JP2014135033A - 回路モデル生成装置および回路モデル生成方法 - Google Patents

回路モデル生成装置および回路モデル生成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電源電圧の変動を考慮した回路解析をより正確かつ短時間に行なうことができる回路モデルを生成する。
【解決手段】入出力回路内のプレ・バッファ部に与えられる電源電圧の変動量に対する出力信号の遅延変動の割合を示す遅延変動情報を生成する生成手段と、遅延変動情報を入出力回路についての回路モデルであるIBISデータに記憶する記憶処理手段と、を備える。
【選択図】図12

Description

本発明は、回路モデルを生成する回路モデル生成装置および回路モデル生成方法に関する。
近年、LSI(Large−Scale Integration)回路内部で発生する電源ノイズに起因するさまざまな問題が知られている。電源ノイズとは、LSI回路内部に含まれるコア回路やI/O回路などが同時に動作することで発生する電源電圧変動のことである。LSI回路内部で発生した電源ノイズは、そのLSI回路内部だけでなくLSI回路を搭載しているPCB(Printed Circuit Board;プリント基板)にも伝播する。そして、電源ノイズがLSI回路間の伝送信号に入り込むことで、伝送信号の波形品質劣化による論理回路の論理誤認や伝送信号の遅延変動によるタイミングマージン不足を引き起こす。
従来、電源ノイズのうち、複数のI/O回路が同時に動作することによる電流変化とPKG(Package)の電源・グランド配線の寄生インダクタンスなどにより発生するSSO(Simultaneous Switching Output;同時スイッチング出力)ノイズを解析するためには、I/O回路をモデル化したTransistor Level Netlistを使用する必要があった。しかし、近年、IBIS(I/O Buffer Information Specification)モデルを使用してSSOノイズ解析を行うことができるようになった。そのため、SSOノイズやSSOノイズが信号波形に与える影響を算出することができるようになった。
上記技術に関連して、電源配線による電圧降下を算出し素子種別毎の電圧降下を考慮することにより信頼性の高い遅延計算やタイミング検証を行う半導体集積回路の遅延計算装置が知られている。この遅延計算装置は、電圧の代表条件における素子種別毎の遅延情報から設計対象回路の代表遅延値を算出し、電源配線における電圧降下を考慮した素子毎の電源電圧を算出する。また、この遅延計算装置は、素子毎の電源電圧と動作電圧に依存した遅延変動係数情報とを用いて素子毎の遅延変動係数を算出し、代表遅延値と素子毎の遅延変動係数とを用いて素子毎の遅延値を算出する。そして、これら算出した回路遅延値情報を元に、遅延計算装置はタイミング検証を行う。
また、電圧変動を考慮した精度の良い遅延シミュレーションを回路規模の大きなものに対しても高速に行う半導体集積回路のシミュレーション装置が知られている。このシミュレーション装置は、あらかじめ回路要素毎に複数の電源電圧に対して詳細なデバイスシミュレーションを行い遅延情報をライブラリとして作成しておく。一方、シミュレーション装置は、電源配線、グランド配線の電圧変動情報を作成する。そして、シミュレーション装置は、各回路要素が接続している場所の電圧値に応じてライブラリの中から適切な遅延情報選択して遅延シミュレーションを行う。
また、目的とする電源電圧の下でのセルの遅延時間を高精度に計算できる遅延時間計算方法が知られている。この遅延時間計算方法では、代表セルの遅延時間を電源電圧の近似関数k1と、目的セルに電源電圧V1を供給した場合の遅延時間T1を示す点P1(V1,T1)および目的セルに電源電圧V2を供給した場合の遅延時間T2を示す点P2(V2,T2)とを使用する。具体的には、これら点P1およびP2に基づいて、目的セルの遅延時間を電源電圧の関数として表現した補間関数k2を算出する。そして、この補間関数k2を用いて目的セルの任意の電源電圧の下での遅延時間を求める。
また、波形シミュレーション装置に組み込んで使用することのできるIBIS補正ツールであって、ある特定の電源電圧V0用のIBISデータを、従来よりも高い精度で、所望の電源電圧V1用のIBISデータに補正するIBIS補正ツールが知られている。この補正ツールは、データ入力部にて電源電圧V0用のIBISデータをx−y座標の数値データとして読み込み、この数値データと電源電圧V1についてそのx−y座標上での数値データとの相対比(補正係数)を補正係数算出部12で求める。そして、補正ツールは、その補正係数に従って電源電圧V1用に補正することにより補正IBISデータを得る。
特開2000−195960号公報 特開2000−194732号公報 特開2001−209673号公報 特開2007−213247号公報
本回路モデル生成装置は、1つの側面では、電源電圧の変動を考慮した回路解析をより正確かつ短時間に行なうことができる回路モデルを生成する回路モデル生成装置を提供することを目的とする。
本回路モデル生成装置の1つの観点によれば、本回路モデル生成装置は、以下の構成要素を備える。
生成手段は、入出力回路内に直列に接続された複数のバッファ回路のうち前記入出力回路の出力端と接続する出力段のバッファ回路以外のバッファ回路を含むプレ・バッファ部に与えられる電源電圧の変動量に対する前記入出力回路の出力信号の遅延変動の割合を示す遅延変動情報を生成する。
記憶処理手段は、生成した前記遅延変動情報を、前記入出力回路についての回路モデルであるIBIS(I/O Buffer Information Specification)データに記憶する。
本回路モデル生成装置は、1つの態様では、電源電圧の変動を考慮した回路解析をより正確かつ短時間に行なうことができる回路モデルを生成する回路モデル生成装置を提供できる。
IBIS 5.0の概要を説明する図である。 シミュレーション結果の出力波形211および電源波形212を示す全体図210と電源波形212を拡大した拡大図220とを示す図である。 ネットリストモデル110でモデル化したI/O回路にDQ信号211を入力した場合の出力波形と電源波形を示す図である。 IBISモデル120でモデル化したI/O回路にDQ信号211を入力した場合の出力波形と電源波形を示す図である。 シミュレーション対象のI/O回路を含む装置の構成例を説明する図である。 I/O回路501を説明する図である。 図6に示したI/O回路501のIBISモデル700の概要を説明する図である。 図6に示したI/O回路501のIBISモデル700についてのIBISデータ800の構成例を説明する図である。 IBISデータ800の[MODEL STATEMENT]に含まれる[遅延変動係数]の具体的な構成例を示す図である。 [遅延変動係数]の生成に使用する回路モデル1000の一例を示す図である。 [遅延変動係数]で使用する分割領域を説明する図である。 Rise波形について、I/O回路501に与える電源電圧VDEと、I/O回路501への入力信号のA端での波形と、その入力信号に対する出力信号のEB端での波形と、を示す図である。 分割領域1の遅延変動量のテーブル1310の一例を示す図である。 IBISデータ800を生成する処理を示すフローチャートである。 IBISデータ800を使用して、I/O回路501について、電源電圧VDEが変動する場合の出力信号の遅延変動量を算出する処理を説明する図である。 図5に示したI/O回路501を含む装置の動作についてのシミュレーション処理を示すフローチャートである。 分割領域1における電源電圧VDEの変動量ΔVの算出例を示す図である。 本実施例に係る回路解析装置100の構成例を示す図である。
