JP2014122284A - フレアガスからの粗lpgの回収設備 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷凍設備やサブマージドポンプを用いずにフレアガスからプロパン等を回収できると共にLPGの規格に適した粗LPGを得ることができるフレアガスからの粗LPGの回収設備を提供する。
【解決手段】フレアガスを圧縮し、これを常温の冷却水で冷却した後、気液分離し、この圧縮、冷却、気液分離を多段に行って粗LPGを回収する。フレアガスを圧縮し、冷却して得られる凝縮液を導入し、これをフラッシュして粗LPGとするフラッシュドラム17と、フラッシュドラム17からの粗LPGを貯蔵する貯蔵タンク19と、フラッシュドラム17内のフラッシュ圧を調整するフラッシュ圧力調整弁57と、フラッシュドラム17に導入される凝縮液の凝縮温度を基に、フラッシュドラム内の粗LPGを、その凝縮温度におけるLPG規格に適合する飽和圧力となるようフラッシュ圧力調整弁57を制御する制御器80とを備えるものである。
【選択図】図1
【解決手段】フレアガスを圧縮し、これを常温の冷却水で冷却した後、気液分離し、この圧縮、冷却、気液分離を多段に行って粗LPGを回収する。フレアガスを圧縮し、冷却して得られる凝縮液を導入し、これをフラッシュして粗LPGとするフラッシュドラム17と、フラッシュドラム17からの粗LPGを貯蔵する貯蔵タンク19と、フラッシュドラム17内のフラッシュ圧を調整するフラッシュ圧力調整弁57と、フラッシュドラム17に導入される凝縮液の凝縮温度を基に、フラッシュドラム内の粗LPGを、その凝縮温度におけるLPG規格に適合する飽和圧力となるようフラッシュ圧力調整弁57を制御する制御器80とを備えるものである。
【選択図】図1
Description
本発明は、油田での原油生産で発生するフレアガスからプロパンガスを分離回収するためのフレアガスからの粗LPGの回収設備に関するものである。
ガス田からのガス田ガスは、乾性ガスと称され、メタンが85−95%を占めており、これを液化してLPGとされる。
一方、油田地帯から出る油田ガスには、10−15m3のガスから1リットル程度のガソリンが含まれ湿性ガスと称され、ガソリンを分離した後のガスは、ガスフレアとして破棄されていた。
また原油をタンカーなどで輸送する際には、原油中に、メタン等のガスが大量に含まれていると爆発の危険があるため、38℃で大気圧より低い圧力になるまで、原油中のガスを分離、除去し、これをガスフレアとして破棄している。
しかし、環境問題の高まりから、フレアガスを液化して回収するようになってきている。このフレアガスは、メタン成分は分離されて液化されて、油田由来のLNGとされるが、重質成分は、LPGとして回収される。
従来、大規模油田基地では、発生したフレアガスを高圧設備と冷凍設備を用いてプロパン等を液化してLPGとし、メタンはセールスガスとしたり、或いはLNGとして製品化している。このフレアガスの液化は、高圧設備と冷凍設備を用いてフレアガスを高圧に圧縮した後、冷却することでLPGやLNGを精製して製品としている。
フレアガスは、メタン、エタン、プロパン、ブタン、ペンタンなどから主に構成されているが、油田ガスによって、幅広い組成を持つため、液化処理においては、先ずプロパン等の重質分を液化して分離し、メタン等のガス分をさらに精製して、ガス分から、プロパン、ブタンを液化分離し、セールスガスとしての成分調整を行っている。
このガス分(メタンが70〜90モル%含むガス)からのプロパン、ブタンを液化分離するLPGの回収方法は、特許文献1、2に開示されるように高圧(約6MPa)に維持されたフレアガスを温度17℃から−80〜−90℃に冷却して一部凝縮させた後、気液分離し、液分は蒸留塔に供給し、ガス分はエキスパンダーで膨張と冷却、気液分離を繰り返して蒸留塔に送り、蒸留塔で、蒸留分離して成分調整を行って、液化したLPGを回収し、成分調整後のメタンは、フレアガスと熱交換して冷熱を回収した後、セールスガスとしている。
しかしながら、大規模油田基地では、上述のように圧縮設備や冷凍設備を用いてフレアガスからプロパンやメタンを分離回収して製品としても充分に採算が取れるが、小規模油田基地では、LPG、LNGに精製しても、得られる製品に対して設備投資のコストが高く採算がとれないため、そのまま焼却しているのが現状である。
そこで、小規模油田基地で、冷凍設備を用いずにフレアガスからLPGを回収しようとした場合、フレアガスを1〜2MPaに圧縮し、これを常温の冷却水で冷却することで、フレアガス中のプロパン以上の重質分を液化して回収できるが、単に圧縮、冷却してもプロパンをタンクローリ車で安全に移送できる規格(圧力1.53MPa、40℃)の粗LPGを得ることはできず、特許文献1、2に示されるように蒸留塔などを用いた成分調整が必要となる。
