JP2014114022A - 止め具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 蓋を廃棄処分することなく有効利用することができ、内径サイズが多少異なる蓋であっても止め具本体に装着することができ、止め具本体にデザインの異なる各種蓋を付け替えることができる止め具を提供する。
【解決手段】 止めピン、磁石、粘着剤等の止め材が設けられた止め具本体に、容器の蓋を脱着可能とした止め具であり、止め具本体の円周状の装着部外周面に、容器の蓋の内周面に形成されているネジ(蓋ネジ)を螺合可能な装着用ネジが形成され、装着用ネジのネジ山を、一連であり、かつ、前記装着部の外周面の一周に達しない長さにしたものである。止め具本体の止め材装着部側の外周に、指先で摘むことのできる把持部を設けることもできる。前記止め具本体を樹脂製とすることができ、その樹脂に止め材を固定したものとすることができる。
【選択図】図1
【解決手段】 止めピン、磁石、粘着剤等の止め材が設けられた止め具本体に、容器の蓋を脱着可能とした止め具であり、止め具本体の円周状の装着部外周面に、容器の蓋の内周面に形成されているネジ(蓋ネジ)を螺合可能な装着用ネジが形成され、装着用ネジのネジ山を、一連であり、かつ、前記装着部の外周面の一周に達しない長さにしたものである。止め具本体の止め材装着部側の外周に、指先で摘むことのできる把持部を設けることもできる。前記止め具本体を樹脂製とすることができ、その樹脂に止め材を固定したものとすることができる。
【選択図】図1
Description
本願発明はメモ用紙、写真、カタログ等の各種物品を、黒板、ホワイトボード、掲示板、家具、家電品、ドア、デスク、壁等の止め部に係止することのできる止め具に関し、ペットボトル、缶ボトル、ビンボトルといった各種容器の蓋を脱着可能としたものである。
環境改善が大きなテーマとして取り上げられている今日、資源の無駄を低減し、有効利用する動きが広がっている。飲料容器としてのペットボトルや缶などは、資源再利用の対象とされているが、ペットボトルや缶といった各種容器の蓋は、ペットボトル本体、缶本体、ビン本体のように再利用されることは少なく、多くが廃棄処分されているのが現状である。
昨今、ペットボトル、缶、ビン等の蓋の有効利用を図る発明が種々提案されており、例えば、マグネットを備えた止め具を前記各種容器の蓋の内周又は外周に取付け、前記マグネットの吸着力でメモ用紙や写真等を金属製の掲示板、冷蔵庫の扉、ドア、デスク等に固定できるようにしたもの(特許文献1)、ペットボトル用のネジを切った合成樹脂製本体にマグネットを埋め込んだもの(特許文献2)、ペットボトルの蓋のねじ部に嵌合固着される係止部を備えた筒状部材に、磁石などの取付け部材が設けられたもの(特許文献3)等がある。
前記特許文献1記載のマグネット式止め具は、蓋の内側又は外側に圧入して固定するものであるため、圧入に力が必要であり、蓋に真っ直ぐに装着しづらく、一旦圧入固定すると蓋から取り外にくく、マグネットであるため壁などには差込みができないといった難点があった。
前記特許文献2記載のマグネット式止め具は、ペットボトルの蓋の内周に形成されたねじ部に合わせたネジが形成されているだけであり、ネジ自体に何ら特徴はないため、ペットボトルの蓋以外の蓋を取り付けることはできないという難点があった。
前記特許文献3記載のマグネット式止め具は、前記特許文献1記載のマグネット式止め具同様、蓋の内側又は外側に圧入して固定するものであるため、圧入に力が必要であり、真っ直ぐに装着しづらく、マグネットが圧入固定式であるため一旦圧入固定すると蓋から取り外しにくく、マグネットであるため差込みができないといった難点があった。
本願発明の解決課題は、各種容器の使用済みのネジ式蓋を廃棄処分することなく有効利用でき、内径サイズが多少異なる蓋や、ネジ山のネジピッチが多少異なる蓋にも使用可能な止め具を提供することにある。
