JP2014125202A - 給電制御システム、給電制御装置及び復帰情報提供装置 - Google Patents

給電制御システム、給電制御装置及び復帰情報提供装置 Download PDF

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Abstract

【課題】自車両にて操作することなく、外部から取得した制御条件に基づいた給電の復帰制御ができる、給電制御システムを提供する。
【解決手段】
情報提供装置5及び車両2、2・・・内の給電制御装置1は、ネットワーク4及び無線基地局3、3・・・のいずれかを介し通信を行う。電源61と負荷62の間に異常が起こった場合、電源61と負荷62の間に介装された給電制御装置1により給電を遮断する。給電制御装置1を識別できる識別情報、及び給電制御装置1に関係する関係情報を、遮断を行った給電制御装置1は情報提供装置5へ送信する。受信した情報提供装置5は関連情報から遮断した給電の復帰情報を検索し、識別情報に基づいて給電制御装置1へ復帰情報を送信する。復帰情報を受信した給電制御装置1はその復帰情報に基づいて、給電の復帰制御を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、負荷への給電を遮断するか否かを制御する給電制御装置を搭載する車両が、ネットワークを介して復帰情報提供装置と通信をすることによって、外部から取得した制御条件に基づき、給電の遮断状態からの復帰制御ができる給電制御システム、給電制御装置及び復帰情報提供装置に関する。
車両にはヘッドライト、モータ等の負荷が搭載されており、負荷は電線を介して電源に接続されている。また、負荷及び電源間の電線に接続されるリレー等の遮断スイッチによって、負荷への給電を制御する給電制御装置が提供されている。電線に過電流が流れた場合、電線の異常発熱が発生した場合等、負荷及び電源間に異常が起こった場合、特許文献1に記載の給電制御装置は、給電の遮断制御を行い、電線の発煙や遮断スイッチの焼損状態を防ぐ。そして、所定時間経過後、給電の遮断状態からの復帰制御を行い、負荷及び電源間の異常が解消されていない場合、所定の回数だけ給電の復帰制御を行う。
一方、特許文献2に記載の給電制御装置は、電線に流れる電流値に基づいて電線の温度を推定し、電線の温度が許容温度を超えた場合又は電線に流れる電流値が許容電流値を超えた場合、給電を遮断する。そして、電線の温度に基づいて、給電の復帰制御を行う回数を算出する給電制御装置が開示されている。
特許第4773822号 特開2011−72136号公報
しかしながら、従来の給電制御装置においては、復帰制御を行う回数又は復帰制御を行う回数を算出するための条件は、車両それぞれが有しており、自車両以外から制御条件を取得する手段は特に設けられていない。そのため、制御条件を変更するためには、自車両にて操作する必要があり、手間がかかるという問題があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、自車両にて操作することなく、外部から取得した制御条件に基づく給電の復帰制御ができる、給電制御システム、給電制御装置及び復帰情報提供装置を提供することにある。
本発明に係る給電制御システムは、車載電源に電線を介して接続されている負荷への給電の遮断制御及び該給電を遮断した状態からの復帰制御を行う制御部を有する給電制御装置と、該給電制御装置に前記復帰制御の条件となる復帰情報を提供するための通信を行う復帰情報提供装置とを備える給電制御システムにおいて、前記給電制御装置は、前記電線に流れる電流値を反復的に検出する電流検出部と、該電流検出部により検出された電流値に基づき、前記制御部に遮断制御をさせるか否かを判定する判定部と、該判定部の判定により前記制御部が遮断制御を行った場合、該遮断制御を行ったことを示す遮断情報を前記復帰情報提供装置へ送信する遮断情報送信部とを備え、前記復帰情報提供装置は、前記遮断情報に対応付けて前記復帰情報を記憶する記憶部と、前記遮断情報送信部から送信された遮断情報を受信する遮断情報受信部と、該遮断情報受信部にて受信された遮断情報に対応する復帰情報を、前記記憶部から読み出す読み出し部と、該読み出し部から読み出された復帰情報を、前記給電制御装置へ送信する復帰情報送信部とを備え、更に、前記給電制御装置は、前記復帰情報提供装置から送信された復帰情報を受信する復帰情報受信部を備え、前記制御部は、前記復帰情報受信部にて受信した復帰情報に基づき、前記復帰制御を行うようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、電流検出部により取得した電流値に基づき、給電制御装置の判定部が制御部に給電を遮断させるか否かの判定を行い、負荷への給電を制御部が遮断する。給電の遮断後、給電制御装置は遮断情報送信部にて、遮断制御を行ったことを示す遮断情報を復帰情報提供装置へ送信する。そして、遮断情報受信部にて遮断情報を受信した復帰情報提供装置は、受信した遮断情報に対応し、記憶部にて記憶されている復帰情報を、読み出し部にて読み出す。更に、復帰情報提供装置は、読み出し部にて読み出された復帰情報を、遮断情報を送信した給電制御装置へ復帰情報送信部にて送信する。復帰情報受信部にて復帰情報を受信した給電制御装置は、復帰情報に基づき、制御部にて給電の復帰制御を行う。
従って、自車両にて操作することなく、制御条件である復帰情報を外部から取得し、取得した復帰情報に基づいた給電の復帰制御ができる。
本発明に係る給電制御システムは、前記遮断情報は、前記遮断制御が行われた負荷に関係する負荷情報を含み、前記記憶部は、負荷に関係する情報に対応付けて前記復帰情報を記憶してあり、前記読み出し部は、前記遮断情報受信部にて受信された遮断情報内の負荷情報に対応する復帰情報を、前記記憶部から読み出すようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、遮断情報は遮断制御を行った負荷に関係する情報を含み、復帰情報はその負荷に関係する情報により、読み出し部により読み出される。従って、車両に搭載される給電制御装置が複数の負荷の給電を制御している場合であっても、遮断制御が行われた負荷に関係する情報に基づいた復帰情報を、給電制御装置は取得することができる。そして、取得した復帰情報に基づいた給電の復帰制御ができる。
本発明に係る給電制御システムは、前記給電制御装置を複数備え、前記遮断情報は、前記給電制御装置を識別する識別情報、及び前記給電制御装置に関係する関係情報を含み、前記読み出し部は、前記遮断情報受信部にて受信された遮断情報内の関係情報に基づき、復帰情報を前記記憶部から読み出すようにしてあり、前記遮断情報送信部は、前記遮断情報受信部にて受信された遮断情報内の識別情報に基づき、前記読み出し部にて読み出した復帰情報を送信するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、遮断情報は給電制御装置を識別する識別情報及び給電制御装置に関係する関係情報を含む。復帰情報は、関係情報により取得され、識別情報に基づいて給電制御装置へ送信される。従って、給電制御装置が複数ある場合であっても、復帰情報提供装置は復帰情報の送信先を誤らずに送信することができる。
本発明に係る給電制御システムは、前記記憶部は、前記復帰情報を給電制御装置に関係する情報に対応付けて記憶してあることを特徴とする。
本発明にあっては、復帰情報は、給電制御装置に関係する情報に対応付けて記憶されているため、給電制御装置に関係する情報に基づいた制御条件により、復帰制御ができる。
