JP2014134759A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブラシ状転写部材を用いてトナー像の転写を行う画像形成装置において、転写性の向上を図ることができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】トナー像を担持する像担持体と、回転可能なベルトと、ベルトを介して像担持体に対向して配置され、像担持体に担持されたトナー像をベルト又はベルト上を搬送される転写材に転写する転写手段と、を有する画像形成装置において、転写手段は、導電性を有する複数の繊維を撚り合わせて構成されベルトに接触する複数の繊維株と複数の繊維株を保持する基材を備える転写ブラシを有し、複数の繊維株のうちベルトの回転方向の各列において回転方向の最も上流側に位置する繊維株は、回転方向の上流側に、回転方向に略直交する同一の仮想平面と略一致する端面をそれぞれ有することを特徴とする。
【選択図】図12

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式を利用した複写機やプリンタ等の画像形成装置として、中間転写ベルトを使用した方式のものがある。中間転写ベルト方式の画像形成装置では、一次転写工程と二次転写工程を経てフルカラー画像が形成される。一次転写工程では、電子写真感光体の表面に形成されたトナー像を中間転写ベルト上に転写する。本工程を複数色のトナー像に関して繰り返し実行することにより、中間転写ベルト表面に複数色のトナー像を形成する。二次転写工程では、上記複数色のトナー像を紙などの転写材表面に一括して転写する。転写材上に転写されたトナー像は、その後、定着手段によって定着される。これにより、フルカラー画像が得られる。
画像形成装置の一次転写部材としては、ローラ状、ブレード状、ブラシ状等の転写部材が用いられる。これらの転写部材は、感光体に対向する位置で中間転写ベルト裏面に当接され、一次転写電圧を印加して使用される。中でもブラシ状転写部材は、導電性の繊維群によって構成され、繊維の一本一本が中間転写ベルト裏面に対し独立に接触可能である。従って、ローラ状、ブレード状の転写部材を使用した場合に生じる接触ムラが改善され、中間転写ベルト裏面に対するより均一な接触性が得られる特徴がある。これによって、一次転写工程で生じる濃度ムラ等の画像不良が良好に抑制される。
なお、ブラシ状転写部材のベルト裏面に対する当接方法としては、繊維がベルトの移動方向下流側に倒れた状態で中間転写ベルト裏面と接触するよう、転写部材を傾斜させて当接させる方法が知られている(特許文献1等)。本当接方法により、繊維がベルトの移動方向上流側及び下流側にランダムに倒れてしまうことを防止し、倒れ方向を下流側に限定することができる。従って、一次転写部上流側で生じる異常放電が防止され、縦スジ等の画像不良も良好に抑制される。
特開2001−134115号公報
ところで、前述した画像形成装置において、一次転写部における中間転写ベルトの姿勢は、懸架された中間転写ベルトに対し、感光ドラムが中間転写ベルト表面側から進入することで定まる。このような中間転写ベルトに対し、ブラシ状転写部材はベルト裏面側より当接する。その際、ブラシ状転写部材の取り付け位置が所望の位置からずれると、良好な一次転写性が損なわれてしまう。特に、ブラシ状転写部材の上流端と感光ドラムとの位置関係が所望の範囲からずれてしまった場合には、これが顕著となる。
ブラシ状転写部材に用いる部材としては、前述の繊維群を安価に高密度で配列することが可能なパイル織物を使用することができる。パイル織物とは、ブラシ繊維となるパイル糸を、たて糸とよこ糸から成る基布の隙間に織り込んで作ったものである。また、パイル織物は、高い製織性を確保するためにパイル糸を複数撚り合わせたもの(以下、繊維株と呼ぶ)を基布上に一定間隔で配列された構成とするのが一般的である。このような繊維株を千鳥状に配置することで、中間転写ベルトとブラシ状転写部材との接触ムラをなくし、縦スジ状の画像不良を抑制、良好な一次転写画像を得ることができる。
しかし、繊維株を千鳥状に配置する場合、ブラシ状転写部材のブラシ繊維と基布との境界部は、中間転写ベルトの搬送方向と略直交する方向に、千鳥状配列に対応した滑らかな
凹凸形状を持つことになり、これに起因する以下の問題が懸念される。たとえば、ブラシ状転写部材の上流端において、前述した繊維株の凹凸形状が存在する場合、ブラシ状転写部材の上流端と感光ドラムとの位置関係が所望の範囲から上流側または下流側にはみだしてしまうため、良好な一次転写性を得られない場合がある。これは、ブラシ状転写部材の上流端の位置が、中間転写ベルトの搬送方向と略直交する方向に沿って上記凹凸形状が周期的に変化するためであり、この周期に応じて一次転写性の異なる縦スジ状の画像不良となることがあるからである。
