JP2014124620A - 加熱粉砕装置 - Google Patents

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【課題】セルロース糖化プロセスにおける加熱粉砕処理を効率よく行なう。
【解決手段】セルロース系の試料を粉砕する際に、加熱装置40のコイル44に流れる交流電流による誘導加熱によって粉砕容器26の内側層26aや複数の円板28を加熱する。これにより、抵抗加熱発熱体を発熱させて粉砕容器26の内側層26aや複数の円板28を加熱するものに比して加熱に必要なエネルギを小さくすることができ、粉砕容器26の外側に加熱用の熱媒体の流路を形成するものに比して振動の付与に必要なエネルギを小さくすることができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、バイオ燃料の原料となるセルロース系のバイオマスを粉砕するための粉砕装置に関する。
従来、この種の粉砕装置としては、円板リング形状の粉砕媒体を円筒形に形成された円筒粉砕容器に装入し、駆動用モータを駆動源として円筒粉砕容器を振動させて円板リング型粉砕媒体を円筒粉砕容器内で転動させることにより、被粉砕物を粉砕するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、2つの円筒粉砕容器を中間連結チューブを用いて上下に連結し、上側の円筒粉砕容器の端部に原料入口が設けられており、下側の円筒粉砕容器の端部に被粉砕物の原料出口が設けられている。
また、円筒容器に突起付リング型粉砕媒体を装入し、駆動用モータを駆動源として円筒容器を振動させて突起付リング型粉砕媒体を円筒容器内で転動させることにより、バイオマスを粉砕するものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。この装置では、円筒容器の外側に冷却用の冷却ジャケットが取り付けられており、冷却ジャケットに所定の温度と流量の冷却水を流してバイオマスが粉砕されるときに発生する熱で高温になるのを防止している。
特開2012−11331号公報 特開2012−11330号公報
近年、サトウキビやトウモロコシ等のバイオマスを原料としたバイオ燃料の生産は、原料が食料品であるため、その競業が問題とされている。このため、食料との競業のない木片や古着などのセルロース系のバイオマスを原料としてバイオ燃料を生産することが研究されている。
セルロースをグルコースまで分解するセルロース糖化プロセスにおいて、出願人は、粗粉砕したバイオマスを200℃程度で飽和蒸気圧未満の雰囲気で常圧近傍で数時間に亘って粉砕する加熱粉砕処理を行なうことによって可溶物とし、この可溶物の水溶液を酸触媒を用いてグルコースまで糖化する手法を考案した。この手法の詳細については、特願2011−144953や特願2011−261362に記載されている。
このセルロース糖化プロセスにより実際のプラントでバイオ燃料を製造する際、大きなエネルギを要する加熱粉砕処理をできるだけ低エネルギで行なうことは大きな課題となる。
本発明の加熱粉砕装置は、セルロース糖化プロセスにおける加熱粉砕処理を効率よく行なうことを主目的とする。
本発明の加熱粉砕装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の加熱粉砕装置は、
セルロース系の試料を加熱しながら粉砕する加熱粉砕装置であって、
粉砕容器と粉砕媒体とのうちの少なくとも一方が磁性体材料により形成されており、前記粉砕媒体を前記粉砕容器の内側に装入して構成された粉砕本体と、
前記粉砕容器の外側の少なくとも一部に取り付けられ、前記粉砕容器または前記粉砕媒体のうち磁性体材料により形成された少なくとも一方を誘導加熱により加熱するコイルを有する加熱手段と、