≪発明者による考察≫
図1は、IBIS 5.0の概要を説明する図である。図1では、ネットリストを使用したI/O回路のモデル110、以下では、「ネットリストモデル110」という、と、IBIS 5.0を使用したモデル120、以下では、「IBISモデル120」という、の一例を示している。
ネットリストモデル110を用いることにより、I/O回路は、正確にモデル化される。そこで、図1には、I/O回路の等価回路を示している。図1に示すように、I/O回路には、複数のバッファを含むバッファ部111と出力部112とが含まれる。以下では、バッファ部111に含まれるバッファのうち、最も出力側のバッファを「ファイナル・バッファ113」といい、ファイナル・バッファ113以外のバッファを「プレ・バッファ114」という。
IBISモデル120を、ネットリストモデル110と対比すると次のようになる。なお、以下の説明では、IBISデータに含まれるデータを[]付けで表記する。
ネットリストモデル110の出力部112は、[Power Clamp]および[GND Clamp]などを使用してモデル化されている。[Power Clamp]および[GND Clamp]は、出力部112に含まれるダイオードの特性がIVテーブルで記載された情報である。
また、ファイナル・バッファ113は、[Pull up]、[Rising Waveform]、および[ISSO PU]と、[Pull down]、[Falling Waveform]、および[ISSO PD]と、[Model]に含まれるC_compなどを使用してモデル化されている。[Pull up]は、ファイナル・バッファ113に含まれるHigh側のトランジスタのIV特性をテーブル化したデータであり、[Pull down]は、ファイナル・バッファ113に含まれるLow側のトランジスタのIV特性をテーブル化したデータである。[Rising Waveform]は、ファイナル・バッファ113の立ち上がりVT特性をテーブル化したデータであり、[Falling Waveform]は、ファイナル・バッファ113の立ち下がりVT特性をテーブル化したデータである。[ISSO PU]は、ファイナル・バッファ113に含まれるHigh側のトランジスタにおける実効電流についてのIV特性をテーブル化したデータである。また、[ISSO PD]は、ファイナル・バッファ113に含まれるLow側のトランジスタにおける実効電流についてのIV特性をテーブル化したデータである。
また、I/O回路全体の駆動電流115は、[Composite Current]を使用してモデル化されている。この[Composite Current]は、駆動電流のIT特性をテーブル化したデータである。
しかし、IBISモデル120では、ネットリストモデル110におけるプレ・バッファ114に対応する部分がモデル化されていない。そのため次のような問題がある。
図2−図4に、ネットリストモデル110およびIBISモデル120でモデル化したI/O回路それぞれにDQ信号を入力した場合の出力波形と電源波形とについてのシミュレーション結果の一例を示す。
図2は、シミュレーション結果の出力波形211および電源波形212を示す全体図210と電源波形212を拡大した拡大図220とを示している。拡大図220には、ネットリストモデル110による電源波形213と、IBISモデル120による電源波形214と、を示している。拡大図220に示されるように、IBISモデル120による電源波形214は、ネットリストモデル110による電源波形213とほとんど同じように、SSOノイズの影響を考慮した電源波形212を表現できている。
ここで、図3は、ネットリストモデル110でモデル化したI/O回路にDQ信号211を入力した場合の出力波形と電源波形を示している。図3には、SSOノイズなしの場合の出力波形311および電源波形321と、SSOノイズがある場合の出力波形312および電源波形322と、を示している。この場合、SSOノイズの影響による出力波形312の遅延変動量、ここでは出力波形312がVcまで立ち上がる時間の遅延変動量は36psとなっている。
一方、図4は、IBISモデル120でモデル化したI/O回路にDQ信号211を入力した場合の出力波形と電源波形を示している。図4には、SSOノイズなしの場合の出力波形411および電源波形421と、図3と同じ条件のSSOノイズがある場合の出力波形412および電源波形422と、を示している。この場合、SSOノイズの影響による出力波形412の遅延変動量、図3と同様に出力波形412がVcまで立ち上がる時間の遅延変動量は15psとなる。このように、IBISモデル120を使用したシミュレーションでは、SSOノイズによる出力波形412の遅延変動への影響が小さく見えてしまう。
そのため、SSOノイズを考慮してI/O回路のタイミング解析を行うためには、相変わらずネットリストモデル110を使用する必要がある。この場合、SSOノイズをより詳細に解析するには、I/O回路に入出力される全ての信号と電源構造をモデル化する必要がある。そのため、モデル化しなければならない回路の規模が大きくなり、シミュレーション時間が非常に長くなってしまう。なお、タイミング解析には、特定のLSIチップ等の出力端子に接続する1または2以上のI/O回路から出力される出力信号が特定の装置に伝搬されるタイミングを解析することを含む。
以上のように、IBISモデル120ではプレ・バッファ114がモデル化されていないため、プレ・バッファ114での信号の遅延変動を考慮した出力波形を得ることができていない。そのため、IBISモデル120を使用してI/O回路のシミュレーションを行なう場合、SSOノイズがI/O回路の遅延変動に与える影響を過小評価してしまう。このように、IBISモデル120では、SSOノイズによる電源変動を考慮した回路解析を正確に解析することが難しいという問題がある。
以下、本発明の実施形態の一例について、図5〜図18に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施形態はあくまでも例示であり、以下に明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図ではない。すなわち、本実施形態は、その趣旨を逸脱しない範囲で、各実施例を組み合わせるなど種々変形して実施することができる。また、図14および図16にフローチャートの形式で示した処理手順は、処理の順番を限定する趣旨ではない。したがって、可能な場合には、処理の順番を入れ替えても良いのは当然である。
