JP2014131154A - 映像処理装置、映像受信装置、映像送信装置及び映像処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】
3次元映像の提供により表現される仮想的な3次元空間において、利用者の臨場感を向上させる。
【解決手段】
取得部710が、円周上を等分するように配置された3つの全方向カメラのそれぞれが撮影した映像の映像データ及び当該映像のそれぞれの方向データを取得し、映像信号生成部730へ送る。映像信号生成部730は、検出部720から送られた利用者が向く方向を受けると、3つの全方向カメラが配置される円周の中心からみて、利用者が向く方向に対応する方向側に配置される2つの全方向カメラを特定する。次に、映像信号生成部730は、利用者が向く方向に基づき、特定された2つの全方向カメラの一方が撮影した映像データから右目視界範囲内の右目用映像信号を生成し、特定された2つの全方向カメラの他方が撮影した映像データから左目視界範囲内の左目用映像信号を生成する。
【選択図】 図1
3次元映像の提供により表現される仮想的な3次元空間において、利用者の臨場感を向上させる。
【解決手段】
取得部710が、円周上を等分するように配置された3つの全方向カメラのそれぞれが撮影した映像の映像データ及び当該映像のそれぞれの方向データを取得し、映像信号生成部730へ送る。映像信号生成部730は、検出部720から送られた利用者が向く方向を受けると、3つの全方向カメラが配置される円周の中心からみて、利用者が向く方向に対応する方向側に配置される2つの全方向カメラを特定する。次に、映像信号生成部730は、利用者が向く方向に基づき、特定された2つの全方向カメラの一方が撮影した映像データから右目視界範囲内の右目用映像信号を生成し、特定された2つの全方向カメラの他方が撮影した映像データから左目視界範囲内の左目用映像信号を生成する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、映像処理装置、映像受信装置、映像送信装置、映像処理方法、映像処理プログラム、及び、当該映像処理プログラムが記録された記録媒体に関する。
近年、映像技術の進展により、映像情報を立体視することのできる3次元映像が視られるようになってきている。かかる3次元映像に関する映像技術の進展は目覚ましく、観察者の視点から、周囲360度方向(全方位)の3次元映像(以下、「全方位3次元映像」ともいう)を視られるようにした技術も登場してきている。これにより、映像情報の理解促進が一層図られ、また、リアリティ溢れる映像を楽しむことができるようになってきている。
こうした全方位3次元映像を生成する技術の一つとして、全方位の撮影が可能なカメラ(以下、「全方向カメラ」ともいう)を、4つ備えたものがある(特許文献1参照:以下、「従来例」と呼ぶ)。この従来例の技術では、4つの全方向カメラを、両眼視差に相当する間隔で正方形状に配置する。引き続き、当該4つの全方向カメラにより撮影されたそれぞれ映像(以下、「全方向映像」ともいう)を平面展開した後、4つの全方向カメラの配置関係により定まる正方形の中心から外側へと向かう当該正方形の各辺の法線方向を撮影した映像に4分割する。そして、左右両眼に相当する2つの全方向カメラを選択し、当該選択された2つの全方向カメラにより撮影された全方向映像に含まれる、想定される視界に対応する分割映像から、利用者に提供する3次元映像を生成するようになっている。
ところで、3次元映像を視る利用者は、当該3次元映像により表現される仮想的な3次元空間に臨場感を持って誘われることになる。かかる仮想的な3次元空間における利用者の臨場感を更に高めるためには、利用者が向く方向の変化に応じて変化する利用者の視界に対応する3次元映像が、利用者に提供されることが望ましい。
しかしながら、上述した従来例の技術では、想定される利用者の視界は、4つの全方位カメラの位置関係に応じて定まるようになっており、利用者が向く方向が変化しても、想定される視界は変化しない。この結果、当該仮想的な3次元空間において利用者が向いた方向の視界に対応する3次元映像を、利用者に提供することができなかった。
このため、利用者が向く方向の変化に応じて変化する利用者の視界に対応する3次元映像を利用者に提供することができる技術が望まれている。かかる要請に応えることが、本発明が解決すべき課題の一つとして挙げられる。
本発明は、上記の事情を鑑みてなされたものであり、3次元映像の提供により表現される仮想的な3次元空間において、利用者の臨場感を向上させることができる新たな映像処理装置及び映像処理方法を提供することを目的とする。また、本発明は、仮想的な3次元空間において利用者の臨場感を向上させることが可能な3次元映像を、利用者に提供することができる新たな映像送信装置及び映像受信装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、所定の位置に配置された3つ以上の全方向カメラのそれぞれが撮影した映像の映像データと、前記映像のそれぞれの方向データとを取得する取得部と;利用者が向く方向を検出する検出部と;前記検出部により検出された利用者が向く方向と、前記取得部が取得した前記映像のそれぞれの方向データとに基づいて、前記取得部により取得された3つ以上の映像データのうちから2つの映像データを選択し、前記選択された2つの映像データから、利用者に対する右目用映像信号と左目用映像信号とを生成する映像信号生成部と;を備えることを特徴とする映像処理装置である。
請求項6に記載の発明は、所定の位置に配置された3つ以上の全方向カメラのそれぞれが撮影した映像の映像データと、前記映像のそれぞれの方向データとを受信する受信部と;利用者が向く方向を検出する検出部と;前記検出部により検出された利用者が向く方向と、前記受信部が取得した前記映像のそれぞれの方向データとに基づいて、前記受信部により取得された3つ以上の映像データのうちから2つの映像データを選択し、前記選択された2つの映像データから、利用者に対する右目用映像信号と左目用映像信号とを生成する映像信号生成部と;を備えることを特徴とする映像受信装置である。
請求項7に記載の発明は、所定の位置に配置された3つ以上の全方向カメラのそれぞれが撮影した映像の映像データと、前記映像のそれぞれの方向データとを取得し、エンコードするエンコード部と;前記エンコード部がエンコードしたそれぞれの映像データと方向データとを関連付けて、映像受信装置に送信する送信部と;を備えることを特徴とする映像送信装置である。
請求項8に記載の発明は、所定の位置に配置された3つ以上の全方向カメラのそれぞれが撮影した映像の映像データを処理する映像処理装置において使用される映像処理方法であって、前記所定の位置に配置された3つ以上の全方向カメラのそれぞれが撮影した映像の映像データと、前記映像のそれぞれの方向データとを取得する取得工程と;利用者が向く方向を検出する検出工程と;前記検出工程において検出された利用者が向く方向と、前記取得工程において取得した前記映像のそれぞれの方向データとに基づいて、前記取得工程において取得された3つ以上の映像データのうちから2つの映像データを選択し、前記選択された2つの映像データから、利用者に対する右目用映像信号と左目用映像信号とを生成する映像信号生成工程と;を備えることを特徴とする映像処理方法である。
請求項9に記載の発明は、所定の位置に配置された3つ以上の全方向カメラのそれぞれが撮影した映像の映像データを処理する映像処理装置が有するコンピュータに、請求項8に記載の映像処理方法を実行させる、ことを特徴とする映像処理プログラムである。
請求項10に記載の発明は、所定の位置に配置された3つ以上の全方向カメラのそれぞれが撮影した映像の映像データを処理する映像処理装置が有するコンピュータにより、請求項9に記載の映像処理プログラムが読み取り可能に記録されている、ことを特徴とする記録媒体である。
以下、本発明の実施形態を、添付図面を参照して説明する。なお、以下の説明及び図面においては、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態を、図1を参照して説明する。
<構成>
図1には、第1実施形態に係る映像処理装置700の概略的な構成がブロック図にて示されている。第1実施形態では、映像処理装置700には、記録部910と、映像表示部930と、音出力部940とが接続されている。
まず、本発明の第1実施形態を、図1を参照して説明する。
<構成>
図1には、第1実施形態に係る映像処理装置700の概略的な構成がブロック図にて示されている。第1実施形態では、映像処理装置700には、記録部910と、映像表示部930と、音出力部940とが接続されている。
上記の記録部910には、所定の位置に配置された3つの全方向カメラのそれぞれが撮影した映像の映像データと、当該映像のそれぞれの方向データが記録される。また、記録部910には、3つの全方向カメラのそれぞれと対応して配置されたマイクが収音した音声データと、当該マイクのそれぞれの収音位置データが記録される。この記録部910には、映像処理装置700がアクセス可能となっている。
