JP2014134621A - 防水機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 衝撃を受けた後において保証可能な防水性能の判定を行う防水機器を提供する。
【解決手段】 筐体を構成する第1部材6と、前記筐体を構成し、前記第1部材と接続される第2部材8と、前記第1部材と前記第2部材との間に配置され水密状態を保つための水密部材14と、前記筐体が衝撃を受ける際に、前記衝撃の大きさに関する値が閾値を超えているか否かを検出する異常検出部32と、前記衝撃の大きさに関する値が前記閾値を超えている場合に、前記衝撃による前記第1部材、前記第2部材及び前記水密部材への影響が大きい箇所を衝撃部位として特定する特定部32と、前記衝撃による前記水密部材の変形度合いを検出する複数の第1センサを含む検出部34と、複数の前記第1センサのうち、前記衝撃部位における前記水密部材の変形度合いを検出する1以上の前記第1センサの出力に基づいて保証可能な防水性能の程度を判定する判定部32とを備える。
【選択図】 図4
【解決手段】 筐体を構成する第1部材6と、前記筐体を構成し、前記第1部材と接続される第2部材8と、前記第1部材と前記第2部材との間に配置され水密状態を保つための水密部材14と、前記筐体が衝撃を受ける際に、前記衝撃の大きさに関する値が閾値を超えているか否かを検出する異常検出部32と、前記衝撃の大きさに関する値が前記閾値を超えている場合に、前記衝撃による前記第1部材、前記第2部材及び前記水密部材への影響が大きい箇所を衝撃部位として特定する特定部32と、前記衝撃による前記水密部材の変形度合いを検出する複数の第1センサを含む検出部34と、複数の前記第1センサのうち、前記衝撃部位における前記水密部材の変形度合いを検出する1以上の前記第1センサの出力に基づいて保証可能な防水性能の程度を判定する判定部32とを備える。
【選択図】 図4
Description
本発明は、防水機器に関するものである。
水中においても使用可能なカメラが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、このカメラにおいては、カメラが衝撃を受けた後の防水性能は保証されていなかった。
本発明の目的は、衝撃を受けた後において保証可能な防水性能の判定を行う防水機器を提供することである。
本発明の防水機器は、筐体を構成する第1部材と、前記筐体を構成し、前記第1部材と接続される第2部材と、前記第1部材と前記第2部材との間に配置され水密状態を保つための水密部材と、前記筐体が衝撃を受ける際に、前記衝撃の大きさに関する値が閾値を超えているか否かを検出する異常検出部と、前記衝撃の大きさに関する値が前記閾値を超えている場合に、前記衝撃による前記第1部材、前記第2部材及び前記水密部材への影響が大きい箇所を衝撃部位として特定する特定部と、前記衝撃による前記水密部材の変形度合いを検出する複数の第1センサを含む検出部と、複数の前記第1センサのうち、前記衝撃部位における前記水密部材の変形度合いを検出する1以上の前記第1センサの出力に基づいて保証可能な防水性能の程度を判定する判定部とを備えることを特徴とする。
また、本発明の防水機器は、筐体を構成する第1部材と、前記筐体を構成し、前記第1部材と接続される第2部材と、前記第1部材と前記第2部材との間に配置され水密状態を保つための水密部材と、前記筐体が衝撃を受ける際に、前記衝撃の大きさに関する値が閾値を超えているか否かを検出する異常検出部と、前記衝撃の大きさに関する値が閾値を超えた場合に電源をオンとする電源制御部と、前記衝撃による前記水密部材の変形度合いを検出する検出部と、前記検出部の出力に基づいて保証可能な防水性能の程度を判定する判定部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、衝撃を受けた後において保証可能な防水性能の判定を行う防水機器を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態に係る防水機器についてカメラを例に説明する。図1は実施の形態に係るカメラの筐体の構成を示す斜視図である。カメラ2の本体を構成する筐体は前カバー6及び後カバー8から構成され、前カバー6の背面側及び後カバー8の前面側にはそれぞれ凹部が形成されている。後カバー8の上面にはカメラ2の電源をオン/オフする電源スイッチ58、動画像や静止画像の撮影開始等を指示するためのレリーズボタン60が設けられ、後カバー8の凹部の内側には、ねじ受け部10、LCD表示窓12、シール材であるOリング14を嵌合させるための溝16が凹部縁面に略沿って設けられている。また、前カバー6の凹部の内側には、後カバー8のねじ受け部10に対向する位置に同様のねじ受け部(図示せず)が設けられている。また、筐体全体の動きを測定する3軸の加速度センサ36がカメラ2の内部の任意の位置に設けられている。ここで、図1においては、加速度センサ36が前カバー6の内側に設けられた例を示している。
