JP2014109431A - 熱風発生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数の排出口から異なる温度の熱風を排出することで、凍結箇所等の複数の加熱対象に効率良く熱風を供給できるようにする。
【解決手段】 送風機2と、送風機2から送られる送風をヒータ15により加熱するとともに排出口24から熱風として排出する加熱室4とからなり、排出口24を複数個備えるとともに、加熱室4内に送風方向に沿うように仕切り板17が変位可能に設けられ、仕切り板17が変位されることで仕切られる加熱室4の内部空間19それぞれの大きさが可変とされ、内部空間19それぞれが対応する複数の排出口24それぞれに連通するように構成されてなる熱風発生装置。
【選択図】図1

Description

この発明は、熱風発生装置に関する。
寒冷地における工場等の給水設備においてはいては、冬季に給水配管の凍結の問題があり、例えば、熱風を吹き付けることでその凍結を解除することが行われている。
上記凍結は給水配管の複数箇所で発生する場合があり、その際には各々の箇所に熱風を送り吹き付けることとなるが、それぞれの箇所においてその凍結度合いが異なることがあり、同温度の熱風が供給されると凍結がスムーズに行われなかったり、また、無駄に熱風が消費されることとなった。これに対し、例えば、複数のヒータを内蔵する熱風発生器により異なる温度の熱風を供給することも考えられるが、その場合には装置が多大な構成となり高価なものとなる。
この発明は上記の点に鑑みて行ったもので、複数の排出口から異なる温度の熱風を排出することで、凍結箇所等の複数の加熱対象に効率良く熱風を供給できるようにすることを目的とする。
この発明では、送風機と、前記送風機から送られる送風をヒータにより加熱するとともに排出口から熱風として排出する加熱室とからなり、前記排出口を複数個備えるとともに、前記加熱室内に送風方向に沿うように仕切り板が変位可能に設けられ、前記仕切り板が変位されることで仕切られる前記加熱室の内部空間それぞれの大きさが可変とされ、前記内部空間それぞれが対応する前記複数の排出口それぞれに連通するように構成されてなることを特徴とする熱風発生装置を提供する。
上記構成によれば、仕切り板が変位されることで仕切られる加熱室の内部空間それぞれの大きさが変わる。大きくなった内部空間ではヒータの伝熱面積が大きくなることで熱交換量が増大されて送風が高温に加熱され、小さくなった内部空間ではヒータの伝熱面積が小さくなることで熱交換量が減少されて送風が前者に比して低温に加熱され、それら内部空間に連通する排出口それぞれから異なる温度の熱風が排出される。このように、ヒータを兼用する構成において異なる温度の熱風が排出される。
また、例えば、凍結度合いが異なる箇所に対応して風量をダンパー等により調整(低い熱量を必要とする箇所には供給風量を減じる)することで供給熱量を変化させることも考えられるが、その場合には総送風量が低下するので送風機の能力が最大限に生かされない。この発明の構成によれば、送風機の能力を無駄とすることなく異なる温度の熱風が供給できて供給熱量を変化させることが可能となる。
熱風発生装置における仕切り板、排出口の数は加熱対象の個数に対応して適宜とされればよい。
この発明の熱風加熱装置は、複数の排出口から異なる温度の熱風を排出できるので、凍結箇所等の複数の加熱対象に対応して熱風を供給でき、寒冷地の給水設備等において好適に使用される。とくに、その構造において、異なる温度の熱風排出がヒータを兼用して行えることで構成に無駄がなく、装置が安価に製造される。くわえて、送風機の能力を損なうことなく供給熱量を変化させる点において優れる。
この発明の熱風発生装置の平面図 この発明の熱風発生装置の側面図 この発明の熱風発生装置の加熱室内の構成図 この発明の熱風発生装置の要部拡大図 この発明の熱風発生装置の動作説明のための平面図
図1はこの発明の熱風発生装置の平面図、図2は同側面図である。熱風発生器1は送風機2に加熱室4が連結されて構成されている。送風機2はモータ部5とファン部6と送風開口部8とからなり、基台10上に固定設置されている。ファン部6には吸気ダクト12が接続されている。なお、図示していないが、送風機2はケーシングにより覆われる。
