JP5763578B2 - 画像符号化装置、画像符号化方法及びプログラム - Google Patents

画像符号化装置、画像符号化方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像符号化装置、画像符号化方法及びプログラムに関する。
動画像データの容量を削減するために、動画像データを符号化して圧縮する技術が用いられている。符号化方式として、例えばMPEGやH.264方式等が用いられている。H.264方式では、ブロックサイズを複数の種類から選択することができ、形状や動きに適したブロックサイズを選択して符号化を行うことで、圧縮効率を向上させることができる。例えばH.264方式では、4×4画素〜16×16画素のいずれかのブロックサイズを動き補償予測のブロックサイズとして選択することができ、HEVC(High Efficiency Video Coding)方式では、4×4画素〜64×64画素のいずれかのブロックサイズを選択することができる。なお、HEVCは、標準化が行われている国際会議JCT−VC(Joint Collaborative Team on Video Coding)によって提案されている動画ファイルフォーマットの名称である。しかしながら、ブロックサイズを決定するためにはブロックサイズごとの評価値を算出する必要があるため、ブロックサイズを決定するための処理(計算量)が増大するという問題がある。
例えば、下記の特許文献1には、符号化単位であるマクロブロック及び探索範囲を縮小して動きベクトルを探索し(粗探索)、粗探索の結果を利用してパーティション分割法を決定し、粗探索及びパーティション分割の結果に基づき、元の解像度の画像における動きベクトルを探索する装置が開示されている。
特開2009−253384号公報
上記の特許文献1に記載された装置によると、ブロックサイズを決定するための計算量は減少すると考えられるが、縮小処理が施された画像に基づいて決定されたブロックサイズを、縮小処理が施されていない元の画像にそのまま適用しているため、当該ブロックサイズが元の画像における形状や動きに適しているとは限らず、圧縮効率及び画質が低下するおそれがある。
本発明の目的は、ブロックサイズを決定するための計算量を削減するとともに、画像により適したブロックサイズを決定することが可能な画像符号化装置、画像符号化方法及びプログラムを提供することである。
請求項1に係る発明は、ベースバンド画像を受け、前記ベースバンド画像を縮小することで縮小画像を生成する画像縮小手段と、前記縮小画像に対する符号化処理であって複数のブロックサイズのそれぞれに従った符号化処理の評価値を前記複数のブロックサイズのそれぞれについて求め、前記評価値に基づいて前記複数のブロックサイズから前記縮小画像に対する縮小画像用ブロックサイズを選択する第1のブロックサイズ決定手段と、前記縮小画像用ブロックサイズを拡大し、拡大前の前記縮小画像用ブロックサイズと拡大後の前記縮小画像用ブロックサイズとから、前記ベースバンド画像に対するベースバンド画像用ブロックサイズを選択する第2のブロックサイズ決定手段と、前記ベースバンド画像用ブロックサイズに従って前記ベースバンド画像を符号化する画像符号化手段と、を有することを特徴とする画像符号化装置である。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る画像符号化装置であって、前記画像縮小手段は、前記ベースバンド画像を縮小することで、第1の縮小画像と前記第1の縮小画像よりも解像度が高い第2の縮小画像とを生成し、前記第1のブロックサイズ決定手段は、前記第1の縮小画像に対する符号化処理であって前記複数のブロックサイズのそれぞれに従った符号化処理の評価値を前記複数のブロックサイズのそれぞれについて求め、前記評価値に基づいて前記複数のブロックサイズから前記第1の縮小画像に対する第1の縮小画像用ブロックサイズを選択し、前記第1の縮小画像用ブロックサイズを拡大し、拡大前の前記第1の縮小画像用ブロックサイズと拡大後の前記第1の縮小画像用ブロックサイズとから、前記第2の縮小画像に対する第2の縮小画像用ブロックサイズを選択し、前記第2のブロックサイズ決定手段は、前記第2の縮小画像用ブロックサイズを拡大し、拡大前の前記第2の縮小画像用ブロックサイズと拡大後の前記第2の縮小画像用ブロックサイズとから、前記ベースバンド画像用ブロックサイズを選択する、ことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1に係る画像符号化装置であって、前記第2のブロックサイズ決定手段は、前記ベースバンド画像に対する前記縮小画像の縮小率の逆数に従って前記縮小画像用ブロックサイズを拡大し、拡大前の前記縮小画像用ブロックサイズと拡大後の前記縮小画像用ブロックサイズとから前記ベースバンド画像用ブロックサイズを選択する、ことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1又は請求項3に係る画像符号化装置であって、前記画像縮小手段は、前記ベースバンド画像を縮小することで、解像度が4分の1に縮小された1/4縮小画像を生成し、前記第1のブロックサイズ決定手段は、前記評価値に基づいて前記複数のブロックサイズから前記1/4縮小画像に対する1/4縮小画像用ブロックサイズを選択し、前記第2のブロックサイズ決定手段は、前記1/4縮小画像用ブロックサイズを4倍に拡大し、拡大前の前記1/4縮小画像用ブロックサイズと4倍に拡大された前記1/4縮小画像用ブロックサイズとから、前記ベースバンド画像用ブロックサイズを選択する、ことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1又は請求項3に係る画像符号化装置であって、前記画像縮小手段は、前記ベースバンド画像を縮小することで、解像度が16分の1に縮小された1/16縮小画像を生成し、前記第1のブロックサイズ決定手段は、前記評価値に基づいて前記複数のブロックサイズから前記1/16縮小画像に対する1/16縮小画像用ブロックサイズを選択し、前記第2のブロックサイズ決定手段は、前記1/16縮小画像用ブロックサイズを、4倍及び16倍にそれぞれ拡大し、拡大前の前記1/16縮小画像用ブロックサイズと、4倍に拡大された前記1/16縮小画像用ブロックサイズと、16倍に拡大された前記1/16縮小画像用ブロックサイズとから、前記ベースバンド画像用ブロックサイズを選択する、ことを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1、請求項3、請求項4又は請求項5のいずれか一項に係る画像符号化装置であって、前記画像符号化手段は、前記ベースバンド画像用ブロックサイズに従って前記ベースバンド画像を符号化し、前記縮小画像用ブロックサイズに従って前記縮小画像を符号化する、ことを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項2に係る画像符号化装置であって、前記第1のブロックサイズ決定手段は、前記第2の縮小画像に対する前記第1の縮小画像の縮小率の逆数に従って前記第1の縮小画像用ブロックサイズを拡大し、拡大前の前記第1の縮小画像用ブロックサイズと拡大後の前記第1の縮小画像用ブロックサイズとから前記第2の縮小画像用ブロックサイズを選択し、前記第2のブロックサイズ決定手段は、前記ベースバンド画像に対する前記第2の縮小画像の縮小率の逆数に従って前記第2の縮小画像用ブロックサイズを拡大し、拡大前の前記縮小画像用ブロックサイズと拡大後の前記縮小画像用ブロックサイズとから前記ベースバンド画像用ブロックサイズを選択する、ことを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項2又は請求項7に係る画像符号化装置であって、前記画像縮小手段は、前記ベースバンド画像を縮小することで、解像度が16分の1に縮小された1/16縮小画像を前記第1の縮小画像として生成し、解像度が4分の1に縮小された1/4縮小画像を前記第2の縮小画像として生成し、前記第1のブロックサイズ決定手段は、前記評価値に基づいて前記複数のブロックサイズから前記1/16縮小画像に対する1/16縮小画像用ブロックサイズを前記第1の縮小画像用ブロックサイズとして選択し、前記1/16縮小画像用ブロックサイズを4倍に拡大し、拡大前の前記1/16縮小画像用ブロックサイズと4倍に拡大された前記1/16縮小画像用ブロックサイズとから、前記1/4縮小画像用ブロックサイズに対する1/4縮小画像用ブロックサイズを前記第2の縮小画像用ブロックサイズとして選択し、前記第2のブロックサイズ決定手段は、前記1/4縮小画像用ブロックサイズを4倍に拡大し、拡大前の前記1/4縮小画像用ブロックサイズと4倍に拡大された前記1/4縮小画像用ブロックサイズとから、前記ベースバンド画像用ブロックサイズを選択する、ことを特徴とする。
請求項9に係る発明は、請求項2、請求項7又は請求項8のいずれか一項に係る画像符号化装置であって、前記画像符号化手段は、前記ベースバンド画像用ブロックサイズに従って前記ベースバンド画像を符号化し、前記第1の縮小画像用ブロックサイズに従って前記第1の縮小画像を符号化し、前記第2の縮小画像用ブロックサイズに従って前記第2の縮小画像を符号化する、ことを特徴とする。
請求項10に係る発明は、請求項1から請求項9のいずれか一項に係る画像符号化装置であって、符号化された符号化画像を受け、前記符号化画像を復号することで復号された前記ベースバンド画像を生成する画像復号手段を更に備え、前記画像符号化手段は、前記復号された前記ベースバンド画像を前記ベースバンド画像用ブロックサイズに従って再符号化する、ことを特徴とする。
請求項11に係る発明は、請求項1から請求項10のいずれか一項に係る画像符号化装置であって、前記複数のブロックサイズは、K×L画素(K,Lは偶数)のブロックサイズである、ことを特徴とする。