また、後述するように前カバー6には、筐体4を組み立てる際に後カバー8の溝16に挿入するための押さえリブ20が設けられている(図2参照)。
ここで、Oリング14は押圧力により弾性変形し、反力に応じた面圧で溝16の内壁および押さえリブ20の先端部に密着するため、筐体内部を水密状態に保持することができる。Oリング14は、断面が円形であり、ニトリルゴムやフッ素ゴムなどの弾性変形量の大きい材質で構成されることが好ましい。
図2は、実施の形態に係るカメラの筐体における前カバーと後カバーとの接続部を示す断面図である。図2に示すように後カバー8に形成された溝16には、Oリング14が嵌合された後に前カバー6の押さえリブ20が挿入されている。また、カメラ2が衝撃を受けた場合に前カバー6と後カバー8との間隔22a,22bの変位をそれぞれ測定する図示しない変位測定センサが設けられている。また、変位測定センサにより前カバー6及び後カバー8の撓み変形22cを測定してもよい。なお、図2における右側の面及び下側面が筐体の外側の面を構成する。
なお、図2に示す測定対象の変位は例示であり、カメラ2が衝撃を受けた場合に発生し得るシール性能に影響する各隙間変動、シール材(Oリング)を囲む各構造物の変形及び相対位置変動であれば、何れの変位を測定対象としてもよい。
図3(a)は、後カバーのLCD表示窓を示す断面図であり、図3(b)はLCD保護パネルを背面側から見た図である。LCD表示窓12にはLCD保護パネル24が取り付けられ、LCD保護パネル24と後カバー8との間にはシール材であるOリング26が配置されている。また、後カバー8のLCD表示窓12の近傍には、カメラ2が衝撃を受けた場合の受力を測定する受力測定センサ28a〜28dが設けられている。なお、図3(a)に示すように応力を測定する応力測定センサ30を設けてもよい。
さらに、カメラ2の筐体において衝撃を受ける部位(例えば、26部位(8角、12稜及び6面))にはそれぞれ図示しない受力測定センサ28または応力測定センサ30が設けられている。この場合に、1つの部位(1つの角や1つの面など)に複数のセンサを設けてもよい。
なお、図2及び図3における変位測定センサや受力測定センサ28,28a〜28d、応力測定センサ30を配置する数及び位置は一例であり、これに限られるものではない。例えば、防水性能を正確に評価する観点から、シール材の周囲における筐体の構造強度の不均一性を考慮して相対的に強度の弱い位置に変位、外力、応力、歪変形、歪応力等を測定するセンサを設けることが好ましい。また、これらのセンサに加えて、または、代えて加速度センサを設けてもよい。
また、筐体が同じ剛性を有する素材から構成される場合に、ねじ受け部10の設けられる間隔が異なると、受けた衝撃力が同じであっても衝撃を受けた位置によって防水性能への影響も大きく異なる。また、筐体の角部は直線部より剛性的に強くなる。そのため、強度の弱い部位を構造解析や試験により予め特定し、後述するリミット値や防水性能の判定基準に反映させることが好ましい。さらに、強度の弱い部位には優先的にセンサを設けることが好ましい。
また、前カバー6と後カバー8とを接合する場合や後カバー8のLCD表示窓12にLCD保護パネル24を取り付ける場合等、カメラ2の組み立て時にOリング14,26等のシール材にも力が加えられ、変位測定センサや受力測定センサ28a〜28d、応力測定センサ30等のセンサにより変形や力が測定される場合がある。この場合には、カメラ2の組み立て直後に測定された変形や力をリセットしてもよいし、組み立て時に測定された変形や力に基づいて後述する衝撃判定システムによる判定処理(図6〜8参照)を行ってもよい。
