JP2014124342A - 酸素濃縮装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】パルスオキシメータと酸素濃縮装置との間で情報の通信を行なうことで、酸素濃縮装置の運転に反映する上で有効な仕組みを有し、酸素濃縮装置の運転の利便性を向上し、使用者(患者)が喫煙した場合に火災の発生を防ぐことができる酸素濃縮装置を提供すること。
【解決手段】酸素濃縮装置1では、パルスオキシメータ20は、主筐体(装置本体)2との間で情報交換可能に構成されるとともに処方に関する情報を保持するメモリ(記憶部)28を備えており、記憶部から読みだした処方に関する情報に基づいて、酸素の供給運転を行う構成とした制御部200を主筐体(装置本体)2に備え、パルスオキシメータ20は、得られる酸素飽和濃度が、予め定めた値以下である時には使用者が喫煙を行っていると判断した後、必要に応じて酸素の供給動作を停止する指示を、装置本体2の制御部200に通知するパルスオキシメータの制御部84を有する。
【選択図】図7

Description

本発明は、酸素濃縮装置に関し、特に使用者の喫煙を判断する機能を有する酸素濃縮装置に関するものである。
呼吸器疾患等を有する人は、通常の環境では時折、もしくは常時、呼吸に困難を生じる場合がある。このような呼吸困難者(患者)を助けるために使用される酸素濃縮装置は、例えば、原料空気中の酸素を透過させて窒素を選択的に吸着するゼオライトを吸着剤として用いることで酸素を生成する圧力スイング吸着法を利用することにより、酸素を得る構成になっている。この方式の酸素濃縮装置によれば、取り込んだ原料空気をコンプレッサで圧縮して圧縮空気を発生して、吸着剤を内蔵した吸着筒に対してこの圧縮空気を供給することで該吸着剤に窒素を吸着させ、90%以上の高濃度の酸素を生成する。そして、生成された高濃度の酸素はタンクに貯めておき、減圧弁や流量設定器を介してタンクから所定流量の酸素を供給可能な状態にすることで、患者は鼻カニューラ等の器具を用いて酸素吸入ができる。
この酸素濃縮装置はAC電源(商用交流電源)のが利用できる場所に設置しておけば、例えば肺機能が低下した在宅酸素療法患者が、就寝中でも安全に酸素を吸うことができるようになり安眠できる(特許文献1参照)。
他方、呼吸困難者は、通常の呼吸により、肺を介しての酸素の血液中への取り込みが不十分であり、そのような酸素の取り込み不全は、呼吸困難者(患者)の血液中の酸素飽和濃度を検出して知ることができる。
血液中の酸素飽和濃度を計測する上では、たとえばパルスオキシメータという器具または装置が用いられている(特許文献2参照)。
特開2005−111016号公報 特開平7−171139号公報
従来、パルスオキシメータは、血液中の酸素飽和濃度を検出することを目的とする器具であり、酸素濃縮装置は、呼吸困難者の呼吸を助ける装置であるから、これらは、各目的別に別箇に使用されてきた。
しかしながら、通常、酸素濃縮装置では、単位時間当たりの酸素供給量が調節できるようにされており、医療用の酸素濃縮装置では、医師による処方に基づいて、酸素供給量を決定し使用されている。
ここで、このような処方を行う上で、パルスオキシメータは、患者である呼吸困難者の血液中の酸素飽和濃度をリアルタイムで知ることができるから、医師が担当患者に対して、酸素濃縮装置における酸素供給量に関する処方を行う上では、きわめて有用な判断材料を提供するものと考えられる。
しかしながら、酸素濃縮装置とパルスオキシメータは、使用目的がことなるため、これらを有機的に関連付けして利用する仕組みが考慮されてこなかった。
また、患者がカニューラを用いて濃縮酸素を吸入している時に誤って喫煙を行ってしまうと、濃縮酸素を供給しているカニューラに着火してカニューラやこのカニューラと装置本体を接続しているチューブに火災が発生するおそれがある。
そこで、本発明は、処方情報が記憶されたパルスオキシメータにより、酸素濃縮装置の運転に反映する上で有効な仕組みを有し、パルスオキシメータを用いることで、使用者(患者)が喫煙した場合に火災の発生を防ぐことができる酸素濃縮装置を提供することを目的とする。
本発明の酸素濃縮装置は、所定量の酸素を供給する酸素濃縮装置であって、装置本体と、使用者の血液中の酸素飽和濃度を検出するためのパルスオキシメータと、からなり、前記パルスオキシメータは、前記装置本体との間で情報交換可能に構成されるとともに処方に関する情報を保持する記憶部を備えており、前記記憶部から読みだした前記処方に関する情報に基づいて、酸素の供給運転を行う構成とした制御部を前記装置本体に備え、前記パルスオキシメータは、得られる前記酸素飽和濃度が、予め定めた値以下である時には前記使用者が喫煙を行っていると判断して、警報を発生するように制御することを特徴とする。
上記構成によれば、酸素濃縮装置の本体に呼吸困難者の生体反応の計測上、きわめて重要なパルスオキシメータを一緒に保管できるから、血液中の酸素飽和濃度を計測して、その結果を酸素濃縮装置の運転に内容に反映させる上で便利である。酸素濃縮装置は、処方情報が記憶されたパルスオキシメータにより、酸素濃縮装置の運転に反映する上で有効な仕組みを有する。しかも、パルスオキシメータは、得られる酸素飽和濃度が、予め定めた値以下である時には使用者が喫煙を行っていると判断して、警報を発生するように制御する。このため、使用者(患者)が喫煙した場合に、酸素の供給を停止して火災の発生を防ぐことができる。
好ましくは、前記パルスオキシメータは、前記使用者の動きの加速度を検出する加速度センサを有し、前記パルスオキシメータの制御部は、前記加速度センサからの信号により、前記使用者が安静状態で喫煙を行っているか、前記使用者が労作状態で喫煙を行っているかを判断して、前記警報の後、前記酸素の供給動作を停止する指示を、前記装置本体の制御部に通知することを特徴とする。
上記構成によれば、パルスオキシメータに加速度センサを設ければ、使用者が安静状態であるのか労作状態であるいずれの状態であっても、使用者が喫煙を行っているか否かを判断して、装置本体における酸素の供給動作を停止させることができる。
好ましくは、前記パルスオキシメータは、光により使用者の生体に照射するプローブ部と、前記プローブ部とは別体であり前記プローブ部から得られた生体の情報により前記酸素飽和濃度を得る本体部と、を有することを特徴とする。
上記構成によれば、パルスオキシメータは、プローブ部と、本体部とに分けることにより、プローブ部の小型化と軽量化が図れるので、プローブ部を使用者の生体に取り付けても負担が減り、プローブ部の取付けが容易になる。
好ましくは、前記パルスオキシメータの制御部が前記使用者の喫煙を判断した場合に、前記前記パルスオキシメータの制御部の指令により警報を出す警報手段が、前記装置本体に設けられていることを特徴とする。
上記構成によれば、使用者の喫煙を判断した場合には、担当医師等の医療従事者に対して警報を出すので、使用者の喫煙を確認することができる。
好ましくは、前記パルスオキシメータは、外部通信部を有し、前記装置本体は、前記パルスオキシメータの前記外部通信部との間で情報の伝達を行う外部通信部を有し、前記パルスオキシメータの制御部が、前記使用者が喫煙を行っていると判断したことを、前記パルスオキシメータの前記外部通信部から前記装置本体の前記外部通信部を介して前記装置本体の前記制御部に通知して、前記装置本体による前記酸素供給動作を停止する構成としたことを特徴とする。
上記構成によれば、パルスオキシメータと装置本体との間で通信を行うことで、装置本体による酸素供給動作を確実に停止することができるので、使用者の喫煙による火災を防ぐことができる。
本発明は、医師による処方情報が記憶されたパルスオキシメータを酸素濃縮装置に装着または医師による処方情報が記憶されたパルスオキシメータと酸素濃縮装置との間で情報の通信を行なうことで、酸素濃縮装置の運転に反映する上で有効な仕組みを有し、パルスオキシメータを用いることで酸素濃縮装置の運転の利便性を向上することができ、使用者(患者)が喫煙した場合に火災の発生を防ぐことができる酸素濃縮装置を提供することができる。