第1実施形態では、3つの全方向カメラは円周上を等分するように配置され、隣り合う全方向カメラ間の距離は、概ね人体の右目と左目との間の距離(両眼視差)となっている。このように円周上を等分するように3つ全方向カメラを配置することで、2つの全方向カメラの映像から、約120度となっている人間の両目の視野範囲の3次元映像を生成し、さらに、隣り合う2つの全方向カメラのそれぞれの映像を利用することにより、周囲360度範囲の3次元映像の作成を可能としている。
また、第1実施形態では、「方向データ」に示される映像の方向は、全方向カメラの中心を通り、かつ、3つの全方向カメラが配置される円周を有する円の中心から外側へと向かう方向を「撮影基準方向」とした場合の当該撮影基準方向が向く方向となっている。そして、当該撮影基準方向が向く方向から、平面展開された平面映像の各位置へ向かう当該円の中心からの方向(総括的に示す場合には、以下、「映像の方向」と呼ぶ)が導出できるようになっている。
なお、記録部910に記録されるデータは、後述する3次元映像撮影装置990により、撮影及び収音されたデータである。
上記の映像表示部930は、右目用表示部及び左目用表示部を備えて構成される。映像表示部930は、映像処理装置700から送られた右目用映像信号及び左目用映像信号を受ける。そして、右目用表示部は右目用映像信号に従った映像を表示し、左目用表示部は左目用映像信号に従った映像を表示する。第1実施形態では、右目用表示部は、利用者が3次元映像を視る際に装着する専用メガネの右目用レンズに対応する部分に配置され、左目用表示部は、当該専用メガネの左目用レンズに対応する部分に配置される。
上記の音出力部940は、右スピーカ及び左スピーカを備えて構成される。音出力部940は、映像処理装置700から送られた右スピーカ用音信号及び左スピーカ用音信号を受ける。そして、右スピーカは右スピーカ用音信号に従った音を出力し、左スピーカは左スピーカ用音信号に従った音を出力する。第1実施形態では、右スピーカ及び左スピーカは、利用者が3次元映像を視る際に装着する専用ヘッドフォンに配置されている。
《映像処理装置700の構成》
次に、上記の映像処理装置700の構成について、説明する。映像処理装置700は、取得部710と、検出部720と、映像信号生成部730と、音信号生成部740とを備えている。
次に、上記の映像処理装置700の構成について、説明する。映像処理装置700は、取得部710と、検出部720と、映像信号生成部730と、音信号生成部740とを備えている。
上記の取得部710は、記録部910から、3つの全方向カメラのそれぞれが撮影した映像の映像データ及び当該映像のそれぞれの方向データを取得する。そして、取得部710は、当該映像データ及び方向データを映像信号生成部730へ送る。また、取得部710は、記録部910から、3つのマイクのそれぞれが収音した音声データ及び当該マイクのそれぞれの収音位置データを取得する。そして、取得部710は、当該音声データ及び収音位置データを音信号生成部740へ送る。
上記の検出部720は、ジャイロコンパスセンサを備えて構成され、「利用者が向く方向」を検出する。検出部720により検出された「利用者が向く方向」は、映像信号生成部730及び音信号生成部740へ送られる。第1実施形態では、ジャイロコンパスセンサは、例えば、上述した専用メガネの左右のリムをつなぐブリッジに取り付けられる。
上記の映像信号生成部730は、取得部710から送られた3つの全方向カメラのそれぞれが撮影した映像の映像データ及び当該映像のそれぞれの方向データを受ける。また、映像信号生成部730は、検出部720から送られた「利用者が向く方向」を受ける。そして、映像信号生成部730は、取得された映像データ及び映像の方向データ、並びに、「利用者が向く方向」に基づいて、右目用映像信号と左目用映像信号とを生成する。引き続き、映像信号生成部730は、生成された右目用映像信号を映像表示部930の右目用表示部へ送るとともに、生成された左目用映像信号を映像表示部930の左目用表示部へ送る。映像信号生成部730による右目用映像信号及び左目用映像信号の生成処理の詳細については、後述する。
上記の音信号生成部740は、取得部710から送られた3つのマイクのそれぞれが収音した音声データ及び当該マイクのそれぞれの収音位置データを受ける。また、音信号生成部740は、検出部720から送られた「利用者が向く方向」を受ける。そして、音信号生成部740は、取得された音声データ及びマイクの収音位置データ、並びに、「利用者が向く方向」に基づいて、右スピーカ用音信号と左スピーカ用音信号とを生成する。引き続き、音信号生成部740は、生成された右スピーカ用音信号を音出力部940の右スピーカへ送るとともに、生成された左スピーカ用音信号を音出力部940の左スピーカへ送る。音信号生成部740による右スピーカ用音信号及び左スピーカ用音信号の生成処理の詳細については、後述する。
<動作>
上記のように構成された映像処理装置700の動作について、映像信号生成部730による「右目用映像信号」及び「左目用映像信号」の生成処理、並びに、音信号生成部740による「右スピーカ用音信号」及び「左スピーカ用音信号」の生成処理に主に着目して説明する。
上記のように構成された映像処理装置700の動作について、映像信号生成部730による「右目用映像信号」及び「左目用映像信号」の生成処理、並びに、音信号生成部740による「右スピーカ用音信号」及び「左スピーカ用音信号」の生成処理に主に着目して説明する。
前提として、利用者は、上述した3次元映像を視るための専用メガネ、及び、専用ヘッドフォンを装着しているものとする。
こうした状態で、取得部710が、記録部910から、3つの全方向カメラのそれぞれが撮影した映像の映像データ及び当該映像のそれぞれの方向データを取得するとともに、3つのマイクのそれぞれが収音した音声データ及び当該マイクのそれぞれの収音位置データを取得する。そして、取得部710は、当該映像データ及び映像の方向データを映像信号生成部730へ送り、当該音声データ及びマイクの収音位置データを音信号生成部740へ送る。
また、検出部720が、利用者が向く方向を検出し、検出された「利用者が向く方向」を、映像信号生成部730及び音信号生成部740へ送る。
《「右目用映像信号」及び「左目用映像信号」の生成処理》
まず、映像信号生成部730による「右目用映像信号」及び「左目用映像信号」の生成方法について説明する。
まず、映像信号生成部730による「右目用映像信号」及び「左目用映像信号」の生成方法について説明する。
映像信号生成部730は、検出部720が検出した「利用者が向く方向」を受けると、「右目用映像信号」及び「左目用映像信号」を生成する。かかる映像信号の生成に際して、映像信号生成部730は、まず、3つの全方向カメラが配置される円周の中心からみて、利用者が向く方向に対応する方向側に配置されている2つの全方向カメラを特定する。
次に、映像信号生成部730は、「利用者が向く方向」に基づき、特定された2つの全方向カメラの一方が撮影した映像の映像データから右目視界範囲内のデータを切り出して右目用映像信号を生成する。また、映像信号生成部730は、「利用者が向く方向」に基づき、当該特定された2つの全方向カメラの他方が撮影した映像の映像データから左目視界範囲内のデータを切り出して左目用映像信号を生成する。そして、映像信号生成部730は、生成された右目用映像信号を映像表示部930の右目用表示部へ送るとともに、生成された左目用映像信号を映像表示部930の左目用表示部へ送る。
右目用映像信号を受けた右目用表示部は、右目用の映像を表示し、左目用映像信号を受けた左目用表示部は、左目用の映像を表示する。この結果、利用者が向く方向に対応する方向の3次元映像が、映像表示部930に表示される。
以後、検出部720により検出された「利用者が向く方向」を、映像信号生成部730が受けるごとに上述した処理が繰り返されて、利用者が向く方向に対応する3次元映像が、映像表示部930に表示される。
《「右スピーカ用音信号」及び「左スピーカ用音信号」の生成処理》
次に、音信号生成部740による「右スピーカ用音信号」及び「左スピーカ用音信号」の生成方法について説明する。この「右スピーカ用音信号」及び「左スピーカ用音信号」の生成処理は、上述した「右目用映像信号」及び「左目用映像信号」の生成処理と並行して行われる。
次に、音信号生成部740による「右スピーカ用音信号」及び「左スピーカ用音信号」の生成方法について説明する。この「右スピーカ用音信号」及び「左スピーカ用音信号」の生成処理は、上述した「右目用映像信号」及び「左目用映像信号」の生成処理と並行して行われる。
音信号生成部740は、検出部720が検出した「利用者が向く方向」を受けると、「まず、3つの全方向カメラが配置される円周の中心からみて、利用者が向く方向に対応する方向側に配置されている2つの全方向カメラに対応して配置されたマイクを特定する。
次に、音信号生成部740は、「利用者が向く方向」及び特定された2つのマイクの収音位置に基づき、特定された2つのマイクの音声データから、右スピーカ用の音信号及び左スピーカ用の音信号を生成する。そして、音信号生成部740は、生成された右スピーカ用の音信号を右スピーカへ送るとともに、生成された左スピーカ用の音信号を左スピーカへ送る。