図4は、実施の形態に係るカメラのシステム構成を示すブロック図である。カメラ2はCPU32を備え、CPU32には、カメラ2が受けた衝撃の大きさを測定する衝撃センサ34、カメラ2に作用する力の方向及び加速度の大きさを測定する加速度センサ36、カメラ2が水中にあるか否かを検出する水検出センサ37、カメラ2に作用する水圧を測定する圧力センサ38、被写体光を撮像する撮像素子40、撮影画像や種々の設定を行うためのメニュー、防水性能等を表示するLCD表示部42の制御を行う表示制御部44、操作部46、CPU32により判定された防水性能を示すデータ及び水中での使用履歴を示すデータを記憶する履歴記憶部48、撮像素子40により撮像された撮影画像の画像データを記録するメモリカード50、CPU32が実行するプログラム等を記憶するROM52、動作させるプログラム等を一時的に記憶するRAM54、バッテリ56が接続されている。
ここで、衝撃センサ34は、変位測定センサ、受力測定センサ28a〜28d、応力測定センサ30及びこれらのセンサに加えて、または、代えて設けられる加速度センサ等を含み、操作部46は、電源スイッチ58、レリーズボタン60、LCD表示部42にメニュー等を表示させるためのメニューボタン、メニュー項目等の選択や様々な設定時に操作される十字キー、メニュー項目等の選択や様々な設定に対する確定操作を行うためのOKボタン、メモリカード50に記録された撮影画像データに基づく撮影画像をLCD表示部42に表示させるための再生ボタン等を含んで構成されている。なお、衝撃センサ34として、加速度センサ36を用いてもよい。
次に、図5に示すフローチャートを参照して実施の形態に係るカメラの防水性能の判定処理について説明する。まず、CPU32はカメラ2の電源がオンとなっているか否かを判定する(ステップS1)。ここで、本実施の形態に係るカメラ2においては、カメラ2の電源がオフの状態であっても、加速度センサ36及びCPU32に対して電源供給を行うようにしておくことにより、加速度センサ32の出力に基づいて防水性能の判定処理を行うことができる。
カメラ2の電源がオフである場合には、CPU32は加速度センサ36により出力される加速度が閾値α0を超えているか否かを判定し(ステップS2)、閾値α0を超えていない場合には、ステップS1に示す処理に戻る。
ステップS1でカメラ2の電源がオンである場合、及びステップS2において加速度センサ36からの出力が閾値α0を超えた場合には、CPU32は衝撃判定システムを作動させる(ステップS3)。ここで、衝撃判定システムとしては、後述する図6のフローチャートに示す第1の衝撃判定システム、図7のフローチャートに示す第2の衝撃判定システム及び図8のフローチャートに示す第3の衝撃判定システム等があり、これらの判定システムのうちの何れかを作動させる。
ステップS3の判定システムに基づいてカメラ2の筐体が衝撃を受けたと判定された場合、即ち、ステップS3の判定システムにおいて衝撃部位が特定された場合には(ステップS4:Yes)、CPU32はカメラ2の使用が保証される水深等の防水性能の程度の算出を行う(ステップS5)。ここで、防水性能の程度は、予め解析または試験により各衝撃部位それぞれに設けられた防水性能の判定基準に基づいて算出される。防水性能の判定基準としては、例えば、衝撃を受ける部位(例えば、26部位(8角、12稜及び6面))ごとに算出される後述の異常値または比R(異常値/リミット値)の平均値または和の値に応じて、10m防水が保証される値、5m防水が保証される値、防水性能が保証されない(保証可能な防水性能が0m)値が設けられ、これらの判定基準はROM52に記憶された防水性能を判定するためのプログラムに含まれている。なお、強度の弱い部位の判定基準は、他の部位に比べて防水性能が保証することができる値が低く設定されている。
次に、CPU32は、カメラ2の電源がオンとなっているか否かを判定する(ステップS6)。電源がオンとなっている場合には、CPU32は表示制御部44を制御してLCD表示部42に、ステップS3において特定された衝撃部位を示す表示を行わせる(ステップS7)。このとき、CPU32は表示制御部44を制御して、衝撃部位に外観上の亀裂等の損傷が発生しているか否かの確認を使用者に行わせるための表示をさせる。使用者は、表示された部位の観察を行い、操作部46を介して損傷が発生しているか否かの入力を行う。
