JP2014115032A - 空気調和機および加熱ユニット - Google Patents

空気調和機および加熱ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP2014115032A
JP2014115032A JP2012270274A JP2012270274A JP2014115032A JP 2014115032 A JP2014115032 A JP 2014115032A JP 2012270274 A JP2012270274 A JP 2012270274A JP 2012270274 A JP2012270274 A JP 2012270274A JP 2014115032 A JP2014115032 A JP 2014115032A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
heat exchanger
fluid
refrigerant
heated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012270274A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6016603B2 (ja
Inventor
Yuji Shimamura
島村  裕二
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2012270274A priority Critical patent/JP6016603B2/ja
Publication of JP2014115032A publication Critical patent/JP2014115032A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6016603B2 publication Critical patent/JP6016603B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Other Air-Conditioning Systems (AREA)
  • Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)

Abstract

【課題】小型かつ安価な空気調和機、および空気調和機に組み付け可能な加熱ユニット、を提供する。
【解決手段】空気調和機は、水を加熱する機能を有する空気調和機である。空気調和機は、ヒートポンプサイクルを構成する冷凍回路から導かれる冷媒と、水との間で熱交換を行なうことによって、水を加熱する水熱交換器と、水熱交換器を収容し、室外に設置される室外機筐体41と、室外機筐体41の外表面に設けられ、水が流通する流水路を形成し、太陽光からの受熱によって水を加熱する流水路形成板51とを備える。
【選択図】図3