前記加熱手段が取り付けられた前記粉砕本体に振動を付与可能な振動付与手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の加熱粉砕装置では、加熱手段により粉砕容器と粉砕媒体とのうちの少なくとも一方を直接加熱することにより、電気抵抗により抵抗加熱発熱体(例えばニクロム線)を発熱させて粉砕容器や粉砕媒体を加熱するものに比して加熱に必要なエネルギを小さくすることができ、粉砕容器の外側に加熱用の熱媒体の流路を形成して熱媒体を流すことにより粉砕容器を加熱するものに比して振動の付与に必要なエネルギを小さくすることができる。この結果、加熱粉砕処理を効率よく行なうことができる。ここで、振動付与手段によって粉砕本体に付与される振動は、粉砕容器に装入された粉砕媒体が粉砕容器内で転動するのに必要な振動を意味している。この振動は、例えば、粉砕容器の内側が円筒形に形成されており、粉砕媒体が複数の円板または円環である場合、円板あるいは円環が粉砕容器の内周面に接触しながら回動する(自転しながら公転する)ために必要な振動である。こうした振動により、粉砕媒体が粉砕容器内で転動することにより試料が粉砕される。
こうした本発明の加熱粉砕装置において、前記加熱手段は、前記粉砕容器の下部にコイルが取り付けられている、ものとすることもできる。粉砕容器内の試料は、粉砕媒体により巻き上がるものの、多くは重力により下方に存在するから、粉砕ユニットの下部を加熱することにより、試料を加熱する際のエネルギ効率を高くすることができる。
また、本発明の加熱粉砕装置において、前記粉砕容器は、反磁性体で断熱性を有する材料により形成された被覆層が外側全体に形成されている、ものとすることもできる。こうすれば、試料を加熱する際のエネルギを更に小さくすることができる。
さらに、本発明の加熱粉砕装置において、前記粉砕容器と粉砕媒体は、共に磁性体材料により形成されている、ものとすることもできる。こうすれば、粉砕容器と粉砕媒体の双方を加熱することができる。
本発明の一実施例としての加熱粉砕装置20の構成の概略を示す構成図である。 セルロースをグルコースまで分解するセルロース糖化プロセスの一例を示す説明図である。 実施例のセルロース糖化プロセスの実施条件を示す説明図である。 粉砕本体22や加熱装置40の構成の概略を示す構成図である。 粉砕本体22や加熱装置40の構成の概略を示す構成図である。 振動付与装置50によって振動が付与されているときの粉砕本体22の様子を示す説明図である。 振動付与装置50によって振動が付与されているときの粉砕本体22の様子を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての加熱粉砕装置20の構成の概略を示す構成図であり、図2は、セルロースをグルコースまで分解するセルロース糖化プロセスの一例を示す説明図であり、図3は、実施例のセルロース糖化プロセスの実施条件を示す説明図である。以下、説明の都合上、まず、セルロース糖化プロセスについて説明し、その後、実施例の加熱粉砕装置20について説明する。
セルロース糖化プロセスでは、図2に示すように、セルロース((C6105n:nは10数〜)やでん粉,ヘミセルロース,ペクチンなどのセルロース系の試料を加熱しながら粉砕する加熱粉砕処理を行ない、粉砕後の試料を糖化させる糖化処理を行なって、グルコース(C6106)を生成する。
ここで、試料は、セルロース系の原料、例えば、草類(稲わらや麦わら,バガスなど),間伐材(竹や笹など),木材加工木屑(おがくずやチップ,端材など),木質系(街路樹剪定材や木質建築廃材,樹皮,流木など),セルロース製品(綿や紙,衣類など)などを粗粉砕して用いることができる。
加熱粉砕処理では、実施例の加熱粉砕装置20を用いて、図3に示すように、250℃程度までの飽和蒸気圧未満の雰囲気で常圧近傍で数時間に亘って試料を粉砕する。この処理により、セルロースを非晶質化および低分子化させて、水溶性のオリゴ糖((C6105n:nは数〜10数)などを生成する。
糖化処理では、加熱粉砕後の試料(オリゴ糖など)に水を加えて固液分離によって水溶液と残渣とに分離し、水溶液をカーボン固体酸や有機酸(例えば酢酸や蟻酸など)などの酸触媒を用いて150℃程度で数時間処理することによってグルコースまで糖化させる。
