JP2014126714A - レンズ鏡筒および撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成でありながら、撮影光学系の光路から退避させるブレ補正光学系の移動量を抑制することで径方向の肥大化を回避するとともに、ブレ補正光学系の退避軌道を安定させることでブレ補正機構と非退避レンズとの接触を回避することができるレンズ鏡筒を提供する。
【解決手段】カム面132bがカムピン150に押圧されると、レンズ保持枠131は、ブレ補正移動枠140の当付け部140aから離れ、ガイド面112aに対して押し付けられた状態で摺動しながら光軸Oの位置から退避する。このとき、レンズ保持部131はガイド面112aからの反力を受ける。この反力が、フレーム部132を介してブレ補正移動枠140に伝わり、ブレ補正移動枠140をガイド面112aに対して略直交する方向へ移動させる。
【選択図】図2−3

Description

本発明は、撮影状態(伸長状態)から非撮影状態(沈胴状態)へ移行する際に、撮影光学系を構成する一部のレンズ群を撮影光学系の光路から退避させ、非撮影状態時の全長を短縮するレンズ鏡筒およびそのレンズ鏡筒を備えた撮像装置に関する。
複数のレンズ群を備えたレンズ鏡筒において、撮影状態(伸長状態)から非撮影状態(沈胴状態)へ移行するときの動作に連動させて、所定のレンズ群を撮影光学系の光路から退避させることで、非撮影状態時のレンズ鏡筒の全長の短縮を実現する技術が種々提案されている。
近年、光学式のブレ補正機能を備えたレンズ鏡筒が普及してきているが、各レンズ群の構成によってはブレ補正機能を担うブレ補正光学系を退避させなければならない場合があり、このための技術がいくつか提案されている(たとえば、特許文献1,2を参照。)。
特開2007−101993号公報 特許第4775010号公報
非撮影状態に撮影光学系を構成する一部のレンズ群を撮影光学系の光路から退避させるレンズ鏡筒においては、撮影状態(伸長状態)から非撮影状態(沈胴状態)へ移行するときの動作に連動させて、所定のレンズ群を光路上から退避させるため、一連の動作の途中で、退避レンズ群が非退避レンズ群と接触するおそれがある。
かかる不都合は、特許文献1,2に記載のレンズ鏡筒においても例外ではない。上記特許文献に記載のレンズ鏡筒では、撮影光学系の光路から退避させるブレ補正光学系の位置決めはブレ補正光学系を保持するレンズ枠の軸部でのみ行っている。このため、ブレ補正光学系の位置が不安定になりやすく、沈胴状態へ移行する過程におけるブレ補正光学系の位置ブレが生じやすい。したがって、沈胴状態への移行途中で、ブレ補正光学系が非退避レンズ群と接触するおそれを排除できない。
かかる不都合は、非撮影状態におけるブレ補正光学系の移動量を十分に確保することで回避することはできる。しかし、ブレ補正光学系の移動量を十分に確保するためには、レンズ鏡筒内部のブレ補正光学系の移動領域を広くとることが必要になり、レンズ鏡筒の径方向の大型化を招くという問題が発生する。また、ブレ補正光学系が大きく移動する場合、他のレンズ群に対するブレ補正光学系の位相ズレが生じやすくなるという問題も発生する。
また、特許文献2に記載のレンズ鏡筒では、撮影状態から非撮影状態への切替え動作が行われていない場合でも、ブレ補正光学系を含むブレ補正駆動部に対して常に通電されているため、消費電力が嵩むという問題がある。
さらに、このレンズ鏡筒では、非撮影状態においても、非退避レンズ群との接触を回避するため、高精度の位置検出センサを用いてブレ補正駆動部の位置を制御しなければならない。加えて、移動部の拘束のために、回転補助部材と同じ長さのガイド部材が少なくとも一つは必要である。このように、特許文献2に記載のレンズ鏡筒は複雑な構成になっている。
