JP2014108367A - 液体噴霧装置及び化粧液噴霧装置 - Google Patents

液体噴霧装置及び化粧液噴霧装置 Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な構成で安価に噴霧を安定化し得る液体噴霧装置及び化粧液噴霧装置を提供する。
【解決手段】化粧液噴霧装置(1)は、液供給口(33)を有し突出して形成された筒状突出部(31)及び液体(7)を保持する液保持部(32)からなるタンク(3)と、ケース(2)と、ケース(2)に支持されかつ液供給口(33)に装着された多数の微孔を有する弾性振動板(4)と、超音波振動子(5)とを備え、超音波振動子(5)にて弾性振動板(4)を超音波振動させてタンク(3)に貯留された液体(7)を液供給口(33)から弾性振動板(4)の多数の微孔を通して噴霧する。タンク(3)の筒状突出部(31)には、タンク内部と外部とを連通する空気流通孔(30)が形成されている。空気流通孔(30)の孔径は、弾性振動板(4)の微孔の孔径よりも大きく形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、化粧液、美容液、薬液、又は水等の液体を肌面等に吹き付けて化粧や肌のトリートメント等を行うことが可能な携帯型の液体噴霧装置及び化粧液噴霧装置に関するものである。
携帯性に優れ、どこにでも持ち運ぶことができ、使用者の顔等に化粧液のミストを噴霧して肌に潤いを与え、或いは肌の細胞組織の活性を高める美容処理を行う化粧液噴霧装置が知られている。
このような化粧液噴霧装置の従来例として例えば特許文献1には振動式スプレー構造が開示されている。この特許文献1に開示された振動式携帯スプレー100は、手軽に携帯できるように市場向けに作られてきたものであり、図8に示すように、回路基板111と電源112とをセットする主体座110と、その前、後及び上面を覆う前蓋101、後蓋102及び上蓋103とから構成され、貯液タンク113を主体座110に形成して、別に作製された蓋体114を熱圧着して一体とする。そして、貯液タンク113の下部に液体流出口115を設けて重力により振動片117に液体を供給し、超音波により霧化して噴射するようになっている。
詳細には、上記主体座110は絶縁材料からなり、後ろから前に凹入して空洞を形成するような構造となっている。主体座110における後端部の上方には、不規則形状の貯液タンク113が設けられて、横断面から見る内部の各表面は垂直又は傾斜状に設計されていることによって、貯液タンク113の中にある液体は下方の液体流出口115に向けて十分な重力作用を及ぼすように構成されている。また、貯液タンク113には上方に開口する円形の液体流入口116が設けられると共に、貯液タンク113の底部に横断面と垂直に前方向に液体流出口115が設けられ、液体自身の重力作用によって液体を振動片117と接触させて霧化した後、導孔118から噴出するようになっている。
尚、上記振動式携帯スプレー100は、必要な液体を液体流入口116から貯液タンク113に注入し、一杯になると栓119で液体流入口116が密閉される。貯液タンク113の中に入れられた液体は自身の重力作用によって液体流出口115の振動片117に達するが、振動片117のノズル口径をミクロンレベルに設定しているため、貯液された液体は溢れ出すことなく、貯液タンク113内に保存される。
実用新案登録第3161996号公報(2012年7月28日登録)
しかしながら、上記従来の特許文献1に開示された振動式スプレー構造では、必要な液体を液体流入口116から貯液タンク113に注入し、一杯になると栓119で液体流入口116を密閉させるため、液体を噴霧することによって貯液タンク113内の液体が減少することに伴い、貯液タンク113内空間の圧力が低下する。そして、貯液タンク113内空間の負圧化が進むと、振動片117のノズル口径から空気が混入し、貯液タンク113内の液体へ微小気泡が発生することによって噴霧が不安定になるという問題を有している。
そこで、上記特許文献1に開示された振動式スプレー構造では、貯液タンク113の周囲に弁構造を持つ小通気孔を設けて振動片117が振動するときに貯液タンク113内外の気圧の平衡を保ってより良い霧化効果を遂げることができると記載されている。