本願発明の止め具は、円筒状又は円柱状の止め具本体に止め材が設けられ、止め具本体の外周面にネジ山が一本形成され、そのネジ山を前記止め具本体の外周面を一周しない長さにしてネジ山始端部とネジ山終端部の間にネジ山の無い螺合始端部を設け、その螺合始端部からネジ式蓋の内周面に形成されているネジ(蓋ネジ)を螺合可能としたものである。
本願発明の止め具は、円筒状又は円柱状の止め具本体に止め材が設けられ、止め具本体の外周面にネジ山が一本形成され、そのネジ山を前記止め具本体の外周面に一周以上形成し、そのネジ山始端部とネジ山終端部のネジ山の高さを両端部間のネジ山の高さよりも低くして、ネジ山始端部とネジ山終端部の間に螺合始端部を形成し、その螺合始端部からネジ式蓋の内周面に形成されている蓋ネジを螺合できるようにすることもできる。
前記ネジ山を止め具本体の外周に一周以上形成した場合は、ネジ山始端部のネジ山の高さを、その部分と対向するネジ山終端部のネジ山の高さよりも低くして、そのネジ山始端部とネジ山終端部との間に螺合始端部を形成し、その螺合始端部からネジ式蓋の内周面に形成されている蓋ネジを螺合できるようにすることもできる。
本願発明の止め具は、止め具本体の底側外周部に指先で摘むことがきる把持部を設けこともできる。把持部は止め具本体の外周面よりも内側に設けて指先で摘み易くすることもできる。
本願発明の止め具は次のような効果がある。
(1)止め具本体に止め材を設けたので、止め材をピン、磁石、接着剤等とすることにより、メモや写真等を冷蔵庫、板等に係止することができる。
(2)ペットボトル、缶ボトル、ビンボトルといった容器の使用済みのネジ式蓋を再利用できるため、資源の無駄が低減し、省資源に役立つ。
(3)円筒状又は円柱状の止め具本体の外周面に、螺合始端部を形成したので蓋ネジを螺合し易くなる。
(4)螺合始端部が広くなるか、螺合始端部の山が低いので、蓋ネジの螺旋角度や間隔がネジ山の螺旋角度や螺旋間隔と多少異なっても蓋ネジを螺合することができ、止め具本体に各種サイズの使用済みネジ式蓋を装着することができる。
(5)止め具本体に各種サイズの使用済みネジ式蓋を装着することができるので、形状、デザイン、模様等の異なる蓋を交換して装着することができる。
(1)止め具本体に止め材を設けたので、止め材をピン、磁石、接着剤等とすることにより、メモや写真等を冷蔵庫、板等に係止することができる。
(2)ペットボトル、缶ボトル、ビンボトルといった容器の使用済みのネジ式蓋を再利用できるため、資源の無駄が低減し、省資源に役立つ。
(3)円筒状又は円柱状の止め具本体の外周面に、螺合始端部を形成したので蓋ネジを螺合し易くなる。
(4)螺合始端部が広くなるか、螺合始端部の山が低いので、蓋ネジの螺旋角度や間隔がネジ山の螺旋角度や螺旋間隔と多少異なっても蓋ネジを螺合することができ、止め具本体に各種サイズの使用済みネジ式蓋を装着することができる。
(5)止め具本体に各種サイズの使用済みネジ式蓋を装着することができるので、形状、デザイン、模様等の異なる蓋を交換して装着することができる。
本願発明の止め具の実施形態の一例について、図面を参照しながら説明する。図1に示す止め具1は、ペットボトル、缶ボトル、ビンボトル、ガラスボトル等の各種飲料用ボトル、マヨネーズ容器等の食品容器といった各種容器の使用済みのネジ式蓋2を、止め材3を備えた止め具本体4に脱着自在としたものであり、止め材3が磁石の場合である。
前記止め具本体4は有底筒状であり、軸方向一端に取付け部5があり、取付け部5と軸方向反対側に円筒状の蓋装着部7がある。
取付け部5の外面6(図2)には磁石(止め材)3が接着剤で接着されて、外面6の外側に突出している。磁石は外面6と同一面となるように固定したり、外面6より内側に凹ませて取付けたりすることができる。止め材3はメモ用紙、写真といった物品を、冷蔵庫の扉、黒板、ホワイトボード、棚、壁面といった止め部に固定できるものであればどのようなものであってもよく、例えば、画鋲、両面テープ、ネジ、粘着剤等を用いることができる。
