JP2014142399A - 両面表示装置、両面表示装置の表示方法および表示プログラム - Google Patents

両面表示装置、両面表示装置の表示方法および表示プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】いずれの向きに設置しても、2つの画面にそれぞれ適切な画像を自動的に表示する両面表示装置を提供する。
【解決手段】両面表示装置1は、第1の表示部2aおよび第2の表示部2bを両面に備えた両面表示装置であって、両面表示装置の状態を検知するセンサ部8と、センサ部8の検知結果に基づき、第1の表示部2aおよび第2の表示部2bに表示する表示データを決定する制御部を備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、装置の正面および背面に画像を表示する両面表示装置に関する。また、両面表示装置の表示方法および表示プログラムに関する。
従来から、デパートなどの店舗、駅の構内およびプラットフォームなどに設置され、情報を適時に知らせるためのスタンド方式の表示装置が知られている。これらの多くは、一方側から観察する構造のものであるが、表示する場所や用途によっては、反対側からも観察できるような表示装置の設置が望まれている。
例えば特許文献1には、装置の正面および背面に画像を表示するように構成された両面表示装置が開示されている。
図16は、特許文献1に記載の従来の屋外用両面表示装置201を示した図である。図16(a)は斜視図であり、図16(b)は分解斜視図である。
図16(a)によれば、屋外用両面表示装置201は、外部がカバー構造で覆われており、側部カバー212、透明保護板213及び上部カバー214を備えている。また、下部にはベース202を備えている。
図16(b)によれば、屋外用両面表示装置201のフレームは、ベース202、側部フレーム203及び上部フレーム204を備えて構成されている。側部フレーム203は、断面コ字型の金属フレーム材からなり、ベース202の左右両側に垂直に立設される。左右の側部フレーム203間には、液晶パネルからなる二枚の表示パネル208が取付金具208aを介して取り付けられる。一方の表示パネル208は、装置正面に画像を表示する正面表示パネルであり、他方の表示パネル208は、装置背面に画像を表示する背面表示パネルである。
特開2010−102227号公報
このような両面表示装置を用いれば、2つの表示パネルそれぞれの表示方向に応じて異なる画像を表示させることにより、より効果的な情報表示が可能である。例えば、店舗の入り口付近に両面表示装置を置く場合、来店する客が見る側の表示パネルには、本日の特価品情報を表示し、退店する客が見る側の表示パネルには、次回特売日の情報を表示することが考えられる。
しかしながら、このような両面表示装置は、正面および背面の外見が類似しており、向きを間違えて設置してしまう場合がある、という問題があった。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、いずれの向きに設置しても、2つの画面にそれぞれ適切な画像を自動的に表示する両面表示装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様によれば、本発明にかかる両面表示装置は、第1の表示部および第2の表示部を両面に備えた両面表示装置であって、両面表示装置の状態を検知するセンサ部と、センサ部の検知結果に基づき、第1の表示部および第2の表示部に表示する表示データを決定する制御部を備えたことを特徴とする。
本発明の別の一態様によれば、センサ部は、物体の存在を検知する複数のセンサを有し、制御部は、複数のセンサの検出順序に基づき、表示データを決定することを特徴としても良い。
本発明の別の一態様によれば、本発明にかかる両面表示装置は、地理情報を取得する地理データ取得部を備え、センサ部は、位置情報検出手段および方向情報検出手段を有し、制御部は、位置情報検出手段および方向情報検出手段の検出結果ならびに地理情報に基づき、表示データを決定することを特徴としても良い。
本発明の別の一態様によれば、本発明にかかる両面表示装置の表示方法は、第1の表示部および第2の表示部を両面に備えた両面表示装置の表示方法であって、両面表示装置の状態を検知する状態検知工程と、状態検知工程の出力に基づき、第1の表示部および第2の表示部に表示する表示データを決定する工程を備えたことを特徴とする。
本発明の別の一態様によれば、本発明にかかる両面表示装置の表示プログラムは、第1の表示部および第2の表示部を両面に備えた両面表示装置の表示プログラムであって、両面表示装置の状態を検知する状態検知工程と、状態検知工程の出力に基づき、第1の表示部および第2の表示部に表示する表示データを決定する工程を備えたことを特徴とする。
本発明の両面表示装置によれば、いずれの向きに設置しても、2つの画面にそれぞれ適切な画像を表示することができる。
実施形態1にかかる両面表示装置の斜視図である。 実施形態1にかかる両面表示装置の上面図である。 実施形態1にかかる両面表示装置を店舗の前に設置した例を示した上面図である。 実施形態1にかかる両面表示装置を店舗の前に設置した別の例を示した上面図である。 実施形態1にかかる両面表示装置の機能ブロック図である。 方向検出部における処理のフローチャートを示した図である。 制御部における処理のフローチャートを示した図である。 実施形態2にかかる両面表示装置の上面図である。 実施形態2にかかる両面表示装置を店舗の前に設置した例を示した上面図である。 実施形態2にかかる両面表示装置の機能ブロック図である。 静止検出部における処理のフローチャートを示した図である。 制御部における処理のフローチャートを示した図である。 実施形態3にかかる両面表示装置の上面図である。 実施形態3にかかる両面表示装置1を街中の歩道に設置した例を示した上面図である。 実施形態3にかかる両面表示装置の機能ブロック図である。 従来の屋外用両面表示装置を示した図である。
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。図面や以下の記述中で示す内容は例示であって、本発明の範囲は,図面や以下の記述中で示すものに限定されない。なお、本発明の図面において、同一の参照符号は、同一部分または相当部分を表わすものとする。