さらに、成分調整のための蒸留塔を用いるにしても、冷却水温度は季節によって変化するため、冬期と夏期のプロパン等の重質成分の凝縮量は数倍も変動し、この変動幅の大きなLPGを、冬期と夏期とも同じポンプで移送することは、実質的に不可能である。すなわちポンプは、キャビテーションを起こさないために有効吸込ヘッド(NPSH)を必要とすると共に凝縮量に応じたポンプが必要である。このため、ポンプの移送能力は、凝縮量の多くなる冬期にあわせた移送量とする必要があるが、凝縮量が少なくなる夏期には、少量移送となるためにポンプ性能上、吐出側の液を吸込側に戻すリサイクル運転が必要となる。しかし、ポンプによる入熱のために凝縮液が再蒸発して、移送が効率的にできなくなる。従って、夏期と冬期では、容量の異なるポンプを使用して運転することになるが、ポンプの設備費やそのランニングコストがかかってしまう問題がある。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、冷凍設備やポンプを用いずにフレアガスからプロパン等を回収できると共にLPGの規格に適した粗LPGを得ることができるフレアガスからの粗LPGの回収設備を提供することにある。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、フレアガスを圧縮し、これを常温の冷却水で冷却した後、気液分離し、この圧縮、冷却、気液分離を多段に行って粗LPGを回収するためのフレアガスからの粗LPGの回収設備であって、
フレアガスを圧縮し、冷却して得られる凝縮液を導入し、これをフラッシュして規格に適合した粗LPGとするフラッシュドラムと、
フラッシュドラムからの粗LPGを貯蔵する貯蔵タンクと、
フラッシュドラム内のフラッシュ圧を調整するフラッシュ圧力調整弁と、
フラッシュドラムに導入される凝縮液の凝縮温度を基に、フラッシュドラム内の粗LPGを、その凝縮温度におけるLPG規格に適合する飽和圧力となるよう上記フラッシュ圧力調整弁を制御する制御器と
を備えたことを特徴とするフレアガスからの粗LPGの回収設備である。
フレアガスを圧縮し、冷却して得られる凝縮液を導入し、これをフラッシュして規格に適合した粗LPGとするフラッシュドラムと、
フラッシュドラムからの粗LPGを貯蔵する貯蔵タンクと、
フラッシュドラム内のフラッシュ圧を調整するフラッシュ圧力調整弁と、
フラッシュドラムに導入される凝縮液の凝縮温度を基に、フラッシュドラム内の粗LPGを、その凝縮温度におけるLPG規格に適合する飽和圧力となるよう上記フラッシュ圧力調整弁を制御する制御器と
を備えたことを特徴とするフレアガスからの粗LPGの回収設備である。
請求項2の発明は、フラッシュドラムと貯蔵タンクの送液ラインには、フラッシュドラム内の粗LPGを減圧弁にて減圧して冷媒とする過冷却器が接続され、
過冷却器は、フラッシュドラムから貯蔵タンクに移送される粗LPGを冷却し、その冷却した粗LPGを貯蔵タンク内にスプレーすることで貯蔵タンク内の圧力を、フラッシュドラムの圧力より低くしてラッシュドラムから貯蔵タンクへの送液圧を制御し、
上記制御器は、フラッシュドラムから貯蔵タンクへの送液圧が得られるように減圧弁を制御して上記冷媒の過冷却度を制御し、
過冷却器で熱交換された冷媒は、上流の第1ガスセパレータに導かれる
請求項1記載のフレアガスからの粗LPGの回収設備である。
過冷却器は、フラッシュドラムから貯蔵タンクに移送される粗LPGを冷却し、その冷却した粗LPGを貯蔵タンク内にスプレーすることで貯蔵タンク内の圧力を、フラッシュドラムの圧力より低くしてラッシュドラムから貯蔵タンクへの送液圧を制御し、
上記制御器は、フラッシュドラムから貯蔵タンクへの送液圧が得られるように減圧弁を制御して上記冷媒の過冷却度を制御し、
過冷却器で熱交換された冷媒は、上流の第1ガスセパレータに導かれる
請求項1記載のフレアガスからの粗LPGの回収設備である。
請求項3の発明は、原料ガスを圧縮する第1圧縮機と、第1圧縮機で圧縮された原料ガスを常温の冷却水で冷却する第1冷却器と、第1冷却器で冷却され一部凝縮した原料ガスを導入して気液分離を行う第1ガスセパレータと、第1ガスセパレータで分離したガスを圧縮する第2圧縮機と、第1ガスセパレータの凝縮液を導入する移送ドラムと、第2圧縮機で圧縮されたガスを常温の冷却水で冷却する第2冷却器と、第2冷却器で冷却され一部凝縮した原料ガスを導入して気液分離を行う第2ガスセパレータとを、さらに備え、
