JP2014123841A - 画像符号化装置および画像符号化方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】メモリ帯域の圧縮効率を高くしたい。
【解決手段】帯域圧縮部104は、画像データを所定のブロック単位に分割して直交変換し、直交変換により得られた変換係数を所定のブロック単位で所定の符号量となるようにビットプレーン符号化する。メモリ部102は、ビットプレーン符号化されたデータを所定のブロック単位で記憶する。帯域伸長部106は、メモリ部102に記憶されたデータを、エンコーダ部108に指示された位置から所定のブロック単位で読み出してビットプレーン復号化し、復号して得られた変換係数を逆直交変換する。エンコーダ部108は、帯域伸長部106による逆直交変換により得られた画像データをエンコードする。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像データを符号化するための画像符号化装置および画像符号化方法に関する。
画像の高精細化に伴い、画像符号化装置における画像メモリへのアクセス量が増大している。これに対応するため、動作周波数を上げてメモリ帯域を確保することが考えられる。しかしながら動作周波数の上げるのには限界があり、また高速動作するほど消費電力も増加する。そこで画像メモリへのアクセス量を減らし、メモリ帯域を圧縮する技術が望まれている。
これに対して、画像の複雑さに応じて画素の持つビット精度をブロック毎に適応的に可変する手法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平2006−303689号公報 ISO/IEC 14496-10: 2004, Information technology -- Coding of audio-visual objects -- Part 10: Advanced Video Coding
画素の持つビット精度をブロック毎に可変する手法には圧縮効率に限界がある。本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、圧縮効率が高いメモリ帯域の圧縮技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の画像符号化装置は、画像データを圧縮する帯域圧縮部と、帯域圧縮部により圧縮されたデータを記憶するメモリ部と、メモリ部に記憶されたデータを伸長する帯域伸長部と、帯域伸長部により伸長された画像データをエンコードするエンコーダ部と、を備える。帯域圧縮部は、画像データを所定のブロック単位に分割して直交変換し、直交変換により得られた変換係数を所定のブロック単位で所定の符号量となるようにビットプレーン符号化する。メモリ部は、ビットプレーン符号化されたデータを所定のブロック単位で記憶する。帯域伸長部は、メモリ部に記憶されたデータを、エンコーダ部に指示された位置から所定のブロック単位で読み出してビットプレーン復号化し、復号して得られた変換係数を逆直交変換する。エンコーダ部は、帯域伸長部による逆直交変換により得られた画像データをエンコードする。
本発明の別の態様は、画像符号化方法である。この方法は、画像データを所定のブロック単位に分割して直交変換し、直交変換により得られた変換係数を所定のブロック単位で所定の符号量となるようにビットプレーン符号化するステップと、ビットプレーン符号化されたデータを所定のブロック単位でメモリ部に記憶するステップと、メモリ部に記憶されたデータを、指示された位置から所定のブロック単位で読み出してビットプレーン復号化し、復号して得られた変換係数を逆直交変換するステップと、逆直交変換により得られた画像データをエンコードするステップと、を備える。
本発明によれば、圧縮効率が高いメモリ帯域の圧縮技術を提供できる。
本発明の実施の形態1に係る画像符号化装置の構成を示すハードウェアブロック図である。 帯域圧縮部の構成を示す機能ブロック図である。 画像データの分割処理を説明するための図である。 ビットプレーン符号化を説明するための図である。 図5(a)−(b)は、帯域圧縮データを説明するための図である。 帯域圧縮データのメモリ部への記憶を説明するための図である。 帯域伸長部の構成を示す機能ブロック図である。 メモリ部、帯域伸長部及びエンコーダ部の接続関係を説明するための機能ブロック図である。 図9(a)−(d)は、イントラ予測モードを説明するための図である。 ビットプレーン復号化により得られる変換係数を説明するための図である。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る画像符号化装置100の構成を示すハードウェアブロック図である。画像符号化装置100は例えば、デジタルスチルカメラ、デジタルムービーカメラに搭載され、撮像された画像データを符号化するために使用される。
