JP2014119264A - グリップ - Google Patents

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Abstract

【課題】安定した測定結果を得ることができるグリップを提供する。
【解決手段】本体2は、筒状の側壁2aを備えており、掴み部材3を互いに近づく方向に押圧する押圧部材4がその側壁2aに設けられている。これにより、押圧部材4が強く掴み部材3を押圧しても側壁2aの間隔が広がらないため、十分な締め付け力を実現することができ、結果として、安定した測定結果を得ることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、引張試験の対象となる試験片を挟持する引張試験機用のグリップに関するものである。
材料特性を測定する装置として、試験片を一定速度で引っ張るとともに、この間に試験片にかかる荷重と試験片の伸び量とを測定する引張試験機が知られている。この引張試験機の一種には、高速で試験片を引っ張ることにより試験片に衝撃を与える高速引張試験機もある。
このような引張試験機では、試験片の両端を一対のグリップで挟持し、一方のグリップを固定した上で他方のグリップを移動させて試験片を引っ張ることにより試験が実施される。試験片を挟持する引張試験機用グリップとしては、次のようなものが提案されている。
まず、図6に示すように、正面視略コの字型のグリップ本体101と、このグリップ本体両端部102,103に支持された一対の掴み部104,105とを備え、これらの掴み部104,105を押しねじ106,107により近接させることにより試験片110を挟持するグリップ100が開示されている。
また、特許文献1には、図7,図8に示すように、装置に固定される基部201と、この基部201に下端が固定された支持部202と、この支持部202により支持された一対の板状の掴み部203,204とを備えたグリップ200が開示されている。ここで、試験片210は、掴み部203,204の間に挟み込まれた上で、掴み部203,204間の試験片210を挟んでいない箇所に複数のねじ205が固定されて、掴み部材203,204が互いに近づく方向に押圧されることにより、これらに挟持される。
ところが、このような引張試験機用のグリップは、高速引張試験に用いることが困難であった。すなわち、高速引張試験機では、グリップを介して試験片に衝撃による大きな負荷をかけるので、グリップが複雑な構造をしているとその構造の各部に生じる歪み等が測定結果にノイズとして重畳されるため、正確な測定結果を得られないことがあった。
例えば、図6に示した開示されたグリップ100では、試験片110を十分に固定するためには押しねじ106,107を強く締め付ける必要があるが、そうするとコの字型のグリップ本体101の両端が開いてしまうために十分な締め付け力が得られなくなってしまう。このため、グリップ本体101を頑丈に造るのみならず、試験片110を押し付ける押しねじ106,107についても複雑な構造としなければならないので、高速引張試験機のようにグリップを介して試験片に衝撃による大きな負荷がかかる試験に用いると、測定結果にノイズが重畳されることがあった。
また、特許文献1に開示されたグリップ200では、掴み部203,204を複数のねじ205で固定するので、掴み部203,204が完全に平行になるように各ねじ205を均等に締め付けること困難であった。このため、試験片210がその引張方向に対して傾いた状態で取り付けられると、高速引張試験機のように試験片に衝撃による大きな負荷がかかる試験に用いると、その傾きにより試験片に予期せぬ負荷がかかって測定結果に影響が現れるため、安定した測定結果を得ることが困難であった。
そこで、高速引張試験機に用いた場合にも安定した測定結果が得られるグリップが提案されている。
例えば、特許文献2には、図9に示すように、楔形のグリップ300が提案されている。このグリップ300は、外周に雄ねじ302が形成され、端部に一対のくさび状掴み刃303,304を備えた棒状の掴み部材301と、内周に雌ねじ306が形成された円筒状の押さえ部材305とを備えている。このようなグリップ300は、掴み部材3剤301の外周の雄ねじ302に、押さえ部材305の雌ねじをねじ込むことにより、くさび状掴み刃303,304が互いに接近させ、これらの間に配置された試験片310を挟み込むものである。
特開2003−121323号公報 特開2004−219222号公報 特開2006−162317号公報 特開平9−292321号公報
しかしながら、特許文献2に開示されたグリップ300では、試験片310を挟持するために押さえ部材305を掴み部材301にねじ込む必要があるが、このときに試験片310も同時に回転してしまうので、一対のグリップで試験片の両端を挟持する際に試験片がねじれた状態で取り付けられてしまい、結果として、安定した測定結果を得ることが困難であった。