本発明の酸素濃縮装置の一実施形態の外観を示す前側から見た概略斜視図。 図1の酸素濃縮装置のシステム構成例を示す図。 本発明に利用されるパルスオキシメータの一例を示す概略斜視図。 図3のパルスオキシメータの使用状態を示す概略側面図。 図4のパルスオキシメータの原理を説明するための説明図。 図4パルスオキシメータの計測値を説明するためのグラフ。 図4のパルスオキシメータの構成例を示すブロック図。 図4のパルスオキシメータの測定例を示すフロー図。 図1の酸素濃縮装置を図3のパルスオキシメータを利用して運転した一例を示すフロー図。 本発明の酸素濃縮装置の他の実施形態の外観を示す要部概略斜視図。
以下に、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照して詳しく説明する。
なお、いかに説明する実施形態は、本発明の好ましい実施の形態を具体的に説明するものであり、以下の説明において、特に限定する場合を除き、本発明の範囲は以下の説明や図面の内容に限定されるものではない。
(酸素濃縮装置の構成)
図1は、本発明のコンプレッサを備える酸素濃縮装置の実施形態の外観を示す前側から見た斜視図である。図2は、図1の酸素濃縮装置のシステム構成例を示す図である。
図1と図2に示す酸素濃縮装置1は、好ましくは携帯型(可搬型や移動型ともいう)の酸素濃縮装置である。図1に示す酸素濃縮装置1は、例えば、酸素生成原理として圧縮空気による圧縮空気力変動吸着法(PSA:正圧変動吸着法)を用いている。
圧縮空気のみによる正圧変動吸着法は、圧縮空気のみを吸着筒体内に送って窒素を吸着させる。正圧変動吸着法は、圧縮空気と減圧空気による正負圧変動吸着法(VPSA)に比べて、コンプレッサの小型化と軽量化が図れるメリットがある。
図1に示す酸素濃縮装置1は、一例として酸素流量が最大5Lクラスの酸素濃縮装置であり、酸素流量の設定単位は、例えば0.25L/分〜5.00L/分まで設定されている。この酸素濃縮装置1は、所定量の濃縮酸素を使用者(患者)にカニューラを用いて供給するための装置である。
図2に示すように、酸素濃縮装置1は、装置本体である主筐体2と、パルスオキシメータ20とからなる。このパルスオキシメータ20は、装置本体である主筐体2との間で情報交換可能に構成されるとともに、処方に関する情報を保持する記憶部としてのメモリ28を備えている。しかも、装置本体である主筐体2は、メモリ28から読みだした処方に関する情報に基づいて、濃縮酸素の供給運転を行う構成とした中央制御部(制御部)200を備えている。
図1に示すように、酸素濃縮装置1は、主筐体2と、流量設定が可能な表示部128と、加湿器Gと、カニューラ掛け2Kと、4隅のキャスタ2Tを有している。主筐体2は、ほぼ直方体状の装置本体である。
主筐体2は、フロントパネル2Fと、左右のサイドパネル2Sと、リアパネル2Rと、上面部2Dと、底部2Bを有している。図1に示すように、上面部2Dには表示部128と、酸素出口部100と、電源スイッチ101と、酸素流量設定ボタン102が配置されている。フロントパネル2Fの上部には、加湿器Gの配置部2Gが設けられている。キャスタ2Tは底部2Bの四隅部分に配置され、酸素濃縮装置1はこれらのキャスタ2を用いて移動可能になっている。
図2に示す主筐体2の上面部2Dには、表示部128に隣接して、後述するパルスオキシメータ20の着脱部103が形成されている。これにより、後述するように、使用者の生体反応の計測上極めて重要なパルスオキシメータ20を、装置本体である主筐体2とともに一緒に保管することができる。
着脱部103は、図1に拡大して示すように、例えば、縦方向の凹部として形成したパルスオキシメータ20の収容部とすることができる。この着脱部103としての収容部は凹所であり、その深さは、収容するパルスオキシメータ20よりも浅く、図1に示すように、収容したパルスオキシメータ20の一部が露出することで、使用者が収容状態のパルスオキシメータ20の一部を把持しやすくされている。これにより、パルスオキシメータ20の着脱部103への抜き挿しが容易にされている。
図1に示すように、この実施形態では、着脱部103は、表示部128に隣接して主筐体2に凹所を形成して、そこへパルスオキシメータ20を落とし込むことで収容できる収容部とされている。好ましくは、例えば、収容部内の内面に僅かな凸部を形成し、パルスオキシメータ20の表面に対応する僅かな凹部を形成し、互いに係脱できる係合部を形成すると、パルスオキシメータ20が収容部内から不用意には外れないので、便利である。
さらに、着脱部103には、近接して酸素濃縮装置1の外部通信部80が位置するように設けられている。これにより、後述するパルスオキシメータ20の外部通信部80と非接触で情報の通信を行うことができるようにされると好ましい。
あるいは、外部通信部80は、着脱部103である凹所の内面に露出する接点である電極を設けるようにして、パルスオキシメータの外面に露出した通信用の電極(接点)と接触して、直接信号のやり取りができるようにしてもよい。
ここで、着脱部103は、必ずしも主筐体2に直接設ける必要は無く、パルスオキシメータ20の収容部を別体で形成し、これを主筐体2に対して、永久磁石で固定したり、吊り下げ、もしくは掛け止める等、事後的に取付けるようにしても良い。
図2を参照して、上述した酸素濃縮装置1のシステム構成例を説明する。
図2は、酸素濃縮装置1のシステム構成例を示す図である。
図2に示す二重線は、原料空気、酸素、窒素ガスの流路となる配管を示している。また、細い実線は電源供給または電気信号の配線を示している。図2に示す酸素濃縮装置1の主筐体2は破線で示しており、この主筐体2は内部に配置された要素を密閉している密閉容器である。
図2に示すように、主筐体2は、外気である原料空気を導入するための空気取り入れ口5と空気取り入れ口フィルタ7および排気するための排気口6を有している。空気取り入れ口5には、空気中の塵埃等の不純物を除去するための空気取り入れ口フィルタ7が交換可能に配置されている。原料空気は、コンプレッサ10が作動すると、空気取り入れ口フィルタ7を介して、内部の配管37と吸気フィルタ兼消音バッファ38と配管40,41を通じてコンプレッサ10側に導入されるようになっている。
このように原料空気は、コンプレッサ10に導入されて圧縮空気になるが、原料空気を圧縮する際に熱が発生する。このため、コンプレッサ10、特にスリーブ11,12は、冷却用の第1ファン34と第2ファン36からの送風により冷却する。そして、コンプレッサ10から配管15を通じて送られる圧縮空気は、ラジエータ13により冷却される。
このように圧縮空気を冷却することで、高温では機能低下してしまう吸着剤であるゼオライトの昇温を抑制できる。これにより、窒素の吸着により酸素を生成するための吸着剤として十分に機能できるようになり、酸素を90%程度以上にまで濃縮できる。
図2の第1吸着筒体31と第2吸着筒体32は、並べて配置された吸着部材の一例であり、縦方向に並列に配置されている。これら第1吸着筒体31と第2吸着筒体32には、それぞれ三方向切換弁14B,14Cが接続されている。一方の3方向切換弁14Bの一端部が配管15に接続されている。配管15の途中には、配管15内を通過する圧縮空気を冷却するためのラジエータ13が配置されている。一方の3方向切換弁14Bと他方の3方向切換弁14Cとが互いに接続され、さらに、他方の3方向切換弁14Cの一端部が配管15Rに接続されている。配管15Rの端部は、排気口6に達している。
3方向切換弁14B、14Cは、第1吸着筒体31と第2吸着筒体32にそれぞれ対応して接続されている。コンプレッサ10から発生する圧縮空気は、配管15と3方向切換弁14B、14Cを介して、第1吸着筒体31と第2吸着筒体32に対して交互に供給される。
触媒吸着剤であるゼオライトは、第1吸着筒体31と第2吸着筒体32内にそれぞれ貯蔵されている。このゼオライトは、例えばSi/Al比が2.0〜3.0であるX型ゼオライトであり、かつこのAlの四面体単位の少なくとも88%以上をリチウムカチオンと結合させたものを用いることで、単位重量当たりの窒素の吸着量を増やせるようにしている。このゼオライトは、特に1mm未満の顆粒測定値を有するとともに、四面体単位の少なくとも88%以上をリチウムカチオンと融合させたものが好ましい。ゼオライトを使用することで、他の吸着剤を使う場合に比べて酸素を生成するために必要となる原料空気の使用量を削減できるようになる。この結果、圧縮空気を発生するためのコンプレッサ10のより小型化が図れ、コンプレッサ10の低騒音化を図ることができる。
