JP2014120842A - フロントエンド回路 - Google Patents

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慎也 岡
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Abstract

【課題】スイッチ挿入による電力損失や制御回路実装の手間を発生させずに、複数の周波数で共用可能なフロントエンド回路を提供する。
【解決手段】アンテナ11と共通側接点を接続された1回路3接点のスイッチ21と、共用端子と入力端子と出力端子とを備え、スイッチ21の切替側接点と共用端子とを接続され、入力端子から入力された送信信号を共用端子から出力し、共用端子から入力された受信信号を出力端子から出力するサーキュレータ31〜33と、サーキュレータ入力端子に出力側を接続され、複数の周波数帯の送信信号を通過させる送信用フィルタバンク41〜43と、サーキュレータ出力端子に入力側を接続され、複数の周波数帯の受信信号を通過させる受信用フィルタバンク44〜46と、2以上の送信用フィルタバンクの入力側に接続され、接続された送信用フィルタバンクの通過帯域の送信信号を増幅するMMMBPA51とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数の周波数帯を用いて通信を行う端末装置用のフロントエンド回路に関する。
昨今、欧州でのサービス開始を筆頭として、世界各国においてLTE(Long_Term_Evolution)のサービスが開始されている。今後は世界中でLTEが普及することが見込まれている。
WCDMAにおいては各国へのローミング可能な世界共通バンドとして2.1GHz(Band1)やGSM周波数帯である850/900/1800/1900MHz帯(Band5/8/3/2)が利用されている。一方、LTEについては各国共通のバンドがなく各国で異なる周波数帯を利用してサービスを行っている。例えば米国であれば700MHz帯(Band13、17)、欧州であれば2.6GHz帯(Band7)、韓国は850MHz帯(Band5)、日本は2GHz帯(Band1)を用いており、各国におけるLTEの利用周波数が異なる。このためWCDMAやGSMのように世界共通の周波数帯が存在しないため、海外においてLTEを利用するためには携帯電話端末が各国の周波数に対応したPA(Power_Amplifier)やDUP(Duplexer)などのデバイスを実装する必要がある。しかしながら、各国の周波数毎にPAやDUPを実装する方法では、無線回路の実装面積が増大し携帯電話端末の回路小型化の障害となるため、複数周波数帯において共用可能なデバイスの需要が高まっている。複数の周波数帯で共用可能な送信側のPAとしてMMMBPA(Multi_Mode_Multi_Band_Power_Amplifier)が知られている。現状のMMMBPAでは、DUP前段までの周波数については1GHz未満として800〜900MHz帯、1GHz以上として1.7〜2.1GHz帯において共用可能である。
また、国際ローミングを実現させるために、CPUからの制御信号に従って周波数帯の切替制御(スイッチ制御)をおこなうマルチバンド無線機が存在する。このようなマルチバンド無線機の例として、例えば特許文献1がある。
特開2006−080671号公報
例えば、前述したMMMBPAと、特許文献1記載の周波数帯スイッチ制御技術とを組み合わせて、各国のLTEサービスにおいてローミング可能な携帯電話端末用のフロントエンド回路を設計すると、例えば図1のようになる。図1のフロントエンド回路900は、アンテナ911、912と、スイッチ921、922、923、924、925と、MMMBPA951と、デュプレクサ971、972、973と、RxBPF981、982、983と、スイッチ切替制御部991、992とを備える。フロントエンド回路900は、RFIC960と接続されている。アンテナ912からRFIC960までの回路はMIMOダイバーシチ用に設けてある。
