JP2014120557A - 発光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】発光装置において、発光体の裏面に対応する部分からも外部に光を出射する。
【解決手段】透光性を有する保護カバー10(カバー)と、保護カバー10とは反対の向きに光Lを出射するLEDパッケージ22(発光体)と、LEDパッケージ22に対して、保護カバー10とは反対の側に配置され、LEDパッケージ22から出射した光Lを、保護カバー10に向けて反射するリフレクタ80(反射部材)とを備え、保護カバー10の外面(外方に向いた面)のうちリフレクタ80で反射された光Lが到達する部分に、リフレクタ80で反射された光Lを、LEDパッケージ22の基板21に実装された部分21cに向けて反射する反射コーティング11(内向き反射部)を有する
【選択図】図15

Description

本発明はLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)などの発光体を用いた発光装置に関し、詳細には、発光体から出射された光を反射部材で反射させて発光体の背面方向(光の出射方向とは反対の方向)に出射するようにした反射型の発光装置の改良に関する。
発光装置として、発光体(LEDパッケージ)の発光面に対向させて反射部材(リフレクタ)を配置し、LEDパッケージから出射した光(出射光)をリフレクタで反射させ、その反射した光(反射光)をLEDパッケージの背面方向に出射させる、いわゆる反射型のものが開発されている(特許文献1)。
この反射型の発光装置は、LEDパッケージからの出射光を高い効率で外部に出射することができるため、高い輝度が求められる発光装置では特に有用である。
特開平10−335706号公報
しかし、特許文献1に記載された発光装置は、LEDパッケージからリフレクタに向けて出射し、リフレクタで反射した光は、その一部が、LEDパッケージ自体によって遮られ、発光装置の外部に出射しない。
この結果、発光装置の外部から発光装置の光を見る者は、LEDパッケージの周囲は明るく光って見えるものの、LEDパッケージの裏面に相当する部分だけは暗くなり、不自然な印象を与える。
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、発光体の裏面に対応する部分からも外部に光を出射することができる発光装置を提供することを目的とする。
本発明に係る発光装置は、発光体から反射部材に向けて出射し、反射部材で反射されて発光体の裏面側に配置されたカバーに向かった光の一部を、カバーの外方を向いた面(外面)側の内向き反射部によって、発光体(発光体が基板に実装されていて、基板の方が発光体よりも大きいときは、その発光体が実装されている基板の部分。以下、同じ。)に向けて反射させることで、その内向き反射部で反射された光を、発光体の裏面に対応した部分で、カバーの外面に向けて反射させ、発光装置の外部から見たとき、発光体の裏面からも光を視認させるものである。
すなわち、本発明に係る発光装置は、透光性を有するカバーと、前記カバーとは反対の向きに光を出射する発光体と、前記発光体に対して、前記カバーとは反対の側に配置され、前記発光体から出射した光を、前記カバーに向けて反射する反射部材とを備え、前記カバーの外方に向いた面のうち前記反射部材で反射された光が到達する部分に、前記反射部材で反射された光を、前記発光体の裏面(発光体が基板に実装されていて、その基板が発光体よりも大きいときは、その発光体が実装されている基板の部分の裏面)に向けて反射する内向き反射部を有することを特徴とする。
本発明に係る発光装置によれば、発光体の裏面に対応する部分からも外部に光を出射することができる。
本発明の発光装置の一実施形態としてのLED光源ユニットを備えた交通信号灯を示す模式図である。 図1に示したLED光源ユニットの外観を示す斜視図である。 図2に示したLED光源ユニットの分解斜視図である。 保護カバーの内面に形成された溝を示す図である。 保護カバーの外面に形成された反射コーティングを示す図である。 反射コーティングおよび切欠きによる斜め反射面を示す要部断面図である。 電気回路を実装面側から見た平面図である。 電気回路を配線面側から見た平面図である。 電気回路の回路図である。 断熱カバーのおもて面側を主に示す斜視図である。 断熱カバーの各凹部が、対応するLEDパッケージを囲んだ状態を示す要部断面図である。 二点鎖線で示した断熱カバーの凹み部に対応する一部範囲に、3個の駆動部品と11個のLEDパッケージとが含まれる様子を示す模式図である。 保護カバーの内面と断熱カバーのおもて面との間の隙間に、駆動部品とLEDパッケージとが閉じ込められた様子を示す要部断面図である。 リフレクタのおもて面に形成された凹反射面を示す斜視図である。 LEDパッケージから出射した光が第1反射面、第2反射面、第3反射面で反射された様子を示す断面模式図である。 第3反射面で反射された光が反射コーティングで反射され、さらに斜め反射面で反射されて外部出射された様子を示す断面模式図である。 LED光源ユニットの外部から見たときの、出射光の様子を示す模式図である。 反射コーティングを六法格子状に配列した例を示す模式図である。 反射コーティングを放射状に延びた線上に配列した例を示す模式図である。
以下、本発明に係る発光装置の実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態は、本発明に係る発光装置を図1に示した交通信号灯200の各色(赤色、橙色、青緑色)にそれぞれ対応した灯火部であるLED光源ユニット100(発光装置の一例)に適用した例である。なお、交通信号灯の色は、赤、黄、青と表現することがある。