≪実施例≫
図5は、本実施例に係るシミュレーション対象のI/O回路を含む装置の構成例を説明する図である。
図5に示すI/Oユニット500には、複数のI/O回路が含まれる。以下では、このI/Oユニット500に含まれるいずれか1つのI/O回路を「I/O回路501」という。
I/Oユニット500は、特定の機能を実現する論理を含むコアロジック511などを含むLSIチップ510に含まれる。I/Oユニット500に含まれるI/O回路501それぞれの入力端子は、コアロジック511の出力端子それぞれと接続している。また、I/Oユニット500に含まれるI/O回路501それぞれの出力端子は、LSIチップ510を搭載しているPKG520、PKG520を搭載しているPCB530を介して、PCB530に搭載されているデバイス540のI/Oユニット541と接続している。そして、I/Oユニット500は、コアロジック511から入力される信号をデバイス540のI/Oユニット541に出力する。
なお、図5では、本実施例に係るシミュレーション対象となるI/O回路501を使用する装置構成の一例について示したが、本実施例に係るシミュレーション対象となるI/O回路501を使用する装置構成を図5に示した構成に限定する趣旨でないのは当然である。
図6は、I/O回路501を説明する図である。図6には、一例として、I/O回路501の等価回路を示している。図6に示すように、I/O回路501には、複数のバッファを含むバッファ部502と出力部503とが含まれる。以下の説明では、バッファ部502に含まれるバッファのうち、最も出力側のバッファを「ファイナル・バッファ504」といい、ファイナル・バッファ504以外のバッファを「プレ・バッファ505」という。
図7は、図6に示したI/O回路501のIBISモデル700の概要を説明する図である。
I/O回路501の出力部503は、[Power Clamp]および[GND Clamp]などを使用してモデル化することができる。また、ファイナル・バッファ504は、[Pull up]、[Rising Waveform]、および[ISSO PU]と、[Pull down]、[Falling Waveform]、および[ISSO PD]と、[Model]に含まれるC_compなどを使用してモデル化することができる。また、I/O回路全体の駆動電流506は、[Composite Current]を使用してモデル化することができる。
なお、[Power Clamp]、[GND Clamp]、[Pull up]、[Rising Waveform]、[ISSO PU]、[Pull down]、[Falling Waveform]、[ISSO PD]、[Model]に含まれるC_comp、[Composite Current]は、IBIS 5.0以降の規格にしたがって作成されるデータである。したがって、これらのデータについての具体的な説明は省略する。
本実施例では、さらに、I/O回路501のプレ・バッファ505の電源電圧変動に対する遅延変動率のVT特性をテーブル化した[遅延変動係数]を使用して、プレ・バッファ505をモデル化することができる。
図8は、図6に示したI/O回路501のIBISモデル700についてのIBISデータ800の構成例を説明する図である。
IBISデータ800には、[FILE HEADER]、[COMPONENT DESCRIPTION]および[MODEL STATEMENT]が含まれる。これらの情報はIBIS 5.0以降の規格にしたがって作成されるデータである。ただし、本実施例に係る[MODEL STATEMENT]には、[遅延変動係数]が含まれる。この[遅延変動係数]について図9を用いて説明する。
図9は、IBISデータ800の[MODEL STATEMENT]に含まれる[遅延変動係数]の具体的な構成例を示す図である。
[遅延変動係数]には、typ、maxおよびminのぞれぞれの場合について、電源電圧VDEの変動量ΔVに対する、I/O回路501の出力信号の立ち上がり波形、以下「Rise波形」という、の遅延変動係数と、Fall波形の遅延変動係数と、が定義されている。そして、Rise波形では、Rise波形における後述のIO遅延領域を複数の時間領域に分割した分割領域1、分割領域2、・・・、分割領域N毎に、電源電圧VDEの変動量に対する遅延変動係数が定義されている。Nは2以上の整数とする。同様に、I/O回路501の出力信号の立ち下がり波形、以下「Fall波形」という、では、Fall波形におけるIO遅延領域を複数の時間領域に分割した分割領域1、分割領域2、・・・、分割領域N毎に、電源電圧VDEの変動量に対する遅延変動係数が定義されている。なお、図9では、Rise波形における領域1の遅延変動係数について例示し、Rise波形における他の領域およびFall波形における各領域の遅延変動係数については省略している。
[遅延変動係数]の生成処理について、図10−図13を用いて説明する。
図10は、[遅延変動係数]の生成に使用する回路モデル1000の一例を示す図である。
回路モデル1000には、I/O回路501をネットリストでモデル化したネットリストモデルと、I/O回路501に入力信号を与える入力信号源1010と、I/O回路501に与える電源電圧を制御する電圧源1020と、微小容量のコンデンサ1030と、を含む。例えば、コンデンサ1030には、1(fF)程度の容量のコンデンサを使用することできる。
入力信号源1010は、一端がグランドに接続され他端がI/O回路501の入力端子、以下では「A端」という、に接続されている。また、電圧源1020は、一端が電源電圧VDEに接続され他端がI/O回路501に接続されている。また、コンデンサ1030は、一端がI/O回路501の出力端子、以下では「EB端」という、に接続され他端がグランドに接続されている。
図10に示した回路モデル1000は、I/O回路501のEB端が微小容量のコンデンサ1030と接続されているので、I/O回路501のファイナル・バッファ504における電源電圧変動による出力信号の遅延変動を無視することができる。したがって、この回路モデル1000を使用することにより、I/O回路501に含まれるプレ・バッファ505における電源電圧変動による遅延変動を含む出力信号を得ることができる。
図11は、[遅延変動係数]で使用する分割領域を説明する図である。図11は、Rise波形およびFall波形それぞれについて、I/O回路501に与える電源電圧VDEと、I/O回路501への入力信号のA端での波形と、その入力信号に対する出力信号のEB端での波形と、を示している。
本実施例では、図10に示した回路モデル1000のA端に入力信号が入力されてから、その出力信号がEB端に出力されるまでの遅延時間を「IO遅延領域」と定義する。そして、IO遅延領域を一定の期間で分割した領域を「分割領域」と定義する。