本発明に係る給電制御システムは、前記給電制御装置は、前記電流検出部により検出された電流値及び前記識別情報を、前記復帰情報提供装置に送信する電流値送信部を備え、前記復帰情報提供装置は、前記電流値送信部により送信された電流値及び識別情報を受信する電流値受信部と、該電流値受信部により受信された電流値を、該電流値受信部により受信された識別情報に対応付けて記憶する電流値記憶部とを備え、前記記憶部は、遮断情報受信部により受信された遮断情報内の識別情報及び関係情報に対応付けて前記復帰情報を記憶してあり、更に、前記読み出し部は、遮断情報受信部により受信された遮断情報内の関係情報と同一の関係情報に対応する複数の識別情報を、前記記憶部から検索する第1検索部と、前記遮断情報受信部により受信された遮断情報内の識別情報に対応し、前記電流値記憶部に記憶されている電流値の時系列情報I1(t)及び前記第1検索部により検索された識別情報の夫々に対応し、前記電流値記憶部に記憶されている電流値の時系列情報I2(t)を比較し、前記I1(t)に類似するI2(t)に対応する識別情報を、前記電流値記憶部より検索する第2検索部と、該第2検索部より検索された識別情報に対応する復帰情報を、前記記憶部から検索する第3検索部とを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、給電制御装置において、電流検出部により検出された電流値は識別情報と共に電流値送信部により送信される。一方、復帰情報提供装置においては、電流値受信部にて受信された電流値を電流値記憶部にて記憶する。その際、記憶される電流値及び識別情報は対応関係を持っている。また、復帰情報は遮断情報受信部で受信した関係情報及び識別情報に対応付けられ、記憶部にて記憶されている。
また、読み出し部は、第1検索部、第2検索部、及び第3検索部を備え、関係情報から復帰情報を読み出す。まず、第1検索部において、遮断情報受信部にて受信された遮断情報内の関係情報と同一の関係情報に対応する複数の識別情報を故障情報記憶部から検索する。次に、第2検索部において、遮断情報受信部より受信された遮断情報内の識別情報に対応する電流値の時系列情報I1(t)及び第1検索部より検索された複数の識別情報夫々に対応する電流値の時系列情報I2(t)を比較する。そして、I1(t)に類似するI2(t)に対応付けて記憶されている識別情報を、電流値記憶部から検索する。更に、第3検索部において、第2検索部より検索された識別情報に対応する復帰情報を記憶部から検索し、読み出す。
従って、関係情報を同じくし、かつ電流値情報が類似する給電制御装置に係る復帰情報を基に復帰制御をすることが可能となり、より詳細に復帰条件を検索することができる。
本発明に係る給電制御システムは、前記給電制御装置は、前記電流検出部により検出された電流値及び前記識別情報を、前記復帰情報提供装置に送信する電流値送信部を備え、前記復帰情報提供装置は、前記遮断制御の原因となった故障情報を、遮断情報受信部により受信された遮断情報内の関係情報及び識別情報に対応付けて記憶する故障情報記憶部と、前記電流値送信部により送信された電流値及び識別情報を受信する電流値受信部と、該電流値受信部により受信された電流値を、該電流値受信部により受信された識別情報に対応付けて記憶する電流値記憶部とを備え、前記記憶部は、前記復帰情報を前記故障情報に対応付けて記憶してあり、前記読み出し部は、遮断情報受信部により受信された遮断情報内の関係情報と同一の関係情報に対応する複数の識別情報を、前記故障情報記憶部から検索する第1検索部と、前記遮断情報受信部により受信された遮断情報内の識別情報に対応し、前記電流値記憶部に記憶されている電流値の時系列情報I1(t)及び前記第1検索部により検索された識別情報の夫々に対応し、前記電流値記憶部に記憶されている電流値の時系列情報I2(t)を比較し、前記I1(t)に類似するI2(t)に対応する識別情報を、前記電流値記憶部より検索する第2検索部と、該第2検索部より検索された識別情報に対応する故障情報を、前記故障情報記憶部より検索する第4検索部と、該第4検索部より検索された故障情報に対応する復帰情報を、前記記憶部から検索する第5検索部とを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、給電制御装置において、電流検出部により検出された電流値は識別情報と共に電流値送信部により送信される。一方、復帰情報提供装置においては、電流値受信部にて受信された電流値を電流値記憶部にて記憶する。その際、記憶される電流値及び識別情報は対応関係を持っている。また、給電制御装置が遮断制御を行った原因となった故障情報を、給電制御装置から送信された遮断情報の内、識別情報及び関係情報に対応付けて故障情報記憶部にて記憶する。さらに、記憶部は、復帰情報を故障情報に対応付けて記憶する。
また、読み出し部は、第1検索部、第2検索部、第4検索部及び第5検索部を備え、関係情報から復帰情報を読み出す。まず、第1検索部において、遮断情報受信部にて受信された遮断情報内の関係情報と同一の関係情報に対応する識別情報を故障情報記憶部から検索する。第2検索部において、遮断情報受信部より受信された遮断情報内の識別情報に対応する電流値の時系列情報I1(t)及び第1検索部より検索された複数の識別情報夫々に対応する電流値の時系列情報I2(t)を比較する。そして、I1(t)に類似するI2(t)に対応付けて記憶されている識別情報を、電流値記憶部から検索する。更に、第4検索部において、第2検索部より検索された識別情報に対応する故障情報を故障情報記憶部から検索する。その後、第5検索部において、第4検索部にて検索された故障情報に対応する復帰情報を記憶部から検索し、読み出す。
従って、関係情報を同じくし、かつ故障情報を同じくする給電制御装置に係る復帰情報に基づいて復帰制御をすることが可能となり、復帰制御の条件をより詳細に検索することができる。
本発明に係る給電制御システムは、前記関係情報は、前記給電制御装置を搭載した車両に関係する情報又は前記遮断制御が行われた負荷に関係する情報を含むことを特徴とする。
本発明にあっては、給電の遮断を行った給電制御装置が送信する関係情報は、車両に関係する情報又は遮断制御が行われた負荷に関係する情報を含む。従って、給電制御装置は、車両に関係する情報や負荷に関係する情報に基づく復帰情報により復帰制御を行うことができる。
本発明に係る給電制御システムは、前記復帰情報は、前記制御部に復帰制御を行わせる復帰回数又は前記給電制御装置が該復帰情報を受信後、前記制御部に復帰制御を開始させるまでの待機時間を含み、前記給電制御装置は、前記復帰回数を計数する計数部又は前記待機時間を計時する計時部を備えることを特徴とする。
本発明にあっては、復帰情報は、給電の復帰制御を行う回数や給電制御装置が復帰情報を受信後、給電の復帰制御を行うまでの待機時間を含む。給電制御装置内に備えられた、計数部によって復帰回数を計数し、計時部によって待機時間を計時する。従って、復帰情報を受信した給電制御装置は、復帰制御を失敗した場合であっても、復帰情報提供装置と通信を行うことなしに、復帰回数や復帰制御を行うまでの待機時間に基づいた復帰制御を行うことができる。
本発明に係る給電制御システムは、前記復帰情報提供装置は、前記制御部に復帰制御を行わせる復帰回数を前記復帰情報に対応付けて記憶する復帰回数記憶部と、前記読み出し部により復帰情報が読み出された場合、該復帰情報に対応する復帰回数を前記復帰回数記憶部から読み出す復帰回数読み出し部と、該復帰回数読み出し部にて読み出された復帰回数を、前記遮断情報受信部にて受信された遮断情報に対応付けて記憶する副復帰回数記憶部とを備え、前記給電制御装置は、前記制御部が行った復帰制御の成否を判定する復帰判定部を備え、前記遮断情報送信部は、該復帰判定部により復帰制御が否と判定された場合、前記遮断情報を再送信するようにしてあり、前記復帰情報送信部は、遮断情報受信部にて遮断情報が再受信された場合、前記読み出し部により読み出された復帰情報を再送信するようにしてあり、更に、前記副復帰回数記憶部は、前記遮断情報が再受信された場合、該遮断情報に対応する復帰回数を更新するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、復帰情報提供装置は、復帰情報が読み出し部により読み出されたとき、復帰回数記憶部に記憶されている復帰回数から、読み出された復帰情報に対応する復帰回数を、副復帰回数記憶部に記憶する。