従来、セルロース糖化プロセスにおいて、100℃以上で臨界点以下の加圧熱水(飽和蒸気圧以上に加圧されて液体状態で存在するいわゆる亜臨界水)によってセルロースを水に可溶な低分子量多糖類とする水熱処理が考えられている(例えば、特開2010−166831号公報や特開2010−279255号公報参照)。しかしながら、こうした水熱処理では、セルロースの含水率が高いために、過分解が生じて、オリゴ糖以外の物質が生成されやすく、セルロースからグルコースへの転化率(グルコースの糖収率)の向上を図るのが難しいという課題がある。これに対して、実施例では、図3に示すように、飽和蒸気圧未満の雰囲気で加熱粉砕処理を行なうことにより、過分解が生じるのを抑制して、水溶性のオリゴ糖などをより十分に生成することができ、ひいては、セルロースからグルコースへの転化率(グルコースの糖収率)の向上を図ることができる。
次に、加熱粉砕処理で用いる実施例の加熱粉砕装置20について説明する。実施例の加熱粉砕装置20は、図1に示すように、粉砕容器26の内側に粉砕媒体としての複数の円板28を装入して構成された粉砕本体22と、粉砕本体22の外側に取り付けられてコイル44を有する加熱装置40と、加熱装置40が取り付けられた粉砕本体22に水平方向の振動を付与可能な振動付与装置50と、を備える。
粉砕本体22は、図1や図4,図5の構成図に示すように、内側および外側が円筒形に形成された粉砕容器26と、粉砕容器26の内側に挿入された複数の円板28と、を備える。ここで、粉砕容器26は、磁性体材料(例えば、鉄など)によって形成された内側層26aと、反磁性体で断熱性を有する材料(例えば、セラミックス(アルミナやジルコニアなど)など)によって内側層26a全体を覆うように形成された被覆層26bと、によって構成されている。また、複数の円板28は、磁性体材料(例えば、鉄など)によって、外周面に複数の突起が形成された歯車状に形成されている。この粉砕本体22では、振動付与装置50によって水平方向の振動が付与されると、図6や図7に示すように、複数の円板28が粉砕容器26の内周面に接触しながら回動する(自転しながら公転する)ことによって試料を粉砕する。なお、粉砕容器26内の試料は、複数の円板28によって巻き上がるものの、多くは重力によって下方に存在するから、複数の円板28によって粉砕容器26内の下方でより多く粉砕される。
加熱装置40は、図1や図4,図5の構成図に示すように、コイル44や交流電源,スイッチが直列接続された電気回路42と、コイル44が内蔵されて粉砕本体22の下半分程度の外側を覆うよう取り付けられる容器受け部46と、を備える。ここで、コイル44は、粉砕容器26の周方向に見たときに粉砕容器26の下半分の外周側を覆う(図4参照)と共に粉砕容器26(伝達軸56)の軸方向に見たときに粉砕容器26の外周側の全体を覆うよう配置されるものとした。また、容器受け部46は、反磁性体材料(例えば、セラミックス(アルミナやジルコニアなど)など)によって形成されている。この加熱装置40では、スイッチをオンとすると、コイル44に交流電流が流れ、磁性体材料によって形成された粉砕容器26の内側層26aや複数の円板28を誘導加熱によって加熱する。実施例では、粉砕容器26の内側層26aの内部や粉砕容器26内に温度センサを設けてその検出温度が設定温度(セルロースからグルコースへの転化率がより高くなるように実験や解析などによって設定された温度)となるようスイッチをオンオフ制御したり、粉砕容器26内の温度が設定温度となるよう加熱粉砕処理の開始からの経過時間に応じてスイッチをオンオフ制御したりするものとした。
振動付与装置50は、図1の構成図に示すように、駆動源としてのモータ51と、モータ51の出力軸にユニバーサルジョイント52を介して接続された伝達軸53と、伝達軸53に取り付けられた歯車54と噛合する歯車55が取り付けられた伝達軸56と、伝達軸56と粉砕本体22(粉砕容器26)とを接続する接続部57と、伝達軸56における粉砕本体22の軸方向(図1の左右方向)の両端部近傍に取り付けられた2つのアンバランスウェイト58と、図示しない基台と粉砕本体22とに介在して粉砕本体22を上下方向に支持する弾性体(コイルばねなど)59と、を備える。ここで、2つのアンバランスウェイト58は、その回転時に、遠心力の上下方向の力が打ち消されると共に遠心力の水平方向の力が合力として伝達軸56に作用するよう伝達軸56に取り付けられている。この振動付与装置50では、モータ51の駆動により、歯車54,55を介して伝達軸56に駆動力が伝達されると、アンバランスウェイト58の回転によって発生する加振力や弾性体59による弾性力によって伝達軸56および粉砕本体22を水平方向に振動させる。
