JP2014118216A - 位置検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】低コスト化を実現可能な位置検出装置を提供する。
【解決手段】本発明の位置検出装置は、第1〜3LED照明装置1〜3と、光検出装置5と、ホストコンピュータ7とを備えている。第1〜3LED照明装置1〜3は、それぞれ異なる特定光を照射することで、倉庫9の天井面9aに第1〜3グラデーション画像13〜15を映出する。光検出装置5はフォークリフト11、12にそれぞれ設けられており、天井面9aに照射された第1〜3グラデーション画像13〜15の各一部の組み合わせである検出像F1、F2を検出する。ホストコンピュータ7は、移動面座標100を記憶しているとともに、第1〜3グラデーション画像の各RGB値に基づき、倉庫9の床面9b上で各フォークリフト11、12が位置している現実位置の座標である現実座標E1、E2を判断する。ホストコンピュータ7は、この現実座標E1、E2を出力する。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の位置検出装置は、第1〜3LED照明装置1〜3と、光検出装置5と、ホストコンピュータ7とを備えている。第1〜3LED照明装置1〜3は、それぞれ異なる特定光を照射することで、倉庫9の天井面9aに第1〜3グラデーション画像13〜15を映出する。光検出装置5はフォークリフト11、12にそれぞれ設けられており、天井面9aに照射された第1〜3グラデーション画像13〜15の各一部の組み合わせである検出像F1、F2を検出する。ホストコンピュータ7は、移動面座標100を記憶しているとともに、第1〜3グラデーション画像の各RGB値に基づき、倉庫9の床面9b上で各フォークリフト11、12が位置している現実位置の座標である現実座標E1、E2を判断する。ホストコンピュータ7は、この現実座標E1、E2を出力する。
【選択図】図1
Description
本発明は位置検出装置に関する。
特許文献1に従来の位置検出装置が開示されている。この位置検出装置は、四方が壁面によって周囲と区画されることにより形成された特定空間内において、移動体の位置を検出するためのものである。各壁面には、特許文献1の図20に示すように、長手方向の一端側の端部の彩度が最も低く、他端側の端部の彩度が最も高くなるように規定されたグラデーション画像が塗装されている。
移動体であるロボットは制御部を有しており、自律制御を行いつつ特定空間内を移動可能に構成されている。また、ロボットにはカメラが取り付けられており、各壁面上のグラデーション画像の彩度を検出することが可能となっている。制御部には、記憶手段としての第1〜3のメモリが設けられている。第1のメモリには各壁面の色情報及びロボットのIDが記憶されている。第2のメモリには、各壁面の長さと、各壁面の一端及び他端における彩度とが記憶されている。そして、第3のメモリには、特定空間の地図情報が記憶されている。
この位置検出装置では、制御部がカメラによって検出された彩度と、第1〜3のメモリに記憶された各情報とを基に演算を行う。これにより、特定空間におけるロボットの位置を検出することが可能である。
しかし、上記従来の位置検出装置では、四方の各壁面にそれぞれグラデーション画像を塗装する必要があることから、設置作業が困難である。特に、各壁面が長大である場合、この問題が顕著となる。このため、この位置検出装置では低コスト化に限界がある。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、特定空間内における移動体の位置の検出を低コストで行うことができる位置検出装置を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の位置検出装置は、特定空間内における移動体の位置を検出するための位置検出装置であって、
前記特定空間は、前記移動体が移動する移動面と、前記移動面と対応する照射面とを有し、
前記照射面に特定光を照射して特定グラデーション画像を映出可能な光源と、
前記移動面を座標化した移動面座標を記憶する座標記憶手段と、
前記特定グラデーション画像のRGB値と前記移動面座標とに基づき、前記移動面上で前記移動体が位置している現実位置の座標である現実座標を判断する判断手段と、
前記現実座標を出力する出力手段とを備えていることを特徴とする(請求項1)。
前記特定空間は、前記移動体が移動する移動面と、前記移動面と対応する照射面とを有し、
前記照射面に特定光を照射して特定グラデーション画像を映出可能な光源と、
前記移動面を座標化した移動面座標を記憶する座標記憶手段と、
前記特定グラデーション画像のRGB値と前記移動面座標とに基づき、前記移動面上で前記移動体が位置している現実位置の座標である現実座標を判断する判断手段と、
前記現実座標を出力する出力手段とを備えていることを特徴とする(請求項1)。
本発明の位置検出装置では、光源が照射面に対して特定光を照射することで、照射面に特定グラデーション画像を映出する。つまり、照射面に特定グラデーション画像を形成する。このため、この位置検出装置は、グラデーション画像を塗装によって形成する場合と比較して、設置作業が容易である。また、特定光の光量を調整することで、例え長大な照射面であっても対応することが可能である。特定光の光量の調整は、例えば光源自体の大型化や光源を複数用意する等によって実現することができる。
座標記憶手段は移動面を座標化した移動面座標を記憶する。判断手段は、特定グラデーション画像のRGB値と移動面座標とに基づき、移動面上で移動体が位置している現実位置の座標である現実座標を判断する。そして、出力手段が現実座標を出力する。こうして、この位置検出装置では、特定空間内における移動体の位置を検出できる。
したがって、本発明の位置検出装置によれば、特定空間内における移動体の位置の検出を低コストで行うことができる。
特に、本発明の位置検出装置では、特定空間内において、照射面は少なくとも一つ設けられていれば足りるため、特定空間に対する形状等の制限も生じ難い。この照射面は、特定空間における天井面や壁面等とすることができる他、専用のスクリーン等を用いることもできる。また、移動面は、特定空間における床面等を規定することができるが、これに限らず、移動面は特定空間に仮想されたものであっても良い。