スイッチ921、922、923、924、925は、この例では図示しない開放用接点も含めて1回路4接点のスイッチとする。以下、開放用接点を除く3つの切替側接点の接続について説明していく。スイッチ921の共通側接点はアンテナ911と接続されている。スイッチ921の切替側接点はそれぞれデュプレクサ971、972、973のアンテナ端子と接続されている。スイッチ922の共通側接点はアンテナ912と接続されている。スイッチ922の切替側接点はそれぞれRxBPF981、982、983の入力端子と接続されている。スイッチ923の切替側接点はそれぞれデュプレクサ971、972、973の送信端子と接続されている。スイッチ923の共通側接点はMMMBPA951の出力端子と接続されている。MMMBA951の入力端子は、RFIC960の送信信号用端子961と接続されている。スイッチ924の切替側接点はそれぞれデュプレクサ971、972、973の受信端子と接続されている。スイッチ924の共通側接点はRFIC960の受信信号用端子962と接続されている。スイッチ925の切替側接点はそれぞれRxBPF981、982、983の出力端子と接続されている。スイッチ925の共通側接点はRFIC960のMIMOダイバーシティ用端子963と接続されている。スイッチ切替制御部991、992は、制御線(図中一点鎖線で示す)を介してスイッチ921、922、923、924、925と接続され、CPU(図示略)により送信された制御信号に従って、スイッチ921、922、923、924、925の切り換え制御を実行する。
図1のようにフロントエンド回路を構成することにより、最新のMMMBPAによって、複数の周波数帯においてPAを共用することができるため、回路面積の増大をある程度防ぐことは可能である。しかしながら、デュプレクサ971、972、973における周波数依存性(送信波の受信回路への回り込み)があるため、後段のスイッチ923、924が必須となる。これらのスイッチの挿入により1〜1.5dB程度の電力損失が発生するため、送信出力が低下し、通信品質が損なわれ、標準規格を満足することが困難となる。またスイッチの切替制御のために、CPUから制御信号を出力する回路や、当該制御信号に従ってスイッチの切替制御を実行するスイッチ切替制御部991、992などが必要となる。これらの制御信号回路は制御信号バンド追加の度に再定義して追加実装する必要が発生する。また、MIMOダイバーシチ用の受信回路についてはRxBPF981、982、983に周波数依存性があるため、同様に周波数切替数に対応したスイッチ925を挿入する必要があり、同様に1〜1.5dBの感度劣化が発生する。このように、従来技術の組み合わせによってLTEの国際ローミングを達成するためには、スイッチ切替制御の際に生じる電力損失による性能劣化、規格未達の課題、制御信号回路の実装の手間の増大等の課題がある。そこで本発明では、スイッチ挿入による電力損失や制御回路実装の手間を発生させずに、複数の周波数帯で共用可能なフロントエンド回路を提供することを目的とする。
本発明のフロントエンド回路は、第1のアンテナと、第1のスイッチと、N個(Nは2以上の整数)のサーキュレータと、N個の送信用フィルタバンクと、N個の受信用フィルタバンクと、MMMBPAとを備える。
第1のアンテナは、複数の周波数帯の信号を送受信する。第1のスイッチは第1のアンテナと共通側接点を接続された1回路N接点のスイッチである。N個のサーキュレータは、共用端子と、入力端子と、出力端子とを1つずつ備え、第1のスイッチの切替側接点の各々と共用端子とを接続され、入力端子から入力された送信信号を共用端子から出力し、共用端子から入力された受信信号を出力端子から出力する。N個の送信用フィルタバンクは、サーキュレータの入力端子に出力側を接続され、複数の周波数帯の送信信号を通過させる。N個の受信用フィルタバンクは、サーキュレータの出力端子に入力側を接続され、複数の周波数帯の受信信号を通過させる。MMMBPAは、少なくとも2以上の送信用フィルタバンクの入力側に接続され、接続された送信用フィルタバンクの通過帯域の送信信号を増幅する。
本発明のフロントエンド回路によれば、スイッチ挿入による電力損失や制御回路実装の手間を発生させずに、複数の周波数帯で共用することができる。
従来技術を組み合わせて構成したフロントエンド回路の構成を示す図。 本発明のフロントエンド回路に用いられるサーキュレータとフィルタバンクによる回路構成を示す図。 本発明で用いられるフィルタバンクの構成例(3周波数帯で共用)を示すブロック図。 実施例1のフロントエンド回路の構成を示すブロック図。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。なお、同じ機能を有する構成部には同じ番号を付し、重複説明を省略する。