しかし、小通気孔のサイズや小通気孔における貯液タンク113内の位置については明確に言及されていない。例えば、小通気孔のサイズを振動片117のノズル口径の口径サイズよりも小さく形成し、かつ小通気孔の位置を液体が噴霧し終わるまで液と接触し続けるような貯液タンク113の下部又は振動片117のノズル口径付近に形成した場合、液体を噴霧することによって、貯液タンク113内の液体が減少し、貯液タンク113内空間の圧力が低下する。このため、貯液タンク113内空間の負圧化が進んだ場合、小通気孔よりも振動片117のノズル口径からの空気の混入が支配的になるため、上記と同様の理由で噴霧が不安定になるという問題がある。
また、例えば、小通気孔の位置を、液体で覆われない貯液タンク113上部に形成した場合、弁構造をもつ小通気孔では、液体を噴霧することによって、貯液タンク113内の液体が減少し、貯液タンク113内空間の圧力が低下する。したがって、貯液タンク113内空間の負圧化が進み、貯液タンク113内空間の圧力が、弁構造のクラッキング圧力以下となった場合に、空気が取り入れられるため、圧力バランスを精度良く調整できず、上記と同様の理由により噴霧が不安定になるという問題がある。
さらに、圧力バランスを精度よく調整可能な弁構造をもつ小通気孔を形成するのは非常に困難であるため、貯液タンク113の製造コストが高くなるという問題がある。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、簡単な構成で安価に噴霧を安定化し得る液体噴霧装置及び化粧液噴霧装置を提供することにある。
本発明の一態様に係る液体噴霧装置は、上記の課題を解決するために、液供給口を有し突出して形成された突出部及び液体を保持する液保持部からなるタンクと、ケースと、上記ケースに支持されかつ上記液供給口に装着された多数の微孔を有する弾性振動板と、超音波振動子とを備え、上記超音波振動子にて弾性振動板を超音波振動させて上記タンクに貯留された液体を液供給口から弾性振動板の多数の微孔を通して噴霧する液体噴霧装置であって、上記タンクの突出部には、タンク内部と外部とを連通する空気流通孔が形成されており、上記空気流通孔の孔径は、上記弾性振動板の微孔の孔径よりも大きく形成されていることを特徴としている。
本発明の一態様に係る化粧液噴霧装置は、上記の課題を解決するために、前記記載の液体噴霧装置を備えていることを特徴としている。
本発明の一態様によれば、簡単な構成で安価に噴霧を安定化し得る液体噴霧装置及び化粧液噴霧装置を提供するという効果を奏する。
本発明の実施の形態1に係る液体噴霧装置を示すものであって、液面が空気流通孔よりも上にあるときの液体噴霧装置の噴霧状態を示す断面図である。 上記液体噴霧装置におけるタンクの構成を示す斜視図である。 液面が空気流通孔よりも下にあるときの液体噴霧装置の噴霧状態を示す断面図である。 (a)は本発明の実施の形態2に係る液体噴霧装置を備えた化粧液噴霧装置の構成を示す断面図であり、(b)は空気流通孔を示すものであって、(a)の要部の構成を示す断面図である。 本発明の実施例に係る液体噴霧装置を示すものであって、液体噴霧装置における3種類の空気流通孔の位置を示す正面図である。 本発明の実施例に係る液体噴霧装置を示すものであって、液体をタンクに貯留したときの液体噴霧装置を示す断面図である。 本発明の比較例に係る液体噴霧装置を示すものであって、液体をタンクに貯留したときの液体噴霧装置を示す断面図である。 従来の液体噴霧装置の構成を示す分解斜視図である。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図1〜図3に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
本実施の形態における液体噴霧装置は、例えば化粧液噴霧装置に適用することができる。ただし、必ずしもこれに限らず、本発明においては、液体噴霧装置の液体として化粧液だけではなく、口臭を防止するための薬液や、傷口又は捻挫箇所等に噴霧する薬液、その他の液体の噴霧装置に適用することが可能である。
