JP2014110038A - 防潮堤 - Google Patents
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Abstract
【課題】巨大津波は周期的に襲うことが周知されたが、防潮目的だけの防潮堤の建設では資金不足により未整備個所が多く残存している。一方超高齢化、少子化、就労地の流動化などにより、埋葬の方法、先祖の祀り方が困難な時代を迎えている。また、都市では公営墓地の不足や、墓地の増加による景観問題などが発生している。
【解決手段】まったく目的を異にする分野の防潮並びに(散骨若しくは樹木葬)又は(散骨及び樹木葬)とを、国土と魂を永遠に守るものは森という共通概念で捉え、主要部分が森となる防潮堤を一体的構想のもとに建設し、それぞれの目的を同時に達成しようとするものである。本方法により公的資金と民間資金の利用が可能になり、津波など潮位の変化から命と財産を守る事業資金の多角化と共に、安堵感と使命感に充ちた散骨又は樹木葬とすることができる。また遠隔地からの本防潮堤への建設参加により防潮、墓地、都市など多くの問題を一気に解決できる。
【選択図】図2
【解決手段】まったく目的を異にする分野の防潮並びに(散骨若しくは樹木葬)又は(散骨及び樹木葬)とを、国土と魂を永遠に守るものは森という共通概念で捉え、主要部分が森となる防潮堤を一体的構想のもとに建設し、それぞれの目的を同時に達成しようとするものである。本方法により公的資金と民間資金の利用が可能になり、津波など潮位の変化から命と財産を守る事業資金の多角化と共に、安堵感と使命感に充ちた散骨又は樹木葬とすることができる。また遠隔地からの本防潮堤への建設参加により防潮、墓地、都市など多くの問題を一気に解決できる。
【選択図】図2
Description
本発明は、都市計画、造園、土木、植物生態、景観、地域経済並びに(散骨もしくは樹木葬)又は(散骨及び樹木葬)などに関するものである。
巨大津波が日本各地で予想されているにもかかわらず、防潮堤の建設には莫大な公費と何十年にもわたる歳月を要し計画通りに進んでいない。一方、少子化や生活様式の変化で子孫が先祖を祀ることが困難になり、墓地を維持管理することが出来ないケースが増加し、又墓地に対する考え方も変化して来ている。
巨大津波は周期的なものであり、又今までの想定をはるかに超えた巨大なものであることがわかって来た。このため、防潮堤又は避難場所の構造、規模、設置場所などの再検討が進められている。さらにコンクリート主体の防潮堤は景観的観点からもマイナスになっていることが指摘されている。
特に、防潮堤の建設は公共事業が大多数で、民間からの資金は皆無に等しい。防潮堤の建設は、巨大な構築物が必要とされ建設費用は膨大である。しかし差し迫る巨大津波に対し、国の予算は到底追いつかないのが現状である。防潮堤は津波や高潮などからだけ守ると云う従来の単一目的のための建設では、資金面からも行き詰まり、建設の進まない原因となっている。又津波からの避難の場所も決定的に不足している。
一方、墓地に対する考え方は、少子化などの影響で大きく変わってきている。つまり少子化や居住地に対する考え方の変化は、墓地が代々受け継がれるものという従来の考え方の踏襲を一層困難にしている。又高齢化社会により墓地の需要は急速に増加しており、公営墓地の不足が問題となりつつある。
現在の樹木葬は、自然に帰るという主要な目的で実施されているが、どちらかというと希望者の思いと乖離している面が見られる。本来、樹木葬は巨大になる樹木の元に埋葬され永遠なる安らぎと感謝にみたされる埋葬方法である。しかし現在では巨木にならない花木や寿命の短い花木などが主であり、また数十年後には集団埋葬され自然に帰る形式が多い。
また散骨は海などに播かれることが多く、一般人には広がっていない。散骨も自然に帰ると云うことでなされているが、安堵感、国民としての使命感,人としての生きがい感が見えにくく、いまだに一般人には馴染みにくい。
さらに超高齢化社会に入り個人資産は高齢者や都市地域に偏っており、経済的にも十分に生かされてない。