損傷が発生していない場合には(ステップS8:No)、CPU32はステップS6において算出した水深等の防水性能の程度を履歴記憶部48に記憶させる(ステップS10)。
一方、損傷が発生している場合には(ステップS8:Yes)、CPU32は表示制御部44を制御してLCD表示部42に「水中使用不可」などの防水性能が保証されない旨またはカメラ2のメンテナンスが必要である旨を表示させ(ステップS9)、防水性能の程度として水中での使用が不可能(保証可能な水深が0m)であることを履歴記憶部48に記憶させる(ステップS10)。
また、ステップS3の判定システムに基づいてカメラ2の筐体が衝撃を受けていないと判定された場合には(ステップS4:No)、加速度センサ36により出力される加速度が閾値α1を超えてから時間t1が経過したか否かを判定する(ステップS11)。時間t1が経過していない場合には、ステップS3の処理に戻る。一方、時間t1が経過した場合には、衝撃モードの判定システムを用いた判定を中止し、ステップS1に示す処理に戻る。
また、ステップS6において、カメラ2の電源がオフである場合には、CPU32はRAM54に確認指示を記憶させる(ステップS12)。この場合には、次にカメラ2の電源がオンとされたときに、CPU32はRAM54に記憶された確認指示に基づいてステップS7に示す処理と同様にLCD表示部42に衝撃部位を示す表示を行わせる。さらに、表示された部位の損傷の有無によってステップS8〜ステップS10に示す処理を行う。なお、ステップS12の処理を行う場合には、CPU32はバッテリ56にRAM54に対する電源の供給を行わせる。
次に、図6のフローチャートに示す第1の衝撃判定システムによる判定処理について説明する。CPU32は加速度センサ36により出力される加速度が閾値α1を超えたか否かを判定する(ステップS21)。ここで、閾値α1は上述の閾値α0と同一の値であってもよいし、閾値α0よりも大きい値であってもよい。
閾値α1を超えている場合には、CPU32は加速度センサ36により出力される加速度が最大となった時の3軸それぞれの加速度に基づいて最大加速度のベクトルを求める(ステップS22)。次に、CPU32は、衝撃センサ34のうち、最大加速度のベクトルが示す衝撃方向に関連する部位(例えば2つの面及びこれらの面に挟まれる稜など)に設けられた複数のセンサの出力に基づいて異常値を算出する(ステップS23)。ここで、各センサには衝撃による異常状態と判定するためのリミット値が予め設定され、リミット値を超えた値が出力された場合に異常値が出力されたと判定される。また、異常状態としては、カメラ2が衝撃を受けた場合に各隙間変動、シール材(Oリング)を囲む各構造物の変形及び相対位置変動が発生することにより、シール性能に影響する場合が考えられる。なお、強度の弱い部位のリミット値は相対的に低く設定されている。
また、異常値は、センサの出力値からリミット値を差し引いた値であり、また、リミット値はROM52に記憶された第1の衝撃判定を行うためのプログラムに含まれている。
次に、CPU32は算出した異常値に基づいて衝撃部位を特定する(ステップS24)。即ち、CPU32は、衝撃方向に関連するそれぞれの部位に設けられた複数のセンサの異常値の平均値または和を算出して、部位ごとに比較する。そして、異常値の平均値または和が大きい部位を衝撃部位として特定する。
一方、ステップS21において加速度センサ36により出力される加速度が閾値α1を超えていない場合には、図6に示す第1の衝撃判定システムによる判定処理を終了する。
なお、第1の衝撃判定システムにおいては、衝撃方向に関連するそれぞれの部位に設けられた複数のセンサの異常値に基づいて衝撃部位を特定したが、異常値が最も大きいセンサの設けられた位置を衝撃部位として特定してもよい。
第1の衝撃判定システムを用いて衝撃部位を判定することにより、図5の防水性能の判定処理のステップS4以降に示す処理の誤動作を防止することができる。
次に、図7のフローチャートに示す第2の衝撃判定システムによる判定処理について説明する。第2の衝撃判定システムによる判定を行う場合には、予め衝撃センサ34に含まれる各センサを衝撃モードに対応したグループに分けておく。ここで、衝撃モードとしては、例えば26部位(カメラ2の8角、12稜及び6面)の何れかが衝撃部位となった場合の26個のモードや、LCD保護パネル24またはその近傍が衝撃部位となる場合等があり、これらのモードに対応したグループ分けを行う。例えば、カメラ2の筐体の前面が衝撃を受ける場合の衝撃モードに対応して、衝撃センサ32のうち、カメラ2の前面に設けられたセンサを同一のグループとするグループ分けを行う。