特定空間としては、例えば、倉庫や工場等の施設を挙げることができる。ここで、特定空間は屋内に限定されることはなく、広場等の屋外であっても照射面によってその一部を区画することが可能であれば、その一部の空間を特定空間とすることが可能である。
照射面の数は任意に設定することが可能である。そして、照射面が複数である場合、各照射面に対してそれぞれ異なる特定グラデーション画像を映出することができる。
移動体には、有人操作によって移動可能な有人機の他、無人操作により移動可能な無人機等が含まれる。なお、有人機としては、例えばフォークリフト等の産業車両が挙げられる。また、無人機としては、例えば自律制御が可能な各種の産業ロボット等が挙げられる。
光源としては、LEDやカラーモニタを採用することができる他、蛍光灯や各種の電球等を採用することもできる。また、光源がカラーモニタである場合には、予め作成したグラデーション画像を表示させつつ照射することで、照射面に特定グラデーション画像を映出することが可能となる。さらに、光源がLEDやカラーモニタであれば、特定光のRGB値を容易に変更することが可能である。ここで、照射面に映出される光の強度は、光源の位置、より詳細には、光源の光軸の位置に近接するにつれて次第に強くなり、反対に、光軸から遠隔するにつれて次第に弱くなる関係にある。このため、特定光が映出されることで形成された特定グラデーション画像は、塗装によって形成されたグラデーション画像と比較して、彩度の変化が自然かつ緻密となる。
また、グラデーション画像が形成されたフィルム等を透過した光線を特定光とすることもできる。この場合、フィルムに形成されたグラデーション画像が特定グラデーション画像として照射面に映出されることとなる。
さらに、特定グラデーション画像は、特定光を照射面に反射させることで映出しても良く、特定光を照射面に透射させることで映出しても良い。例えば、上記のように、照射面として専用のスクリーンを設けた場合、光源による照射は、スクリーンの正面側から行っても良く、スクリーンの背面側から行っても良い。
本発明の位置検出装置では、判断手段が判断した現実座標を出力手段が出力する。この出力手段によって出力された現実座標は、種々の利用が可能である。例えば、移動体が有人機である場合、移動体等に設けられたモニタやスピーカ等によって、移動体の現実位置を作業者に告知することが可能である。また、移動体が自律制御可能な無人機である場合、出力手段によって出力された現実座標を基に自律制御プログラムを構築して無人機に所定の動作を行わせることが可能である。
本発明の位置検出装置は、特定光の光軸によって照射面上に規定される光軸位置を記憶する光軸位置記憶手段と、照射面上の任意の位置を参照点とし、特定グラデーション画像における参照点のRGB値である参照データを記憶する参照データ記憶手段とをさらに備え得る。そして、判断手段は、現実位置に対応する照射面上の位置を対応点とし、対応点のRGB値である対応データを検出する対応データ検出手段と、参照データと対応データとにより、光軸位置から対応点までの距離である検出距離を算出する算出手段と、移動面座標と検出距離とから、現実座標を抽出する抽出手段とを有していることが好ましい(請求項2)。
この場合には、判断手段が現実座標を好適に判断することが可能となる。このため、本発明の位置検出装置の性能が向上する。
さらに、この場合、照射面は矩形であり、光軸位置は照射面の角部に位置していることが好ましい(請求項3)。光は、光軸を中心として同心円状に拡散しながら強さが変化する。このため、単色の特定光を照射するのみで特定グラデーション画像を形成する場合、光軸から同一半径となる箇所のRGB値は全て同一となってしまう。この点、照射面を矩形とし、光軸位置をその照射面の角部とすれば、RGB値が同一となる箇所を少なくすることが可能となる。このため、判断手段が現実座標を判断する際の誤差を低減することが可能となる。
また、本発明の位置検出装置は、特定空間内における基準位置である基準座標を記憶する基準座標記憶手段をさらに備え得る。そして、抽出手段は、移動面座標と検出距離と基準座標とから、現実座標を抽出することが好ましい(請求項4)。
本来、例えば対応点がα点である場合、対応データ検出手段はα点に応じた対応データを検出する。しかし、特定グラデーション画像の画像如何によっては、対応点α点のRGB値が別のβ点のRGB値と等しくなる場合や、互いに判別不可能な程に近似する場合が生じ得る。この場合、対応点がα点であっても、対応データ検出手段はα点ではなく、β点に応じた対応データを検出し、結果として抽出手段が現実座標を適切に抽出することができなくなる可能性がある。
この点、基準座標を別途記憶することで、抽出手段が抽出した現実座標を補正することが可能となる。この結果、上記の例では、α点に応じた対応データにより、算出手段は光軸位置からα点までの距離を算出でき、抽出手段は、現実座標を適切に抽出することが可能となる。
基準座標としては、例えば、特定空間における出入口等、位置変動が生じ難い物体が設けられている箇所の座標の他、移動体の移動経路上における特定の箇所の座標等を採用することができる。
参照点は、複数であり、互いにRGB値が異なっていることが好ましい(請求項5)。この場合、参照データが複数となり、算出手段はより精度高く光軸位置から対応点までの距離を算出することが可能となる。このため、特定空間内における移動体の位置をより精度よく検出することが可能である。なお、参照点のRGB値は、対応点のRGB値と近似していることが好ましい。
本発明の位置検出装置は、照射面を座標化した照射面座標と、移動面座標と照射面座標とを対応させた対応マップを記憶する対応マップ記憶手段と、特定グラデーション画像の照射面座標の座標毎のRGB値である参照データを記憶する参照データ記憶手段とをさらに備え得る。そして、判断手段は、移動面上で移動体が位置している現実位置に対応する照射面上の位置を対応点とし、特定グラデーション画像における対応点のRGB値を対応データとして検出する対応データ検出手段と、対応マップと参照データと対応データとにより、現実位置の座標である現実座標を抽出する抽出手段とを有していることも好ましい(請求項6)。
この場合も、判断手段が現実座標を好適に判断することが可能となる。このため、本発明の位置検出装置の性能が向上する。