こうして構成された実施例の加熱粉砕装置20では、セルロース系の試料を粉砕容器26の図示しない投入口から投入して、振動付与装置50のモータ51を駆動すると共に加熱装置40のコイル44に交流電流を流すと、コイル44に流れる交流電流による誘導加熱によって粉砕容器26(内側層26a)や複数の円板28を加熱しながら、粉砕容器26の水平方向の振動による複数の円板28の粉砕容器26内での回動によって試料を粉砕する。実施例では、上述したように、200℃程度までの飽和蒸気圧未満の雰囲気で常圧近傍で数時間に亘って試料を粉砕するものとした。このように誘導加熱によって粉砕容器26や複数の円板28を加熱することにより以下の効果を奏することができる。まず、粉砕容器26や複数の円板28を直接加熱することができるから、電気抵抗によって抵抗加熱発熱体(例えば、ニクロム線など)を発熱させて粉砕容器26や複数の円板28を加熱するものに比して、加熱に必要なエネルギを小さくすることができる。また、粉砕容器26の外側に加熱用の熱媒体の流路を形成する必要がないから、こうした流路を形成して熱媒体を流すことによって粉砕容器26を加熱するものに比して、振動体の軽量化を図ることができ、振動の付与に必要なエネルギを小さくすることができる。また、実施例では、加熱装置40のコイル44を粉砕容器26の周方向に見て粉砕容器26の下半分の外周側を覆うよう配置するから、試料の集まりやすい場所を重点的に加熱することができ、試料の加熱をより効率よく行なうことができる。さらに、実施例では、粉砕容器26の被覆層26bを断熱性を有する材料によって形成するから、放熱ロスを低減することができ、粉砕容器26や複数の円板28の加熱に必要なエネルギをより小さくすることができる。
以上説明した実施例の加熱粉砕装置20によれば、セルロース系の試料を粉砕する際に、加熱装置40のコイル44に流れる交流電流による誘導加熱によって粉砕容器26の内側層26aや複数の円板28を加熱するから、抵抗加熱発熱体を発熱させて粉砕容器26の内側層26aや複数の円板28を加熱するものに比して加熱に必要なエネルギを小さくすることができ、粉砕容器26の外側に加熱用の熱媒体の流路を形成するものに比して振動の付与に必要なエネルギを小さくすることができる。この結果、加熱粉砕処理を効率よく行なうことができる。
実施例の加熱粉砕装置20では、粉砕容器26の内側層26aと粉砕媒体としての複数の円板28とを共に磁性体材料によって形成するものとしたが、粉砕容器26の内側層26aは磁性体材料によって形成するが複数の円板28は反磁性体材料によって形成するものとしてもよいし、複数の円板28は磁性体材料によって形成するが粉砕容器26の内側層26aは反磁性体材料によって形成する(粉砕容器26全体を反磁性体材料によって形成する)ものとしてもよい。
実施例の加熱粉砕装置20では、粉砕容器26の被覆層26bは、反磁性体で断熱性を有する材料によって形成されるものとしたが、反磁性体で断熱性の低い材料によって形成されるものとしてもよい。
実施例の加熱粉砕装置20では、加熱装置40のコイル44に交流電流を流すことによって、反磁性体材料によって形成された容器受け部46と粉砕容器26の被覆層26bとを介して、磁性体材料によって形成された粉砕容器26の内側層26aや複数の円板28を誘導加熱により加熱するものとしたが、誘導加熱を用いるには、コイル44と粉砕容器26の内側層26aや複数の円板28とに反磁性体の部分が介在すればよいから、被覆層26bと磁器受け部46とのうち一方を有しないものとしてもよい。即ち、粉砕容器26を内側層26aだけで構成すると共にコイル44を内蔵した容器受け部46を粉砕容器26の外側に取り付けるものとしたり、内側層26aと被覆層26bとによって構成した粉砕容器26の外側にコイル44を直接取り付けるものとしたりしてもよいのである。また、粉砕容器26の被覆層26bは、粉砕容器26の内側層26a全体を覆うよう形成されるものに限定されるものだけでなく、一部だけ、例えば、コイル44に対応する部分だけを覆うよう形成されるものとしてもよい。
