JP2014115245A - 基板の欠陥検査方法、基板の欠陥検査装置、プログラム及びコンピュータ記憶媒体 - Google Patents

基板の欠陥検査方法、基板の欠陥検査装置、プログラム及びコンピュータ記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】ウェハの欠陥検査を低コストで且つ高いスループットで適正に行なう。
【解決手段】ウェハの欠陥を検査する方法であって、検査対象となるウェハWを撮像し、撮像されたウェハWの画像に基づいて、基板画像の画素値が所定の閾値を越えている欠陥領域Eの画像特徴量を算出する。この算出された画像特徴量と、予め求められた、欠陥サイズと画像特徴量との相関データに基づいて、欠陥領域Eにおける欠陥の高さ方向の大きさが特定される。
【選択図】図6

Description

本発明は、基板を撮像した基板画像を用いて基板の欠陥検査を行なう方法、基板の欠陥検査を行なう装置、プログラム及びコンピュータ記憶媒体に関する。
例えば半導体デバイスの製造工程におけるフォトリソグラフィー工程では、ウェハ上にレジスト液を塗布してレジスト膜を形成するレジスト塗布処理、レジスト膜を所定のパターンに露光する露光処理、露光されたレジスト膜を現像する現像処理などの一連の処理が順次行われ、ウェハ上に所定のレジストパターンが形成される。これらの一連の処理は、ウェハを処理する各種処理部やウェハを搬送する搬送機構などを搭載した基板処理システムである塗布現像処理システムで行われている。
このような塗布現像処理システムで処理されたウェハに発生する欠陥の一つに、露光処理時のデフォーカスに起因するデフォーカス欠陥がある。デフォーカス欠陥は、露光装置のステージがパーティクルにより汚染されることが主な原因である。このステージの汚染は、露光装置に搬入されるウェハの特に裏面に付着したパーティクルにより引き起こされる。そのため、露光装置に搬入される前のウェハには、裏面が清浄であることが求められる。通常は、露光装置に搬入されるウェハの裏面を清浄に保つために、露光装置に搬入される前のウェハ裏面の洗浄や、洗浄後のウェハ裏面の検査が行なわれる。
ところで近年、ウェハ上に形成される回路パターンの微細化がますます進行し、露光処理時のデフォーカスマージンがより厳しくなっている。また、デフォーカスによる欠陥の程度は、露光装置のステージと露光対象となるウェハと間に介在するパーティクルの高さや、欠陥としての傷などの高さに比例する。したがって、ウェハの露光装置への搬入の可否の判断にあたっては、ウェハ裏面に付着したパーティクルや傷といった欠陥の高さ方向の大きさを把握する必要がある。
ウェハ上の欠陥の高さを計測する方法としては、例えば特許文献1に示されるように、レーザ光をウェハに照射し、ウェハからの反射光や散乱光を検出することで形状を3次元計測する方法が知られている。
特開2007−256271号公報
しかしながら、上述のレーザ光を用いる場合、レーザ光は点光源であるためウェハ全面について欠陥検査を行なうには多大な時間を要する。加えて、レーザ光の発生のためには大掛かりで高価な光学機器を必要とするため、装置の大型化やコストの増加が避けられない。
検査時間の短縮やコスト増加を避けるためには、例えばライン照明とCCDラインセンサを用いてウェハをスキャンして撮像し、当該撮像されたウェハの画像(基板画像)を欠陥検査に用いることも考えられる。しかしながら、CCDラインセンサで撮像した画像では、ウェハに付着したパーティクルなどの欠陥の高さを正確に把握することができない。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、ウェハの欠陥検査を低コストで且つ高いスループットで適正に行なうことを目的としている。
前記の目的を達成するため、本発明は、基板の欠陥を検査する方法であって、被検査基板を撮像し、前記撮像された基板の画像から、当該基板画像の画素値が所定の閾値を越えている欠陥領域の画像特徴量を算出し、前記算出された画像特徴量と、予め求められた、欠陥サイズと前記画像特徴量との相関データに基づいて、前記欠陥領域における欠陥の高さ方向の大きさを特定することを特徴としている。
本発明によれば、基板画像から画像特徴量を算出し、当該画像特徴量と欠陥サイズとの相関データに基づいて、前記欠陥領域における欠陥の高さ方向の大きさを特定する。そのため、例えばライン照明やCCDラインセンサを用いて撮像した、平面的な基板画像から欠陥の高さ方向の大きさを知ることができる。そのため、欠陥検査にあたり、従来の、例えばレーザ光を用いた3次元計測を行なう必要がない。したがって本発明によれば、ウェハの欠陥検査を低コストで且つ高いスループットで適正に行なうことができる。
前記欠陥サイズと前記画像特徴量との相関データは、所定の大きさの標準粒子が散布された基板を撮像した基板画像における画像特徴量と、前記散布された標準粒子の直径との相関関係を表したものであってもよい。
前記欠陥領域の画像特徴量は、欠陥領域内の画素値の平均値、欠陥領域の長さ、又は欠陥領域の幅のいずれかであってもよい。
別の観点による本発明は、前記基板の欠陥検査方法を基板の欠陥検査装置によって実行させるために、当該基板の欠陥検査装置を制御する制御装置のコンピュータ上で動作するプログラムが提供される。