上記課題解消のために、上述した繊維株の凹部・凸部の位置がともに画像不良の発生しない範囲に収まるよう、画像形成装置内におけるブラシ状転写部材の取り付け位置について、構成部品の寸法公差や位置決め精度を管理して改善することが考えられる。しかし、部品寸法や装置の組立てにおける寸法や精度のばらつきを考慮すると容易ではない。
本発明の目的は、ブラシ状転写部材を用いてトナー像の転写を行う画像形成装置において、転写性の向上を図ることができる画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、
トナー像を担持する像担持体と、
回転可能なベルトと、
前記ベルトを介して前記像担持体に対向して配置され、前記像担持体に担持されたトナー像を前記ベルト又は前記ベルト上を搬送される転写材に転写する転写手段と、
を有する画像形成装置において、
前記転写手段は、導電性を有する複数の繊維を撚り合わせて構成され前記ベルトに接触する複数の繊維株と前記複数の繊維株を保持する基材を備える転写ブラシを有し、
前記複数の繊維株のうち前記ベルトの回転方向の各列において前記回転方向の最も上流側に位置する繊維株は、前記回転方向の上流側に、前記回転方向に略直交する同一の仮想平面と略一致する端面をそれぞれ有することを特徴とする。
本発明によれば、ブラシ状転写部材を用いてトナー像の転写を行う画像形成装置において、転写性の向上を図ることができる。
本発明の実施例1の画像形成装置の概略断面図 本発明の実施例1の一次転写ブラシの斜視図 本発明の実施例1の一次転写ブラシの起毛部の上面図 本発明の実施例1の一次転写ブラシの上流端の上面図 本発明の実施例1の一次転写ブラシの当接構成及びニップ配置の説明図 比較構成1の一次転写ブラシの斜視図 比較構成1の一次転写ブラシの上流端を拡大した斜視図 比較構成1の一次転写ブラシの上流端を拡大した上面図 比較構成1の一次転写ブラシの当接構成及びニップ配置の説明図 本発明の実施例2の一次転写ブラシの上流端を拡大した斜視図 本発明の実施例2の一次転写ブラシの当接構成及びニップ配置の説明図 本発明の実施例3の一次転写ブラシの上流端を拡大した斜視図 本発明の実施例3の一次転写ブラシの当接構成及びニップ配置の説明図 本発明の実施例1の一次転写ブラシの上流端の繊維株を拡大した図
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に
詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。すなわち、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
(実施例1)
[1.画像形成装置の全体構成]
図1は、本発明の実施例1に係る画像形成装置の概略構成を示す模式的断面図である。実施例1の画像形成装置100は、電子写真方式のフルカラーレーザビームプリンタである。また、本画像形成装置100は、中間転写方式を用いたタンデム型のものである。すなわち、本画像形成装置100は、複数色成分に分解された画像情報に従って各像担持体上に形成した各色のトナー像を、中間転写体上に順次に重ね合わせて一次転写した後、転写材上に一括して二次転写することで記録画像を得る。
画像形成装置100は、複数の画像形成部として、第1、第2、第3、第4のステーションSa、Sb、Sc、Sdを有する。実施例1では、第1〜第4のステーションSa〜Sdは、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像を形成するためのものである。各ステーションSa〜Sdの構成及び動作については共通する部分が多い。従って、以下、区別を要しない場合には、いずれかの色用に設けられた要素であることを示すための添え字a、b、c、dは省略して説明する。
画像形成装置100は、ステーションS内に、感光ドラム1(像担持体)を有する。感光ドラム1は、駆動手段(不図示)によって図示矢印R1方向(反時計回り)に回転駆動される。感光ドラム1の表面は、帯電ローラ2により一様に帯電される。次いで、露光装置3より画像情報に従ったレーザ光Lが感光ドラム1に照射され、静電潜像が形成される。更に感光ドラム1の表面が図示矢印R1方向に進むと、現像装置4により画像情報に従って感光ドラム1上に形成された潜像がトナー像として可視化される。現像装置4は、反転現像方式にて、感光ドラム1上の潜像を現像する。すなわち、現像装置4は一様帯電された感光ドラム1上の画像部(露光部)に、感光ドラム1の帯電極性(負極性)と同極性に帯電したトナー(負極性)を付着させて現像を行う。
