JP2014126684A - Image forming apparatus - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、トナー像が形成された記録材を加熱定着処理する定着器を搭載する複写機やプリンタ等の画像形成装置に関する。 The present invention relates to an image forming apparatus such as a copying machine or a printer equipped with a fixing device that heat-fixes a recording material on which a toner image is formed.
一般に、画像形成装置に搭載されている定着器は温度管理されており、異常な状態が生じるとヒータへ供給する電力を遮断する保護回路も設けられている。 In general, the temperature of a fixing device mounted on an image forming apparatus is controlled, and a protection circuit is provided to cut off power supplied to a heater when an abnormal state occurs.
特許文献1には、ヒータへの電力供給路に設けた継電器と、ヒータの温度を検知する温度検知素子と、ヒータを制御するCPUとは独立した回路であって温度検知素子の出力が入力する保護回路と、を設けることが記載されている。そして、ヒータが異常な温度まで昇温すると保護回路が継電器を動作させる信号を出力し、ヒータへの電力供給を遮断するものである。装置が正常に動作している時に保護回路が動作しないように、保護回路の作動温度は、定着処理時の制御温度より高く設定している。
ところで、処理速度が速い画像形成装置を設計しようとすると、ヒータの出力を大きくせざるを得ない。出力の大きなヒータを用いると、ヒータが暴走した時の昇温速度も速くなり、温度検知素子の検知温度が作動温度に達し継電器が作動するまでの時間での昇温幅も大きくなる。上述のように、保護回路の作動温度は定着処理時の制御温度に対してマージンが必要であり、作動温度を下げるのは難しい。よって、ヒータ出力が大きな装置の場合、継電器が作動する時点で定着器の温度が作動温度よりもかなり高くなってしまうという課題がある。 By the way, when trying to design an image forming apparatus having a high processing speed, the output of the heater must be increased. When a heater with a large output is used, the rate of temperature rise when the heater runs away increases, and the temperature rise width in the time until the temperature detected by the temperature detecting element reaches the operating temperature and the relay operates is also increased. As described above, the operating temperature of the protection circuit requires a margin with respect to the control temperature during the fixing process, and it is difficult to lower the operating temperature. Therefore, in the case of a device having a large heater output, there is a problem that the temperature of the fixing device becomes considerably higher than the operating temperature when the relay is operated.
そこで、CPUによって、制御温度より低い温度帯での定着器の温度上昇カーブを算出し、ヒータが暴走している時でないと発生しないような異常な昇温カーブであると判断した場合、CPUからの信号により継電器を作動させることも考えられる。 Therefore, when the CPU calculates a temperature rise curve of the fixing device in a temperature range lower than the control temperature and determines that the temperature rise curve is not abnormal when the heater is running out of control, the CPU It is also conceivable to operate the relay according to the signal.
しかしながら、装置に搭載するCPUの処理能力が十分でないと、異常と判断するまでに時間を要し、やはり継電器の作動が遅れてしまうという課題がある。 However, if the processing capacity of the CPU mounted on the apparatus is not sufficient, it takes time to determine that there is an abnormality, and there is a problem that the operation of the relay is also delayed.
上述の課題を解決するための本発明は、ヒータを有しトナー像が形成された記録材を加熱定着処理する定着部と、前記ヒータへの電力供給路に設けられた継電器と、前記定着部の温度を検知する温度検知素子と、前記温度検知素子の出力に応じて前記ヒータへの電力供給を制御するコントローラとは独立した回路であり、前記温度検知素子の出力が入力しており前記定着部の異常昇温時の前記温度検知素子の出力により前記継電器を動作させて前記ヒータへの電力供給を遮断する保護回路と、を有する画像形成装置において、前記保護回路は、前記温度検知素子の出力を第一の温度に相当する第一の基準と比較する第一の比較回路と、前記温度検知素子の出力を前記第一の温度よりも高い第二の温度に相当する第二の基準と比較する比較回路であり、前記温度検知素子の出力が前記第二の基準を超えると前記ヒータへの電力供給を遮断するように前記継電器を動作させる信号を出力する第二の比較回路と、前記第二の比較回路から前記継電器を動作させる信号が出力しないように前記第二の比較回路へ作動停止信号を送る停止信号出力回路と、前記第一の比較回路の出力を所定時間遅延させて前記停止信号出力回路へ送る遅延回路と、を有し、前記温度検知素子の出力が前記第二の基準を超える前に前記温度検知素子の出力が前記第一の基準を超えてからの経過時間が前記所定時間に達すると、前記停止信号出力回路から前記第二の比較回路へ前記作動停止信号が入力することにより、前記温度検知素子の出力が前記第二の基準を超えても前記継電器が動作せず前記ヒータへの電力供給状態が維持され、前記温度検知素子の出力が前記第一の基準を超えてからの経過時間が前記所定時間に達する前に前記温度検知素子の出力が前記第二の基準を超えると、前記第二の比較回路からの出力により前記継電器が動作して前記ヒータへの電力供給が遮断されることを特徴とする。 The present invention for solving the above-described problems includes a fixing unit that includes a heater and heat-fixes a recording material on which a toner image is formed, a relay provided in a power supply path to the heater, and the fixing unit. The temperature detection element that detects the temperature of the heater and the controller that controls the power supply to the heater according to the output of the temperature detection element are independent circuits, and the output of the temperature detection element is input to the fixing circuit. A protection circuit that operates the relay according to an output of the temperature detection element at the time of abnormal temperature rise of the section and cuts off the power supply to the heater, wherein the protection circuit includes the temperature detection element A first comparison circuit that compares an output with a first reference corresponding to a first temperature; and a second reference corresponding to a second temperature higher than the first temperature of the output of the temperature sensing element; Comparison circuit to compare A second comparison circuit for outputting a signal for operating the relay so as to cut off the power supply to the heater when the output of the temperature detection element exceeds the second reference; and the second comparison circuit A stop signal output circuit for sending an operation stop signal to the second comparison circuit so as not to output a signal for operating the relay, and a delay of the output of the first comparison circuit for a predetermined time to the stop signal output circuit A delay circuit for sending, and an elapsed time after the output of the temperature detection element exceeds the first reference before the output of the temperature detection element exceeds the second reference reaches the predetermined time. Then, when the operation stop signal is input from the stop signal output circuit to the second comparison circuit, even if the output of the temperature detection element exceeds the second reference, the relay does not operate and is supplied to the heater. Power of When the supply state is maintained and the output of the temperature detection element exceeds the second reference before the elapsed time after the output of the temperature detection element exceeds the first reference reaches the predetermined time, The relay is operated by the output from the second comparison circuit to cut off the power supply to the heater.
