本発明を用いた表示装置の一実施形態としてカメラ機能付きの携帯型端末機を例として説明する。なお、携帯型端末機としては、例えば携帯型ゲーム機端末機、PDA、スマートフォンなどが挙げられる。以下、画像が表示されたときに、携帯型端末機10が連続して振られた場合に、画像を表示する数を変更する場合について第1実施形態と称して説明する。
<第1実施形態>
以下、第1実施形態における携帯型端末機10の一実施形態について、図1を用いて説明する。携帯型端末機10は、撮像光学系15、撮像素子16、レンズ駆動部18、撮像素子駆動部19、バッファメモリ20、画像処理回路21、表示部22、表示制御回路23、コントローラ24、メディアコントローラ25、CPU30、内蔵メモリ31、操作ボタン32、加速度センサ33及びジャイロセンサ34から構成される。ここで、撮像素子16、バッファメモリ20、画像処理回路21、表示制御回路23、コントローラ24、メディアコントローラ25、CPU30及び内蔵メモリ31は、バス35を介して電気的に接続される。
撮像光学系15は、ズームレンズ、フォーカスレンズなどの複数のレンズから構成される。これらレンズのうち、ズームレンズは、レンズ駆動部18により光軸L方向に移動して、撮影時の光学倍率を変化させる。また、フォーカスレンズは、レンズ駆動部18により光軸L方向に移動し、焦点調節時に設定される領域に対して焦点を合わせる。この撮像光学系15は、図示を省略した絞りを備え、絞りにおける絞り径を調整することで、撮像光学系15により取り込まれる被写体光の光束が調整される。絞りの絞り径の調整はレンズ駆動部18によって実行される。
撮像素子16は、撮像光学系15により取り込まれた被写体光の光束を受光し、受光した被写体光に基づく画像信号を出力する。撮像素子16としては、CCDイメージセンサや、CMOSイメージセンサなどが用いられる。撮像素子駆動部19は、撮像素子16を駆動して、撮像素子16の受光動作に対する制御を行う。この撮像素子16から出力される画像信号(画像データ)はバッファメモリ20に一時記憶される。
画像処理回路21は、バッファメモリ20に記憶された画像データに対して、欠陥補正処理、クランプ処理、ノイズ低減処理、輪郭強調処理、ホワイトバランス処理、γ補正処理を実行する。この画像処理回路21は、解像度変換部36、トリミング部37を備えている。
解像度変換部36は、上述した画像処理が施された画像データに対して解像度変換処理を実行する。この解像度変換処理を行うことで、画像処理が施された画像よりも画像サイズが縮小された画像(以下、サムネイル画像)が生成される。また、この解像度変換部36は、記憶媒体45に記憶された画像ファイルに付帯されたサムネイル画像データに対して複数の解像度変換処理を施し、画像サイズの異なる画像データを複数生成する。トリミング部37は、解像度変換処理を施した画像サイズの異なる画像データに対して、後述する動画表示の際に用いる領域を切り出す処理を実行する。ここで、動画表示の際に用いる領域としては、例えば画像に含まれる主要被写体の領域が挙げられる。また、切り出す領域としては、例えば主要被写体を含む円形の領域が挙げられる。なお、トリミング部37により切り出された円形の画像は、後述する動画像を表示する際に用いられる。なお、トリミング部37により切り出される領域は、円形に限定される必要はなく、三角形、矩形などの多角形の他、楕円などの形状であってもよい。
表示部22は、表示装置41と、表示装置41の前面に配置されたタッチパネル42とから構成される。表示装置41としては、例えば液晶表示装置(LCD)や有機ELディスプレイが挙げられる。また、タッチパネル42は、例えば感圧式のタッチパネル42が用いられ、ユーザの指が接触した位置や、接触時の押圧力を検知する。
表示制御回路23は、表示装置41における表示制御を実行する。表示制御としては、撮影により得られた画像データや記憶媒体45に記憶された画像データに基づく画像(サムネイル画像を含む)を表示する他に、画像の表示態様の切り替え操作の際の動画像を表示する制御が挙げられる。ここで、動画像は、例えば泡が大きくなっていく様子を模した、言い換えれば、画像一覧として表示する画像の一部の領域を切り出した円形の画像が徐々に大きくなっていき、最終的に、各画像の全体が画像一覧として表示される様子を示す動画像が挙げられる。
この表示制御回路23は、表示設定部46を備えている。表示設定部46は、表示装置41に表示させる画像の数や、画像の表示順序の他、表示装置41における画像のレイアウトを設定する。
表示装置41に表示させる画像の数は、後述するカウンタ49におけるカウント数に応じて設定される。表示装置41に表示される画像が例えば1枚の場合、カウント数が1であれば4枚の画像、カウント数が2であれば9枚の画像など、表示設定部46は携帯型端末機10を振った回数に応じて、表示装置41に表示させる画像数を設定する。
表示装置41に表示させる画像の表示順序は、画像ファイルに付帯される付帯情報に基づいて、その表示順序が設定される。ここで、記憶媒体45に記憶される画像ファイルは、撮影時に得られる画像データと、携帯型端末機10の基本的な情報や、撮影日時、撮影条件、画像サイズなどの情報の他、サムネイル画像データ等の付帯情報とから構成される。また、この他に、画像を表示した履歴(回数)や、画像に対するお気に入り度を登録した履歴(お気に入りレート)などの情報も、付帯情報として扱われる。
そこで、表示設定部46は、記憶媒体45に記憶された画像ファイルから付帯情報を読み出し、読み出した付帯情報に基づいて、画像の表示順序を設定する。ここで、表示順序は、例えば項目「撮影日時」、項目「画像サイズ」、項目「画素数」、項目「シャッタ速度」、項目「絞り値」、項目「ISO感度」、項目「R/G/B値」、項目「お気に入りレート」、項目「閲覧頻度」、項目「撮影レンズの種類」などのいれずれか1項目に基づいて設定される。
例えば、項目「撮影日時」が設定された場合には、記憶媒体45に記憶される画像ファイルのうち、撮影した日時が最も新しい画像ファイルから順に、該画像ファイルに付帯されたサムネイル画像データが読み出されるように、画像の表示順序が設定される。
項目「画像サイズ」や「画素数」が設定された場合には、記憶媒体45に記憶される画像ファイルのうち、画像サイズが大きい画像ファイルや、画素数が多い画像ファイルから順に該画像ファイルに付帯されたサムネイル画像データが読み出されるように、画像の表示順序が設定される。
また、項目「シャッタ速度」が設定された場合には、シャッタ速度が速い順に、サムネイル画像データが読み出されるように、画像の表示順序が設定される。項目「絞り値」が設定された場合には、絞り値が大きい順に、サムネイル画像データが読み出されるように、画像の表示順序が設定される。項目「ISO感度」が設定された場合には、ISO感度が高い順に、サムネイル画像データが読み出されるように、画像の表示順序が設定される。
