JP2014120715A - 集積型薄膜太陽電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】設置環境、設置状況、気象状況および気象履歴、特性評価診断時の状況(光劣化度、照度、気温など)に影響されにくい発電不良の診断をコンパクトな構成で支援できる集積型薄膜太陽電池を提供する。
【解決手段】集積型薄膜太陽電池は、基板2上に配され、表面透明電極10、半導体層11、及び裏面電極15をそれぞれ有する複数の薄膜太陽電池サブセルと、基板2上に配され、表面透明電極10、半導体層11、及び裏面電極15をそれぞれ有し側面及び入射光面がそれぞれ遮光された複数の第1の評価単体素子TD1を有し、前記薄膜太陽電池サブセルの特性と前記第1の評価単体素子TD1の特性との差分に応じた前記薄膜太陽電池サブセルの発電不良の診断を支援する発電診断支援装置4とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、集積型薄膜太陽電池に関する。
近年、化石燃料の使用に伴うCO等の排出による地球の温暖化、原子力発電所の事故や放射性廃棄物による放射能汚染など、地球環境とエネルギーに対する関心が急速に高まっている。このような状況の下、太陽の入射光を利用した光電変換素子である太陽電池は無尽蔵かつクリーンなエネルギー源として世界中から期待されている。ところで、この太陽電池を利用した太陽光発電システムの形態としては、数Wから数千kWまで種々の規模並びに種類がある。例えば、バッテリーを使用して太陽電池の発電エネルギーを保存するものDC−ACコンバータを使って太陽電池の出力エネルギーを商用系統に流し込むものなど、多くのシステムが存在する。
従来の住宅やビルの屋上に太陽電池を設置し発電する場合の太陽電池発電システムとしては、系統連係型太陽電池発電システムが最も一般的ある。この系統連係型太陽電池発電システムは、太陽電池パネルの出力をインバータ回路で交流電力に変換し、商用配電線との連係運転を行う。これにより、系統連係型太陽電池発電システムを設置した施設での消費電力を電力会社線からの供給で補完することができ、さらに余剰電力が発生した場合は電力会社線への電力を逆流させて、商用配電線電力会社へ売電することも可能である。
このような発電システムでは、太陽電池パネルの異常により発電量が低下したとしても、規模が小さい場合は商用電力により補完されるため、異常が認識されないことがある。また、発電量をモニタしている場合でも、太陽電池パネルの出力特性は、太陽電池パネルの受光日射強度と太陽電池セルの温度で決定されるため、太陽発電システムの出力は絶えず変動し、極端に発電量が低くなる場合でなければ、太陽電池パネルの異常を検出するのは困難である。
特許文献1には、複数の太陽電池ストリングが並列に接続された太陽電池アレイを有する発電システムにおいて、各太陽電池ストリングの相対電流値を測定する複数の電流センサーを設け、複数の電流センサーで測定された複数の太陽電池ストリングの相対電流値を比較し、相対電流値が比較的良い太陽電池ストリングを基準ストリングとして選択し、この基準ストリングの相対電流値から20%以上相対電流値が低下した太陽電池ストリングを不良と判断することが記載されている。これにより、特許文献1によれば、太陽電池ストリングの良否の判断基準が使用場所に応じてダイナミックに変化するので、設置場所に影響されずに的確に不良ストリングを検出し、警報を発することができるとされている。
特許文献2には、太陽電池パネルを有するパネル発電施設、診断サーバ、及び気象データサーバがインターネット通信網を介して接続された太陽電池パネル診断システムにおいて、診断サーバが、パネル発電施設から収集した発電データと気象データサーバから収集した気象データとから太陽電池パネルの異常を検出し、異常が検出された場合にパネル発電施設へ異常があることを連絡することが記載されている。これにより、特許文献2によれば、異常の度合いが深刻であると判断できる場合には、電話や電子メールによる相談やサービスの派遣の確認等といった対応も可能になるとされている。
特許第2874156号公報 特開2002−289883号公報
特許文献1に記載の技術では、太陽電池ストリングごとに電流センサーを設けているので、電流センサーが多数必要になってしまい、全体として構成が大型化しやすい。
また、特許文献1に記載の技術では、太陽電池アレイにおける相対電流値が比較的良い太陽電池ストリングを基準ストリングとして選択し、基準ストリングの相対電流値を不良の判断の基準値として用いている。しかし、太陽電池アレイにおける各太陽電池ストリングは経時的に劣化する可能性があり、劣化状況によっては各太陽電池ストリングの不良の判断が困難になると考えられる。
特許文献2には、太陽電池セルが日照時間、セル温度やパネルの設置条件によって出力特性が変動することを考慮する判定方法が記載されている。特許文献2に記載の判定方法においては、日照・温度などの影響を除外する方法として、これら設置環境の影響を最も受けにくいと考えられる正午前後の発電量を発電量データとして用い、天候データを入手してデータ解析に活用して予測最大発電量と比較していることから、判定に際し推定の要素が除外できない。しかし、太陽電池アレイにおける各太陽電池ストリングは経時的に劣化する可能性があり、劣化状況によっては推定の誤差が大きくなり、太陽電池パネルの不良の判断が困難になると考えられる。
すなわち、特許文献1及び2に記載の技術では、太陽電池モジュールの設置場所の気候や設置状態等に応じた適切な基準が決められない可能性がある。つまり、太陽電池にはスペクトルや温度への依存性があるので変換効率はかなり変動する。また、特にアモルファスシリコン系の太陽電池には光電変換素子自体に光劣化が存在する。この劣化の状況は、特に日射量や温度などの環境因子に大きく依存する。したがって、特許文献1及び2に記載の技術では、これらの要因や太陽電池自体の特性等を考慮し個々に正確な基準値を得ることが極めて困難であると考えられる。
基準値を正確に決めるためには、設置場所に測定サイトを設けてその地域、またその設置場所での発電性能を調べる手段が考えられる。この発電性能を調べる手段には、膨大な費用及び時間がかかるという問題点がある。
さらに、特許文献2に記載の方法では、基準値を基に太陽電池アレイ全体で良否判定することから、異常判定が出ても、太陽電池パネルのどこが不良なのかは手間をかけて人間が探さなければならないという問題がある。したがって、太陽電池アレイの修理や交換に多大な手間ひまがかかるという問題点を有する。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、設置環境、設置状況、気象状況および気象履歴、特性評価診断時の状況(光劣化度、照度、気温など)に影響されにくい発電不良の診断をコンパクトな構成で支援できる集積型薄膜太陽電池を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の1つの側面にかかる集積型薄膜太陽電池は、基板上に配され、表面透明電極、半導体層、及び裏面電極をそれぞれ有する複数の薄膜太陽電池サブセルと、前記基板上に配され、表面透明電極、半導体層、及び裏面電極をそれぞれ有し側面及び入射光面がそれぞれ遮光された複数の第1の評価単体素子を有し、前記薄膜太陽電池サブセルの特性と前記第1の評価単体素子の特性との差分に応じた前記薄膜太陽電池サブセルの発電不良の診断を支援する発電診断支援装置とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、例えば、発電診断支援装置の各第1の評価単体素子は、面積の小さなものとすることが容易であるとともに、遮光されているので光劣化の影響を受けにくく、設置環境、天候、温度履歴、日照履歴などに影響されにくい基準値(例えば、暗特性の最大電圧値)を出力することができる。これにより、薄膜太陽電池サブセルごとの詳細な発電不良を的確に診断することが可能となる。すなわち、設置環境、設置状況、気象状況および気象履歴、特性評価診断時の状況(光劣化度、照度、気温など)に影響されにくい発電不良の診断をコンパクトな構成で支援できる。
図1は、実施の形態1にかかる集積型薄膜太陽電池の構成を示す図である。 図2は、実施の形態1における薄膜太陽電池サブセルの構成を示す図である。 図3は、実施の形態1にかかる集積型薄膜太陽電池の構成を示す図である。 図4は、実施の形態1における薄膜太陽電池サブセル及び発電診断支援装置の構成を示す図である。 図5は、実施の形態1における薄膜太陽電池サブセル及び発電診断支援装置の構成を示す図である。 図6は、実施の形態1における発電診断支援装置の構成を示す図である。 図7は、実施の形態1における昼間の発電診断時の動作を示す図である。 図8は、実施の形態1における昼間の発電診断時の動作を示すフローチャートである。 図9は、実施の形態1における夜間の発電診断時の動作を示す図である。 図10は、実施の形態1における夜間の発電診断時の動作を示すフローチャートである。 図11は、実施の形態2にかかる集積型薄膜太陽電池の構成を示す図である。 図12は、実施の形態2における薄膜太陽電池サブセル及び発電診断支援装置の構成を示す図である。 図13は、実施の形態2における薄膜太陽電池サブセル及び発電診断支援装置の構成を示す図である。 図14は、実施の形態3にかかる集積型薄膜太陽電池の構成を示す図である。 図15は、実施の形態3における薄膜太陽電池サブセル及び発電診断支援装置の構成を示す図である。 図16は、実施の形態3における薄膜太陽電池サブセル及び発電診断支援装置の構成を示す図である。 図17は、実施の形態3における薄膜太陽電池サブセル及び発電診断支援装置の構成を示す図である。 図18は、実施の形態3における昼間の発電診断時の動作を示すフローチャートである。 図19は、実施の形態3における夜間の発電診断時の動作を示すフローチャートである。 図20は、実施の形態4にかかる集積型薄膜太陽電池の構成を示す図である。 図21は、実施の形態4における薄膜太陽電池サブセル及び発電診断支援装置の構成を示す図である。 図22は、実施の形態4における薄膜太陽電池サブセル及び発電診断支援装置の構成を示す図である。 図23は、実施の形態5にかかる集積型薄膜太陽電池の構成を示す図である。 図24は、実施の形態5における薄膜太陽電池サブセル及び発電診断支援装置の構成を示す図である。 図25は、実施の形態5における薄膜太陽電池サブセル及び発電診断支援装置の構成を示す図である。 図26は、実施の形態6にかかる集積型薄膜太陽電池の構成を示す図である。 図27は、実施の形態6における薄膜太陽電池サブセル及び発電診断支援装置の構成を示す図である。 図28は、実施の形態6における薄膜太陽電池サブセル及び発電診断支援装置の構成を示す図である。 図29は、実施の形態7にかかる集積型薄膜太陽電池の構成を示す図である。 図30は、実施の形態7における薄膜太陽電池サブセル及び発電診断支援装置の構成を示す図である。 図31は、実施の形態7における薄膜太陽電池サブセル及び発電診断支援装置の構成を示す図である。
以下に、本発明にかかる集積型薄膜太陽電池の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
実施の形態1にかかる集積型薄膜太陽電池1について図1を用いて説明する。図1は、集積型薄膜太陽電池1の構成を示す平面図である。