本実施の形態の液体噴霧装置の構成について、図1〜図3に基づいて説明する。図1は、本実施の形態に係る液体噴霧装置を示すものであって、液面が空気流通孔よりも上にあるときの液体噴霧装置の噴霧状態を示す断面図である。図2は、液体噴霧装置におけるタンクの構成を示す斜視図である。図3は、液面が空気流通孔よりも下にあるときの液体噴霧装置の噴霧状態を示す断面図である。
本実施の形態の液体噴霧装置1は、図1に示すように、ケース2、タンク3、弾性振動板4、超音波振動子5、空気流通孔30及びパッキン6を備えている。
上記ケース2は、タンク3、弾性振動板4、超音波振動子5及びパッキン6を支持するように配置される。ケース2は、例えばブロー成形法等の射出成形法により樹脂材料にて作製される。
上記タンク3は、液体噴霧装置1から噴霧される例えば化粧液等の液体7を貯留するものである。このタンク3は、図2に示すように、互いに連結された突出部としての筒状突出部31と液保持部32とを有している。そして、筒状突出部31が上記ケース2に装着されることによって、液保持部32内の液体7が筒状突出部31を介して、液体噴霧装置1から噴霧される。この筒状突出部31は、液体7の量が少なくなっても噴出できるようにタンク3の下部、つまりタンク3の深さの半分よりも下側部分に設けられている。尚、本実施の形態では、筒状突出部31は筒状に形成されているが、本発明においては、突出部は特に筒状に限定されるものではなく、突出した形状であればよい。このように筒状突出部31が突出して設けられていることによって、タンク3を容易にケース2に取り付けることができるようになり、パッキン6も被せ易くなる。
ここで、本実施の形態では、タンク3の筒状突出部31には、図1に示すように、タンク3の内部とタンク3の外部とを連通する空気流通孔30が形成されている。タンク3の外部は、大気圧である。上記空気流通孔30は、タンク3の筒状突出部31であれば、いずれの場所に設けてもよい。例えば、後述する実施例にて説明するように、空気流通孔30をタンク3の筒状突出部31における上側、中央、下側のいずれの位置に設けても、その効果は余り変わらない。
上記空気流通孔30は、ブロー成形法の金型にて形成することができる。すなわち、金型における空気流通孔30を形成したい位置に針を設けてブロー成形することによって、所望の位置に空気流通孔30を有するタンク3を作製することができる。或いは、ブロー成形法にて作製したタンク3に、例えば二酸化炭素(CO)レーザー処理を施すことにより、タンク3の所望の位置に空気流通孔30を形成することも可能である。尚、例えば、空気流通孔30を形成するための針の形状や二酸化炭素(CO)レーザーの出力及び絞りを変更することによって、空気流通孔30の直径のサイズは数μm以上で調整可能である。
上記弾性振動板4は、筒状突出部31の液供給口33に装着されており、直径サイズが数μm〜100μm程度の図示しない微孔を多数有している。このような微孔を有する弾性振動板4は、例えば電気鋳造法によりステンレス等の金属材料にて作製される。本実施の形態においては、弾性振動板4の微孔は、タンク3側の直径サイズが80〜100μmであり、噴霧側(外部側)の直径サイズが数μm〜十数μmであるテーパー形状の微孔を有する弾性振動板4を用いた。つまり、噴霧側(外部側)の直径サイズがタンク3側の直径サイズよりも小さくなるように絞り込んでいる。
上記超音波振動子5は、ウェーハ状であり、例えばチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)からなる圧電セラミックス等の材料にて作製される。超音波振動子5を構成する圧電セラミックスは、図示しない電子回路を介して、図示しない制御用電子回路基板とリンクして制御される。これにより、通電された圧電セラミックスが発生した圧電効果によって機械的変位を生じる。その結果、弾性振動板4が前後に引いたり伸びたりする。この弾性振動板4は、例えば130KHzの超音波周波数にて前後に振動し、微孔の両側に気圧差を生じて液体7を微小霧化させ、微孔を通して液体7を排出させる。これにより、均一かつ緻密な霧化効果が得られる。