この方法の発明は、これまでの既成概念を越えて、今後想定される巨大津波から、国民の生命と財産を守り、同時に、高齢化社会で増加し続ける墓地問題、及び少子化時代における埋葬場所と方法、及び墓地の維持管理と先祖の祀り方を基本的に変えるものである。
まったく異質なものである防潮並びに(散骨若しくは樹木葬)の概念を、時代の要望に沿って根本的に見直したものである。この方法はいままでの概念やタブーを越える方法によって多くの課題の解決を図ろうとするものである。
請求項1に係る津波など潮位の変化から命と財産を守る事業資金の多角化と共に、安堵感と使命感に充ちた散骨又は樹木葬とする方法は、まったく目的を異にする分野の防潮並びに(散骨若しくは樹木葬)又は(散骨及び樹木葬)とを、国土と魂を永遠に守るものは森という共通概念で捉え、主要部分が森となる防潮堤を一体的構想のもとに融合的に建設し、建設資金の多角化により迅速にそれぞれの目的を同時に達成しようとするものである。
この方法による散骨又は樹木葬が行われる場所は、主要部分が森となる防潮堤という永遠に存続する事を約束され、防潮目的と相まって、埋葬される人々は安堵感と使命感で満たされることができる。さらに、防潮堤は風光明美な海辺に建設されることが多く散骨者又は樹木葬者に永遠の安らぎと満足感が約束される地となることが可能である。
この方法により高齢者に偏在する膨大な資産を、高齢者が満足しながら自然災害からの防備、地方経済の活性化、地方での若者の雇用などに生かすことができる。
請求項2に係る方法は、まったく目的を異にする防潮並びに(散骨若しくは樹木葬)又は(散骨及び樹木葬)を国土と魂を永遠に守るものは森という共通概念の下で捉え、一体的構想にもとづき既存の防潮堤の拡幅、嵩上げ、延長などの改造をすることにより、津波など潮位の変化から命と財産を守る事業資金の多角化と共に、安堵感と使命感に充ちた散骨又は樹木葬とする方法である。
請求項3に係る津波など潮位の変化から命と財産を守る事業資金の多角化と共に、安堵感と使命感に充ちた散骨又は樹木葬とする方法は、膨大な予算を伴う防潮堤を一気に建設する事が困難であり、先ずは命を救うことを第Iとして主要部分が森となる津波からの避難の丘を建設する。当然ながら建設に当たっては津波からの避難地並びに(散骨地若しくは樹木葬地)又は(散骨地及び樹木葬地)としてそれぞれの目的を同時に又融合的に達成しようとするものである。
請求項4に係る方法は、防潮堤を建設する場所は広範囲にわたり、費用も天文学的になる。このため、先ずは命を守ることを念頭において、防潮堤の建設すべきライン上に主要部分が森となる津波からの避難の丘を建設する。その後随時このライン上に建設される本避難の丘を繋ぎ合わせ、防潮並びに(散骨若しくは樹木葬)又は(散骨及び樹木葬)を目的とした主要部分が森となる防潮堤の完成を目指しているのを特徴としている。
請求項5に係る方法は、公共性と個々の要望の両目的を達成する為、まとめて埋葬者の名前を記載してある記念碑を一箇所又は複数個所を(建設中若しくは建設後)又は(建設中及び建設後)に設置し、被埋葬者が生きたという証を残すことを特徴としている。
請求項6にかかる方法は、地盤の強化、海岸の景観維持、並びに(散骨者若しくは樹木葬者)が永遠の安堵感を得る為に、主要な樹種は将来極相林を構成し、かつ大きく成長する樹種とすることを特徴としている。
請求項7に係る方法は、防潮堤並びに(散骨地若しくは樹木葬地)又は(散骨地及び樹木葬地)を一体的構想のもとで融合的に建設するため、散骨又は樹木葬希望者から応分の費用負担や寄付を求めるものである。同様に津波からの避難の丘についても散骨又は樹木葬希望者から応分の費用負担や寄付を求めるものである。この方法により本防潮堤又は本避難の丘建設費用は、公的資金と民間資金とを利用する事になり防潮堤と避難の丘の建設は格段と進む。
