄膜層が挙げられる。有機化合物層の厚さは特に限定されないが、分析精度を確保する観点から0.1nm〜5000nmの範囲が好ましく、0.5〜1000nmの範囲がより好ましい。
フィルム基材としては、例えば、ポリエチレンあるいはポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレートあるいはポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリビニルアルコール、エチレン酢酸ビニル共重合体のケン化物、ポリアクリロニトリル、ポリアセタール等の各種ポリマーからなるフィルムなどを使用することができる。これらの中でも、ポリエチレンテレフタレートからなるフィルムであることが好ましい。フィルム基材を構成するポリマーは、ホモポリマー、コポリマーのいずれでもよいし、また、単独のポリマーであってもよいし複数のポリマーをブレンドして用いてもよい。
また、フィルム基材は、単層フィルム、あるいは、2層以上の、例えば、共押し出し法で製膜したフィルムや、一軸方向あるいは二軸方向に延伸されたフィルム等を使用してもよい。無機化合物層を形成する側の基材表面には、密着性を良くするために、コロナ処理、イオンボンバード処理、溶剤処理、粗面化処理、および、有機物または無機物あるいはそれらの混合物で構成されるアンカーコート層の形成処理、といった前処理が施されていても構わない。
また、フィルム基材には、フィルムの巻き取り時の滑り性の向上および、無機化合物層を形成した後にフィルムを巻き取る際に無機化合物層との摩擦を軽減することを目的として、有機物や無機物あるいはこれらの混合物のコーティング層が施されていても構わない。
本発明で使用するフィルム試料の厚みは特に限定されないが、フィルムの自身の張力で位置の固定が可能な厚みとして250μm以下が好ましく、200μm以下がより好ましい。引張りや衝撃に対する強度、ハンドリングの容易性の観点から、2μm以上が好ましく、10μm以上がより好ましい。
また、本発明に使用するフィルム試料の平均表面粗さRa(中心線平均表面粗さ)は、分析ビーム光の散乱による光量低下を防ぐ範囲として、0.05nm〜25nmの範囲が好ましく、0.1〜5nmの範囲がより好ましい。
[分析方法]
本発明に係るフィルム試料固定ホルダが使用される分析法は特に限定されず、蛍光X線分析、X線光電子分光法(XPS法)、X線反射率法、ICP発光分光分析、ラザフォード後方散乱法、分光エリプソメトリ、オージェ電子分光法、反射型赤外吸収法などに使用される。これらの中でも、特に分析試料の平面性が要求されるX線反射率法(例えば、「X線反射率入門」(桜井健次編集)p.51〜78に記載の方法)に好ましく用いられる。なお、X線反射率法においては、波長の異なるX線(いわゆる白色X線)を用いて試料を固定したまま測定するエネルギー分散法や、単色X線の角度を大きく分散させて試料表面に入射させ、試料を固定したまま測定する方法がある。これらのいずれの方法においても、X線の全反射臨界角程度(入射角0.1〜0.3(deg)程度)の角度で試料表面に対し精密にX線を入射する必要があり、本発明を用いることにより、高精度かつ優れた繰り返し再現性をもって所望の分析を行うことができる。
具体的な測定の一方法としては、まずX線源からX線を発生させ、多層膜ミラーにて平行ビームにした後、入射スリットを通してX線角度を制限し、測定試料に入射させる。X線の試料への入射角度を測定する試料表面とほぼ平行な浅い角度で入射させることによって、試料の各層、基材界面で反射、干渉したX線の反射ビームが発生する。発生した反射ビームを受光スリットに通して必要なX線角度に制限した後、ディテクタに入射させることでX線強度を測定する。本方法を用いて、X線の入射角度を連続的に変化させて測定を行うことによって、各入射角度におけるX線強度プロファイルを得ることができる。ここで、X線の入射角度は、基材表面の凹凸、基材上に形成された膜の膜厚、密度、ラフネス等の構造を精密に測定する観点から、0.01〜15(deg)の範囲が好ましく、0.01〜10(deg)の範囲がより好ましい。また測定面積は、基材表面および基材上の膜の構造を精密に測定、解析する観点、あるいは他の特性との関係を明らかにする目的のために平均構造を知る観点から、1mm〜50mmの範囲が好ましい。