尚、タンク3の下方には図示しない収納空間が形成されており、その収納空間内に、図示しない上記制御用電子回路基板及び図示しない電源が収納される。そして、タンク3の外側表面に設けられた図示しないスイッチによって超音波振動子5を制御する。尚、図示しない電源は、外部電源から供給されるタイプ、或いは電源を内蔵するタイプであってもよく、いずれでも本発明の効果に影響しない。
上記パッキン6は、タンク3の筒状突出部31の一部を覆うように配置されている。パッキン6は、軟性材料から作製されており、稼働中の弾性振動板4から発生した振動を緩和させると共に、液体7の漏洩をも防止する。
上記構成の液体噴霧装置1の使用方法について説明する。
まず、液体噴霧装置1のタンク3に液体7を注入する場合には、ユーザにおいて、液体噴霧装置1のケース2からタンク3を外す。そして、タンク3を液供給口33が上になるようにした後、液供給口33から化粧液等の液体7を注入する。このときの液体7の注入量は、後述する図6に示すように、例えば化粧液噴霧装置メーカが使用方法として推奨する、液保持部32を満たす量までに止めることが好ましい。そうすることによって、タンク3の内部に少し空気層ができるようにすることができる。これにより、噴霧時における圧力の変動を抑えることが可能である。すなわち、タンク3の内部に液体7を満杯に貯留した場合には、噴霧時における負圧の程度が高くなるからである。
その後、タンク3の液供給口33を上に向けた状態で弾性振動板4にタンク3の液供給口33が接するように、ケース2にタンク3を装着する。このとき、タンク3の筒状突出部31では、空気流通孔30を外して、パッキン6にてシールされる。これにより、液体7を貯留した液体噴霧装置1が完成する。
上記液体7を貯留した液体噴霧装置1を使用する場合には、まず、図1に示すように、弾性振動板4が下側になるようにして、該弾性振動板4を被噴射体に向ける。このとき、タンク3の内部には、空気層を有して液体7が貯留されている。すなわち、空気流通孔30の位置よりも上側に液体7の上面が存在している。
この状態で、タンク3の外側表面に設けられた図示しないスイッチによって超音波振動子5を駆動制御する。すなわち、超音波振動子5を駆動制御することにより、弾性振動板4による液体7の噴霧をオン・オフしたり、噴霧量を多くしたり少なくしたりする。これにより、タンク3に貯留された液体7が液供給口33から弾性振動板4の多数の微孔を通して噴霧される。このとき、噴霧によりタンク3内の負圧の程度が変動する。この結果、負圧の程度の変動により噴霧が不安定になると共に、噴霧時に弾性振動板4の微孔から空気が流入するので、これによっても噴霧が不安定になる。
ここで、本実施の形態では、タンク3の筒状突出部31には、タンク3の内部と外部とを連通する空気流通孔30が形成されている。また、空気流通孔30の孔径は、上記弾性振動板4の微孔の孔径よりも大きく形成されている。このため、弾性振動板4による超音波振動によって、弾性振動板4の微孔から液体7が噴射されるときに、タンク3の内部における空気層は負圧領域となると共に、液体7の噴射により空気流通孔30から空気が吸引される。この空気流通孔30から吸引された空気は、液保持部32を通してタンク3の内部における空気層まで浮力により移動する。これにより、タンク3の内部における空気層の負圧領域の負圧の程度が緩和される。
次に、図3に示すように、液体7の上面が、空気流通孔30の位置よりも下側になった場合においても、同様に、タンク3の外側表面に設けられた図示しないスイッチによって超音波振動子5を駆動制御する。これにより、タンク3に貯留された液体7が液供給口33から弾性振動板4の多数の微孔を通して噴霧される。この場合、弾性振動板4による超音波振動によって、弾性振動板4の微孔から液体7が噴射されるときに、タンク3の内部における空気層は負圧領域となると共に、これによって、空気流通孔30から空気が吸引される。この空気流通孔30から吸引された空気は、直接、タンク3の内部における空気層に流入する。これにより、タンク3の内部における空気層の負圧領域の負圧の程度は緩和される。