請求項8に係る方法は、本防潮堤又は本避難の丘に設置される散骨地または樹木葬地、又は(散骨地及び樹木葬地)を、地方自治体又はその外郭団体又は民間企業などが設置管理するもとする。自治体又は自治体の外郭団体又は民間企業は本防潮堤などの所在する自治体に限らず、遠隔地の自治体も含まれ、都市における墓地需要の増大にも対応することができ、都市の公営墓地不足問題を解消する事が出来る。遠隔地の自治体などがこの方法による防潮堤などの建設に参加することにより、建設費用の広域的負担が実現でき、防潮堤などの建設促進がさらに図られる。また大都市などでの墓地の増加による環境上や景観上のトラブルの解消ができると同時に、利用者は風光明美、広大な環境の中で安堵感と使命感に満たされる方法である。
上述したようにこの方法の発明は、これまで異質なものとして共存が避けられてきた(防潮堤若しくは津波からの避難の丘)並びに(散骨若しくは樹木葬)又は(散骨及び樹木葬)に関するものである。大地震による津波の発生は周期的であることが明らかになってきた。しかもこれまでの津波の想定が甘く、従前の防潮堤の長さ、幅、高さなどの見直しが進められている。しかしながら建設資金の大幅な増加に伴い新しい計画での防潮堤の設置は遅々として進んでいない。したがって大都市であっても、将来予想される巨大津波に対して無防備に近い状態におかれている。
一方、超高齢化社会が進んできている大都市圏にあっては墓地用地の確保が非常に難しく、又墓地増大は都市計画的や都市景観的見地からも問題が生じている。さらに少子化、就職地や居住地の流動化などにより、従来のような先祖の祀る場所としての墓地の維持管理は困難になっており、今後もこの状況は増すばかりである。現在でも散骨や樹木葬が一部で行われているが、永遠性や安堵感、生きた証など精神的に満たされない人も多く、受け入れは一般的となっていない。
これらの問題を同時に一気に解決するため、本方法が発明されたがその効果は以下に示すとおりである。
1、本方法による散骨又は樹木葬又は(散骨及び樹木葬)が行われる場所は、主要部分 が森となる防潮堤や津波からの避難地として永遠に存続する事を約束されている場所 であり、防潮目的と相まって、埋葬される人々は安堵感と使命感で満たされる。又防 潮堤は風光明美な海辺に建設されることが多く散骨者又は樹木葬者に永遠の安らぎと 満足感が約束される。
2、これまでの予想をはるかに超えた津波が想定され、しかも地震発生から津波到達ま での時間が秒を争うものと想定される。したがって、避難地は出来るだけ居住地など に近い場所に又早急に設置する必要がある。本方法により、公的資金と民間資金との 利用が可能となり、本防潮堤又は避難の丘の建設の一層の促進が可能になる。
3、本防潮堤には地元はもとより、遠隔地の都市からも散骨地又は樹木葬地又は(散骨 地及び樹木葬地)の設置も可能となり、遠隔地からの建設資金の導入が可能となり、 同時に都市地域での墓地不足が解消される。
4、高齢者と都市部とへの資産偏りが云われているが、この方法による建設により眠れ る膨大な資産を、自然災害からの防備、地方経済の活性化、地方での若者の雇用など に生かすことができる。過疎地域などでの本防潮堤又は本避難の丘の建設は、多くの 人が散骨や樹木葬を利用することにより、その後の墓参も含め、町の活性化が可能と なる。又本防潮堤や避難の丘の定期的管理によって所在地域での雇用が生まれ、また その管理費用は所在地域外からの資金も利用出来るため地域の活性化に役立つ。
5、都市においては、景観上や近隣住民などとの問題が多い墓地の新設であるが、本方 法の防潮堤又は避難の丘が建設されることによりこれら問題が解消される。
6、一方、コンクリート主体の防潮堤は景観上問題が指摘されているが、本防潮堤又は 津波からの避難の丘の建設により景観上の問題が解決できる。
7、さらに本防潮堤又は避難の丘の建設により海辺に森が作られるため、魚つき林の効 果により磯焼けが防止され豊かな海となり、養殖や近海漁業の経済効果により過疎化 の防止に役立つことができる。
8、少子化や社会環境の変化により、無縁墓地化が進行しており、永遠の安堵感とは程 遠い状況になっている。しかし本防潮堤又は津波からの避難の丘での散骨又は樹木葬 の方法により利用者は安堵感と使命感、及び満足感が得られる。
1、本方法による散骨又は樹木葬又は(散骨及び樹木葬)が行われる場所は、主要部分 が森となる防潮堤や津波からの避難地として永遠に存続する事を約束されている場所 であり、防潮目的と相まって、埋葬される人々は安堵感と使命感で満たされる。又防 潮堤は風光明美な海辺に建設されることが多く散骨者又は樹木葬者に永遠の安らぎと 満足感が約束される。