蓋装着部7の外周面にはネジ山8が一本形成されている。図3(a)、(b)に示すネジ山8は、蓋装着部7の外周面を一周しない長さであり、ネジ山始端部8aとネジ山終端部8bの間にネジ山の無い螺合始端部9が形成されている。このネジ山8はネジ式蓋2の内周面に形成されている蓋ネジ2aを螺合するためのものである。螺合始端部9にはネジ山8が形成されていないので、螺合始端部9の幅(ネジ山始端部8aとネジ山終端部8bの間隔)Wはネジ山8が一周以上形成されている場合のネジ山始端部8aとネジ山終端部8bの間隔よりも広くなる。このため、蓋ネジ2aの螺旋(傾斜)角度や螺旋(螺子)間隔が、蓋装着部7のネジ山8の傾斜角度と多少異なっても、そのネジ山8に蓋ネジ2aを螺合することができる。
前記ネジ山8は、図4(a)、(b)や図5(a)、(b)に示すように、蓋装着部7の外周の一周を超えて形成することもできる。その場合は、図4(a)、(b)に示すように、ネジ山始端部8aとネジ山終端部8bのネジ山の高さを両端部の間のネジ山8の高さよりも低くし、そのネジ山8の低い部分(ネジ山始端部8aとネジ山終端部8b)に螺合始端部9を形成して、その螺合始端部9からネジ式蓋2の内周面に形成されている蓋ネジ2aを螺合できるようにするのがよい。
前記ネジ山8を蓋装着部7の外周の一周を超えて形成する場合は、図5(a)、(b)に示すように、ネジ山始端部8aのネジ山の高さを、その部分と対向するネジ山終端部8bのネジ山8の高さよりも低くして、そのネジ山始端部8aとネジ山終端部8bとの間に螺合始端部9を形成し、その螺合始端部9から前記蓋ネジ2aを螺合することもできる。
止め具本体4は、ポリプロピレンをはじめとする硬質樹脂製のほか、硬質の再生プラスチック製や他の材質製とすることができる。
止め具本体4の取付け部5の外周部には、止め具本体4を指先で把持し易くするための把持部11が形成されている。この把持部11は取付け部5の両外側に、取付け部5の外周よりも内側に一段下げて形成されており、その両側面は平らで平行に形成されている。把持部11の形状は指先で摘み易い形状であれば他の形状であってもよく、例えば取付け部5の外周面よりも一段下げて形成された三角形、四角形等であってもよく、場合によっては、ネジ式蓋2を被せるのに邪魔にならなければ、取付け部5の外周よりも外側に突出したものであってもよい。
図1〜図5に示す止め具1は、止め具本体4に止め材3が直に固定されているが、図6に示すように、ネジ式蓋2を螺合して装着可能な蓋装着体12と止め材固定部13とを別体にし、両者を脱着自在とすることもできる。この場合は、円周状の蓋装着体12の外周面に、ネジ式蓋2の蓋ネジ2aに螺合可能なネジ山8を設け、止め材固定部13に磁石、止めピン等の止め材3を固定することができる。ネジ山8は図1の場合と同様に、蓋装着体12の外周面を一周しない長さにして、ネジ山8のネジ山始端部8aとネジ山終端部8bの間に螺合始端部9を形成してある。図4(a)、(b)に示すように、ネジ山8を蓋装着体12の外周面の一周を超えて形成し、ネジ山始端部8aとネジ山終端部8bの両端部の間に螺合始端部9を形成したり、図5(a)、(b)に示すように、ネジ山始端部8aのネジ山の高さを、ネジ山終端部8bのネジ山の高さよりも低くして、そのネジ山始端部8aとネジ山終端部8bの間に螺合始端部9を形成したりすることもできる。
前記止め材固定部13は肉厚円盤状であり、その外周面には突条の外面嵌合部14が形成されている。この外面嵌合部14は、蓋装着体12の内周面に形成された溝状の内面嵌合部15に嵌合可能としてある。内面嵌合部15及び外面嵌合部14は図示した形状、構造のものに限らず相互に嵌合可能であれば他の形状とすることもできる。例えば、接着剤で接着固定する構造とか、ネジ嵌合できる構造とすることができる。
(使用例)
止め材3が磁石である図1に示す止め具1を使用して、例えばメモ用紙を冷蔵庫の扉に取付ける(貼る)には、図7に示すように、メモ用紙の上に図1の止め具1を重ねて、磁石を止め部Xに吸着させればよい。この場合、止め具1に使用済みのネジ式蓋2であって、所望デザインのものを螺合することができる。