以上の作用、効果は、後述する実施例での噴霧実験により立証されている。
また、本実施の形態の液体噴霧装置1では、タンク内部と外部とを連通する空気流通孔30は非弁構造にて形成されている。このため、弁構造とした場合の弁の故障による圧力バランスの不具合を招来することがなく、かつ弁構造を採用しておらず、タンク3に空気流通孔30を形成するだけであるので、構成が簡単であり、安価である。
この結果、本実施の形態における液体噴霧装置1の要点を纏めると、弁構造のような複雑な機構を必要としない空気流通孔30をタンク3の筒状突出部31に設けることによって、液体7の漏洩が無く、安価で、噴霧安定性に富んだ液体噴霧装置1を提供することができるものとなっている。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について図4に基づいて説明すれば、以下のとおりである。尚、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態では、前記実施の形態1の液体噴霧装置1を化粧液噴霧装置10に適用した場合の構成について、図4(a)(b)に基づいて説明する。図4(a)は本実施の形態の化粧液噴霧装置10の構成を示す断面図であり、図4(b)は空気流通孔30を示すものであって、図4(a)の要部の構成を示す断面図である。
本実施の形態の化粧液噴霧装置10は、図4(a)(b)に示すように、液体噴霧装置1を備えており、液体噴霧装置1には、実施の形態1にて説明した空気流通孔30がタンク3の筒状突出部31に非弁構造にて形成されている。そして、空気流通孔30の孔径は、弾性振動板4の微孔の孔径よりも大きく形成されている。
この化粧液噴霧装置10では、液体噴霧装置1に貯留される液体7は、化粧液となっている。
そして、化粧液をタンク3に注入する場合には、ケース2の後ろ側に設けられた裏蓋2aを外すことにより、タンク3を取り出すことが可能となっている。
この構成により、簡単な構成で安価に噴霧を安定化し得る液体噴霧装置1を備えた化粧液噴霧装置10を提供することができるものとなっている。
(まとめ)
本発明の一態様に係る液体噴霧装置1は、液供給口33を有し突出して形成された突出部(筒状突出部31)及び液体を保持する液保持部32からなるタンク3と、ケース2と、上記ケース2に支持されかつ上記液供給口33に装着された多数の微孔を有する弾性振動板4と、超音波振動子5とを備え、上記超音波振動子5にて弾性振動板4を超音波振動させて上記タンク3に貯留された液体7を液供給口33から弾性振動板4の多数の微孔を通して噴霧する液体噴霧装置1であって、上記タンク3の突出部(筒状突出部31)には、タンク3の内部と外部とを連通する空気流通孔30が形成されており、上記空気流通孔30の孔径は、上記弾性振動板4の微孔の孔径よりも大きく形成されていることを特徴としている。
上記の構成によれば、液体噴霧装置1は、超音波振動子5にて弾性振動板4を超音波振動させてタンク3に貯留された液体7を液供給口33から弾性振動板4の多数の微孔を通して噴霧する。この場合、噴霧によりタンク3内の負圧の程度が変動する。この結果、負圧の程度の変動により噴霧が不安定になると共に、噴霧時に弾性振動板4の微孔から空気が流入するので、これによっても噴霧が不安定になる。
これに対して、本発明では、上記タンク3の突出部(筒状突出部31)には、タンク3の内部と外部とを連通する空気流通孔30が形成されている。このため、噴霧時に空気流通孔30から空気が流入し、タンク3内の気圧バランスを保つことができる。さらに、噴霧時に弾性振動板4の微孔から空気が流入することもなくなる。
また、上記空気流通孔30の孔径は、上記弾性振動板4の微孔の孔径よりも大きく形成されている。これにより、噴霧時には、弾性振動板4の微孔からよりも空気流通孔30から優先的に空気が流入される。この結果、噴霧時における弾性振動板4の微孔から空気が流入するのを抑制することができ、噴霧が不安定になるのを抑制することができる。
したがって、噴霧を安定化し得る液体噴霧装置1を提供することができる。
本発明の一態様に係る液体噴霧装置1では、前記空気流通孔30は、非弁構造にて形成されていることが好ましい。