層数、各層の厚み、各層の密度、表面粗さの解析方法としては、得られたX線の入射角度に対するX線強度プロファイルの実測データをParrattの理論式に非線形最小二乗法でフィッティングさせることで求められる。
以下、本発明を実施例に基づき、具体的に説明する。ただし、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
[評価方法]
まず、各実施例および比較例における評価方法を説明する。
(1)X線反射率法による密度、表面粗さ、薄膜の膜厚分析方法
図11のX線反射率法(「X線反射率入門」(桜井健次編集)p.51〜78)の分析装置により、測定サンプルの密度、表面粗さを測定した。すなわち、試料台20にフィルム試料1を載置し、分析面1bに対して角度θ(deg)で入射X線31をX線源30から照射し、入射X線31とのなす角度が2θ(deg)である反射X線32の強度をX線検出器33で測定することにより、入射X線強度に対する反射X線強度の入射角度依存性を測定した。
具体的な操作は以下のとおりである。まず、X線源30から入射X線31を発生させ、多層膜ミラー(図示略)にて平行ビームにした後、入射スリット(図示略)に通して入射X線31の入射角度を調整する。この入射X線31をフィルム試料1の分析面1bに照射して試料表面で反射、干渉させ、反射X線32を得る。ここで、入射X線31と分析面bのなす角度をθ(deg)とすると、図11に示すように、入射X線31と反射X線32のなす角度は2θ(deg)となる。この反射X線32を受光スリット(図示略)に通してX線検出器33に入射させることで、X線強度を測定することができる。また、入射X線31の角度θを所定のステップ幅で連続的に変化させて測定を行うことによって、各入射角度におけるX線強度プロファイルを得ることができる。なお、本発明の実施例および比較例においては、上記角度2θの範囲を0〜4.0(deg)、ステップ幅を0.004(deg)として測定を行った。
密度の解析方法としては、得られたX線の入射角度に対するX線強度プロファイルの実測データをParrattの理論式に非線形最小二乗法でフィッティングさせることで求められる。
測定条件は下記の通りとした。
・装置:Rigaku社製“Smart Lab”
・解析ソフト:Rigaku社製“Global Fit”
・測定範囲(試料表面とのなす角):2θ=0〜4.0(deg)
・ステップ幅:0.004(deg)
・入射スリットサイズ:0.05mm×10.0mm
・受光スリットサイズ:0.15mm×20.0mm
(実施例1)
図3、図4に示したフィルム試料固定ホルダ3aを使用し、X線が入射、反射する側にホルダ3aの開口部(通過口)を設定して、測定サンプルである縦25mm、横160mm、厚み188μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ株式会社製“ルミラー(登録商標)”U35)の密度、表面粗さを測定した。連結部材5aの内側面の保持板8でポリエチレンテレフタレートフィルムの両端を固定し、試料台20と2つの支持部材4の間で分析面を上側にして試料台20上に載置し、ポリエチレンテレフタレートフィルムが湾曲により発生する自身の張力によって、分析面の位置が固定されるように設定した。次に、上記したX線反射率法によって、ポリエチレンテレフタレートフィルムのX線強度プロファイルを得た。具体的には、測定毎に、試料ホルダのポリエチレンテレフタレートフィルムを取り外し、再度載置する方法で、繰り返し4回測定し、横軸をX線検出器33の角度2θ、縦軸を入射X線強度に対する反射X線強度の相対値(Reflectivity)としたX線強度プロファイルを得た。得られたX線強度プロファイルのうち角度2θ=0〜4.0(deg)の範囲を表す図を図15(a)に、角度2θ=0〜1(deg)の範囲の拡大図を図15(b)に、それぞれ示す。次に、得られたX線強度プロファイルの実測データをParrattの理論式に非線形最小二乗法でフィッティングさせることで密度、表面粗さを求めた。結果を表1に示す。