実施例の加熱粉砕装置20では、加熱装置40のコイル44は、図4に示したように、粉砕容器26の周方向に見たときに、粉砕容器26の下半分の外周側を覆うよう配置されるものとしたが、粉砕容器26の外周側全体を覆うよう配置するものとしてもよいし、下半分より狭い下部領域だけを覆うよう配置するものとしてもよい。また、実施例の加熱粉砕装置20では、コイル44は、図5に示したように、粉砕容器26(伝達軸56)の軸方向に見たときに、粉砕容器26の外周側の全体を覆うよう配置するものとしたが、一部だけを覆うよう配置するものとしてもよい。さらに、コイル44は、粉砕容器26の外周側に加えて、粉砕容器26の軸方向の端部(端面)側の一部または全部も覆うよう配置するものとしてもよい。
実施例の加熱粉砕装置20では、粉砕媒体として、外周面に複数の突起が形成された歯車状の複数の円板を用いるものとしたが、外周面に突起が形成されていない(滑らかな)複数の円板を用いるものとしてもよい。また、複数の円板に代えて、複数の円環(リング)や複数のボールや1以上のロッドなどを用いるものとしてもよい。
実施例の加熱粉砕装置20では、振動付与装置70は、モータ51からの駆動力によってアンバランスウェイト58が回転して粉砕本体22に振動を付与する構成としたが、油圧や空気圧などを用いて粉砕本体22に振動を付与する構成としてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、粉砕容器26の内側に複数の円板28を装入して構成された粉砕本体22が「粉砕本体」に相当し、コイル44を有する加熱装置40が「加熱手段」に相当し、振動付与装置50が「振動付与手段」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、加熱粉砕装置の製造産業などに利用可能である。
20 加熱粉砕装置、22 粉砕本体、26 粉砕容器、26a 内側層、26b 被覆層、28 円板、40 加熱装置、42 電気回路、44 コイル、46 容器受け部、50 振動付与装置、51 モータ、52 ユニバーサルジョイント、53,56 伝達軸、54,55 歯車、57 接続部、58 アンバランスウェイト、59 弾性体。

Claims (4)

  1. セルロース系の試料を加熱しながら粉砕する加熱粉砕装置であって、
    粉砕容器と粉砕媒体とのうちの少なくとも一方が磁性体材料により形成されており、前記粉砕媒体を前記粉砕容器の内側に装入して構成された粉砕本体と、
    前記粉砕容器の外側の少なくとも一部に取り付けられ、前記粉砕容器または前記粉砕媒体のうち磁性体材料により形成された少なくとも一方を誘導加熱により加熱するコイルを有する加熱手段と、
    前記加熱手段が取り付けられた前記粉砕本体に振動を付与可能な振動付与手段と、
    を備える加熱粉砕装置。
  2. 請求項1記載の加熱粉砕装置であって、
    前記加熱手段は、前記粉砕容器の下部にコイルが取り付けられている、
    加熱粉砕装置。
  3. 請求項1または2記載の加熱粉砕装置であって、
    前記粉砕容器は、反磁性体で断熱性を有する材料により形成された被覆層が外側全体に形成されている、
    加熱粉砕装置。
  4. 請求項1ないし3のうちのいずれか1つの請求項に記載の加熱粉砕装置であって、
    前記粉砕容器は、内側が円筒形に形成されており、
    前記粉砕媒体は、複数の円板または円環である、
    加熱粉砕装置。
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