第2ガスセパレータの凝縮液をフラッシュドラムに移送すると共に、第2ガスセパレータのガスを移送ドラムに供給し、そのガス圧で移送ドラム内の凝縮液をフラッシュドラムに移送する
請求項1又は2記載のフレアガスからの粗LPGの回収設備である。
第2ガスセパレータの凝縮液をフラッシュドラムに移送すると共に、第2ガスセパレータのガスを移送ドラムに供給し、そのガス圧で移送ドラム内の凝縮液をフラッシュドラムに移送する
請求項1又は2記載のフレアガスからの粗LPGの回収設備である。
請求項4の発明は、移送ドラムの頂部と第1ガスセパレータの上部間に、移送ドラムに導入されたガスを第1ガスセパレータに流すガス抜きラインが接続される請求項3に記載のフレアガスからの粗LPGの回収設備である。
請求項5の発明は、第2ガスセパレータ、フラッシュドラム、貯蔵タンクの頂部には、ガス払出ラインが接続される請求項3に記載のフレアガスからの粗LPGの回収設備である。
請求項6の発明は、第2ガスセパレータのガス払出ラインと第2圧縮機の吸入側が、ガス戻しラインで接続される請求項5に記載のフレアガスからの粗LPGの回収設備である。
本発明は、フレアガスの圧縮と冷却と気液分離を2段階で行い、これをフラッシュドラムに導入して自己フラッシュさせることでLPG規格に適合した粗LPGとすることができると共に、フレアガスから高い回収率で粗LPGを得ることができる。また1段目で気液分離された凝縮液を最終段で気液分離されたガスを用いてフラッシュドラムに移送することで、ポンプを用いずに凝縮液を移送できるという優れた効果を発揮する。
以下、本発明の好適な一実施の形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1において、粗LPGの回収設備は、原料ガスを0.4MPaに圧縮する第1圧縮機10、気液分離後のガスを圧縮する第2圧縮機11と、第1圧縮機10、第2圧縮機11で圧縮されたガスを冷却する第1冷却器12、第2冷却器13と、第1冷却器12、第2冷却器13で冷却され一部凝縮した原料ガスを気液分離する第1ガスセパレータ14と第2ガスセパレータ15と、第1ガスセパレータ14で分離された凝縮液を導入する移送ドラム16と、移送ドラム16内の凝縮液と第2ガスセパレータ15で気液分離された凝縮液を導入してLPG規格に適合する圧力まで減圧するフラッシュドラム17と、フラッシュドラム17からの粗LPGを冷却する過冷却器18と、過冷却器18で冷却された粗LPGを貯蔵する貯蔵タンク19とで主に構成される。
原料ガスFRとしてのフレアガスの組成は、例えば以下の成分からなる。
メタン 9.09モル%
エタン 11.83モル%
プロパン 25.06モル%
i−ブタン 13.39モル%
ブタン 21.51モル%
i−ペンタン 9.04モル%
ペンタン 5.64モル%
ヘキサン 2.41モル%
CO2 0モル%
窒素 0.02モル%
H2O 2.01モル%
合計 100モル%
このフレアガス組成は、油田によって異なるが、C3以上の炭化水素が50モル%以上のフレアガス組成であれば、本発明の原料ガスとして有効に使用できる。
メタン 9.09モル%
エタン 11.83モル%
プロパン 25.06モル%
i−ブタン 13.39モル%
ブタン 21.51モル%
i−ペンタン 9.04モル%
ペンタン 5.64モル%
ヘキサン 2.41モル%
CO2 0モル%
窒素 0.02モル%
H2O 2.01モル%
合計 100モル%
このフレアガス組成は、油田によって異なるが、C3以上の炭化水素が50モル%以上のフレアガス組成であれば、本発明の原料ガスとして有効に使用できる。
さて、移送ライン20からの原料ガスは、第1圧縮機10にて、0.4MPa程度に圧縮され、第1原料ライン21を通り、その第1原料ライン21に接続された第1冷却器12で、常温の冷却水で、常温まで冷却された後、第1ガスセパレータ14に導入される。
第1ガスセパレータ14内には、第1原料ライン21からの凝縮液を含む原料ガスFRを衝突させて気液分離を促進する邪魔板22が設けられ、また第1ガスセパレータ14内の底部には、邪魔板22に衝突し、気液分離した凝縮液c中の水分wを比重分離して貯留する水分離堰23が設けられる。
第1ガスセパレータ14で分離されたガスgは頂部に接続したガス排出ライン24から第2圧縮機11の吸入側に供給され、また一部は戻しライン25から吸入圧力調整弁26を介して第1圧縮機10の吸入側に戻される。移送ライン20には圧力調節計20aが設けられ、圧力調節計20aで吸入圧力調整弁26が制御される。
