JP2014124366A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示演出装置の表示が一時的に消えてしまうようなトラブルの発生を未然に防ぐことで、遊技機の品質向上を図る。
【解決手段】遊技の進行に応じた演出に係る制御を行う演出制御手段と、演出として所定の装飾演出を行う装飾演出装置(可動役物装置、電飾基板、スピ−カ)と、演出として所定の表示演出を行う表示演出装置(演出表示装置)と、外部電源と接続され、少なくとも演出制御手段、装飾演出装置および表示演出装置に対して電力を供給する電力供給手段と、表示演出装置への電力供給状況を監視する監視手段と、この電力供給状況が所定の電力低下状況になると、電力低下情報を出力する電力低下情報出力手段を備える。演出制御手段は、電力低下情報を入力すると、装飾演出の演出パターンを装飾演出装置の消費電力が少なくなる省電力パターンとする。
【選択図】図16

Description

本発明は、遊技機に関し、いわゆるセブン機、羽根物、権利物又はアレンジボール等の弾球式の遊技機や、スロットマシン(若しくはパチスロ)と称される回胴式の遊技機に対して適用することができる。
弾球式の遊技機(パチンコ機)や回胴式の遊技機(パチスロ機)は、通常、所定の抽選実行条件の成立に基づいて、遊技者にとって有利な特別遊技(大当り遊技やボーナス遊技など)を行うか否かを決定するための抽選を行う。そして、その抽選の結果を、表示演出装置によって所定の演出(表示演出)を経て表示することが行われている。
この種の遊技機の中には、上述した表示装置の周辺部や、表示演出装置の前面に配置される枠体等に、可動役物、電飾装置(ランプ、LED)、音声発生装置(スピーカ)等の装飾演出装置を配置するとともに、これらの装飾演出装置を動作させることによって、抽選の結果を示す際の演出等の興趣向上を図ること等が行われている(特許文献1を参照)。
特開2012−205743号公報
ところが、現在の遊技機は、可動役物による可動演出や音声発生装置(スピーカ)による音演出や電飾装置(ランプ、LED)による電飾演出が派手になり、その分、消費電力が多くなりつつある。このため、複数の演出要素(表示演出装置、可動役物、電飾装置、音声発生装置など)が同時期に作動すると、これらの演出要素に供給される電力量が不足して、各演出要素の駆動制御を行う制御部で電断が発生してしまう虞がある。そして、遊技者にとって最も目につきやすい表示演出装置の表示が、供給される電力量の低下によって一時的に消えてしまうようなトラブルの発生が生ずると、遊技者やパチンコホールの関係者の当該遊技機に対する信頼低下を招き易くなる。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、表示演出装置の表示が一時的に消えてしまうようなトラブルの発生を未然に防ぐことで、遊技機の品質向上を図ることである。
本発明の遊技機は、
遊技の進行に応じた演出に係る制御を行う演出制御手段と、
前記演出として所定の装飾演出を行う装飾演出装置と、
前記演出として所定の表示演出を行う表示演出装置と、
外部電源と接続され、少なくとも前記演出制御手段、前記装飾演出装置および前記表示演出装置に対して電力を供給する電力供給手段と、
前記表示演出装置への電力供給状況を監視する監視手段と、
前記電力供給状況が所定の電力低下状況になると、電力低下情報を前記演出制手段に対して出力する電力低下情報出力手段と、
を備え、
前記演出制御手段は、前記電力低下情報を入力すると、前記装飾演出の演出パターンを前記装飾演出装置の消費電力が少なくなる省電力パターンとすることを特徴とする。
本発明では、表示演出装置への電力供給状況を監視手段が監視し、この電力供給状況が所定の電力低下状況となると、それ以降に行う装飾演出(例えば、可動役物による可動演出、電飾装置による電飾演出、音声発生装置による音演出など)の演出パターンを節電対応のパターン(省電力パターン)に設定する。すなわち、演出表示装置への電力供給状況が所定の電力低下状況となった際に、他の演出装置(可動役物、電飾装置、音声発生装置などの装飾演出装置)の駆動パターンを省電力パターンとし、表示演出装置へ供給される電力量を確保する。
よって、本発明によると、表示演出装置への電力供給状況が電力低下状況となっても、遊技者にとって最も目につきやすい表示演出装置の表示が停止することを未然に防ぐことができるため、遊技者やパチンコホールの関係者の当該遊技機に対する信頼度を高めることができる。つまり、表示演出装置への電力供給状況が電力低下状況となっても、この表示演出装置による表示が一時的に消えてしまうようなトラブルの発生を未然に防ぐことできるため、遊技機の品質向上を図ることができる。
また、本発明の遊技機では、
前記演出制御手段は、前記装飾演出装置に係る制御を行う第1演出制御手段と、前記表示演出装置に係る制御を行う第2演出制御手段と、により構成され、
前記電力低下情報出力手段は、前記第2演出制御手段に設けられるとともに、前記監視手段によって監視される前記電力供給状況が前記電力低下状況になると、前記電力低下情報を前記第1演出制御手段に対して出力し、
前記第1演出制御手段が前記電力低下情報を入力すると、前記装飾演出の演出パターンを前記省電力パターンとする
こととしてもよい。
この場合、演出制御を複数の制御手段(第1演出制御手段および第2演出制御手段)で分担して行う構成を採用することを活かして、表示演出装置の駆動停止の防止策を図ることを意図している。つまり、第2演出制御手段に、監視手段を設けたり電力低下情報出力手段の機能を担わせたりする等の簡易な改変を行うことで、表示演出装置の駆動停止の防止策を図ることができる。
更に、本発明の遊技機では、
前記表示演出装置への電力の供給は前記第2演出制御手段を経由して行われるように構成され、
前記監視手段は、前記第2演出制御手段に供給される電力量に基づき前記表示演出装置への電力供給状況を監視し、
前記第2演出制御手段に供給される電力量が所定の基準量を下回ると、前記表示演出装置への電力供給状況が前記電力低下状況となって、前記電力低下情報出力手段が前記電力低下情報を前記第1演出制御手段に対して出力する
こととしてもよい。
この場合、表示演出装置への電力の供給は、第2演出制御手段を経由して行われるように構成され、監視手段は、第2演出制御手段に供給される電力量(電力供給状況)に基づき表示演出装置への電力供給状況を監視する。そして、第2演出制御手段への電力供給状況が電力低下状況となると、電力低下情報出力手段が電力低下情報を第1演出制御手段に対して出力する。
つまり、監視手段は、第2演出制御手段に供給される電力を監視することを通じて、表示演出装置に供給される電力を間接的に監視する構成を採用する。このように、第2演出制御手段を活用して表示演出装置への電力供給状況を監視することで、表示演出装置への電力供給状況を直接的に監視することが必要とされないため、表示演出装置の駆動停止防止策を効率良く、しかも確実に図ることができる。
なお、本明細書において、「前」および「表」は、「遊技機を基準とする前方(つまり、遊技者に近接する方向)」を示し、「後」および「裏」は、遊技機を基準とする後方(つまり、遊技者から離間する方向)」を示す。また、「左」とは、遊技者から見て「左」であることを示し、「右」とは「遊技者から見て右」であることを示す。更に、本体枠、前面枠、上皿部材、下皿部材等のように、「扉の如く、開閉可能な部材(以下、「扉型部材」という。)」において、「左」、「右」、「前」、「後」等は、これらの扉型部材が使用状態にある場合、つまり、閉鎖された状態にある場合を基準としたものである。
また、本明細書において、遊技盤面に設けられた各種入賞口に遊技球が入る(受け入れられる)ことを、「入賞」若しくは「入球」と表記することがある。このうち、「入賞」とは、賞球の払い出しの前提となる入賞口に遊技球が入球することを示すもので、入賞口に遊技球が入る(受け入れられる)ことを示す点では、「入球」と実質的に同義である。更に、後述する大入賞装置や第2始動入賞装置のように、入賞不能(若しくは、入賞困難)な状態と入賞可能(若しくは、入賞容易)な状態とに変化可能な入賞装置において、入賞不能(若しくは、入賞困難)な状態を第1状態と称し、入賞可能(若しくは、入賞容易)な状態を第2状態と称することがある。
以上記述したように本発明によると、表示演出装置の表示が一時的に消えてしまうようなトラブルの発生を未然に防ぐことで、遊技機の品質向上を図ることができる。
本発明の各実施例に係る遊技機を示す斜視図である。 前面枠(基体部)に装着された電飾基板を説明するための正面図である。 本発明の各実施例に係る遊技機の遊技盤を示す正面図である。 各実施例に係る遊技機の演出表示装置の表示画面を概略的に示す正面図である。 メイン役物装置を示す正面図である。 (a)及び(b)は可変式の始動入賞装置を示す概略的に示す正面図である。 (a)は各実施例に係る遊技機の下部表示装置を概略的に示す正面図であり、(b)は各実施例に係る遊技機の下部表示装置で実行される特別図柄の変動表示態様を示す説明図であり、(c)は疑似図柄(停止図柄)の内容を説明するための説明図である。 本発明の各実施例に係る電子制御装置を示すブロック図である。 本発明の各実施例に係る電子制御装置を示すブロック図である。 本発明の各実施例に係る電子制御装置を示すブロック図である。 供給電力検出回路を示す説明図(回路図)である。 電力供給状況等を説明するための説明図である。 入力電圧と、第1閾値電圧と、第2閾値電圧と、信号(監視信号)の関係等を説明するための説明図である。 (a)は演出パターン記憶手段を説明するための説明図であり、(b)は各実施例に係る遊技機において主制御部からコマンドが出力される様子を概念的に示した説明図である。 (a)〜(c)は図柄変動演出(表示演出)を説明するための説明図である。 通常電力パターンと、第1省電力パターンと、第2省電力パターンを説明するための説明図である。 通常電力パターンを説明するための説明図である。 第1省電力パターンを説明するための説明図である。 第2省電力パターンを説明するための説明図である。 各実施例に係る遊技機の遊技制御処理を示すフロー図である。 各実施例に係る遊技機の特別図柄遊技処理を示すフロー図である。る。 各実施例に係る遊技機の特別図柄遊技処理を示すフロー図である。る。 各実施例に係る遊技機の特別図柄遊技処理を示すフロー図である。る。 各実施例に係る遊技機の図柄変動開始処理を示すフロー図である。 実施例1および実施例2に係る遊技機の演出制御処理を説明するためのフロー図である。 実施例1および実施例2に係る遊技機の図柄変動演出処理を示すフロー図である。 実施例1の演出パターン設定処理を示すフロー図である。 供給電力監視処理を示すフロー図である。 変形例1の演出パターン設定処理を示すフロー図である。 実施例2の演出パターン設定処理を示すフロー図である。 サンプリング期間等を説明するための説明図である。 実施例3に係る遊技機の演出制御処理を説明するためのフロー図である。 実施例3の電力供給状況記憶処理を説明するためのフロー図である。 実施例3に係る遊技機の図柄変動演出処理を示すフロー図である。 実施例3に係る演出パターンテーブルを示す説明図である。 変形例2の電力供給状況記憶処理を説明するためのフロー図である。
以下、発明を実施するための形態を示す実施例について図面に基づいて説明する。以下に示す各実施例では、本発明を「セブン機」と称する遊技機(パチンコ機)1に適用した各具体例について説明する。
(1)機械的な構造
a.遊技機の全体構造
先ず、この遊技機1の全体構造について、図1を参照して説明する。この遊技機1は、外枠2と、この外枠2に装着された遊技機本体Hとを備えている。この外枠2は、略矩形状の枠状体によって構成される外枠本体2Aと、外枠本体2Aの前面下部を覆う前板部2Bとを備えている。
遊技機本体Hは、外枠2の左端側上下のヒンジH1、H2を用いて、外枠2の左端側に回動自在に組み付けてられている。この遊技機本体Hは、遊技機1のうち外枠2を除く部分であって、本体枠3と、前面枠4と、前面枠4に一体化された皿部材(上皿部材5および下皿部材6)5Aと、遊技盤10(図3を参照)と、裏機構盤102等を主要部としている。
本体枠3は、外枠2に嵌めこまれ、外枠2に対して開閉可能に軸支されている。この本体枠3は、全体がプラスチック製であり、遊技盤10を保持可能な枠状体によって構成されている。この本体枠3が遊技盤10(図3を参照)を保持したとき、「遊技盤10の盤面(表面)に構成される遊技領域11」が、本体枠3の前方から視認可能とされる。
前面枠4は、本体枠3の前面側に配置され、本体枠3の左端に開閉可能に支持されている。この前面枠4は、前後に貫通する状態に設けられた視認窓41aを具備する枠本体41と、視認窓41aに填め込まれたガラス板43とを備えている。そして、遊技盤10に形成された遊技領域11(正面視で略円形の遊技領域11)が前面枠4を閉じたときにその背後に位置する状態とされるため、この遊技領域11は視認窓41a(ガラス板43)を介して前面枠4の前方から視認可能とされる。
また、本遊技機1では、「上皿部材5および下皿部材6を一体化した皿部材5A」が前面枠4に一体化され、本体枠3に対して前面枠4と一体で開閉可能とされている。但し、皿部材5Aを、本体枠3における前面枠4の装着部位よりも下方に装着し、前面枠4とは別に開閉可能としてもよい。また、上皿部材5および下皿部材6を別体に設け、本体枠3における前面枠4の装着部位よりも下方に配置し、上方に配置される上皿部材5を前面枠4とは別に開閉可能とし、下方に配置される下皿部材6を開閉不可能としてもよい。
図1に示すように、枠本体41は、基体部41Aと、基体部41Aの前面部から前方に向かって膨出するカバー体41Bと備える。また、基体部41Aは、図2に示すように、前面枠4と同様な外縁形状(正面から観察した外縁形状)を備える枠状体を用いて構成され、基体部41Aの前面部及び後面部を貫通する貫通孔41Dを内側に備える。なお、貫通孔41Dは視認窓41aの後端側の部分を構成する。
図2に示すように、基体部41Aの前面部には、複数個の電飾基板75A〜75H、76A〜76Hが貫通孔41Dの周囲を取り囲む状態で装着されている。また、電飾基板75A〜75H、76A〜76Hには、各々複数のLED77が搭載されている。これらの電飾基板75A〜75H、76A〜76Hを覆うカバー体41Bは、樹脂を用いて構成される一体成形品であって有色透明の略容器形状となっており、電飾基板75A〜75H、76A〜76Hに搭載されたLEDによって発せられる光(LED光)を拡散するレンズを構成している。
更に、図1および図2に示すように、基体部41Aの上端側の左右には、スピーカSP1、SP2が装着され、前板部2Bの左右両端にも、スピーカSP3、SP4が内蔵されている。そして、本遊技機1においては、これらのスピーカSP1〜SP4を用いて、遊技状態に応じた効果音や、その他の音(音声)を発生させる。また、図1に示すように、前面枠4の前面部において、上皿部材5の配置位置を構成する箇所には、遊技機1から排出される遊技球を受け入れるための受入口5bを備えている。更に、上皿部材5の裏側には、球貸表示基板410(図8参照)および演出ボタン基板228(図8参照)が設けられ、上皿部材5の上面部には「演出ボタンSW」が配置されている。
図1に示すように、上皿部材5の下方の部位には下皿部材6が設けられ、この下皿部材6の略中央には、その略容器形状とされる内部に上皿部材5から排出される遊技球を受け入れるための受入口6aを備えている。また、下皿部材6の右端側には発射ハンドル9が設けられている。そして、本体枠3の前面部裏側(本体枠3の内部)であって、遊技盤10よりも下方の左端側に位置する部位には、発射装置ユニット90(図3を参照)が配設されており、この発射装置ユニット90に発射ハンドル9が接続されている。ここで、発射装置ユニット90は球送り装置(図示を省略)から送り出される遊技球を略鉛直上方に発射して、遊技領域11に到達させるためのものである。なお、発射ハンドル9には、遊技者が触れていることを検知するタッチスイッチ(タッチセンサ)9aが装着されており、その近傍には、遊技球の発射を一時的に停止するための発射停止スイッチ9bが装着されている。
b.遊技盤10の構成
次に、遊技盤10の構成について図3を用いて説明する。この遊技盤10は正面視で略矩形状の合板を用いて構成される遊技盤本体10Aと、この遊技盤本体10Aに装着される各種の盤部品(外側レール12、内側レール13、メイン役物装置20等)が装着されている。尚、この遊技盤本体10Aの前面部には、セル画が印刷されたシート状物が貼着されているが図示を省略する。
遊技盤本体10Aは、正面視で略円形とされる領域形成部10Bと、領域形成部10Bの周囲に位置する領域外部10Cとを備える。また、遊技盤本体10Aの前面部には、ともに帯状の金属板を用いて構成される外側レール12と、内側レール13とが配設されている。そして、領域形成部10Bの前面部(遊技盤面)は、この外側レール12及び内側レール13が形成する略円形の周壁によって略包囲されつつ、遊技領域11を構成している。