また、項目「R/G/B値」が設定された場合には、R色の高い画像、G色の高い画像、B色の高い順に、サムネイル画像データが読み出されるように、画像の表示順序が設定される。項目「お気に入りレート」が設定された場合には、ユーザのお気に入り度が高い画像から順にサムネイル画像データが読み出されるように、画像の表示順序が設定される。
項目「閲覧頻度」が設定された場合には、表示された回数が多い画像から順にサムネイル画像データが読み出されるように、画像の表示順序が設定される。最後に、項目「撮影レンズの種類」の場合には、撮影レンズの種類毎に読み出されるように、画像の表示順序が設定される。この場合には、撮影レンズの名称順など適宜の順序で読み出されるように、画像の表示順序を設定すればよい。
また、表示設定部46は、表示する画像の数や、画像を表示する順序を設定する他に、表示する画像のレイアウトを設定する。ここで、画像のレイアウトとは、例えば画像の配列(例えば4枚の画像であれば、縦2枚×横2枚など)や、表示する画像の解像度などが挙げられる。
コントローラ24は、タッチパネル42からの検知信号に基づき、指定された位置、指定時の押圧力を求め、求めた情報を入力操作信号に付帯して、CPU30に出力する。
メディアコントローラ25は、例えばフラッシュメモリからなるメモリカードの他、光学ディスク、磁気ディスクなどの記憶媒体45と電気的に接続される。
CPU30は、内蔵メモリ31に記憶される制御プログラムを実行することで、携帯型端末機10の各部を統括的に制御する。CPU30は、操作ボタン32や上述した表示部22からの入力操作信号に基づく処理を実行する。
加速度センサ33は、携帯型端末機10が振動するときの加速度を検出し、その検出信号をCPU30に出力する。この加速度センサ33からの検出信号が出力されると、CPU30は、加速度センサ33からの検出信号に基づいて、携帯型端末機10の加わる加速度を求める。ジャイロセンサ34は、携帯型端末機10の向きを検出し、その検出信号をCPU30に出力する。このジャイロセンサ34からの検出信号に基づいて、CPU30は、携帯型端末機10の姿勢や、その変化を求める。
CPU30は、判定部48とカウンタ49の機能を有している。判定部48は、加速度センサ33からの検出信号に基づいて、携帯型端末機10に加わる加速度を求め、携帯型端末機10が振られているか否かを判定する。また、判定部48は、ジャイロセンサ34からの検出信号に基づいて、携帯型端末機10の姿勢が例えば表示部22の表示面に直交する直線を軸にして360°回転したか否かを判定する。カウンタ49は、加速度センサ33から出力される検出信号から得られる加速度が閾値を超過した場合に携帯型端末機10が振られた回数をカウントする。ここで、閾値は、携帯型端末機10が振動したと認識できる最低の値であり、この値は実験、統計などにより求められる値である。
次に、携帯型端末機10の表示部22に表示される画像の表示態様を変更する場合の動画表示の流れについて、図2を用いて説明する。以下、画像の表示態様の変更として、画像の表示数を変更する場合について説明する。
図2(a)に示すように、例えば1枚の画像P1が表示されている場合を考慮する。ユーザが携帯型端末機10を手にし、携帯型端末機10を連続して振動させた場合、その回数がカウンタ49にてカウントされる。例えば、カウンタ49の値が3であれば、CPU30は、表示する画像の数を1枚から、16枚に変更する。そして、CPU30は、記憶媒体45に記憶された画像ファイルのうち、対象となる画像ファイルからサムネイル画像データを読み出す。画像処理回路21は、サムネイル画像データに対して解像度変換処理とトリミング処理を実行する。なお、カウンタ49の値が3の場合には、画像一覧として表示する画像の数は16、カウンタ49の値が4の場合には、画像の数は25にそれぞれ設定される。
画像の表示態様を変更する処理が開始されると、表示部22における画像P1の表示が停止される。この画像P1の表示が停止された後、表示部22において、動画像が表示される。図2(b)に示すように、まず、表示装置41の所定位置に、トリミング処理された円形の画像55a〜画像55pが表示される。そして、これら円形の画像55a〜画像55pの各画像が次第に大きくなっていく(図2(c)参照)。図2(b)及び図2(c)においては、図の煩雑さを解消するために、円形の画像の詳細については省略している。これら円形の画像55a〜画像55pは、表示設定部46により設定された画像の配列に基づいた位置に、それぞれ表示される。なお、この円形の画像は所定位置で次第に大きくなるようにしてもよいし、表示装置41の表示画面の下方から、所定位置まで移動しながら、各画像が大きくなるように表示することも可能である。
そして、表示された円形の画像55a〜画像55pが所定の大きさに到達すると、円形の画像55a〜画像55pの各画像が、矩形の画像P1〜P16に切り替わる(図2(d)参照)。ここで、所定の大きさとしては、円形の画像に含まれる被写体の大きさが、一覧表示する画像に含まれる被写体の大きさであることが好ましい。つまり、円形の画像に含まれる被写体の大きさが、一覧表示する画像における被写体の大きさよりも大きくなると、円形の画像から、矩形の画像に切り替えたときに、矩形の画像における被写体の大きさが変化してしまい、画像を閲覧するユーザに違和感を与えてしまうからである。
この動画表示の際に、円形の画像のそれぞれを表示させるタイミングについては触れていないが、それぞれの円形の画像を同時に表示させる他に、それぞれの円形の画像を異なるタイミングにて表示させることができる。また、円形の画像のそれぞれが大きくなる速度を同一の速度としてもよいし、異なる速度としてもよい。また、各円形の画像が大きくなる速度は、カウンタ49におけるカウント数が大きければ大きいほど速くしてもよい。
上述した図2においては、画像一覧として表示させる画像の数を変更する場合について説明しているが、この他に、画像一覧として表示された画像の表示順序を、上述した項目のいずれかに基づいて切り替える(変更する)場合がある。このように、画像一覧として表示された画像の表示順序を、上述した項目のいずれかに基づいて切り替える場合にも、上述した動画表示を行うことができる。
以下、画像の表示態様を変更するときの処理の流れを、図3に示すフローチャートに基づいて説明する。この図3に示すフローチャートは、携帯型端末機10の表示部22に画像が表示されていることを契機に実行される。なお、表示部22に表示される画像は、ユーザが予め選択した画像ファイルから読み出したサムネイル画像であっても良いし、記憶媒体45に記憶される画像ファイルのうち、撮影日時が最も新しい画像ファイルから読み出したサムネイル画像であってもよい。