画像符号化装置100は、メモリ部102、帯域圧縮部104、帯域伸長部106、エンコーダ部108、ストレージ部110を備える。各部はバス150を介して接続されている。外部入力される画像データは帯域圧縮部104に入力される。帯域圧縮部104は入力された画像データを帯域圧縮してメモリ部102に記憶する。帯域伸長部106は、メモリ部102に記憶されたデータを、必要に応じてに読み出して帯域伸長する。帯域伸長された画像データはエンコーダ部108に入力され、エンコーダ部108によりエンコードされる。エンコードされたビットストリームはストレージ部110に記録される。
エンコーダ部108はエンコード処理において、必要に応じてメモリ部102に画像データを記憶させたり、メモリ部102に記憶された画像データを読み出したりする。
図2は、帯域圧縮部104の構成を示す機能ブロック図である。帯域圧縮部104は、直交変換部202、ビットプレーン符号化部204、データ出力部206を備える。これらの構成はハードウエア的には、任意のプロセッサ、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
図3は、画像データの分割処理を説明するための図である。外部から入力される画像データ300は、所定のブロック単位で分割され直交変換部202に入力される。直交変換部202は入力される画像データを直交変換して直交変換係数(以下、変換係数または係数という)を得る。ここで所定のブロック単位は16×1、2×2など、2のべき乗単位の任意の矩形である。直交変換部202による直交変換により得られた変換係数はビットプレーン符号化部204に入力される。ビットプレーン符号化部204は入力された変換係数をビットプレーン符号化する。
図4は、ビットプレーン符号化を説明するための図である。図4に示すようにビットプレーン符号化部204は、変換係数の最大ビット数nとその変換係数のAC成分が持つ符号ビットを合わせた合計(n+1)枚の2値ビットプレーンを構成する。ビットプレーン符号化部204は、符号のビットプレーン402、係数の最上位のビットプレーン404、・・・、係数の最下位のビットプレーン406の順番でビットプレーンごとに既知のエントロピ符号化を施す。
ビットプレーン符号化部204は各ビットプレーン内の係数を、画像符号化処理で一般的なジグザグスキャンにより低域成分から高域成分の順に並べる。ビットプレーン符号化部204はビットプレーンを符号化しながらその符号量をカウントし、所定の設定符号量Lを超えたら、そのビットプレーンの符号化を終了する。ビットプレーンの符号量が設定符号量Lに満たない場合、ビットプレーン符号化部204は、満たない部分のビットストリームに、設定符号量Lとなるまで無効データ(例えば、ゼロ)を追加する。
設定符号量Lは下記(式1)により算出できる。
L=[画像データのビット数]*[所定のブロック単位]*r …(式1)
rは予め設定された圧縮率である。設計者が任意に設定できる。
図5(a)−(b)は、帯域圧縮データを説明するための図である。図5(a)はビットプレーンの符号量が設定符号量L以上の場合を示し、図5(b)はビットプレーンの符号量が設定符号量L未満の場合を示す。図5(a)−(b)にてP(k)はビットプレーンk(k=0〜n)の符号化データを示し、P(k)[i]はビットプレーンkにおける、i番目に符号化されたデータを示す。
ここで、ビットプレーンkの2番目の係数までを符号化した時点で設定符号量Lを超えた場合を考える。この場合、図5(b)に示すようにビットプレーンkの1番目の係数までを符号化したビットストリームに無効データ「0」を追加し、設定符号量Lの帯域圧縮データを作成する。
ビットプレーン符号化部204は、作成した帯域圧縮データをデータ出力部206へ出力する。データ出力部206は、当該帯域圧縮データをメモリ部102に書き込むためのアドレスを算出し、そのアドレスに当該帯域圧縮データを記憶する。
