JP2014137616A - 表示制御装置、表示制御システム及び表示制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】判定対象物の位置に応じて表示装置50の表示画面上のポインタの表示位置を制御するポインタ制御部11と、前記表示画面上における前記ポインタの位置を取得するポインタ位置取得部12と、前記表示画面上における操作対象要素の位置を取得する要素位置取得部13と、前記操作対象要素に対する前記ポインタの位置遷移に基づいて、前記操作対象要素の表示を変更する表示制御部15と、を備える。
【選択図】図1
Description
空間ジェスチャ技術は、例えば、手を移動させた方向にカーソルを移動させることにより、マウスやキーボードよりも高い直観性を実現することができる。
1つの側面では、本発明は、効率的な画面表示制御を行なうことを目的とする。
なお、前記目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本発明の他の目的の1つとして位置付けることができる。
〔A〕実施形態の一例
〔A−1〕ハードウェア構成
図1は、実施形態の一例としての表示制御システムのハードウェア構成を示す図である。
これらのCPU10、メモリ20、HDD30、入力装置40、表示装置50及び媒体読取装置60は、例えば、バス線BSを介して通信可能に接続されている。
入力装置40は、オペレータによる各種の入力操作を検知する。オペレータは、入力装置40に向かって手などの身体(判定対象物)を動かすことにより、表示装置50に表示されるポインタPTを移動させる。入力装置40は、判定対象物の動きを検知する機能を有し、例えば、距離センサ、単眼カメラ又はステレオカメラとこれらが読み取った情報を処理する装置である物体トラッキング装置とを組み合わせたものである。また、入力装置40は、例えば、ジャイロセンサ、加速度センサ又は超音波を用いて位置取得を行なえる端末としても良く、種々変形して実施することができる。
媒体読取装置60は、記録媒体RMが装着可能に構成される。媒体読取装置60は、記録媒体RMが装着された状態において、記録媒体RMに記録されている情報を読み取り可能に構成される。本例では、記録媒体RMは可搬性を有する。記録媒体RMは、コンピュータ読取可能な記録媒体であって、例えば、フレキシブルディスク,CD(CD−ROM,CD−R,CD−RW等),DVD(DVD−ROM,DVD−RAM,DVD−R,DVD+R,DVD−RW,DVD+RW,HD DVD等),ブルーレイディスク,磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク、又は、半導体メモリ等である。
そして、表示制御システム1のCPU10が、表示制御プログラムを実行することにより、ポインタ制御部11、ポインタ位置取得部12、要素位置取得部13、判定部14及び表示制御部15として機能する。
ポインタ位置取得部12は、ポインタ制御部11によって算出されたポインタPTの座標pを取得する。また、ポインタ位置取得部12は、取得したポインタPTの座標pを位置情報として、メモリ20に格納する。
図2は、実施形態の一例としての表示制御システムにおけるウィジェットに対する操作意図の有無の判定条件を説明する図である。
図2に示す例においては、表示画面上には、ポインタPT及び円形のウィジェットwが表示されている。なお、ポインタPTは、点p上に位置しているものとする。
点pからベクトルv方向に引いた半直線がウィジェットwと交わる場合には、判定部14は、ウィジェットwに対する操作意図があると判定する。すなわち、表示制御部15は、ウィジェットwの表示を維持する。
角θ1又はθ2が閾値Tよりも小さい場合には、判定部14は、ウィジェットwに対する操作意図があると判定する。すなわち、表示制御部15は、ウィジェットwの表示を維持する。
すなわち、以下の(1)〜(3)の判定のうち少なくとも1つに該当する場合には、判定部14は、ウィジェットwに対する操作意図があると判定する。
(2)点pからベクトルv方向に引いた半直線がウィジェットwと交わる。
(3)角θ1又はθ2が閾値Tよりも小さい。
一方、上記(1)〜(3)の判定のいずれにも該当しない場合には、判定部14は、ウィジェットwに対する操作意図がないと判定する。
図3は、実施形態の一例としての表示制御システムにおける表示制御処理を示すフローチャートである。
上述の如く構成された実施形態の一例としての表示制御システム1における表示制御処理を、図3に示すフローチャート(ステップA10〜A40)に従って説明する。
要素位置取得部13は、表示装置50の表示画面上におけるウィジェット(操作対象要素)wの位置を取得する(ステップA20)。
