JP2014143838A - トロリー式ダンプトラック - Google Patents

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Abstract

【課題】ベッセルが架線や支柱などと接触するのを確実に防止できる新規なトロリー式ダンプトラックの提供。
【解決手段】走行モーター18で自走可能な車体10に、昇降動可能なベッセル20と、架線Wと接触して走行モーター18に給電するパンタグラフ15と、走行モーター18の駆動を制御する走行制御部53と、トロリーエリアAを検出するトロリーエリア検出部52と、トロリーエリアA内またはその近傍に車体10が到達したときに、ベッセル20を昇降動するホイストシリンダ30を制御するベッセル制御部54とを備える。これによって、トロリーエリアA内に車体10が到達したときにベッセル20を強制的に下げるように制御できるため、ベッセル20がトロリーエリアA内の架線Wや支柱Hなどと接触するのを確実に防止できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、鉱山(マイニング)向け建設機械の1つであるダンプトラックに係り、特に走行路上に架設された架線からの給電によって走行可能なトロリー式ダンプトラックに関する。
一般に露天掘りによる大規模鉱山(マイニング)では、掘削場で掘削された土砂や鉱石などをこの掘削場から離れた位置にある放土場や精錬所まで運搬するためのダンプトラックが欠かせない。このダンプトラックは、通常大型のディーゼルエンジンを搭載し、そのエンジンで発電した電力によって走行モーターを駆動することで掘削場と放土場間を繰り返し往復走行するようになっている。しかし、エンジンによって発電する方式では有害な排気ガスが発生して作業環境を悪化させてしまう上に、大電力を発生させるためのエンジンや発電機も大型化してしまい、ダンプトラックの製造コストが高くなってしまう。
これに対し、トロリー(アシスト)式ダンプトラックでは、外部(架線)から電力を得て走行モーターを駆動するため、常時エンジンを駆動する必要がない上に、大きな電力(例えば2000〜3000V)が簡単に得られるため、エンジンや発電機を小型化することが可能となり、経済的である。
すなわち、このトロリー式ダンプトラックは、従来のダンプトラックの車体に昇降自在なパンタグラフと給電設備を付設したものである。そして、架線が架設されている走行路に来るとエンジンを停止すると共に、このパンタグラフを上昇させて架線に接触させ、その架線から供給された大電力によって走行モーターを駆動することでその架線(走行路)に沿って走行するものである。なお、この架線は往復走行路のうち特に大きな車輪駆動力が要求される往路や登坂路にのみ架設されることが多い。
ところで、このようなトロリーアシスト式ダンプトラックでは、パンタグラフを上昇させて架線から電力を受けながら走行している状態(以下、これを「トロリー走行モード」という)のときに、オペレータが誤って、鉱石などを搭載する荷台であるベッセルを上げてしまった場合、そのベッセルが架線や支柱と接触して架線を切断したり、支柱を破損してしまうといった不都合が予想される。
そのため、例えば以下の特許文献1などでは、オペレータがスイッチを操作してトロリー走行モードになったときは、ホイストを制御するレバーの操作を無効化する装置を組み込むことでこのような不都合を防止している。
特公平5−69743号公報
ところで、前記特許文献1に開示されているような方法では、トロリー走行モードになった後にオペレータが誤ってベッセルを上げてしまうのは防止できるが、トロリー走行モードに入る前に、ベッセルを上げた状態で誤って架線下に入ってしまうなどといった事態には対処できない。
つまり、トロリー走行モードに入る際は、常にベッセルを下げた状態にする必要があるが、操作ミスや操作が不慣れなオペレータの場合、ベッセルを上げた状態のままで誤って架線下に入ってしまい、そのベッセルが架線や支柱と接触して架線を切断したり、支柱を破損してしまうといったことも考えられる。
そこで、本発明はこれらの課題を解決するために案出されたものであり、その目的は、ベッセルが架線や支柱などと接触するのを確実に防止できる新規なトロリー式ダンプトラックを提供するものである。
前記課題を解決するために第1の発明は、走行モーターで自走可能な車体に、昇降動可能なベッセルと、走行路に沿って架設された架線と接触して前記走行モーターに給電するパンタグラフと、前記走行モーターの駆動を制御する走行制御部とを備えたトロリー式ダンプトラックであって、前記架線が架設されたトロリーエリアを検出するトロリーエリア検出部と、当該トロリーエリア検出部で検出したトロリーエリア内またはその近傍に前記車体が到達したときに、前記ベッセルを昇降動するホイストシリンダを制御するベッセル制御部とを備えたことを特徴とするトロリー式ダンプトラックである。
