JP2014127773A - 画像処理装置およびそれを備えた撮像装置、ならびに画像処理装置の制御方法 - Google Patents

画像処理装置およびそれを備えた撮像装置、ならびに画像処理装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 画像に対して幾何変形を適用して出力画像を生成する際に、参照画素の不足による出力画像の欠落を回避可能な画像処理装置を提供する。
【解決手段】 幾何変形処理に必要な参照領域が撮像領域内に収まるかどうかを判定する(S203)。幾何変形処理に必要な参照領域が撮像領域内に収まらない場合、収まるように幾何変形処理の参照領域の変位量に上限値を設定する。設定された上限値に基づいて生成した幾何変形パラメータを用いた幾何変形処理を画像に適用する(S204)。
【選択図】 図2

Description

本発明は画像処理装置およびそれを備えた撮像装置、ならびに画像処理装置の制御方法に関し、特には画質劣化を補正する技術に関する。
近年、デジタルカメラなどの撮像装置においては、装置の小型化、レンズの広画角化、センサの高画素化に伴い、レンズの光学特性や手振れに起因する撮像画像の画質劣化が生じやすくなってきている。レンズの光学特性による画質劣化としては、例えば歪曲収差がある。一方、手振れは、撮影者の意図しないカメラの回転や並進運動を引き起こすため、撮像画像に並進移動や回転、あおりなどの画質劣化を生じさせる。また、ライン毎に露光タイミングの異なる、CMOSセンサのようなローリングシャッター方式の撮像素子においては、手振れや被写体の動きによって撮像画像が歪む現象であるローリング歪みが生じる。
これらの画質劣化を補正するために、撮像画像に対して複数の幾何変形処理を適用する技術が提案されており、特許文献1では、歪曲収差と手振れによる画質劣化を幾何変形処理により補正する方法が開示されている。
ここで、画像の幾何変形処理について図10(a)を用いて説明する。
撮像領域1001内に出力画像領域1002が設けられている。そして、垂直方向に立っている被写体1004を出力画像領域の中央で撮影しようとしたが、手振れによって撮像装置が撮像面に平行に回転し、被写体1005のように撮影されてしまったとする。
この場合、出力画像領域の各座標(Xn,Yn)の画素を、点線で示した領域1003の各座標(Xn’,Yn’)にある画素で置き換えることで、被写体1005が被写体1004のように変形する(手振れによる画質劣化を補正する)。
このように、画像内のある座標の画素を、他の座標の画素を参照して置換する処理を画像の幾何変形処理という。このとき、参照される画素を参照画素と呼び、参照画素によって形成される領域を参照領域と呼ぶ。図10(a)では、(Xn’,Yn’)が参照画素、点線で示した領域1003が参照領域となる。
特開2010−273245号公報
しかしながら、撮像領域をはみ出した参照領域を用いて幾何変形処理した場合、参照領域のうち撮像領域からはみ出た領域には参照すべき画素が存在しないため、幾何変形処理後の画像の一部が欠落してしまう。
図10(b)を用いてその問題を説明する。図10(a)と比較して、出力画像領域1007の大きさは等しいが、撮像領域1006が小さい。ここで、図10(a)の場合と同様の手振れを幾何変形処理により補正するには、参照領域1008の画素を参照する必要がある。しかし、参照領域1008のうち、黒塗りされた部分は撮像領域1006からはみ出しており、参照すべき画素が存在しない。
従って、参照領域1008をそのまま用いて出力画像を生成すると、黒塗り部分に相当する領域が欠落することになる。
これは特許文献1にも当てはまる。幾何変形処理後の画像の欠落を回避するために参照領域を変更することが考えられるが、複数の幾何変形処理を行う特許文献1のような場合では、参照領域をどのように変更するかを決定することが容易でない。
本発明は、このような従来技術の問題に鑑みてなされたものであり、画像に対して変形処理を適用して出力画像を生成する際に、参照画素の不足による出力画像の欠落を回避可能な画像処理装置およびその制御方法の提供を目的とする。
上述の目的は、撮像装置の動きや光学特性に起因する画質劣化を補正する画像処理装置であって、画質劣化を補正するための変形処理を規定するパラメータを生成する生成手段と、変形処理が必要とする画像領域である参照領域が、画像を含み、画像より大きな撮像領域内に収まるか否かを判定する判定手段と、判定手段により参照領域が撮像領域内に収まらないと判定された場合に、パラメータを、参照領域が撮像領域内に収まるように調整する調整手段と、パラメータに従って画像に対して変形処理を適用する変形手段と、を有することを特徴とする画像処理装置によって達成される。
本発明によれば、画像に対して変形処理を適用して出力画像を生成する際に、参照画素の不足による出力画像の欠落を回避することができる。
本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置の一例としてのデジタルカメラの機能構成例を示すブロック図 本発明の第1の実施形態に係る幾何変形処理を説明するためのフローチャート 本発明の実施形態における順次座標算出部の構成例を示すブロック図 本発明の実施形態における参照領域の算出方法を説明するための図 本発明の実施形態における撮像領域に対する参照領域の包含判定の方法を説明するための図 本発明の実施形態において、参照領域の変位量が負となる場合を説明するための図 負の変位量に上限値を設定することにより生じうる問題を説明するための図 本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置の一例としてのデジタルカメラの機能構成例を示すブロック図 本発明の第2の実施形態に係る優先度の設定方法を説明するための図 画像の幾何変形処理を説明するための図
(第1の実施形態)
以下、本発明の例示的な実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置の一例としてのデジタルカメラの機能構成例を示すブロック図である。なお、変形処理の実施には、撮像装置の動きに関する情報、撮影条件に関する情報、撮像領域、参照領域およびどのような変形処理を適用するのかの情報が取得可能であれば足り、少なくとも撮像や記録のための機構は必須ではない点に留意されたい。