2、これまでの予想をはるかに超えた津波が想定され、しかも地震発生から津波到達ま での時間が秒を争うものと想定される。したがって、避難地は出来るだけ居住地など に近い場所に又早急に設置する必要がある。本方法により、公的資金と民間資金との 利用が可能となり、本防潮堤又は避難の丘の建設の一層の促進が可能になる。
3、本防潮堤には地元はもとより、遠隔地の都市からも散骨地又は樹木葬地又は(散骨 地及び樹木葬地)の設置も可能となり、遠隔地からの建設資金の導入が可能となり、 同時に都市地域での墓地不足が解消される。
4、高齢者と都市部とへの資産偏りが云われているが、この方法による建設により眠れ る膨大な資産を、自然災害からの防備、地方経済の活性化、地方での若者の雇用など に生かすことができる。過疎地域などでの本防潮堤又は本避難の丘の建設は、多くの 人が散骨や樹木葬を利用することにより、その後の墓参も含め、町の活性化が可能と なる。又本防潮堤や避難の丘の定期的管理によって所在地域での雇用が生まれ、また その管理費用は所在地域外からの資金も利用出来るため地域の活性化に役立つ。
5、都市においては、景観上や近隣住民などとの問題が多い墓地の新設であるが、本方 法の防潮堤又は避難の丘が建設されることによりこれら問題が解消される。
6、一方、コンクリート主体の防潮堤は景観上問題が指摘されているが、本防潮堤又は 津波からの避難の丘の建設により景観上の問題が解決できる。
7、さらに本防潮堤又は避難の丘の建設により海辺に森が作られるため、魚つき林の効 果により磯焼けが防止され豊かな海となり、養殖や近海漁業の経済効果により過疎化 の防止に役立つことができる。
8、少子化や社会環境の変化により、無縁墓地化が進行しており、永遠の安堵感とは程 遠い状況になっている。しかし本防潮堤又は津波からの避難の丘での散骨又は樹木葬 の方法により利用者は安堵感と使命感、及び満足感が得られる。
本方法の発明を実施する為の最良の形態を図1と図2に基づいて説明する。先ず図Iは防潮並びに(散骨若しくは樹木葬)を目的として、一体的構想のもとで建設される主要部分が森となる防潮堤のイメージの断面図である。本防潮堤は津波の予想される地域によって高さは異なるが10〜30メートル、又幅は強度を考慮して50〜100メートルの防潮堤を想定した。
実施例を図Iの本防潮堤のイメージの断面図で説明すると、主要部分が森となる防潮堤1において、散骨地3と樹木葬地4は森を形成する部分2に作られる。このイメージ図は海10から砂浜9そして本防潮堤1、田畑12、道路13、住宅地14にわたる断面図である。海からの津波を本防潮堤1で住宅地14などを守る事ができる。
実施例の図2は本防潮堤のイメージの平面図である。図上の木が密集している表示の所が森を形成する部分2で散骨地3、樹木葬地4の対象地でもある。本防潮堤1の法面5に作られる階段11は海側と陸側に設置する。海岸や港など海辺にいた人が避難する為である。又陸側に避難する高台がない場合はこの階陸側の階段11を使い、本防潮堤1の上に建設されている見晴らし兼避難構造物15に逃げる。又芝生広場7や花壇6、遊歩道8は散骨や樹木葬の場所として明るい雰囲気を醸し出す修景施設であり、散骨、樹木葬希望者に配慮した防潮堤とする。
1 主要部分が森となる防潮堤
2 森を形成する部分
3 散骨地
4 樹木葬地
5 法面
6 花壇
7 芝生広場
8 遊歩道
9 砂浜
10 海
11 階段
12 田畑
13 道路
14 住宅地
15 見晴らし兼避難構造物
2 森を形成する部分
3 散骨地
4 樹木葬地
5 法面
6 花壇
7 芝生広場
8 遊歩道
9 砂浜
10 海
11 階段
12 田畑
13 道路
14 住宅地
15 見晴らし兼避難構造物
本発明は、防潮堤に関するものである。
巨大津波が日本各地で予想されているにもかかわらず、防潮堤の建設には莫大な公費と何十年にもわたる歳月を要し計画通りに進んでいない。一方、少子化や生活様式の変化で子孫が先祖を祀ることが困難になり、墓地を維持管理することが出来ないケースが増加し、又墓地に対する考え方も変化して来ている。