ステップS101は、携帯型端末機を連続して振動させる操作があるか否かを判定する処理である。上述したように、携帯型端末機10には、加速度センサ33が設けられている。ユーザが手にした携帯型端末機10を振動させると、携帯型端末機10には、加速度が加わる。加速度センサ33は携帯型端末機10に加わる加速度を検出し、その検出信号をCPU30に出力する。CPU30は、加速度センサ33からの検出信号に基づいて、携帯型端末機10に加わる加速度を求める。例えばユーザが携帯型端末機10を連続して振動させる操作を行った場合、所定方向の加速度と、所定方向とは逆方向の加速度とが交互に、且つ複数回、携帯型端末機10に加わる。よって、加速度センサ33からの検出信号から、所定方向の加速度と、所定方向とは逆方向の加速度とが交互に、且つ複数回、携帯型端末機10に加わっている場合、CPU30は、ステップS101の判定結果をYesとする。この場合、ステップS102に進む。一方、それ以外の場合、CPU30は、ステップS101の判定結果をNoとする。この場合、ステップS109に進む。
ステップS102は、振動した回数をカウントする処理である。この処理は、ステップS101の判定結果がYesとなる場合、つまり、ステップS101において、携帯型端末機10を振動させる操作が行われていると判定されている。よって、CPU30は、求まる所定方向の加速度のうち、閾値を越える加速度の数をカウントする。
ステップS103は、携帯型端末機を連続して振動させる操作が停止されたか否かを判定する処理である。加速度センサ33からの検出信号が停止されている場合に、CPU30は携帯型端末機10を連続して振動させる操作が停止されたと判定する。つまり、CPU30は、ステップS103の判定結果をYesとする。この場合、ステップS104に進む。一方、加速度センサ33からの検出信号が出力されている場合には、CPU30は、携帯型端末機10を連続して振動させる操作が行われていると判定する。つまり、CPU30は、ステップS103の判定結果をNoとする。この場合、ステップS102に戻る。
ステップS104は、表示する画像数を設定する処理である。ステップS103により、携帯型端末機10を連続して振動させる操作が停止されたと判定された場合に、ステップS104の処理が実行される。CPU30は、ステップS102にてカウントした回数を読み出し、表示部22に表示させる画像を変更する信号と、カウンタした回数とを表示制御回路23に出力する。表示制御回路23は、カウントした回数に基づいて、表示させる画像数を設定する。これに併せて、表示制御回路23は、表示装置41に表示する画像のレイアウト(大きさや配列順序)を設定する。
ステップS105は、動画表示を行う処理である。CPU30は、設定された画像数に基づくサムネイル画像データを記憶媒体45に記憶された画像ファイルから読み出し、バッファメモリ20に書き込む。なお、記憶媒体45に記憶された画像ファイルから読み出されるサムネイル画像データは、例えば、撮影日時など、上述した複数の項目のうち、予め設定される項目に基づいて読み出される。画像処理回路21は、バッファメモリ20に書き込まれたサムネイル画像データに対して解像度変換処理及びトリミング処理を行う。そして、画像処理回路21は、これら処理を行うことで得られた画像データを表示制御回路23に出力する。
表示制御回路23は、内蔵メモリ31から動画像データを読み出す。そして、入力される動画像データと、解像度変換処理及びトリミング処理により生成された画像データとを用いて、表示装置41を駆動制御する。これにより、画像から切り出された円形の画像が次第に大きくなる様子を示す動画表示が表示部22に表示される(図2参照)。
ステップS106は、動画像の表示をキャンセルする操作がなしか否かを判定する処理である。動画像の表示をキャンセルする方法としては、例えば操作ボタン32やタッチパネル42を用いて動画像の表示をキャンセルする操作を行う方法の他に、例えば撮像光学系16の光軸方向を軸にして、携帯型端末機10を回転させる動作を行う方法が挙げられる。
例えば表示部22の表示面に直交する直線を軸にして携帯型端末機10を回転させる操作を行う方法を用いる場合、携帯型端末機10に設けられたジャイロセンサ34からの検出信号を用いることで、携帯型端末機10の姿勢の変化を取得することができる。携帯型端末機10の姿勢の変化が携帯型端末機10を360°回転させる操作を示すものであれば、CPU30は、ステップS106の判定結果をNoとする。この場合、ステップS101に戻る。また、携帯型端末機10の姿勢の変化が携帯型端末機10を360°回転させる操作を示すものでない場合には、CPU30は、ステップS106の判定結果をYesとする。この場合、ステップS107に戻る。
ステップS107は、動画表示が終了したか否かを判定する処理である。表示制御回路23は、ステップS105にて実行した動画表示が終了したか否かを判定する。動画表示が終了した場合、表示制御回路23は、ステップS107の判定結果をYesとする。この場合、ステップS108に進む。一方、動画表示が終了していない場合、表示制御回路23は、ステップS107の判定結果をNoとする。この場合、ステップS105に戻る。
ステップS108は、画像の一覧表示を行う処理である。表示制御回路23は、バッファメモリ20に書き込まれた画像データを読み出し、読み出した画像データに基づく画像を表示装置41に表示させる。
ステップS109は、携帯型端末機を振動させる操作があるか否かを判定する処理である。ユーザが手にした携帯型端末機10を振動させる操作を行うと、加速度センサ33から検出信号がCPU30に入力される。CPU30は、検出信号に基づいて、携帯型端末機10に加えられた加速度を求める。そして、CPU30は、求めた加速度が閾値を越えているか否かを判定する。ここで示す閾値は、ステップS101にて用いた閾値と同一の値であってもよいし、異なる値であってもよい。求めた加速度が閾値を超過した場合、CPU30は、携帯型端末機10を振動させる操作が行われたと判定し、ステップS109の判定結果をYesとする。この場合、S110に進む。一方、それ以外の場合(例えば求めた加速度が閾値以下となる場合)には、CPU30は、携帯型端末機10を振動させる操作が行われていないと判定し、ステップS116に進む。