加熱室4はその一端側の開口部14が上記送風開口部8と連通するように送風機2に連結固定されている。加熱室4は平面形状を長方形とする扁平形態で、図3に示すように、一端側から他端側にヒータ15が2段に蛇行配置されている。17のそれぞれは仕切り板であり、基端のそれぞれが下端が加熱室4下部に固定される軸棒18それぞれに回転可能に軸支されて設けられている。仕切り板17のそれぞれはその長手方向に沿って上下2段に3個の長穴20が設けられるとともに端部に切欠き21のそれぞれが設けられ、それら長穴20内それぞれに一対のヒータ管22、22が配置され、切欠き21に一本のヒータ管22が配置される。上記のようにして、仕切り板17のそれぞれは加熱室4内に送風方向に沿うように変位可能に設けられ、かつ、仕切り板17それぞれが設けられることで加熱室4内に3本の加熱送風路(内部空間)19のそれぞれが形成される。
24のそれぞれは熱風の排出口であり、3個の排出口24のそれぞれは上記仕切り板17によって形成される3本の加熱送風路19のそれぞれに連通するように並設配置されている。排出口24それぞれには熱気の供給ダクト27のそれぞれが接続されている。また、排出口24それぞれの内側位置には熱電対40それぞれが設けられ、これら熱電対40によって検知される熱風温度が表示器で確認できるようになっている。
上記仕切り板17それぞれの端部側の上部には操作つまみ30それぞれが設けられ、図4に示すように、操作つまみ30はその下部に湾曲形状の覆いプレート32を一体に備えている。一方加熱室4の操作つまみ30それぞれに対応するケース上壁34には溝穴36がそれぞれ形成され、操作つまみ30はその溝穴36から上方に突出し、かつ、その覆いプレート32が溝穴36の下面に位置している。このような構成により、操作つまみ30を持って矢印方向に操作することで仕切り板17一体に変位でき、溝穴36を覆いプレート32が覆い塞ぐことで溝穴36から加熱室4内から熱気が無駄に排出されることはない。上記の仕切り板17の変位動作は、図4に示すように、一対のヒータ管22、22の巾寸法Xより長穴20の巾寸法Yが大きくされていることで支障なく行われる。
操作つまみ30のそれぞれは仕切り板17それぞれの異なる位置に設けられることで操作に際して互いの覆いプレート32が衝突することがなく、また、操作つまみ30と覆いプレート32と溝穴36との位置関係は操作つまみ30がどの位置にきても覆いプレート32で溝穴36が覆われるとともに、覆いプレート32の端部が加熱室4のケース側壁内面に衝突しないように設計されている。
以下、熱風発生装置1の動作説明を行う。図1に示す状態においては、仕切り板17は互いに平行に位置し、この状態においては同幅の3本の加熱送風路19は同幅で互いに平行に位置し、かつ、それぞれの加熱送風路19には熱交換量(伝熱面積)を同じとするようにヒータ15が位置している。したがって、ヒータ15、送風機2が作動されると加熱送風路19それぞれで「中温度」に加熱された熱風が排出口24それぞれに至り、接続される供給ダクト27それぞれに送られる。「中温度」レベルが正しく維持されているかどうかは熱電対40それぞれが接続される表示器で確認され、維持されていない場合にはヒータ15の出力調整がなされる。
これに対し、図5に示すように、一方の操作つまみ30aが操作されて一方の仕切り板17aが変位された場合には、加熱送風路19aは送風機2側が狭まった形態となって加熱送風路19a内でのヒータ15による熱交換量が減少される。これに対して、加熱送風路19bは送風機2側が広まった形態となって加熱送風路19b内でのヒータ15による熱交換量が増大される。この図5の状態においては、例えば、排出口24a、24b、24cのそれぞれから「低温度」「高温度」「中温度」の熱風それぞれが排出される。それら温度は熱電対40それぞれが接続される表示器42で確認され、それぞれが所定の温度レベルに維持されていない場合には仕切り板17が適宜調整変位されて加熱送風路19a、19b、19cそれぞれの形態が変えられることでその修正が行われ、また、全体のレベルが維持されていない場合にはヒータ15の出力調整がなされる。
1 熱風発生装置
2 送風機
4 加熱室
15 ヒータ
17 仕切り板
19 加熱送風路(内部空間)
24 排出口
この発明は、熱風発生装置に関する。
寒冷地における工場等の給水設備においてはいては、冬季に給水配管の凍結の問題があり、例えば、熱風を吹き付けることでその凍結を解除することが行われている。