また、特定空間内における基準位置である基準座標を記憶する基準座標記憶手段をさらに備え得る。そして、抽出手段は、対応マップと参照データと対応データと基準座標とから、現実座標を抽出することが好ましい(請求項7)。この場合、抽出手段は、現実座標を適切に抽出することが可能となる。
本発明の位置検出装置において、照射面は一つであることが好ましい(請求項8)。この場合には、位置検出装置の設置が一層容易となり、更なる低コスト化を実現できる。
照射面に対して光源が2以上設けられ得る。そして、各特定光は互いにRBG値が異なることが好ましい(請求項9)。この場合、単一の光源によって単一の特定光が照射面に照射される場合と比較して、特定グラデーション画像検出像に含まれる色彩の組み合わせの態様が増加する。このため、対応点のRGB値が他の位置でのRGB値と同一又は近似する関係となり難く、対応データ検出手段は対応データを好適に検出することが可能となる。このため、位置検出装置の性能を高くすることができる。なお、照射面に照射される各特定光の色彩は、例えば補色関係となるように設定することができる。この場合、RGB値が際立つ特定グラデーション画像を映出できるため、判断手段が現実座標を好適に判断することができると考えられる。
また、この場合、照射面に対して光源が3設けられ得る。そして、各特定光は互いにRBG値が異なることが好ましい(請求項10)。これにより、特定グラデーション画像における色彩の組み合わせの態様がさらに増加することで、対応点のRGB値と他の位置でのRGB値との違いが明確となる。このため、対応データ検出手段は対応データを確実性高く検出することが可能となる。
また、本発明の位置検出装置において、光源は、照射面に対して特定光を定常的に照射し続けることが可能である。ここで、上記のように、光源が複数であり、各特定光のRBG値が互いに異なる場合、照射面に照射された複数の特定光が組み合わされた結果、特定グラデーション画像の特定の位置において、意図していない色彩が形成されてしまう可能性がある。これにより、対応データ検出手段が意図しない対応データを検出してしまう可能性が生じ得る。
そこで、光源は、特定光を点滅させつつ照射することが好ましい(請求項11)。この場合、光源毎に異なる周期で点滅させることにより、RBG値の異なる複数の特定光が照射された場合であっても、特定グラデーション画像において、意図していない色彩が形成されることを防止できる。なお、点滅の周期は任意に設定することが可能である。また、移動体が有人機である場合、人体が感知できない程度の周期で光源を点滅させれば、特定空間内で特定光を照射することによる違和感を与えることがない。
本発明の位置検出装置は、特定空間内における移動体の目的位置を入力可能な入力手段と、現実座標と目的位置とに基づき、現実位置から目的位置までの案内経路を算出する案内経路算出手段と、案内経路を出力する案内経路出力手段とをさらに備えることが好ましい(請求項12)。
この場合には、出力手段によって出力された現実座標に基づいて、案内経路算出手段が目的位置までの案内経路を算出し、算出されたその案内経路を案内経路出力手段が出力する。案内経路は、例えば、移動体が有人機である場合、移動体等に設けられたモニタやスピーカ等によって、作業者に告知することが可能である。また、移動体が自律制御可能な無人機である場合、案内経路により、目的位置まで自律制御を行いつつ移動させることが可能となる。このため、位置検出装置の利便性が向上する。
本発明の位置検出装置によれば、特定空間内における移動体の位置の検出を低コストで行うことができる。
以下、本発明を具体化した実施例1、2を図面を参照しつつ説明する。
(実施例1)
図1及び図2に示すように、実施例の位置検出装置は、第1〜3LED照明装置1〜3と、光検出装置5と、ホストコンピュータ7とを備えている。この位置検出装置は、倉庫9内を移動可能なフォークリフト11、12における倉庫9内での位置を検出する。また、この位置検出装置は、各フォークリフト11、12に対し、倉庫9内における現実位置を告知するとともに、現実位置から目的位置までの案内を行う。なお、図1及び後述の図6では、フォークリフト11、12の操縦者の図示を省略している。
図1及び図2に示すように、実施例の位置検出装置は、第1〜3LED照明装置1〜3と、光検出装置5と、ホストコンピュータ7とを備えている。この位置検出装置は、倉庫9内を移動可能なフォークリフト11、12における倉庫9内での位置を検出する。また、この位置検出装置は、各フォークリフト11、12に対し、倉庫9内における現実位置を告知するとともに、現実位置から目的位置までの案内を行う。なお、図1及び後述の図6では、フォークリフト11、12の操縦者の図示を省略している。
図1に示すように、倉庫9内は直方体に形成されており、天井面9aと、床面9bと、天井面9aと床面9bとの間に位置し、倉庫9の四方を囲う四つの壁面9cとを有している。天井面9aは地色が白色となるように形成されている。また、天井面9aと床面9bとは、対面し、かつ平行となるように形成されている。この倉庫9は、これらの天井面9a、床面9b及び壁面9cによって外部から区画されている。また、一つの壁面9cには、外部と倉庫9内とを連通する出入口9dが形成されている。この倉庫9内が本発明における特定空間に相当する。
第1〜3LED照明装置1〜3は、床面9bにおける所定の三隅にそれぞれ固定されている。より具体的には、床面9bの四隅は、一つの基準角部90と、第1〜3角部91〜93とに規定されている。第1LED照明装置1は、第1角部91に設置されている。第2LED照明装置2は、第1LED照明装置1から奥行き方向となる第2角部92に設置されている。そして、第3LED照明装置3は、第1LED照明装置1と対角となる第3角部93に設置されている。これらの第1〜3LED照明装置1〜3は、それぞれLED電球1a〜3aを有している。第1〜3LED照明装置1〜3は図示しない電源に接続されている。なお、倉庫9内には、第1〜3LED照明装置1〜3とは別に、倉庫9内の照明を行うための照明装置(図示略)が設けられている。
第1LED照明装置1に設けられたLED電球1aは、天井面9aに向けて、RGB値が(R:255、G:0、B:0)となる特定光、すなわち、赤色の特定光を照射可能である。第1LED照明装置1は、LED電球1aを他のLED電球2a及びLED電球3aとは異なる周期で点滅させる。これにより、第1LED照明装置1は、図3の(A)に示すように、天井面9aにおいて、赤色の濃淡が段階的に変化する第1グラデーション画像13を一定の周期で映出することが可能となっている。