内側レール13は略U字形状に配置されつつ、左端部が遊技盤本体10Aは左上部に配設されるとともに、その左側方に位置する「外側レール12の左上部」との間に「遊技球が通過可能な隙間」を設け、球進入口11Sを形成している。また、外側レール12の左端部は、発射装置ユニット90の球出口96jの斜め左上に近接配置されている。また、内側レール13の外側面部には、補助レール13Bの上端部が一体化されている。そして、「補助レール13Bと、これに略平行な外側レール12の部分の間に形成される通路」と、その上方の「外側レール12と内側レール13とに挟まれつつ球進入口11Sに至る通路」とが連続して誘導経路Yを構成している。この誘導経路Yは、その下端部が「発射装置ユニット90の球出口96j」と連通するとともに、下端部から左上がり傾斜状に「内側レール13の外側(左側方)」を上昇した後、内側レール13の外側を時計回転方向に通過して球進入口11Sに到達している。
領域形成部10B(遊技盤10において遊技領域11内に位置する部位)には、メイン役物装置20と、普通図柄作動ゲート(普通図柄作動口)16と、第1始動入賞装置17aと、第2始動入賞装置17bと、大入賞装置31と、下部表示装置60と、2個の一般入賞装置40、41と、多数の障害釘(図示を省略)と、風車19等が配設されている。
メイン役物装置20は遊技領域11内の略中央部に配置されているとともに、図3および図5を用いて示されるように、取付部材(化粧板)21と、演出表示装置27と、第1可動役物装置71と、第2可動役物装置72と、第3可動役物装置73と、第4可動役物装置74とを備えている。このうち、取付部材21は、領域形成部10Bの前面部に装着される板状体によって構成され、この取付部材(化粧板)21には正面視で略矩形状の表示窓21eが設けられている。
取付部材21の下縁部には、ステージ部21pが前方に突出する状態に装着され、取付部材21の周縁部のうちのその他の部位には装飾部材21Aが、前方に突出する状態に装着されている。この装飾部材21Aは、取付部材21の上縁部から突出する庇部21Hと、取付部材21の左縁部から突出する左側装飾部21Lと、取付部材21の右縁部から突出する右装飾部21Rとを備えている。
左側装飾部21Lの内部に遊技球の通路(所謂「ワープ通路」)21wが形成されている。つまり、左側装飾部21Lの左側面部において、この通路21wの進入口(図示を省略)が、左斜め上方に向かって開口し、遊技領域11を流下する遊技球を、この進入口で受け入れ、ステージ部21p上(メイン役物装置20の内部)に進入させる。また、ステージ部21pは、その上面部によって遊技球の転動面を構成する。この転動面は、左右の端部から中央部に向かって下る傾斜面として構成されているが、転動面の中央部では上方に向かって僅かに隆起する隆起部とされている。
本遊技機1においては、遊技領域11を流下し、通路21wを通じて転動面の左端部に到達した遊技球は、転動面上を右方向に転動し、更に、左方向に転動する。そして、遊技球の勢いが衰えたところで、この遊技球はメイン役物装置20外に排出されるが、転動面の中央部から排出される遊技球の多くは、一定の確率で第1始動入賞装置17aに入賞する(後述する。)。尚、遊技領域11を流下して第1始動入賞装置17aに入賞する遊技球の中には、メイン役物装置20に進入せずに第1始動入賞装置17aに入賞するものと、メイン役物装置20に進入し、ステージ部21p上を転動した後に第1始動入賞装置17aに入賞するものがある。
演出表示装置27は「表示演出装置」の一具体例を構成するものであり、液晶表示装置を用いて構成され、下部表示装置60における特別図柄の変動表示および停止表示に合わせて図柄変動演出を実行する。本実施例では、下部表示装置60(第1特別図柄表示部62a、第2特別図柄表示部62b)が、特別図柄(本図柄)を用いて図柄変動遊技を行い、演出表示装置27が、疑似図柄を用いて図柄変動演出を行う。ここで、図柄変動演出は、図柄変動遊技の結果を遊技者に示すために、図柄変動遊技の進行(特別図柄の変動表示,停止表示)に合わせて行う表示演出等である。なお、以下の説明において、第1特別図柄表示部62aに表示される特別図柄(本図柄)を「第1特別図柄」と称し、第2特別図柄表示部62bに表示される特別図柄(本図柄)を「第2特別図柄」と称する。第1特別図柄および第2特別図柄の詳細に関して後述する。
演出表示装置27の表示画面27aは、図4に示すように、その全体、若しくは、一部を用いて種々の図柄を遊技者が視認可能となるように表示可能である。つまり、表示画面27aの略全体が表示領域となり、この表示領域に背景を示す図柄(以下、背景図柄という。)や背景色(青、赤等の画面の地色)等を表示した状態とされる。そして、この背景図柄や背景色の前面に重ね合わせた状態で3つ(3桁)の疑似図柄を表示する疑似図柄表示領域27bが、表示画面27a上に設けられる。この疑似図柄表示領域27bでは、疑似図柄が横方向に3つ並んで表示され、それら「疑似図柄」を用いた演出表示と停止表示等がなされる。また、背景図柄としてキャラクタを示す図柄(以下、キャラクタ図柄という。)を表示したり、実写映像(図示を省略)を表示したりすることがある。そして、これら「疑似図柄」や「背景図柄」や「キャラクタ図柄」により「表示演出」が実現される。なお、疑似図柄表示領域27bにおいて「疑似図柄」を変動表示しているときには、疑似図柄表示領域27bを透かした状態で、背景図柄や背景色が視認可能となる。
図4に示すように、表示画面27aのうち、左縁部寄りの上方側の位置には第1保留表示領域(D1、D2、D3、D4)が設けられ、右縁部寄りの上方側の位置には第2保留表示領域(E1、E2、E3、E4)が設けられる。そして、第1保留表示領域(D1〜D4)に、第1始動入賞装置17aへの入賞に起因して生ずる「第1特別図柄」に関する保留数(以下、「第1保留数」という。)を「4個」を上限個数として表示し、第2保留表示領域(E1〜E4)に、第2始動入賞装置17bへの入賞に起因して生ずる「第2特別図柄」に関する保留数(以下、「第2保留数」という。)を「4個」を上限個数として表示する。なお、以下の説明において、第1始動入賞装置17aに遊技球が入賞することと、第2始動入賞装置17bに遊技球が入賞することを「始動入賞」と称することがある。
何れの保留表示領域(D1〜D4、E1〜E4)も、下方から上方に向かって4個の表示部(D1〜D4、E1〜E4)を並べた構成を備え、始動入賞装置17a、17bに入賞したが、未だ、未消化の遊技球の数(即ち、保留数)を、使用中(点灯表示中)の表示部D1〜D4、E1〜E4の数によって表示するとともに、未消化の遊技球が消化される毎に使用中の表示部D1〜D4、E1〜E4の数を減少させることによって、「未消化の遊技球」の数(保留数)を順次、デクリメントして表示する。なお、各特別図柄に関する「未消化の遊技球(保留球)」とは、始動入賞装置17a、17bに入賞したが、対応する特別図柄表示部62a、62bにおいて当該入賞に伴う図柄変動遊技がなされていない遊技球を指す。
ここで、本実施例では、図柄変動遊技の進行に伴う図柄変動演出を実現する「演出装置(演出要素)」として、図柄変動遊技の進行に伴う表示演出を実現する演出表示装置27(表示演出装置)の他に、図柄変動遊技の進行に伴う音声演出を実現する音声発生装置(スピーカSP1〜SP4)、図柄変動遊技の進行に伴う発光演出を実現する電飾装置(電飾基板75A〜75H、76A〜76H)、図柄変動遊技の進行に伴う可動演出を実現する可動役物装置71〜74等を備える。また、音声発生装置(スピーカSP1〜SP4)と、電飾装置(電飾基板75A〜75H、76A〜76H)と、可動役物装置71〜74は、装飾演出装置の具体例を構成する。なお、図柄変動演出を実現する「演出装置」は、複数の演出装置が複合したものであってもよい。例えば、電飾装置を備える可動演出装置(可動役物)が可動しつつ発光を行う態様や、音声発生装置を備える可動演出装置(可動役物)が可動しつつ効果音を発生する態様等を例示できる。
図5に示すように、第1可動役物装置71は、遊技盤本体10Aの後方に配置される左扉部材71Lおよび右扉部材71Rと、左扉部材71Lおよび右扉部材71Rを左右方向に移動可能な状態に支持するガイド部材(図示を省略)と、左扉部材71Lの駆動源を構成する左モータM1(図9を参照)と、右扉部材71Rの駆動源を構成する右モータM2(図9を参照)とを備える。なお、左モータM1と左扉部材71Lとの間には、左モータM1によって生ずる回転力を左右方向への駆動力に変換して左扉部材71Lに伝達する伝達機構(例えば、ラックとピニオンを備える伝達機構)が配設され、右モータM2と右扉部材71Rとの間には、右モータM2によって生ずる回転力を左右方向への駆動力に変換して右扉部材71Rに伝達する伝達機構(例えば、ラックとピニオンを備える伝達機構)が配設されている。なお、左モータM1および右モータM2は装飾駆動基板226を介してサブ制御基板220(図9を参照)に接続され、その回転動作(回動動作)と停止動作は、サブ制御基板220から出力される制御信号に基づいて制御される。
この第1可動役物装置71は停止状態にあるとき、図5の実線に示すように、左扉部材71Lの右端側と右扉部材71Rの左端側が、それぞれ表示窓21eを通じて前方から視認可能となる個所に位置した状態(以下、「第1状態」という。)となる。そして、図柄変動演出が開始されると、左モータM1および右モータM2を駆動させ、図5の一点鎖線に示すように、左扉部材71Lを右方向に動作させ、右扉部材71Rを左方向に動作させることで、左扉部材71Lおよび右扉部材71Rが互いの間隔を狭める状態(以下、「第2状態」という。)となる。この後、所定の待機時間の経過を待って、左扉部材71Lおよび右扉部材71Rの状態を「第1状態」に戻した後、所定の停止時間の経過を待って、左扉部材71Lおよび右扉部材71Rが「第2状態」とされる。なお、以下において、左扉部材71Lおよび右扉部材71Rの状態が「第1状態」から「第2状態」となり、所定の待機時間を経て「第1状態」に戻ることを「左扉部材71Lおよび右扉部材71Rが往復動作を行う」と称する。
第2可動役物装置72と第3可動役物装置73と第4可動役物装置74とは、図5に示すように、メイン役物装置20のうち表示画面27aの上方に並設されている。また、これらの可動役物装置72、73、74は、球体で構成される役物本体72a、73a、74aと、役物本体72a、73a、74aを貫通する状態に配置された軸体72b、73b、74bと、駆動手段(ステッピングモータ)72c、73c、74c(図9を参照)とを備える。また、各軸体72b、73b、74bの両端は、取付部材21に装着された支持部材(図示を省略)によって回転可能に支持されている。更に、各駆動手段(ステッピングモータ)72c、73c、74cが生ずる駆動力(回転駆動力)は、伝達手段(例えば、ギア)を介して対応する軸体72b、73b、74bに伝達される。なお、駆動手段(ステッピングモータ)72c、73c、74cの駆動は、後述するサブ制御部220A(サブ制御基板220)によって制御される。また、駆動手段として、モータ以外のアクチュエータ(例えば、ソレノイド等)を用いることもできる。
図3に示すように、第1始動入賞装置17aは非可変式の始動入賞装置であり、大きさが不変の開口部(遊技球受入口)を上方に開口させたポケット形状を備えている。そして、この開口部(遊技球受入口)は、ステージ部21p(転動面)の中央部の略鉛直下方に位置するため、ワープ通路21wに進入した後、ステージ部21p(転動面)を転動し、ステージ部21pの中央部の略鉛直下方に落下すると、その遊技球は第1始動入賞装置17aに入賞する確率(可能性)が高くなる。また、第1始動入賞装置17aの開口部(遊技球受入口)の大きさは、1球の遊技球の通過を許容する大きさとされ、その大きさが拡大されたり縮小されたりすることはない。なお、第1始動入賞装置17aの内部には遊技球の通過を検出する第1始動口入賞検出スイッチ17s(図8参照)が配設されている。
第2始動入賞装置17bは可変式(開閉式)の始動入賞装置であり、第1始動入賞装置17aの直下に配設されている。この第2始動入賞装置17bは、図6(a)に示すように、遊技盤本体10Aにビス止め固定される取付板17tと、取付板17tの前面部に装着されて第2始動入賞装置17bの入口側部分を構成する普通電動役物17dと、取付板17tの前面部に装着された障害部材17Kと、を備えている。なお、前述の第1始動入賞装置17aが、この障害部材17Kとして機能してもよい。
普通電動役物17dは、いわゆるチューリップ式で左右に配設された一対の可動翼片17e、17eと、一対の可動翼片17e、17eを作動させるための普通電動役物ソレノイド17c(図8参照)とを備えている。このうち、可動翼片17e、17eはそれぞれの下方側の支軸を中心に、上端側を相互に離間するように、左右に開放可能とされる。そして、両可動翼片17e、17eが立設状態となる閉鎖状態(第1状態)にあるときに、可動翼片17e、17eの上端部間の間隔が縮小される。また、普通電動役物ソレノイド17cを駆動して、両可動翼片17e、17eを、下端側の軸心に上端側を相互に離間するように傾動させると、可動翼片17e、17eの上端部間の間隔が拡大され、開放状態(第2状態)とされる。
障害部材17Kは、普通電動役物17dの鉛直上方に配設されている。また、第2始動入賞装置17bの内部には遊技球の通過を検出する第2始動口入賞検出スイッチ17t(図8参照)が配設されている。
図6(a)に示すように、第2始動入賞装置17bが閉鎖状態(第1状態)になると、一対の可動翼片17e、17eの上端部間には、1球の遊技球の通過を許容する空間部(間隔)K1が形成されるが、この空間部(間隔)K1の鉛直上方に障害部材17Kが配設されている。このため、閉鎖状態(第1状態)にある第2始動入賞装置17bに遊技球が入賞することは不可能されている。一方、図6(b)に示すように、第2始動入賞装置17bが開放状態(第2状態)になり、一対の可動翼片17e、17eが左右に開くと、可動翼片17e、17eの上端部間の空間部(間隔)K1(つまり、第2始動口の左右全幅)が、障害部材17Kの左右全幅よりも拡大される。このため、障害部材17Kの左右を通過した遊技球が、第2始動入賞装置17bへ入賞することが可能となる。
本遊技機1においては、第2始動入賞装置17bが開放状態(第2状態)となると、遊技領域11を流下する遊技球が第2始動入賞装置17bに入賞可能となる。そして、遊技機1の遊技モードが開放延長モード(後述する。)となり、第2始動入賞装置17bが開放状態となる時間が長くなると、遊技球が第2始動入賞装置17bに入賞する確率は第1始動入賞装置17aに入賞する確率に比べて遙かに高くなる。なお、本実施例では、開放延長モードにおける第2始動入賞装置17bの開放時間を「5秒」としており、非開放延長モード(通常開放モード)における第2始動入賞装置17bの開放時間を「0.2秒」としている。一方、前述のように、第2始動入賞装置17bが閉鎖状態(第1状態)になると、遊技球が第2始動入賞装置17bに入賞することが不可能であるため、遊技機1の遊技モードが開放延長モードでない場合、遊技球が第2始動入賞装置17bに入賞する確率は第1始動入賞装置17aに入賞する確率に比べて遙かに低くなる。
図3に示すように、第2始動入賞装置17bの下方には大入賞装置31が配設されている。この大入賞装置31は、遊技盤10の前面部10aに装着された取付板部31kを備える。この取付板部31kは、略中央部において正面形状が略帯状の開口部の表裏を貫通する状態に備え、この開口部によって大入賞口31aを構成している。そして、この大入賞口31aの後端部は「大入賞口入賞通路(図示を省略)」に連絡されている。なお、「大入賞口入賞通路」は大入賞口31aから入賞する遊技球を通過させるための通路であり、大入賞口31aに入賞した遊技球は大入賞口入賞通路を通過した後、本遊技機1の機外に排出される。
大入賞装置31は、この大入賞口31aを開放・閉鎖するための開閉板31bと、この開閉板31bを駆動するための大入賞口ソレノイド31c(図8参照)と、大入賞口入賞通路の経路途中若しくは経路端末部に設けられた大入賞口入賞検出スイッチ31s(図8参照)とを備えている。この大入賞装置31は、開閉板31bが起立姿勢となると、この開閉板31bが大入賞口31aを閉鎖して閉鎖状態(第1状態)とするため、大入賞装置31への遊技球の入賞が不可能となる。一方、開閉板31bが、その下端部を支点に前方に傾動して前傾姿勢となると、大入賞口31aが開放して開放状態(第2状態)とされるとともに、開閉板31bの後面部(背面部)が遊技領域11を流下し、大入賞装置31へ到達した遊技球を大入賞口31aに誘導する誘導部を構成する。