図示矢印R1で示す感光ドラム1の表面の移動方向(感光ドラム1の回転方向)において、現像位置より下流側には、中間転写体としての中間転写ベルト6(ベルト)が配置されている。中間転写ベルト6は、駆動ローラ61、二次転写対向ローラ62及びテンションローラ63の3個のローラに張架された、円筒且つ無端ベルト状のフィルムである。中間転写ベルト6は、駆動ローラ61が図示矢印R2方向(時計回り)に回転駆動されることによって、感光ドラム1の表面の移動速度と略同じ速度で、図示矢印R3方向(時計回り)に回転可能に構成されている。
中間転写ベルト6を挟んで感光ドラム1と対向する位置には、一次転写手段が配置されている。一次転写手段は、ブラシ状転写部材、付勢手段を備えており、各部材については後述する。感光ドラム1と中間転写ベルト6が接触することで、一次転写部B1が形成されている。感光ドラム1及び中間転写ベルト6の回転に伴い、感光ドラム1上に形成されたトナー像は一次転写ブラシ5の作用により中間転写ベルト6の外周面に一次転写される。このとき、一次転写ブラシ5には、トナーの帯電極性(負極性)とは逆極性(正極性)の一次転写電圧が、一次転写電源50により印加される。
一次転写工程において中間転写ベルト6に転写されずに感光ドラム1上に残留した転写残トナーは、感光ドラムクリーナー7によりクリーニングされる。感光ドラムクリーナー7は、感光ドラム1の表面に当接する板状の弾性体であるクリーニングブレード71を有
する。また、感光ドラムクリーナー7は、クリーニングブレード71により感光ドラム1の表面から除去されたトナーを回収するトナー容器72を有する。
以上のような帯電、露光、現像、一次転写工程を、中間転写ベルト6表面の移動方向上流側から順番に、第1〜第4のステーションSa〜Sdで、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色について行う。これにより、中間転写ベルト6上にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナー像が重なったフルカラー画像が形成される。
中間転写ベルト6を挟んで二次転写対向ローラ62と対向する位置には、二次転写手段としての二次転写ローラ8が配置される。二次転写ローラ8は、中間転写ベルト6を介して二次転写対向ローラ62に押圧され、中間転写ベルト6と二次転写ローラ8が接触する二次転写部B2(ニップ部)を形成する。中間転写ベルト6上のトナー像は、二次転写ローラ8の作用により、転写材P上に二次転写される。すなわち、転写材供給部20において、カセット21に収容されている転写材Pが、供給ローラ22により送り出された後、レジストローラ23により中間転写ベルト6と二次転写ローラ8が当接する二次転写部B2に所定のタイミングで供給される。それと略同時に、二次転写ローラ8には、トナーの正規の帯電極性とは逆極性(正極性)の二次転写電圧が、二次転写電源80により印加される。二次転写部B2で挟持搬送され中間転写ベルト6からトナー像が転写された転写材Pは、その後定着装置9に搬送される。転写材Pは、定着装置9においてトナー像が加熱・加圧されることによりトナー像が定着される。
中間転写ベルト6を挟んで駆動ローラ61と対向する位置には、クリーニングブレード64が配置される。クリーニングブレード64は中間転写ベルト6と接触し、二次転写工程において転写材Pに転写されずに中間転写ベルト6上に残留した転写残トナーを回収する。
実施例1の画像形成装置は、プロセススピードが116mm/sの、A4サイズ紙対応のプリンタである。
[2.一次転写ブラシ5の構成]
図2は、実施例1における一次転写ブラシ5の模式図(斜視図)である。一次転写ブラシ5は、ブラシ部材5γと、ポリエステル製の樹脂シートの基板5δと、を互いに不図示の導電性接着剤等によって接着した構成となっている。ブラシ部材5γは、導電性繊維5εからなる起毛部5αと、非導電性繊維5ηからなる基布部5βと、を有している。導電性繊維5εは、基板5δに対して垂直な方向(法線方向)に起毛している。ブラシ部材5γには、起毛部5αとなる導電性繊維5εが密に配置されたパイル織物を使用している。
一次転写ブラシ5の起毛部5αの短手方向(中間転写ベルトの移動(回転)方向に平行に設置される方向)の寸法Wbは、Wb=7mmである。また、一次転写ブラシ5の基布部5βの短手方向の寸法Wkは、Wk=7mm(起毛部5αと同寸法)である。一次転写ブラシ5の長手方向(中間転写ベルト6の移動(回転)方向と垂直に設置される方向)の寸法Lは、L=250mmである。うち、起毛部5αが設けられているのは、K=230mmの領域内であり、長手の両端部には、起毛部5αが設けられていない部分が10mmの幅で均等に設けられている。Wb=7mmとすることで中間転写ベルト6との間に十分な幅のニップを形成することができ、K=230mmとすることでA4紙の幅に対しても十分な幅で画像形成を行うことができる。
