JP2014119530A - 表示制御装置、プロジェクター、及び、プロジェクターの制御方法 - Google Patents

表示制御装置、プロジェクター、及び、プロジェクターの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】表示面に表示される画像に対する操作の操作性を向上させた表示制御装置、プロジェクター、及び、プロジェクターの制御方法を提供する。
【解決手段】表示制御装置10は、画像光43によりスクリーンSCに画像を表示する投射部30と、画像光43を遮蔽する、開閉可能なレンズシャッター42と、レンズシャッター42の開閉を検出する開閉検出部103Aと、開閉検出部103Aにより、レンズシャッター42が閉じられたことを検出した際に、次にレンズシャッター42が開かれた場合にスクリーンSCに表示する画像を変更する制御情報を出力する制御部103と、を備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示面に表示される画像を制御する表示制御装置、表示面に画像を表示するプロジェクター、及び、プロジェクターの制御方法に関する。
従来、プロジェクター等の表示装置が表示する画像上でユーザーが位置入力操作を行った場合に、指示位置を検出して、指示位置の軌跡を示す画像を描画するシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−028629号公報
ところで、位置入力操作によって描画された画像を含む、表示面に表示される画像を操作する手段としては、表示面に画像として表示されているツールボックス上のアイコンを操作して行う手段が一般的であるが、この描画を操作する際の操作性の向上が求められていた。
本発明は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、表示面に表示される画像に対する操作の操作性を向上させた表示制御装置、プロジェクター、及び、プロジェクターの制御方法を提供する。
上記目的を達成するために、本発明は、画像光により表示面に画像を表示する表示部と、前記画像光を遮蔽する、開閉可能なシャッター機構と、前記シャッター機構の開閉を検出する開閉検出部と、前記開閉検出部により、前記シャッター機構が閉じられたことを検出した際に、次に前記シャッター機構が開かれた場合に前記表示面に表示する画像を変更する制御情報を出力する制御部と、を備えたことを特徴とする表示制御装置を提供する。
この構成によれば、ユーザーがシャッター機構を開閉させる操作に連動させて、表示面に表示する画像を変更することができ、表示面に表示される画像に対する操作の操作性を向上することができる。
また、本発明は、上記表示制御装置において、前記表示面における指示体の指示位置を検出する位置検出部と、前記位置検出部により検出された前記指示位置に基づいて画像を描画する描画部と、前記描画部が描画した画像を、前記表示部により前記表示面に表示された基画像に重畳して表示させる表示制御部と、を備え、前記制御部は、前記開閉検出部により前記シャッター機構が閉じられたことが検出された際に、前記表示部により前記基画像のみを前記表示面に表示させる制御情報を出力することを特徴とする。
この構成によれば、シャッター機構の開閉操作に連動させて、指示体による操作によって描画された画像を、表示面から消して、基画像のみを表示面に表示させることができる。これにより、簡単な操作で表示面に表示する画像を変更することができ、表示面に表示される画像に対する操作の操作性を向上させることができる。
また、本発明は、上記表示制御装置において、前記表示制御部は、前記シャッター機構が再び閉じられ開かれた場合に、前記表示部により前記シャッター機構を閉じて開く操作に応じて前記表示面から消去された重畳画像を再表示させることを特徴とする。
この構成によれば、シャッター機構を閉じて開く操作をした後に、再び閉じて開くという簡単な操作に連動させて、表示面から消去された、指示体による操作によって描画された重畳画像を再表示させることができる。このため、簡単な操作で表示面に表示する画像を変更することができ、表示面に表示される画像に対する操作の操作性を向上させることができる。
また、上記目的を達成するために、本発明は、光源が発した光を変調して表示面に投射するプロジェクターであって、画像光により前記表示面に画像を表示する表示部と、前記画像光を遮蔽する、開閉可能なシャッター機構と、前記シャッター機構の開閉を検出する開閉検出部と、前記開閉検出部により、前記シャッター機構が閉じられたことを検出した際に、次に前記シャッター機構が開かれた場合に前記表示面に表示する画像を変更する制御情報を出力する制御部と、を備えたことを特徴とするプロジェクターを提供する。
この構成によれば、ユーザーがシャッター機構を開閉させる操作に連動させて、表示面に表示する画像を変更することができる。このため、表示面に表示される画像に対する操作の操作性を向上することができる。
また、本発明は、上記プロジェクターにおいて、前記表示面における指示体の指示位置を検出する位置検出部と、前記位置検出部により検出された前記指示位置に基づいて画像を描画する描画部と、前記描画部が描画した画像を、前記表示部により前記表示面に表示された基画像に重畳して表示させる表示制御部と、を備え、前記制御部は、前記開閉検出部により前記シャッター機構が閉じられたことが検出された際に、前記表示部により前記基画像のみを前記表示面に表示させる制御情報を出力することを特徴とする。
この構成によれば、ユーザーがシャッター機構を閉じて開く操作に連動させて、指示体による操作によって描画された画像を、表示面から消して、基画像のみを表示面に表示させることができる。このため、簡単な操作で表示面に表示する画像を変更することができ、表示面に表示される画像に対する操作の操作性を向上することができる。
また、上記目的を達成するために、本発明は、画像光により表示面に画像を表示する表示ユニットと、前記画像光を遮蔽する、開閉可能なシャッター機構と、を備えたプロジェクターの制御方法であって、前記シャッター機構が閉じられたことを検出し、次に前記シャッター機構が開かれた場合に前記表示面に表示する画像を変更する制御情報を出力させることを特徴とするプロジェクターの制御方法を提供する。
この構成によれば、シャッター機構を閉じて開く操作に連動させて、表示面に表示する画像を変更することができ、表示面に表示される画像に対する操作の操作性を向上することができる。
本発明によれば、シャッター機構を閉じて開く操作に連動させて、表示面に表示する画像を変更することができ、表示面に表示される画像に対する操作の操作性を向上することができる。