図3に示すように、下部表示装置60は大入賞装置31の左側方に配置されている。この下部表示装置60は、図7(a)に示すように、遊技盤本体10Aの前面部に取り付けられる取付板61を備えている。そして、この取付板61には、第1特別図柄表示部62aと、第2特別図柄表示部62bと、普通図柄表示部63と、普通図柄保留表示部65等が設けられている。なお、第1特別図柄表示部62aおよび第2特別図柄表示部62bは「特別図柄表示手段」の具体例を構成する。
図7(a)に示すように、第1特別図柄表示部62a、第2特別図柄表示部62bおよび普通図柄表示部63は、何れも「7セグメント表示体」を用いて構成されている。このうち、第1特別図柄表示部62aでは、第1始動口入賞検出スイッチ17sによって遊技球が検出されることに起因して実行される当否判定の結果を示す第1特別図柄(判定図柄)が、変動表示を経て停止表示する。また、第2特別図柄表示部62bでは、第2始動口入賞検出スイッチ17tによって遊技球が検出されることに起因して実行される当否判定の結果を示す第2特別図柄(判定図柄)が、変動表示を経て停止表示する。なお、第1特別図柄表示部62aおよび第2特別図柄表示部62bにおいて表示される図柄変動遊技の結果(当否判定の結果)と、演出表示装置27において表示される図柄変動演出表示の表示結果(当否判定の結果)は一致するものとされる。
普通図柄表示部63は、図7(a)に示すように「7セグメント表示体」によって構成され、何れかの普通図柄作動ゲート16を遊技球が通過することに起因して図柄変動開始条件が成立すると、普通図柄の変動表示を開始する。この普通図柄の変動表示は、普通図柄表示部63において「0」〜「9」までの算用数字をこの順で表示した後、再び、「0」〜「9」までの算用数字をこの順で表示することを繰り返す「循環表示」によって構成される。そして、普通図柄の変動表示の実行時間が経過すると、普通図柄が停止表示されて、その停止表示が一定時間実行される。このとき、停止表示された普通図柄が「奇数数字」である場合、その図柄が普通図柄の当り図柄に該当し、停止図柄が「偶数数字」である場合、その図柄が普通図柄の外れ図柄に該当する。この普通電動役物17dを開放状態とすべきか否かの抽選を行う抽選手段は、後述する主制御部200Aによって構成される。
普通図柄保留表示部65は、(a)2個のLEDを消灯させて「保留数」が「ゼロ」であることを示し、(b)1個のLEDを点灯させつつ1個のLEDを消灯させて「保留数」が「1」であることを示し、(c)2個のLEDを点灯させて「保留数」が「2」であることを示し、(d)1個のLEDを点滅させつつ1個LEDを点灯させて「保留数」が「3」であることを示し、(e)2個のLEDを点滅させて「保留数」が「4」であることを示す。
図3に戻り、2個の一般入賞装置40、41は、メイン役物装置20の左右に配置されている。そして、各一般入賞装置40、41の内部には、遊技球の入賞を検出するための一般入賞検出スイッチ40s、41s(図8参照)が配設されている。また、遊技盤10の下方にはアウト口18が設けられている。更に、アウト口18の下部にはバック球防止部材(図示を省略)が設けられている。そして、遊技領域11に到達せず戻ってきた遊技球が再び発射位置に戻ることを防止している。
(2)制御回路の構成
次に、図8〜図11を用いて本実施例の遊技機1の制御回路の構成について説明する。本遊技機1の制御回路は、主制御部200Aと、複数の副制御部(220A、222A、240A、260A)とを含んで構成されている。つまり、主制御基板200を用いて構成されるとともに遊技の基本的な進行や賞球に関わる当否についての制御を司る主制御部200Aと、複数の副制御部(220A、222A、240A、260A)とを備えている。
また、副制御部としては、(a)サブ制御基板220を用いて構成されるとともに、遊技上の演出の制御を司るサブ制御部220Aと、(b)演出表示制御基板222を用いて構成されるとともに、演出表示装置27の制御を司る演出表示制御部222Aと、(c)払出制御基板240を用いて構成されるとともに貸球や賞球を払い出す動作の制御を司る払出制御部240Aと、(d)発射制御基板260を用いて構成されるとともに遊技球の発射に関する制御を司る発射制御部260Aを備える。ここで、サブ制御基板220(サブ制御部220A)および演出表示制御基板222(演出表示制御部222A)によって演出制御手段が構成される。そして、サブ制御基板220(サブ制御部220A)によって装飾演出装置(電飾基板75A〜75H、76A〜76H、可動役物装置71〜74、スピーカSP1〜SP4)に係る制御を行う「第1演出制御手段」が構成され、演出表示制御基板222(演出表示制御部222A)によって、演出表示装置27(表示演出装置)に係る制御を行う「第2演出制御手段」が構成される。
これらの制御部(200A、220A、222A、240A、260A)を構成する制御基板(200、220、222、240、260)は、各種論理演算および算出演算を実行するCPUや、CPUで実行される各種プログラムやデータが記憶されているROM、プログラムの実行に際してCPUが一時的なデータを記憶するRAM、周辺機器とのデータのやり取りを行うための周辺機器インターフェース(PIO)、CPUが演算を行うためのクロックを出力する発振器、CPUの暴走を監視するウォッチドッグタイマなど、種々の周辺LSIがバスで相互に接続されて構成されている。尚、図8中の矢印の向きは、データあるいは信号を入出力する方向を表している。また、主制御基板200においては、搭載されたCPU201、RAM202、ROM203を図示し、サブ制御基板220においても、搭載されたCPU220a、RAM220b、ROM220cを図示し、その他の制御基板に搭載されているCPUや、RAM、ROMなどについては図示を省略している。
主制御部200Aは、普通図柄作動ゲート通過検出スイッチ16s、始動口入賞検出スイッチ17s、17t、一般入賞検出スイッチ40s、41s等から遊技球の検知信号を受け取って、遊技の基本的な進行や賞球に関わる当否を決定した後、サブ制御部220Aや、払出制御部240A、発射制御部260A等に向かって、後述する各種の信号(コマンド)を出力する。また、主制御部200Aは、普通電動役物ソレノイド17cや、大入賞口ソレノイド31c、下部表示装置60に信号を出力することにより、これらの動作を直接制御している。また、主制御部200A(主制御基板200)を構成するCPU201により決定された所定の信号(コマンド)は、サブ制御基板220や払出制御基板240に対してそれぞれ送信される。
サブ制御部220A(サブ制御基板220)は、主制御部200A(主制御基板200)からの各種信号(コマンド)を受け取ると、信号(コマンド)の内容を解析して、その結果に応じた遊技の演出を行う。つまり、サブ制御部220A(サブ制御基板220)は、主制御部200A(主制御基板200)からの制御信号に基づいて遊技の演出の制御を司るものである。このサブ制御部220A(サブ制御基板220)には、演出表示制御部222A(演出表示制御基板222)と、アンプ基板224と、装飾駆動基板226と、演出ボタン基板228と、にそれぞれ電気的に接続されている。また、サブ制御基板220は、CPU220aと、RAM220bと、ROM220cとを備えている。
サブ制御基板220のCPU220aは、主制御基板200からの制御信号を受けて演出表示制御基板222、アンプ基板224、装飾駆動基板226及び演出ボタン基板228などの各基板を制御する。また、ROM220bには、各基板の制御に必要なデータ(特に遊技の装飾に関する情報)が記憶されている。また、CPU220aは、主制御部200A(主制御基板200)から送出された表示制御コマンド(つまり、表示制御信号)を受信すると共に、ROM220bに記憶されたプログラムに従って解析する。そして、サブ制御部220A(サブ制御基板220)を構成するCPU220aは、このCPU220aにより決定された所定の表示制御コマンドや、主制御部200A(主制御基板200)から送信されたままの表示制御コマンドを演出表示制御部222A(演出表示制御基板222)に対して送信する。
演出表示制御基板222は、サブ制御基板220と双方向通信可能に接続されている。この演出表示制御基板222には、図10に示すように、CPU222aと、制御ROM222bと、制御RAM222cと、VDP(ビデオディスプレイプロセッサ)222dと、ワークRAM222eと、キャラクタROM222gと、ビデオRAM222hとが搭載されている。また、VDP222dには演出表示装置27が電気的に接続されている。更に、演出表示制御基板222には、演出表示装置27に供給される電力を監視するための供給電力監視回路80が搭載されているが、この供給電力監視回路80の詳細に関しては後述する。
CPU222aは、サブ制御基板220から送信された各種表示制御用の信号(コマンド)を受信すると共に制御ROM222bに記憶されたプログラムに従って受信した信号(コマンド)を解析する。そして、CPU222aはその解析結果をVDP222dに送信する。尚、制御ROM222bには遊技機1の遊技状態等に応じた各種の画像表示制御用のプログラムが記憶され、制御RAM222cには各種のデータを一時的に記憶する記憶領域や作業領域等が設けられている。また、表示用ROM222gには、演出表示装置27の表示画面27aに表示される各種演出図柄の表示に関するデータ(変動表示される疑似図柄のデータ等)が記憶されている。
VDP222dは、CPU222aによる上記「解析結果」に基づいて、表示用ROM222gに記憶されたデータを読み出し、この読み出したデータに基づいてワークRAM222eで画像データを生成し、ビデオRAM222hに一時的に記憶させる。この後、送信部222kから、ビデオRAM222hに記憶された画像データを信号(RGB画像信号)に載せて演出表示装置27に送信する。
アンプ基板224には、所定の効果音を出力するスピーカSP1〜SP4(図1を参照)が電気的に接続されている。また、装飾駆動基板226には、前面枠4や遊技盤10等に設けられる装飾用の各種LED(ランプ)を搭載した各種LED基板や装飾用(演出用)のアクチュエータが接続されている。また、この装飾駆動基板226は、サブ制御基板220からの信号を受けて遊技の装飾に関する制御を行う。
払出制御部240Aには、図8に示すように、中継端子板、発射制御部260A、下皿満タンスイッチ6s等が接続されている。また、払出制御部240Aには中継端子板を介して、遊技球払出装置(払出装置)109を構成する払出モータ109mと、前側払出スイッチ109aと、後側払出スイッチ109bとが接続されている。また、払出制御部240Aには、主制御部200Aが双方向通信可能な状態に接続されている。この払出制御部240Aは、所謂、貸球や賞球の払い出しに関する各種の制御を司っている。また、主制御部200Aが賞球の払出コマンドを出力すると、このコマンドを払出制御部240Aが受け取って、払出モータ109mに駆動信号を出力することによって賞球の払い出しが行われる。
次に、サブ制御部220A(サブ制御基板220)に対する信号或いはコマンドの入出力関係について説明する。前述のように、サブ制御部220A(サブ制御基板220)には、演出表示制御基板222と、アンプ基板224、装飾駆動基板226、演出ボタン基板228などの各種基板が接続されている。また、サブ制御部220Aは、前述のように、主制御部200Aから各種の演出用のコマンド(表示制御コマンドなど)を受け取ると、コマンドの内容を解釈して、(a)演出表示装置27での具体的な表示内容や、(b)スピーカSP1〜4で出力する効果音、更には、(c)各種LED基板等に搭載された各種LEDや、その他のランプ類の点灯若しくは点滅の具体的な態様を決定する。
次いで、演出表示装置27の駆動信号(各種の図柄制御コマンド)を演出表示制御部222Aに出力して、演出図柄(疑似図柄、背景図柄、キャラクタ図柄等)の変動表示および停止表示を行う。このとき、表示される演出図柄(疑似図柄、背景図柄、キャラクタ図柄、実写映像等)の表示データ(静止画像データ、動画像データなど)については、演出表示装置27、或いは、演出表示制御基板222に内蔵された表示用ROM222gに格納されているデータを使用する。
疑似図柄の変動表示および停止表示に合わせて、音声信号をアンプ基板224に出力することによって、スピーカSP1〜SP4から効果音を出力する。加えて、装飾駆動基板226に信号を供給し、装飾駆動基板226から、各種LEDランプ4b〜4h)の駆動信号を出力することによって、各種ランプ類(LED等)等の点灯・点滅動作等を制御する。
次に、図9を用いて各制御基板に対して電力が供給される経路(以下、「電力供給経路」という。)等について説明する。ここで、図9では、電力供給経路(電源線)をハッチングで付した矢印で示し、信号が流れる経路(信号線)を白抜きの矢印で示している。また、外部電源からの電力(交流;100V)は島電源で所定の電圧(交流;24V)に変圧して電源受電基板280に供給され、この後、電源基板281で規定電圧(直流)に変換された後、直接若しくは電源中継端子板282を介して各制御基板200、220、222等に供給される。
この際、主制御基板200およびサブ制御基板220には、電源基板281から供給される電力が他の制御基板を介さずに供給されるが、演出表示制御基板222、アンプ基板224、装飾駆動基板226等には、電源基板281から供給される電力がサブ制御基板220を介して供給される。ここで、電源基板281は、演出表示装置27(表示演出装置)に対して電力を供給する「電力供給手段」の具体例を構成する。
主制御基板200、サブ制御基板220等の各制御基板にはCPU(201、220a等)が搭載されているが、これらのCPU(201、220a等)を正常に動作させるために、第1規定電圧(5V)の電力が供給されている。また、本実施例では、演出表示装置27には第2規定電圧(本実施例では32V)の電力が供給され、個々の電飾基板75A〜75H、76A〜76Hには第3規定電圧(本実施例では24V)の電力が供給され、個々のモータM1、M2、72c、73c、74cには第4規定電圧(本実施例では32V)の電力が供給されている。但し、演出表示装置27や装飾演出装置(電飾基板75A〜75H、76A〜76H、可動役物装置71〜74、スピーカSP1〜SP4)に供給される電力は、本実施例に示すものに限定されない。特に、装飾演出装置として、複数種類の可動役物や電飾装置等を備える場合には、それらの駆動電圧が異なる場合もあるため、その場合には電圧値の異なる複数種類の電力が供給される。
図10に示すように、演出表示制御基板222には、電源基板281から電源中継端子板282およびサブ制御基板220を介して供給される電力を通過させる電力バス222sが設けられており、サブ制御基板220を介して供給される電力は、この電力バス222sを通過して演出表示装置27に供給される。また、前述の供給電力監視回路80は、この電力バス222sに対して並列に配置されている。以下、図11〜図13を用いて、この供給電力監視回路80の構成および特徴を説明する。ここで、供給電力監視回路80は、演出表示装置27(表示演出装置)への電力供給状況を監視する監視手段の具体例を構成する。
この供給電力監視回路80は、図11に示すように、入力端子81を介して入力される入力電圧(Vin)を閾値電圧(第1閾値電圧V1、第2閾値電圧V2)と比較し、この入力電圧が閾値電圧(第1閾値電圧V1、第2閾値電圧V2)以上であるか未満であるかを判断し、その判断結果に基づく信号(監視信号)を演出表示制御基板222のCPU222aに向かって出力するものである。
この供給電力監視回路80は、入力電圧(Vin)および第1閾値電圧V1を比較する第1コンパレータ82Aと、入力電圧(Vin)および第2閾値電圧V2を比較する第2コンパレータ82Bと、を備える。また、第1閾値電圧V1および第2閾値電圧V2は、分圧抵抗R1、R2により電源電圧(Vcc)の分圧として得られる。そして、本実施例では第1閾値電圧V1を「26V」とし、第2閾値電圧V2を「24V」としている。つまり、電力バス222sを通過して演出表示装置27に供給される電力の規定電圧(第2規定電圧)が「32V」とされるため、この規定電圧(第2規定電圧)の「約80%」の電圧を第1閾値電圧V1とし、この規定電圧(第2規定電圧)の「約70%」の電圧を第2閾値電圧V2としている。
また、図12および図13は、入力電圧(Vin)と、コンパレータ82A、82Bの出力端子85A、85Bからの出力信号(Vout1、Vout2)との関係を示している。以下、入力電圧(Vin)が第1閾値電圧V1(26V)以上である場合を、入力電圧(Vin)が「正常電圧である」と表現し、入力電圧(Vin)が第1閾値電圧V1(26V)未満で第2閾値電圧V2(24V)以上である場合を、入力電圧(Vin)が「第1異常電圧である」と表現し、入力電圧(Vin)が第2閾値電圧V2(24V)未満である場合を、入力電圧(Vin)が「第2異常電圧である」と表現する。
