JP2014130093A - 放射性セシウム回収方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 放射性セシウムが結合した担体をアルカリ溶液によって処理し、上記放射性セシウムを上記担体から上記アルカリ溶液とともに溶出させて、上記放射性セシウムを回収するようにして、上記放射性セシウムの回収を高効率且つ容易に行うことができるようにしたものであり、さらに、放射性セシウムが溶出した上記アルカリ溶液中に、クロロ金属酸とヨウ素又は臭素を添加するとともに酸性とすることにより、上記溶出している放射性セシウムを結晶化させるようにしたものである。
【選択図】図1
Description
福島原発の事故でも放射性同位元素はすでに広範な地域に飛散し、ヒトの健康を脅かす程の放射能が生態系の中でまた食品中で検出されるに至っている。事故現場からかなり離れた領域でも高度汚染領域が存在し、住民が今なお避難生活を続けなければならない地域もある。
以上のような理由から、これら放射性同位元素は、国を挙げて回収を行い、高度に濃縮した上で、飛散しないように溶解したガラスに綴じ込めるなどして地下深くに埋めて保管するなどの必要がある。
まず、プルシアンブル(KFe(Fe(CN)6))等の不溶性の担体を環境中に広範囲に撒く。これにより、環境中の放射性セシウムは上記担体によって吸着される。
次に、上記放射性セシウムを吸着した上記担体を回収して処理する。
まず、前述したように、放射性セシウムはプルシアンブル等の担体に吸着させて回収することはできるが、その回収した担体から放射性セシウムを分離させることは非常に困難である。そのため、上記回収した担体は、例えば、焼却処理された上で、又は、そのまま、保管・廃棄されていた。
放射性セシウムが結合した担体をアルカリ溶液によって処理することで上記結合した放射性セシウムを溶出させるようにしたことを特徴とするものである。
また、請求項2に記載された放射性セシウム回収方法は、請求項1記載の放射性セシウム回収方法において、放射性セシウムが溶出した上記アルカリ溶液中にクロロ金属酸とヨウ素又は臭素を添加するとともに酸性とすることにより上記溶出している放射性セシウムを結晶化させるようにしたことを特徴とするものである。
また、請求項3に記載された放射性セシウム回収方法は、請求項2記載の放射性セシウム回収方法において、上記クロロ金属酸を予め調製して金属ナノ粒子としておくことを特徴とするものである。
また、請求項4に記載された放射性セシウム回収方法は、請求項2又は請求項3記載の放射性セシウム回収方法において、上記結晶化した放射性セシウムを静置沈殿又は遠心分離又は濾過によって回収するようにしたことを特徴とするものである。
また、請求項5に記載された放射性セシウム回収方法は、請求項1〜請求項4の何れかに記載の放射性セシウム回収方法において、上記アルカリ溶液は水酸化カリウム溶液又は水酸化ナトリウム又はアルカリ土類金属の水酸化物であることを特徴とするものである。
また、請求項6に記載された放射性セシウム回収方法は、請求項2記載の放射性セシウム回収方法において、上記クロロ金属酸はヘキサクロロ白金(IV)酸6水和物、テトラクロロ金(III)酸n水和物、ヘキサクロロイリジウム(IV)酸n水和物であることを特徴とするものである。
また、請求項7に記載された放射性セシウム回収方法は、請求項3記載の放射性セシウム回収方法において、上記金属ナノ粒子は白金ナノ粒子又は金ナノ粒子又はイリジウムナノ粒子であることを特徴とするものである。
また、請求項8に記載された放射性セシウム回収方法は、請求項2〜請求項7の何れかに記載の放射性セシウム回収方法において、上記アルカリ溶液を酸性とする際に、酢酸又は乳酸又は塩酸又は硫酸又は酪酸又は臭化水素又はホウ酸又はリン酸を添加することを特徴とするものである。
また、請求項2記載の放射性セシウム回収方法によると、請求項1記載の放射性セシウム回収方法において、放射性セシウムが溶出した上記アルカリ溶液中にクロロ金属酸とヨウ素又は臭素を添加するとともに酸性とすることにより上記溶出している放射性セシウムを結晶化させるようにしたため、上記担体から溶出させた放射性セシウムを容易に結晶として高効率で回収することができる。また、上記結晶化した放射性セシウムは容易に固体状態にて濃縮することが可能であり、回収された放射性セシウムの体積を小さくすることができ、保管に必要なスペースを小さくすることができる。