また別の観点による本発明は、前記プログラムを格納した読み取り可能なコンピュータ記憶媒体が提供される。
別の観点による本発明は、基板の欠陥を検査する装置であって、被検査基板を撮像する撮像装置と、前記撮像された基板の画像から、当該基板画像の画素値が所定の閾値を越えている欠陥領域の画像特徴量を算出する画像特徴量算出部と、前記画像特徴量と、予め求められた、欠陥サイズと前記画像特徴量との相関データに基づいて、前記欠陥領域における欠陥の高さ方向の大きさを特定する欠陥サイズ算出部と、を有することを特徴としている。
前記欠陥サイズと前記画像特徴量との相関データは、所定の大きさの標準粒子が散布された基板を撮像した基板画像における画像特徴量と、前記散布された標準粒子の大きさとの相関関係を表したものであってもよい。
前記欠陥領域の画像特徴量は、欠陥領域内の画素値の平均値、欠陥領域の長さ、又は欠陥領域の幅のいずれかであってもよい。
本発明によれば、ウェハの欠陥検査を低コストで且つ高いスループットで適正に行なうことができる。
本実施の形態にかかる基板処理システムの内部構成の概略を示す平面図である。 本実施の形態にかかる基板処理システムの内部構成の概略を示す側面図である。 本実施の形態にかかる基板処理システムの内部構成の概略を示す側面図である。 欠陥検査ユニットの構成の概略を示す横断面図である。 欠陥検査ユニットの構成の概略を示す縦断面図である。 基板画像の各ピクセルの画素値を例示した説明図である。 基板画像の各ピクセルの画素値を例示した説明図である。 標準粒子の直径と欠陥領域のピクセルにおける画素値の平均値との相関関係を表す説明図である。 標準粒子の直径と欠陥領域のピクセル長さとの相関関係を表す説明図である。 標準粒子の直径と欠陥領域のピクセル幅との相関関係を表す説明図である。 標準粒子の直径と所定の閾値において特定される欠陥の高さ方向の大きさとの関係を示す説明図である。 標準粒子の直径と所定の閾値において特定される欠陥の高さ方向の大きさとの関係を示す説明図である。 基板画像を例示した説明図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態にかかる欠陥検査装置を備えた基板処理システム1の内部構成の概略を示す説明図である。図2及び図3は、基板処理システム1の内部構成の概略を示す側面図である。なお、本実施の形態では、基板処理システム1が、例えば基板のフォトリソグラフィー処理を行う塗布現像処理システムである場合を例にして説明する。
基板処理システム1は、図1に示すように例えば外部との間でカセットCが搬入出される搬入出部としてのカセットステーション2と、フォトリソグラフィー処理の中で枚葉式に所定の処理を施す複数の各種処理ユニットを備えた処理部としての処理ステーション3と、処理ステーション3に隣接する露光装置4との間でウェハWの受け渡しを行う搬送部としてのインターフェイスステーション5とを一体に接続した構成を有している。また、基板処理システム1は、当該基板処理システム1の制御を行う制御装置6を有している。
カセットステーション2は、例えばカセット搬入出部10とウェハ搬送部11に分かれている。例えばカセット搬入出部10は、基板処理システム1のY方向負方向(図1の左方向)側の端部に設けられている。カセット搬入出部10には、カセット載置台12が設けられている。カセット載置台12上には、複数、例えば4つの載置板13が設けられている。載置板13は、水平方向のX方向(図1の上下方向)に一列に並べて設けられている。これらの載置板13には、基板処理システム1の外部に対してカセットCを搬入出する際に、カセットCを載置することができる。
ウェハ搬送部11には、図1に示すようにX方向に延びる搬送路20上を移動自在なウェハ搬送装置21が設けられている。ウェハ搬送装置21は、上下方向及び鉛直軸周り(θ方向)にも移動自在であり、各載置板13上のカセットCと、後述する処理ステーション3の第3のブロックG3の受け渡しユニットとの間でウェハWを搬送できる。
処理ステーション3には、各種ユニットを備えた複数例えば4つのブロックG1、G2、G3、G4が設けられている。例えば処理ステーション3の正面側(図1のX方向負方向側)には、第1のブロックG1が設けられ、処理ステーション3の背面側(図1のX方向正方向側)には、第2のブロックG2が設けられている。また、処理ステーション3のカセットステーション2側(図1のY方向負方向側)には、第3のブロックG3が設けられ、処理ステーション3のインターフェイスステーション5側(図1のY方向正方向側)には、第4のブロックG4が設けられている。
第1のブロックG1には、図2に示すように複数の液処理ユニット、例えばウェハWを現像処理する現像処理ユニット30、ウェハWのレジスト膜の下層に反射防止膜(以下「下部反射防止膜」という)を形成する下部反射防止膜形成ユニット31、ウェハWにレジスト液を塗布してレジスト膜を形成するレジスト塗布ユニット32、ウェハWのレジスト膜の上層に反射防止膜(以下「上部反射防止膜」という)を形成する上部反射防止膜形成ユニット33が下から順に4段に重ねられている。