請求項12に係る発明は、ベースバンド画像を受け、前記ベースバンド画像を縮小することで縮小画像を生成する第1のステップと、前記縮小画像に対する符号化処理であって複数のブロックサイズのそれぞれに従った符号化処理の評価値を前記複数のブロックサイズのそれぞれについて求め、前記評価値に基づいて前記複数のブロックサイズから前記縮小画像に対する縮小画像用ブロックサイズを選択する第2のステップと、前記縮小画像用ブロックサイズを拡大し、拡大前の前記縮小画像用ブロックサイズと拡大後の前記縮小画像用ブロックサイズとから、前記ベースバンド画像に対するベースバンド画像用ブロックサイズを選択する第3のステップと、前記ベースバンド画像用ブロックサイズに従って前記ベースバンド画像を符号化する第4のステップと、を含むことを特徴とする画像符号化方法である。
請求項13に係る発明は、請求項12に係る画像符号化方法であって、前記第1のステップでは、前記ベースバンド画像を縮小することで、第1の縮小画像と前記第1の縮小画像よりも解像度が高い第2の縮小画像とを生成し、前記第2のステップでは、前記第1の縮小画像に対する符号化処理であって前記複数のブロックサイズのそれぞれに従った符号化処理の評価値を前記複数のブロックサイズのそれぞれについて求め、前記評価値に基づいて前記複数のブロックサイズから前記第1の縮小画像に対する第1の縮小画像用ブロックサイズを選択し、前記第1の縮小画像用ブロックサイズを拡大し、拡大前の前記第1の縮小画像用ブロックサイズと拡大後の前記第1の縮小画像用ブロックサイズとから、前記第2の縮小画像に対する第2の縮小画像用ブロックサイズを選択し、前記第3のステップでは、前記第2の縮小画像用ブロックサイズを拡大し、拡大前の前記第2の縮小画像用ブロックサイズと拡大後の前記第2の縮小画像用ブロックサイズとから、前記ベースバンド画像用ブロックサイズを選択する、ことを特徴とする。
請求項14に係る発明は、コンピュータに、ベースバンド画像を受け、前記ベースバンド画像を縮小することで縮小画像を生成する第1のステップと、前記縮小画像に対する符号化処理であって複数のブロックサイズのそれぞれに従った符号化処理の評価値を前記複数のブロックサイズのそれぞれについて求め、前記評価値に基づいて前記複数のブロックサイズから前記縮小画像に対する縮小画像用ブロックサイズを選択する第2のステップと、前記縮小画像用ブロックサイズを拡大し、拡大前の前記縮小画像用ブロックサイズと拡大後の前記縮小画像用ブロックサイズとから、前記ベースバンド画像に対するベースバンド画像用ブロックサイズを選択する第3のステップと、前記ベースバンド画像用ブロックサイズに従って前記ベースバンド画像を符号化する第4のステップと、を実行させることを特徴とするプログラムである。
請求項15に係る発明は、請求項14に係るプログラムであって、前記第1のステップでは、前記ベースバンド画像を縮小することで、第1の縮小画像と前記第1の縮小画像よりも解像度が高い第2の縮小画像とを生成し、前記第2のステップでは、前記第1の縮小画像に対する符号化処理であって前記複数のブロックサイズのそれぞれに従った符号化処理の評価値を前記複数のブロックサイズのそれぞれについて求め、前記評価値に基づいて前記複数のブロックサイズから前記第1の縮小画像に対する第1の縮小画像用ブロックサイズを選択し、前記第1の縮小画像用ブロックサイズを拡大し、拡大前の前記第1の縮小画像用ブロックサイズと拡大後の前記第1の縮小画像用ブロックサイズとから、前記第2の縮小画像に対する第2の縮小画像用ブロックサイズを選択し、前記第3のステップでは、前記第2の縮小画像用ブロックサイズを拡大し、拡大前の前記第2の縮小画像用ブロックサイズと拡大後の前記第2の縮小画像用ブロックサイズとから、前記ベースバンド画像用ブロックサイズを選択する、ことを特徴とする。
本願発明によると、ベースバンド画像を縮小することで得られた縮小画像に対するブロックサイズを求め、縮小画像に対するブロックサイズを拡大し、拡大前のブロックサイズと拡大後のブロックサイズとから元のベースバンド画像に対するブロックサイズを選択することで、ブロックサイズを決定するための計算量を削減するとともに、ベースバンド画像により適したブロックサイズを選択してベースバンド画像を符号化できる。
本発明の第1実施形態に係る画像符号化装置を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る画像符号化装置が行う処理の手順の一例を示すフローチャートである。 1/4縮小画像のブロックサイズに基づいてベースバンド画像のブロックサイズを決定する方法を説明するための図である。 従来技術においてブロックサイズを決定するために必要な計算量を説明するための図である。 1/4縮小画像のブロックサイズに基づいてベースバンド画像のブロックサイズを決定するために必要な計算量を説明するための図である。 1/16縮小画像のブロックサイズに基づいてベースバンド画像のブロックサイズを決定する方法を説明するための図である。 1/16縮小画像のブロックサイズに基づいてベースバンド画像のブロックサイズを決定するために必要な計算量を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係る画像符号化装置を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る画像符号化装置が行う処理の手順の一例を示すフローチャートである。 1/16縮小画像及び1/4縮小画像のブロックサイズに基づいてベースバンド画像のブロックサイズを決定する方法を説明するための図である。 1/16縮小画像及び1/4縮小画像のブロックサイズに基づいてベースバンド画像のブロックサイズを決定するために必要な計算量を説明するための図である。 本発明の第3実施形態に係る画像符号化装置を示すブロック図である。 本発明の第4実施形態に係る画像符号化装置を示すブロック図である。 本発明の第5実施形態に係る画像符号化装置を示すブロック図である。 本発明の第6実施形態に係る画像符号化装置を示すブロック図である。 本発明の第7実施形態に係る画像符号化装置を示すブロック図である。 本発明の第8実施形態に係る画像符号化装置を示すブロック図である。
[第1実施形態]
図1を参照して、本発明の第1実施形態に係る画像符号化装置について説明する。第1実施形態に係る画像符号化装置は、図示しない撮像装置において撮像されて得られた動画像を受け、画像をマクロブロックに分割して符号化する。本明細書では、符号化の単位ブロックとして「マクロブロック」という用語を用いるが、当該マクロブロックには、H.264方式においてイントラ予測に用いられるブロック、動き補償予測に用いられるブロック、及び、信号変換に用いられるブロックが含まれてもよく、また、HEVC方式におけるCU(Coding Unit)、予測に用いられるPU(Prediction Unit)、及び、変換に用いられるTU(Transform Unit)が含まれてもよい。
第1実施形態に係る画像符号化装置は、画像縮小部11と、1/4画像MBサイズ決定部12と、画像MBサイズ決定部13と、画像符号化部14とを備えている。
画像縮小部11は、入力されたベースバンド画像を縮小することで縮小画像を生成し、縮小画像を1/4画像MBサイズ決定部12に出力する。例えば、縮小率は水平及び垂直方向ともに2分の1(全体の解像度で4分の1の縮小率)であり、画像縮小部11は、解像度が4分の1に縮小された1/4縮小画像を生成する。
1/4画像MBサイズ決定部12は、複数のパターンのマクロブロックサイズ(以下、「MBサイズ」と称する場合がある)のなかから1/4縮小画像の符号化に適したMBサイズを選択し、選択したMBサイズを示すMBサイズ情報を画像MBサイズ決定部13に出力する。一例として、1/4画像MBサイズ決定部12は、4×4画素、8×8画素、16×16画素、32×32画素のいずれかのMBサイズのなかから1/4縮小画像の符号化に適したMBサイズを選択する。
例えば、1/4画像MBサイズ決定部12は、予め定められた複数のMBサイズのそれぞれについて予測画像を生成し、入力画像(1/4縮小画像)と予測画像との、対応する画素ごとの差分の絶対値を合計した差分絶対値和(Sum of Absolute Diference:SAD)を評価値として各MBサイズについて算出し、複数のMBサイズのうち評価値が最小となるMBサイズを1/4縮小画像に対するMBサイズとして選択する。具体的には、1/4縮小MBサイズ決定部12は、入力画像(1/4縮小画像)を複数のMBサイズのブロックに分割してブロック画像を生成する。各MBサイズは、一例として、4×4画素、8×8画素、16×16画素、32×32画素のいずれかである。そして、一例としてイントラ予測(フレーム内予測)を行う場合、入力画像(1/4縮小画像)と同一フレーム内で既に符号化された領域の参照画像を参照してイントラ予測を行い、各MBサイズのブロック画像からイントラ予測画像を減算することで各MBサイズの評価値を求め、複数のMBサイズのうち評価値が最小となるMBサイズを1/4縮小画像に対するMBサイズとして選択する。また、一例としてインター予測(フレーム間予測)を行う場合、入力画像(1/4縮小画像)とは異なるフレームの参照画像を参照してインター予測を行い、各MBサイズのブロック画像からインター予測画像を減算することで各MBサイズの評価値を求め、複数のMBサイズのうち評価値が最小となるMBサイズを1/4縮小画像に対するMBサイズとして選択する。同様に、信号変換に用いられるブロックのサイズを決定してもよい。なお、2乗誤差和(Sum of Square Diference:SSD)等の別の値を評価値として用いてMBサイズを決定してもよい。以下の説明では、一例として差分絶対値和(SAD)を評価値として用いてMBサイズを決定する例について説明するが、差分絶対値和(SAD)の代わりに、2乗誤差和(SSD)等の値を評価値として用いてもよい。
画像MBサイズ決定部13は、1/4縮小画像に対するMBサイズとベースバンド画像とに基づき、ベースバンド画像の符号化に適したMBサイズを決定し、ベースバンド画像に対するMBサイズを示すMBサイズ情報を画像符号化部14に出力する。例えば、画像MBサイズ決定部13は、ベースバンド画像に対する1/4縮小画像の縮小率(4分の1)の逆数に相当する拡大率(4倍)に従って1/4縮小画像に対するMBサイズを拡大し、拡大前のMBサイズと拡大後のMBサイズとからベースバンド画像の符号化に適したMBサイズを選択する。