本発明によれば、継電器作動までの時間を短縮することができる。 According to the present invention, the time until the relay is activated can be shortened.
(実施例1)
図1は画像形成装置の構成を示す図であり、100は画像形成装置本体を示している。画像形成装置100は、記録材Pを収納する給紙カセット101、記録材の有無を検知する有無検知センサ102、記録材の大きさを検知するサイズ検知センサ103を有する。104は給紙カセット101に積載された記録材Pを繰り出す為にピックアップローラ、105はピックアップローラ104によって繰り出された記録材Pを搬送する給紙ローラ、106は給紙ローラ105に対向して配置され記録材Pを1枚だけ給紙するリタードローラである。給紙された記録材はレジストローラ107によって所定のタイミングでプロセスカートリッジ108へ搬送される。108は、帯電器109、現像ローラ110、クリーナ111、感光体ドラム112を一体的にまとめたカートリッジであり、装置本体に対して着脱できる構成である。
Example 1
FIG. 1 is a diagram illustrating a configuration of an image forming apparatus, and
感光体ドラム112は帯電器109によって表面を一様に帯電された後、スキャナユニット113により画像信号に基づいた像露光が行なわれる。スキャナユニット113内のレーザダイオード114から出射されるレーザ光は、回転するポリゴンミラー115および反射ミラー116を経て感光体ドラム112を走査する。これにより、感光体ドラム112の表面上に静電潜像が形成される。感光体ドラム112の潜像は現像ローラ110によってトナー像として可視化され、トナー像は転写ローラ117によって、レジストローラ107から搬送されてきた記録材上に転写される。続いて、トナー像が転写された記録材Pは定着器118に搬送されると記録材Pは加熱定着処理され、記録材上の未定着トナー像が記録材Pに定着される。記録材Pはさらに中間排紙ローラ119、排紙ローラ120によって画像形成装置本体外に排出され、一連のプリント動作を終える。尚、レジ前センサ121、排紙センサ122、排紙センサ123は、記録材Pの搬送状態を監視している。
The surface of the
図2は定着器(定着部)118の断面構成図である。定着フィルム(エンドレスベルト)201と加圧ローラ202の間に所定の幅の定着ニップ部が形成されており、記録材Pが定着ニップ部を圧力と熱を受けながら通過する。定着フィルム201は樹脂或いは金属をベースとした筒状のフィルムであり、セラミックヒータ203を下面側に支持させた樹脂製のフィルムガイド204に外嵌させてある。セラミックヒータ203の面上には、サーミスタ205が当接されており、その他にも図示しないサーモスイッチ207やヒータ端部の温度検知用のサーミスタ206も当接されている。尚、サーミスタ205、206は、温度検知素子であり、接触式のサーミスタであっても、光学式のサーミスタであっても良い。ステー208は図2の紙面に対して垂直方向に細長い金属製の剛性部材であり、フィルムガイド204の内側に配設されフィルムガイドを補強している。このように、本例の定着部は、ヒータが内部に配置されるエンドレスベルトを有する。また、ヒータはエンドレスベルトの内面に接触している。尚、本例は、セラミックヒータや定着フィルムを用いた定着器を用いて説明するが、本発明は、ハロゲンヒータを用いた定着器等、他の構成の定着器を搭載する画像形成装置にも適用可能である。
FIG. 2 is a cross-sectional configuration diagram of the fixing device (fixing unit) 118. A fixing nip portion having a predetermined width is formed between the fixing film (endless belt) 201 and the
図3はセラミックヒータ203の構造を示す。図3(a)はセラミックヒータ203の断面を示し、図3(b)はヒータの平面図を示す。セラミックヒータ203は、SiC、ALN、Al2O3等のセラミックス系の絶縁基板301と、絶縁基板301上に印刷等の手法で形成されている発熱体302、303、304を有する。ヒータは更に、後述する電極部306、307、308、全ての発熱体を保護しているガラス層305を有する。なお、種々のサイズの記録材に対応するため、2本の発熱体302及び303と、発熱体304とでは、発熱分布が異なっており、発熱体302及び303と、発熱体304と、は独立に制御可能になっている。
FIG. 3 shows the structure of the
電極部306、307、308には電力供給用のコネクタが接続される。電極部306は発熱体302、303への電力供給用であり、電極部307は発熱体304への電力供給用である。電極部308は、発熱体302、303、304共通の電極となっている。尚、発熱体302、303は、並列接続であり、後述する駆動回路1つで発熱体302と発熱体303を駆動する。よって、発熱体302、303系と発熱体304系の二つの駆動構成であることから2系統ヒータと呼んで説明する。尚、ヒータは1系統ヒータであっても良い。
A connector for supplying power is connected to the
図4は本実施例の2系統ヒータの駆動回路及び制御回路を示している。同図中の401は交流電源であり、ACフィルタ402を通して、発熱体302、303と発熱体304に接続される。発熱体302、303と発熱体304は、交流電源401と並列に接続されており、交流電源401からの電力が、2系統ヒータそれぞれに供給される。発熱体302、303はトライアック403で駆動され、発熱体304はトライアック404で駆動される。405、406はトライアック403を駆動するためのバイアス抵抗であり、409は一次側と二次側の沿面距離を確保するためのフォトトライアックカプラである。フォトトライアックカプラ409の発光ダイオードに通電することによりトライアック403がONされる。411はフォトトライアックカプラ409の電流を制限するための抵抗である。413はトランジスタで、フォトトライアックカプラ409をON/OFF制御するものである。トランジスタ413は抵抗415を介してエンジンコントローラ417からの信号FSRD1に従って動作する。FSRD1は、トランジスタ413をONしてフォトトライアックをONしたい時には“H”レベルを出力し、トランジスタ413をOFFしてフォトトライアックをOFFしたい時には“L”レベルを出力する。“H”レベルはエンジンコントローラ417のポートの電圧レベルであり、エンジンコントローラ417に供給される電圧レベルに近い電圧レベルを指し、“L”レベルはエンジンコントローラ417の接地電位に近い電圧レベルを指している。一方、407、408はトライアック404を駆動するためのバイアス抵抗であり、410は一次側と二次側の沿面距離を確保するためのフォトトライアックカプラである。フォトトライアックカプラ410の発光ダイオードに通電することによりトライアック404がONされる。412はフォトトライアックカプラ410の電流を制限するための抵抗である。414はトランジスタで、フォトトライアックカプラ410をON/OFF制御するものである。トランジスタ414は抵抗416を介してエンジンコントローラ417からのFSRD2に従って動作する。
