JP2014120855A - 無線装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】アンテナの大きさや形状に変更が生じても、制御基板等の主要な部品を収納するための筐体構造を変更することなく、余計な経費の発生を抑えることができ、短納期での製品化が可能な無線装置を提供する。
【解決手段】一面に開口部を有する箱型形状で、内部に少なくとも制御基板とRFユニットとを層状に収納する第1のケースと、アンテナを収納すると共に、第1のケースの開口部と結合し、RFユニットとアンテナとの間で電気的な接続を行うための穴部を設ける第2のケースと、第2のケースの外周部と結合し、アンテナを収納する第1のカバーと、を有し、第1のケースの固定形状の開口部が第2ケースの固定形状の穴部に結合し、アンテナの形状に合わせて形状変更可能な第2のケースの外周部がアンテナの形状に合わせて形状変更可能な第1のカバーと結合し、第1ケース、第2ケース、及び第1のカバーとが一体構造となることを特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】一面に開口部を有する箱型形状で、内部に少なくとも制御基板とRFユニットとを層状に収納する第1のケースと、アンテナを収納すると共に、第1のケースの開口部と結合し、RFユニットとアンテナとの間で電気的な接続を行うための穴部を設ける第2のケースと、第2のケースの外周部と結合し、アンテナを収納する第1のカバーと、を有し、第1のケースの固定形状の開口部が第2ケースの固定形状の穴部に結合し、アンテナの形状に合わせて形状変更可能な第2のケースの外周部がアンテナの形状に合わせて形状変更可能な第1のカバーと結合し、第1ケース、第2ケース、及び第1のカバーとが一体構造となることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、無線装置に関し、特に、屋外に設置され通信周波数帯が準ミリ波帯、ミリ波帯等または光通信等で使用されるペンシルビーム特性等の指向性を有するアンテナを備えた無線通信装置に関する。
通信事業者の通信網や加入者系無線装置および自営回線用の無線装置は、周波数の有効利用と広帯域システムの特性から、周波数が比較的潤沢な準ミリ波帯、ミリ波帯等が多く、また、光通信等も使われている。特に前者の無線装置のアンテナは、高い利得が得られるペンシルビーム特性を有するパラボラアンテナや複数のアンテナ単位素子をアレイ状に配置した平面アンテナが使われている。(特許文献1参照)
ここで、上記無線装置の構成について、図6及び図7を参照して説明する。
図6は、従来の無線装置の一例を示す斜視図であり、(a)は前方斜視図、(b)は後方斜視図である。また、図7は、図6の無線装置の構成を示す分解斜視図である。
図6は、従来の無線装置の一例を示す斜視図であり、(a)は前方斜視図、(b)は後方斜視図である。また、図7は、図6の無線装置の構成を示す分解斜視図である。
図7に示すように、従来の無線装置100は、前方に開口部を有し、開口部周囲に凹条101aを設けた、例えば、アルミ合金等でできた箱型の金属ケース101と、金属ケース101の内部にネジ止めした制御基板102と、金属ケース101の凹条101aに予め取り付けた防水パッキンA103と、RFユニット104と、平面アンテナ105と、後方に開口部を有し、開口部周囲に金属ケース101の凹条101aと合致する図示しない凸条を設けた樹脂レドーム106とから構成されている。
また、無線装置100を組み立てる場合、金属ケース101内部に設けた雌ネジを有する複数のボスに、RFユニット104の周囲に設けた複数の取付穴の位置を合わせ、図示しない雄ネジで螺合する。次に、金属ケース101内部に設けた雌ネジを有する複数のボスに、平面アンテナ105の周囲に設けた取付穴の位置を合わせ、図示しない雄ネジで螺合する。最後に、金属ケース101の凹条101aに樹脂レドーム106の凸条を嵌入し、樹脂レドーム106の後方に設けた図示しない雌ネジを有する複数のボスに、金属ケース101の取付穴の位置を合わせ、後方から図示しない雄ネジで螺合する。この時、金属ケース101の凹条101aに取り付けた防水パッキンA103が樹脂レドーム106の凸条によって押し潰されることにより、金属ケース101と樹脂レドーム106との間の密閉性及び防水性が確保される。