巨大津波は周期的なものであり、又今までの想定をはるかに超えた巨大なものであることがわかって来た。このため、防潮堤又は避難場所の構造、規模、設置場所などの再検討が進められている。さらに、コンクリート主体の防潮堤は海岸の景観的観点からマイナスになっていることも指摘されている。
一方、墓地に対する考え方は、少子化などの影響で大きく変わってきている。つまり少子化や居住地に対する考え方の変化は、墓地が代々受け継がれるものという従来の考え方の踏襲を一層困難にしている。又高齢化社会により墓地の需要は急速に増加しており、公営墓地の不足が問題となりつつある。
現在の樹木葬は、自然に帰るという主要な目的で実施されているが、どちらかというと希望者の思いと乖離している面が見られる。本来、樹木葬は巨大になる樹木の元に埋葬され永遠なる安らぎと感謝にみたされる埋葬方法である。しかし現在では巨木にならない花木や寿命の短い花木などが主であり、また数十年後には集団埋葬され自然に帰る形式が多い。
また散骨は海などに播かれることが多く、一般人には広がっていない。散骨も自然に帰ると云うことでなされているが、安堵感、国民としての使命感,人としての生きがい感が見えにくく、いまだに一般人には馴染みにくい。
この防潮堤は、これまでの既成概念を越えて、今後想定される巨大津波から、国民の生命と財産を守り、同時に、高齢化社会で増加し続ける墓地問題、及び少子化時代における埋葬場所、及び墓地の維持管理と先祖の祀り方を基本的に変えるものである。
まったく異質なものである防潮並びに(散骨若しくは樹木葬)の概念を、時代の要望に沿うよう根本的に見直したものである。この防潮堤はいままでの概念やタブーを越える方法によって多くの課題の解決を図ろうとするものである。
請求項1に係る防潮堤は、まったく目的を異にする分野の防潮並びに(散骨若しくは樹木葬)又は(散骨及び樹木葬)とを、国土と魂を永遠に守るものは森という共通概念で捉え建設される主要部分が森となる防潮堤である。
散骨又は樹木葬が行われる場所は、主要部分が森となる防潮堤という永遠に存続することを約束され、防潮目的と相まって、埋葬される人々は安堵感と使命感で満たされることができる。さらに、防潮堤は風光明美な海辺に建設されることが多く散骨者又は樹木葬者に永遠の安らぎと満足感が約束される。
この防潮堤の建設により高齢者に偏在する膨大な資産を、高齢者が満足しながら自然災害からの防備、地方経済の活性化、地方での若者の雇用などに生かすことができる。
請求項2に係る防潮堤は、まったく目的を異にする防潮並びに(散骨若しくは樹木葬)又は(散骨及び樹木葬)を国土と魂を永遠に守るものは森という共通概念の下で捉え、一体的構想にもとづき既存の防潮堤の拡幅、嵩上げ、延長などの改造をすることにより、再構築される防潮堤である。
請求項3に係る防潮堤は、防潮堤を建設する場所は広範囲にわたり、費用も天文学的になる。このため、先ずは命を守ることを念頭において、防潮堤の建設すべきライン上に主要部分が森となる津波からの避難の丘を建設する。その後随時このライン上に建設される避難の丘を繋ぎ合わせ、防潮並びに(散骨若しくは樹木葬)又は(散骨及び樹木葬)を目的とした主要部分が森となる防潮堤の完成を目指しているのを特徴としている。
請求項4に係る防潮堤は、公共性と個々の要望の両目的を達成する為、まとめて埋葬者の名前を記載してある記念碑を一箇所又は複数個所を(建設中若しくは建設後)又は(建設中及び建設後)に設置し、被埋葬者が生きたという証を残すことを特徴としている。
請求項5に係る防潮堤は、地盤の強化、海岸の景観維持、並びに(散骨者若しくは樹木葬者)が永遠の安堵感を得る為に、主要な樹種は将来極相林を構成し、かつ大きく成長する樹種とすることを特徴としている。
上述したように本防潮堤は、これまで異質なものとして共存が避けられてきた防潮堤並びに(散骨若しくは樹木葬)に関するものである。大地震による津波の発生は周期的であることが明らかになってきた。しかもこれまでの津波の想定が甘く、従前の防潮堤の長さ、幅、高さなどの見直しが進められている。したがって大都市であっても、将来予想される巨大津波に対して無防備に近い状態におかれている。