また、請求項3記載の放射性セシウム回収方法によると、請求項2記載の放射性セシウム回収方法において、上記クロロ金属酸を予め調製して金属ナノ粒子としておくため、反応し易くなり、例えば、水に溶けにくいクロロ金属酸であっても用いることができ、高効率で放射性セシウムを結晶化させて回収することができる。
また、請求項4記載の放射性セシウム回収方法によると、請求項2又は請求項3記載の放射性セシウム回収方法において、上記結晶化した放射性セシウムを静置沈殿又は遠心分離又は濾過によって回収するようにしたため、上記結晶化した放射性セシウムを簡易な方法によって回収することができる。
また、請求項5記載の放射性セシウム回収方法によると、請求項1〜請求項4の何れかに記載の放射性セシウム回収方法において、上記アルカリ溶液は水酸化カリウム溶液又は水酸化ナトリウム又はアルカリ土類金属の水酸化物であり入手し易く一般的なアルカリ溶液であるため、上記放射性セシウム回収方法を容易に実施することができる。
また、請求項6記載の放射性セシウム回収方法によると、請求項2記載の放射性セシウム回収方法において、上記クロロ金属酸はヘキサクロロ白金(IV)酸6水和物、テトラクロロ金(III)酸n水和物、ヘキサクロロイリジウム(IV)酸n水和物であり入手し易く一般的なものであるため、放射性セシウムを容易に結晶化させて回収することができる。
また、請求項7記載の放射性セシウム回収方法によると、請求項3記載の放射性セシウム回収方法において、上記金属ナノ粒子は白金ナノ粒子又は金ナノ粒子又はイリジウムナノ粒子であり入手し易く一般的なものであるため、放射性セシウムを容易に結晶化させて回収することができる。
また、請求項8記載の放射性セシウム回収方法によると、請求項2〜請求項7の何れかに記載の放射性セシウム回収方法において、上記アルカリ溶液を酸性とする際に、酢酸又は乳酸又は塩酸又は硫酸又は酪酸又は臭化水素又はホウ酸又はリン酸など入手し易く一般的な物質を添加するようにしているので、上記放射性セシウム回収方法をより容易に実施することができる。
まず、図1及び図2を参照しながら、本実施の形態における放射性セシウム回収方法の概要を説明する。
まず、放射性セシウムを吸着した担体を環境中から回収する。上記放射性セシウムを吸着した担体は、放射性セシウムによって汚染された環境中の土壌等の自然担体でもよいし、人為的に散布したゼオライト(例えば、Na12((AlO2)12(SiO2)12)・27H2O)やプルシアンブル等の人工的な担体でもよい。
上記フィルタ装置1は、フィルタユニット3と、このフィルタユニット3の下側に接続された三角フラスコ5とから構成される。
以上が、上記フィルタ装置1の構成の説明である。
まず、図1に示すように、上記フィルタ装置1の上部筒体7内に上記放射性セシウムを吸着させた担体21を設置する。
また、上記フィルタ19が設置されているため、上記担体21の上記三角フラスコ5内への混入が防止されている。
まず、図2に示すように、三角フラスコ5からフィルタユニット3、ゴム栓23、及び、図示しない真空ポンプを取り外す。
次に、回収された放射性セシウムを含むアルカリ溶液27に、クロロ金属酸又はこのクロロ金属酸を調製して金属ナノ粒子としたもの、及び、ヨウ素(I2)・ヨウ化カリウム(KI)溶液を添加するとともに、pH調整剤を添加して酸性溶液29とする。この処理により、図2に示すように、上記三角フラスコ5内に放射性セシウムを含む結晶31が析出される。これが放射性セシウムの結晶化である。
この結晶31を構成する物質の分子式は、例えば、上記クロロ金属酸や金属ナノ粒子として白金によるものを用いた場合は、後述するように、Cs2PtI6と表わされる。
また、上記金属ナノ粒子としては、例えば、白金(Pt)ナノ粒子又は金(Au)ナノ粒子又はイリジウム(Ir)ナノ粒子等が用いられる。上記金属ナノ粒子は、例えば、上記クロロ金属酸にクエン酸ナトリウム(Na3(C6H5O7)・2H2O)やアスコルビン酸(C6H8O6)を所定の濃度となるように混合することで調製される。