図6は、帯域圧縮データのメモリ部102への記憶を説明するための図である。図6に示す帯域圧縮データ600は、図3に示した画像データ300のブロック構成と同様のフォーメーションで記憶される。例えば図3の左上隅ブロックの画像データ302に対応する帯域圧縮データ602は、図6の左上隅に配置される。各ブロックの大きさ(符号量)は図6に示す帯域圧縮データ602の方が図3に示した画像データ302より小さくなり、全体としても前者のほうが後者より小さくなる。帯域圧縮データは所定のブロック単位で固定長となるため、ブロックの先頭へのアクセスが容易である。また帯域圧縮データは簡易な構成により作成されるため、装置は安価で処理は高速である。
図7は、帯域伸長部106の構成を示す機能ブロック図である。帯域伸長部106は、データ入力部702、ビットプレーン復号化部704、逆直交変換部706、画像合成部708を備える。これらの構成もハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できる。
エンコーダ部108がエンコードに必要な画像データの位置と大きさをデータ入力部702に指示すると、データ入力部702はメモリ部102から読み出すアドレスを算出する。データ入力部702は、メモリ部102の当該アドレスから帯域圧縮データを所定のブロック単位で読み出し、ビットプレーン復号化部704に出力する。
ビットプレーン復号化部704は入力される帯域圧縮データをビットプレーン復号化する。ビットプレーン復号化はビットプレーン符号化と逆の処理である。ビットプレーン復号化部704は帯域圧縮データをビットプレーン復号化して変換係数の絶対値とその符号を取得する。この変換係数は逆直交変換部706に入力される。逆直交変換部706は当該変換係数を逆直交変換して画像データを生成する。その画像データは画像合成部708を通じてエンコーダ部108に出力される。
エンコーダ部108から指示される画像データの位置と大きさによって、上記の処理が複数回なされる場合がある。その場合は複数の画像データが得られる。画像合成部708は、それらの画像データを合成してエンコーダ部108に出力する。
図8は、メモリ部102、帯域伸長部106及びエンコーダ部108の接続関係を説明するための機能ブロック図である。エンコーダ部108からエンコードに必要な対象画像データの位置と大きさが帯域伸長部106に指示されると、帯域伸長部106はメモリ部102から該当する帯域圧縮データを読み出す。
帯域伸長部106は読み出された帯域圧縮データを伸長し、得られた画像データをエンコーダ部108へ出力する。エンコーダ部108は入力された画像データをエンコードする。
エンコーダ部108は、DCT(Discrete Cosine Transform)部802、量子化部804、可変長符号化部806、逆量子化部808、逆DCT部810、デブロックフィルタ部812、内部メモリ部814、ME(Motion Estimation)部816、MC(Motion Compensation)部818、イントラ予測部820、第1加算器822、第2加算器824、スイッチ826を備える。これらの構成もハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できる。
エンコーダ部108は、イントラ予測およびインター予測を用いてエンコードする。インター予測では参照画像データが必要となる。ME部816は、対象画像の対象ブロックとの予測誤差が小さい参照画像の領域を特定する。MC部818は特定された領域をもとに動き補償する。内部メモリ部814は主に、参照画像データを一時的に記憶する。その他、エンコーダ部108の詳細な動作は、上記の非特許文献1に開示された一般的な、MPEGシリーズの動画像符号化技術と同じであるため、その説明を省略する。
エンコーダ部108によるエンコードの過程で参照画像データが生成される。参照画像データは必要に応じてメモリ部102に記憶され、必要なタイミングで読み出される。つまり、エンコード時に発生するメモリアクセスは、メモリ部102から帯域伸長部106を介してエンコーダ部108に入力される帯域圧縮された対象画像データ、及び内部メモリ部814とメモリ部102とで入出力される参照画像データのアクセスである。これらの画像が記憶されるメモリ部102へのアクセス量は膨大であるが、対象画像データを帯域圧縮することによりメモリ部102へのアクセス量を軽減できる。