FIG. 4 shows the drive circuit and control circuit of the two-system heater of this embodiment. 401 in the figure is an AC power source, and is connected to the
418はACフィルタ402を介して交流電源401に接続したゼロクロス検知回路である。ゼロクロス検知回路418は商用電源電圧が閾値以下の電圧になっていることを、エンジンコントローラ417に対してパルス信号(以下「ZEROX信号」と呼ぶ。)として報知する。エンジンコントローラ417はZEROX信号のパルスのエッジを検知し、位相制御や波数制御によりトライアック403、404をON/OFF制御する。
サーミスタ205はセラミックヒータ203の温度を検知するための素子であり、セラミックヒータ203上に発熱体302、303、304に対して絶縁距離を確保できるように、絶縁耐圧を有する絶縁物を介して配置される。また、サーミスタ206はセラミックヒータ203の長手方向端部の温度を検知するための素子であり、サーミスタ205と同様に発熱体203、204に対して絶縁距離を確保できるように絶縁耐圧を有する絶縁物を介して配置される。サーミスタ205、206によって検知される温度TH1、TH2は、抵抗419とサーミスタ205の分圧、抵抗420とサーミスタ206の分圧として検知され、TH1、TH2信号はエンジンコントローラ417にA/D入力される。
The
サーミスタ205、206は、NTC(Negative Temperature Coefficient)サーミスタであり、温度上昇に伴い抵抗値が下がる負の温度抵抗特性を持つ。その為、温度上昇に伴い、サーミスタ205の抵抗値は小さくなり、分圧されたTH1、TH2の電圧も小さくなる。セラミックヒータ203の温度はエンジンコントローラ417で監視され、エンジンコントローラ417内部で設定されている制御目標温度と比較することによって、発熱体302、303系と発熱体304系に供給する電力を算出する。そして供給する電力を位相角に換算し、算出した条件により、エンジンコントローラ417がトランジスタ413に信号FSRD1を、トランジスタ414に信号FSRD2を送出する。この信号FSRD1、信号FSRD2を用いて、発熱体302、303、304に投入する電力量の制御を行う。
The
エンジンコントローラ417は、図示しないCPUやメモリを搭載しており、前述したようにサーミスタの温度の監視や、発熱体への供給電力を制御するなどのソフトを含んだ動作をする部分である。省エネ等の目的で、CPUには内部クロックダウンモードや割り込み機能、タイマ機能以外の動作を停止させるストップモードと呼ばれるモード設定も備わっている。
The
421は、加圧ローラ202を回転させる為のモータである。エンジンコントローラ417は、モータから発信される速度信号パルス(FG)を受けてモータの速度を読み取る。また、加速信号(ACC)と減速信号(DEC)により、速度の制御を行っている。更には、紙の搬送速度を用紙サイズ等の条件に合わせて、速度設定を切換え、モータ回転速度の変更命令をする。なお、定着フィルム201は加圧ローラ202に従動して回転する。
422は、1次側と2次側が絶縁された継電器(以下、リレーと呼ぶ)であり、リレーのスイッチ部は交流電源401から発熱体302、303、304への電力供給路に配置される。リレー422の2次側に接続された内蔵コイルにトランジスタ423によって電流を流すことで、コイルを励磁させ、1次側のスイッチ部をON/OFFさせる。トランジスタ423はエンジンコントローラ417と抵抗425、抵抗426を介して接続され、エンジンコントローラ417から送出されるRLD信号が“H”レベルの時にトランジスタ423をONさせ、“L”レベルの時にトランジスタ423をOFFさせる。リレー422と並列に接続されたダイオード424は、リレー422の駆動時に発生するコイルの逆起電力からトランジスタ423を保護する為のダイオードである。
422 is a relay (hereinafter referred to as a relay) in which the primary side and the secondary side are insulated, and the switch part of the relay is arranged in the power supply path from the
第一保護回路427及び第二保護回路428は、定着器118の異常昇温時に作動してセラミックヒータ203への電力供給を強制停止させる回路である。エンジンコントローラ417に取り込む、温度を電圧に変換した信号TH1、TH2は、夫々、抵抗419とサーミスタ205、抵抗420とサーミスタ206によって分圧し、保護回路427、428にも取り込む。定着器118が異常で無い時は、保護回路427、428の出力SAFE信号は“H”レベルに維持され、定着器118が異常の時は、トランジスタ423をOFFするため保護回路427、428の出力信号SAFEを“L”レベルにする。保護回路427、428の出力はワイヤードオア接続されており、どちらか一方が“L”レベルになると出力信号SAFEを“L”レベルにする。
The
AC/DC変換部429は、エンジンコントローラ417やモータ421等が必要とするDC電圧を生成する。本実施例では、3.3Vと24Vを生成している。これらは、画像形成装置100のスリープ時における省エネの目的等で、エンジンコントローラ417自身により、電圧の生成を止めたり、電圧の継電をする為のスイッチを切ったりすることは可能である。しかしながら、定着器118は、いつ異常状態になるかわからない。そのため、保護回路427、428に用いる3.3V電源は、画像形成装置100への電力供給時は常に動作していること、或いは、リレー422がONしている時には保護回路427、428も動作していること、等を満足するように動作設定するのが好ましい。
The AC /
図5は、本実施例の保護回路427の回路図である。保護回路427は、第一の比較回路500と第二の比較回路501、遅延回路502、停止信号出力回路503、ラッチ回路504により構成され、定着器118が異常発熱するとリレー422をオフする信号を出力する。尚、保護回路428の構成は保護回路427と同じである。保護回路427はサーミスタ205からの信号を用いた保護回路であり、保護回路428はサーミスタ206からの信号を用いた保護回路である。二つの保護回路の動作は同じなので、ここでは、保護回路427と保護回路427に接続されるサーミスタ205に関する説明をし、保護回路428とサーミスタ206の説明は省略する。