図2に示すように、第1吸着筒体31と第2吸着筒体32の出口側には、逆止弁と絞り弁と開閉弁とからなる均等圧弁107が接続されている。均等圧弁107の下流側には、合流する配管60が接続されており、この配管60にはバッファ61が接続されている。このバッファ61は、第1吸着筒体31と第2吸着筒体32において分離生成された90%程度以上の濃度の酸素を貯蔵するための酸素貯蔵容器である。
図2に示すように、バッファ61の下流側には、圧力調整器62が接続されており、圧力調整器62はバッファ61の出口側の酸素の圧力を一定に自動調整するレギュレータである。圧力調整器62の下流側には、フィルタ63を介してジルコニア式あるいは超音波式の酸素濃度センサ64が接続されており、酸素濃度センサ64は、酸素濃度の検出を間欠的に(10〜30分毎に)または連続的に行うようになっている。
図2に示すように、バッファ61には、比例開度弁65が接続されている。この比例開度弁65は、中央制御部200の指令により流量制御部202からの信号により、酸素流量設定ボタン102の設定ボタン操作に連動して開閉する。比例開度弁65には酸素流量センサ66が接続されている。この酸素流量センサ66には、加湿器Gと酸素流量センサ67が接続されている。この酸素流量センサ67の後段には、酸素出口部100が接続されている。
酸素出口部100には、鼻カニューラ70のカプラソケット71が着脱可能に接続される。カプラソケット71は、チューブ72を介して鼻カニューラ70に接続されている。患者は、鼻カニューラ70を経て、例えば最大流量5L/分の流量で、約90%程度以上に濃縮された酸素の吸入が可能である。
次に、図2を参照して電源系統を説明する。
図2に示すAC(商用交流)電源のコネクタ203は、電源制御回路39に電気的に接続され、電源制御回路39は商用交流電源の交流電圧を所定の直流電圧に整流する。内蔵電池204は、主筐体2に内蔵されている。内蔵電池204は、繰り返し充電可能な2次電池であり、内蔵電池204は電源制御回路39からの電力供給を受けて充電できる。
これにより、図2の中央制御部200は、マイクロコンピュータなどのCPUとCPUにより実行される装置全体の制御プログラムや各種データを記憶するROM(不図示)とワークエリアとして測定データや各種データを一時的に記憶するRAM(不図示)などを備えて装置全体の動作の制御・判断を行なう。
図2の中央制御部200が電源制御回路39を制御することで、電源制御回路39は、例えばACアダプタ203からの電力供給を受けて作動する第1電力供給状態と、内蔵電池204からの電力供給を受けて作動する第2電力供給状態のうちの1つの供給状態に自動切換して使用できる。内蔵電池204は好ましくは、充電時のメモリ効果が少なく再充電時にも満充電できるリチウムイオン、リチウム水素イオン2次電池が良いが、これに限らず、ニッカド電池やニッケル水素電池でも良い。
図2の中央制御部200は、モータドライバ210とファンモータドライバ211に電気的に接続されている。中央制御部200は生成する酸素量に応じた最適な動作モードに切り替えるプログラムが記憶されている。モータドライバ210とファンモータドライバ211は、中央制御部200の指令により、多くの酸素生成をする場合は自動的にコンプレッサ10と第1ファン34と第2ファン36を高速駆動し、少ない酸素生成時の場合にはコンプレッサ10と第1ファン34と第2ファン36を低速に回転駆動する制御を行う。
この中央制御部200には、所定動作プログラムを記憶したROM(読み出し専用メモリ)が内蔵されるとともに、中央制御部200には、外部記憶装置と揮発メモリと一時記憶装置とリアルタイムクロックからなる回路が電気的に接続されている。中央制御部200は、通信コネクタ205を介して外部の通信回線等と接続することでアクセスが可能となる。
図2に示す3方向切換弁14B、14Cと均等圧弁107とをオンオフ制御することで、第1吸着筒体31と第2吸着筒体32内の不要ガスを脱離させるように制御する制御回路(図示せず)と、圧力調整器62と、流量制御部202と、酸素濃度センサ64が、中央制御部200に電気的に接続されている。流量制御部202は、比例開度弁65を制御し、酸素流量センサ66と酸素流量センサ67の酸素流量値は、中央制御部200に送られる。図2に示す中央制御部200には、酸素流量設定ボタン102と、表示部128と、電源スイッチ101と、表示スイッチ128Sと、スピーカ133Sが電気的に接続されている。
酸素流量設定ボタン102は、例えば90%程度以上に濃縮された酸素を毎分当たり0.25L(リットル)から最大で5Lまで0.25L段階で操作するごとに、酸素流量を設定できる。表示部128は、例えば、7セグメント表示の液晶ディスプレイなどの表示装置が利用されている。表示部128には、例えば酸素流量、酸素ランプ、警報アイコン(チューブ折れ、加湿器外れ、酸素濃度低下、電源供給停止、バッテリ残量、バッテリ運転中、充電ランプ)、積算時間等の表示項目を表示することができる。
図2に示すコンプレッサ10は、すでに説明したように圧縮空気のみを発生させることで正圧変動吸着法(PSA)により、圧縮空気を第1吸着筒体31と第2吸着筒体32内に送り、第1吸着筒体31と第2吸着筒体32内の吸着剤により圧縮空気中の窒素を吸着させる。コンプレッサ10の駆動用モータ53は、同期モータであっても、その他に例えば単相交流誘導モータであっても良いし、単相4極交流同期モータであっても良いし、特に種類は限定されない。
次に、上述した酸素濃縮装置1の動作例を説明する。
図2に示す中央制御部200がモータドライバ210に指令して、モータドライバ210がコンプレッサ10の駆動用モータ53を始動して、駆動用モータ53の出力軸が連続回転をする。コンプレッサ10が動作すると、原料空気は、図2に示す空気取り入れ口5から取り入れられてフィルタ7により塵埃等の不純物を取り除き、内部の配管37と吸気フィルタ兼消音バッファ38と配管40,41を通じてコンプレッサ10側に導入される。図2に示すコンプレッサ10が発生する圧縮空気は、配管15を介して、第1吸着筒体13と第2吸着筒体32側に供給できる。
一方、図2に示す中央制御部200は、モータドライバ211に指令を与えて第1ファン34と第2ファン36を回転させる。コンプレッサ10が原料空気を圧縮して圧縮空気を発生する際に、コンプレッサ10のスリーブ11,12はそれぞれ第1ファン34と第2ファン36の送風により冷却され、しかも配管15を通る圧縮空気は、ラジエータ13を通過することで冷却される。そして、圧縮空気は、配管15と3方向切換弁14B、14Cを経て第1吸着筒体31と第2吸着筒体32内の吸着剤を通過して窒素を吸着することにより、酸素が分離して生成される。バッファ61には、分離して生成された90%程度以上の濃度の酸素を貯蔵することができる。
図2の酸素濃度センサ66は、バッファ61からの酸素の濃度の検出を行う。比例開度弁65は、酸素流量設定ボタン102に連動して開閉する。そして、酸素は、酸素出口部100を経て、鼻カニューレ70に供給される。これにより、患者は、鼻カニューレ70を経て例えば最大流量5L/分の流量で、約90%程度以上に濃縮された酸素の吸入が可能である。
ここで、好ましくは、本実施形態の酸素濃縮装置1には、図2で示すように外部通信部80とメモリ81とを設ける。外部通信部80を用いて得られる処方に関する情報等のデータは、中央制御部200で確認され、中央制御部200は、処方に関する情報等のデータ等を、書き込み・読み出し可能な半導体メモリ等の記憶装置を利用したメモリ81に格納するようになっている。
この外部通信部80と、後で説明するパルスオキシメータ20の本体部301の外部通信部400としては、例えば小型で低消費電力の通信手段であるBluetooth4.0(短距離無線通信の規格)(登録商標)やZigBee(家電向けに策定された無線通信規格)、あるいはNFC通信ユニット(Near Field Communication、10数cmの距離で行う小電力無線通信の国際規格)等を採用することができる。
(パルスオキシメータの構成)
次に、本発明に利用できるパルスオキシメータ20の好ましい構成例を説明する。