Description

この発明は、一般的には、空気調和機および加熱ユニットに関し、より特定的には、被加熱流体を加熱する機能を有する空気調和機、およびそのような空気調和機に組み付け可能な加熱ユニットに関する。
従来の空気調和機に関して、たとえば、特開2007−198708号公報には、低コストで、狭いスペースでも設置でき、施工性を向上させることを目的とした、ハイブリッド給湯システムが開示されている(特許文献1)。特許文献1に開示されたハイブリッド給湯システムは、ヒートポンプ太陽熱集熱器で熱せられた温水を蓄える第1の給湯タンクと、ヒートポンプで熱せられた温水を蓄える第2の給湯タンクとを備える。
また、特開2011−47582号公報には、省エネルギ率を高めることを目的とした、ヒートポンプバックアップ熱源を備えた太陽熱給湯システムが開示されている(特許文献2)。特許文献2に開示された太陽熱給湯システムは、集熱器において太陽熱により加熱されたお湯を蓄える貯湯槽と、集熱器における集熱湯量が不足する場合に、貯湯槽にお湯を供給するヒートポンプとを備える。
また、特開2011−247465号公報には、給湯を停止する時間の短縮を図り、かつ制御システムの複雑化および変更を回避することを目的とした、給湯システムが開示されている(特許文献3)。特許文献3に開示された給湯システムは、太陽熱を利用して加熱した湯を貯留する集熱槽と、ヒートポンプにより加熱された湯を貯留する貯湯槽とを備える。
また、特開2009−281639号公報には、太陽熱集熱器で集熱された太陽熱の温度レベルがそれほど高くない場合でも太陽熱を利用可能とすることを目的とした、空調・給湯システムが開示されている(特許文献4)。特許文献4に開示された空調・給湯システムでは、室外ユニットに、集熱タンク内に貯留された水を太陽熱集熱器で集熱された太陽熱によって加熱するための給湯用回路が設けられている。
特開2007−198708号公報 特開2011−47582号公報 特開2011−247465号公報 特開2009−281639号公報
上記の特許文献1〜4に開示されるように、太陽熱による加熱と、ヒートポンプによる加熱とを利用した給湯システムが知られている。しかしながら、従来の給湯システムは、装置が大型であり、価格が高価になる傾向がある。
そこでこの発明の目的は、上記の課題を解決することであり、小型かつ安価な空気調和機、および空気調和機に組み付け可能な加熱ユニットを提供することである。
この発明に従った空気調和機は、被加熱流体を加熱する機能を有する空気調和機である。空気調和機は、ヒートポンプサイクルを構成する冷凍回路から導かれる冷媒と、被加熱流体との間で熱交換を行なうことによって、被加熱流体を加熱する熱交換器と、熱交換器を収容し、室外に設置される室外機筐体と、室外機筐体の外表面に設けられ、被加熱流体が流通する通路を形成し、太陽光からの受熱によって被加熱流体を加熱する通路形成部材とを備える。
このように構成された空気調和機によれば、太陽光を利用して被加熱流体を加熱するための通路形成部材を室外機筐体の外表面に設けることによって、被加熱流体を加熱する機能を有する空気調和機を、小型かつ安価に構成することができる。
また好ましくは、通路形成部材は、室外機筐体の外表面と面接触するように設けられる。このように構成された空気調和機によれば、太陽光を受けて熱せられた室外機筐体から、通路形成部材を流通する被加熱流体に向けて、熱をより効率的に伝達させることができる。
また好ましくは、室外機筐体は、天面と、室外空気を導入するための通風口が形成される前面とを有する。通路形成部材は、天面を覆うとともに、通風口を避けつつ前面を覆うように設けられる。このように構成された空気調和機によれば、室外機筐体の大型化を抑えつつ、通路形成部材に流通する被加熱流体の容量を、より大きく設定することができる。
また好ましくは、熱交換器は、冷凍サイクルの経路上に設けられ、冷媒と室外空気との間で熱交換を行なう室外側熱交換器である。空気調和機は、通路形成部材に接続され、被加熱流体が流通する流体流通配管をさらに備える。流体流通配管は、被加熱流体と、室外側熱交換器を流れる冷媒との間で熱交換可能なように配索される。
このように構成された空気調和機によれば、冷凍サイクルの経路上に設けられた室外側熱交換器を利用して、被加熱流体を加熱する。
また好ましくは、通路形成部材は、ガラスにより形成される。このように構成された空気調和機によれば、太陽光からの受熱によって被加熱流体を加熱する通路形成部材をガラスにより形成する。
また好ましくは、通路形成部材は、樹脂または金属により形成される。このように構成された空気調和機によれば、太陽光からの受熱によって被加熱流体を加熱する通路形成部材を樹脂または金属により形成する。
また好ましくは、通路形成部材の表面が吸熱色に着色される。このように構成された空気調和機によれば、太陽光から通路形成部材への吸熱の効率を高めることによって、被加熱流体をより加熱することができる。
また好ましくは、通路形成部材は、室外機筐体に対して着脱自在に設けられる。このように構成された空気調和機によれば、必要に応じて、通路形成部材を空気調和機に対して組み付けたり、取り外したりすることができる。
この発明に従った加熱ユニットは、ヒートポンプサイクルを構成する冷凍回路から導かれる冷媒と、被加熱流体との間で熱交換を行なうことによって、被加熱流体を加熱する熱交換器と、熱交換器を収容し、室外に設置される室外機筐体とを備え、被加熱流体を加熱する機能を有する空気調和機に組み付け可能な加熱ユニットである。加熱ユニットは、室外機筐体の外表面に設けられ、被加熱流体が流通する通路を形成する通路形成部材を備える。