本実施例では、図12および図13に示すように、入力電圧(Vin)が正常電圧である場合(図12の破線Aの左側)には、第1コンパレータ82Aおよび第2コンパレータ82Bから「H(ハイ)レベル」の信号がCPU222aに向かって出力される。また、入力電圧(Vin)が降下して第1異常電圧となると(図12の破線Aと破線Bの間)、第1コンパレータ82Aから「L(ロー)レベル」の信号がCPU222aに向かって出力され、第2コンパレータ82Bから「Hレベル」の信号がCPU222aに向かって出力される。また、入力電圧(Vin)が更に降下して第2異常電圧になると(図12の破線Bと破線Cの間)、第1コンパレータ82Aおよび第2コンパレータ82Bから「Lレベル」の信号がCPU222aに向かって出力される。
更に、入力電圧(Vin)が上昇して第1異常電圧となると(図12の破線Cと破線Dの間)、第1コンパレータ82Aから「L(ロー)レベル」の信号がCPU222aに向かって出力され、第2コンパレータ82Bから「Hレベル」の信号がCPU222aに向かって出力される。そして、入力電圧(Vin)が正常電圧に復帰すると(図12の破線Dの右側)には、第1コンパレータ82Aおよび第2コンパレータ82Bから「H(ハイ)レベル」の信号がCPU222aに向かって出力される。
演出表示制御基板222のCPU222aは、第1コンパレータ82Aおよび第2コンパレータ82Bから出力される信号に基づいて、電力バス222sを介して演出表示装置27に供給されている電力(供給電力)の電圧が正常電圧に維持されているか、第1異常電圧に降下しているか、或いは、第2異常電圧に降下しているかを判定することができる。この判定基準は、図13に示す通りであり、第1コンパレータ82Aおよび第2コンパレータ82Bから「H(ハイ)レベル」の信号が出力され、それら信号がCPU222aに入力すると、CPU222aは供給電力の電圧が正常電圧に維持されていると判定し、サブ制御基板220に向かって「正常電圧信号」を出力する。
第1コンパレータ82Aから「L(ロー)レベル」の信号が出力されるともに、第2コンパレータ82Bから「H(ハイ)レベル」の信号が出力され、それら信号がCPU222aに入力すると、CPU222aは供給電力の電圧が第1異常電圧であると判定し、サブ制御基板220に向かって「第1異常電圧信号」を出力する。また、第1コンパレータ82Aおよび第2コンパレータ82Bから「L(ロー)レベル」の信号が出力され、それら信号がCPU222aに入力すると、CPU222aは供給電力の電圧が第2異常電圧であると判定し、サブ制御基板220に向かって「第2異常電圧信号」を出力する。ここで、「第1異常電圧信号」および「第2異常電圧信号」は「電力低下情報」の具体例を構成するとともに、演出表示制御基板222のCPU222aは、「第1異常電圧信号」や「第2異常電圧信号」を出力する際に「電力低下情報出力手段」としての処理を行う。
図14(a)に示すように、サブ制御基板220のROM220bの所定の領域は、図柄変動演出の演出パターンを記憶するための「演出パターン記憶メモリ220p」とされている。この演出パターン記憶メモリには、「通常電力パターン」と「第1省電力パターン」と「第2省電力パターン」とが記憶されている。そして、サブ制御基板220のCPU220aは「正常電圧信号」の入力があると、図柄変動演出の演出パターンとして「通常電力パターン」を設定する。また、CPU220aは「第1異常電圧信号」の入力があると、図柄変動演出の演出パターンとして「第1省電力パターン」を設定し、「第2異常電圧信号」の入力があると、図柄変動演出の演出パターンとして「第2省電力パターン」を設定する。ここで、サブ制御基板220のCPU220aは「演出パターン設定手段」の具体例を構成する。
以上のように、本実施例では、装飾演出装置(電飾基板75A〜75H、76A〜76H、可動役物装置71〜74、スピーカSP1〜SP4)に係る制御を行うサブ制御基板220(第1演出制御手段)と、演出表示装置27(表示演出装置)に係る制御を行う演出表示制御基板222(第2演出制御手段)とにより、演出制御手段が構成される。そして、電力低下情報出力手段(CPU222a)は、演出表示制御基板222(第2演出制御手段)に設けられるとともに、供給電力監視回路80(監視手段)によって監視される電力供給状況が電力低下状況(第1異常電圧若しくは第2異常電圧)になると、電力低下情報(第1異常電圧信号、第2異常電圧信号)をサブ制御基板220(第1演出制御手段)に対して出力する。更に、演出パターン設定手段(サブ制御基板220のCPU220a)が、サブ制御基板220(第1演出制御手段)に設けられるとともに、サブ制御基板220(第1演出制御手段)に電力低下情報が入力すると、装飾演出の演出パターンを省電力パターンとする。
本実施例では、このように、演出制御を複数の制御手段(第1演出制御手段および第2演出制御手段)で分担して行う構成を活用して、演出表示装置27(表示演出装置)の駆動停止の防止策を図っている。つまり、演出表示制御基板222(第2演出制御手段)に供給電力監視回路80(監視手段)を設けたり電力低下情報出力手段(CPU222a)の機能を担わせる等の簡易な改変を行うことで、演出表示装置27(表示演出装置)の駆動停止の防止策を図ることができる。
また、本実施例では、演出表示装置27(表示演出装置)への電力の供給は、演出表示制御基板222(第2演出制御手段)を経由して行われるように構成され、供給電力監視回路80(監視手段)は、演出表示制御基板222(第2演出制御手段)に供給される電力量に基づき演出表示装置27(表示演出装置)への電力供給状況を監視する。そして、演出表示制御基板222(第2演出制御手段)に供給される電力量が所定の基準量を下回ると、演出表示装置27(表示演出装置)への電力供給状況が電力低下状況(第1異常電圧若しくは第2異常電圧)となって、電力低下情報出力手段(CPU222a)が電力低下情報(第1異常電圧信号、第2異常電圧信号)をサブ制御基板220(第1演出制御手段)に対して出力する。つまり、供給電力監視回路80(監視手段)は、演出表示制御基板222(第2演出制御手段)に供給される電力を監視することを通じて、演出表示装置27(表示演出装置)に供給される電力を間接的に監視する構成を採用する。そして、このように、演出表示制御基板222(第2演出制御手段)を活用して演出表示装置27(表示演出装置)に供給される電力を監視することで、演出表示装置27(表示演出装置)に供給される電力を直接的に監視することが必要とされないため、演出表示装置27(表示演出装置)の駆動停止防止策を効率良く、しかも確実に図ることができる。
(3)遊技機1による遊技の流れ
前述のように、本遊技機1では、始動入賞に基づいて行われる当否判定の結果を示す停止図柄の停止表示(確定表示)と、この停止表示の前段階に行われる変動表示とを、下部表示装置60および演出表示装置27の2種類の図柄表示装置で実行する。ここで、下部表示装置60の第1特別図柄表示部62aで表示される第1特別図柄(判定図柄)と、下部表示装置60の第2特別図柄表示部62bで表示される第2特別図柄(判定図柄)は「本図柄」であり、遊技の基本進行を司る主制御部200Aにおいて「停止図柄」と「変動時間(変動パターン)」が決定される。
一方、演出表示装置27の表示画面27aにおいては「疑似図柄」が表示され、主制御部200Aの制御の下で遊技上の演出を制御する「サブ制御部220A」によって、その変動態様と停止図柄とが決定される。そして、通常、これらの「疑似図柄」の図柄変動は「本図柄」と同一の時間だけ実行され、これらの「疑似図柄」の停止図柄の表示内容(大当り、外れ等)は、第1特別図柄表示部62a若しくは第2特別図柄表示部62bにおける「本図柄」の表示内容(大当り、外れ等)と矛盾を生じないものとされる。
ここで、本遊技機1では、遊技球が第1始動口入賞検出スイッチ17sによって検知されること(以下、「第1始動入賞」という。)に起因して、第1特別図柄表示部62aにおいて「第1特別図柄に係る図柄変動遊技」が実行され、遊技球が第2始動口入賞検出スイッチ17tによって検知されること(以下、「第2始動入賞」という。)に起因して、第2特別図柄表示部62bにおいて「第2特別図柄に係る図柄変動遊技」が実行される。また、「第1特別図柄に係る図柄変動遊技」若しくは「第2特別図柄に係る図柄変動遊技」の実行に伴って、演出表示装置27において図柄変動演出が実行される。以下、「図柄変動遊技」と「図柄変動演出表示」の概要について説明する。
a.図柄変動遊技
「第1特別図柄に係る図柄変動遊技」は第1特別図柄の変動表示および停止表示によって構成され、「第2特別図柄に係る図柄変動遊技」は第2特別図柄の変動表示および停止表示によって構成される。これらの変動表示は、図7(b)に示すように、対応する特別図柄表示部(62a若しくは62b)を構成する7セグメント表示体によって、算用数字を構成できない不完全な図柄(以下、不完全図柄という。)の「循環表示」を行うことを内容とする。そして、「第1特別図柄に係る図柄変動遊技」における停止表示によって、「第1始動入賞」に起因する当否判定(以下、「第1当否判定」という。)の結果が表示され、「第2特別図柄に係る図柄変動遊技」における停止表示によって「第2始動入賞」に起因する当否判定(以下、「第2当否判定」という。)の結果が表示される。
なお、遊技機1の確率モードが低確率モード(通常確率モード)である場合には、第1当否判定および第2当否判定の何れにおいても、大当りを示す判定結果が導出される確率は約「1/400」とされ、遊技機1の確率モードが高確率モードである場合には、第1当否判定および第2当否判定の何れにおいても、大当りを示す判定結果が導出される確率は約「1/40」とされる。そして、特別図柄表示部62aに大当りを示す判定結果が停止表示されると「大当り」が発生し、大当り遊技が実行される。また、本実施例では、当否判定の結果が大当りなる場合、特別図柄表示部62a(62a若しくは62b)に停止表示する大当り図柄が乱数抽選を用いて決定される。具体的には、この乱数抽選(振分抽選)によって、大当り図柄が「16R確変大当りの発生を示す大当り図柄」、「16R通常大当りの発生を示す大当り図柄」、「8R確変大当りの発生を示す大当り図柄」および「8R通常大当りの発生を示す大当り図柄」のうち何れかに決定される。
大当り遊技を開始すると、主制御部200Aが大入賞口ソレノイド31cの駆動及び駆動停止を行うことで「大入賞口31aを開閉する開閉動作」が実行される。そして、大当り遊技中の各ラウンド遊技においては、大入賞装置31に対して、大入賞口31aを1回だけ開放状態(第2状態)に変化させる開閉動作が施される。なお、大入賞口31aに規定入賞数(10個)の遊技球が入球するか、或いは、大入賞口31aの開放時間が開放限度時間(30秒)に到達すると、ラウンド終了条件が成立して、実行中のラウンド遊技(大当りラウンド)を終了する。そして、大入賞装置31の開閉動作が、所定のインターバルを挟みつつ複数回繰り返されると大当り遊技を終了する。
本遊技機1では、「16R確変大当り」若しくは「16R通常大当り」を生ずると、「ラウンド遊技」の実行回数が「16回」の大当り遊技Aが実行され、「8R確変大当り」若しくは「8R通常大当り」を生ずると、「ラウンド遊技」の実行回数が「8回」の大当り遊技Bが実行される。そして、特別図柄表示部(62a若しくは62b)に停止表示(確定表示)される大当り図柄の態様に応じて、実行される大当り遊技(ラウンド遊技)の内容や、大当り遊技終了後の遊技機1の遊技状態が異なったものとなる。
また、「16R確変大当り」若しくは「8R確変大当り」を生ずると、対応する大当り遊技を実行した後、遊技機1の確率モードが高確率モードとされるとともに、「開放延長モード(開放延長手段及び変動時間短縮手段が作動する遊技モード)」となる。この高確率モードおよび開放延長モードは、実質的に、次回の大当りを生ずるまで開放延長モードが継続する。一方、「16R通常大当り」若しくは「8R通常大当り」を生ずると、対応する大当り遊技を実行した後、遊技機1の確率モードが低確率モード(通常確率モード)とされるとともに、「開放延長モード」となるが、この「開放延長モード」は対応する大当り遊技の終了後に大当りを生ずることなく実行される特別図柄変動遊技の累積回数が「100回」になるまで継続される。
b.図柄変動演出
次に、遊技機1は、図柄変動演出を行う手段(演出要素)として、表示演出を行う演出表示装置27と、電飾演出を行う電飾装置(電飾基板75A〜75H、76A〜76H)と、音演出を行うスピーカSP1〜SP4と、可動演出を行う可動役物装置71〜74とを備える。以下、表示演出、電飾演出、音演出および可動演出の具体例について説明する。なお、表示演出、電飾演出、音演出および可動演出によって構成される図柄変動演出も、第1始動入賞装置17a若しくは第2始動入賞装置17bへの入賞(始動入賞)に基づいて開始される。そして、図柄変動演出の実行時間(変動時間)も、図柄変動遊技(図柄変動演出)の開始時に決定される変動パターン(後述する。)によって特定される。
b−1.表示演出の概要
前述のように、表示演出は第1始動入賞装置17a若しくは第2始動入賞装置17bへの入賞(始動入賞)に基づいて開始される。この表示演出では、図15(a)〜(c)に示すように、演出表示装置27の表示画面27aの所定の部位において疑似図柄表示領域27bが出現し、疑似図柄の変動表示(疑似図柄を用いた図柄変動演出)を開始する。そして、疑似図柄の変動表示の実行時間(変動時間)が経過すると、疑似図柄の停止表示が一定時間(約0.6秒間)実行される。この疑似図柄の停止表示は、前述の下部表示装置60(特別図柄表示部(62a若しくは62b)による停止表示と同様に、当否判定の結果を表示するものである。
図15(a)〜(c)に示すように、演出表示装置27の表示画面27aでは、疑似図柄表示領域27bに3つ(3桁)の疑似図柄を表示しつつ疑似図柄の変動表示と停止表示がなされる。この疑似図柄の変動表示は、「1」〜「9」までの算用数字をこの順で表示した後、再び、「1」〜「9」までの算用数字をこの順で表示することを繰り返す「循環表示(スクロール変動表示)」によって構成される。
また、図7(c)に示すように、疑似図柄の停止図柄には「大当りを示す停止図柄(大当り図柄)」と「外れ示す停止図柄(外れ図柄)」とがある。そのうち、「確変大当りを示す大当り図柄」は疑似図柄表示領域27bに「同一の奇数数字」を3個並べて構成され、「通常大当りを示す大当り図柄」は疑似図柄表示領域27bに「同一の偶数数字」を3個並べて構成される。また、「外れ図柄」は、疑似図柄表示領域27bに停止表示される3つの疑似図柄のうちの少なくとも1つを、他と異なる数字図柄として構成される。尚、図15(c)に示すように、演出表示装置27において「大当り図柄」を表示する場合、その前提となる変動表示の途中にリーチ表示を行うが、「外れ図柄」を表示する場合、図15(b)に示すように、その前提となる変動表示の途中にリーチ表示を行う場合と、図14(a)に示すように、その前提となる変動表示の途中にリーチ表示を行わない場合がある。また、本遊技機1では、リーチ表示後に行われる表示演出(以下、「リーチ演出」という。)として、演出内容が単純なリーチ演出(以下、演出内容が演出途中で発展しない「非発展演出」等の「ノーマルリーチ演出」)と、演出内容が演出途中で発展する「発展演出」とのうちの何れかを実行する。
b−2.電飾演出の概要
電飾演出は表示演出の開始に合わせて開始され、電飾装置(電飾基板75A〜75H、76A〜76H)に搭載されたLEDを発光(点灯または点滅)させることによって行われる。また、「発展演出」が開始されると、電飾装置(電飾基板75A〜75H、76A〜76H)に搭載されたLED77を素早く点滅させ、フラッシュを繰り返すことが行われる(特に電力消費量が多い電飾を行う)。なお、図柄変動演出中であるか否かを問わずに、各種入賞口への入賞を生ずると、特定の電飾装置(遊技者の視線の高さにある電飾基板75D、76D)に搭載されたLED77が点滅する。また、当該遊技機1で遊技が行われていない状態(所謂「客待ちの状態)にあるときには、特定の電飾装置(電飾基板75D、76D)に搭載されたLED77が点灯状態を維持したり点滅したり(点灯と消灯を繰り返したり)、あるいはLED77の明るさが変化する。
b−3.音演出の概要
音演出は表示演出の開始に合わせて開始され、表示演出の進行に合わせた効果音をスピーカSP1〜SP4によって発生するものである。
b−4.可動演出の概要
可動演出は表示演出の開始に合わせて開始され、可動役物装置71〜74を動作させることによって行われる。つまり、第1可動役物装置71においては、表示演出の開始に伴って、左扉部材71Lおよび右扉部材71Rの往復動作(開閉動作)が開始され、表示演出の終了に伴って往復動作(開閉動作)が終了する。すなわち、表示演出の実行中において、左扉部材71Lおよび右扉部材71Rの往復動作(開閉動作)が継続的に実行される。
b−5.図柄変動演出の特徴(電力の供給状況との関係)