(構成)
図1に示した交通信号灯200は、中空角柱状の本体ケース150に、3つのLED光源ユニット100,100,100が鉛直方向に並んで配置され、各LED光源ユニット100の上縁に沿って庇160が設けられている。
本実施形態の交通信号灯200は、図1に示したように、3つのLED光源ユニット100が縦に並んだものであるが、3つのLED光源ユニット100が横に並んだものであってもよい。
ただし、積雪地向けの交通信号灯200としては、図示のように、LED光源ユニット100が縦に並んだ縦型のものの方が着雪は少なく、雪害対応の観点で有利である。
各LED光源ユニット100は、図2,3に示すように、略円板皿状に形成された保護カバー10(カバー)と、渦巻き状に形成された電気回路20と、断熱カバー70と、光を反射させるリフレクタ80(反射部材)と、ゴムパッキン90とを備えている。
保護カバー10は、例えばポリカーボネートにより形成されていて、後述するLEDパッケージ22(発光体:図6等参照)から出射された光Lを透過させる透光性を有している。
この保護カバー10は、厚さが略均一で、外面10a(外方に向いた面)が緩やかな凸の曲面(例えば球面)で形成され、内面10b(内方に向いた面)は緩やかな凹の曲面(例えば球面)に形成されている。
外面10aが曲面で形成されていることにより、太陽光などの強い光が保護カバー10に照射されたときであっても、外面10aで反射した光が、平面の場合のように外面10aの全面に亘って反射し、その反射した光の向きが特定の一方向に揃うのを防ぐことができる。
この結果、いずれの方向から交通信号灯200を見ても、太陽光が映り込むことによる強い反射光の影響でLED光源ユニット100から発光した光Lの全てを視認できなくなるのを防止することができる。つまり、太陽光が映り込んでいない部分でLED光源ユニット100から発光した光Lを視認することができる。
一方、保護カバー10自体の厚さは略均一であることが、後述する熱の伝達の観点から好ましいため、内面10bも緩やかな曲面となっているが、この内面10bには、後述の電気回路20の基板21が接して設けられるため、基板21が接する部分には、図4に示すように、底面10fが平坦な面の、渦巻き状に延びた溝10eが形成されている。
また、外面10aには、図5,6に示すように、後述する多数の反射コーティング11(内向き反射部の一例)が形成されている。
これらの反射コーティング11は、それぞれ例えば直径1[mm]程度の小円形状に、蒸着または印刷によって形成された、内面10bの側から入射した光Lを内面10bの側に反射させる反射面である。なお、この反射コーティング11は、内方から到達した光の全てを反射するものであってもよいし、到達した光の一部を透過し、一部を反射するハーフミラーであってもよい。
また、これらの反射コーティング11は、外面10aのうち、対応する各LEDパッケージ22の裏面22d(図6)の中心(発光点22cに対応する位置)に対応する点10dを中心とした円周上に沿って並ぶように複数配置されているとともに、その点10dを中心とする複数の同心円の円周上に配置されている(図5)。
一方、内面10b(厳密には、内面10bに形成された溝10eの底面10f)には、上述した反射コーティング11にそれぞれ対応して、斜め反射面12a(外向き反射部の一例)を有する切欠き12が形成されている。
これら切欠き12によって斜め反射面12aを形成されているが、この切欠き12によって内面10bの側に生じた凹んだ部分には、蒸着や白色接着剤等が充填されて、斜め反射面12aでの反射光量が調整されている。
各切欠き12は、それぞれ対応する反射コーティング11の配置に応じた位置に配置されているが、反射コーティング11が、同心円状に配置されているため、切欠き12も、円周上に沿って並ぶように複数配置されているとともに、各LEDパッケージ22の裏面22dの中心を中心とする複数の同心円の円周上に配置されている。
電気回路20は、図7に示すように、渦巻き状に形成された基板21の実装面21a(他方の面)に、36個のLEDパッケージ22(発光体)と、LEDパッケージ22を定電流で発光させるために駆動する3個の駆動部品25とが接続されている。
実装面21aに接続された36個のLEDパッケージ22は、それぞれセラミックや樹脂などで成形された金型の中にLEDチップが実装され、シリコン樹脂等で封入されたものであり、3個の駆動部品25は、例えばそれぞれトランジスタ(MOS−FET)である。
LEDパッケージ22が実装されている基板21の部分21cは、LEDパッケージ22よりも大きく形成されている。
なお、駆動部品25は、LEDパッケージ22よりも、伝熱量が格段に大きい高発熱体である。
これら36個のLEDパッケージ22および3個の駆動部品25は、渦巻き状の基板21が延びる方向に沿って一列に、略等間隔で分布して設けられている。
基板21の、実装面21aの裏側の面には、図8に示すように、実装された駆動部品25に交流の商用電源で電力を供給する、銅箔等による電源配線26bが形成されている。以下、この電源配線26bが形成された面を配線面21bという。
なお、実装面21aにも、LEDパッケージ22同士やLEDパッケージ22と駆動回路とを接続する銅箔等によるLED間信号線26cが形成されている。