図3は、実施例1における一次転写ブラシ5の起毛部5αの模式図(上面図)である。起毛部5αは、複数の導電性繊維5εを撚り合わせて構成された繊維株5ζが、密度5000〜50000本/cmとなるように一定間隔で配列されている。繊維株5ζの直径
は200〜700μm、近接する2つの繊維株5ζの中心間距離は400〜1400μmである。また、繊維株5ζの配列は、ブラシ部材5γの該複数の繊維株について、中間転写ベルト6の搬送方向に並ぶように投影した際に、一次転写ブラシ5の一次転写に寄与する長手領域に渡って、少なくともいずれかの繊維株5ζが存在するように千鳥状に配置している。すなわち、起毛部5αを中間転写ベルト6の搬送方向に見たときに、隣接する繊維株5ζの間に互いに重なる領域が形成されるような、つまり、隣接する繊維株5ζ間に隙間が形成されないような配置である。これによって、中間転写ベルト6と一次転写ブラシ5との接触ムラによる縦スジ状の画像不良を抑制し、良好な一次転写画像を得ることができる。
実施例1において、起毛部5αとなる導電性繊維5εには、カーボン粉末を分散した導電性ナイロン繊維を用いている。該繊維としては、単糸繊度が2〜15dtex[dtex:単繊維10,000メートルあたりの質量(グラム単位)を示す]、直径が10〜40μm、乾強度が1〜3cN/dtexの範囲内のものが好適である。繊維の抵抗率ρfiberは、10〜10Ωcmの範囲内のものが好適である。
抵抗率ρfiberは、次の方法により測定される。つまり、繊維50本をひと束とし、約1cmの間隔をもって束の表面に金属プローブを接触させる。そして高抵抗計AdvantestR8340Aなどを用い、印加電圧100Vの元で抵抗値Rfiberを実測し、下式により抵抗率ρfiberを算出する。
ρfiber=Rfiber×(繊維直径/2)×3.14×50÷1.0
未当接状態(繊維に圧力がかかっていない状態)の一次転写ブラシ5において、導電性繊維5εが基材5β面から延び出ている方向のことを、起毛方向と呼ぶ。各繊維の基材5βを起点とした繊維長は1〜5mmである。繊維長は、一次転写ブラシ5の起毛部5αの短手方向の寸法Wbより短く、繊維長が短い構成にすることで、回転移動する中間転写ベルト6に接触し毛倒れした場合であっても、安定的に中間転写ベルトに接触することが可能である。
起毛部5αとなる繊維材料に関しては、導電性が付与されたものであればいずれのものであってもよく、ナイロン繊維に限定されるものではない。また、実施例1の基布部5βとなる繊維には、非導電性のポリエステル繊維を用いているが、起毛部5αを織布できるものであればいずれのものであってもよく、これに限定されるものではない。
なお、実施例1におけるブラシ部材5γとしては、代表的特性を有するものとして、下記仕様のものを用いている。
<一次転写ブラシの仕様>
・部材タイプ:パイル織物
・材料:カーボン粉末を分散したナイロン繊維
・単糸繊度:7dtex
・繊維直径:28μm
・乾強度:1.6cN/dtex
・抵抗率:10Ωcm
・繊維長:2mm
・配列密度:10850本/cm
一次転写ブラシ5は、中間転写ベルト6上の感光ドラム1に対向する位置で、中間転写ベルト6の裏面に対し当接される。なお、感光ドラム1の直径は30mmである。また、一次転写ブラシ5には、一次転写電源50から0〜1.0kVの一次転写電圧が印加可能とされている。一次転写ブラシ5の当接構成については後述する。
[3.中間転写ベルト]
中間転写ベルト6としては、厚さが60μmで、導電剤を混合することにより体積抵抗率を10Ωcmに調整した、ポリイミド樹脂のフィルムを用いることができる。また、中間転写ベルト6は、駆動ローラ61、二次転写対向ローラ62、テンションローラ63の3軸で張架され、テンションローラ63により総圧約20Nの張力が付与されている。
また、中間転写ベルト6表面には、付着したトナーを除去するためのクリーニング部材として、板状の弾性体であるクリーニングブレード64を有する中間転写ベルトクリーナ65が設けられている。クリーニングブレード64によって中間転写ベルト表面から除去されたトナーはトナー容器66に回収される。
[4.二次転写ローラ]
二次転写ローラ8としては、体積抵抗率が10〜10Ωcm、硬度が30°〜40°である弾性体ローラを用いることができる。二次転写ローラ8は、中間転写ベルト6を介して二次転写対向ローラ62に対し、総圧約39.2Nで押圧される。また、二次転写ローラ8は、中間転写ベルト6の回転に伴い、従動して回転する。更に、二次転写ローラ8には、二次転写電源80から、0〜4.0kVの二次転写電圧の印加が可能となっている。
[5.一次転写ブラシ5の上流端形状]
図4は、実施例1における一次転写ブラシ5の上流端の模式図(上面図)である。実施例1において特徴的である一次転写ブラシ5の上流端形状について説明する。実施例1で用いた一次転写ブラシ5は、その上流端形状が一次転写ブラシ5の長手方向に渡って略直線形状になるように、起毛部5αおよび基布部5βを裁断加工していることを特徴とする。一次転写ブラシ5の上流端Dは、複数の繊維株5ζを貫くように裁断した軌跡に沿って略直線形状になっていることがわかる。