(実施例2)
図5、図6に示したフィルム試料固定ホルダ3bを使用した以外は、実施例1と同様にしてポリエチレンテレフタレートフィルムの密度、表面粗さを測定した。結果を図16(a)、図16(b)、表1に示す。
(実施例3)
図7、8に示したフィルム試料固定ホルダ3cを使用した以外は、実施例1と同様にしてポリエチレンテレフタレートフィルムの密度を測定した。結果を図17(a)、図17(b)、表1に示す。
(実施例4)
図9、10に示したフィルム試料固定ホルダ3dを使用した以外は、実施例1と同様にしてポリエチレンテレフタレートフィルムの密度、表面粗さを測定した。すなわち、ロール状支持部材10にポリエチレンテレフタレートフィルムの両端部を粘着テープで固定して測定した。結果を図18(a)、図18(b)、表1に示す。
(実施例5)
ポリエチレンテレフタレートフィルム上に酸化アルミニウム(Al)膜を膜厚がおよそ35nmとなるように形成したフィルムを測定サンプルとして使用した以外は、実施例4と同様にして、ポリエチレンテレフタレートフィルム及び酸化アルミニウム膜の密度、表面粗さ、膜厚を測定した。具体的には、ポリエチレンテレフタレートフィルム上に酸化アルミニウム膜が形成されている状態の測定サンプルを用いて、X線反射率法により繰り返し4回測定し、図19(a)および図19(b)に示すような微細な振動構造を有するX線強度プロファイルを得た。そして、この微細な振動構造を有するX線強度プロファイルの実測データを、上記したParrattの理論式に非線形最小二乗法でフィッティングさせることで、ポリエチレンテレフタレートフィルム及び酸化アルミニウム膜のそれぞれについて、密度、表面粗さを算出した。また、酸化アルミニウム膜については膜厚も求めた。結果を表1に示す。
(比較例1)
図12に示すように、フィルム試料固定ホルダを使用せず、試料台20上に載置した以外は、実施例1と同様にしてポリエチレンテレフタレートフィルムの密度、表面粗さを測定した。なお、X線反射率法で1回測定する毎に、ポリエチレンテレフタレートフィルムを置き直す方法で、繰り返し4回測定し、密度、表面粗さを求めた。結果を図20(a)、図20(b)、表1に示す。
(比較例2)
図13に示すように、両面粘着テープ11でポリエチレンテレフタレートフィルムを固定した以外は、実施例1と同様にしてポリエチレンテレフタレートフィルムの密度、表面粗さを測定した。なお、X線反射率法で1回測定する毎に、ポリエチレンテレフタレートフィルムを固定し直す方法で、繰り返し4回測定し、密度、表面粗さを測定した。結果を図21(a)、図21(b)、表1に示す。
(比較例3)
図14に示すように、引っ張りながらポリエチレンテレフタレートフィルムの周囲に粘着テープ12を貼って固定した以外は、実施例1と同様にしてポリエチレンテレフタレートフィルムの密度、表面粗さを測定した。なお、X線反射率法で1回測定する毎に、ポリエチレンテレフタレートフィルムを固定し直す方法で、繰り返し4回測定し、密度、表面粗さを求めた。結果を図22(a)、図22(b)、表1に示す。
Figure 2014145658
実施例1〜5、比較例1〜3で実施したX線反射率法の測定結果を比較した結果、X線照射角度2θ=0〜1(deg)の範囲において、実施例1〜5は比較例1〜3に比べて繰り返し4回の測定値の再現性が良いことが分かる。例えば、実施例1(図15(b))と比較例2(図21(b))とを比較すると、いずれも2θ=0.4付近でX線強度が極大値(最大値)を示している。しかしながら、比較例2では、2θ=0〜0.4の範囲において、急激にX線強度が低下している領域があり、フィルム試料表面に存在するフィルムのシワやうねりの影響により、入射X線の一部が遮断され、正確に測定ができていないと判断される。また、実施例1(図15(b))と比較例3(図22(b))とを比較すると、比較例3では、2θ=0〜0.4(deg)の範囲において、X線強度の測定結果にバラツキが確認され、フィルム試料固定方法の再現性が乏しいことが示唆される。さらに、表1に示す密度、表面粗さの解析結果においても、実施例1〜5は比較例1〜3に比べて標準偏差が小さく、繰り返し再現性が優れていることが分かる。