本発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、簡易な構成でありながら、撮影光学系の光路から退避させるブレ補正光学系の移動量を抑制することで径方向の肥大化を回避するとともに、ブレ補正光学系の退避軌道を安定させることでブレ補正機構と非退避レンズとの接触を回避することができるレンズ鏡筒を提供することを目的とする。また、省電力化が図られたレンズ鏡筒を提供することも本発明の目的である。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明にかかるレンズ鏡筒は、ベース部と、前記ベース部に対して、光軸と略直交する方向に移動可能に支持される可動部と、シフトレンズを保持して前記可動部に軸支され、前記シフトレンズを光軸と略直交する方向に移動させることで撮影状態と非撮影状態との切替えを行うレンズ枠と、を備えたレンズ鏡筒であって、前記ベース部には、ガイド部が設けられ、撮影状態から非撮影状態への切り替えの際、前記レンズ枠は、前記ガイド部のガイドにより移動されることで、前記レンズ枠の回動軸が光軸から離間するよう移動されることを特徴とする。
さらに、本発明にかかる本発明にかかるレンズ鏡筒は、前記発明において、前記可動部の移動範囲を規制する規制手段を備え、撮影状態では、前記レンズ枠が前記規制手段により、前記レンズ枠の移動範囲が規制され、前記ガイド部とは非接触であることを特徴とする。
さらに、本発明にかかる本発明にかかるレンズ鏡筒は、前記発明において、撮影状態から非撮影状態への切替えの際、前記レンズ枠の一部が前記ガイド部に当て付けられ、前記レンズ枠の一部が前記ガイド部に対して摺動しながら移動することを特徴とする。
さらに、本発明にかかる本発明にかかるレンズ鏡筒は、前記発明において、前記ガイド部が、光軸方向に沿って前記レンズ枠側に突出するように形成され、撮影状態から非撮影状態への切り替えの際、前記レンズ枠の外周面が前記ガイド部の摺動面に当て付けられ、前記レンズ枠の外周面が前記ガイド部の摺動面に対して点接触した状態で摺動しながら移動することを特徴とする。
さらに、本発明にかかる本発明にかかるレンズ鏡筒は、前記発明において、前記可動部には、前記レンズ枠と当接可能な当接部が設けられ、前記ガイド部からの反力により、前記当接部が光軸から離間するよう移動されることを特徴とする。
さらに、本発明にかかる本発明にかかるレンズ鏡筒は、前記発明において、前記規制手段が、前記ベース部に設けられた規制部もしくは被規制部と、前記可動部に設けられた被規制部もしくは規制部によって形成され、非撮影状態では、前記レンズ枠は、前記被規制部と前記規制部との当接および前記レンズ枠と前記ガイド部との当接により、位置決めされていることを特徴とする。
また、本発明にかかる本発明にかかるレンズ鏡筒は、ベース部と、前記ベース部に対して光軸と直交する方向に移動可能に支持される可動部と、シフトレンズを保持して前記可動部に軸支され、前記シフトレンズを光軸と直交する方向に移動させることで撮影状態と非撮影状態との切り替えを行うレンズ枠と、を備えたレンズ鏡筒であって、前記ベース部には、ガイド部が設けられ、前記可動部には、前記レンズ枠と当接可能な当接部が設けられ、撮影状態から非撮影状態への切り替えの際、前記レンズ枠の一部が前記ガイド部に当て付けられ、前記レンズ枠の一部が前記ガイド部に対して摺動しながら移動することで、前記ガイド部からの反力により、前記可動部の前記当接部が光軸から離間するよう移動されることを特徴とする。
また、本発明にかかる本発明にかかるレンズ鏡筒は、ベース部と、前記ベース部に対して光軸と直交する方向に移動可能に支持される可動部と、シフトレンズを保持して前記可動部に軸支され、前記シフトレンズを光軸と直交する方向に移動させることで撮影状態と非撮影状態との切り替えを行うレンズ枠と、を備えたレンズ鏡筒であって、前記ベース部には、前記シフトレンズが所定の軌跡に沿って移動するように前記レンズ枠を案内するガイド部が設けられていることを特徴とする。
また、本発明にかかる撮像装置は、上記のレンズ鏡筒と、撮像素子を備えたことを特徴とする。
本発明にかかるレンズ鏡筒は、簡易な構成でありながら、撮影光学系の光路から退避させるブレ補正光学系の移動量を抑制することで径方向の肥大化を回避するとともに、ブレ補正光学系の退避軌道を安定させることでブレ補正機構(ブレ補正光学系もしくは可動部)と非退避レンズとの接触を回避することができるという効果を奏する。このため、撮影状態と非撮影状態との切替えをスムーズに行うことができる。また、本発明にかかるレンズ鏡筒は、ブレ補正制御を除き、撮影状態と非撮影状態との切替えを実行する場合以外は、電気的に制御する必要はないので、省電力化を図ることができる。