このような構成によれば、トロリーエリア検出部によって架線が架設されたトロリーエリアを検出し、このトロリーエリア内またはその近傍に車体が到達したときにベッセル制御部がホイストシリンダを制御する。これによって、例えばベッセルが上がっているときは、そのホイストシリンダを制御してベッセルを強制的に下げるように制御すれば、ベッセルがトロリーエリア内の架線や支柱などと接触するのを確実に防止できる。
第2の発明は、第1の発明において、前記ベッセル制御部は、前記トロリーエリア検出部で検出したトロリーエリア内またはその近傍に前記車体が到達したときに前記ベッセルが上がっているときは、前記ホイストシリンダを制御して前記ベッセルを下げるように制御することを特徴とするトロリー式ダンプトラックである。
このように構成すれば、オペレータが気づかないままベッセルが上がった状態で車体が架線に近づいたときには、ベッセル制御部がホイストシリンダを制御してベッセルを強制的に下げるように制御するため、ベッセルが上がった状態でトロリーエリア内に入って架線や支柱などと接触するのを確実に防止できる。
第3の発明は、第1の発明において、前記走行制御部は、前記トロリーエリア検出部で検出したトロリーエリア内またはその近傍に前記車体が到達したときに前記ベッセルが上がっているときは、前記走行モーターを停止することを特徴とするトロリー式ダンプトラックである。このように構成すれば、オペレータがベッセルが上がった状態に気づかないまま車体がトロリーエリアに近づくと走行制御部が走行モーターを強制的に停止してそれ以上接近するのを防止できる。これによってベッセルがトロリーエリア内の架線や支柱などと接触するのを確実に防止できる。
第4の発明は、第1乃至第3のいずれかの発明において、前記ベッセル制御部は、前記トロリーエリア検出部で検出したトロリーエリア内またはその近傍に前記車体があるときに前記ベッセルを上げる操作が行われたときは、その操作を無効化することを特徴とするトロリー式ダンプトラックである。
このような構成によれば、オペレータがベッセル操作手段を誤って操作してベッセルを上げる状況になったときは、ベッセル制御部がそれを無効化するため、トロリーエリア内またはその近傍でいきなりベッセルが上がって架線や支柱などと接触するのを確実に防止できる。
第1乃至第4のいずれかの発明において、前記トロリーエリア検出部は、全地球測位システム(GPS)または画像処理システム、レーザー位置検出システム、赤外線発生位置検出システム、電波発信位置検出システム、走行路検出システムのいずれか1つを用いて、または2つ以上を複合して用いて前記架線の位置を検出することを特徴とするトロリー式ダンプトラックである。
トロリーエリア検出部としてこのような公知の実績ある位置検出システムを用いれば車体がトロリーエリア内またはその近傍に到達していることを確実に検出できる。また、これら公知の位置検出システムは状況に応じていずれか最適なものを単独で用いても良いが、これらの位置検出システムを2つ以上複合して用いればより確実に架線の位置を検出できる。
本発明によれば、トロリーエリア検出部によって架線が架設されたトロリーエリアを検出し、このトロリーエリア内またはその近傍に車体が到達したときにベッセル制御部がホイストシリンダを制御するため、ベッセルが上がっているときは、そのホイストシリンダを制御してベッセルを強制的に下げるように制御すれば、ベッセルがトロリーエリア内の架線や支柱などと接触するのを確実に防止できる。
本発明に係るトロリー式ダンプトラック100の実施の一形態を示す全体側面図である。 ベッセル20を上げた状態のときの架線Wとトロリー式ダンプトラック100との位置関係を示す概念図である。 本発明に係るトロリー式ダンプトラック100に具備されたトロリーシステムの構成を示したものである。 本発明に係るトロリー式ダンプトラック100の制御系の機能を示したブロック図である。 本発明に係るトロリー式ダンプトラック100が往復移動する掘削場と放土場との位置関係およびこれらを接続する走行路(往復路)を示したものである。 本発明に係るトロリー式ダンプトラック100に関する一連の運行処理の流れの第1の実施形態を示したものである。 本発明に係るトロリー式ダンプトラック100に関する一連の運行処理の流れの第2の実施形態を示したものである。 位置検出システムとしてレーザー位置検出システムを採用した例を示す概念図である。