図3に示すパルスオキシメータ20は、血液中の酸素飽和濃度を計測する器具または装置であり、この場合、パルスオキシメータ20は、使用者の生体である指Fの先端付近に光を当てる計測対象とするものである。
図3はパルスオキシメータ20の概略斜視図、図4(A)はパルスオキシメータ20の使用状態を示す概略側面図、図4(B)はパルスオキシメータ20の構成の概略を説明するための説明図である。図4(C)はパルスオキシメータ20が使用者(患者)の手に装着された例を示す斜視図である。
図3および図4(A)において、パルスオキシメータ20は、プローブ部300と、本体部301を有している。プローブ部300と本体部301は、好ましくは別体であり、両者は配線302により電気的に接続されている。このように、パルスオキシメータ20は、プローブ部300と、本体部301とに分けて構成されているので、プローブ部300と本体部301が一体的に構成されている場合に比べて、プローブ部300のサイズの小型化と軽量化を図ることができる。
しかも、図4(C)に例示するように、プローブ部300は、指Fの先端部を挿入して取り付けるが、本体部301は、手首に装着できるように例えば腕時計型に形成されている。
このようにプローブ部300の小型化と軽量化を図ることができるので、使用者が、プローブ部300だけを手で持って、図3と図4に示すように、使用者の指Fをプローブ300の挿入孔27に挿入する動作を容易に行うことができる。このため、プローブ部300を使用者の生体である例えば指Fに取り付けても重量的にもサイズ的にも負担が減り、プローブ部300の取付けが容易になる。
図3に示すように、このプローブ部300は、ほぼ直方体形状の下半体21と、下半体21と互いの一端部において、弾性を有するアーム部27で固定され、この基部21に重ねて配置された上半体22を備えている。
図7を参照して後で説明するように、パルスオキシメータ20のプローブ部300とは別体の本体部301には、制御部84が設けられている。この制御部84には、例えば、後で説明するが、圧電ジャイロ等の姿勢変化の検出手段、例えば3軸G(加速度)センサ600が電気的に接続されている。
この3軸G(加速度)センサ600の1つ目の役割としては、プローブ部300と本体部301の姿勢位置と、重力加速度との関係に基づいて、図7に示す表示部26における表示内容の表示方向を180度反転して表示可能として、使用者が表示部26に表示される内容を、見やすいようにするために表示方向を変更できる。
また、この3軸G(加速度)センサ600の2つ目の役割としては、後で説明するように、使用者(患者)の動作により生じる加速度を検出することで、制御部84により使用者(患者)が安静状態にあるのか、使用者(患者)が労作している状態にあるのかを、判断できるようにするために用いられる。
図4(B)に示すように、プローブ部300の下半体21と上半体22は、上下に対称的な構造であり、下半体21の右端部と上半体22右端部が、弾性を備えたアーム部27により接続されている。これらの下半体21と上半体22の互いの当接面は、例えば、それぞれシリコンゴム等の黒色の軟質部材23,24で覆われており、これら軟質部材の中に後述する部品が収容されている。
図3と図4に示すように、プローブ部300の左端部には、下半体21と上半体22の間に挿入孔27が形成されており、使用者の指Fを挿入することができる。図4(B)に示すように指Fを挿入孔27から所定位置まで挿入すると、下半体21と上半体22は指先付近を間に挟んだ状態で、指Fの先端に計測用の光を当てるために、発光部45と受光部46とが、それぞれ上半体22と下半体21とに内蔵されている。すなわち、計測に際しては、発光部45から受光部46へ至る光路上に指Fの先端部が位置するようになっている。
発光部45から受光部46へ至る光路上に指Fの先端部が位置する状態が、図5の原理説明図に示されている。
図5に示す発光部45は、少なくとも2種類の波長の光を射出することができるようになっており、赤色発光部45aは、例えば、660nm(ナノ・メートル)の赤色光(赤=700nmとほぼ同じ光)を出射する発光ダイオードで構成されている。赤外発光部45bは、例えば、波長900nmの赤外光を出射する発光ダイオードで構成されている。
図5に示す受光部46は、赤色受光部46aと赤外色受光部46bを備えている。赤色受光部46aは、赤色発光部45aから出射され、指Fを透過して入射する赤色光の光量を検出して、光量に応じた電気信号を生成するようになっている。赤外色受光部46bは、赤外色発光部45bから出射され、指Fを透過して入射する赤色外光の光量を検出し、光量に応じた電気信号を生成するようになっている。そして、受光部46全体としては、赤色光の光量Rと赤外色の光量IRとの比率R/IRを生成し、計測結果とする。
ここで、図6は、指F内部の血管を流れる血流において、酸素と結びついたヘモグロビンをHbOで表し、酸素と結びついていないヘモグロビンをHbで表し、各グラフがそれぞれのヘモグロビンがどの波長の光を良く吸収するかを示したものである。そして、赤色光と赤外光とで、これらの各ヘモグロビンが吸収する光の両の差G1,G2が大きく異なるので、受光部46で検出される赤色光の光量Rと赤外色の光量IRとの比率R/IRを後述する演算手段により求めることにより、血液中の酸素飽和量を求めることができる。
すなわち、赤外光ではどちらのヘモグロビンでも光吸収量の差は小さいのに比べて、赤色光では各ヘモグロビンの光吸収量は大きく異なる。このため、酸素と結びついたヘモグロビンほど、赤色光を反射して、受光部46で検出される赤色光の光量Rと赤外色の光量IRとの比率R/IRは「1」に近づき、表示は100%に近づくことになる。
なお、図3と図4に示すパルスオキシメータ20のプローブ部300では、このような赤色光の光量Rと赤外色の光量IRの計測を動脈血(管)に基づいて行う。動脈血には脈動があり、後述する構成により、この脈動を検出して、パルス化することにより、同時に脈拍数も検出することができる。
なお、図3から図5で説明したのは光透過型の検出方法であるが、図6の原理を利用すれば、反射光を検出して血液中の酸素飽和量を求めることができることは勿論である。
図7は、パルスオキシメータ20の電気的構成を示すブロック図である。図7には、プローブ部300と、本体部301のそれぞれの内部構成例を示している。
すでに説明したように、図7に示すように、プローブ部300には、発光部45と受光部46が配置されている。一方、本体部301内には、次に説明する構成要素が配置されている。
図7に示す本体部301には、集積回路(IC)である制御部84が設けられている。制御部84は、駆動回路45Mと発光回路45Sと配線302を介して、プローブ部300内の発光部45に電気的に接続されている。また、制御部84は、アナログ‐ディジタル変換器55と受光回路55Dと、配線302を介して、プローブ部300内の受光部46に電気的に接続されている。受光部46からの検出結果は、この受光回路55Dを介して、アナログ−ディジタル変換器55によりアナログ/ディジタル変換されて、制御部84に入力される。
図7に示す制御部84は、パルスオキシメータ20の全体の判断・動作を制御する。この制御部84は、血液中の酸素飽和量を演算して解析して得るために、SpO演算部56と、脈波検出部57と、脈拍数演算部85と、電源部86と、表示制御部87と、解析部88を備えている。例えば、SpO演算部56と、脈波検出部57と、脈拍数演算部85と、表示制御部87と、解析部88は、集積回路の各回路機能部として構成することで、本体部301の小型化を図ることができる。制御部84は、例えばフラッシュメモリ等で構成する書き込み、読み出し可能な記憶部としてのメモリ28を有し、さらにタイマ30を内蔵している。
さらに、図7に示すように、制御部84には、圧電ジャイロ等の姿勢変化の検出手段、例えば3軸G(加速度)センサ600と、運動量計算部620が、電気的に接続されている。この3軸G(加速度)センサ600は、すでに説明したように、使用者(患者)の動作により生じる加速度を検出することで、使用者(患者)が動かないで安静状態にしているか、安静状態ではなく例えば労作時等の動いている状態であるかを、制御部84が判断できるようにするために用いられる。