FIG. 5 is a circuit diagram of the
第一の比較回路500と第二の比較回路501は、ヒータの温度と基準温度を比較する回路である。サーミスタ205と抵抗419の分圧によって、温度情報を電圧に変換した信号TH1が第一の比較回路500のコンパレータ505のマイナス端子と第二の比較回路501のコンパレータ515のマイナス端子に入力される。コンパレータ505のプラス端子には抵抗506と抵抗507によって分圧された電圧が入力されている。この電圧が第一基準温度(第一の温度)に相当する電圧(第一の基準)になるように抵抗値が設定されている。同様に、コンパレータ515のプラス端子にも第二基準温度(第二の温度)に相当する電圧(第二の基準)が入力されるように、抵抗516と抵抗517と抵抗513の抵抗値が設定されている。また、第一基準温度<第二基準温度の関係にあり、ここでは第一基準温度は160℃、第二基準温度は190℃に設定されている。尚、ヒータの制御目標温度は200℃であり、第一基準温度と第二基準温度は制御目標温度よりも低い温度である。しかしながら、第一基準温度を制御目標温度より低く、第二基準温度を制御目標温度より高い設定にしてもよい。
The
第一の比較回路500、第二の比較回路501共に、ヒータの温度が低い時には、サーミスタ205の抵抗値は高く、マイナス端子の電位の方がプラス端子の電位より高いので、コンパレータ505、515は“L”レベルを出力している。ところが、ヒータ温度が基準温度を超えると、比較電位はプラス端子の方が高くなり、コンパレータ505の出力が“L”レベルから“H”レベルに立ち上がる。コンパレータ505、515の出力段にある抵抗508、518は、オープンコレクタであるコンパレータを動作させる為のプルアップ抵抗である。尚、抵抗508は、後述する遅延回路502と兼用している。更に、第二の比較回路501は、コンパレータ515の出力によって、ダイオード524と抵抗519を介してトランジスタ520をON/OFFする。コンパレータ515の出力が“L”レベルの時は、トランジスタ520がOFFである為、トランジスタ423がONし、リレー422がONする。一方、コンパレータ515の出力が“H”レベルの時は、トランジスタ520がONし、トランジスタ423がOFFして、リレー422がOFFする(ヒータへの電力供給が遮断される)。
In both the
遅延回路502は、コンパレータ505の出力立ち上がりを、所定時間掛けて立ち上がらせる回路である。つまり、遅延回路502は、第一の比較回路の出力を所定時間遅延させて後述する停止信号出力回路へ送る回路である。所定時間は、本例では、3.3V電源から抵抗508を介してコンデンサ509に流れコンデンサ509が63%充電するまでの時間であり、抵抗508の抵抗値とコンデンサ509の容量の積、つまり時定数で表わされる。保護回路427は、異常な温度上昇か否かを第一の基準温度から第二の基準温度への温度上昇に要する時間で判断する回路であり、異常か否かの閾値として所定時間が設定されている。本例では、定着器が正常に動作している状態で、最も大きな電力がヒータに入った時の第一の基準温度から第二の基準温度への温度上昇に要する時間より若干短い時間を所定時間に設定した。尚、所定時間の時間管理は、時定数に限定せず、クロックを使用したタイマ等を用いてもよい。
The
停止信号出力回路503は、第二の比較回路501からリレーを動作させる(オフさせる)信号が出力しないように第二の比較回路501へ作動停止信号を送る回路である。ヒータの温度が第一基準温度に達し、遅延回路502にて設定した所定時間経過しても、第二基準温度に達しない場合、異常な温度上昇ではないので、第二の比較回路501からリレーオフ信号が出力されないように、停止信号出力回路503から第二の比較回路501へ作動停止信号を送る。前述した遅延回路502の出力は抵抗514を介してコンパレータ510のマイナス端子に入力される。コンパレータ510のプラス端子には、コンデンサ509に充電される3.3V×63%の電圧に相当する電圧が、3.3Vを抵抗511及び512によって分圧することによって掛けられている。こうすることで、所定時間まではコンパレータ510の出力は“H”レベルであるが、所定時間を超えたらコンパレータ510の出力は“L”レベルに切換わる。コンパレータ510の出力は第二の比較回路501のコンパレータ515のプラス端子に接続される。すなわち、第二の比較回路501へ作動停止信号を送信した場合、第二基準温度は限りなく高い温度(例えば400℃)に切換えられたのと同じことになり、事実上、第二の比較回路の動作を停止(無効)にしたことと同等となる。このように、第二の比較回路501からリレーオフ信号が出力されるよりも前に第二の比較回路501へ作動停止信号が送信されると、第二基準温度が強制的に切換えられる。これにより、第二の比較回路501の動作を停止させ、リレー422をOFFさせないようにしている。
The stop
ラッチ回路504は、リレー422のOFF状態を維持させる為の回路である。コンパレータ522のプラス端子に、リレー422がONしている時のトランジスタ520のコレクタ電位以下の電圧が入力するように、抵抗525、526の抵抗値が設定されている。コンパレータ522の出力は、通常は“L”レベルである。第二の比較回路501のコンパレータ515の出力が“H”レベルになると、トランジスタ520がONし、トランジスタ520のコレクタ電位を“L”レベルにする。そしてコンパレータ522の出力が“H”レベルとなり、トランジスタ520が常にONするようになる。また、ダイオード523、524は、この異常時の状態の不可逆性を満足する為のダイオードであり、例えばサーミスタの温度が下がって、再び第二の比較回路501の出力論理が戻っても、3.3V電源がOFFされない限りは、もう一度リレー422をONする動作に移行しないようにしている。
The
図6は、本実施例における保護回路427の動作を説明する為のフローチャートである。図7の保護回路427の動作波形を用いながら保護回路427の動作を説明する。尚、図7(a)はヒータが異常発熱した時の保護回路内部の動作波形を示しており、(b)はヒータが正常発熱している時の波形を示している。なお、上述したようにサーミスタ205、206は、NTC(Negative Temperature Coefficient)サーミスタであり、温度上昇に伴い抵抗値が下がる負の温度抵抗特性を持つ。その為、温度上昇に伴い、サーミスタ205の抵抗値は小さくなり、分圧されたTH1、TH2の電圧も小さくなる。
FIG. 6 is a flowchart for explaining the operation of the