右スピーカ用の音信号を受けた右スピーカは、右耳用の音を出力し、左スピーカ用の音信号を受けた左スピーカは、左耳用の音を出力する。この結果、利用者が向く方向に対応する方向の音が、音出力部940から出力される。
以後、検出部720により検出された「利用者が向く方向」を、音信号生成部740が受けるごとに上述した処理が繰り返されて、利用者が向く方向に対応する音が、音出力部940から出力される。
以上説明したように、第1実施形態では、取得部710が、円周上を等分するように配置された3つの全方向カメラのそれぞれが撮影した映像の映像データ及び当該映像のそれぞれの方向データを取得し、映像信号生成部730へ送る。また、検出部720が「利用者が向く方向」を検出し、映像信号生成部730へ送る。映像信号生成部730は、検出部720から送られた「利用者が向く方向」を受けると、3つの全方向カメラが配置される円周の中心からみて、利用者が向く方向に対応する方向側に配置されている2つの全方向カメラを特定する。次に、映像信号生成部730は、「利用者が向く方向」に基づき、特定された2つの全方向カメラの一方が撮影した映像の映像データから右目視界範囲内のデータを切り出して右目用映像信号を生成し、当該特定された2つの全方向カメラの他方が撮影した映像の映像データから左目視界範囲内のデータを切り出して左目用映像信号を生成する。
そして、映像信号生成部730は、生成された右目用映像信号を映像表示部930の右目用表示部へ送るとともに、生成された左目用映像信号を映像表示部930の左目用表示部へ送る。右目用映像信号を受けた右目用表示部は、右目用の映像を表示し、左目用映像信号を受けた左目用表示部は、左目用の映像を表示する。
このため、利用者が向く方向の変化に応じて変化する利用者の視界に対応する3次元映像を、利用者に提供することができる。
また、第1実施形態では、3つの全方向カメラが撮影した映像から周囲360度方向の3次元映像を生成することができるため、全方向映像のデータ量を抑制することができる。
また、第1実施形態では、音信号生成部740は、検出部720から送られた「利用者が向く方向」を受けると、3つの全方向カメラが配置される円周の中心からみて、利用者が向く方向に対応する方向側に配置されている2つの全方向カメラに対応して配置されたマイクを特定する。次に、音信号生成部740は、「利用者が向く方向」及び特定された2つのマイクの収音位置に基づき、特定された2つのマイクが収音した音声データから、右スピーカ用の音信号及び左スピーカ用の音信号を生成する。
そして、音信号生成部740は、生成された右スピーカ用の音信号を右スピーカへ送るとともに、生成された左スピーカ用の音信号を左スピーカへ送る。右スピーカ用の音信号を受けた右スピーカは、右耳用の音を出力し、左スピーカ用の音信号を受けた左スピーカは、左耳用の音を出力する。
このため、利用者が向く方向の変化に応じて変化する利用者の視界に対応する3次元映像を利用者に提供するとともに、利用者が向く方向で聴くことになる音を提供することができる。
したがって、本発明の第1実施形態によれば、3次元映像の提供により表現される仮想的な3次元空間において、利用者の臨場感を向上させることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を、図2を参照して説明する。
<構成>
図2には、第2実施形態に係る映像送信装置810及び映像受信装置820の概略的な構成がブロック図にて示されている。図2に示されるように、映像送信装置810には、3次元映像撮影装置990が接続されている。また、映像受信装置820には、映像表示部930と、音出力部940とが接続されている。
次に、本発明の第2実施形態を、図2を参照して説明する。
<構成>
図2には、第2実施形態に係る映像送信装置810及び映像受信装置820の概略的な構成がブロック図にて示されている。図2に示されるように、映像送信装置810には、3次元映像撮影装置990が接続されている。また、映像受信装置820には、映像表示部930と、音出力部940とが接続されている。
上記の3次元映像撮影装置990は、円周上を等分するように配置された3つの全方向カメラと、当該3つの全方向カメラのそれぞれと対応して配置された3つのマイクとを備えている。また、3次元映像撮影装置990は、方位検出部を備えている。この方位検出部は、3次元映像撮影装置990が向く方位を検出する。そして、方位検出部により検出された3次元映像撮影装置990が向く方位、及び、3つの全方向カメラの固定位置関係から、3つの全方位カメラのそれぞれが撮影した映像の方向が導出される。
3次元映像撮影装置990は、3つの全方向カメラのそれぞれが撮影した映像の映像データ、当該映像のそれぞれの方向データ、3つのマイクのそれぞれが収音した音声データ、及び、当該マイクのそれぞれの収音位置データを映像送信装置810へ送る。
《映像送信装置810の構成》
図2に示されるように、映像送信装置810は、エンコード部760と、送信部770とを備えている。
図2に示されるように、映像送信装置810は、エンコード部760と、送信部770とを備えている。
上記のエンコード部760は、3次元映像撮影装置990から送られた3つの全方向カメラのそれぞれが撮影した映像の映像データ及び当該映像のそれぞれの方向データを取得する。また、エンコード部760は、3次元映像撮影装置990から送られた3つのマイクのそれぞれが収音した音声データ及び当該マイクのそれぞれの収音位置データを取得する。
エンコード部760は、3つの映像データをエンコードして3つの映像エンコードデータを生成するとともに、方向データをエンコードして方向情報エンコードデータを生成する。また、エンコード部760は、3つの音声データをエンコードして音声エンコードデータを生成するとともに、収音位置データをエンコードして位置情報エンコードデータを生成する。そして、エンコード部760は、生成されたエンコードデータを送信部770へ送る。
上記の送信部770は、エンコード部760から送られた3つの映像エンコードデータ及び方向情報エンコードデータ、並びに、3つの音声エンコードデータ及び位置情報エンコードデータを受ける。そして、送信部770は、エンコード部760から送られたエンコードデータを関連付けて多重化処理等を施し、3次元映像情報番組の放送波にして送信する。
《映像受信装置820の構成》
図2に示されるように、映像受信装置820は、検出部720と、映像信号生成部730と、音信号生成部740と、受信部780とを備えている。
図2に示されるように、映像受信装置820は、検出部720と、映像信号生成部730と、音信号生成部740と、受信部780とを備えている。
上記の受信部780は、映像送信装置810から送信された放送波を受信する。そして、受信部780は、放送波から3次元映像情報番組の情報を担う信号を抽出する。引き続き、受信部780は、当該抽出した信号をデコードし、3つの全方向カメラのそれぞれが撮影した映像の「映像データ」及び当該映像のそれぞれの「方向データ」を取得するとともに、3つのマイクのそれぞれが収音した「音声データ」及び当該マイクのそれぞれの「収音位置データ」を取得する。
そして、受信部780は、3つの全方位カメラのそれぞれが撮影した映像の映像データ及び当該映像のそれぞれの方向データを映像信号生成部730へ送る。また、受信部780は、3つのマイクのそれぞれが収音した音声データ及び当該マイクのそれぞれの収音位置データを音信号生成部740へ送る。
<動作>
上記のように構成された映像送信装置810及び映像受信装置820の動作について、映像送信装置810による「3次元映像情報番組」の送信処理、映像受信装置820による「3次元映像情報番組」の受信処理に主に着目して説明する。
上記のように構成された映像送信装置810及び映像受信装置820の動作について、映像送信装置810による「3次元映像情報番組」の送信処理、映像受信装置820による「3次元映像情報番組」の受信処理に主に着目して説明する。
《「3次元映像情報番組」の送信処理》
まず、映像送信装置810による「3次元映像情報番組」の送信方法について説明する。
まず、映像送信装置810による「3次元映像情報番組」の送信方法について説明する。
3次元映像撮影装置990は、カメラによる撮影及びマイクによる収音を開始すると、3つの全方向カメラのそれぞれが撮影した映像の映像データ、当該映像のそれぞれの方向データ、3つのマイクのそれぞれが収音した音声データ、及び、当該マイクのそれぞれの収音位置データを映像送信装置810のエンコード部760へ送る。
エンコード部760は、3次元映像撮影装置990から送られたデータを受けると、3つの映像データをエンコードした3つの映像エンコードデータ、及び、方向データをエンコードした方向情報エンコードデータを生成する。また、エンコード部760は、3つの音声データをエンコードした音声エンコードデータ、及び、収音位置データをエンコードした位置情報エンコードデータを生成する。こうして生成されたエンコードデータのそれぞれは、エンコード部760から送信部770へ送られる。