例えば、画像MBサイズ決定部13は、拡大前のMBサイズ及び拡大後のMBサイズのそれぞれについて予測画像を生成し、拡大前のMBサイズ及び拡大後のMBサイズのそれぞれについて、入力画像(ベースバンド画像)と予測画像との差分絶対値和(SAD)を評価値として算出し、拡大前のMBサイズ及び拡大後のMBサイズのうち評価値が最小となるMBサイズを、ベースバンド画像の符号化に適したMBサイズとして選択する。
画像符号化部14は、画像MBサイズ決定部13によって決定されたMBサイズを用いてベースバンド画像を符号化することで符号化画像を生成し、符号化画像を出力する。
次に、図2に示すフローチャート及び図3を参照して、第1実施形態に係る画像符号化装置が行う処理の一例について説明する。図3に、ベースバンド画像100と、解像度が4分の1に縮小された1/4縮小画像110とを示す。
まず、画像縮小部11は、図3に示すベースバンド画像100を縮小することで、解像度が4分の1に縮小された1/4縮小画像110を生成する(S01)。
次に、1/4画像MBサイズ決定部12は、1/4縮小画像110の符号化に適したMBサイズを決定する(S02)。具体的には、1/4画像MBサイズ決定部12は、1/4縮小画像110を複数のMBサイズのブロック(例えば、4×4画素、8×8画素、16×16画素、32×32画素)に分割し、各MBサイズ(4×4画素、8×8画素、16×16画素、32×32画素)について予測画像を生成し、各MBサイズについて入力画像(1/4縮小画像110)と予測画像との差分絶対値和(SAD)を評価値として算出し、評価値が最小となるMBサイズを選択する。図3に示す例では、1/4縮小画像110の領域111(ハッチングが無い領域)についてはMBサイズを4×4画素のMBサイズに決定し、領域112(点状のハッチングの領域)についてはMBサイズを8×8画素のMBサイズに決定し、領域113(斜線のハッチングの領域)についてはMBサイズを16×16画素のMBサイズに決定する。そして、1/4画像MBサイズ決定部12は、1/4縮小画像110に対するMBサイズを示すMBサイズ情報を画像MBサイズ決定部13に出力する。
画像MBサイズ決定部13は、1/4縮小画像110に対するMBサイズとベースバンド画像100とに基づき、ベースバンド画像100の符号化に適したMBサイズを決定する(S03)。具体的には、画像MBサイズ決定部13は、ベースバンド画像100に対する1/4縮小画像110の縮小率(4分の1)の逆数に相当する拡大率(4倍)に従って、1/4縮小画像110に対するMBサイズを4倍(2倍)に拡大し、拡大前のMBサイズと4倍(2倍)に拡大されたMBサイズとから、ベースバンド画像100の符号化に適したMBサイズを選択する。図3を参照して説明すると、1/4縮小画像110の領域111に対するMBサイズは4×4画素であるため、ベースバンド画像100において1/4縮小画像110の領域111に対応する領域101に対するMBサイズは、拡大前のMBサイズ(4×4画素)又は4倍(2倍)に拡大されたMBサイズ(8×8画素)から選択されることになる。同様に、1/4縮小画像110の領域112に対するMBサイズは8×8画素であるため、ベースバンド画像100において1/4縮小画像110の領域112に対応する領域102に対するMBサイズは、拡大前のMBサイズ(8×8画素)又は4倍(2倍)に拡大されたMBサイズ(16×16画素)から選択されることになる。同様に、1/4縮小画像110の領域113に対するMBサイズは16×16画素であるため、ベースバンド画像100において1/4縮小画像110の領域113に対応する領域103に対するMBサイズは、拡大前のMBサイズ(16×16画素)又は4倍(2倍)に拡大されたMBサイズ(32×32画素)から選択されることになる。
画像MBサイズ決定部13は、領域101について、4×4画素及び8×8画素のそれぞれのMBサイズについて予測画像を生成し、各MBサイズについて入力画像(ベースバンド画像100)と予測画像との差分絶対値和(SAD)を評価値として算出し、4×4画素及び8×8画素のそれぞれのMBサイズのうち評価値が最小となるMBサイズを選択する。画像MBサイズ決定部13は、領域102についても、8×8画素及び16×16画素のそれぞれのMBサイズのうち評価値が最小となるMBサイズを選択し、領域103についても、16×16画素及び32×32画素のそれぞれのMBサイズのうち評価値が最小となるMBサイズを選択する。そして、画像MBサイズ決定部13は、ベースバンド画像100に対するMBサイズを示すMBサイズ情報を画像符号化部14に出力する。
画像符号化部14は、画像MBサイズ決定部13によって決定されたMBサイズを用いてベースバンド画像100を符号化することで符号化画像を生成し、符号化画像を出力する(S04)。図3に示す例では、画像符号化部14は、ベースバンド画像100の領域101については4×4画素又は8×8画素のいずれかのMBサイズを用いて符号化処理を行い、領域102については8×8画素又は16×16画素のいずれかのMBサイズを用いて符号化処理を行い、領域103については16×16画素又は32×32画素のいずれかのMBサイズを用いて符号化処理を行う。
次に、図4及び図5を参照して、MBサイズの決定に要する計算量について説明する。図4は、従来技術においてMBサイズを決定するために必要な計算量を説明するための図である。図5は、第1実施形態に係る画像符号化装置においてMBサイズを決定するために必要な計算量を説明するための図である。一例として、4×4画素、8×8画素、16×16画素及び32×32画素のいずれかのMBサイズのなかからMBサイズを選択することとし、縮小されていないベースバンド画像(1/1画像)に基づいて1つのMBサイズの評価値を求める処理1回あたりの計算量を計算量Mとする。
図4に示すように、従来技術においては、ベースバンド画像100に基づいて、4×4画素のMBサイズの評価値を求め、8×8画素のMBサイズの評価値を求め、16×16画素のMBサイズの評価値を求め、32×32画素のMBサイズの評価値を求め、評価値が最小となるMBサイズを選択する。1つのMBサイズの評価値を求めるための計算量は計算量Mであるため、MBサイズを決定するために必要な計算量は、以下の式1で表される。
M+M+M+M=4M(式1)
一方、図5に示すように、第1実施形態に係る画像符号化装置は、1/4縮小画像110に基づいて、4×4画素のMBサイズの評価値を求め、8×8画素のMBサイズの評価値を求め、16×16画素のMBサイズの評価値を求め、32×32画素のMBサイズの評価値を求め、評価値が最小となるMBサイズを選択する。1/4縮小画像110はベースバンド画像100に対して解像度が4分の1に縮小されているため、各MBサイズの評価値を求めるための計算量はM/4となる。従って、1/4縮小画像110に基づいて4×4画素〜32×32画素のMBサイズの評価値を求める4つの処理に要する計算量は、以下の式2で表される。
M/4+M/4+M/4+M/4=M(式2)
さらに、第1実施形態に係る画像符号化装置は、1/4縮小画像110に対するMBサイズを4倍(2倍)に拡大し、拡大前のMBサイズの評価値と拡大後のMBサイズの評価値とを求め、評価値が最小となるMBサイズを選択する。すなわち、ベースバンド画像100(1/1画像)に基づいて、2つのMBサイズから1つを選択することになるので、このときの計算量は、以下の式3で表される。
M+M=2M(式3)
従って、第1実施形態に係る画像符号化装置によってベースバンド画像100に対するMBサイズを決定するために必要な計算量は、式2と式3とを加算して以下の式4で表される。
M+2M=3M<4M(式4)
ベースバンド画像100のみに基づいてMBサイズを決定する場合、式1に示すように計算量は4Mとなり、1/4縮小画像110を利用してMBサイズを決定する場合、式4に示すように計算量は3M(<4M)となる。従って、第1実施形態に係る画像符号化装置のように縮小画像を利用して選択し得るMBサイズの数を絞り込むことで、ベースバンド画像100のみを用いてMBサイズを決定する場合と比べて、MBサイズの決定に要する計算量を削減することができる。
以上のように、第1実施形態に係る画像符号化装置によると、解像度が4分の1に縮小された1/4縮小画像に対するMBサイズを決定し、1/4縮小画像に対するMBサイズに基づいてベースバンド画像に対して選択し得るMBサイズを決定することで、ベースバンド画像のみに基づいてMBサイズを決定する場合と比べて、MBサイズを決定するための計算量を削減することができる。すなわち、1/4縮小画像については4種類のMBサイズからMBサイズを選択する必要があるが、解像度が4分の1に縮小されているため、その分、計算量は削減され、ベースバンド画像については、1/4縮小画像に対するMBサイズに基づいて2種類のMBサイズからMBサイズを選択すればよいため、4種類のMBサイズから選択する場合よりも計算量は削減される。その結果、ベースバンド画像のみを用いてMBサイズを決定する場合と比べて、MBサイズの決定に要する計算量を削減することができる。
また、1/4縮小画像に対するMBサイズを拡大し、拡大前のMBサイズ及び拡大後のMBサイズのそれぞれの評価値に基づいて、拡大前のMBサイズ又は拡大後のMBサイズのいずれかをベースバンド画像のMBサイズとして選択することで、ベースバンド画像により適したMBサイズを選択して符号化することができる。その結果、圧縮効率を向上させることができ、また、画質の低下を抑制することができる。
次に、図6及び図7を参照して、第1実施形態に係る画像符号化装置による処理の別の具体例について説明する。図1,2,3,5に示す例では、ベースバンド画像を1/4縮小画像に縮小してMBサイズを決定する場合について説明したが、ベースバンド画像を1/16縮小画像に縮小してMBサイズを決定してもよい。例えば、図1に示すブロック図において、1/4画像MBサイズ決定部12に替えて1/16画像MBサイズ決定部を設けてもよい。
例えば、画像縮小部11は、図6に示すベースバンド画像100を縮小することで、解像度が16分の1に縮小された1/16縮小画像120を生成する。例えば、縮小率は水平及び垂直方向ともに4分の1(全体の解像度で16分の1の縮小率)とする。