より詳細に説明すると、複数の繊維株5ζのうち中間転写ベルト6の回転方向の各列において該回転方向の最も上流側に位置する繊維株5ζが、該回転方向の上流側に、該回転方向に略直交する同一の仮想平面と略一致する端面をそれぞれ有する構成となっている。最も上流側の繊維株5ζは、上記端面が形成されるように、中間転写ベルト6の回転方向に略直交する同一の裁断面に沿ってそれぞれ裁断される。最も上流側の繊維株5ζは、該繊維株5ζを構成する繊維5εのうち中間転写ベルト6の回転方向の最も上流側の繊維5εの保持位置が、該回転方向に略直交する方向に沿って並んだ構成となっている。また、当該保持位置の並びは、隣接する列の最も上流側の繊維株5ζにおける該回転方向の最も上流側の繊維5εの保持位置の並びと、略同一直線上で並んでいる。
[6.一次転写ブラシ5の当接構成及びニップ配置]
図5は、実施例1における一次転写ブラシ5の当接構成及びニップ配置を説明する模式図である。ステーションSa〜Sdの各一次転写部に共通する構成であるため、一つのステーションにおける構成を例に取り説明する。実施例1の一次転写ブラシ5は不図示の支持部材で保持され、バネ51(付勢手段)による押圧力Fによって、中間転写ベルト6の裏面に当接される。押圧力の総圧はF=4.9Nであり、Fの方向は中間転写ベルト6表面の法線方向と略平行である。
図5中のM1は、感光ドラム1と中間転写ベルト6の間に形成されるニップを表す。駆動ローラ61、テンションローラ63により直線的に張架された中間転写ベルト6は、ステーション毎に感光ドラムと1mmの幅のニップを形成するよう配置されている。
一方、N1は、中間転写ベルト6と一次転写ブラシ5の間に形成されるニップを表す。一次転写ブラシ5の起毛部5αは、非当接状態(繊維に圧力がかかっていない状態)においては一次転写ブラシ5の基板5δに対して垂直に起毛している。しかし、押圧力Fにより中間転写ベルト6裏面に当接されると、起毛部5αは一定程度に毛倒れした状態となる。本状態の起毛部5αには、基板5δと垂直な起毛姿勢に戻ろうとする復元力が生じ、この力が一次転写ブラシ5を中間転写ベルト6から遠ざける方向に押し戻す力(反力)となる。よって一次転写ブラシ5は、押圧力Fと反力が釣り合う位置まで中間転写ベルト6の裏面に進入した位置で安定する。図5はこれらの力が釣り合った状態を示す。ベルト−ブラシ間のニップN1の幅は7.0mmとなる。
次に、図5中のs、t、uについて説明する。これらの配置関係は、実施例1の画像形成装置において良好な一次転写性を得るために重要である。
オーバラップニップ(s)は、感光ドラム1、中間転写ベルト6、一次転写ブラシ5が接触し転写電界が形成された領域である。本領域が形成されないと良好な一次転写効率は得られない。実施例1では、オーバラップニップ(s)は2.0mmとした。
テンションニップ(t)は、オーバラップニップ(s)下流側で中間転写ベルト6と一次転写ブラシ5のみが接触する領域である。本領域はベルトに残留した過剰な転写電荷が一次転写ブラシ5上に流れ戻るための領域であり、異常放電画像を防止するために必要な領域である。実施例1では、テンションニップ(t)は4.5mmとされている。
はみ出しニップ(u)は、感光ドラム1−中間転写ベルト6間ニップ(M1)に対して中間転写ベルト6−一次転写ブラシ5間ニップ(N1)が上流側にはみ出している領域である。本領域が大きくなると一次転写部の上流側に転写電界の形成された空隙ニップが形成されてしまい、プレ転写による転写飛び散りが生じる。実施例1では、はみ出しニップ(u)は0.5mmとされている。
良好な一次転写性を得るためには、オーバラップニップ(s)とテンションニップ(t)の両者が形成される必要がある。また、はみ出しニップ(u)が大きくないことも必要である。実施例1の当接構成においては、オーバラップニップ(s)として2.0mm、テンションニップ(t)として4.5mmの領域が確保され、はみ出しニップ(u)は0.5mmとなることを狙い、各部材が配置されている。よって、良好な一次転写性が得られる。なお、本構成の元で詳細検討したところ、オーバラップニップ(s)として1.5mm以上、テンションニップ(t)として3.5mm以上、はみ出しニップ(u)として1.2mm以下の幅をそれぞれ確保することで良好な一次転写性が得られることが確認された。
[7.部材取り付け位置の影響]