<実施形態1>
図1は、本発明の実施形態1にかかる両面表示装置1の斜視図である。両面表示装置1は、表示部2a、側方保持部3、上方保持部4、下方保持部5、脚部6、回路部7、センサ部8からなる。
表示部2aは、画像データを表示する部分であり、液晶表示パネルや有機EL表示パネル等の表示パネルを有する。図1では隠れているが、表示部2aの裏面には、背中あわせにもう一つの表示部2bが備えられている。これにより両面表示装置1は、矢印Aと矢印Bの2方向に向けて、画像を表示することができる。以下では、矢印Aの方向をA面、矢印Bの方向をB面と呼ぶ。すなわち、表示部2aがA面側の表示部であり、表示部2bがB面側の表示部である。なお、本実施形態では、両面表示装置1の表示部2aおよび表示部2bを構成している表示パネルは、TFT(Thin Film Transistor)基板とCF(Color Filter)基板との間に液晶を封入して構成される液晶表示パネルによって実現されているものとする。なお、その他の方式の表示パネルを用いても良いことは、言うまでもない。
左右の側方保持部3、上方保持部4および下方保持部5は、表示部2aおよび表示部2bを固定している。
脚部6は、左右の側方保持部3の下部に固定されている。
回路部7は、左右の側方保持部3および下方保持部5により固定されている。回路部7の具体的構成は後述する。
センサ部8は、両面表示装置の状態を検知するためのものであり、上方保持部4の上部中央に固定されている。センサ部8は、両面表示装置1の周囲にいる人の位置や動きを検知するためのセンサを備えている。
図2は、両面表示装置1の上面図である。また、センサ部8の詳細な構成を図示している。センサ部8は、反射型センサ81aおよび反射型センサ81bを備える。反射型センサ81aおよび反射型センサ81bは、赤外線等を放射しその反射を検出することで、赤外線等の放射方向にある物体の存在を検知するセンサである。赤外線の代わりに超音波を用いても良い。このように、物体の存在を検知する機能を持つものであれば、いずれの方式のセンサを用いても構わない。
反射型センサ81aは、表示パネルと平行な方向からA面側に角度αの方向に向けて取り付けられており、矢印Cの方向の物体の存在を検知することができる。つまり反射型センサ81aは、両面表示装置1の右側かつA面側に位置する人の存在を検知することができる。一方、反射型センサ81bは、表示パネルと平行な方向からB面側に角度αの方向に向けて取り付けられており、矢印Dの方向の物体の存在を検知することができる。つまり反射型センサ81bは、両面表示装置1の右側かつB面側に位置する人の存在を検知することができる。本実施形態では、両面表示装置1からある程度離れた位置にいる人の存在まで検知したいことから、検知距離の長いセンサを用いることが好ましい。
図3は、両面表示装置1を店舗9の前に設置した例を示した上面図である。店舗9は壁面91で囲まれており、壁面91の一部には出入り口92が設けられている。店舗9は例えば、コンビニエンスストア、レストラン、映画館などである。
人101は、店舗9に来店しようとしている客である。人101は、出入り口92の概ね正面から矢印Eの方向に入るものとする。以下では、矢印Eの方向を来店方向と呼ぶ。一方、人102は、店舗9から退店してきた客である。人102は出入り口92の概ね正面の方向、すなわち矢印Fの方向に出ていくものとする。以下では、矢印Fの方向を退店方向と呼ぶ。来店方向および退店方向はすなわち、店舗9の出入り口92付近の人の流れの方向である。
両面表示装置1は、店舗9の外部であって、出入り口92に向かって左側に設置されている。両面表示装置1の表示パネルが、人101や人102の移動方向である矢印Eや矢印Fに垂直になるように設置する。また、反射型センサ81aおよび反射型センサ81bが、人101や人102が通過する方向に向くように設置する。店舗9に来店する人101は、両面表示装置1のA面に表示された情報を見ることができ、店舗9から退店する人102は、両面表示装置1のB面に表示された情報を見ることができる。そこで、A面には来店者向け情報を、B面には退店者向け情報を表示すれば、来店者と退店者にそれぞれ適切な情報を提示することができる。
例えば、店舗9が映画館の場合、A面には来店者向け情報として、当日上映する映画の情報や上映時間の情報を表示し、B面には退店者向け情報として、次回上映予定の映画の情報を表示しても良い。また例えば、店舗9が百貨店の場合、A面には来店者向け情報として、本日の特価情報を表示し、B面には退店者向け情報として、次回特売日の情報を表示しても良い。また例えば、店舗9がレストランの場合、A面には来店者向け情報として、本日の特別メニューを表示し、B面には退店者向け情報として、翌日の特別メニューを表示しても良い。また例えば、店舗9がコンサート会場の場合、A面には来場者向け情報として、会場内の様子や座席情報を表示し、B面には帰宅者向け情報として、電車の時刻表情報を表示しても良い。
図4は、両面表示装置1を店舗9の前に設置した別の例を示した上面図である。図3とは異なり、両面表示装置1は、出入り口92に向かって右側に設置されている。図3と同じく、反射型センサ81aおよび反射型センサ81bが、人101や人102が通過する方向に向くように設置する。このため、両面表示装置1のA面とB面の向きが、図3とは逆になる。店舗9に来店する人101は、両面表示装置1のB面に表示された情報を見ることができ、店舗9から退店する人102は、両面表示装置1のA面に表示された情報を見ることができる。従って、A面およびB面に表示する情報は、図3の場合とは逆にする必要がある。
図3および図4からわかるように、両面表示装置1を店舗9の出入り口92のどちら側に置くかにより、両面表示装置1のA面およびB面と入店者および退店者の関係が変わり、A面およびB面に表示すべき情報も変えなければならない。これを自動的に判別して、常にA面およびB面に適切な情報を表示できるようにすることが、本発明の目的とするところである。
図5は、両面表示装置1の機能ブロック図である。両面表示装置1の回路は、センサ部8、回路部7、表示部2aおよび表示部2bから構成されている。
センサ部8は上記の通り、反射型センサ81aおよび反射型センサ81bを備える。反射型センサ81aおよび反射型センサ81bの出力は、回路部7に入力される。