第1のブロックG1の各ユニット30〜33は、処理時にウェハWを収容するカップFを水平方向に複数有し、複数のウェハWを並行して処理することができる。
第2のブロックG2には、図3に示すようにウェハWの加熱処理や冷却処理を行う熱処理ユニット40、ウェハWを疎水化処理する疎水化処理装置としてのアドヒージョンユニット41、ウェハWの外周部を露光する周辺露光ユニット42が上下方向と水平方向に並べて設けられている。なお、熱処理ユニット40、アドヒージョンユニット41及び周辺露光ユニット42の数や配置は、任意に選択できる。
第3のブロックG3には、複数の受け渡しユニット50、51、52、53、54、55、56が下から順に設けられている。また、第4のブロックG4には、複数の受け渡しユニット60、61、62と、ウェハW裏面の欠陥の有無を検査する欠陥検査装置としての欠陥検査ユニット63、露光装置4に搬入される前のウェハWの裏面を洗浄する裏面洗浄ユニット64が下から順に設けられている。
図1に示すように第1のブロックG1〜第4のブロックG4に囲まれた領域には、ウェハ搬送領域Dが形成されている。ウェハ搬送領域Dには、例えばウェハ搬送装置70が配置されている。
ウェハ搬送装置70は、例えばY方向、前後方向、θ方向及び上下方向に移動自在な搬送アームを有している。ウェハ搬送装置70は、ウェハ搬送領域D内を移動し、周囲の第1のブロックG1、第2のブロックG2、第3のブロックG3及び第4のブロックG4内の所定のユニットにウェハWを搬送できる。ウェハ搬送装置70は、例えば図3に示すように上下に複数台配置され、例えば各ブロックG1〜G4の同程度の高さの所定のユニットにウェハWを搬送できる。
また、ウェハ搬送領域Dには、第3のブロックG3と第4のブロックG4との間で直線的にウェハWを搬送するシャトル搬送装置80が設けられている。
シャトル搬送装置80は、例えば図3のY方向に直線的に移動自在になっている。シャトル搬送装置80は、ウェハWを支持した状態でY方向に移動し、第3のブロックG3の受け渡しユニット52と第4のブロックG4の受け渡しユニット62との間でウェハWを搬送できる。
図1に示すように第3のブロックG3のX方向正方向側には、ウェハ搬送装置90が設けられている。ウェハ搬送装置90は、例えば前後方向、θ方向及び上下方向に移動自在な搬送アームを有している。ウェハ搬送装置90は、ウェハWを支持した状態で上下に移動して、第3のブロックG3内の各受け渡しユニットにウェハWを搬送できる。
インターフェイスステーション5には、ウェハ搬送装置100が設けられている。ウェハ搬送装置100は、例えば前後方向、θ方向及び上下方向に移動自在な搬送アームを有している。ウェハ搬送装置100は、例えば搬送アームにウェハWを支持して、第4のブロックG4内の各受け渡しユニット、露光装置4にウェハWを搬送できる。
次に、欠陥検査ユニット63の構成について説明する。
欠陥検査ユニット63は、図4に示すようにケーシング110を有している。ケーシング110内には、図5に示すようにウェハWを載置する載置台111が設けられている。この載置台111は、ウェハWの裏面を下に向けた状態で当該ウェハWの外周縁部を保持する保持部120と、保持部120を支持する支持部材121を有している。ケーシング110の底面には、ケーシング110内の一端側(図5中のX方向負方向側)から他端側(図5中のX方向正方向側)まで平行に延伸するガイドレール122、122が設けられている。支持部材121は、図示しない駆動機構によりガイドレール122、122上を移動自在に構成されている。
ケーシング110内の一端側(図5のX方向負方向側)の側面には、撮像装置130が設けられている。撮像装置130としては、例えば広角型のCCDカメラが用いられ、本実施の形態においては、例えばその画像のbit数が8bit(0〜255の256階調)のモノクロである場合を例にして説明する。
ガイドレール122、122の間であって、保持部120に保持されるウェハWよりも下方の領域には、例えば2つの照明装置131、131が設けられている。照明装置131、131は、保持部120に保持されたウェハの直径より広い領域を照射できるように構成されている。照明装置131、131には、例えばLEDが用いられる。照明装置131、131は互いに向かい合って斜め上方を照らし、両照明装置131、131の光軸が交差する高さと、保持部120に保持されたウェハWの裏面との高さが概ね一致するように配置されている。そのため、照明装置131、131から照射された光は、ウェハWの裏面の概ね同じ位置を照らす。
ガイドレール122、122の間の領域であって、照明装置131、131の光軸が交差する位置の鉛直下方には、ミラー132が設けられている。このミラー132は、撮像装置130とは逆の方向に、例えば水平位置から22.5度下方に向けて傾斜して配置されている。また、撮像装置130の正面であって、ミラー132の45度斜め上方の位置には、ミラー133が設けられている。このミラー133は、例えばケーシング110の底面の方向に、例えば鉛直位置から22.5度下方に向けて傾斜して配置されている。したがって、ウェハWの裏面で反射した照明装置131、131からの光は、ミラー132及びミラー133でそれぞれ45度ずつ方向転換しながら反射して、撮像装置130に取り込まれる。即ち、ミラー132の鉛直上方の位置は、撮像装置130の撮像視野内である。そのため、ガイドレール122、122に沿って載置台111を一方向に移動させ、当該載置台111に保持されるウェハWをミラー132の上方を横切らせることで、撮像装置130によりウェハW裏面の全面を撮像することができる。また、載置台111を一方向に移動させて撮像した後に、載置台111を反対方向に移動させる際にもウェハWの裏面を撮像できる。