第1ガスセパレータ14内で凝縮し、水分離堰23で水分wが比重分離された凝縮液cは、液排出ライン27、液導入弁28を介して移送ドラム16に移送される。
また移送ドラム16内のガス分は、ガス抜ライン29、ガス抜弁30にて第1ガスセパレータ14の上部に戻されるようになっている。
ガス排出ライン24から第2圧縮機11に供給されたガスは、第2圧縮機11で、夏期にはLPG規格圧(1.53MPa、40℃)以上の1.71MPa程度に圧縮された後、第2原料ライン31を通り、その第2原料ライン31に接続された第2冷却器13で、常温の冷却水で、常温まで冷却された後、第2ガスセパレータ15に導入される。
なお、冬期には、冷却水の温度が低下するために凝縮温度も低くなるので、消費動力を少なくするために、第2圧縮機11の必要圧力は、夏期よりも低くしてもよい。この第2圧縮機11の必要圧力の調整は、後述するが制御器40にて調整される。
第2ガスセパレータ15内には、邪魔板32が設けられ、また底部には、邪魔板32に衝突し、気液分離した凝縮液c中の水分wを比重分離して貯留する水分離堰33が設けられる。
第2ガスセパレータ15で分離されたガスgは頂部に接続したガス排出ライン34から排出されセパレータ圧力調整弁35を介してガスユーザライン36にて利用系に供給され、また一部は、戻しライン37から吸入圧力調整弁38を介して第2圧縮機11の吸入側に戻される。
このガス排出ライン34の圧力は圧力調整計39にて検出され、第2ガスセパレータ15内の圧力が、第2原料ライン31からの供給圧(1.71MPa程度)よりやや低い圧力(1.7MPa)になるようセパレータ圧力調整弁35が調整される。また圧力調整計39の検出値は、制御器40に入力され、制御器40にて、吸入圧力調整弁38が、第2圧縮機11の吸入圧力(0.4MPa)となるように調整される。さらに圧力調整計39の検出値は、第2冷却器13の出口側の第2原料ライン31の温度を検出する温度調整計41に入力され、温度調整計41が、第2ガスセパレータ15に供給する原料ガスの温度が設定温度となるよう、第2冷却器13の冷却水制御弁42を制御するようになっている。
また第2ガスセパレータ15のガスgは、第2ガスセパレータ15の上部に接続した加圧ガスライン43から加圧弁44を介して移送ドラム16に供給されるようになっている。
移送ドラム16の底部には凝縮液をフラッシュドラム17に供給する液移送ライン45が接続され、その液移送ライン45に液排出弁46、逆止弁47が接続される。
第1ガスセパレータ14と移送ドラム16には、凝縮液cの液面を検出する液面制御計48、49が設けられ、これら液面制御計48、49の検出値が制御器50に入力される。
制御器50は、第1ガスセパレータ14及び移送ドラム16に対して、次の3つのステップからなる周期運転を行うように、液導入弁28、ガス抜弁30、加圧弁44、液排出弁46を作動する。
ステップ1(第1ガスセパレータ14からの凝縮液抜出):
第1ガスセパレータ14からの凝縮液抜き出しは、液導入弁28を開、ガス抜弁30を開、液排出弁46を閉、加圧弁44を閉として、第1ガスセパレータ14からの凝縮液を移送ドラム16に抜き出す。
第1ガスセパレータ14からの凝縮液抜き出しは、液導入弁28を開、ガス抜弁30を開、液排出弁46を閉、加圧弁44を閉として、第1ガスセパレータ14からの凝縮液を移送ドラム16に抜き出す。
ステップ2(移送ドラム16からの凝縮液の移送):
移送ドラム16からの凝縮液の移送は、液導入弁28を閉、ガス抜弁30を閉、液排出弁46を開、加圧弁44を開として、移送ドラム16の凝縮液をフラッシュドラム17に移送する。
移送ドラム16からの凝縮液の移送は、液導入弁28を閉、ガス抜弁30を閉、液排出弁46を開、加圧弁44を開として、移送ドラム16の凝縮液をフラッシュドラム17に移送する。
ステップ3(第1ガスセパレータ14と移送ドラム16の均圧):
第1ガスセパレータ14と移送ドラム16の均圧は、液導入弁28を閉、ガス抜弁30を開、加圧弁44を閉、液排出弁46を閉として、第1ガスセパレータ14と移送ドラム16の気相部をガス抜ライン29で均圧させる。
第1ガスセパレータ14と移送ドラム16の均圧は、液導入弁28を閉、ガス抜弁30を開、加圧弁44を閉、液排出弁46を閉として、第1ガスセパレータ14と移送ドラム16の気相部をガス抜ライン29で均圧させる。
制御器50は、上記のステップ1〜3を周期的に繰り返して、第1ガスセパレータ14の液面制御計49で検出される液面が一定となるように液導入弁28を制御し、同時に移送ドラム16の液面制御計48で検出される液面が一定となるように液排出弁46を制御し、また、加圧弁44とガス抜弁30を制御する。