具体的には、この第1グラデーション画像13は、LED電球1aの光軸によって天井面9aに規定される光軸位置A1において最も特定光の強度が強く、濃い赤色を呈している。また、第1グラデーション画像13は、光軸位置A1から遠隔するに従って次第に特定光の強度が弱くなることで赤色が淡くなり、最終的に天井面9aの地色である白色を呈する。
図1に示すように、第2LED照明装置2に設けられたLED電球2aは、天井面9aに向けて、RGB値が(R:0、G:0、B:255)となる特定光、すなわち、青色の特定光を照射可能である。第2LED照明装置2は、LED電球2aを他のLED電球1a及びLED電球3aとは異なる周期で点滅させる。これにより、第2LED照明装置2は、図3の(B)に示すように、天井面9aにおいて、青色の濃淡が段階的に変化する第2グラデーション画像14を一定の周期で映出することが可能となっている。
具体的には、この第2グラデーション画像14は、LED電球2aの光軸によって天井面9aに規定される光軸位置A2において最も特定光の強度が強く、濃い青色を呈している。また、第2グラデーション画像14は、光軸位置A2から遠隔するに従って次第に特定光の強度が弱くなることで青色が淡くなり、最終的に天井面9aの地色である白色を呈する。
図1に示すように、第3LED照明装置3に設けられたLED電球3aは、天井面9aに向けて、RGB値が(R:0、G:255、B:0)となる特定光、すなわち、緑色の特定光を照射可能である。第3LED照明装置3は、LED電球3aを他のLED電球1a及びLED電球2aとは異なる周期で点滅させる。これにより、第3LED照明装置3は、図3の(C)に示すように、天井面9aにおいて、緑色の濃淡が段階的に変化する第3グラデーション画像15を一定の周期で映出することが可能となっている。
具体的には、この第3グラデーション画像15は、LED電球3aの光軸によって天井面9aに規定された光軸位置A3において最も特定光の強度が強く、濃い緑色を呈している。また、第3グラデーション画像15は、光軸位置A3から遠隔するに従って次第に特定光の強度が弱くなることで緑色が淡くなり、最終的に天井面9aの地色である白色を呈する。
これらの第1〜3LED照明装置1〜3が本発明における光源に相当する。また、天井面9aが本発明における照射面に相当し、床面9bが本発明における移動面に相当する。そして、第1〜3グラデーション画像13〜15がそれぞれ本発明における特定グラデーション画像に相当する。
また、第1〜3LED照明装置1〜3がそれぞれ床面9bの第1〜3角部91〜93に固定されているため、天井面9aにおける各光軸位置A1〜A3は、それぞれ天井面9aの角部に位置している。各光軸位置A1〜A3は不動である。また、第1〜3LED照明装置1〜3によってLED電球1a〜3aが異なる周期で照射されるため、天井面9aには、第1〜3グラデーション画像13〜15が順番に繰り返されながら映出される。
図2に示すように、光検出装置5は、各フォークリフト11、12にそれぞれ設けられている。光検出装置5は、各フォークリフト11、12のルーフ部17において、天井面9aに向かって突出するように配置されている。また、光検出装置5の先端には、採光用のセンサ5aが取り付けられている。このセンサ5aは、図1に示すように、天井面9aに照射された第1〜3グラデーション画像13〜15の各一部の組み合わせである検出像F1、F2を検出することが可能である。ここで、検出像F1は、床面9b上を走行するフォークリフト11の現実位置に対応し、検出像F2は、床面9b上を走行するフォークリフト12の現実位置に対応している。
光検出装置5は、ホストコンピュータ7と無線接続されている。光検出装置5は、センサ5aが検出した検出像F1、F2をホストコンピュータ7に向けて送信する。
図2に示すように、フォークリフト11、12はいずれも同一の構成である。フォークリフト11、12には、それぞれ液晶モニタ装置19が設けられている。この液晶モニタ装置19は、図1に示すように、ホストコンピュータ7と無線接続されている。図2に示すように、液晶モニタ装置19はタッチパネル式のディスプレイ19aを有している。このディスプレイ19aは本発明における入力手段として機能し、倉庫9内におけるフォークリフト11、12の目的位置を入力可能となっている。また、液晶モニタ装置19は、ホストコンピュータ7とともに本発明における出力手段及び案内経路出力手段として機能し、搭載されたフォークリフト11、12の倉庫9内における現実位置と、現実位置から目的位置までの案内経路とが表示される。フォークリフト11、12における他の構成は公用品と同様であり、構成に関する詳細な説明を省略する。
図1に示すように、ホストコンピュータ7は倉庫9の外部に配置されている。このホストコンピュータ7が本発明における判断手段、出力手段及び案内経路出力手段に相当する。また、ホストコンピュータ7は、座標記憶手段として機能し、図4に示すように、基準角部90を原点O1とした床面9bの座標データである移動面座標100を記憶している。この移動面座標100は、床面9bの基準角部90から床面9bの幅方向をX軸として規定し、床面9bの基準角部90から床面9bの奥行き方向をY軸として規定している。
さらに、ホストコンピュータ7は、光軸位置記憶手段としても機能し、各光軸位置A1〜A3を記憶している。具体的には、ホストコンピュータ7は、各光軸位置A1〜A3を移動面座標100上の座標D1〜D3として記憶している。
また、ホストコンピュータ7は、参照データ記憶手段として機能し、予め決定された天井面9aにおける二つの地点をそれぞれ参照点P1、P2とし、第1〜3グラデーション画像13〜15における各参照点P1、P2のRGB値である参照データを記憶している。ここで、各参照点P1、P2の互いのRGB値は異なる関係となっている。また、各参照点P1、P2の各RGB値は、後述する対応点K1、K2の各RGB値と近似する関係になる。なお、参照点P1、P2については、移動面座標100における座標としても記憶している。