そして、1/16画像MBサイズ決定部は、1/4画像MBサイズ決定部12と同様に、1/16縮小画像120を複数のパターンのMBサイズのブロック(例えば、4×4画素、8×8画素、16×16画素、32×32画素)に分割し、各MBサイズ(4×4画素、8×8画素、16×16画素、32×32画素)の評価値を算出し、評価値が最小となるMBサイズを選択する。図6に示す例では、1/16縮小画像120の領域121(ハッチングが無い領域)についてはMBサイズを4×4画素のMBサイズに決定し、領域122(点状のハッチングの領域)についてはMBサイズを8×8画素のMBサイズに決定し、領域123(斜線のハッチングの領域)についてはMBサイズを16×16画素のMBサイズに決定する。
画像MBサイズ決定部13は、1/16縮小画像120に対するMBサイズとベースバンド画像100とに基づき、ベースバンド画像100の符号化に適したMBサイズを決定する。具体的には、画像MBサイズ決定部13は、ベースバンド画像100に対する1/16縮小画像120の縮小率(16分の1)の逆数に相当する拡大率(16倍)に従って、1/16縮小画像120に対するMBサイズを4倍(2倍)及び16倍(4倍)に拡大し、拡大前のMBサイズと4倍(2倍)に拡大されたMBサイズと16倍(4倍)に拡大されたMBサイズとから、ベースバンド画像100の符号化に適したMBサイズを選択する。図6を参照して説明すると、1/16縮小画像120の領域121に対するMBサイズは4×4画素であるため、ベースバンド画像100において1/16縮小画像120の領域121に対応する領域101に対するMBサイズは、拡大前のMBサイズ(4×4画素)、4倍(2倍)に拡大されたMBサイズ(8×8画素)又は16倍(4倍)に拡大されたMBサイズ(16×16画素)から選択されることになる。同様に、1/16縮小画像120の領域122に対するMBサイズは8×8画素であるため、ベースバンド画像100において1/16縮小画像120の領域122に対応する領域102に対するMBサイズは、拡大前のMBサイズ(8×8画素)、4倍(2倍)に拡大されたMBサイズ(16×16画素)又は16倍(42倍)に拡大されたMBサイズ(32×32画素)から選択されることになる。同様に、1/16縮小画像120の領域123に対するMBサイズは16×16画素であるため、ベースバンド画像100において1/16縮小画像120の領域123に対応する領域103に対するMBサイズは、拡大前のMBサイズ(16×16画素)、4倍(2倍)に拡大されたMBサイズ(32×32画素)又は16倍(4倍)に拡大されたMBサイズ(64×64画素)から選択されることになる。
画像MBサイズ決定部13は、領域101について、4×4画素、8×8画素及び16×16画素のそれぞれのMBサイズについて予測画像を生成し、各MBサイズについて入力画像(ベースバンド画像100)と予測画像との差分絶対値和(SAD)を評価値として算出し、4×4画素、8×8画素及び16×16画素のそれぞれのMBサイズのうち評価値が最小となるMBサイズを選択する。画像MBサイズ決定部13は、領域102についても、8×8画素、16×16画素及び32×32画素のそれぞれのMBサイズのうち評価値が最小となるMBサイズを選択し、領域103についても、16×16画素、32×32画素及び64×64画素のそれぞれのMBサイズのうち評価値が最小となるMBサイズを選択する。そして、画像符号化部14は、画像MBサイズ決定部13によって決定されたMBサイズを用いてベースバンド画像100を符号化する。
図7を参照して、1/16縮小画像120を用いてMBサイズを決定する場合の計算量について説明する。図7に示すように、第1実施形態に係る画像符号化装置は、1/16縮小画像120に基づいて、4×4画素のMBサイズの評価値を求め、8×8画素のMBサイズの評価値を求め、16×16画素のMBサイズの評価値を求め、32×32画素のMBサイズの評価値を求め、評価値が最小となるMBサイズを決定する。1/16縮小画像120はベースバンド画像100に対して解像度が16分の1に縮小されているため、各MBサイズの評価値を求めるための計算量はM/16となる。従って、1/16縮小画像120に基づいて4×4画素〜32×32画素のMBサイズの評価値を求める4つの処理を行う場合の計算量は、以下の式5で表される。
M/16+M/16+M/16+M/16=M/4(式5)
さらに、第1実施形態に係る画像符号化装置は、1/16縮小画像120に対するMBサイズを4倍(2倍)及び16倍(4倍)に拡大し、拡大前のMBサイズの評価値と4倍(2倍)に拡大されたMBサイズの評価値と16倍(4倍)に拡大されたMBサイズの評価値とを求める。すなわち、ベースバンド画像100(1/1画像)に基づいて、3つのMBサイズから1つを選択することになるので、このときの計算量は、以下の式6で表される。
M+M+M=3M(式6)
従って、ベースバンド画像100に対するMBサイズを決定するために必要な計算量は、式5と式6とを加算して以下の式7で表される。
M/4+3M=3.25M<4M(式7)
ベースバンド画像100を16分の1に縮小してMBサイズを求める場合、ベースバンド画像100では3回の計算を実行することになるが、ベースバンド画像100のみを用いてMBサイズを決定する場合と比べて、MBサイズの決定に要する計算量を削減することができる。すなわち、1/16縮小画像については4種類のMBサイズからMBサイズを選択する必要があるが、解像度が16分の1に縮小されているため、その分、計算量は削減され、ベースバンド画像については、1/16縮小画像に対するMBサイズに基づいて3種類のMBサイズからMBサイズを選択すればよいため、4種類のMBサイズから選択する場合よりも計算量は削減される。その結果、ベースバンド画像のみを用いてMBサイズを決定する場合と比べて、MBサイズの決定に要する計算量を削減することができる。なお、1/4縮小画像及び1/16縮小画像のうちのいずれの縮小画像を用いるかは、符号化対象となる画像に応じて決定してもよい。
また、第1実施形態に係る画像符号化装置を、例えばビル等に用いられている映像監視システムに利用してもよい。映像監視システムは、監視カメラ等の撮像装置によって長時間にわたって撮影し続けるため、映像データの容量が膨大になる。このような映像監視システムに第1実施形態に係る画像符号化装置を適用することで、効率的に符号化処理を行うことができる。例えば、映像監視システムでは、オリジナルの映像を取得して監視映像ストレージに格納し、その後、オリジナル映像を圧縮して監視映像ストレージに格納し、時間経過に伴ってオリジナル映像を削除することで監視映像ストレージの効率化を図る場合がある。例えば、オリジナル映像に基づいてH.264方式やHEVC方式等の映像を作成して監視映像ストレージに格納し、一定時間経過後に、オリジナル映像を削除することが考えられる。このような映像監視システムに第1実施形態に係る画像符号化装置を適用することで、オリジナル映像を例えばH.264方式やHEVC方式等の符号化方式によって符号化する場合に、MBサイズの決定に要する計算量を削減することができ、その結果、効率的に符号化処理を行うことができる。
[第2実施形態]
次に、図8を参照して、本発明の第2実施形態に係る画像符号化装置について説明する。第2実施形態に係る画像符号化装置は、画像MBサイズ決定部13と、画像符号化部14と、画像縮小部15と、1/16画像MBサイズ決定部16と、1/4画像MBサイズ決定部17とを備えている。第1実施形態では、ベースバンド画像を1種類の縮小画像(1/4縮小画像又は1/16縮小画像)に縮小してMBブロックを決定する場合について説明したが、第2実施形態では、ベースバンド画像を2種類の縮小画像に縮小してMBブロックを決定する。
画像縮小部15は、入力されたベースバンド画像を縮小することで2種類の縮小画像を生成する。例えば、画像縮小部15は、解像度が16分の1に縮小された1/16縮小画像を生成して1/16画像MBサイズ決定部16に出力する。また、画像縮小部15は、解像度が4分の1に縮小された1/4縮小画像を生成して1/4画像MBサイズ決定部17に出力する。
1/16画像MBサイズ決定部16は、複数のパターンのMBサイズのなかから1/16縮小画像の符号化に適したMBサイズを選択し、選択したMBサイズを示すMBサイズ情報を1/4画像MBサイズ決定部17に出力する。例えば、1/16画像MBサイズ決定部16は、1/16縮小画像を複数のパターンのMBサイズのブロック(例えば、4×4画素、8×8画素、16×16画素、32×32画素)に分割し、各MBサイズの評価値を算出し、4×4画素、8×8画素、16×16画素及び32×32画素のそれぞれのMBサイズうち評価値が最小となるMBサイズを選択する。
1/4画像MBサイズ決定部17は、1/16縮小画像に対するMBサイズと1/4縮小画像とに基づき、1/4縮小画像の符号化に適したMBサイズを選択し、選択したMBサイズを示すMBサイズ情報を画像MBサイズ決定部13に出力する。例えば、1/4画像MBサイズ決定部17は、1/4縮小画像に対する1/16縮小画像の縮小率(4分の1)の逆数に相当する拡大率(4倍)に従って、1/16縮小画像に対するMBサイズを拡大し、拡大前のMBサイズと拡大後のMBサイズとから1/4縮小画像の符号化に適したMBサイズを選択する。具体的には、1/4画像MBサイズ決定部17は、拡大前のMBサイズ及び拡大後のMBサイズのそれぞれの評価値を算出し、拡大前のMBサイズ及び拡大後のMBサイズのうち評価値が最小となるMBサイズを、1/4縮小画像の符号化に適したMBサイズとして選択する。
画像MBサイズ決定部13は、第1実施形態に係る画像符号化装置と同様に、1/4縮小画像に対するMBサイズとベースバンド画像とに基づき、ベースバンド画像の符号化に適したMBサイズを決定する。画像符号化部14は、画像MBサイズ決定部13によって決定されたMBサイズを用いてベースバンド画像を符号化する。
次に、図9に示すフローチャート及び図10を参照して、第2実施形態に係る画像符号化装置が行う処理の一例について説明する。図10に、ベースバンド画像100と、解像度が4分の1に縮小された1/4縮小画像110と、解像度が16分の1に縮小された1/16縮小画像120とを示す。
まず、画像縮小部15は、図10に示すベースバンド画像100を縮小することで、解像度が4分の1に縮小された1/4縮小画像110と、解像度が16分の1に縮小された1/16縮小画像120とを生成する(S10)。