また帯域圧縮部104の直交変換部202と、エンコーダ部108のDCT部802は共有にしても良い。同様に帯域伸長部106の逆直交変換部706と、エンコーダ部108の逆DCT部810も共有にしても良い。これにより帯域圧縮部104や帯域伸長部106の構成はさらに簡易になり、装置は安価となる。
上記の説明では、エンコーダ部108に上記の非特許文献1に開示された動画像符号化技術を用いるとしたが、他の既知の静止画/動画の符号化技術を用いても良い。その場合も、直交変換部202または逆直交変換部706は、その符号化で使用される直交変換部または逆直交変換部に相当する部分と共有しても良い。
上述のように帯域圧縮部104は、画素値を直交変換して得た変換係数をビットプレーン符号化することで帯域圧縮データを作成する。このとき、所定の設定符号量Lを超えたら符号化を終了するためブロック内の画素の高域成分がいくらか失われる。帯域圧縮をしなければ高域成分は残るが、その場合でもエンコーダ部108の量子化部804において量子化される際に高域成分が失われる可能性がある。従って帯域圧縮により高域成分が失われる影響は相対的に小さく、エンコーダ部108から出力されるビットストリームに与える画質への影響は限定される。
加えて、帯域圧縮が必要なのは画像の解像度が高くデータのアクセス量が多いときである。高解像度の画像は一般的に、低解像度の画像に比べて相対的に高域成分が少ない。従って、高解像度の画像を帯域圧縮した場合、失われる高域成分が相対的に少ないため画質への影響は小さい。
つまり、本実施の形態に係る画像符号化装置100では、画素値を直交変換して得た変換係数を帯域圧縮する。これにより、ブロック内の画素において低域成分のビット精度は相対的に高く、高域成分のビット精度は相対的に低くなり、画素値をそのまま圧縮する場合より圧縮効率が向上する。
また直交変換して得られた変換係数を、一般的なMPEG符号化のように除算せずに、ビットプレーン符号化する。これにより画質への影響を最小限に抑えながら簡単に各ブロックの符号量を同じにできる。各ブロックの符号量を同じにすればメモリアクセスが容易になる。また変換係数のビットプレーンの状態で符号量を制御すれば、画素値の符号量を制御する場合と比較して簡単に処理できる。上記の特許文献1のように画素値の複雑さを判定する必要もない。
このように本実施の形態に係る画像符号化装置100によれば、画質への影響を抑え、メモリ部102へのアクセス量を軽減しながら画像をエンコードできる。従って画像符号化装置100の動作周波数を上げてメモリ帯域を確保する必要がなくなる。よって動作周波数の限界にかかることがなく、消費電力の増加も抑制できる。
(実施の形態2)
次に実施の形態2に係る画像符号化装置100を上記の図1、図2を参照しながら説明する。実施の形態1の説明と重複する説明は省略する。図2に示すビットプレーン符号化部204には、直交変換部202から変換係数が入力されると共にエンコーダ部108からエンコードに必要となる参照画像の数が通知される。
エンコード方式がイントラ予測で参照画像が不要な場合、ビットプレーン符号化部204は入力された変換係数を上記の設定符号量Lまでビットプレーン符号化する。エンコード方式がインター予測で対象画像のエンコードに1枚の参照画像が必要な場合(例えば、Pピクチャの場合)、ビットプレーン符号化部204は入力された変換係数を、その符号量が上記の設定符号量Lの95%になるまでビットプレーン符号化する。エンコード方式がインター予測で対象画像のエンコードに2枚の参照画像が必要な場合(例えば、Bピクチャの場合)、ビットプレーン符号化部204は入力された変換係数を、その符号量が上記の設定符号量Lの90%になるまでビットプレーン符号化する。
つまりビットプレーン符号化部204は参照画像の数に応じて、メモリ部102に書き込む帯域圧縮データの量を制御する。具体的には参照画像の数が多いほど帯域圧縮データの量を減少させるよう制御する。即ち参照画像の数が多いほど設定符号量を少なくする。
ビットプレーン符号化部204は作成した帯域圧縮データをデータ出力部206へ出力する。データ出力部206はその帯域圧縮データをメモリ部102に記憶する。ここで、ビットプレーン符号化部204において符号量を制限せず、データ出力部206からメモリ部102へ出力するデータ量を制限しても良い。また参照画像の数の代わりにエンコードする画像の解像度、フレームレート、エンコード画質などに応じて帯域圧縮データの量を制御しても良い。