本発明の実施形態に係る表示制御装置を構成する各部の機能ブロック図である。 表示制御装置の動作を示すフローチャートである。 表示面の表示状態を示す図であり、(A)シャッター機構を閉じる前の表示面の状態を示す図、(B)はシャッター機構を閉じた際の表示面の状態を示す図、(C)はシャッター機構を開いた際の表示面の状態を示す図である。 表示制御装置の別の動作を示すフローチャートである。 表示面の表示状態を示す図であり、(A)シャッター機構を閉じる前の表示面の状態を示す図、(B)はシャッター機構を閉じた際の表示面の状態を示す図、(C)はシャッター機構を開いた際の表示面の状態を示す図、(D)はシャッター機構を再び閉じた際の表示面の状態を示す図、(E)はシャッター機構を再び開いた際の表示面の状態を示す図である。
以下、図面を参照して本発明を適用した実施形態について説明する。
図1は、実施形態に係る表示制御装置10を構成する各部の機能ブロック図である。表示制御装置10は、表示装置としてのプロジェクター11を備える。プロジェクター11は、画像供給部としてのPC(Personal Computer)13に画像信号ケーブル等により有線、または、無線接続されている。PC13は、不図示のモニターを有し、例えば、モニターに表示中の画像と同じ画像の画像データをプロジェクター11に出力する。
プロジェクター11は、入力された画像データに基づいて、投射面(表示面)としてのスクリーンSCに表示画像を投射する。PC13から入力される画像データは動画像(映像)データおよび静止画像データのいずれであってもよく、プロジェクター11は入力される画像データに基づき動画像および静止画像のいずれも投射できる。また、プロジェクター11は、画像データを伝送する画像信号ケーブル等とは別に、USBケーブルやLANケーブル等の制御信号伝送用の通信回線によりPC13に接続され、この通信回線を介してPC13との間で制御データ等を送受信する。なお、制御信号伝送用の通信回線として無線通信回線を用いることも可能である。また、PC13とプロジェクター11とを接続する1本のケーブルに、画像データと、制御データとを重畳して伝送する構成としてもよい。
投射面(表示面)としては、壁面や床面に設置された幕または平板の他、壁面自体を使用してもよい。
また、プロジェクター11には、図示は省略するが、画像供給部として、複数のPC13の他に、DVDプレーヤーやビデオレコーダー等の画像供給装置を接続することもできる。また、プロジェクター11は、画像供給部を内蔵している構成であってもよい。すなわち、プロジェクター11が内蔵する回路により、プロジェクター11が投射する画像データを生成する構成であってもよい。
プロジェクター11は、一つの画像供給装置から入力された画像データに基づく画像をスクリーンSCに表示するシングル画面表示、および、複数の画像供給装置から入力された画像データを、それぞれスクリーンSCに表示させるマルチ画面表示を実行できる。
表示制御装置10では、スクリーンSC上で、指示体70を用いて位置指示操作を行うことが可能である。指示体70は、例えばペン型のデバイスであり、ユーザーは、指示体70を手に持って、先端をスクリーンSCに押しつけるように使用する。指示体70の先端には押圧操作を検出する操作スイッチ72が設けられ、ユーザーが指示体70の先端をスクリーンSCに押し付けた場合に、操作スイッチ72がオンになる。
プロジェクター11は、指示体70の先端位置(指示位置)の座標を検出し、検出した指示位置の座標を示す制御データを、プロジェクター11内部の回路により処理して、例えば検出した指示位置の座標に基づいて画像を描画する等の処理を行うことができる。また、プロジェクター11は、検出した指示体70の指示位置の座標を示す制御データをPC13に出力することもできる。
表示制御装置10は、ユーザーが指示体70により行った位置指示操作を受け付けて、この操作をスクリーンSCに表示された画像に反映させる、インターラクティブホワイトボードシステム機能を備える。具体的には、表示制御装置10は、ユーザーが行った位置指示操作を検出した場合に、指示位置に従って直線、曲線、多角形などの図絵を描画し、描画した図形をスクリーンSCに投射する。表示制御装置10は、何らかの基画像200(図3参照)をスクリーンSCに投射した状態で、この基画像200に重畳するように描画像(重畳画像)210を描画することができ、何も画像を投射しない状態に移行してから画像の描画を開始することもできる。また、この機能により描画された画像は、画像データとして保存することが可能であり、描画された画像のみを画像データとして保存することも、および、描画時にスクリーンSCに投射されていた投射画像とともに一つの画像データとして保存することもできる。
ここで、表示制御装置10は、指示体70の指示位置に従って画像を生成し、プロジェクター11により投射させる機能を、プロジェクター11が実行する「PJモード」、および、PC13が実行する「PCモード」のいずれも実行可能である。「PJモード」では、プロジェクター11が指示体70の指示位置を検出し、検出した指示位置に従って画像を生成し、スクリーンSCに投射する。「PCモード」では、プロジェクター11が指示体70の指示位置を検出して、検出した指示位置をPC13に出力し、PC13が入力された指示位置に従って画像を生成して、生成した画像をプロジェクター11に出力し、スクリーンSCに投射する。
プロジェクター11は、PC13から入力される画像データに基づいて、スクリーンSCに画像を表示するための画像処理を実行する画像処理ユニット110と、画像処理ユニット110によって処理された画像をスクリーンSCに投射する投射ユニット3と、スクリーンSC上の指示体70の指示位置を検出する位置検出ユニット150と、これらの各部を制御する制御部103と、を備えている。
制御部103は、図示しないCPU、不揮発性メモリー、RAM等により構成され、制御部103に接続された記憶部105に記憶されている制御プログラム105Aを読み出して実行し、プロジェクター11の各部を制御する。また、制御部103は、記憶部105に記憶された制御プログラム105Aを実行することで、スクリーンSC上における画像の座標と、PC13から入力された画像データ上の座標との対応関係(座標変換パラメーター)を求め、キャリブレーションを実行する。キャリブレーションは、基本的に、プロジェクター11単体で行われ、プロジェクター11は、座標変換パラメーターを取得して、マニュアル、または、オートで実投射領域の座標系と、撮影画像の座標系との対応付けを行う。プロジェクター11は、座標算出の際には、取得した座標変換パラメーターに基づいて、撮影画像上の位置を実投射領域上の位置へと変換する。プロジェクター11は、PC13から入力された画像データ上の座標と、実投射領域上の座標との変換については、PC13から入力された画像の解像度及び実投射領域上の表示位置の情報に基づいて行う。記憶部105は、磁気的、光学的記録装置または半導体記憶素子により構成され、制御プログラム105Aを含む各種プログラム、及び、各種設定値等のデータを記憶する。
制御部103には、操作部としての操作パネル41、及び、操作部としてのリモコンの操作を検出するリモコン受光部45が接続されている。