また、無線装置100を組み立てる場合、金属ケース101内部に設けた雌ネジを有する複数のボスに、RFユニット104の周囲に設けた複数の取付穴の位置を合わせ、図示しない雄ネジで螺合する。次に、金属ケース101内部に設けた雌ネジを有する複数のボスに、平面アンテナ105の周囲に設けた取付穴の位置を合わせ、図示しない雄ネジで螺合する。最後に、金属ケース101の凹条101aに樹脂レドーム106の凸条を嵌入し、樹脂レドーム106の後方に設けた図示しない雌ネジを有する複数のボスに、金属ケース101の取付穴の位置を合わせ、後方から図示しない雄ネジで螺合する。この時、金属ケース101の凹条101aに取り付けた防水パッキンA103が樹脂レドーム106の凸条によって押し潰されることにより、金属ケース101と樹脂レドーム106との間の密閉性及び防水性が確保される。
しかし、従来の無線装置100は、特定の周波数に特化した装置となっているため、他の周波数に対応する装置を開発する場合、平面アンテナ105の大きさや形状が変わるので、金属ケース101(例えば、アルミ合金製)や樹脂レドーム106の再設計及び再製作が必要となり、開発工期が長期化したり、また、新たな金型製作(特に、金属ケース)費用の発生により投資金額がアップするという問題があった。
また、従来の無線装置100では、制御基板102とRFユニット104との電気的な接続にコネクタ付ケーブルを使用していたため、組立時にRFユニット104を支える治具を必要としたりして、作業性が悪いという問題があった。
また、従来の無線装置100では、制御基板102とRFユニット104との電気的な接続にコネクタ付ケーブルを使用していたため、組立時にRFユニット104を支える治具を必要としたりして、作業性が悪いという問題があった。
本発明はこの様な問題を解決するためになされたもので、実装するアンテナの大きさや形状に変更が生じても、制御基板等の主要な部品を収納するための筐体構造を変更することなく、余計な経費の発生を抑えることができ、また、短納期での製品化が可能な無線装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る無線装置は、一面に開口部を有する箱型形状で、内部に少なくとも制御基板とRFユニットとを層状に収納する第1のケースと、アンテナを収納すると共に、前記第1のケースの前記開口部と結合し、前記RFユニットと前記アンテナとの間で電気的な接続を行うための穴部を設ける第2のケースと、前記第2のケースの外周部と結合し、前記アンテナを収納する第1のカバーと、を有し、前記第1のケースの固定形状の前記開口部が前記第2ケースの固定形状の前記穴部に結合し、前記アンテナの形状に合わせて形状変更可能な前記第2のケースの前記外周部が前記アンテナの形状に合わせて形状変更可能な前記第1のカバーと結合し、前記第1ケース、前記第2ケース、及び前記第1のカバーとが一体構造となることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、実装するアンテナの大きさや形状に変更が生じても、制御基板等の主要な部品を収納するための筐体構造を変更することなく、余計な経費の発生を抑えることができ、また、短納期での製品化が可能な無線装置を提供することができる。
<実施形態1>
[無線装置10の構成]
以下、本発明の実施形態1に係る無線装置について、図1〜3を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態1に係る無線装置を示す斜視図であり、(a)は前方斜視図、(b)は後方斜視図である。図2は、図1に示すA−A面で切断した場合の断面図である。また、図3は、本発明の実施形態1に係る無線装置の構成を示す分解斜視図である。
本発明の無線装置10は、金属ケース11と、防水パッキンA12と、無線装置10全体を制御する制御基板13と、制御基板13に電力を供給する電源ユニット14と、無線通信を司るRFユニット15と、平面アンテナ18と、樹脂ケース16と、防水パッキンB17と、樹脂レドーム19とから構成されている。
金属ケース11は、前方に開口部11cを有し、開口部11cの周囲に凹条11aを設けた密閉構造の箱型筐体であり、後方には、内部で発生した熱を大気中に放出するための放熱フィン11bを設けている。また、金属ケース11は、例えば、アルミ合金等の成型品である。