帯域伸長部106は、帯域圧縮部104により帯域圧縮された帯域圧縮データをメモリ部102から読み出す。エンコード時に発生するメモリアクセスは、メモリ部102から帯域伸長部106を介してエンコーダ部108に入力される帯域圧縮された対象画像データ、及び内部メモリ部814とメモリ部102とで入出力される参照画像データのアクセスである。このようにメモリ部102へのアクセス量は膨大であるが、対象画像データを帯域圧縮する際に参照画像の数に応じてメモリ部102に書き込む量を制限することによりメモリ部102へのアクセス量を軽減できる。
(実施の形態3)
次に実施の形態3に係る画像符号化装置100を上記の図1、図7を参照しながら説明する。実施の形態1の説明と重複する説明は省略する。帯域伸長部106のデータ入力部702にはエンコーダ部108から、エンコードに必要な画像データの位置と大きさが指示される。同時にエンコードに必要となる参照画像の数が通知される。
データ入力部702はメモリ部102から、帯域圧縮データの対象ブロックを読み出す。その際、エンコード方式がイントラ予測で参照画像が不要な場合、データ入力部702は対象ブロックを、読み出し符号量が設定符号量Lになるまで読み出す。エンコード方式がインター予測で対象画像のエンコードに1枚の参照画像が必要な場合、データ入力部702は対象ブロックを、読み出し符号量が設定符号量Lの95%になるまで読み出す。エンコード方式がインター予測で対象画像のエンコードに2枚の参照画像が必要な場合、データ入力部702は対象ブロックを、読み出し符号量が設定符号量Lの90%になるまで読み出す。
つまりデータ入力部702は参照画像の数に応じて、メモリ部102から読み出す帯域圧縮データの量を制御する。具体的には参照画像の数が多いほど、読み出す帯域圧縮データの量を減少させるよう制御する。即ち参照画像の数が多いほど設定符号量を少なくする。
帯域圧縮データはビットプレーン符号化されているため、読み出す量を制限してもビットプレーン復号化部704において復号可能であり、画質への影響を最小限に抑えながら復号できる。この点、画素値やビットプレーン符号化されていない変換係数の場合、読み出す量を制限すると画質が大きく低下したり、復号不能になったりすることがある。なお参照画像の数の代わりにエンコードする画像の解像度、フレームレート、エンコード画質などに応じて帯域圧縮データの量を制御しても良い。
エンコード時に発生するメモリアクセスは、メモリ部102から帯域伸長部106を介してエンコーダ部108に入力される帯域圧縮された対象画像データ、及び内部メモリ部814とメモリ部102とで入出力される参照画像データのアクセスである。このようにメモリ部102へのアクセス量は膨大であるが、対象画像データを帯域圧縮すると共に、参照画像の数に応じてメモリ部102から読み出すデータ量を制限することによりメモリ部102へのアクセス量を軽減できる。
(実施の形態4)
次に実施の形態4に係る画像符号化装置100を上記の図8を参照しながら説明する。実施の形態1の説明と重複する説明は省略する。まず上記の非特許文献1に開示されたイントラ予測について説明する。イントラ予測では予測対象ブロック内の画素値を、周辺の画素値から予測する。このとき周辺の画素値をどの方向から取得するかについて、複数種類のイントラ予測モードが規定されている。
図9(a)−(d)は、イントラ予測モードを説明するための図である。図9(a)は予測対象ブロックを示す。図9(a)では予測対象ブロックの画素値をP00〜P33、予測対象ブロックの周辺の画素値をA〜Hと記述している。イントラ予測の単位は4×4単位とする。
図9(b)は垂直予測モード(モード0)を示す。垂直予測モードでは予測画素値は、予測対象ブロックの垂直方向に存在する周辺の画素値となる。図9(c)は水平予測モード(モード1)を示す。水平予測モードでは予測画素値は、予測対象ブロックの水平方向に存在する周辺の画素値となる。図9(d)はDC予測モード(予測モード2)を示す。DC予測モードでは予測画素値は、周辺8画素の画素値の平均値dとする。なお平均値dは(A+B+C+D+E+F+G+H+4)>>3の関係を満たす必要がある。