特許文献3には、試験片を回転させずに取り付ける構造が提案されているが、構造が複雑であるとともに、試験片を取り付ける際に掴み部材全体が試験片の引っ張り方向に移動するため、やはり安定した測定結果を得ることが困難であった。
そこで、本発明は、安定した測定結果を得ることができるグリップを提供することを目的とする。
上述したような課題を解決するために、本発明に係るグリップは、筒状の側壁を備えた本体と、それぞれが本体の軸線方向に平行な面を有し、その面が互いに対向した状態で本体内に配置された一対の掴み部材と、本体の側壁に設けられ、軸線方向と垂直な方向に掴み部材を互いに近づく方向に押圧する押圧部材と、掴み部材の少なくも一方における面の反対側に形成され、押圧部材の端部が嵌め込まれる凹部とを備えることを特徴とするものである。
本発明によれば、本体が筒状の側壁を備えており、掴み部材を互いに近づく方向に押圧する押圧部材が側壁に設けられているので、押圧部材が強く掴み部材を押圧しても側壁の間隔が広がらないため、十分な締め付け力を実現することができ、結果として、安定した測定結果を得ることができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るグリップの構成を模式的に示す断面図である。 図2は、本発明の第2の実施の形態に係るグリップの構成を模式的に示す断面図である。 図3は、本発明の第3の実施の形態に係るグリップの構成を模式的に示す断面図である。 図4は、図3の上面図である。 図5は、本発明の第2の実施の形態に係るグリップの変形例を示す断面図である。 図6は、グリップの構成を模式的に示す正面図である。 図7は、グリップの構成を模式的に示す正面図である。 図8は、図7の側面図である。 図9は、グリップの構成を模式的に示す正面図である。
[第1の実施の形態]
まず、本発明の第1の実施の形態について詳細に説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係るグリップ1は、筒状の側壁2aを備えた本体2と、それぞれが本体2の軸線方向に平行な面3aを有し、その面3aが互いに対向した状態で本体2内に配置された一対の掴み部材3と、本体2の側壁2aに設けられ、上記軸線方向と垂直な方向に掴み部材3を互いに近づく方向に押圧する押圧部材4と、掴み部材の少なくも一方における面3aの反対側に形成され、押圧部材4の端部が嵌め込まれる凹部5とを備える。
このようなグリップ1による試験片Wの固定は次のように行われる。
まず、ユーザは、押圧部材4を本体2から抜き取る方向に移動させる。すると、押圧部材の端部は、本体2の中央部から側壁2a側へと移動する。
押圧部材4を移動させると、ユーザは、一対の掴み部材3についても本体2の中央部から側壁2a側へと移動させる。すると、一対の掴み部材3の間に隙間が形成されることとなる。
一対の掴み部材3の間に隙間が形成されると、ユーザは、その隙間に試験片Wを挿入したのち、押圧部材4を本体2から抜き取る方向とは逆に移動させる。すると、押圧部材4の端部13aは、対向する掴み部材3に向かって移動し、一方の掴み部材3の面3aと反対側に形成された凹部5に嵌め込まれる。その後、一方の掴み部材3を試験片Wに当接させるとともにこれらを他方の掴み部材3へと移動させ、最終的に、一方の掴み部材3、試験片Wおよび他方の掴み部材3を、本体2の側壁2aに押し付ける。これにより、試験片Wは、グリップ1に固定されることとなる。
このとき、本体2が側壁2aで囲まれた筒状に形成されており、掴み部材3を互いに近づく方向に押圧する押圧部材4が側壁2aに設けられているので、押圧部材4が強く掴み部材3を押圧しても側壁2aの間隔が広がらないため、十分な締め付け力を実現することができ、結果として、安定した測定結果を得ることができる。これにより、高速引張試験機のように試験片に衝撃による大きな負荷がかかる試験に用いても、試験片Wが十分な締め付け力で固定されているので、安定した測定結果を得ることができる。
また、凹部5が形成されているので、グリップ1をその引っ張り方向に移動させても、凹部5に押圧部材4の端部が嵌め込まれているため、押圧部材4が掴み部材3から抜けることを防ぐことができる。これにより、掴み部材3が試験片Wを安定して挟持することができるので、結果として、安定した測定結果を得ることができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について詳細に説明する。