例えば、空気流通孔30を設けて弁構造を採用した場合には、タンク内空間の負圧化が進み、弁構造のクラッキング圧力以下となった場合に、空気が取り入れられるため、圧力バランスを精度良く調整できないという問題が発生する。しかし、本発明の空気流通孔30は非弁構造にて形成されており、弁構造を採用していないので、このような問題が発生することはない。この結果、噴霧が安定する。
また、本発明では、弁構造を採用しておらず、タンク3に空気流通孔30を形成するだけであるので、構成が簡単であり、安価である。
したがって、簡単な構成で安価に噴霧を安定化し得る液体噴霧装置1を提供することができる。
本発明の1態様に係る液体噴霧装置1では、前記突出部(筒状突出部31)は、筒状に突出して形成された筒状突出部31からなっていると共に、上記筒状突出部31には、空気流通孔30を除いてパッキン6が嵌められているとすることができる。
これにより、パッキン6により筒状突出部31の液供給口33から液が漏れるのを防止することができる。また、空気流通孔30にはパッキン6が嵌められていないので、空気流通孔30を通しての空気の流通が妨げられることはない。
本発明の一態様に係る化粧液噴霧装置10は、前記記載の液体噴霧装置1を備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、簡単な構成で噴霧を安定化し得る液体噴霧装置1を備えた化粧液噴霧装置10を提供することができる。
本実施の形態の液体噴霧装置1について、空気流通孔30の効果を検証すべく、噴霧実験を行った。
上記噴霧実験について、図5〜図7に基づいて説明する。図5は、本実施の形態の実施例に係る液体噴霧装置1を示すものであって、液体噴霧装置1における3種類の空気流通孔の位置を示す正面図である。図6は、本実施の形態の実施例に係る液体噴霧装置1を示すものであって、液体7を貯留したときの液体噴霧装置1を示す断面図である。図7は、本実施の形態の比較例に係る液体噴霧装置80を示すものであって、液体7を貯留したときの液体噴霧装置80を示す断面図である。
まず、本実施例においては、空気流通孔30を設けた液体噴霧装置1として、空気流通孔30の形成位置が異なる3つのタンク3を用いて実験を行った。具体的には、図5に示すように、タンク3における筒状突出部31の断面は円形であり、空気流通孔30a〜30cは筒状突出部31の円周上の異なる3か所に形成されている。空気流通孔30aは、実施例1であり、筒状突出部31の上部に配置されている。この空気流通孔30aを基準とすると、実施例2である空気流通孔30bは空気流通孔30aに対して90度の位置つまり筒状突出部31の側部に配置されており、実施例3である空気流通孔30cは、空気流通孔30aに対して180度の位置つまり筒状突出部31の下部に配置されている。これら空気流通孔30a〜30cは、二酸化炭素(CO)レーザーにて形成されており、空気流通孔30a〜30cの直径サイズはそれぞれ180μm、183μm、及び175μmとした。
尚、比較例として、図7に示すように、空気流通孔30が形成されていない液体噴霧装置80についても噴霧実験を行った。図7に示すように、液体噴霧装置80は、タンク3に空気流通孔30が形成されていないこと以外は、液体噴霧装置1と同様の構成である。
噴霧実験は、以下の手順で行った。
まず、図6に示すように、比較例及び実施例1〜実施例3において、タンク3に化粧液からなる液体7を3gずつ貯留し、液体噴霧装置1及び液体噴霧装置80のケース2にセットした。次に、図示しないスイッチにて制御されて通電された超音波振動子5を超音波振動させて弾性振動板4を振動させ、それに伴って発生する圧力により、弾性振動板4の微孔から液体7をそれぞれ3回、30秒間ずつ噴霧させた。噴霧結果は、下記表1のようになった。
Figure 2014108367
その結果、比較例では、噴霧安定性がなく、噴霧量が0.38g〜0.52gと小さい値であるのに対して、実施例1〜実施例3では、噴霧量が0.67g〜0.73gと大きい値となることが分かった。また、実施例1〜実施例3での差は、殆どないといえる。
