JP2014113104A - 養殖池の空気注入及び濾過装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】養殖池へ空気を注入することによって養殖池水の富栄養化や酸素欠乏による養殖水産物の死亡を防止し得る養殖池の空気注入及び濾過装置を提供する。
【解決手段】空気注入及び濾過装置1は濾過箱10とポンプ20と空気室30とを備え、濾過箱10は内部に網バスケット102を収納する収納空間を有し、第1のパイプ402によって濾過すべき液体が導入され、濾過後の液体を第2のパイプ404及び第3のパイプ406から送り出し、ポンプ20はモータ202でブレード204を駆動することによって、第2のパイプ404における液体が導入され、導入された液体を第4のパイプ408からノズル206によって噴出し、空気室30は、その注入口302がノズル206の噴出口の近くに位置し、ノズル206から噴出した流速が速い液体によって、第3のパイプ406からの液体と空気室30から注入した空気とを混合してから、第5のパイプ410から送り出す。
【選択図】図1
【解決手段】空気注入及び濾過装置1は濾過箱10とポンプ20と空気室30とを備え、濾過箱10は内部に網バスケット102を収納する収納空間を有し、第1のパイプ402によって濾過すべき液体が導入され、濾過後の液体を第2のパイプ404及び第3のパイプ406から送り出し、ポンプ20はモータ202でブレード204を駆動することによって、第2のパイプ404における液体が導入され、導入された液体を第4のパイプ408からノズル206によって噴出し、空気室30は、その注入口302がノズル206の噴出口の近くに位置し、ノズル206から噴出した流速が速い液体によって、第3のパイプ406からの液体と空気室30から注入した空気とを混合してから、第5のパイプ410から送り出す。
【選択図】図1
Description
本発明は、養殖池の空気注入及び濾過装置に関し、特に養殖池水を濾過し且つ清潔にする便利な濾過箱を有すると共に、養殖池へ空気を注入することができる養殖池の空気注入及び濾過装置に関するものである。
従来、養殖池に用いる空気注入装置と濾過装置は別々に設けられることが殆どであり、その内、空気注入装置は通常、水車で空気を水中に注入するものであり、濾過装置は、水中の混じり物を濾過して除去するものである。
しかしながら、別々に設けられた二つの装置では、過大な体積を占めることになる。さらに、従来の濾過装置は水面上に固設されるので、濾過用網の交換が非常に不便である。この濾過用網が長期に亘って交換されないと、水中の藻類が増加してしまう。すると、この増加した水中の藻類が富栄養化になって、養殖水産物の成長が阻害されてしまう。
本発明の課題は、養殖池水を濾過する濾過箱の清掃が便利となり、養殖池へ空気を注入することによって養殖池水の富栄養化や酸素欠乏による養殖水産物の死亡を防止し得る、養殖池の空気注入及び濾過装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の養殖池の空気注入及び濾過装置は、濾過箱とポンプと空気室とを備え、該濾過箱は、内部に網バスケットを収納する収納空間を有し、第1のパイプによって濾過すべき液体が導入され、濾過後の液体を第2のパイプ及び第3のパイプから送り出し、該ポンプは、モータでブレードを駆動することによって、前記第2のパイプにおける液体が導入され、導入された液体を第4のパイプからノズルによって噴出し、該空気室は、その注入口が前記ノズルの噴出口の近くに位置し、該ノズルから噴出した流速の速い液体によって、前記第3のパイプからの液体と該空気室から注入した空気とを混合してから、第5のパイプから送り出す、ことを特徴とするものである。
本発明の養殖池の空気注入及び濾過装置において、濾過箱はカバーを有し、該カバーが係止具によって該濾過箱の上に固設されることが好ましい。
本発明の養殖池の空気注入及び濾過装置において、網バスケットは網目を有する鉄網からなることが好ましい。
本発明の養殖池の空気注入及び濾過装置において、網バスケットの内側には、濾過材が配置されることが好ましい。
本発明の養殖池の空気注入及び濾過装置において、濾過材は不織布、濾布及び濾過用網から選ばれることが好ましい。
本発明の養殖池の空気注入及び濾過装置において、空気室における空気と接触する部分には、空気中の塵埃の落下による詰まりを防止するための網が設けられることが好ましい。
本発明の養殖池の空気注入及び濾過装置において、第1のパイプ、第2のパイプ、第3のパイプ、第4のパイプ及び第5のパイプと、濾過箱、ポンプ及び空気室との接続する箇所には、接続及び分離可能な継手を設けることが好ましい。
本発明の養殖池の空気注入及び濾過装置において、濾過すべき液体は汚水、富栄養化の池水であることが好ましい。
上記説明した本発明の養殖池の空気注入及び濾過装置によれば、以下の効果を図ることが可能になる。すなわち、濾過箱を便利且つ迅速に清潔に清掃することができるので、養殖池水の過度の富栄養化が抑制される。養殖池水の濾過と同時に空気を注入することによって、養殖池水の酸素濃度を一定に維持し、水産物の養殖に供することができる。
図1は本発明の養殖池の空気注入及び濾過装置を示す模式図である。図1に示すように、養殖池の空気注入及び濾過装置1はPVCフロート(図示せず)を介して水面60に浮上され、適切な道具、例えばロープに接続されており、このロープを引張ることによって、水面60上を移動し、適当な水面60の位置に置かれる。
養殖池の空気注入及び濾過装置1は、濾過箱10とポンプ20と空気室30とを備える。
濾過箱10は、網バスケット102を収納する収納空間を有し、第1のパイプ402によって濾過すべき液体が導入され、濾過後の液体を第2のパイプ404及び第3のパイプ406から送り出す。濾過箱10の上には、係止具108によってカバー106が固設される。網バスケット102は網目を有する鉄網からなり、その内側には、不織布や、濾布や、濾過用網等の濾過材104が配置される。又、その濾過すべき液体としては、魚の糞や、浮遊物質や、藻類などを含む養殖池の汚水や、富栄養化の池水である。