操作パネル41は、各種スイッチ及びインジケーターランプを備え、プロジェクター11の外装筐体(図示略)に配置されている。操作パネル41のスイッチが操作されると、操作されたスイッチに対応する操作信号が制御部103に出力される。
リモコン受光部45は、プロジェクター11を操作する操作者としてのユーザーが使用するリモコン(図示略)がボタン操作に対応して送信した赤外線信号を受光する。リモコン受光部45は、上記リモコンから受光した赤外線信号を復調およびデコードし、リモコンにおける操作を示す操作信号を制御部103に出力する。
なお、プロジェクター11の操作は、指示体70、操作パネル41およびリモコンの他、PC13によっても実行できる。この場合、PC13はプロジェクター11を操作するための制御データを出力し、操作部として機能する。
制御部103は、操作パネル41、リモコン受光部45から入力される操作信号に基づいて、ユーザーの操作を検出し、この操作に従ってプロジェクター11を制御する。
投射部(表示部)30は、照明光学系31、光変調装置32、及び投射光学系33を備えて構成される。照明光学系31は、キセノンランプ、超高圧水銀ランプ、LED(Light Emitting Diode)等からなる光源を備える。また、照明光学系31は、光源が発した光を光変調装置32に導くリフレクター及び補助リフレクター、画像光43の光学特性を高めるためのレンズ群(図示略)、偏光板、或いは光源が発した光を減光させる調光素子等を備えていてもよい。
光変調装置32は、照明光学系31からの光を変調して画像光43を形成する。本実施形態では、透過型液晶パネルを用いて光変調装置32を構成した場合を例に挙げる。この構成では、光変調装置32はRGBの三原色に対応した3枚の液晶パネルを有し、照明光学系31が発した光はRGBの3色の色光に分離され、各色光が対応する各液晶パネルに入射する。各液晶パネルを通過して変調された色光はクロスダイクロイックプリズム等の合成光学系によって合成され、投射光学系33に射出される。
投射光学系33は、投射する画像の拡大・縮小および焦点の調整を行うレンズまたはレンズ群と、レンズを駆動してズームの度合いを調整するズーム調整用モーターおよびフォーカスの調整を行うフォーカス調整用モーター等を備える。
投射ユニット3は、投射部30とともに、投射光学系駆動部121、光変調装置駆動部119、及び、光源駆動部117を備えている。投射光学系駆動部121は、画像処理ユニット110の表示制御部107の制御に従って投射光学系33が備える各モーターを駆動する。光変調装置駆動部119は、表示制御部107から出力される画像信号に基づいて光変調装置32を駆動して描画を行う。光源駆動部117は、制御部103の制御に従って照明光学系31が備える光源を駆動する。
投射光学系33の前方には、投射部30から投射される画像光43を遮蔽するレンズシャッター(シャッター機構)42が配置されている。レンズシャッター42は、例えば、手動により、図中矢印方向にスライドさせて開閉可能に配置される。レンズシャッター42は、通常、プロジェクター11の投射時には完全に開放され、投射終了後に閉鎖される。プロジェクター11の制御部103には、レンズシャッター42が閉じられたことを検出する開閉検出部103Aが備えられる。開閉検出部103Aにより、投射中にレンズシャッター42が閉じられたことを検出した場合には、制御部103の制御により、照明光学系31の光源を消灯または減光する。
画像処理ユニット110は、PC13に接続される画像入力部104を備えている。画像入力部104は、PC13を含む各種画像供給装置が画像データを入力するインターフェイスであり、例えば、DVIインターフェイス、USBインターフェイス、LANインターフェイス、HDMI(登録商標)インターフェイス等の汎用インターフェイスを用いることができる。また、画像入力部104に、無線通信を利用して画像データを入力してもよい。また、画像入力部104が、アナログ映像信号をデジタル画像データに変換するA/D変換回路と、VGA端子等のアナログ映像信号入力端子を備えていてもよい。また、画像入力部104がDisplayPort(商標)インターフェイスを備えていてもよく、この場合、プロジェクター11は、PC13や、PC13と同等の機能を有する携帯型デバイスが備えるDisplayPortに接続することができる。
画像処理ユニット110は、画像入力部104を介して入力された画像データを処理する表示制御部107、および、表示制御部107の制御に従って画像をフレームメモリー115に展開し、投射部30が投射する画像を生成する画像処理部(描画部)113を備えている。画像処理部113は、プロジェクター11が内蔵する画像供給部として機能する。
表示制御部107は、画像入力部104を介して入力される画像データのフォーマット(フレームレート、解像度、圧縮状態)の判別等を行い、光変調装置32に表示画像を表示するために必要な処理を決定し、画像処理部113を制御して当該処理を実行する。ここで実行される処理は、例えば、フレームレート変換、インターレース/プログレッシブ変換、解像度変換、圧縮された画像データの伸張処理、立体画像データのフォーマット変換等である。画像処理部113は、表示制御部107の制御に従って、画像入力部104に入力された画像データをフレームメモリー115に展開し、上述したような各種処理を実行する。画像処理部113はフレームメモリー115に描画した処理後の画像に基づいて、この画像を表示するための所定フォーマットの画像信号を生成し、表示制御部107に出力する。表示制御部107は、画像処理部113が生成した画像信号を光変調装置駆動部119に出力する。
また、画像処理部113は、表示制御部107の制御に従って、キーストーン補正、カラーモードに対応した色調補正、画像の拡大/縮小処理等の各種の画像処理を実行することも可能である。すなわち、制御部103が、操作パネル41またはリモコン受光部45から入力された操作信号に基づいて、表示制御部107に対し、キーストーン補正の実行、表示画像の拡大/縮小処理を実行させる。表示制御部107は、キーストーン補正や表示画像の拡大/縮小処理に必要な各種パラメーターを算出し、画像処理部113を制御して、キーストーン補正や表示画像の拡大/縮小処理を実行する。
また、画像処理部113は、PJモードにより指示体70の指示位置に従って描画を行う場合、位置検出ユニット150から入力される座標に基づいて、描画像210(図3参照)等の図形を描画する処理を行う。画像処理部113は、描画した画像をフレームメモリー115に展開し、同様にフレームメモリー15に展開した基画像200上に描画像210を重畳させた画像をフレームメモリー115に展開する。そして、画像処理部113は、フレームメモリー115に展開した画像を表示制御部107に出力し、投射ユニット120によって投射させる。