このように、実施例1〜3の液体噴霧装置1には、タンク3の筒状突出部31にタンク3の内部とタンク3の外部とに連通する空気流通孔30a〜30cが形成されている。それぞれの空気流通孔30a〜30cのサイズは、弾性振動板4の微孔のサイズよりも大きく、かつタンク3の筒状突出部31の一部を覆うパッキン6の外側に形成されている。つまり、空気流通孔30a〜30cは、パッキン6には塞がれていない。この結果、噴霧によりタンク3内の気圧が変動すると、前記図1に示すように、空気流通孔30a〜30cから空気が供給され、タンク3の内外の気圧のバランスを保つことができる。
しかしながら、図7に示すように、比較例の液体噴霧装置80では、弾性振動板4の微孔から空気が混入し、タンク3の液体7の内部に微小気泡が発生するため、噴霧が不安定となる。その結果、実施例1〜3の液体噴霧装置1での噴霧安定性を確認することができた。
また、各噴霧後に、図1に示すように、水頭差による弾性振動板4の微孔からの液体7の漏洩と、水頭差又は液体7の重量による空気流通孔30a〜30cからの液体7の漏洩の有無を確認した。
その結果、図1に示すように、液体7の液面が空気流通孔30よりも上にある場合においては、タンク3内の負圧領域が常に外部圧力より低く設定されること、つまりある一定の負圧領域になると空気流通孔30から空気が供給されることと、弾性振動板4の微孔直径サイズ及び空気流通孔30の直径サイズでは、液体7の表面張力が発生することによって、微孔及び空気流通孔30からの液体7の漏洩が無いことを確認できた。
また、図3に示すように、液体7の液面が空気流通孔30より下にある場合においても、それぞれの空気流通孔30から空気を供給することができるため、噴霧の安定性を確認することができた。また、上記の表面張力により微孔及び空気流通孔30a〜30cからの液体7の漏洩が無いことを確認できた。
さらに、確認的に、空気流通孔30の直径サイズを1200μmとしたものについても実験したところ、噴霧後の液漏れは発生せず、上記と同様の作用効果を得ることができた。
尚、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、超音波振動子にて弾性振動板を超音波振動させてタンクに貯留された液体を液供給口から弾性振動板の多数の微孔を通して噴霧する液体噴霧装置及び化粧液噴霧装置に適用が可能である。また、液体噴霧装置の液体としては、化粧液だけではなく、口臭を防止するための薬液や、傷口又は捻挫箇所等に噴霧する薬液、その他の液体の噴霧装置にも適用が可能である。
1 液体噴霧装置
2 ケース
2a 裏蓋
3 タンク
4 弾性振動板
5 超音波振動子
6 パッキン
7 液体
10 化粧液噴霧装置
30 空気流通孔
30a 空気流通孔
30b 空気流通孔
30c 空気流通孔
31 筒状突出部(突出部)
32 液保持部
33 液供給口

Claims (4)

  1. 液供給口を有し突出して形成された突出部及び液体を保持する液保持部からなるタンクと、ケースと、上記ケースに支持されかつ上記液供給口に装着された多数の微孔を有する弾性振動板と、超音波振動子とを備え、上記超音波振動子にて弾性振動板を超音波振動させて上記タンクに貯留された液体を液供給口から弾性振動板の多数の微孔を通して噴霧する液体噴霧装置であって、
    上記タンクの突出部には、タンク内部と外部とを連通する空気流通孔が形成されており、
    上記空気流通孔の孔径は、上記弾性振動板の微孔の孔径よりも大きく形成されていることを特徴とする液体噴霧装置。
  2. 前記空気流通孔は、非弁構造にて形成されていることを特徴とする請求項1記載の液体噴霧装置。
  3. 前記突出部は、筒状に突出して形成された筒状突出部からなっていると共に、
    上記筒状突出部には、空気流通孔を除いてパッキンが嵌められていることを特徴とする請求項1又は2記載の液体噴霧装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の液体噴霧装置を備えていることを特徴とする化粧液噴霧装置。
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