送信部770は、エンコード部760から送られたエンコードデータに対して多重化処理等を施して、3次元映像情報番組の放送波にして映像受信装置へ送信する。
《「3次元映像情報番組」の受信処理》
次に、映像受信装置820による「3次元映像情報番組」の受信処理方法について説明する。
次に、映像受信装置820による「3次元映像情報番組」の受信処理方法について説明する。
映像送信装置810から送信された放送波は、映像受信装置820の受信部780が受信する。受信部780は、映像送信装置810から送信された放送波を受信すると、当該放送波から3次元映像情報番組の情報を担う信号を抽出する。そして、受信部780は、当該抽出された信号をデコードし、3つの全方向カメラのそれぞれが撮影した映像の「映像データ」及び当該映像のそれぞれの「方向データ」を取得するとともに、3つのマイクのそれぞれが収音した「音声データ」及び当該マイクのそれぞれの「収音位置データ」を取得する。
次いで、受信部780は、当該映像データ及び映像の方向データを映像信号生成部730へ送り、当該音声データ及びマイクの収音位置データを音信号生成部740へ送る。
3つの全方向カメラのそれぞれが撮影した映像の映像データ及び当該映像のそれぞれの方向データを受けた映像信号生成部730は、上述した第1実施形態の場合と同様にして、検出部720が検出した「利用者が向く方向」に基づき、「右目用映像信号」及び「左目用映像信号」を生成する。そして、映像信号生成部730は、生成された右目用映像信号を映像表示部930の右目用表示部へ送るとともに、生成された左目用映像信号を映像表示部930の左目用表示部へ送る。
右目用映像信号を受けた右目用表示部は、右目用の映像を表示し、左目用映像信号を受けた左目用表示部は、左目用の映像を表示する。この結果、利用者が向く方向に対応する方向の3次元映像が、映像表示部930に表示される。
以後、検出部720により検出された「利用者が向く方向」を映像信号生成部730が受けるごとに、利用者が向く方向に対応する3次元映像が、映像表示部930に表示される。
また、3つのマイクのそれぞれが収音した音声データ及び当該マイクのそれぞれの収音位置データを受けた音信号生成部740は、上述した第1実施形態の場合と同様にして、検出部720が検出した「利用者が向く方向」に基づき、「右スピーカ用音信号」及び「左スピーカ用音信号」を生成する。そして、音信号生成部740は、生成された右スピーカ用の音信号を右スピーカへ送るとともに、生成された左スピーカ用の音信号を左スピーカへ送る。
右スピーカ用の音信号を受けた右スピーカは、右耳用の音を出力し、左スピーカ用の音信号を受けた左スピーカは、左耳用の音を出力する。この結果、利用者が向く方向に対応する方向の音が、音出力部940から出力される。
以後、検出部720により検出された「利用者が向く方向」を音信号生成部740が受けるごとに、利用者が向く方向に対応する音が、音出力部940から出力される。
以上説明したように、第2実施形態では、映像送信装置810が、3次元映像撮影装置990が撮影及び収音した3つの全方向カメラのそれぞれが撮影した映像の映像データ及び当該映像のそれぞれの方向データ、並びに、3つのマイクのそれぞれが収音した音声データ及び当該マイクのそれぞれの収音位置データを受ける。そして、映像送信装置810は、映像データ、方向データ、音声データ及び収音位置データのそれぞれをエンコードした後、エンコードデータを多重化し、3次元映像情報番組の放送波にして映像受信装置へ送信する。
そして、映像送信装置810から送信された放送波を映像受信装置820が受けると、当該放送波から3次元映像情報番組の情報を担う信号を抽出する。そして、映像受信装置820は、当該抽出された信号をデコードし、3つの全方向カメラのそれぞれが撮影した映像の「映像データ」及び当該映像のそれぞれの「方向データ」を取得するとともに、3つのマイクのそれぞれが収音した「音声データ」及び当該マイクのそれぞれの「収音位置データ」を取得する。
引き続き、映像受信装置820では、映像信号生成部730が、検出部720が検出した「利用者が向く方向」を受けると、利用者が向く方向に対応する方向側に配置されている2つの全方向カメラを特定する。次に、映像信号生成部730は、「利用者が向く方向」に基づき、特定された2つの全方向カメラの一方が撮影した映像の映像データから右目視界範囲内のデータを切り出して右目用映像信号を生成し、当該特定された2つの全方向カメラの他方が撮影した映像の映像データから左目視界範囲内のデータを切り出して左目用映像信号を生成する。
また、映像受信装置820では、音信号生成部740が、検出部720が検出した「利用者が向く方向」を受けると、利用者が向く方向に対応する方向側に配置されている2つの全方向カメラを特定する。次に、音信号生成部740は、「利用者が向く方向」に基づき、特定された2つの全方向カメラに対応して配置された2つのマイクが収音した音声データから、右スピーカ用の音信号及び左スピーカ用の音信号を生成する。
このため、映像受信装置820の利用者が向く方向の変化に応じて変化する利用者の視界に対応する3次元映像を、利用者に提供することができる。また、利用者が向く方向で聴くことになる音を、利用者に提供することができる。
また、第2実施形態では、上述した第1実施形態と同様に、3つの全方向カメラが撮影した映像から周囲360度方向の3次元映像を生成することができるため、全方向映像のデータ量を抑制することができる。
したがって、本発明の第2実施形態によれば、上述した第1実施形態と同様に、3次元映像の提供により表現される仮想的な3次元空間において、利用者の臨場感を向上させることができる。
[実施形態の変形]
上記の第1及び第2実施形態は、様々な変形が可能である。
上記の第1及び第2実施形態は、様々な変形が可能である。
例えば、上記の第1及び第2実施形態では、利用者が向く方向の変化に応じて変化する利用者の視界に対応する3次元映像を生成するとともに、利用者が向く方向で聴くことになる音を生成することとした。これに対して、利用者が向く方向の変化に応じて変化する利用者の視界に対応する3次元映像のみを生成するようにしてもよい。
また、上記の第1及び第2実施形態では、3つの全方向カメラのそれぞれが撮影した映像の方向データの内容を、全方向カメラにより撮影された映像の方位方向(例えば、東西南北方向)としたが、方向データの内容は、3つの全方向カメラの撮影基準方向を示すものであってもよい。この場合には、利用者が正面を向く方向を、特定の2つの全方向カメラが撮影した映像の一方向にすることで、例えば、ジェットコースタに搭乗した際に体験することとなる臨場感溢れる3次元映像を、利用者に提供することができる。
また、上記の第2実施形態では、映像送信装置に3次元映像撮影装置が接続されることとしたが、映像送信装置に第1実施形態における記録部を接続するようにしてもよい。
また、上記の第1及び第2実施形態では、全方向カメラの数を3つとしたが、全方向カメラの数は、4つ以上であってもよい。
なお、上記の第1実施形態の映像処理装置の取得部、映像信号生成部及び音信号生成部、並びに、上記の第2実施形態の映像受信装置の映像信号生成部及び音信号生成部を、中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)等を備えた演算部としてのコンピュータとして構成し、予め用意されたプログラムを当該コンピュータで実行することにより、これらの要素の処理の一部又は全部を実行するようにしてもよい。このプログラムはハードディスク、CD−ROM、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、当該コンピュータによって記録媒体からロードされて実行される。また、このプログラムは、CD−ROM、DVD等の可搬型記録媒体に記録された形態で取得されるようにしてもよいし、インターネットなどのネットワークを介した配信の形態で取得されるようにしてもよい。
以下、本発明の実施例を、図3〜図15を参照して説明する。なお、以下の説明及び図面においては、同一又は同等の要素については同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
<3次元映像撮影装置の構成>
本発明の実施例の構成の説明に先立って、3次元映像撮影装置500の構成について説明する。3次元映像撮影装置500は、図3(A),(B)により総合的に示されるように、3つの全方向カメラCMA,CMB,CMCと、3つのマイクMCA,MCB,MCCと、方位検出部530とを備えている。
本発明の実施例の構成の説明に先立って、3次元映像撮影装置500の構成について説明する。3次元映像撮影装置500は、図3(A),(B)により総合的に示されるように、3つの全方向カメラCMA,CMB,CMCと、3つのマイクMCA,MCB,MCCと、方位検出部530とを備えている。
上記の全方向カメラCMA,CMB,CMCは、円周上を等分するように配置され、隣り合う全方向カメラ間の距離は、概ね人体の右目と左目との間の距離(両眼視差)となっている。全方向カメラCMA,CMB,CMCは、周囲360度方向(全方位)の映像を撮影する。