図7の3軸G(加速度)センサ600が検出した加速度の検出信号SKは、制御部84を介して、運動量計算部620に送られる。運動量計算部620は、加速度の検出信号SKから使用者(患者)の運動量を計算して、運動量計算結果SPを制御部84に送る。これにより、制御部84は、運動量計算結果SPに基づいて、使用者(患者)が動かないで安静状態にしているか、労作時等の動いている状態であるかを、判断することができる。
また、図7の制御部84は、外部通信部(第1外部通信部)400と、別の外部通信部(第2外部通信部)401と、操作部58と、そして表示部26に対して電気的に接続されている。この場合、図7に例示するように、プローブ部300による計測結果としては、表示部26には、例えば血液中の酸素飽和濃度のパーセント表示(%SpO)と、脈拍数(PR)を表示でき、その他には濃縮酸素の設定流量と、時計表示等を表示できる。表示部26は、白黒もしくはカラー表示でなされる。
表示部26は、例えば小型の液晶表示装置、有機EL表示装置、光電表示手段等種々の小型化できる表示手段が選択できる。表示は数値以外にも文字やシンボルマーク、キャラクター等の表示を用いることができる。
外部通信部400は、図2に示す酸素濃縮装置1の装置本体である主筐体2内の外部通信部80との間で、有線又は無線通信RFで通信する。外部通信部401は、外部コンピュータ500との間で、例えば無線通信RF1でデータ伝送を行うことで通信する。
これにより、酸素濃縮装置1の使用者を担当する医師が用いるパーソナルコンピュータ等の外部のコンピュータ500の入力装置であるICリーダライタ等から、必要な情報である担当の医師による当該処方データ(酸素流量mL/分)を、外部のコンピュータ500側から外部通信部401を通じて、パルスオキシメータ20の本体部301の制御部84に入力することができる。
図7の操作部58は、後で説明するが、各種の操作スイッチを有している。そして、表示部26は、表示制御部87を介して制御部84に対して接続されている。
図7に示す外部通信部400は、既に説明した図2に示す酸素濃縮装置1の外部通信部80と対応した通信手段であり、酸素濃縮装置1の装置本体である主筐体2との間で、無線通信RF(赤外線等)での信号のやり取りができる。これにより、制御部84は、使用者を担当する医師が用いる外部のコンピュータ500から入力された担当の医師による当該処方データ(酸素流量mL/分)を、制御部84のメモリ28に格納できるだけでなく、図2に示す主筐体(装置本体)2の中央制御部200は、メモリ81にも格納できる。
この担当の医師による当該処方データ(データ情報)のやりとりによって、例えば、好ましくは、担当医師による処方データが、パルスオキシメータ20のメモリ28とともに、主筐体(装置本体)2の中央制御部200は、メモリ81にも、当該使用者である患者の認証データとともに書き換え可能に格納されている。すなわち、パルスオキシメータ20を用いて計測した際の使用者の酸素飽和濃度に基づく判断により、決められた濃縮酸素の流量についての運転指示データが、パルスオキシメータ20のメモリ28と主筐体(装置本体)2のメモリ81に、当該使用者である患者の認証データとともに書き換え可能に格納することができる。
これにより、パルスオキシメータ20のメモリ28と、主筐体(装置本体)2のメモリ81には、担当医師による処方データとともに当該使用者である患者の認証データが書き換え可能に、共通化して記憶させることができる。
図7に示すこのパルスオキシメータ20のメモリ(記憶部)28には、処方に関する情報とともに、当該処方に対応した患者の認証情報を保持することができる。しかも、図2に示す酸素濃色装置1の主筐体(装置本体)2の中央制御部200は、メモリ28から読みだした処方とともに認証情報を確認して、これら認証情報とともに処方に関する情報に基づいて濃縮酸素の供給運転を行う構成である。
なお、好ましくは、医師により入力される処方データは、上述した認証データと関係付けされている。
図7に示すSpO演算部56は、上述した受光部46の検出結果から、赤色光の光量Rと赤外色の光量IRとの比率R/IRを演算して、この比率R/IRを制御部84に送る。脈波検出部57は、受光部46の検出結果に基づき、拍動による動脈の脈波を検出して、脈波を制御部84に送る。図7の制御部84は、その脈波の結果を脈拍数演算部85に送る。脈拍数演算部85は、制御部84から基本周波数の信号を受け取り、1分間の拍動数に対応した脈拍数を演算して、この脈拍数を制御部84に送る。
図7の解析部88は、制御部84から送られる赤色光の光量Rと赤外色の光量IRとの比率R/IRから、酸素飽和濃度を解析して、制御部84は、その酸素飽和濃度(%SpO)や、脈拍数(PR)や脈拍波形等を、液晶駆動回路等である表示制御部87を介して、表示部26に表示させる。
発光部45と受光部46の構成は、既に詳しく説明した通りである。電源部86は、通常の乾電池(単4アルカリ乾電池2本等)もしくは、電磁誘導により充電される二次電池を用いることができる。メモリ28には、好ましくは、酸素飽和濃度を計測した患者(使用者)の認証モードが、計測値及び計測日時とともに格納されている。
図7に示すパルスオキシメータ20の本体部301の制御部84には、例えば、パルスオキシメータ20の外面に操作部58の各種スイッチを設けた場合に、使用者(患者)もしくは担当の医師等の医療従事者が、各種スイッチを押すことで、パルスオキシメータ20側から、酸素濃縮装置1の主筐体(装置本体)2側に、必要とする操作の指令を行うことができるメリットがある。このため、使用者や担当の医師が、パルスオキシメータ20を用いる酸素濃縮装置1を使用する場合に、利便性が向上する。
そこで、図7に示す例では、操作部58は、運転スイッチ58Aと、濃縮酸素の設定流量のアップスイッチ58Bと、濃縮酸素の設定流量のダウンスイッチ58Cと、時計の時刻設定ボタン58D等を有している。
運転スイッチ58Aは、酸素濃縮装置1の使用者もしくは医師等の医療従事者が押し下げることで酸素濃縮装置1の運転を開始し、あるいはさらに押し下げることで運転を停止させるための運転操作部である。設定流量アップスイッチ58Bと設定流量ダウンスイッチ58Cは、酸素濃縮装置1の使用者もしくは医師等の医療従事者が押し下げることで装置本体における酸素の流量を上げたり下げたりする変更の指示をするための流量変更部である。
運転スイッチ58Aは、酸素濃縮装置1の使用者もしくは医師等の医療従事者が押し下げることにより、図7に示す制御部84が、パルスオキシメータ20の外部通信部400と、図2に示す主筐体(装置本体)2の外部通信部80との間で無線通信を行うので、酸素濃縮装置1の運転開始を行うことができる。そして、運転スイッチ58Aは、酸素濃縮装置1の使用者もしくは医師等の医療従事者がもう一度押し下げることにより、図7に示す制御部84が、パルスオキシメータ20の外部通信部400と、図2に示す主筐体(装置本体)2の外部通信部80との間で無線通信を行うので、酸素濃縮装置1の運転停止を行うことができる。
図7に示す濃縮酸素の設定流量のアップスイッチ58Bと濃縮酸素の設定流量のダウンスイッチ58Cは、使用者もしくは医師等の医療従事者が押し下げると、制御部84が、外部通信部400と、図2に示す主筐体(装置本体)2の外部通信部80との間で無線通信を行うことで、酸素濃縮装置1が供給する濃縮酸素の設定流量値を上げたり、下げたりすることができる。時計の時刻設定ボタン58Dは、例えばタイマ30の時間設定を行うことができる。
この他に、操作部58の操作の種類には、表示部26における表示方向の決定等がある。パルスオキシメータ20が上述したようにジャイロ等により自己の姿勢を判別して、表示方向を適切な位置に設定しない場合には、使用者が好みの方向(図3に示されている表示方向か、これを180度反転させた方向。)に変更することができる。
次に、パルスオキシメータ20の動作例を、図8を参照して簡単に説明する。
例えば、本体部301内に電源部86としての電池を収納することにより、パルスオキシメータ20は起動して動作を開始する。動作を開始すると、制御部84が指示することにより、発光部45を駆動し、発光部45aから660nmの赤色光(赤=700nmとほぼ同じ光)を、発光部45bからは波長900nmの赤外光を、例えば1秒ごとに出射させる。