前述したようにDUPやRxBPFには周波数依存性があり、フロントエンド回路にスイッチとその制御回路を設ける必要があるため、電力損失、制御回路実装の手間などの課題があった。そこで、本発明のフロントエンド回路においてサーキュレータとフィルタバンクを用いることで従来の課題を解決した。サーキュレータはスイッチより低損失である。また、サーキュレータは制御を必要としない。本発明では、サーキュレータの使用に伴い、送信信号の系統と受信信号の系統と分離する必要が生じる。送信(受信)信号の系統をマルチバンド化するため、本発明では送信(受信)信号用にフィルタバンクを用いる。
以下、図2を参照して本発明のフロントエンド回路に用いられるサーキュレータとフィルタバンクによる回路構成を説明する。図2(a)は、図1で説明したデュプレクサ971、972、973、スイッチ923、924、およびその制御回路の代わりに用いられる構成である。図2(b)は、図1で説明したRxBPF981、982、983、スイッチ925、およびその制御回路の代わりに用いられる構成である。図2(a)に示す回路は、サーキュレータ30と、送信用フィルタバンク40−1と、受信用フィルタバンク40−2とを備える。送信用フィルタバンク40−1は複数の周波数帯の送信信号を通過させる。受信用フィルタバンク40−2は複数の周波数帯の受信信号を通過させる。サーキュレータ30は、共用端子と、入力端子と、出力端子とを1つずつ備える。共用端子はアンテナ側と接続される。サーキュレータ30は、入力端子から入力された送信信号を共用端子から出力し、共用端子から入力された受信信号を出力端子から出力する。送信用フィルタバンク40−1は、サーキュレータ30の入力端子に出力側(OUT)を接続される。送信用フィルタバンク40−1の入力側(IN)は増幅器(AMP)に接続される。受信用フィルタバンク40−2は、サーキュレータ30の出力端子に入力側(IN)を接続される。受信用フィルタバンク40−2の出力側(OUT)はRFICに接続される。
図2(b)に示す回路は、ダイバーシチ用フィルタバンク40−3を備える。ダイバーシチ用フィルタバンク40−3は複数の周波数帯のMIMOダイバーシチ用信号を通過させる。ダイバーシチ用フィルタバンク40−3の出力側(OUT)はアンテナ側と接続される。ダイバーシチ用フィルタバンク40−3の入力側(IN)はRFICに接続される。
以下、図3を参照して本発明で用いられるフィルタバンクの構成について説明する。図3は本発明で用いられるフィルタバンクの構成例(3周波数帯で共用)を示すブロック図である。図3に示す通りフィルタバンク40は、1入力3出力の位相器40aと、1入力1出力のBPF40b、40c、40dと、3入力1出力の合成器40eとを備える。位相器40aの入力端子は、フィルタバンク40の入力端子とみなすことができる。位相器40aの3つの出力端子はそれぞれ3つのBPF40b、40c、40dの入力端子と接続される。3つのBPF40b、40c、40dの出力端子は、それぞれ合成器40eの3つの入力端子に接続される。合成器40eの出力端子はフィルタバンク40の出力端子とみなすことができる。
以下、上記で説明したサーキュレータとフィルタバンクを用い3つの帯域の周波数において共用可能とした実施例1のフロントエンド回路について図4を参照して説明する。図4は本実施例のフロントエンド回路の構成を示すブロック図である。
図4に示すように、本実施例のフロントエンド回路100は、第1のアンテナ11と、第1のスイッチ21と、3個のサーキュレータ31、32、33と、3個の送信用フィルタバンク41、42、43と、MMMBPA51と、PA52と、3個の受信用フィルタバンク44、45、46と、第2のアンテナ12と、第2のスイッチ22と、3個のダイバーシチ用フィルタバンク47、48、49とを備える。本実施例のフロントエンド回路100はRFIC60と接続される。RFIC60は、第1出力端子61、第2出力端子62、第3出力端子63、第1入力端子64、第2入力端子65、第3入力端子66、ダイバーシチ用第1入力端子67、ダイバーシチ用第2入力端子68、ダイバーシチ用第3入力端子69を備える。なお、サーキュレータ31、32、33は送信側回路⇒アンテナ11の方向およびアンテナ11⇒受信側回路の方向のみを信号が通過するように実装されている。