止め材3が磁石である図1に示す止め具1を使用して、例えばメモ用紙を冷蔵庫の扉に取付ける(貼る)には、図7に示すように、メモ用紙の上に図1の止め具1を重ねて、磁石を止め部Xに吸着させればよい。この場合、止め具1に使用済みのネジ式蓋2であって、所望デザインのものを螺合することができる。
1 止め具
2 ネジ式蓋
2a 蓋ネジ
3 止め材
4 止め具本体
5 取付け部
6 外面
7 蓋装着部
8 ネジ山
8a ネジ山始端部
8b ネジ山終端部
9 螺合始端部
11 把持部
12 蓋装着体
13 止め材固定部
14 外面嵌合部
15 内面嵌合部
W 螺合始端部の幅
X 止め部
2 ネジ式蓋
2a 蓋ネジ
3 止め材
4 止め具本体
5 取付け部
6 外面
7 蓋装着部
8 ネジ山
8a ネジ山始端部
8b ネジ山終端部
9 螺合始端部
11 把持部
12 蓋装着体
13 止め材固定部
14 外面嵌合部
15 内面嵌合部
W 螺合始端部の幅
X 止め部
本願発明はメモ用紙、写真、カタログ等の各種物品を、黒板、ホワイトボード、掲示板、家具、家電品、ドア、デスク、壁等の止め部に係止することのできる止め具に関し、ペットボトル、缶ボトル、ビンボトルといった各種容器の蓋を脱着可能としたものである。
環境改善が大きなテーマとして取り上げられている今日、資源の無駄を低減し、有効利用する動きが広がっている。飲料容器としてのペットボトルや缶などは、資源再利用の対象とされているが、ペットボトルや缶といった各種容器の蓋は、ペットボトル本体、缶本体、ビン本体のように再利用されることは少なく、多くが廃棄処分されているのが現状である。
昨今、ペットボトル、缶、ビン等の蓋の有効利用を図る発明が種々提案されており、例えば、マグネットを備えた止め具を前記各種容器の蓋の内周又は外周に取付け、前記マグネットの吸着力でメモ用紙や写真等を金属製の掲示板、冷蔵庫の扉、ドア、デスク等に固定できるようにしたもの(特許文献1)、ペットボトル用のネジを切った合成樹脂製本体にマグネットを埋め込んだもの(特許文献2)、ペットボトルの蓋のねじ部に嵌合固着される係止部を備えた筒状部材に、磁石などの取付け部材が設けられたもの(特許文献3)等がある。
前記特許文献1記載のマグネット式止め具は、蓋の内側又は外側に圧入して固定するものであるため、圧入に力が必要であり、蓋に真っ直ぐに装着しづらく、一旦圧入固定すると蓋から取り外にくく、マグネットであるため壁などには差込みができないといった難点があった。
前記特許文献2記載のマグネット式止め具は、ペットボトルの蓋の内周に形成されたねじ部に合わせたネジが形成されているだけであり、ネジ自体に何ら特徴はないため、ペットボトルの蓋以外の蓋を取り付けることはできないという難点があった。
前記特許文献3記載のマグネット式止め具は、前記特許文献1記載のマグネット式止め具同様、蓋の内側又は外側に圧入して固定するものであるため、圧入に力が必要であり、真っ直ぐに装着しづらく、マグネットが圧入固定式であるため一旦圧入固定すると蓋から取り外しにくく、マグネットであるため差込みができないといった難点があった。
本願発明の解決課題は、各種容器の使用済みのネジ式蓋を廃棄処分することなく有効利用でき、内径サイズが多少異なる蓋や、ネジ山のネジピッチが多少異なる蓋にも使用可能な止め具を提供することにある。
本願発明の止め具は、ネジ式蓋の内周面に形成されている蓋ネジを脱着自在な止め具において、前記止め具は、円筒状又は円柱状の止め具本体の軸方向一端に止め材が設けられ、前記止め具本体の外周面にネジ山が一本形成され、前記一本のネジ山を前記止め具本体の外周面を一周しない長さにすることにより、ネジ山始端部とネジ山終端部の間にネジ山の無い螺合始端部を設け、その螺合始端部を、内径サイズが多少異なる蓋の蓋ネジでも、ネジ山のネジピッチが多少異なる蓋ネジでも螺合開始可能な広さとしたものである。