給電制御装置は、復帰情報提供装置が送信した復帰情報に基づいた復帰制御に失敗した場合、遮断情報を再送する。遮断情報を再受信した復帰情報提供装置は、復帰情報を給電制御装置へ再送し、予め副復帰回数記憶部に記憶されている、受信した遮断情報に対応する復帰回数を更新する。従って、復帰制御を行う回数を復帰情報提供装置内にて管理することができるため、給電制御装置の処理負担が軽減される。
本発明に係る給電制御システムは、前記復帰情報提供装置は、前記副復帰回数記憶部にて記憶されている復帰回数の更新回数を計数する計数部と、計時部と、前記遮断情報受信部にて再受信された遮断情報に対応する復帰回数を、前記副復帰回数記憶部から検索する復帰回数検索部とを備え、前記副復帰回数記憶部は、前記計数部により計数された更新回数及び前記復帰回数が一致した場合並びに前記計時部の計時により前記復帰回数が所定時間更新されなかった場合、該復帰回数を削除するようにしてあり、前記復帰情報送信部は、前記復帰回数検索部にて復帰回数が抽出された場合、前記読み出し部により読み出された復帰情報を再送信するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、副復帰回数記憶部に記憶されている復帰回数の更新回数及びその復帰回数が一致した場合、並びに副復帰回数記憶部に記憶されている復帰回数の更新が所定時間行われなかった場合、副復帰回数記憶部は復帰回数を削除する。そして、遮断情報を再受信した復帰情報提供装置は、再受信した遮断情報に対応する復帰回数が副復帰回数記憶部に存在しないと復帰回数検索部による検索により判明した場合、再度復帰情報を給電制御装置へ送信しない。従って、復帰制御が成功した場合、復帰情報提供装置内の復帰回数を削除することができるため、復帰情報提供装置の記憶領域を不要に圧迫しない。また、復帰情報提供装置にて給電制御装置が行う復帰制御の終了条件を定めているため、給電制御装置の処理負担が軽減される。
本発明に係る給電制御システムは、前記復帰情報は、前記制御部に復帰制御をさせるか否かを指示する情報又は前記給電制御装置が前記復帰情報を受信後、前記制御部に復帰制御を開始させるまでの待機時間を含み、前記給電制御装置は、該待機時間を計時する計時部を備えることを特徴とする。
本発明にあっては、給電制御装置は、給電の復帰制御を行うか否かの情報又は復帰制御開始の待機時間に基づく復帰制御をすることができる。
本発明に係る給電制御システムは、前記給電制御装置は、前記電流検出部にて検出された電流値に基づいて、前記負荷又は該負荷に接続される電線の温度を算出する算出部と、該算出部にて算出された温度が所定温度以上であるか否かを判定する温度判定部とを備え、前記制御部は、該温度判定部が所定の温度以上であると判定した場合、前記負荷への給電を遮断するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、負荷又は負荷に接続する電線が所定の温度以上か否かにより、給電の遮断制御をすることができる。
本発明に係る給電制御装置は、車載電源に電線を介して接続されている負荷への給電の遮断制御及び該給電を遮断した状態からの復帰制御を行う制御部を有する給電制御装置において、前記電線に流れる電流値を反復的に検出する電流検出部と、該電流検出部により検出された電流値に基づき、前記制御部に遮断制御をさせるか否かを判定する判定部と、該判定部の判定により前記制御部が遮断制御を行った場合、該遮断制御を行ったことを示す遮断情報を前記復帰情報提供装置へ送信する送信部と、前記復帰制御の条件となる復帰情報を受信する受信部とを備え、前記制御部は、前記受信部にて受信した復帰情報に基づき、前記復帰制御を行うようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、車載電源に接続された負荷への給電の遮断制御を行った場合、遮断制御を行ったことを示す遮断情報を送信し、遮断状態からの復帰制御を行う条件である復帰情報を外部から受信することで、外部からの制御条件に基づき、給電の復帰制御を行うことができる。
本発明に係る復帰情報提供装置は、負荷への給電の遮断制御及び該給電を遮断した状態からの復帰制御を行う給電制御装置に前記復帰制御の条件となる復帰情報を提供するための通信を行う復帰情報提供装置において、前記給電制御装置が遮断制御を行ったことを示す遮断情報と対応付けて前記復帰情報を記憶する記憶部と、前記遮断情報を受信する受信部と、該受信部にて受信された遮断情報に対応する復帰情報を、前記記憶部から読み出す読み出し部と、該読み出し部から読み出された復帰情報を、前記給電制御装置へ送信する送信部とを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、負荷への給電の遮断制御を行った給電制御装置から、遮断制御を行ったことを示す遮断情報を復帰情報提供装置は受信部にて受信する。そして、遮断情報を受信した復帰情報提供装置は、受信した識別情報に対応し、記憶部にて記憶されている復帰情報を、読み出し部にて読み出す。更に、復帰情報提供装置は、読み出し部にて読み出された復帰情報を、遮断情報を送信した給電制御装置へ送信部にて送信する。
本発明によれば、復帰情報提供装置と通信を行うことによって、給電制御装置を搭載する車両にて制御条件を変更することなく、外部から取得した制御条件に基づき、給電の復帰制御を行うことができる。
本実施の形態に係る給電制御システムの全体的な構成である。 給電制御装置の一構成例を示したブロック図である。 情報提供装置の構成例を示したブロック図である。 電流値情報テーブルの具体例を示す説明図である。 故障履歴情報テーブルの具体例を示す説明図である。 復帰情報テーブルの具体例を示す説明図である。 復帰回数テーブルの具体例を示す説明図である。 本実施の形態に係る給電制御システムの処理手順を示したフローチャートである。 本実施の形態に係る給電制御システムの処理手順を示したフローチャートである。 本実施の形態に係る給電制御システムの処理手順を示したフローチャートである。 本変形例における、情報提供装置の記憶部内に記憶されている復帰情報テーブルの具体例を示す説明図である。 本変形例の給電制御システムにおける、給電制御装置の復帰制御の処理手順を示したフローチャートである。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
図1は、本実施の形態に係る給電制御システムの全体的な構成である。給電制御システムは、複数の車両2、2・・・に搭載された給電制御装置1と、復帰情報提供装置に相当する情報提供装置5とを備える。給電制御装置1は、車両2の電源61及び負荷62間に介装され、負荷62への給電の遮断制御又は遮断状態からの復帰制御を行う。また、給電制御装置1は、無線基地局3、3・・・のいずれかとネットワーク4を介して情報提供装置5と通信を行う。情報提供装置5は、電源61及び負荷62間に起こった故障の履歴を記憶している。そして、情報提供装置5は給電制御装置1の要求に従い、給電の復帰に必要な情報を給電制御装置1へ送信する。
図2は、給電制御装置1の一構成例を示したブロック図である。給電制御装置1はマイコン11を備える。マイコン11は、マイコン11の各構成部の動作を制御する制御部11a、例えば一又は複数のCPU(Central Processing Unit)、マルチコアCPU等を備える。制御部11aには、バスを介して、ROM11b、RAM11c、無線通信I/F11d、CAN(Controller Area Network)通信I/F11e、計時部11f及びI/F部11gが接続されている。
ROM11bは、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)等の不揮発性メモリであり、給電制御装置1を識別する識別情報として装置IDを記憶する。また、給電制御装置1に関係する関係情報として車両2に関係する情報を識別する車両ID及び負荷62に関係する情報を識別する負荷IDを記憶する。ここで、車両2に関係する情報とは車種、年式等であり、負荷62に関係する情報とはランプ、モータ等の負荷62の種別や負荷62の搭載日等である。また、装置IDは給電制御装置1の製造番号、マイコン11の物理アドレス等である。