第1のアンテナ11は、複数の周波数帯の信号を送受信する。第1のスイッチ21は第1のアンテナ11と共通側接点を接続された1回路3接点のスイッチである。サーキュレータ31、32、33は、共用端子と、入力端子と、出力端子とを1つずつ備え、第1のスイッチ21の切替側接点の各々と共用端子とを接続され、入力端子から入力された送信信号を共用端子から出力し、共用端子から入力された受信信号を出力端子から出力する。送信用フィルタバンク41、42、43(以下、第1の送信用フィルタバンク41、第2の送信用フィルタバンク42、第3の送信用フィルタバンク43ともいう)は、サーキュレータ31、32、33の入力端子に出力側を接続され、複数の周波数帯の送信信号を通過させる。受信用フィルタバンク44、45、46(以下、第1の受信用フィルタバンク44、第2の受信用フィルタバンク45、第3の受信用フィルタバンク46ともいう)は、サーキュレータ31、32、33の出力端子に入力側を接続され、複数の周波数帯の受信信号を通過させる。MMMBPA51、PA52は、接続された送信用フィルタバンクの通過帯域の送信信号を増幅する。本実施例では、MMMBPA51は、第1の送信用フィルタバンク41と、第3の送信用フィルタバンク43の入力側に接続される。なお、MMMBPA51は少なくとも2以上の送信用フィルタバンクへの入力信号を統合するものであればよく、例えば第2の送信用フィルタバンク42と、第3の送信用フィルタバンク43の入力側に接続されていても良いし、第1の送信用フィルタバンク41と、第2の送信用フィルタバンク42の入力側に接続されていても良い。本実施例では、PA52は、第2の送信用フィルタバンク42の入力側に接続される。
第2のアンテナ12は、MIMOダイバーシチ用の信号を受信する。第2のスイッチ22は、第2のアンテナ12と共通側接点を接続された1回路3接点のスイッチである。ダイバーシチ用フィルタバンク47、48、49(以下、第1のダイバーシチ用フィルタバンク47、第2のダイバーシチ用フィルタバンク48、第3のダイバーシチ用フィルタバンク49ともいう)は、第2のスイッチ22の切替側接点の各々と入力側を接続され、複数の周波数帯の受信信号を通過させる。
MMMBPA51の入力側は、RFIC60の第1出力端子61と、第3出力端子63に接続される。PA52の入力側は、RFIC60の第2出力端子62に接続される。第1の受信用フィルタバンク44の出力側は、RFIC60の第1入力端子64に接続される。第2の受信用フィルタバンク45の出力側は、RFIC60の第2入力端子65に接続される。第3の受信用フィルタバンク46の出力側は、RFIC60の第3入力端子66に接続される。第1のダイバーシチ用フィルタバンク47の出力側は、RFIC60のダイバーシチ用第1入力端子67に接続される。第2のダイバーシチ用フィルタバンク48の出力側は、RFIC60のダイバーシチ用第2入力端子68に接続される。第3のダイバーシチ用フィルタバンク49の出力側は、RFIC60のダイバーシチ用第3入力端子69に接続される。
本実施例のフロントエンド回路100は、上記のように構成されることでスイッチ挿入による電力損失や制御回路実装の手間を発生させずに、3つの周波数帯で共用することができる。
以下、本実施例のフロントエンド回路100で共用する3つの帯域の周波数について具体的に検討を加える。現行のRFICは一組の入出力から近接する周波数帯の信号および異なる方式の信号を入出力可能である。例えば、現行のRFICにおいてはGSM1800とGSM1900とを一組の入出力ポートから出力可能である。また、WCDMA/LTEのBand2、Band3を一組の入出力ポートから入出力可能である。また前述したように、現状のMMMBPAにおいて、DUP前段までの周波数については1GHz未満としては800〜900MHz、1GHz以上としては1.7〜2.1GHzまでは統合可能である。