基板21は、例えば、50〜400[μm]程度の厚さで形成され基材FR4(Flame Retardant Type 4)に銅箔で電源配線26bおよびLED間信号線26cを形成し、透明なレジストを塗布したガラスエポキシ基板であり、基材の部分は光Lを含めて可視光線をある程度透過するが、電源配線26bおよびLED間信号線26cの部分は光Lを透過しない。
ここで、基板21の基材はガラスエポキシ基板に限定するものではなく、光学透過特性を有するものとして耐熱透明フィルム、例えば透明ポリイミドフィルムが望ましい。
ガラスエポキシ製の基板21は、一般的にリジッド基板と言われているように、柔軟性がなく、実装面21a、配線面21bともに略平坦な面となっている。
ただし、基板21は上述したように薄く形成されているため、基板21が渦巻き状に延びた方向については、上下方向(基板21の厚さ方向に沿った方向)に僅かな量の変形が可能となっている。この場合であっても、基板21の幅方向(渦巻き状に延びた方向に対して直交する方向)に沿っては、略平坦な面が維持されている。
電気回路20は、その外径が保護カバー10の内面10bの直径よりもわずかに小さい程度に形成されていて、基板21の配線面21bが保護カバー10の内面10bに形成された溝10eの底に接して設けられている。保護カバー10に対する基板21の接着は、例えば、熱伝導性の良い接着剤や両面テープ等が用いられている。
そして、電気回路20が保護カバー10の内面10b(溝10eの底面10f)に接着された状態で、36個のLEDパッケージ22は、保護カバー10の内面10bの全面に亘る領域(特定の領域)内で、おおよそ均一に分布した配置となる。
基板21の配線面21bが保護カバー10の内面10bに接着されていることで、実装面21aの各LEDパッケージ22から出射された光Lは、リフレクタ80に向かう方向に進む。
基板21に実装された36個のLEDパッケージ22と3個の駆動部品25および駆動回路と電源配線26bおよびLED間信号線26cとによって構成された電気回路は、図9に示すものとなっている。
基板21に実装された36個のLEDパッケージ22のうち、図7に示した基板21の渦巻きの外周部分に配置されている17個のLEDパッケージ22は、図9の回路図における1段目のLEDブロック22Aに対応し、残りの19個のLEDパッケージ22は、図9の回路図における2段目のLEDブロック22Bに対応している。
断熱カバー70は、保護カバー10と同様に光Lを透過する透光性を有し、基板21上のLEDパッケージ22に対向する、図10に示したおもて面70aは、保護カバー10の内面10bの曲面に略沿うような曲面で形成されている。
そして、このおもて面70aには、36個の凹んだ凹部71が形成されている。これら36個の凹部71は、保護カバー10に接着された電気回路20の36個のLEDパッケージ22の位置にそれぞれ対応した位置に形成されていて、図11に示すように、各凹部71が対応するLEDパッケージ22の周囲を囲み、保護カバー10と断熱カバー70とによって、各LEDパッケージ22の周囲を小さい空間に仕切っている。
また、断熱カバー70には、図10,12に示すように、3個の駆動部品25が集中して配置されている領域に対応した範囲を囲む、輪郭形状が例えば概略扇形状の凹み部72が形成されている。
この凹み部72においては、断熱カバー70のおもて面70bが、他の部分におけるおもて面70aよりも低く形成されていて、下部の領域に集中して配置されている3個の駆動部品25を一体的に囲んでいる。
また、凹み部72には、図12に示すように、3個の駆動部品25の他に11個のLEDパッケージ22も含まれ、これら3個の駆動部品25および11個のLEDパッケージ22は、図13に示すように、保護カバー10と断熱カバー70とによって囲まれ、保護カバー10の内面10bと断熱カバー70のおもて面70aとの間に形成された隙間73および11個の凹部71からなる単一の空間74内に閉じこめられている。
リフレクタ80は、電気回路20および断熱カバー70を挟んで、保護カバー10とは反対の側に、電気回路20の実装面21aに対向して配置されている。
リフレクタ80の、断熱カバー70に対向したおもて面80aには、図14に示すように、36個の凹反射面81が形成されている。これら36個の凹反射面81は、保護カバー10に接着された電気回路20の36個のLEDパッケージ22の位置にそれぞれ対応した位置に形成されている。
各凹反射面81はそれぞれ、図15に示すように、LEDパッケージ22が実装された基板21の部分21cに略正対する、略円錐状の斜面により形成された第1反射面81aと、第1反射面81aの外側に連なる、発光点22cを焦点とした回転放物面により形成された第2反射面81bと、第2反射面81bの外側に連なる、発光点22cから出射し、第1反射面81aによって反射された光Lを、保護カバー10に向かう方向成分およびLEDパッケージ22の周囲からLEDパッケージ22に向かう方向成分を有する向きに反射する第3反射面81cとを有している。
第1反射面81aは、LEDパッケージ22が実装された基板21の部分21cに略正対する範囲に形成されているため、その第1反射面81aの大きさは基板21の部分21cの大きさと略同じ大きさである。
また、第1反射面81aは、LEDパッケージ22の光軸に略沿って出射した光Lを第3反射面81cに向けて反射させるように、その形状、向きが設定されている。
第2反射面81bは第1反射面80bに比べて大きく形成されている。