移送ドラム16から凝縮液は、液移送ライン45にてフラッシュドラム17に供給され、また第2ガスセパレータ15内の凝縮液cは、液排出ライン51にて液移送ライン45に合流されてフラッシュドラム17に供給される。
第2ガスセパレータ15内の凝縮液cは、液面制御計52にてその液面が検出され、液面が一定となるよう液排出ライン51に接続した液排出弁53が制御される。
フラッシュドラム17内には、液移送ライン45からの凝縮液と衝突して気液分離するための邪魔板54が設けられ、また底部には、邪魔板54に衝突し、気液分離した凝縮液c中の水分wを比重分離して貯留する水分離堰55が設けられる。
フラッシュドラム17で分離されたガスgは頂部に接続したガス排出ライン56から排出され、フラッシュ圧力調整弁57を介してガスユーザライン36にて利用系に供給される。
ガス排出ライン56には圧力調節計60が接続され、また液移送ライン45には温度調節計61が接続され、これらの検出値に基づいてフラッシュ圧力調整弁57が制御される。
フラッシュドラム17の底部には、水分wが分離された凝縮液cを排出して貯蔵タンク19に移送する液送出ライン62が接続され、その液送出ライン62に過冷却器18が接続されると共に液面制御弁63が接続され、その液送出ライン62が貯蔵タンク19に接続される。
過冷却器18の上流側の液送出ライン62には、減圧弁64を介して冷媒ライン65が分岐接続され、その冷媒ライン65が過冷却器18の冷媒源とされ、過冷却器18を通った後、第1ガスセパレータ14の入口側の第1原料ライン21に戻されるようになっている。
フラッシュドラム17の凝縮液cは液面制御計66により、その液面が一定となるように液面制御弁63が制御される。
貯蔵タンク19は、通常のLPGタンクと同様に横型のタンクからなり、上部に液送出ライン62からの粗LPGをスプレーするスプレー管67が設けられ、底部に、タンクローリ車90に粗LPGを積荷するための粗LPG出荷ライン68が接続され、上部には貯蔵タンク19内でガス化したガスを排出するガス排出ライン70が接続され、そのガス排出ライン70が圧力調整弁72を介してガスユーザライン36に接続される。ガス排出ライン70には圧力調整弁72が接続され、貯蔵タンク19には貯蔵タンク19内の圧力を検出する圧力調節計73が設けられ、圧力調節計73で圧力調整弁72が制御される。
貯蔵タンク19側とフラッシュドラム17側のガス排出ライン70、56に設けた圧力調節計73、60の検出値は、制御器80に入力され、制御器80にて、減圧弁64での減圧度を制御し、貯蔵タンク19に導入される粗LPGの過冷却度が制御されるようになっている。
第1ガスセパレータ14、第2ガスセパレータ15、フラッシュドラム17の各水分離堰23、33、55で分離された水分wは、それぞれ凝縮水排出管81、82、83から水処理装置85に排出される。またこの際、各凝縮水排出管81、82、83には排水弁84a、84b、84cが接続され、各水分離堰23、33、55の水面を検出する液面制御計87、88、89にて排水弁84a、84b、84cがそれぞれ制御されるようになっている。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
先ず、フレアガスからの粗LPGの回収の概略を説明する。
原料ガスFRとしてのフレアガスは、プロパン以上の炭化水素が50%以上であり、夏期には凝縮圧力が高くなるので、フレアガスから粗LPGを得るためには、粗LPGを1.5MPa、40℃とすれば、LPG規格に適合する。また冬期では、冷却水温度が低く飽和凝縮温度が低くなるため凝縮圧力をさほど高くする必要はない。
第1圧縮機10では、大気圧(0.1MPa)に近い状態で、移送ライン20から移送された原料ガスを、0.4MPaに圧縮し、これを第1冷却器12で常温の冷却水で常温まで冷却し、第2圧縮機11は、第1ガスセパレータ14で、気液分離し、ガス分を0.4MPaからLPG規格圧以上の1.71MPaに圧縮し、これを第2冷却器13で常温まで冷却し、第2ガスセパレータ15で、気液分離することで、第1、第2ガスセパレータ14、15で、プロパン以上の炭化水素を、凝縮することができる。
ここで、第2ガスセパレータ15で凝縮した凝縮液cは、第2ガスセパレータ15内の圧力が1.7MPaであるため、その圧力でフラッシュドラム17に移送できるが、第1ガスセパレータ14内の圧力は0.4MPaであり、フラッシュドラム17に圧力差で移送することはできない。そこで、第1ガスセパレータ14で凝縮した凝縮液cを移送ドラム16に移送し、第2ガスセパレータ15で分離されたガスを加圧ガスライン43から加圧弁44を介して移送ドラム16に供給することで、移送ドラム16内が1.7MPaにされ、その圧力で、フラッシュドラム17に圧力差で移送することができる。