ウィジェットwに対する操作意図がない場合には(ステップA30のNOルート参照)、表示制御部15は、ウィジェットwを表示画面上から非表示にして(ステップA40)、表示制御処理を終了する。
〔A−4〕効果
このように、実施形態の一例としての表示制御システム1によれば、ポインタPTの位置や速度、移動方向の変化を位置遷移情報として取得することにより、判定部14は、ウィジェットwに対する操作意図を判定することができる。
更に、画面上に複数のウィジェットwがある場合でも、判定部14がポインタPTの位置や速度、移動方向の変化を位置遷移情報として取得し、各ウィジェットwの位置と比較することで、表示制御部15は、各ウィジェットwの表示/非表示を適切に切り替えることができる。
開示の技術は上述した実施形態に限定されるものではなく、本実施形態の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。本実施形態の各構成及び各処理は、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせてもよい。
〔B−1〕第1変形例
本実施形態の第1変形例においては、上述した実施形態の一例としての表示制御システム1におけるウィジェットwの判定条件に加えて、ポインタPTからウィジェットwへの方向に直交する成分方向のポインタPTの速さも判定条件とする。
判定部14は、ポインタPTの速さ|v|のx成分|vx|が、閾値として任意に定められた速さKよりも大きいかを判定する。
一方、ポインタPTの速さ|v|のx成分|vx|が、閾値として任意に定められた速さKよりも大きくない場合には、判定部14は、ウィジェットwに対する操作意図があると判定する。そして、表示制御部15は、ウィジェットwの表示を維持する。
このように、実施形態の第1変形例としての表示制御システム1によれば、上述した実施形態の一例と同様の作用効果を得ることができる他、以下の効果を奏することができる。
〔B−2〕第2変形例
本実施形態の第2変形例においては、上述した実施形態の一例としての表示制御システム1におけるウィジェットwの判定条件に加えて、ウィジェットwとポインタPTの座標pとの距離も判定条件とする。
ここで、ポインタPTの初期位置をp0、座標pとウィジェットwとのユークリッド距離をd(p,w)とする。なお、ポインタPTの初期位置とは、ウィジェットwが表示された瞬間におけるポインタの位置のことである。
d(p,w)+d(p,p0)<D・・・(1)
を算出する。ここで、Dは、ウィジェットwの大きさに基づいて任意に設定される定数である。なお、d(p,w)及びd(p,p0)には、それぞれ重み付けをしても良い。また、上記式(1)においては、ユークリッド距離を用いて判定条件を定義したが、例えば、マンハッタン距離を用いて判定条件を定義しても良い。
一方、上記式(1)が成り立たない場合には、判定部14は、ウィジェットwに対する操作意図がないと判定する。そして、表示制御部15は、ウィジェットwを非表示にする。
判定部14がウィジェットwとポインタPTの座標pとの距離を判定条件とすることにより、表示制御部15は、ウィジェットwの表示/非表示の切り替えをより細かく行なうことができる。
本実施形態の第3変形例においては、上述した実施形態の一例としての表示制御システム1におけるウィジェットwの判定条件に加えて、ウィジェットwに対して事前に特定の領域Sを設定し、その領域Sの内側にポインタPTがあるか否かも判定条件とする。
ここで、領域Sは、ポインタPTの初期位置とウィジェットwとを含むように定義する。
ポインタPTが領域Sの内側にある場合には、判定部14は、ウィジェットwに対する操作意図があると判定する。そして、表示制御部15は、ウィジェットwの表示を維持する。
一方、ポインタPTが領域Sの内側にない場合には、判定部14は、ウィジェットwに対する操作意図がないと判定する。そして、表示制御部15は、ウィジェットwを非表示にする。
このように、実施形態の第3変形例としての表示制御システム1によれば、上述した実施形態の一例と同様の作用効果を得ることができる他、以下の効果を奏することができる。
〔B−4〕第4変形例
図4は、実施形態の第4変形例としての表示制御システムにおけるウィジェットの判定条件算出手法を説明する図である。
上述した実施形態の一例においては、ポインタPTに対して上方向にウィジェットwが位置する場合には、ポインタPTがy軸正の方向(下方向)に移動すると、判定部14は、ウィジェットwに対する操作意図がないと判定している。
そこで、本第4変形例においては、図2に示したウィジェットwの判定条件算出手法においてマージンとして用いた閾値Tに代えて、図4に示すように、閾値T1,T2を用いる。また、直線l1は、直線l2よりもy軸負の方向(上方向)にあるものとする。
なお、その他の判定条件は、上述した実施形態の一例における判定条件と同様であり、図4に示した閾値T1,T2以外の値や記号の説明は省略する。