このように構成された加熱ユニットによれば、加熱ユニットが組み付けられた空気調和機を、小型かつ安価に構成することができる。
以上に説明したように、この発明に従えば、小型かつ安価な空気調和機、および空気調和機に組み付け可能な加熱ユニットを提供することができる。
この発明の実施の形態1における給湯機能付きの空気調和機の回路構成を示す図である。 図1中の室外機の外観を示す斜視図である。 図1中の室外機の分解組み立て図である。 図2および図3中の通路形成板の内部構造を示す図である。 図2および図3中の通路形成板の内部構造を示す別の図である。 図2および図3中の通路形成板の内部構造を示すさらに別の図である。 この発明の実施の形態2における空気調和機の室外機内部の構造を示す斜視図である。 図7中の室外機に設けられた冷媒配管および水配管を示す斜視図である。 図8中のIX−IX線上に沿った冷媒配管および水配管を示す断面図である。 この発明の実施の形態3における空気調和機の回路構成を示す図である。
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1における給湯機能付きの空気調和機の回路構成を示す図である。
図1を参照して、本実施の形態における空気調和機10は、給湯機能を有する。空気調和機10は、冷暖房機能を備えた空気調和機であってもよいし、冷房専用の空気調和機であってもよい。
空気調和機10は、その回路構成として、ヒートポンプサイクルを構成し、冷媒が循環する冷凍回路21と、被加熱流体としての水(たとえば、水道水)が流通する給湯回路31とを有する。給湯回路31を流通する水は、冷凍回路21を循環する冷媒との熱交換と、太陽光からの受熱とによって加熱される。
冷凍回路21には、室内空間を冷却するための冷媒が循環する。冷媒としては、たとえば、HC(ハイドロカーボン)やHFC(ハイドロフルオロカーボン)が利用されている。冷凍回路21は、環状の循環路をなす冷媒循環路21pと、冷媒循環路21pから分岐する冷媒分岐路21qとから構成されている。
冷凍回路21には、室内側熱交換器25、室外側熱交換器23、圧縮機22および膨張弁24が設けられている。室内側熱交換器25、室外側熱交換器23、圧縮機22および膨張弁24は、冷媒循環路21pの経路上に設けられている。図1中には、冷凍回路21における冷房時の冷媒の流れ方向が矢印によって示されている。
室内側熱交換器25は、冷凍回路21を循環する冷媒と、室内空間の空気との間で熱交換を行なう。室内側熱交換器25は、室内に設置される室内機14に設けられている。室内機14には、室内側熱交換器25に室内空気を供給するためのファン27がさらに設けられている。ファン27は、代表的には、シロッコファンである。
室外側熱交換器23は、冷凍回路21を循環する冷媒と、室外空気との間で熱交換を行なう。室外側熱交換器23は、室外に設置される室外機12に設けられている。室外機12には、室外側熱交換器23に室外空気を供給するためのファン26がさらに設けられている。ファン26は、代表的には、プロペラファンである。
冷媒循環路21pの経路上において、圧縮機22は、室内側熱交換器25と室外側熱交換器23との間に配置されている。圧縮機22は、室内側熱交換器25から送られる冷媒を圧縮する。冷媒循環路21pの経路上において、膨張弁24は、室外側熱交換器23と室内側熱交換器25との間に配置されている。膨張弁24は、室内側熱交換器25および室外側熱交換器23を挟んで、圧縮機22の反対側に配置されている。膨張弁24は、室外側熱交換器23から送られる冷媒を減圧する。圧縮機22および膨張弁24は、室外側熱交換器23とともに室外機12に設けられている。
冷媒分岐路21qは、圧縮機22と室外側熱交換器23との間の冷媒循環路21pの経路上から分岐し、室外側熱交換器23と膨張弁24との間の冷媒循環路21pの経路上に合流するように設けられている。
冷凍回路21には、水熱交換器32、流路切り換え弁28および逆止弁29がさらに設けられている。水熱交換器32および逆止弁29は、冷媒分岐路21qの経路上に設けられている。逆止弁29は、冷媒分岐路21qの経路上において、水熱交換器32と、冷媒分岐路21qが冷媒循環路21pに合流する位置(以下、冷媒分岐路21qの合流位置ともいう)との間に設けられている。流路切り換え弁28は、冷媒分岐路21qが冷媒循環路21pから分岐する位置(以下、冷媒分岐路21qの分岐位置ともいう)に設けられている。水熱交換器32は、冷媒分岐路21qの経路上において、流路切り換え弁28と逆止弁29との間に設けられている。
水熱交換器32は、冷凍回路21を流れる冷媒と、給湯回路31を流れる水との間で熱交換を行なう。流路切り換え弁28は、給湯運転時に、冷媒循環路21pを循環する冷媒の一部または全部が水熱交換器32に導かれるように作動する。逆止弁29は、冷媒分岐路21qの経路上において、冷媒分岐路21qの分岐位置から冷媒分岐路21qの合流位置に向かう冷媒流れを許容し、冷媒分岐路21qの合流位置から冷媒分岐路21qの分岐位置に向かう冷媒流れを制限する。
水熱交換器32、流路切り換え弁28および逆止弁29は、室外機12に設けられている。