次に、1/16画像MBサイズ決定部16は、1/16縮小画像120の符号化に適したMBサイズを決定する(S11)。具体的には、1/16画像MBサイズ決定部16は、1/16縮小画像120を複数のMBサイズのブロック(例えば、4×4画素、8×8画素、16×16画素、32×32画素)に分割し、各MBサイズ(4×4画素、8×8画素、16×16画素、32×32画素)について予測画像を生成し、各MBサイズについて入力画像(1/16縮小画像120)と予測画像との差分絶対値和(SAD)を評価値として算出し、評価値が最小となるMBサイズを選択する。図10に示す例では、1/16縮小画像120の領域121(ハッチングが無い領域)についてはMBサイズを4×4画素のMBサイズに決定し、領域122(点状のハッチングの領域)についてはMBサイズを8×8画素のMBサイズに決定し、領域123(斜線のハッチングの領域)についてはMBサイズを16×16画素のMBサイズに決定する。そして、1/16画像MBサイズ決定部16は、1/16縮小画像120に対するMBサイズを示すMBサイズ情報を1/4画像MBサイズ決定部17に出力する。
1/4画像MBサイズ決定部17は、1/16縮小画像120に対するMBサイズと1/4縮小画像110とに基づき、1/4縮小画像110の符号化に適したMBサイズを決定する(S12)。具体的には、1/4画像MBサイズ決定部17は、1/4縮小画像110に対する1/16縮小画像120の縮小率(4分の1)の逆数に相当する拡大率(4倍)に従って、1/16縮小画像120に対するMBサイズを4倍(2倍)に拡大し、拡大前のMBサイズと4倍(2倍)に拡大されたMBサイズとから、1/4縮小画像110の符号化に適したMBサイズを選択する。図10を参照して説明すると、1/16縮小画像120の領域121に対するMBサイズは4×4画素であるため、1/4縮小画像110において1/16縮小画像120の領域121に対応する領域111に対するMBサイズは、拡大前のMBサイズ(4×4画素)又は4倍(2倍)に拡大されたMBサイズ(8×8画素)から選択されることになる。同様に、1/16縮小画像120の領域122に対するMBサイズは8×8画素であるため、1/4縮小画像110において1/16縮小画像120の領域122に対応する領域112に対するMBサイズは、拡大前のMBサイズ(8×8画素)又は4倍(2倍)に拡大されたMBサイズ(16×16画素)から選択されることになる。同様に、1/16縮小画像120の領域123に対するMBサイズは16×16画素であるため、1/4縮小画像110において1/16縮小画像120の領域123に対応する領域113に対するMBサイズは、拡大前のMBサイズ(16×16画素)又は4倍(2倍)に拡大されたMBサイズ(32×32画素)から選択されることになる。
1/4画像MBサイズ決定部17は、領域111について、4×4画素及び8×8画素のそれぞれのMBサイズについて予測画像を生成し、各MBサイズについて入力画像(1/4縮小画像110)と予測画像との差分絶対値和(SAD)を評価値として算出し、4×4画素及び8×8画素のそれぞれのMBサイズのうち評価値が最小となるMBサイズを選択する。1/4縮小画像MBサイズ決定部17は、領域112についても、8×8画素及び16×16画素のそれぞれのMBサイズのうち評価値が最小となるMBサイズを選択し、領域113についても、16×16画素及び32×32画素のそれぞれのMBサイズのうち評価値が最小となるMBサイズを選択する。そして、1/4画像MBサイズ決定部17は、1/4縮小画像120に対するMBサイズを示すMBサイズ情報を画像MBサイズ決定部13に出力する。
画像MBサイズ決定部13は、1/4縮小画像110に対するMBサイズとベースバンド画像100とに基づき、ベースバンド画像100の符号化に適したMBサイズを決定する(S13)。具体的には、画像MBサイズ決定部13は、ベースバンド画像100に対する1/4縮小画像110の縮小率(4分の1)の逆数に相当する拡大率(4倍)に従って、1/4縮小画像110に対するMBサイズを4倍(2倍)に拡大し、拡大前のMBサイズと4倍(2倍)に拡大されたMBサイズとから、ベースバンド画像100の符号化に適したMBサイズを選択する。
図10を参照して説明すると、S12にて、1/4縮小画像110の領域111に対するMBサイズとして4×4画素のMBサイズが選択された場合、ベースバンド画像100において1/4縮小画像110の領域111に対応する領域101に対するMBサイズは、拡大前のMBサイズ(4×4画素)又は4倍(2倍)に拡大されたMBサイズ(8×8画素)から選択されることになる。一方、S12にて、1/4縮小画像110の領域111に対するMBサイズとして8×8画素のMBサイズが選択された場合、ベースバンド画像100において1/4縮小画像110の領域111に対応する領域101に対するMBサイズは、拡大前のMBサイズ(8×8画素)又は4倍(2倍)に拡大されたMBサイズ(16×16画素)から選択されることになる。
同様に、S12にて、1/4縮小画像110の領域112に対するMBサイズとして8×8画素のMBサイズが選択された場合、ベースバンド画像100において1/4縮小画像110の領域112に対応する領域102に対するMBサイズは、拡大前のMBサイズ(8×8画素)又は4倍(2倍)に拡大されたMBサイズ(16×16画素)から選択されることになる。一方、S12にて、1/4縮小画像110の領域112に対するMBサイズとして16×16画素のMBサイズが選択された場合、ベースバンド画像100において1/4縮小画像110の領域112に対応する領域102に対するMBサイズは、拡大前のMBサイズ(16×16画素)又は4倍(2倍)に拡大されたMBサイズ(32×32画素)から選択されることになる。
同様に、S12にて、1/4縮小画像110の領域113に対するMBサイズとして16×16画素のMBサイズが選択された場合、ベースバンド画像100において1/4縮小画像110の領域113に対応する領域103に対するMBサイズは、拡大前のMBサイズ(16×16画素)又は4倍(2倍)に拡大されたMBサイズ(32×32画素)から選択されることになる。一方、S12にて、1/4縮小画像110の領域113に対するMBサイズとして32×32画素のMBサイズが選択された場合、ベースバンド画像100において1/4縮小画像110の領域113に対応する領域103に対するMBサイズは、拡大前のMBサイズ(32×32画素)又は4倍(2倍)に拡大されたMBサイズ(64×64画素)から選択されることになる
画像MBサイズ決定部13は、領域101,102,103のそれぞれについて、拡大前のMBサイズ又は拡大後のMBサイズのいずれかを評価値に基づいて選択し、ベースバンド画像100に対するMBサイズを示すMBサイズ情報を画像符号化部14に出力する。
画像符号化部14は、画像MBサイズ決定部13によって決定されたMBサイズを用いてベースバンド画像100を符号化する(S14)。
次に、図11を参照して、MBサイズの決定に要する計算量について説明する。図11は、第2実施形態に係る画像符号化装置においてMBサイズを決定するために必要な計算量を説明するための図である。図4及び図5を参照して説明したように、縮小されていないベースバンド画像(1/1画像)に基づいて1つのMBサイズの評価値を求める処理1回あたりの計算量を計算量Mとする。
図11に示すように、第2実施形態に係る画像符号化装置は、1/16縮小画像120に基づいて、4×4画素のMBサイズの評価値を求め、8×8画素のMBサイズの評価値を求め、16×16画素のMBサイズの評価値を求め、32×32画素のMBサイズの評価値を求め、評価値が最小となるMBサイズを決定する。1/16縮小画像120はベースバンド画像100に対して解像度が16分の1に縮小されているため、各MBサイズの評価値を求めるための計算量はM/16となる。従って、1/16縮小画像120に基づいて4×4画素〜32×32画素のMBサイズの評価値を求める4つの処理を行う場合の計算量は、以下の式8で表される。
M/16+M/16+M/16+M/16=M/4(式8)
さらに、第2実施形態に係る画像符号化装置は、1/16縮小画像120に対するMBサイズを4倍(2倍)に拡大し、拡大前のMBサイズの評価値と拡大後のMBサイズ評価値とを求め、評価値が最小となるMBサイズを選択する。すなわち、1/4縮小画像110に基づいて、2つのMBサイズから1つを選択することになるため、このときの計算量は、以下の式9で表される。
M/4+M/4=M/2(式9)
さらに、第2実施形態に係る画像符号化装置は、1/4縮小画像110に対するMBサイズを4倍(2倍)に拡大し、拡大前のMBサイズの評価値と拡大後のMBサイズの評価値とを求め、評価値が最小となるMBサイズを選択する。すなわち、ベースバンド画像100(1/1画像)に基づいて、2つのMBサイズから1つを選択することになるので、このときの計算量は、以下の式10で表される。
M+M=2M(式10)
従って、第2実施形態に係る画像符号化装置によってベースバンド画像100に対するMBサイズを決定するために必要な計算量は、式8,9,10を加算して以下の式11で表される。
M/4+M/2+2M=11M/4=2.75M<4M(式11)
ベースバンド画像100のみに基づいてMBサイズを決定する場合、式1に示すように計算量は4Mとなり、1/16縮小画像120及び1/4縮小画像110の2種類の縮小画像を利用してMBサイズを決定する場合、式11に示すように計算量は2.75M(<4M)となる。従って、第2実施形態に係る画像符号化装置のように2種類の縮小画像を利用して選択し得るMBサイズの数を絞り込むことで、ベースバンド画像100のみを用いてMBサイズを決定する場合と比べて、MBサイズの決定に要する計算量を削減することができる。