ここで、給電制御装置1を識別する識別情報を装置IDとしたが、その記載に限定されない。例えば、給電制御装置1に関係する複数の関係情報の組合せにより、給電制御装置1を識別する構成としてもよい。
また、ROM11bは、本実施の形態に係る電流値検出処理、温度算出処理、及び給電制御処理を行うためのコンピュータプログラムを記憶している。
RAM11cは、DRAM(Dynamic RAM)、SRAM(Static RAM)等のメモリであり、制御部11aの検索処理を実行する際にROM11bから読み出されたコンピュータプログラム並びに制御部11aの電流値検出処理、温度算出処理、及び給電制御処理によって生ずる各種データを一時記憶する。
無線通信I/F11dは、給電制御装置1内の無線通信装置14と、通信線7を介して接続されており、装置ID、車両ID、負荷IDを無線通信装置14へ送信する。また、無線通信I/F11dは、電源61及び負荷62間に接続された電線64に流れる電流値のデータを無線通信装置14へ伝送する。
無線通信装置14は、図示しない送信部及び受信部を備える。送信部は、無線基地局3、3・・・のいずれか及びネットワーク4を介し、無線通信I/F11dから伝送された情報を情報提供装置5へ送信する。受信部は、電力供給の遮断状態から復帰をするために必要な復帰情報を情報提供装置5から受信し、無線通信I/F11dへ伝送する。ここで、無線通信装置14及び無線基地局3間の通信は、携帯電話網や無線LAN等により無線通信を行う。また、ネットワーク4は、デジタル回線網や光ファイバ網等の有線ネットワークである。
なお、本実施の形態では無線通信装置14を給電制御装置1内に設けたが、CAN通信I/F11eに接続した無線通信装置14を、給電制御装置1外に設けてもよい。また、ECU間の通信を中継する中継機内に設けてもよい。
CAN通信I/F11eは、車両2に搭載されたボディECU8と、通信線7を介して接続されており、CANプロトコルに従ってボディECU8とデータの送受信を行う。
計時部11fは現在の時点、例えば現在の時刻を計時し、制御部11aの要求に応じ、計時結果を制御部11aに与える。
I/F部11gには温度検出部12及びIPD(Intelligent Power Device)13が接続されている。温度検出部12は、例えばサーミスタを備え、気温によって変化するサーミスタの電気抵抗を検出することによって、給電制御装置1の周囲の温度を検出する。
IPD13は電源61及び負荷62の間に介装されたリレー(遮断スイッチ)13aを備える。リレー13aは例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、パワーMOSFET等で構成される半導体リレーであり、リレー13aの一端はスイッチ63を介して電源61の正極に接続され、他端は負荷62に接続されている。リレー13aは、I/F部11gを介して制御部11aから与えられる制御信号に従って開閉する。また、IPD13は電線64を流れる電流値を検出する電流検出部13bを備える。
電流検出部13bは、リレー13aのドレイン及びソース間の電圧降下を監視して電流値を求める。また、センシング用のFET(Field Effect Transistor)をリレー13aに並列に配置し、そのFETに流れる電流を監視する方法や、負荷62に直列に介装された抵抗の両端電圧を監視して電流換算を行う方法等により、電流値を求める構成にしてもよい。
なお、リレー13aは機械式リレーで構成してもよい。この場合、電流検出部13bはホール素子センサにより構成し、電線64に流れる電流によって発生した磁界をホール素子によって測定し、電流値として出力するものであってもよい。
ボディECU8は、ボディ系の車載機器を制御する制御装置であり、車両2に搭載されたヘッドライト、ターンハザード、ワイパー、ドアロック機構等の車載機器を制御する。即ち、ボディECU8は、ユーザの操作を受け付けて、ヘッドライト及びターンハザードの点灯及び消灯、ワイパーのオンオフ又は間欠動作等を制御し、更にドアロック機構の施錠/解錠を制御するものである。
なお、本実施の形態の給電制御装置1は、ボディECU8に接続されているが、他のECU、例えばエンジン機能を制御するエンジンECUやABS(Antilock brake system)を制御するABS制御ECU等に接続されていてもよい。
図3は、情報提供装置5の構成例を示したブロック図である。情報提供装置5は、情報提供装置5内の各構成部を制御し、復帰情報の読み出し等の情報処理を行う制御部51、例えば一又は複数のCPU、マルチコアCPU等を備える。制御部51には、バスを介して、ROM52、RAM53、通信部54、計時部55、記憶部56が接続されている。
ROM52は、EEPROM等の不揮発性メモリであり、本実施の形態に係る復帰情報や復帰制御を行う回数の復帰回数等の検索、給電制御装置1に復帰情報を送信、及び電流値を電流値情報に変換するために必要な情報の保持及び提供を行うためのコンピュータプログラムを記憶している。
RAM53は、DRAM、SRAM等のメモリであり、制御部51の検索処理を実行する際にROM52から読み出されたコンピュータプログラム及び制御部51の検索処理によって生ずる各種データを一時記憶する。
通信部54は、図示しない送信部及び受信部により構成されている。送信部は、ネットワーク4及び無線基地局3、3・・・のいずれかを介し、制御部51によって読み出された復帰情報を給電制御装置1へ送信する。受信部は、給電制御装置1から送られた装置ID、車両ID、負荷ID、及び電流値を受信し、バスを介して接続された制御部51及び記憶部56に受信した情報を伝送する。
計時部55は現在の時点、例えば現在の時刻を計時し、制御部51の要求に応じ計時結果を制御部51に与える。
記憶部56は、ハードディスクやフラッシュメモリ等の不揮発性メモリであり、車両2に搭載する給電制御装置1の復帰情報を読み出すために必要な情報が記憶されている。具体的には、電流値記憶部に相当する電流値情報テーブル56a、故障情報記憶部に相当する故障履歴情報テーブル56b、復帰情報テーブル56c、復帰回数記憶部に相当する復帰回数テーブル56dが記憶されている。上記テーブルは関係データベースとして構成されている。
図4は、電流値情報テーブル56aの具体例を示す説明図である。電流値情報テーブル56aには、装置ID毎に、電線64の電流値が記憶されている。また、記憶されている電流値は、装置ID毎に時系列に蓄積されており、例えば、電流値の数値データを記憶した一列の表データで構成されている。電流値情報テーブル56aの電流値の列には、表データが保存されているファイルへのリンクが保存されている。
図5は、故障履歴情報テーブル56bの具体例を示す説明図である。故障履歴情報テーブル56bには、給電制御装置1から送信された装置ID、車両ID、及び負荷ID毎に、故障の種類を識別する故障ID、及び修繕日時が記憶されている。給電制御装置1が遮断制御を行った原因となる故障が判明し、修繕された情報が記憶されている。
図6は、復帰情報テーブル56cの具体例を示す説明図である。復帰情報テーブル56cには、復帰ID毎に、復帰制御の有無を示す復帰指示、及び復帰制御開始の待機時間を示す復帰開始待機時間が記憶されている。復帰指示は、値が0のとき復帰制御を行わず、値が1のとき復帰制御を行うことを示す。復帰開始待機時間は、給電制御装置1が復帰情報を受信後、所定時間経過後に復帰制御を行うための待機時間である。復帰情報テーブル56c内の復帰指示及び復帰開始待機時間を含む復帰情報は、給電制御装置1から情報提供装置5に送信された車両ID及び負荷IDにより制御部51により読み出され、情報提供装置5は、読み出された復帰情報を給電制御装置1に送信する。