実施例1の画像形成装置では、一次転写ブラシ5の取り付け位置に関して、各部品の位置ばらつき等の影響を考慮すると、中間転写ベルト6の移動方向に±0.5mm程度の範囲内で変動する。しかし、一次転写ブラシ5の取り付け位置にばらつきが発生した場合においても、実施例1では常時良好な一次転写性が得られることが確認された。これは、実施例1で用いた一次転写ブラシ5の上流端形状が一次転写ブラシ5の長手方向に渡って略直線形状となっているためである。かかる構成により、はみ出しニップ(u)が最大で1.0mmと、上述の1.2mm以下とすることができる。これは、実施例1における特徴的な効果であるといえる。
ここで、実施例1の特徴について比較構成1と比較しながら説明する。
<比較構成1>
図6は、比較構成1における一次転写ブラシ5の模式図(斜視図)である。比較構成1で用いた一次転写ブラシ5は、起毛部5α及び基布部5βを裁断加工していない点で実施例1と異なる。一次転写ブラシ5の起毛部5αの短手方向(中間転写ベルト6の移動(回転)方向に平行に設置される方向)の寸法Wbは、Wb=7mmである。また、一次転写ブラシ5の基布部5βの短手方向の寸法Wkは、Wk=8mmである。それ以外の寸法や使用した画像形成装置の構成については、実施例1と同様であるため説明を省略する。
図7は、比較構成1における一次転写ブラシ5の上流端を拡大した模式図(斜視図)である。図3で説明したとおり、実施例1及び比較構成1で使用した一次転写ブラシ5の起毛部5αは、複数の繊維株5ζが、一次転写ブラシ5の長手方向に対して千鳥状に配列している。そのため、一次転写ブラシ5の起毛部5αの上流端の軌跡Dは、図7に示すように滑らかな凹部と凸部とが繰り返す形状となっている。
図8は、比較構成1における一次転写ブラシ5の上流端を拡大した模式図(上面図)である。基布部5βの上流端から起毛部5αの上流端までの距離は、前述した起毛株の配列に応じて、最小値Xa(a線上)となる部分と、最大値Xb(b線上)となる部分が存在し、それぞれXa=500μm、Xb=800μmであった。
図9は、比較構成1の一次転写ブラシ5のニップ配置を説明する模式図であり、図9(a)は前記a線上のニップ配置、図9(b)は前記b線上のニップ配置をそれぞれ示している。図9(a)においてオーバラップニップ(s)、テンションニップ(t)は、実施例1と同じく、それぞれ2.0mm、4.5mmの領域が確保されている。一方ではみ出しニップ(u)は、0.2mmと実施例1の0.5mmよりも短くなっているものの、はみ出しニップ(u)としては1.2mm以下となっているため、良好な一次転写性が得られることが予想される。また、前述したとおり、一次転写ブラシ5の取り付け位置に関して、中間転写ベルト6の移動方向に±0.5mmの範囲内で変動することを考慮した場合においても、はみ出しニップ(u)は、最大でも0.7mmとなる。したがって、常時良好な一次転写性が得られることが予想される。
図9(b)においてオーバラップニップ(s)、テンションニップ(t)は、実施例1と同じく、それぞれ2.0mm、4.5mmの領域が確保されている。一方ではみ出しニップ(u)は、0.8mmと実施例1の0.5mmよりも長くなっているものの、はみ出しニップ(u)としては1.2mm以下となっているため、良好な一次転写性が得られることが予想される。ただし、一次転写ブラシ5の取り付け位置に関して、中間転写ベルト6の移動方向に±0.5mmの範囲内で変動することを考慮した場合、はみ出しニップ(u)は、最大で1.3mmとなり、プレ転写による転写飛び散りが生じることが予想される。そこで、比較構成1において、実際に一次転写ブラシ5を中間転写ベルト6の移動方向に±0.5mmの範囲内で変動させた状態での画像を確認したところ、縦スジ状の画像不良が発生し、良好な一次転写性を得ることができない場合があることが確認された。
以上の理由により、実施例1によれば、部品の取り付け位置のばらつきが存在する画像形成装置において、上流端形状が略直線形状である一次転写ブラシ5を用いることによって、寸法誤差や取付誤差等を吸収して良好な一次転写性を確保することができる。
また、本実施例1の上流端Dは略直線であるが、具体的には、中間転写ベルト6の回転方向と略直交する方向に関して、最も上流側に配置される繊維が、上流端Dから0.5mmの範囲に収まっていれば良好な一次転写性を確保することができる。最も上流側に配置される繊維株である繊維株5ζLは、図14に示すように微視的にみればバラつきがある。そこで、図14に示すように、最も上流側に配置される繊維の中には、上流端Dより下流側に位置するものが存在する。そのような繊維に関しても、上流端Dからの距離(図14のh1)が、0.6mmにおさまっていれば略直線上に位置していると言える。なお、
図14においてE部は裁断加工により除去される部分を示している。
(実施例2)
図10及び図11を参照して、本発明の実施例2に係る画像形成装置について説明する。ここでは主として、実施例2において特徴的である一次転写ブラシ5の上流端形状について説明する。ここで特に説明しない事項については、実施例1と同様である。実施例1と同様の構成については実施例1と同じ符号を付し、その説明を省略する。