全方向カメラCMA,CMB,CMCのそれぞれが撮影した映像の例が、図4(A)〜(C)に示されている。ここで、図4(A)において柱状に撮影されている「B」、「C」は、全方向カメラCMB,CMCである。また、図4(B)において柱状に撮影されている「C」、「A」は、全方向カメラCMC,CMAである。また、図4(C)においては柱状に撮影されている「A」、「B」は、全方向カメラCMA,CMBである。
ここで、図3及び図4に示される「撮影基準方向」とは、全方向カメラの中心を通り、かつ、3つの全方向カメラが配置される円周を有する円の中心から外側へと向かう方向である。
上記のマイクMCA,MCB,MCCは、全方向カメラCMA,CMB,CMCのそれぞれと対応して配置されている。マイクMCA,MCB,MCCは、周囲の音を収音する。なお、これらのマイクは、3つのマイクが配置される円周を有する円の中心から外側方向に対して指向性を持っていることが望ましい。
上記の方位検出部530は、ジャイロコンパスセンサを備えて構成される。方位検出部530は、3次元映像撮影装置500が向く方位を検出する。そして、方位検出部530により検出された3次元映像撮影装置500が向く方位、及び、3つの全方向カメラCMA,CMB,CMCの撮影基準方向が向く方向から、3つの全方向カメラCMA,CMB,CMCのそれぞれが撮影した平面映像の各位置へと向かう当該円の中心からの方向(「映像の方向」)が導出される。
[第1実施例]
次に、本発明の第1実施例を、図5〜図14を主に参照して説明する。
次に、本発明の第1実施例を、図5〜図14を主に参照して説明する。
<構成>
図5には、第1実施例に係る映像処理装置100の概略的な構成がブロック図にて示されている。この映像処理装置100は、上述した第1実施形態の映像処理装置700(図1参照)の一態様となっている。
図5には、第1実施例に係る映像処理装置100の概略的な構成がブロック図にて示されている。この映像処理装置100は、上述した第1実施形態の映像処理装置700(図1参照)の一態様となっている。
映像処理装置100は、映像表示ユニット230と、音出力ユニット240とが接続されている。
上記の映像表示ユニット230は、右目用表示部DPR及び左目用表示部DPLを備えて構成される。右目用表示部DPRは、液晶パネル等の表示デバイスを備えて構成され、映像処理装置100から送られた右目用映像信号を受ける。そして、右目用表示部DPRは、当該右目用映像信号に対応する映像を表示する。左目用表示部DPLは、液晶パネル等の表示デバイスを備えて構成され、映像処理装置100から送られた左目用映像信号を受ける。そして、左目用表示部DPLは、当該左目用映像信号に対応する映像を表示する。この映像表示ユニット230は、上述した第1実施形態における映像表示部930の機能を果たすようになっている。
上記の音出力ユニット240は、右スピーカSPR及び左スピーカSPLを備えて構成される。右スピーカSPRは、映像処理装置100から送られた右スピーカ用音信号を受ける。そして、右スピーカSPRは、当該右スピーカ用音信号に対応する音を出力する。また、左スピーカSPLは、映像処理装置100から送られた左スピーカ用音信号を受ける。そして、左スピーカSPLは、当該左スピーカ用音信号に対応する音を出力する。第1実施形態では、右スピーカSPR及び左スピーカSPLは、利用者が装着する専用ヘッドフォン(不図示)に配置されている。この音出力ユニット240は、上述した第1実施形態における音出力部940の機能を果たすようになっている。
なお、映像処理装置100の構成の説明に先立って、上述した映像表示ユニット230における右目用表示部DPR及び左目用表示部DPLの配置位置について説明する。第1実施例では、図6に示されるように、利用者が装着する3次元映像表示用の専用メガネの右目用レンズに相当する部分に右目用表示部DPRが配置され、当該専用メガネの左目用レンズに相当する部分に左目用表示部DPLが配置される。
《映像処理装置100の構成》
次に、上記の映像処理装置100の構成について、説明する。映像処理装置100は、上述した図5に示されるように、制御ユニット110Aと、記憶ユニット120と、方向検出ユニット130とを備えている。
次に、上記の映像処理装置100の構成について、説明する。映像処理装置100は、上述した図5に示されるように、制御ユニット110Aと、記憶ユニット120と、方向検出ユニット130とを備えている。
上記の制御ユニット110Aは、映像処理装置100の全体を統括制御するとともに、様々な処理を実行する。この制御ユニット110Aは、演算部としての中央処理装置(CPU)、DSP(Digital Signal Processor)及びその周辺回路を備えて構成されている。制御ユニット110Aが様々なプログラムを実行することにより、映像処理装置100としての各種機能が実現されるようになっている。こうした機能の中には、上述した第1実施形態における取得部710、映像信号生成部730及び音信号生成部740の機能も含まれている。かかる制御ユニット110Aが実行する処理の詳細については、後述する。
なお、制御ユニット110Aが実行するプログラムは、ハードディスク、CD−ROM、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、当該記録媒体からロードされて実行される。また、このプログラムは、CD−ROM、DVD等の可搬型記録媒体に記録された形態で取得されるようにしてもよいし、インターネットなどのネットワークを介した配信の形態で取得されるようにしてもよい。
上記の記憶ユニット120は、ハードディスク装置等の不揮発性の記憶装置を備えて構成され、映像処理装置100において利用される様々な情報データが記憶される。記憶ユニット120には、制御ユニット110Aがアクセスできるようになっている。記憶ユニット120に記憶される情報データについては、後述する。この記憶ユニット120は、上述した第1実施形態における記録部910の機能を果たすようになっている。
上記の方向検出ユニット130は、上述した専用メガネのブリッジ部材に取り付けられたジャイロコンパスセンサを備えて構成されている(図6参照)。この方向検出ユニット130は、専用メガネを装着した利用者が向く方向を検出する。方向検出ユニット130により検出された「利用者が向く方向」は、制御ユニット110Aへ送られる。すなわち、方向検出ユニット130は、上述した第1実施形態における検出部720の機能を果たすようになっている。
次に、上述した記憶ユニット120に記憶される情報データについて説明する。こうした情報データには、図7に示されるように、映像情報IDI及び音声情報ADIが含まれている。
上記の映像情報IDIには、全方向カメラCMAが撮影した映像の映像データ#A、全方向カメラCMBが撮影した映像の映像データ#B、及び、全方向カメラCMCが撮影した映像の映像データ#C、並びに、3つの全方向カメラCMA,CMB,CMCのそれぞれが撮影した映像の方向データが含まれている。第1実施例では、方向データに示される映像の方向は、撮影基準方向が向く方向となっている。そして、撮影基準方向が向く方向を用いて、各方向カメラが撮影した映像の方向が導出できるようになっている。
上記の音声情報ADIには、マイクMCAが収音した音声データ#A、マイクMCBが収音した音声データ#B、及び、マイクMCCが収音した音声データ#C、並びに、3つのマイクMCA,MCB,MCCの収音位置データが含まれている。
<動作>
以上のようにして構成された映像処理装置100の動作について、制御ユニット110Aによる3次元映像表示のための映像信号の生成処理に、主に着目して説明する。
以上のようにして構成された映像処理装置100の動作について、制御ユニット110Aによる3次元映像表示のための映像信号の生成処理に、主に着目して説明する。
映像処理装置100では、制御ユニット110Aが、記憶ユニット120から、映像データ#A,#B,#C及びそれぞれの映像の方向データを読み出すとともに、収音した音声データ#A,#B,#C及びそれぞれのマイクの収音位置データを読み出しているものとする。
このような状況のもとで、制御ユニット110Aにより、3次元映像表示のための映像信号の生成処理、及び、音声信号の生成処理が実行される。かかる映像信号及び音声信号の生成処理に際して、図8に示されるように、まず、ステップS11において、制御ユニット110Aが、方向検出ユニット130が検出する「利用者が向く方向」を取得したか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS11:N)には、ステップS11の処理が繰り返される。
一方、ステップS11における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS11:Y)には、処理はステップS12へ進む。このステップS12では、制御ユニット110Aが、「利用者が向く方向」に基づき、3つの全方向カメラが配置される円周の中心からみて、利用者が向く方向に対応する方向側に配置されている2つの全方向カメラを特定する。