撮像されたウェハWの画像(基板画像)は、制御装置6に入力される。なお、照明装置131は必ずしも2つ設ける必要はなく、ウェハWの裏面に適当に光を照射できれば、その配置や設置数は任意に設定が可能である。また、ミラー132、133についても、例えば照明装置131、131の光軸が交差する位置の鉛直下方に、45度傾けたミラーを1つ配置してもよく、その配置や設置数も任意に設定が可能である。
制御装置6は、例えばCPUやメモリなどを備えたコンピュータにより構成され、プログラム格納部150を有している。プログラム格納部150には、欠陥検査ユニット63で撮像された基板画像に基づいて行われるウェハWの裏面検査を制御するプログラムX1、X2が格納されている。これに加えて、プログラム格納部150には、上述した各種処理ユニットや搬送装置などの駆動系の動作を制御して、基板処理システム1の所定の作用、すなわちウェハWへのレジスト液の塗布、現像、加熱処理、ウェハWの受け渡し、各ユニットの制御などを実現させるためのプログラムも格納されている。なお、前記プログラムは、例えばハードディスク(HD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルディスク(MO)、メモリーカードなどのコンピュータに読み取り可能な記憶媒体Hに記録されていたものであって、その記憶媒体Hから制御装置6にインストールされたものであってもよい。
次に、制御装置6のプログラム格納部150に格納されているプログラムX1、X2の機能について説明する。プログラム格納部150には、制御装置6を、撮像されたウェハWの画像から、当該基板画像の画素値が所定の閾値を越えている欠陥領域の画像特徴量を算出する画像特徴量算出部として機能させるプログラムX1と、制御装置6を、プログラムX1により算出された画像特徴量に基づいて欠陥領域における欠陥の高さ方向の大きさを特定する欠陥サイズ算出部として機能させるプログラムX2が格納されている。
プログラムX1は、撮像装置130で撮像され、制御装置6に入力された基板画像を、先ず、例えば図6に示すように、ピクセルP単位で画素値として数値化する機能を有している。図6において、各ピクセルPの内側に記載されている数値は当該ピクセルPの画素値を意味している。そして、プログラムX1は、画素値の値が所定の閾値を越えているピクセルPを特定し、当該ピクセルPが分布する領域を欠陥領域Eとして特定する。例えば閾値の値を100以上とした場合、図6に示された基板画像においては、右上斜線で塗りつぶされた、画素値が100以上となっている8つのピクセルPが欠陥領域Eとして特定される。
欠陥領域Eが特定されると、次にプログラムX1は、当該欠陥領域Eの画像特徴量を算出する。画像特徴量としては、例えば、欠陥領域E内のピクセルPの画素値の平均値、欠陥領域Eの長さ、欠陥領域Eの幅などがあげられる。各画像特徴量について説明する。
例えば、画像特徴量が、欠陥領域E内のピクセルPの画素値の平均値であるとし、欠陥領域Eを特定するための閾値が100以上であるとした場合、図6に示す場合を例にすると、画素値の値が閾値である100以上となる8つのピクセルPにおける画素値の平均値が、画像特徴量として「143」と求まる。この平均値「143」が欠陥領域Eの画像特徴量としてプログラムX1により算出される。なお、本実施の形態では、特に閾値について特定しない場合は、閾値は「100以上」であるものとして説明する。
また、画像特徴量を欠陥領域Eの長さLとした場合は、例えば図6に示すように、Y方向に沿ったピクセルPの長さLが画像特徴量としてプログラムX1により算出される。図6に示す場合では、画素値が閾値である100以上のピクセルPが、Y方向に最大で3つ連続して並んでいるので、画像特徴量としての長さLは「3」として算出される。
画像特徴量を欠陥領域Eの幅Dとした場合は、例えば図6に示すように、X方向に沿ったピクセルPの幅Dが画像特徴量としてプログラムX1により算出される。図6に示す場合では、画素値が閾値である100以上のピクセルPが、X方向に最大で3つ連続して並んでいるので、画像特徴量としての幅Dも「3」として算出される。
なお、上述の画像特徴量は閾値の設定値により変化するものであり、例えば閾値を「80以上」とした場合は、図7に示すように、画像特徴量としての長さLは「5」、画像特徴量としての幅Dは「4」となる。また、画像特徴量としての画素値の平均値は「122」となる。
次にプログラムX2について説明する。プログラムX2は、プログラムX1で算出された欠陥領域Eの画像特徴量に基づいて、当該欠陥領域Eにおける欠陥の高さ方向の大きさを特定するための相関データを有している。この相関データは、次の手順により求められる。