集積型薄膜太陽電池1は、図1に示すように、複数の薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−kに加えて、発電診断支援装置4を内蔵しており、薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−kの発電不良の診断のための適正な基準値を出力し発電不良の診断を支援する。
具体的には、集積型薄膜太陽電池1は、基板2、複数の薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−k、取り出し電極7L,7R、バスバー配線6L,6R、外周部膜除去領域5、及び発電診断支援装置4、遮光壁20、遮光体19、及びフレーム18を備える。
基板2は、例えば、複数の薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−kに対して光入射側に配される。基板2は、透光性及び絶縁性を有する材料で形成されており、例えば、ガラスで形成されていてもよいし、透明なフィルムからなるものでもよい。
複数の薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−k(kは2以上の整数)は、例えば、基板2に対して光入射側の反対側に配される。複数の薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−kは、例えば、基板2上における中央を含む主要部に配される。各薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−kは、例えば、短冊状(矩形状)に形成されており、互いに(例えば、並行に)並んでいる。
例えば、各薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−kは、表面透明電極10、半導体層11、及び裏面電極15を有する(図2参照)。複数の薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−kは、例えば、隣接する薄膜太陽電池サブセル同士で表面透明電極10を共有しながら例えば短冊状の短辺方向に直列に接続されている(図2参照)。
取り出し電極7L,7Rは、複数の薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−kの全体に対して短冊状の短辺方向の両端に配されている。例えば、取り出し電極7L,7Rは、複数の薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−kの直列接続の両端に接続され、各薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−kで発生した電力を取り出す。例えば、複数の薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−kの直列接続において、薄膜太陽電池サブセル3−1側がマイナス側、薄膜太陽電池サブセル3−k側がプラス側である場合、図1中左側の取り出し電極7Lが太陽電池のマイナス極、右側の取り出し電極7Rが太陽電池のプラス極になるようにして発電した電気を取り出す。
バスバー配線6L,6Rは、それぞれ、取り出し電極7L,7Rに接続されている。すなわち、各薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−kで発生した電力は、取り出し電極7L,7R及びバスバー配線6L,6R経由で外部に取り出される構造になっている。
外周部膜除去領域5は、絶縁性を保つために基板2上における主要部より外側の外周部に設けられている。
発電診断支援装置4は、例えば主要部より外側の発電診断支援装置形成領域8に配されている。発電診断支援装置形成領域8は、例えば、各薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−kの長手方向における一端側で主要部に隣接して配されている。発電診断支援装置4は、薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−kの発電不良の診断のための適正な基準値を出力し、発電不良の診断を支援する。発電診断支援装置4の詳細については後述する。
また、遮光壁20、遮光体19、及びフレーム18についても後述する。
次に、各薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−kの構成について図2を用いて説明する。図2は、各薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−kを短冊状の長手方向の途中で短冊状の短辺方向に切った場合の断面構成を示す図である。図2では、薄膜太陽電池サブセル3−2について主に説明するが、他の薄膜太陽電池サブセル3−1,3−3〜3−kについても同様である。
薄膜太陽電池サブセル3−2は、表面透明電極10、半導体層11、裏面電極15、及び溝D1〜D3を有する。
表面透明電極10は、薄膜太陽電池サブセル3−2及び隣接する薄膜太陽電池サブセル3−1の間で選択的に共有されている。すなわち、表面透明電極10は、隣接する2つの薄膜太陽電池サブセル3−1,3−2に跨るとともに、薄膜太陽電池サブセル3−2に対応するように短冊状の短辺方向に隣接する表面透明電極10から分離されている。表面透明電極10は、例えば、隣接する2つの薄膜太陽電池サブセル3−1,3−2に跨ることで、薄膜太陽電池サブセル3−2の半導体層11の一端(図2における下側の部分)と薄膜太陽電池サブセル3−1の裏面電極15とを電気的に接続している。同様にして、複数の薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−k(図1参照)を直列に接続することができる。表面透明電極10は、例えば、SnO系膜やZnO系膜で形成されている。
半導体層11では、基板2側から、第1の光電変換層12、中間層13、第2の光電変換層14が順に積層されている。第1の光電変換層12では、基板2側から、p層12a、i層12b、n層12cが順に積層されている。p層12aは、例えばp型の不純物(例えば、ボロン)を含む半導体(例えば、シリコン又はCdTe)で形成されている。i層12bは、例えば、半導体(例えば、シリコン又はCdTe)で形成されている。n層12cは、例えばn型の不純物(例えば、リン、ヒ素)を含む半導体(例えば、シリコン又はCdTe)で形成されている。あるいは、これにより、第1の光電変換層12では、入射した光に応じた光電変換が行われ発電する。
第2の光電変換層14では、基板2側から、p層14a、i層14b、n層14cが順に積層されている。p層14aは、例えばp型の不純物(例えば、ボロン)を含む半導体(例えば、シリコン又はCdTe)で形成されている。i層14bは、例えば、半導体(例えば、シリコン又はCdTe)で形成されている。n層14cは、例えばn型の不純物(例えば、リン、ヒ素)を含む半導体(例えば、シリコン又はCdTe)で形成されている。これにより、第2の光電変換層14では、入射した光に応じた光電変換が行われ発電する。
裏面電極15では、基板2側から、透明導電膜15b及び反射電極15aが順に積層されている。透明導電膜15bは、例えば、SnO系膜やZnO系膜で形成されている。反射電極15aは、例えば金属(例えばAg、Al)で形成されている。このとき、透明導電膜15bは、反射電極15a(金属)が第2の光電変換層14へ拡散するのを防止する効果を有する。
なお、反射電極15aは、本実施の形態では反射特性に優れた導電膜を用いているが、必ずしも導電性を有する必要はなく、反射特性に優れた材料からなる反射膜を用いてもよい。すなわち、反射電極15aは、反射電極15aと透明導電膜15bとの界面を反射面として機能させることができるような物質で形成されていればよい。
溝D1は、平面視において、例えば各薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−kの長手方向に沿って延在する。溝D1は、断面視において、例えば短冊状の短辺方向に隣接する複数の表面透明電極10を互いに電気的に分離するように、表面透明電極10を貫通し基板2の表面まで延びている。溝D1には、例えば第1の光電変換層12が埋め込まれている。
溝D2は、平面視において、溝D1に対して短冊状の短辺方向にずれた箇所において、例えば各薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−kの長手方向に沿って延在する。溝D2は、断面視において、例えば裏面電極15と表面透明電極10とを互いに電気的に接続するように、半導体層11を貫通し表面透明電極10の表面まで延びているとともに、裏面電極15が埋め込まれている。溝D2における裏面電極15が埋め込まれた内側の領域には、封止材16(図5参照)が埋め込まれる。
溝D3は、平面視において、溝D1,D2に対して短冊状の短辺方向にずれた箇所であって隣接する薄膜太陽電池サブセル3−1,3−2の境界となる箇所において、例えば各薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−kの長手方向に沿って延在する。溝D3は、断面視において、例えば隣接する薄膜太陽電池サブセル3−1,3−2を互いに分離するように、裏面電極15及び半導体層11を貫通し表面透明電極10の表面まで延びている。溝D3には、封止材16(図5参照)が埋め込まれる。
次に、発電診断支援装置4の構成について図3〜図6を用いて説明する。図3は、図1の破線で囲った部分Dを拡大するとともに上下を逆さまにした平面図である。図3では、図示の簡略化のため、取り出し電極7R及びバスバー配線6Rの図示を省略している。図4は、図3におけるA−A線で切った場合の断面を示す断面図であり、薄膜太陽電池サブセル3−k及び発電診断支援装置4の構成を示す図である。図5は、図3におけるB−B線で切った場合の断面を示す断面図であり、薄膜太陽電池サブセル3−(k−1),3−(k−2)及び発電診断支援装置4の構成を示す図である。図6は、図3におけるC−C線で切った場合の断面を示す断面図であり、薄膜太陽電池サブセル3−k,3−(k−1),3−(k−2)の構成を示す図である。
発電診断支援装置4は、複数の暗特性用評価単体素子(複数の第1の評価単体素子)TD1−1〜TD1−kを有する。発電診断支援装置4では、図5及び図6に示すように、複数の暗特性用評価単体素子(複数の第1の評価単体素子)TD1−1〜TD1−kが薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−kと同様の構造で直列に接続されている。