以上のように、第2実施形態に係る画像符号化装置によると、1/16縮小画像及び1/4縮小画像の2種類の縮小画像を生成し、1/16縮小画像に対するMBサイズに基づいて1/4縮小画像に対して選択し得るMBサイズを決定し、さらに、1/4縮小画像に対するMBサイズに基づいてベースバンド画像に対して選択し得るMBサイズを決定することで、ベースバンド画像のみに基づいてMBサイズを決定する場合と比べて、MBサイズの決定に要する計算量を削減することができる。すなわち、1/16縮小画像については4種類のMBサイズからMBサイズを選択する必要があるが、解像度が16分の1に縮小されているため、その分、計算量が削減される。また、1/4縮小画像については、解像度が4分の1に縮小された上、1/16縮小画像に対するMBサイズに基づいて2種類のMBサイズからMBサイズを選択すればよいため、4種類のMBサイズから選択する場合よりも計算量は削減される。また、ベースバンド画像については、1/4縮小画像に対するMBサイズに基づいて2種類のMBサイズからMBサイズを選択すればよいため、4種類のMBサイズから選択する場合よりも計算量は削減される。その結果、ベースバンド画像のみを用いてMBサイズを決定する場合と比べて、MBサイズの決定に要する計算量を削減することができる。このように、より縮小率が大きい縮小画像から段階的にMBサイズを決定し、ベースバンド画像に対して選択し得るMBサイズの数を絞り込むことで、MBサイズの決定に要する計算量を削減することができる。
また、拡大前のMBサイズ及び拡大後のMBサイズのそれぞれの評価値に基づいて、拡大前のMBサイズ又は拡大後のMBサイズのいずれかをベースバンド画像に対するMBサイズとして選択することで、ベースバンド画像により適したMBサイズを選択して符号化することができる。その結果、圧縮効率を向上させることができ、また、画質の低下を抑制することができる。なお、第2実施形態に係る画像符号化装置を、上述した映像監視システムに利用してもよい。
[第3実施形態]
図12を参照して、本発明の第3実施形態に係る画像符号化装置について説明する。第3実施形態に係る画像符号化装置は、画像縮小部11と、1/4画像MBサイズ決定部12と、画像MBサイズ決定部13と、画像復号部18と、画像符号化部19とを備えている。画像復号部18を設けた点が、図1に示す第1実施形態に係る画像符号化装置と異なる点であり、画像縮小部11、1/4画像MBサイズ決定部12及び画像MBサイズ決定部13は、第1実施形態に係る画像符号化装置と同じ処理を実行する。
画像復号部18は、符号化された符号化画像を受けて復号することでベースバンド画像を生成する。入力された符号化画像は、例えばMPEG、M−JPEG(Motion JPEG)又はH.264方式等のいずれの符号化方式に従って符号化された画像であってもよい。
画像符号化部19は、画像MBサイズ決定部13によって決定されたMBサイズを用いてベースバンド画像を再符号化し、再符号化画像を出力する。
以上のように、第3実施形態に係る画像符号化装置においても、1/4縮小画像に対するMBサイズを用いてベースバンド画像に対するMBサイズを決定することで、MBサイズを決定するための計算量を削減することができる。なお、1/4縮小画像に替えて1/16縮小画像を生成してベースバンド画像のMBサイズを決定してもよい。
また、第3実施形態に係る画像符号化装置を映像監視システムに利用してもよい。映像監視システムでは、オリジナルの映像として例えばM−JPEG方式の監視映像を生成して監視映像ストレージに格納し、その後、符号化方式を変えてオリジナル映像を再圧縮して監視映像ストレージに格納し、時間経過に伴ってオリジナル映像を削除することで監視映像ストレージの効率化を図る場合がある。例えば、M−JPEG方式のオリジナル映像に基づいてH.264方式やHEVC方式等の映像を作成して監視映像ストレージに格納し、一定時間経過後に、オリジナル映像を削除することが考えられる。このような映像監視システムに第3実施形態に係る画像符号化装置を適用することで、例えばM−JPEG方式の符号化画像を一旦復号し、H.264方式やHEVC方式等の別の符号化方式によって再符号化する場合に、MBサイズの決定に要する計算量を削減することができ、その結果、効率的に符号化処理を行うことができる。
[第4実施形態]
図13を参照して、本発明の第4実施形態に係る画像符号化装置について説明する。第4実施形態に係る画像符号化装置は、画像縮小部15と、1/16画像MBサイズ決定部16と、1/4画像MBサイズ決定部17と、画像MBサイズ決定部13と、画像復号部18と、画像符号化部19とを備えている。画像復号部18を設けた点が、図8に示す第2実施形態に係る画像符号化装置と異なる点であり、画像縮小部15、1/16画像MBサイズ決定部16、1/4画像MBサイズ決定部17及び画像MBサイズ決定部13は、第2実施形態に係る画像符号化装置と同じ処理を実行する。
画像復号部18は、第3実施形態と同様に、符号化画像を受けて復号することでベースバンド画像を生成する。画像符号化部19は、画像MBサイズ決定部13によって決定されたMBサイズを用いてベースバンド画像を符号化して出力する。このように、画像復号部18にて復号されたベースバンド画像は画像符号化部19にて再符号化される。
以上のように、第4実施形態に係る画像符号化装置においても、縮小率が大きい1/16縮小画像から段階的により縮小率が小さい縮小画像のMBサイズを決定してベースバンド画像に対して選択し得るMBサイズの数を絞り込むことで、MBサイズを決定するための計算量を削減することができる。また、第3実施形態と同様に、第4実施形態に係る画像符号化装置を映像監視システムに利用してもよい。
[第5実施形態]
図14を参照して、本発明の第5実施形態に係る画像符号化装置について説明する。第5実施形態に係る画像符号化装置は、画像縮小部11と、1/4画像MBサイズ決定部12と、画像MBサイズ決定部13と、画像符号化部14と、1/4画像符号化部20とを備えている。1/4画像符号化部20を設けた点が、図1に示す第1実施形態に係る画像符号化装置と異なる点であり、画像縮小部11、1/4画像MBサイズ決定部12、画像MBサイズ決定部13及び画像符号化部14は、第1実施形態に係る画像符号化装置と同じ処理を実行する。
1/4画像符号化部20は、画像縮小部11から1/4縮小画像を受け、1/4画像MBサイズ決定部12によって決定されたMBサイズを用いて1/4縮小画像を符号化し、1/4縮小符号化画像を出力する。
以上のように、第5実施形態に係る画像符号化装置においても、1/4縮小画像に対するMBサイズに基づいてベースバンド画像に対するMBサイズを決定することで、MBサイズを決定するための計算量を削減することができる。なお、1/4縮小画像に替えて1/16縮小画像を生成してベースバンド画像のMBサイズを決定してもよい。
また、第5実施形態に係る画像符号化装置を映像監視システムに用いてもよい。映像監視システムでは、オリジナル映像を取得して監視映像ストレージに格納した後、解像度がそれぞれ異なる映像に対して符号化処理を行うことで解像度がそれぞれ異なる複数の圧縮映像を生成し、時間経過に従って、解像度が高い圧縮映像を削除するという手法が採られる場合がある。このような手法に第5実施形態に係る画像符号化装置を適用した場合、オリジナル映像(ベースバンド画像)を取得して監視映像ストレージに格納した後、ベースバンド画像を符号化することで符号化画像を生成し、1/4縮小画像を符号化することで1/4縮小符号化画像を生成し、符号化画像及び1/4縮小符号化画像を監視映像ストレージに格納しておく。そして、時間経過に伴って解像度が高い映像を削除することで、監視映像ストレージの効率化を図ることができる。例えば、オリジナル映像を監視映像ストレージに格納してから一定時間が経過した後、オリジナル映像を削除し、その後さらに一定時間が経過した後、解像度が高い符号化画像を削除し、解像度が低い1/4縮小符号化画像のみを残しておくことで、監視映像ストレージの効率化が図れる。
[第6実施形態]
図15を参照して、本発明の第6実施形態に係る画像符号化装置について説明する。第6実施形態に係る画像符号化装置は、画像縮小部15と、1/16画像MBサイズ決定部16と、1/4画像MBサイズ決定部17と、画像MBサイズ決定部13と、画像符号化部14と、1/4画像符号化部20と、1/16画像符号化部21とを備えている。1/4画像符号化部20及び1/16画像符号化部21を設けた点が、図8に示す第2実施形態に係る画像符号化装置と異なる点であり、画像縮小部15、1/16画像MBサイズ決定部16、1/4画像MBサイズ決定部17、画像MBサイズ決定部13及び画像符号化部14は、第2実施形態に係る画像符号化装置と同じ処理を実行する。
1/4画像符号化部20は、画像縮小部15から1/4縮小画像を受け、1/4画像MBサイズ決定部17によって決定されたMBサイズを用いて1/4縮小画像を符号化し、1/4縮小符号化画像を出力する。
1/16画像符号化部21は、画像縮小部15から1/16縮小画像を受け、1/16画像MBサイズ決定部16によって決定されたMBサイズを用いて1/16縮小画像を符号化し、1/16縮小符号化画像を出力する。
以上のように、第6実施形態に係る画像符号化装置においても、縮小率が大きい1/16縮小画像から段階的により縮小率が小さい縮小画像のMBサイズを決定してベースバンド画像に対して選択し得るMBサイズの数を絞り込むことで、MBサイズを決定するための計算量を削減することができる。
また、第6実施形態に係る画像符号化装置を映像監視システムに用いてもよい。第6実施形態に係る画像符号化装置を映像監視システムに適用した場合、オリジナル映像(ベースバンド画像)を取得した後、ベースバンド画像を符号化することで符号化画像を生成し、1/4縮小画像を符号化することで1/4縮小符号化画像を生成し、1/16縮小画像を符号化することで1/16縮小符号化画像を生成し、オリジナル映像、符号化画像、1/4縮小符号化画像及び1/16縮小符号化画像を、監視映像ストレージに格納しておく。そして、時間経過に伴って解像度が高い順に映像を削除することで、監視映像ストレージの効率化を図ることができる。例えば、オリジナル映像を監視映像ストレージに格納してから一定時間が経過した後、オリジナル映像を削除し、その後さらに一定時間が経過した後、解像度が高い符号化画像を削除し、符号化画像を削除した後さらに一定時間が経過した後、解像度が2番目に高い1/4縮小符号化画像を削除し、解像度が最も低い1/16縮小符号化画像のみを残しておくことで、監視映像ストレージの効率化が図れる。
[第7実施形態]