上記凍結は給水配管の複数箇所で発生する場合があり、その際には各々の箇所に熱風を送り吹き付けることとなるが、それぞれの箇所においてその凍結度合いが異なることがあり、同温度の熱風が供給されると凍結がスムーズに行われなかったり、また、無駄に熱風が消費されることとなった。これに対し、例えば、複数のヒータを内蔵する熱風発生器により異なる温度の熱風を供給することも考えられるが、その場合には装置が多大な構成となり高価なものとなる。
この発明は上記の点に鑑みて行ったもので、複数の排出口から異なる温度の熱風を排出することで、凍結箇所等の複数の加熱対象に効率良く熱風を供給できるようにすることを目的とする。
この発明では、送風機と、前記送風機から送られる送風をヒータにより加熱するとともに排出口から熱風として排出する加熱室とからなり、前記ヒータが前記加熱室内のほぼ全域にわたって配置され、前記排出口が複数個備えられ、前記加熱室内に送風方向に沿うように仕切り板が変位可能に設けられ、前記仕切り板により前記加熱室内に複数の独立した内部空間が形成され、前記内部空間それぞれが前記排出口それぞれに独立して連通され、前記仕切り板が変位されて前記内部空間それぞれの大きさが可変とされることで前記内部空間それぞれにおける前記ヒータによる伝熱面積が可変とされてなることを特徴とする熱風発生装置を提供する。
上記構成によれば、仕切り板が変位されることで仕切られる加熱室の内部空間それぞれの大きさが変わる。大きくなった内部空間ではヒータの伝熱面積が大きくなることで熱交換量が増大されて送風が高温に加熱され、小さくなった内部空間ではヒータの伝熱面積が小さくなることで熱交換量が減少されて送風が前者に比して低温に加熱され、それら内部空間に連通する排出口それぞれから異なる温度の熱風が排出される。このように、ヒータを兼用する構成において異なる温度の熱風が排出される。
また、例えば、凍結度合いが異なる箇所に対応して風量をダンパー等により調整(低い熱量を必要とする箇所には供給風量を減じる)することで供給熱量を変化させることも考えられるが、その場合には総送風量が低下するので送風機の能力が最大限に生かされない。この発明の構成によれば、送風機の能力を無駄とすることなく異なる温度の熱風が供給できて供給熱量を変化させることが可能となる。
熱風発生装置における仕切り板、排出口の数は加熱対象の個数に対応して適宜とされればよい。
この発明の熱風加熱装置は、複数の排出口から異なる温度の熱風を排出できるので、凍結箇所等の複数の加熱対象に対応して熱風を供給でき、寒冷地の給水設備等において好適に使用される。とくに、その構造において、異なる温度の熱風排出がヒータを兼用して行えることで構成に無駄がなく、装置が安価に製造される。くわえて、送風機の能力を損なうことなく供給熱量を変化させる点において優れる。
この発明の熱風発生装置の平面図 この発明の熱風発生装置の側面図 この発明の熱風発生装置の加熱室内の構成図 この発明の熱風発生装置の要部拡大図 この発明の熱風発生装置の動作説明のための平面図
図1はこの発明の熱風発生装置の平面図、図2は同側面図である。熱風発生器1は送風機2に加熱室4が連結されて構成されている。送風機2はモータ部5とファン部6と送風開口部8とからなり、基台10上に固定設置されている。ファン部6には吸気ダクト12が接続されている。なお、図示していないが、送風機2はケーシングにより覆われる。
加熱室4はその一端側の開口部14が上記送風開口部8と連通するように送風機2に連結固定されている。加熱室4は平面形状を長方形とする扁平形態で、図3に示すように、一端側から他端側にヒータ15が2段に蛇行配置されている。17のそれぞれは仕切り板であり、基端のそれぞれが下端が加熱室4下部に固定される軸棒18それぞれに回転可能に軸支されて設けられている。仕切り板17のそれぞれはその長手方向に沿って上下2段に3個の長穴20が設けられるとともに端部に切欠き21のそれぞれが設けられ、それら長穴20内それぞれに一対のヒータ管22、22が配置され、切欠き21に一本のヒータ管22が配置される。上記のようにして、仕切り板17のそれぞれは加熱室4内に送風方向に沿うように変位可能に設けられ、かつ、仕切り板17それぞれが設けられることで加熱室4内に3本の加熱送風路(内部空間)19のそれぞれが形成される。
24のそれぞれは熱風の排出口であり、3個の排出口24のそれぞれは上記仕切り板17によって形成される3本の加熱送風路19のそれぞれに連通するように並設配置されている。排出口24それぞれには熱気の供給ダクト27のそれぞれが接続されている。また、排出口24それぞれの内側位置には熱電対40それぞれが設けられ、これら熱電対40によって検知される熱風温度が表示器で確認できるようになっている。