例えば複数の暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−kは、次のような方法で形成することができる。基板2上に図2に示すような薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−kの構造を形成し、封止材16を充填した後で、薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−kの上端または下端の短冊状の短辺方向に沿って図3,4に示すように、基板2の端面からの距離が基板2の端面に装着されるべきフレーム18の幅Wに比べて充分に大きく且つ耐電圧が取れるような箇所にクスライブ等により溝D4を形成する。これにより、複数の薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−kの構造の一部をそれぞれ切断し、複数の暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−kを形成する。そして、図3,4に示すように各薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−kと各暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−kとの間に遮光効果のある遮光壁20を挿入する。すなわち、溝D4に遮光壁20を埋め込む。そして、絶縁カバー9をかぶせ、基板2及び絶縁カバー9を外側から挟むようにシール剤17を介してフレーム18を装着する。そして、各暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−k及び遮光壁20を選択的に覆うように、基板2の受光面に遮光体19を形成する。
遮光壁20は、例えば、ポリイミド、アクリル、ポリオレフィン、ノボラック樹脂などからなり、太陽電池が光吸収して発電する波長域の光を反射する、もしくは、吸収して透過しない光学特性を有するUV硬化樹脂あるいは熱硬化樹脂などを用いる。遮光体19は、耐熱性・耐UV性・耐候性・強度が太陽電池パネルに適用できる特性を有する無機膜、有機膜、金属膜、金属板などを用いる。
遮光壁20は、断面視において、例えば暗特性用評価単体素子TD1と薄膜太陽電池サブセル3とを分離するように、封止材16、裏面電極15、半導体層11、表面透明電極10を貫通し基板2まで延びている。これにより、遮光壁20は、複数の暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−kの側面TD1bを覆っている。遮光体19は、フレーム18の端部から暗特性用評価単体素子TD1及び遮光壁20を覆うように延びている。これにより、遮光体19は、複数の暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−kの入射光面TD1aを覆っている。
遮光壁20と遮光体19は、基板2の受光面に垂直な方向から透視した場合に重なりを有する。すなわち、遮光壁20と遮光体19は、薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−k側から基板2に入射した太陽光が散乱して暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−kに入射しないように重なりを有する。遮光体19の側面は、例えばフレーム18の端部と当接している。これにより、遮光体19及びフレーム18の間に隙間ができることを抑制でき、遮光体19及びフレーム18の間から暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−kに光が入射することを抑制できる。
発電診断支援装置4は、例えば、図5及び図6に示すように、薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−kと同一構成からなる暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−kを直列接続した構造をしており、溝D1〜D3も薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−kとは同様の箇所に形成されている。複数の暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−kは、複数の薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−kと同様に直列に接続されている。
発電診断支援装置4の陽極(表面透明電極10)は、図3中の左端(暗特性用評価単体素子TD1−kの表面透明電極10)または右端(暗特性用評価単体素子TD1−1の表面透明電極10)の1箇所で電圧・電流検出部30の第1の接続端子に接続される。発電診断支援装置4の陰極(裏面電極15)は、各々(各暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−kの裏面電極15)が電圧・電流検出部30の第2の接続端子に接続される。
各暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−kは、遮光体19および遮光壁20が形成され遮光されているので、実際に集積型薄膜太陽電池1が設置環境に設置された後も太陽光を受光しにくい。そのため、暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−kは、薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−kと同一の設置環境・温度履歴でありながら、日照時も受光することがないため、光劣化を生じず、光劣化以外の要因により(例えば、設置環境や温度履歴のみの要因により)特性の劣化を生じる。
発電診断支援装置4における各暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−kは、各薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−kと同様の構造を有しているので、各暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−kの構成を、図2を用いて説明する。
各暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−kは、図2に示すように、表面透明電極10、半導体層11、裏面電極15、及び溝D1〜D3を有する。各暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−kでは、基板2側から、表面透明電極10、半導体層11、裏面電極15が順に積層されている。
表面透明電極10は、暗特性用評価単体素子TD1−2及び隣接する暗特性用評価単体素子TD1−1の間で選択的に共有されている。すなわち、表面透明電極10は、隣接する2つの暗特性用評価単体素子TD1−1,TD1−2に跨るとともに、薄膜太陽電池サブセルTD1−2に対応するように短冊状の短辺方向に隣接する表面透明電極10から分離されている(図6参照)。表面透明電極10は、例えば、隣接する2つの暗特性用評価単体素子TD1−1,TD1−2に跨ることで、暗特性用評価単体素子TD1−2の半導体層11の一端(図2における下側の部分)と暗特性用評価単体素子TD1−1の裏面電極15とを電気的に接続している。同様にして、複数の暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−k(図1参照)を直列に接続することができる。表面透明電極10は、例えば、SnO系膜やZnO系膜で形成されている。
半導体層11では、基板2側から、第1の光電変換層12、中間層13、第2の光電変換層14が順に積層されている。第1の光電変換層12では、基板2側から、p層12a、i層12b、n層12cが順に積層されている。p層12aは、例えばp型の不純物(例えば、ボロン)を含む半導体(例えば、シリコン又はCdTe)で形成されている。i層12bは、例えば、半導体(例えば、シリコン又はCdTe)で形成されている。n層12cは、例えばn型の不純物(例えば、リン、ヒ素)を含む半導体(例えば、シリコン又はCdTe)で形成されている。あるいは、これにより、第1の光電変換層12では、入射した光に応じた光電変換が行われ発電する。
第2の光電変換層14では、基板2側から、p層14a、i層14b、n層14cが順に積層されている。p層14aは、例えばp型の不純物(例えば、ボロン)を含む半導体(例えば、シリコン又はCdTe)で形成されている。i層14bは、例えば、半導体(例えば、シリコン又はCdTe)で形成されている。n層14cは、例えばn型の不純物(例えば、リン、ヒ素)を含む半導体(例えば、シリコン又はCdTe)で形成されている。これにより、第2の光電変換層14では、入射した光に応じた光電変換が行われ発電する。
裏面電極15では、基板2側から、透明導電膜15b及び反射電極15aが順に積層されている。透明導電膜15bは、例えば、SnO系膜やZnO系膜で形成されている。反射電極15aは、例えば金属(例えばAg、Al)で形成されている。このとき、透明導電膜15bは、反射電極15a(金属)が第2の光電変換層14へ拡散するのを防止する効果を有する。
なお、反射電極15aは、本実施の形態では反射特性に優れた導電膜を用いているが、必ずしも導電性を有する必要はなく、反射特性に優れた材料からなる反射膜を用いてもよい。すなわち、反射電極15aは、反射電極15aと透明導電膜15bとの界面を反射面として機能させることができるような物質で形成されていればよい。
溝D1は、平面視において、例えば各薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−kの長手方向に沿って延在する。溝D1は、断面視において、例えば短冊状の短辺方向に隣接する複数の表面透明電極10を互いに電気的に分離するように、表面透明電極10を貫通し基板2の表面まで延びている。溝D1には、例えば第2の光電変換層14が埋め込まれている。
溝D2は、平面視において、溝D1に対して短冊状の短辺方向にずれた箇所において、例えば各薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−kの長手方向に沿って延在する。溝D2は、断面視において、例えば裏面電極15と表面透明電極10とを互いに電気的に接続するように、半導体層11を貫通し表面透明電極10の表面まで延びているとともに、裏面電極15が埋め込まれている。溝D2における裏面電極15が埋め込まれた内側の領域には、封止材16(図5,6参照)が埋め込まれる。
溝D3は、平面視において、溝D1,D2に対して短冊状の短辺方向にずれた箇所であって隣接する暗特性用評価単体素子TD1−1,TD1−2の境界となる箇所において、例えば各薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−kの長手方向に沿って延在する。溝D3は、断面視において、例えば隣接する薄膜太陽電池サブセル3−1,3−2を互いに分離するように、裏面電極15及び半導体層11を貫通し表面透明電極10の表面まで延びている。溝D3には、封止材16(図5,6参照)が埋め込まれる。
このように、発電診断支援装置4(各暗特性評価単体素子TD1−1〜TD1−k)も薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−kと同様の表面透明電極10、半導体層11、裏面電極15が積層された構造となっている。また、各暗特性評価単体素子TD1−1〜TD1−kの分離と直列接続の形成も薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−kと同様にスクライブ(例えば、機械的なスクライブやレーザースクライブなど)により溝D1〜D3を形成することで実現されている。