なお、本実施の形態では、復帰指示の値が0のとき復帰制御を行わず、1のとき復帰制御を行う構成を示したが、復帰指示の値が1のとき復帰制御を行わず、0のとき復帰制御を行う構成にしてもよい。また、復帰指示の値は、復帰制御を行うか否かを識別できればよく、0及び1以外の値に基づき復帰指示の値を構成してもよい。
図7は、復帰回数テーブル56dの具体例を示す説明図である。復帰回数テーブル56dには、復帰ID毎に、復帰回数が記憶されている。上述の給電制御装置1に対応する復帰情報が読み出された際、復帰情報における復帰IDに対応する復帰回数を、副復帰回数記憶部を備えるRAM53に記憶する。ここで、復帰回数は給電制御装置1が遮断状態から復帰制御を行う回数の上限値である。具体的には、給電制御装置1の制御部11aが復帰制御に失敗した場合であっても、復帰回数−1回を上限に復帰制御を再試行することができる。従って、復帰制御を何度行ったとしても遮断状態の解消が不能な場合、復帰回数を設けることで不要な復帰制御の再試行を避けることができる。
なお、本実施の形態では、検索結果である復帰情報の復帰IDに対応する復帰回数をRAM53に記憶する構成を示したが、ROM52に記憶する構成としてもよい。
また、記憶部56には、図示しない車両情報テーブル、負荷情報テーブル、故障情報テーブル、故障ID−復帰ID対応情報テーブルも記憶されている。車両情報テーブルには、車両ID毎に、例えば車種及び年式の情報が記憶されている。負荷情報テーブルには、負荷ID毎に、例えばモータやランプ等の負荷種別の情報が記憶されている。故障情報テーブルには、故障ID毎に、給電制御装置1が、給電を遮断した時の電源61、負荷62又は電線64の故障情報が記憶されている。故障情報は、例えば、過電流や電線ショート等である。故障ID−復帰ID対応情報テーブルは、故障IDと復帰IDの対応表であり、後述の復帰情報を検索する際に必要となるテーブルである。
なお、車両情報テーブル内の情報は、車両2の重量や車体の大きさ等の情報でもよく、車両2に関係する情報であればよい。負荷情報テーブル及び故障情報テーブルも同様に、負荷62の情報及び故障情報は上述の記載に限定されない。
図8〜10は、本実施の形態に係る給電制御システムの処理手順を示したフローチャートである。図8は、給電制御装置1の遮断制御に係る給電制御システムの処理手順を示したフローチャートである。マイコン11の制御部11aの判定部は、計時部11fを用いて、電線64の温度を算出すべき所定のサンプリングタイミングにあるか否かを判定する(ステップS11)。制御部11aは、例えば、所定時間毎に電線64の電流値を情報提供装置5へ送信及び算出部により温度算出処理を実行するように構成されており、所定時間が経過する都度、電線64の電流値の送信及び温度を算出すべき所定のサンプリングタイミングであると判定する。所定時間は例えば1秒である。
電線64の温度を算出すべきサンプリングタイミングで無いと判定した場合(ステップS11:NO)、制御部11aは、再度ステップS11の処理を実行し、所定のサンプリングタイミングになるまで待機する。電線64の温度を算出すべき所定のサンプリングタイミングであると判定した場合(ステップS11:YES)、制御部11aは、電流検出部13bにて電流値を検出する(ステップS12)。具体的には、IPD13から電流値を取得する。
ステップS12で検出した電流値及び装置IDは、無線通信I/F11dを通じ無線通信装置14により情報提供装置5へ送信される(ステップS13)。
情報提供装置5は、ステップS13で送信された電流値及び装置IDを受信し(ステップS21)、装置ID毎に電流値を記憶部56の電流値情報テーブル56aに記憶する(ステップS22)。
一方、ステップS13を終えた給電制御装置1の制御部11aの温度算出部は、ステップS12で検出した電流値に基づいて、電線64の温度上昇値を算出する(ステップS14)。例えば、電線64の温度上昇値は下記式(1)〜(4)を用いて算出される。
ΔTw(n)=Qw(n)/Cwth…(1)
Q(w)=Qw(n−1)+(Pwin−Pwout)×Δt…(2)
Pwin=rw×I(n)2 …(3)
Pwout=Qw(n−1)/(Cwth×Rwth)…(4)
但し、
ΔTw:温度上昇値
Qw(n):n回目サンプリング時の電線64の熱量
(周囲温度にある電線64の熱量を0とする)
Δt:サンプリング時間
Cwth:電線64の熱容量[J/℃]
rw:電線64の電気抵抗
I:電線64を流れる電流
Rwth:電線64の熱抵抗[℃/W]
なお、一つ前のサンプリングタイミングにおける熱量Qw(n−1)は、サンプリングタイミングにおける温度上昇値ΔTw(n−1)を用いて、下記式(5)で表される。
Qw(n−1)=ΔTw(n−1)×Cwth…(5)
また、初回のサンプリングタイミングにおいては、一つ前のサンプリングタイミングにおける熱量Qw(0)は0である。
次いで算出部は、ステップS14で算出した温度上昇値、周囲温度等に基づいて電線64の温度を算出する(ステップS15)。電線64の温度は、例えば下記式(6)を用いて算出される。周囲温度は、温度検出部12によって検出される温度である。
T=Ta+ΔTw…(6)
但し、
Ta:周囲温度
そして、制御部11aはリレー13aが給電の遮断状態にあるか否かを、制御部11aの判定部にて判定する(ステップS16)。制御部11aがリレー13aの開閉制御を行っているため、リレー13aの状態は判定部を通じ制御部11aによって把握されている。遮断状態に無いと判定した場合(ステップS16:NO)、制御部11aの温度判定部は、算出部により算出した電線64の温度が所定温度以上であるか否かを判定する(ステップS17)。温度判定部により電線64の温度が所定温度以下であると判定された場合(ステップS17:NO)、判定部は、電流検出部13bが検出した電線64に流れる電流が所定の電流値以上であるか否かを判定する(ステップS18)。そして、判定部が電線64に流れる電流が所定値以下であると判定した場合は(ステップS18:NO)、制御部11aは処理をステップS11へ戻す。
一方、温度判定部により電線64の温度が所定温度以上であると判定された場合(ステップS17:YES)、又は判定部により電線64に流れる電流が所定値以上であると判定された場合(ステップS18:YES)、制御部11aはリレー13aを開状態にすることで、電線64を通じた負荷62への給電の遮断制御を行い(ステップS19)、遮断状態に移行した情報を示す遮断情報である、給電制御装置1を識別する装置ID並びに給電制御装置1に関係する情報である車両ID及び負荷IDを、無線通信I/F11dを通じ無線通信装置14にて情報提供装置5へ送信し(ステップS20)、制御部11aは処理をステップS11へ戻す。
なお、本実施の形態では、遮断状態に移行したことを示す遮断情報を装置ID、車両ID、及び負荷IDとしたが、別途遮断状態に移行したことを示す情報を送信してもよい。また、送信される遮断情報は、装置IDを始めとする識別情報及び車両ID、負荷IDを始めとする関係情報が概念的に含まれていればよく、構造体や同一ファイル等による実質的な包含関係を示さない。
ステップS20において、給電制御装置1から送信された装置ID、車両ID、及び負荷IDを情報提供装置5は受信する(ステップS23)。
図9は、本実施の形態に係る給電制御システムにおける、情報提供装置5の処理手順の一部を示したフローチャートである。情報提供装置5の制御部51は、ステップS23で受信した車両ID及び負荷IDが故障履歴情報テーブル56bに存在するか否かを検索する(ステップS31)。具体的には関係データベースの検索クエリをSQLにより作成し、検索を行う。そして、制御部51による検索により、ステップS23で受信した車両ID及び負荷IDが故障履歴情報テーブル56b内に存在した場合(ステップS31:YES)、受信した車両ID及び負荷IDと同一の車両ID及び負荷IDを持つ装置IDが検索される。
なお、ステップS31における検索処理は第1検索部により行われる。