一方、超高齢化社会が進んできている大都市圏にあっては墓地用地の確保が非常に難しく、又墓地増大は都市計画的や都市景観的見地からも問題が生じている。さらに少子化、就職地や居住地の流動化などにより、従来のような先祖の祀る場所としての墓地の維持管理は困難になっており、今後もこの状況は増すばかりである。現在でも散骨や樹木葬が一部で行われているが、永遠性や安堵感、生きた証など精神的に満たされない人も多く、受け入れは一般的となっていない。
これらの問題を同時に一気に解決するため、本防潮堤は発明されたがその効果は以下に示すとおりである。
1、本防潮堤にかかる散骨又は樹木葬又は(散骨及び樹木葬)が行われる場所は、主要 部分が森となる防潮堤や津波からの避難地として永遠に存続する事を約束されている 場所であり、防潮目的と相まって、埋葬される人々は安堵感と使命感で満たされる。 又防潮堤は風光明美な海辺に建設されることが多く散骨者又は樹木葬者に永遠の安ら ぎと満足感が約束される。
2、これまでの予想をはるかに超えた津波が想定され、しかも地震発生から津波到達ま での時間が秒を争うものと想定される。したがって、避難地は出来るだけ居住地など に近い場所に又早急に設置する必要がある。本防潮堤により、公的資金と民間資金と の利用が可能となり、本防潮堤の建設の一層の促進が可能になる。
3、本防潮堤には地元はもとより、遠隔地の都市からも散骨地又は樹木葬地又は(散骨 地及び樹木葬地)の設置が可能となり、遠隔地からの建設資金の導入が可能となり、 同時に都市地域での墓地不足が解消される。
4、高齢者と都市部とへの資産偏りが云われているが、本防潮堤の建設により眠れる膨 大な資産を、自然災害からの防備、地方経済の活性化、地方での若者の雇用などに生 かすことができる。
5、都市においては、景観上や近隣住民などとの問題が多い墓地の新設であるが、本防 潮堤が建設されることによりこれら問題が解消される。
6、一方、コンクリート主体の防潮堤は景観上問題が指摘されているが、本防潮堤の建 設により景観上の問題が解決できる。
7、さらに本防潮堤建設により海辺に森が作られるため、魚つき林の効果により磯焼が 防止され豊かな海となり、養殖や近海漁業の経済効果により過疎化の防止に役立つこ とができる。
8、少子化や社会環境の変化により、無縁墓地化が進行しており、永遠の安堵感とは程 遠い状況になっている。しかし本防潮堤での散骨又は樹木葬の方法により利用者は安 堵感と使命感、満足感が得られる。
1、本防潮堤にかかる散骨又は樹木葬又は(散骨及び樹木葬)が行われる場所は、主要 部分が森となる防潮堤や津波からの避難地として永遠に存続する事を約束されている 場所であり、防潮目的と相まって、埋葬される人々は安堵感と使命感で満たされる。 又防潮堤は風光明美な海辺に建設されることが多く散骨者又は樹木葬者に永遠の安ら ぎと満足感が約束される。
2、これまでの予想をはるかに超えた津波が想定され、しかも地震発生から津波到達ま での時間が秒を争うものと想定される。したがって、避難地は出来るだけ居住地など に近い場所に又早急に設置する必要がある。本防潮堤により、公的資金と民間資金と の利用が可能となり、本防潮堤の建設の一層の促進が可能になる。
3、本防潮堤には地元はもとより、遠隔地の都市からも散骨地又は樹木葬地又は(散骨 地及び樹木葬地)の設置が可能となり、遠隔地からの建設資金の導入が可能となり、 同時に都市地域での墓地不足が解消される。
4、高齢者と都市部とへの資産偏りが云われているが、本防潮堤の建設により眠れる膨 大な資産を、自然災害からの防備、地方経済の活性化、地方での若者の雇用などに生 かすことができる。
5、都市においては、景観上や近隣住民などとの問題が多い墓地の新設であるが、本防 潮堤が建設されることによりこれら問題が解消される。
6、一方、コンクリート主体の防潮堤は景観上問題が指摘されているが、本防潮堤の建 設により景観上の問題が解決できる。