ステップS110は、表示設定を変更する処理である。表示制御回路23は、画像の表示順序を変更する。上述したように、画像の表示順序は、項目「撮影日時」、項目「画像サイズ」、項目「画素数」、項目「シャッタ速度」、項目「絞り値」、項目「ISO感度」、項目「RGB値」、項目「お気に入りレート」、項目「閲覧頻度」、項目「撮影レンズの種類」などのいれずれか1項目に基づいて設定される。そこで、画像を表示する順序として、項目「撮影日時」が選択されていた場合、表示部22に表示される画像は、記憶媒体45に記憶される画像ファイルのうち、最も撮影日時の新しい画像ファイルから読み出したサムネイル画像データ(或いは、最も撮影日時の古い画像ファイルから読み出したサムネイル画像データ)に基づいた画像から順に表示される。ここで、ステップS109にて携帯型端末機10を振動させる操作があると判定された場合には、画像の表示順序を、例えば項目「撮影日時」に基づく表示順序から項目「画像サイズ」基づく表示順序に変更する。そして、表示制御回路23は、画像の表示順序を変更した旨の信号をCPU30に出力する。なお、この表示順序の項目を切り替える順序は、予め設定されていてもよいし、ユーザが操作ボタン32やタッチパネル42を操作して設定したものであってもよい。
ステップS111は、動画表示を行う処理である。CPU30は、画像の表示順序を変更した旨の信号を受けて、記憶媒体45に記憶された画像ファイルの付帯情報から、新たに設定された項目に基づく情報を読み出し、該当する画像ファイルのサムネイル画像データを読み出す。例えば項目「画像サイズ」に新たに設定された場合には、CPU30は、記憶媒体45に記憶された画像ファイルの付帯情報から画像サイズの情報を読み出す。そして、CPU30は、画像サイズの大きい画像ファイルに付帯されたサムネイル画像データを読み出す。そして、CPU30は、読み出したサムネイル画像データをバッファメモリ20に書き込む。画像処理回路21は、バッファメモリ20に書き込まれたサムネイル画像データに対して解像度変換処理やトリミング処理を施す。そして、生成された画像データをバッファメモリ20に書き込む。表示制御回路23は、内蔵メモリ31に記憶された動画像データの他、バッファメモリ20に記憶された画像データを用いて、画像が次第に大きくなる様子を示すアニメーション表示を動画表示として表示装置41に表示する。
ステップS112は、動画表示のキャンセル操作がなしか否かを判定する処理である。動画像の表示をキャンセルする方法としては、ステップS106と同様に、表示部22の表示面に直交する直線を軸にして、携帯型端末機10を360°回転させる操作を行う方法が挙げられる。CPU30は、ジャイロセンサ34からの検出信号に基づいて、携帯型端末機10が表示部22の表示面に直交する直線を軸にして360°回転したか否かを判定する。携帯型端末機10が360°回転した場合、CPU30は、ステップS112の判定結果をNoとする。この場合、ステップS111に戻る。また、携帯型端末機10が360°回転していない場合には、CPU30は、ステップS112の判定結果をYesとする。この場合、ステップS113に進む。
ステップS113は、動画表示が終了したか否かを判定する処理である。表示制御回路23は、ステップS111にて実行した動画表示が終了したか否かを判定する。動画表示が終了した場合、表示制御回路23は、ステップS113の判定結果をYesとする。この場合、ステップS114に進む。一方、動画表示が終了していない場合、表示制御回路23は、ステップS113の判定結果をNoとする。この場合、ステップS111に戻る。
ステップS114は、画像の一覧表示を行う処理である。表示制御回路23は、バッファメモリ20に書き込まれた画像データを読み出し、読み出した画像データに基づく画像を表示装置41に表示する。これにより、変更された項目に基づいた表示順序にて、画像の一覧が表示される。
ステップS115は、携帯型端末機を振動させる操作がなしか否かを判定する処理である。加速度センサ33からの検出信号から得られる加速度が閾値を超過した場合、CPU30は、携帯型端末機10を振る動作が行われたと判定し、ステップS115の判定結果をNoとする。この場合、S110に進む。一方、求めた加速度が閾値以下となる場合、CPU30は、携帯型端末機10を振動させる操作が行われていないと判定し、ステップS116に進む。
ステップS116は、元の画像表示に戻す操作がないか否かを判定する処理である。操作ボタン32又はタッチパネル42の操作を受けて、画像表示に戻すことを意図しない操作である場合、CPU30は、ステップS116の判定結果をYesとする。この場合、ステップS117に進む。
一方、操作ボタン32又はタッチパネル42の操作が元の画像表示に戻すことを意図した操作である場合、CPU30は、ステップS116の判定処理をNoとする。この場合、ステップS101に戻る。このステップS101に戻る過程で、表示部22に表示された画像が、元の画像表示に変更される。この表示の際には、動画表示を用いて変更してもよいし、現在表示されている画像から元の画像へと直接に切り替えるようにしてもよい。
ステップS117は、画像表示を終了する操作があるか否かを判定する処理である。操作ボタン32又はタッチパネル42の操作が、画像表示を終了することを意図した操作である場合、CPU30は、ステップS117の判定結果をYesとする。この場合、画像表示が終了するので、このフローチャートの処理が終了する。一方、操作ボタン32又はタッチパネル42の操作が、画像表示を終了することを意図した操作でない場合や、これら操作部材の操作がない場合には、CPU30は、ステップS117の判定結果をNoとする。この場合、ステップS109に戻る。
このようにして、携帯型端末機10に設けられた表示部22に画像を表示した状態で、表示する画像の数を変更する場合や、その表示順序を変更する場合など、ユーザが意図する画像の表示態様に併せる場合には、単に携帯型端末機10を振る動作を行えば済むので、操作ボタン32を複数回操作することをせずとも、容易に画像の表示態様を変更することが可能となる。
上述した第1実施形態では、携帯型端末機10を連続して振動させた場合に、表示する画像の数を変更する場合について説明しているが、これに限定される必要はなく、携帯型端末機10を連続して振動させた場合に、連続して振動した回数と、携帯型端末機10が振動する方向とを考慮して、表示部22における画像の表示態様を変更することも可能である。例えば、携帯型端末機10を、まず下方に向けて振ることで携帯型端末機10を振動させた場合には、表示する画像の数を減少させ、携帯型端末機10をまず上方に向けて振ることで携帯型端末機10を振動させた場合には、表示する画像の数を増加させるなど適宜設定することができる。
また、項目毎に表示順序を変更する場合も同様であり、例えば携帯型端末機10を、携帯型端末機10まず下方に向けて振ることで携帯型端末機10を振動させた場合には表示順序を降順に表示し、携帯型端末機10をまず上方に向けて振ることで携帯型端末機10を振動させた場合には表示順序を昇順に切り替えることも可能である。また、この場合は、画像の表示順序を変更するだけでなく、表示順序の際に用いる項目を切り替える場合も同様にして切り替えることができる。なお、項目毎に表示順序を変更する場合には、初めに携帯型端末機10を振る方向(加速度を与える方向)のそれぞれに対して、表示順序を変更する際の項目を予め割り当てておくことも可能である。