次いで、制御部51より、電流値情報テーブル56aが参照され、ステップS23で受信した装置IDに対応する電流値の時系列情報I1(t)及び第1検索部により検索された装置IDの夫々に対応する電流値の時系列情報I2(t)を比較する。そして、時系列情報I2(t)がI1(t)に類似するか否かを判定する(ステップS32)。電流値の時系列情報とは、時系列に並べた情報であり、例えば時間軸及び電流値の軸が直交する空間に電流値を配置し、配置された電流値を結んだ波形、ベクトル系列等である。また、時系列情報を比較する方法は、動的時間伸縮法(Dynamic Time Warping: DTW)のように、上述の波形で表された時系列情報について、時間軸方向に伸縮することによって比較する方法や、ベクトル系列で表された時系列情報の特徴量を算出し、比較する方法等がある。
なお、ステップS32における電流値の時系列情報の比較処理は第2検索部により行われる。
制御部51はステップS23で受信した車両ID及び負荷IDが故障履歴情報テーブル56b内に存在しない場合(ステップS31:NO)、又はステップS23で受信した装置IDに対応する時系列情報I1(t)に類似する時系列情報I2(t)が存在しなかった場合(ステップS32:NO)、図6中の復帰情報テーブル56cの復帰ID1の復帰情報を、ステップS23において受信した装置IDを持つ給電制御装置1へ送信する(ステップS41)。なお、ステップS41において送信される図6中の復帰情報テーブル56cに記憶されている復帰ID1の情報は、復帰制御を行わないことを示す情報であったが、その記載に限定されず、復帰制御を1回又は複数回行うように構成してもよい。
一方、制御部51は時系列情報I1(t)に類似する時系列情報I2(t)が存在した場合(ステップS32:YES)、第2検索部は類似するI2(t)に対応する装置IDを電流値情報テーブル56aから検索する。次いで、制御部51により、第2検索部にて検索した装置IDから故障IDを検索する。その際、制御部51は、故障履歴情報テーブル56bを参照する。また、制御部51は、検索した故障IDに対応する復帰IDを、故障ID−復帰ID対応情報テーブルを参照し、対応する復帰IDを検索する(ステップS33)。そして制御部51は、復帰情報テーブル56c内の復帰IDに対応する復帰情報を検索し、読み出す。ステップS23で受信した識別情報に基づいて、通信部54にて給電制御装置1へ、読み出された復帰情報を送信する(ステップS34)。その際、ステップS34における復帰情報の送信された日時を計時部55が計時し、計時された日時をRAM53に記憶する。
なお、上述の第2検索部にて検索した装置IDから故障IDの検索処理は第4検索部が行う。また、ステップS33における復帰IDの検索処理及び上述の復帰IDから復帰情報の検索処理は第5検索部が行う。
ステップS34における復帰情報の送信後、制御部51の復帰回数読み出し部は復帰情報に対応する復帰回数を、復帰回数テーブル56dから読み出す。次いで、読み出された復帰回数を、RAM53に記憶する(ステップS35)。その際RAM53には、装置ID、復帰ID、及び復帰回数の組として記憶される。そして、RAM53からステップS34における復帰情報の送信された日時を抽出し、抽出した日時からRAM53内の組の情報が記憶されている期間を計時部55により計時する。そして、計時部55の計時によりRAM53内の組の記憶時間が所定時間以上経過しているか否かを判定する(ステップS36)。所定時間が経過している場合(ステップS36:YES)、RAM53内の組の情報を削除する(ステップS42)。一方、所定の時間が経過していない場合(ステップS36:NO)、後述の給電制御装置1が復帰制御を失敗した場合における、所定の情報の再送を待つ。
後述の、ステップS34にて送信した復帰制御に基づく復帰制御に給電制御装置1が失敗した場合、給電制御装置1は装置IDを再送する。情報提供装置5が装置IDを受信したとき、RAM53内に同一の装置IDが存在するか否かを判定する(ステップS37)。同一の装置IDの情報が存在しなかった場合(ステップS37:NO)、制御部51はステップS36に処理を戻す。
制御部51は受信した装置IDと同一の装置IDがRAM53内に存在すると判定した場合(ステップS37:YES)、RAM53内の復帰回数が0か否かを判定する(ステップS38)。復帰回数が0の場合(ステップS38:YES)、制御部51はRAM53内の組の情報を削除する(ステップS42)。
なお、ステップS37における判定処理は制御部51の復帰回数検索部により復帰回数が検索できたか否かにより判定する。
RAM53内の復帰回数が0でないと制御部51が判定した場合(ステップS38:NO)、ステップS35にて記憶したRAM53内の組の内、復帰IDに係る復帰情報を装置IDが同一の給電制御装置1へ再送し(ステップS39)、RAM53内の組の復帰回数を復帰回数−1に更新する(ステップS40)。なお、本実施の形態ではRAM53内の復帰回数をカウントダウンする構成により、RAM53に記憶されている復帰回数の更新及び計数部による更新回数の計数を同時に行っているが、この構成に限定されない。例えば、上限の復帰回数を閾値として設け、制御部51の計数部により復帰回数をカウントアップする構成にしてもよい。
図10は、本実施の形態に係る給電制御システムにおける、給電制御装置1の復帰制御の処理手順を示したフローチャートである。給電制御装置1の制御部11aの判定部は情報提供装置5から送信された復帰情報が受信済みか否かを判定する(ステップS51)。制御部11aがリレー13aの開閉制御により復帰制御を行うため、復帰情報が受信済みか否かの状態は判定部を通じ制御部11aによって把握されている。復帰情報の受信が済んでいない場合(ステップS51:NO)、制御部11aは復帰情報の受信を待つ。
判定部が復帰情報を受信したと判定した場合(ステップS51:YES)、復帰情報により、給電の遮断を継続するか否かを判定する(ステップS52)。次いで、復帰情報内の復帰制御開始の所定の待機時間を経過したか否かを判定する(ステップS53)。給電の遮断継続をすると判定した場合(ステップS52:YES)、制御部11aは、処理をステップS11へ戻す。所定の待機時間を経過しない場合は経過するまで処理を進めない(ステップS53:NO)。給電の遮断継続を行わず(ステップS52:NO)、所定の待機時間を経過したと判定した場合(ステップS53:YES)、制御部11aは給電の復帰制御を1回行う(ステップS54)。その後、制御部11aの復帰判定部により復帰が成功したか否かの判定を行い(ステップS55)、復帰が成功したと判定された場合(ステップS55:YES)、制御部11aは処理をステップS11へ戻す。復帰が失敗したと判定された場合(ステップS55:NO)、装置IDを情報提供装置5へ再送する(ステップS56)。
以上の処理手順を踏むことによって、遮断制御を行った給電制御装置1と同一の車両ID及び負荷IDを有し、かつ遮断制御に至るまでの電流値の時系列情報が類似する給電制御装置1の故障に基づく復帰情報を取得できる。そして、取得した復帰情報に基づき、復帰制御を行うことによって復帰制御の成功の可能性が高くなる。また、給電制御装置1は情報提供装置5から取得した制御条件により、復帰制御を行うことができる。また、復帰回数を情報提供装置5側で計数することができるので、給電制御装置1の処理負担を減らすことができる。
(変形例)
上述の実施の形態では、復帰回数は情報提供装置5にて更新するように構成してあったが、復帰回数は車両2内の給電制御装置1にて更新するように構成してもよい。図11は本変形例における、情報提供装置5の記憶部56内に記憶されている復帰情報テーブル56eの具体例を示す説明図である。復帰情報テーブル56eには、復帰ID毎に、復帰回数及び復帰開始待機時間が記憶されている。また、復帰回数テーブル56dは、本変形例では使用しない。その他の構成は、上記実施の形態の構成と同じくするため省略する。