7、さらに本防潮堤建設により海辺に森が作られるため、魚つき林の効果により磯焼が 防止され豊かな海となり、養殖や近海漁業の経済効果により過疎化の防止に役立つこ とができる。
8、少子化や社会環境の変化により、無縁墓地化が進行しており、永遠の安堵感とは程 遠い状況になっている。しかし本防潮堤での散骨又は樹木葬の方法により利用者は安 堵感と使命感、満足感が得られる。
本防潮堤の最良の形態を図1と図2に基づいて説明する。先ず図Iは防潮並びに(散骨若しくは樹木葬)を目的として、一体的構想のもとで主要部分が森となる防潮堤のイメージの断面図である。本防潮堤は津波の予想される地域によって高さは異なるが10〜30メートル、又幅は強度を考慮して50〜100メートルの防潮堤を想定した。
実施例を図Iの本防潮堤のイメージの断面図で説明すると、主要部分が森となる防潮堤1において、散骨地3と樹木葬地4は森を形成する部分2に作られる。このイメージ図は海10から砂浜9そして本防潮堤1、田畑12、道路13、住宅地14にわたる断面図である。海からの津波を本防潮堤1で住宅地14などを守る事ができる。
実施例の図2は本防潮堤のイメージの平面図である。図上の木が密集している表示の所が森を形成する部分2で散骨地3、樹木葬地4の対象地でもある。本防潮堤1の法面5に作られる階段11は海側と陸側に設置する。海岸や港など海辺にいた人が避難する為である。又陸側に避難する高台がない場合はこの階陸側の階段11を使い、本防潮堤1の上に建設されている見晴らし兼避難構造物15に逃げる。又芝生広場7や花壇6、遊歩道8は散骨や樹木葬の場所として明るい雰囲気を醸し出す修景施設であり、散骨、樹木葬希望者に配慮した防潮堤とする。
1 主要部分が森となる防潮堤
2 森を形成する部分
3 散骨地
4 樹木葬地
5 法面
6 花壇
7 芝生広場
8 遊歩道
9 砂浜
10 海
11 階段
12 田畑
13 道路
14 住宅地
15 見晴らし兼避難構造物
2 森を形成する部分
3 散骨地
4 樹木葬地
5 法面
6 花壇
7 芝生広場
8 遊歩道
9 砂浜
10 海
11 階段
12 田畑
13 道路
14 住宅地
15 見晴らし兼避難構造物
Claims (8)
- 防潮並びに(散骨若しくは樹木葬)又は(散骨及び樹木葬)を目的として、一体的構想のもとで主要部分が森となる防潮堤を建設することにより、津波など潮位の変化から命と財産を守る事業資金の多角化と共に、安堵感と使命感に充ちた散骨又は樹木葬とする方法
- 防潮並びに(散骨若しくは樹木葬)又は(散骨及び樹木葬)を目的として、既存の防潮堤を一体的構想のもとで改造し、主要部分が森となる防潮堤を建設することにより、津波など潮位の変化から命と財産を守る事業資金の多角化と共に、安堵感と使命感に充ちた散骨又は樹木葬とする方法
- 津波など潮位の変化からの避難並びに(散骨若しくは樹木葬)又は(散骨及び樹木葬)を目的として、一体的構想のもとで主要部分が森となる津波からの避難の丘を建設することにより、津波など潮位の変化から命と財産を守る事業資金の多角化と共に、安堵感と使命感に充ちた散骨又は樹木葬とする方法
- 将来防潮堤とすべき一連の場所を想定し、又緊急を要する場所を優先して、主要部分が森となる津波からの避難の丘を建設し、以後順次この避難の丘の建設を進め、結果的に一連の防潮堤を建設する事を特徴としている請求項3に記載の津波など潮位の変化から命と財産を守る事業資金の多角化と共に、安堵感と使命感に充ちた散骨又は樹木葬とする方法
- 散骨者又は樹木葬者の名前を、一箇所又は複数個所まとめ記載する記念碑が建設中、建設後、又は(建設中及び建設後)に設置されるのを特徴としている請求項1〜4いずれかの項記載の津波など潮位の変化から命と財産を守る事業資金の多角化と共に、安堵感と使命感に充ちた散骨又は樹木葬とする方法
- 主要部分が森となる為に植樹される主要な樹木は、建設される地域の極相林を形成する種類であることを特徴している請求項1〜5いずれかの項記載の津波など潮位の変化から命と財産を守る事業資金の多角化と共に、安堵感と使命感に充ちた散骨又は樹木葬とする方法