本願発明の止め具は、ネジ式蓋の内周面に形成されている蓋ネジを脱着自在な止め具において、前記止め具は、円筒状又は円柱状の止め具本体の軸方向一端に止め材が設けられ、前記止め具本体の外周面にネジ山が一本形成され、前記一本のネジ山は、前記止め具本体の外周面に、ネジ山始端部とネジ山終端部がオーバーラップして一周形成され、前記ネジ山始端部とネジ山終端部の間に螺合始端部が設けられ、前記螺合始端部はネジ山始端部とネジ山終端部のネジ山の高さを両端部間のネジ山の高さよりも低くすることにより、内径サイズが多少異なるネジ式蓋の内周面に形成されている蓋ネジでも、ネジ式蓋の内周面に形成されているネジ山のネジピッチが多少異なる蓋ネジでも螺合可能なものである。
本願発明の止め具は、ネジ式蓋の内周面に形成されている蓋ネジを脱着自在な止め具において、前記止め具は、円筒状又は円柱状の止め具本体の軸方向一端に止め材が設けられ、前記止め具本体の外周面にネジ山が一本形成され、前記一本のネジ山は、前記止め具本体の外周面に、ネジ山始端部とネジ山終端部がオーバーラップして一周形成され、前記ネジ山始端部とネジ山終端部の間に螺合始端部が設けられ、前記螺合始端部は、ネジ山始端部のネジ山の高さをネジ山終端部のネジ山の高さよりも低くすることにより、内径サイズが多少異なるネジ式蓋の内周面に形成されている蓋ネジでも、ネジ式蓋の内周面に形成されているネジ山のネジピッチが多少異なる蓋ネジでも螺合可能なものである。
本願発明の止め具は、止め具本体の底側外周部に指先で摘むことがきる把持部を設けこともできる。把持部は止め具本体の外周面よりも内側に設けて指先で摘み易くすることもできる。
本願発明の止め具は次のような効果がある。
(1)止め具本体に止め材を設けたので、止め材をピン、磁石、接着剤等とすることにより、メモや写真等を冷蔵庫、板等に係止することができる。
(2)ペットボトル、缶ボトル、ビンボトルといった容器の使用済みのネジ式蓋を再利用できるため、資源の無駄が低減し、省資源に役立つ。
(3)円筒状又は円柱状の止め具本体の外周面に、螺合始端部を形成したので蓋ネジを螺合し易くなる。
(4)螺合始端部が広くなるか、螺合始端部の山が低いので、蓋ネジの螺旋角度や間隔がネジ山の螺旋角度や螺旋間隔と多少異なっても蓋ネジを螺合することができ、止め具本体に各種サイズの使用済みネジ式蓋を装着することができる。
(5)止め具本体に各種サイズの使用済みネジ式蓋を装着することができるので、形状、デザイン、模様等の異なる蓋を交換して装着することができる。
(1)止め具本体に止め材を設けたので、止め材をピン、磁石、接着剤等とすることにより、メモや写真等を冷蔵庫、板等に係止することができる。
(2)ペットボトル、缶ボトル、ビンボトルといった容器の使用済みのネジ式蓋を再利用できるため、資源の無駄が低減し、省資源に役立つ。
(3)円筒状又は円柱状の止め具本体の外周面に、螺合始端部を形成したので蓋ネジを螺合し易くなる。
(4)螺合始端部が広くなるか、螺合始端部の山が低いので、蓋ネジの螺旋角度や間隔がネジ山の螺旋角度や螺旋間隔と多少異なっても蓋ネジを螺合することができ、止め具本体に各種サイズの使用済みネジ式蓋を装着することができる。
(5)止め具本体に各種サイズの使用済みネジ式蓋を装着することができるので、形状、デザイン、模様等の異なる蓋を交換して装着することができる。
本願発明の止め具の実施形態の一例について、図面を参照しながら説明する。図1に示す止め具1は、ペットボトル、缶ボトル、ビンボトル、ガラスボトル等の各種飲料用ボトル、マヨネーズ容器等の食品容器といった各種容器の使用済みのネジ式蓋2を、止め材3を備えた止め具本体4に脱着自在としたものであり、止め材3が磁石の場合である。
前記止め具本体4は有底筒状であり、軸方向一端に取付け部5があり、取付け部5と軸方向反対側に円筒状の蓋装着部7がある。