回路部7は、方向検出部71、表示データ記憶部72および制御部73を備える。
方向検出部71は、反射型センサ81aおよび反射型センサ81bの出力を受け取り、両面表示装置1の横を通る人の流れの方向を検出する。より具体的には、例えば図3において、矢印Eの方向と矢印Fの方向のいずれが、店舗9への来店方向であるかを判別する。その処理については後述する。
表示データ記憶部72は、表示部2aおよび表示部2bに表示するための広告情報などのデータを記憶している。例えば、上記の映画館の例で示したように、当日上映する映画の情報や上映時間の情報および次回上映予定の映画の情報である。画像データであっても良いし、文字データであっても良い。
制御部73は、方向検知部71の検出結果を用いて、両面表示装置1のA面である表示部2aとB面である表示部2bにそれぞれどの表示データを表示するかを選択する。選択した表示データを表示データ記憶部72から読み出し、表示部2aおよび表示部2bにそれぞれ送る。
表示部2aおよび表示部2bは、制御部73から送られた表示データを表示する。
図6は、方向検出部71における処理のフローチャートを示した図である。
ステップS1において、初期化処理を行う。具体的には、「A→Bカウンタ」および「B→Aカウンタ」を初期化し、計測タイマーをスタートさせる。これらについては後述する。
次にステップS2において、計測がタイムアップであるかを判定する。具体的には、ステップS1でスタートさせた計測タイマーがあらかじめ定めておいた計測時間Tを経過した場合に、計測がタイムアップしたと判定する。Yesの場合、すなわち計測がタイムアップした場合は、ステップS9に進む。Noの場合、すなわちまだ計測がタイムアップしていない場合は、ステップS3に進む。
ステップS3において、反射型センサ81aが「On」か、すなわち図2の矢印Cの方向に人が存在するかを判定する。Yesの場合、ステップS4に進む。
次にステップS4において、反射型センサ81bが「On」か、すなわち図2の矢印Dの方向に人が存在するかを判定する。Yesの場合、ステップS5に進み、Noの場合はステップS2に戻る。ここで、ステップS3およびステップS4が続けてYesである場合、すなわち反射型センサ81aと反射型センサ81bが順次「On」になった場合は、例えば図3の人101のように、人が両面表示装置1の横をA面側からB面側へと通り過ぎた状況を検出したと考えられる。
そこで、ステップS5においては、「A→Bカウンタ」を+1する。「A→Bカウンタ」は、両面表示装置1の横をA面側からB面側へと通り過ぎた人の人数をカウントするためのカウンタである。その後、ステップS2に戻る。
ステップS3でNoの場合は、次にステップS6に進む。ステップS6においは、反射型センサ81bが「On」か、すなわち図2の矢印Dの方向に人が存在するかを判定する。Yesの場合、ステップS7に進む。Noの場合はステップS2に戻る。
次にステップS7において、反射型センサ81aが「On」か、すなわち図2の矢印Cの方向に人が存在するかを判定する。Yesの場合、ステップS8に進み、Noの場合はステップS2に戻る。ここで、ステップS6およびステップS7が続けてYesである場合、すなわち反射型センサ81bと反射型センサ81aが順次「On」になった場合は、例えば図3の人102のように、人が両面表示装置1の横をB面側からA面側へと通り過ぎた状況を検出したと考えられる。
そこで、ステップS8においては、「B→Aカウンタ」を+1する。「B→Aカウンタ」は、両面表示装置1の横をB面側からA面側へと通り過ぎた人の人数をカウントするためのカウンタである。その後、ステップS2に戻る。
以上のステップS1〜S8の処理はすなわち、上記の計測時間T内に、何人が両面表示装置1の横をA面側からB面側へ、あるいはB面側からA面側へ通り過ぎたかをそれぞれカウントする処理である。それぞれの人数は「A→Bカウンタ」および「B→Aカウンタ」に記録される。
ステップS2でYesの場合、すなわち計測がタイムアップして計測が終了した後は、上記の通りステップS9に進む。ステップS9においては、Num=「A→Bカウンタ」−「B→Aカウンタ」の値を計算する。
次にステップS10〜S13で、Numの値に基づいて多分岐処理を行う。Num>0の場合は、ステップS11に進む。Num<0の場合は、ステップS12に進む。Num=0の場合は、ステップS13に進む。
ここで、Num>0である場合は、計測時間T内に両面表示装置1の横をA面側からB面側へと通り過ぎた人数の方が多かったことを意味する。例えば店舗9の開店直後から計測時間Tが経過する間に上記の計測を行った場合、来店する人の方が退店する人より多いことから、通り過ぎた人数の多いほうの向きが、店舗9への来店方向であると判別できる。そこで、ステップS11においては、A面側からB面側へと通り過ぎる方向を来店方向と設定する。図3のように両面表示装置1を設置した場合、このような結果が得られる。
Num<0である場合は、計測時間内に両面表示装置1の横をB面側からA面側へと通り過ぎた人数の方が多かったことを意味する。そこで、ステップS12においては、B面側からA面側へと通り過ぎる方向を来店方向と設定する。図4のように両面表示装置1を設置した場合、このような結果が得られる。
Num=0の場合は、いずれが来店方向か判別不能である。そこで、ステップS13において、計測時間Tを延長する。具体的には、上記ステップS2で説明した計測時間Tの値を増加させる。その後、ステップS2に戻る。
上記の計測時間Tは、例えば開店から10分としても良い。開店から10分間の検出結果により来店方向を一旦検出してしまえば、後はその検出結果を閉店まで用いれば良い。
また、上記のステップS13における計測時間の延長分は、当初の計測時間と同じでも良いし、異なっていても良い。例えば、10分間延長しても良いし、5分間延長しても良い。
さらには、来店方向を検出後も、ずっと計測しても良い。Numの絶対値を取ると、来店者数と退店者数の差分、すなわち現在店舗内にいるお客の人数が得られる。このため、店舗内のお客の人数を常に把握することも可能である。
図7は、制御部73における処理のフローチャートを示した図である。