ここで、保護カバー10の外面10aには、前述した多数の反射コーティング11が形成されているが(図5,6参照)、これらの反射コーティング11は、発光点22cから出射し、第1反射面81aによって反射され、第3反射面81cで反射された光Lが到達する位置に点在して設けられている。
なお、リフレクタ80は、詳細には、図3,14に示すように、各凹反射面81が複数の小さな小反射面(これら小反射面は、凸面であってもよいし、凹面であってもよいし、平面であってもよい。)の組み合わせによって形成された、いわゆるファセットリフレクタであるが、後述する図15は、表示が複雑になるのを避けるため、小反射面を省略した表示で記載されている。
また、このファセットリフレクタ80の各凹反射面81を構成する各小反射面は、各々の一部が、第1反射面81a、第2反射面81b、第3反射面81cの条件を満たすものとなっている。
例えば、第2反射面の81bを構成している多数の小反射面は、それぞれ、回転放物面に接する面を一部に有しており、その小反射面のうちの、回転放物面に接する面で反射した光Lは、回転放物面で反射したのと同一の向きに反射される。第1反射面81a、第3反射面81cをそれぞれ構成している多数の各小反射面も同様に、対応する第1反射面81a、第3反射面81cが単一面とした場合の条件を、少なくとも一部が満たしている。
小反射面のうちの、回転放物面に接する面以外の部分で反射した光Lは、回転放物面で反射した光Lに対して、僅かな角度だけ離れた方向に向けて反射されるが、本実施形態の作用等の説明においては、小反射面のうちの、回転放物面に接する面で反射した光Lについて説明し、他の部分で反射した光Lについては、本発明の本質的事項ではないため、説明を省略する。
ただし、そのような、回転放物面に接する面以外の部分で反射した光Lの進行方向については、回転放物面に接する面で反射した光Lの進行方向に「略」の文言を付すことで、説明したものとする。
なお、リフレクタ80は、上述したファセットリフレクタに限定されるものではなく、多数の小反射面に分割されていない、第1反射面81a、第2反射面81b、第3反射面81cが、それぞれ単一の連続した面で形成されているものであってもよい。
また、リフレクタ80の周縁の枠部82には、図3に示すように、電気回路20に外部の制御機器から商用電源等の電力を供給するための電力線が接続されるコネクタ88が形成されている。
コネクタ88と電気回路20の電極26a,26aとは、図示を省略した電線によって接続されていて、その電線は、リフレクタ80および断熱カバー70を貫いて配線されている。
ゴムパッキン90は、保護カバー10、断熱カバー70およびリフレクタ80の周縁に密着して、これら保護カバー10、断熱カバー70およびリフレクタ80を、図2に示すように一体化して保持し、保護カバー10とリフレクタ80とで仕切られた内部の空間に雨や雪などが浸入するのを阻止している。
(作用、効果)
以上のように構成された本実施形態のLED光源ユニット100によれば、コネクタ88を通じて供給された電力により、電気回路20の各駆動部品25が駆動され、各駆動部品25の駆動によって、各LEDパッケージ22の発光点22cから、図15に示すように、リフレクタ80に向けて光Lが出射される。
発光点22cから出射された光Lは、断熱カバー70を透過してリフレクタ80に到達するが、出射された光Lのうち、LEDパッケージ22の光軸に略沿って出射した一部の光Lは、第1反射面81aに到達し、光軸から離れる方向に出射した大部分の光Lは、第2反射面81bに到達する。
ここで、第1反射面81aで反射された光Lと第2反射面81bで反射された光Lとを区別するために、以下、第1反射面81aで反射された光を光L1、第2反射面81bで反射された光を光L2とそれぞれ表記する場合がある。
第2反射面81bは、LEDパッケージ22の発光点22cを焦点とする回転放物面(厳密には、回転放物面を基準とした多数の小反射面(少なくとも一部に、回転放物面に接する面を有する面)が組み合わされた面)であるため、第2反射面81bに到達し、この第2反射面81bで反射された光Lは、互いに略平行な光L2として反射され、この光L2は断熱カバー70を再び透過する。
断熱カバー70を透過した光L2の一部は、保護カバー10に接している電気回路20の、駆動部品25や銅箔の電源配線26b、LED間信号線26cなどによって遮られるが、残りの大部分の光Lは電気回路20が接している部分以外の部分、および基板21の電源配線26bやLED間信号線26cが貼られていない部分などを通って、保護カバー10を透過し、LED光源ユニット100の外部に出射され、外部の歩行者や運転者等によって視認される。
なお、第2反射面81bで反射した光L2の一部は、反射コーティング11に入射するが、この反射コーティング11の外方に露出した面が黒色等の濃い色で形成されているものであるときは、反射コーティング11に入射した光L2の一部または全部が、その黒色等の色によって吸収され、外部に出射する光L2は、多くても、入射した光L2のうちの一部となる。
第2反射面81bで反射された光L2は、基板21の部分21cを除いて、中心部に近い部分ほど、光量が大きい。
しかし、この光量の多い中心部分に近い部分の光L2は、反射コーティング11によって、少なくとも一部の透過が遮られることで、外部への出射光量が抑制される。
よって、第2反射面81bで反射された光L2の、光量分布(基板21の部分21cを除いた中心部分に近い部分の光量と他の部分の光量と)の差を低減することができる。