先ず、異常時の保護回路の動作から説明する。プリントジョブが送られ、セラミックヒータ203への通電が開始される。最初にサーミスタ205の温度TH1を検知し、検知温度に相当する電圧TH1がヒータの温度上昇と共に下がり始める(S601)。第一の比較回路500にてサーミスタ205の検知温度が第一基準温度より高くなると(即ち、電圧TH1が第一基準電圧より低くなると)コンパレータ505の出力が“L”レベルから“H”レベルに立ち上がる(S602)。図7のA1がコンパレータ505の出力波形に相当する。コンパレータ505の出力が“H”レベルに立ち上がると、遅延回路502のコンデンサ509へ、時定数τ1で波形B1のように充電を開始する(S603)。しかしながら、異常発熱である場合、波形C1のように、遅延回路502における時定数τ1経過よりも先に、サーミスタ205の検知温度が第二基準温度より高くなる(即ち、電圧TH1が第二基準電圧より低くなる)(S604)。よって、停止信号出力回路503から第二の比較回路501へ作動停止信号が出力するよりも前に第二の比較回路501が動作する(S609)。これにより、トランジスタ520とトランジスタ423が動作しリレー422をOFFする(S610)。一旦リレー422がOFFすると、ラッチ回路504が動作してOFF状態を維持し、プリンタのディスプレイに装置が異常状態であることを表示して終了する(S611)。
First, the operation of the protection circuit at the time of abnormality will be described. A print job is sent and energization of the
次に、ヒータが正常に動作している場合の保護回路の動作を説明する。S603までの動作の説明は前述の通りであり、省略する。図7のC2のように、電圧TH1が第二基準電圧に達するタイミングが時定数τ1経過タイミングよりも遅い為、第二の比較回路501が動作するよりも前に遅延回路502のコンデンサ509へ3.3V×63%充電される。すると、コンパレータ510のマイナス端子が、時定数τ1の充電電圧を超えて、停止信号出力回路503の出力が“H”レベルから“L”レベルに切換わる(S605)。そして、第二の比較回路501のプラス端子(比較電圧)が第二基準温度に相当する電圧から“L”レベルに切換わり、第二基準温度が第二の比較回路501が事実上動作しない温度になるので第二比較回路501は停止する(S606)。したがって、その後、何らかの異常がない限り、プリントが終わるまでヒータへの電力供給が継続される(S608)。温度TH1が第一基準温度以下になった場合は、再びS602に戻る(S607)。
Next, the operation of the protection circuit when the heater is operating normally will be described. The description of the operation up to S603 is as described above and is omitted. As indicated by C2 in FIG. 7, the timing at which the voltage TH1 reaches the second reference voltage is later than the timing at which the time constant τ1 has elapsed, so that the
このように、温度検知素子の出力が第二の基準を超える前に温度検知素子の出力が第一の基準を超えてからの経過時間が所定時間に達すると、停止信号出力回路から第二の比較回路へ作動停止信号が入力する。これにより、温度検知素子の出力が第二の基準を超えても継電器が動作せずヒータへの電力供給状態が維持される。また、温度検知素子の出力が第一の基準を超えてからの経過時間が所定時間に達する前に温度検知素子の出力が第二の基準を超えると、第二の比較回路からの出力により継電器が動作してヒータへの電力供給が遮断される。 As described above, when the elapsed time after the output of the temperature detection element exceeds the first reference reaches a predetermined time before the output of the temperature detection element exceeds the second reference, the second signal is output from the stop signal output circuit. An operation stop signal is input to the comparison circuit. Thereby, even if the output of the temperature detection element exceeds the second reference, the relay does not operate and the power supply state to the heater is maintained. In addition, if the output of the temperature detection element exceeds the second reference before the elapsed time after the output of the temperature detection element exceeds the first reference reaches a predetermined time, the relay is output by the output from the second comparison circuit. Operates to cut off the power supply to the heater.
以上のように、サーミスタの検知温度の上昇時間が所定時間τ1より早い場合はリレーをオフし逆の場合はリレーをオフする動作、をハード回路で構成することで、継電器作動までの時間を短縮することができる。 As described above, by configuring the operation of turning off the relay when the rise time of the detected temperature of the thermistor is earlier than the predetermined time τ1, and turning off the relay in the opposite case with a hardware circuit, the time until the relay operation is shortened can do.