防水パッキンA12は、断面形状が円形のループ構造であり、シリコンゴム等の弾性体でできている。
樹脂ケース16は、中央に矩形の開口部16cを有し、前方に平面アンテナ18を収納する段差、前方の外周周囲に凹条16a、また、開口部16cの後方周囲に金属ケース11の凹条11aと合致する凸条16bを設けている。また、樹脂ケース16は、プラスチック成型品である。
防水パッキンB17は、断面形状が円形のループ構造であり、シリコンゴム等の弾性体でできている。
樹脂レドーム19は、後方に開口部を有し、開口部の周囲に樹脂ケース16の凹条16aと合致する凸条19bを設けたプラスチック成型品である。また、樹脂レドーム19は、雨、風、太陽光線などの自然環境から平面アンテナ18を保護する役目をする。
[無線装置10の構成]
以下、本発明の実施形態1に係る無線装置について、図1〜3を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態1に係る無線装置を示す斜視図であり、(a)は前方斜視図、(b)は後方斜視図である。図2は、図1に示すA−A面で切断した場合の断面図である。また、図3は、本発明の実施形態1に係る無線装置の構成を示す分解斜視図である。
本発明の無線装置10は、金属ケース11と、防水パッキンA12と、無線装置10全体を制御する制御基板13と、制御基板13に電力を供給する電源ユニット14と、無線通信を司るRFユニット15と、平面アンテナ18と、樹脂ケース16と、防水パッキンB17と、樹脂レドーム19とから構成されている。
金属ケース11は、前方に開口部11cを有し、開口部11cの周囲に凹条11aを設けた密閉構造の箱型筐体であり、後方には、内部で発生した熱を大気中に放出するための放熱フィン11bを設けている。また、金属ケース11は、例えば、アルミ合金等の成型品である。
防水パッキンA12は、断面形状が円形のループ構造であり、シリコンゴム等の弾性体でできている。
樹脂ケース16は、中央に矩形の開口部16cを有し、前方に平面アンテナ18を収納する段差、前方の外周周囲に凹条16a、また、開口部16cの後方周囲に金属ケース11の凹条11aと合致する凸条16bを設けている。また、樹脂ケース16は、プラスチック成型品である。
防水パッキンB17は、断面形状が円形のループ構造であり、シリコンゴム等の弾性体でできている。
樹脂レドーム19は、後方に開口部を有し、開口部の周囲に樹脂ケース16の凹条16aと合致する凸条19bを設けたプラスチック成型品である。また、樹脂レドーム19は、雨、風、太陽光線などの自然環境から平面アンテナ18を保護する役目をする。
[無線装置10の組み立て]
次に、本発明の実施形態1に係る無線装置10の組み立てに関して図2及び図3を参照して詳細に説明する。
無線装置10を組み立てる場合、事前に、金属ケース11の凹条11aに防水パッキンA12を、また、樹脂ケース16の凹条16aに防水パッキンB17を取り付けておく。
次に、金属ケース11の内部に設けた雌ネジを有する複数のボスに、制御基板13の周囲に設けた複数の取付穴の位置を合わせ、図示しない雄ネジで螺合する。
次に、前方から、電源ユニット14及びRFユニット15の後方にそれぞれ実装した図示しないスタッキングコネクタを制御基板13の前面に実装したスタッキングコネクタに嵌入することで、スタッキング接続によって電源ユニット14及びRFユニット15を制御基板13に取り付ける。
次に、樹脂ケース16の開口部16cと金属ケース11の開口部11cとの位置を合わせ、樹脂ケース16の凸条16bを金属ケース11の凹条11aに嵌入する。その後、開口部16cの周囲に設けた複数の取付穴16dに図示しない所定の雄ネジを差し込み、金属ケース11の内部に設けた雌ネジを有する複数のボスに螺合する。この時、金属ケース11の凹条11aに取り付けた防水パッキンA12が樹脂ケース16の凸条16bによって押し潰されることにより、金属ケース11と樹脂ケース16との間の密閉性及び防水性が確保される。
次に、樹脂ケース16前方の段差に平面アンテナ18を乗せ、その上から樹脂レドーム19を被せ、樹脂レドーム19の凸条19bを樹脂ケース16の凹条16aに嵌入する。その後、樹脂ケース16の後方から、樹脂ケース16の外周周囲に設けた複数の取付穴16eに図示しない所定の雄ネジを差し込み、樹脂レドーム19の開口部周囲に設けた雌ネジを有する複数のボスに螺合する。この時、樹脂ケース16の凹条16aに取り付けた防水パッキンB17が樹脂レドーム19の凸条19bによって押し潰されることにより、樹脂ケース16と樹脂レドーム19との間の密閉性及び防水性が確保される。