図16を参照して、本発明の第7実施形態に係る画像符号化装置について説明する。第7実施形態に係る画像符号化装置は、画像復号部18と、画像縮小部11と、1/4画像MBサイズ決定部12と、画像MBサイズ決定部13と、画像符号化部19と、1/4画像符号化部20とを備えている。画像復号部18を設けた点が、図14に示す第5実施形態に係る画像符号化装置と異なる点である。
画像復号部18は、符号化画像を受けて復号することでベースバンド画像を生成する。このように、第7実施形態に係る画像符号化装置は、符号化画像を一旦復号することでベースバンド画像を生成し、そのベースバンド画像を符号化することで再符号化画像を生成し、1/4縮小画像を符号化することで1/4縮小再符号化画像を生成する。
以上のように、第7実施形態に係る画像符号化装置においても、1/4縮小画像に対するMBサイズに基づいてベースバンド画像に対するMBサイズを決定することで、MBサイズを決定するための計算量を削減することができる。なお、1/4縮小画像に替えて1/16縮小画像を生成してベースバンド画像のMBサイズを決定してもよい。
また、第7実施形態に係る画像符号化装置を映像監視システムに用いてもよい。映像監視システムでは、オリジナル映像として例えばM−JPEG方式の監視映像を生成して監視映像ストレージに格納し、その後、符号化方式を変えて解像度がそれぞれ異なる映像に対して符号化処理を行うことで再圧縮処理を行う場合がある。このような手法に第7実施形態に係る画像符号化装置を適用した場合、オリジナル映像(符号化画像)を取得した後、符号化画像を復号することでベースバンド画像を生成し、ベースバンド画像を符号化することで再符号化画像を生成し、1/4縮小画像を符号化することで1/4縮小再符号化画像を生成し、符号化画像、再符号化画像及び1/4縮小再符号化画像を、監視映像ストレージに格納しておく。そして、時間経過に伴って解像度が高い映像を削除することで、監視映像ストレージの効率を図ることができる。例えば、オリジナル映像(符号化画像)を監視映像ストレージに格納してから一定時間が経過した後、オリジナル映像を削除し、その後さらに一定時間が経過した後、解像度が高い再符号化画像を削除し、解像度が低い1/4縮小再符号化画像のみを残しておくことで、監視映像ストレージの効率化が図れる。
[第8実施形態]
図17を参照して、本発明の第8実施形態に係る画像符号化装置について説明する。第8実施形態に係る画像符号化装置は、画像復号部18と、画像縮小部15と、1/16画像MBサイズ決定部16と、1/4画像MBサイズ決定部17と、画像MBサイズ決定部13と、画像符号化部19と、1/4画像符号化部20と、1/16画像符号化部21とを備えている。画像復号部18を設けた点が、図15に示す第6実施形態に係る画像符号化装置と異なる点である。
画像復号部18は、符号化画像を受けて復号することでベースバンド画像を生成する。このように、第8実施形態に係る画像符号化装置は、符号化画像を一旦復号することでベースバンド画像を生成し、そのベースバンド画像を符号化することで再符号化画像を生成し、1/4縮小画像を符号化することで1/4縮小再符号化画像を生成し、1/16縮小画像を符号化することで1/16縮小再符号化画像を生成する。
以上のように、第8実施形態に係る画像符号化装置においても、縮小率が大きい1/16縮小画像から段階的により縮小率が小さい縮小画像のMBサイズを決定してベースバンド画像に対して選択し得るMBサイズの数を絞り込むことで、MBサイズを決定するための計算量を削減することができる。
また、第8実施形態に係る画像符号化装置を映像監視システムに適用してもよい。この場合、オリジナル映像(符号化画像)を取得した後、符号化画像を復号することでベースバンド画像を生成し、ベースバンド画像を符号化することで再符号化画像を生成し、1/4縮小画像を符号化することで1/4縮小再符号化画像を生成し、1/16縮小画像を符号化することで1/16縮小再符号化画像を生成し、オリジナル映像(符号化画像)、再符号化画像、1/4縮小再符号化画像及び1/16縮小再符号化画像を、監視映像ストレージに格納しておく。そして、時間経過に伴って解像度が高い映像を削除することで、監視映像ストレージの効率を図ることができる。例えば、オリジナル映像を監視映像ストレージに格納してから一定時間が経過した後、オリジナル映像を削除し、その後さらに一定時間が経過した後、解像度が最も高い符号化画像を削除し、符号化画像を削除した後さらに一定時間が経過した後、解像度が2番目に高い1/4縮小符号化画像を削除し、解像度が最も低い1/16縮小符号化画像のみを残しておくことで、監視映像ストレージの効率化が図れる。
上述した第1から第8実施形態において、1種類の縮小画像(1/4縮小画像又は1/16縮小画像)又は2種類の縮小画像(1/4縮小画像及び1/16縮小画像)を生成してベースバンド画像のMBサイズを決定する例について説明した。次に、縮小回数を一般化した場合の計算量について説明する。
ベースバンド画像(1/1画像)に基づいて1つのMBサイズの評価値を求める処理1回あたりの計算量を計算量Mとし、縮小回数をn(ただし、縮小は2のべき数で実施する)、MBサイズの種類をb(縮小回数に応じて可変である)とすると、計算量は以下の式で表される。
Figure 0005763578
例えば、第1実施形態において1/4縮小画像を生成してMBサイズを決定する場合、ベースバンド画像を2分の1(1/2)に縮小することになるため縮小回数は1回であり、4種類のMBサイズから1/4縮小画像に対するMBサイズを選択し、2種類のMBサイズからベースバンド画像に対するMBサイズを選択することになる。従って、n=1、b=4(4×4画素〜32×32画素の4種類のMBサイズから選択)、b=2(2種類のMBサイズから選択)となる。
また、第2実施形態においては、1/4縮小画像及び1/16縮小画像を生成するため、縮小回数は2回であり、4種類のMBサイズから1/16縮小画像に対するMBサイズを選択し、2種類のMBサイズから1/4縮小画像に対するMBサイズを選択し、2種類のMBサイズからベースバンド画像に対するMBサイズを選択することになる。従って、従って、n=2、b=4、b=b=2となる。
また、第1実施形態において1/16縮小画像を生成してMBサイズを決定する場合、ベースバンド画像を2分の1(1/2)に縮小し、さらに2分の1(1/2)に縮小することになるため縮小回数は2回に相当し、4種類のMBサイズから1/16縮小画像に対するMBサイズを選択し、3種類のMBサイズからベースバンド画像に対するMBサイズを選択することになる。従って、n=2、b=4、b=0、b=3となる。
一例として、bnを符号化方式で許容される最大の種類bMAXとし、bn−1〜bをbotherとすると、計算量は以下の式で表される。
Figure 0005763578
この式から、bMAXが大きく、botherが小さいほど計算量が少なくなる。なお、常に、bMAX>botherの関係が成立する。また、単調増加の第二項についても収束し(2のべき乗の逆数の和の極限は2である)、さらに単調減少の第一項の収束速度が速いため、nが大きいほど計算量が少なくなる。
なお、上述した第1から第8実施形態では、ブロックサイズの一例として4×4画素、8×8画素、16×16画素、32×32画素を挙げて説明したが、ブロックサイズはこれらに限定されるものではなく、64×64画素等の他のブロックサイズであってもよい。また、上述した第1から第8実施形態では、水平及び垂直方向の画素数が等しいK×K画素(Kは偶数)のマクロブロックを例にして説明したが、水平及び垂直方向の画素数が異なるK×L画素(K,Lは偶数)のマクロブロックを用いた場合であっても、K×K画素のマクロブロックを用いた処理と同じ効果を奏することができる。
(ハードウェア構成)
上述した第1から第8実施形態に係る画像符号化装置は図示しないCPU等のプロセッサを備えている。プロセッサは、図示しないメモリに記憶されたプログラムを実行することにより、画像縮小部11,15、1/4画像MBサイズ決定部12,17、画像MBサイズ決定部13、画像符号化部14,19、1/16画像MBサイズ決定部16、画像復号部18、1/4画像符号化部20、及び、1/16画像符号化部21のそれぞれの機能を実現する。上記プログラムは、CDやDVD等の記録媒体を介して又はネットワーク等の通信経路を介してハードディスクドライブ(HDD)等の記憶装置に記憶される。なお、上記プログラムはハードディスクドライブ等の記憶装置に予め記憶されていてもよい。ハードディスクドライブ等の記憶装置に記憶されたプログラムがRAM等のメモリに読み出されてCPU等のプロセッサによって実行されることにより、上述した画像符号化装置の各部の機能が実現される。
11,15 画像縮小部、12,17 1/4画像MBサイズ決定部、13 画像MBサイズ決定部、14,19 画像符号化部、16 1/16画像MBサイズ決定部、18 画像復号部、20 1/4画像符号化部、21 1/16画像符号化部。

Claims (15)

  1. ベースバンド画像を受け、前記ベースバンド画像を縮小することで縮小画像を生成する画像縮小手段と、
    前記縮小画像に対する符号化処理であって複数のブロックサイズのそれぞれに従った符号化処理の評価値を前記複数のブロックサイズのそれぞれについて求め、前記評価値に基づいて前記複数のブロックサイズから前記縮小画像に対する縮小画像用ブロックサイズを選択する第1のブロックサイズ決定手段と、
    前記縮小画像用ブロックサイズを拡大し、拡大前の前記縮小画像用ブロックサイズと拡大後の前記縮小画像用ブロックサイズとから、前記ベースバンド画像に対するベースバンド画像用ブロックサイズを選択する第2のブロックサイズ決定手段と、
    前記ベースバンド画像用ブロックサイズに従って前記ベースバンド画像を符号化する画像符号化手段と、
    を有することを特徴とする画像符号化装置。
  2. 請求項1に記載の画像符号化装置であって、
    前記画像縮小手段は、前記ベースバンド画像を縮小することで、第1の縮小画像と前記第1の縮小画像よりも解像度が高い第2の縮小画像とを生成し、