本実施例では、前述のように、演出表示装置27に供給される電力の電圧(以下、「供給電圧」という。)が第2規定電圧(32V)の80%以上に維持されている場合には、「通常電力パターン」に基づく図柄変動演出を実行する。そして、供給電圧が第2規定電圧(32V)の80%を下回ると「第1省電力パターン」に基づく図柄変動演出を実行し、第2規定電圧(32V)の70%を下回ると「第2省電力パターン」に基づく図柄変動演出を実行する。
図16および図17に示すように、「通常電力パターン」に基づく図柄変動演出の実行中において、全ての電飾基板75A〜75H、76A〜76Hに搭載されたLED77が点灯若しくは点滅可能となるとともに、全てのスピーカSP1〜SP4が大音量にて効果音を発生可能となる。また、左扉部材71Lおよび右扉部材71Rが「第1状態」から「第2状態」に変化したり、「第2状態」から「第1状態」に変化するために要する時間が「180msec」とされ、待機時間および停止時間が「100msec」とされる。更に、図柄変動演出の実行中において、全ての役物本体72a、73a、74aが回転可能となる。
図16および図18に示すように、「第1省電力パターン」に基づく図柄変動演出の実行中において、全電飾基板のうち前面枠4の左側部および右側部に位置する電飾基板75C、75D、75E、76C、76D、76Eに搭載されたLED77が点灯若しくは点滅可能となるとともに、全てのスピーカSP1〜SP4が中音量にて効果音を発生可能となる。更に、左扉部材71Lおよび右扉部材71Rが「第1状態」から「第2状態」に変化したり、「第2状態」から「第1状態」に変化するために要する時間が「360msec」とされ、待機時間および停止時間が「200msec」とされる。つまり、図柄変動演出の演出パターンが「第1省電力パターン」場合には「通常電力パターン」である場合に比べて、往復動作する左扉部材71Lおよび右扉部材71Rの速度が遅くされるとともに、左扉部材71Lおよび右扉部材71Rの往復動作の実行頻度が少なくなる。更に、図柄変動演出の演出パターンが「第1省電力パターン」である場合(後述する。)には、図柄変動遊技の実行中において、第2可動役物装置72、第3可動役物装置73および第4可動役物装置74のうち、第2可動役物装置72の役物本体72aのみが回転可能となる。
図16および図19に示すように、「第2省電力パターン」に基づく図柄変動演出の実行中において、全電飾基板のうち遊技者の視線の左右に位置する特定の電飾基板75D、76Dに搭載されたLED77が点灯若しくは点滅可能となるとともに、2個のスピーカSP1、SP2が小音量にて効果音を発生可能となる。更に、第1可動役物装置71、第2可動役物装置72、第3可動役物装置73および第4可動役物装置74の駆動が停止される。
「第1省電力パターン」に基づく図柄変動演出における表示演出と、「第2省電力パターン」に基づく図柄変動演出における表示演出は、「通常電力パターン」に基づく図柄変動演出における表示演出と同一内容で行われる。つまり、電力供給状況が低下すると、装飾演出(音演出、電飾演出(発光演出)、可動演出)を省電力モードに行うため、電力供給状況に拘わらず表示演出を同一内容で行うことができる。例えば、「フラッシュ」、「実写映像の表示」等の派手で電力消費量が多くなる表示演出を、電力供給状況に拘わらずに行うことができる。また、特定の電飾基板75D、76Dの高さ位置が演出表示装置27の表示画面27aの高さ位置と略等しくされているとともに、第2可動役物装置72、第3可動役物装置73および第4可動役物装置74が表示画面27aを注視する遊技者の視線よりも上方に位置するため、「第2省電力パターン」に基づく図柄変動演出が開始されても、遊技者は当該図柄変動演出が「第2省電力パターン」に基づくものであることに気づかない可能性がある。また、「省電力パターン」が2段階に設けられるため、演出表示装置27への電力供給が徐々に低下した場合にも、遊技者に違和感を与え難くなっている。
(4)コマンドの送信
本実施例の遊技機1は、前述の「図柄変動遊技」等を実現するために種々の制御を行っている。この制御を実行する際に、主制御部200A(主制御基板200)からサブ制御部220A(サブ制御基板220)に向かって、種々のコマンドが送信される。次に、このコマンドが送信される様子について、図14(b)の模式図を用いて説明する。
主制御部200Aとサブ制御部220Aとは、9ビット幅のパラレル信号ケーブルで接続されている。このうちの1ビット分はストローブ信号の出力用に割り当てられており、残りの8ビット分がコマンド出力用に割り当てられている。そして、主制御部200Aからサブ制御部220Aにコマンドを出力する際には、先ず初めに、コマンド出力用に割り当てられた8ビット幅の信号ケーブルに8ビット分のコマンドデータが出力され、続いて1ビットのストローブ信号が出力される。また、サブ制御部220Aは、ストローブ信号の立ち上がりのタイミングでコマンドデータを読み取ることにより、主制御部200Aから送信されたコマンドを確実に読み取ることができる。ここで、主制御部200Aからサブ制御部220Aに出力されるコマンドとしては、例えば、(A)変動パターン指定コマンド、(B)特別図柄停止情報指定コマンド等を例示できる。尚、変動パターン指定コマンドは変動パターンを指定するコマンドである。
(5)主制御部200Aによる遊技制御の概要
図20は、主制御基板200に搭載されたCPU201が実行する遊技制御処理の大まかな流れを示すフローチャートである。この遊技制御処理では、賞球払出処理(S80)、普通図柄遊技処理(S100)、普通電動役物遊技処理(S200)、特別図柄遊技処理(S300)、大当り遊技処理(S600)等の各処理が繰り返し実行されている。尚、本実施例の主制御基板200に搭載されたCPU201は、電源投入後、4msec周期のタイマ割込みが発生する毎に、図20のS80〜S600の処理を実行するように構成されている。つまり、図20のS80〜S600の処理は、4msec毎に繰り返し実行される。
本実施例では、図20に示す遊技制御処理を構成する各処理のうち、特別図柄遊技処理(S300)のみについて、図21〜図24を用いて説明する。なお、賞球払出処理(S80)は入賞装置(17、31、40、41)に遊技球が入賞したときの賞球払出に関する処理であり、普通図柄遊技処理(S100)は、普通図柄表示部63において普通図柄の変動表示と、普通図柄の停止表示(当り図柄若しくは外れ図柄の停止表示)とを行うための処理である。また、普通電動役物遊技処理(S200)は始動入賞装置17の開閉に関する処理であり、大当り遊技処理は大当り遊技を実行するための処理である。
特別図柄遊技処理(S300)が起動すると、図21に示すように、先ず、第1始動入賞装置17a若しくは第2始動入賞装置17bに遊技球が入賞したか否かが判断される(S301a、S301b)。そして、S301aの処理及びS301bの処理において否定的な判断がなされる場合(S301a;NO、S301b;NO)、そのまま図22に示すS308以降の処理に移行する。
一方、第1始動入賞装置17aに遊技球が入賞したと判断されると(S301a;YES)、第1始動入賞装置17aに対応する第1特別図柄の保留数(第1保留数)が所定個数未満(本実施例は4個未満)であるか否かが判断される(S302a)。このS302aの処理において、所定個数未満と判断されると(S302a;YES)、第1始動入賞装置17aへの入賞に関連する第1判定用乱数値(特図1判定用乱数値)を取得する(S303a)。この第1判定用乱数値は、主制御基板200に搭載されたRAM202の所定アドレスに記憶されるとともに、「第1始動入賞装置17aに対応する特別図柄の保留数」が「+1」される(S303a)。この後、図22に示すS308以降の処理に移行する。以下、第1始動入賞装置17aに遊技球が入賞することを「第1始動入賞」と称することがある。
また、S303aの処理で取得される第1判定用乱数値としては、(a)第1始動入賞に起因して実行される大当り抽選(以下、「特図1大当り抽選」という。)に際して用いる第1当否判定用乱数値(以下、「特図1大当り抽選乱数値」という。)、(b)第1特別図柄表示部62aに停止表示される大当り図柄を決定するための決定用乱数値(以下、「特図1大当り図柄決定乱数値」という。)、(c)演出表示装置27の表示画面27aで実行される疑似図柄の変動表示(図柄変動演出)においてリーチ表示(リーチ演出)を行うか否かを決定するためのリーチ乱数値(特図1リーチ乱数値)などがある。
ここで、本遊技機1は始動入賞装置として、第1始動入賞装置17aと第2始動入賞装置17bとを備えるとともに、第1始動入賞装置17aに対応する第1特別図柄(以下「特図1」ともいう。)と、第2始動入賞装置17bに対応する第2特別図柄(以下「特図2」ともいう。)とを備える。そして、第1始動入賞装置17aへの始動入賞に基づく第1判定用乱数値と、第2始動入賞装置17bへの始動入賞に基づく第2判定用乱数値とが記憶された状況の下では後者が優先的に処理される(後述する。)。
また、図21〜図24においては、CPU201によって行われる処理のうち、第1始動入賞装置17aに遊技球が入賞することに起因して実行される各処理(以下、特図1に関する処理という。)と、第2始動入賞装置17bに遊技球が入賞することに起因して実行される各処理(以下、特図2に関する処理という。)のうち同様な処理に関しては、同一のステップ数(算用数字)を付している。そして、この同一のステップ数を付した処理は基本的には同一の処理であるため、以下の説明においては「特図1に関する処理」及び「特図2に関する処理」のうちの一方を説明し、他方の説明を省略することがある。なお、「特図1に関する処理」については「ステップ数」にアルファベットの「a」を付し、「特図2に関する処理」について「ステップ数」にアルファベットの「b」を付して区別することがある。
また、第2始動入賞装置17bに遊技球が入賞したと判断されると(S301b;YES)、第2始動入賞装置17bに対応する第2特別図柄の保留数(第2保留数)が所定個数未満(本実施例は4個未満)であるか否かが判断される(S302b)。このS302bの処理において、所定個数未満と判断されると(S302b;YES)、第2始動入賞装置17bに関連する第2判定用乱数値(特図2判定用乱数値)を取得する(S303b)。この第2判定用乱数値は、主制御基板200に搭載されたRAM202の所定アドレスに記憶されるとともに、「第2始動入賞装置17bに対応する特別図柄の保留数」が「+1」される(S306b)。この後、S308以降の処理に移行する。以下、第2始動入賞装置17bに遊技球が入賞することを「第2始動入賞」と称することがある。
ここで、S303bの処理において取得して記憶される第2判定用乱数値としては、(a)第2始動入賞に起因して実行される大当り抽選(以下、「特図2大当り抽選」という。)に際して用いる第2当否判定用乱数値(以下、「特図2大当り抽選乱数値」という。)、(b)第2特別図柄表示部62bに停止表示される大当り図柄を決定するための決定用乱数値(以下、「特図1大当り図柄決定乱数値」という。)、(c)演出表示装置27の表示画面27aで実行される疑似図柄の変動表示(図柄変動演出)においてリーチ表示(リーチ演出)を行うか否かを決定するためのリーチ乱数値(特図1リーチ乱数値)などがある。
S308の処理では、図22に示すように、大当り遊技を実行しているか否かが判断される(S308)。具体的には、大当り遊技フラグ(図23のS378の処理を参照)がセット(ONに設定)されていると、S308の処理において肯定的な判断がなされる。なお、大当り遊技フラグは「大当り遊技実行手段」が作動中であることを示すフラグである。
CPU201は、大当り遊技を実行中であると判断すると(S308;YES)、特別図柄遊技処理を終了して、図20の遊技制御処理に復帰する。一方、S308の処理で、大当り遊技を実行中でないと判断すると(S308;NO)、特別図柄が変動中か否か、つまり、第1特別図柄および第2特別図柄のうちの何れかが変動中であるか否かを判断する(S310)。そして、特別図柄が変動中でない場合は(S310;NO)、特別図柄が未だ変動していないか、若しくは変動表示後に停止図柄で停止表示されているかの、いずれかであると考えられる。そこで、特別図柄の停止図柄を表示させる停止表示時間中であるか否かを判断する(S312)。そして、特別図柄が変動表示されておらず(S310;NO)、且つ、特別図柄の停止図柄を表示している停止表示時間中でもない場合は(S312;NO)、変動表示を開始できるか否かを判断する(S314a、S314b)。なお、本実施例では、特別図柄の停止図柄を表示させる停止表示時間を0.6秒とする。
この「特別図柄の変動表示を開始できる条件」は「第1保留数」と、「第2保留数」とのうちの何れかが「ゼロ」でないことである。そして、本実施例のCPU201は、「第2保留数」が「ゼロ」であるか否かを優先して判断する(S314b)。つまり、「第2保留数」が「ゼロ」でない場合、RAM202の所定アドレスから、最も古い判定用乱数(S303bで取得したもので、特図2大当り抽選乱数)を読み出し(S316b)、第2特別図柄に関する当否判定処理(第2当否判定処理)を行う(S320b)。なお、S316bで読み出す第2判定用乱数値は、S303bで取得したものであって、特図2大当り抽選乱数値、特図2図柄決定乱数値、特図2リーチ乱数値等が含まれる。
この第2当否判定処理(S320b)では、第2当否判定に関する処理(第2大当り抽選に関する処理)を行うが、遊技機1の遊技モードが高確率モードであるときには、「高確率用のデータテーブル」と「S316bの処理で読み出した第2当否判定用値」とを用いて「当否判定(大当り抽選結果の導出)」が行われ、遊技機1の遊技モードが低確率モード(通常確率モード)であるときには、「低確率用のデータテーブル」と「S316bの処理で読み出した第2当否判定用値」とを用いて「当否判定(大当り抽選結果の導出)」が行われる。
CPU201は第2当否判定処理(S320b)に続いて特図2図柄変動開始処理(S500b)を実行する。この特図2図柄変動開始処理(S500b)においては、図24に示すように、先ず、当否判定処理(S320b)の結果を下に、変動設定処理(S510、S540)等を行う。すなわち、S502の処理にて、当否判定処理(S320)の結果が「大当り」であると判断されると(S502;YES)、S510に移行して「大当り変動設定処理」を行う。この大当り変動設定処理(S510)では、S303bの処理(図21を参照)において取得した図柄決定乱数値を読み出して、第2特別図柄表示部62bに停止表示される図柄(大当り図柄)を設定(決定)した後、決定された大当り図柄の態様と遊技機1の遊技状態(遊技モード)とを考慮して選択される変動パターンテーブルを用いて、乱数抽選によって変動パターンを設定(決定)する処理(つまり、変動パターンを判定する処理)を行う。
一方、S502の処理にて、当否判定処理(S320b)の結果が「大当り」でないと判断されると(S502;NO)、S540に移行して「外れ変動設定処理」を行う。この外れ変動設定処理(S540)では、「遊技機1の遊技状態(遊技モード)と、リーチ演出の実行の有無とを考慮して選択される変動パターンテーブル」を用いて、乱数抽選によって変動パターンを設定(決定)する処理を行う。この後、図柄決定乱数値を取得し、停止図柄を設定する処理を行う。なお、リーチ演出の実行の有無は、S303bの処理(図21を参照)において取得したリーチ乱数値を読み出し、この読み出したリーチ乱数値に基づいて決定される。
なお、本実施例において、「変動短縮モード(時短モード)」とは、変動時間短縮機能(時短機能)が作動している状態を指すものである。そして、開放延長機能が作動する遊技モードにおいて変動時間短縮機能(時短機能)が作動するため、本実施例の説明では、「短縮変動モード(時短モード)」を「開放延長モード」と読み替えることができる。また、S510若しくはS540で選択される変動パターンテーブルには、多数の変動パターン(例えば、20種、50種、100種)が記憶されている。そして、当否判定の結果が「外れ」である場合において、「短縮変動モードの設定時に特定される変動時間」は、「短縮変動モードの非設定時に特定される変動時間」に比べて短くされる可能性が高い。また、本実施例では、当否判定の結果が「外れ」である場合、特別図柄の保留数が考慮され、保留数が少ない場合(例えば、変動パターン決定時の保留数が「1」の場合)には、長めの変動時間を特定する変動パターンが選択され、保留数が多い場合(例えば、変動パターン決定時の保留数が「3」〜「4」の場合)には、短めの変動時間を特定する変動パターンが選択される傾向にある。また、リーチ表示を行わないと判断される場合に選択される変動パターンで特定される変動時間は、リーチ表示を行うと判断される場合に選択される変動パターンで特定される変動時間に比べて短くされる傾向にある。なお、各「変動パターンテーブル」は、主制御基板200に搭載されたROM203に予め設定されている。