次に、本発明の実施形態1に係る無線装置10の組み立てに関して図2及び図3を参照して詳細に説明する。
無線装置10を組み立てる場合、事前に、金属ケース11の凹条11aに防水パッキンA12を、また、樹脂ケース16の凹条16aに防水パッキンB17を取り付けておく。
次に、金属ケース11の内部に設けた雌ネジを有する複数のボスに、制御基板13の周囲に設けた複数の取付穴の位置を合わせ、図示しない雄ネジで螺合する。
次に、前方から、電源ユニット14及びRFユニット15の後方にそれぞれ実装した図示しないスタッキングコネクタを制御基板13の前面に実装したスタッキングコネクタに嵌入することで、スタッキング接続によって電源ユニット14及びRFユニット15を制御基板13に取り付ける。
次に、樹脂ケース16の開口部16cと金属ケース11の開口部11cとの位置を合わせ、樹脂ケース16の凸条16bを金属ケース11の凹条11aに嵌入する。その後、開口部16cの周囲に設けた複数の取付穴16dに図示しない所定の雄ネジを差し込み、金属ケース11の内部に設けた雌ネジを有する複数のボスに螺合する。この時、金属ケース11の凹条11aに取り付けた防水パッキンA12が樹脂ケース16の凸条16bによって押し潰されることにより、金属ケース11と樹脂ケース16との間の密閉性及び防水性が確保される。
次に、樹脂ケース16前方の段差に平面アンテナ18を乗せ、その上から樹脂レドーム19を被せ、樹脂レドーム19の凸条19bを樹脂ケース16の凹条16aに嵌入する。その後、樹脂ケース16の後方から、樹脂ケース16の外周周囲に設けた複数の取付穴16eに図示しない所定の雄ネジを差し込み、樹脂レドーム19の開口部周囲に設けた雌ネジを有する複数のボスに螺合する。この時、樹脂ケース16の凹条16aに取り付けた防水パッキンB17が樹脂レドーム19の凸条19bによって押し潰されることにより、樹脂ケース16と樹脂レドーム19との間の密閉性及び防水性が確保される。
以上説明したように、本発明の実施形態1に係る無線装置においては、平面アンテナ18を収納する樹脂ケース16及び樹脂レドーム19を、制御基板13等を収納する金属ケース11から分離できるように構成したことにより、周波数変更等によりアンテナの大きさや形状が変更となった場合でも、制御基板13等を収納する金属ケース11を変更することなく共通使用でき、余計な経費をかけずに、また、短納期で製品化が可能となる。
また、電源ユニット14と制御基板13間、及びRFユニット15と制御基板13間をスタッキングコネクタ接続としたので、装置組立時の作業性の向上を図ることができる。
また、電源ユニット14と制御基板13間、及びRFユニット15と制御基板13間をスタッキングコネクタ接続としたので、装置組立時の作業性の向上を図ることができる。
<実施形態2>
[無線装置20の構成]
以下、本発明の実施形態2に係る無線装置について、図4及び図5を参照して詳細に説明する。
図4は、本発明の実施形態2に係る無線装置を示す斜視図である。また、図5は、本発明の実施形態2に係る無線装置の構成を示す分解斜視図である。
本発明の実施形態2に係る無線装置20は、図4及び図5に示すように、金属ケース11と、防水パッキンA12と、制御基板13と、電源ユニット14と、RFユニット15と、パラボラアンテナ26と、筐体カバー27と、接続ブラケット28とから構成されている。
筐体カバー27は、後方に開口部を有し、開口部周囲に金属ケース11の凹条11aと合致する図示しない凸条を設けたプラスチック成型品である。また、中央に接続ブラケット28と連結するための複数の取付穴を有するフランジ部を設けている。
接続ブラケット28は、中央にパラボラアンテナ26とRFユニット15とを接続するためのケーブルを通す穴部を有し、筐体カバー27並びにパラボラアンテナ26との連結に使用する複数の取付穴を有するブラケット部を設けている。また、接続ブラケット28は、プラスチック成型品である。
[無線装置20の構成]
以下、本発明の実施形態2に係る無線装置について、図4及び図5を参照して詳細に説明する。
図4は、本発明の実施形態2に係る無線装置を示す斜視図である。また、図5は、本発明の実施形態2に係る無線装置の構成を示す分解斜視図である。