図2に示すように、本実施の形態に係るグリップ10は、筒状の側壁11aを備えた本体11と、板状に形成され、本体11の軸線方向に平行で、かつ、互いに平行な状態で本体11内部に対向配置された一対の掴み部材12a,12bと、掴み部材12aと対向する本体11の側壁11aに軸線方向と垂直な方向に移動可能に螺着された押しねじ13とを備えている。このようなグリップ10は、引張試験機のロードセルなどの所定の位置に、本体11の一端が固定された状態で使用される。通常、グリップ10は、試験片の両端を挟持するように一対用意され、所定間隔離間して対向配置される。
ここで、本体11は、金属からなり、側壁11aで囲まれた円筒状に形成されている。なお、本体11の形状は円筒に限定されず、例えば、角筒や垂台など、連続する側壁を有するのであれば、各種形状を適用することができる。
掴み部材12a、12bは、金属からなり、平面視略矩形の板状に形成されている。また、掴み部材12aの掴み部材12bと対向する面と反対側の面には、押しねじ13の端部13aが嵌め込まれる凹部12a−1が形成されている。
なお、掴み部材12a、12bの形状は、対向する位置に平面が形成されていれば、平面視略矩形の板状に限定されず、各種形状を適用することができる。
押しねじ13は、金属からなり、周面に雄ねじを有する円柱状に形成されている。
このようなグリップ10による試験片Wの固定は次のように行われる。
まず、ユーザは、押しねじ13を本体11から抜き取る方向に回転させる。すると、押しねじ13の端部13aは、本体11の中央部から側壁11a側へと移動する。
押しねじ13の端部13aを移動させると、ユーザは、一対の掴み部材12a,12bについても本体11の中央部から側壁11a側へと移動させる。すると、掴み部材12a,12bの間に隙間が形成されることとなる。
掴み部材12a,12bの間に隙間が形成されると、ユーザは、その隙間に試験片Wを挿入したのち、押しねじ13を本体11から抜き取る方向とは逆に回転させる。すると、押しねじ13の端部13aは、対向する掴み部材12aに向かって移動し、掴み部材12aの凹部12a−1に嵌め込まれる。その後、掴み部材12aを試験片Wに当接させるとともにこれらを掴み部材12bへと移動させ、最終的に、掴み部材12a、試験片Wおよび掴み部材12bを、本体11の側壁11aに押し付ける。
このような状態において、ユーザは、押しねじ13を任意の荷重で締め付ける。すると、試験片Wは、掴み部材12a,12bにより所定の圧力で押圧された状態となり、グリップ10に固定されることとなる。
このとき、本体11は、側壁11aで囲まれた筒状に形成されており、押しねじ13が螺着された本体11の側壁11aと、この側壁11a対向する部分の側壁11aとが繋がっているので、押しねじ13を強く締め付けてもそれらの側壁11aの間隔が広がらない。したがって、十分な締め付け力を実現することができる。これにより、本体をコの字状に形成する場合と比較して、本体11を頑丈に造らなくてよいので、軽量化を実現できると共に構造の複雑化を防ぐことができるので、結果として、安定した測定結果を得ることができる。
また、凹部12a−1が形成されているので、グリップ10をその引っ張り方向に移動させても、凹部12a−1に押しねじ13の端部13aが嵌め込まれているため、押しねじ13が掴み部材12aから抜けることを防ぐことができる。これにより、掴み部材12aが試験片Wを安定して挟持することができるので、結果として、安定した測定結果を得ることができる。
さらに、押しねじ13をねじ込むだけで試験片Wを固定することができるので、複数のねじを用いて試験片を固定する場合と比較して、試験片Wにねじれなどの不要な負荷がかかった状態となることを防ぐことができるので、安定した測定結果を得ることができる。楔形のグリップのように、試験片を挟持させる際に試験片が回転しないので、試験片の取り付けに手間をかけずに安定した測定結果を得ることができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、本体11が筒状の側壁11aを備えており、押しねじ13が螺着された本体11の側壁11aと、この側壁11aと対向する部分の側壁11aとが繋がっているので、押しねじ13を強く締め付けてもそれらの側壁11aの間隔が広がらないため、十分な締め付け力を実現することができ、結果として、安定した測定結果を得ることができる。これにより、高速引張試験機のように試験片に衝撃による大きな負荷がかかる試験に用いても、試験片Wが十分な締め付け力で固定されているので、安定した測定結果を得ることができる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
図3,図4に示すように、本実施の形態に係るグリップ20は、ロードセル30に固定される筒状の本体21と、この本体21内部に収容された一対の掴み部材24,25と、本体21の側壁部22に螺着された一対の押しねじ26,27とを備えている。