このS510若しくはS540の処理の後、CPU201は第2特別図柄表示部62bにて第2特別図柄(特図2)の変動を開始する(S590)とともに、サブ制御部220A(サブ制御基板220)に向かって図柄変動の開始を示す所定のコマンド(図柄変動開始時コマンド)を送信する(S592)。つまり、主制御基板200のCPU201は、サブ制御基板220に向かって第2特別図柄に係る「変動パターン指定コマンド(変動パターンを指定するコマンド)」、「特別図柄停止情報指定コマンド」などを送信する。更に、CPU201は、第2特別図柄に係る「特別図柄の保留数」を「1」減算する処理と、減算された後の保留数を特定するためのコマンドをサブ制御基板220に送信する処理とを行った後(S595)、図柄変動開始処理(S500b)を終了し、更に特別図柄遊技処理(S300)を終了して、図20の遊技制御処理に復帰する。
ここで、変動パターン指定コマンド及び特別図柄停止情報指定コマンドは、図14(b)に示したように、ストローブ信号とともにサブ制御基板220に向かって出力される。このストローブ信号は、サブ制御基板220に搭載されたCPU220aの割り込み端子に接続されており、サブ制御基板220側のCPU220aは、ストローブ信号が入力されると直ちに各指定信号を受け取って、指定信号の内容を解析する。詳細な説明は省略するが、変動パターンは、リーチ演出を行うか否か、特別図柄を停止表示させる図柄が当り図柄(大当り図柄)であるか否か等の種々の条件を考慮して決定されており、変動パターンが分かれば、特別図柄が変動表示する時間を決定することができる。また、特別図柄停止情報指定コマンドを解析すれば、特別図柄が大当り図柄で停止するのか外れ図柄で停止するのか、更には大当り図柄で停止する場合、その大当り図柄が何れであるかを知ることができる。
サブ制御基板220に搭載されたCPU220aは、これらの情報に基づいて、演出表示装置27での演出態様を決定した後、演出表示制御基板222に対して疑似図柄の表示制御信号を出力し、疑似図柄の変動表示や停止表示等を行う。また、特別図柄の変動時間(変動パターン指定コマンド)に基づいて、演出表示装置27でいわゆるリーチ演出を行うか否か、更にはどのような種類のリーチ演出とするかも決定する。そして、サブ制御基板220は、こうして決定した演出内容に従って、演出表示制御基板222や、アンプ基板224、装飾駆動基板226などを制御することにより、決定した内容の演出を行うことになる。
図22に戻り、「第2保留数」が「ゼロ」であるとともに(S314b;YES)、「第1保留数」が「ゼロ」でない場合(S314a;NO)には、第1判定用乱数値メモリ202aから最も古い第1判定用乱数値(特図1判定用乱数値)を読み出し(S316a)、第1当否判定処理を行う(S320a)。そして、特図1図柄変動開始処理(S500a)を行った後、特別図柄遊技処理(S300)を終了して、図20の遊技制御処理に復帰する。ここで、S320aの処理として行われる第1当否判定処理も、S320bと同様に行われ、S500aの処理として行われる特図1図柄変動開始処理(S500a)も、S500bの処理として行われる特図2図柄変動開始処理(S500b)と同様に図24に従って行われる。つまり、第1当否判定処理(S320a)の結果に基づき第1特別図柄の変動パターンを選択(決定)する処理や、第1特別図柄表示部62aに停止表示される図柄を選択(決定)する処理等を行った後(S510、S540)、S590、S592、S595の処理が実行される。
次に、特別図柄遊技処理(S300)のS310の処理(図22参照)で、第1特別図柄又は第2特別図柄が変動中であると判断された場合は(S310;YES)、既に、特別図柄の変動パターンと停止図柄とが決定されて、特別図柄の変動が開始されていることとなる。そこで、特別図柄変動時間が経過したか否かを判断する(S341)。即ち、特別図柄の変動時間は変動パターンに応じて予め定められているので、特別図柄の変動を開始すると同時にタイマをセットすることにより、所定の変動時間が経過したかを判断するのである。そして、未だ変動時間が経過していない場合は(S341;NO)、そのまま特別図柄遊技処理(S300)を終了して図20の遊技制御処理に復帰する。
これに対して、変動時間が経過したと判断された場合は(S341;YES)、変動している第1特別図柄又は第2特別図柄を停止させ(S344)、停止図柄を表示するとともに、図柄停止コマンドをサブ制御基板220に向かって出力する(S346)。なお、図柄停止コマンドは、サブ制御基板220を介して演出表示制御基板222に転送される。そして、特別図柄を停止表示させる停止表示時間を設定した後(S348)、設定した停止表示時間が経過したか否かを判断する(S350)。
S350の処理で、特別図柄の停止表示時間が経過していないと判断されれば(S350;NO)、そのまま特別図柄遊技処理(S300)を終了して、図20の遊技制御処理に復帰する。一方、特別図柄の停止表示時間が経過した場合は(S350;YES)、停止表示の態様が大当りを示す態様(大当り図柄)か否かを判断する(図20のS352)。
図23のS352の処理で肯定的な判断がなされると、主制御基板200のCPU201は、後述する「大当り遊技」の終了時に参照するためのバッファに、現在の遊技進行状況を示す情報をセット(記憶)する(S354)。具体的には、「大当りの種類」、「遊技状態フラグの状態」をセット(記憶)する(S354)。また、主制御基板200に搭載されたRAM202の特定領域が、S354の処理で用いるバッファとして機能する。ここで、「遊技状態フラグ」とは「遊技機1の遊技状態」を示すフラグ、つまり、「確変フラグ」、「変動短縮フラグ」、「開放延長フラグ」などであり、S354の処理においては、これらのフラグが「ON」「OFF」の何れに設定されているかを示すデータ、つまり、現在の遊技状態(遊技モード)を示すデータがセットされる。また、「確変フラグ」は遊技機1の遊技モード(遊技状態)が高確率モード(確率変動手段が作動するモード)にあることを示すフラグであり、「変動短縮フラグ」は遊技機1の遊技モード(遊技状態)が変動短縮モード(図柄変動演出表示の実行時間が短くなる可能性が高くなるモード)にあることを示すフラグである。また、「開放延長フラグ」は遊技機1の遊技モード(遊技状態)が開放延長モード(本実施例の第2始動入賞装置17bのような「可変式の始動入賞装置」の開放時間を長くするモード)にあることを示すフラグである。
S354の処理に続いて、発生した大当りの態様に応じて大入賞装置31の開閉パターンをセットする処理を行う(S370)。つまり、「8R通常大当り」若しくは「8R確変大当り」が発生した場合には、前述のラウンド遊技を「8ラウンド」行う開閉パターンがセットされる。更に、「16R通常大当り」若しくは「16R確変大当り」が発生した場合には、前述のラウンド遊技を「16ラウンド」行う開閉パターンがセットされる。
S370の処理に続いて、大当り遊技フラグをセット(ONに設定)する処理を行う(S378)。この「大当り遊技フラグ」のセットにより、大当り遊技実行手段が作動を開始して遊技機1の遊技状態は「大当り遊技状態」に移行する。なお、主制御部200Aは、「大当り遊技フラグ」をセットするタイミングでサブ制御部220Aに向かって、「大当り遊技開始指定コマンド(図中、開始Cと表記)を送信する。
S378の処理に続いてS380以降の処理に移行する。ここで、S378の処理で「大当り遊技フラグ」がセットされると、大当り遊技実行手段が作動を開始して遊技機1の遊技状態は「大当り遊技状態」に移行するが、本遊技機1では、「大当り遊技フラグ」の設定中(大当り遊技実行手段の作動中)は、確変機能、時短機能、開放延長機能は働かないこととしている。このため、S380以降の一連の処理を以下のように行った後、特別図柄遊技処理(S300)を終了する。
つまり、S380の処理において、確変フラグがセット(ONに設定)されているか否かを判断し(S380)、セットされていない場合は(S380;NO)、そのままS384の処理に移行し、セットされている場合は(S380;YES)、確変フラグを解除(OFFに設定)した後(S382)、S384の処理に移行する。そして、S384の処理においては、変動短縮フラグがセット(ONに設定)されているか否かを判断し、セットされていない場合は(S384;NO)、そのまま特別図柄遊技処理(S300)を抜けて、図20の遊技制御処理に復帰する。一方、S384の処理において、変動短縮フラグがセット(ONに設定)されていると判断される場合は(S384;YES)、変動短縮フラグと開放延長フラグとを解除(OFFに設定)した後(S386、S387)、特別図柄遊技処理(S300)を抜けて、図20の遊技制御処理に復帰する。そして、何れの場合においても、図20の遊技制御処理に復帰すると後述する大当り遊技処理(図20のS600)が開始され、大当り遊技が実行される。
なお、大当り遊技を終了するときに、前述の「大当り遊技終了時参照用バッファ(図23のS354を参照)」を参照することによって、今回の大当り遊技の前提となった大当り図柄(以下、「今回の大当り図柄」という。)の種類(通常大当り図柄、確変大当り図柄)に関する情報を取得し、この情報に基づいて、大当り遊技終了後の遊技モード等を設定する処理を行う。つまり、「今回の大当り図柄」が「通常大当り図柄」であった場合には、変動短縮カウンタに「100」をセットする処理と、変動短縮フラグをセットする処理と、開放延長フラグをセットする処理とを行う。これにより、「通常大当り」に係る特別遊技(第1の大当り遊技)を終了した後、特別図柄の変動回数が「100回」になるまで(変動短縮カウンタの値がゼロになるまで)、開放延長機能及び変動時間短縮機能は作動状態となる。但し、次回の大当りを発生すると、開放延長機能及び変動時間短縮機能は作動を停止する。なお、通常大当りに係る大当り遊技を終了すると、主制御基板200に搭載されたCPU201は、遊技機1の遊技モードが「低確率短縮変動モード」であること指定するモード指定コマンドをサブ制御基板220に送信する。
また、今回の大当り図柄が「確変大当り図柄」である場合は、確変フラグをセット(ONに設定)する処理と、変動短縮カウンタに「10,000」をセットする処理と、変動短縮フラグをセットする処理と、開放延長フラグをセットする処理とを行う。つまり、「確変大当り」を生ずると、当該大当りに係る大当り遊技終了後に、次回の大当りを発生するまで、当否判定の結果が大当りとなる確率が高確率とされる。また、当該大当りに係る大当り遊技終了後に、特別図柄の変動回数が「10,000回」になるまで(変動短縮カウンタの値がゼロになるまで)、開放延長機能及び変動時間短縮機能は作動状態となる。但し、次回の大当りを発生すると、開放延長機能及び変動時間短縮機能は作動を停止する。なお、「確変大当り」に係る大当り遊技を終了すると、主制御基板200に搭載されたCPU201は、遊技機1の遊技モードが、「高確率短縮変動モード」であること指定するモード指定コマンドをサブ制御基板220に送信する。
次に、図23のS352の処理で否定的な判断がなされる場合の処理について説明する。つまり、第1特別図柄表示部62a若しくは第2特別図柄表示部62bにおいて停止表示された特別図柄が「外れ図柄」の場合には(S352;NO)、変動短縮フラグがセット(ONに設定)されているか否かが判断される(S398)。そして、変動短縮フラグがセットされていない(OFFに設定されている)場合には(S398;YES)、 そのまま特別図柄遊技処理(S300)を抜けて、図20の遊技制御処理に復帰する。
一方、変動短縮フラグがセット(ONに設定)されている場合(S398;YES)、つまり、外れ発生時の遊技モードが「低確率短縮変動モード」若しくは「高確率短縮変動モード」である場合には、変動短縮カウンタの値を「−1」した後(S400)、変動短縮カウンタの値が「ゼロ」になったか否かを判断する(S404)。そして、「ゼロ」になっていない場合には(S404;NO)、 そのまま特別図柄遊技処理(S300)を抜けて、図20の遊技制御処理に復帰する。ここで、「変動短縮カウンタ」は変動短縮しつつ実行する特別図柄の変動回数の上限回数を示すものであり、その値が「ゼロ」になると次回の特別図柄の変動において短縮変動は行われない。
これに対して、S404の処理で変動短縮カウンタの値が「ゼロ」になったと判断される場合には(S404;YES)、遊技機1の遊技モードが低確率短縮変動モードから低確率通常変動モードに切り換わることになる。このため、変動短縮フラグを解除(OFFに設定)する処理(S410)と、開放延長フラグを解除(OFFに設定)する処理(S416)と、モード指定コマンドをサブ制御基板220に送信する処理(S430)とを行った後、特別図柄遊技処理(S300)を抜けて図20の遊技制御処理に復帰する。なお、S430の処理では、低確率通常変動モードを指定する「モード指定コマンド」がサブ制御基板220に送信される。
(6)演出制御処理(S900)
次に、図25を用いて、サブ制御部220A(サブ制御基板220のCPU220a)が、演出表示制御部222Aと協働して行う「演出制御処理(S900)」の概要について説明する。なお、図25には、演出制御処理を構成する各処理のうちで主要な処理のみを図示している。この演出制御処理(S900)では、遊技機1に電源が投入されるか、リセットスイッチが押されると(S950;YES)、先ず、初期設定処理を行う(S960)。具体的には、図柄変動演出の演出パターンを「通常電力パターン」に設定する処理等を行う。
この後、電源がOFFになるまでの間、図柄変動演出処理(S1100)、演出パターン設定処理(S1300)、大当り遊技演出処理(S1800)などの主要な処理が繰り返し実行される。本実施例では、これらの主要な処理が約2msec毎に繰り返し実行される。以下では、図25のフロー図に示す処理のうち、大当り遊技演出処理についての説明は省略する。
a.図柄変動演出処理(S1100)
図柄変動演出処理(S1100)においては、図26に示すように、サブ制御基板220のCPU220aが、図柄変動開始時のコマンドを受信すると(S1105;YES)、S1110以降の処理が実行される。ここで、S1105の処理で受信するコマンドは、変動パターン指定コマンドおよび特別図柄停止情報指定コマンドである。
CPU220aは、受信した「特別図柄停止情報指定コマンド」に基づき、主制御部200Aにおいて実行された当否判定(S320)の結果を判断することができる。そして、当否判定の結果が大当りである場合には(S1110;YES)、受信した変動パターン指定コマンドに基づき、大当り時の図柄変動演出の実行パターンテーブルを振り分ける処理を行う(S1115)。また、当否判定の結果が外れである場合には(S1110;NO)、受信した変動パターン指定コマンドに基づき、外れ時の図柄変動演出の実行パターンテーブルを振り分ける処理を行う(S1120)。
サブ制御基板220のCPU220aは、S1115若しくはS1120の処理を終了すると、S1140の処理を行う。このS1140の処理では、S1115若しくはS1120の処理でセットされた実行パターンテーブル(大当り時用若しくは外れ時用)を用いて乱数抽選を行い、図柄変動演出の実行パターンを決定する(S1140)。
ここで、S1115の処理を経たS1140の処理では、S1115の処理でセットした実行パターンテーブルを用いて、表示画面27aで実行される表示演出の具体的な実行態様やリーチ表示の具体的な態様等、疑似図柄の変動表示の開始から終了(確定表示)までの表示内容が決定される(S1140)。また、S1120の処理を経て実行されるS1140の処理では、演出表示装置27の表示画面27aで実行される表示演出の具体的な実行態様、リーチ表示の実行有無、リーチ表示を実行する場合のリーチ表示態様等、疑似図柄の変動表示の開始から終了(確定表示)までの表示内容が決定される。更に、S1140の処理では、図柄変動演出を構成する表示演出以外の演出(音演出、発光演出、可動演出等)の実行内容も決定される(S1140)。
CPU220aはS1140の処理を行うと、疑似図柄の停止図柄(確定表示する図柄)をセットする処理を行った後(S1145)、S1150の処理に移行する。ここで、S1115の処理およびS1140の処理を経て実行されるS1145の処理では、「大当り停止図柄」として「大当りを確定表示する疑似図柄」の具体的な態様等が選択・セットされ、S1120の処理およびS1140の処理を経て実行されるS1145の処理では、「外れ停止図柄」として「外れを確定表示する疑似図柄」の具体的な態様等が選択・セットされる。
S1150の処理では、S1140の処理で決定した「図柄変動演出の実行パターン」およびS1145の処理で決定した「疑似図柄の停止図柄」を指定するコマンド(演出表示詳細コマンド)を演出表示制御部222A(演出表示制御基板222)に送信し、演出表示装置27において、疑似図柄や背景図柄等の演出図柄の変動表示を開始させる(S1150)。つまり、演出表示装置27の表示画面27aにおける図柄変動演出を開始させる。この後、S1180の処理に移行する。