したがって、例えば、図11に示すRise波形1110では、入力信号1111の立ち上がり時間t0から出力信号1112の立ち上がり時間tnまでが「IO遅延領域」となる。そして、IO遅延領域をN等分した期間t0−t1、t1−t2、・・・、およびt(n−1)−tnが、それぞれ分割領域1、分割領域2、・・・および分割領域Nとなる。
同様に、図11に示すFall波形1120では、入力信号1121の立ち下がり時間t0から出力信号1122の立ち下がり時間tnまでが「IO遅延領域」となる。そして、IO遅延領域をN等分した期間t0−t1、t1−t2、・・・、およびt(n−1)−tnが、それぞれ分割領域1、分割領域2、・・・および分割領域Nとなる。
図12−図13は、電源電圧VDEの変動に対する出力信号の遅延変動量の算出例を示す図である。
図12は、Rise波形について、I/O回路501に与える電源電圧VDEと、I/O回路501への入力信号のA端での波形と、その入力信号に対する出力信号のEB端での波形と、を示している。
(1)まず、Rise波形における分割領域1での電源電圧変動に対する出力信号の遅延変動量を算出するにあたり、回路モデル1000を使用して、電源電圧VDEが一定、例えば、1.5Vの場合における入力信号1111に対する出力信号1112を算出する。グラフ1210は、このとき得られるグラフの一例である。
(2)次に、回路モデル1000を使用して、分割領域1において電源電圧VDEが所定値だけ変動、例えば、1.5Vから1.4Vに低下した場合における入力信号1111に対する出力信号1211を算出する。グラフ1220は、このとき得られるグラフの一例である。
(3)出力信号1112における立ち上がり時間tnと出力信号1211における立ち上がり時間tn’との差分(=tn’−tn)から、分割領域1で所定値の電源電圧変動が生じた場合における出力信号の遅延変動量を算出する。
(4)同様に、分割領域1における電源電圧VDEの変動量が、例えば、−1V〜+1Vまで0.02V毎に変動した場合それぞれについて、上記(2)−(3)の処理を行なって出力信号の遅延変動量を算出する。すると、図13に例示する分割領域1の遅延変動量のテーブル1310を得ることができる。
(5)分割領域1の遅延変動量のテーブル1310に含まれる遅延変動量それぞれについて遅延変動係数を算出して、図13に例示する分割領域1の遅延変動係数のテーブル1320を算出することができる。なお、テーブル1320に例示する分割領域1の遅延変動係数は、分割領域の時間間隔を300(ps)として遅延変動係数を算出した例である。遅延変動係数は、次式で求めることができる。
(遅延変動係数)=(遅延変動量(ps))/(分割領域の時間間隔(ps))
・・・(1)
(6)上記(2)−(5)の処理を、分割領域2、分割領域3、・・・、分割領域Nについて実施することにより、Rise波形における全ての分割領域における遅延変動係数を算出することができる。
(7)さらに、上記(1)−(6)の処理を、Fall波形における分割領域1、分割領域2、・・・、分割領域Nについて実施することにより、Fall波形における全ての分割領域における遅延変動係数を算出することができる。
図13は、分割領域1における遅延変動量のテーブル1310と、分割領域1における遅延変動係数のテーブル1320と、の一例を示す図である。
分割領域1における遅延変動量のテーブル1310は、分割領域1における電源電圧VDEの変動量に対する出力信号の遅延変動量が含まれるテーブルである。また、分割領域1における遅延変動係数のテーブル1320は、分割領域1における電源電圧VDEの変動量に対する出力信号の遅延変動の割合を示す遅延変動係数が含まれるテーブルである。
図14は、本実施例に係るIBISデータ800を生成する処理を示すフローチャートである。
回路解析装置100の使用者が、入力手段を使用して、回路モデル情報を入力する。この回路モデル情報には、例えば、図10に示した回路モデル1000のネットリスト、IO遅延領域における時間刻み幅、電源電圧VDEの最大・最小変動量、電源電圧VDEの変動刻み幅、およびI/O回路501のIBISデータなどを含むことができる。回路モデル情報が入力されると、回路解析装置100は、入力された回路モデル情報を取得して以下の処理を行なう(ステップS1401)。
なお、図14では、IO遅延領域における時間刻み幅、すなわち、1つの分割領域の時間間隔が300(ps)、電源電圧VDEの最大変動量が1(V)、電源電圧VDEの最小変動量が−1(V)、電源電圧VDEの変動刻み幅が0.02(V)の場合について説明する。ただし、これらの値は適宜変更することができるものであり、これらの値に限定する趣旨でないのは当然である。
以下では、まず、Rise波形についての遅延変動係数を算出する。
ステップS1402において、回路解析装置100は、ステップS1401で取得したネットリストを使用して、一定の電源電圧VDE=1.5(V)を供給したI/O回路501に入力した所定の入力信号に対する出力信号を算出する(ステップS1402)。所定の入力信号には、図11に示した入力信号1111または入力信号1121を使用することができる。例えば、Rise波形についての遅延変動係数を算出する場合には、図12に例示した入力信号1111を使用して出力信号1112を算出することができる。
そして、回路解析装置100は、ステップS1402で得られた波形のIO遅延領域、すなわち、入力信号の立ち上がり時間t0から、その入力信号に対する出力信号の立ち上がり時間tnまで、を300(ps)で分割して分割領域を生成する(ステップS1403)。以下の説明では、説明を簡単にするために、IO遅延領域を300(ps)で分割すると、N個の分割領域が生成されるものとする。
分割領域の番号iを1、電源電圧VDEの変動量ΔVを−1(V)に初期化すると(ステップS1404、S1405)、回路解析装置100は、処理をステップS1406に移行する。そして、回路解析装置100は、ステップS1401で取得したネットリストを使用して、I/O回路501に供給されている電源電圧VDE=1.5(V)が分割領域iの間だけΔV変動する場合について、所定の入力信号に対する出力信号を算出する(ステップS1406)。所定の入力信号には、図12に示した入力信号1111または入力信号1121を使用することができる。例えば、Rise波形についての遅延変動係数を算出する場合には、図12に例示した入力信号1111を使用して図12に例示した出力信号1211を算出することができる。
さらに、回路解析装置100は、ステップS1406で算出した出力信号の立ち上がり時間tn’と、ステップS1402で算出した出力信号の立ち上がり時間tnと、の差から出力信号の遅延変動量dt(ns)を算出する(ステップS1407)。