なお、本実施の形態に係るグリップ20は、対となるグリップ20とともに試験片の両端を固定するものであるが、便宜上、図3,図4においては下側のグリップ20のみを示している。この下側のグリップ20は、ロードセル30を介して試験機本体31に固定されており、下側のグリップ20の鉛直上方に対向配置された上側のグリップ20(図示せず)を鉛直上方に移動させることによって引張試験が行われることとなる。
ここで、ロードセル30は、荷重を電気信号に変換するセンサからなり、引張試験機用の所定の位置に固定されている。ロードセル30により生成された電気信号は、引張試験機の制御装置に出力され、演算処理等を経て測定結果として出力される。
本体21は、側壁により周囲が囲まれ、断面矩形の孔22aが形成された円筒状の側壁部22と、この側壁部22の一端側に形成され、孔22aを塞ぐ基部23とから構成される。
側壁部22の外周面には、その軸線方向に延在し、かつ、その軸線を挟んで互いに略平行に形成された平面視略矩形の平面部22b,22cが形成されている。この平面部22b,22cは、孔22aを構成する一方の一対の側面22a−1,22a−2と平行に形成されている。側壁部22には、平面部22b,22cの軸線方向における略中央部に、その軸線方向と垂直な方向に延在する雌ねじ22d,22eが形成されている。
なお、本実施の形態においては、平面部22b,22cが、側面22a−1,22a−2と平行に形成される場合を例に説明するが、平行に形成されなくてもよいことは言うまでもない。
基部23は、側壁部22と同等の外形を有する板状の部材からなる。このような基部23は、ロードセル30に固定される。このとき、本実施の形態においては、側壁部22の軸線方向が鉛直方向と一致している。
このような本体21は、金属から構成される。
掴み部材24,25は、平面部22b,22cと平行な孔22aを構成する一対の側面と同等の平面形状を有する平面視略矩形の板状の部材から構成されている。掴み部材24は平面部22b側、掴み部材25は平面部22c側において、それぞれ平面部22b,22cと略平行な状態で孔22a内部に収容されている。また、掴み部材24,25は、基部23の上面に沿って平面部22b,22cを結ぶ方向、言い換えると、試験片Wを引っ張る鉛直方向に対して垂直な方向に移動可能な状態にされている。また、掴み部材24の雌ねじ22dと対向する部分には、押しねじ26の端部の形状に対応する凹部24aが形成されている。同様に、掴み部材25の雌ねじ22eと対向する部分には、押しねじ27の端部の形状に対応する凹部25aが形成されている。また、掴み部材24,25の互いに対向する面、すなわち試験片Wに接触する面には、例えばヤスリ目状の形状など、滑り止めが形成されるようにしてもよい。
このような掴み部材24,25は、金属から構成される。
押しねじ26,27は、周面にねじが形成された円柱状に形成されている。押しねじ26,27の一端には、凹部24aまたは凹部25aに対応する形状を有する端部26a,27aが形成され、他端には、押しねじ26,27を回転させるために六角レンチが挿入される穴26b,27bが形成されている。このような押しねじ26は、端部26aが本体21内部に位置するように雌ねじ22dに螺着される。同様に、押しねじ27は、端部27aが本部22内部に位置するように雌ねじ22eに螺着される。
このような押しねじ26,27は金属から構成される。
次に、本実施の形態に係るグリップ20による試験片Wの固定動作について説明する。
まず、ユーザは、六角レンチ等により押しねじ26,27を本体21から抜き取る方向に回転させる。すると、端部26a,27aは、孔22aの中央部から側壁部22側に移動する。
押しねじ26,27が移動すると、ユーザは、押しねじ26,27の移動に伴って、掴み部材24,25を孔22aの中央部から側壁部22側に移動させる。これにより、掴み部材24と掴み部材25との間には、隙間が形成されることとなる。
このとき、孔22aを構成する他方の一対の側面22a−3,22a−4は、鉛直方向から見た場合、互いに平行な直線状に形成されている。これにより、掴み部材24,25は、側面22a−3,22a−4に沿って水平方向に移動することとなる。
なお、側面22a−3,22a−4は、例えば上端部や下端部など、少なくとも一部が互いに平行な直線状に形成されていればよい。
掴み部材24と掴み部材25との間に隙間が形成されると、ユーザは、その隙間に試験片Wの一端を挿入する。
試験片Wが挿入されると、ユーザは、六角レンチ等により押しねじ26,27を本体21に押し込む方向に回転させる。すると、端部26a,27aは、側壁部22側から孔22aの中央部に向かって移動し、それぞれ対向する掴み部材24,25に当接し、この掴み部材24,25を押圧して孔22aの中央部へと移動させる。このとき、掴み部材24,25の端部26a,27aと当接する位置には、凹部24a,25aが形成されている。