まず、ウェハWの表面に、標準粒子を散布し、当該標準粒子が散布されたウェハWの表面を、例えば撮像装置130により撮像する。なお、標準粒子とは、所定の直径を有する球形の粒子であり、本実施の形態では、例えば1μm、3μm、5μm、10μm、25μmの標準粒子を散布したウェハWについてそれぞれ基板画像を撮像する。この際、標準粒子では光が散乱し、標準粒子が付着した領域では基板画像の画素値が大きな値を有することとなり、所定の範囲のピクセルPが欠陥領域Eとして判定されることとなる。
次いで、標準粒子を散布したウェハWの基板画像について、欠陥領域Eを特定し、欠陥領域Eの画像特徴量として、例えば欠陥領域E内のピクセルPの画素値の平均値を求める。そして、各直径の標準粒子を散布したウェハWについてこの作業をそれぞれ行い、例えば図8に示すように、標準粒子の直径と基板画像の画像特徴量との相関関係を求める。図8では、横軸を欠陥領域Eの各ピクセルPにおける画素値の平均値の二乗、縦軸を標準粒子の直径として両者の相関関係を表している。なお、横軸を画素値の平均値の二乗としているのは、横軸をそのように設定することで標準粒子との間でほぼ線形の相関関係が得られたためであり、標準粒子の直径と画像特徴量との相関関係をどのように表すかは本実施の形態に限定されるものではなく、任意に設定が可能である。
また、同一の撮像条件でウェハWの裏面を撮像した場合でも、ウェハWの裏面の処理状態により、例えば撮像された基板画像の輝度(画素値)が明るすぎたり、あるいは暗すぎたりする場合がある。基板画像が明るすぎると、例えば実際には欠陥ではない領域のピクセルPにおいても画素値が閾値以上の値となったり、逆に基板画像が暗すぎると、実際には欠陥が存在する領域のピクセルPの画素値が閾値より小さい値になったりする場合がある。かかる場合、ウェハWの裏面の欠陥領域Eを適切に特定できない。そのため、ウェハWの撮像においては、基板画像の輝度が欠陥判定するのに最適なものとなるように、撮像条件を適切に設定する必要がある。そこで、本実施の形態では、例えば図8に示すように、撮像条件として、撮像装置130における撮像速度をそれぞれ7.5[mm/sec]、15[mm/sec]、30[mm/sec]、60[mm/sec]、120[mm/sec]として基板画像を撮像した場合についても、それぞれの欠陥領域E内の各ピクセルPにおける画素値の平均値と標準粒子の直径との相関関係を求めている。なお、撮像速度とは、欠陥検査ユニット63において、ミラー132上をウェハWをスキャンさせる際の、ウェハWの移動速度である。
そして、ウェハWに散布した標準粒子が、ウェハWの裏面に付着したパーティクルであると見立てると、図8に示す欠陥領域Eの画像特徴量とウェハWに散布された標準粒子の直径との間の相関関係は、欠陥領域Eの画像特徴量と、ウェハWの裏面に付着したパーティクルの縦、横、高さ方向の大きさといったサイズ、即ち欠陥サイズとの相関関係と見立てることができる。そして、さらに標準粒子が球形であることに鑑みれば、欠陥サイズは、欠陥の高さ方向に沿った大きさであると言い換えることができる。そうすると、例えば撮像速度を7.5[mm/sec]とした場合を例にすると、図8に示す相関関係に基づいて求められる式(1)に示す近似式は、当該欠陥領域Eにおける画像特徴量から欠陥の高さ方向の大きさZを特定するための相関データであるといえる。
Z=0.001822×(画素値の平均値)+1.2031 ・・・(1)
なお、この式(1)は、図8に示す相関関係から求まる近似式の一例であり、本実施の形態の内容に限定されるものではない。なお、他の撮像条件においても式(1)と同様の近似式がそれぞれ求められるが、ここでは説明を省略する。
そして、プログラムX2では、プログラムX1で算出された画像特徴量である画素値の平均値と、式(1)で表される相関データとに基づいて、欠陥領域Eにおける欠陥の高さ方向の大きさZが特定される。
なお、欠陥領域Eの長さLや幅Dである場合についても、画像特徴量が上述の画素値の平均値の二乗である場合と同様にして、例えば図9、図10に示すような相関関係が求められる。図9は、横軸を画像特徴量としての欠陥領域Eの長さL、縦軸を標準粒子の直径として、両者の相関関係を表したものである。また、図10は、横軸を画像特徴量としての欠陥領域Eの幅D、縦軸を標準粒子の直径として、両者の相関関係を表したものである。そして、図9、図10の相関関係から、上記の式(1)と同様に近似式が求まる。なお、図9、図10の相関関係から求まる近似式を用いた場合についても、欠陥領域Eにおける欠陥の高さ方向の大きさZを特定する方法は、上記の式(1)を用いた場合と同様であるため、説明を省略する。
本実施の形態に係る基板処理システム1は以上のように構成されており、次に、以上のように構成された基板処理システム1で行われるウェハWの処理について説明する。