ステップS21〜S24において、方向検知部71の検出結果である「来店方向」に基づいて多分岐処理を行う。来店方向が「A→B」、すなわちA面側からB面側へと通り過ぎる方向である場合、ステップS22に進む。来店方向が「B→A」、すなわちB面側からA面側へと通り過ぎる方向である場合、ステップS23に進む。不定、すなわち方向検知部71でまだ来店方向が設定されていない場合、ステップS24に進む。
ステップS22においては、A面に来店者向け表示データ、B面に退店者向け表示データを選択する。その後、ステップS25に進む。
ステップS23においては、B面に来店者向け表示データ、A面に退店者向け表示データを選択する。その後、ステップS25に進む。
ステップS24においては、A面とB面の両方に、来店者向け表示データを選択する。その後、ステップS25に進む。来店方向が不定の場合は、各面にどの表示データを表示すれば良いかわからないという問題がある。これに対しては、例えば、A面とB面の両方に来店者と退店者のいずれに見せても問題ないような情報を表示させれば良い。ステップS24ではその一例として、A面とB面の両方に来店者向け表示データを表示させている。このほか、来店方向が不定の場合用の表示データをあらかじめ用意しておき、それを選択するようにしても良い。あるいは、来店者向け表示データと退店者向け表示データをA面とB面に交互に、一定時間で切り替えるように表示しても良い。
次にステップS25において、ステップS22〜S24で選択した表示データを表示データ記憶部72から読み出し、表示部2aおよび表示部2bにそれぞれ送る。
以上説明したように、本実施形態にかかる両面表示装置1によれば、例えば図3および図4に示したように、店舗9の出入り口92に対していずれの位置に両面表示装置1を設置しても、両面表示装置1に対する来店方向を判別することができ、表示部2aおよび表示部2bにそれぞれ適切な画像を自動的に表示することが可能となる。
なお、本実施形態では、図2を用いて説明したように、反射型センサ81aおよび反射型センサ81bは右方向に向けて取り付けられていたが、センサ部8全体を180度回転できる機構を設け、左方向にも向けられるようにしても良い。このようにすれば、図3の場合でも図4の場合でも、両面表示装置1は同じ向きに設置し、センサ部8のみ、反射型センサ81aおよび反射型センサ81bが人101や人102が通過する方向に向くように回転させるだけで良い。なおこの場合、センサ部8の回転を検知する機構の追加や、方向検出部71や制御部73の処理の修正が必要である。
あるいは、センサ部8に、左方向に向けてさらに別の2つの反射型センサを設けても良い。このようにすれば、反射型センサの方向を気にすることなく両面表示装置1を設置することができ、より設置時の手間を軽減することができる。このような構成とした場合、例えば図3の配置においては、店舗9の出入り口92とは遠い側の2つの反射型センサは、人が前を通らないためにほとんど反応することは無い。そこで、一定時間、各反射型センサの反応を検出し、反応の多い側が出入り口92に近い側であると判別することが可能である。
また、本実施形態では、図5で示したように、方向検出部71および制御部73を、別の機能ブロックとして説明した。しかし、方向検出部71の機能を制御部73に含め、制御部73で、両面表示装置1の横を通る人の流れの方向を検出する処理を行っても良い。
また、本実施形態では、店舗9の出入り口92付近に両面表示装置1を設置した。このほか、エスカレータの乗り口付近、駅の改札口、コンサート会場の出入り口付近、美術館や博物館の出入り口付近に設置して、同様の表示を行うことも可能である。また、例えば百貨店のある売り場の入り口付近といったように、ある特定の領域の入り口付近に設置しても良い。
また、上記の図6の説明に記載したように、開店から閉店までずっと計測する場合、上記のNumの絶対値は、現在店舗内にいるお客の人数である。そこで、Numの値に応じて表示部2aおよび表示部2bに表示する表示データを選択することも可能である。例えば、両面表示装置1をコンビニエンスストア前に設置した場合において、店舗内にいるお客の人数が所定の値以下である場合は、お客を店内に招き入れるような派手な表示に切り替えても良い。また、両面表示装置1を美術館の前に設置した場合において、美術館内で現在観賞中の人数を表示するようにしても良い。
<実施形態2>
本発明の実施形態2にかかる両面表示装置1’は、実施形態1にかかる両面表示装置1のセンサ部8に、更に別のセンサを追加して、表示部2aおよび表示部2bに表示する表示データを、よりきめ細かく制御するものである。
図8は、本実施形態にかかる両面表示装置1’の上面図である。また、センサ部8’の詳細な構成を図示している。センサ部8’は、反射型センサ81aおよび反射型センサ81bの他に、人感センサ82aおよび人感センサ82bを備える。人感センサ82aおよび人感センサ82bとしては、例えば、前記の反射型センサ81aおよび反射型センサ81bと同様に、赤外線等を放射しその反射を検出することで、赤外線等の放射方向にある物体の存在を検知するセンサを用いることができる。赤外線の代わりに超音波を用いても良い。また、人体の発する遠赤外線を捉えることのできる焦電素子を用いた、焦電型赤外線センサを用いることもできる。このように、物体の存在を検知する機能や人体の検知機能を持つものであれば、いずれの方式のセンサを用いても構わない。
人感センサ82aは、A面側に向けて表示パネルに垂直な方向である矢印Eの方向に向けて取り付けられており、矢印Eの方向の物体の存在を検知することができる。つまり人感センサ82aは、両面表示装置1’のA面側正面に位置する人の存在を検知することができる。一方、人感センサ82bは、B面側に向けて表示パネルに垂直な方向である矢印Fの方向に向けて取り付けられており、矢印Fの方向の物体の存在を検知することができる。つまり人感センサ82bは、両面表示装置1’のB面側正面に位置する人の存在を検知することができる。人感センサ82aおよび人感センサ82bは、両面表示装置1’の近くの人の存在を感知することを目的としており、検知距離は短くても良い。一方、両面表示装置1’の正面を中心として、ある程度の範囲をカバーできるものであることが好ましい。
図9は、両面表示装置1’を店舗9の前に設置した例を示した上面図である。両面表示装置1’は、図3と同様、店舗9の外部であって、出入り口92に向かって左側に設置されている。