また、本実施形態では、撮像装置の動きや光学特性に起因する撮像画像の画質劣化を、撮像画像に変形処理を適用することで補正する構成を前提としている。そのため、出力領域を含み、出力領域よりも大きい(すなわち、出力領域の周囲にマージンを持たせた)撮像領域に対応した画像を用いて、出力領域に対応する画像を生成する。
光学系101を通じて撮像素子102に結像された光学像は、撮像素子102にて画像信号に変換される。画像信号は現像部103にてA/D変換、ホワイトバランス調整、色(輝度・色差信号)変換、γ補正などが実施され、メモリ104に格納される。
メモリ104に格納された画像信号は、メモリコントローラ105から入力されるアドレスに従って読み出され、メモリコントローラ105を介して幾何変形処理部106に入力される。メモリコントローラ105は例えば、読み出す画像領域の最上ラインから順に、左端の画素から右端の画素へ読み出されるようなアドレスをメモリ104に提供する。
システム制御部107は、デジタルカメラ全体の動作を制御する。光学系101の焦点距離や絞り値、フォーカス距離、撮像素子102の駆動方式の制御を行う。
デジタルカメラの動きに関する情報を検出する振れ検出部108は、例えば角速度センサであって、デジタルカメラの動きによって生じる3軸(ヨー、ロール、ピッチ)周りの角速度を検出し、動き情報としてパラメータ生成部110に出力する。
光学補正データ格納部109には、光学系101の光学特性により撮像画像に生じる歪曲収差を補正するための光学補正データが予め記憶されている。例えば、光学補正データは、絞り値や焦点距離といった、光学系101のパラメータの組み合わせと対応づけて記憶されている。
パラメータ生成部110は、振れ検出部108から得られるデジタルカメラの動き情報と、光学補正データ格納部109から得られる光学補正データとから、手振れおよびレンズの光学特性が与える撮像画像への影響を補正するための幾何変形パラメータを生成する。幾何変形パラメータは、幾何変形処理を規定するパラメータである。パラメータ生成部110は、順次座標算出部111が実行可能な複数の幾何変形処理の組み合わせによって補正が実現できるよう、幾何変形処理の種類ごとのパラメータを生成する。
幾何変形処理の主な流れを、図2のフローチャートを用いて説明する。
S201において、システム制御部107が、幾何変形パラメータを順次座標算出部111に入力する。順次座標算出部111は、第1の座標算出部112及び、第2の座標算出部113及び、第3の座標算出部114及び、第4の座標算出部115から構成される。
S202において、参照領域算出部117は、出力選択部116を介して得られる順次座標算出部111の出力を用いて、画像の幾何変形に必要な参照領域を算出する。
S203において、領域判定部118は、S202において算出された参照領域が、撮像領域内に収まるか否かを判定する。
参照領域が撮像領域内に収まると判定された場合、S204において幾何変形処理部106は、出力選択部116を介して得られる順次座標算出部111の出力に基づいて、画像に幾何変形を行う。
一方、参照領域が撮像領域内に収まらないと判定された場合、S205において上限値設定部119は、領域判定部118の出力から、複数の幾何変形の各々についての参照領域の大きさを評価する。
S206において上限値設定部119は、S205における評価結果に基づいて、各幾何変形の参照領域に上限値を設定する。
S207においてパラメータ調整部120は、各幾何変形の参照領域が、S206において設定された上限値を超えないよう、システム制御部107から入力される各幾何変形パラメータを調整する。
以降、S201からの処理が再度実行される。
次に、順次座標算出部111の詳細と関連する幾何変形パラメータについて述べる。
本実施形態では、画像の幾何変形処理として、リサイズ及び切り出し処理、射影変換、ローリング歪み補正、歪曲収差補正を想定する。上述の通り、ローリング歪みはローリングシャッター方式の撮像素子を用いた撮影で生じる歪みである。
(順次座標算出部111の内部構成)
順次座標算出部111の内部構成、及び順次座標算出部111内で行われる処理について、図3を用いて説明する。
第1の座標算出部112は、画像のリサイズ及び切り出しを行うための参照座標を算出し、第2の座標算出部113及び、出力選択部116に出力する。
第1の座標算出部112で用いる幾何変形パラメータを、第1の幾何変形パラメータPrと表現する。第1の幾何変形パラメータPrは、リサイズ処理の水平変倍率rx、垂直変倍率ry、切り出し処理の水平切り出し量c、垂直切り出し量dを含む。
この場合、リサイズ処理の中心座標を(Xr0,Yr0)とすると、座標(X,Y)に対して、リサイズ及び切り出し処理による参照座標(Xr,Yr)は以下の式で算出される。
Figure 2014127773
例えば、画像を水平方向および垂直方向に2倍に拡大するリサイズ処理の場合、第1の幾何パラメータPrは、rx=ry=2、c=d=0(切り出し処理を行わないため)となる。(Xr0,Yr0)=(0,0)とすれば、Xr=1/2X、Yr=1/2Yとなり、座標(X,Y)の画素を、座標(1/2X,1/2Y)の画素で置き換えることにより、リサイズ処理が実現されることを意味する。
第2の座標算出部113は、第1の座標算出部112の出力から、画像の射影変換を行うための参照座標を算出し、第3の座標算出部113及び、出力選択部116に出力する。射影変換は、手振れにより生じる画像の回転やあおりを補正するために用いることができる。
第2の座標算出部113で用いる幾何変形パラメータを、第2の幾何変形パラメータPhと表現する。第2の幾何変形パラメータPhは、例えば3x3の射影変換行列で与えられる。X方向の並進移動量をtx、Y方向の並進移動量をty、回転角度をθ、X方向のあおり量をvx、Y方向のあおり量をvyとする。この場合、画像の並進移動及び回転を補正するための射影変換行列H1と、画像のあおりを補正するための射影変換行列H2とはそれぞれ以下のように表わされる。