次に、制御ユニット110Aは、利用者が向く方向に基づいて、特定された2つの全方向カメラの一方が撮影した映像の映像データから右目視界範囲内のデータを切り出して右目用映像信号を生成し、当該特定された2つの全方向カメラの他方が撮影した映像の映像データから左目視界範囲内のデータを切り出して左目用映像信号を生成する。
また、制御ユニット110Aは、利用者が向く方向に対応する方向側に配置されている2つの全方向カメラに対応して配置されたマイクを特定する。そして、制御ユニット110Aは、利用者が向く方向及び特定された2つのマイクの収音位置に基づき、特定された2つのマイクの音声データを適宜混合して、右スピーカ用の音信号及び左スピーカ用の音信号を生成する。この後、処理はステップS14へ進む。
ステップS14では、制御ユニット110Aが、生成された右目用映像信号を右目用表示部DPRに供給するとともに、左目用映像信号を左目用表示部DPLに供給する。また、制御部110Aは、生成された右スピーカ用の音信号を右スピーカSPRに供給するとともに、左スピーカ用の音信号を左スピーカSPLに供給する。
右目用映像信号を受けた右目用表示部DPRは、右目用の映像を表示し、左目用映像信号を受けた左目用表示部DPLは、左目用の映像を表示する。この結果、利用者が向く方向に対応する方向の3次元映像が表示される。また、右スピーカ用の音信号を受けた右スピーカSPRは、右耳用の音を出力し、左スピーカ用の音信号を受けた左スピーカSPLは、左耳用の音を出力する。この結果、利用者が向く方向に対応する方向の音が出力される。この後、処理はステップS11へ戻る。
以後、上記のステップS11〜S14の処理が繰り返されて、3次元映像表示のための映像信号の生成処理、及び、音信号の生成処理が行われる。
ここで、利用者が向く方向が図9(A)に示される方向のときには、図9(B)に示されるように、全方向カメラ「CMB」,「CMA」が、利用者が向く方向に対応する方向側に配置されている2つの全方向カメラとして特定される。そして、図10に示されるように、全方向カメラ「CMB」が撮影した映像の映像データから、太枠で囲んだ右目視界範囲内のデータを切り出して右目用映像信号を生成する。また、全方向カメラ「CMA」が撮影した映像の映像データから、太枠で囲んだ左目視界範囲内のデータを切り出して左目用映像信号を生成する。
また、利用者が向く方向が図11(A)に示される方向のときには、図11(B)に示されるように、全方向カメラ「CMC」,「CMB」が、利用者が向く方向に対応する方向側に配置されている2つの全方向カメラとして特定される。そして、図12に示されるように、全方向カメラ「CMC」が撮影した映像の映像データから、太枠で囲んだ右目視界範囲内のデータを切り出して右目用映像信号を生成する。また、全方向カメラ「CMB」が撮影した映像の映像データから、太枠で囲んだ左目視界範囲内のデータを切り出して左目用映像信号を生成する。
また、利用者が向く方向が図13(A)に示される方向のときには、図13(B)に示されるように、全方向カメラ「CMB」,「CMA」が、利用者が向く方向に対応する方向側に配置されている2つの全方向カメラとして特定される。そして、図14に示されるように、全方向カメラ「CMB」が撮影した映像の映像データから、太枠で囲んだ右目視界範囲内のデータを切り出して右目用映像信号を生成する。また、全方向カメラ「CMA」が撮影した映像の映像データから、太枠で囲んだ左目視界範囲内のデータを切り出して左目用映像信号を生成する。
以上説明したように、第1実施例では、制御ユニット110Aが、円周上を等分するように配置された3つの全方向カメラのそれぞれが撮影した映像の映像データ及び当該映像のそれぞれの方向データを取得する。そして、制御ユニット110Aは、方向検出ユニット130が検出する「利用者が向く方向」を受けると、3つの全方向カメラが配置される円周の中心からみて、利用者が向く方向に対応する方向側に配置されている2つの全方向カメラを特定する。次に、制御ユニット110Aは、「利用者が向く方向」に基づき、特定された2つの全方向カメラの一方が撮影した映像の映像データから右目視界範囲内のデータを切り出して右目用映像信号を生成し、当該特定された2つの全方向カメラの他方が撮影した映像の映像データから左目視界範囲内のデータを切り出して左目用映像信号を生成する。
そして、制御ユニット110Aは、生成された右目用映像信号を右目用表示部DPRへ送るとともに、左目用映像信号を左目用表示部DPLへ送る。右目用映像信号を受けた右目用表示部DPRは、右目用の映像を表示し、左目用映像信号を受けた左目用表示部DPLは、左目用の映像を表示する。
このため、利用者が向く方向の変化に応じて変化する利用者の視界に対応する3次元映像を、利用者に提供することができる。
また、第1実施例では、3つの全方向カメラが撮影した映像から周囲360度方向の3次元映像を生成することができるため、全方向映像のデータ量を抑制することができる。
また、第1実施例では、制御ユニット110Aは、方向検出ユニット130が検出する「利用者が向く方向」を受けると、利用者が向く方向に対応する方向側に配置されている2つの全方向カメラに対応して配置されたマイクを特定する。そして、制御ユニット110Aは、「利用者が向く方向」及び特定された2つのマイクの収音位置に基づき、特定された2つのマイクが収音した音声データから、右スピーカ用の音信号及び左スピーカ用の音信号を生成する。そして、制御ユニット110Aは、生成された右スピーカ用の音信号を右スピーカSPRへ送るとともに、左スピーカ用の音信号を左スピーカSPLへ送る。右スピーカ用の音信号を受けた右スピーカSPRは、右耳対応の音を出力し、左スピーカ用の音信号を受けた左スピーカSPLは、左耳対応の音を出力する。
このため、利用者が向く方向の変化に応じて変化する利用者の視界に対応する3次元映像を利用者に提供するとともに、利用者が向く方向で聴くことになる音を提供することができる。
したがって、第1実施例によれば、3次元映像の提供により表現される仮想的な3次元空間において、利用者の臨場感を向上させることができる。
[第2実施例]
次に、本発明の第2実施例を、図15を主に参照して説明する。この第2実施例は、上述した第2実施形態(図2参照)の一態様となっている。
次に、本発明の第2実施例を、図15を主に参照して説明する。この第2実施例は、上述した第2実施形態(図2参照)の一態様となっている。
<構成>
図15には、第2実施例に係る映像送信装置300及び映像処理装置400の概略的な構成がブロック図にて示されている。なお、映像送信装置300は、第2実施形態における映像送信装置810の一態様であり、映像処理装置400は、第2実施形態における映像受信装置820の一態様である。
図15には、第2実施例に係る映像送信装置300及び映像処理装置400の概略的な構成がブロック図にて示されている。なお、映像送信装置300は、第2実施形態における映像送信装置810の一態様であり、映像処理装置400は、第2実施形態における映像受信装置820の一態様である。
図15に示されるように、映像送信装置300には、3次元映像撮影装置500が接続されている。また、映像処理装置400には、映像表示ユニット230と、音出力ユニット240とが接続されている。
《映像送信装置300の構成》
図15には、映像送信装置300の概略的な構成がブロック図にて示されている。図15に示されるように、映像送信装置300は、エンコードユニット310と、送信処理ユニット320と、アンテナ330とを備えている。
図15には、映像送信装置300の概略的な構成がブロック図にて示されている。図15に示されるように、映像送信装置300は、エンコードユニット310と、送信処理ユニット320と、アンテナ330とを備えている。
上記のエンコードユニット310は、3次元映像撮影装置500から送られた3つの全方向カメラCMA,CMB,CMCのそれぞれが撮影した映像の映像データ#A,#B,#C及び当該映像のそれぞれの方向データを取得する。また、エンコードユニット310は、3つのマイクMCA,MCB,MCCのそれぞれが収音した音声データ#A,#B,#C及び当該マイクのそれぞれの収音位置データを取得する。
そして、エンコードユニット310は、映像データ#A,#B,#Cをエンコードして、映像エンコードデータ#A,#B,#Cを生成するとともに、方向データをエンコードして方向情報エンコードデータを生成する。また、エンコードユニット310は、音声データ#A,#B,#Cをエンコードして、音声エンコードデータ#A,#B,#Cを生成するとともに、収音位置データをエンコードして位置情報エンコードデータを生成する。こうして生成されたエンコードデータのそれぞれは、送信処理ユニット320へ送られる。このエンコードユニット310は、上述した第2実施形態におけるエンコード部760の機能を果たすようになっている。