人103および人104は、両面表示装置1’のA面側またはB面側に近付いている客である。両面表示装置1’に表示された内容に興味を持って近付き、立ち止まっている様子を想定している。このような人103あるいは人104に対しては、さらに異なる情報を提示して、より効果的な情報提供を行うことが可能である。以下では、このように両面表示装置1’の来店者向け表示部、すなわち図9におけるA面の近傍に静止している人向けの表示データを、来店者向け近接表示データと呼ぶ。また、両面表示装置1’の退店者向け表示部、すなわち図9におけるB面の近傍に静止している人向けの表示データを、退店者向け近接表示データと呼ぶ。
図10は、両面表示装置1’の機能ブロック図である。両面表示装置1’の回路は、センサ部8’、回路部7’、表示部2aおよび表示部2bから構成されている。
センサ部8’は、実施形態1のセンサ部8と比較すると、人感センサ82aおよび人感センサ82bが追加されている。人感センサ82aおよび人感センサ82bの出力は、回路部7’に入力される。
回路部7’は、実施形態1の回路部7と比較すると、静止検出部74が追加され、制御部73が制御部73’に変更されている。
静止検出部74は、人感センサ82aおよび人感センサ82bの出力を受け取り、両面表示装置1’のA面あるいはB面の近くに立ち止まって静止している人の存在を検出する。
制御部73’は、方向検出部71の検出結果だけではなく、静止検出部74の検出結果も用いて、両面表示装置1’のA面である表示部2aとB面である表示部2bにそれぞれどの表示データを表示するかを選択する。選択した表示データを表示データ記憶部72から読み出し、表示部2aおよび表示部2bにそれぞれ送る。
他の部分は、実施形態1と同様であるため、説明を省略する。
図11は、静止検出部74における処理のフローチャートを示した図である。図11(a)は人感センサ82aの出力を用いた処理のフローチャートであり、図11(b)は人感センサ82bの出力を用いた処理のフローチャートである。静止検出部74では、この2つの処理を並列して実施する。
まず図11(a)の処理について説明する。
ステップS31において、人感センサ82aが「On」であるか、すなわち図8の矢印Eの方向に人が存在するかを判定する。Yesの場合、ステップS32に進む。Noの場合は、再びステップS31に戻る。
ステップ32においては、人感センサ82aが一定時間「On」であり続けたかを判定する。Yesの場合は、ステップS33に進む。Noの場合は、ステップS31に戻る。
このステップS31およびS32の処理は、人感センサ82aの検知範囲内、すなわち両面表示装置1’のA面側の近くに、人が一定時間静止し続けているか否かを判定する処理である。静止した人を検出するまで、この処理を繰り返す。静止した人を検出すると、上記のようにステップS33に進む。
ステップS33においては、制御部73’に対して、A面の画像を変更する指示を送る。図9を用いて説明した前記の映画館の例で言えば、A面に近付いた人103に、空席情報をさらに表示する指示を送る。その後ステップS34に進む。
続くステップS34およびS35は、両面表示装置1’のA面側の近くに静止していた人が離れたときに、表示を元に戻すための処理である。
ステップS34においては、人感センサ82aが「Off」であるか、すなわち図8の矢印Eの方向に人が存在しなくなったかを判定する。Noの場合は、まだ人が存在する、すなわち両面表示装置1’のA面側の近くに静止し続けているので、再びステップS34に戻る。Yesの場合は、もう人が存在しない、すなわち両面表示装置1’のA面側の近くから離れたことを意味するので、次のステップS35に進む。
ステップS35においては、上記のステップS33において制御部73’に送ったA面の画像を変更する指示を解除する。
図11(b)に示したステップS41〜S45の処理には、両面表示装置1’のB面側に関して、図11(a)と同様の処理を行うものである。このため、詳細な説明は省略する。
図12は、制御部73’における処理のフローチャートを示した図である。上記の図7に示した実施形態1における制御部73における処理と比べると、基本的な処理の流れは同様であるが、静止検出部74の処理結果に基づいてさらに表示データを変更する処理が追加されている。
ステップS51、S52、S58およびS64において、方向検知部71の検出結果である「来店方向」に基づいて多分岐処理を行う。来店方向が「A→B」、すなわちA面側からB面側へと通り過ぎる方向である場合、ステップS52に進む。来店方向が「B→A」、すなわちB面側からA面側へと通り過ぎる方向である場合、ステップS58に進む。不定、すなわち方向検知部71でまだ来店方向が設定されていない場合、ステップS64に進む。
ステップS52〜S57の処理は、来店方向が「A→B」の場合の、A面およびB面に表示するデータを選択する処理である。
まずステップS52において、静止検出部74からA面の画像の変更指示が有るかを判定する。この指示は、上記の図11のS33の処理により出され、S35の処理により解除されるものである。Yes、すなわちA面の画像の変更指示が有る場合は、ステップS53に進む。
ステップS53では、A面に来店者向け近接表示データを選択する。その後、ステップS55に進む。
ステップS52の判定においてNoの場合、すなわちA面の画像の変更指示が無い場合は、ステップS54に進む。ステップS54では、A面に来店者向け表示データを選択する。その後、ステップS55に進む。
次にステップS55において、静止検出部74からB面の画像の変更指示が有るかを判定する。この指示は、上記の図11のS43の処理により出され、S45の処理により解除されるものである。Yes、すなわちB面の画像の変更指示が有る場合は、ステップS56に進む。
ステップS56では、B面に退店者向け近接表示データを選択する。その後、ステップS70に進む。
ステップS55の判定においてNoの場合、すなわちB面の画像の変更指示が無い場合は、ステップS57に進む。ステップS57では、B面に退店者向け表示データを選択する。その後、ステップS70に進む。
以上のステップS52〜S57の処理をまとめると、以下のようになる。
・A面に来店者向け表示データ、B面に退店者向け表示データを選択する。