フラッシュドラム17は、導入された凝縮液をLPG規格に適合する粗LPGとすべく、導入される凝縮液の温度における飽和圧力が規格に適合するように調整するものである。ここで、制御器80は、フラッシュドラム17に液移送ライン45を通して導入される凝縮液の温度が温度調節計61に入力され、その凝縮液の温度における飽和圧力が規格に適合するようにフラッシュ圧力調整弁57を制御する。これにより、フラッシュドラム17に導入された凝縮液は、LPG規格に適合した粗LPGとされる。
次に、フラッシュドラム17で製造された粗LPGは、液送出ライン62から過冷却器18を通して冷却して貯蔵タンク19に移送する。このフラッシュドラム17から貯蔵タンク19に移送する場合、フラッシュドラム17内の圧力と貯蔵タンク19の圧力が同じでは、ポンプを用いて移送しなければならないが、過冷却器18を用いて粗LPGを冷却し、冷却した粗LPGを貯蔵タンク19内のスプレー管67にてスプレーすることで、貯蔵タンク19内のガス相を冷却し、その圧力を下げることで、粗LPGを圧力差で移送できる。
この際、過冷却器18の冷却は、フラッシュドラム17からの粗LPGを減圧弁64で減圧して低温にし、これを過冷却器18に供給して、液送出ライン62から過冷却器18を通る粗LPGを冷却する。制御器80は、貯蔵タンク19の圧力を検出する圧力調整計73の検出圧力を基に減圧弁64での減圧度を制御して過冷却器18での過冷却度を調整する。
貯蔵タンク19に移送された粗LPGは、常温のまま貯蔵され、適宜粗LPG出荷ライン68から粗LPGをタンクローリ車90に積載して出荷する。
なお、第2ガスセパレータ15、フラッシュドラム17、貯蔵タンク19で分離されたメタン、エタン等のガスはガス排出ライン34、56、70からガスユーザライン36を通して、利用系に供給する。
上述のように、フレアガスを圧縮、冷却して粗LPGを回収する際に、第1、第2圧縮機10、11で圧縮し、これを第1、第2冷却器12、13で常温の冷却水で冷却し、また第1ガスセパレータ14で凝縮した凝縮液を移送ドラム16に移送し、第2ガスセパレータ15で気液分離で生じたガスを移送ドラム16に供給し、移送ドラム16を、そのガスで加圧することでフラッシュドラム17にポンプレスで移送できる。
ここで第1、第2圧縮機10、11で圧縮し、第1、第2冷却器12、13で冷却する際に用いる冷却水は、常温であり、季節によってその温度が相違し、また移送ライン20からの原料ガスの温度、圧力も相違するが、本発明においては、季節によって冷却水温が変動しても安定した運転が行えるものである。
フレアガスから第1、第2ガスセパレータ14、15で液化してプロパン以上の重質成分を分離する場合、夏期と冬期では冷却水温度が異なるために、第1、2冷却器12、13で冷却される温度は、例えば、冬期では20℃、夏期では35℃となり、第1ガスセパレータ14での重質分の凝縮液量が冬期は非常に多くなり、夏期には少なくなる。冷却水温が低い冬期には夏期の数倍の凝縮液量となるために、逆に平衡しているガス量は、冬期には夏期の半分程度になる。
そこで、第1冷却器12で冷却される温度が、冬期で20℃、夏期で35℃としたとき、上記のフレアガス成分とし、その供給量を460kg/h(9.365kmol/h)とした場合には、先ず第1ガスセパレータ14での凝縮液量とガス量は、
夏期凝縮液量 66.0kg/h(1.020kmol/h)
夏期ガス量 392.7kg/h(8.274kmol/h)
冬期凝縮量 288.9kg/h(4.254kmol/h)
冬期ガス量 168.0kg/h(4.254kmol/h)
となり、
冬期/夏期の凝縮液量比 4.4倍
冬期/夏期のガス体積比 0.4倍
となる。
夏期凝縮液量 66.0kg/h(1.020kmol/h)
夏期ガス量 392.7kg/h(8.274kmol/h)
冬期凝縮量 288.9kg/h(4.254kmol/h)
冬期ガス量 168.0kg/h(4.254kmol/h)
となり、
冬期/夏期の凝縮液量比 4.4倍
冬期/夏期のガス体積比 0.4倍
となる。
ここで、冬期では、第1ガスセパレータ14で、大部分のプロパン以上の重質分を回収でき、第2圧縮機11と第2ガスセパレータ15で、プロパン規格の圧力に調整すればよいが、夏期では、第2圧縮機11で、未凝縮のガス分を1.7MPaに圧縮した後、第2冷却器13で35℃に冷却すれば、残りのプロパン以上の重質成分を凝縮できる。しかし、冬期と夏期では、その凝縮液量とガス量とは、上記逆の比率となる。