空気調和機10の冷房運転時、給湯運転が可能となる。給湯運転時の冷媒流れについて説明すると、まず、圧縮機22にて冷媒が断熱圧縮される。圧縮されるに従って冷媒の圧力と温度とが上昇し、高温高圧の過熱蒸気になって、冷媒は圧縮機22から吐出される。圧縮機22から流出した冷媒の一部または全部は、冷媒分岐路21qを通じて水熱交換器32に流入する。冷媒は、水熱交換器32において給湯回路31を流れる水に放熱し、冷却されることによって、凝縮(液化)する。水熱交換器32から流出した冷媒は、冷媒分岐路21qから冷媒循環路21pに合流した後、膨張弁24に向かう。
膨張弁24において、過冷却液状態の冷媒は絞り膨張され、温度と圧力とが低下して、低温低圧の気液混合状態の湿り蒸気となる。膨張弁24から流出した冷媒は、室内側熱交換器25に向かう。膨張弁24から送られた気液混合状態の冷媒は、室内側熱交換器25において室内空間の空気から吸熱することによって、蒸発する。その後、気相の冷媒は、圧縮機22において再び断熱圧縮される。
冷媒はこのようなサイクルに従って、圧縮、凝縮、絞り膨張、蒸発の状態変化を連続的に繰り返す。
給湯回路31の経路上には、加熱ユニットとしてのプレ加熱機50、前述の水熱交換器32および温度調整機33が設けられている。給湯回路31の一端(給湯回路31における水流れの上流端)には、給湯回路31を水の供給源に接続するための水接続口35が設けられ、給湯回路31の他端(給湯回路31における水流れの下流端)は、シャワーなどの給湯端末34に接続されている。
プレ加熱機50は、太陽光からの受熱によって給湯回路31を流れる水を加熱する。プレ加熱機50は、給湯回路31の経路上において、水接続口35と水熱交換器32との間に設けられている。プレ加熱機50は、水熱交換器32よりも給湯回路31における水流れの上流側に設けられている。
温度調整機33は、給湯端末34に送る湯の温度調整を行なう。より具体的には、温度調整機33は、プレ加熱機50および水熱交換器32による加熱によって温度上昇された湯に、水接続口35を通じて給湯回路31に供給される低温の水を混合することによって、給湯端末34に送る湯の温度調整を行なう。
本実施の形態では、水が水接続口35を通じて給湯回路31に供給される。給湯回路31に供給された水は、まずプレ加熱機50を流れる間、太陽光からの受熱によって加熱される。次に、プレ加熱機50から流出した水は、水熱交換器32において冷凍回路21を流れる冷媒と熱交換することによってさらに加熱される。2段階の加熱を経た湯は、温度調整機33において温度調整された後、給湯端末34に送られる。
雨天時などプレ加熱機50における加熱能力が十分に得られない時には、ヒートポンプサイクル側の加熱能力を上げることによって、沸き上げ温度を昇温させることができる。
続いて、プレ加熱機50の構造について詳細に説明する。図2は、図1中の室外機の外観を示す斜視図である。図3は、図1中の室外機の分解組み立て図である。
図1から図3を参照して、本実施の形態における空気調和機10は、室外機筐体41を有する。室外機筐体41は、筐体形状を有し、室外機12の外観をなす。室外機筐体41は、たとえば、板金により形成されている。室外機筐体41には、室外側熱交換器23および水熱交換器32をはじめ、図1中に示される室外機12を構成する各種部品が収容されている。
室外機筐体41は、略直方体形状を有する。室外機筐体41は、天面42、前面43および背面45を有する。室外機12は、室外機筐体41の天面42が鉛直上方向に面し、背面45が建物の壁面などと対面するように設置される。
前面43は、背面45の裏側に配置されている。前面43には、室外空気を室外機筐体41の内部に導入するための通風口44が設けられている。通風口44は、格子状に設けられ、室外機筐体41の内外を連通させている。通風口44は、前面43の一部に設けられており、本実施の形態では、前面43の水平方向における一方側の範囲に設けられている。
プレ加熱機50は、流水路形成板51と、流水路形成板51を室外機筐体41に対して固定するボルト等の固定部材(図示されず)とを有する。
図4から図6は、図2および図3中の通路形成板の内部構造を示す図である。図1から図6を参照して、流水路形成板51は、内部空間を有する板材により形成されている。流水路形成板51は、給水口55および排水口54を有する。給水口55には、図1中の水接続口35から続く配管が接続され、排水口54には、室外機筐体41内の水熱交換器32から延びる配管が接続されている。
流水路形成板51は、その内部に被加熱流体としての水が流通する流水路56を形成する。流水路56は、給水口55と排水口54との間で延びている。流水路56は、給水口55と排水口54との間でジグザグ状に延びている。流水路56は、給水口55と排水口54との間で、所定の長さ毎に進行方向を反転させながら水平方向に沿って延びている。
流水路形成板51は、室外機筐体41の外表面に設けられている。流水路形成板51は、室外機筐体41の外表面に面接触するように設けられている。流水路形成板51は、室外機筐体41に密着するように設けられている。本実施の形態では、流水路形成板51が、室外機筐体41の天面42を覆うとともに、通風口44を避けつつ前面43を覆うように設けられている。
流水路形成板51は、その構成部位として、天面42を覆う上部52と、前面43を覆う側部53とを有する。流水路形成板51は、室外機筐体41の形状に対応するように、上部52と側部53との境界位置で折れ曲がった形状を有する。本実施の形態では、給水口55が側部53に設けられ、排水口54が上部52に設けられている。上部52に形成された流水路56と、側部53に形成された流水路56とは、互いに繋がっている。