・各面に対して画像の変更指示が有る場合は、近接表示データを選択する。
ステップS58〜S63の処理は、来店方向が「B→A」の場合の、A面およびB面に表示するデータを選択する処理である。
まずステップS58において、静止検出部74からA面の画像の変更指示が有るかを判定する。この指示は、上記の図11のS33の処理により出され、S35の処理により解除されるものである。Yes、すなわちA面の画像の変更指示が有る場合は、ステップS59に進む。
ステップS59では、A面に退店者向け近接表示データを選択する。その後、ステップS61に進む。
ステップS58の判定においてNoの場合、すなわちA面の画像の変更指示が無い場合は、ステップS60に進む。ステップS60では、A面に退店者向け表示データを選択する。その後、ステップS61に進む。
次にステップS61において、静止検出部74からB面の画像の変更指示が有るかを判定する。この指示は、上記の図11のS43の処理により出され、S45の処理により解除されるものである。Yes、すなわちB面の画像の変更指示が有る場合は、ステップS62に進む。
ステップS62では、B面に来店者向け近接表示データを選択する。その後、ステップS70に進む。
ステップS61の判定においてNoの場合、すなわちB面の画像の変更指示が無い場合は、ステップS63に進む。ステップS63では、B面に来店者向け表示データを選択する。その後、ステップS70に進む。
以上のステップS58〜S63の処理をまとめると、以下のようになる。
・B面に来店者向け表示データ、A面に退店者向け表示データを選択する。
・各面に対して画像の変更指示が有る場合は、近接表示データを選択する。
ステップS64〜S69の処理は、来店方向が不定の場合の、A面およびB面に表示するデータを選択する処理である。
まずステップS64において、静止検出部74からA面の画像の変更指示が有るかを判定する。この指示は、上記の図11のS33の処理により出され、S35の処理により解除されるものである。Yes、すなわちA面の画像の変更指示が有る場合は、ステップS65に進む。
ステップS65では、A面に来店者向け近接表示データを選択する。その後、ステップS67に進む。
ステップS64の判定においてNoの場合、すなわちA面の画像の変更指示が無い場合は、ステップS66に進む。ステップS66では、A面に来店者向け表示データを選択する。その後、ステップS67に進む。
次にステップS67において、静止検出部74からB面の画像の変更指示が有るかを判定する。この指示は、上記の図11のS43の処理により出され、S45の処理により解除されるものである。Yes、すなわちB面の画像の変更指示が有る場合は、ステップS68に進む。
ステップS68では、B面に来店者向け近接表示データを選択する。その後、ステップS70に進む。
ステップS67の判定においてNoの場合、すなわちB面の画像の変更指示が無い場合は、ステップS69に進む。ステップS69では、B面に来店者向け表示データを選択する。その後、ステップS70に進む。
以上のステップS64〜S69の処理をまとめると、以下のようになる。
・A面およびB面の両方に来店者向け表示データを選択する。
・各面に対して画像の変更指示が有る場合は、近接表示データを選択する。
なお、A面およびB面の両方に来店者向け表示データを選択する代わりに、来店方向が不定の場合用の表示データをあらかじめ用意しておき、それを選択するようにしても良い。
最後に、ステップS70において、ステップS52〜S69で選択した表示データを表示データ記憶部72から読み出し、表示部2aおよび表示部2bにそれぞれ送る。
このような処理によれば、例えば図9に示した状況において、以下のような処理が実現される。店舗9が映画館の場合、まず方向検出部71の検出結果に基づき、A面には来店者向け情報として、当日上映する映画の情報や上映時間の情報が表示され、B面には退店者向け情報として、次回上映予定の映画の情報が表示される。
その上で、A面に近付き一定時間静止した人103がいた場合は、A面の表示内容を空席情報に変更する。さらに、人103が離れた場合は、再び元の情報の表示に戻す。
また、B面に近付き一定時間静止した人104がいた場合は、B面の表示内容を次回上映予定の映画の予告編映像に変更する。さらに、人104が離れた場合は、再び元の情報の表示に戻す。
従って、以上のような処理を行うことにより、両面表示装置1’のA面側またはB面側に近付いた人に対して、表示部2aおよび表示部2bに表示する内容を自動的に変化させ、より効果的な情報提供を行うことが可能となる。
また、本実施形態にかかる両面表示装置1’によれば、両面表示装置1’のA面側またはB面側に近付いて静止した人が表示部を見ていた時間を算出することも可能であり、これにより広告の効果確認等にも利用することができる。
なお、本実施形態の以上の説明では、図9に示したように、両面表示装置1’が店舗9の外部であって、出入り口92に向かって左側に設置されている場合を例に説明した。これに対し、図4のように両面表示装置1’が出入り口92に向かって右側に設置されている場合は、方向検出部71の検出結果に基づき、A面およびB面に表示する内容も適宜変更されることは言うまでもない。
また、両面表示装置1’に興味を持って近付いた人に、より多くの情報を提示するため、近接表示データを一定時間で次々に切り替えるようにしても良い。
また、本実施形態においては、上記の図8に示したように、センサ部8’に、反射型センサ81aおよび81b並びに人感センサ82aおよび82bの、2組のセンサを備えていた。しかし、反射型センサ81aおよび81bは、来店方向を検出した後は、使用しない場合もある。そこで、反射型センサ81aおよび81bの取り付け角度αを90度まで変更できる機構を追加し、来店方向を検出した後は、反射型センサ81aおよび81bの取り付け角度αを90度に変更して、人感センサ82aおよび82bの代わりに使用する構成としても良い。取り付け角度αの変更方法は、モーター等を使って自動的に行えるようにしても良いし、手動で変更するようにしても良い。このような構成とすれば、1組のセンサで本実施形態の機能を実現することも可能である。