従って本実施例における3つの帯域の周波数帯を、仮にLow:1GHz未満、Mid:1GHz以上2.2GHz未満、High:2.2GHz以上と区分したときに主要国で利用される周波数帯は、例えば日本においてLow:700MHz(APAC700)、800MHz(Band6/19)、900MHz(Band8)、Mid:1.5GHz(Band11/21)、1.7GHz(Band3/9)、2.1GHz(Band1)となる。欧州においては、Low:800MHz(Band20)、900MHz(GSM900/Band8)、Mid:1.7GHz(Band3)、2.1GHz(Band1)、High:2.6GHz(Band7)となる。また米国においては、Low:700MHz(Band13、14、17)、800MHz(GSM850/Band5/26)、Mid:1.9GHz(GSM1900/Band2)、High:2.6GHz(Band41)となる。
上記のように、Low、Mid、Highに帯域を区分して考えた場合、RFICの入出力のポートはLow、Mid、Highの範囲で共用可能である。一方、MMMBPAについてはLow:800MHz(GSM850/Band5/6/19/26)、900MHz(GSM900/Band8)、Mid:1.7GHz(GSM1800/Band3/9)、1.9GHz(GSM1900/Band2)、2.1GHz(Band1)の範囲で周波数統合が実現できている。従って、Lowの範囲を800MHz帯、900MHz帯に限定したLow1として、本実施例のRFIC60の第1出力端子61をLow1出力ポートとし、第2出力端子62をHigh出力ポートとし、第3出力端子をMid出力ポートとして、MMMBPA51をLow1出力ポートと、Mid出力ポートの共用とすることができる。この場合、RFIC60の第1入力端子64をLow1入力ポートとし、第2入力端子65をHigh入力ポートとし、第3入力端子66をMid入力ポートとし、ダイバーシチ用第1入力端子67をLow1入力ポートとし、ダイバーシチ用第2入力端子68をHigh入力ポートとし、ダイバーシチ用第3入力端子69をMid入力ポートとする。従って、この場合、それぞれの入出力ポートに接続されるフィルタバンク41〜49は以下のような特性となる。第1の送信用フィルタバンク41は、Low1:800MHz(GSM850/Band5/6/19/26)、900MHz(GSM900/Band8)の周波数帯の送信信号を通過させる。第2の送信用フィルタバンク42は、High:2.6GHz(Band7/41)の周波数帯の送信信号を通過させる。第3の送信用フィルタバンク43は、Mid:1.7GHz(GSM1800/Band3/9)、1.9GHz(GSM1900/Band2)、2.1GHz(Band1)の周波数帯の送信信号を通過させる。同様に、第1の受信用フィルタバンク44は、Low1:800MHz(GSM850/Band5/6/19/26)、900MHz(GSM900/Band8)の周波数帯の受信信号を通過させる。第2の受信用フィルタバンク45は、High:2.6GHz(Band7/41)の周波数帯の受信信号を通過させる。第3の受信用フィルタバンク46は、Mid:1.7GHz(GSM1800/Band3/9)、1.9GHz(GSM1900/Band2)、2.1GHz(Band1)の周波数帯の受信信号を通過させる。ダイバーシチ用フィルタバンク47〜49についても、受信用フィルタバンク44〜46と同様である。
上述の周波数帯域のパターンでは、MMMBPAの統合周波数の制約上、日本で使用される700MHz帯が除かれてしまう。そこで、本実施例のフロントエンド回路100において3つの帯域を以下のLow1、Low2、Midのように設定しても良い。
Low1:800MHz(GSM850/Band5/6/19/26)、900MHz(GSM900/Band8)、Low2:(APAC700、Band13、14、17)、Mid:1.7GHz(GSM1800/Band3/9)、1.9GHz(GSM1900/Band2)、2.1GHz(Band1)の組合せで構成する。
上記のように、Low1、Low2、Midに帯域を区分して考えた場合、RFICの入出力のポートも同様にLow1、Low2、Midの範囲で共用可能である。一方、MMMBPAについてはLow1、Midの範囲で周波数統合が実現が可能である。従って、本実施例のRFIC60の第1出力端子61をLow1出力ポートとし、第2出力端子62をLow2出力ポートとし、第3出力端子をMid出力ポートとして、MMMBPA51をLow1出力ポートと、Mid出力ポートの共用とすることができる。この場合、RFIC60の第1入力端子64をLow1入力ポートとし、第2入力端子65をLow2入力ポートとし、第3入力端子66をMid入力ポートとし、ダイバーシチ用第1入力端子67をLow1入力ポートとし、ダイバーシチ用第2入力端子68をLow2入力ポートとし、ダイバーシチ用第3入力端子69をMid入力ポートとする。