なお、光L2が断熱カバー70を透過するとき、厳密には、断熱カバー70と空気層との界面において入射角度に応じた屈折が起きるが、この屈折の影響は本発明に係る発光装置の本質的な事項と無関係であるため、本実施形態のLED光源ユニット100においては、屈折の影響が無いものとして、光L2の進行方向を記載している。後述する光L1についても同様である。
一方、第1反射面81aに到達した光Lは第1反射面81aで反射され、この反射された光L1は、第2反射面81bの外側に配置されている第3反射面81cに略入射する。
そして、第3反射面81cに到達した光L1は、保護カバー10に向かう方向成分およびLEDパッケージ22の周囲からLEDパッケージ22が実装された基板21の部分21cに向かう方向成分を有する向きに反射される。
この第3反射面81cで反射された光L1の一部は、図16に示すように、保護カバー10の外面10aに配置された反射コーティング11に到達し、各反射コーティング11は、到達した光L1を、LEDパッケージ22が実装されている基板21のLEDパッケージ22が実装されている部分21cに向けて反射する。
ここで、保護カバー10の内面10bのうち、各反射コーティング11によって、LEDパッケージ22の実装された基板21の部分21cに向けて反射された光L1の通過部分には、それぞれ対応する切欠き12が形成されている。
これら各切欠き12は、各反射コーティング11によってLEDパッケージ22の実装されている基板21の部分21cに向けて反射された光L1を、保護カバー10の外面10aに向かう平行光L1として反射する斜め反射面12aを形成しているため、各反射コーティング11によってLEDパッケージ22の裏面22dに向けて反射された光L1は、この斜め反射面12aに到達する。
斜め反射面12aに到達した光L1は、保護カバー10の外面10aに向かう平行光L1として反射され、保護カバー10を透過して、LED光源ユニット100の外部に出射される。
つまり、第1反射面81aに到達した光L1は、LEDパッケージ22の実装されている基板21の部分21cに対応した部分から出射されたように視認される光L1となり、しかも、その光L1は、第2反射面81bで反射された光L2と同じ向きに、略平行光として出射される。
したがって、LED光源ユニット100の外部の歩行者や自動車の運転者等は、図17に示すように、各LEDパッケージ22の周囲からは、第2反射面81bによって反射された光L2を視認し、各LEDパッケージ22の実装されている基板21の部分21cからは、第1反射面81a、第3反射面81c、反射コーティング11および斜め反射面12aによって反射された光L1を視認することができる。
つまり、従来の反射型の発光装置であれば、発光体の周囲の部分からは光が出射されて、発光装置の外部の歩行者や自動車の運転者等は、その光を視認することができるが、発光体の裏面の部分(本実施形態のように、発光体としてのLEDパッケージ22が、不透明の基板21に実装されていて、しかも、そのLEDパッケージ22が実装されている基板21の部分21cが、LEDパッケージ22よりも大きく形成されているものの場合は、その基板21の部分21cを指す。以下、同じ。)については光が遮光されるため、発光装置の外部の歩行者等は、その発光体の裏面の部分だけが暗く見えるため、中央部だけが真っ暗に見える不自然さ、違和感を歩行者等に与える。
しかし、本実施形態のLED光源ユニット100においては、LEDパッケージ22の実装された基板21の部分21cからも光L1を視認させることができ、そのような不自然さ、違和感を緩和させることができる。
しかも、LEDパッケージ22の実装された基板21の部分21cから外部に出射する光L1は、従来の反射型の発光装置においては、LEDパッケージに遮蔽されて外部に出射しなかった光であるため、LEDパッケージ22から出射した光Lの、外部への出射効率を向上させることができる。
なお、上述した実施形態においては、LEDパッケージ22が基板21に実装されていて、その実装されている基板21の部分21cがLEDパッケージ22よりも大きいため、リフレクタ80からの光Lは、LEDパッケージ22が実装された基板21の部分21cによって遮られるが、LEDパッケージ22等の発光体が基板に実装されていないものであったり、基板に実装されていたとしても、基板が透明であるか、または発光体が実装されている基板の部分が発光体よりも小さく形成された発光装置の場合は、反射部材(リフレクタ80)で反射された光は、発光体そのものによって遮られる。
この場合、発光装置の外部から発光装置を見る者にとっては、発光体の裏面部分のみが、発光しない部分となるため、発光体の裏面から光を出射させるのが本発明の発光装置である。
そして、本発明の発光装置においては、反射部材で反射された光を発光体の裏面に向けて反射させるものとして、内向き反射部が定義されているが、上述した実施形態のように、発光体が基板に実装されていて、その実装されている基板の部分が発光体よりも大きいものであるときは、内向き反射部は、反射部材で反射された光を発光体の実装されている基板の部分に向けて反射させるものであればよく、必ずしも、発光体の実装されている基板の部分よりも小さい発光体の裏面に向けて光を反射させるものである必要はなく、「反射部材で反射された光を発光体の裏面に向けて反射させる」内向き反射部には、「反射部材で反射された光を発光体の実装された基板の部分に向けて反射させる」ものも含む。
つまり、内向き反射部は、反射部材で反射された光を、発光体自体や発光体が実装された基板の部分などの、反射部材で反射された光を遮光する部材・部分に向けて反射させるものであればよい。