本発明の実施の形態にかかるレンズ鏡筒に搭載されるブレ補正光学系退避機構の構成を示す図である。 本発明の実施の形態にかかるレンズ鏡筒が撮影可能状態にある場合のブレ補正光学系退避機構100の態様を示す図である。 本発明の実施の形態にかかるレンズ鏡筒が撮影可能状態から非撮影状態へ移行する過程にある場合のブレ補正光学系退避機構100の態様を示す図である。 本発明の実施の形態にかかるレンズ鏡筒が非撮影状態にある場合のブレ補正光学系退避機構100の態様を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明にかかるレンズ鏡筒および撮像装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
本実施の形態にかかるレンズ鏡筒は、たとえば、撮像素子を備えたデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラに用いられるものである。このレンズ鏡筒は、撮影光学系を構成する複数のレンズ群を備えており、各レンズ群の間隔を変化させることにより変倍を行う。また、複数のレンズ群のうちの一つにブレ補正光学系として機能をもたせている。ブレ補正光学系は、光軸に対して略垂直方向へ移動(偏芯)することによって、手ぶれなどによる光学系の振動時に生じる像ブレの補正を行うものである。
また、本実施の形態にかかるレンズ鏡筒は、ブレ補正光学系を撮影光学系の光路から退避させるブレ補正光学系退避機構を備えている。このブレ補正光学系退避機構は、撮影状態(伸長状態)から非撮影状態(沈胴状態)へ移行するときの動作に連動して、ブレ補正光学系を撮影光学系の光路から退避させる。そして、このレンズ鏡筒は、当該ブレ補正光学系の退避によって生じた空間に一部の変倍レンズ群を挿入することにより、非撮影状態時における全長を短縮する。
図1は、本発明の実施の形態にかかるレンズ鏡筒に搭載されるブレ補正光学系退避機構の構成を示す図である。同図は、物体(不図示)側から見た態様を示している。ブレ補正光学系退避機構100は、ベース部110と、ブレ補正光学系120と、レンズ枠130と、ブレ補正移動枠140と、を備えている。
ベース部110は、ブレ補正移動枠140を保持する枠部材である。このベース部110は、撮影光学系(不図示)の光軸Oに沿う方向に移動可能で、かつ光軸Oと略直交する方向には移動しないように、レンズ鏡筒(不図示)の内径側に設けられたカム部材(不図示)等により支持されている。
また、ベース部110には、ブレ補正移動端ボス111と、ガイド部112が形成されている。ブレ補正移動端ボス111は、後述するブレ補正移動枠140に形成されたブレ補正移動端とともに、ブレ補正移動枠140の移動範囲を規制する規制手段を構成している。また、ガイド部112は、退避時のレンズ枠130の移動方向を案内する案内手段である。ガイド部112は、光軸方向に沿ってレンズ枠130側に突出しつつ、ベース部110の内径側面から突出するように形成され、その先端に近づくにつれて徐々に細くなるようなテーパ形状になっている。ガイド部112による案内動作は後述する。
ブレ補正光学系120は、レンズ鏡筒に加わった振動に応じて光軸Oと略直交する方向に変位することによって結像面における像ブレを低減させる。
レンズ枠130は、レンズ保持部131と、レンズ保持部131から延びるフレーム部132とから構成されている。レンズ保持部131は、ブレ補正光学系120を保持する。フレーム部132には、レンズ枠回転穴132aが形成されている。このレンズ枠回転穴132aに後述するブレ補正移動枠140に突設されたレンズ枠回転軸を挿入することにより、レンズ枠130がブレ補正移動枠140に対して回動可能に軸支される。また、フレーム部132の先端部の像側面には、光軸Oに沿う方向の高さがレンズ枠回転穴132aの周回りの角度に応じて連続的に変化するカム面132bが形成されている。