さらに、ホストコンピュータ7は、基準座標記憶手段として機能し、倉庫9内における出入口9dの位置を移動面座標100上の基準座標D4として記憶している。ここで、移動面座標100上には、各光軸位置A1〜A3及び基準座標D4の他に、倉庫9内における荷物置場(図示略)の位置等も記憶されている。さらに、ホストコンピュータ7は、天井面9aや床面9bの幅方向の長さ及び奥行き方向の長さ等、倉庫9に関する情報についても記憶している。
また、ホストコンピュータ7は、対応データ検出手段として機能する。ホストコンピュータ7は、光検出装置5から送信された検出像F1、F2に対応する天井面9a上の位置をそれぞれ対応点K1、K2とするとともに、第1〜3グラデーション画像13〜15における対応点K1、K2の各RGB値を対応データとして検出する。
さらに、このホストコンピュータ7は、算出手段、抽出手段及び案内経路算出手段としても機能する。なお、ホストコンピュータ7による具体的な作用は後述する。
これらのように構成された位置検出装置では、図5に示すフローに従って、各フォークリフト11、12の操縦者に倉庫9内における現実位置を告知するとともに、現実位置から目的位置までの案内を行う。以下、フォークリフト11を例に具体的に説明する。
倉庫9内におけるフォークリフト11の位置の検出は、床面9b上でフォークリフト11が位置している現実位置を検出することによって行う。そして、この現実位置を検出するに当たり、光検出装置5を作動させる。これにより、センサ5aは、第1〜3グラデーション画像13〜15におけるフォークリフト11の直上に相当する部分の画像である検出像F1を検出する(ステップS101)。
光検出装置5は検出像F1をホストコンピュータ7に向けて送信する。これにより、ホストコンピュータ7に対して検出像F1が入力される(ステップS102)。ホストコンピュータ7は、入力された検出像F1に対応する天井面9a上の位置である対応点K1を割り出すとともに、対応データとして、この対応点K1の第1〜3グラデーション画像13〜15における各RGB値(R:x、G:x、B:x)を検出する(ステップS103)。
次に、ホストコンピュータ7は、予め記憶されている参照データと、上記の対応データとにより、各光軸位置A1〜A3から対応点K1までの距離である検出距離を算出する(ステップS104)。具体的には、以下の計算式により算出する。
(式)検出距離=(L1−L2)/(C1−C2)×(CX−G2)+L2
つまり、検出距離を算出するに当たっては、各光軸位置A1〜A3から対応点K1までのそれぞれの距離を算出する。以下、赤色の光軸位置A1から対応点K1までの検出距離を第1検出距離という。同様に、青色の光軸位置A2から対応点K1までの検出距離を第2検出距離という。さらに、緑色の光軸位置A3から対応点K1までの検出距離を第3検出距離という。
そして、第1検出距離を算出する場合には、L1に参照点P1から光軸位置A1までの距離を入力し、L2に参照点P2から光軸位置A1までの距離を入力する。また、C1に対し、参照点P1のRGB値の内、赤の数値を入力する。同様に、C2に対し、参照点P2の赤の数値を入力する。さらに、CXに対し、対応データの赤の数値を入力する。これらにより、第1検出距離を算出することができる。
同様に、L1に参照点P1から光軸位置A2までの距離を入力し、L2に参照点P2から光軸位置A2までの距離を入力する。また、C1、C2に対し、それぞれ参照点P1、P2の各RGB値の内、青の数値を入力し、CXに対し、対応データの青の数値を入力する。これにより、第2検出距離を算出する。
さらに、L1に参照点P1から光軸位置A3までの距離を入力し、L2に参照点P2から光軸位置A3までの距離を入力する。同様に、C1、C2に対し、それぞれ参照点P1、P2の各RGB値の内、緑の数値を入力し、CXに対し、対応データの緑の数値を入力する。これにより、第3検出距離を算出する。
そして、ホストコンピュータ7は、移動面座標100に第1〜3検出距離を参照する(ステップS105)。上記のように、各光軸位置A1〜A3が移動面座標100上の座標D1〜D3として記憶されていることから、第1〜3検出距離によって、移動面座標100上における各光軸位置A1〜A3から対応点K1までの距離、すなわち、検出距離を導くことができる。
さらに、ホストコンピュータ7は、基準座標D4を基に検出距離の補正の要否を判断する(ステップS106)。基準座標D4とされた出入口9dは倉庫9内において不動である。このため、ステップS105において導き出された検出距離について、出入口9dとの位置関係から不整合となる場合(ステップS106:YES)、ホストコンピュータ7は、検出距離の誤差を補正したり、検出距離の再算出を行ったりする。
検出距離の不整合が解消された場合、又は検出距離の補正が不要である場合(ステップS106:NO)、ホストコンピュータ7は、ステップS5において導き出された検出距離から、現実座標E1を抽出する(ステップS107)。この現実座標E1が床面9b上においてフォークリフト11が現実に位置している座標に相当する。そして、ホストコンピュータ7は、この現実座標E1を出力する(ステップS108)。床面9b上においてフォークリフト12が現実に位置している座標である現実座標E2についても同様にして抽出し、現実座標E2を出力する。
この現実座標E1は液晶モニタ装置19に送信される。これにより、床面9b上でのフォークリフト11の現実位置がディスプレイ19a上に表示され、倉庫9内におけるフォークリフト11の位置が操縦者に告知される。
次に、この位置検出装置によって、フォークリフト11の現実位置から目的位置までの案内を行う。以下では、荷物置場を目的位置とした場合を例に説明する。
操縦者はディスプレイ19aを通じて、フォークリフト11の目的位置である荷物置場を選択する。これにより液晶モニタ装置19に対して目的位置が入力される(ステップS109)。この目的位置は、液晶モニタ装置19を通じて送信され、ホストコンピュータ7に入力される。
ホストコンピュータ7は、ステップS108で出力した現実座標E1と、この目的位置とに基づき、フォークリフト11の現実位置から荷物置場までの案内経路を算出する(ステップS110)。この案内経路の算出は、移動面座標100上において、フォークリフト11の現実座標E1と、荷物置場の座標とを参照することによって行われる。