ポンプ20は、モータ202でブレード204を駆動することによって、第2のパイプ404における液体が導入され、導入された液体を第4のパイプ408からノズル206によって噴出する。
空気室30の注入口302はノズル206の噴出口の近くに位置している。ベルヌーイの法則によれば、流速が速い液体又は気体の圧力が小さいと、ポンプ20を通過した液体の流速が速いため、ノズル206の噴出口にある液体の圧力が小さくなり、このノズル206から噴出した流速の速い液体によって、第3のパイプ406からの液体と空気室30から注入された空気とを混合させた後、第5のパイプ410より濾過後の酸素濃度が高い液体を送り出す。
又、空気室30における空気と接触する部分には、網304を設けることができる。この構成によれば、空気中の塵埃が空気室30内に落下し注入口302が詰まることを防止することができる。
又、図1において、第1のパイプ402、第2のパイプ404、第3のパイプ406、第4のパイプ408又は第5のパイプ410と、濾過箱10、ポンプ20又は空気室30との接続する箇所には、接続及び分離可能な継手を設けることができる。例えば、濾過箱10は、継手502,504,506夫々を介して、第1のパイプ402、第2のパイプ404、第3のパイプ406と接続され、ポンプ20は継手508を介して第4のパイプ408と接続され、ノズル206が継手508に配置される。又、第3のパイプ406は、継手510を介して空気室30の注入口302及びノズル206の噴出口の近くに接続される。
そして、一定以上の使用時間が経ち、濾過箱10の濾過材104上に濾過した混じり物が多く残されると、養殖業者は、濾過箱10のカバー106を開けて、網バスケット102全体を取り出して濾過材104を交換することができ、その濾過した混じり物を肥料として用いることもできる。
1:養殖池の空気注入及び濾過装置
10:濾過箱
102:網バスケット
104:濾過材
106:カバー
108:係止具
20:ポンプ
202:モータ
204:ブレード
206:ノズル
30:空気室
302:注入口
304:濾過用網
402:第1のパイプ
404:第2のパイプ
406:第3のパイプ
408:第4のパイプ
410:第5のパイプ
502,504, 506,508, 510:継手
60:水面
10:濾過箱
102:網バスケット
104:濾過材
106:カバー
108:係止具
20:ポンプ
202:モータ
204:ブレード
206:ノズル
30:空気室
302:注入口
304:濾過用網
402:第1のパイプ
404:第2のパイプ
406:第3のパイプ
408:第4のパイプ
410:第5のパイプ
502,504, 506,508, 510:継手
60:水面
Claims (8)
- 濾過箱とポンプと空気室とを備えた養殖池の空気注入及び濾過装置であって、
前記濾過箱は、内部に網バスケットを収納する収納空間を有し、第1のパイプによって濾過すべき液体が導入され、濾過後の液体を第2のパイプ及び第3のパイプから送り出し、
前記ポンプは、モータでブレードを駆動することによって、前記第2のパイプにおける液体が導入され、導入された液体を第4のパイプからノズルによって噴出し、
前記空気室は、その注入口が前記ノズルの噴出口の近くに位置し、前記ノズルから噴出した流速が速い液体によって、前記第3のパイプからの液体と前記空気室から注入した空気とを混合してから、第5のパイプから送り出す、ことを特徴とする、養殖池の空気注入及び濾過装置。 - 前記濾過箱はカバーを有し、前記カバーが係止具によって前記濾過箱の上に固設されることを特徴する、請求項1に記載の養殖池の空気注入及び濾過装置。
- 前記網バスケットは網目を有する鉄網からなることを特徴する、請求項1又は2に記載の養殖池の空気注入及び濾過装置。
- 前記網バスケットの内側には、濾過材が配置されることを特徴する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の養殖池の空気注入及び濾過装置。
- 前記濾過材は不織布、濾布及び濾過用網から選ばれることを特徴する、請求項4に記載の養殖池の空気注入及び濾過装置。
- 前記空気室における空気と接触する部分には、空気中の塵埃の落下による詰まりを防止するための網が設けられることを特徴する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の養殖池の空気注入及び濾過装置。
- 前記第1、第2、第3、第4又は第5のパイプと、前記濾過箱、前記ポンプ又は前記空気室との接続する箇所には、接続及び分離可能な継手を設けることを特徴する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の養殖池の空気注入及び濾過装置。
- 前記濾過すべき液体は汚水、富栄養化の池水であることを特徴する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の養殖池の空気注入及び濾過装置。
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JPS5633075U (ja) * | 1979-08-21 | 1981-04-01 | ||
JPS5624516Y2 (ja) * | 1977-01-29 | 1981-06-09 |
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JPS55145172U (ja) * | 1979-04-04 | 1980-10-18 | ||
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