上記の送信処理ユニット320は、エンコードユニット310から送られた映像エンコードデータ#A,#B,#C、方向情報エンコードデータ、音声エンコードデータ#A,#B,#C、及び、位置情報エンコードデータを受ける。そして、送信処理ユニット320は、エンコードユニット310から送られたエンコードデータを関連付けて多重化処理等を施し、基地局へ送信する放送信号に対応する信号に変換する。こうして変換された信号は、3次元映像情報番組の信号としてアンテナ330へ送られる。
上記のアンテナ330は、送信処理ユニット320から送られた信号を受けて、当該信号に対応する放送信号を、基地局へ送信する。
この送信処理ユニット320及びアンテナ330が、上述した第2実施形態における送信部770の機能を果たすようになっている。
《映像受信装置400の構成》
図15には、映像受信装置400の概略的な構成がブロック図にて示されている。図15に示されるように、映像受信装置400は、上述した第1実施例の映像処理装置100と比べて、制御ユニット110Aに代えて制御ユニット110Bを備える点、アンテナ410と受信処理ユニット420とを更に備える点、及び、記憶ユニット120を備えていない点が異なっている。以下、これらの相違点に主に着目して説明する。
図15には、映像受信装置400の概略的な構成がブロック図にて示されている。図15に示されるように、映像受信装置400は、上述した第1実施例の映像処理装置100と比べて、制御ユニット110Aに代えて制御ユニット110Bを備える点、アンテナ410と受信処理ユニット420とを更に備える点、及び、記憶ユニット120を備えていない点が異なっている。以下、これらの相違点に主に着目して説明する。
上記の制御ユニット110Bは、演算部としての中央処理装置(CPU)、DSP(Digital Signal Processor)及びその周辺回路を備えて構成され、映像受信装置400の全体を統括制御する。この制御ユニット110Bが様々なプログラムを実行することにより、映像受信装置400としての各種機能が実現されるようになっている。こうした機能の中には、上述した第2実施形態における映像信号生成部730及び音信号生成部740の機能も含まれている。
この制御ユニット110Bが実行するプログラムは、ハードディスク、CD−ROM、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、当該記録媒体からロードされて実行される。また、このプログラムは、CD−ROM、DVD等の可搬型記録媒体に記録された形態で取得されるようにしてもよいし、インターネットなどのネットワークを介した配信の形態で取得されるようにしてもよい。
なお、制御ユニット110Bが実行する処理の詳細については、後述する。
上記のアンテナ410は、放送波を受信する。アンテナ410による受信信号は、受信処理ユニット420へ送られる。
上記の受信処理ユニット420は、RF処理部と、復調部と、デコード部(いずれも不図示)とを備えて構成されている。
RF処理部は、アンテナ410から送られた受信信号を受ける。そして、RF処理部は、制御ユニット110Bから送られる選局指令に従って、3次元映像情報番組の信号を受信信号から抽出し、中間周波数を有する選局信号を復調部へ向けて出力する。復調部は、選局信号に対して復調処理を施して、その結果を復調データとして、デコード部へ向けて出力する。デコード部は、コード化された復調データをデコードする。こうしてデコードされたデータには、上述した映像データ#A,#B,#C、映像の方向データ、音声データ#A,#B,#C及びマイクの収音位置データが含まれている。こうしてデコードされたデータのそれぞれは、制御ユニット110Bへ向けて出力される。
このアンテナ410及び受信処理ユニット420が、上述した第2実施形態における受信部780の機能を果たすようになっている。
<動作>
以上のようにして構成された映像送信装置300及び映像受信装置400の動作について、映像送信装置300による「3次元映像情報番組」の送信処理、映像受信装置400による「3次元映像情報番組」の受信処理に主に着目して説明する。
以上のようにして構成された映像送信装置300及び映像受信装置400の動作について、映像送信装置300による「3次元映像情報番組」の送信処理、映像受信装置400による「3次元映像情報番組」の受信処理に主に着目して説明する。
《「3次元映像情報番組」の送信処理》
まず、映像送信装置300による「3次元映像情報番組」の送信方法について説明する。
まず、映像送信装置300による「3次元映像情報番組」の送信方法について説明する。
カメラによる撮影及びマイクによる収音を開始すると、3次元映像撮影装置500は、3つの全方向カメラのそれぞれが撮影した映像の映像データ#A,#B,#C、当該映像のそれぞれの方向データ、3つのマイクのそれぞれが収音した音声データ#A,#B,#C、及び、当該マイクのそれぞれの収音位置データを、映像送信装置300のエンコードユニット310へ送る。
エンコードユニット310は、3次元映像撮影装置500から送られたデータを受けると、映像データ#A,#B,#Cをエンコードした映像エンコードデータ#A,#B,#C、及び、方向データをエンコードした方向情報エンコードデータを生成する。また、エンコードユニット310は、音声データ#A,#B,#Cをエンコードした音声エンコードデータ#A,#B,#C、及び、収音位置データをエンコードした位置情報エンコードデータを生成する。こうして生成されたエンコードデータのそれぞれは、送信処理ユニット320へ送られる。
送信処理ユニット320は、エンコードユニット310から送られたエンコードデータに対して多重化処理等を施して、基地局へ送信する放送信号に対応する信号に変換する。こうして変換された信号は、3次元映像情報番組の信号としてアンテナ330へ送られる。そして、アンテナ330から、当該信号に対応する放送波が送信される。
《「3次元映像情報番組」の受信処理》
次に、映像受信装置400による「3次元映像情報番組」の受信処理方法について説明する。
次に、映像受信装置400による「3次元映像情報番組」の受信処理方法について説明する。
映像送信装置300から送信された放送波は、映像受信装置400のアンテナ410が受信する。そして、アンテナ410による受信信号は、受信処理ユニット420へ送られる。受信処理ユニット420では、RF処理部が3次元映像情報番組の信号を受信信号から抽出し、中間周波数を有する選局信号を復調部へ向けて出力する。復調部は、選局信号に対して復調処理を施して、その結果を復調データとして、デコード部へ向けて出力する。デコード部は、コード化された復調データをデコードし、映像データ#A,#B,#C、映像の方向データ、音声データ#A,#B,#C及びそれぞれのマイクの収音位置データを取得する。こうしてデコードされたデータのそれぞれは、制御ユニット110Bへ送られる。
映像データ#A,#B,#C及び映像の方向データ、並びに、音声データ#A,#B,#C及びそれぞれのマイクの収音位置データを受けた制御ユニット110Bは、上述した図8に示されるステップS11〜S14と同様の処理を行う。
以上説明したように、第2実施例では、映像送信装置300が、3次元映像撮影装置500が撮影及び収音した3つの全方向カメラのそれぞれが撮影した映像の映像データ#A,#B,#C及び当該映像のそれぞれの方向データ、並びに、3つのマイクのそれぞれが収音した音声データ#A,#B,#C及び当該マイクのそれぞれの収音位置データを受ける。そして、映像送信装置300は、映像データ#A,#B,#C、方向データ、音声データ#A,#B,#C及び収音位置データのそれぞれをエンコードした後、エンコードデータを多重化し、3次元映像情報番組の放送波にして映像受信装置へ送信する。
そして、映像送信装置300から送信された放送波を映像受信装置400が受けると、当該放送波から3次元映像情報番組の情報を担う信号を抽出する。そして、映像受信装置400は、当該抽出された信号をデコードし、映像データ#A,#B,#C及び映像の方向データを取得するとともに、音声データ#A,#B,#C及びマイクの収音位置データを取得する。
引き続き、映像受信装置400では、制御ユニット110Bが、方向検出ユニット130が検出する「利用者が向く方向」を受けると、利用者が向く方向に対応する方向側に配置されている2つの全方向カメラを特定する。次に、制御ユニット110Bは、「利用者が向く方向」に基づき、特定された2つの全方向カメラの一方が撮影した映像の映像データから右目視界範囲内のデータを切り出して右目用映像信号を生成し、当該特定された2つの全方向カメラの他方が撮影した映像の映像データから左目視界範囲内のデータを切り出して左目用映像信号を生成する。
また、映像受信装置400では、制御ユニット110Bが、方向検出ユニット130が検出する「利用者が向く方向」を受けると、利用者が向く方向に対応する方向側に配置されている2つの全方向カメラに対応して配置されたマイクを特定する。そして、制御ユニット110Bは、「利用者が向く方向」及び特定された2つのマイクの収音位置に基づき、特定された2つのマイクが収音した音声データから、右スピーカ用の音信号及び左スピーカ用の音信号を生成する。