このカム面132bが、レンズ鏡筒の沈胴動作に付随して、ベース部110以外のレンズ鏡筒を構成する移動もしくは非移動部材からカム面132bの方向に延びるカムピン150に押圧されることによって、レンズ枠130のレンズ保持部131がブレ補正移動枠140から離れる方向に移動することになる(詳細は後述)。
ブレ補正移動枠140は、略コの字形状の当付け部140aが設けられた板状の部材によって形成されている。ブレ補正移動枠140は、ベース部110によって、光軸Oと略直交する方向を移動可能に支持されている。このブレ補正移動枠140は、公知のブレ補正制御によって、撮影状態におけるピッチング方向およびヨーイング方向のブレに対するブレ補正制御を行う機能を有している。ここで、ピッチングとは、光軸Oと略直交しかつ撮影状態において水平方向に延在する軸回りのレンズ鏡筒の回転のことである。一方、ヨーイングとは、光軸Oと略直交しかつ撮影状態において鉛直方向に延在する軸回りのレンズ鏡筒の回転のことである。
ブレ補正移動枠140は、第1アクチュエータ141aおよび第2アクチュエータ141bを備えている。第1アクチュエータ141a、第2アクチュエータ141bは、いずれもコイル、マグネット、ヨーク等で構成されている。第1アクチュエータ141a、第2アクチュエータ141bは、それぞれ光軸Oに対して下側および側方に設けられ、互いに光軸O周りの90°離間した位置に配置されている。
第1アクチュエータ141aおよび第2アクチュエータ141bは、いずれもブレ補正制御部(不図示)からの制御信号に応じてブレ補正移動枠140を光軸Oと略直交する方向に駆動させるものである。第1アクチュエータ141aはピッチング方向のブレ補正を行うものであり、第2アクチュエータ141bは、ヨーイング方向のブレ補正を行うものである。
また、ブレ補正移動枠140には、第1位置センサ142aと、第2位置センサ142bが設けられている。第1位置センサ142a、第2位置センサ142bは、いずれもホール素子とマグネットとを備え、ブレ補正移動枠140のベース部110に対する変位に起因してホール素子が検出する磁界の強さの変化に基づき、ベース部110に対するブレ補正移動枠140の位置を検出する。第1位置センサ142aは、第2アクチュエータ141bの上側領域に配置され、ピッチング方向の位置を検出する。第2位置センサ142bは、第2アクチュエータ141bに対して光軸Oを挟んだ反対側領域の第1アクチュエータ141aの側部に配置され、ヨーイング方向の位置を検出する。
また、ブレ補正移動枠140の物体側面には、光軸Oに対して平行に延びるレンズ枠回転軸143が突設されている。レンズ枠回転軸143にねじりコイルばねで構成された付勢部材144を嵌め込み、さらにレンズ枠回転軸143にレンズ枠130のフレーム部132に形成されたレンズ枠回転穴132aを嵌め込む。このとき、付勢部材144の一端をフレーム部132の側面に当接させ、付勢部材144の他端をブレ補正移動枠140に設けられたばね止め145に当接させる。このようにすることにより、レンズ枠130は常に反時計回りの方向(図の矢印アの方向)へ付勢される。撮影状態ではレンズ枠130のレンズ保持部131がブレ補正移動枠140の当付け部140aのみに当て付けられ、ブレ補正移動枠140に対してブレ補正光学系120の位置決めがなされる。光軸方向から見た場合は、レンズ枠130がブレ補正移動枠140の当付け部140aとガイド部112のガイド面112aとに挟まれている。
また、ブレ補正移動枠140には、矩形のブレ補正移動端146が形成されている。このブレ補正移動端146にベース部110に形成されたブレ補正移動端ボス111が挿入され、ブレ補正移動枠140の移動範囲を規制する規制手段が構成される。すなわち、ベース部110に対してブレ補正移動枠140が移動されるとき、ブレ補正移動端ボス111がブレ補正移動端146の縁部に当接することで、ベース部110に対するブレ補正移動枠140の移動範囲が規制され、ブレ補正移動枠140の位置決めがなされる。
この規制手段があることによって、ブレ補正移動枠140がガイド部112を含むベース部110の内径側面と接触することを回避するとともに、撮影可能状態におけるレンズ保持部131とガイド部112との接触を回避することができる。このため、撮影可能状態におけるブレ補正移動枠140およびレンズ枠130の光軸Oに対して略直交する方向への移動がスムーズになり、ブレ補正動作に支障をきたすことはない。