ウェハWの処理においては、先ず、複数枚のウェハWを収容したカセットCがカセットス搬入出部10の所定の載置板13に載置される。その後、ウェハ搬送装置21によりカセットC内の各ウェハWが順次取り出され、処理ステーション3の第3のブロックG3の例えば受け渡しユニット53に搬送される。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置70によって第2のブロックG2の熱処理ユニット40に搬送され、温度調節される。その後、ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって例えば第1のブロックG1の下部反射防止膜形成ユニット31に搬送され、ウェハW上に下部反射防止膜が形成される。その後ウェハWは、第2のブロックG2の熱処理ユニット40に搬送され、加熱処理が行われる。その後第3のブロックG3の受け渡しユニット53に戻される。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置90によって同じ第3のブロックG3の受け渡しユニット54に搬送される。その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって第2のブロックG2のアドヒージョンユニット41に搬送され、疎水化処理される。その後、ウェハWは、ウェハ搬送装置70によってレジスト塗布ユニット32に搬送され、ウェハW上にレジスト膜が形成される。その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって熱処理ユニット40に搬送されて、プリベーク処理される。その後、ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって第3のブロックG3の受け渡しユニット55に搬送される。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置70によって上部反射防止膜形成ユニット33に搬送され、ウェハW上に上部反射防止膜が形成される。その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって熱処理ユニット40に搬送されて、加熱され、温度調節される。その後、ウェハWは、周辺露光ユニット42に搬送され、周辺露光処理される。
その後、ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって第3のブロックG3の受け渡しユニット56に搬送される。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置90によって受け渡しユニット52に搬送され、シャトル搬送装置80によって第4のブロックG4の受け渡しユニット62に搬送される。その後、ウェハWは、インターフェイスステーション7のウェハ搬送装置100によって裏面洗浄装置64に搬送され、裏面洗浄される。裏面洗浄されたウェハWは、ウェハ搬送装置100によって欠陥検査ユニット63に搬送され、当該ウェハWの欠陥検査に最適な撮像条件、例えば7.5[mm/sec]の撮像速度でウェハW裏面の撮像が行われる。
欠陥検査ユニット63で撮像された基板画像は制御装置6に入力される。制御装置6では、撮像された基板画像がプログラムX1により、例えば図6に示すようにピクセルP単位で画素値として数値化される。次いで、画素値が閾値を越えているピクセルPが分布する領域が欠陥領域Eとして特定され、当該欠陥領域Eの、例えば画素値の平均値「143」が画像特徴量として算出される。
その後、制御装置6のプログラムX2の例えば式(1)により、画像特徴量から欠陥領域Eにおける欠陥の高さ方向の大きさZが、例えば「38.4μm」と特定される。これにより、平面的な基板画像から、欠陥の高さ方向の大きさZという立体的な情報が抽出される。
次に、制御装置6では、ウェハW裏面の欠陥の状態、即ち、欠陥の高さ方向の大きさZが、露光装置4に搬入可能なものであるか否かが判定される。なお、制御装置6では、例えばウェハWの裏面に付着した欠陥の高さ方向の大きさZ、換言すればパーティクルの大きさのみではなく、パーティクルの数や付着した範囲などに基づいて当該ウェハWの露光装置4での露光の可否が判定される。そして、ウェハWの状態が、露光装置4で露光可能と判定されれば、ウェハWは搬送装置100により露光装置4に搬送され、露光処理される。なお、プログラムX1において欠陥領域Eが特定されない場合についても、当然に露光可能と判定される。
また、露光不可と判定されれば、当該ウェハWの以後の処理を中止し、搬送装置100により受け渡しユニット62に搬送され、次いでシャトル搬送装置80により受け渡しユニット52に搬送される。その後、以後の処理が中止されたウェハWはカセットステーション2へ搬送されて、次いで所定のカセット載置板13のカセットCに回収される。なお、露光不可と判定された場合は、裏面洗浄装置64での再度の裏面洗浄及び欠陥検査装置63での再度の検査を行うようにしてもよい。
露光処理されたウェハWは、ウェハ搬送装置100によって第4のブロックG4の受け渡しユニット60に搬送される。その後、ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって熱処理ユニット40に搬送され、露光後ベーク処理される。その後、ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって現像処理ユニット30に搬送され、現像される。現像終了後、ウェハWは、ウェハ搬送装置90によって熱処理ユニット40に搬送され、ポストベーク処理される。