このように、実施形態の第4変形例としての表示制御システム1によれば、上述した実施形態の一例と同様の作用効果を得ることができる他、以下の効果を奏することができる。
〔B−5〕第5変形例
上述した実施形態の一例としての表示制御システム1においては、判定部14がウィジェットwに対する操作意図がないと判定した場合には、表示制御部15は、ウィジェットwを非表示にしている。
判定部14は、上述した種々の操作意図の判定方法を用いて、ウィジェットwに対する操作意図があるか否かを判定する。なお、判定部14による操作意図の判断は、一定の時間間隔で繰り返し行なう。
判定部14による操作意図の判定と、表示制御部15によるウィジェットwの透明度の増加を、ウィジェットwの透明度が最大となるまで繰り返し行なう。
なお、表示制御部15によるウィジェットwの表示の変更は透明度の増加に限定されるものではなく、例えば、ウィジェットwの大きさを縮小したり、明度を増加させたりしても良い。
表示制御部15がウィジェットwの表示を徐々に変更することにより、オペレータは、ウィジェットwが非表示になることを認識することができ、操作を効率的に行なうことができる。
図5(a)は、実施形態の表示制御システムの各変形例についての効果を説明するための表示画面を示す図である。
図5(a)に示すように、表示画面5には、ポインタPT及びウィジェットwが表示されている。
(1)第1変形例+第3変形例の判定条件(領域Sとして領域Aを設定)。
(2)第3変形例の判定条件(領域Sとして領域Aを設定)。
上記判定条件(1)〜(3)の中で、領域Sとして領域Bを設定した判定条件(3)が最も非表示にするまでの時間が長かった。
そこで、判定条件(3)と比較して、判定条件(1),(2)によって短くすることができた非表示にするまでの時間(減少時間)の平均値及び標準偏差を図5(b)にそれぞれ示した。
このように、第1変形例の判定条件、且つ、第3変形例の判定条件を設定した場合には、第3変形例の判定条件のみを設定した場合と比較して、効率的な画面表示制御を行なうことができる。
(付記1)
判定対象物の位置に応じて表示装置の表示画面上のポインタの表示位置を制御するポインタ制御部と、
前記表示画面上における前記ポインタの位置を取得するポインタ位置取得部と、
前記表示画面上における操作対象要素の位置を取得する要素位置取得部と、
前記操作対象要素に対する前記ポインタの位置遷移に基づいて、前記操作対象要素の表示を変更する表示制御部と、
を備えることを特徴とする、表示制御装置。
前記表示制御部が、前記操作対象要素に相対する前記ポインタの移動速度が所定値以上の場合に、前記操作対象要素を前記表示画面上から非表示にすることを特徴とする、付記1に記載の表示制御装置。
(付記3)
前記表示制御部が、前記操作対象要素に相対する前記ポインタの移動方向が所定範囲外の場合に、前記操作対象要素を前記表示画面上から非表示にすることを特徴とする、付記1又は2に記載の表示制御装置。
前記表示制御部が、前記ポインタの位置を通り前記操作対象要素に外接する基準線に対して、前記ポインタの移動方向が、所定角度範囲内にない場合に、前記操作対象要素を前記表示画面上から非表示にすることを特徴とする、付記1〜3のいずれか1項に記載の表示制御装置。
前記表示制御部が、前記操作対象要素に対する前記ポインタの移動速度の水平方向成分が所定値以上場合に、前記操作対象要素を前記表示画面上から非表示にすることを特徴とする、付記1〜4のいずれか1項に記載の表示制御装置。
(付記6)。
判定対象物の位置に応じて前記表示装置の表示画面上の前記ポインタの表示位置を制御するポインタ制御部と、
前記表示画面上における前記ポインタの位置を取得するポインタ位置取得部と、
前記表示画面上における前記操作対象要素の位置を取得する要素位置取得部と、
前記操作対象要素に対する前記ポインタの位置遷移に基づいて、前記操作対象要素の表示を変更する表示制御部と、
を備えることを特徴とする、表示制御システム。
前記表示制御部が、前記操作対象要素に相対する前記ポインタの移動速度が所定値以上の場合に、前記操作対象要素を前記表示画面上から非表示にすることを特徴とする、付記6に記載の表示制御システム。
(付記8)
前記表示制御部が、前記操作対象要素に相対する前記ポインタの移動方向が所定範囲外の場合に、前記操作対象要素を前記表示画面上から非表示にすることを特徴とする、付記6又は7に記載の表示制御システム。
前記表示制御部が、前記ポインタの位置を通り前記操作対象要素に外接する基準線に対して、前記ポインタの移動方向が、所定角度範囲内にない場合に、前記操作対象要素を前記表示画面上から非表示にすることを特徴とする、付記6〜8のいずれか1項に記載の表示制御システム。