以下、本発明の実施の一形態を添付図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係るトロリー式ダンプトラック100の実施の一形態を示した全体図である。図示するようにこのトロリー式ダンプトラック100は、例えば鉱山の露天掘り作業において土砂や鉱石などの積載物(バラ物)Sを載置して運搬するものであり、その車重は例えば数十トンから100トンを越え、高さは例えば数mから10mを越える大型の運搬作業機械である。そして、このトロリー式ダンプトラック100は、左右一対の前輪11aと後輪11bとを備えた車体10の前方に、エンジン室12と運転室13とを備えると共に、その車体10の後方に、ベッセル20を備えた構造となっている。
また、この運転室13の前方にはパンタグラフサポート14が設置されていると共に、このパンタグラフサポート14上にはパンタグラフ15が設けられている。このパンタグラフ15は、主に集電部15a、構造部15b、スプリング15c、ダンパ15d、メインシリンダ15e、パンタグラフロック部15f、バルブアッセンブリ15gなどから構成されている。そして、この集電部15aを車体10上の高圧電線からなる架線Wに接触させ、その架線Wから電力を集電してトロリーボックス16に電力を流し、車体10の直流電源(高圧)としてインバータに供給するようになっている。なお、この架線Wは、P(+)とN(−)との一対の高圧電線からなり、梁を有する複数の支柱Hによって、例えば地面から約9mの高さに約4mの間隔で架設され、近隣の発電所または変電所から約2600Vの直流電圧が印加されるようになっている。
エンジン室12には、図3に示すようにディーゼルエンジン40や発電機41、42などが備わっており、エンジン40で発電機41、42を駆動し、その直流電気をインバータ18a、18bで制御した後、交流の走行モーター19a、19bで前輪11aと後輪11bを駆動して走行するようになっている。また、車体10内には、油圧ポンプPが備えられており、ベッセル20を昇降するためのホイストシリンダ30に圧油を送ってこれを伸縮動するようになっている。
このベッセル20は、掘削された土砂や鉱石などを載置すべく上方が開口した箱体であり、その下面後端側が車体10の後端上部に設けられた軸支部21に回動自在に軸支されていると共に、その下面前端側が車体10上に支持部材22を介して支持されている。
ホイストシリンダ30は、図2に示すようにシリンダ本体31とシリンダロッド32とからなる耐荷重が数十トン以上の大型の油圧シリンダから構成されており、そのシリンダロッド32の上端側がベッセル20の下面に軸支されていると共に、シリンダ本体31の先端(図では下端)側がその下部の車体10の側面に軸支されている。そして、このホイストシリンダ30を油圧ポンプPからの圧油によって伸縮させることで、ベッセル20を図1に示すように下げた(倒伏)状態から図2に示すように上げた(起立)状態に亘って上下揺動可能となっている。
なお、図では車体10の手前側(進行方向左側)のみのホイストシリンダ30を示しているが、このホイストシリンダ30は、車体10の奥側(進行方向右側)にも同様に設けられており、これら一対のホイストシリンダ30,30は、互いに同期して伸縮動するようになっている。
図3は、このトロリー式ダンプトラック100に備えられたトロリーシステムの構成を示したものである。このトロリーシステムは、主に前述したパンタグラフ15と、トロリーボックス16と、トロリー専用のドライブシステムコントローラ(DSC)17とから構成されている。そして、架線W1,W2からパンタグラフ15、トロリーボックス16を経由した直流電圧が一対のインバータユニット(R)18a、インバータユニット(L)18bに入力され、これらのインバータ18a、18bから交流電圧が出力されて走行モーター(R)19a,走行モーター(L)19bに印加することで車輪11a、11a(または車輪11b、11b)がそれぞれ独立して回転して走行するようになっている。
このトロリーボックス16は、サーキットブレーカー16a、コンタクタ16b、16c、リアクトル16dを含んでおり、後述するようにトロリー走行モードが選択されるとドライブシステムコントローラ17がこれらを制御してインバータ18a、18bに直流電圧を入力するようになっている。一方、架線W1,W2から給電を受けないで自力で走行するモード(ディーゼル走行モード)のときは、エンジン40によって駆動する主発電機41、補助発電機42によって発電された直流電圧を整流器ユニット43を介してインバータ18a、18bに入力するようになっている。
図4は、このトロリー式ダンプトラック100の制御系の機能を示したブロック図である。このトロリー式ダンプトラック100の制御は、運転室13に設置された中央制御部50によって行われ、この中央制御部50がパンタグラフ制御部51、トロリーエリア検出部52、走行制御部53、ベッセル制御部54を制御するようになっている。パンタグラフ制御部51は、前述したようにパンタグラフ15の動作を制御するものであり、運転室13のコントロールパネルに設置されたトロリースイッチ(図示せず)をオペレータが操作することでパンタグラフ15を昇降動させてパンタグラフ15からの給電を制御するようになっている。