その後、ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって第3のブロックG3の受け渡しユニット50に搬送され、その後カセットステーション2のウェハ搬送装置21によって所定の載置板13のカセットCに搬送される。こうして、一連のフォトリソグラフィー工程が終了する。
以上の実施の形態によれば、プログラムX1により、撮像装置130で撮像された基板画像から画像特徴量を算出し、プログラムX2により、当該画像特徴量から欠陥領域Eにおける欠陥の高さ方向の大きさZを特定できる。そのため、例えばライン照明やCCDラインセンサを用いて撮像した、平面的な基板画像から欠陥の高さ方向の大きさZという、立体的な情報を得ることができる。そのため、欠陥検査にあたり、従来の、例えばレーザ光を用いた3次元計測を行なう必要がない。したがって本発明によれば、ウェハWの欠陥検査を低コストで適正に行なうことができる。
また、ライン照明やCCDラインセンサを用いることで、従来の3次元計測と比較して、ウェハWの裏面の全面を撮像するための時間を大幅に短縮できる。したがって、ウェハWの欠陥検査のスループットを大幅に短縮することができる。
以上の実施の形態では、プログラムX2における相関データを、撮像条件ごとに設けているので、適切な撮像条件を選択してウェハWの撮像を行なうことができる。そのため、例えばウェハWの裏面の処理状態が異なる複数のウェハWについても、適切に欠陥領域Eにおける欠陥の高さ方向の大きさを特定できる。
また、以上の実施の形態では、プログラムX1で画像特徴量を算出する際の画素値の閾値を100としていたが、ウェハW裏面の処理状態によっては、例えばウェハWの撮像条件を変化させても基板画像の輝度が暗くなってしまったり、明るくなってしまったりする場合がある。かかる場合、実際には欠陥が存在しているにもかかわらず、基板画像の画素値が全て閾値の100を下回ってしまったり、その逆の状態が生じることも考えられる。そのような場合は、例えば閾値の値を変更することで欠陥領域Eを適切に特定し、画像特徴量を求めるようにしてもよい。ただし、既述のとおり、プログラムX1により算出される画像特徴量は閾値の値により変化するので、プログラムX2の式(1)により特定される欠陥の高さ方向の大きさZも、閾値の値の変化に伴い変化する。そのため、閾値を変化させる場合には、式(1)により特定される欠陥の高さ方向の大きさZの値を補正する必要がある。以下、欠陥の高さ方向の大きさZの補正の方法について説明する。
例えば式(1)を算出した際の閾値の値をB、閾値Bとは異なる閾値をHとすると、閾値Hにより特定された欠陥領域Eの画像特徴量と式(1)とにより特定される欠陥の高さ方向の大きさZAは、閾値Bと式(1)を用いて特定される欠陥の高さ方向の大きさZとの間で次の式(2)のような関係を有する。
Z=ZA×K ・・・(2)
ここで、Kは補正係数であり、次にこの補正係数Kの算出方法について説明する。
補正係数Kの算出に当たっては、先ず所定の閾値Bに基づいて上述の式(1)の近似式に相当する相関データを求める。そして、この相関データと、閾値Bにおいて算出された画像特徴量に基づく欠陥の高さ方向の大きさZ、閾値Bとは異なる閾値Hにおいて算出された画像特徴量に基づく欠陥の高さ方向の大きさZAを、例えば図11に示す表のようにそれぞれ求める。図11では、例えば欠陥領域Eにおける画像特徴量を欠陥領域Eの幅Dとした場合に、例えば閾値Bの値を20として相関データを求め、直径5μm、10μm、25μmの標準粒子について、閾値Hをそれぞれ15、25、30、35とした場合に算出される画像特徴量から、相関データを用いて特定した場合の欠陥の高さ方向の大きさZAと、閾値Bから特定された場合の欠陥の高さ方向の大きさZをそれぞれ表している。図11の表からもわかるように、閾値Bとは異なる閾値Hに基づいて特定された欠陥の高さ方向の大きさであるZAの値は、閾値BにおけるZの値とは異なったものとなる。
次に、閾値Bにおいて特定されたZの値を「1」とした場合の、他の閾値Hにおいて特定されたZAの値を、図12に示す表のように求める。図12に示す例では、閾値Bの値は「20」であり、当該閾値20に対応する欄の値を「1」としている。そして、図12の表から例えば図13に示すようなグラフを求める。図13の横軸は、閾値Bの値と閾値Hの値との差分である(H−B)、縦軸は、値Zと値ZAとの日である(ZA/Z)である。そして、図13のグラフに基づいて、補正係数Kが、例えば次の式(3)のような近似式として求まる。
K=−0.0258×(H−B)+1 ・・・(3)
この際、式(3)は、H=BのときはKの値が1となるように切片は1としている。
そして、閾値Bとは異なる閾値Hにより欠陥領域Eの特定、画像特徴量の算出、及び欠陥の高さ方向の大きさZAの特定を行なった場合は、ZAの値を上記の式(2)、(3)により補正することで、Zの値を求めることができる。
なお、以上の実施の形態においては、CCDカメラによる撮像画像がモノクロである場合を例にして説明したが、撮像画像は例えばR、G、Bの3原色からなる画像であってもよい。かかる場合、例えばR、G、Bのうちから任意の原色を1つ選択し、プログラムX1における欠陥領域Eの画像特徴量の算出や、プログラムX2の相関データの作成を、選択された原色について行なうようにしてもよい。