凹部24a,25aに嵌め込まれた端部26a,27aがユーザにより掴み部材24,25を孔22aの中央部へとさらに移動すると、掴み部材24,25はこれらの間の隙間に配置された試験片Wの一端に接触する。この状態において、押しねじ26,27を任意の荷重で締め付けると、試験片Wの一端は、掴み部材24,25により挟持された状態でグリップ20に固定されることとなる。
このとき、本体21を構成し押しねじ26,27が螺着された側壁部22が筒状に形成されている、押しねじ26,27を強く締め付けても側壁部22の間隔が広がらない。したがって、十分な締め付け力を実現することができる。これにより、本体をコの字状に形成する場合と比較して、本体21を頑丈に造らなくてよいので、軽量化を実現できると共に構造の複雑化を防ぐことができるので、結果として、安定した測定結果を得ることができる。
また、凹部24a,25aが形成されているので、グリップ20をその引っ張り方向に移動させても、凹部24a,25aに押しねじ26,27の端部26a,27aが嵌め込まれているため、押しねじ26,27が掴み部材24,25から抜けることを防ぐことができる。これにより、掴み部材24,25が試験片Wを安定して挟持することができるので、結果として、安定した測定結果を得ることができる。
試験片Wの他端についても同様の方法により上側のグリップ20(図示せず)に固定させると、試験片Wは両端が固定されることとなる。このような状態になると、引っ張り試験が行われることとなる。この引っ張り試験では、下側のグリップ20を固定した状態のまま上側のグリップ20をアクチュエータ等の機構を用いて鉛直上方に移動させることにより行われる
また、押しねじ26,27をねじ込むだけで試験片Wを固定することができるので、複数のねじを用いて試験片を固定する場合と比較して、試験片Wにねじれなどの不要な負荷がかかった状態となることを防ぐことができるので、安定した測定結果を得ることができる。特許文献2に開示されたグリップのように、試験片を挟持させる際に試験片が回転しないので、試験片の取り付けに手間をかけずに安定した測定結果を得ることができる。
さらに、一対の掴み部材24,25で挟み込みこむことにより試験片Wを固定するので、特許文献3に開示されたグリップのように試験片を固定する際に掴み部材全体が引っ張り方向に移動しないので、試験片に余計な負荷がかかることを防ぐことができ、結果として、安定した測定結果を得ることができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、押しねじ26,27が螺着された本体21が筒状に形成されているので、押しねじ26,27を強く締め付けても側壁部22の間隔が広がらないため、十分な締め付け力を実現することができ、結果として、安定した測定結果を得ることができる。これにより、高速引張試験機のように試験片に衝撃による大きな負荷がかかる試験に用いても、試験片Wが十分な締め付け力で固定されているので、安定した測定結果を得ることができる。
なお、本実施の形態では、一対の押しねじ26,27を設けた場合を例に説明したが、押しねじの数量はこれに限定されず適宜自由に設定することができる。例えば、図5に示すグリップ20’のように、1つの押しねじ26のみを設けるようにしてもよい。この場合について以下に説明する。なお、図5において、上述したグリップ20と同等の構成要素については同じ名称および符号を付して適宜説明を省略する。
図5に示すグリップ20’は、ロードセル30に固定される筒状の本体21と、この本体21内部に収容された一対の掴み部材24,25’と、本体21の側壁部22に螺着された1つの押しねじ26とを備えている。
ここで、掴み部材24は、雌ねじ22dと対向する部分に押しねじ26の端部の形状に対応する凹部24aが形成されているが、掴み部材25’には、その凹部24aに対応する構成が形成されていない。
次に、グリップ20’による試験片Wの固定動作について説明する。
まず、ユーザは、六角レンチ等により押しねじ26を本体21から抜き取る方向に回転させる。すると、端部26aは、孔22aの中央部から側壁部22側に移動する。
押しねじ26が移動すると、ユーザは、押しねじ26の移動に伴って、掴み部材24,25’を孔22aの中央部から側壁部22側に移動させる。これにより、掴み部材24と掴み部材25’との間には、隙間が形成されることとなる。
掴み部材24と掴み部材25’との間に隙間が形成されると、ユーザは、その隙間に試験片Wの一端を挿入する。