このように夏期と冬期で、第1ガスセパレータ14と第2ガスセパレータ15での凝縮液量とガス量が変動すると冬期と夏期で同じポンプを用いた液移送は、効率的でないが、移送ドラム16を用い、第2ガスセパレータ15で分離したガスを加圧ガスとして移送ドラム16に供給することで液移送が可能となる。また、ガス量の相違に対しては、冬期には第1ガスセパレータ14で分離したガスを第1圧縮機10に戻し、また夏期には第2ガスセパレータ15で分離したガスを第2圧縮機11に戻すことで第1、第2圧縮機10、11を安定して運転することができる。
このように冬期と夏期では、第1ガスセパレータ14と第2ガスセパレータ15での凝縮液量とガス量が変動するため、夏期の高気温以外では、第1ガスセパレータ14で分離され、第2圧縮機11に導入されるガス量は少なくなるが、第2ガスセパレータ15で分離したガスを移送ドラム16に加圧ガスとして供給したガスを、ガス抜ライン29を介して第1ガスセパレータ14の気相部に戻し、その上で、制御器40にて、吸入圧力調整弁38を調整して戻し量を制御することで、第2圧縮機11の円滑な運転を図ることができる。
また、この冬期においては、夏期に比べて冷却水の温度が低く、第2冷却器13で冷却される圧縮流体の凝縮温度も低くなるため、第2圧縮機11で圧縮する圧力を夏期(1.71MPa)よりも必要圧力を低くして、その消費動力を少なくすることができる。この際、制御器40は、温度調整計41と圧力調整計39の検出値から第2冷却器13で冷却される圧縮流体の冷却可能温度を設定し、それに対する規格に合致する飽和圧力を原料成分を基に算出し、その飽和圧力よりも約0.2〜0.6MPa高い圧力に第2圧縮機11の吐出圧力を圧力調整弁35により制御する。これにより、冬期においては、第2圧縮機11での消費動力を少なくし、しかも、第2セパレータ15で凝縮した凝縮液cを、後段のフラッシュドラム17でのフラッシュでLPG規格に適合した粗LPGとすることができる。
本発明においては、第1、第2圧縮機10、11でフレアガスを圧縮し、第1、第2ガスセパレータ14、15で気液分離して得られた凝縮器をフラッシュドラム17に導入し、フラッシュドラム17で、LPG規格に適合した粗LPGに調整することで、フレアガスから高い回収率で粗LPGを得ることができるものである。
これを、詳しく説明すると、フレアガスを圧縮、冷却し、粗LPGとする場合、LPG規格(基準飽和圧1.53MPa、基準飽和温度40℃)に適合した粗LPGとするためには、基準飽和圧力・温度に対して平衡した飽和圧力と飽和温度を持つ凝縮液にする必要がある。
常温の冷却水で冷却する場合には、冷却後の凝縮液の飽和温度と飽和圧力がLPG規格に適合させる必要があるが、凝縮液の温度は、冷却水の温度で決まるため、季節によって凝縮温度(飽和温度)は相違する。また製造した粗LPGを貯蔵する貯蔵タンク19もその凝縮温度(常温)のまま貯蔵するため、規格に適合した粗LPGとするためには、季節によって異なる凝縮温度に対応した飽和圧力とする必要がある。
図2は、粗LPGの凝縮温度と圧力の関係を示したものである。
図2においては、黒丸印で示した比較例の凝縮温度と圧力と、黒四角で示した本発明の凝縮温度と圧力(フラッシュ圧)を示したものである。
比較例では、図1で説明した第2ガスセパレータ内で気液分離により得られる凝縮液をLPG規格に適合した粗LPGとする場合に、第2ガスセパレータ内での気液分離による圧力降下分を見込んで、第2圧縮機の吐出圧力を、各凝縮温度に対して黒丸印で示した圧力に圧縮する必要がある。
一方、本発明のようにフラッシュドラム17を用いた場合には、最終圧力調整はフラッシュドラム17で行えばよいため、第2圧縮機11での圧縮圧力は1.7MPaと一定でよく、フラッシュドラム17でLPG規格に適合した粗LPGとするための凝縮温度に対応する圧力は、図示の黒四角印にフラッシュ圧に調整すればよい。
ここで、本発明では第2圧縮機を1.7MPaとし、比較例では、第2圧縮機は凝縮温度に応じて吐出圧を低く、凝縮温度20℃、35℃での圧力は、1.25MPa、1.39MPaとするため、比較例の方が本発明より、第2圧縮機の動力を低く抑えることができる。
しかし、本発明では、フラッシュドラム17内に1.7MPaで導入される20℃の凝縮液を、粗LPGの飽和温度20℃で、規格の飽和圧力にするには、1.16MPa、35℃で、1.32MPaにフラッシュ圧を調整すればよい。