これらの他に6種類のイントラ予測モードがあり、合計9種類のイントラ予測モードがある。イントラ予測モードを選択する場合、全てのイントラ予測モードを評価すると演算量が大きくなる。
以下の説明では帯域圧縮部104の直交変換部202における処理をDCT4×4とする。エンコーダ部108において4×4単位のイントラ予測がなされる際、エンコーダ部108から帯域伸長部106のデータ入力部702に対して、エンコードに必要な画像データの位置と大きさが指示される。この指示を受けるとデータ入力部702はメモリ部102から、指示された帯域圧縮データを読み出してビットプレーン復号化部704に出力する。ビットプレーン復号化部704は当該帯域圧縮データをビットプレーン復号化し、変換係数の絶対値とその符号を取得する。
図10は、ビットプレーン復号化により得られる変換係数を説明するための図である。ビットプレーン復号化部704は、得られた変換係数の内、低域側から少なくとも一つをエンコーダ部108のイントラ予測部820に通知する。図10では低域側の3つの変換係数C00、C01、C10をエンコーダ部108のイントラ予測部820へ通知する。またビットプレーン復号化部704は、得られた変換係数の全てを逆直交変換部706に出力する。逆直交変換部706は入力された変換係数を逆直交変換して画像データを取得する。当該画像データはエンコーダ部108へ出力される。
エンコーダ部108のイントラ予測部820は、通知された変換係数を用いてイントラ予測処理の一部を省略する。例えばDC予測モードを評価する場合、予測ブロックの画素値としてP00〜P33の代わりにC00をスケーリングして用いる。また変換係数C01、変換係数C10を比較して、変換係数が小さい方向の予測モードに絞り込んでイントラ予測する。即ち、行方向の変換係数C01のほうが小さい場合は垂直方向の周辺画素を使用する予測モードを排除し、列方向の変換係数C10のほうが小さい場合は水平方向の周辺画素を用いる予測モードを排除する。換言すれば、変換係数が小さいほうの方向の周辺画素を用いる予測モードに絞り込む。単純に行方向の変換係数C01のほうが小さい場合は水平予測モード(モード1)を選択し、列方向の変換係数C10のほうが小さい場合は垂直予測モード(モード0)を選択しても良い。
このように低域側の少なくとも1つの変換係数を用いることにより、イントラ予測処理を簡素化できる。また、低域側の少なくとも2つの変換係数のAC成分を用いることにより、イントラ予測モードを絞り込むことができる。
より詳細にイントラ予測モードを絞り込むため、変換係数C01、C10以外の値を用いても良いし、複数の値の加算結果を用いるようにしても良い。なおイントラ予測の単位が4×4単位以外の場合にも、上記の処理は適用できる。
本実施の形態では直交変換部202とDCT部802を共有し、それぞれDCT4×4単位の処理が実行されるが、直交変換部202がDCT4×4単位以外の直交変換であっても上記の処理を適用でき、イントラ予測部820の演算量を削減できる。
エンコード時に発生するメモリアクセスは、メモリ部102から帯域伸長部106を介してエンコーダ部108に入力される帯域圧縮された対象画像データ、及び内部メモリ部814とメモリ部102とで入出力される参照画像データのアクセスである。このようにメモリ部102へのアクセス量は膨大であるが、対象画像データを帯域圧縮することによりメモリ部102へのアクセス量を軽減できる。さらに本実施の形態では、帯域伸長部106によるビットプレーン復号化により得られる変換係数の状態を参照してイントラ予測モード処理を簡易化する。従ってエンコーダ部108のイントラ予測部820における演算量を削減でき、消費電力を低減できる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
100 画像符号化装置、 102 メモリ部、 104 帯域圧縮部、 106 帯域伸長部、 108 エンコーダ部、 110 ストレージ部、 150 バス、 202 直交変換部、 204 ビットプレーン符号化部、 206 データ出力部、 702 データ入力部、 704 ビットプレーン復号化部、 706 逆直交変換部、 708 画像合成部、 802 DCT部、 804 量子化部、 806 可変長符号化部、 808 逆量子化部、 810 逆DCT部、 812 デブロックフィルタ部、 814 内部メモリ部、 816 ME部、 818 MC部、 820 イントラ予測部、 822 第1加算器、 824 第2加算器、 826 スイッチ。