流水路形成板51は、ガラスにより形成されている。流水路形成板51は、樹脂または金属から形成されてもよい。好ましくは、流水路形成板51を形成する樹脂または金属として、熱伝導性に優れた材料が選択される。流水路形成板51の表面は、黒等の吸熱色に塗装されてもよい。また、流水路形成板51は、図中に示す角型に限られず、円筒型であてもよいし多角形型であってもよい。
室外機筐体41の外表面に設けられた流水路形成板51は、太陽光の受光または室外機筐体41からの熱伝達によって温度上昇する。プレ加熱機50に供給された水は、このような流水路形成板51に形成された流水路56を流れることによって、予備的に加熱される。
なお、流水路形成板51が設けられる形態は、図2に示すものに限られないが、太陽光をより効率的に受光するという観点から、少なくとも室外機筐体41の天面42を覆うように設けられることが好ましい。流水路形成板51が設けられる形態は、室外機筐体41に設けられる配線口や配管口を避けるものであれば、室外機筐体41の側面をさらに覆う形態であってもよい。
また、流水路形成板51に形成される流水路56の経路は、図4から図6中に示すものに限られず、流水路形成板51の形状に合わせて適宜変更される。流水路56は、室外機筐体41の外表面上を繰り返し往復するような経路であることが好ましい。
本実施の形態では、太陽光の受熱によって水を加熱するための流水路形成板51が、室外機筐体41の外表面に設けられる。このような構成により、室外機12の大型化を招くことなく、ヒートポンプサイクルと太陽光とによる十分な加熱能力を備えた給湯機能付きの空気調和機10を、簡易かつ低コストに実現することができる。
さらに本実施の形態では、給湯回路31に給湯タンクが設けられず、直湯式によって給湯を行なうため、給湯システム自体を小型化したり、初期設備費用を少なくしたりできる。また、直湯式の給湯システムでは必要な時に必要な分だけ給湯するため、給湯システムの効率を向上させることができる。また、流水路形成板51には太陽光による湯が蓄えられるため、一時的に湯が必要となった時にこれを利用することも可能である。供給可能な湯量は限られるが、流水路形成板51だけによる給湯が可能である。
さらに本実施の形態では、流水路形成板51が室外機筐体41に対して着脱自在に設けられている。このため、給湯時に要求される加熱能力に合わせて、室外機12に対してプレ加熱機50を容易に付加したり取り外したりすることができる。
また、元々は冷房機能しか有さない空気調和機の室外機筐体41に対して、流水路形成板51を後付けすることもでき、簡単に太陽光加熱システムを付加することが可能となる。この場合、流路形成板51において太陽光からの受熱によって得られた湯は、室外機12内部の熱交換器によって加熱されることなく、給湯端末34に送られる。このような構成において、給湯端末34に供給される湯の温度を高めるために、太陽光が透過可能な流水路形成板51を複数段(たとえば、2段)に重ねて設けてもよい。
以上に説明した、この発明の実施の形態1における空気調和機10は、被加熱流体としての水を加熱する機能を有する空気調和機である。空気調和機10は、ヒートポンプサイクルを構成する冷凍回路21から導かれる冷媒と、水との間で熱交換を行なうことによって、水を加熱する熱交換器としての水熱交換器32と、水熱交換器32を収容し、室外に設置される室外機筐体41と、室外機筐体41の外表面に設けられ、水が流通する通路としての流水路56を形成し、太陽光からの受熱によって水を加熱する通路形成部材としての流水路形成板51とを備える。
また、この発明の実施の形態1における加熱ユニットとしてのプレ加熱機50は、ヒートポンプサイクルを構成する冷凍回路21から導かれる冷媒と、被加熱流体としての水との間で熱交換を行なうことによって、水を加熱する熱交換器としての水熱交換器32と、水熱交換器32を収容し、室外に設置される室外機筐体41とを備え、水を加熱する機能を有する空気調和機10に組み付け可能な加熱ユニットである。プレ加熱機50は、室外機筐体41の外表面に設けられ、水が流通する通路としての流水路56を形成する通路形成部材としての流水路形成板51を備える。
このように構成された、この発明の実施の形態1における空気調和機10およびプレ加熱機50によれば、太陽光の受熱によって水を加熱するための流水路形成板51が、室外機筐体41の外表面に設けられるため、給湯機能付きの空気調和機10を小型かつ安価に実現することができる。
(実施の形態2)
図7は、この発明の実施の形態2における空気調和機の室外機内部の構造を示す斜視図である。図8は、図7中の室外機に設けられた冷媒配管および水配管を示す斜視図である。
本実施の形態における空気調和機は、実施の形態1における空気調和機10と比較して、基本的には同様の構造を備える。以下、重複する構造についてはその説明を繰り返さない。
図7および図8を参照して、本実施の形態における空気調和機では、図1中の水熱交換器32が設けられておらず、室外側熱交換器23を用いて、冷凍回路21を流れる冷媒と給湯回路31を流れる水との間で熱交換を行なう。
室外側熱交換器23は、冷媒が流通する冷媒配管61を有する。冷媒配管61は、室外機筐体41の内部で螺旋状に周回するように配索されている。冷媒配管61の一端には、室外側熱交換器23に向けて冷媒が供給される冷媒入口62が設けられ、冷媒配管61の他端には、室外側熱交換器23から冷媒が排出される冷媒出口63が設けられている。