第1実施形態では、表示部22において実行される動画表示が終了した後に画像の一覧表示を行い、動画表示の際にキャンセル操作が行われた場合に、動画表示を停止し、元の画像を表示している。しかしながら、これに限定される必要はなく、例えば動画表示を行っている際に、ユーザによる操作ボタン32やタッチパネル42の操作が行われることを契機にして、動画像の表示を停止させ、画像の一覧表示を表示させてもよい。この場合、動画表示が開始されてから例えば10秒など、所定時間が経過するまで、操作ボタン32やタッチパネル42の操作が行われない場合に、動画像の表示を停止し、元の画像を表示させることも可能である。
第1実施形態では、画像を一覧表示した後の画像の表示順序を変更する場合にも、動画表示を行うようにしているが、これに限定される必要はなく、画像の表示順序を変更する場合には、元の画像の一覧表示から、新たに設定された表示順序に基づいた画像の一覧表示に直接切り替えてもよい。
第1実施形態では、携帯型端末機10を振動させることで、表示部22に表示する画像の表示態様を変更するようにしているが、これに限定される必要はなく、タッチパネル42の入力操作に基づいて、表示部22に表示する画像の表示態様を変更することも可能である。以下、タッチパネル42の入力操作に基づいて、表示部22に表示する画像の表示態様を変更する場合を、第2実施形態と称して説明する。
<第2実施形態>
この第2実施形態における携帯型端末機10の構成は、第1実施形態における携帯型端末機10の構成と同一の構成にて実施することができる。よって、第2実施形態における携帯型端末機10における各部の符号については、第1実施形態と同一の符号を用いて説明する。
上述したように、第2実施形態は、携帯型端末機10に設けられたタッチパネル42を用いた入力操作によって表示する画像の表示態様を変更する。ここで、タッチパネル42の入力操作とは、例えばタッチパネル42に触れた指を所定方向に往復移動させる、所謂スクラッチ操作が挙げられる。そこで、第2実施形態の携帯型端末機10は、CPU30に設けられたカウンタ49により、タッチパネル42を用いたスクラッチ操作の回数をカウントする。
図4に示すように、例えば表示部22に1枚の画像P17が表示されている場合、ユーザはタッチパネル42を用いたスクラッチ操作を連続して行う。このスクラッチ操作を停止すると、例えばスクラッチ操作を連続して行った回数に合わせた数の画像が一覧表示される。この画像の一覧表示の際に、第1実施形態と同様に、表示する画像の一部の領域が次第に大きくなっていく様子、言い換えれば泡が大きくなっていく様子を示す動画表示が行われる。
以下、画像の表示態様を変更する場合の処理の流れを図5に示すフローチャートに基づいて説明する。図5に示すフローチャートは、画像が表示されたことを契機に実行される。
ステップS201は、スクラッチ操作があるか否かを判定する処理である。タッチパネル42は、ユーザの指が触れたことを検知したときに、その位置を示す信号を出力している。つまり、ユーザは、指がタッチパネル42に触れた状態で指を往復移動させると、タッチパネル42は、指が触れた位置を示す信号を出力する。これを受けて、コントローラ24は、タッチパネル42にて検知された位置座標を示す情報(位置情報)をCPU30に出力する。CPU30は、コントローラ24から出力される位置情報を用いて、タッチパネル42によって検知される指の軌跡を求めることができる。CPU30は、求めた指の移動軌跡から、連続したスクラッチ操作であるか否かを判定する。
ここで、タッチパネル42における所定方向への移動に対して30°以内で該所定方向とは逆方向への移動からなる往復移動からなる入力操作が1秒間で2往復以上実行された場合に、CPU30は、タッチパネル42への入力操作がスクラッチ操作であると判定する。この場合、CPU30は、ステップS201の判定結果をYesとし、ステップS202に進む。一方、連続したスクラッチ操作でないと判定した場合、CPU30は、ステップS201の判定結果をNoとする。この場合、ステップS209に進む。
ステップS202は、スクラッチされた回数をカウントする処理である。CPU30は、ステップS201において実行されたスクラッチ操作における、往復動作の回数をカウントする。
ステップS203は、スクラッチ操作が停止したか否かを判定する処理である。タッチパネル42による指の接触が解除されると、タッチパネル42による検知信号が停止される。よって、コントローラ24からCPU30に向けた位置情報の出力が停止される。よって、CPU30は、コントローラ24から位置情報の出力が停止された場合に、ステップS203の判定結果をYesとする。この場合、S204に進む。一方、コントローラ24から位置情報が出力されている場合には、CPU30は、ステップS203の判定結果をNoとする。この場合、ステップS202に進む。
ステップS204は、表示する画像数を設定する処理である。ステップS204の処理は、ステップS104と同様の処理であるので、ここでは省略する。
ステップS205は、動画表示を行う処理である。このステップS205の処理は、ステップS105と同様の処理であるので、ここでは省略する。このステップS205の処理を行うことで、表示する画像が徐々に拡大されていく、言い換えれば、泡が次第に大きくなる様子を表す動画表示が表示部22に表示される。
ステップS206は、動画表示のキャンセル操作がなしか否かを判定する処理である。このステップS206の判定処理は、ステップS106と同様の処理である。動画表示のキャンセル操作がない場合には、CPU30は、ステップS206の判定処理をYesとする。この場合、ステップS207に進む。一方、動画表示のキャンセル操作がある場合には、CPU30は、ステップS206の判定結果をNoとする。この場合、ステップS201に戻る。なお、動画像の表示をキャンセルする方法としては、例えば操作ボタン32を用いて動画像の表示をキャンセルする操作を行う方法の他に、例えば表示部22の表示面に直交する直線を軸にして、携帯型端末機10を360°回転させる動作を行う方法が挙げられる。
ステップS207は、動画表示が終了したか否かを判定する処理である。表示制御回路23は、ステップS205にて実行した動画表示が終了したか否かを判定する。動画表示が終了した場合、表示制御回路は、ステップS207の判定結果をYesとする。この場合、ステップS208に進む。一方、動画表示が終了していない場合、表示制御回路23は、ステップS207の判定結果をNoとする。この場合、ステップS205に戻る。