次に、本実施の形態にかかるレンズ鏡筒における撮影可能状態(伸長状態)から非撮影状態(沈胴状態)へ移行する際の動作について説明する。図2−1は、本発明の実施の形態にかかるレンズ鏡筒が撮影可能状態にある場合のブレ補正光学系退避機構100の態様を示す図である。図2−2は、本発明の実施の形態にかかるレンズ鏡筒が撮影可能状態から非撮影状態へ移行する過程にある場合のブレ補正光学系退避機構100の態様を示す図である。図2−3は、本発明の実施の形態にかかるレンズ鏡筒が非撮影状態にある場合のブレ補正光学系退避機構100の態様を示す図である。なお、いずれの図もすべて物体側(不図示)から見た態様を示している。
図2−1に示すように、撮影可能状態では、レンズ鏡筒は伸長しているため、レンズ枠130のフレーム部132に形成されたカム面132bをカムピン150が押圧していない。したがって、レンズ枠130のレンズ保持部131が付勢部材144の付勢力によってブレ補正移動枠140の当付け部140aに当て付けられ、ブレ補正移動枠140に対してブレ補正光学系120の位置決めがなされる。
さらに、撮影状態では、レンズ枠130のレンズ保持部131がガイド部112に最も近づくように、図2−1に示すように、ブレ補正移動枠140を移動させることでブレ補正移動端ボス111がブレ補正移動端146の右下縁部に当接した場合でも、ブレ補正移動枠140は、ガイド部112を含むベース部110の内径側面とは、接触しない。また、レンズ枠130も、ベース部110に設けられたガイド部112とは接触しない。
この状態において、手ブレ等による光学系の振動等によって像ブレが生じた場合に、公知のブレ補正制御によって像ブレの補正を行う。すなわち、第1位置センサ142aおよび第2位置センサ142bが、ベース部110に対するブレ補正移動枠140のピッチング方向およびヨーイング方向のブレを検出する。そして、ブレ補正制御部(不図示)がブレ補正量を算出し第1アクチュエータ141a、第2アクチュエータ141bを駆動させることにより、ブレ補正移動枠140を光軸Oと略直交する方向に駆動して、ピッチング方向およびヨーイング方向のブレ補正を行う。
次に、本実施の形態にかかるレンズ鏡筒が沈胴動作を開始すると、沈胴動作に付随して、ベース部110とともにブレ補正移動枠140が光軸Oに沿う方向に移動されることにより、カム面132bがカムピン150に押圧される。前述のように、カム面132bは,光軸Oに沿う方向の高さがレンズ枠回転穴132aの周回りの角度に応じて連続的に変化している。このため、カム面132bがカムピン150に押圧されると、図2−2に示すように、レンズ枠130のフレーム部132が付勢部材144の付勢力が働く方向とは逆の方向(図の矢印イの方向)に回転され、レンズ保持部131がブレ補正移動枠140の当付け部140aから離れていく。
そして、レンズ保持部131の外周面が、ブレ補正移動枠140の当付け部140aから一定距離離れたところで、今度はベース部110のガイド部112のガイド面112aと接触する。ガイド面112aは、光軸Oに沿う方向に延びる平面になっている。このため、レンズ保持部131の外周面は、ガイド面112aとの接触後(光軸方向から見た場合は、レンズ保持部131の外周面とガイド面112aとの点接触になる)、ガイド面112aに対して押し付けられた状態で摺動しながら光軸Oの位置から退避する。
このため、退避動作中、レンズ保持部131はガイド面112aからの反力を受ける。よって、レンズ枠回転軸を光軸Oから離れる方向(図面の右下方向)に移動させることで、レンズ枠130が光軸Oから離れる方向(図面の右下方向)に移動される。また、この反力が、フレーム部132を介してブレ補正移動枠140に伝わり、ブレ補正移動枠140をガイド面112aに対して略直交する方向へ移動させることになることで、ブレ補正移動枠140の当付け部140aが光軸Oから離れる方向(図面の下方向)に移動される
(図2−3を参照)。