本実施の形態における空気調和機は、流体流通配管としての水配管71をさらに有する。水配管71は、室外機12において給湯回路31を構成している。水配管71の一端には、室外機12に向けて水が供給される水入口72と、室外機12から水が排出される水出口73とが設けられている。水入口72は、図1中のプレ加熱機50から延びる配管が接続され、水出口73は、図1中の温度調整機33から延びる配管が接続されている。
図9は、図8中のIX−IX線上に沿った冷媒配管および水配管を示す断面図である。水配管71は、室外機筐体41の内部で、水配管71を流れる水と、室外側熱交換器23を流れる冷媒との間で熱交換可能なように配索されている。より具体的には、水配管71は、冷媒配管61と接触しながら、室外機筐体41の内部で螺旋状に周回するように配索されている。水配管71と冷媒配管61とは、積層されている。水配管71と冷媒配管61とは、交互に積み重なるように設けられている。
このような構成によれば、冷凍回路21の経路上に設けられた室外側熱交換器23を利用して、水を加熱することができる。
このように構成された、この発明の実施の形態2における空気調和機によれば、実施の形態1に記載の効果を同様に奏することができる。
(実施の形態3)
図10は、この発明の実施の形態3における空気調和機の回路構成を示す図である。本実施の形態における空気調和機は、実施の形態1における空気調和機10と比較して、基本的には同様の構造を備える。以下、重複する構造についてはその説明を繰り返さない。
図10を参照して、本実施の形態では、給湯回路31に、バイパス回路81および流路切り換え弁82がさらに設けられている。
バイパス回路81は、水接続口35とプレ加熱機50との間の給湯回路31の経路上から分岐し、プレ加熱機50と水熱交換器32との間の給湯回路31の経路上に合流するように設けられている。流路切り換え弁82は、バイパス回路81が給湯回路31に合流する位置に設けられている。流路切り換え弁82が操作されることによって、水接続口35から供給された水がプレ加熱機50を通って水熱交換器32に向かう通常モードと、水接続口35から供給された水がプレ加熱機50を通らずバイパス回路81を通って水熱交換器32に向かう低温時モードとが選択される。
本実施の形態における空気調和機は、日射センサ97および温度センサ94を有する。日射センサ97は、プレ加熱機50に照射している日射量を測定する。温度センサ94は、給湯回路31の経路上に設けられ、水接続口35を通じて給湯回路31に供給される水の温度を測定する。
外気温が、水接続口35から供給される水の温度(市水温度)よりも低く、日射量が少ない(降雨、積雪、曇り、夕刻〜夜間〜朝の間など)場合には、通常モードにより水をプレ加熱機50に流すと、市水温度をさらに低下させることになる。このため、本実施の形態では、このような場合に日射センサ97および温度センサ94における各測定値に基づいて流路切り換え弁82の開閉制御し、低温時モードを選択する。これにより、水接続口35から供給された水は直接、水熱交換器32に向かうため、低温時における給湯を効率的に行なうことができる。
なお、図10中には、日射センサ97および温度センサ94に加えて、冷凍回路21および給湯回路31上で利用される各種の温度センサや流路制御弁が一例として示されている。
具体的には、冷凍回路21の室内機側には、室内側熱交換器25内の冷媒温度を測定するための温度センサ87および室内温度を測定するための温度センサ86が設けられている。冷凍回路21の室外機側には、圧縮機22のIN側およびOUT側でそれぞれ冷媒温度を測定するための温度センサ89および温度センサ90と、膨張弁24のIN側およびOUT側でそれぞれ冷媒温度を測定するための温度センサ83および温度センサ84と、外気温を測定するための温度センサ91と、室外側熱交換器23内の冷媒温度を測定するための温度センサ92と、水熱交換器32内の冷媒温度を測定するための温度センサ93とが設けられている。冷凍回路21には、膨張弁24および室内側熱交換器25の間の経路上に配置された二方弁85と、室内側熱交換器25と圧縮機22との間の経路上に配置された二方弁88とがさらに設けられている。
また、給湯回路31には、水熱交換器32のOUT側で水の沸き上げ温度を測定するための温度センサ96と、給湯端末34に送られる湯の温度を測定するための温度センサ95とが設けられている。
このように構成された、この発明の実施の形態3における空気調和機によれば、実施の形態1に記載の効果を同様に奏することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、主に、給湯機能付きの空気調和機に適用される。
10 空気調和機、12 室外機、14 室内機、21 冷凍回路、21p 冷媒循環路、21q 冷媒分岐路、22 圧縮機、23 室外側熱交換器、24 膨張弁、25 室内側熱交換器、26,27 ファン、28,82 流路切り換え弁、29 逆止弁、31 給湯回路、32 水熱交換器、33 温度調整機、34 給湯端末、35 水接続口、41 室外機筐体、42 天面、43 前面、44 通風口、45 背面、50 プレ加熱機、51 流水路形成板、52 上部、53 側部、54 排水口、55 給水口、56 流水路、61 冷媒配管、62 冷媒入口、63 冷媒出口、71 水配管、72 水入口、73 水出口、81 バイパス回路、83,84,86,87,89,90,91,92,93,94,95,96 温度センサ、85,88 二方弁、97 日射センサ。