従って、この場合、それぞれの入出力ポートに接続される送信用フィルタバンク41〜43は以下のような特性となる。第1の送信用フィルタバンク41は、Low1:800MHz(GSM850/Band5/6/19/26)、900MHz(GSM900/Band8)の周波数帯の送信信号を通過させる。第2の送信用フィルタバンク42は、Low2:(APAC700、Band13、14、17)の周波数帯の送信信号を通過させる。第3の送信用フィルタバンク43は、Mid:1.7GHz(GSM1800/Band3/9)、1.9GHz(GSM1900/Band2)、2.1GHz(Band1)の周波数帯の送信信号を通過させる。受信用フィルタバンク44〜46、ダイバーシチ用フィルタバンク47〜49についても、送信用フィルタバンク41〜43と同様である。
本実施例のフロントエンド回路100によれば、DUP技術を用いることによりバンド統合による挿入損失は0.5〜1dB程度に低減できる。
昨今DUPの小型化が進んでおり、従来3mm角以上のDUPが、最新技術では1.8×1.4mm角のサイズまで小型化された。これにより、一つあたりのバンドパスフィルタのサイズは0.8×0.6mm角まで小型化されており、今後1〜2年でさらに面積が1/4程度に小型化されることが予想される。しかしながら、現在の素子の電極ピッチが0.4mmであることから、たとえDUPが1/4に小型化しても、単独DUPによる回路設計においては電極のサイズが支配的となり、電極配置のためのパッケージサイズより小型化できない懸念があった。一方、本発明のフロントエンド回路では、例えば上述の例のように、Low1、Low2、Mid各々4バンド相当の小型化されたフィルタで一つのフィルタバンクを形成した場合、これらのフィルタバンクを従来のDUPと同等のサイズの素子として実装できるようになるため、現在と同じ電極ピッチと電極配置で複数バンドのDUPを実現できる。
上述のように、本実施例のフロントエンド回路100における3つの帯域をLow1、Low2、Midのように設定した場合、日本の1.5GHz、欧州・米国の2.6GHzという特殊な周波数帯を除いた12バンドの周波数帯をカバーでき、従来のフロントエンド回路に比べて、9バンド分の素子実装面積を削減できる。また本発明のフロントエンド回路は受動素子で構成されているため、スイッチのような切替制御を必要とせず、制御回路の追加実装も不要である。
なお、本実施例では、3つの帯域の周波数で共用可能なフロントエンド回路100について詳述したが、帯域の数に制限はなく、Nを2以上の整数として、任意のN個の周波数帯で共用可能なフロントエンド回路を構成することができる。この場合、上述のスイッチ21、22を1回路N接点のスイッチとし、サーキュレータ31、32、・・・をN個とし、送信用フィルタバンク、受信用フィルタバンク、ダイバーシチ用フィルタバンクをそれぞれN個とすればよい。このとき、MMMBPA51は、RFIC60の少なくとも2つ以上の送信用ポートにおいて共用可能に接続されていればよい。

Claims (6)

  1. 複数の周波数帯の信号を送受信する第1のアンテナと、
    前記第1のアンテナと共通側接点を接続された1回路N接点(Nは2以上の整数)の第1のスイッチと、
    共用端子と、入力端子と、出力端子とを1つずつ備え、前記第1のスイッチの切替側接点の各々と共用端子とを接続され、前記入力端子から入力された送信信号を前記共用端子から出力し、前記共用端子から入力された受信信号を前記出力端子から出力するN個のサーキュレータと、
    前記サーキュレータの入力端子に出力側を接続され、複数の周波数帯の送信信号を通過させるN個の送信用フィルタバンクと、
    前記サーキュレータの出力端子に入力側を接続され、複数の周波数帯の受信信号を通過させるN個の受信用フィルタバンクと、
    少なくとも2以上の送信用フィルタバンクの入力側に接続され、前記接続された送信用フィルタバンクの通過帯域の送信信号を増幅するMMMBPAと、