ホストコンピュータ7は、算出された案内経路を出力する(ステップS111)。そして、ホストコンピュータ7は液晶モニタ装置19に案内経路を送信する。これにより、ディスプレイ19a上にフォークリフト11の現実位置から荷物置場までの案内経路が表示され、操縦者に対する告知が行われる。
これらの間、この位置検出装置では、一つの天井面9aに対して特定光を照射可能なように第1〜3LED照射装置1〜3を配置することで、天井面9aに第1〜3グラデーション画像13〜15を映出することができる。このため、この位置検出装置は設置作業が容易となっている。
したがって、実施例1の位置検出装置によれば、倉庫9内におけるフォークリフト11、12の位置の検出を低コストで行うことができる。
特に、この位置検出装置では、第1〜3LED照射装置1〜3の三つによって、天井面9aに三種類の第1〜3グラデーション画像13〜15を交互に映出することが可能となっている。この際、第1〜3LED照射装置が床面9bの第1〜3角部91〜93に設置されているため、各光軸位置A1〜A3が天井面9aの角部に位置する。このため、第1〜3グラデーション画像13〜15では、それぞれRGB値が同一となる箇所が少なくなっている。
そして、これらの第1〜3グラデーション画像13〜15の各RGB値に基づき、ホストコンピュータ7は上記の手順で検出距離を算出する。また、算出された検出距離を基準座標D4によって補正する。こうして、ホストコンピュータ7は、フォークリフト11、12の現実座標E1、E2を抽出する。これにより、位置検出装置ではホストコンピュータ7が正確に現実座標E1、E2を出力することが可能となっている。
さらに、この位置検出装置では、倉庫9内におけるフォークリフト11、12の目的位置までの案内経路をディスプレイ19a上に表示することも可能となっている。これらのため、この位置検出装置は、利便性が高くなっている。
また、この位置検出装置では、フォークリフト11、12の走行を停止させずに検出像F1、F2の検出を行う。このため、ディスプレイ19a上には、現実座標E1、E2が連続的に表示され、フォークリフト11、12が走行してきた経路を基に、倉庫9内におけるフォークリフト11、12の現実位置が操縦者に告知される。
(実施例2)
実施例2の位置検出装置は、実施例1の位置検出装置におけるホストコンピュータ7に換えて、図6に示すホストコンピュータ8を備えている。この位置検出装置では、光検出装置5とホストコンピュータ8とが無線接続されているとともに、液晶モニタ装置19とホストコンピュータ8とが無線接続されている。
実施例2の位置検出装置は、実施例1の位置検出装置におけるホストコンピュータ7に換えて、図6に示すホストコンピュータ8を備えている。この位置検出装置では、光検出装置5とホストコンピュータ8とが無線接続されているとともに、液晶モニタ装置19とホストコンピュータ8とが無線接続されている。
このホストコンピュータ8も本発明における判断手段、出力手段及び案内経路出力手段に相当する。図7に示すように、このホストコンピュータ8では、移動面座標100を記憶している他、天井面9aの座標である照射面座標200を記憶している。また、ホストコンピュータ8は、移動面座標100における原点O1と照射面座標200における原点O2との対応を始めとして、移動面座標100各座標と照射面座標200の各座標とをそれぞれ対応させた対応マップを記憶している。これにより、ホストコンピュータ8は対応マップ記憶手段として機能する。
さらに、ホストコンピュータ8は、参照データ記憶手段としても機能し、第1〜3グラデーション画像13〜15の照射面座標200の座標毎のRGB値を参照データとして記憶している。
また、このホストコンピュータ8も、基準座標記憶手段として機能し、出入口9dの位置について、移動面座標100上に基準座標D4として記憶している。倉庫9内における荷物置場の位置等の座標についても同様に記憶されている。
さらに、ホストコンピュータ8は、対応データ検出手段として機能する。ホストコンピュータ7は、光検出装置5から送信された検出像F1、F2を基に、検出像F1、F2に対応する天井面9a上の位置をそれぞれ対応点K1、K2とするとともに、第1〜3グラデーション画像13〜15における対応点K1、K2の各RGB値を対応データとして検出する。
また、このホストコンピュータ8は、抽出手段及び案内経路算出手段としても機能する。これらによるホストコンピュータ8の具体的な作用は後述する。倉庫9における構成及びこの位置検出装置における他の構成は、実施例1の位置検出装置と同様であり、同一の構成については同一の符号を付して構成に関する詳細な説明を省略する。
これらのように構成された位置検出装置では、図8に示すフローに従って、各フォークリフト11、12の操縦者に倉庫9内における現実位置を告知するとともに、現実位置から目的位置までの案内を行う。以下、フォークリフト11を例に具体的に説明する。
実施例1の位置検出装置と同様、この位置検出装置においても倉庫9内におけるフォークリフト11の位置の検出は、床面9b上でフォークリフト11が位置している現実位置を検出することによって行う。そして、現実位置を検出する際、実施例1におけるステップS101(図5参照)と同様の手順により、第1〜3グラデーション画像13〜15におけるフォークリフト11の直上に相当する部分の画像である検出像F1を検出する(図8に示す、ステップS201)。
また、光検出装置5によって、検出像F1がホストコンピュータ8に送信されることで、ホストコンピュータ8に検出像F1が入力される(ステップS202)。ホストコンピュータ8は、入力された検出像F1に対応する天井面9a上の位置である対応点K1を割り出すとともに、対応データとして、この対応点K1の第1〜3グラデーション画像13〜15におけるRGB値(R:x、G:x、B:x)を検出する(ステップS203)。
次に、ホストコンピュータ8は、対応データを参照データと照合する。これにより、対応点K1におけるRGB値に基づき、対応点K1に相当する照射面座標200の座標である対応座標を割り出す。そして、ホストコンピュータ8は、対応マップにより、照射面座標200の対応座標に相当する移動面座標100の座標を仮座標として抽出する(ステップS204)。
そして、ホストコンピュータ8は、基準座標D4を基に仮座標についての補正の要否を判断する(ステップS205)。ここで、仮座標について、出入口9dとの位置関係から不整合となる場合(ステップS205:YES)、検出像F1の再検出が行われる。