また、本実施形態のLED光源ユニット100は、LEDパッケージ22の裏面22dの中心に対応する点10dを中心とした円周上に並んだ複数の反射コーティング11のそれぞれによって反射された光Lは、保護カバー10の内面10bにおいて、LEDパッケージ22の裏面22dの中心に対応する点を中心とする円周上に並ぶため、斜め反射面12aが、この内面10bにおいてLEDパッケージ22の裏面22dの中心に対応した点を中心とした円周上に沿って配置されていることで、各反射コーティング11で反射された光Lを、対応する斜め反射面12aによってそれぞれ個別に、反射させることができる。
したがって、各斜め反射面12aを形成する際に、個々の斜め反射面12aの傾斜角度を適宜調整することで、LED光源ユニット100から出射する光L1の向きを個別に調整することができる。
また、第3反射面81cから反射コーティング11に到達した光L1は、反射コーティング11での反射によって、拡散の程度が高くなるため、斜め反射面12aの大きさを、反射コーティング11の大きさよりも大きくすることが好ましい。
各反射コーティング11で反射された後の光L1は、拡散の程度が高くなることで、反射コーティング11の大きさよりも拡がった大きさとなって斜め反射面12aに到達するため、斜め反射面12aの大きさを反射コーティング11の大きさよりも大きくすることで、光の利用効率を高めることができるからである。
また、保護カバー10から出射する光Lは、LEDパッケージ22の裏面22dに対応する部分においては、LEDパッケージ22の裏面22dの中心に対応する点10dを中心とした円周上に並んだものとなるが、このように光Lが円周上に並んでいることにより、LEDパッケージ22の裏面22dの外周縁部を境界とする出射光Lの明暗のコントラストを緩和させることができる。
なお、本実施形態のLED光源ユニット100における個々の反射コーティング11は、小円形状に形成されたものであるが、本発明の発光装置においては、反射コーティング11の形状は小円形状に限定されるものではなく、種々の形状を適用することができる。
また、本実施形態のLED光源ユニット100は、複数の反射コーティング11が円周上に配列されたものであるが、本発明の発光装置は、複数の反射コーティング11が円周上に配列されたものに限定されるものではなく、また、同心円の円周上に配列されたものに限定されるものでもない。
すなわち、例えば図18に示すように、複数の反射コーティング11が六方格子(図示の二点鎖線で示す正六角形の頂点または中心点が、隣接する他の正六角形の頂点または中心点に重なるように配置された格子)の頂点位置に配列されたものであってもよいし、例えば図19に示すように、複数の反射コーティング11が放射状に延びた線上に配列されたものであってもよい。
なお、斜め反射面12aは、各反射コーティング11に対応して形成されるが、反射コーティング11の数と同数の切欠き12を精度よく形成するにはコストが掛かるため、円周に沿って配置される複数の切欠き12を、その円周に沿って繋いだ形状とした、単一の円環状の溝を、複数の切欠き12に代えて適用するのが好ましい。
このように、斜め反射面12aを、反射コーティング11のように点在させるのではなく、周方向に繋いだ環状に形成することで、斜め反射面12aの大きさを反射コーティング11の大きさよりも大きくすることもできるため、光の利用効率を高める上でも好ましい。
さらに、本実施形態のLED光源ユニット100のように、反射コーティング11を同心円状に並ぶように配置した構成を適用した場合には、複数の切欠き12を円環状の単一の溝によって代用したものを、反射コーティング11に対応して同心円状に配置した構成とすることができる。
本実施形態のLED光源ユニット100は、切欠き12の斜め反射面12aによって、反射コーティング11からの光Lを反射させるものであるが、本発明に係る発光装置における外向き反射部としては、切欠き12による斜め反射面12aに限定されるものではなく、複数の平面状の反射面を組み合わせた反射面や球面等曲面の一部による反射面などを適用することもでき、さらに、反射コーティング11から到達する光Lを保護カバー10の外方に向けて反射させるものであれば、いかなる態様のものであってもよい。
つまり、本発明の発光装置における外向き反射部としては、反射コーティング11と同様の蒸着や印刷などによって形成される反射面であってもよい。
また、本発明の発光装置は、反射コーティング11のような内向き反射部を少なくとも備えるものであれば、外向き反射部として新たな構成部材を備えるものでなくてもよい。
すなわち、本発明の発光装置は、反射部材からの反射光のうち一部は、カバーの外方に向いた面(外面)の内向き反射部に到達する。
内向き反射部に到達した反射光は、内向き反射部によって反射され、カバーの内部を通って、LEDパッケージ等発光体の裏面に向かう。
そして、発光体の裏面に向かった光の一部は、カバーの内面に特段の外向き反射部が設けられていない場合であっても、発光体の裏面に対応する部分(例えば、カバーの内面や、発光体の裏面乃至発光体が実装された基板の裏面)で少なくとも一部は反射され、その反射された光の一部はカバーの外面に向かって進み、発光装置の外部に出射される。
特に、発光体の裏面や発光体が実装された基板の裏面には、電気的な配線として予め形成された銅箔等の金属の光沢部があり、このような金属の光沢部は、発光体の裏面に向かった光の一部をカバーの外面に向かって反射させる性能が高い。