    を備えるフロントエンド回路。
  2. 請求項1に記載のフロントエンド回路であって、
    N=3とし、
    800MHz帯から900MHz帯の送信信号を通過させる第1の送信用フィルタバンクと、
    700MHz帯の送信信号を通過させる第2の送信用フィルタバンクと、
    1.7GHz帯から2.1GHz帯の送信信号を通過させる第3の送信用フィルタバンクと、
    800MHz帯から900MHz帯の受信信号を通過させる第1の受信用フィルタバンクと、
    700MHz帯の受信信号を通過させる第2の受信用フィルタバンクと、
    1.7GHz帯から2.1GHz帯の受信信号を通過させる第3の受信用フィルタバンクとを備え、
    前記MMMBPAは前記第1の送信用フィルタバンクの入力側と、前記第3の送信用フィルタバンクの入力側に接続され、前記第1の送信用フィルタバンクと、前記第3の送信用フィルタバンクの通過帯域の送信信号を増幅すること
    を特徴とするフロントエンド回路。
  3. 請求項2に記載のフロントエンド回路であって、
    前記第1の送信用フィルタバンクがGSM850、Band5、Band6、Band19、Band26、GSM900、およびBand8の送信信号を通過させ、
    前記第2の送信用フィルタバンクがAPAC700、Band13、Band14、Band17の送信信号を通過させ、
    前記第3の送信用フィルタバンクがGSM1800、Band3、Band9、GSM1900、Band2、およびBand1の送信信号を通過させ、
    前記第1の受信用フィルタバンクがGSM850、Band5、Band6、Band19、Band26、GSM900、およびBand8の受信信号を通過させ、
    前記第2の受信用フィルタバンクがAPAC700、Band13、Band14、Band17の受信信号を通過させ、
    前記第3の受信用フィルタバンクがGSM1800、Band3、Band9、GSM1900、Band2、およびBand1の受信信号を通過させること
    を特徴とするフロントエンド回路。
  4. 請求項1から3の何れかに記載のフロントエンド回路であって、
    MIMOダイバーシチ用の信号を受信する第2のアンテナと、
    前記第2のアンテナと共通側接点を接続された1回路N接点(Nは2以上の整数)の第2のスイッチと、
    前記第2のスイッチの切替側接点の各々と入力側を接続され、複数の周波数帯の受信信号を通過させるN個のダイバーシチ用フィルタバンクとをさらに備えること
    を特徴とするフロントエンド回路。
  5. 請求項4に記載のフロントエンド回路であって、
    N=3とし、
    800MHz帯から900MHz帯の受信信号を通過させる第1のダイバーシチ用フィルタバンクと、
    700MHz帯の受信信号を通過させる第2のダイバーシチ用フィルタバンクと、
    1.7GHz帯から2.1GHz帯の送信信号を通過させる第3のダイバーシチ用フィルタバンクとを備えること
    を特徴とするフロントエンド回路。
  6. 請求項5に記載のフロントエンド回路であって、
    前記第1のダイバーシチ用フィルタバンクがGSM850、Band5、Band6、Band19、Band26、GSM900、およびBand8の受信信号を通過させ、
    前記第2のダイバーシチ用フィルタバンクがAPAC700、Band13、Band14、Band17の受信信号を通過させ、
    前記第3のダイバーシチ用フィルタバンクがGSM1800、Band3、Band9、GSM1900、Band2、およびBand1の受信信号を通過させること
    を特徴とするフロントエンド回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105812070A (zh) * 2014-12-30 2016-07-27 联芯科技有限公司 利用apt技术提高终端mmmb pa校准效率的方法及系统
JP2017535157A (ja) * 2014-10-02 2017-11-24 ケーエムダブリュ・インコーポレーテッド 移動通信システムの基地局装置

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