実施例2で用いた一次転写ブラシ5は、起毛部5αが中間転写ベルト6の移動方向に斜毛加工されており、その上流端形状が一次転写ブラシ5の長手方向に渡って略直線形状になるように、起毛部5αおよび基布部5βを裁断加工していることを特徴とする。これにより、実施例1よりもさらに良好な一次転写性を得ることができる。図10は、実施例2における一次転写ブラシ5の上流端を拡大した模式図(斜視図)である。一次転写ブラシ5の上流端Dは、裁断した軌跡に沿って略直線形状になっていることがわかる。
実施例2の一次転写ブラシ5の当接構成及びニップ配置について、図11を用いて説明する。実施例2の画像形成装置は、装置全体の構成としては実施例1の画像形成装置(図1)と同様であるため、詳細な説明は省略する。実施例2の当接構成においては、実施例1と同様にオーバラップニップ(s)として2.0mm、テンションニップ(t)として4.5mmの領域が確保され、はみ出しニップ(u)は0.5mmとなることを狙い、各部材が配置されている。
実際に画像形成装置を用いて、画像を確認したところ、実施例1よりもさらに良好な一次転写性が得られることが確認された。これは、一次転写ブラシ5の起毛部5αが、非当接状態(繊維に圧力がかかっていない状態)において一次転写ブラシ5の基板5δに対して傾斜角θ(θ<90°)を維持した状態で起毛しているためである。つまり、押圧力Fにより中間転写ベルト6の裏面に当接されると、起毛部5αはさらに傾斜角θよりも大きく毛倒れした状態となる。これにより、起毛部5αの導電性繊維5εの先端が中間転写ベルト6の裏面に対して上下流にわたって平行に近いかたちで接触するように当接されることとなるため、中間転写ベルト6の裏面との接触面が拡大し、より均一な分布となる。よって、中間転写ベルト6の裏面と起毛部5αとの間で転写電界を形成する箇所について、実施例1や比較構成1と比較して、中間転写ベルト6−一次転写ブラシ5ニップ(N1)内で、より均一な分布を持つものとなる。
以上、実施例2によれば、一次転写ブラシ5を構成する起毛部5αの導電性繊維5εのランダムな倒れが抑制されるだけでなく、一次転写ブラシ5の有する特徴である中間転写ベルト6の裏面に対する接触均一性が実施例1よりもさらに改善する。したがって、一次転写工程で生じる濃度ムラ等の画像不良が、より良好に抑制することが可能となる。
(実施例3)
図12及び図13を参照して、本発明の実施例3に係る画像形成装置について説明する。ここでは主として、実施例3において特徴的である一次転写ブラシ5の上流端形状について説明する。ここで特に説明しない事項については、上記実施例と同様である。上記実施例と同様の構成については上記実施例と同じ符号を付し、その説明を省略する。
実施例3で用いた一次転写ブラシ5の上流端形状は、一次転写ブラシ5の長手方向に渡って略直線形状になるように、起毛部5αを溶着加工していることを特徴とする。より詳細には、実施例3では、中間転写ベルト6の回転方向の最も上流側の繊維株5ζが、実施例1と同様の上流側端面が形成されるように(図4参照)、溶着処理によってそれぞれ部分的に溶かされている。また、溶着処理により、隣接する繊維株同士が互いに溶着されて
いる。これにより、実施例1、実施例2にくらべ画像形成装置の寿命を通じて良好な一次転写性を得ることができる。図12は、実施例3における一次転写ブラシ5の上流端を拡大した模式図(斜視図)である。一次転写ブラシ5の上流端Dは、導電性繊維5ε同士が溶着された部分5Yに沿って略直線形状になっていることがわかる。
一次転写部ブラシ5の起毛部5αを溶着加工する手段としては、たとえば金属などを用いたブレード部材またはロール部材を、少なくとも導電性繊維5εが溶着加工可能な温度まで加熱し、起毛部5αに接触・押圧して溶着する方法が挙げられる。また、上記ブレード部材またはロール部材を高周波で振動させ、起毛部5αに接触・押圧して溶着する方法なども挙げられる。なお、起毛部5αを略直線形状に溶着できる方法であればいずれの方法でも良い。
実施例3の一次転写ブラシ5の当接構成及びニップ配置について、図13を用いて説明する。実施例3の画像形成装置は、装置全体の構成としては実施例1及び実施例2の画像形成装置(図1)と同様であるため、詳細な説明は省略する。実施例3の当接構成においては、実施例1及び実施例2と同様にオーバラップニップ(s)として2.0mm、テンションニップ(t)として4.5mmの領域が確保され、はみ出しニップ(u)は0.5mmとなることを狙い、各部材が配置されている。