Claims (5)

  1. 被加熱流体を加熱する機能を有する空気調和機であって、
    ヒートポンプサイクルを構成する冷凍回路から導かれる冷媒と、被加熱流体との間で熱交換を行なうことによって、被加熱流体を加熱する熱交換器と、
    前記熱交換器を収容し、室外に設置される室外機筐体と、
    前記室外機筐体の外表面に設けられ、被加熱流体が流通する通路を形成し、太陽光からの受熱によって被加熱流体を加熱する通路形成部材とを備える、空気調和機。
  2. 前記通路形成部材は、前記室外機筐体の外表面と面接触するように設けられる、請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記室外機筐体は、天面と、室外空気を導入するための通風口が形成される前面とを有し、
    前記通路形成部材は、前記天面を覆うとともに、前記通風口を避けつつ前記前面を覆うように設けられる、請求項1または2に記載の空気調和機。
  4. 前記熱交換器は、前記冷凍サイクルの経路上に設けられ、冷媒と室外空気との間で熱交換を行なう室外側熱交換器であり、
    前記通路形成部材に接続され、被加熱流体が流通する流体流通配管をさらに備え、
    前記流体流通配管は、被加熱流体と、前記室外側熱交換器を流れる冷媒との間で熱交換可能なように配索される、請求項1から3のいずれか1項に記載の空気調和機。
  5. ヒートポンプサイクルを構成する冷凍回路から導かれる冷媒と、被加熱流体との間で熱交換を行なうことによって、被加熱流体を加熱する熱交換器と、前記熱交換器を収容し、室外に設置される室外機筐体とを備え、被加熱流体を加熱する機能を有する空気調和機に組み付け可能な加熱ユニットであって、
    前記室外機筐体の外表面に設けられ、被加熱流体が流通する通路を形成する通路形成部材を備える、加熱ユニット。
JP2012270274A 2012-12-11 2012-12-11 空気調和機および加熱ユニット Active JP6016603B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012270274A JP6016603B2 (ja) 2012-12-11 2012-12-11 空気調和機および加熱ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012270274A JP6016603B2 (ja) 2012-12-11 2012-12-11 空気調和機および加熱ユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014115032A true JP2014115032A (ja) 2014-06-26
JP6016603B2 JP6016603B2 (ja) 2016-10-26