また、本実施形態では、図10で示したように、方向検出部71、静止検出部74および制御部73’を、別の機能ブロックとして説明した。しかし、方向検出部71の機能を制御部73’に含め、制御部73’で、両面表示装置1の横を通る人の流れの方向を検出する処理を行っても良い。また、静止検出部74の機能を制御部73’に含め、制御部73’で、両面表示装置1’のA面あるいはB面の近くに立ち止まって静止している人の存在を検出する処理を行っても良い。さらには、方向検出部71および静止検出部74の機能の両方を制御部73’に含めても良い。
<実施形態3>
本発明の実施形態3にかかる両面表示装置1’’は、上記の実施形態1とは異なるセンサを用いた例である。
図13は、本実施形態にかかる両面表示装置1’’の上面図である。また、センサ部8’’の詳細な構成を図示している。センサ部8’’は、上記のセンサ部8およびセンサ部8’と同じく両面表示装置の状態を検知するためのものであり、GPS(Global Positioning System)83および電子コンパス84を備える。GPS83は、複数の衛星からの電波を用いて両面表示装置1’’の位置の情報を得るものである。電子コンパス84は、地磁気を検出して両面表示装置1’’の向きの情報を得るものである。
図14は、両面表示装置1’’を街中の歩道12に設置した例を示した上面図である。図14の上方向が北(N)、下方向が南(S)、右方向が東(E)、左方向が西(W)である。図の上から、車道11、歩道12および建物13の順に並んでいる。車道11、歩道12および建物13は、東西方向に伸びている。歩道12を西に進むと町Pがあり、歩道12を東に進むと町Qがあるものとする。両面表示装置1’’は、歩道12の最も建物13寄りに、A面を西に、B面を東に向けて設置されている。このように、両面表示装置1’’は歩道12の進行方向、すなわち歩道を歩く人の流れの方向に対して表示部2aおよび表示部2bが垂直な向きとなるように設置するものとする。
図15は、両面表示装置1’’の機能ブロック図である。両面表示装置1’’の回路は、センサ部8’’、回路部7’’、表示部2aおよび表示部2bから構成されている。
センサ部8’’は、実施形態1のセンサ部8と比較すると、人感センサ82aおよび人感センサ82bの代わりにGPS83および電子コンパス84が備えられている。GPS83および電子コンパス84の出力は、回路部7’’に入力される。
回路部7’’は、実施形態1の回路部7と比較すると、地理データ取得部75が追加され、方向検出部71が方向検出部71’’に、制御部73が制御部73’’に変更されている。
地理データ取得部75は、地理情報の電子データを取得する手段であり、制御部73’’に接続されている。その具体的手段は、特に限定されるものではない。例えば、回路部7’’に、地理情報の電子データを格納したメモリ部をさらに備え、そこから地理データ取得部75が地理情報を取得する構成としても良い。あるいは、回路部7’’に、CD−ROMやDVD−ROM等の可搬媒体の読み出し装置、USBメモリや外付けハードディスク等の外部記憶装置の読み出し装置等をさらに備え、地理情報の電子データを格納した可搬媒体や外部記憶装置等から、地理データ取得部75が地理情報を取得する構成としても良い。あるいは、回路部7’’に、有線LANや無線LAN等のネットワーク・インターフェースをさらに備え、ネットワーク上に地理情報の電子データを用意しておき、それを地理データ取得部75が取得する構成としても良い。
方向検出部71’’は、電子コンパス84の出力を受け取り、両面表示装置1’’のA面およびB面の方向を検出する。例えば図14に示した状況の場合、A面が西向きに、B面が東向きに設置されていることを検出する。さらにここから、両面表示装置1’’の側をA面側からB面側へと通り過ぎる人は、東方向に歩くことおよび、両面表示装置1’’の側をB面側からA面側へと通り過ぎる人は、西方向に歩くことを検出する。これはすなわち、両面表示装置1’’の横を通る人の流れの方向である。その結果を制御部73’’に出力する。
制御部73’’は、GPS83の出力、方向検出部71’’で検出した情報および地理データ取得部75で取得した地理情報を用いて、両面表示装置1’’のA面の背面方向にある地理的情報と、両面表示装置1’’のB面の背面方向にある地理的情報を検出する。
まず、GPS83の出力および地理データ取得部75で取得した地理情報から、両面表示装置1’’に関する位置情報および周囲の状況の情報を検出する。例えば図14に示した状況の場合、両面表示装置1’’が町Pと町Qの間の東西に伸びる歩道12上に設置されていることを検出する。
次に、方向検出部71’’で検出した情報をさらに用いて、両面表示装置1’’の側を通り過ぎる人の進行方向に関する地理的情報を検出する。例えば図14に示した状況の場合、両面表示装置1’’の側をA面側からB面側へと通り過ぎる人の進行方向には町Qがあり、両面表示装置1’’の側をB面側からA面側へと通り過ぎる人の進行方向には町Pがあることを検出する。
次に、両面表示装置1’’の側を通り過ぎる人の進行方向に関する地理的情報の検出結果を用いて、両面表示装置1’’のA面である表示部2aとB面である表示部2bにそれぞれどの表示データを表示するかを選択する。例えば図14に示した状況の場合、両面表示装置1’’の側をA面側からB面側へと町Qの方向に向かって通り過ぎる人は、A面に表示した情報を見るので、A面には町Qの情報の表示データを選択する。また、両面表示装置1’’の側をB面側からA面側へと町Pの方向に向かって通り過ぎる人は、B面に表示した情報を見るので、B面には町Pの情報の表示データを選択する。なお、このような表示データは、あらかじめ表示データ記憶部72に保存しておくものとする。
次に、選択した表示データを表示データ記憶部72から読み出し、表示部2aおよび表示部2bにそれぞれ送る。
他の部分は、実施形態1と同様であるため、説明を省略する。
以上説明したように、本実施形態にかかる両面表示装置1’’によれば、両面表示装置1’’は、いずれの向きに設置しても、両面表示装置1’’を設置した場所やその場所における人の流れの向きを両面表示装置1’’自身で判別し、それに応じて表示部2aおよび表示部2bにそれぞれ適切な画像を自動的に表示することが可能となる。このため、両面表示装置1’’は、設置時にその向きを気にすることなく設置することができるという効果を有する。