ユーザーが操作する指示体70は、上述した操作スイッチ72と、操作スイッチ72の操作状態(オン/オフ)を示す信号を出力する送信部74とを備える。送信部74は、例えば、IrDA規格に準拠した方式により操作スイッチ72のオン/オフを示す赤外線信号を送信する。
指示体70による指示位置は、上述のように位置検出ユニット150により検出される。なお、位置検出ユニット150は、1種類の指示体70を検出する構成であっても良いし、或いは、複数種類の指示体70、例えば、ペン型の操作デバイスおよびユーザーの指等、をいずれも検出できる構成であっても良い。位置検出ユニット150が複数種類の指示体70を検出できる場合には、位置検出ユニット150は、指示体70の種類を検出できる構成であっても良い。
位置検出ユニット150は、送信部74が送信する信号に基づいて操作スイッチ72の操作状態を検出する。また、位置検出ユニット150は、指示体70の先端がスクリーンSCに接触しているか否かを検出して、指示体70による位置指示操作を検出する構成であっても良い。
位置検出ユニット150による指示体70の検出は、種々の手法を採用可能である。例えば、指示体70が不図示の発光部を有し、指示体70の先端がスクリーンSCに接触した際に、当該発光部が発光する構成であっても良い。そして、位置検出ユニット150は、指示体70の発光部の発光位置を後述する撮像部153の撮影画像データ上で解析して、指示体70の指示位置の座標を算出する構成であっても良い。この構成によれば、指示体70の指示位置及び指示体70のスクリーンSCへの接触/非接触の検出が可能となる。なお、指示体70の発光部が射出する光は、可視光である構成でも良いし、或いは、赤外光等の非可視光である構成でも良い。指示体70の発光部が非可視光を射出する場合には、撮像部153の前に赤外光だけを通す可視光カットフィルターを設ける構成であっても良い。
また、指示体70は、先端がスクリーンSCに接触した際に発光部が発光する構成の他に、先端がスクリーンSCに接触している時と、接触していない時とで、発光部の明滅(発光/非発光)パターンを変える構成であっても良い。この構成によれば、指示体70の指示位置及び指示体70のスクリーンSCへの接触/非接触の検出が可能となる。また、この構成によれば、指示体70の先端がスクリーンSCに接触していない状態で、指示体70がスクリーンSC上を移動する指示体70のホバリング状態を検出することも可能となる。
位置検出ユニット150は、撮像部153、撮影制御部155、受信部154、及び、位置検出処理部157を有する位置検出部151と、位置検出部151が検出した指示位置の座標を算出する座標算出部159と、を備えている。
撮像部153は、投射光学系33が画像光43を投射する方向を撮影するようにプロジェクター11に搭載されたデジタルカメラである。撮像部153は、撮影制御部155の制御に従って撮影を実行し、撮影画像データを出力する。撮影制御部155は、制御部103の制御に従って、撮像部153を制御して撮影を実行させる。撮像部153が撮影時のズーム倍率、フォーカス、絞りの調整を行う機構を有する場合、撮影制御部155は、これらの機構を制御して予め設定された条件で撮影を実行させる。撮影後、撮影制御部155は撮像部153が出力する撮影画像データを取得して、位置検出処理部157に出力する。撮像部153から出力される撮影画像データは、RGBやYUV等の形式で表されるものであっても良く、輝度成分のみを表すものであってもよい。撮像部153が可視光以外の光(例えば赤外光)を撮影する構成であってもよい。また、撮影制御部155は、撮像部153から出力される撮影画像データをそのまま位置検出処理部157へ出力してもよく、解像度の調整や所定のファイルフォーマット(JPEG、BMPなど)への変換等を行った上で位置検出処理部157へ出力してもよい。
受信部154は、指示体70の送信部74が送信した無線信号を受信して、操作スイッチ72の操作状態を検出し、検出結果を示すデータを位置検出処理部157に出力する。位置検出処理部157は、撮像部153の撮影画像データに基づいて指示体70の指示位置を検出し、受信部154から入力されるデータに基づいて操作スイッチ72の操作状態を取得する。
なお、撮像部153が赤外光を受光して撮影を行い、送信部74が赤外線信号を送信する構成とされた場合には、送信部74が送信した赤外線信号を、撮影画像データに基づいて位置検出処理部157が検出することにより、受信部154を省略することができる。
位置検出処理部157は、撮影制御部155から入力される撮影画像データを解析することにより、指示体70の先端の位置、すなわち指示体70の指示位置を検出する。本実施形態では、撮影制御部155の制御により撮像部153が所定時間毎に撮影を実行し、位置検出処理部157は、撮影制御部155から所定時間毎に入力される撮影画像データに基づいて指示体70の指示位置を検出し、操作スイッチ72のオン操作を検出したときの指示位置を、操作スイッチ72の操作時の指示位置として確定する。
座標算出部159は、位置検出処理部157が検出した指示体70の指示位置の座標を算出する。座標算出部159が算出する座標は、指示体70の指示位置の撮影画像データにおける座標であり、スクリーンSCの表示画像上に仮想的に設けられた座標軸における座標である。撮影画像データにおける座標は、プロジェクター11とスクリーンSCとの距離、投射光学系33におけるズーム率、プロジェクター11の設置角度、撮像部153とスクリーンSCとの距離等の様々な要素の影響を受ける。一方、撮像部153の画角と投射光学系33の投射範囲との位置関係、撮像部153の撮影倍率、投射光学系33におけるズーム率等は既知であるため、座標算出部159は、撮影画像データとスクリーンSCに表示された表示可能領域5との対応関係を算出できる。この処理により、座標算出部159は、スクリーンSCの表示画像における指示位置の座標を算出して、座標データを出力する。また、座標算出部159は、位置検出処理部157が操作スイッチ72のオン操作を検出したときの指示体70の指示位置の座標データには、操作スイッチ72がオンであることを示すデータを付加して出力する。
座標算出部159が出力する座標データは座標変換部160に入力される。座標変換部160は、制御部103の制御に従って座標データの変換を行う。座標データをPC13に出力する場合、座標変換部160は、座標算出部159から入力された座標データを、PC13が画像入力部104に入力する画像データのフレームにおける座標を示す座標データに変換する。この変換処理は、PC13が画像入力部104に入力する画像データの解像度や、画像処理部113により画像データに対して行った処理に基づいて実行される。また、座標データを画像処理ユニット110に出力する場合、座標変換部160は、座標算出部159から入力された座標データを、画像処理部113が描画する画像のフレームにおける座標を示す座標データへ変換する。つまり、座標変換部160は、外部接続された画像供給部であるPC13、および、プロジェクター11が内蔵する画像供給部である画像処理ユニット110に対応する座標への変換を行うことが可能であり、座標データの出力先の画像供給部に対応する座標に変換する。