図2−3に示すように、本実施の形態にかかるレンズ鏡筒では、フレーム部132の中心線132cとガイド面112aとが略直交する位置までレンズ保持部131が退避した状態で、ブレ補正移動端ボス111がブレ補正移動端146の左上縁部に当接することでレンズ枠130の移動は停止されつつブレ補正移動枠140の位置決めがなされ、この状態はレンズ鏡筒の沈胴状態まで維持される。レンズ鏡筒が沈胴状態になっても、レンズ保持部131がベース部110の内径側面と接触することはない。このため、レンズ保持部131の退避時の移動量を抑制することができ、レンズ鏡筒の径方向の肥大化を回避することができる。
前述のように、本実施の形態にかかるレンズ鏡筒では、レンズ保持部131の退避方向とは異なる方向にブレ補正移動枠140を移動させることができるため、レンズ保持部131の退避時の移動量を抑制しても、ブレ補正移動枠140とレンズ保持部131との間に、ブレ補正光学系120以外の非退避レンズ群の一部を収容するのに十分なスペースを形成することができる。そこで、このスペースに非退避レンズ群の一部を収容することで、撮影可能状態から非撮影状態への移行が完了する。
以上説明したように、本実施の形態にかかるレンズ鏡筒では、ブレ補正移動枠140がベース部110に支持され、それらは一体的に光軸Oに沿う方向に移動するため、ブレ補正移動枠140の光軸Oに沿う方向の移動を案内する案内部材を別途設ける必要がない。このため、レンズ鏡筒の構成の簡略化を図ることができる。加えて、撮影光学系の光路から退避させるブレ補正光学系120の移動量を抑制することで、レンズ鏡筒の径方向の肥大化を回避することができる。
また、本実施の形態にかかるレンズ鏡筒では、沈胴動作に付随して、ブレ補正光学系120を保持するレンズ保持部131が、ベース部110に設けられたガイド部112のガイド面112aに対して摺動しながら光路から退避するので、ブレ補正光学系120の退避軌道が安定する。すなわち、レンズ鏡筒の沈胴動作の諸段階に対するブレ補正光学系120の位置が一意的となる。したがって、ブレ補正光学系120の位置を検出するセンサ等を設け、ブレ補正光学系120の位置を把握しながらブレ補正光学系120以外の非退避レンズ群の移動を制御しなくても、沈胴動作時におけるブレ補正光学系120と非退避レンズ群との接触を確実に回避することができる。よって、レンズ鏡筒の構成の簡易化を図りながら、レンズ鏡筒の伸長・沈胴動作をスムーズに行えるようになる。
また、本実施の形態にかかるレンズ鏡筒では、退避時のブレ補正光学系120の移動量は少なくなっているが、レンズ保持部131が受けるガイド面112aからの反力により、ブレ補正移動枠140を光軸Oから離れる方向に移動させることができる。このため、レンズ鏡筒の径方向を大きくすることなく、沈胴時に非退避レンズ群の一部を収容するスペースを十分に確保することができる。
また、本実施の形態にかかるレンズ鏡筒では、ブレ補正移動端ボス111がブレ補正移動端146の縁部に当接することで、ベース部110に対するブレ補正移動枠140の移動範囲が規制され、ブレ補正移動枠140の位置決めがなされる。これにより、ブレ補正移動枠140がガイド部112を含むベース部110の内径側面と接触することを回避するとともに、撮影可能状態におけるレンズ保持部131とガイド部112との接触を回避することができる。このようにすることで、撮影可能状態におけるブレ補正移動枠140およびレンズ枠130の光軸Oに対して略直交する方向への移動が、ベース部110の干渉を受けることがなく、良好なブレ補正を行うことができる。
また、本実施の形態にかかるレンズ鏡筒では、ブレ補正制御を除き、撮影状態と非撮影状態との切替えを実行する場合以外は、電気的に制御する必要はないので、省電力化を図ることができる。
以上のように、本発明にかかるレンズ鏡筒は、小型化が要求される各種撮像装置に有用であり、特に、レンズの外径方向の小型化が要求される撮像装置に適している。
100 ブレ補正光学系退避機構
110 ベース部
111 ブレ補正移動端ボス(被規制部)
112 ガイド部
112a ガイド面(摺動面)
120 ブレ補正光学系(シフトレンズ)
130 レンズ枠
131 レンズ保持部
132 フレーム部
132a レンズ枠回転穴
132b カム面
132c 中心線
140 ブレ補正移動枠(可動部)
140a 当付け部(当接部)
141a 第1アクチュエータ