第2の衝撃判定システムによる判定を行う際には、まず、CPU32は衝撃センサ34に含まれるセンサに異常センサがあるか否かを判定する(ステップS31)。ここで、各センサには衝撃による異常状態と判定するためのリミット値が予め設定され、リミット値を超えた値が出力された場合に異常センサと判定される。例えば、CPU32は、26部位の何れかの部位に設けられたそれぞれのセンサからの出力N1〜Nn、LCD保護パネル24またはその近傍に設けられたそれぞれのセンサからの出力L1〜Ln等とそれぞれのセンサのリミット値とを比較する。なお、リミット値はROM52に記憶された第2の衝撃判定を行うためのプログラムに含まれている。
異常センサがある場合には、CPU32は異常グループがあるか否かを判定する(ステップS32)。ここで、第2の衝撃判定システムにおいては、衝撃センサ34による衝撃の誤検出を防止するためにCPU32は、上述した同一のグループ中に複数の異常センサがある場合に異常グループであると判定する。
異常グループがある場合には、CPU32は各異常グループに含まれるセンサの異常値(センサにより出力された値からリミット値を引いた値)に基づいて衝撃部位を特定する(ステップS33)。即ち、CPU32は、各異常グループに含まれるセンサの異常値の平均値又は和を算出して、異常グループごとに比較する。そして、異常値の平均値または和が大きい異常グループに対応する部位を衝撃部位として特定する。
例えば、CPU32は、26部位の何れかの部位に設けられたそれぞれのセンサの出力からそれぞれのセンサのリミット値を差し引いたΔN1〜ΔNn、LCD保護パネル24またはその近傍に設けられたそれぞれのセンサからの出力からそれぞれのセンサのリミット値を差し引いたΔL1〜ΔLnを算出し、ΔN1〜ΔNnの平均値とΔL1〜Lnの平均値とを比較し、大きい方を衝撃部位として特定する。
また、ステップS31において異常センサがなかった場合、およびステップS32において異常グループがなかった場合には、図7に示す第2の衝撃判定システムによる判定処理を終了する。
なお、第2の衝撃判定システムにおいては、異常グループに含まれる複数のセンサの異常値に基づいて衝撃部位を特定したが、異常値が最も大きいセンサの設けられた位置を衝撃部位として特定してもよい。
第2の衝撃判定システムを用いて衝撃部位を判定することにより、図5の防水性能の判定処理のステップS4以降に示す処理の誤動作を防止することができる。
次に、図8のフローチャートに示す第3の衝撃判定システムによる判定処理について説明する。この第3の衝撃判定システムによる判定処理を行う場合には、上述の第2の衝撃判定処理システムによる判定を行う場合と同様に、予め衝撃センサ34に含まれる各センサを衝撃モードに対応したグループに分けておく。
第3の衝撃判定システムによる判定を行う際には、まず、CPU32は衝撃センサ34に含まれるセンサに異常センサがあるか否かを判定し(ステップS41)、異常センサがある場合には、CPU32は異常グループがあるか否かを判定する(ステップS42)。なお、ステップS41及びS42に示す処理は、図7に示す第2の衝撃モードの判定処理のステップS31及びS32に示す処理とそれぞれ同様であるため、説明は省略する。
異常グループがある場合には、CPU32は、各異常グループに含まれるセンサの異常値(センサにより出力された値からリミット値を引いた値)のリミット値に対する比Rに基づいて衝撃部位を特定する(ステップS43)。このときCPU32は、各異常グループに含まれるセンサの異常値のリミット値に対する比R(異常値/リミット値)の平均値又は和を算出して、異常グループごとに比較する。そして、比R(異常値/リミット値)の平均値または和が大きい異常グループに対応する部位を衝撃部位として特定する。
また、ステップS41において異常センサがなかった場合、およびステップS42において異常グループがなかった場合には、図8に示す第3の衝撃判定システムによる判定処理を終了する。