座標変換部160が座標を変換する処理において必要な情報としては、例えば、画像処理部113が描画する画像の画像データの解像度、アスペクト比、光変調装置32の液晶表示パネルにおける表示サイズ、光変調装置32の液晶表パネルにおいて画像が描画される位置等の情報がある。これらの情報は、制御部103の制御または座標変換部160の要求により、画像処理部113から座標変換部160に出力される。
座標変換部160は、画像処理ユニット110に対応して座標を変換した場合、変換後の座標データを画像処理部113に出力する。また、座標変換部160は、PC13に対応して座標を変換した場合、変換後の座標データを出力部101に出力する。つまり、変換処理の際に制御部103により指定された画像供給部に対して、変換後の座標データを出力する。
出力部101は、座標変換部160が出力した変換後の座標データをPC13に出力するインターフェイスであり、例えば、USBインターフェイス、LANインターフェイス、IEEE1394等の汎用インターフェイスで構成され、有線通信、及び、無線通信のどちらであってもよい。ここで、画像入力部104と出力部101とを統合し、物理的に一つのインターフェイス(例えば、USBインターフェイス)で出力部101と画像入力部104との両方の機能を実現してもよい。出力部101には複数のPC13が接続され、出力部101は、制御部103の制御により一つ以上のPC13を選択して、座標データを出力する。通常、出力部101は、画像入力部104に対して画像データを供給しているPC13を選択する。画像データを供給しているPC13が複数存在する場合、出力部101は、制御部103の制御に従って、これらPC13の中から一つ以上のPC13を出力先として選択する。
出力部101がPC13に出力する座標データは、各PC13において、マウス、トラックボール、デジタイザー、或いはペンタブレット等のポインティングデバイスが出力する座標データと同様のデータとして入力される。
また、出力部101が、画像処理ユニット110が備える画像処理部113に接続され、座標変換部160が出力した変換後の座標データを画像処理ユニット110に出力してもよい。
PC13において、出力部101から出力される座標データを汎用的なポインティングデバイスが出力する座標データと同等に扱う場合、これらの汎用的なポインティングデバイスに対応した汎用のデバイスドライバープログラムを利用できる。このような汎用のデバイスドライバープログラムは、通常、PC13のOS(オペレーティングシステム)の一部として予めインストールされているため、デバイスドライバープログラムのインストールを行うことなく利用できる。
このように汎用のデバイスドライバープログラムを利用する場合、専用のデバイスドライバープログラムが必要ないという利点があるが、プロジェクター11とPC13との間でやり取りできる情報は、汎用のデバイスドライバープログラムの仕様で定められた範囲に限定される。そこで、プロジェクター11に対応した専用のデバイスドライバープログラムをPC13にインストールして、このデバイスドライバープログラムによって出力部101が出力する座標データを処理してもよい。この場合、プロジェクター11とPCとの間でやり取りできる情報は、専用のデバイスドライバープログラムの仕様に応じて任意に設定することができる。
PC13は、PCモードにより指示体70の指示位置に従って描画を行う場合、出力部101から入力された座標データに基づいて、例えば線や図形を描画し、描画した線や図形を、プロジェクター11に出力中の画像に重ねて新たな画像データを生成し、この画像データをプロジェクター11に出力する。
画像処理部113は、座標変換部160または出力部101から入力される座標データに基づいて、フレームメモリー115に展開している基画像200に重ねて、例えば線や図形を描画し、描画後の画像を表示するための画像信号を生成して光変調装置駆動部119に出力する。
これにより、表示制御装置10では、ユーザーが指示体70の操作によって位置指示操作を行うことにより、操作した位置に対応して、スクリーンSCに表示中の画像に重ねて図形等が描画され、描画像210が、基画像200に重畳されて表示される。
次に、プロジェクター11の動作について、図2〜図5を参照して説明する。
図2は、スクリーンSCに画像を表示中に、一旦レンズシャッター42を閉じ、再びレンズシャッター42を開く操作を行った際の、表示制御装置10の動作を示すフローチャートである。図3は、レンズシャッター42の開閉に伴ってスクリーンSCに表示される画像を示す図である。
投射部30から投射される画像光43によりスクリーンSCに画像を投射している際には、制御部103は、開閉検出部103Aの機能により、レンズシャッター42の開閉状態を検出する(ステップS1)。なお、制御部103は、投射部30から画像光43の投射を開始する際には、設定の初期化を行い、基画像200に重畳される描画像210を消去したことを示すフラグ(描画消去済みフラグ)をOFFにする。なお、描画像210の消去は、フレームメモリー115に展開された描画像を、フレームメモリー115から消して、基画像200と描画像210との重畳表示を止めて、基画像200のみを表示することで実現される。
続いて制御部103は、開閉検出部103Aの機能により、レンズシャッター42が閉じているか否かを判定する(ステップS2)。制御部103は、レンズシャッター42が閉じていない、つまりレンズシャッター42は開いていると判定した場合(ステップS2:No)には、描画消去済みを示すフラグをOFFの初期化状態に設定し(ステップS6)、動作を終了する。
制御部103が、レンズシャッター42が閉じていると判定した場合(ステップS2:Yes)には、続いて、制御部103は、描画消去済みを示すフラグがOFFに設定されているか否かを判定する(ステップS3)。レンズシャッター42が閉じていて、且つ、描画消去済みを示すフラグがOFFではない(ステップS3:No)、つまり、描画が既に消去されていると判定した場合には、制御部103は、動作を終了する。
一方、レンズシャッター42が閉じていて、且つ、描画消去済みを示すフラグがOFFであると判定した場合には(ステップS3:Yes)、制御部103は、基画像200に重畳して表示された描画像210を消去する(ステップS4)。続いて、制御部103は、描画消去済みを示すフラグをONに設定して(ステップS5)、動作を終了する。
図3は、これらの制御部103の機能による表示制御装置10の動作により、スクリーンSCに表示される画像の変化を示す図である。図3(A)に示すように、表示制御装置10は、指示体70の指示位置に基づいて描画した描画像210を、表示制御部107の機能により、スクリーンSCに表示された基画像200に重畳して表示させることができる。ユーザー操作により、レンズシャッター42が閉じられると、投射部30から投射される画像光43が遮蔽されるため、図3(B)に示すように、スクリーンSCには画像が非表示の状態となる。