- 建設資金の一部とするため、建設当初、建設中、建設後、又は建設当初から建設後も、散骨又は樹木葬を希望する者から金銭を徴収又は寄付を受けることを特徴としている請求項1〜6いずれかの項記載の津波など潮位の変化から命と財産を守る事業資金の多角化と共に、安堵感と使命感に充ちた散骨又は樹木葬とする方法
- 散骨地、樹木葬地、又は(散骨地及び樹木葬地)を地方公共団体又はその外郭団体又は民間企業が設置管理するのを特徴としている請求項1〜7いずれかの項記載の津波など潮位の変化から命と財産を守る事業資金の多角化と共に、安堵感と使命感に充ちた散骨又は樹木葬とする方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012277391A JP2014110038A (ja) | 2012-12-03 | 2012-12-03 | 防潮堤 |
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JP2012277391A JP2014110038A (ja) | 2012-12-03 | 2012-12-03 | 防潮堤 |
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ID=51030601
Family Applications (1)
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JP2012277391A Pending JP2014110038A (ja) | 2012-12-03 | 2012-12-03 | 防潮堤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014110038A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2017013883A1 (ja) * | 2015-07-22 | 2018-05-24 | 株式会社村田製作所 | 電池モジュール、電動工具および電子機器 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0516835U (ja) * | 1991-08-12 | 1993-03-02 | 株式会社シバケン工業 | 人工土壌ポツト |
JP2003221945A (ja) * | 2002-01-30 | 2003-08-08 | Osamu Usami | 無線通信手段を備えた墓 |
-
2012
- 2012-12-03 JP JP2012277391A patent/JP2014110038A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0516835U (ja) * | 1991-08-12 | 1993-03-02 | 株式会社シバケン工業 | 人工土壌ポツト |
JP2003221945A (ja) * | 2002-01-30 | 2003-08-08 | Osamu Usami | 無線通信手段を備えた墓 |
Non-Patent Citations (2)
Title |
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JPN6014022623; 宮脇 昭: '日本人と鎮守の森-東日本大震災後の防潮堤林について-' 生態環境研究 第18巻 第1号, 20111228, pp.179-189 * |
JPN6014022624; 'がれきで造成「人工丘」沿岸に、市民ら植樹' 佐賀新聞 , 20120527, p.24, 佐賀新聞社 * |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPWO2017013883A1 (ja) * | 2015-07-22 | 2018-05-24 | 株式会社村田製作所 | 電池モジュール、電動工具および電子機器 |
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