141b 第2アクチュエータ
142a 第1位置センサ
142b 第2位置センサ
143 レンズ枠回転軸
144 付勢部材
145 ばね止め
146 ブレ補正移動端(規制部)
150 カムピン
O 光軸

Claims (9)

  1. ベース部と、
    前記ベース部に対して、光軸と略直交する方向に移動可能に支持される可動部と、
    シフトレンズを保持して前記可動部に軸支され、前記シフトレンズを光軸と略直交する方向に移動させることで撮影状態と非撮影状態との切替えを行うレンズ枠と、
    を備えたレンズ鏡筒であって、
    前記ベース部には、ガイド部が設けられ、撮影状態から非撮影状態への切り替えの際、前記レンズ枠は、前記ガイド部のガイドにより移動されることで、前記レンズ枠の回動軸が光軸から離間するよう移動されることを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記可動部の移動範囲を規制する規制手段を備え、
    撮影状態では、前記レンズ枠が前記規制手段により、前記レンズ枠の移動範囲が規制され、前記ガイド部とは非接触であることを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 撮影状態から非撮影状態への切り替えの際、前記レンズ枠の一部が前記ガイド部に当て付けられ、前記レンズ枠の一部が前記ガイド部に対して摺動しながら移動することを特徴とする請求項1または2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記ガイド部は、光軸方向に沿って前記レンズ枠側に突出するように形成され、
    撮影状態から非撮影状態への切り替えの際、前記レンズ枠の外周面が前記ガイド部の摺動面に当て付けられ、前記レンズ枠の外周面が前記ガイド部の摺動面に対して点接触した状態で摺動しながら移動することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記可動部には、前記レンズ枠と当接可能な当接部が設けられ、
    前記ガイド部からの反力により、前記当接部が光軸から離間するよう移動されることを特徴とする請求項3または4に記載のレンズ鏡筒。
  6. 前記規制手段は、前記ベース部に設けられた規制部もしくは被規制部と、前記可動部に設けられた被規制部もしくは規制部によって形成され、
    非撮影状態では、前記レンズ枠は、前記被規制部と前記規制部との当接および前記レンズ枠と前記ガイド部との当接により、位置決めされていることを特徴とする請求項2〜5のいずれか一つに記載のレンズ鏡筒。
  7. ベース部と、
    前記ベース部に対して光軸と直交する方向に移動可能に支持される可動部と、
    シフトレンズを保持して前記可動部に軸支され、前記シフトレンズを光軸と直交する方向に移動させることで撮影状態と非撮影状態との切り替えを行うレンズ枠と、
    を備えたレンズ鏡筒であって、
    前記ベース部には、ガイド部が設けられ、
    前記可動部には、前記レンズ枠と当接可能な当接部が設けられ、
    撮影状態から非撮影状態への切り替えの際、前記レンズ枠の一部が前記ガイド部に当て付けられ、前記レンズ枠の一部が前記ガイド部に対して摺動しながら移動することで、前記ガイド部からの反力により、前記可動部の前記当接部が光軸から離間するよう移動されることを特徴とするレンズ鏡筒。
  8. ベース部と、
    前記ベース部に対して光軸と直交する方向に移動可能に支持される可動部と、
    シフトレンズを保持して前記可動部に軸支され、前記シフトレンズを光軸と直交する方向に移動させることで撮影状態と非撮影状態との切り替えを行うレンズ枠と、
    を備えたレンズ鏡筒であって、
    前記ベース部には、前記シフトレンズが所定の軌跡に沿って移動するように前記レンズ枠を案内するガイド部が設けられていることを特徴とするレンズ鏡筒。
  9. 請求項1〜8のいずれか一つに記載のレンズ鏡筒と、
    撮像素子を備えたことを特徴とする撮像装置。
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