レンズシャッター42が閉じられたことを開閉検出部103Aの機能により検出すると、制御部103は、描画像210のみを消去した画像をフレームメモリー115に展開する制御情報を画像処理ユニット110に出力して、次にレンズシャッター42が開かれた場合にスクリーンSCに表示する画像を変更する。なお、PC13に指示体70の指示位置の座標に基づく処理を実行させるPCインターラクティブモードを実行している際には、制御部103は、PC13に出力部101を介して、次にレンズシャッター42が開かれた場合にスクリーンSCに表示する画像を変更する制御情報を出力する構成であっても良い。このように、制御部103は、レンズシャッター42を閉じる動作に連動させて、指示体70の指示位置に基づいて描画した描画像210を消去し、次にレンズシャッター42が開かれた際には、図3(C)に示すように、基画像200のみがスクリーンSCに表示される。
この構成によれば、スクリーンSCに基画像200と描画像210とを重畳表示している際に、レンズシャッター42を一旦閉じて、再び開くという簡単な操作で、描画像210を消去した基画像200のみを表示させることができる。これにより、例えば、表示制御装置10のインターラクティブホワイトボードシステム機能を用いて、学校での授業中や、ビジネスの場においてのプレゼンテーション中に、基画像200上に書き加えた情報だけを消して、基画像200のみを再び表示したい場合に、当該操作を、レンズシャッター42を閉じて開くという簡単な操作で行うことができ、表示制御装置10の利便性を向上することができる。
次に、スクリーンSCに画像を表示中に、一旦レンズシャッター42を閉じて開く操作を行い、再びレンズシャッター42を閉じて開く操作を行った場合の表示制御装置10の動作について説明する。図4は、表示制御装置10の動作を示すフローチャートであり、図5は、レンズシャッター42の開閉に伴ってスクリーンSCに表示される画像を示す図である。
投射部30から投射される画像光43によりスクリーンSCに画像を投射している際には、制御部103は、開閉検出部103Aの機能により、レンズシャッター42の開閉状態を検出する(ステップS11)。なお、制御部103は、投射部30から画像光43の投射を開始する際には、設定の初期化を行い、基画像200に重畳される描画像210が消去中であることを示すフラグ(描画消去中フラグ)、及び、レンズシャッター42を閉じた際に行う所定の処理が処理済みであることを示すフラグ(シャッター閉時処理済みフラグ)をOFFにする。
続いて制御部103は、開閉検出部103Aの機能により、レンズシャッター42が閉じているか否かを判定する(ステップS12)。制御部103は、レンズシャッター42が閉じていない、つまりレンズシャッター42は開いていると判定した場合(ステップS12:No)には、シャッター閉時処理済みを示すフラグをOFFの初期化状態に設定し(ステップS25)、動作を終了する。
制御部103が、レンズシャッター42が閉じていると判定した場合(ステップS12:Yes)には、続いて、制御部103は、シャッター閉時処理済みを示すフラグがOFFに設定されているか否かを判定する(ステップS13)。レンズシャッター42が閉じていて、且つ、シャッター閉時処理済みを示すフラグがOFFではない(ステップS13:No)、つまり、シャッター閉時処理が既に処理済みであると判定した場合には、制御部103は、動作を終了する。
一方、レンズシャッター42が閉じていて、且つ、シャッター閉時処理が処理済みではないと判定した場合には(ステップS13:Yes)、制御部103は、続いて、描画消去中を示すフラグがOFFに設定されているか否かを判定する(ステップS14)。描画消去中を示すフラグがOFFに設定されていると判定した場合には(ステップS14:Yes)、制御部103は、フレームメモリー115に展開されている描画像210を、記憶部105に一時的に格納する(ステップS15)。記憶部105は、フレームメモリー115のバックアップ用メモリーとして機能し、記憶部105に格納された描画像105Bは、書き換え可能に記憶される。また、記憶部105に格納された描画像105Bには、座標情報が紐づけられて記憶されている。
続いて、制御部103は、画像処理ユニット110を制御し、フレームメモリー115の描画像210を消去する(ステップS16)。次に制御部103は、描画消去中を示すフラグをONにし(ステップS17)、続いて、シャッター閉時処理が処理済みであることを示すフラグをONにして(ステップS18)、動作を終了する。
レンズシャッター42が閉じていて(ステップS12:Yes)、シャッター閉時処理が処理済みではなく(ステップS13:Yes)、且つ、描画消去中を示すフラグがOFFに設定されていない、つまり、描画消去中であると判定した場合には(ステップS14:No)、制御部103は、フレームメモリー115の描画像(不図示)を消去する(ステップS21)。続いて、制御部103は、記憶部105に格納された描画像105Bをフレームメモリー115に展開する(ステップS22)。そして、制御部103は、記憶部105の描画像105Bに記憶されたバックアップ用メモリーを初期化し、描画像105Bを消去する(ステップS23)。次に、制御部103は、描画消去中を示すフラグをOFFに設定し(ステップS24)、続いて、シャッター閉時処理が処理済みであることを示すフラグをONにして(ステップS18)、動作を終了する。
図5は、これらの制御部103の機能による表示制御装置10の動作により、スクリーンSCに表示される画像の変化を示す図である。図5(A)に示すように、表示制御装置10は、指示体70の指示位置に基づいて描画した描画像210を、表示制御部107の機能により、スクリーンSCに表示された基画像200に重畳して表示させることができる。ユーザー操作により、レンズシャッター42が閉じられると、投射部30から投射される画像光43が遮蔽されるため、図5(B)に示すように、スクリーンSCには画像が非表示の状態となる。
レンズシャッター42が閉じられたことを開閉検出部103Aの機能により検出すると、制御部103は、描画像210のみを消去した画像をフレームメモリー115に展開する制御情報を画像処理ユニット110に出力して、次にレンズシャッター42が開かれた場合にスクリーンSCに表示する画像を変更する。なお、PC13に指示体70の指示位置の座標に基づく処理を実行させるPCインターラクティブモードを実行している際には、制御部103は、PC13に出力部101を介して、次にレンズシャッター42が開かれた場合にスクリーンSCに表示する画像を変更する制御情報を出力する構成であっても良い。このように、制御部103は、レンズシャッター42を閉じる動作に連動させて、指示体70の指示位置に基づいて描画した描画像210を消去し、次にレンズシャッター42が開かれた際には、図5(C)に示すように、基画像200のみがスクリーンSCに表示される。