仮座標の補正が不要の場合(ステップS205:NO)、ホストコンピュータ8は、仮座標を現実座標E1として抽出する(ステップS206)。実施例1の位置検出装置と同様、この現実座標E1が床面9b上においてフォークリフト11が現実に位置している座標に相当する。そして、ホストコンピュータ8は、この現実座標E1を出力する(ステップS207)。床面9b上においてフォークリフト12が現実に位置している座標である現実座標E2についても同様にして抽出し、出力する。
この現実座標E1は、液晶モニタ装置19に送信される。これにより、床面9b上でのフォークリフト11の現実位置がディスプレイ19a上に表示され、倉庫9内におけるフォークリフト11の位置が操縦者に告知される。以降、実施例1の位置検出装置と同様の手順(図5に示す、ステップS109〜ステップS111)により、フォークリフト11の現実位置から目的位置までの案内経路が操縦者に告知される。
この位置検出装置では、これらの第1〜3グラデーション画像13〜15の各RGB値に基づき、ホストコンピュータ8が対応マップ等との照合を行うことで、フォークリフト11、12の現実座標を抽出する。これにより、位置検出装置では、ホストコンピュータ8が正確な現実座標を出力することが可能となっている。この位置検出装置における他の作用は実施例1の位置検出装置と同様である。
以上において、本発明を実施例1、2に即して説明したが、本発明は上記実施例1、2に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、光検出装置5によって検出像F1、F2を検出するに際し、天井面9aの全体を撮影し、その後、撮影画像の所定の位置を抽出し、その抽出された画像を検出像F1、F2とすることもできる。
また、検出像F1、F2の検出は、フォークリフト11、12の走行を停止させた状態で行っても良い。
さらに、ホストコンピュータ7、8は、出入口9dの位置に換えて、前回フォークリフト11、12が現実位置の検出を行った地点を基準座標D4として記憶しても良い。
また、実施例1、2の位置検出装置では、第1〜3LED照射装置1〜3により、一つの天井面9aに第1〜3グラデーション画像13〜15を映出させているが、これに換えて、壁面9cに対して第1〜3グラデーション画像13〜15を映出させても良い。
さらに、第1LED照射装置1を天井面9aに向けて照射し、第1、3LED照射装置2、3をそれぞれ壁面9cに向けて照射することも良い。この場合、天井面9aと、二つの壁面9cとが照射面とされ、天井面9aに第1グラデーション画像13が映出され、壁面9cの一つに第2グラデーション画像14が映出され、第2グラデーション画像14が映出されていない他の壁面9cに第3グラデーション画像15が映出される。このように、異なる照射面に異なる特定グラデーション画像が映出される場合、個々の特定グラデーション画像に対応した光検出装置5を別々に設けることが考えられる。ここで、光検出装置5に対し、例えば、魚眼レンズのような画角の広いレンズを設けることで、一つの光検出装置5によって、異なる照射面に映出された各特定グラデーション画像を一度に検出することが可能となる。
また、ホストコンピュータ7、8に換えて、これらのホストコンピュータ7、8と同様に作用する記憶演算装置をフォークリフト11、12にそれぞれ搭載しても良い。また、移動体が無人機である場合、これらの移動体を制御する制御装置等に対し、ホストコンピュータ7、8と同様の処理を行わせても良い。
さらに、実施例1の位置検出装置において、ホストコンピュータ7は、参照点P1、P2の他にも参照点を記憶していても良い。また、ホストコンピュータ7は、入力された検出像F1、F2に応じて、記憶されている複数の参照点の中から必要な参照点を選出して検出距離の算出を行っても良い。
実施例1、2の位置検出装置では、倉庫9内におけるフォークリフト11の現実位置を操縦者に告知するにあたり、少なくとも以下の方法を実践している。
特定空間内における移動体の位置を検出するための位置検出方法であって、
特定空間は、移動体が移動する移動面と、移動面と対応する照射面とを有し、
照射面に特定光を照射して特定グラデーション画像を映出する映出工程と、
移動面を座標化した移動面座標を記憶する座標記憶工程と、
特定グラデーション画像のRGB値と移動面座標とに基づき、移動面上で移動体が位置している現実位置の座標である現実座標を判断する判断工程と、
現実座標を出力する出力工程とを備えている位置検出方法。
特定空間内における移動体の位置を検出するための位置検出方法であって、
特定空間は、移動体が移動する移動面と、移動面と対応する照射面とを有し、
照射面に特定光を照射して特定グラデーション画像を映出する映出工程と、
移動面を座標化した移動面座標を記憶する座標記憶工程と、
特定グラデーション画像のRGB値と移動面座標とに基づき、移動面上で移動体が位置している現実位置の座標である現実座標を判断する判断工程と、
現実座標を出力する出力工程とを備えている位置検出方法。
また、実施例1の位置検出装置では、少なくとも以下の方法を実践している。
特定光の光軸によって照射面上に規定される光軸位置を記憶する光軸位置記憶工程と、
照射面上の任意の位置を参照点とし、特定グラデーション画像における参照点のRGB値である参照データを記憶する参照データ記憶工程とをさらに備え、
判断工程は、現実位置に対応する照射面上の位置を対応点とし、対応点のRGB値である対応データを検出する対応データ検出工程と、
参照データと対応データとから、光軸位置から対応点までの距離である検出距離を算出する算出工程と、
移動面座標と検出距離とから、現実座標を抽出する抽出工程とを有している位置検出方法。
特定光の光軸によって照射面上に規定される光軸位置を記憶する光軸位置記憶工程と、
照射面上の任意の位置を参照点とし、特定グラデーション画像における参照点のRGB値である参照データを記憶する参照データ記憶工程とをさらに備え、
判断工程は、現実位置に対応する照射面上の位置を対応点とし、対応点のRGB値である対応データを検出する対応データ検出工程と、
参照データと対応データとから、光軸位置から対応点までの距離である検出距離を算出する算出工程と、