前記表示制御部が、前記操作対象要素に対する前記ポインタの移動速度の水平方向成分が所定値以上場合に、前記操作対象要素を前記表示画面上から非表示にすることを特徴とする、付記6〜9のいずれか1項に記載の表示制御システム。
(付記11)
判定対象物の位置に応じて表示装置の表示画面上のポインタの表示位置を制御するポインタ制御ステップと、
前記表示画面上における前記ポインタの位置を取得するポインタ位置取得ステップと、
前記表示画面上における操作対象要素の位置を取得する要素位置取得ステップと、
前記操作対象要素に対する前記ポインタの位置遷移に基づいて、前記操作対象要素の表示を変更する表示制御ステップと、
を備えることを特徴とする、表示制御方法。
前記表示制御ステップにおいて、前記操作対象要素に相対する前記ポインタの移動速度が所定値以上の場合に、前記操作対象要素を前記表示画面上から非表示にすることを特徴とする、付記11に記載の表示制御方法。
(付記13)
前記表示制御ステップにおいて、前記操作対象要素に相対する前記ポインタの移動方向が所定範囲外の場合に、前記操作対象要素を前記表示画面上から非表示にすることを特徴とする、付記11又は12に記載の表示制御方法。
前記表示制御ステップにおいて、前記ポインタの位置を通り前記操作対象要素に外接する基準線に対して、前記ポインタの移動方向が、所定角度範囲内にない場合に、前記操作対象要素を前記表示画面上から非表示にすることを特徴とする、付記11〜13のいずれか1項に記載の表示制御方法。
前記表示制御ステップにおいて、前記操作対象要素に対する前記ポインタの移動速度の水平方向成分が所定値以上場合に、前記操作対象要素を前記表示画面上から非表示にすることを特徴とする、付記11〜14のいずれか1項に記載の表示制御方法。
10 CPU(表示制御装置)
11 ポインタ制御部
12 ポインタ位置取得部
13 要素位置取得部
14 判定部
15 表示制御部
20 メモリ(位置情報格納部)
30 HDD
40 入力装置
5 表示画面
50 表示装置
60 媒体読取装置
A,B 領域
BS バス線
c 矢印
PT ポインタ
RM 記録媒体
w ウィジェット(操作対象要素)
Claims (7)
- 判定対象物の位置に応じて表示装置の表示画面上のポインタの表示位置を制御するポインタ制御部と、
前記表示画面上における前記ポインタの位置を取得するポインタ位置取得部と、
前記表示画面上における操作対象要素の位置を取得する要素位置取得部と、
前記操作対象要素に対する前記ポインタの位置遷移に基づいて、前記操作対象要素の表示を変更する表示制御部と、
を備えることを特徴とする、表示制御装置。 - 前記表示制御部が、前記操作対象要素に相対する前記ポインタの移動速度が所定値以上の場合に、前記操作対象要素を前記表示画面上から非表示にすることを特徴とする、請求項1に記載の表示制御装置。
- 前記表示制御部が、前記操作対象要素に相対する前記ポインタの移動方向が所定範囲外の場合に、前記操作対象要素を前記表示画面上から非表示にすることを特徴とする、請求項1又は2に記載の表示制御装置。
- 前記表示制御部が、前記ポインタの位置を通り前記操作対象要素に外接する基準線に対して、前記ポインタの移動方向が、所定角度範囲内にない場合に、前記操作対象要素を前記表示画面上から非表示にすることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の表示制御装置。
- 前記表示制御部が、前記操作対象要素に対する前記ポインタの移動速度の水平方向成分が所定値以上場合に、前記操作対象要素を前記表示画面上から非表示にすることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の表示制御装置。
- 操作対象要素とポインタとを表示画面上に表示可能な表示装置と、
判定対象物の位置に応じて前記表示装置の表示画面上の前記ポインタの表示位置を制御するポインタ制御部と、
前記表示画面上における前記ポインタの位置を取得するポインタ位置取得部と、
前記表示画面上における前記操作対象要素の位置を取得する要素位置取得部と、
前記操作対象要素に対する前記ポインタの位置遷移に基づいて、前記操作対象要素の表示を変更する表示制御部と、
を備えることを特徴とする、表示制御システム。 - 判定対象物の位置に応じて表示装置の表示画面上のポインタの表示位置を制御するポインタ制御ステップと、
前記表示画面上における前記ポインタの位置を取得するポインタ位置取得ステップと、
前記表示画面上における操作対象要素の位置を取得する要素位置取得ステップと、
前記操作対象要素に対する前記ポインタの位置遷移に基づいて、前記操作対象要素の表示を変更する表示制御ステップと、
を備えることを特徴とする、表示制御方法。
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