本発明のフィルム試料固定ホルダは、蛍光X線分析、X線光電子分光法(XPS法)、X線反射率法、ICP発光分光分析、ラザフォード後方散乱法、分光エリプソメトリ、オージェ電子分光法、反射型赤外吸収法などの分析に用いることができる。
1 フィルム試料
1a 湾曲部
1b 分析面
1c 実際に測定に供される分析面
2 粘着テープ
3 負荷手段
3a、3b、3c、3d フィルム試料固定ホルダ
4 支持部材
5a、5b、5c 連結部材
6 伸縮機構
7 高さ調整機構
8 保持板
9 ねじ
10 ロール状支持部材
11 両面粘着テープ
12 粘着テープ
20 基準面形成手段としての試料台
30 X線源
31 入射X線
32 反射X線
33 X線検出器

Claims (12)

  1. フィルム試料を湾曲させることによって発生するフィルム自身の張力によって、湾曲部以外に存在しフィルム特性の分析対象部を含むフィルム試料部位の位置を、分析のための基準面上に固定することを特徴とするフィルム試料固定方法。
  2. 請求項1に記載のフィルム試料固定方法を用いるフィルム特性分析方法であって、前記基準面上に固定されたフィルム試料に向けて分析用ビームを照射し、フィルム試料で反射した分析用ビームの強度を測定するフィルム特性分析方法。
  3. フィルム特性の分析のための基準面上に設けられ、分析用ビームの通過口を有するフィルム試料固定ホルダであって、湾曲されたフィルム試料の湾曲状態をフィルム試料に特定方向の力を加えることによって維持し、フィルム試料が湾曲されることによって発生するフィルム自身の張力によって、湾曲部以外に存在しフィルム特性の分析対象部を含むフィルム試料部位の位置を、前記基準面上に固定するように構成されていることを特徴とするフィルム試料固定ホルダ。
  4. フィルム試料の両端部に形成された湾曲部の形態を維持するための2つの支持部材を有し、該2つの支持部材の間で前記分析対象部を含むフィルム試料部位の位置が前記基準面上に固定される、請求項3に記載のフィルム試料固定ホルダ。
  5. 前記2つの支持部材と該2つの支持部材を繋ぐ連結部材を有する、請求項4に記載のフィルム試料固定ホルダ。
  6. 前記連結部材が伸縮可能に構成されている、請求項5に記載のフィルム試料固定ホルダ。
  7. 前記2つの支持部材が自身の高さを調整可能な機構を有する、請求項5または6に記載のフィルム試料固定ホルダ。
  8. フィルム試料の両端をそれぞれ保持する保持板が設けられている、請求項3〜7のいずれかに記載のフィルム試料固定ホルダ。
  9. 両保持板間の距離を調整可能な機構を有する、請求項8に記載のフィルム試料固定ホルダ。
  10. 前記2つの支持部材がロール形状に構成されている、請求項4〜9のいずれかに記載のフィルム試料固定ホルダ。
  11. 請求項に3〜10のいずれかに記載のフィルム試料固定ホルダを用いるフィルム特性分析方法であって、前記基準面上に固定されたフィルム試料に向け前記通過口を通して分析用ビームを照射し、フィルム試料で反射し前記通過口を通して出射してきた分析用ビームの強度を測定するフィルム特性分析方法。
  12. 蛍光X線分析、X線光電子分光法、X線反射率法、ICP発光分光分析、ラザフォード後方散乱法、分光エリプソメトリ、オージェ電子分光法、反射型赤外吸収法のいずれかである、請求項2または11に記載のフィルム特性分析方法。
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