Figure 2014127773
Figure 2014127773
画像の並進及び回転及びあおりを補正するための射影変換行列Phは、H1とH2の乗算により次のように与えられる。
Figure 2014127773
ここで、並進移動量tx,ty、回転角度θ、あおり量vx,vyは、カメラのヨー方向、ピッチ方向、ロール方向の振れ角度をそれぞれα,β,γ、光学系の焦点距離をfとすると、以下の式で表わされる。
Figure 2014127773
なお、振れ角度α,β,γは、振れ検出部108から得られる振れの角速度を、積分器で積分することで得られる。
射影変換の中心座標を(Xh0,Yh0)とすると、第1の座標算出部の出力座標(Xr,Yr)に対して、射影変換による参照座標(Xh,Yh)は以下の式で算出される。
Figure 2014127773
第3の座標算出部114は、第2の座標算出部113の出力から、画像のローリング歪み補正を行うための参照座標を算出し、第4の座標算出部115及び、出力選択部116に出力する。
ローリング歪みは、CMOSセンサのようなライン毎に露光期間が異なる撮像素子で撮影を行った場合に、露光中の被写体の移動、もしくは撮影者の手振れにより、ライン毎に被写体像が移動するために生じる撮像画像の歪みである。
第3の座標算出部114で用いる幾何変形パラメータを、第3の幾何変形パラメータPwと表現する。第3の幾何変形パラメータPwは、ヨー方向とピッチ方向のローリング歪みの補正量y、pを含む。撮影者の手振れにより生じるローリング歪みの補正量は、振れ検出部108から得られる振れの角速度を積分器で積分することで振れ角度に変換し、ライン間の振れ角度の変位量を求めることで算出できる。
参照座標を算出する際は、補正量y、pを座標の移動量y’、p’に換算する必要があるが、光学系101の焦点距離をf、撮像素子102のセルピッチ(画素ピッチ)をcとすれば、以下の式で変換できる。
Figure 2014127773
第2の座標算出部113の出力座標(Xh,Yh)に対して、ローリング歪み像振れ補正による参照座標(Xw,Yw)は以下の式で算出される。
Figure 2014127773
第4の座標算出部115は、第3の座標算出部114に接続され、画像の歪曲収差補正を行うための参照座標を算出し、出力選択部116に出力する。
第4の座標算出部115で用いる幾何変形パラメータを、第4の幾何変形パラメータPdと表現する。第4の幾何変形パラメータPdは、歪曲収差の補正量である。
歪曲収差は、光学系101のレンズによって決まり、レンズの光軸を中心とした同心円状の歪曲を生じる。従って、歪曲収差の補正量は、光軸からの距離(像高)に応じて異なる値を取る。歪曲収差の補正量Pdは、理想像高rnと実像高rdの比で次のように与えられる。
Figure 2014127773
歪曲収差補正の中心座標を(Xd0,Yd0)とすると、第3の座標算出部114の出力座標(Xw,Yw)に対して、歪曲収差補正による参照座標(Xd,Yd)は以下の式で算出される。
Figure 2014127773
ここで、Pdx、PdyはそれぞれPdの水平成分、垂直成分である。
以上が、順次座標算出部111の説明である。
次に、出力選択部116は、領域判定部118の判定結果から、参照領域が撮像領域内に収まると判定した場合に、順次座標算出部111の出力を幾何変形処理部106に入力する。また、参照領域が撮像領域内に収まると判定されなかった場合には、順次座標算出部111の出力を参照領域算出部117に入力する。
幾何変形処理部106は、出力選択部116を介して入力される順次座標算出部111の出力に基づいて、画像に幾何変形処理を適用する。
順次座標算出部111において、参照座標は小数精度で算出することが可能だが、デジタル画像の各画素の座標は全て整数で表現される。そのため小数点を含む座標における画素値は、近傍の整数座標上の画素を補間することで計算する。この補間処理としては、例えば補間される画素の近傍4画素の値を用いて線形補間を行うバイリニア補間などの公知の手法を適用すれば良い。
幾何変形処理部106は、補間処理に必要な近傍の画素座標をメモリコントローラ105に出力し、メモリ104からそれらの座標に位置する画素を読み出して補間処理を行い、出力画像を生成する。
続いて、参照領域の算出方法及び、参照領域が撮像領域内に収まるか否かの判定(包含判定)方法について述べる。
参照領域算出部117は、出力選択部116を介して入力される順次座標算出部111の出力から、画像の各幾何変形に必要な参照領域をそれぞれ算出する。
参照領域は、図4に示すように、出力画像領域401の各辺上の座標の参照座標を算出することで、領域402のように得られる。ただし、本実施形態では計算を簡略化するため、以降の処理では領域402に外接する矩形領域403を参照領域として扱う。
参照領域算出部117は、領域402を形成する参照座標群のX方向とY方向の最大値及び最小値を算出することで、矩形領域403の4隅の座標を算出する。
ここで、領域算出部117は、第1〜第4の座標算出部112〜115の出力から得られる参照領域をそれぞれ第1〜第4の参照領域とし、4つの参照領域の4隅の座標値を、領域判定部118に出力する。
領域判定部118は、参照領域算出部117の出力から、各参照領域の変位量を算出し、撮像領域内に収まるか否かの包含判定を行う。変位量は、最終的な参照領域、すなわち第4の参照領域が撮像領域に対してはみ出す可能性が高い方向に対して算出する。
ここで、出力画像領域に対する第1〜第4の参照領域の変位量(すなわち、幾何変形処理前後における変位量)をそれぞれ第1〜第4の変位量とする。各変位量は、水平方向と垂直方向の成分を持つので、第1の変位量をSrx、Sry、第2の変位量をShx、Shy、第3の変位量をSwx、Swy、第4の変位量をSdx、Sdyと、それぞれ水平成分と垂直成分で分けて表わす。
図5を用いて、各参照領域の変位量の算出方法を説明する。図5(a)において、501は撮像領域、502は出力画像領域、503は第1の参照領域、504は第4の参照領域である。