Claims (9)

  1. 画像データを圧縮する帯域圧縮部と、
    前記帯域圧縮部により圧縮されたデータを記憶するメモリ部と、
    前記メモリ部に記憶されたデータを伸長する帯域伸長部と、
    前記帯域伸長部により伸長された画像データをエンコードするエンコーダ部と、を備え、
    前記帯域圧縮部は、画像データを所定のブロック単位に分割して直交変換し、直交変換により得られた変換係数を所定のブロック単位で所定の符号量となるようにビットプレーン符号化し、
    前記メモリ部は、ビットプレーン符号化されたデータを所定のブロック単位で記憶し、
    前記帯域伸長部は、前記メモリ部に記憶されたデータを、エンコーダ部に指示された位置から所定のブロック単位で読み出してビットプレーン復号化し、復号して得られた変換係数を逆直交変換し、
    前記エンコーダ部は、前記帯域伸長部による逆直交変換により得られた画像データをエンコードする、
    ことを特徴とする画像符号化装置。
  2. 前記帯域圧縮部は、前記エンコーダ部によるエンコード時に発生するメモリアクセス量に応じて、前記メモリ部に書き込むデータ量を制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像符号化装置。
  3. 前記エンコーダ部は、画像データをエンコードする際、インター予測を使用し、
    前記帯域圧縮部は、前記エンコーダ部により対象画像がエンコードされる際に必要な参照画像の数に応じて、前記メモリ部に書き込むデータ量を制御する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像符号化装置。
  4. 前記帯域伸長部は、前記エンコーダ部によるエンコード時に発生するメモリアクセス量に応じて、前記メモリ部から読み出すデータ量を制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像符号化装置。
  5. 前記エンコーダ部は、画像データをエンコードする際、インター予測を使用し、
    前記帯域伸長部は、前記エンコーダ部により対象画像がエンコードされる際に必要な参照画像の数に応じて、前記メモリ部から読み出すデータ量を制御する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像符号化装置。
  6. 前記エンコーダ部は、画像データをエンコードする際、イントラ予測を使用し、
    前記帯域伸長部は、ビットプレーン復号化して得られる変換係数をエンコーダ部に通知し、
    前記エンコーダ部は、通知された変換係数を用いてイントラ予測処理の一部を省略する、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の画像符号化装置。
  7. 前記帯域伸長部は、ビットプレーン復号化して得られる変換係数の内、低域側から少なくとも二つの変換係数をエンコーダ部に通知し、
    前記エンコーダ部は、通知された少なくとも二つの変換係数を用いて、複数のイントラ予測モード候補を絞り込む、
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像符号化装置。
  8. 前記帯域圧縮部、前記メモリ部、前記帯域伸長部および前記エンコーダ部は、同一バスで接続されている、
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の画像符号化装置。
  9. 画像データを所定のブロック単位に分割して直交変換し、変換係数を所定のブロック単位で所定の符号量となるようにビットプレーン符号化するステップと、
    ビットプレーン符号化されたデータを所定のブロック単位でメモリ部に記憶するステップと、
    前記メモリ部に記憶されたデータを、指示された位置から所定のブロック単位で読み出してビットプレーン復号化し、復号して得られた変換係数を逆直交変換するステップと、
    逆直交変換により得られた画像データをエンコードするステップと、を備える、
    ことを特徴とする画像符号化方法。
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