S1180の処理において、CPU220aは、主制御部200A(主制御基板200)から送信される図柄停止コマンドを受信したと判断すると(S1180;YES)、受信した図柄停止コマンドを演出表示制御部222Aに転送し、演出表示装置27における疑似図柄と背景図柄の演出表示を停止させ(S1185)、図柄変動演出を終了させる。これにより、表示演出以外の演出(音演出、発光演出、可動演出等)を用いた図柄変動演出も終了する。
b.演出パターン設定処理(S1300)
次に、サブ制御基板220のCPU220aが行う演出パターン設定処理(S1300)について説明する。この演出パターン設定処理で設定される演出パターンは、図柄変動演出の実行に際して用いられる各種演出装置の駆動態様を規定するもので、当該演出パターン(駆動態様)として、本実施例では、消費電力が異なる複数の演出パターン(駆動態様)が予め定められている。本実施例の演出パターン設定処理は図27に従って行われるが、以下では、演出パターン設定処理(S1300)の説明に先立ち、演出表示制御基板222のCPU222aが行う供給電力監視処理(S2100)について説明する。
図28に示すように、供給電力監視処理(S2100)が起動すると、演出表示制御基板222のCPU222aは、第1コンパレータ82Aおよび第2コンパレータ82Bから「H(ハイ)レベル」の信号が出力されているか否かを判断する(S2105)。そして、両コンパレータ82A、82Bから「H(ハイ)レベル」の信号が出力されている場合には(S2105;YES)、演出表示装置27に対して「第1閾値電圧V1以上の電圧」を維持した状態で電力が供給されていることになる。そこで、この場合には、演出表示制御基板222のCPU222aがサブ制御基板220に向かって「正常電圧信号」を出力する処理を行う(S2110)。
また、演出表示制御基板222のCPU222aが、第1コンパレータ82Aから「L(ロー)レベル」の信号が出力され、第2コンパレータ82Bから「H(ハイ)レベル」の信号が出力されていると判断する場合には(S2105;NO、S2120;YES)、演出表示装置27に対して「第1閾値電圧V1未満で、第2閾値電圧V2以上の電圧」で電力が供給されていることになる。そこで、この場合には、演出表示制御基板222のCPU222aがサブ制御基板220に向かって「第1異常電圧信号」を出力する処理を行う(S2125)。
更に、演出表示制御基板222のCPU222aが第1コンパレータ82Aおよび第2コンパレータ82Bから「L(ロー)レベル」の信号が出力されていると判断する場合には(S2105;NO、S2120;NO)、演出表示装置27に対して「第2閾値電圧V2未満の電圧」で電力が供給されていることになる。そこで、この場合には、演出表示制御基板222のCPU222aがサブ制御基板220に向かって「第2異常電圧信号」を出力する処理を行う(S2130)。
次に、図27を用いて、演出パターン設定処理(S1300)について説明する。この演出パターン設定処理(S1300)において、サブ制御基板220のCPU220aは、演出表示制御基板222から出力される監視信号(正常電圧信号、第1異常電圧信号、第2異常電圧信号)に基づき、図柄変動演出の演出パターンを設定する。つまり、サブ制御基板220のCPU220aは、図27に示すように、正常電圧信号の入力を開始したと判断すると(S1305;YES)、通常電力パターンを設定する処理を行った後(S1310)、演出パターン設定処理(S1300)を終了する。この場合、既に開始されている図柄変動演出は、以後、通常電力パターンに基づいて実行され、以後開始される図柄変動演出は通常電力パターンに基づいて実行される。
また、サブ制御基板220のCPU220aは、第1異常電圧信号の入力を開始したと判断すると(S1305;NO、S1315;YES)、第1省電力パターンを設定する処理を行った後(S1320)、演出パターン設定処理(S1300)を終了する。この場合、既に開始されている図柄変動演出は、以後、第1省電力パターンに基づいて実行され、以後開始される図柄変動演出は第1省電力パターンに基づいて実行される。
更に、サブ制御基板220のCPU220aは、第2異常電圧信号の入力を開始したと判断すると(S1305;NO、S1315;NO、S1325;YES)、第2省電力パターンを設定する処理を行った後(S1330)、演出パターン設定処理(S1300)を終了する。この場合、既に開始されている図柄変動演出は、以後、第2省電力パターンに基づいて実行され、以後開始される図柄変動演出は第2省電力パターンに基づいて実行される。
ここで、演出表示装置27に供給される電力の増減は連続的に生ずる(図12を参照)。このため、サブ制御基板220(CPU220a)に正常電圧信号が入力されている状態で、演出表示装置27に供給される電力の電圧が徐々に降下し、当該電圧が第2閾値電圧V2未満となる場合には、サブ制御基板220(CPU220a)には第1異常電圧信号、第2異常電圧信号の順に入力が生ずることになる。この場合、「通常電力パターン」に設定されていた演出パターンは、「第1省電力パターン」、「第2省電力パターン」の順に変更されることになる。
また、サブ制御基板220(CPU220a)に第2異常電圧信号が入力されている状態で、演出表示装置27に供給される電力の電圧が徐々に上昇し、当該電圧が第1閾値電圧V1以上となる場合には、サブ制御基板220(CPU220a)には第1異常電圧信号、正常電圧信号の順に入力が生ずる。この場合、「第2省電力パターン」に設定されていた演出パターンは、「第1省電力パターン」、「通常電力パターン」の順に変更されることになる。
更に、サブ制御基板220(CPU220a)に正常電圧信号が入力されている状態で、第1異常電圧信号、正常電圧信号の順に入力が生ずると、「通常電力パターン」に設定されていた演出パターンは、「第1省電力パターン」、「通常電力パターン」の順に変更されることになる。また、サブ制御基板220(CPU220a)に第1異常電圧信号が入力されている状態で、第2異常電圧信号、第1異常電圧信号、第2異常電圧信号、第1異常電圧信号、正常電圧信号の順に入力が生ずると、「第1省電力パターン」に設定されていた演出パターンは、「第2省電力パターン」、「第1省電力パターン」、「第2省電力パターン」、「第1省電力パターン」、「通常電力パターン」の順に変更されることになる。
このように、サブ制御基板220のCPU220a(演出パターン設定手段)によって装飾演出の演出パターンを省電力パターンに設定した後、演出表示制御基板222のCPU222a(供給電力監視回路80)によって監視される電力量が省電力パターンの設定契機となった基準量を上回ると、当該省電力パターン設定前の演出パターンとする。つまり、本遊技機1では、演出パターンが省電力パターン(第1省電力パターン若しくは第2省電力パターン)に設定されている状況下で電力の供給状況が回復する過程において、先ず、当該設定されている省電力パターンの前の演出パターン(当該設定されている省電力パターンが第2省電力パターンであれば第1省電力パターン、当該設定されている省電力パターンが第1省電力パターンであれば通常電力パターン)が新たに設定される。このため、演出表示装置27(表示演出装置)への電力供給状況に応じて装飾演出の演出パターンを適切に設定することができる。例えば、第2省電力パターンに設定されている状態から電力の供給状況が回復する過程において、第1省電力パターン、通常電力パターンの順に演出パターンが設定されるため(第1省電力パターンを飛ばして通常電力パターンが設定されることがないため)、電力供給状況が回復していく際においても、遊技者に違和感を与え難くなっている。
(7)実施例の効果
本遊技機1では、演出表示装置27(表示演出装置)に供給されている電力量を供給電力監視回路80(監視手段)が監視し、この電力量が所定の基準量を下回ると、それ以降に行う装飾演出の演出パターンを節電対応のパターン(第1省電力パターン、第2省電力パターン)に設定する。すなわち、演出表示装置27(表示演出装置)への電力供給状況が電力低下状況になると、他の演出装置(電飾基板75A〜75H、76A〜76H、可動役物装置71〜74、スピーカSP1〜SP4)の駆動パターンを省電力パターンとし、演出表示装置27(表示演出装置)へ供給される電力量を確保する。
よって、本遊技機1によると、演出表示装置27(表示演出装置)に供給される電力量が低下しても、遊技者にとって最も目につきやすい演出表示装置27(表示演出装置)の表示が停止することを未然に防ぐことができるため、遊技者やパチンコホールの関係者の当該遊技機に対する信頼度を高めることができる。このように、本遊技機1によると、演出表示装置27(表示演出装置)に供給される電力量が低下しても、この演出表示装置27(表示演出装置)による表示が一時的に消えてしまうようなトラブルの発生を未然に防ぐことできるため、遊技機1の品質向上を図ることができる。
また、本遊技機1では、基準量(閾値)を複数設定し、省電力パターンを複数の基準量の各々に対応して設けるため、演出表示装置27(表示演出装置)の駆動停止防止策の精度を高めることができる。つまり、演出表示装置27(表示演出装置)に供給される電力量の低下度合いに応じて、装飾演出装置(電飾基板75A〜75H、76A〜76H、可動役物装置71〜74、スピーカSP1〜SP4)による演出の抑制度合いを調整するため、演出表示装置27(表示演出装置)に供給される電力量の低下度合いに応じた「きめ細かい対応」を行うことができる。
次に、図29を用いて実施例1の変形例(以下、「変形例1」という。)を説明する。この変形例1に係る遊技機では、図29に従って演出パターン設定処理(S1300)を実行する点が実施例1と異なる。但し、図29に示す演出パターン設定処理(S1300)は、第1異常電圧信号の入力を開始したと判断した場合の処理が、図27に示す演出パターン設定処理(S1300)と異なる。以下、図29に示す演出パターン設定処理(S1300)について、図27に示す演出パターン設定処理(S1300)との相違点を中心に説明する。
変形例1において、サブ制御基板220のCPU220aは、第1異常電圧信号の入力を開始したと判断すると(S1305;NO、S1315;YES)、その時点で設定されている演出パターンが「第2省電力パターン」であるか否かを判断する(S1318)。その結果、「第2省電力パターン」でない場合には(S1318;NO)、第1省電力パターンを設定する処理を行った後(S1322)、演出パターン設定処理(S1300)を終了する。一方、第1異常電圧信号の入力開始時点で設定されている演出パターンが「第2省電力パターン」である場合には(S1318;YES)、そのまま演出パターン設定処理(S1300)を終了する。
つまり、変形例1においては、演出パターンとして「第2省電力パターン」が設定されている場合には、演出表示装置27への電力供給状況が改善し、前述の入力電圧(Vin)が第2閾値電圧V2以上となっても、「第2省電力パターン」をそのまま使用し、当該電圧が第1閾値電圧V1以上となったところで、演出パターンを「第2省電力パターン」から「通常電力パターン」に変更する。
変形例1においては、演出パターンとして「第2省電力パターン」が一旦設定されると、前述の入力電圧(Vin)が「正常電圧」に戻るまで、演出パターンを変更しない。つまり、演出表示装置27(表示演出装置)への電力供給状況が正常となるまで「第2省電力パターン」を維持するため、演出パターンが頻繁に変更され(例えば、設定される演出パターンが第1省電力パターンと、第2省電力パターンとの間で交互に、しかも頻繁に変更され)、遊技者に煩雑な印象を与えたり、省電力パターンに基づく演出の実行に遊技者が気づき易くなることを防止できる。
次に、図30および図31を用いて実施例2の遊技機について説明する。この実施例2の遊技機は、演出パターン設定処理を図30に従って行う点が実施例1の遊技機と異なる。以下、実施例2の遊技機について、実施例1の遊技機との相違点を中心に説明する。
ここで、実施例2では、図31に示すように、所定時間が経過する毎にサンプリング期間を設け、このサンプリング期間における電力供給状況を監視し、この監視結果に応じて演出パターンを設定する。具体的には、サンプリング期間における監視結果に基づき、演出表示装置27(表示演出装置)に供給される電力の供給状況が安定しているか否かを評価(判断)し、この評価結果(判断結果)に応じて演出パターンを設定する。なお、図31に示すサンプリング期間としては、例えば「1秒」を例示できる。また、本実施例では、このサンプリング期間が所定期間(例えば、30秒)毎に発生することとしているが、このサンプリング期間を連続的に繰り返して発生させることとしてもよい。
実施例2の演出パターン設定処理(S1300)を起動すると、図30に示すように、サブ制御基板220のCPU220aは、サンプリング期間であるか否かを判断し(S1350)、サンプリング期間でない場合には(S1350;NO)、そのまま演出パターン設定処理(S1300)を終了する。一方、サンプリング期間である場合には(S1350;YES)、サブ制御基板220(CPU220a)に入力される監視信号(正常電圧信号、第1異常電圧信号、第2異常電圧信号)の切り替わりが発生したか否かを判断する(S1355)。
つまり、監視信号が「正常電圧信号」から「第1異常電圧信号」に切り替わった場合、「第1異常電圧信号」から「正常電圧信号」に切り替わった場合、「第1異常電圧信号」から「第2異常電圧信号」に切り替わった場合、「第2異常電圧信号」から「第1異常電圧信号」に切り替わった場合には、S1355の処理で肯定的な判断がなされる。そして、監視信号(正常電圧信号、第1異常電圧信号、第2異常電圧信号)の切り替わりが発生していないと判断すると(S1355;NO)、一旦、図30に示す演出パターン設定処理(S1300)を終了して、図25に示す演出制御処理(S900)に復帰する。
一方、監視信号(正常電圧信号、第1異常電圧信号、第2異常電圧信号)の切り替わりが発生したと判断すると(S1355;YES)、異常カウンタの値を「+1」する処理を行った後(S1357)、サンプリング期間の終了タイミングであるか否かを判断する(S1362)。そして、サンプリング期間の終了タイミングが到来していない場合には(S1362;NO)、一旦、図30に示す演出パターン設定処理(S1300)を終了して、図25に示す演出制御処理(S900)に復帰する。
これに対して、サンプリング期間の終了タイミングが到来している場合には(S1362;YES)、S1364以降の処理に移行し、異常カウンタの値(カウント値)に基づき演出パターンを設定する処理を行う(S1364以降の処理)。ここで、以下の説明において、「N1」および「N2」は自然数であって、「N1>N2」の関係を有するものとする。また、「N1」としては「10」、「N2」としては「3」を例示できる。
具体的には、異常カウンタのカウント値が「N2」未満である場合には(S1364;NO、S1368;NO)、通常電力パターンを設定する処理を行った後(S1372)、S1376の処理に移行する。この場合、監視信号の切り替わり回数が少なく、電力供給状況が安定していると評価(判断)されるため(つまり、電力供給状況が電力低下状況でないと判断されるため)、通常電力パターンを設定する処理を行う(S1372)。
また、異常カウンタのカウント値が「N2」以上で「N1」未満である場合(S1364;NO、S1368;YES)、サブ制御基板220のCPU220aは、第1省電力パターンを設定する処理を行った後(S1370)、S1376の処理に移行する。この場合、監視信号の切り替わり回数がやや多くなり、電力供給状況がやや不安定であると評価(判断)されるため(つまり、電力供給状況がやや電力低下状況であると判断されるため)、第1省電力パターンを設定する処理を行う(S1370)。
更に、異常カウンタのカウント値が「N1」以上である場合(S1364;YES)、サブ制御基板220のCPU220aは、第2省電力パターンを設定する処理を行った後(S1366)、S1376の処理に移行する。この場合、監視信号の切り替わり回数が多くなり、電力供給状況が不安定であると評価(判断)されるため(つまり、電力供給状況が電力低下状況であると判断されるため)、第2省電力パターンを設定する処理を行う(S1366)。
サブ制御基板220のCPU220aは、何れかの演出パターン(通常電力パターン、第1省電力パターン若しくは第2省電力パターン)を設定すると、異常カウンタを初期化する処理を行った後(S1376)、図30に示す演出パターン設定処理(S1300)を終了する。
実施例2によると、演出表示装置27(表示演出装置)への電力供給状況が安定しているか否かを評価(判断)して演出パターンの設定を行う点が実施例1と異なるが、実施例1と同様な効果を得ることができる。なお、実施例2では、監視信号(正常電圧信号、第1異常電圧信号、第2異常電圧信号)が切り替わる頻度によって電力供給状況を評価する態様を例示したが、電力供給状況の評価方法はこれに限定されない。例えば、サンプリング期間中において、異常電圧信号(第1異常電圧信号、第2異常電圧信号)を受信している時間が長い場合(例えば、サンプリング期間の1/10以上の期間で異常電圧信号を受信している場合)に電力供給状況が不安定と評価することもできる。