本発明の実施形態2に係る無線装置20は、図4及び図5に示すように、金属ケース11と、防水パッキンA12と、制御基板13と、電源ユニット14と、RFユニット15と、パラボラアンテナ26と、筐体カバー27と、接続ブラケット28とから構成されている。
筐体カバー27は、後方に開口部を有し、開口部周囲に金属ケース11の凹条11aと合致する図示しない凸条を設けたプラスチック成型品である。また、中央に接続ブラケット28と連結するための複数の取付穴を有するフランジ部を設けている。
接続ブラケット28は、中央にパラボラアンテナ26とRFユニット15とを接続するためのケーブルを通す穴部を有し、筐体カバー27並びにパラボラアンテナ26との連結に使用する複数の取付穴を有するブラケット部を設けている。また、接続ブラケット28は、プラスチック成型品である。
[無線装置20の組み立て]
次に、本発明の実施形態2に係る無線装置20の組み立てに関して図4及び図5を参照して詳細に説明する。
無線装置20を組み立てる場合、事前に、金属ケース11の凹条11aに防水パッキンA12を取り付けておく。
次に、金属ケース11内部に制御基板13、電源ユニット14及びRFユニット15を取り付けるが、本工程は実施形態1に係る無線装置10と同様のため省略する。
次に、接続ブラケット28を所定の雄ネジで筐体カバー27に螺合し、更に、接続ブラケット28を取り付けた筐体カバー27の凸条を金属ケース11の凹条11aに嵌入する。その後、筐体カバー27の周囲に設けた複数の取付穴27aに図示しない所定の雄ネジを差し込み、金属ケース11の内部に設けた雌ネジを有する複数のボスに螺合する。この時、金属ケース11の凹条11aに取り付けた防水パッキンA12が筐体カバー27の凸条によって押し潰されることにより、金属ケース11と筐体カバー27との間の密閉性及び防水性が確保される。
次に、パラボラアンテナ26後方に設けた図示しない取付部の雌ネジを有する取付穴に、接続ブラケット28の前方フランジ部に設けた取付穴の位置を合わせ、所定の雄ネジで螺合する。
次に、本発明の実施形態2に係る無線装置20の組み立てに関して図4及び図5を参照して詳細に説明する。
無線装置20を組み立てる場合、事前に、金属ケース11の凹条11aに防水パッキンA12を取り付けておく。
次に、金属ケース11内部に制御基板13、電源ユニット14及びRFユニット15を取り付けるが、本工程は実施形態1に係る無線装置10と同様のため省略する。
次に、接続ブラケット28を所定の雄ネジで筐体カバー27に螺合し、更に、接続ブラケット28を取り付けた筐体カバー27の凸条を金属ケース11の凹条11aに嵌入する。その後、筐体カバー27の周囲に設けた複数の取付穴27aに図示しない所定の雄ネジを差し込み、金属ケース11の内部に設けた雌ネジを有する複数のボスに螺合する。この時、金属ケース11の凹条11aに取り付けた防水パッキンA12が筐体カバー27の凸条によって押し潰されることにより、金属ケース11と筐体カバー27との間の密閉性及び防水性が確保される。
次に、パラボラアンテナ26後方に設けた図示しない取付部の雌ネジを有する取付穴に、接続ブラケット28の前方フランジ部に設けた取付穴の位置を合わせ、所定の雄ネジで螺合する。
本発明の実施形態2に係る無線装置20は、図1〜3によって示される実施形態1に係る無線装置10と比較して、パラボラアンテナ26、筐体カバー27及びブラケット28の構成が異なる。しかし、金属ケース11に対する筐体カバー27の取付穴27aの位置が、樹脂ケース16の取付穴16eと共通であり、パラボラアンテナ26、筐体カバー27及びブラケット28を除く他の部品は、実施形態1に係る無線装置10と共通に使用することができる。
したがって、搭載されるアンテナ、及びそれを保持する樹脂ケース等の大きさや形状に変更が生じても、樹脂ケース及び樹脂レドームといったプラスチック成型品のみを変更すればよく、制御基板13等を収納する金属ケース11を変更することなく共通使用でき、余計な経費をかけずに、また、短納期で製品化が可能となる。
したがって、搭載されるアンテナ、及びそれを保持する樹脂ケース等の大きさや形状に変更が生じても、樹脂ケース及び樹脂レドームといったプラスチック成型品のみを変更すればよく、制御基板13等を収納する金属ケース11を変更することなく共通使用でき、余計な経費をかけずに、また、短納期で製品化が可能となる。