試験片Wが挿入されると、ユーザは、六角レンチ等により押しねじ26を本体21に押し込む方向に回転させる。すると、端部26aは、側壁部22側から孔22aの中央部に向かって移動し、対向する掴み部材24に当接し、この掴み部材24を押圧して掴み部材25’に向かって移動させる。このとき、掴み部材24の端部26aと当接する位置には、凹部24aが形成されている。したがって、端部26aは、対向する凹部24aに嵌り込むので、掴み部材24を安定して移動させることができる。
凹部24aに嵌め込まれた端部26aがユーザにより掴み部材24を掴み部材25’の方へさらに移動すると、掴み部材24は、掴み部材24,25’の間の隙間に配置された試験片Wの一端に接触する。そして、さらに端部26aが移動すると、試験片Wは、掴み部材24とともに移動して掴み部材25’に当接し、掴み部材24,25’により挟持された状態となる。この状態において、押しねじ26を任意の荷重で締め付けると、試験片Wの一端は、掴み部材24,25’により挟持された状態でグリップ20’に固定されることとなる。
このように、1つの押しねじ26のみを設けたグリップ20’においても、上述したグリップ20と同等の作用効果を実現することができる。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)筒状の側壁を備えた本体と、それぞれが本体の軸線方向に平行な面を有し、その面が互いに対向した状態で本体内に配置された一対の掴み部材と、本体の側壁に設けられ、軸線方向と垂直な方向に掴み部材を互いに近づく方向に押圧する押圧部材と、掴み部材の少なくも一方における面の反対側に形成され、押圧部材の端部が嵌め込まれる凹部とを備えることを特徴とするグリップ。
(付記2)押圧部材は、軸線方向と垂直な方向に側壁に螺着された押しねじから構成されることを特徴とする付記1記載のグリップ。
(付記3)押しねじとして、本体に螺着され、掴み部材の一方の位置を規制する第1の押しねじと、本体の第1の押しねじが螺着された位置と軸線とを挟んで反対側の位置に螺着され、掴み部材の他方の位置を規制する第2の押しねじとを有することを特徴とする付記1または2に記載のグリップ。
(付記4)掴み部材は、板状に形成されていることを特徴とする付記1乃至3の何れ1つに記載のグリップ。
(付記5)掴み部材の面には、滑り止めが形成されていることを特徴とする付記1乃至4の何れか1つに記載のグリップ。
(付記6)筒状の側壁を備えた本体と、それぞれが前記本体の軸線方向に平行な面を有し、その面が互いに対向した状態で前記本体内に配置された一対の掴み部材と、前記本体の側壁に設けられ、前記軸線方向と垂直な方向に前記掴み部材を互いに近づく方向に押圧する押圧部材とを備えることを特徴とするグリップ。
本発明は、例えば引張試験機など、物体を挟持することにより固定する各種装置に適用することができる。
1,10,20,20’…グリップ、2…本体、2a…側壁、3…掴み部材、3a…平面、4…押圧部材、5…凹部、11…本体、12a,12b…掴み部材、12a−1…凹部、13…押しねじ、13a…端部、21…本体、22…側壁部、22a…孔、22a−1〜22a−4…側面、22b,22c…平面部、22d,22e…雌ねじ、23…基部、24,25,25’…掴み部材、26,27…押しねじ、26a,27a…端部、26b,27b…穴、30…ロードセル、31…本体、W…試験片。

Claims (5)

  1. 筒状の側壁を備えた本体と、
    それぞれが前記本体の軸線方向に平行な面を有し、その面が互いに対向した状態で前記本体内に配置された一対の掴み部材と、
    前記本体の側壁に設けられ、前記軸線方向と垂直な方向に前記掴み部材を互いに近づく方向に押圧する押圧部材と、
    前記掴み部材の少なくも一方における前記面の反対側に形成され、前記押圧部材の端部が嵌め込まれる凹部と
    を備えることを特徴とするグリップ。
  2. 前記押圧部材は、前記軸線方向と垂直な方向に前記側壁に螺着された押しねじから構成される
    ことを特徴とする請求項1記載のグリップ。
  3. 前記押しねじとして、前記本体に螺着され、前記掴み部の一方の位置を規制する第1の押しねじと、前記本体の前記第1の押しねじが螺着された位置と前記軸線とを挟んで反対側の位置に螺着され、前記掴み部の他方の位置を規制する第2の押しねじとを有する
    ことを特徴とする請求項1または2記載のグリップ。
  4. 前記掴み部材は、板状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れ1項に記載のグリップ。
  5. 前記掴み部材の前記面には、滑り止めが形成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のグリップ。
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