ステップS208は、画像の一覧表示を行う処理である。表示制御回路23は、バッファメモリ20に書き込まれた画像データを読み出し、読み出した画像データに基づく画像を表示装置41に表示させる。
ステップS209は、スクラッチ操作があるか否かを判定する処理である。携帯型端末機10のタッチパネル42に指を触れ、指を往復移動させる動作を行うと、タッチパネル42からコントローラ24に検出信号が出力される。コントローラ24は、検出信号から位置情報を取得し、CPU30に出力する。CPU30は、入力される位置情報から、ユーザの指によるタッチパネル42への入力操作が、スクラッチ操作であるか否かを判定する。例えば、タッチパネル42への入力操作がスクラッチ操作であると判定された場合、CPU30は、ステップS209の判定結果をYesとする。この場合、ステップS210に進む。一方、タッチパネル42への入力操作がスクラッチ操作でないと判定された場合、CPU30は、ステップS209の判定結果をNoとする。この場合、ステップS216に進む。
ステップS210は、表示設定を変更する処理である。このステップS210の処理は、ステップS110と同一の処理である。上述したように、画像の表示順序は、項目「撮影日時」、項目「画像サイズ」、項目「画素数」、項目「シャッタ速度」、項目「絞り値」、項目「ISO感度」、項目「RGB値」、項目「お気に入りレート」、項目「閲覧頻度」、項目「撮影レンズの種類」などのいれずれか1項目に基づいて設定される。そこで、画像を表示する順序として、項目「撮影日時」が選択されていた場合、表示部2222に表示される画像は、記憶媒体45に記憶される画像ファイルのうち、最も撮影日時の新しい画像ファイルから読み出したサムネイル画像データ(或いは、最も撮影日時の古い画像ファイルから読み出したサムネイル画像データ)に基づいた画像から順に表示される。スクラッチ操作があると判定された場合には、画像の表示順序を、項目「撮影日時」に基づく表示順序から項目「画像サイズ」基づく表示順序に変更する。そして、表示制御回路は、画像の表示順序を変更した旨の信号をCPU30に出力する。なお、この表示順序の項目を切り替える順序は、予め設定されていてもよいし、ユーザが操作ボタン32やタッチパネル42を操作して設定したものであってもよい。
ステップS211は、動画表示を行う処理である。このステップS211の処理は、ステップS111と同一の処理である。CPU30は、画像の表示順序を変更した旨の信号を受けて、記憶媒体45に記憶された画像ファイルの付帯情報から、新たに設定された項目に基づく情報を読み出し、該当する画像ファイルのサムネイル画像データを読み出す。例えば項目「画像サイズ」に新たに設定された場合には、CPU30は、記憶媒体45に記憶された画像ファイルの付帯情報から画像サイズの情報を読み出す。そして、CPU30は、画像サイズの大きい画像ファイルに付帯されたサムネイル画像データを読み出す。そして、CPU30は、読み出したサムネイル画像データをバッファメモリ20に書き込む。画像処理回路21は、バッファメモリ20に書き込まれたサムネイル画像データに対して解像度変換処理やトリミング処理を施す。そして、生成された画像データをバッファメモリ20に書き込む。表示制御回路23は、内蔵メモリ31に記憶された動画像データの他、バッファメモリ20に記憶された画像データを用いて、画像が次第に大きくなる様子を示す動画表示を表示装置41に表示する。
ステップS212は、動画表示のキャンセル操作がないか否かを判定する処理である。ステップS206と同様に、動画像の表示をキャンセルする方法としては、例えば操作ボタン32を用いて動画像の表示をキャンセルする操作を行う方法の他に、例えば撮像光学系の光軸L方向を軸にして、携帯型端末機10を回転させる動作を行う方法が挙げられる。これら動作のいずれかが実行された場合、CPU30は、ステップS212の判定結果をNoとする。この場合、ステップS211に戻る。また、上述した操作が行われない場合には、CPU30は、ステップS212の判定結果をYesとする。この場合、ステップS213に進む。
ステップS213は、動画表示が終了したか否かを判定する処理である。表示制御回路23は、ステップS211にて実行した動画表示が終了したか否かを判定する。動画表示が終了した場合、表示制御回路23は、ステップS213の判定結果をYesとする。この場合、ステップS214に進む。一方、動画表示が終了していない場合、表示制御回路23は、ステップS213の判定結果をNoとする。この場合、ステップS211に戻る。
ステップS214は、画像の一覧表示を行う処理である。表示制御回路23は、バッファメモリ20に書き込まれた画像データを読み出し、読み出した画像データに基づく画像を表示装置41に表示する。これにより、変更された項目に基づいた表示順序にしたがって、画像一覧が表示される。
ステップS215は、スクラッチ操作がなしか否かを判定する処理である。入力される位置情報からスクラッチ操作が実行されていることを判別できる場合、CPU30は、ステップS215の判定結果をNoとする。この場合、S210に進む。一方、入力される位置情報からスクラッチ操作が実行されていないと判別できる場合や、位置情報が入力されていない場合、CPU30は、スクラッチ操作が行われていないと判定し、ステップS216に進む。
ステップS216は、元の画像表示に戻す操作がないか否かを判定する処理である。操作ボタン32又はタッチパネル42の操作が、初期の画像表示に戻すことを意図しない操作である場合、CPU30は、ステップS216の判定結果をYesとする。この場合、ステップS217に進む。
一方、操作ボタン32又はタッチパネル42の操作が初期の画像表示に戻すことを意図した操作である場合、CPU30は、ステップS216の判定処理をNoとする。この場合、ステップS201に戻る。このステップS201に戻る過程で、表示部22に表示された画像が、初期に表示された画像に変更される。この表示の際には、上述した動画表示を用いて変更してもよいし、現在表示されている画像から、初期に表示された画像に切り替えるようにしてもよい。
ステップS217は、画像表示を終了する操作があるか否かを判定する処理である。操作ボタン32又はタッチパネル42の操作が、画像表示を終了することを意図した操作である場合、CPU30は、ステップS217の判定結果をYesとする。この場合、画像表示が終了するので、このフローチャートの処理が終了する。一方、操作ボタン32又はタッチパネル42の操作が、画像表示を終了することを意図した操作でない場合や、これら操作部材の操作がない場合には、CPU30は、ステップS217の判定結果をNoとする。この場合、ステップS209に戻る。