(実施例2)
本実施例における画像形成装置の構成は上記実施例1と同様である。また、定着器118の構成、セラミックヒータ203の構成についても上記実施例1と同様であり、同じ構成部材については同じ番号を付しその説明は省略する。
(Example 2)
The configuration of the image forming apparatus in this embodiment is the same as that in the first embodiment. The configuration of the fixing
図8に本実施例におけるヒータ駆動回路及び制御回路を示している。実施例1と異なる部分のみ説明する。802は、カレントトランスであり、セラミックヒータ203に流れる1次側の交流電流が流れる位置に配置される。カレントトランス802に流れる二次側出力Iin、Iref信号は、電流検知回路801に内蔵された抵抗によって電圧に変換される。電流検知回路801は、ZEROX回路418によって生成されるZEROX信号の周期毎に、電流実効値の二乗値Irms1と、Irms1の移動平均値Irms2を出力している。電流検知回路801の一例として、特開2007−212503号公報で提案されている回路を用いることができる。Irms1は、エンジンコントローラ417に入力されている。一方、Irms2は、所定の電流以上が通電された時に、過電流状態と判断するための信号であり、過電流時には“L”レベル、非過電流時には“H”レベルを出力する
図9に、本実施例における保護回路427の回路構成を示している。尚、実施例2においても保護回路427と保護回路428は同じである為、保護回路428とサーミスタ206の説明は省略する。第一の比較回路500、第二の比較回路501、停止信号出力回路503、ラッチ回路504については、実施例1で説明した内容と同様であり、構成の説明は省略する。電流検知回路801は、抵抗901を介して遅延回路502に接続される。出力信号Irms2は、PNPトランジスタ902のON/OFFを行う信号である。ヒータに流れる電流が過電流でない場合、電流検知回路801からの出力信号Irms2は“H”レベルである為、PNPトランジスタ902はOFFし、抵抗508とコンデンサ509の積で時定数τ2が設定される。一方、ヒータに流れる電流が過電流である場合、電流検知回路801からの出力信号Irms2は“L”レベルである為、トランジスタ902がONし、経いれいつ接続した抵抗903と抵抗508の合成抵抗値とコンデンサ509の積で時定数τ3が設定される。抵抗903と抵抗508の合成抵抗値は、抵抗508の抵抗値よりも小さくなる為、時定数τ3は時定数τ2よりも小さくなる。このように、ヒータに流れる電流が所定電流を超えるか否かで、遅延回路の時定数を切換える。尚、電流検知回路801を複数用意することにより所定電流を複数設定し、時定数の切換えを多段階にしてもよい。また、本実施例では抵抗を並列にして時定数を切換えているが、コンデンサを並列に接続して時定数を切換える構成でもよい。このように、本例の装置は、ヒータに流れる電流を検知する電流検知回路を有し、電流検知回路は遅延回路に信号を出力しており、電流検知回路からの出力に応じて遅延回路に設定される所定時間(時定数)が切換る。
FIG. 8 shows a heater driving circuit and a control circuit in this embodiment. Only parts different from the first embodiment will be described.
図10は、所定時間を切換える理由を説明する図である。トライアックの半波ショート等の要因により小電力で異常状態が継続されて温度上昇がゆっくりとなった場合、電流検知回路801からの出力はHレベルであるので、長い所定時間τ2に設定される。一方、大きな電力で異常状態になって温度上昇が速い場合、電流検知回路801からの出力はLレベルであるので、短い所定時間τ3に設定される。所定時間として短い時間τ3の設定しかない場合、温度TH1が第一基準温度に達してから短時間で第二比較回路の作動が停止される(即ちリレーOFF動作を行えないようにする)ので、ゆっくりと温度上昇する異常時にリレーをオフすることができない。逆に所定時間として長い時間τ2の設定しかない場合、トライアックの半波ショートのような異常時よりも供給電力が大きな正常動作時にリレーをオフしてしまう可能性がある。本例では、このようなリレーの不適切な作動状態を回避できる。
FIG. 10 is a diagram for explaining the reason for switching the predetermined time. When the abnormal state is continued with low power due to factors such as a triac half-wave short circuit and the temperature rise becomes slow, the output from the
図11は、本実施例における保護回路427の動作フローを説明する為のフローチャートであり、サーミスタ205の検知温度が第一基準温度に達したか否かを判断するまでのフローは実施例1と同様である。次にヒータに流れる電流が所定の電流以上であるか否かを判断する(S1101)。ヒータに流れる電流が所定電流以上である場合は、時定数τ3で遅延回路502が動作する(S1102)。一方、ヒータに流れる電流が所定電流より小さい場合には時定数τ2で遅延回路502が動作する(S1103)。その後の保護回路の動作は実施例1と同様であり、説明を省略する。
FIG. 11 is a flowchart for explaining the operation flow of the
以上のように、ヒータに流れる電流値に応じてヒータの温度上昇の時間に適した所定時間を設定するので、継電器作動までの時間を短縮しつつ継電器を適切に作動させることができる。 As described above, since the predetermined time suitable for the temperature rise time of the heater is set according to the value of the current flowing through the heater, the relay can be appropriately operated while shortening the time until the relay is activated.