次に、本実施の形態における昼間の発電診断方法について図7及び図8を用いて説明する。図7は、昼間における薄膜太陽電池サブセル3及び発電診断支援装置4の暗特性用評価単体素子TD1の電気特性の概略を示す図である。図8は、昼間の発電診断時の動作を示すフローチャートである。
薄膜太陽電池サブセル3と暗特性評価単体素子TD1とは、基板2の表面に沿った平面方向における半導体層11の面積が大きく異なるため、そのままでは電流の直接比較ができない。このため、図7では、薄膜太陽電池サブセル3と暗特性評価単体素子TD1とのそれぞれから出力された電圧・電流に対して、面積を揃える補正をしている。薄膜太陽電池サブセル3及び暗特性用評価単体素子TD1は、いずれも印加電圧を高くするほど表面透明電極10から裏面電極15へ流れる電流が増加し、最大電流値を得る最大電圧値を有するようなダイオード特性PF11,PF21を示す。なお、図7では、ダイオード特性における所定の順方向電流Iに対応した電圧値を近似的に最大電圧値とみなしている。
例えば、本実施の形態1では、昼間の太陽光を受光している状態での薄膜太陽電池サブセル3の明特性の最大電圧V1は、正常に動作している場合(ダイオード特性PF11の場合)、太陽光を受光していない点以外は全て同一の環境内にある暗特性用評価単体素子TD1の暗特性の最大電圧V2=V21よりも高い値V11を示す。薄膜太陽電池サブセル3の明特性の最大電圧V1=V11から暗特性用評価単体素子TD1の暗特性の最大電圧V2=V21を減算した差分(V1−V2=V11−V21)は、薄膜太陽電池サブセル3が劣化したり、動作不良を発生しない限りは、初期劣化が完了した安定化後の特性によって決まり、ほぼ一定値(規定値)を示す。
一方、薄膜太陽電池サブセル3が劣化したり、動作不良を発生すると、薄膜太陽電池サブセル3のダイオード特性がPF11→PF12と変化し、薄膜太陽電池サブセル3の明特性の最大電圧値がV1=V11→V12に低下する。この場合、例えば、薄膜太陽電池サブセル3の明特性の最大電圧V1=V12から暗特性用評価単体素子TD1の暗特性の最大電圧V2=V21を減算した差分(V1−V2=V12−V21)は、第1の閾値(例えば、規定値±5%)以下になり得る。
あるいは、薄膜太陽電池サブセル3が劣化したり、動作不良を発生すると、薄膜太陽電池サブセル3のダイオード特性がPF11→PF13と変化し、薄膜太陽電池サブセル3の明特性の最大電圧値がV1=V11→PF13にさらに低下したりする。この場合、例えば、薄膜太陽電池サブセル3の明特性の最大電圧V1=V13から暗特性用評価単体素子TD1の暗特性の最大電圧V2=V21を減算した差分(V1−V2=V12−V21)は、第1の閾値(例えば、規定値±5%)以下になり得る。
例えば、図8に示すステップS1では、電圧・電流検出部30が、薄膜太陽電池サブセル3の特性を検出する。
例えば、薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−kの陽極(表面透明電極10)は、図3中の左端(薄膜太陽電池サブセル3−kの表面透明電極10)または右端(薄膜太陽電池サブセル3−1の表面透明電極10)の1箇所で電圧・電流検出部30の第3の接続端子(図示せず)に接続される。薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−kの陰極(裏面電極15)は、各々(各薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−kの裏面電極15)が電圧・電流検出部30の第4の接続端子(図示せず)に接続される。そして、スイッチSW2がオンされている状態で評価対象の薄膜太陽電池サブセル3に対応したスイッチSW1がオンされる。これにより、電圧・電流検出部30は、評価対象の薄膜太陽電池サブセル3の明特性の最大電圧V1を検出する。例えば、評価対象の薄膜太陽電池サブセル3が薄膜太陽電池サブセル3−(k−1)である場合、電圧・電流検出部30は、スイッチSW2,SW1−(k−1)がオンされている状態での検出値から、スイッチSW2,SW1−kがオンされている状態での検出値を引くことで、評価対象の薄膜太陽電池サブセル3−(k−1)の暗特性の最大電圧V5を検出することができる。電圧・電流検出部30は、検出結果を診断部50へ出力する。
ステップS2では、電圧・電流検出部30が、暗特性用評価単体素子TD1の特性を検出する。
例えば、発電診断支援装置4の陽極(表面透明電極10)は、図3中の左端(暗特性用評価単体素子TD1−kの表面透明電極10)または右端(暗特性用評価単体素子TD1−1の表面透明電極10)の1箇所で電圧・電流検出部30の第1の接続端子に接続される。発電診断支援装置4の陰極(裏面電極15)は、各々(各暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−kの裏面電極15)が電圧・電流検出部30の第2の接続端子に接続される。そして、スイッチSW2がオンされている状態で評価対象の薄膜太陽電池サブセル3に対応したスイッチSW1がオンされる。これにより、電圧・電流検出部30は、評価対象の薄膜太陽電池サブセル3に対応した暗特性用評価単体素子TD1の暗特性の最大電圧V2を検出する。電圧・電流検出部30は、検出結果を診断部50へ出力する。
ステップS3では、診断部50が、薄膜太陽電池サブセル3の特性と暗特性用評価単体素子TD1の特性との差分を求める。例えば、診断部50は、ステップS1で検出された薄膜太陽電池サブセル3の明特性の最大電圧V1と、ステップS2で検出された暗特性用評価単体素子TD1の暗特性の最大電圧V2とについて、互いに面積を揃える補正を行った後、薄膜太陽電池サブセル3の明特性の最大電圧V1から暗特性用評価単体素子TD1の暗特性の最大電圧V2を減算して、差分(V1−V2)を求める。
ステップS4では、診断部50が、薄膜太陽電池サブセル3の特性と暗特性用評価単体素子TD1の特性との差分に応じて、評価対象の薄膜太陽電池サブセル3の発電異常を診断する。例えば、診断部50は、ステップS3で求められた差分(V1−V2)を第1の閾値(例えば、規定値±5%)と比較し、差分(V1−V2)が第1の閾値(例えば、規定値±5%)未満であれば(ステップS4で「NG」)、発電異常が発生したとの診断結果を報知部40へ出力し、処理をステップS5へ進め、差分(V1−V2)が第1の閾値(例えば、規定値±5%)以上であれば(ステップS4で「OK」)、発電異常が発生していないとの診断結果を報知部40へ出力し、処理をステップS6へ進める。また、差分(V1−V2)が第1の閾値以下の場合でも、評価対象の薄膜太陽電池サブセル3−kの近隣の薄膜太陽電池サブセルの差分(V1−V2)の値と比較し、近隣の薄膜太陽電池サブセルの差分(V1−V2)も規定値以下の場合は、曇天による日照量と診断し(ステップS4で「OK」)、発電異常が発生していないとの診断結果を報知部40へ出力し、処理をステップS6へ進める。
なお、昼間の診断時に、差分(V1−V2)が第1の閾値以下であるが、評価対象の薄膜太陽電池サブセル3−kの近隣の薄膜太陽電池サブセルの差分(V1−V2)の値と比較し、近隣の薄膜太陽電池サブセルの差分(V1−V2)も規定値以下であるため、曇天による日照量と診断したセルに対しては、同日夜間の診断結果と併せて再診断を行ってもよい。
報知部40は、発電異常が発生したとの診断結果を電圧・電流検出部30から受けたことに応じて、評価対象の薄膜太陽電池サブセル3−kに発電異常が発生したと判断し、評価対象の薄膜太陽電池サブセル3−kの発電異常を報知する(ステップS5)。報知部40による報知は、例えば、LEDを点灯させることなどの視覚的な手段で行ってもよいし、ブザーを鳴らすことなどの聴覚的な手段で行ってもよい。また、各報知部をインターネットに接続できるシステムにネットワーク接続し、遠隔地へメール・信号等を発信して報知してもよい。
一方、報知部40は、発電異常が発生していないとの診断結果を受けた場合、特に報知を行わない。この場合、集積型薄膜太陽電池1では、正常時の動作が継続される(ステップS6)。
次に、本実施の形態における夜間の発電診断方法について図9及び図10を用いて説明する。図9は、夜間における薄膜太陽電池サブセル3及び発電診断支援装置4の暗特性用評価単体素子TD1の電気特性の概略を示す図である。図10は、発電診断支援装置4の夜間の動作を示すフローチャートである。
薄膜太陽電池サブセル3と暗特性評価単体素子TD1とは、基板2の表面に沿った平面方向における半導体層11の面積が大きく異なるため、そのままでは電流の直接比較ができない。このため、図9では、薄膜太陽電池サブセル3と暗特性評価単体素子TD1とのそれぞれから出力された電圧・電流に対して、面積を揃える補正をしている。薄膜太陽電池サブセル3及び暗特性用評価単体素子TD1は、いずれも印加電圧を高くするほど表面透明電極10から裏面電極15へ流れる電流が増加し、最大電流値を得る最大電圧値を有するようなダイオード特性PF41,PF51を示す。なお、図9では、ダイオード特性における所定の順方向電流Iに対応した電圧値を近似的に最大電圧値とみなしている。
例えば、本実施の形態1では、夜間に太陽光を受光していない薄膜太陽電池サブセル3の暗特性の最大電圧V5は、正常に動作している場合、太陽光を受光していない点も含めて実質的に同一の環境内にある暗特性用評価単体素子TD1の暗特性最大電圧V4=V41よりもわずかに低い値V51を示す。これは、薄膜太陽電池サブセル3が日中太陽光を受光しているために光劣化を生じるためである。暗特性用評価単体素子TD1の暗特性最大電圧V4と薄膜太陽電池サブセル3の暗特性最大電圧V5の差分(V4−V5)は、薄膜太陽電池サブセル3が劣化したり、動作不良を発生しない限りは初期劣化が完了した安定化後の特性によって決まり、ほぼ一定値(規定値)を示し、第3の閾値(例えば、規定値)以下の値となる。
一方、薄膜太陽電池サブセル3が劣化したり、動作不良を発生すると、薄膜太陽電池サブセル3のダイオード特性がPF51→PF52と変化し、薄膜太陽電池サブセル3の明特性の最大電圧値がV5=V51→V52に低下する。この場合、例えば、薄膜太陽電池サブセル3の暗特性の最大電圧V5=V52と暗特性用評価単体素子TD1の暗特性の最大電圧V4=V41との差分(V4−V5=V41−V52)は、第3の閾値(例えば、規定値)を超えた値になり得る。
例えば、図10に示すステップS11では、電圧・電流検出部30が、薄膜太陽電池サブセル3の特性を検出する。