以上説明したように、本発明の無線装置においては以下の効果がある。
(1)金属の成型品(金属ケース)の共通化による数量効果により、部品の原価低減が図れる。
(2)金属の成型品(金属ケース)の共通化により、高額な金型費用の削減が図れる。
(3)安価なプラスチック成型品の新規製作だけで周波数変更やアンテナ形状変更への対応が可能となる。
(4)製造現場での共通部分(金属ケース)の作り置きが可能となる。
(5)ケーブルレス化(スタッキングコネクタ使用)による組立性の向上が図れる。
(1)金属の成型品(金属ケース)の共通化による数量効果により、部品の原価低減が図れる。
(2)金属の成型品(金属ケース)の共通化により、高額な金型費用の削減が図れる。
(3)安価なプラスチック成型品の新規製作だけで周波数変更やアンテナ形状変更への対応が可能となる。
(4)製造現場での共通部分(金属ケース)の作り置きが可能となる。
(5)ケーブルレス化(スタッキングコネクタ使用)による組立性の向上が図れる。
(付記)
また、本発明は以下の実施の態様を含む。
また、本発明は以下の実施の態様を含む。
(付記1)少なくともRFユニット、電源ユニット、制御基板を含む内部機器を収納する内部機器収納部と、平面アンテナを取り付ける面と対向する面の外側に設ける放熱フィンと、を有する多種の平面アンテナに共通のアルミ合金ケース部と、形状が変更する平面アンテナを収納する形状変更可能なアンテナ収納部と、前記内部機器を収納する固定収納部と、を有する樹脂ケース部と、形状が変更する平面アンテナを収納するために、前記樹脂ケース部と嵌合して平面アンテナを収納する樹脂レドーム部とを、有する通信機器筐体。
上記発明によれば、種々の周波数や種々のアンテナ形状に共通して利用できるアルミ合金ケース部であるため、アンテナの形状に合わせてアルミ合金ケース部の金型を作製する必要がなくなり、量産可能となり、低コスト化を実現できる。
上記発明によれば、種々の周波数や種々のアンテナ形状に共通して利用できるアルミ合金ケース部であるため、アンテナの形状に合わせてアルミ合金ケース部の金型を作製する必要がなくなり、量産可能となり、低コスト化を実現できる。
(付記2)付記1において、スタッキングコネクタによるコンパクトな収納により、前記アルミ合金ケース部に前記内部機器を収納する通信機器筐体。
上記発明によれば、アルミ合金ケースの小型・軽量化を実現できる。
上記発明によれば、アルミ合金ケースの小型・軽量化を実現できる。
(付記3)付記1において、前記アルミ合金ケース部は種々のアンテナに対して共通の固定形状であり、前記樹脂ケースと前記樹脂レドームは種々のアンテナに対して変更可能な形状とする通信機器筐体。
上記発明によれば、種々の周波数や種々のアンテナ形状に対応して共通して利用できるアルミ合金ケースであるため、アンテナの形状に合わせてアルミ合金ケースの金型を作製する必要がなくなり、量産可能となり低コスト化を実現できる。また、通信機器筐体の中で共通化できる部分を切り離し、共通化できる部分のみの金型を作製して量産可能となり、アンテナの形状が変わる場合には、形状が変更する部分のみを特別に製作すればよく、製作過程の簡素化を実現できる。
上記発明によれば、種々の周波数や種々のアンテナ形状に対応して共通して利用できるアルミ合金ケースであるため、アンテナの形状に合わせてアルミ合金ケースの金型を作製する必要がなくなり、量産可能となり低コスト化を実現できる。また、通信機器筐体の中で共通化できる部分を切り離し、共通化できる部分のみの金型を作製して量産可能となり、アンテナの形状が変わる場合には、形状が変更する部分のみを特別に製作すればよく、製作過程の簡素化を実現できる。
(付記4)付記1において、前記制御基板の主要発熱部品は放熱シートを介して前記アルミ合金ケース部の前記放熱フィンへ熱伝導させて放熱する通信機器筐体。
上記発明によれば、最も発熱する発熱部品に放熱シートを設けることにより、放熱フィンへ熱伝導させやすくなり、効率良く放熱できる。
上記発明によれば、最も発熱する発熱部品に放熱シートを設けることにより、放熱フィンへ熱伝導させやすくなり、効率良く放熱できる。