したがって、カバーの内面に、特段の外向き反射部を形成する必要はないが、前述した実施形態における斜め反射面12aのように、外向き反射部を形成したものでは、発光装置の外部に光を反射させる効率が高められるため、外向き反射部を有するものが好ましい。
なお、カバーの内面に発光体の裏面乃至発光体が実装された基板の裏面が接していないものであっても、光は、カバーの内面で反射される他、カバーの内面から一旦出射し、発光体の裏面乃至発光体が実装された基板の裏面で反射してカバーの内部に再度入射し、カバーの外面に向けて進み、発光装置の外部に出射される。
したがって、本発明に係る発光装置は、本実施形態のLED光源ユニット100のように、基板21の配線面21bが保護カバー10の内面10bに接して設けられているものでなくてもよい。
本実施形態のLED光源ユニット100は、本発明に係る発光装置における内向き反射部として、蒸着等による反射コーティング11を適用したものであるが、内向き反射部としては、本実施形態のLED光源ユニット100における、切欠き12による斜め反射面12aと同様の斜め反射面を適用してもよく、この場合、斜め反射面12aと同様に円環状に繋がった溝としてもよい。
また、本実施形態のLED光源ユニット100は、保護カバー10に太陽光などの強い光が照射されていても、光Lの少なくとも一部を視認可能とするために、保護カバー10の外面10aは緩やかな曲面形状に形成されているが、本発明に係る発光装置におけるカバーは、この実施形態のものに限定されるものではなく、外面を平面としたものであってもよい。
同様に、本発明に係る発光装置は、カバーの内面も平面であってもよい。
また、本実施形態のLED光源ユニ・BR>Bト100は、保護カバー10に電気回路20が接着されているが、電気回路20の各駆動部品25は、定電流駆動のためのトランジスタであり、そのトランジスタによる伝熱量が大きいため、非常に高温となる。
この駆動部品25が発した熱は、基板21を介して保護カバー10に熱伝達により直接伝達して保護カバー10を温め、保護カバー10の外面10aに雪や氷などが付着した場合であっても、この駆動部品25から保護カバー10に伝達された熱によって、付着した雪や氷を溶かすことができ、付着した雪や氷によって光Lが遮られるのを防止することができる。
また、本実施形態のLED光源ユニット100は、保護カバー10の内面10bに形成された溝10eの底面10fが平坦な面に形成されているため、平坦な面に形成されている基板21の配線面21bが底面10fに接して配置された状態で、保護カバー10と基板21との密着性が高められ、両者の接触を安定させ、例えば、柔軟性の高いポリイミドなどの高価な材料を用いずに、ガラスエポキシ製等の、柔軟性を欠いたり、柔軟性の低いリーズナブルな価格の基板をも用いることができ、製造コストの上昇を抑制することができる。
本実施形態のLED光源ユニット100は、3個の駆動部品25が、LEDパッケージ22が略均一に分布している、保護カバー10の内面10bの全体領域よりも小さい領域に纏められて配置されているため、個々の駆動部品25によって雪や氷などがそれぞれ溶かされた領域同士が繋がり、溶かされた領域は一つの大きな領域となる。
このように、3個の駆動部品25が、36個のLEDパッケージ22が分散して配置されている範囲よりも狭い領域に纏められて配置されていることにより、その一つに纏まった領域に対応する雪や氷等を溶かすことができ、雪や氷等で遮光されずに外部に出射する光Lの出射面の面積が大きくなり、交通信号灯200の外部からその光Lを視認する場合、光Lの視認性を向上させることができるとともに、その光Lが交通信号灯200によるものであることも認識させ易くなる。
本実施形態のLED光源ユニット100は、3つの駆動部品25が、保護カバー10および断熱カバー70によって、断熱カバー70の凹み部72に対応した単一の空間74内に閉じこめられている。
したがって、単一の空間74に閉じ込められた空気は、その単一の空間74内だけで対流するため、単一の空間74に纏めて配置された3つの駆動部品25に接する空気の熱は外部に拡散せず、単一の空間74を仕切っている保護カバー10や断熱カバー70にのみ伝達され、熱を保護カバー10に効率よく伝達することができる。
なお、各LEDパッケージ22は、駆動部品25よりも伝熱量は小さいものの、熱は発するため、本実施形態のLED光源ユニット100は、各LEDパッケージ22の設置されている位置に対応した保護カバー10の部分についても、LEDパッケージ22が発する熱は、接触する保護カバー10に熱伝導により直接伝達して、雪や氷等を溶かすことができるとともに、凹部71に閉じ込められている空気に対流熱伝達され、この閉じこめられている空気を介して対流熱伝達により、保護カバー10や断熱カバー70に伝えられ、雪や氷等を溶かす性能を向上させることができる。
断熱カバー70に形成された凹部71はLEDパッケージ22を個別に仕切って、LEDパッケージ22からの対流熱伝達により温められた空気の拡散を抑制するものであるが、凹み部72においては、3個の駆動部品25とともに含まれるように単一の空間74で一体的に仕切っていて、LEDパッケージ22を個別に仕切っていないため、凹部71を必ずしも形成する必要はないが、凹部71があると、断熱カバー70のおもて面70bでの不規則な反射を防止することができる。
本実施形態のLED光源ユニット100は、渦巻き状の基板21にLEDパッケージ22や駆動部品25を実装したものであるが、本発明に係る発光装置における回路は、この実施形態のものに限定されるものではなく、少なくとも、LEDパッケージ22が実装されたものであればよく、基板21上に駆動部品25を備えないものであってもよい。