移動面座標と検出距離とから、現実座標を抽出する抽出工程とを有している位置検出方法。
また、実施例2の位置検出装置では、少なくとも以下の方法を実践している。
照射面を座標化した照射面座標と、移動面座標と照射面座標とを対応させた対応マップを記憶する対応マップ記憶工程と、
照射面座標の座標毎のRGB値である参照データを記憶する参照データ記憶工程とをさらに備え、
判断工程は、現実位置に対応する照射面上の位置を対応点とし、対応点のRGB値を対応データとして検出する対応データ検出工程と、
対応マップと参照データと対応データとにより、現実座標を抽出する抽出工程とを有している位置検出方法。
照射面を座標化した照射面座標と、移動面座標と照射面座標とを対応させた対応マップを記憶する対応マップ記憶工程と、
照射面座標の座標毎のRGB値である参照データを記憶する参照データ記憶工程とをさらに備え、
判断工程は、現実位置に対応する照射面上の位置を対応点とし、対応点のRGB値を対応データとして検出する対応データ検出工程と、
対応マップと参照データと対応データとにより、現実座標を抽出する抽出工程とを有している位置検出方法。
本発明はフォークリフト等の産業車両や産業ロボット等の産業機械における自動制御装置に利用可能である。
1〜3…第1〜3LED照射装置(光源)
7…ホストコンピュータ(座標記憶手段、判断手段、出力手段、光軸位置記憶手段、参照データ記憶手段、対応データ検出手段、算出手段、抽出手段、基準座標記憶手段、案内経路算出手段、案内経路出力手段)
8…ホストコンピュータ(座標記憶手段、判断手段、出力手段、対応マップ記憶手段、参照データ記憶手段、対応データ検出手段、抽出手段、基準座標記憶手段、案内経路算出手段、案内経路出力手段)
9…倉庫(特定空間)
9a…天井面(照射面)
9b…床面(移動面)
11、12…フォークリフト(移動体)
13〜15…第1〜3グラデーション画像(特定グラデーション画像)
19…液晶モニタ装置(出力手段、案内経路出力手段)
19a…ディスプレイ(入力手段)
100…移動面座標
200…照射面座標
7…ホストコンピュータ(座標記憶手段、判断手段、出力手段、光軸位置記憶手段、参照データ記憶手段、対応データ検出手段、算出手段、抽出手段、基準座標記憶手段、案内経路算出手段、案内経路出力手段)
8…ホストコンピュータ(座標記憶手段、判断手段、出力手段、対応マップ記憶手段、参照データ記憶手段、対応データ検出手段、抽出手段、基準座標記憶手段、案内経路算出手段、案内経路出力手段)
9…倉庫(特定空間)
9a…天井面(照射面)
9b…床面(移動面)
11、12…フォークリフト(移動体)
13〜15…第1〜3グラデーション画像(特定グラデーション画像)
19…液晶モニタ装置(出力手段、案内経路出力手段)
19a…ディスプレイ(入力手段)
100…移動面座標
200…照射面座標
Claims (12)
- 特定空間内における移動体の位置を検出するための位置検出装置であって、
前記特定空間は、前記移動体が移動する移動面と、前記移動面と対応する照射面とを有し、
前記照射面に特定光を照射して特定グラデーション画像を映出可能な光源と、
前記移動面を座標化した移動面座標を記憶する座標記憶手段と、
前記特定グラデーション画像のRGB値と前記移動面座標とに基づき、前記移動面上で前記移動体が位置している現実位置の座標である現実座標を判断する判断手段と、
前記現実座標を出力する出力手段とを備えていることを特徴とする位置検出装置。 - 前記特定光の光軸によって前記照射面上に規定される光軸位置を記憶する光軸位置記憶手段と、
前記照射面上の任意の位置を参照点とし、前記特定グラデーション画像における前記参照点のRGB値である参照データを記憶する参照データ記憶手段とをさらに備え、
前記判断手段は、前記現実位置に対応する前記照射面上の位置を対応点とし、前記対応点のRGB値である対応データを検出する対応データ検出手段と、
前記参照データと前記対応データとにより、前記光軸位置から前記対応点までの距離である検出距離を算出する算出手段と、
前記移動面座標と前記検出距離とから、前記現実座標を抽出する抽出手段とを有している請求項1記載の位置検出装置。 - 前記照射面は矩形であり、前記光軸位置は前記照射面の角部に位置している請求項2記載の位置検出装置。
- 前記特定空間内における基準位置である基準座標を記憶する基準座標記憶手段をさらに備え、
前記抽出手段は、前記移動面座標と前記検出距離と前記基準座標とから、前記現実座標を抽出する請求項2又は3記載の位置検出装置。 - 前記参照点は、複数であり、互いにRGB値が異なっている請求項2乃至4のいずれか1項記載の位置検出装置。
- 前記照射面を座標化した照射面座標と、前記移動面座標と前記照射面座標とを対応させた対応マップを記憶する対応マップ記憶手段と、
前記照射面座標の座標毎のRGB値である参照データを記憶する参照データ記憶手段とをさらに備え、
前記判断手段は、前記現実位置に対応する前記照射面上の位置を対応点とし、前記対応点のRGB値を対応データとして検出する対応データ検出手段と、
前記対応マップと前記参照データと前記対応データとにより、前記現実座標を抽出する抽出手段とを有している請求項1記載の位置検出装置。 - 前記特定空間内における基準位置である基準座標を記憶する基準座標記憶手段をさらに備え、
前記抽出手段は、前記対応マップと前記参照データと前記対応データと前記基準座標とから、前記現実座標を抽出する請求項6記載の位置検出装置。 - 前記照射面は一つである請求項1乃至7のいずれか1項記載の位置検出装置。
- 前記照射面に対して前記光源が2以上設けられ、各前記特定光は互いにRBG値が異なる請求項8記載の位置検出装置。
- 前記照射面に対して前記光源が3設けられ、各前記特定光は互いにRBG値が異なる請求項9記載の位置検出装置。
- 前記光源は、前記特定光を点滅させつつ照射する請求項9又は10記載の位置検出装置。
- 前記特定空間内における前記移動体の目的位置を入力可能な入力手段と、
前記現実座標と前記目的位置とに基づき、前記現実位置から前記目的位置までの案内経路を算出する案内経路算出手段と、
前記案内経路を出力する案内経路出力手段とをさらに備える請求項1乃至11のいずれか1項記載の位置検出装置。
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