(付記5)付記1の通信機器筐体であって、前記アルミ合金ケース部に制御基板、電源ユニット、RFユニットをネジ止めし、前記アルミ合金ケース部に設けたパッキン溝Aに防水パッキンAを嵌め込み、樹脂ケースを嵌合させてネジ止めし、樹脂ケースに平面アンテナをネジ止めし、樹脂ケースのパッキン溝Bに防水パッキンBを嵌め込み、樹脂レドームを嵌合させてネジ止めする通信機器筐体の組立方法。
上記発明によれば、種々の周波数や種々のアンテナ形状に共通して利用できるアルミ合金ケース部であるため、アンテナの形状に合わせてアルミ合金ケース部の金型を作製する必要がなくなり、量産可能となり、低コスト化を実現できる。
上記発明によれば、種々の周波数や種々のアンテナ形状に共通して利用できるアルミ合金ケース部であるため、アンテナの形状に合わせてアルミ合金ケース部の金型を作製する必要がなくなり、量産可能となり、低コスト化を実現できる。
なお、本発明は、上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、各実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
10:無線装置、11:金属ケース、11a:凹条、11b:放熱フィン、11c:開口部、12:防水パッキンA、13:制御基板、14:電源ユニット、15:RFユニット、16:樹脂ケース、16a:凹条、16b:凸条、16c:開口部、16d:取付穴、16e:取付穴、17:防水パッキンB、18:平面アンテナ、19:樹脂レドーム、19b:凸条、20:無線装置、26:パラボラアンテナ、27:筐体カバー、27a:取付穴、28:接続ブラケット、100:無線装置、101:金属ケース、101a:凹条、102:制御基板、103:防水パッキンA、104:RFユニット、105:平面アンテナ、106:樹脂レドーム。
Claims (1)
- 一面に開口部を有する箱型形状で、内部に少なくとも制御基板とRFユニットとを層状に収納する第1のケースと、
アンテナを収納すると共に、前記第1のケースの前記開口部と結合し、前記RFユニットと前記アンテナとの間で電気的な接続を行うための穴部を設ける第2のケースと、
前記第2のケースの外周部と結合し、前記アンテナを収納する第1のカバーと、
を有し、
前記第1のケースの固定形状の前記開口部が前記第2ケースの固定形状の前記穴部に結合し、前記アンテナの形状に合わせて形状変更可能な前記第2のケースの前記外周部が前記アンテナの形状に合わせて形状変更可能な前記第1のカバーと結合し、前記第1ケース、前記第2ケース、及び前記第1のカバーとが一体構造となることを特徴とする無線装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012273493A JP2014120855A (ja) | 2012-12-14 | 2012-12-14 | 無線装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2012273493A JP2014120855A (ja) | 2012-12-14 | 2012-12-14 | 無線装置 |
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JP2014120855A true JP2014120855A (ja) | 2014-06-30 |
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ID=51175365
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2012273493A Pending JP2014120855A (ja) | 2012-12-14 | 2012-12-14 | 無線装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2014120855A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN113054423A (zh) * | 2021-03-16 | 2021-06-29 | 北京中微普业科技有限公司 | 天线组件 |
-
2012
- 2012-12-14 JP JP2012273493A patent/JP2014120855A/ja active Pending
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