なお、第3の衝撃判定システムにおいては、異常グループに含まれる複数のセンサの異常値のリミット値に対する比Rに基づいて衝撃部位を特定したが、比R(異常値/リミット値)が最も大きいセンサの設けられた位置を衝撃部位として特定してもよい。
第3の衝撃判定システムを用いて衝撃部位を判定することにより、図5の防水性能の判定処理のステップS4以降に示す処理の誤動作を防止することができる。
本実施の形態に係るカメラによれば、衝撃を受けた後において保証可能な防水性能の判定を行うことができる。また、カメラの電源がオフとなっている場合には、常に衝撃判定を行わず加速度が所定値を超えた場合のみ衝撃判定を行うため、衝撃を受けた後において保証可能な防水性能の判定を行う際にかかる消費電力を抑制することができる。また、第1の衝撃判定システムによる衝撃判定を行う場合には、予め衝撃方向を特定するため、迅速に防水性能の判定を行うことができる。また、第2及び第3の衝撃判定システムによる衝撃判定を行う場合には、異常値が出力されたセンサの出力のみに基づいて防水性能の判定を行うため、迅速に防水性能の判定を行うことができる。
また、第2及び第3の衝撃判定システムによる衝撃判定を行う場合には、同一のグループに含まれる複数のセンサから異常値が出力された場合にのみ、異常グループとして判定するため、衝撃センサによる衝撃の誤検出を防止することができる。
さらに、第3の衝撃判定システムによる衝撃判定を行う場合には、リミット値に対する異常値の比Rを衝撃判定に用いる。ここで、強度が弱い部位のリミット値は低く設定され、複数のセンサから同一の異常値が出力された場合でも強度が弱い部位に設けられたセンサの出力に基づく比R(異常値/リミット値)の値が相対的に大きくなる。従って、強度が弱い部位を考慮して重み付けがされた値を用いて衝撃判定を行うことができる。
なお、上述の実施の形態においては、カメラ2の電源がオフの状態であっても、バッテリ56から加速度センサ36及びCPU32に対して電源供給を行わせる構成としたが、カメラ2の電源がオフの状態であっても、バッテリ56から加速度センサ36及びCPU32に対して電源供給を行わせる第1電源オフモードと、及びカメラ2の電源がオフの状態の場合にはバッテリ56からカメラ2の各構成への電源供給を停止する第2電源オフモードとを設定可能な構成としてもよい。例えば、第1電源オフモードが所定時間以上継続するとCPU32はカメラ2の電源を第2電源オフモードとしてもよいし、カメラ2を箱等に収納する場合には第2電源オフモード、持ち運ぶ場合には第1電源オフモードに電源スイッチ58等の操作部46に含まれる操作部材を介して使用者が設定してもよい。
また、第2電源オフモードにおいて、歪変形、歪応力等を計測するセンサ等、電源が供給されなくても衝撃の履歴を残すことが可能なセンサを用いることにより、衝撃を受けた場合に衝撃の履歴をセンサに残す構成としてもよい。この場合には、次にカメラ2の電源がオンとされたときに、CPU32は、カメラ2が衝撃を受けたか否かを判定する。即ち、図7のフローチャートに示す第2の衝撃判定システムによる判定処理または図8のフローチャートに示す第3の衝撃判定システムによる判定処理を行い、衝撃を受けたと判定された場合には、さらに図5のフローチャートに示すステップS5〜S10に示す処理を行う。この場合には、さらに防水性能の判定にかかる消費電力を抑制することができる。
2…カメラ、6…前カバー、8…後カバー、14…Oリング、28a〜28d…受力測定センサ、32…CPU、34…衝撃センサ、42…LCD表示部、44…表示制御部、48…履歴記憶部
Claims (9)
- 筐体を構成する第1部材と、
前記筐体を構成し、前記第1部材と接続される第2部材と、
前記第1部材と前記第2部材との間に配置され水密状態を保つための水密部材と、
前記筐体が衝撃を受ける際に、前記衝撃の大きさに関する値が閾値を超えているか否かを検出する異常検出部と、
前記衝撃の大きさに関する値が前記閾値を超えている場合に、前記衝撃による前記第1部材、前記第2部材及び前記水密部材への影響が大きい箇所を衝撃部位として特定する特定部と、
前記衝撃による前記水密部材の変形度合いを検出する複数の第1センサを含む検出部と、
複数の前記第1センサのうち、前記衝撃部位における前記水密部材の変形度合いを検出する1以上の前記第1センサの出力に基づいて保証可能な防水性能の程度を判定する判定部と
を備えることを特徴とする防水機器。 - 前記衝撃部位の位置を示す情報を表示する表示部を備えることを特徴とする請求項1記載の防水機器。