トロリーエリア検出部52は、架線Wが架設された所定の領域であるトロリーエリアを検出するものであり、例えば全地球測位システム(GPS)などの公知の位置検出システムによって構成されている。図5は、このトロリー式ダンプトラック100が往復移動する掘削場と放土場との位置関係およびこれらを接続する走行路(往復路)を示したものである。一般に、掘削場は大型の油圧ショベルなどによって地面を順次掘削していることから低地に位置し、放土場はこれよりも高地に位置している場合が多く、これらを接続する走行路は傾斜路(坂道)になっていることが多い。
通常、前記架線Wおよび支柱Hはこの走行路のうち往路(登坂路)に設置されており、本実施の形態ではこの往路(登坂路)を含む所定の領域(図の斜線領域)をトロリーエリアAと称する。そして、このトロリーエリア検出部52は、その位置検出機能によって常時車両100の位置を計測し、その位置とトロリーエリアAとの位置関係を把握できるようになっている。なお、図5は、各トロリー式ダンプトラック100とトロリーエリアAとの位置関係の一例を模式的に示したものであるが、これをそのまま運転席13のモニターなどに表示し、オペレータが自車両100の位置を目視にて簡単に把握できるようにしても良い。
走行制御部53は、前述したように運転席13からの操作信号に応じてトロリー走行モードとディーゼル走行モードとを適宜切り換えながら走行モーター19a,19bなどを制御する他、後述するように車両100の状況に応じて走行モーター19a,19bの駆動を制御するようになっている。
ベッセル制御部54は、運転席13からの操作信号に応じて油圧ポンプPからホイストシリンダ30、30に供給される圧油の流れを制御してホイストシリンダ30、30を伸縮させてベッセル20を上下揺動制御する他、後述するように車両100の状況に応じてそのホイストシリンダ30、30の伸縮動を制御するようになっている。
次に、このような構成をした本発明のトロリー式ダンプトラック100の作用を説明する。先ず、図5に示すようにこのトロリー式ダンプトラック100は、掘削場にてベッセル20に土砂や鉱石などの積載物Sを積載した後、オペレータの運転操作によってディーゼル走行モードでトロリーエリアAの端部まで自走してその架線W下で停止する。次に、このトロリー式ダンプトラック100は、オペレータのトロリースイッチ操作(上昇信号)に応じて図2に示すようにパンタグラフ15を上昇させてその集電部15aを架線Wに接触させて架線Wを流れる高圧の直流電圧を取り込み可能となった状態でトロリー走行モードに切り換える。
トロリー走行モードでは架線Wから常時高圧の直流電圧を取り込みながらその電力によって走行モーター19a,19bを駆動させて往路(登坂路)を走行する。そして、このトロリー走行モードでトロリーエリアAの終端まで移動したならば、オペレータの操作に応じてパンタグラフ15を下げた後、ディーゼル走行モードに切り換えて放土場まで移動する。このようにして放土場に到達したならば、オペレータの操作に応じて図2に示すようにベッセル20を上げて積載物Sを降ろし、ベッセル20内が空になったならばベッセル20を下げてから復路に沿って掘削場に戻ってから次の積載物Sを積載して同様な運搬動作を繰り返す。
図6は、このようなトロリー式ダンプトラック100による一連の運行処理の流れに関する第1の実施形態を示したものである。先ず、このトロリー式ダンプトラック100の中央制御部50は、エンジン40を起動して運行を開始したならば、最初のステップS100に移行してトロリーエリア検出部52から出力されるGPS信号などの位置検出信号に基づいて自車両100の位置を計測してステップS102に移行する。
ステップS102では、自車両100の位置がトロリーエリアA内あるいはその近傍に到達したか否かを判断し、到達していないとき(NO)は最初のステップS100に戻るが、到達したとき(YES)は次のステップS104に移行する。ステップS104では、ベッセル制御部54からの信号等に基づいてそのときにベッセル20が上昇している状態であるか否かを判断し、上がっていないとき(NO)はステップS108までジャンプするが、上がっているとき(YES)は次のステップS106に移行してベッセル制御部54を制御してベッセル20を強制的に下げるように制御してから次のステップS108に移行する。これによって、ベッセル20が上げった状態のままでトロリーエリアA内を走行することを回避できるため、ベッセル20がトロリーエリアA内の架線Wや支柱Hと接触してこれを切断したり破損してしまうのを未然に防止できる。