また、上記pH調整剤としては、例えば、酢酸(CH3COOH)又は乳酸(CH3CH(OH)COOH)又は塩酸(HCl)又は硫酸(H2SO4)又は酪酸(CH3(CH2)2COOH)又は臭化水素(HBr)又はホウ酸(H3BO3)又はリン酸(H3PO4)等といった酸性のものが用いられる。
また、上記ヨウ素・ヨウ化カリウム溶液の代りに、臭素(Br2)液を用いることもできる。
この処理は、例えば、上記酸性溶液29を静置沈殿又は遠心分離を行って上記結晶31を収集し、濾過によって、上記酸性溶液29と上記結晶31とを分離することによって行われる。
このようにして、放射性セシウムは上記結晶31として、濃縮された状態で回収される。
以上が、本実施の形態における放射性セシウム回収方法の概要の説明である。
まず、担体21に吸着された放射性セシウムをアルカリ溶液によって可溶化させて回収するため、上記放射性セシウムを容易に回収することができる。また、上記アルカリ溶液として、例えば、水酸化カリウム溶液又は水酸化ナトリウム溶液又はアルカリ土類金属の水酸化物の溶液を用いるため、入手しやすい一般的なアルカリ溶液によって容易に上記放射性セシウムの回収を行うことができる。
また、水に溶けにくいクロロ金属酸であっても、上記金属ナノ粒子として調製することで、反応し易くなり、効率よく上記放射性セシウムやヨウ素・ヨウ化カリウム溶液と反応させて、上記放射性セシウムを結晶化させることができる。
以上が、本実施の形態による効果についての説明である。
本実施例は、担体としてゼオライト又は土壌を用い、上記担体に吸着された放射性セシウムがアルカリ溶液によって溶出されることを確認するものである。
この処理は、土壌0.1g又はゼオライト0.2gに放射性セシウムを加えることで行われる。
まず、上記放射性セシウムを吸着させた土壌又はゼオライトをアルカリ溶液に浸漬させて、例えば、ボルテックスミキサーにより撹拌する。本実施例では、上記アルカリ溶液として、0.5Nの水酸化カリウム溶液を0.5ml用いている。
そして、例えば、静置沈殿や濾紙による濾過や遠心分離により放射性セシウムが溶出した溶液と上記土壌とを分離し、上記放射性セシウムが溶出した溶液のみを回収する。
ちなみに、上記アルカリ溶液による放射性セシウムの溶出処理では、土壌を直接処理すれば、効率よく放射性セシウムを回収することができるといえる。
本実施例では、図4に示すように、前述した放射性セシウム回収方法を実験的に試験管内で行って確認しようとするものとする。
また、本実施例においては、担体としてゼオライトを用いる。
また、本実施例では、放射性セシウムの代りに放射能を持たないセシウムを用いる。
また、本実施例では、金属ナノ粒子として白金ナノ粒子を使用している。
まず、ゼオライトに予めセシウムを吸着させたものを用意しておく。すなわち、図1に示すフィルタ装置1を用いて、上記ゼオライトにセシウムを吸着させる。例えば、2gの粒状ゼオライトをフィルタユニット3の上部筒体7内に担体21として入れ、この担体21に2mlの30%塩化セシウム(CsCl)溶液を通過させる。その後、200mlの蒸留水で洗浄する。それによって、上記セシウムが上記ゼオライトに吸着される。
なお、上記担体21を洗浄した後の上記蒸留水には、上記セシウムは溶出されていない。
すなわち、図1に示すフィルタ装置1の上部筒体7より1Nの水酸化カリウム溶液を20ml注ぎ、三角フラスコ5内に得られるアルカリ溶液27を回収する操作を6回行い、その各回の溶出画分から1mlずつのアルカリ溶液27を採取した。図4(a)の写真に示される6つの試験管33a、33b、33c、33d、33e、33f内の溶液は、このようにして採取されたものである。
まず、市販のヘキサクロロ白金(IV)酸六水和物に蒸留水を加える。その後、クエン酸ナトリウム、アスコルビン酸を混合し、上記クエン酸ナトリウムの濃度が250μM、上記アスコルビン酸の濃度が2.5mMになるように調製する。そして、よく撹拌した後に一週間静置して、白金ナノ粒子液を得る。この白金ナノ粒子液は、常温でも保存できるが、冷蔵庫で保存するのが望ましい。
上記ヘキサクロロ白金(IV)酸六水和物を白金ナノ粒子として調製して使用する理由は、上記ヘキサクロロ白金(IV)酸六水和物は蒸留水を加えたのみでは溶けないため、上記のように白金ナノ粒子液として調製することでセシウムやヨウ素と反応しやすいようにする必要があるからである。