また、情報提供装置5の処理手順は、図9に記載のステップS34、ステップS39、及びステップS41で送信する復帰情報が、図7に記載の復帰情報テーブル56c内の情報から復帰情報テーブル56e内の情報に変更した点と、図9中ステップS35からステップS40まで、及びステップS42の処理を行わない点以外は、上記実施の形態と相違点は無い。このため、本変形例では説明を省略する。
更に、給電制御装置1が給電を遮断する処理手順は、上述の実施の形態の処理手順と相違無いため省略する。以下、本変形例では、給電制御装置1が復帰情報を受信したときの処理手順について詳述する。
図12は、本変形例の給電制御システムにおける、給電制御装置1の復帰制御の処理手順を示したフローチャートである。給電制御装置1の制御部11aの判定部は、情報提供装置5から復帰情報が受信済みか否かを判定する(ステップS61)。制御部11aがリレー13aの開閉制御により復帰制御を行うため、復帰情報が受信済みか否かの状態は判定部を通じ制御部11aによって把握されている。復帰情報が受信済みではない場合(ステップS61:NO)、制御部11aは復帰情報の受信を待つ。
判定部により復帰情報が受信済みと判定された場合(ステップS61:YES)、RAM11cに復帰情報を記憶する。そして、受信した復帰情報の復帰回数が0か否かを判定し(ステップS62)、復帰情報内における復帰制御開始の所定の待機時間を経過したか否かを判定する(ステップS63)。復帰回数が0と判定した場合(ステップS62:YES)、制御部11aは、処理をステップS11へ戻す。所定の待機時間を経過しない場合は経過するまで制御部11aは処理を進めない(ステップS63:NO)。給電の復帰回数が0でなく(ステップS62:NO)、所定の待機時間を経過したと判定した場合(ステップS63:YES)、制御部11aは給電の復帰制御を1回行い(ステップS64)、判定部を通じ復帰が成功したか否かの判定を行う(ステップS65)。復帰が成功した場合(ステップS65:YES)、制御部11aは、処理をステップS11へ戻す。復帰が失敗したと判定したときは(ステップS65:NO)、RAM11c内の復帰回数を復帰回数−1に更新し(ステップS66)、ステップS62に処理を戻す。
以上の処理手順を踏むことによって、復帰回数を情報提供装置5で管理することなく、給電制御装置1は復帰制御を行うことができる。そのため、給電制御装置1及び情報提供装置5の通信を1回に抑えることができ、情報提供装置5の処理負担を軽減することができる。
なお、ステップS62で復帰回数が0か否かを判定したが、閾値を用い、制御部11aの計数部の計数により、復帰回数が閾値以上又は閾値以下で復帰制御を行わない構成としてもよい。また、ステップS66は復帰回数をカウントダウンする構成としているが、復帰回数をカウントアップする構成にしてもよい。
なお、本実施の形態では、複数の車両2、2・・・に搭載された給電制御装置1と、情報提供装置5とが通信を行う構成装置であったが、一の車両2に搭載された一の給電制御装置1と情報提供装置5とが通信を行う構成にしてもよい。この場合であっても、情報提供装置5から復帰情報を受信し、給電制御装置1は復帰制御を行うことができるので、車両2にて制御条件を変更するといった手間が生ずることはない。
なお、本実施の形態では、給電制御装置1に接続している負荷62は1箇所だけだったが、複数の負荷62が接続されている構成にしてもよい。その際、電流値情報テーブル56aは、装置ID及び負荷ID毎に電流値情報が記憶する構成にすればよい。また、図8のステップS13において、給電制御装置1が電流値を情報提供装置5へ送信するとき、同時に装置ID及び負荷IDを送信するようにすればよい。
なお、本実施の形態では、故障履歴情報テーブル56bにおいて、故障が判明している場合を想定したが、故障が判明していない場合を想定してもよい。その場合、故障履歴情報テーブル56bを装置ID、車両ID、及び負荷ID毎に復帰IDが記憶されている構成にすればよい。この構成により、給電制御装置1が給電の遮断制御を行ったとき、車両ID及び負荷IDが同一かつ電流値の時系列データが類似する給電制御装置1と同様の復帰制御を行うことができる。
従って、故障が判明していない場合でも、遮断制御を行うに当たって似た状況であった給電制御装置1と同じ復帰制御を行うため、復帰制御に成功する可能性が高くなる。
なお、本実施の形態では、電流値情報テーブル56aにより装置ID毎の電流値が記憶されている構成を示したが、情報提供装置5において、電流値が記憶されていなくともよい。その際、復帰情報は車両ID及び負荷ID毎に記憶されている構成とすることで、遮断制御を行った給電制御装置1に関係する車両ID及び負荷IDに基づく復帰情報を取得することができる。取得した復帰情報により給電制御装置1が復帰制御を行うことで、復帰制御に成功する可能性が高くなる。
また、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 給電制御装置
5 情報提供装置(復帰情報提供装置)
11a 制御部(判定部、復帰判定部、算出部、温度判定部)
11f 計時部
13b 電流検出部
14 無線通信装置(遮断情報送信部、復帰情報受信部)
51 制御部(第1検索部、第2検索部、第4検索部、第5検索部、復帰回数読み出し部、復帰回数検索部)
53 RAM(副復帰回数記憶部)
54 通信部(復帰情報送信部、遮断情報受信部)
55 計時部
56 記憶部(電流値記憶部、復帰回数記憶部)
61 電源
62 負荷
64 電線

Claims (14)

  1. 車載電源に電線を介して接続されている負荷への給電の遮断制御及び該給電を遮断した状態からの復帰制御を行う制御部を有する給電制御装置と、該給電制御装置に前記復帰制御の条件となる復帰情報を提供するための通信を行う復帰情報提供装置とを備える給電制御システムにおいて、
    前記給電制御装置は、
    前記電線に流れる電流値を反復的に検出する電流検出部と、
    該電流検出部により検出された電流値に基づき、前記制御部に遮断制御をさせるか否かを判定する判定部と、
    該判定部の判定により前記制御部が遮断制御を行った場合、該遮断制御を行ったことを示す遮断情報を前記復帰情報提供装置へ送信する遮断情報送信部とを備え、
    前記復帰情報提供装置は、
    前記遮断情報に対応付けて前記復帰情報を記憶する記憶部と、
    前記遮断情報送信部から送信された遮断情報を受信する遮断情報受信部と、
    該遮断情報受信部にて受信された遮断情報に対応する復帰情報を、前記記憶部から読み出す読み出し部と、
    該読み出し部から読み出された復帰情報を、前記給電制御装置へ送信する復帰情報送信部とを備え、
    更に、前記給電制御装置は、
    前記復帰情報提供装置から送信された復帰情報を受信する復帰情報受信部を備え、
    前記制御部は、前記復帰情報受信部にて受信した復帰情報に基づき、前記復帰制御を行うようにしてあること
    を特徴とする給電制御システム。
  2. 前記遮断情報は、前記遮断制御が行われた負荷に関係する負荷情報を含み、
    前記記憶部は、負荷に関係する情報に対応付けて前記復帰情報を記憶してあり、
    前記読み出し部は、前記遮断情報受信部にて受信された遮断情報内の負荷情報に対応する復帰情報を、前記記憶部から読み出すようにしてあること
    を特徴とする請求項1に記載の給電制御システム。
  3. 前記給電制御装置を複数備え、
    前記遮断情報は、前記給電制御装置を識別する識別情報、及び前記給電制御装置に関係する関係情報を含み、
    前記読み出し部は、前記遮断情報受信部にて受信された遮断情報内の関係情報に基づき、復帰情報を前記記憶部から読み出すようにしてあり、
    前記遮断情報送信部は、前記遮断情報受信部にて受信された遮断情報内の識別情報に基づき、前記読み出し部にて読み出した復帰情報を送信するようにしてあること
    を特徴とする請求項1に記載の給電制御システム。
  4. 前記記憶部は、前記復帰情報を給電制御装置に関係する情報に対応付けて記憶してあること
    を特徴とする請求項3に記載の給電制御システム。
  5. 前記給電制御装置は、