次に、ステップS108では、トロリーエリアA内でベッセル20を上げる操作を無効化して次のステップS110に移行する。これによって、トロリーエリアA内を走行中にオペレータが誤ってベッセル20を上げるレバーやボタンの操作を行ったとしてもベッセル20が動作することはなくなるため、ベッセル20がトロリーエリアA内を走行中に架線Wや支柱Hと接触してこれを切断したり破損してしまうのを未然に防止できる。
ステップS110では、トロリーエリアA内を走行していた車両がトロリーエリアAの外に出たか否かを判断し、外に出ていないとき(NO)はステップS108に戻り、外に出ていないとき(NO)は最後のステップS112に移行する。そして、このステップS112ではステップS108で無効化されたベッセル20の操作を有効化して最初のステップS100に戻る。このステップS108におけるベッセル20の操作有効化処理によってベッセル20に積載した積載物Sを放土場に放土することが可能となる。
このように本発明のトロリー式ダンプトラック100は、架線Wが架設されたトロリーエリアAを検出し、このトロリーエリアA内またはその近傍に車体10が到達したときにベッセル20が上がっていればこれを強制的に下げるように制御するため、ベッセル20がトロリーエリアA内の架線Wや支柱Hなどと接触してこれらを切断したり破損してしまうのを確実に防止できる。
次に、図7はこの運行制御処理の流れの第2の実施形態を示したものである。先ず、前記と同様にこのトロリー式ダンプトラック100の中央制御部50は、エンジン40を起動して運行を開始したならば、最初のステップS100に移行してトロリーエリア検出部52から出力されるGPS信号などの位置検出信号に基づいて自車両位置を計測してステップS102に移行する。
ステップS102では、同様に自車両100の位置がトロリーエリアA内あるいはその近傍に到達したか否かを判断して次のステップS104に移行し、ステップS104では、ベッセル20が上昇している状態であるか否かを判断し、上がっていないとき(NO)はステップS108までジャンプするが、上がっているとき(YES)は次のステップS105に移行する。
ステップS105では、走行制御部53を制御して給電を停止するなどして走行モーター19a、19bを強制的に停止してステップS107に移行する。この処理によって自車両100が直ちに停止してそれ以上トロリーエリアA内を走行できなくなるため、ベッセル20がトロリーエリアA内の架線Wや支柱Hと接触してこれを切断したり破損してしまうのを確実に防止できる。また、これと同時にオペレータはベッセル20が上がった状態であることを認識することができ、直ちにベッセル20を下げるような適切な操作をとることができる。
次のステップS107では、オペレータによってベッセル20を下げる(降下)操作が行われたか否か判断し、ベッセル20が下がっていないとき(NO)は、ステップS105に戻って走行モーター19a、19bが停止した状態が継続されるが、ベッセル20が上がっているとき(YES)は次のステップS108に移行する。そして、ステップS108ではトロリーエリアA内でのベッセル20を上げる操作を無効化して次のステップS109に移行する。これによって、前例と同様にトロリーエリアA内を走行中にオペレータが誤ってベッセル20を上げるレバーやボタンの操作を行ってもベッセル20が動作しなくなるため、ベッセル20がトロリーエリアA内を走行中に架線Wや支柱Hと接触してこれを切断したり破損してしまうのを未然に防止できる。
ステップS109では、再び走行制御部53を制御して給電を再開するなどして走行モーター19a、19bを駆動可能な状態にして次のステップS110に移行する。ステップS110では、前例と同様にトロリーエリアA内を走行していた自車両100がトロリーエリアAの外に出たか否かを判断し、外に出ていないとき(NO)はステップS108に戻り、外に出ていないとき(NO)は最後のステップS112に移行する。そして、このステップS112では、ステップS108で無効化されたベッセル20の操作を有効化して最初のステップS100に戻ることになる。
このように本実施の形態ではベッセル20が上がっている状態でトロリーエリアA内に侵入しようとしているときは、走行モーター19a,19bを強制的に停止してそれ以上自車両100が走行できないようにしたものである。これによって、ベッセル20が上がった状態の自車両100がトロリーエリアA内に侵入して架線Wや支柱Hなどと接触してこれらを切断したり破損してしまうのをより確実に防止することができる。