この状態で、図3と図4に示すように、使用者は、挿入孔27に指Fを挿入することにより、測定モードが開始される(ステップST1)。
次いで、既に説明した原理を利用して、制御部84の指示により、SpO演算部56は、指Fの動脈の血流から、酸素飽和濃度SpOを演算により求める(ステップST2)。
演算結果に基づいて、測定結果を表示する前に制御部84は、操作部58が操作されたかどうか判別する(ステップST3)。操作されていない場合には、表示部26による表示の方向をデフォルトに従って表示し、反転はしない(ステップST7)。
ステップST3において、制御部84は、操作部58が操作されたと判断した場合には、表示部26の表示方向を180度反転させて測定結果の表示を行う(ステップST4)。測定結果の表示は、図3に示すシンプルな表示のほか、図7の表示部26のような表示例を表示することもできるが、基本的には、表示部26には、酸素飽和濃度を示すパーセンテージ(%SpO)と、脈拍数(PR)と、脳波波形等が含まれる。
続いて、制御部84は、再び操作部58が操作されたかどうかを判断する(ステップST5)。図7における表示部26の測定結果の表示が、使用者により十分に読み取られなかった場合には、使用者は再び操作部58を操作する場合があるからである。しかし、ステップST5において、操作部58が操作されなかったと判断できる場合には、表示方向を変更せずに表示を継続する。
これに対して、ステップST5で操作部58が操作されたと判断された時には、前回の表示を180度反転させて表示を行う(ステップST6)。
なお、その後、指Fが抜かれたと判断された場合(ステップST8)、あるいは図7に示す電池等の電源部86の通電が断たれると、制御部84は、測定及び表示動作は終了(ステップST9)するが、そうでない限り、測定及び表示動作は継続する。
(パルスオキシメータ20を利用した酸素濃縮装置1の運転動作の一例)
次に、図1に示すパルスオキシメータ20を利用した酸素濃縮装置1の運転動作の一例を、図9に示す各ステップを参照しながら説明する。
図9のステップST10において、酸素濃縮装置1の運転動作をスタートしようとする場合に、使用者(患者)は、例えば図4(C)に例示するように、パルスオキシメータ20の本体部301を手首に対して着脱可能に装着するとともに、プローブ部300を指Fの先端部に取り付ける。
そして、使用者(または担当する医師等の医療従事者)は、図7に示す操作部58の運転スイッチ58Aを押し下げてオンする。ただし、図1および図2で説明した酸素濃縮装置1の電源スイッチ101を押し下げてオンして、酸素濃縮装置1の運転が開始することも可能ではある。
図2の酸素濃縮装置1の運転が開始されると、図9に示すステップST11では、図7に示すパルスオキシメータ20の本体部301の制御部84は、メモリ28内に記憶されている濃縮酸素の設定流量の処方値を確認して、このメモリ28内に記憶されている濃縮酸素の設定流量が担当医師の処方通りであるか否かを判断する。
次に、メモリ28内に記憶されている濃縮酸素の設定流量が担当医師の処方通りであれば、図9に示すステップST12に移り、図2に示すように、制御部84は、カニューラ70が、酸素出口部100に対して正しく装着されているか否かを判断する。このようにカニューラ70が正しく装着されているか否かの判断は、例えば次のようにして行うことができる。図2に示すように、カニューラ70のカプラソケット71と酸素出口部100の間には、装着確認センサ700を配置している。
これにより、図2の中央制御部200は、装着確認センサ700から、カニューラ700が酸素出口部100に対して装着されているという検出信号SHを得ると、図2の中央制御部200は、外部通信部80と図7に示すパルスオキシメータ20の本体部301の外部通信部400を介して、制御部84対して、カニューラ70が正しく装着されていることを通知する。
従って、図7のパルスオキシメータ20の本体部301の制御部84は、図2に示すようにカニューラ70が酸素出口部100に正しく装着されていることを判断できる。もし、図9のステップST12において、制御部84が、カニューラ70の正しい装着状態を確認できない時は、繰り返して確認動作を行う。
次に、図9のステップST12において、制御部84が、カニューラ70の正しい装着状態を確認できると、図9のステップST13に移る。ステップST13では、図7の制御部84は、使用者(患者)が動かないで安静状態にしているか、安静状態ではなく例えば労作時等の動いている状態であるかを判断する。この場合には、3軸G(加速度)センサ600は、使用者(患者)が動かないで安静状態にしているか、安静状態ではなく例えば労作時等の動いている状態であるかを検出して、図7の3軸G(加速度)センサ600からの出信号SKは、制御部84を介して、運動量計算部620に送られる。運動量計算部620は、使用者(患者)の運動量を計算して、運動量計算結果SPを制御部84に送る。
これにより、制御部84は、運動量計算結果SPに基づいて、使用者(患者)が動かないで安静状態にしているか、安静状態ではなく例えば労作時等の動いている状態であるかを、判断することができる。
図9のステップST13において、制御部84が、使用者(患者)が安静状態であると判断すると、ステップST14に移る。ステップST14では、図2の酸素濃縮装置1の主筐体(装置本体)2は、カニューラ70を介して、使用者(患者)に対して、予め定められている安静時における濃縮酸素の供給量を供給する。このようにして酸素濃縮装置1の主筐体(装置本体)2が安静時における濃縮酸素の供給量を供給して、図9のステップST15において、酸素飽和濃度SpOの値が予め定めた値である、安静状態における所定値(1)、例えば91%以下であると、ステップST16に移る。
ステップST16では、図7の制御部84は、酸素飽和濃度SpOの値が予め定められている安静状態における所定値(1)以下であるので、使用者(患者)が安静状態であってしかも喫煙している状態であると判断し、「喫煙」である旨の事象ログとして、メモリ28に日時・時刻と共に順次記憶する(好ましくは、この時の酸素飽和濃度SpO値も併せて記憶する)。このデータは、表示部26で表示するようにし、担当医師が後日またはリアルタイムで、必要に応じて喫煙の頻度・状況を確認できるようにしている。そして、図9のステップST17では、図7の制御部84が、外部通信部400と、図2の酸素濃縮装置1の主筐体(装置本体)2内の外部通信部80との間で通信を行って、中央制御部200に対して、喫煙している旨の警報(アラーム)発報をする指令を出す。これにより、図2の中央制御部200は、スピーカ133Sによりアラームを一定時間出すことで、使用者(患者)や担当医師等に警告することができる。
そして、図9のステップST18では、図7の制御部84は、使用者(患者)から得られている酸素飽和濃度SpOの値が予め定められている安静状態における所定値(1)以下であり、使用者(患者)が喫煙している状態を維持していると、再度判断した場合には、ステップST19に移る。
ステップST19では、必要に応じて図2の酸素濃縮装置1の主筐体(装置本体)2の中央制御部200は、流量制御部202に指令をして、例えば比例開度弁65を閉じることにより、濃縮酸素の供給を直ちに停止してステップST20で酸素濃縮装置1の濃縮酸素の供給動作を停止する。
これにより、使用者(患者)が安静時に喫煙している場合に主筐体2からの濃縮酸素の供給を直ちに止めることができるので、使用者(患者)がカニューラ70を用いて濃縮酸素を吸入している時に喫煙行ったとしても、濃縮酸素を供給しているカニューラ70に着火して、カニューラ70やこのカニューラ70とチューブに火災が発生する事態を、確実に防止することができる。このため、酸素濃縮装置1の使用上の安全性を確保することができる。
なお、図9のステップST15では、図7の制御部84は、使用者(患者)から得られている酸素飽和濃度SpOの値が予め定められている安静状態における所定値(1)を超えた場合には、制御部84は使用者(患者)が喫煙を行っていないと判断して、ステップST12に戻り、ステップST12以降のステップを実行する。また、ステップST18において、図7の制御部84は、使用者(患者)から得られている酸素飽和濃度SpOの値が予め定められている安静状態における所定値(1)を超えた場合には、制御部84は使用者(患者)が喫煙を行っていないと判断して、ステップST12に戻り、ステップST12以降のステップを実行する。