遅延変動量dtを算出すると、回路解析装置100は、電源電圧VDEの変動量ΔVに0.02(V)を加算した値をΔVに設定する(ステップS1408)。電源電圧VDEの変動量ΔVが1.0以下の場合(ステップS1409 NO)、回路解析装置100は、処理をステップS1406に移行する。この場合、回路解析装置100は、ステップS1406−S1409の処理を繰り返して、図13に例示した分割領域iの遅延変動量のテーブルを作成する。
また、電源電圧VDEの変動量ΔVが1.0より大きい場合(ステップS1409 YES)、回路解析装置100は、分割領域の番号iを1だけインクリメントする(ステップS1410)。そして、回路解析装置100は、処理をステップS1411に移行する。
分割領域の番号iが、ステップS1403で生成した分割領域の数N以下の場合(ステップS1411 NO)、回路解析装置100は、処理をステップS1405に移行する。この場合、回路解析装置100は、ステップS1405−S1411の処理を繰り返して、分割領域1、分割領域2、・・・、分割領域Nそれぞれについて電源電圧VDEの変動量に対する遅延変動量のテーブルを作成する。
分割領域の番号iがNを超えると(ステップS1411 YES)、回路解析装置100は、ステップS1412に移行する。この場合、回路解析装置100は、ステップS1405−S1411で算出した分割領域1、・・・、分割領域Nそれぞれについて電源電圧VDEの変動量に対する遅延変動量のテーブルから、分割領域1、・・・、分割領域Nそれぞれについて電源電圧VDEの変動量に対する遅延変動係数を算出する(ステップS1412)。そして、回路解析装置100は、図13に例示したように、分割領域1、・・・、分割領域Nそれぞれについての遅延変動係数のテーブルを作成する(ステップS1412)。
Rise波形についての遅延変動係数の算出が終了すると(ステップS1413 NO)、回路解析装置100は、処理をステップS1402に移行する。そして、回路解析装置100は、ステップS1402−S1413の処理を実行してFall波形についての遅延変動係数を算出する。Rise波形についての遅延変動係数とFall波形についての遅延変動係数を算出すると(ステップS1413 YES)、回路解析装置100は、処理をステップS1414に移行する。そして、回路解析装置100は、ステップS1401で取得したIBISデータの[MODEL STATEMENT]の中に[遅延変動係数]として、ステップS1412で作成した分割領域1、・・・、分割領域Nそれぞれについての遅延変動係数のテーブルを挿入した本実施例に係るIBISデータ800を生成する(ステップS1414)。そして、回路解析装置100は、本実施例に係るIBISデータ800を生成する処理を終了する(ステップS1415)。
以上のように、typ、maxおよびminのそれぞれの場合について図14に示した処理を実行することにより、図9に例示した[遅延変動係数]を含むIBISデータを生成することができる。
図15は、本実施例に係るIBISデータ800を使用して、I/O回路501について、電源電圧VDEが変動する場合の出力信号の遅延変動量を算出する処理を説明する図である。
図15の例では、電源電圧VDE1501が分割領域1、分割領域2、分割領域3、分割領域4、分割領域5において、それぞれ0(V)、−0.02(V)、−0.06(V)、−0.07(V)、−0.08(V)と変動している。各分割領域における電源電圧VDEの変動量には、その分割領域における電源電圧VDEの変動量の平均値を使用することができる。平均値の算出方法については、図16のステップS1607で後述する。
図15の分割領域1では、電源電圧VDEの変動量は0(V)となっている。この場合、遅延変動係数は、IBISデータ800の[遅延変動係数]のRise波形における領域1のテーブル900から0である。この場合、遅延変動量dtは0(ps)である。また、分割領域2では、電源電圧VDEの変動量は−0.02(V)となっている。この場合、遅延変動係数は、IBISデータ800の[遅延変動係数]のRise波形における領域1のテーブル900から0.01である。したがって、遅延変動量dtは、式(2)を使用して3(ps)と求められる。
(遅延変動量dt(ps))=(分割領域の時間間隔(ps))×遅延変動係数
・・・ (2)
この遅延変動量dtは、IBISデータ800から読み出した[Rising Waveform]に反映する。具体的には、遅延変動量dtだけ[Rising Waveform]の立ち上がり時間を遅らせるように[Rising Waveform]のVTテーブルを変更する。
また、分割領域3では、電源電圧VDEの変動量は−0.06(V)となっている。この場合、遅延変動係数は、IBISデータ800の[遅延変動係数]のRise波形における領域1のテーブル900から0.05である。したがって、遅延変動量dtは、式(2)を使用して15(ps)と求められる。この遅延変動量dtも、IBISデータ800から読み出した[Rising Waveform]に反映する。
以上のようにして、電源電圧VDEの変動量に対応する出力信号の遅延変動量が、出力信号1503の立ち上がり時間tに反映されていく。その結果、出力信号の立ち上がり時間tnは、tn’’に修正される。
図16は、図5に示したI/O回路501を含むLSIチップ510の動作についてのシミュレーション処理を示すフローチャートである。
回路解析装置100の使用者が、入力手段を使用して、所定の文法にしたがって記載されたスパイス・カード(Spice Card)を入力すると、回路解析装置100は、入力されたスパイス・カードから解析対象の回路情報などを取得する(ステップS1601)。このスパイス・カードには、本シミュレーションが終了するまでの時間である解析時間T、図5に示したLSIチップ510、以下「対象装置」という、についての構成情報、およびIBISデータ800等のライブラリの格納場所などが含まれる。スパイス・カードは、SPICE(Simulation Program with Integrated Circuit Emphasis)の記述にしたがって記載することができる。
ステップS1601で対象装置の回路情報を取得すると、回路解析装置100は、取得した対象装置の回路情報にしたがって、対象装置についての回路方程式を生成する(ステップS1602)。すると、回路解析装置100は、時間tを0に初期化し、各分割領域の終了時間を表すtiに分割領域1の終了時間t1を設定する(ステップS1603)。そして、回路解析装置100は、ステップS1602で生成した回路方程式から時間tにおける対象装置の各ノードの電流・電圧を算出する(ステップS1604)。
時間t=0における対象装置の各ノードの電流・電圧を算出すると、回路解析装置100は、時間tにΔtだけ加算した値を時間tに設定する(ステップS1605)。
時間tが時間ti以下の場合(ステップS1606 NO)、回路解析装置100は、処理をステップS1604に移行して、ステップS1604−S1606の処理を繰り返す。そして、時間tが時間tiを超えると(ステップS1606 YES)、回路解析装置100は、ステップS1604で算出したノード電圧のうち、I/O回路501に与える電源電圧VDEの分割領域1における変動量の平均値を算出する(ステップS1607)。