実施例3の遊技機は、図柄変動演出を開始する毎に演出表示装置27への電力の供給状況を評価し、この評価結果に基づいて図柄変動演出の実行パターン(演出パターン)を設定する点が実施例1の遊技機と異なる。ここで、実施例3においては、図25の代わりに図32を用いる点と、図33が付加されている点と、図26の代わりに図34を用いる点と、図27を用いない点と、図35が付加されている点が実施例1と異なるが、その他の点に関しては実施例1と同様である。
実施例3の「演出制御処理(S900)」においても、図32に示すように、遊技機1に電源が投入されるか、リセットスイッチが押されると(S950;YES)、先ず、初期設定処理を行う(S960)。この後、電源がOFFになるまでの間、電力供給状況記憶処理(S1000)、図柄変動演出処理(S1100)、大当り遊技演出処理(S1800)などの主要な処理が繰り返し実行される。
このうち、電力供給状況記憶処理(S1000)は、図33に従って以下のように実行される。つまり、サブ制御基板220のCPU220aは、正常電圧信号の入力を開始したと判断すると(S1005;YES)、サブ制御基板220に搭載されたRAM220bの所定の記憶エリア(以下、「電力供給状況記憶メモリ」という。)に、現在の電力供給状況が正常電圧状況であることを示すデータを記憶する処理を行った後(S1010)、電力供給状況記憶処理(S1000)を終了する。
また、サブ制御基板220のCPU220aは、第1異常電圧信号の入力を開始したと判断すると(S1005;NO、S1015;YES)、現在の電力供給状況が第1異常電圧状況であることを示すデータを電力供給状況記憶メモリに記憶する処理を行った後(S1020)、電力供給状況記憶処理(S1000)を終了する。更に、サブ制御基板220のCPU220aは、第2異常電圧信号の入力を開始したと判断すると(S1005;NO、S1015;NO、S1025;YES)、現在の電力供給状況が第2異常電圧状況であることを示すデータを電力供給状況記憶メモリに記憶する処理を行った後(S1030)、電力供給状況記憶処理(S1000)を終了する。
次に、実施例3の図柄変動演出処理(S1100)について図34を用いて説明する。この実施例3の図柄変動演出処理(S1100)においても、サブ制御基板220のCPU220aが図柄変動開始時コマンド(変動パターン指定コマンド、特別図柄停止情報指定コマンド)を受信すると(S1105;YES)、その受信したコマンドに基づき、主制御部200Aにおいて実行された当否判定(S320)の結果を判断する(S1110)。そして、当否判定の結果が大当りである場合には(S1110;YES)、電力供給状況記憶メモリを参照することで、その時点(図柄変動開始時のコマンド受信時)の電力供給状況に対応する演出実行パターン(大当り時の演出実行パターンテーブル)を振り分ける処理を行う(S1116)。
また、当否判定の結果が外れである場合にも(S1110;NO)、電力供給状況記憶メモリを参照することで、その時点(図柄変動開始時のコマンド受信時)の電力供給状況に対応する演出実行パターン(外れ時の演出実行パターンテーブル)を振り分ける処理を行う(S1122)。
ここで、サブ制御基板220のROM220cには、図35に示すように、当否判定(S320)の結果が大当りである場合に選択される各変動パターン(A1、A2…)に対応する大当り時用の演出実行パターンテーブルと、当否判定(S320)の結果が外れである場合に選択される各変動パターン(B1…)に対応する外れ時用の演出実行パターンテーブルと、が記憶されている。但し、本実施例では、個々の変動パターン(A1、A2…、B1…)に対応して、3種類の演出実行パターンテーブル(通常電力パターン用の演出実行パターンテーブル、第1省電力パターン用の演出実行パターンテーブル、第2省電力パターン用の演出実行パターンテーブル)が記憶されている。そして、S1116およびS1122の処理では、図柄変動開始時コマンドを受信したときの電力供給状況に応じて、何れかの演出実行パターンテーブルが選択される。
例えば、図34のS1105の処理で受信した「変動パターン指定コマンド」が図35に示す「変動パターンA1」である場合には、S1116の処理でセットされる演出実行パターンテーブルとして、「通常電力パターンテーブルD1」、「第1省電力パターンテーブルE1」及び「第2省電力パターンテーブルF1」のうち、図柄変動開始時コマンドを受信したときの電力供給状況に対応するものがセットされる。つまり、図柄変動開始時コマンドを受信したときの電力供給状況が正常電圧状況である場合には「通常電力パターンテーブルD1」がセットされ、第1異常電圧状況である場合には「第1省電力パターンテーブルE1」がセットされ、第2異常電圧状況である場合には「第2省電力パターンテーブルF1」がセットされる。
そして、「通常電力パターンテーブル」、「第1省電力パターンテーブル」および「第2省電力パターンテーブル」の各テーブルには、それぞれ「乱数値」に対応付けて複数の演出実行パターンが記憶されているため(例えば、通常電力パターンテーブルD1では、演出実行パターンd11、演出実行パターンd12等)、S1140の処理では乱数抽選に基づいて使用する演出実行パターンが決定される。
ここで、実施例3において、通常電力パターンテーブルを用いて選択される演出実行パターンは、「全ての電飾基板75A〜75H、76A〜76Hに搭載されたLEDを点灯若しくは点滅させるとともに、全てのスピーカSP1〜SP4が大音量で効果音を発生させつつ図柄変動演出を行うための演出実行パターン」である。また、この演出実行パターンが選択されると、左扉部材71Lおよび右扉部材71Rが「第1状態」から「第2状態」に変化したり、「第2状態」から「第1状態」に変化するために要する時間が「180msec」とされ、待機時間および停止時間が「100msec」とされる。更に、図柄変動演出の実行中において、全ての役物本体72a、73a、74aの回転が継続的に行われる。
また、第1異常電力パターンテーブルを用いて選択される演出実行パターンは、「前面枠4の左側部および右側部に位置する電飾基板75C〜75E、76C〜76Eに搭載されたLEDのみを点灯若しくは点滅させるとともに、全てのスピーカSP1〜SP4が中音量で効果音を発生させつつ図柄変動演出を行うための演出実行パターン」である。また、この演出実行パターンが選択されると、左扉部材71Lおよび右扉部材71Rが「第1状態」から「第2状態」に変化したり、「第2状態」から「第1状態」に変化するために要する時間が「360msec」とされ、待機時間および停止時間が「200msec」とされる。更に、第2可動役物装置72、第3可動役物装置73および第4可動役物装置74のうち、第2可動役物装置72のみが駆動する。
更に、第2異常電力パターンテーブルを用いて決定される演出実行パターンは、「遊技者の視線の左右に位置する電飾基板75D、76Dに搭載されたLEDのみを点灯若しくは点滅させるとともに、2個のスピーカSP1、SP2が小音量で効果音を発生させつつ図柄変動演出を行うための演出実行パターン」である。また、この演出実行パターンが選択されると、左扉部材71Lおよび右扉部材71Rの往復動作の実行を停止するとともに、第1可動役物装置71、第2可動役物装置72、第3可動役物装置73および第4可動役物装置74の駆動が停止される。
サブ制御基板220のCPU220aは、S1116若しくはS1122の処理を終了すると、S1140以降の処理を行うが、S1140以降の処理に関しては実施例1の図柄変動演出処理(S1100)と同様である。
実施例3では、図柄変動演出が開始される毎に、演出表示装置27(表示演出装置)への電力供給状況を評価(参照)し、その結果と、選択されている変動パターンとに基づいて演出実行パターン(演出パターン)を決定する。そして、開始された図柄変動演出の実行中には、図柄変動演出の実行パターンが通常電力パターンから省電力パターンに変更されたり、省電力パターンから通常電力パターンに変更されることがないため、遊技者は落ち着いた状態で図柄変動演出に接することができる。
次に、図36を用いて実施例3の変形例(以下、「変形例2」という。)を説明する。この変形例2に係る遊技機では、電力供給状況記憶処理(S1000)を図36に従って行う点が実施例3と異なる。
この変形例2の電力供給状況記憶処理(S1000)を起動すると、図36に示すように、サブ制御基板220のCPU220aは、サンプリング期間であるか否かを判断し(S1050)、サンプリング期間でない場合には(S1050;NO)、そのまま電力供給状況記憶処理(S1000)を終了する。一方、サンプリング期間である場合には(S1050;YES)、サブ制御基板220(CPU220a)に入力される監視信号(正常電圧信号、第1異常電圧信号、第2異常電圧信号)の切り替わりを発生したか否かを判断する(S1055)。
そして、監視信号(正常電圧信号、第1異常電圧信号、第2異常電圧信号)の切り替わりが発生していないと判断すると(S1055;NO)、一旦、図36に示す電力供給状況記憶処理(S1000)を終了して、図32に示す演出制御処理(S900)に復帰する。
一方、監視信号(正常電圧信号、第1異常電圧信号、第2異常電圧信号)の切り替わりが発生したと判断すると(S1055;YES)、異常カウンタの値を「+1」する処理を行った後(S1057)、サンプリング期間の終了タイミングであるか否かを判断する(S1062)。そして、サンプリング期間の終了タイミングが到来していない場合には(S1062;NO)、一旦、図36に示す電力供給状況記憶処理(S1000)を終了して、図32に示す演出制御処理(S900)に復帰する。
これに対して、サンプリング期間の終了タイミングが到来していている場合には(S1062;YES)、S1064以降の処理に移行し、異常カウンタの値(カウント値)に基づき電力供給状況を記憶する処理を行う(S1064以降の処理)。なお、変形例2においても、「N1」および「N2」は自然数であって、「N1>N2」の関係を有するものとする。また、変形例2のサンプリング期間としては、例えば「1秒」を例示でき、「N1」としては「10」、「N2」としては「3」を例示できる。
具体的には、異常カウンタのカウント値が「N2」未満である場合には(S1064;NO、S1068;NO)、「電力供給状況記憶メモリ」に現在の電力供給状況が正常電圧状況であることを示すデータを記憶する処理を行った後(S1072)、電力供給状況記憶処理(S1000)を終了する。また、異常カウンタのカウント値が「N2」以上で「N1」未満である場合(S1064;NO、S1068;YES)、サブ制御基板220のCPU220aは、現在の電力供給状況が第1異常電圧状況であることを示すデータを記憶する処理を行った後(S1070)、電力供給状況記憶処理(S1000)を終了する。更に、異常カウンタのカウント値が「N1」以上である場合(S1064;YES)、サブ制御基板220のCPU220aは、現在の電力供給状況が第2異常電圧状況であることを示すデータを記憶する処理を行った後(S1066)、電力供給状況記憶処理(S1000)を終了する。
変形例3によっても、実施例3と同様な効果を得ることができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限り、特許請求の範囲において本発明を特定するための記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することができる。
例えば、特定態様の図柄変動演出(リーチ演出を伴う図柄変動演出等)に限り装飾演出を派手に行う場合には、この特定態様の図柄変動演出が実行される場合に限り、図柄変動演出の実行パターン(演出実行パターン)を通常電力パターンから省電力パターンに変更したり、省電力パターンから通常電力パターンに変更することとしてもよい。
また、各実施例では、監視手段(供給電力監視回路80)および電力低下情報出力手段(CPU222a)を演出表示制御基板222に設ける態様を例示したが、監視手段および電力低下情報出力手段のうち少なくとも一方を、演出表示制御基板222やサブ制御基板220とは別体に構成してもよい。例えば、演出表示制御基板222およびサブ制御基板220とは別の基板に監視手段を設ける態様や、当該別の基板に電力低下情報出力手段を設ける態様、当該別の基板に電力低下監視手段および情報出力手段を設ける態様等を例示することもできる。
更に、上述した各実施例および変形例では、遊技ホールの島設備から供給される遊技球を「貸球」や「賞球」として利用し、遊技盤に設けられた各種入賞口(第1始動口、第2始動口、大入賞口等)への遊技球の入球に応じて所定数の賞球を払い出すことによって、遊技の結果としての利益(遊技価値)を遊技者に付与する遊技機1に本発明を適用した例を説明したが、「賞球の払い出し」とは異なる形態で遊技上の利益(遊技価値)を付与するタイプの遊技機にも、本発明を適用することができる。
そのようなタイプの遊技機として、各種入賞口への遊技球の入球が発生することで、その入球に対応する利益の量(遊技価値の大きさ)を示すデータを主制御部あるいは払出制御部のRAMに記憶することによって、遊技上の利益(遊技価値)を遊技者に付与する遊技機を例示でき、この場合にも、上記実施例と同様の効果を得ることができる。なお、遊技上の利益(遊技価値)をデータ化して遊技者に付与するタイプの遊技機としては、遊技機に内蔵された複数個の遊技球を循環させて使用する遊技機、具体的には、各種入賞口あるいはアウト口を経て遊技盤の裏面に排出された遊技球を、再度、発射位置に戻して発射するように構成された遊技機(いわゆる封入式遊技機)を例示できる。この種の遊技機(いわゆる封入式遊技機)においては、例えば、入賞口に遊技球が入球する毎に、例えば、入球した入賞口毎に定められた賞球量を示すデータを記憶することによって、遊技の結果としての遊技価値を遊技者に付与することができる。
本発明は、遊技機を製造、販売等する分野において利用できる。
1;遊技機(弾球遊技機)、
2;外枠、
10;遊技盤、
11;遊技領域、
27;演出表示装置(表示演出装置)、
80;供給電力監視回路(監視手段)、
200A;主制御部、
220A;サブ制御部(第1演出制御手段)、
222A;演出表示制御部(第2演出制御手段)、
222a;電力低下情報出力手段、
281;電源基板(電力供給手段)、
75A〜75H、76A〜76H、71〜74、SP1〜SP4;装飾演出装置(電飾基板75A〜75H、76A〜76H、可動役物装置71〜74、スピーカSP1〜SP4)。

Claims (3)

  1. 遊技の進行に応じた演出に係る制御を行う演出制御手段と、
    前記演出として所定の装飾演出を行う装飾演出装置と、
    前記演出として所定の表示演出を行う表示演出装置と、
    外部電源と接続され、少なくとも前記演出制御手段、前記装飾演出装置および前記表示演出装置に対して電力を供給する電力供給手段と、
    前記表示演出装置への電力供給状況を監視する監視手段と、
    前記電力供給状況が所定の電力低下状況になると、電力低下情報を前記演出制手段に対して出力する電力低下情報出力手段と、
    を備え、
    前記演出制御手段は、前記電力低下情報を入力すると、前記装飾演出の演出パターンを前記装飾演出装置の消費電力が少なくなる省電力パターンとすることを特徴とする遊技機。
  2. 前記演出制御手段は、前記装飾演出装置に係る制御を行う第1演出制御手段と、前記表示演出装置に係る制御を行う第2演出制御手段と、により構成され、
    前記電力低下情報出力手段は、前記第2演出制御手段に設けられるとともに、前記監視手段によって監視される前記電力供給状況が前記電力低下状況になると、前記電力低下情報を前記第1演出制御手段に対して出力し、
    前記第1演出制御手段が前記電力低下情報を入力すると、前記装飾演出の演出パターンを前記省電力パターンとすることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記表示演出装置への電力の供給は前記第2演出制御手段を経由して行われるように構成され、
    前記監視手段は、前記第2演出制御手段に供給される電力量に基づき前記表示演出装置への電力供給状況を監視し、
    前記第2演出制御手段に供給される電力量が所定の基準量を下回ると、前記表示演出装置への電力供給状況が前記電力低下状況となって、前記電力低下情報出力手段が前記電力低下情報を前記第1演出制御手段に対して出力することを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
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