まず、領域判定部118は、第4の参照領域504が、撮像領域501に対して、右上、右下、左上、左下のいずれの方向にはみ出す可能性が高いかを判定する。
領域判定部118は例えば、第4の参照領域504の重心(Xdg,Ydg)と、撮像領域501の重心(Xg,Yg)との各成分の差分の符号関係とから、この判定を行う。すなわち、水平成分の差分dx=Xdg−Xgと、垂直成分の差分dy=Ydg−Ygを計算し、dx>0ならば右方向、dx<0ならば左方向、dy>0ならば上方向、dy<0ならば下方向に、それぞれはみ出す可能性が高いと判定できる。
図5(a)の例では、dx>0かつdy>0であるため、領域判定部118は、第4の参照領域504が撮像領域501に対して右上方向にはみ出す可能性が高いと判定する。
領域判定部118は次に、第1の変位量Srx、Sryを算出する。これは、第1の参照領域503と出力画像領域502の頂点のうち、はみ出す可能性が高いと判定された右上方向の頂点の座標の差分として求めることができる。図5(a)の例では、第1の参照領域503の右上の頂点座標(Xrrt,Yrrt)と、出力画像領域502の右上の頂点座標(X0rt,Y0rt)の成分ごとの差分、Srx=Xrrt−X0rt,Sy=Yrrt−Y0rtとなる。
同様に、第2の変位量は図5(b)に示すように、第2の参照領域505の右上の頂点座標(Xhrt,Yhrt)と第1の参照領域503の右上の頂点座標(Xrrt,Yrrt)から、Shx=Xhrt−Xrrt、Shy=Yhrt−Yrrtと算出できる。
また、第3の変位量は、第3の参照領域の右上の頂点座標(Xwrt,Ywrt)と第2の参照領域の右上の頂点座標(Xhrt,Yhrt)の差分、Swx=Xwrt−Xhrt、Swy=Ywrt−Yhrtと算出できる。
第4の変位量は、第4の参照領域の右上の頂点座標(Xdrt,Ydrt)と第3の参照領域の右上の頂点座標(Xwrt,Ywrt)の差分、Sdx=Xdrt−Xwrt、Sdy=Ydrt−Ywrtと算出できる。
なお、第4の参照領域504が撮像領域501に対して最もはみ出す可能性が高い方向が右下方向、左上方向、左下方向の場合には、それぞれ領域の右下の頂点座標、左上の頂点座標、左下の頂点座標を用いることで、同様に各幾何変形の変位量を算出できる。
領域判定部118は、このようにして算出した変位量の合計Sx=Srx+Shx+Swx+Sdx=Xdrt−X0rt、Sy=Sry+Shy+Swy+Sdy=Ydrt−Y0rtを用いて、参照領域が撮像領域内に収まっているか否かを判定する。
なお、上式から分かるように、変位量の合計Sx、Syは、図5(a)における、出力画像領域502に対する第4の参照領域504の変位量に等しい。
領域判定部118による判定動作について、撮像領域と画像出力領域との位置関係を示す図5(c)を用いてさらに説明する。ここで、撮像領域501のうち、出力画像領域502を除いた領域(余剰領域と呼ぶ)について、左右方向の幅をMx、上下方向の幅をMyとする。ここでは、出力画像領域502が、撮像領域501に対して左右方向および上下方向でそれぞれ等しい間隔を有するように設定されているものとする。
領域判定部118は、Sx≦Mx、かつ、Sy≦Myの条件を満たせば、参照領域504は撮像領域501に収まると判定し、条件を満たさない場合には、参照領域504は撮像領域501に収まらないと判定する。
図5(c)の例では、Sx<Mx、かつ、Sy<Myであるので、領域判定部118は参照領域504が撮像領域501に収まると判定する。一方、図5(d)の例では、Sx>Mx、かつ、Sy>Myであるため、領域判定部118は参照領域504が撮像領域501に収まらない(はみ出す)と判定する。
領域判定部118は、判定結果を出力選択部116およびシステム制御部107に出力するとともに、各参照領域の変位量をシステム制御部107に出力する。
システム制御部107は、参照領域が撮像領域に収まらないと領域判定部118が判定した場合、領域判定部118から得られる各参照領域の変位量を上限値設定部119に出力する。また、システム制御部107は、直前に順次座標算出部111に入力した幾何変形パラメータを、パラメータ調整部120に出力する。
上限値設定部119は、領域判定部118において参照領域が撮像領域に収まると判定されるよう、各参照領域の変位量の上限値を設定し、パラメータ調整部120に出力する。
上限値の設定方法について、図5(d)を用いて説明する。
変位量の上限値は、各変位量の水平成分と垂直成分に対してそれぞれ設定することができる。ここでは、水平成分に対する上限値の設定について説明するが、垂直成分に関しても水平成分と同様の方法で上限値を設定するものとする。
第1〜第4の変位量の水平成分をそれぞれA〜D、対応する上限値をそれぞれA’〜D’と表現する。各変位量の合計値が、前述した図5(d)におけるSxに相当する(すなわち、A+B+C+D=Sx)。余剰領域の水平幅はMxであるから、Sx≦Mxを満たすためには、各変位量の上限値を以下のように設定すれば良い。
Figure 2014127773
式11に含まれる(Sx−Mx)は、参照領域が撮像領域をはみ出す量に相当するため、はみ出し量の合計を、各参照領域の変位量の大きさに応じて分割し、変位量から差し引くことで、上限値を設定する。従って、変位量が大きいほど、設定される上限値と変位量との差が大きくなる。
このように設定された変位量の上限値の合計値はA’+B’+C’+D’=Mxとなるため、全ての参照領域について変位量が上限値となっても、参照領域が撮像領域内に収まるようにすることができる。
ところで、変位量A、B、C、Dは負の値を取る場合もある。本実施形態では、各変位量は、撮像領域に対してはみ出す可能性が高いと判定した方向が正となるように算出されているため、逆方向に変位した場合には負の値を取る。また、その他に、図6に示すような場合も考えられる。
図6において、601は撮像領域、602は出力画像領域、603は参照領域である。(a)は画像の拡大処理、(b)は樽型の歪曲収差補正、(c)はRS歪みによる垂直縮み補正を表わし、いずれの場合も、参照領域603が撮像領域601の中心方向に変位するため、変位量が負の値を取る。