以上の実施の形態では、標準粒子を散布したウェハWを撮像した基板画像から、画像特徴量に基づいて欠陥領域Eにおける欠陥の高さ方向の大きさを特定するための相関データを求めたが、ウェハWに散布するのは必ずしも球形の標準粒子である必要はない。例えば、立方体形状を有する粒子のように、縦、横、高さの比率が既知である粒子を散布し、当該粒子を散布したウェハWの基板画像から、上述の相関データを求めてもよく、基板画像の画素値の分布状況から、ウェハW上の粒子の高さ方向の大きさが推定できるものであれば、どのような粒子を用いるかは任意に選定が可能である。
標準粒子以外を用いる場合は、例えばインクジェットやスクリーン印刷の技術を応用して、例えば所定の縦、横、高さの比率を有する、3μmや5μmといったマイクロメートルオーダーのパターンをウェハW上に形成し、当該パターンの形成されたウェハWを撮像することで、上述の相関データを求めてもよい。また、例えばフォトリソグラフィー技術を用いてウェハWに所定の回路パターンを形成する要領で、所定の縦、横、高さの比率を有するパターンをウェハW上に形成し、当該パターンを用いて上述の相関データを求めてもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。本発明はこの例に限らず種々の態様を採りうるものである。以上の実施の形態では、撮像対象は基板の裏面であったが、基板の表面を撮像する場合にも本発明は適用できる。また、上述した実施の形態は、半導体ウェハの塗布現像処理システムにおける例であったが、本発明は、半導体ウェハ以外のFPD(フラットパネルディスプレイ)、フォトマスク用のマスクレチクルなどの他の基板の塗布現像処理システムである場合にも適用できる。
本発明は、ウェハの欠陥検査を行う際に有用である。
1 基板処理システム
2 カセットステーション
3 処理ステーション
4 露光装置
5 インターフェイスステーション
6 制御装置
10 カセット搬入出部
11 ウェハ搬送部
12 カセット載置台
13 載置板
20 搬送路
21 ウェハ搬送装置
30 現像処理ユニット
31 下部反射防止膜形成ユニット
32 レジスト塗布ユニット
33 上部反射防止膜形成ユニット
40 熱処理ユニット
41 アドヒージョンユニット
42 周辺露光ユニット
63 欠陥検査ユニット
70 ウェハ搬送装置
80 シャトル搬送装置
90 ウェハ搬送装置
100 ウェハ搬送装置
110 ケーシング
111 載置台
120 保持部
121 支持部材
122 ガイドレール
130 撮像装置
C カセット
D ウェハ搬送領域
P ピクセル
R 欠陥領域
X1、X2 プログラム
W ウェハ

Claims (8)

  1. 基板の欠陥を検査する方法であって、
    被検査基板を撮像し、
    前記撮像された基板の画像から、当該基板画像の画素値が所定の閾値を越えている欠陥領域の画像特徴量を算出し、
    前記算出された画像特徴量と、予め求められた、欠陥サイズと前記画像特徴量との相関データに基づいて、前記欠陥領域における欠陥の高さ方向の大きさを特定することを特徴とする、基板の欠陥検査方法。
  2. 前記欠陥サイズと前記画像特徴量との相関データは、所定の大きさの標準粒子が散布された基板を撮像した基板画像における画像特徴量と、前記散布された標準粒子の直径との相関関係を表したものであることを特徴とする、請求項1に記載の基板の欠陥検査方法。
  3. 前記欠陥領域の画像特徴量は、欠陥領域内の画素値の平均値、欠陥領域の長さ、又は欠陥領域の幅のいずれかであることを特徴とする、請求項1または2のいずれかに記載の基板の欠陥検査方法。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の欠陥検査方法を基板処理システムによって実行させるために、当該基板処理システムを制御する制御装置のコンピュータ上で動作するプログラム。
  5. 請求項4に記載のプログラムを格納した読み取り可能なコンピュータ記憶媒体。
  6. 基板の欠陥を検査する装置であって、
    被検査基板を撮像する撮像装置と、
    前記撮像された基板の画像から、当該基板画像の画素値が所定の閾値を越えている欠陥領域の画像特徴量を算出する画像特徴量算出部と、
    前記画像特徴量と、予め求められた、欠陥サイズと前記画像特徴量との相関データに基づいて、前記欠陥領域における欠陥の高さ方向の大きさを特定する欠陥サイズ算出部と、を有することを特徴とする、基板の欠陥検査装置。
  7. 前記欠陥サイズと前記画像特徴量との相関データは、所定の大きさの標準粒子が散布された基板を撮像した基板画像における画像特徴量と、前記散布された標準粒子の大きさとの相関関係を表したものであることを特徴とする、請求項6に記載の基板の欠陥検査装置。
  8. 前記欠陥領域の画像特徴量は、欠陥領域内の画素値の平均値、欠陥領域の長さ、又は欠陥領域の幅のいずれかであることを特徴とする、請求項6または7のいずれかに記載の基板の欠陥検査装置。
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