図示は省略するが、ユーザーは、描画像210が消去中の基画像200上に、指示体70の指示位置に応じた別の画像を描画することができる。そして、レンズシャッター42を閉じて開く操作を行った後に、再びレンズシャッター42を閉じると、投射部30から投射される画像光43が遮蔽されるため、図5(D)に示すように、スクリーンSCには画像が非表示の状態となる。
レンズシャッター42が閉じて開かれた後に再び閉じられたことを開閉検出部103Aの機能により検出すると、制御部103は、フレームメモリー115の描画像を消去する制御情報を画像処理ユニット110に出力し、続いて、記憶部105に一時的に格納した前回レンズシャッター42を閉じて開く操作を行った時にフレームメモリー115から消去した描画像105Bを再びフレームメモリー115に展開する。これにより、制御部103は、次にレンズシャッター42が開かれた場合にスクリーンSCに表示する画像を変更し、次にレンズシャッター42が開かれた際には、図5(E)に示すように、基画像200と描画像210とが重畳表示された画像がスクリーンSCに表示される。
この構成によれば、スクリーンSCに基画像200と描画像210とを重畳表示している際に、レンズシャッター42を閉じて開く操作を行った後に、再度一旦レンズシャッター42を閉じて、再び開くという簡単な操作で、消去された描画像210を、再び基画像200に重畳させて表示することができる。これにより、例えば、表示制御装置10のインターラクブホワイトボードシステム機能を用いて、学校での授業中や、ビジネスの場においてのプレゼンテーション中に、基画像200に重畳させて表示するように書き加えた描画像210を、表示/消去/表示させて、基画像200と、基画像200に描画像210が重畳された重畳画像とを見比べるべく表示させることができる。このように、描画像210を、消したり、再表示させたりという操作を、レンズシャッター42を閉じて開くという簡単な操作で行うことができため、表示制御装置10の利便性を向上することができる。
以上説明したように、本発明を適用した実施形態における表示制御装置10は、画像光43によりスクリーンSCに画像を表示する投射部30と、画像光43を遮蔽する、開閉可能なレンズシャッター42と、レンズシャッター42の開閉を検出する開閉検出部103Aと、開閉検出部103Aにより、レンズシャッター42が閉じられたことを検出した際に、次にレンズシャッター42が開かれた場合にスクリーンSCに表示する画像を変更する制御情報を出力する制御部103と、を備えた。この構成によれば、レンズシャッター42を閉じて開くという操作に連動させて、スクリーンSCに表示する画像を変更することができる。よって、レンズシャッターを閉じて開くという簡単な操作で、スクリーンSCに表示させる画像を変更することができ、操作性及び利便性を向上することができる。
また、スクリーンSCにおける指示体70の指示位置を検出する位置検出ユニット150と、位置検出ユニット150により検出された指示位置に基づいて画像を描画する画像処理部113と、画像処理部113が描画した画像を、投射部30によりスクリーンSCに表示された基画像200に重畳して表示させる表示制御部107と、を備え、制御部103は、開閉検出部103Aによりレンズシャッター42が閉じられたことが検出された際に、投射部30により基画像200のみをスクリーンSCに表示させる制御情報を出力する。この構成によれば、レンズシャッター42の開閉に連動させて、指示体70の指示位置に基づいて描画された描画像210を、スクリーンSCから消して、基画像200のみを表示させることができる。よって、レンズシャッター42を開閉するという簡単な操作で、スクリーンSCに表示する画像を変更することができ、スクリーンSCに表示する画像に対する操作の操作性を向上することができる。
また、表示制御部107は、レンズシャッター42が再び閉じられて開かれた場合に、投射部30により、レンズシャッター42を閉じて開く操作に応じてスクリーンSCから消去された重畳画像である描画像210を再表示させる。この構成によれば、レンズシャッター42を閉じて開いた後に、再び閉じて開くという簡単な操作に連動させて、スクリーンSCから消去された、指示体70の指示位置に基づく描画像210を、基画像200に重畳させて再表示させることができる。よって、レンズシャッター42を閉じて開くという簡単な操作でスクリーンSCに重畳表示された描画像210を非表示/再表示させることができ、スクリーンSCに表示される画像に対する操作の操作性を向上することができる。
なお、上記実施形態は本発明を適用した具体的態様の例に過ぎず、本発明を限定するものではなく、上記実施形態とは異なる態様として本発明を適用することも可能である。例えば、指示体70は、ペン型の操作デバイスである構成の他に、棒形状の操作デバイスであっても良く、位置検出処理部157は、棒形状の操作デバイスの先端がスクリーンSCに接触していることを検知して、位置指示操作のオン・オフを検知する構成であってもよい。また、指示体70は、指やレーザーポインター等のポインターであってもよい。また、複数の指示体70を備え、各々の指示体70に異なる機能を割り当てて、同一の操作領域に対する同様の操作であっても、指示体70によって異なる機能を操作することができる構成であってもよい。また、異種の指示体70との組み合わせによって、同一の操作領域に対する同様の操作であっても、異なる機能を操作することができる構成であってもよい。
また、上記実施形態の構成において、位置検出ユニット150が有する撮像部153及び撮影制御部155を、プロジェクター11に外部接続されたデジタルカメラにより代替することも可能である。この場合のデジタルカメラは、制御部103の制御により撮影を実行して撮影画像データを位置検出処理部157に出力するものであればよい。また、このデジタルカメラとプロジェクター11とを接続するインターフェイスとしてはUSB等の汎用インターフェイスを利用できるので、容易に実現可能である。
また、撮像部153は、非可視光(赤外光など)を撮像可能な構成であっても良く、非可視光を撮像可能な場合には、指示体70が非可視光を射出して、撮像部153が指示体70から射出された非可視光を撮像する構成や、指示体70が非可視光を反射可能な反射部を備えており、制御部103の制御によってプロジェクター11からスクリーンSCに対して非可視光を投射し、指示体70の反射部によって反射された非可視光を撮像部153によって撮像する構成等を採用することができる。