これらの例から分かるように、負の変位量は、撮像領域に対する参照領域のはみ出しを抑制していると言える。従って、負の変位量に対して式11に従って上限値を設定することは、参照領域のはみ出しを抑制するという負の変位量本来の働きを抑制することになる。
この問題について、図7を用いてさらに説明する。
図7(a)において、701は撮像領域、702は出力画像領域、703は樽型歪曲収差補正による参照領域を表わしている。
図7(b)では、樽型歪曲収差補正に加えて、手振れによる回転を補正する場合の参照領域704の例を示した。この例では、参照領域704のうち、黒塗りされた領域が撮像領域701をはみ出している。ここで、樽型歪曲収差補正と回転補正による参照領域の変位量をそれぞれE、Fと表現する。図7(a)から分かるように、変位量Eは、はみ出す方向(この場合は上方向もしくは下方向)に対して逆方向に変位するため、負の値を取る。一方、変位量Fははみ出す方向に変位するため正の値となる。
はみ出る領域が無くなるように、式11に従って、変位量E、Fの上限値を設定した場合、上限値設定後の参照領域は図7(c)の705のようになる。参照領域705は、参照領域704に比べて、歪曲による歪みの形状が和らぎ、ほぼ長方形になっている。これは、変位量Eに上限値を設定したために、歪曲収差補正が弱められたためである。
一方、負の変位量Eに対しては上限値を設定せず、はみ出し量を正の変位量Fだけで削減するように上限値を設けた場合、参照領域は706のようになる。参照領域706は参照領域705に比べて十分な歪曲収差補正が行われる形状を有し、かつ、回転角も参照領域704の回転角により近い(参照領域705の回転角よりも大きい)。
これは、負の変位量Eを制限しないことで、負の変位量が有するはみ出し抑制効果を有効に利用し、正の変位量Fを極力削減しないことで、樽型歪曲収差補正と回転方向の像振れ補正を可能な限り両立させられることを意味する。
以上のことから、負の変位量に対しては上限値を設定しないことが望ましいと考えられる。
この場合、式11を以下のように変形して適用すれば良い。
Figure 2014127773
パラメータ調整部120は、上限値設定部119から入力される各幾何変形の変位量に対する上限値に基づいて、システム制御部107から入力される幾何変形パラメータを調整する。
第1の幾何変形パラメータPrについて、第1の変位量が、上限値を超えないように調整を行う方法を説明する。前述の通り、Prはリサイズ処理の水平変倍率rx、垂直変倍率ry、切り出し処理の水平切り出し量c、垂直切り出し量dである。
式1から、第1の変位量と幾何変形パラメータPrの関係は以下のようになる。
Figure 2014127773
左辺のXr−XとYr−Yの最大値が、それぞれ第1の変位量の水平成分、垂直成分に相当する。それぞれの上限値をXrlim、Yrlimに抑えるには、幾何変形パラメータPrを以下を満たすように決定すれば良い。
Figure 2014127773
ここで、座標(X,Y)は参照領域がはみ出す可能性の高い方向にある出力画像領域の頂点座標である。
ところで、変倍率rx、ryを調整することは、画像を拡大縮小することを意味し、動画では画像が大きくなったり小さくなったりと不自然な見え方をすることが予想される。
そこで、例えば変倍率rx、ryは調整せず、式14を満たす最大の切り出し量c、dを求めるようにして上限値を調整することができる。一方、切り出し量c=d=0とした場合でも式14が満足されない場合に初めて変倍率rx、ryを調整し、式14を満足する最大のrx、ryを求めるようにすることができる。
第2の幾何変形パラメータPhについて、第2の変位量が、上限値を超えないように調整を行う方法を説明する。前述の通り、Phは3x3の射影変換行列である。
射影変換行列は、並進成分、回転成分、あおり成分に分解して考えることができる。式2で示した、並進及び回転に関する射影変換行列H1による参照領域の変位量は、式6において、Phの代わりにH1を適用することで、以下のように求めることができる。
Figure 2014127773
ここで、座標(Xr,Yr)は参照領域がはみ出す可能性の高い方向にある第1の参照領域の頂点座標、座標(Xh1,Yh1)は行列H1による射影変換を行うための参照座標である。
同様に、式3で示した、あおりに関する射影変換行列H2による参照領域の変位量は、式6において、Phの代わりにH2を適用することで、以下のように求めることができる。
Figure 2014127773
ここで、座標(Xh2,Yh2)は行列H2による射影変換を行うための参照座標である。
以下では簡単のため、射影変換の中心座標を(Xr0,Yr0)=(0,0)とする。式15と式16を足し合わせることで、第2の変位量と幾何変形パラメータPhの関係は以下のように近似的に表現できる。
Figure 2014127773
左辺のXh−XrとYh−Yrの最大値が、それぞれ第3の変位量の水平成分、垂直成分に相当する。右辺の第1項が並進成分、第2項が回転成分、第3項があおり成分である。各成分の変位量に対する上限値は、上限値設定部119で算出された第2の変位量の上限値を、各成分の比で分配することで設定すれば良い。
並進成分、回転成分、あおり成分の各変位量の水平成分、垂直成分の上限値をそれぞれtxlim、tylim、θxlim、θylim、Vxlim、Vylimに抑えるには、幾何変形パラメータPh以下を満たすように決定すれば良い。
Figure 2014127773
Figure 2014127773
Figure 2014127773
ここで、座標(Xr,Yr)は参照領域がはみ出す可能性の高い方向にある第1の参照領域の頂点座標である。
第3の幾何変形パラメータPwについて、第3の変位量が、上限値を超えないように調整を行う方法を説明する。前述の通り、Pwはヨー方向とピッチ方向のローリング歪み補正量である。
式8から、第3の変位量と幾何変形パラメータPwの関係は以下のようになる。
Figure 2014127773
左辺のXw−XhとYw−Yhの最大値が、それぞれ第3の変位量の水平成分、垂直成分に相当する。従って、それぞれの上限値をXwlim、Ywlimに抑えるには、幾何変形パラメータy’、p’の各最大値について、以下を満たすように決定すれば良い。