なお、本実施の形態では、トロリーエリア検出部52の具体例として全地球測位システム(GPS)を用いる例で説明したが、この全地球測位システムの他に、画像処理システムやレーザー位置検出システム、赤外線発生位置検出システム、電波発信位置検出システム、走行路検出システムなどの公知の実績ある位置検出システムも用いることができる。
例えば、画像処理システムの場合は、自車両100の前方にカメラを搭載して自車両100の進行方向を常時撮影し、その撮影画像中にトロリーエリアAを示す特徴的なマークや文字、記号などを画像処理によって検知すればトロリーエリアAを容易に検出することが可能である。また、レーザー位置検出システムの場合は、例えば図8に示すようにパンタグラフサポート14の前部にレーザー発生・検出器55を設置すると共に、各支柱Hにこのレーザー光を反射する反射板56を設置し、このレーザー発生・検出器55による反射レーザー光の検出の有無によってトロリーエリアAや架線W、支柱Hの位置を検出することも可能である。
また、電波発信位置検出システムの場合は、所定の周波数の電波を発信する発信器を支柱Hに設置し、自車両100に設けた電波検出器によってその電波を受信することでトロリーエリアAや架線W、支柱Hの位置を検出することが可能である。また、赤外線発生位置検出システムの場合は、架線Wから発生する熱(赤外線)を自車両100に設けた赤外線検出器によって検出することでトロリーエリアAや架線Wの位置を検出することが可能である。さらに、走行路検出システムの場合は、予めトロリーエリアAの地中に埋設された誘導ケーブルを自車両100に設けた検出器によって検出することでトロリーエリアAや架線Wの位置を検出することが可能である。
そして、これらの公知の位置検出システムは状況に応じていずれか最適なものを単独で用いても良いが、これらの位置検出システムを2つ以上を複合または適宜切り換えて用いればより確実にトロリーエリアAの位置を検出できる。
100…トロリー式ダンプトラック
10…車体
14…パンタグラフサポート
15…パンタグラフ
19a、19b…走行モーター
20…ベッセル
30…ホイストシリンダ
50…中央制御部
51…パンタグラフ制御部
52…トロリーエリア検出部
53…走行制御部
54…ベッセル制御部
A…トロリーエリア
H…支柱
W…架線

Claims (5)

  1. 走行モーターで自走可能な車体に、昇降動可能なベッセルと、走行路に沿って架設された架線と接触して前記走行モーターに給電するパンタグラフと、前記走行モーターの駆動を制御する走行制御部とを備えたトロリー式ダンプトラックであって、
    前記架線が架設されたトロリーエリアを検出するトロリーエリア検出部と、
    当該トロリーエリア検出部で検出したトロリーエリア内またはその近傍に前記車体が到達したときに、前記ベッセルを昇降動するホイストシリンダを制御するベッセル制御部とを備えたことを特徴とするトロリー式ダンプトラック。
  2. 請求項1に記載のトロリー式ダンプトラックにおいて、
    前記ベッセル制御部は、
    前記トロリーエリア検出部で検出したトロリーエリア内またはその近傍に前記車体が到達したときに前記ベッセルが上がっているときは、前記ホイストシリンダを制御して前記ベッセルを下げるように制御することを特徴とするトロリー式ダンプトラック。
  3. 請求項1に記載のトロリー式ダンプトラックにおいて、
    前記走行制御部は、
    前記トロリーエリア検出部で検出したトロリーエリア内またはその近傍に前記車体が到達したときに前記ベッセルが上がっているときは、前記走行モーターを停止することを特徴とするトロリー式ダンプトラック。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載のトロリー式ダンプトラックにおいて、
    前記ベッセル制御部は、
    前記トロリーエリア検出部で検出したトロリーエリア内またはその近傍に前記車体があるときに前記ベッセルを上げる操作が行われたときは、その操作を無効化することを特徴とするトロリー式ダンプトラック。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載のトロリー式ダンプトラックにおいて、
    前記トロリーエリア検出部は、
    全地球測位システム(GPS)または画像処理システム、レーザー位置検出システム、赤外線検出システム、電波検出システム、走行路検出システムのいずれか1つを用いて、または2つ以上を複合して用いて前記架線の位置を検出することを特徴とするトロリー式ダンプトラック。
JP2013010882A 2013-01-24 2013-01-24 トロリー式ダンプトラック Pending JP2014143838A (ja)

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