また、上記実施形態では、光源が発した光を変調する手段として、光変調装置32がRGBの各色に対応した3枚の透過型の液晶パネルを用いた構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、反射型の液晶パネルを用いてもよいし、デジタルミラーデバイス(DMD)を用いた方式、デジタルミラーデバイスとカラーホイールを組み合わせた方式等により構成してもよい。ここで、表示部として1枚の液晶パネルまたはDMDを用いる場合には、クロスダイクロイックプリズム等の合成光学系に相当する部材は不要である。また、液晶パネル及びDMD以外にも、光源が発した光を変調可能な構成であれば問題なく採用できる。さらに、スクリーンSCの背面側から画像光を投射する背面投射型のプロジェクターとしてもよい。
また、本発明の表示装置は、スクリーンSCに画像を投射するプロジェクターに限定されず、液晶表示パネルに画像/画像を表示する液晶モニターまたは液晶テレビ、或いは、PDP(プラズマディスプレイパネル)に画像/画像を表示するモニター装置またはテレビ受像機、OLED(Organic light-emitting diode)、OEL(Organic Electro-Luminescence)等と呼ばれる有機EL表示パネルに画像/画像を表示するモニター装置またはテレビ受像機等の自発光型の表示装置など、各種の表示装置も本発明の画像表示装置に含まれる。この場合、液晶表示パネル、プラズマディスプレイパネル、有機EL表示パネルが表示手段に相当し、その表示画面が表示面に相当する。
さらに、上記実施形態の構成では、位置検出ユニット150が撮影画像データに基づいて指示体70による指示位置を検出する構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、表示面としてのスクリーンSC或いは他の表示方式における表示画面に、感圧式や静電容量式のタッチパネルを設け、このタッチパネルによって指示体70としてのユーザーの指や棒体等の接触を検出する構成としてもよい。また、指示体が発する赤外線信号を検出して指示位置を特定する方法や、スクリーンSC上に設けられた複数の装置により指示体までの距離を検出することで、指示位置を特定する方法を採用してもよい。
また、図1示した表示制御装置10の各機能部は、ハードウェアとソフトウェアとの協働により実現される機能的構成を示すものであって、具体的な実装形態は特に制限されない。従って、必ずしも各機能部に個別に対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサーがプログラムを実行することで複数の機能部の機能を実現する構成とすることも勿論可能である。また、上記実施形態においてソフトウェアで実現されている機能の一部をハードウェアで実現してもよく、あるいは、ハードウェアで実現されている機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。その他、プロジェクター11及びPC13を含む表示制御装置10の他の各部の具体的な細部構成についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更可能である。
また、上記実施形態において記憶部105が記憶していた制御プログラム105Aを、プロジェクター11が通信ネットワークを介して接続された他の装置からダウンロードして実行してもよいし、可搬型の記録媒体に制御プログラム105Aを記録して、この記録媒体から上記各プログラムを読み取って実行する構成としてもよい。
3…投射ユニット(表示部)、10…表示制御装置、11…プロジェクター、30…表示部、31…照明光学系、32…光変調装置、33…投射光学系、42…レンズシャッター(シャッター機構)、43…画像光、70…指示体、103…制御部、103A…開閉検出部、105…記憶部、107…表示制御部、113…画像処理部(描画部)、110…画像処理ユニット、150…位置検出ユニット、153…撮像部、200…基画像、210…描画像(重畳画像)、SC…スクリーン(表示面)。

Claims (6)

  1. 画像光により表示面に画像を表示する表示部と、
    前記画像光を遮蔽する、開閉可能なシャッター機構と、
    前記シャッター機構の開閉を検出する開閉検出部と、
    前記開閉検出部により、前記シャッター機構が閉じられたことを検出した際に、次に前記シャッター機構が開かれた場合に前記表示面に表示する画像を変更する制御情報を出力する制御部と、
    を備えたことを特徴とする表示制御装置。
  2. 請求項1に記載の表示制御装置であって、
    前記表示面における指示体の指示位置を検出する位置検出ユニットと、
    前記位置検出ユニットにより検出された前記指示位置に基づいて画像を描画する描画部と、
    前記描画部が描画した画像を、前記表示部により前記表示面に表示された基画像に重畳して表示させる表示制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記開閉検出部により前記シャッター機構が閉じられたことが検出された際に、前記表示部により前記基画像のみを前記表示面に表示させる制御情報を出力する
    ことを特徴とする表示制御装置。
  3. 請求項2に記載の表示制御装置であって、
    前記表示制御部は、前記シャッター機構が再び閉じられて開かれた場合に、前記表示部により、前記シャッター機構を閉じて開く操作に応じて前記表示面から消去された重畳画像を再表示させることを特徴とする表示制御装置。
  4. 光源が発した光を変調して表示面に投射するプロジェクターであって、
    画像光により前記表示面に画像を表示する表示部と、
    前記画像光を遮蔽する、開閉可能なシャッター機構と、
    前記シャッター機構の開閉を検出する開閉検出部と、
    前記開閉検出部により、前記シャッター機構が閉じられたことを検出した際に、次に前記シャッター機構が開かれた場合に前記表示面に表示する画像を変更する制御情報を出力する制御部と、を備えた
    ことを特徴とするプロジェクター。
  5. 請求項4に記載のプロジェクターであって、
    前記表示面における指示体の指示位置を検出する位置検出ユニットと、
    前記位置検出ユニットにより検出された前記指示位置に基づいて画像を描画する描画部と、
    前記描画部が描画した画像を、前記表示部により前記表示面に表示された基画像に重畳して表示させる表示制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記開閉検出部により前記シャッター機構が閉じられたことが検出された際に、前記表示部により前記基画像のみを前記表示面に表示させる制御情報を出力する
    ことを特徴とするプロジェクター。
  6. 画像光により表示面に画像を表示する表示ユニットと、前記画像光を遮蔽する、開閉可能なシャッター機構と、を備えたプロジェクターの制御方法であって、
    前記シャッター機構が閉じられたことを検出し、次に前記シャッター機構が開かれた場合に前記表示面に表示する画像を変更する制御情報を出力させる
    ことを特徴とするプロジェクターの制御方法。
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