一方、図9のステップST13に戻ると、図7の制御部84は、使用者(患者)から得られている使用者(患者)が動かないで安静状態にしているか、安静状態ではなく例えば労作時等の動いている状態であるかを判断する。この結果、図7の3軸G(加速度)センサ600が検出した検出信号SKは、制御部84を介して、運動量計算部620に送られ、運動量計算部620は、使用者(患者)の運動量を計算して、運動量計算結果SPを制御部84に送る。
これにより、制御部84は、運動量計算結果SPに基づいて、使用者(患者)が安静状態ではなく例えば労作時等の動いている状態であると判断すると、ステップST21に移る。
ステップST21では、ステップST21では、図2の酸素濃縮装置1の主筐体(装置本体)2は、カニューラ70を介して、使用者(患者)に対して、予め定められている労作時における濃縮酸素の供給量を供給する。このようにして酸素濃縮装置1の主筐体(装置本体)2が労作時における濃縮酸素の供給量を供給して、図9のステップST22において、酸素飽和濃度SpOの値が予め定められた値である、労作時における所定値(2)、例えば86%以下であると、ステップST23に移る。
ステップST23では、図7の制御部84は、使用者(患者)から得られている酸素飽和濃度SpOの値が予め定められている労作時における所定値(2)以下であるので、使用者(患者)が労作時であってしかも喫煙している状態であると判断する。そして「喫煙」である旨の事象ログとして、メモリ28に日時・時刻と共に順次記憶する(好ましくは、この時の酸素飽和濃度SpO値も併せて記憶する)。このデータは、表示部26で表示するようにし、担当医師が後日またはリアルタイムで必要に応じて喫煙の頻度・状況を確認できるようにしている。
そして、図9のステップST24では、図7の制御部84が、外部通信部400と、図2の酸素濃縮装置1の主筐体(装置本体)2内の外部通信部80との間で通信を行って、中央制御部200に対して、喫煙している旨の警報(アラーム)発報をする指令を出す。これにより、図2の中央制御部200は、スピーカ133Sによりアラームを一定時間出すことで、使用者(患者)や担当医師等に警告することができる。
そして、図9のステップST25では、図7の制御部84は、使用者(患者)から得られている酸素飽和濃度SpOの値が予め定められている労作時における所定値(2)以下であり、使用者(患者)が喫煙している状態を維持していると、再度判断した場合には、ステップST19に移る。ステップST19において、図2の酸素濃縮装置1の主筐体(装置本体)2の中央制御部200は、流量制御部202に指令をして、例えば比例開度弁65を閉じることにより、濃縮酸素の供給を直ちに停止してステップST20で酸素濃縮装置1の濃縮酸素の供給動作を停止することができる。
これにより、使用者(患者)が労作時に喫煙している場合に主筐体2からの濃縮酸素の供給を直ちに止めることができるので、使用者(患者)がカニューラ70を用いて濃縮酸素を吸入している時に喫煙行ったとしても、濃縮酸素を供給しているカニューラ70に着火して、カニューラ70やこのカニューラ70とチューブに火災が発生する事態を、確実に防止することができる。このため、酸素濃縮装置1の使用上の安全性を確保することができる。
なお、図9のステップST22では、図7の制御部84は、使用者(患者)から得られている酸素飽和濃度SpOの値が予め定められている労作状態における所定値(2)を超えた場合には、制御部84は、使用者(患者)は喫煙を行っていないと判断するので、ステップST12に戻り、ステップST12以降のステップを実行する。また、ステップST25において、図7の制御部84は、使用者(患者)から得られている酸素飽和濃度SpOの値が予め定められている労作状態における所定値(2)を超えた場合には、制御部84は、使用者(患者)は喫煙を行っていないと判断するので、ステップST12に戻り、ステップST12以降のステップを実行する。
以上説明したように、使用者(患者)は、図4(C)に例示するように、パルスオキシメータ20の本体部301を手首に常時装着し、プローブ部300を指Fの先端部に常時装着する。図2の酸素濃縮装置1の主筐体(装置本体)2は、パルスオキシメータ20の本体部301から、酸素飽和濃度SpOの値を、常時通信により受け取るが、この酸素飽和濃度SpOの値を受け取らないと、酸素濃縮装置1の主筐体(装置本体)2は濃縮酸素の供給動作を行わないようになっている。
使用者(患者)が、喫煙を行うと、一時的に酸素飽和濃度SpOの値が下がるために、この酸素飽和濃度SpOの値が下がることを利用して、使用者(患者)が、安静時であっても労作時であっても、喫煙している時には、酸素濃縮装置1が濃縮酸素の供給を自動的に停止することができる。これにより、火災を防止している。予め定める酸素飽和濃度SpOの所定値(1)、(2)は、担当医師(処方医師)が、患者の状況に合わせて任意に選択することができる。
使用者(患者)は、労作(行動)することによっても、一次的に酸素飽和濃度SpOの値が下がるので、使用者(患者)が安静にしているか、労作しているか、喫煙を行っているかの区別は、図7に示す3軸G(加速度)センサ600を用いることにより、正確に判断することができる。
使用者(患者)の労作による一時的な酸素飽和濃度SpOの値の低下の場合には、酸素濃縮装置1の動作は止めずに、逆に担当医師(処方医師)が指定する労作時の濃縮酸素の供給量に切り替えて行うことができる。
使用者(患者)が安静時であっても労作時にであっても、図7に示す制御部84が喫煙を行っていると判断した場合には、酸素濃縮装置1の濃縮酸素の供給動作を、直ちに停止することができる。このため、酸素濃縮装置1の使用上の安全性を確保することができる。
以上説明したように、本発明の実施形態によれば、酸素濃縮装置1に使用者である呼吸困難者の生体反応の計測上、きわめて重要なパルスオキシメータ20が、酸素濃縮装置1と一緒に保管できるから、血液中の酸素飽和濃度を計測して、その結果を酸素濃縮装置1の運転に内容に反映させることができ、酸素濃縮装置1をより適切に運転することができる。
しかも、図1の用に着脱部103を構成することにより、比較的小型の機器であるパルスオキシメータ20を保管する上で、着脱部103である収容部に落とし込むだけで保管できるから取扱いに便利であり、パルスオキシメータ20の使用後に紛失しにくい。酸素濃縮装置の収容部と比較的小型の機器であるパルスオキシメータ20とが互いに係合した状態で保管されるので、より紛失しにくい。
また、図2と図7に示すように、パルスオキシメータ20の本体部301の外部通信部400と酸素濃縮装置1の主筐体(装置本体)2の外部通信部80との間で通信を行うことで、パルスオキシメータ20の本体部301のメモリ28内には、酸素濃縮装置1の運転データ情報を残すことができる。しかも、好ましくは、図2の主筐体(装置本体)2のメモリ81にも、酸素濃縮装置1の運転データ情報を残すことができる。
また、図7に示す外部コンピュータ500から、パルスオキシメータ20の本体部301の外部通信部400に対して通信要求を出すことで、患者の認証データを確認しつつ、パルスオキシメータ20を介して、担当患者の治療データ(処方データ情報)を外部コンピュータ500側に送ることができるので、患者の治療履歴が外部コンピュータ500に確実に残せる。これにより、担当医師が外部コンピュータ500で患者の治療履歴を確認することで、患者の治療判断に役立てることができる。
さらに、図7に示すパルスオキシメータ20の本体部301の制御部84は、患者(使用者)の計測データ情報毎に対応する患者の認証データを付与するようにし、患者の認証データが付与された処方データを保持するようにすれば、酸素濃縮装置1が、当該認証データを確認した上で、該当する処方データに従って酸素流量を決めて運転することにより、極めて適切で、誤りのない正確な運転を実現することができる。