例えば、薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−kの陽極(表面透明電極10)は、図3中の左端(薄膜太陽電池サブセル3−kの表面透明電極10)または右端(薄膜太陽電池サブセル3−1の表面透明電極10)の1箇所で電圧・電流検出部30の第3の接続端子に接続される。薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−kの陰極(裏面電極15)は、各々(各薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−kの裏面電極15)が電圧・電流検出部30の第4の接続端子に接続される。そして、スイッチSW2がオンされている状態で評価対象の薄膜太陽電池サブセル3に対応したスイッチSW1がオンされる。これにより、電圧・電流検出部30は、評価対象の薄膜太陽電池サブセル3の暗特性の最大電圧V5を検出する。例えば、評価対象の薄膜太陽電池サブセル3が薄膜太陽電池サブセル3−(k−1)である場合、電圧・電流検出部30は、スイッチSW2,SW1−(k−1)がオンされている状態での検出値から、スイッチSW2,SW1−kがオンされている状態での検出値を引くことで、評価対象の薄膜太陽電池サブセル3−(k−1)の暗特性の最大電圧V5を検出することができる。電圧・電流検出部30は、検出結果を診断部50へ出力する。
ステップS12では、電圧・電流検出部30が、暗特性用評価単体素子TD1の特性を検出する。
例えば、発電診断支援装置4の陽極(表面透明電極10)は、図3中の左端(暗特性用評価単体素子TD1−kの表面透明電極10)または右端(暗特性用評価単体素子TD1−1の表面透明電極10)の1箇所で電圧・電流検出部30の第1の接続端子に接続される。発電診断支援装置4の陰極(裏面電極15)は、各々(各暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−kの裏面電極15)が電圧・電流検出部30の第2の接続端子に接続される。そして、スイッチSW2がオンされている状態で評価対象の薄膜太陽電池サブセル3に対応したスイッチSW1がオンされる。これにより、電圧・電流検出部30は、評価対象の薄膜太陽電池サブセル3に対応した暗特性用評価単体素子TD1の暗特性の最大電圧V4を検出する。電圧・電流検出部30は、検出結果を診断部50へ出力する。
ステップS13では、診断部50が、薄膜太陽電池サブセル3の特性と暗特性用評価単体素子TD1の特性との差分を求める。例えば、診断部50は、ステップS12で検出された暗特性用評価単体素子TD1の暗特性の最大電圧V4と、ステップS11で検出された薄膜太陽電池サブセル3の暗特性の最大電圧V5とについて、面積を揃える補正を行った後、暗特性用評価単体素子TD1の暗特性の最大電圧V4から薄膜太陽電池サブセル3の暗特性の最大電圧V5を減算して、差分(V4−V5)を求める。
ステップS14では、診断部50が、薄膜太陽電池サブセル3の特性と暗特性用評価単体素子TD1の特性との差分に応じて、評価対象の薄膜太陽電池サブセル3の発電異常を診断する。例えば、診断部50は、ステップS13で求められた差分(V4−V5)を第3の閾値(例えば、規定値)と比較し、差分(V4−V5)が第3の閾値(例えば、規定値)を超えていれば(ステップS14で「NG」)、発電異常が発生したとの診断結果を報知部40へ出力し、処理をステップS15へ進め、差分(V4−V5)が第3の閾値(例えば、規定値)以下であれば(ステップS14で「OK」)、発電異常が発生していないとの診断結果を報知部40へ出力し、処理をステップS16へ進める。
報知部40は、発電異常が発生したとの診断結果を受けたことに応じて、評価対象の薄膜太陽電池サブセル3−kに発電異常が発生したと判断し、評価対象の薄膜太陽電池サブセル3−kの発電異常を報知する(ステップS15)。報知部40による報知は、例えば、LEDを点灯させることなどの視覚的な手段で行ってもよいし、ブザーを鳴らすことなどの聴覚的な手段で行ってもよい。
一方、報知部40は、発電異常が発生していないとの診断結果を受けた場合、特に報知を行わない。この場合、集積型薄膜太陽電池1では、正常時の動作が継続される(ステップS16)。
このように、薄膜太陽電池サブセル3の一部を利用して暗特性用評価単体素子TD1を形成して発電不良の診断のための基準値(例えば、暗特性の最大電圧)を得ることにより、設置環境、天候、温度履歴、日照履歴などに影響されにくい基準値を得ることができ、薄膜太陽電池サブセル3ごとの詳細な発電不良を的確に診断することが可能となる。
なお、暗特性は、セル温度が上昇すると、最大電圧が低下する傾向にある。よって、昼間における暗特性用評価単体素子TD1の特性を、昼間より低温時であると考えられる夜間の特性と比較することで、セル温度上昇による劣化度を把握することができる。例えば、図7に示す暗特性用評価単体素子TD1の昼間の最大電圧V2=V21と、図9に示す暗特性用評価単体素子TD1の夜間の最大電圧V4=V41とをそれぞれ取得して診断部50に記憶しておき、所定のタイミングで診断部50が両者の差分(V4−V2=V41−V21)を求める。そして、診断部50が差分(V4−V2)を所定の閾値と比較し、差分(V4−V2)が所定の閾値以上であれば、発電異常が発生したとの診断結果を報知部40へ出力し、差分(V4−V2)が所定の閾値未満であれば、発電異常が発生したとの診断結果を報知部40へ出力する。
また、暗特性用評価単体素子TD1は、対応する薄膜太陽電池サブセル内のセル構造の一部を利用しているため、発電異常を診断する際の基準値を得るための薄膜太陽電池サブセル(基準サブセル)を薄膜太陽電池サブセルと同様の面積で設けて遮光するように構成する場合に比べて、受光面積のロスを低減できる。
また、暗特性用評価単体素子TD1は、対応する薄膜太陽電池サブセル内のセル構造の一部を利用しているため、薄膜太陽電池サブセル間の製造バラツキの影響を受けにくく、基準サブセルを薄膜太陽電池サブセルと同様の面積で設けて遮光するように構成する場合に比べて、発電異常の診断のための正確な基準値を個々の薄膜太陽電池サブセルに対して得ることができる。
以上のように、実施の形態1では、集積型薄膜太陽電池1において、発電診断支援装置4が、側面TD1b及び入射光面TD1aがそれぞれ遮光された複数の暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−kを有し、薄膜太陽電池サブセル3の特性と暗特性用評価単体素子TD1の特性との差分に応じた薄膜太陽電池サブセル3の発電不良の診断を支援する。例えば、発電診断支援装置4の暗特性用評価単体素子TD1は、面積の小さなものとすることが容易であるとともに、遮光されているので光劣化の影響を受けにくく、設置環境、天候、温度履歴、日照履歴などに影響されにくい基準値(例えば、暗特性の最大電圧)を出力することができる。これにより、薄膜太陽電池サブセルごとの詳細な発電不良を的確に診断することが可能となる。すなわち、設置環境、設置状況、気象状況および気象履歴、特性評価診断時の状況(光劣化度、照度、気温など)に影響されにくい発電不良の診断をコンパクトな構成で支援でき、発電不良の診断の精度を向上できる。
また、実施の形態1では、発電診断支援装置4が、薄膜太陽電池サブセル3の最大電圧V1から暗特性用評価単体素子TD1の最大電圧V2を減算した差分(V1−V2)が第1の閾値以下である場合に発電不良と診断して異常報知することをさらに支援する。例えば、発電診断支援装置4は、昼間における発電不良の診断のための基準値(例えば、昼間の暗特性の最大電圧V2)を出力する。この昼間の暗特性の最大電圧V2を薄膜太陽電池サブセル3の最大電圧V1から減算することで、発電不良の診断のための指標としての差分(V1−V2)を得ることができ、差分(V1−V2)が第1の閾値以下である場合に発電不良と診断して異常報知することに役立てることができる。これにより、設置環境、設置状況、気象状況および気象履歴、特性評価診断時の状況(光劣化度、照度、気温など)に影響されにくい異常報知を実現でき、異常報知の精度を向上できる。
また、実施の形態1では、発電診断支援装置4が、薄膜太陽電池サブセル3の夜間の最大電圧V5と暗特性用評価単体素子TD1の夜間の最大電圧V4との差分(V4−V5)が第3の閾値を超えた場合に発電不良と診断して異常報知することをさらに支援する。例えば、発電診断支援装置4は、夜間における発電不良の診断のための基準値(例えば、夜間の暗特性の最大電圧V4)を出力する。この夜間の暗特性の最大電圧V4から薄膜太陽電池サブセル3の夜間の最大電圧V5を減算することで、発電不良の診断のための指標としての差分(V4−V5)を得ることができ、差分(V4−V5)が第3の閾値以下である場合に発電不良と診断して異常報知することに役立てることができる。これにより、設置環境、設置状況、気象状況および気象履歴、特性評価診断時の状況(光劣化度、照度、気温など)に影響されにくい異常報知を実現でき、異常報知の精度を向上できる。
また、実施の形態1では、複数の暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−kが、隣接する暗特性用評価単体素子同士で表面透明電極10を共有しながら直列に接続されている。これにより、薄膜太陽電池サブセルの一部を利用して暗特性用評価単体素子を容易に形成でき、発電異常を診断する際の基準値を得るための薄膜太陽電池サブセル(基準サブセル)を薄膜太陽電池サブセルと同様の面積で設けて遮光するように構成する場合に比べて、受光面積のロスを低減できる。
また、実施の形態1では、暗特性用評価単体素子TD1は、対応する薄膜太陽電池サブセル内のセル構造の一部を利用できるため、薄膜太陽電池サブセル間の製造バラツキの影響を受けにくく、基準サブセルを薄膜太陽電池サブセルと同様の面積で設けて遮光するように構成する場合に比べて、発電異常の診断のための正確な基準値を個々の薄膜太陽電池サブセルに対して得ることができる。これにより、発電不良の診断の精度を向上できる。
実施の形態2.
次に、実施の形態2にかかる集積型薄膜太陽電池100について図11〜図13を用いて説明する。図11は、集積型薄膜太陽電池100の構成を示す平面図である。図12は、図11の集積型薄膜太陽電池100をE−E線で切った場合の断面を示す断面図である。図13は、図11の集積型薄膜太陽電池100をF−F線で切った場合の断面を示す断面図である。以下では、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
実施の形態1では、暗特性用評価単体素子TD1を基板2の受光面側から入射してくる太陽光を遮光するために、遮光壁20と遮光体19とで側面TD1b及び入射光面TD1aを覆っている。
実施の形態2では、遮光体19の代わりに、フレーム幅W100を延長して、フレーム118によって遮光する。
具体的には、図12及び図13に示すように、集積型薄膜太陽電池100は、フレーム18(図4参照)に代えて、フレーム118を備える。フレーム118は、少なくとも光入射側の部分118cの幅W100が、フレーム18の幅W(図4参照)に比べて延長されており、例えば遮光壁20を覆う位置まで延長されている。これにより、フレーム118は、基板2の端面を覆うとともに暗特性用評価単体素子TD1を遮光する。このような構造にすることで、樹脂や薄膜を用いた遮光体19を用いる場合よりも耐久性に優れ、構造の簡易化、材料の削減などの効果が得られる。
なお、フレーム118における光入射側の反対側の部分118a及び基板2の端面を覆う部分118bは、フレーム18(図4参照)と同様であってもよい。
以上のように、実施の形態2では、フレーム118が、基板2の端面を覆うとともに暗特性用評価単体素子TD1を遮光する。これにより、遮光構造をより安価に形成でき、耐久性にも優れた遮光構造を得ることができる。
実施の形態3.