なお、本実施形態では、両面表示装置1’’を歩道12に設置した例について説明したが、例えば各種店舗の出入り口付近に設置した場合も、GPS83および電子コンパス84の出力と、地理データ取得部75で取得した地理情報を照らし合わせて、両面表示装置1’’と店舗の位置及び向きの関係を検出することができる。これにより、実施形態1と同様の表示を行うことも可能である。
また、本実施形態では、両面表示装置1’’の位置の情報を得る手段として、GPS83を用いたが、その他の手段を用いても構わない。例えば、携帯電話の基地局の位置情報を利用する装置を用いても構わない。すなわち、両面表示装置1’’の位置情報を検出できるものであれば、どのような手段を用いても構わない。
同様に、本実施形態では、両面表示装置1’’の向きの情報を得る手段として、電子コンパス84を用いたが、その他の手段を用いても構わない。例えば、間隔をあけて2個のGPSを備え、それらの位置情報の差から、両面表示装置1’’の向きの情報を得ても良い。すなわち、両面表示装置1’’の方向情報を検出できるものであれば、どのような手段を用いても構わない。
また、本実施形態では、図15で示したように、方向検出部71’および制御部73’’を、別の機能ブロックとして説明した。しかし、方向検出部71’の機能を制御部73’’に含め、制御部73’’で、両面表示装置1’’のA面およびB面の方向を検出する処理を行っても良い。
また、上記の実施形態1および2では、両面表示装置の周囲にいる人を反射型センサや人感センサで検出したが、カメラや、距離画像を取得できる距離画像センサを用いて検出しても構わない。すなわち、検出手段は特に限定されるものではない。
また、上記の実施形態1〜3では、両面表示装置の横を通る人の流れの方向を検出し、その情報に用いて2つの表示部に表示する内容を制御した。これに加えて、時間帯により2つの表示部に表示する内容を変更しても良い。例えば、前記のレストランの場合であれば、入店者に対して、朝はモーニングセットの情報を、昼はランチの情報を、夜はディナーの情報を表示するよう、自動的に切り替えるようにしても良い。あるいは、同じ情報を表示し続けてもそれを見る人が飽きることから、一定時間毎に2つの表示部に表示する内容を変更しても良い。例えば、A面用の表示データとB面用の表示データをそれぞれ複数用意しておき、1分ごとに切り替えても良い。
以上、本発明の実施形態1〜3について具体的に説明を行ったが、本発明はそれらに限定されるものではない。上述した3つの実施形態に開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
上記の実施形態1〜3の説明では、機能を実現するための各構成要素をそれぞれ異なる部位であるとして説明を行っているが、実際にこのように明確に分離して認識できる部位を有していなければならないわけではない。機能を実現するための各構成要素が、例えば実際にそれぞれ異なる部位を用いて構成されていてもかまわないし、あるいは、全ての構成要素を一つのLSIに実装していてもかまわない。すなわち、どういう実装形態であれ、機能として各構成要素を有していれば良い。
また、上記の実施形態1〜3で説明した機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、WWWを利用している場合であれば、ホームページ提供環境およびホームページ表示環境も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置、並びに、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するものおよびその場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているもののことをいう。また前記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
1、1’、1’’:両面表示装置
2a、2b:表示部
3:側方保持部
4:上方保持部
5:下方保持部
6:脚部
7、7’、7’’:回路部
8、8’、8’’:センサ部
9:店舗
11:車道
12:歩道
13:建物
71:方向検出部
72:表示データ記憶部
73、73’、73’’:制御部
74:静止検出部
75:地理データ取得部
81a、81b:反射型センサ
82a、82b:人感センサ
83:GPS
84:電子コンパス
91:壁面
92:出入り口
101、102、103、104:人

Claims (5)

  1. 第1の表示部および第2の表示部を両面に備えた両面表示装置であって、
    前記両面表示装置の状態を検知するセンサ部と、
    前記センサ部の検知結果に基づき、前記第1の表示部および前記第2の表示部に表示する表示データを決定する制御部を備えたこと
    を特徴とする両面表示装置。
  2. 前記センサ部は、物体の存在を検知する複数のセンサを有し、
    前記制御部は、前記複数のセンサの検出順序に基づき、前記表示データを決定すること
    を特徴とする前記請求項1に記載の両面表示装置。
  3. 前記両面表示装置は、地理情報を取得する地理データ取得部を備え、
    前記センサ部は、位置情報検出手段および方向情報検出手段を有し、
    前記制御部は、前記位置情報検出手段および前記方向情報検出手段の検出結果ならびに前記地理情報に基づき、前記表示データを決定すること
    を特徴とする前記請求項1に記載の両面表示装置。
  4. 第1の表示部および第2の表示部を両面に備えた両面表示装置の表示方法であって、
    前記両面表示装置の状態を検知する状態検知工程と、
    前記状態検知工程の出力に基づき、前記第1の表示部および前記第2の表示部に表示する表示データを決定する工程を備えたこと
    を特徴とする両面表示装置の表示方法。
  5. 第1の表示部および第2の表示部を両面に備えた両面表示装置の表示プログラムであって、
    前記両面表示装置の状態を検知する状態検知工程と、
    前記状態検知工程の出力に基づき、前記第1の表示部および前記第2の表示部に表示する表示データを決定する工程を備えたこと
    を特徴とする両面表示装置の表示プログラム。
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