JP2014120327A - 電線用導体 - Google Patents

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Hiroki Kondo
宏樹 近藤
Satoshi Yoshinaga
聡 吉永
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Yazaki Corp
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Abstract

【課題】繊維強度の低下を抑えて断線の可能性を低減することが可能な電線用導体を提供する。
【解決手段】電線用導体1は、合成繊維10上に導電性金属20を被覆して導体としたものであって、合成繊維10と導電性金属20との間に、当該合成繊維10に熱が加わることにより発生する腐食性ガスから前記導電性金属20を保護する耐薬品金属層30を備える。これにより、繊維紡糸時などに付着した酸やアルカリ等の残留薬品が原因となり、導電性金属20が腐食してしまうことを防止することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電線用導体に関する。
近年、地球温暖化に伴い、その原因とされるCOの排出量が少ない製品が市場に受け入れられている。特に、自動車は原油価格の高騰の影響等もあり、CO排出が少なく燃費が良いものが求められており、ワイヤーハーネス等の電線については一層の軽量化が求められている。
このような問題に対して、高分子繊維上に導電性金属を被膜して導体とした電線が提案されている。この電線によれば、軽量な繊維を用いることにより電線全体の軽量化を図ることができる(例えば特許文献1参照)。特に、自動車向けの電線用導体は、現在軟銅撚り線や銅合金撚り線構成となっており、各金属の比重が決まっていることから、軽量化には細径化する以外に方策がないと考えられていたこともあり、特許文献1に記載の電線用導体への期待は高まってきている。
特開2009−242839号公報
しかし、特許文献1の電線用導体が合成繊維上に導電性金属を被膜したものである場合、電線がエンジン等の熱が加わる部位に用いられた場合、繊維紡糸時などに付着した酸やアルカリ等の残留薬品(例えばアラミド繊維の場合には硫酸など)が熱により濃縮されて導電性金属を腐食させてしまう可能性があった。
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、導電性金属の腐食を防止することが可能な電線用導体を提供することにある。
本発明の電線用導体は、合成繊維上に導電性金属を被覆して導体としたものであって、合成繊維と導電性金属との間に、当該合成繊維に熱が加わることにより発生する腐食性ガスから導電性金属を保護する耐薬品金属層を備えることを特徴とする。
本発明の電線用導体によれば、合成繊維と導電性金属との間に、合成繊維に熱が加わることにより発生する腐食性ガスから導電性金属を保護する耐薬品金属層を備えるため、たとえ合成繊維の紡糸時などに酸やアルカリ等の薬品が付着して残留していたとしても、これが原因となり、導電性金属が腐食してしまうことを防止することができる。
本発明によれば、導電性金属の腐食を防止することが可能な電線用導体を提供することができる。
本発明の実施形態に係る電線用導体の構成を示す断面図である。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る電線用導体の構成を示す断面図である。同図に示すように、電線用導体1は、合成繊維10上に導電性金属20を被覆して導体としたものであって、合成繊維10と、導電性金属20とを備えて構成されている。
合成繊維10は、石油などの原料から化学的に合成されて繊維材が作られたものであって、本実施形態では例えばアラミド繊維、ポリアリレート繊維、及びPBO(poly(p-phenylenebenzobisoxazole)繊維が該当する。
導電性金属20は、例えば軟銅、銅合金、銀、錫又はこれらの合金等により形成されている。この導電性金属20が電線でいうところの導体の役割を果たす。
このような電線用導体1は、内部が合成繊維10により構成されている。このため、電線用導体1は、軽量且つ高強度であり、しかも耐屈曲性に優れることとなる。
しかし、上記の合成繊維10は、紡糸時に酸やアルカリなどの残留薬品が付着していることがある。このため、合成繊維10に熱が加わることにより、残留薬品から腐食性ガスが発生し、導電性金属20を腐食させてしまう可能性があった。そして、導電性金属20を腐食させた場合には、電線用導体1の抵抗値が当初の値から離れた値となってしまい、仕様を満足しなくなってしまう。
そこで、本実施形態に係る電線用導体1は、合成繊維10と導電性金属20との間に、耐薬品金属層30を備えている。耐薬品金属層30は、合成繊維10に熱が加わることにより発生する腐食性ガスから導電性金属20を保護するものである。具体的に耐薬品金属層30は、ニッケル、パラジウム、金、チタン、ステンレス、スズ及び亜鉛のいずれかの金属により構成される。
このように、合成繊維10と導電性金属20との間に耐薬品金属層30を備えることにより、たとえ電線がエンジン等の熱が加わり易い箇所において使用されたとしても、導電性金属20は腐食性ガスから保護されることとなる。
次に、本実施形態に係る電線用導体1の製造方法について説明する。なお、電線用導体1の製造方法は種々挙げられるため、以下では、その一例を説明するものとする。
まず、例えばリールに巻かれた合成繊維10をリールから送り出す。そして、上記の耐薬品金属のメッキ槽に合成繊維10を浸しながら搬送する。これにより、合成繊維10上に耐薬品金属層30を形成する。その後、耐薬品金属層30を乾燥させる工程を経て、耐薬品金属層30が形成された合成繊維10を導電性金属20のメッキ槽に浸しながら搬送する。そして、例えば再度乾燥工程を経ることで、電線用導体1が製造される。その後、電線用導体1は他のリールに巻き取られることとなる。
このようにして、本実施形態に係る電線用導体1によれば、合成繊維10と導電性金属20との間に、合成繊維10に熱が加わることにより発生する腐食性ガスから導電性金属20を保護する耐薬品金属層30を備えるため、たとえ合成繊維10の紡糸時などに酸やアルカリ等の薬品が付着して残留していたとしても、これが原因となり、導電性金属20が腐食してしまうことを防止することができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよい。
例えば、上記実施形態では合成繊維10の例としてアラミド繊維、ポリアリレート繊維、及びPBO繊維などの抗張力繊維を挙げているが、これに限らず、他の合成繊維について本発明を適用可能であることはいうまでもない。
1…電線用導体
10…繊維
20…導電性金属
30…耐薬品金属層

Claims (1)

  1. 合成繊維上に導電性金属を被覆して導体とした電線用導体であって、
    合成繊維と導電性金属との間に、当該合成繊維に熱が加わることにより発生する腐食性ガスから前記導電性金属を保護する耐薬品金属層を備える
    ことを特徴とする電線用導体。
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JPS53162399U (ja) * 1977-05-26 1978-12-19
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