このようにして、携帯型端末機10に設けられた表示部22に画像を表示した状態で、表示する画像の数を変更する場合や、その表示順序を変更する場合など、ユーザが意図する画像の表示態様に併せる場合には、タッチパネル42に触れてスクラッチ操作を行えば済むので、操作ボタン32を複数回操作することをせずとも、容易に画像の表示態様を変更することが可能となる。
上述した第2実施形態では、携帯型端末機10の表示部22に設けられたタッチパネル42上でスクラッチ操作が実行された場合に、表示する画像の数を変更する場合について説明しているが、これに限定される必要はなく、スクラッチ操作が実行された場合に、スクラッチ操作における往復動作の回数と、スクラッチ操作における往復動作が行われた方向とを考慮して、表示部22における画像の表示態様を変更することも可能である。例えば携帯型端末機10の下方への移動から上方への移動との往復動作からなるスクラッチ操作の場合には、表示する画像の数を減少させ、携帯型端末機10の上方への移動から下方への移動との往復動作からなるスクラッチ操作の場合には、表示する画像の数を増加させるなど適宜設定することができる。
また、項目毎に表示順序を変更する場合も同様であり、例えば携帯型端末機10の下方への移動から携帯型端末機10の上方への移動との往復動作からなるスクラッチ操作の場合には表示順序を降順に表示し、携帯型端末機10の下方への移動から上方への移動との往復動作からなるスクラッチ操作の場合には表示順序を昇順に切り替えることも可能である。なお、項目毎に表示順序を変更する場合には、スクラッチ操作の方向によって、表示順序を変更する際の項目を予め割り当てておくことも可能である。
第2実施形態では、第1実施形態と同様に、表示部22において実行される動画表示が終了した後に画像の一覧表示を行い、動画表示の際にキャンセル操作が行われた場合に、動画表示を停止し、元の画像を表示している。しかしながら、これに限定される必要はなく、例えば動画表示を行っている際に、ユーザによる操作ボタン32やタッチパネル42の操作が行われることを契機にして、動画像の表示を停止させ、画像の一覧表示を表示させてもよい。この場合、動画表示が開始されてから例えば10秒など、所定時間が経過するまで、操作ボタン32やタッチパネル42の操作が行われない場合に、動画像の表示を停止し、元の画像を表示させることも可能である。
第2実施形態においては、第1実施形態と同様に、画像の表示態様として、表示装置41の画面全体に表示する画像数の変更する場合について取り上げている。しかしながら、タッチパネル42のスクラッチ操作の有無を判定し画像の表示態様を変更する場合、単に画面全体に表示する画像数を変更する場合の他に、複数の画像のうち、いずれかの画像が表示される領域に対してスクラッチ操作することで、そのスクラッチ操作が行われた領域に複数の画像を表示させることも可能である。
図6(a)に示すように、4枚の画像P17、P18、P19、P20が表示されているときに、画像P20が表示されている領域においてスクラッチ操作が行われた場合、画像P20が表示される領域に、スクラッチ操作された画像P20と共通する情報を有する画像を表示することができる。ここで、共通する情報としては、例えば、第1実施形態で画像の表示順序の際に説明した複数の項目に対する情報である。この場合、画像P20の範囲に表示される画像は、複数の項目のうち、共通する項目の数が多い順から表示する。これにより、図6(b)に示すように、スクラッチ操作された回数に基づいた数の画像が、画像P20が表示された領域内に表示される。なお、共通の情報を有する画像がない場合には、元の画像を表示すればよい。
また、表示部22に表示される複数の画像のうち、1枚の画像が表示される領域内でスクラッチ操作を行う他に、例えば2枚の画像がそれぞれ表示される領域内で、同時にスクラッチ操作を行う場合も考えられる。
図7(a)に示すように、4枚の画像P17、P18、P19、P20が表示されているときに、ユーザが画像P18と画像P19とが表示される領域でスクラッチ操作を行うと、画像P18が表示される領域と、画像P19が表示される領域に、これら画像のそれぞれに共通となる情報を有する画像が表示される(図7(b)参照)。この場合も、画像のそれぞれに共通する情報がない場合には、元の画像を表示すればよい。
以下、表示される複数の画像のうち、いずれかの画像が表示される領域においてスクラッチ操作が行われたときに、画像の表示態様を変更する処理の流れについて図8のフローチャートに基づいて説明する。ここで、図8のフローチャートは、表示部22に複数の画像が表示されることを契機に実行される。
ステップS301は、1つの画像が配置される領域内でスクラッチ操作があるか否かを判定する処理である。ユーザの指によるスクラッチ操作は、タッチパネル42にて検出され、コントローラ24を介して、スクラッチ操作に基づく位置情報がCPU30に出力される。表示制御回路23は、表示される画像の位置情報をCPU30に出力する。CPU30は、表示制御回路23からの位置情報と、コントローラ24からの位置情報とを用いて、スクラッチ操作が、表示された画像のいずれかの領域に対して行われているか否かが判定される。図6(a)に示すように、例えば画像P20が表示される領域など、1つの画像が表示される領域内でスクラッチ操作が行われた場合には、CPU30は、ステップS301の判定結果をYesとし、ステップS302に進む。一方、それ以外の場合には、CPU30は、ステップS301の判定結果をNoとし、ステップS303に進む。
ステップS302は、スクラッチ操作された領域に表示された画像と共通の情報を有する画像ファイルを特定する処理である。CPU30は、スクラッチ処理された領域に配置された画像の元になる画像ファイルの付帯情報を記憶媒体45から読み出す。CPU30は、読み出した画像ファイルの付帯情報と、共通の情報を有する画像ファイルを記憶媒体45に記憶された画像ファイルから特定する。そして、CPU30は、特定した画像ファイルのファイル名の一覧を示すデータを生成する。
ステップS301の判定結果がNoとなる場合、ステップS303に進む。
ステップS303は、2枚の画像が配置される領域内でスクラッチ操作が同時行われたか否かを判定する処理である。タッチパネル42からの検出信号が複数同時に出力されると、コントローラ24は、それぞれの検出信号に対する位置情報をCPU30に出力する。また、表示制御回路23は、表示される画像の位置情報をCPU30に出力する。CPU30は、これら位置情報を用いて、異なる2つの画像が配置される領域内で、スクラッチ操作が同時に実行されたか否かを判定する。図7(a)に示すように、例えば画像P18及び画像P19が表示される領域など、2つの画像が表示される領域内でスクラッチ操作が同時に行われた場合には、CPU30は、ステップS303の判定結果をYesとし、ステップS304に進む。一方、それ以外の場合には、CPU30は、ステップS303の判定結果をNoとし、ステップS312に進む。