なお、上記ヨウ素・ヨウ化カリウム溶液の代りに、そのまま臭素液を用いることもできる。
すなわち、図4(b)に示す試験管のそれぞれにpH調整剤として1mlの10M乳酸をゆっくり撹拌しながら添加する。すると、図4(c)に示すように、上記試験管内の溶液に暗紫色の沈殿物35が生ずる。
上記結晶を遠心分離によって分離し、エタノール(C2H5OH)を加えて、走査型電子顕微鏡によって観察した写真を図5に示す。この図5の写真には、樹木状の結晶37が示されている。
また、図6に示す表は、上記結晶37にX線回折を行った結果を示すものである。この図6の表によれば、上記結晶を構成する物質の分子式はCs2PtI6となる。
本実施例は、前述した放射性セシウム回収方法における、放射性セシウムの可溶化と結晶化を確認する実験である。
また、本実施例では、放射性セシウムの代りに放射能を持たないセシウムを用いる。
また、本実施例でも、金属ナノ粒子として白金ナノ粒子を使用している。
また、本実施例で用いるヨウ素・ヨウ化カリウム溶液は、1%ヨウ化カリウム水溶液に0.5%となるようにヨウ素を溶かして調製される。
なお、上記ヨウ素・ヨウ化カリウム溶液の代りに、そのまま臭素液を用いることもできる。
図7の写真の右側及び図8の写真の左側に示すチューブ43内の溶液に10Mの乳酸溶液を添加すると、図8の写真の右側に示すチューブ47のように、再び、分子式Cs2PtI6で表されるセシウムが含まれる結晶による暗紫色の沈殿49が生ずる。
本実施例も、第3の実施例と同様に、前述した放射性セシウム回収方法における、放射性セシウムの可溶化と結晶化を確認する実験である。
また、本実施例でも、第3の実施例と同様に、放射性セシウムの代りに放射能を持たないセシウムを用いる。
また、本実施例でも、金属ナノ粒子として白金ナノ粒子を使用している。
まず、分子式Cs2PtI6で表されるセシウムが含まれる結晶を得る。すなわち、250μM白金ナノ粒子液、20%塩化セシウム溶液、ヨウ素・ヨウ化カリウム溶液を、それぞれ3mlずつ混合させ、分子式Cs2PtI6で表されるセシウムが含まれる結晶を得る。図7の写真の左側に示すチューブ39には、上記結晶が含まれる溶液が入っており、上記結晶による暗紫色の沈殿41を生じた状態となっている。図9の写真の左側に示すチューブ51には、上記結晶が含まれる溶液が入っており、上記結晶による暗紫色の沈殿53を生じた状態となっている。
なお、上記ヨウ素・ヨウ化カリウム溶液の代りに、そのまま臭素液を用いることもできる。
図9の写真の右側及び図10の写真の左側に示すチューブ55内の溶液に10Mの乳酸溶液を添加すると、図10の写真の右側に示すチューブ57のように、再び、分子式Cs2PtI6で表されるセシウムが含まれる結晶による暗紫色の沈殿59が生ずる。
本実施例は、図11に示すように、放射性セシウムの結晶化と可溶化を確認するものである。また、本実施例においても、放射性セシウムの代りに放射能を持たないセシウムを用いている。また、本実施例においては、クロロ金属酸としてテトラクロロ金(III)酸を使用している。
また、上記テトラクロロ金(III)酸の溶液は酸性の溶液である。そして、上記テトラクロロ金(III)酸の溶液を図11に示すチューブ61に入れる。
なお、本実施例においても、前述した第3の実施例の場合と同様、予めアルカリ溶液でセシウムを可溶化させる処理を行っておらず、pH調整剤を添加せずとも、上記テトラクロロ金(III)酸の溶液とヨウ素・ヨウ化カリウム溶液を混合した溶液は既に酸性となっており、セシウムが上記テトラクロロ金(III)酸及びヨウ素によって結晶化される状態となっている。
なお、上記ヨウ素・ヨウ化カリウム溶液の代りに、そのまま臭素液を用いることもできる。
また、本実施例からも、酸やアルカリを加えてpHを変化させることで、上記セシウムの可溶化や結晶化が可能であるといえる。
例えば、用いられる金属ナノ粒子液、pH調整剤やアルカリ溶液の成分には様々な場合が考えられる。
また、金属ナノ粒子、ヨウ素・ヨウ化カリウム溶液、pH調整剤やアルカリ溶液の濃度についても様々な場合が考えられる。
31 放射性セシウムが含まれる結晶
以上のような理由から、これら放射性同位元素は、国を挙げて回収を行い、高度に濃縮した上で、飛散しないように溶解したガラスに閉じ込めるなどして地下深くに埋めて保管するなどの必要がある。