- 前記衝撃の大きさに関する値は、前記筐体が衝撃を受ける方向を検出する第2センサの出力に基づく値であることを特徴とする請求項1または2記載の防水機器。
- 前記衝撃の大きさに関する値は、複数の前記第1センサを所定のグループに分けた場合の前記グループに含まれる前記第1センサの出力に基づく値であることを特徴とする請求項1または2記載の防水機器。
- 前記判定部は、複数の前記第1センサを所定のグループに分けた場合の前記グループに含まれる前記第1センサの出力値の和または平均値基づいて前記防水性能の程度を判定することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の防水機器。
- 複数の前記第1センサのそれぞれに閾値が設定され、
前記判定部は、複数の前記第1センサを所定のグループに分けた場合の前記グループに含まれるそれぞれの前記第1センサの出力値の前記閾値に対する比(出力値/閾値)の和または平均値に基づいて前記防水性能の程度を判定することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の防水機器。 - 前記衝撃の大きさに関する値が閾値を超えた場合に電源をオンとする電源制御部を備えることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の防水機器。
- 筐体を構成する第1部材と、
前記筐体を構成し、前記第1部材と接続される第2部材と、
前記第1部材と前記第2部材との間に配置され水密状態を保つための水密部材と、
前記筐体が衝撃を受ける際に、前記衝撃の大きさに関する値が閾値を超えているか否かを検出する異常検出部と、
前記衝撃の大きさに関する値が閾値を超えた場合に電源をオンとする電源制御部と、
前記衝撃による前記水密部材の変形度合いを検出する検出部と、
前記検出部の出力に基づいて保証可能な防水性能の程度を判定する判定部と
を備えることを特徴とする防水機器。 - 前記電源制御部は、電源をオフとした状態で前記異常検出部に電源を供給する第1電源オフモードと、電源をオフとした状態で前記異常検出部に電源の供給を行わない第2電源オフモードとを設定可能であることを特徴とする請求項7または8記載の防水機器。
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JP2013001630A Pending JP2014134621A (ja) | 2013-01-09 | 2013-01-09 | 防水機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2014134621A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109839245A (zh) * | 2017-11-29 | 2019-06-04 | 富泰华工业(深圳)有限公司 | 电子装置及其防水质保条件判断方法 |
CN111898273A (zh) * | 2020-08-01 | 2020-11-06 | 生态环境部南京环境科学研究所 | 一种基于水功能区水质目标的河流水环境容量确定方法 |
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2013
- 2013-01-09 JP JP2013001630A patent/JP2014134621A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109839245A (zh) * | 2017-11-29 | 2019-06-04 | 富泰华工业(深圳)有限公司 | 电子装置及其防水质保条件判断方法 |
CN111898273A (zh) * | 2020-08-01 | 2020-11-06 | 生态环境部南京环境科学研究所 | 一种基于水功能区水质目标的河流水环境容量确定方法 |
CN111898273B (zh) * | 2020-08-01 | 2023-06-16 | 生态环境部南京环境科学研究所 | 一种基于水功能区水质目标的河流水环境容量确定方法 |
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