次に、実施の形態3にかかる集積型薄膜太陽電池200について図14〜図16を用いて説明する。図14は、集積型薄膜太陽電池200の構成を示す平面図である。図15は、図14の集積型薄膜太陽電池200をG−G線で切った場合の断面を示す断面図であり、薄膜太陽電池サブセル3−(k−1),3−(k−2)及び発電診断支援装置204の構成を示す図である。図16は、図14の集積型薄膜太陽電池200をH−H線で切った場合の断面を示す断面図であり、薄膜太陽電池サブセル3−(k−1),3−(k−2)及び発電診断支援装置204の構成を示す図である。以下では、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
実施の形態1では、太陽光を受光している環境にあるセル特性を入手する手段として、実際に発電している薄膜太陽電池サブセル3を利用している。
実施の形態3では、太陽光を受光している環境にあるセル特性を入手するための評価単体素子をさらに設け、その評価単体素子の出力を利用する。
具体的には、図14〜図16に示すように、集積型薄膜太陽電池200は、発電診断支援装置4(図3参照)に代えて、発電診断支援装置204を備える。発電診断支援装置204は、複数の暗特性用評価単体素子(複数の第1の評価単体素子)TD1−1〜TD1−kに加えて、複数の明特性用評価単体素子(複数の第2の評価単体素子)TL2−1〜TL2−kを有する。遮光体19は、暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−kの入射光面TD1aを選択的に覆い、明特性用評価単体素子TL2−1〜TL2−kの入射光面TL2aを覆っていない。また、遮光壁20は、断面視において、明特性用評価単体素子TL2及び暗特性用評価単体素子TD1の間で、封止材16、裏面電極15、半導体層11、表面透明電極10を貫通し基板2まで延びている。これにより、遮光壁20は、暗特性用評価単体素子TD1の側面TD1bを覆っているとともに、明特性用評価単体素子TL2における光入射に影響の少ない側面TL2cを覆っている。すなわち、各明特性用評価単体素子TL2−1〜TL2−kは、側面TL2b及び入射光面TL2aがともに遮光されていない。これにより、各明特性用評価単体素子TL2−1〜TL2−kは、基板2に受光面から入射した太陽光を受光できる。
例えば複数の明特性用評価単体素子TL2−1〜TL2−k及び複数の暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−kは、次のような方法で形成することができる。基板2上に図2に示すような薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−kの構造を形成した後、薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−kの上端または下端の短冊状の短辺方向に沿って図14及び図15に示すように、基板2の端面からの距離が基板2の端面に装着されるべきフレーム18の幅Wに比べて充分に大きく且つ耐電圧が取れるような箇所にクスライブ等により溝D5を形成する。すなわち、複数の薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−kの構造の一部をそれぞれ切断し、複数の明特性用評価単体素子TL2−1〜TL2−k及び複数の暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−kとなるべき部分を形成する。
そして、封止材16を充填した後で、図14及び図15に示すように、複数の明特性用評価単体素子TL2−1〜TL2−k及び複数の暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−kとなるべき部分における短冊状の短辺方向に垂直な方向の幅を略半分に2分割するような箇所にクスライブ等により溝D4を形成する。これにより、複数の明特性用評価単体素子TL2−1〜TL2−k及び複数の暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−kを形成する。そして、図14,15に示すように各明特性用評価単体素子TL2−1〜TL2−kと各暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−kとの間に遮光効果のある遮光壁20を挿入する。すなわち、溝D4に遮光壁20を埋め込む。そして、絶縁カバー9をかぶせ、基板2及び絶縁カバー9を外側から挟むようにシール剤17を介してフレーム18を装着する。受光面積をより大きくする場合は、フレーム18を装着しなくてもよい。
なお、遮光壁20’を形成するのは、図14及び図17に示すように、封止材16を充填する前であってもよい。図17は、図14の集積型薄膜太陽電池200をH−H線で切った場合の断面を示す断面図であり、薄膜太陽電池サブセル3−(k−1),3−(k−2)及び発電診断支援装置204の構成を示す図である。
例えば、上記と同様に溝D5を形成した後、続いて図14及び図17に示すように、複数の明特性用評価単体素子TL2−1〜TL2−k及び複数の暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−kとなるべき部分における短冊状の短辺方向に垂直な方向の幅を略半分に2分割するような箇所にクスライブ等により溝D4を形成する。これにより、複数の明特性用評価単体素子TL2−1〜TL2−k及び複数の暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−kを形成する。そして、図16及び図17に示すように各明特性用評価単体素子TL2−1〜TL2−kと各暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−kとの間に遮光効果のある遮光壁20’を挿入する。すなわち、溝D4に遮光壁20’を埋め込む。そして、封止材16を充填した後で絶縁カバー9をかぶせ、基板2及び絶縁カバー9を外側から挟むようにシール剤17を介してフレーム18を装着する。受光面積をより大きくする場合は、フレーム18を装着しなくてもよい。
明特性用評価単体素子TL2は、暗特性用評価単体素子TD1と同様の構造をしており、光が入射した場合に発電する半導体層11の面積も略同一である。このような構造にすることで、発電診断をする際に面積換算をする必要がなく、特性値を直接比較することが可能となる。
明特性用評価単体素子TL2及び暗特性用評価単体素子TD1は、短冊状の短辺方向に沿った断面視において、共に薄膜太陽電池サブセル3と同様の構成・構造を有している。明特性用評価単体素子TL2の特性と薄膜太陽電池サブセル3の特性との同一性は、昼間および夜間における薄膜太陽電池サブセル3の特性と明特性用評価単体素子TL2の特性とを面積換算したものとを比較することで常に管理できる。
また、昼間の発電診断方法が、図18に示すように次の点で実施の形態1と異なる。
ステップS21では、電圧・電流検出部30が、明特性用評価単体素子TL2の特性を検出する。
例えば、明特性用評価単体素子TL2−1〜TL2−kの陽極(表面透明電極10)は、図14中の左端(明特性用評価単体素子TL2−kの表面透明電極10)または右端(明特性用評価単体素子TL2−1の表面透明電極10)の1箇所で電圧・電流検出部30の第5の接続端子に接続される。明特性用評価単体素子TL2−1〜TL2−kの陰極(裏面電極15)は、各々(各明特性用評価単体素子TL2−1〜TL2−kの裏面電極15)が電圧・電流検出部30の第6の接続端子に接続される。そして、スイッチSW202がオンされている状態で評価対象の薄膜太陽電池サブセル3に対応したスイッチSW201が第6の接続端子側にオンされる。これにより、電圧・電流検出部30は、評価対象の薄膜太陽電池サブセル3に対応した明特性用評価単体素子TL2の明特性の最大電圧V1’を検出する。例えば、評価対象の薄膜太陽電池サブセル3が薄膜太陽電池サブセル3−(k−1)である場合、電圧・電流検出部30は、スイッチSW2,SW1−(k−1)がオンされている状態での検出値から、スイッチSW2,SW1−kがオンされている状態での検出値を引くことで、評価対象の薄膜太陽電池サブセル3−(k−1)に対応した明特性用評価単体素子TL2の明特性の最大電圧V1’を検出することができる。電圧・電流検出部30は、検出結果を診断部50へ出力する。
ステップS23では、診断部50が、明特性用評価単体素子TL2の特性と暗特性用評価単体素子TD1の特性との差分を求める。例えば、診断部50は、ステップS21で検出された明特性用評価単体素子TL2の明特性の最大電圧V1’から、ステップS2で検出された暗特性用評価単体素子TD1の暗特性の最大電圧V2を減算して、差分(V1’−V2)を求める。
ステップS24では、診断部50が、明特性用評価単体素子TL2の特性と暗特性用評価単体素子TD1の特性との差分に応じて、評価対象の薄膜太陽電池サブセル3の発電異常を診断する。例えば、診断部50は、ステップS23で求められた差分(V1’−V2)を第2の閾値(例えば、規定値±5%)と比較し、差分(V1’−V2)が第2の閾値(例えば、規定値±5%)未満であれば(ステップS24で「NG」)、発電異常が発生したとの診断結果を報知部40へ出力し、処理をステップS5へ進め、差分(V1’−V2)が第2の閾値(例えば、規定値±5%)以上であれば(ステップS24で「OK」)、発電異常が発生していないとの診断結果を報知部40へ出力し、処理をステップS6へ進める。
また、夜間の発電診断方法が、図19に示すように次の点で実施の形態1と異なる。
ステップS31では、電圧・電流検出部30が、明特性用評価単体素子TL2の特性を検出する。
例えば、明特性用評価単体素子TL2−1〜TL2−kの陽極(表面透明電極10)は、図14中の左端(明特性用評価単体素子TL2−kの表面透明電極10)または右端(明特性用評価単体素子TL2−1の表面透明電極10)の1箇所で電圧・電流検出部30の第5の接続端子に接続される。明特性用評価単体素子TL2−1〜TL2−kの陰極(裏面電極15)は、各々(各明特性用評価単体素子TL2−1〜TL2−kの裏面電極15)が電圧・電流検出部30の第6の接続端子に接続される。そして、スイッチSW202がオンされている状態で評価対象の薄膜太陽電池サブセル3に対応したスイッチSW201が第6の接続端子側にオンされる。これにより、電圧・電流検出部30は、評価対象の薄膜太陽電池サブセル3に対応した明特性用評価単体素子TL2の暗特性の最大電圧V5’を検出する。例えば、評価対象の薄膜太陽電池サブセル3が薄膜太陽電池サブセル3−(k−1)である場合、電圧・電流検出部30は、スイッチSW2,SW1−(k−1)がオンされている状態での検出値から、スイッチSW2,SW1−kがオンされている状態での検出値を引くことで、評価対象の薄膜太陽電池サブセル3−(k−1)に対応した明特性用評価単体素子TL2の暗特性の最大電圧V5’を検出することができる。電圧・電流検出部30は、検出結果を診断部50へ出力する。
ステップS33では、診断部50が、明特性用評価単体素子TL2の特性と暗特性用評価単体素子TD1の特性との差分を求める。例えば、診断部50は、ステップS12で検出された暗特性用評価単体素子TD1の暗特性の最大電圧V4から、ステップS31で検出された明特性用評価単体素子TL2の暗特性の最大電圧V5’減算して、差分(V4−V5’)を求める。
ステップS34では、診断部50が、明特性用評価単体素子TL2の特性と暗特性用評価単体素子TD1の特性との差分に応じて、評価対象の薄膜太陽電池サブセル3の発電異常を診断する。例えば、診断部50は、ステップS33で求められた差分(V4−V5’)を第4の閾値(例えば、規定値)と比較し、差分(V4−V5’)が第4の閾値(例えば、規定値)を超えていれば(ステップS34で「NG」)、発電異常が発生したとの診断結果を報知部40へ出力し、処理をステップS15へ進め、差分(V4−V5’)が第4の閾値(例えば、規定値)以下であれば(ステップS34で「OK」)、発電異常が発生していないとの診断結果を報知部40へ出力し、処理をステップS16へ進める。