例えば、I/O回路501に与える電源電圧VDEの時間t(≠0)における変動量ΔVは、時間t=0のときにステップS1604で算出した電源電圧VDEと、時間tのときにステップS1604で算出した電源電圧VDEと、の差から求めることができる。したがって、I/O回路501に与える電源電圧VDEの分割領域1における変動量ΔVの平均値は、図17に例示するように、分割領域1の開始時間t0における電源電圧の変動量ΔV0と分割領域1の終了時間t1における電源電圧の変動量ΔV1の和を2で除算することで得られる。
電源電圧VDEの変動量の平均値を算出すると、回路解析装置100は、処理をステップS1608に移行する。そして、回路解析装置100は、ステップS1607で算出した電源電圧VDEの変動量の平均値に対応する遅延変動係数を、スパイス・カードで指定されたIBISデータ800から読み出した[遅延変動係数]に含まれる分割領域1のテーブルから取得する(ステップS1608)。そして、回路解析装置100は、ステップS1608で取得した遅延変動係数と、分割領域1の時間間隔、例えば、300(ps)と、から式(2)を使用して遅延変動量dt(ps)を算出する(ステップS1609)。
遅延変動量dtを算出すると、回路解析装置100は、遅延変動量dtをIBISデータ800から読み出した[Rising Waveform]または[Falling Waveform]に反映する(ステップS1610)。
例えば、ステップS1609で算出した遅延変動量dtが400(ps)であったとする。また、IBISデータ800から読み出した[Rising Waveform]のVTテーブルが以下のようであったとする。
(1)遅延変動量dt反映前の[Rising Waveform]のVTテーブル
Time V(typ) V(min) V(max)
0.0000ns 25.2100mV 15.2200mV 43.5700mV
0.2000ns 2.3325mV −8.5090mV 23.4150mV
0.4000ns 0.1484V 15.9375mV 0.3944V
0.6000ns 0.7799V 0.2673V 1.3400V
0.8000ns 1.2960V 0.6042V 1.9490V
・・・ ・・・ ・・・ ・・・
この場合、ステップS1610において、回路解析装置100は、次のように、遅延変動量dt=400(ps)(=0.4000(ns))だけ上記VTテーブルに含まれる電圧値を遅延方向にシフトさせる。
(2)遅延変動量dt反映後の[Rising Waveform]のVTテーブル
Time V(typ) V(min) V(max)
0.0000ns 25.2100mV 15.2200mV 43.5700mV
0.2000ns 25.2100mV 15.2200mV 43.5700mV
0.4000ns 25.2100mV 15.2200mV 43.5700mV
0.6000ns 2.3325mV −8.5090mV 23.4150mV
0.8000ns 0.1484V 15.9375mV 0.3944V
1.0000ns 0.7799V 0.2673V 1.3400V
1.2000ns 1.2960V 0.6042V 1.9490V
・・・ ・・・ ・・・ ・・・
ステップS1611において、計算していない分割領域がある場合(ステップS1611 NO)、回路解析装置100は、時間tiに次の分割領域の終了時間、例えば、次の分割領域が分割領域2であった場合は時間t2を設定する(ステップS1612)。そして、回路解析装置100は、処理をステップS1604に移行して、ステップS1604−S1611の処理を繰り返す。
一方、全ての分割領域について計算した場合(ステップS1611 YES)、回路解析装置100は、Δt毎に時間Tになるまで、ステップS1602で生成した回路方程式から時間tにおける対象装置の各ノードの電流・電圧を算出する(ステップS1613)。そして、回路解析装置100は、以上の処理で算出した対象装置の各ノードの電流・電圧の時間変化を決められたフォーマットで出力装置などに出力して処理を終了する(ステップS1614)。
図18は、本実施例に係る回路解析装置100の構成例を示す図である。
図18に示す回路解析装置100は、CPU1801と、メモリ1802と、入力装置1803と、出力装置1804と、外部記憶装置1805と、媒体駆動装置1806と、ネットワーク接続装置1808と、を備える。そして、これらの装置がバスに接続されて相互にデータの受け渡しが行える構成となっている。
CPU1801は、周辺機器や各種ソフトウェアを実行する他に本実施例に係る回路解析、例えば、図14や図16に示した処理を実現するプログラムを実行する演算装置である。メモリ1802は、プログラムを実行するために使用される揮発性の記憶装置である。メモリ1802には、例えば、RAM(Random Access Memory)などを使用することができる。
入力装置1803は、外部からのデータ入力手段である。入力装置1803には、例えば、キーボードやマウスなどを使用することができる。出力装置1804は、データ等を表示装置等に出力する装置である。なお、出力装置1804には、表示装置を含むこともできる。
外部記憶装置1805は、回路解析装置100が動作するために必要なプログラムやデータの他に本実施例に係る回路解析を実現するプログラムを記憶する不揮発性の記憶装置である。外部記憶装置1805には、例えば、磁気ディスク記憶装置などを使用することができる。媒体駆動装置1806は、メモリ1802や外部記憶装置1805のデータを可搬記憶媒体1807、例えば、フロッピイディスクやMOディスク、CD−RやDVD−Rなどに出力し、または可搬記憶媒体1807からプログラムやデータ等を読み出す装置である。ネットワーク接続装置1808は、ネットワーク1809に接続する装置である。
なお、図18に示した構成は、回路解析装置100の構成の一例である。したがって、必要に応じて、図18に示した構成要素のいずれかを省略してもよいし、図18に示していない構成要素を追加してもよい。また、メモリ1802、外部記憶装置1805および可搬記憶媒体1807などの情報処理装置に読取り可能な記憶媒体には、非一時的(non−transitory)な媒体を使用することができる。
以上の説明では、IBISデータ800の生成処理と、IBISデータ800を使用したシミュレーション処理と、を行なう回路解析装置100がについて例示した。しかし、IBISデータ800の生成処理と、IBISデータ800を使用したシミュレーション処理と、を同じ装置で行なうことに限定する趣旨ではない。例えば、回路解析装置100は、IBISデータ800の生成処理だけを行なってもよいし、IBISデータ800を使用したシミュレーション処理だけを行なってもよい。回路解析装置100が、IBISデータ800の生成処理だけを行なう場合、回路モデル生成装置ということもできる。