(実施例3)
本実施例における画像形成装置の構成は上記実施例1と同様である。また、定着器118の構成、セラミックヒータ203の構成についても上記実施例1と同様であり、同じ構成部材については同じ番号を付しその説明は省略する。
(Example 3)
The configuration of the image forming apparatus in this embodiment is the same as that in the first embodiment. The configuration of the fixing
図12に本実施例におけるヒータ駆動回路及び制御回路を示している。実施例1、2と異なる部分のみを説明する。1200はモータ回転検知回路であり、モータ421の駆動で回転する加圧ローラ202の回転、非回転を検知している。モータ421の回転周期をパルス変換したFG信号がエンジンコントローラ417だけでなくハード回路であるモータ回転検知回路1200にも入力しており、所定の周波数以上で回転しているか否かをハード回路で検知している。モータ回転検知回路1200の一例として、特開2010−146028号公報で提案されている回路を用いることができる。回転している時、モータ回転検知回路は“H”レベルを出力し、非回転時は“L”レベルを出力する。
FIG. 12 shows a heater driving circuit and a control circuit in this embodiment. Only parts different from the first and second embodiments will be described.
図13は、本実施例における保護回路427の回路構成を示している。尚、実施例3においても保護回路427と保護回路428は同じである為、保護回路428とサーミスタ206の説明は省略する。第一の比較回路500、第二の比較回路501、停止信号出力回路503、ラッチ回路504については、実施例1で説明した内容と同様であり、構成の説明は省略する。モータ回転検知回路1200は、抵抗1300を介して遅延回路502に接続される。出力信号であるRotは、トランジスタ1301のON/OFFを行う。前述したように、回転している時は“H”レベルを出力し、非回転時は“L”レベルを出力する。“H”レベルの時には、トランジスタ1301はOFF状態となり、時定数τ4は抵抗508とコンデンサ509によって設定される。一方で、Rot信号が“L”レベルの時には、トランジスタ1301がONし、設定される時定数τ5は、抵抗1302と抵抗508の並列接続した合成抵抗とコンデンサ509の積で決定され、抵抗を並列接続した分、τ5はτ4より小さくなる。このように、モータ421に連動して回転する加圧ローラが回転しているか否かで、時定数を切換える。尚、モータ回転検知回路1200を複数用意して、所定のFGパルスの周波数設定を複数持ち、時定数の切換えを多段階にしてもよい。また、本実施例では抵抗を並列にして時定数を切換えているが、コンデンサを並列に接続して時定数を切換えるのでもよい。このように、本例の画像形成装置は、ローラの回転状態を検知する回転検知回路を有し、回転検知回路は遅延回路に信号を出力しており、回転検知回路からの出力に応じて遅延回路に設定される所定時間(時定数)が切換る。
FIG. 13 shows a circuit configuration of the
図14は、所定時間を切換える理由を説明する図である。モータが回転しながら異常となった場合には、発熱したセラミックヒータ203の熱が回転する加圧ローラを伝って逃げ易い為、ヒータの温度上昇が加圧ローラの停止時に比べて遅い。よって、長い所定時間τ4に設定される。一方、モータが停止した状態で異常となった場合は、熱が加圧ローラを伝って逃げにくく、セラミックヒータ203の温度上昇は回転時よりも速い。よって、所定時間が短いτ5に設定される。所定時間として短い所定時間τ5の設定しかない場合、ローラが回転している時の異常通電時にリレーをオフすることができないことが考えられる。所定時間として長い所定時間τ4の設定しかない場合、ローラが回転停止しているがヒータへの通電状態が正常であるようなケース(例えば、回転停止時状態でヒータを暖めるスタンバイ状態)でリレーをオフしてしまうことも考えられる。本例では、このようなリレーの不適切な作動状態を回避できる。
FIG. 14 is a diagram for explaining the reason for switching the predetermined time. If the motor becomes abnormal while rotating, the heat of the
図15は、本実施例における保護回路427の動作フローを説明する為のフローチャートであり、サーミスタの検知温度が第一基準温度に達したか否かを判断するまでのフローは実施例1と同様である。次にモータが回転しているか否かを判断する(S1501)。モータが停止している場合は、時定数τ5で遅延回路502が動作する(S1502)。一方、モータが回転している場合には時定数4で遅延回路502が動作する(S1503)。その後の保護回路の動作は実施例1と同様であり、説明を省略する。
FIG. 15 is a flowchart for explaining the operation flow of the
以上のように、モータ(ローラ)の回転状態に応じてヒータの温度上昇の時間に適した所定時間を設定するので、継電器作動までの時間を短縮しつつ継電器を適切に作動させることができる。 As described above, since the predetermined time suitable for the temperature rise time of the heater is set according to the rotation state of the motor (roller), the relay can be appropriately operated while shortening the time until the relay is activated.
(実施例4)
本実施例における画像形成装置の構成は上記実施例1と同様である。また、定着器118の構成、セラミックヒータ203の構成についても上記実施例1と同様である。ヒータ駆動回路及び制御回路は上記実施例2と同じであり、同じ構成部材については同じ番号を付しその説明は省略する。
Example 4
The configuration of the image forming apparatus in this embodiment is the same as that in the first embodiment. The configuration of the fixing
図16は、本実施例における保護回路427の回路構成を示している。尚、実施例4においても保護回路427と保護回路428は同じである為、保護回路428とサーミスタ206の説明は省略する。遅延回路502、異常判断温度503、ラッチ回路504、電流検知回路801については、実施例1で説明した内容と同様であり、構成の説明は省略する。電流検知回路801は、所定の電流を超えたか否かの信号Irms2信号を出し、トランジスタ1601をON/OFFする。電流検知回路が所定電流以下の時はIrms2が“H”レベルとなる為にトランジスタ1601はOFFし、第一の比較回路500の温度しきい値は抵抗1602と1603の分圧となる。抵抗値は先の実施例1で示した第一基準温度の分圧に相当するように設定した。一方、電流検知回路が所定電流以下の時はIrms2が“L”レベルとなる為にトランジスタ1601がONし、第一の比較回路500の温度しきい値は抵抗1602と1604の合成抵抗と抵抗1603の分圧となる。この温度を第三基準温度とする。このように、所定の電流以上である時には所定温度設定を低く設定する。また、第二の比較回路501においても第四基準温度へ設定の切換えを行っていて、その動作は第一の比較回路500と同じである為、説明は省略する。このように本例の装置は、ヒータに流れる電流を検知する電流検知回路を有し、電流検知回路は第一及び第二の比較回路に信号を出力しており、電流検知回路からの出力に応じて第一の基準と第二の基準が切換る。
FIG. 16 shows a circuit configuration of the
図17は、所定温度を切換える理由を説明する図である。ヒータに小電力が投入され温度上昇がゆっくりである場合は、第一基準温度、第二基準温度のままの設定となる。一方、ヒータに大きな電力が投入され温度上昇が速い場合は、第三基準温度、第四基準温度に設定される。例えばヒータの立ち上げ時に使用する電流を所定の電流に設定しておき、通常投入しない立ち上げ電流以上が流れると、早くヒータの破壊につながる為、基準温度を下げて、より早く通電の停止をすることができる。 FIG. 17 is a diagram for explaining the reason for switching the predetermined temperature. When a small electric power is supplied to the heater and the temperature rises slowly, the first reference temperature and the second reference temperature are set as they are. On the other hand, when large electric power is supplied to the heater and the temperature rises quickly, the third reference temperature and the fourth reference temperature are set. For example, if the current used when starting up the heater is set to a predetermined current and the startup current exceeds the normal value, the heater will be destroyed quickly. can do.