取付け部5の外面6(図2)には磁石(止め材)3が接着剤で接着されて、外面6の外側に突出している。磁石は外面6と同一面となるように固定したり、外面6より内側に凹ませて取付けたりすることができる。止め材3はメモ用紙、写真といった物品を、冷蔵庫の扉、黒板、ホワイトボード、棚、壁面といった止め部に固定できるものであればどのようなものであってもよく、例えば、画鋲、両面テープ、ネジ、粘着剤等を用いることができる。
蓋装着部7の外周面にはネジ山8が一本形成されている。図3(a)、(b)に示すネジ山8は、蓋装着部7の外周面を一周しない長さであり、ネジ山始端部8aとネジ山終端部8bの間にネジ山の無い螺合始端部9が形成されている。このネジ山8はネジ式蓋2の内周面に形成されている蓋ネジ2aを螺合するためのものである。螺合始端部9にはネジ山8が形成されていないので、螺合始端部9の幅(ネジ山始端部8aとネジ山終端部8bの間隔)Wはネジ山8が一周以上形成されている場合のネジ山始端部8aとネジ山終端部8bの間隔よりも広くなる。このため、蓋ネジ2aの螺旋(傾斜)角度や螺旋(螺子)間隔が、蓋装着部7のネジ山8の傾斜角度と多少異なっても、そのネジ山8に蓋ネジ2aを螺合することができる。
前記ネジ山8は、図4(a)、(b)や図5(a)、(b)に示すように、蓋装着部7の外周の一周を超えて形成することもできる。その場合は、図4(a)、(b)に示すように、ネジ山始端部8aとネジ山終端部8bのネジ山の高さを両端部の間のネジ山8の高さよりも低くし、そのネジ山8の低い部分(ネジ山始端部8aとネジ山終端部8b)に螺合始端部9を形成して、その螺合始端部9からネジ式蓋2の内周面に形成されている蓋ネジ2aを螺合できるようにするのがよい。
前記ネジ山8を蓋装着部7の外周の一周を超えて形成する場合は、図5(a)、(b)に示すように、ネジ山始端部8aのネジ山の高さを、その部分と対向するネジ山終端部8bのネジ山8の高さよりも低くして、そのネジ山始端部8aとネジ山終端部8bとの間に螺合始端部9を形成し、その螺合始端部9から前記蓋ネジ2aを螺合することもできる。
止め具本体4は、ポリプロピレンをはじめとする硬質樹脂製のほか、硬質の再生プラスチック製や他の材質製とすることができる。
止め具本体4の取付け部5の外周部には、止め具本体4を指先で把持し易くするための把持部11が形成されている。この把持部11は取付け部5の両外側に、取付け部5の外周よりも内側に一段下げて形成されており、その両側面は平らで平行に形成されている。把持部11の形状は指先で摘み易い形状であれば他の形状であってもよく、例えば取付け部5の外周面よりも一段下げて形成された三角形、四角形等であってもよく、場合によっては、ネジ式蓋2を被せるのに邪魔にならなければ、取付け部5の外周よりも外側に突出したものであってもよい。
図1〜図5に示す止め具1は、止め具本体4に止め材3が直に固定されているが、図6に示すように、ネジ式蓋2を螺合して装着可能な蓋装着体12と止め材固定部13とを別体にし、両者を脱着自在とすることもできる。この場合は、円周状の蓋装着体12の外周面に、ネジ式蓋2の蓋ネジ2aに螺合可能なネジ山8を設け、止め材固定部13に磁石、止めピン等の止め材3を固定することができる。ネジ山8は図1の場合と同様に、蓋装着体12の外周面を一周しない長さにして、ネジ山8のネジ山始端部8aとネジ山終端部8bの間に螺合始端部9を形成してある。図4(a)、(b)に示すように、ネジ山8を蓋装着体12の外周面の一周を超えて形成し、ネジ山始端部8aとネジ山終端部8bの両端部の間に螺合始端部9を形成したり、図5(a)、(b)に示すように、ネジ山始端部8aのネジ山の高さを、ネジ山終端部8bのネジ山の高さよりも低くして、そのネジ山始端部8aとネジ山終端部8bの間に螺合始端部9を形成したりすることもできる。
前記止め材固定部13は肉厚円盤状であり、その外周面には突条の外面嵌合部14が形成されている。この外面嵌合部14は、蓋装着体12の内周面に形成された溝状の内面嵌合部15に嵌合可能としてある。内面嵌合部15及び外面嵌合部14は図示した形状、構造のものに限らず相互に嵌合可能であれば他の形状とすることもできる。例えば、接着剤で接着固定する構造とか、ネジ嵌合できる構造とすることができる。