Family

ID=51171223

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012270274A Active JP6016603B2 (ja) 2012-12-11 2012-12-11 空気調和機および加熱ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6016603B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102086728B1 (ko) * 2019-07-02 2020-03-09 주식회사 디딤 상부커버와 전면커버 및 열배출 패드를 갖는 에너지 절감형 에어컨 실외기 커버 조립체
CN111189128A (zh) * 2020-01-20 2020-05-22 重庆华光环境工程设备有限公司 一种空调室外机用消声隔音设备安装工艺
WO2020262719A1 (ko) * 2019-06-25 2020-12-30 김명회 에어컨 실외기 과열방지장치
CN114111038A (zh) * 2021-11-18 2022-03-01 澳克莱环境科技股份有限公司 空气能主机

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50118550A (ja) * 1974-03-01 1975-09-17
JP2010091241A (ja) * 2008-10-09 2010-04-22 Hiroya Sekiguchi 空気調和機の熱回収システム

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50118550A (ja) * 1974-03-01 1975-09-17
JP2010091241A (ja) * 2008-10-09 2010-04-22 Hiroya Sekiguchi 空気調和機の熱回収システム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020262719A1 (ko) * 2019-06-25 2020-12-30 김명회 에어컨 실외기 과열방지장치
KR102086728B1 (ko) * 2019-07-02 2020-03-09 주식회사 디딤 상부커버와 전면커버 및 열배출 패드를 갖는 에너지 절감형 에어컨 실외기 커버 조립체
CN111189128A (zh) * 2020-01-20 2020-05-22 重庆华光环境工程设备有限公司 一种空调室外机用消声隔音设备安装工艺
CN111189128B (zh) * 2020-01-20 2021-04-02 重庆华光环境工程设备有限公司 一种空调室外机用消声隔音设备安装工艺
CN114111038A (zh) * 2021-11-18 2022-03-01 澳克莱环境科技股份有限公司 空气能主机

Also Published As

Publication number Publication date
JP6016603B2 (ja) 2016-10-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20100038441A1 (en) Energy system with a heat pump
KR101201131B1 (ko) 복합 냉난방 온수 장치
CN106338112A (zh) 一种空调热回收系统
CN103604169A (zh) 冷暖型空调器
CN102486324A (zh) 节能机柜空调器
CN103604170A (zh) 冷暖型空调器
CN101749812A (zh) 多功能空调系统
JP6016603B2 (ja) 空気調和機および加熱ユニット
WO2008113121A1 (en) A thermal transfer, recovery and management system
CN105890225A (zh) 一种部分热回收型空调冷热水及生活热水联合供应系统
CN109357415A (zh) 太阳能热水和回收系统
CN102435004A (zh) 多功能高温出水空调热泵机组
KR101881851B1 (ko) 지열-수열 복합 냉난방 시스템 및 그 작동 방법
CN201897275U (zh) 节能机柜空调器
CN203671790U (zh) 空调器及其换热系统
CN111121200A (zh) 一种空调系统
CN203605365U (zh) 冷暖型空调器
CN1888637A (zh) 具有热水器的热泵型空调机组
CN105509336A (zh) 真空管式太阳能热泵热水系统
CN103375911B (zh) 热泵热水和热泵除湿装置
CN113623790A (zh) 空调余热回收及高温热泵制蒸汽设备
KR102042218B1 (ko) 히트 펌프
KR101200503B1 (ko) 삼중 복합 히트펌프 시스템
KR101048443B1 (ko) 하이브리드식 히트펌프 온수장치
CN108489095A (zh) 太阳能热泵系统及供热水系统

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151023

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160822

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160906

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160927

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6016603

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150