以上に述べたように、回路解析装置100は、プレ・バッファ505における電源電圧の変動量に対するI/O回路501の出力信号の遅延変動の割合を示す[遅延変動係数]を含むIBISデータ800を生成する。これにより、回路解析装置100は、次のような処理を行なうことができる。
すなわち、回路解析装置100は、IBISデータ800を使用してI/O回路501の入出力応答を計算する。このとき、回路解析装置100は、[遅延変動係数]を使用して、プレ・バッファ505に与えられる電源電圧の変動量Δに応じた出力信号の遅延変動量を算出する。そして、回路解析装置100は、算出した遅延変動量に応じて、[Rising Waveform]または[Falling Waveform]の立ち上がりまたは立ち下がり開始のタイミングを調整する。これにより、回路解析装置100は、IBISデータ800を使用して、従来は考慮されていなかったプレ・バッファ505での電源電圧変動による出力信号の遅延を考慮したI/O回路501の入出力応答を計算することができる。
その結果、例えば、回路解析装置100は、図5に例示したLSIチップ510を動作させたときに生じるSSOノイズによる電源電圧の変動が、I/Oユニット500に含まれるI/O回路501の出力信号に与える影響を、IBISデータを使用して正確に計算することができる。したがって、回路解析装置100は、LSIチップ510を動作させたときにI/Oユニット500から出力される出力信号のタイミング解析を、IBISデータを使用して正確に行なうことができる。
また、回路解析装置100は、IBISデータ800を使用して、入出力応答を計算することができるので、ネットリスト等を使用した場合と比較して大幅に計算時間を短縮できる。したがって、回路解析装置100は、LSIチップ510を動作させたときにI/Oユニット500から出力される出力信号のタイミング解析を、IBISデータを使用してより短時間に行なうことができる。
以上のように、回路解析装置100は、電源電圧の変動を考慮した回路解析をより正確かつ短時間に行なうことができる回路モデルを表すIBISデータ800を生成することができる。
以上の実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
入出力回路内に直列に接続された複数のバッファ回路のうち前記入出力回路の出力端と接続する出力段のバッファ回路以外のバッファ回路を含むプレ・バッファ部に与えられる電源電圧の変動量に対する前記入出力回路の出力信号の遅延変動の割合を示す遅延変動情報を生成する生成手段と、
生成した前記遅延変動情報を、前記入出力回路についての回路モデルであるIBIS(I/O Buffer Information Specification)データに記憶する記憶処理手段と、
を備える回路モデル生成装置。
(付記2)
前記生成手段は、集積回路の出力端に接続され、前記集積回路からの入力信号を前記集積回路の接続先の装置に出力する前記入出力回路の出力端を微小容量のコンデンサを介して接地した情報生成用回路モデルを使用して、前記情報生成用回路モデルに一定の電源電圧を与えた状態で入力信号を入力したときの出力信号と、前記情報生成用回路モデルに与えた電源電圧に変動を与えた状態で入力信号を入力したときの出力信号と、の差分から前記遅延変動情報を生成する、
ことを特徴とする付記1に記載の回路モデル生成装置。
(付記3)
前記生成手段は、前記入出力回路に入力信号が与えられてから出力信号が出力されるまでの遅延期間を複数の期間に分割した前記期間毎に、前記情報生成用回路モデルに一定の電源電圧を与えた状態で入力信号を入力したときの出力信号と、前記情報生成用回路モデルに与えた電源電圧に所定の変動を与えた状態で入力信号を入力したときの出力信号と、の差分から前記プレ・バッファ部に与えられる電源電圧の変動量に対する出力信号の遅延変動の割合を計算して前記遅延変動情報を生成する、
ことを特徴とする付記2に記載の回路モデル生成装置。
(付記4)
前記遅延変動情報は、前記入出力回路に入力信号が与えられてから出力信号が出力されるまでの遅延期間を複数の期間に分割した前記期間毎に、前記期間に前記プレ・バッファ部に与えられる電源電圧に変動があった場合の電源電圧の変動量に対する出力信号の遅延変動の割合を示す、
ことを特徴とする付記1に記載の回路モデル生成装置。
(付記5)
入出力回路内に直列に接続された複数のバッファ回路のうち前記入出力回路の出力端と接続する出力段のバッファ回路以外のバッファ回路を含むプレ・バッファ部に与えられる電源電圧の変動量に対する前記入出力回路の出力信号の遅延変動の割合を示す遅延変動情報を生成し、
生成した前記遅延変動情報を、前記入出力回路についての回路モデルであるIBIS(I/O Buffer Information Specification)データに記憶する、
処理を行なう回路モデル生成方法。
(付記6)
入出力回路内に直列に接続された複数のバッファ回路のうち前記入出力回路の出力端と接続する出力段のバッファ回路以外のバッファ回路を含むプレ・バッファ部に与えられる電源電圧の変動量に対する前記入出力回路の出力信号の遅延変動の割合を示す遅延変動情報を生成し、
生成した前記遅延変動情報を、前記入出力回路についての回路モデルであるIBIS(I/O Buffer Information Specification)データに記憶する、
処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム。
(付記7)
集積回路が有する出力端それぞれに接続され、前記集積回路からの入力信号を前記集積回路の接続先の装置に出力する入出力回路の入出力応答を解析する回路解析装置において、
複数のバッファ回路が直列に接続された前記入出力回路において、前記複数のバッファ回路のうち前記入出力回路の出力端と接続する出力段のバッファ回路以外のバッファ回路を含むプレ・バッファ部に与えられる電源電圧の変動量に対する前記入出力回路の出力信号の遅延変動の割合を示す遅延変動情報と、出力信号の立ち上がりまたは立ち下がり特性を表す特性情報と、を含むIBIS(I/O Buffer Information Specification)データを記憶する記憶手段と、
前記IBISデータに含まれる遅延変動情報を使用して、前記入出力回路に与える電源電圧の変動量に対応する出力信号の遅延量を算出する算出手段と、
前記算出した遅延量に応じて、前記IBISデータに含まれる前記特性情報における出力信号の立ち上がりまたは立ち下がりのタイミングを調整する調整手段と、
を備える回路解析装置。
(付記8)
前記遅延変動情報は、前記入出力回路に入力信号が与えられてから出力信号が出力されるまでの遅延期間を複数の期間に分割した前記期間毎に、前記期間に前記プレ・バッファ部に与えられる電源電圧に変動があった場合の電源電圧の変動量に対する出力信号の遅延変動の割合を示す、
ことを特徴とする付記7に記載の回路解析装置。
(付記9)
前記算出手段は、前記期間毎に、前記期間における電源電圧の変動量の平均値に対する出力信号の遅延量を前記遅延変動情報から算出する、