Figure 2014127773
第4の幾何変形パラメータPdについて、第4の変位量が、上限値を超えないように調整を行う方法を説明する。前述の通り、Pdは歪曲収差補正量である。
式10から、第4の変位量と幾何変形パラメータPdの関係は以下のようになる。
Figure 2014127773
Pdx、PdyはそれぞれPdの水平成分、垂直成分である。
左辺のXd−XwとYd−Ywの最大値が、それぞれ第4の変位量の水平成分、垂直成分に相当する。それぞれの上限値をXdlim、Ydlimに抑えるには、幾何変形パラメータPdの最大値について、以下を満たすように決定すれば良い。
Figure 2014127773
ここで、座標(Xw,Yw)は参照領域がはみ出す可能性の高い方向にある第3の参照領域の頂点座標である。
以上のように、パラメータ調整部120で調整された幾何変形パラメータは、システム制御部107を通じて再び順次座標算出部111に出力される。そして、調整された幾何変形パラメータに基づく参照座標が順次座標算出部111で算出され、出力選択部116を介して、再び参照領域判定部117に入力される。
これは、幾何変形パラメータPr、Ph、Pw、Pdによる参照領域の変位量は、それぞれ独立なものとして上限値を設定したが、順次座標算出部111の仕組みから、各変位量は依存関係にあるためである。つまり、幾何変形パラメータPrを調整すれば、Phによる参照領域の変位量が変化し、それ以降の幾何変形パラメータによる参照領域の変位量も当然変化する。このことは、第2の幾何変形パラメータPhを調整する際、行列H1と行列H2による参照領域の変位量を独立するものとして扱ったことに対しても当てはまる。
従って、複数の幾何変形パラメータによる参照領域が順次演算される仕組みにおいては、幾何変形パラメータを調整し、その都度参照領域が撮像領域内に収まるか否かを判定する必要がある。
このように、本実施形態によれば、撮像画像に対して複数の幾何変形処理を順次適用して出力画像を生成する場合に、幾何変形処理に用いる参照領域が撮像領域に収まらない場合には、収まるように個々の幾何変形処理における変位量の上限値を設定する。そして、幾何変形処理の変位量が上限値の範囲内となるように幾何変形パラメータを調整する。
そのため、撮像画像に対して複数の幾何変形処理を適用して出力画像を生成する際に、撮像領域の不足によって出力画像が欠落することを回避できる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第1の実施形態では、適用される複数の幾何変形処理の各々において参照領域を撮像領域内に収めるため、各幾何変形処理の参照領域の変位量に応じて変位量に上限値を設定し、上限値を満たすように各幾何変形パラメータを調整する方法について説明した。
本実施形態では、上限値を、各幾何変形処理における参照領域の変位量だけでなく、撮影状況に応じた幾何変形処理の優先度に基づいて設定することを特徴とする。
図8は本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置の一例としてのデジタルカメラの機能構成例を示すブロック図である。なお、図8において、第1の実施形態と同様の構成要素に対しては、図1と同一の参照符号を付して説明を省略する。
図8と図1との比較から明らかなように、本実施形態のデジタルカメラは、優先度設定部801を有する点で第1の実施形態と構成上相違する。優先度設定部801は、システム制御部107から入力される補助情報に基づいて、順次座標算出手段111で適用する複数の幾何変形処理に対して優先度を設定し、上限値設定部119に出力する。補助情報とは、例えば主被写体情報、輝度情報、シャッタースピード、撮影モード等の情報であり、撮像部103から取得したり、撮像画像を解析して取得したり、撮像画像に記録されている付加情報から取得したりすることができる。
優先度を設定する目的について述べる。参照領域が撮像領域内に収まらないことを理由として、参照領域の変位量に対して上限値を設けることは、必要量よりも少ない補正に止めること、すなわち、補正不足が生じることを意味する。そのため、補正後の画像に与える影響が大きい補正不足を削減すべく、幾何変形処理に優先度を設定し、優先度の高い幾何変形処理については上限値の設定による補正量不足を抑制する。
なお、同一画像に対して複数の幾何変形処理を適用する場合、個々の幾何変形処理における補正不足が処理後の補正後の画像に対して与える影響は、画像の撮影状況に応じて異なると考えられる。つまり、ある撮影状況では第1の幾何変形処理の補正不足が目立ち、別の撮影状況では第2の幾何変形処理の補正不足が目立つといった現象が起こると考えられる。
つまり、複数の幾何変形処理のうち、どの処理における補正不足を抑制すべきかは、各幾何変形処理における参照領域の変位量からだけでは判断できない。参照領域の変位量が同じであっても、補正不足の目立ち易さは撮影状況に応じて変わりうる。
補助情報に応じて各幾何変形処理の優先度を設定する方法の一例を、図9を用いて説明する。ここでは幾何変形処理として、射影変換に含まれる回転補正及びあおり補正と、ローリング歪み補正、歪曲収差補正を考える。
また、補助情報として、撮影状況を示す情報の例としてのシャッタースピードおよび被写体輝度値と、主被写体情報を用いるものとする。主被写体情報は例えば、主被写体の人物らしさ、主被写体の大きさ、主被写体までの距離である。主被写体の人物らしさおよび大きさは、例えば主被写体を人物の顔とする場合、主被写体の色や輪郭の情報を用いる公知の顔検出技術によって得る事ができる。また、主被写体までの距離は例えば自動焦点検出処理で検出されるフォーカスレンズ位置から得る事ができる。
主被写体の人物らしさについては、より人物らしい被写体ほど歪みが目立つと考えられる。なぜなら、人間は、人物の顔に対して非常に高い認識力を持つため、人物の顔がわずかに歪んだだけでも違和感を覚えるためである。一方で人物以外の被写体、例えば風景などでは、歪みよりも回転のような画面全体の動きが目立つと考えられる。