以上のように、実施の形態3では、集積型薄膜太陽電池200において、発電診断支援装置204が、側面TD1b及び入射光面TD1aがそれぞれ遮光された複数の暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−kと、側面TL2b及び入射光面TL2aがそれぞれ遮光されていない複数の明特性用評価単体素子TL2−1〜TL2−kとを有し、明特性用評価単体素子TL2の特性と暗特性用評価単体素子TD1の特性との差分に応じた薄膜太陽電池サブセル3の発電不良の診断を支援する。例えば、発電診断支援装置204における明特性用評価単体素子TL2及び暗特性用評価単体素子TD1は、面積の小さなものとすることが容易である。また、明特性用評価単体素子TL2は、評価対象の薄膜太陽電池サブセル3に対応した値(例えば、明特性の最大電圧)を出力することができる。暗特性用評価単体素子TD1は、遮光されているので光劣化の影響を受けにくく、設置環境、天候、温度履歴、日照履歴などに影響されにくい基準値(例えば、暗特性の最大電圧)を出力することができる。これにより、薄膜太陽電池サブセル3ごとの詳細な発電不良を的確に診断することが可能となる。すなわち、設置環境、設置状況、気象状況および気象履歴、特性評価診断時の状況(光劣化度、照度、気温など)に影響されにくい発電不良の診断をコンパクトな構成で支援でき、発電不良の診断の精度を向上できる。
また、実施の形態3では、発電診断支援装置204が、複数の暗特性用評価単体素子(複数の第1の評価単体素子)TD1−1〜TD1−kに加えて、複数の明特性用評価単体素子(複数の第2の評価単体素子)TL2−1〜TL2−kを有する。明特性用評価単体素子TL2と暗特性用評価単体素子TD1とは、例えば同一の薄膜太陽電池サブセル3から同様の幅で切り出すことで、同様の構造を有するとともに光が入射した場合に発電する半導体層11の面積も略同一になるように構成できる。このような構造にすることで、発電診断をする際に面積換算をする必要がなく、特性値を直接比較することが可能となる。
また、実施の形態3では、発電診断支援装置204が、明特性用評価単体素子TL2の最大電圧V1’から暗特性用評価単体素子TD1の最大電圧V2を減算した差分(V1’−V2)が第2の閾値以下である場合に発電不良と診断して異常報知することをさらに支援する。例えば、発電診断支援装置204は、昼間における太陽電池サブセル3の特性に対応した値(例えば、昼間の明特性の最大電圧V1’)を出力するとともに、昼間における発電不良の診断のための基準値(例えば、昼間の暗特性の最大電圧V2)を出力する。この昼間の暗特性の最大電圧V2を明特性用評価単体素子TL2の最大電圧V1’から減算することで、発電不良の診断のための指標としての差分(V1’−V2)を得ることができ、差分(V1’−V2)が第2の閾値以下である場合に発電不良と診断して異常報知することに役立てることができる。これにより、設置環境、設置状況、気象状況および気象履歴、特性評価診断時の状況(光劣化度、照度、気温など)に影響されにくい異常報知を実現でき、異常報知の精度を向上できる。
また、実施の形態3では、発電診断支援装置204が、明特性用評価単体素子TL2の夜間の最大電圧V5’と暗特性用評価単体素子TD1の夜間の最大電圧V4との差分(V4−V5’)が第4の閾値を超えた場合に発電不良と診断して異常報知することをさらに支援する。例えば、発電診断支援装置204は、夜間における太陽電池サブセル3の特性に対応した値(例えば、夜間の暗特性の最大電圧V5’)を出力するとともに、夜間における発電不良の診断のための基準値(例えば、夜間の暗特性の最大電圧V4)を出力する。この夜間の暗特性の最大電圧V4から明特性用評価単体素子TL2の夜間の最大電圧V5’を減算することで、発電不良の診断のための指標としての差分(V4−V5’)を得ることができ、差分(V4−V5’)が第4の閾値以下である場合に発電不良と診断して異常報知することに役立てることができる。これにより、設置環境、設置状況、気象状況および気象履歴、特性評価診断時の状況(光劣化度、照度、気温など)に影響されにくい異常報知を実現でき、異常報知の精度を向上できる。
また、実施の形態3では、複数の明特性用評価単体素子TL2−1〜TL2−kが、隣接する明特性用評価単体素子同士で表面透明電極10を共有しながら直列に接続されている(図2,図6参照)。これにより、薄膜太陽電池サブセルの一部を利用して明特性用評価単体素子を容易に形成でき、発電異常を診断する際の評価値を得るための薄膜太陽電池サブセル(評価サブセル)を薄膜太陽電池サブセルと同様の面積で設けるように構成する場合に比べて、受光面積のロスを低減できる。
また、実施の形態3では、明特性用評価単体素子TL2は、対応する薄膜太陽電池サブセル内のセル構造の一部を利用できるため、薄膜太陽電池サブセル間の製造バラツキの影響を受けにくく、基準サブセルを薄膜太陽電池サブセルと同様の面積で設けて遮光するように構成する場合に比べて、発電異常の診断のための正確な評価値(すなわち、薄膜太陽電池サブセルに対応した特性を示す値)を個々の薄膜太陽電池サブセルに対して得ることができる。これにより、発電不良の診断の精度を向上できる。
なお、暗特性用評価単体素子TD1の遮光方法は、図15,16で示すような遮光体19を用いる以外に、実施の形態2(図12,13参照)で示したようなフレーム118における受光面側の部分118cのフレーム幅W100を延長する方法を用いてもよい。
実施の形態4.
次に、実施の形態4にかかる集積型薄膜太陽電池300について図20〜図22を用いて説明する。図20は、集積型薄膜太陽電池300の構成を示す平面図である。図21は、図20の集積型薄膜太陽電池300をI−I線で切った場合の断面を示す断面図である。図22は、図20の集積型薄膜太陽電池300をJ−J線で切った場合の断面を示す断面図である。以下では、実施の形態3と異なる部分を中心に説明する。
実施の形態3では、複数の明特性用評価単体素子TL2−1〜TL2−k及び複数の暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−kが、それぞれ、薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−kと同様に、隣接する素子同士で表面透明電極10を共有しながら直列に接続されている。
実施の形態4では、複数の明特性用評価単体素子TL2’−1〜TL2’−kが互いに島状に分離されているとともに、複数の暗特性用評価単体素子TD1’−1〜TD1’−kが互いに島状に分離されている。
具体的には、図20〜図22に示すように、集積型薄膜太陽電池300の発電診断支援装置304において、複数の明特性用評価単体素子TL2’−1〜TL2’−kの間に溝D6が形成されており、複数の明特性用評価単体素子TL2’−1〜TL2’−kが互いに島状に分離されている。溝D6は、隣接する明特性用評価単体素子TL2’を分離するように、裏面電極15、半導体層11、及び表面透明電極10を貫通し基板2の表面まで延びている。
同様に、複数の暗特性用評価単体素子TD1’−1〜TD1’−kの間に溝D6が形成されており、複数の暗特性用評価単体素子TD1’−1〜TD1’−kが互いに島状に分離されている。溝D6は、隣接する暗特性用評価単体素子TD1’を分離するように、裏面電極15、半導体層11、及び表面透明電極10を貫通し基板2の表面まで延びている。
例えば複数の明特性用評価単体素子TL2’−1〜TL2’−k及び複数の暗特性用評価単体素子TD1’−1〜TD1’−kは、次のような方法で形成することができる。基板2上に図2に示すような薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−kの構造を形成した後、薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−kの上端または下端の短冊状の短辺方向に沿って図20及び図21に示すように、基板2の端面からの距離が基板2の端面に装着されるべきフレーム18の幅Wに比べて充分に大きく且つ耐電圧が取れるような箇所にクスライブ等により溝D5を形成する。すなわち、複数の薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−kの構造の一部をそれぞれ切断し、複数の明特性用評価単体素子TL2’−1〜TL2’−k及び複数の暗特性用評価単体素子TD1’−1〜TD1’−kとなるべき部分を形成する。
そして、複数の明特性用評価単体素子TL2’−1〜TL2’−k及び複数の暗特性用評価単体素子TD1’−1〜TD1’−kの間となるべき複数の表面透明電極10のそれぞれにおいて、短冊状の長辺方向にクスライブ等により溝D6を形成する。このとき、薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−kの間の複数の表面透明電極10には溝D6が形成されないようにする。
封止材16を充填した後で、図21及び図22に示すように、複数の明特性用評価単体素子TL2’−1〜TL2’−k及び複数の暗特性用評価単体素子TD1’−1〜TD1’−kとなるべき部分における短冊状の短辺方向に垂直な方向の幅を略半分に2分割するような箇所にクスライブ等により溝D4を形成する。これにより、複数の明特性用評価単体素子TL2’−1〜TL2’−k及び複数の暗特性用評価単体素子TD1’−1〜TD1’−kを形成する。そして、図21,図22に示すように各薄膜太陽電池サブセル3−1〜3−kと各暗特性用評価単体素子TD1’−1〜TD1’−kとの間に遮光効果のある遮光壁20を挿入する。すなわち、溝D4に遮光壁20を埋め込む。そして、絶縁カバー9をかぶせ、基板2及び絶縁カバー9を外側から挟むようにシール剤17を介してフレーム18を装着する。受光面積をより大きくする場合は、フレーム18を装着しなくてもよい。
互いに分離された複数の明特性用評価単体素子TL2’−1〜TL2’−kを、スイッチSW201−1〜SW201−k及びスイッチSW202−1〜SW202−kを介して互いに並列に電圧・電流検出部30に接続してもよい。また、互いに分離された複数の明特性用評価単体素子TL2’−1〜TL2’−kを、スイッチSW201−1〜SW201−k及びスイッチSW202−1〜SW202−kを介して互いに並列に電圧・電流検出部30に接続してもよい。このような構造にすることで、個々の明特性評価単体素子TL2’および暗特性評価単体素子TD1’の特性をモニタリングすることが容易になる。
例えば、図18に示すステップS21において、評価対象の薄膜太陽電池サブセルが薄膜太陽電池サブセル3−(k−1)である場合、電圧・電流検出部30は、評価対象の薄膜太陽電池サブセルが薄膜太陽電池サブセル3−(k−1)に対応したスイッチSW201−(k−1)及びスイッチSW202−(k−1)を選択的にオンさせることで、評価対象の薄膜太陽電池サブセル3−(k−1)に対応した明特性用評価単体素子TL2の明特性の最大電圧V1’を検出することができる。すなわち、前回の検出値から今回の検出値を引く処理が不要になるので、個々の明特性評価単体素子TL2’の特性をモニタリングすることが容易になる。
例えば、図19に示すステップS31において、評価対象の薄膜太陽電池サブセルが薄膜太陽電池サブセル3−(k−1)である場合、電圧・電流検出部30は、評価対象の薄膜太陽電池サブセルが薄膜太陽電池サブセル3−(k−1)に対応したスイッチSW201−(k−1)及びスイッチSW202−(k−1)を選択的にオンさせることで、評価対象の薄膜太陽電池サブセル3−(k−1)に対応した明特性用評価単体素子TL2の暗特性の最大電圧V5’を検出することができる。すなわち、前回の検出値から今回の検出値を引く処理が不要になるので、個々の明特性評価単体素子TL2’の特性をモニタリングすることが容易になる。
以上のように、実施の形態4では、複数の明特性用評価単体素子TL2’−1〜TL2’−kが互いに島状に分離されているとともに、複数の暗特性用評価単体素子TD1’−1〜TD1’−kが互いに島状に分離されている。これにより、個々の明特性評価単体素子TL2’および暗特性評価単体素子TD1’の特性をモニタリングすることが容易になるので、劣化や不良を引き起こす原因となる薄膜太陽電池サブセル3を予測する際の精度を向上させることが可能となる。
なお、暗特性用評価単体素子TD1’の遮光方法は、図15,16で示すような遮光体19を用いる以外に、実施の形態2(図12,13参照)で示したようなフレーム118における受光面側の部分118cのフレーム幅W100を延長する方法を用いてもよい。
実施の形態5.