このため、利用者が向く方向の変化に応じて変化する利用者の視界に対応する3次元映像を、利用者に提供することができる。また、利用者が向く方向で聴くことになる音を、利用者に提供することができる。
また、本発明の第2実施例では、上述した第1実施例と同様に、3つの全方向カメラが撮影した映像から周囲360度方向の3次元映像を生成することができるため、全方向映像のデータ量を抑制することができる。
したがって、第2実施例によれば、上述した第1実施例と同様に、3次元映像の提供により表現される仮想的な3次元空間において、利用者の臨場感を向上させることができる。
[実施例の変形]
上記の第1及び第2実施例は、様々な変形が可能である。
上記の第1及び第2実施例は、様々な変形が可能である。
例えば、上記の第1及び第2実施例では、利用者が向く方向の変化に応じて変化する利用者の視界に対応する3次元映像を生成するとともに、利用者が向く方向で聴くことになる音を生成することとした。これに対して、利用者が向く方向の変化に応じて変化する利用者の視界に対応する3次元映像のみを生成するようにしてもよい。
また、上記の第1及び第2実施例では、右目用表示部及び左目用表示部は、図6に示されるような専用メガネに組み込むこととしたが、右目用表示部及び左目用表示部を、利用者の頭部に装着するヘッドマウントディスプレイに組み込むようにしてもよい。
また、上記の第2実施例では、映像送信装置に3次元映像撮影装置が接続されることとしたが、映像送信装置に第1実施例における記憶ユニットを接続するようにしてもよい。
また、上記の第2実施例では、放送基地局を介して、3次元映像撮影装置が撮影した映像データ等が放送信号として映像受信装置に送信される構成としたが、3次元映像撮影装置が撮影した映像データ等がインターネット等のネットワーク通信網を介して映像受信装置に配信される構成としてもよい。この場合、例えば、図15における映像送信装置300は、所定の配信サーバに映像データ等をアップロードし、映像受信装置400は、当該配信サーバから、当該映像データ等をインターネット等のネットワーク通信網を介してダウンロードするようにすればよい。
また、上記の第1及び第2実施例については、上述した第1及び第2実施形態に対する変形と同様の変形を適宜施すことができる。
100 … 映像処理装置
110A … 制御ユニット(取得部、映像信号生成部、音信号生成部)
110B … 制御ユニット(映像信号生成部、音信号生成部)
130 … 方向検出ユニット(検出部)
300 … 映像送信装置
310 … エンコードユニット(エンコード部)
320 … 送信処理ユニット(送信部の一部)
330 … アンテナ(送信部の一部)
400 … 映像受信装置
410 … アンテナ(受信部の一部)
420 … 受信処理ユニット(受信部の一部)
700 … 映像処理装置
710 … 取得部
720 … 検出部
730 … 映像信号生成部
740 … 音信号生成部
760 … エンコード部
770 … 送信部
780 … 受信部
810 … 映像送信装置
820 … 映像受信装置
110A … 制御ユニット(取得部、映像信号生成部、音信号生成部)
110B … 制御ユニット(映像信号生成部、音信号生成部)
130 … 方向検出ユニット(検出部)
300 … 映像送信装置
310 … エンコードユニット(エンコード部)
320 … 送信処理ユニット(送信部の一部)
330 … アンテナ(送信部の一部)
400 … 映像受信装置
410 … アンテナ(受信部の一部)
420 … 受信処理ユニット(受信部の一部)
700 … 映像処理装置
710 … 取得部
720 … 検出部
730 … 映像信号生成部
740 … 音信号生成部
760 … エンコード部
770 … 送信部
780 … 受信部
810 … 映像送信装置
820 … 映像受信装置
Claims (10)
- 所定の位置に配置された3つ以上の全方向カメラのそれぞれが撮影した映像の映像データと、前記映像のそれぞれの方向データとを取得する取得部と;
利用者が向く方向を検出する検出部と;
前記検出部により検出された利用者が向く方向と、前記取得部が取得した前記映像のそれぞれの方向データとに基づいて、前記取得部により取得された3つ以上の映像データのうちから2つの映像データを選択し、前記選択された2つの映像データから、利用者に対する右目用映像信号と左目用映像信号とを生成する映像信号生成部と;
を備えることを特徴とする映像処理装置。 - 前記3つ以上の全方向カメラは円周上を等分するように配置され、
前記映像信号生成部は、前記円周の中心からみて、利用者が向く方向に対応する方向側に配置される2つの全方向カメラを特定し、前記特定された2つの全方向カメラの一方が撮影した映像の映像データから右目視界範囲内のデータを切り出して前記右目用映像信号を生成し、前記特定された2つの全方向カメラの他方が撮影した映像の映像データから左目視界範囲内のデータを切り出して前記左目用映像信号を生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載の映像処理装置。 - 前記全方向カメラの数は3つである、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の映像処理装置。
- 隣り合う全方向カメラ間の距離は、人体の右目と左目との間の距離である、ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の映像処理装置。
- 前記取得部は、前記3つ以上の全方向カメラのぞれぞれと対応して配置されたマイクが収音した収音データと、前記マイクのそれぞれの位置データとを更に取得し、
前記検出部により検出された利用者が向く方向と、前記取得部が取得した前記マイクのそれぞれの位置データとに基づいて、前記取得部により取得された3つ以上の収音データから2つの収音データを選択し、前記選択された2つの収音データから、右スピーカ用の音信号と左スピーカ用の音信号とを生成する音信号生成部を更に備える、
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の映像処理装置。 - 所定の位置に配置された3つ以上の全方向カメラのそれぞれが撮影した映像の映像データと、前記映像のそれぞれの方向データとを受信する受信部と;
利用者が向く方向を検出する検出部と;
前記検出部により検出された利用者が向く方向と、前記受信部が取得した前記映像のそれぞれの方向データとに基づいて、前記受信部により取得された3つ以上の映像データのうちから2つの映像データを選択し、前記選択された2つの映像データから、利用者に対する右目用映像信号と左目用映像信号とを生成する映像信号生成部と;
を備えることを特徴とする映像受信装置。 - 所定の位置に配置された3つ以上の全方向カメラのそれぞれが撮影した映像の映像データと、前記映像のそれぞれの方向データとを取得し、エンコードするエンコード部と;
前記エンコード部がエンコードしたそれぞれの映像データと方向データとを関連付けて、映像受信装置に送信する送信部と;
を備えることを特徴とする映像送信装置。 - 所定の位置に配置された3つ以上の全方向カメラのそれぞれが撮影した映像の映像データを処理する映像処理装置において使用される映像処理方法であって、
前記所定の位置に配置された3つ以上の全方向カメラのそれぞれが撮影した映像の映像データと、前記映像のそれぞれの方向データとを取得する取得工程と;
利用者が向く方向を検出する検出工程と;
前記検出工程において検出された利用者が向く方向と、前記取得工程において取得した前記映像のそれぞれの方向データとに基づいて、前記取得工程において取得された3つ以上の映像データのうちから2つの映像データを選択し、前記選択された2つの映像データから、利用者に対する右目用映像信号と左目用映像信号とを生成する映像信号生成工程と;
を備えることを特徴とする映像処理方法。 - 所定の位置に配置された3つ以上の全方向カメラのそれぞれが撮影した映像の映像データを処理する映像処理装置が有するコンピュータに、請求項8に記載の映像処理方法を実行させる、ことを特徴とする映像処理プログラム。
- 所定の位置に配置された3つ以上の全方向カメラのそれぞれが撮影した映像の映像データを処理する映像処理装置が有するコンピュータにより、請求項9に記載の映像処理プログラムが読み取り可能に記録されている、ことを特徴とする記録媒体。
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JP2012287405A JP2014131154A (ja) | 2012-12-28 | 2012-12-28 | 映像処理装置、映像受信装置、映像送信装置及び映像処理方法 |
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- 2012-12-28 JP JP2012287405A patent/JP2014131154A/ja active Pending
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