よって、図9(a)のように、人物らしさが高いほど、画像の歪みを生じるローリング歪み、歪曲収差、あおりを補正するための幾何変形処理を優先し、回転補正を行う幾何変形処理の優先度を下げることが望ましいと考えられる。なお、図9および以下の説明においては、簡潔な記載と理解を容易さを考慮し、補正すべき画質劣化の種類に優先度を与えるように記載しているが、実際には記載されている画質劣化の補正を行う幾何変形処理に対して優先度が与えられる。
なお、本実施形態では図9(a)に示すように、手振れや撮像レンズの光学特性によって生じる画像の歪みを補正するための複数の幾何変形処理のうち、ローリング歪みの補正に係る幾何変形処理を最優先としている。これは、ローリング歪みが撮像素子の種類や駆動方式に依存するものであり、一般的な認知度が歪曲収差やあおりと比較して低いため、違和感を覚えやすいと考えられることによる。また、歪曲収差とあおりでは、直線が曲線として見えてしまう歪曲収差の方が、四角形が台形のように見えてしまうあおりと比べて、視覚的に目立ち易いと考えられるため、歪曲収差を補正する幾何変形処理の優先順位を高くしている。
主被写体の大きさについては、主被写体が大きいほど、画面全体の動きよりも主被写体の領域における歪みが目立つと考えられるため、例えば図9(b)のような優先順位を設定する。
同様に、主被写体までの距離については、主被写体までの距離が近いほど、画面全体の動きよりも主被写体の領域における歪みが目立つと考えられるため、例えば図9(c)のような優先順位を設定する。
輝度値については、例えば画像の平均輝度が低い場合はコントラストが低く、物の輪郭がぼやけるため画像の歪みが目立ちにくく、平均輝度が高い場合は物の輪郭がはっきりと見えるため画像の歪みが目立ちやすくなると考えられる。そのため、図9(d)のように、輝度値が高いほど、歪みを補正する幾何変形処理を優先する。
シャッタースピードについては、遅い場合は蓄積振れの影響が大きくなるため、一部の歪みよりも画像全体の動きが目立ちやすくなり、早い場合は蓄積振れの影響が小さくなるため、画像全体の動きよりも画像の歪みが目立ちやすくなると考えられる。従って、図9(e)のように、シャッタースピードが速くなるほど、歪みを補正する幾何変形処理を優先する。
また、特定の撮影シーンを検出し、撮影シーンに応じた優先度を設定しても良い。撮影シーンは、輝度情報と色情報を用いて公知の手法により判定できる。例えば、青空や雪景色などの平坦部が多いシーンでは、画像の歪みは視覚的に目立ちにくいため、画面全体の動きである回転を補正する幾何変形処理を優先させる。夕景では、夕日が地平線に沈む様子を撮影するような場面が想定されるが、夕日の歪みや地平線の傾きは特に目立ちやすいと考えられるため、歪曲収差補正と回転補正に係る幾何変形処理を優先する。夜景では、前述のように暗いところでは物の輪郭がぼやけ、画像の歪みが目立ちにくいと考えられるため、画像全体の動きである回転を補正する幾何変形処理を優先する。
なお、図9には「優先順位」を示しているが、「優先順位」と、最終的に幾何変形処理に設定される「優先度」は重みであるため、優先順位と同じ上下関係を有する点を除き、実際に設定される値は任意に設定することができる。
例えば、人物らしさが高い場合は、優先順位の最も高い、ローリング歪みを補正する幾何変形処理の優先度を「6」と設定することができる。この場合、他の幾何変形処理の優先度は6未満の値となり、例えば歪曲収差を補正する幾何変形処理の優先度を「4」、あおりを補正する幾何変形処理の優先度を「2」、回転を補正する幾何変形処理の優先度を「1」とすることができる。
また、人物らしさが低い場合は回転を補正する幾何変形処理の優先度を「5」、ローリング歪みを補正する幾何変形処理の優先度を「4」、歪曲収差を補正する幾何変形処理の優先度を「3」、あおりを補正する幾何変形処理の優先度を「2」とすることができる。
このように、優先度の差を偏らせたり、優先順位が同じ幾何変形処理に異なる優先度を設定したりすることができる。
優先度は、ある閾値に応じて2値的に切り替えても良いが、補助情報の値に応じて連続的に変化させてもよい。例えば、人物らしさが連続的な数値で与えられる場合の、優先度の設定例を図9(f)に示す。
また優先度は、過去に設定された優先度を参照して、決めても良い。例えば、前フレームで各幾何変形処理の優先度がa0、b0、c0、d0として、現在のフレームでの優先度がa1、b1、c1、d1であるとする。この場合、優先度の変化量a1−a0、b1−b0、c1−c0、d1−d0が所定の閾値を超えないように設定することができる。
優先度は、撮影者の指示によって設定してもよい。例えば、一般的に行われるように、メニュー画面などを通じて撮影者に優先させたい幾何変形処理を選択させ、選択された幾何変形の優先度が最も高くなるように優先度を設定することができる。
ここで、優先度は各補助情報に対して1つ決定されるが、複数の補助情報から優先度を得る場合には、個々の補助情報の優先度を合算して、最終的な優先度とすればよい。合算する際には、補助情報の種類に応じて、重み付け加算してもよい。
上限値設定部119は、優先度設定部801から入力される優先度と、システム制御部107を介して入力される各幾何変形の参照領域の変位量に基づいて、各幾何変形の参照領域の変位量に対して上限値を設定する。
例えば、回転、あおり、ローリング歪み、歪曲収差を補正するための幾何変形処理の各優先度がa、b、c、d、各参照領域の変位量がA、B、C、D、合計の変位量の上限値がMであるような場合を説明する。ここでは、水平方向もしくは垂直方向のいずれか一方向だけで考える。
S=A+B+C+D、s=a+b+c+dとし、各参照領域の変位量の上限値をA’、B’、C’、D’と表現する。
前述の通り、各参照領域の変位量だけに基づいて上限値を設定するならば、式11または式12を用いれば良い。
優先度を考慮した上限値の設定方法としては、例えば、各幾何変形処理について、参照領域の変位量と優先度とに基づいた評価値を生成し、評価値に基づく割合で参照領域のはみ出し量を各幾何変形処理で分担させることが考えられる。
各幾何変形処理の評価値をWA、WB、WC、WDと表わせば、例えば次のように評価値を計算することができる。
Figure 2014127773