このようにフラッシュドラム17内で、凝縮液を1.7MPaから規格に適合した飽和圧力まで下げて、自己フラッシュさせることで、その差圧分、分離するガス分が少なくなり、フレアガスからの粗LPGの回収率を上げることができる。
図3は、各凝縮温度における比較例(フラッシュ無し、黒丸印)と本発明(フラッシュ有り、黒丸印)の粗LPGの回収率を示したものである。
比較例では、凝縮温度20℃、35℃での回収率は、88.0mass%、86.8mass%であるが、本発明では20℃で90.7mass%、35℃で88.6mass%と高くできる。
これにより、本発明では、第2圧縮機の動力費は、比較例よりも高くなるものの製品回収率を向上できるため、トータル的なコストは低くすることが可能となる。
10 第1圧縮機
11 第2圧縮機
12 第1冷却器
13 第2冷却器
14 第1ガスセパレータ
15 第2ガスセパレータ
16 移送ドラム
17 フラッシュドラム
18 過冷却器
19 貯蔵タンク
43 加圧ガスライン
11 第2圧縮機
12 第1冷却器
13 第2冷却器
14 第1ガスセパレータ
15 第2ガスセパレータ
16 移送ドラム
17 フラッシュドラム
18 過冷却器
19 貯蔵タンク
43 加圧ガスライン
Claims (6)
- フレアガスを圧縮し、これを常温の冷却水で冷却した後、気液分離し、この圧縮、冷却、気液分離を多段に行って粗LPGを回収するためのフレアガスからの粗LPGの回収設備であって、
フレアガスを圧縮し、冷却して得られる凝縮液を導入し、これをフラッシュして粗LPGとするフラッシュドラムと、
フラッシュドラムからの粗LPGを貯蔵する貯蔵タンクと、
フラッシュドラム内のフラッシュ圧を調整するフラッシュ圧力調整弁と、
フラッシュドラムに導入される凝縮液の凝縮温度を基に、フラッシュドラム内の粗LPGを、その凝縮温度におけるLPG規格に適合する飽和圧力となるよう上記フラッシュ圧力調整弁を制御する制御器と
を備えたことを特徴とするフレアガスからの粗LPGの回収設備。 - フラッシュドラムと貯蔵タンクの送液ラインには、フラッシュドラム内の粗LPGを減圧弁にて減圧して冷媒とする過冷却器が接続され、
過冷却器は、フラッシュドラムから貯蔵タンクに移送される粗LPGを冷却し、その冷却した粗LPGを貯蔵タンク内にスプレーすることで貯蔵タンク内の圧力を、フラッシュドラムの圧力より低くしてラッシュドラムから貯蔵タンクへの送液圧を制御し、
上記制御器は、フラッシュドラムから貯蔵タンクへの送液圧が得られるように減圧弁を制御して上記冷媒の過冷却度を制御し、
過冷却器で熱交換された冷媒は、上流の第1ガスセパレータに導かれる
請求項1記載のフレアガスからの粗LPGの回収設備。 - 原料ガスを圧縮する第1圧縮機と、第1圧縮機で圧縮された原料ガスを常温の冷却水で冷却する第1冷却器と、第1冷却器で冷却され一部凝縮した原料ガスを導入して気液分離を行う第1ガスセパレータと、第1ガスセパレータで分離したガスを圧縮する第2圧縮機と、第1ガスセパレータの凝縮液を導入する移送ドラムと、第2圧縮機で圧縮されたガスを常温の冷却水で冷却する第2冷却器と、第2冷却器で冷却され一部凝縮した原料ガスを導入して気液分離を行う第2ガスセパレータとを、さらに備え、
第2ガスセパレータの凝縮液をフラッシュドラムに移送すると共に、第2ガスセパレータのガスを移送ドラムに供給し、そのガス圧で移送ドラム内の凝縮液をフラッシュドラムに移送する
請求項1又は2記載のフレアガスからの粗LPGの回収設備。 - 移送ドラムの頂部と第1ガスセパレータの上部間に、移送ドラムに導入されたガスを第1ガスセパレータに流すガス抜きラインが接続される
請求項3に記載のフレアガスからの粗LPGの回収設備。 - 第2ガスセパレータ、フラッシュドラム、貯蔵タンクの頂部には、ガス払出ラインが接続される請求項3に記載のフレアガスからの粗LPGの回収設備。
- 第2ガスセパレータのガス払出ラインと第2圧縮機の吸入側が、ガス戻しラインで接続される
請求項5に記載のフレアガスからの粗LPGの回収設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012279534A JP2014122284A (ja) | 2012-12-21 | 2012-12-21 | フレアガスからの粗lpgの回収設備 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2012
- 2012-12-21 JP JP2012279534A patent/JP2014122284A/ja active Pending
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