ちなみに、上記アルカリ溶液による放射性セシウムの溶出処理では、土壌を直接処理すれば、効率よく放射性セシウムを回収することができるといえる。
また、本実施例で用いるヨウ素・ヨウ化カリウム溶液は、1%ヨウ化カリウム水溶液に0.5%となるようにヨウ素を溶かして調製される。
なお、上記ヨウ素・ヨウ化カリウム溶液の代りに、そのまま臭素液を用いることもできる。
図7の写真の右側及び図8の写真の左側に示すチューブ43内の溶液に10Mの乳酸溶液を添加すると、図8の写真の右側に示すチューブ47のように、再び、分子式Cs2PtI6で表されるセシウムが含まれる結晶による暗紫色の沈殿49が生ずる。
また、請求項2に記載された放射性セシウム回収方法は、請求項1記載の放射性セシウム回収方法において、上記クロロ金属酸を予め調製して金属ナノ粒子としておくことを特徴とするものである。
また、請求項3に記載された放射性セシウム回収方法は、請求項1又は請求項2記載の放射性セシウム回収方法において、上記結晶化した放射性セシウムを静置沈殿又は遠心分離又は濾過によって回収するようにしたことを特徴とするものである。
また、請求項4に記載された放射性セシウム回収方法は、請求項1〜請求項3の何れかに記載の放射性セシウム回収方法において、上記アルカリ溶液は水酸化カリウム溶液又は水酸化ナトリウム又はアルカリ土類金属の水酸化物であることを特徴とするものである。
また、請求項5に記載された放射性セシウム回収方法は、請求項1記載の放射性セシウム回収方法において、上記クロロ金属酸はヘキサクロロ白金(IV)酸6水和物、テトラクロロ金(III)酸n水和物、ヘキサクロロイリジウム(IV)酸n水和物であることを特徴とするものである。
また、請求項6に記載された放射性セシウム回収方法は、請求項2記載の放射性セシウム回収方法において、上記金属ナノ粒子は白金ナノ粒子又は金ナノ粒子又はイリジウムナノ粒子であることを特徴とするものである。
また、請求項7に記載された放射性セシウム回収方法は、請求項1〜請求項6の何れかに記載の放射性セシウム回収方法において、上記アルカリ溶液を酸性とする際に、酢酸又は乳酸又は塩酸又は硫酸又は酪酸又は臭化水素又はホウ酸又はリン酸を添加することを特徴とするものである。
Claims (8)
- 放射性セシウムが結合した担体をアルカリ溶液によって処理することで上記結合した放射性セシウムを溶出させるようにしたことを特徴とする放射性セシウム回収方法。
- 請求項1記載の放射性セシウム回収方法において、
放射性セシウムが溶出した上記アルカリ溶液中に、クロロ金属酸とヨウ素又は臭素を添加するとともに酸性とすることにより、上記溶出している放射性セシウムを結晶化させるようにしたことを特徴とする放射性セシウム回収方法。 - 請求項2記載の放射性セシウム回収方法において、
上記クロロ金属酸を予め調製して金属ナノ粒子としておくことを特徴とする放射性セシウム回収方法。 - 請求項2又は請求項3記載の放射性セシウム回収方法において、
上記結晶化した放射性セシウムを静置沈殿又は遠心分離又は濾過によって回収するようにしたことを特徴とする放射性セシウム回収方法。 - 請求項1〜請求項4の何れかに記載の放射性セシウム回収方法において、
上記アルカリ溶液は水酸化カリウム溶液又は水酸化ナトリウム又はアルカリ土類金属の水酸化物であることを特徴とする放射性セシウム回収方法。 - 請求項2記載の放射性セシウム回収方法において、
上記クロロ金属酸はヘキサクロロ白金(IV)酸6水和物、テトラクロロ金(III)酸n水和物、ヘキサクロロイリジウム(IV)酸n水和物であることを特徴とする放射性セシウム回収方法。 - 請求項3記載の放射性セシウム回収方法において、
上記金属ナノ粒子は白金ナノ粒子又は金ナノ粒子又はイリジウムナノ粒子であることを特徴とする放射性セシウム回収方法。 - 請求項2〜請求項7の何れかに記載の放射性セシウム回収方法において、
上記アルカリ溶液を酸性とする際に、酢酸又は乳酸又は塩酸又は硫酸又は酪酸又は臭化水素又はホウ酸又はリン酸を添加することを特徴とする放射性セシウム回収方法。
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