    前記電流検出部により検出された電流値及び前記識別情報を、前記復帰情報提供装置に送信する電流値送信部を備え、
    前記復帰情報提供装置は、
    前記電流値送信部により送信された電流値及び識別情報を受信する電流値受信部と、
    該電流値受信部により受信された電流値を、該電流値受信部により受信された識別情報に対応付けて記憶する電流値記憶部とを備え、
    前記記憶部は、遮断情報受信部により受信された遮断情報内の識別情報及び関係情報に対応付けて前記復帰情報を記憶してあり、
    更に、前記読み出し部は、
    遮断情報受信部により受信された遮断情報内の関係情報と同一の関係情報に対応する複数の識別情報を、前記記憶部から検索する第1検索部と、
    前記遮断情報受信部により受信された遮断情報内の識別情報に対応し、前記電流値記憶部に記憶されている電流値の時系列情報I1(t)及び前記第1検索部により検索された識別情報の夫々に対応し、前記電流値記憶部に記憶されている電流値の時系列情報I2(t)を比較し、前記I1(t)に類似するI2(t)に対応する識別情報を、前記電流値記憶部より検索する第2検索部と、
    該第2検索部より検索された識別情報に対応する復帰情報を、前記記憶部から検索する第3検索部とを備えること
    を特徴とする請求項3に記載の給電制御システム。
  6. 前記給電制御装置は、
    前記電流検出部により検出された電流値及び前記識別情報を、前記復帰情報提供装置に送信する電流値送信部を備え、
    前記復帰情報提供装置は、
    前記遮断制御の原因となった故障情報を、遮断情報受信部により受信された遮断情報内の関係情報及び識別情報に対応付けて記憶する故障情報記憶部と、
    前記電流値送信部により送信された電流値及び識別情報を受信する電流値受信部と、
    該電流値受信部により受信された電流値を、該電流値受信部により受信された識別情報に対応付けて記憶する電流値記憶部とを備え、
    前記記憶部は、
    前記復帰情報を前記故障情報に対応付けて記憶してあり、
    前記読み出し部は、
    遮断情報受信部により受信された遮断情報内の関係情報と同一の関係情報に対応する複数の識別情報を、前記故障情報記憶部から検索する第1検索部と、
    前記遮断情報受信部により受信された遮断情報内の識別情報に対応し、前記電流値記憶部に記憶されている電流値の時系列情報I1(t)及び前記第1検索部により検索された識別情報の夫々に対応し、前記電流値記憶部に記憶されている電流値の時系列情報I2(t)を比較し、前記I1(t)に類似するI2(t)に対応する識別情報を、前記電流値記憶部より検索する第2検索部と、
    該第2検索部より検索された識別情報に対応する故障情報を、前記故障情報記憶部より検索する第4検索部と、
    該第4検索部より検索された故障情報に対応する復帰情報を、前記記憶部から検索する第5検索部とを備えること
    を特徴とする請求項3に記載の給電制御システム。
  7. 前記関係情報は、前記給電制御装置を搭載した車両に関係する情報又は前記遮断制御が行われた負荷に関係する情報を含むこと
    を特徴とする請求項3乃至6のいずれかに記載の給電制御システム
  8. 前記復帰情報は、前記制御部に復帰制御を行わせる復帰回数又は前記給電制御装置が該復帰情報を受信後、前記制御部に復帰制御を開始させるまでの待機時間を含み、
    前記給電制御装置は、前記復帰回数を計数する計数部又は前記待機時間を計時する計時部を備えること
    を特徴とする請求項1乃至7のいずれか一つに記載の給電制御システム。
  9. 前記復帰情報提供装置は、
    前記制御部に復帰制御を行わせる復帰回数を前記復帰情報に対応付けて記憶する復帰回数記憶部と、
    前記読み出し部により復帰情報が読み出された場合、該復帰情報に対応する復帰回数を前記復帰回数記憶部から読み出す復帰回数読み出し部と、
    該復帰回数読み出し部にて読み出された復帰回数を、前記遮断情報受信部にて受信された遮断情報に対応付けて記憶する副復帰回数記憶部とを備え、
    前記給電制御装置は、
    前記制御部が行った復帰制御の成否を判定する復帰判定部を備え、
    前記遮断情報送信部は、該復帰判定部により復帰制御が否と判定された場合、前記遮断情報を再送信するようにしてあり、
    前記復帰情報送信部は、遮断情報受信部にて遮断情報が再受信された場合、前記読み出し部により読み出された復帰情報を再送信するようにしてあり、
    更に、前記副復帰回数記憶部は、前記遮断情報が再受信された場合、該遮断情報に対応する復帰回数を更新するようにしてあること
    を特徴とする請求項1乃至7のいずれか一つに記載の給電制御システム。
  10. 前記復帰情報提供装置は、
    前記副復帰回数記憶部にて記憶されている復帰回数の更新回数を計数する計数部と、
    計時部と、
    前記遮断情報受信部にて再受信された遮断情報に対応する復帰回数を、前記副復帰回数記憶部から検索する復帰回数検索部とを備え、
    前記副復帰回数記憶部は、前記計数部により計数された更新回数及び前記復帰回数が一致した場合並びに前記計時部の計時により前記復帰回数が所定時間更新されなかった場合、該復帰回数を削除するようにしてあり、
    前記復帰情報送信部は、前記復帰回数検索部にて復帰回数が抽出された場合、前記読み出し部により読み出された復帰情報を再送信するようにしてあること
    を特徴とする請求項9に記載の給電制御システム。
  11. 前記復帰情報は、前記制御部に復帰制御をさせるか否かを指示する情報又は前記給電制御装置が前記復帰情報を受信後、前記制御部に復帰制御を開始させるまでの待機時間を含み、
    前記給電制御装置は、該待機時間を計時する計時部を備えること
    を特徴とする請求項9又は10に記載の給電制御システム。
  12. 前記給電制御装置は、
    前記電流検出部にて検出された電流値に基づいて、前記負荷又は該負荷に接続される電線の温度を算出する算出部と、
    該算出部にて算出された温度が所定温度以上であるか否かを判定する温度判定部とを備え、
    前記制御部は、該温度判定部が所定の温度以上であると判定した場合、前記負荷への給電を遮断するようにしてあること
    を特徴とする請求項1乃至11のいずれか一つに記載の給電制御システム。
  13. 車載電源に電線を介して接続されている負荷への給電の遮断制御及び該給電を遮断した状態からの復帰制御を行う制御部を有する給電制御装置において、
    前記電線に流れる電流値を反復的に検出する電流検出部と、
    該電流検出部により検出された電流値に基づき、前記制御部に遮断制御をさせるか否かを判定する判定部と、
    該判定部の判定により前記制御部が遮断制御を行った場合、該遮断制御を行ったことを示す遮断情報を前記復帰情報提供装置へ送信する送信部と、
    前記復帰制御の条件となる復帰情報を受信する受信部とを備え、
    前記制御部は、
    前記受信部にて受信した復帰情報に基づき、前記復帰制御を行うようにしてあること
    を特徴とする給電制御装置。
  14. 負荷への給電の遮断制御及び該給電を遮断した状態からの復帰制御を行う給電制御装置に前記復帰制御の条件となる復帰情報を提供するための通信を行う復帰情報提供装置において、
    前記給電制御装置が遮断制御を行ったことを示す遮断情報と対応付けて前記復帰情報を記憶する記憶部と、
    前記遮断情報を受信する受信部と、
    該受信部にて受信された遮断情報に対応する復帰情報を、前記記憶部から読み出す読み出し部と、
    該読み出し部から読み出された復帰情報を、前記給電制御装置へ送信する送信部とを備えること
    を特徴とする復帰情報提供装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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