ことを特徴とする付記8に記載の回路解析装置。
(付記10)
前記調整手段は、前記期間毎に算出した遅延量の総和だけ、前記特性情報に含まれる出力信号の立ち上がり時間または立ち下がり開始時間を遅らせる、
ことを特徴とする付記7に記載の回路解析装置。
(付記11)
集積回路が有する出力端それぞれに接続され、前記集積回路からの入力信号を前記集積回路の接続先の装置に出力する入出力回路の入出力応答を解析する回路解析方法において、
複数のバッファ回路が直列に接続された前記入出力回路において、前記複数のバッファ回路のうち前記入出力回路の出力端と接続する出力段のバッファ回路以外のバッファ回路を含むプレ・バッファ部に与えられる電源電圧の変動量に対する前記入出力回路の出力信号の遅延変動の割合を示す遅延変動情報と、出力信号の立ち上がりまたは立ち下がり特性を表す特性情報と、を含むIBIS(I/O Buffer Information Specification)データを記憶する記憶手段から前記IBISデータを読出し、
前記IBISデータに含まれる遅延変動情報を使用して、前記入出力回路に与える電源電圧の変動量に対応する出力信号の遅延量を算出し、
前記算出した遅延量に応じて、前記IBISデータに含まれる前記特性情報における出力信号の立ち上がりまたは立ち下がりのタイミングを調整する、
処理を行なう回路解析方法。
(付記12)
集積回路が有する出力端それぞれに接続され、前記集積回路からの入力信号を前記集積回路の接続先の装置に出力する入出力回路の入出力応答を解析するためのプログラムにおいて、
複数のバッファ回路が直列に接続された前記入出力回路において、前記複数のバッファ回路のうち前記入出力回路の出力端と接続する出力段のバッファ回路以外のバッファ回路を含むプレ・バッファ部に与えられる電源電圧の変動量に対する前記入出力回路の出力信号の遅延変動の割合を示す遅延変動情報と、出力信号の立ち上がりまたは立ち下がり特性を表す特性情報と、を含むIBIS(I/O Buffer Information Specification)データを記憶する記憶手段から前記IBISデータを読出し、
前記IBISデータに含まれる遅延変動情報を使用して、前記入出力回路に与える電源電圧の変動量に対応する出力信号の遅延量を算出し、
前記算出した遅延量に応じて、前記IBISデータに含まれる前記特性情報における出力信号の立ち上がりまたは立ち下がりのタイミングを調整する、
処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム。
100 回路解析装置
500 I/Oユニット
501 I/O回路
800 IBISデータ
900 [遅延変動係数]

Claims (6)

  1. 入出力回路内に直列に接続された複数のバッファ回路のうち前記入出力回路の出力端と接続する出力段のバッファ回路以外のバッファ回路を含むプレ・バッファ部に与えられる電源電圧の変動量に対する前記入出力回路の出力信号の遅延変動の割合を示す遅延変動情報を生成する生成手段と、
    生成した前記遅延変動情報を、前記入出力回路についての回路モデルであるIBIS(I/O Buffer Information Specification)データに記憶する記憶処理手段と、
    を備える回路モデル生成装置。
  2. 前記生成手段は、集積回路の出力端に接続され、前記集積回路からの入力信号を前記集積回路の接続先の装置に出力する前記入出力回路の出力端を微小容量のコンデンサを介して接地した情報生成用回路モデルを使用して、前記情報生成用回路モデルに一定の電源電圧を与えた状態で入力信号を入力したときの出力信号と、前記情報生成用回路モデルに与えた電源電圧に変動を与えた状態で入力信号を入力したときの出力信号と、の差分から前記遅延変動情報を生成する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の回路モデル生成装置。
  3. 前記生成手段は、前記入出力回路に入力信号が与えられてから出力信号が出力されるまでの遅延期間を複数の期間に分割した前記期間毎に、前記情報生成用回路モデルに一定の電源電圧を与えた状態で入力信号を入力したときの出力信号と、前記情報生成用回路モデルに与えた電源電圧に所定の変動を与えた状態で入力信号を入力したときの出力信号と、の差分から前記プレ・バッファ部に与えられる電源電圧の変動量に対する出力信号の遅延変動の割合を計算して前記遅延変動情報を生成する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の回路モデル生成装置。
  4. 入出力回路内に直列に接続された複数のバッファ回路のうち前記入出力回路の出力端と接続する出力段のバッファ回路以外のバッファ回路を含むプレ・バッファ部に与えられる電源電圧の変動量に対する前記入出力回路の出力信号の遅延変動の割合を示す遅延変動情報を生成し、
    生成した前記遅延変動情報を、前記入出力回路についての回路モデルであるIBIS(I/O Buffer Information Specification)データに記憶する、
    処理を行なう回路モデル生成方法。
  5. 入出力回路内に直列に接続された複数のバッファ回路のうち前記入出力回路の出力端と接続する出力段のバッファ回路以外のバッファ回路を含むプレ・バッファ部に与えられる電源電圧の変動量に対する前記入出力回路の出力信号の遅延変動の割合を示す遅延変動情報を生成し、
    生成した前記遅延変動情報を、前記入出力回路についての回路モデルであるIBIS(I/O Buffer Information Specification)データに記憶する、
    処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム。
  6. 集積回路が有する出力端それぞれに接続され、前記集積回路からの入力信号を前記集積回路の接続先の装置に出力する入出力回路の入出力応答を解析する回路解析装置において、
    複数のバッファ回路が直列に接続された前記入出力回路において、前記複数のバッファ回路のうち前記入出力回路の出力端と接続する出力段のバッファ回路以外のバッファ回路を含むプレ・バッファ部に与えられる電源電圧の変動量に対する前記入出力回路の出力信号の遅延変動の割合を示す遅延変動情報と、出力信号の立ち上がりまたは立ち下がり特性を表す特性情報と、を含むIBIS(I/O Buffer Information Specification)データを記憶する記憶手段と、
    前記IBISデータに含まれる遅延変動情報を使用して、前記入出力回路に与える電源電圧の変動量に対応する出力信号の遅延量を算出する算出手段と、
    前記算出した遅延量に応じて、前記IBISデータに含まれる前記特性情報における出力信号の立ち上がりまたは立ち下がりのタイミングを調整する調整手段と、
    を備える回路解析装置。
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