(使用例)
止め材3が磁石である図1に示す止め具1を使用して、例えばメモ用紙を冷蔵庫の扉に取付ける(貼る)には、図7に示すように、メモ用紙の上に図1の止め具1を重ねて、磁石を止め部Xに吸着させればよい。この場合、止め具1に使用済みのネジ式蓋2であって、所望デザインのものを螺合することができる。
止め材3が磁石である図1に示す止め具1を使用して、例えばメモ用紙を冷蔵庫の扉に取付ける(貼る)には、図7に示すように、メモ用紙の上に図1の止め具1を重ねて、磁石を止め部Xに吸着させればよい。この場合、止め具1に使用済みのネジ式蓋2であって、所望デザインのものを螺合することができる。
1 止め具
2 ネジ式蓋
2a 蓋ネジ
3 止め材
4 止め具本体
5 取付け部
6 外面
7 蓋装着部
8 ネジ山
8a ネジ山始端部
8b ネジ山終端部
9 螺合始端部
11 把持部
12 蓋装着体
13 止め材固定部
14 外面嵌合部
15 内面嵌合部
W 螺合始端部の幅
X 止め部
2 ネジ式蓋
2a 蓋ネジ
3 止め材
4 止め具本体
5 取付け部
6 外面
7 蓋装着部
8 ネジ山
8a ネジ山始端部
8b ネジ山終端部
9 螺合始端部
11 把持部
12 蓋装着体
13 止め材固定部
14 外面嵌合部
15 内面嵌合部
W 螺合始端部の幅
X 止め部
Claims (3)
- 円筒状又は円柱状の止め具本体に止め材が設けられ、
前記止め具本体の外周面にネジ山が一本形成され、
前記ネジ山を前記止め具本体の外周面を一周しない長さにしてネジ山始端部とネジ山終端部の間にネジ山の無い螺合始端部を設け、
前記螺合始端部からネジ式蓋の内周面に形成されている蓋ネジを螺合可能である、
ことを特徴とする止め具。 - 円筒状又は円柱状の止め具本体に止め材が設けられ、
前記止め具本体の外周面にネジ山が一本形成され、
前記ネジ山を前記止め具本体の外周面に一周以上形成し、そのネジ山始端部とネジ山終端部のネジ山の高さを両端部間のネジ山の高さよりも低くして、ネジ山始端部とネジ山終端部の間に螺合始端部を形成し、
前記螺合始端部からネジ式蓋の内周面に形成されている蓋ネジを螺合可能である、
ことを特徴とする止め具。 - 請求項2記載の止め具において、
ネジ山始端部のネジ山の高さをその部分と対向するネジ山終端部のネジ山の高さよりも低くして、そのネジ山始端部とネジ山終端部との間に螺合始端部を形成し、
前記螺合始端部からネジ式蓋の内周面に形成されている蓋ネジを螺合可能である、
ことを特徴とする止め具。
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---|---|---|---|---|
JPH08113255A (ja) * | 1994-10-13 | 1996-05-07 | Shibasaki Seisakusho:Kk | 閉止装置 |
JPH08210337A (ja) * | 1995-02-06 | 1996-08-20 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 偏り防止機能付き螺子構造 |
JPH09173221A (ja) * | 1995-12-22 | 1997-07-08 | Tiger Vacuum Bottle Co Ltd | 保温容器 |
JP2004106870A (ja) * | 2002-09-17 | 2004-04-08 | Yasuda Kogyosho:Kk | 止め具 |
-
2012
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JPH09173221A (ja) * | 1995-12-22 | 1997-07-08 | Tiger Vacuum Bottle Co Ltd | 保温容器 |
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