実際に画像形成装置を用いて、画像を確認したところ、実施例1と同等の一次転写性が得られることが確認された。ただし、実施例3が実施例1と比べて特徴的である点は、一次転写ブラシ5の上流端の起毛部5αを溶着加工によって略直線形状としている点である。実施例1では、一次転写ブラシ5の上流端の起毛部5αを裁断することで略直線形状としていたが、画像形成装置の通紙試験を実施していく過程において、徐々に導電性繊維5εが基布5βから解れ、脱落してしまう場合があった。これに対して、実施例3の構成では、画像形成の寿命を通じて常時良好な一次転写性を確保することが可能となることが確認された。
また、実施例3では、一次転写ブラシ5の起毛部5αが、非当接状態(繊維に圧力がかかっていない状態)において一次転写ブラシ5の基板5δに対して垂直に起毛しているものを使用した。しかし、実施例2のように斜毛処理を施して一次転写ブラシ5の基板5δに対して傾斜角θを維持した状態で起毛しているものを使用してもよい。この場合は、実施例3よりもさらに良好な一次転写性を、画像形成装置の寿命を通じて維持することが可能となることは言うまでもない。
以上の理由により、実施例3によれば、部品の取り付け位置のばらつきが存在する画像形成装置において、起毛部5αの上流端が略直線形状に溶着加工された一次転写ブラシ5を用いることによって、画像形成の寿命を通じて良好な一次転写性を維持することできる。
以上、実施例1〜3では、中間転写ベルト6を用いた中間転写方式を用いたタンデム型のフルカラー方式の画像形成装置における一次転写部の構成について説明した。しかし、1つの感光ドラムを用いるロータリー型のフルカラー方式の画像形成装置でも、本発明の構成により、良好な転写性を得ることが可能である。
また、ブラシ状転写部材5を中間転写ベルト6を介して像担持体に当接する方式の画像形成装置として、他の構成の画像形成装置も考えられる。例えば、複数の感光ドラム上のトナー像を、転写材搬送ベルト上を搬送される転写材上に、順次転写を行う方式のフルカラー画像形成装置などがある。この場合にも、本発明の構成により、良好な転写性を得ることが可能である。
1…感光ドラム(像担持体)、5…一次転写ブラシ(転写ブラシ)、6…中間転写ベルト(ベルト)、5ε…導電性繊維、5α…起毛部、5β…基材、5ζ…繊維株

Claims (7)

  1. トナー像を担持する像担持体と、
    回転可能なベルトと、
    前記ベルトを介して前記像担持体に対向して配置され、前記像担持体に担持されたトナー像を前記ベルト又は前記ベルト上を搬送される転写材に転写する転写手段と、
    を有する画像形成装置において、
    前記転写手段は、導電性を有する複数の繊維を撚り合わせて構成され前記ベルトに接触する複数の繊維株と前記複数の繊維株を保持する基材を備える転写ブラシを有し、
    前記複数の繊維株のうち前記ベルトの回転方向の各列において前記回転方向の最も上流側に位置する繊維株は、前記回転方向の上流側に、前記回転方向に略直交する同一の仮想平面と略一致する端面をそれぞれ有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記複数の繊維株のうち前記回転方向の各列において前記回転方向の最も上流側に位置する繊維株は、該繊維株を構成する複数の繊維のうち前記回転方向の最も上流側の繊維の保持位置が、前記回転方向に略直交する方向に沿って並んでいるともに、隣接する列の最も上流側の繊維株における前記回転方向の最も上流側の繊維の保持位置と、前記回転方向に略直交する方向に延びる同一直線上に並んでいることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記複数の繊維株は、前記回転方向と略直交する方向に対して千鳥状に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記複数の繊維株のうち前記回転方向の各列において前記回転方向の最も上流側に位置する繊維株は、前記端面が形成されるように、前記回転方向に略直交する同一の裁断面に沿ってそれぞれ裁断されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記複数の繊維株のうち前記回転方向の各列において前記回転方向の最も上流側に位置する繊維株は、前記端面が形成されるように、溶着処理によってそれぞれ部分的に溶かされていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記複数の繊維株のうち前記回転方向の各列において前記回転方向の最も上流側に位置する繊維株は、前記溶着処理により、隣接する繊維株と互いに溶着されていることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記複数の繊維株は、前記ベルトの回転方向に斜毛処理が施されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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