次に、実施の形態5にかかる集積型薄膜太陽電池400について図23〜図25を用いて説明する。図23は、集積型薄膜太陽電池400の構成を示す平面図である。図24は、図23の集積型薄膜太陽電池400をK−K線で切った場合の断面を示す断面図である。図25は、図23の集積型薄膜太陽電池400をL−L線で切った場合の断面を示す断面図である。以下では、実施の形態2と異なる部分を中心に説明する。
実施の形態2では、フレーム118における受光面側の部分118cのフレーム幅W100を延長することで暗特性用評価単体素子TD1を遮光している。
実施の形態5では、基板2の端面近傍に高帯電圧壁21を形成することで耐電圧を確保し、例えばフレーム18における受光面側の部分のフレーム幅Wを延長せずに暗特性用評価単体素子TD1を遮光することを目指す。
具体的には、図23〜図25に示すように、集積型薄膜太陽電池400は、高帯電圧壁21をさらに備える。高帯電圧壁21は、基板2上における基板2の端面近傍に配され、例えば複数の暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−kとフレーム18との間に配される。高帯電圧壁21は、例えば、ポリエチレン樹脂、エポキシ樹脂などからなる高耐電圧の特性を有する。すなわち、高帯電圧壁21は、基板2上における複数の暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−kが配される側の端面の近傍における耐電圧を高める機能を有する。これにより、基板2の複数の暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−kが配される側の端面近傍における耐電圧を確保でき、複数の暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−kをフレーム18の直下に位置する箇所に形成することが可能になる。このような構造にすることで、薄膜太陽電池サブセル3の受光面積をより広くすることが可能になり、発電量を向上させることが可能である。
以上のように、実施の形態5では、高帯電圧壁21が、基板2の複数の暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−kが配される側の端面近傍に配される。これにより、基板2の複数の暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−kが配される側の端面近傍における耐電圧を確保でき、複数の暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−kをフレーム18の直下に配置することが可能になる。これにより、例えばフレーム18における受光面側の部分のフレーム幅Wを延長せずに暗特性用評価単体素子TD1を遮光することができる(図24参照)。
実施の形態6.
次に、実施の形態6にかかる集積型薄膜太陽電池500について図26〜図28を用いて説明する。図26は、集積型薄膜太陽電池500の構成を示す平面図である。図27は、図26の集積型薄膜太陽電池500をM−M線で切った場合の断面を示す断面図である。図28は、図26の集積型薄膜太陽電池500をN−N線で切った場合の断面を示す断面図である。以下では、実施の形態3の変形例と異なる部分を中心に説明する。
実施の形態3の変形例では、フレーム118における受光面側の部分118cのフレーム幅W100を延長することで暗特性用評価単体素子TD1を遮光してもよいものとされている。
実施の形態6では、基板2の端面近傍に高帯電圧壁21を形成することで耐電圧を確保し、例えばフレーム18における受光面側の部分のフレーム幅Wを延長せずに暗特性用評価単体素子TD1を遮光することを目指す。
具体的には、図26〜図28に示すように、集積型薄膜太陽電池500は、高帯電圧壁21をさらに備える。高帯電圧壁21は、基板2上における基板2の端面近傍に配され、例えば複数の暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−kとフレーム18との間に配される。高帯電圧壁21は、例えば、ポリエチレン樹脂、エポキシ樹脂などからなる高耐電圧の特性を有する。すなわち、高帯電圧壁21は、基板2上における複数の暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−kが配される側の端面の近傍における耐電圧を高める機能を有する。これにより、基板2の複数の暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−kが配される側の端面近傍における耐電圧を確保でき、複数の暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−kをフレーム18の直下に位置する箇所に形成することが可能になる。このような構造にすることで、薄膜太陽電池サブセル3の受光面積をより広くすることが可能になり、発電量を向上させることが可能である。
以上のように、実施の形態6では、高帯電圧壁21が、基板2の複数の暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−kが配される側の端面近傍に配される。これにより、基板2の複数の暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−kが配される側の端面近傍における耐電圧を確保でき、複数の暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−kをフレーム18の直下に配置することが可能になる。これにより、例えばフレーム18における受光面側の部分のフレーム幅Wを延長せずに暗特性用評価単体素子TD1を遮光することができる(図27参照)。
実施の形態7.
次に、実施の形態7にかかる集積型薄膜太陽電池600について図29〜図31を用いて説明する。図29は、集積型薄膜太陽電池600の構成を示す平面図である。図30は、図29の集積型薄膜太陽電池600をP−P線で切った場合の断面を示す断面図である。図31は、図29の集積型薄膜太陽電池600をQ−Q線で切った場合の断面を示す断面図である。以下では、実施の形態4の変形例と異なる部分を中心に説明する。
実施の形態4の変形例では、フレーム118における受光面側の部分118cのフレーム幅W100を延長することで暗特性用評価単体素子TD1を遮光してもよいものとされている。
実施の形態7では、基板2の端面近傍に高帯電圧壁21を形成することで耐電圧を確保し、例えばフレーム18における受光面側の部分のフレーム幅Wを延長せずに暗特性用評価単体素子TD1を遮光することを目指す。
具体的には、図29〜図31に示すように、集積型薄膜太陽電池600は、高帯電圧壁21をさらに備える。高帯電圧壁21は、基板2上における基板2の端面近傍に配され、例えば複数の暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−kとフレーム18との間に配される。高帯電圧壁21は、例えば、ポリエチレン樹脂、エポキシ樹脂などからなる高耐電圧の特性を有する。すなわち、高帯電圧壁21は、基板2上における複数の暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−kが配される側の端面の近傍における耐電圧を高める機能を有する。これにより、基板2の複数の暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−kが配される側の端面近傍における耐電圧を確保でき、複数の暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−kをフレーム18の直下に位置する箇所に形成することが可能になる。このような構造にすることで、薄膜太陽電池サブセル3の受光面積をより広くすることが可能になり、発電量を向上させることが可能である。
以上のように、実施の形態7では、高帯電圧壁21が、基板2の複数の暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−kが配される側の端面近傍に配される。これにより、基板2の複数の暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−kが配される側の端面近傍における耐電圧を確保でき、複数の暗特性用評価単体素子TD1−1〜TD1−kをフレーム18の直下に配置することが可能になる。これにより、例えばフレーム18における受光面側の部分のフレーム幅Wを延長せずに暗特性用評価単体素子TD1を遮光することができる(図30参照)。
以上のように、本発明にかかる集積型薄膜太陽電池は、発電不良の診断に有用である。
1,100,200,300,400,500,600 集積型薄膜太陽電池、2 基板、3,3−1〜3−k 薄膜太陽電池サブセル、4,204,304 発電診断支援装置、6L,6R バスバー配線、7L,7R 取り出し電極、8 発電診断支援装置形成領域、9 絶縁カバー、10 表面透明電極、11 半導体層、15 裏面電極、16 封止材、17 シール剤、18,118 フレーム、19 遮光体、20,20’ 遮光壁、30 電圧・電流検出部、40 報知部、50 診断部、TD1,TD1−1〜TD1−k 暗特性用評価単体素子。

Claims (9)

  1. 基板上に配され、表面透明電極、半導体層、及び裏面電極をそれぞれ有する複数の薄膜太陽電池サブセルと、
    前記基板上に配され、表面透明電極、半導体層、及び裏面電極をそれぞれ有し側面及び入射光面がそれぞれ遮光された複数の第1の評価単体素子を有し、前記薄膜太陽電池サブセルの特性と前記第1の評価単体素子の特性との差分に応じた前記薄膜太陽電池サブセルの発電不良の診断を支援する発電診断支援装置と、
    を備えたことを特徴とする集積型薄膜太陽電池。
  2. 基板上に配され、表面透明電極、半導体層、及び裏面電極をそれぞれ有する複数の薄膜太陽電池サブセルと、
    前記基板上に配され、表面透明電極、半導体層、及び裏面電極をそれぞれ有し側面及び入射光面がそれぞれ遮光された複数の第1の評価単体素子と、表面透明電極、半導体層、及び裏面電極をそれぞれ有し側面及び入射光面がそれぞれ遮光されていない複数の第2の評価単体素子とを有し、前記第2の評価単体素子の特性と前記第1の評価単体素子の特性との差分に応じた前記薄膜太陽電池サブセルの発電不良の診断を支援する発電診断支援装置と、
    を備えたことを特徴とする集積型薄膜太陽電池。
  3. 前記発電診断支援装置は、前記薄膜太陽電池サブセルの最大電圧から前記第1の評価単体素子の最大電圧を減算した差分が第1の閾値未満である場合に発電不良と診断して異常報知することをさらに支援する
    ことを特徴とする請求項1に記載の集積型薄膜太陽電池。
  4. 前記発電診断支援装置は、前記第2の評価単体素子の最大電圧から前記第1の評価単体素子の最大電圧を減算した差分が第2の閾値未満である場合に発電不良と診断して異常報知することをさらに支援する
    ことを特徴とする請求項2に記載の集積型薄膜太陽電池。
  5. 前記発電診断支援装置は、前記薄膜太陽電池サブセルの夜間の最大電圧と前記第1の評価単体素子の最大電圧との差分が第3の閾値を超えた場合に発電不良と診断して異常報知することをさらに支援する
    ことを特徴とする請求項1に記載の集積型薄膜太陽電池。
  6. 前記発電診断支援装置は、前記第2の評価単体素子の夜間の最大電圧と前記第1の評価単体素子の最大電圧との差分が第4の閾値を超えた場合に発電不良と診断して異常報知することをさらに支援する
    ことを特徴とする請求項2に記載の集積型薄膜太陽電池。
  7. 前記基板の端面を覆うとともに前記第1の評価単体素子を遮光するフレームをさらに備えた
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の集積型薄膜太陽電池。
  8. 前記複数の第1の評価単体素子は、隣接する第1の評価単体素子同士で表面透明電極を共有しながら直列に接続されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の集積型薄膜太陽電池。
  9. 前記複数の第1の評価単体素子は、互いに島状に分離されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の集積型薄膜太陽電池。
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