また、本発明に係る発光装置における回路は、少なくとも発光体が実装される部分についてのみ基板21を有し、電源配線26bおよびLED間信号線26cに形成される部分については基板21を有しないものであってもよい。
この場合、保護カバー10の内面10bに形成される溝10eは、その基板21に対応する部分にのみ形成されていればよく、電源配線26bおよびLED間信号線26cは、保護カバー10の内面10bに直接接着されていればよい。
また、基板21の形状は、渦巻き状のものに限定されるものではなく、1つ以上のLEDパッケージ22を実装したものであれば、いかなる形状のものであってもよく、同心円状の複数の環状のものや、複数の放射線状のものなど、反射光Lを可能な限り遮らないものであれば、如何なる形状のものであってもよい。
また、反射型の発光装置である本実施形態のLED光源ユニット100は、LEDパッケージ22からの出射光Lの向き等をリフレクタ80の形状等によって任意に調整することができるため、出射光Lを出射しようとする範囲については、出射光Lを高い効率で外部に出射することができるため、従来の非反射型LEDの交通信号灯の灯火部に比べて、LEDパッケージ22の数量を大幅に低減することができ、コストを低減することができる。
例えば、従来の、非反射型の交通信号灯のLED光源ユニットは、百数十個から四百数十個のLEDパッケージを用いているが、本実施形態のLED光源ユニット100は、わずか36個のLEDパッケージ22によって、従来の非反射型のLED光源ユニットと同程度またはそれ以上の視認性を得ることができる。
しかも、点光源であるLEDパッケージ22の光をリフレクタ80の凹反射面81の全体に拡げて出射させるため、単位面積当たりの光量を低減することができ、まぶしさ(グレア)を軽減させることができるため、車両の運転者が直視するものである交通信号灯200のLED光源ユニット100として好適なものとなる。
本実施形態のLED光源ユニット100は、駆動部品25からの発熱を対流による伝達としても有効に利用するために、断熱カバー70を備えたものであるが、本発明に係る発光装置は、この実施形態のものに限定されるものでなく、断熱カバーを備えないものであってもよい。
本実施形態のLED光源ユニット100は、高発熱体として、LEDパッケージ22の駆動部品25、具体的にはMOS−FETを適用したものであるが、本発明は、この実施形態のものに限定されるものではなく、例えば、LEDパッケージ22に対して直列に接続される順電圧調整用の抵抗などを高発熱体として適用することもできる。
上述した実施形態は、本発明に係る発光装置を交通信号灯200のLED光源ユニット100に適用した例であるが、本発明に係る発光装置は、この実施形態に限定されるものではなく、街路灯や照明器具、電光看板等に適用することができる。
10 保護カバー(カバー)
10a 外面(外方に向いた面)
10b 内面(内方に向いた面)
10d LEDパッケージの裏面の中心(発光点に対応する位置)に対応する点
11 反射コーティング(内向き反射部)
12a 斜め反射面(外向き反射部)
21 基板
21c LEDパッケージが実装された基板の部分(発光体の裏面)
22 LEDパッケージ(発光体)
22c 発光点
22d 裏面
80 リフレクタ(反射部材)
81a 第1反射面
81b 第2反射面
81c 第3反射面
100 光源ユニット(発光装置)
200 交通信号灯
L 光、出射光、反射光
L1 第1反射面で反射された光
L2 第2反射面で反射された光

Claims (4)

  1. 透光性を有するカバーと、
    前記カバーとは反対の向きに光を出射する発光体と、
    前記発光体に対して、前記カバーとは反対の側に配置され、前記発光体から出射した光を、前記カバーに向けて反射する反射部材とを備え、
    前記カバーの外方に向いた面のうち前記反射部材で反射された光が到達する部分に、前記反射部材で反射された光を、前記発光体の裏面に向けて反射する内向き反射部を有することを特徴とする発光装置。
  2. 前記内向き反射部によって反射された光が通る前記カバーの部分に、前記内向き反射部によって反射された光を前記カバーの外方に向けて反射させる外向き反射部を有することを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記内向き反射部が、前記カバーの外方を向いた面のうち、前記発光体の裏面の中心に対応する点を中心とした円周上に沿って並ぶように複数配置され、
    前記外向き反射部は、前記複数の内向き反射部の各々に対応して、前記カバーの内方に向いた面において、円周上に沿って配置されていることを特徴とする請求項2に記載の発光装置。
  4. 前記反射部材は、前記発光体の発光面に略正対する中心部分が、略円錐状の斜面により形成された第1反射面と、前記第1反射面の外側に連なる、前記発光体の発光点を焦点とした回転放物面により形成された第2反射面と、前記第2反射面の外側に連なる、前記第1反射面によって反射された光を、前記カバーに向かう方向成分および前記発光体の周囲から前記発光体に向かう方向成分を有する向きに反射する第3反射面とを有し、
    前記内向き反射部は、前記第3反射面で反射された光が到達する部分に配置されていることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項に記載の発光装置。
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