評価値は、参照領域のはみ出し量を個々の幾何変形処理が負担する度合いを示しており、評価値が高いほど、はみ出し量を負担する度合いが高いことを意味する。従って、参照領域が大きいものほど評価値がより高く、優先度の高いものほど評価値がより低くなるようにする。
このような評価値を用いた各参照領域の変位量の上限値をA’、B’、C’、D’は、評価値の和が1となるような正規化を行った上で、以下の式で算出することができる。
Figure 2014127773
各上限値の合計値M=A’+B’+C’+D’である。
具体的な数値を用いて説明を行う。先の例のように、A=40、B=20、C=80、D=40、S=180、M=100、a=6、b=4、c=2、d=1とする。このとき式25より、評価値はWA=0.11、WB=0.07、WC=0.37、WD=0.20となる。式26より、W=0.75、正規化後の評価値はWA’=0.15、WB’=0.09、WC’=0.49、WD’=0.27と計算される。さらに、A’=28、B’=12、C’=40、D’=20となり、合計で100となる。
参照領域の変位量AとDはいずれも40で等しかったが、優先度がa>dであるため、A’がD’より高く設定されることがわかる。これにより、回転を補正する幾何変形処理が、歪曲歪みを補正する幾何変形処理よりも優先され、回転補正が十分に行われるようになる。
以上説明したように、本実施形態によれば、優先度を考慮して幾何変形処理の上限値を設定することにより、目立ちやすい画質劣化に対する補正を優先的に行うことで、補正不足を効果的に抑制することができる。そのため、出力画像における欠落領域の発生を防止しながら、視覚的に一層望ましい画質の出力画像を得ることができる。
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (8)

  1. 撮像装置の動きや光学特性に起因する画質劣化を補正する画像処理装置であって、
    前記画質劣化を補正するための変形処理を規定するパラメータを生成する生成手段と、
    前記変形処理が必要とする画像領域である参照領域が、前記画像を含み、前記画像より大きな撮像領域内に収まるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記参照領域が前記撮像領域内に収まらないと判定された場合に、前記パラメータを、前記参照領域が前記撮像領域内に収まるように調整する調整手段と、
    前記パラメータに従って前記画像に対して変形処理を適用する変形手段と、を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記変形処理が、複数の幾何変形処理の組み合わせであり、
    前記生成手段が、前記複数の幾何変形処理の各々を規定する複数のパラメータを生成し、
    前記判定手段が、前記複数の幾何変形処理の各々における、幾何変形処理前後の変位量の合計および、前記撮像領域と前記画像との位置関係に基づいて前記判定を行い、
    前記調整手段が、前記変位量の合計が、前記参照領域が前記撮像領域内に収まる範囲の値となるように、前記複数の幾何変形処理の各々における前記変位量に上限値を設定することによって、前記生成手段が生成するパラメータを調整する、
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記画像の主被写体情報および撮影状況を示す情報の少なくとも一方に基づいて、前記複数の幾何変形処理の各々に優先度を設定する設定手段をさらに有し、
    前記調整手段は、前記設定された優先度が高い幾何変形処理ほど、対応する変位量の上限値を高く設定することを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  4. 前記主被写体情報が、主被写体の人物らしさ、主被写体の大きさ、および主被写体までの距離のいずれかであり、前記撮影状況を示す情報がシャッタースピードおよび被写体輝度値であることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記変形処理は、
    画像のリサイズ及び切り出し、
    画像のあおり補正および回転補正を行う射影変換と、
    ローリングシャッター方式の撮像素子での撮影で生じるローリング歪みを補正するローリング歪み補正と、
    レンズの光学特性により生じる歪みを補正するための歪曲収差補正と、
    の1つ以上であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 撮像装置であって、
    前記撮像装置の動きを検出する検出手段と、
    請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の画像処理装置とを有し、
    前記撮像装置の動きによって画像に生じた画質劣化を、前記画像処理装置で補正して出力することを特徴とする撮像装置。
  7. 撮像装置の動きや光学特性に起因する画質劣化を補正する画像処理装置の制御方法であって、
    生成手段が、前記画質劣化を補正するための変形処理を規定するパラメータを生成する生成ステップと、
    判定手段が、前記変形処理が必要とする画像領域である参照領域が、前記画像を含み、前記画像より大きな撮像領域内に収まるか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにおいて前記参照領域が前記撮像領域内に収まらないと判定された場合に、調整手段が、前記パラメータを、前記参照領域が前記撮像領域内に収まるように調整する調整ステップと、
    幾何変形手段が、前記パラメータに従って前記画像に変形処理を適用する変形ステップと、を有することを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  8. コンピュータを、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の画像処理装置として機能させるためのプログラム。
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