ステップS304は、スクラッチ操作された2枚の画像と共通の情報を有する画像ファイルを特定する処理である。CPU30は、スクラッチ操作された領域のそれぞれに表示された画像の元になる画像ファイルの付帯情報を記憶媒体45から読み出す。CPU30は、読み出した画像ファイルの付帯情報から、共通する付帯情報を特定する。CPU30は、記憶媒体45に記憶される画像ファイルのうち、特定された付帯情報と共通する情報となる付帯情報を有する画像ファイルを特定する。CPU30は、特定した画像ファイルのファイル名の一覧を示すデータを生成する。
ステップS305は、スクラッチされた画像が表示された領域内で動画表示を行う処理である。このステップS305の処理はステップS111及びステップS211と同一の処理である。この処理を行うことで、スクラッチ操作が行われた画像が配置される領域内で、動画表示が実行される。
ステップS306は、動画表示をキャンセルする操作がないか否かを判定する処理である。動画像の表示をキャンセルする方法としては、例えば操作ボタン32を用いて動画像の表示をキャンセルする操作を行う方法の他に、例えば撮像光学系の光軸(L)方向を軸にして、携帯型端末機10を回転させる動作を行う方法が挙げられる。これら動作のいずれかが実行されない、言い換えれば動画像の表示をキャンセルする操作が行われていない場合、CPU30は、ステップS306の判定結果をYesとする。この場合、ステップS308に進む。一方、動画表示をキャンセルする操作がある場合には、CPU30は、ステップS306の判定結果をNoとする。この場合ステップS311に進む。
ステップS307は、動画表示が終了したか否かを判定する処理である。表示制御回路23は、ステップS305にて実行した動画表示が終了したか否かを判定する。動画表示が終了した場合、表示制御回路23は、ステップS307の判定結果をYesとする。この場合、ステップS308に進む。一方、動画表示が終了していない場合、表示制御回路23は、ステップS307の判定結果をNoとする。この場合、ステップS305に戻る。
ステップS308は、スクラッチ操作された画像が表示される領域内で画像を一覧表示する処理である。CPU30は、記憶媒体45に記憶される画像ファイルのうち、ステップS302又はステップS304において生成したデータに基づく画像ファイルに付帯されるサムネイル画像データを読み出す。CPU30は、読み出したサムネイル画像データをバッファメモリ20に一時記憶する。画像処理回路21は、バッファメモリ20に記憶されたサムネイル画像データに対して解像度変換処理を実行する。ここで示す解像度変換処理は、スクラッチ操作された画像が配置される領域内に画像一覧を表示させるために、読み出したサムネイル画像データに基づく画像の解像度を変更する処理である。この解像度変換処理を施したサムネイル画像データは、表示制御回路23に出力される。表示制御回路23は、解像度変換処理を施したサムネイル画像データを用いて、スクラッチ操作された画像が配置される領域内に画像一覧を表示する。
ステップS309は、スクラッチ操作がないか否かを判定する処理である。入力される位置情報からスクラッチ操作が実行されていることを判別できる場合、CPU30は、ステップS309の判定結果をNoとする。この場合、S310に進む。一方、入力される位置情報からスクラッチ操作が実行されていないと判別できる場合や、位置情報が入力されていない場合、CPU30は、スクラッチ操作が行われていないと判定し、ステップS312に進む。
ステップS310は、元の画像表示に戻す操作があるか否かを判定する処理である。操作ボタン32又はタッチパネル42の操作が、元の画像表示に戻すことを意図する操作である場合、CPU30は、ステップS310の判定結果をYesとする。この場合、ステップS311に進む。一方、操作ボタン32又はタッチパネル42の操作が、元の画像表示に戻すことを意図しない操作である場合、CPU30は、ステップS310の判定結果をNoとする。この場合、ステップS312に進む。
ステップS311は、元の画像を表示する処理である。表示制御回路23は、スクラッチ操作された画像が配置される領域内に、元の画像を表示する。
ステップS312は、画像表示を終了する操作があるか否かを判定する処理である。操作ボタン32又はタッチパネル42の操作が、画像表示を終了することを意図した操作である場合、CPU30は、ステップS312の判定結果をYesとする。この場合、画像表示が終了するので、このフローチャートの処理が終了する。一方、操作ボタン32又はタッチパネル42の操作が、画像表示を終了することを意図した操作でない場合や、これら操作部材の操作がない場合には、CPU30は、ステップS312の判定結果をNoとする。この場合、ステップS301に戻る。
このようにして、携帯型端末機10に設けられた表示部2222に画像を表示した状態で、表示する画像のいずれかと共通の情報を有する画像を表示する場合も、タッチパネル42へのスクラッチ操作を行えば済むので、操作ボタン32を複数回操作することをせずとも、容易に画像の表示態様を変更することが可能となる。
第2実施形態においては、ポインティングデバイスとしてタッチパネル42を備えた携帯型端末機を例に取り上げているが、これに限定される必要はなく、例えば一般に普及しているパーソナルコンピュータ(PC)においても、第2実施形態の動作を実施することができる。つまり、PCにおいては、ポインティングデバイスとしてタッチパネル42ではなく、マウスが一般的に使用されている。このマウスは、PCにおける表示部22に表示されるポインタを移動させるものである。よって、表示部22に画像が表示されたときに、マウスをドラック操作しながら、マウスを所定方向に往復移動させる操作を行う。このマウスの往復移動させる操作が行われたときに、PC内において、マウスの往復移動が1秒間に2往復以上された場合に、スクラッチ操作が行われたと判定する。この場合も、ドラックされたマウスの所定方向の移動軌跡に対して、所定方向とは逆方向の移動軌跡とのなす角度が30度以内となる場合にスクラッチ操作が行われたとし、そのスクラッチ操作の回数をカウントすればよい。
上述した実施形態では、表示装置の一例として、カメラ機能付きの携帯型端末機を例に取り上げているが、この他に、デジタルカメラに適用することが可能である。
また、この他に、図3、図5及ぶ図8に示すフローチャートの処理の流れをコンピュータに実行させることが可能な制御プログラムであってもよい。この制御プログラムは、例えば不揮発性のメモリカードや、光学ディスク、磁気ディスクなどのコンピュータにて読み取ることが可能な記憶媒体に記憶されていることが好ましい。