図1の実施形態の酸素濃縮装置1は、例えば酸素流量が5Lクラスのものであるが、これに限らず、本発明の酸素濃縮装置としては、例えば図10に示す様な酸素流量が3Lクラスの酸素濃縮装置1−1にも適用することができる。
酸素濃縮装置1−1において、その操作パネルの部分拡大図において、酸素濃縮装置1と同一の符号を付した箇所は同一の構造であり、その内部構造も酸素流量の相違を除き、図2で説明した構造を適用できるものである。
この酸素濃縮装置1−1においても、着脱部103は、流量表示部128の近傍に設けることができ、酸素濃縮装置1と同じ構造の収容部とすることができる。
本発明の実施形態の酸素濃縮装置1は、所定量の酸素を供給する酸素濃縮装置であって、装置本体と、使用者の血液中の酸素飽和濃度を検出するためのパルスオキシメータと、からなり、パルスオキシメータは、装置本体との間で情報交換可能に構成されるとともに処方に関する情報を保持する記憶部を備えており、記憶部から読みだした処方に関する情報に基づいて、酸素の供給運転を行う構成とした制御部を装置本体に備え、パルスオキシメータは、得られる酸素飽和濃度が、予め定めた値以下である時には使用者が喫煙を行っていると判断した後、必要に応じて酸素の供給動作を停止する指示を、装置本体の制御部に通知するパルスオキシメータの制御部を有する。
これにより、酸素濃縮装置の本体に呼吸困難者の生体反応の計測上、きわめて重要なパルスオキシメータを一緒に保管できるから、血液中の酸素飽和濃度を計測して、その結果を酸素濃縮装置の運転に内容に反映させる上で便利である。酸素濃縮装置は、処方情報が記憶されたパルスオキシメータにより、酸素濃縮装置の運転に反映する上で有効な仕組みを有する。しかも、パルスオキシメータは、得られる酸素飽和濃度が、予め定めた値以下である時には使用者が喫煙を行っていると判断した後、必要に応じて、酸素の供給動作を停止することができる。このため、使用者(患者)が喫煙した場合に、酸素の供給を停止して火災の発生を防ぐことができる。
パルスオキシメータは、使用者の動きの加速度を検出する加速度センサを有し、パルスオキシメータの制御部は、加速度センサからの信号により、使用者が安静状態で喫煙を行っているか、使用者が労作状態で喫煙を行っているかを判断した後、必要に応じて、酸素の供給動作を停止する指示を、装置本体の制御部に通知する。これにより、パルスオキシメータに加速度センサを設ければ、使用者が安静状態であるのか労作状態であるいずれの状態であっても、使用者が喫煙を行っているか否かを判断して、装置本体における酸素の供給動作を停止させることができる。
パルスオキシメータは、光により使用者の生体に照射するプローブ部と、プローブ部とは別体でありプローブ部から得られた生体の情報により酸素飽和濃度を得る本体部と、を有する。これにより、パルスオキシメータは、プローブ部と、本体部とに分けることにより、プローブ部の小型化と軽量化が図れるので、プローブ部を使用者の生体に取り付けても負担が減り、プローブ部の取付けが容易になる。
パルスオキシメータの制御部が使用者の喫煙を判断した場合に、パルスオキシメータの制御部の指令により警報を出す警報手段が、装置本体に設けられている。これにより、使用者の喫煙を判断した場合には、担当医師等の医療従事者に対して警報を出すので、使用者の喫煙を確認することができる。
パルスオキシメータは、外部通信部を有し、装置本体は、パルスオキシメータの外部通信部との間で情報の伝達を行う外部通信部を有し、パルスオキシメータの制御部が、使用者が喫煙を行っていると判断したことを、パルスオキシメータの外部通信部から装置本体の外部通信部を介して装置本体の制御部に通知した後、必要に応じて装置本体による酸素供給動作を停止する。これにより、パルスオキシメータと装置本体との間で通信を行うことで、装置本体による酸素供給動作を確実に停止することができるので、使用者の喫煙による火災を防ぐことができる。
パルスオキシメータには、処方に関する情報とともに、当該処方に対応した患者の認証情報を保持する記憶部を備えており、記憶部から読みだした処方とともに、認証情報を確認し、これら認証情報とともに処方に関する情報に基づいて酸素の供給運転を行う構成とした制御部を装置本体に備える。これにより、パルスオキシメータに計測データごとに対応する患者(使用者)の認証情報を付与するようにし、患者の認証情報が付与された処方情報を保持するようにすれば、酸素濃縮装置が、当該認証情報を確認した上で、該当する処方情報に従って酸素流量を決めて運転することにより、極めて適切で、誤りのない正確な運転を実現することができる。
ところで、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明は様々な修正と変更が可能であり、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変形が可能である。
上述した実施形態において、その一部の構成と省略したり、言及していない別の構成と置き換えても、本発明の範囲のものである。
図3と図4に示すように、本発明の実施形態では、パルスオキシメータ20のプローブ部300と本体部301は、別体の構成であり、両者は配線302により電気的に接続されている。しかし、これに限らず、パルスオキシメータ20では、プローブ部300と本体部301は、一体物に形成しても良い。
1,1−1・・・酸素濃縮装置、2・・・主筐体(装置本体)、20・・・パルスオキシメータ、21・・・下半体、22・・・上半体、26・・・パルスオキシメータの表示部、27・・・挿入孔、28・・・メモリ(記憶部)、45・・・発光部、46・・・受光部、80・・・酸素濃縮装置の外部通信部、84・・・パルスオキシメータの制御部、128・・・酸素濃縮装置の中央制御部(制御部)、300・・・パルスオキシメータのプローブ部、301・・・パルスオキシメータの本体部、400・・・パルスオキシメータの外部通信部、600・・・3軸G(加速度)センサ、620・・・運動量計算部

Claims (5)

  1. 所定量の酸素を供給する酸素濃縮装置であって、
    装置本体と、使用者の血液中の酸素飽和濃度を検出するためのパルスオキシメータと、からなり、
    前記パルスオキシメータは、前記装置本体との間で情報交換可能に構成されるとともに処方に関する情報を保持する記憶部を備えており、
    前記記憶部から読みだした前記処方に関する情報に基づいて、酸素の供給運転を行う構成とした制御部を前記装置本体に備え、
    前記パルスオキシメータは、得られる前記酸素飽和濃度が、予め定めた値以下である時には前記使用者が喫煙を行っていると判断して、警報を発生するように制御することを特徴とする酸素濃縮装置。
  2. 前記パルスオキシメータは、前記使用者の動きの加速度を検出する加速度センサを有し、前記パルスオキシメータの制御部は、前記加速度センサからの信号により、前記使用者が安静状態で喫煙を行っているか、前記使用者が労作状態で喫煙を行っているかを判断して、警報を発生するように制御することを特徴とする請求項1に記載の酸素濃縮装置。
  3. 前記パルスオキシメータは、光により使用者の生体に照射するプローブ部と、前記プローブ部とは別体であり前記プローブ部から得られた生体の情報により前記酸素飽和濃度を得る本体部と、を有することを特徴とする請求項1または2に記載の酸素濃縮装置。
  4. 前記パルスオキシメータの制御部が前記使用者の喫煙を判断した場合に、前記前記パルスオキシメータの制御部の指令により警報を発生する警報手段が、前記装置本体に設けられていることを特徴とする請求項1ないし3にずれかに記載の酸素濃縮装置。
  5. 前記パルスオキシメータは、外部通信部を有し、前記装置本体は、前記パルスオキシメータの前記外部通信部との間で情報の伝達を行う外部通信部を有し、前記パルスオキシメータの制御部が、前記使用者が喫煙を行っていると判断したことを、前記パルスオキシメータの前記外部通信部から前記装置本体の前記外部通信部を介して前記装置本体の前記制御部に通知して、前記警報の後、前記装置本体による前記酸素供給動作を停止する構成としたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の酸素濃縮装置。
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