    前記第1のブロックサイズ決定手段は、前記第1の縮小画像に対する符号化処理であって前記複数のブロックサイズのそれぞれに従った符号化処理の評価値を前記複数のブロックサイズのそれぞれについて求め、前記評価値に基づいて前記複数のブロックサイズから前記第1の縮小画像に対する第1の縮小画像用ブロックサイズを選択し、前記第1の縮小画像用ブロックサイズを拡大し、拡大前の前記第1の縮小画像用ブロックサイズと拡大後の前記第1の縮小画像用ブロックサイズとから、前記第2の縮小画像に対する第2の縮小画像用ブロックサイズを選択し、
    前記第2のブロックサイズ決定手段は、前記第2の縮小画像用ブロックサイズを拡大し、拡大前の前記第2の縮小画像用ブロックサイズと拡大後の前記第2の縮小画像用ブロックサイズとから、前記ベースバンド画像用ブロックサイズを選択する、
    ことを特徴とする画像符号化装置。
  3. 請求項1に記載の画像符号化装置であって、
    前記第2のブロックサイズ決定手段は、前記ベースバンド画像に対する前記縮小画像の縮小率の逆数に従って前記縮小画像用ブロックサイズを拡大し、拡大前の前記縮小画像用ブロックサイズと拡大後の前記縮小画像用ブロックサイズとから前記ベースバンド画像用ブロックサイズを選択する、
    ことを特徴とする画像符号化装置。
  4. 請求項1又は請求項3に記載の画像符号化装置であって、
    前記画像縮小手段は、前記ベースバンド画像を縮小することで、解像度が4分の1に縮小された1/4縮小画像を生成し、
    前記第1のブロックサイズ決定手段は、前記評価値に基づいて前記複数のブロックサイズから前記1/4縮小画像に対する1/4縮小画像用ブロックサイズを選択し、
    前記第2のブロックサイズ決定手段は、前記1/4縮小画像用ブロックサイズを4倍に拡大し、拡大前の前記1/4縮小画像用ブロックサイズと4倍に拡大された前記1/4縮小画像用ブロックサイズとから、前記ベースバンド画像用ブロックサイズを選択する、
    ことを特徴とする画像符号化装置。
  5. 請求項1又は請求項3に記載の画像符号化装置であって、
    前記画像縮小手段は、前記ベースバンド画像を縮小することで、解像度が16分の1に縮小された1/16縮小画像を生成し、
    前記第1のブロックサイズ決定手段は、前記評価値に基づいて前記複数のブロックサイズから前記1/16縮小画像に対する1/16縮小画像用ブロックサイズを選択し、
    前記第2のブロックサイズ決定手段は、前記1/16縮小画像用ブロックサイズを、4倍及び16倍にそれぞれ拡大し、拡大前の前記1/16縮小画像用ブロックサイズと、4倍に拡大された前記1/16縮小画像用ブロックサイズと、16倍に拡大された前記1/16縮小画像用ブロックサイズとから、前記ベースバンド画像用ブロックサイズを選択する、
    ことを特徴とする画像符号化装置。
  6. 請求項1、請求項3、請求項4又は請求項5のいずれか一項に記載の画像符号化装置であって、
    前記画像符号化手段は、前記ベースバンド画像用ブロックサイズに従って前記ベースバンド画像を符号化し、前記縮小画像用ブロックサイズに従って前記縮小画像を符号化する、
    ことを特徴とする画像符号化装置。
  7. 請求項2に記載の画像符号化装置であって、
    前記第1のブロックサイズ決定手段は、前記第2の縮小画像に対する前記第1の縮小画像の縮小率の逆数に従って前記第1の縮小画像用ブロックサイズを拡大し、拡大前の前記第1の縮小画像用ブロックサイズと拡大後の前記第1の縮小画像用ブロックサイズとから前記第2の縮小画像用ブロックサイズを選択し、
    前記第2のブロックサイズ決定手段は、前記ベースバンド画像に対する前記第2の縮小画像の縮小率の逆数に従って前記第2の縮小画像用ブロックサイズを拡大し、拡大前の前記縮小画像用ブロックサイズと拡大後の前記縮小画像用ブロックサイズとから前記ベースバンド画像用ブロックサイズを選択する、
    ことを特徴とする画像符号化装置。
  8. 請求項2又は請求項7に記載の画像符号化装置であって、
    前記画像縮小手段は、前記ベースバンド画像を縮小することで、解像度が16分の1に縮小された1/16縮小画像を前記第1の縮小画像として生成し、解像度が4分の1に縮小された1/4縮小画像を前記第2の縮小画像として生成し、
    前記第1のブロックサイズ決定手段は、前記評価値に基づいて前記複数のブロックサイズから前記1/16縮小画像に対する1/16縮小画像用ブロックサイズを前記第1の縮小画像用ブロックサイズとして選択し、前記1/16縮小画像用ブロックサイズを4倍に拡大し、拡大前の前記1/16縮小画像用ブロックサイズと4倍に拡大された前記1/16縮小画像用ブロックサイズとから、前記1/4縮小画像用ブロックサイズに対する1/4縮小画像用ブロックサイズを前記第2の縮小画像用ブロックサイズとして選択し、
    前記第2のブロックサイズ決定手段は、前記1/4縮小画像用ブロックサイズを4倍に拡大し、拡大前の前記1/4縮小画像用ブロックサイズと4倍に拡大された前記1/4縮小画像用ブロックサイズとから、前記ベースバンド画像用ブロックサイズを選択する、
    ことを特徴とする画像符号化装置。
  9. 請求項2、請求項7又は請求項8のいずれか一項に記載の画像符号化装置であって、
    前記画像符号化手段は、前記ベースバンド画像用ブロックサイズに従って前記ベースバンド画像を符号化し、前記第1の縮小画像用ブロックサイズに従って前記第1の縮小画像を符号化し、前記第2の縮小画像用ブロックサイズに従って前記第2の縮小画像を符号化する、
    ことを特徴とする画像符号化装置。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の画像符号化装置であって、
    符号化された符号化画像を受け、前記符号化画像を復号することで復号された前記ベースバンド画像を生成する画像復号手段を更に備え、
    前記画像符号化手段は、前記復号された前記ベースバンド画像を前記ベースバンド画像用ブロックサイズに従って再符号化する、
    ことを特徴とする画像符号化装置。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の画像符号化装置であって、
    前記複数のブロックサイズは、K×L画素(K,Lは偶数)のブロックサイズである、
    ことを特徴とする画像符号化装置。
  12. ベースバンド画像を受け、前記ベースバンド画像を縮小することで縮小画像を生成する第1のステップと、
    前記縮小画像に対する符号化処理であって複数のブロックサイズのそれぞれに従った符号化処理の評価値を前記複数のブロックサイズのそれぞれについて求め、前記評価値に基づいて前記複数のブロックサイズから前記縮小画像に対する縮小画像用ブロックサイズを選択する第2のステップと、
    前記縮小画像用ブロックサイズを拡大し、拡大前の前記縮小画像用ブロックサイズと拡大後の前記縮小画像用ブロックサイズとから、前記ベースバンド画像に対するベースバンド画像用ブロックサイズを選択する第3のステップと、
    前記ベースバンド画像用ブロックサイズに従って前記ベースバンド画像を符号化する第4のステップと、
    を含むことを特徴とする画像符号化方法。
  13. 請求項12に記載の画像符号化方法であって、
    前記第1のステップでは、前記ベースバンド画像を縮小することで、第1の縮小画像と前記第1の縮小画像よりも解像度が高い第2の縮小画像とを生成し、
    前記第2のステップでは、前記第1の縮小画像に対する符号化処理であって前記複数のブロックサイズのそれぞれに従った符号化処理の評価値を前記複数のブロックサイズのそれぞれについて求め、前記評価値に基づいて前記複数のブロックサイズから前記第1の縮小画像に対する第1の縮小画像用ブロックサイズを選択し、前記第1の縮小画像用ブロックサイズを拡大し、拡大前の前記第1の縮小画像用ブロックサイズと拡大後の前記第1の縮小画像用ブロックサイズとから、前記第2の縮小画像に対する第2の縮小画像用ブロックサイズを選択し、
    前記第3のステップでは、前記第2の縮小画像用ブロックサイズを拡大し、拡大前の前記第2の縮小画像用ブロックサイズと拡大後の前記第2の縮小画像用ブロックサイズとから、前記ベースバンド画像用ブロックサイズを選択する、
    ことを特徴とする画像符号化方法。
  14. コンピュータに、
    ベースバンド画像を受け、前記ベースバンド画像を縮小することで縮小画像を生成する第1のステップと、
    前記縮小画像に対する符号化処理であって複数のブロックサイズのそれぞれに従った符号化処理の評価値を前記複数のブロックサイズのそれぞれについて求め、前記評価値に基づいて前記複数のブロックサイズから前記縮小画像に対する縮小画像用ブロックサイズを選択する第2のステップと、
    前記縮小画像用ブロックサイズを拡大し、拡大前の前記縮小画像用ブロックサイズと拡大後の前記縮小画像用ブロックサイズとから、前記ベースバンド画像に対するベースバンド画像用ブロックサイズを選択する第3のステップと、
    前記ベースバンド画像用ブロックサイズに従って前記ベースバンド画像を符号化する第4のステップと、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
  15. 請求項14に記載のプログラムであって、
    前記第1のステップでは、前記ベースバンド画像を縮小することで、第1の縮小画像と前記第1の縮小画像よりも解像度が高い第2の縮小画像とを生成し、
    前記第2のステップでは、前記第1の縮小画像に対する符号化処理であって前記複数のブロックサイズのそれぞれに従った符号化処理の評価値を前記複数のブロックサイズのそれぞれについて求め、前記評価値に基づいて前記複数のブロックサイズから前記第1の縮小画像に対する第1の縮小画像用ブロックサイズを選択し、前記第1の縮小画像用ブロックサイズを拡大し、拡大前の前記第1の縮小画像用ブロックサイズと拡大後の前記第1の縮小画像用ブロックサイズとから、前記第2の縮小画像に対する第2の縮小画像用ブロックサイズを選択し、
    前記第3のステップでは、前記第2の縮小画像用ブロックサイズを拡大し、拡大前の前記第2の縮小画像用ブロックサイズと拡大後の前記第2の縮小画像用ブロックサイズとから、前記ベースバンド画像用ブロックサイズを選択する、
    ことを特徴とするプログラム。
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