上記仕切り板17それぞれの端部側の上部には操作つまみ30それぞれが設けられ、図4に示すように、操作つまみ30はその下部に湾曲形状の覆いプレート32を一体に備えている。一方加熱室4の操作つまみ30それぞれに対応するケース上壁34には溝穴36がそれぞれ形成され、操作つまみ30はその溝穴36から上方に突出し、かつ、その覆いプレート32が溝穴36の下面に位置している。このような構成により、操作つまみ30を持って矢印方向に操作することで仕切り板17一体に変位でき、溝穴36を覆いプレート32が覆い塞ぐことで溝穴36から加熱室4内から熱気が無駄に排出されることはない。上記の仕切り板17の変位動作は、図4に示すように、一対のヒータ管22、22の巾寸法Xより長穴20の巾寸法Yが大きくされていることで支障なく行われる。
操作つまみ30のそれぞれは仕切り板17それぞれの異なる位置に設けられることで操作に際して互いの覆いプレート32が衝突することがなく、また、操作つまみ30と覆いプレート32と溝穴36との位置関係は操作つまみ30がどの位置にきても覆いプレート32で溝穴36が覆われるとともに、覆いプレート32の端部が加熱室4のケース側壁内面に衝突しないように設計されている。
以下、熱風発生装置1の動作説明を行う。図1に示す状態においては、仕切り板17は互いに平行に位置し、この状態においては同幅の3本の加熱送風路19は同幅で互いに平行に位置し、かつ、それぞれの加熱送風路19には熱交換量(伝熱面積)を同じとするようにヒータ15が位置している。したがって、ヒータ15、送風機2が作動されると加熱送風路19それぞれで「中温度」に加熱された熱風が排出口24それぞれに至り、接続される供給ダクト27それぞれに送られる。「中温度」レベルが正しく維持されているかどうかは熱電対40それぞれが接続される表示器で確認され、維持されていない場合にはヒータ15の出力調整がなされる。
これに対し、図5に示すように、一方の操作つまみ30aが操作されて一方の仕切り板17aが変位された場合には、加熱送風路19aは送風機2側が狭まった形態となって加熱送風路19a内でのヒータ15による熱交換量が減少される。
これに対して、加熱送風路19bは送風機2側が広まった形態となって加熱送風路19b内でのヒータ15による熱交換量が増大される。この図5の状態においては、例えば、排出口24a、24b、24cのそれぞれから「低温度」「高温度」「中温度」の熱風それぞれが排出される。それら温度は熱電対40それぞれが接続される表示器42で確認され、それぞれが所定の温度レベルに維持されていない場合には仕切り板17が適宜調整変位されて加熱送風路19a、19b、19cそれぞれの形態が変えられることでその修正が行われ、また、全体のレベルが維持されていない場合にはヒータ15の出力調整がなされる。
1 熱風発生装置
2 送風機
4 加熱室
15 ヒータ
17 仕切り板
19 加熱送風路(内部空間)
24 排出口

Claims (1)

  1. 送風機と、前記送風機から送られる送風をヒータにより加熱するとともに排出口から熱風として排出する加熱室とからなり、
    前記排出口を複数個備えるとともに、前記加熱室内に送風方向に沿うように仕切り板が変位可能に設けられ、前記仕切り板が変位されることで仕切られる前記加熱室の内部空間それぞれの大きさが可変とされ、前記内部空間それぞれが対応する前記複数の排出口それぞれに連通するように構成されてなることを特徴とする熱風発生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5427545U (ja) * 1977-07-27 1979-02-22
JP2009192097A (ja) * 2008-02-12 2009-08-27 Negishi Seisakusho:Kk ヒーター装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5427545U (ja) * 1977-07-27 1979-02-22
JP2009192097A (ja) * 2008-02-12 2009-08-27 Negishi Seisakusho:Kk ヒーター装置

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