図18は、本実施例における保護回路427の動作フローを説明する為のフローチャートである。まず、プリントジョブが送られてヒータへの通電がスタートすると、サーミスタによる温度検知を行う。次に過電流であるか否かの判断を行う(S1801)。過電流であれば第一基準温度及び第二基準温度を夫々第三基準温度と第四基準温度に切換え(S1802)、過電流でなければ第一基準温度と第二基準温度に設定する(S1803)。その後の保護回路の動作は実施例1と同様であり、説明を省略する。
FIG. 18 is a flowchart for explaining the operation flow of the
尚、実施例4に関して、電流検知回路801を用いたが、実施例3におけるモータ回転検知1200を用いて、基準温度を切換えるのでも良い。
Although the
以上のように、ヒータに流れる電流値の検知により基準温度を切換えることで、緊急時などでいち早く給電を停止したい時には、より早い保護回路動作をすることが可能となる。 As described above, by switching the reference temperature by detecting the value of the current flowing through the heater, it is possible to perform a faster protection circuit operation when it is desired to stop power supply immediately in an emergency or the like.
118 定着器
203 セラミックヒータ
205、206 サーミスタ
422 継電器(リレー)
427、428 保護回路
500 第一の比較回路
501 第二の比較回路
502 遅延回路
503 停止信号出力回路
504 ラッチ回路
801 電流検知回路
1200 モータ回転検知回路
118
427, 428
Claims (6)
前記保護回路は、前記温度検知素子の出力を第一の温度に相当する第一の基準と比較する第一の比較回路と、前記温度検知素子の出力を前記第一の温度よりも高い第二の温度に相当する第二の基準と比較する比較回路であり、前記温度検知素子の出力が前記第二の基準を超えると前記ヒータへの電力供給を遮断するように前記継電器を動作させる信号を出力する第二の比較回路と、前記第二の比較回路から前記継電器を動作させる信号が出力しないように前記第二の比較回路へ作動停止信号を送る停止信号出力回路と、前記第一の比較回路の出力を所定時間遅延させて前記停止信号出力回路へ送る遅延回路と、を有し、
前記温度検知素子の出力が前記第二の基準を超える前に前記温度検知素子の出力が前記第一の基準を超えてからの経過時間が前記所定時間に達すると、前記停止信号出力回路から前記第二の比較回路へ前記作動停止信号が入力することにより、前記温度検知素子の出力が前記第二の基準を超えても前記継電器が動作せず前記ヒータへの電力供給状態が維持され、
前記温度検知素子の出力が前記第一の基準を超えてからの経過時間が前記所定時間に達する前に前記温度検知素子の出力が前記第二の基準を超えると、前記第二の比較回路からの出力により前記継電器が動作して前記ヒータへの電力供給が遮断されることを特徴とする画像形成装置。 A fixing unit that heats and fixes a recording material having a toner image formed thereon, a relay provided in a power supply path to the heater, a temperature detection element that detects a temperature of the fixing unit, and the temperature A circuit independent of a controller that controls power supply to the heater in accordance with the output of the detection element, and the output of the temperature detection element is input, and the temperature detection element at the time of abnormal temperature rise of the fixing unit In the image forming apparatus having a protection circuit that operates the relay according to the output to cut off the power supply to the heater,
The protection circuit includes a first comparison circuit that compares the output of the temperature detection element with a first reference corresponding to a first temperature, and a second output that outputs the output of the temperature detection element higher than the first temperature. A comparison circuit for comparing with a second reference corresponding to the temperature of the signal, and when the output of the temperature detection element exceeds the second reference, a signal for operating the relay to cut off the power supply to the heater A second comparison circuit for outputting, a stop signal output circuit for sending an operation stop signal to the second comparison circuit so as not to output a signal for operating the relay from the second comparison circuit, and the first comparison A delay circuit that delays the output of the circuit for a predetermined time and sends it to the stop signal output circuit,
When an elapsed time after the output of the temperature detection element exceeds the first reference reaches the predetermined time before the output of the temperature detection element exceeds the second reference, the stop signal output circuit By inputting the operation stop signal to the second comparison circuit, even if the output of the temperature detection element exceeds the second reference, the relay does not operate and the power supply state to the heater is maintained,
If the output of the temperature detection element exceeds the second reference before the elapsed time after the output of the temperature detection element exceeds the first reference reaches the predetermined time, the second comparison circuit The image forming apparatus is characterized in that the relay operates by the output of the power to cut off the power supply to the heater.
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JP2020091495A (en) * | 2015-09-11 | 2020-06-11 | キヤノン株式会社 | Image heating device and heater used for image heating device |
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2012
- 2012-12-26 JP JP2012283089A patent/JP2014126684A/en active Pending
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