JP2014107803A - 転送システム及び装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 PUSH型サービスといった特殊サービスを維持しつつ、不要なページングを抑制すること。
【解決手段】 転送装置30、または転送装置30と管理サーバにおいて特定条件でパケットの監視・分析を行い、分析情報からフィルタ情報を生成し、フィルタ情報を使用してIdle状態時にパケット破棄を行う。また、生成したフィルタでパケット破棄を行うことにより不要なページングを規制し、転送装置30・無線基地局20・移動端末10間の不要な制御メッセージを抑制する。
【選択図】 図12

Description

本発明は、転送システム及び装置及び方法に係り、特に、転送装置でのパケット監視によるページング増加を抑制するための転送システム及び装置及び方法に関する。また、本発明は、例えば、転送装置、または転送装置と管理サーバにおいてパケット監視・分析を行い、ページング対象パケットのフィルタリングを行うことによって、移動端末で期待していないパケットによるページングの増加を抑制する技術に関する。
WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)や3GPP(Third Generation Partnership Project)などの移動体通信システムでは、移動端末・ネットワーク間でデータ通信を行わない(無通信状態)時に無線コネクションを解放する。無線コネクションを解放した後、データ通信を再開する時には無線コネクションを再確立し、データ通信を開始する。無線コネクションの再開には移動端末契機とネットワーク契機が存在する。移動端末契機の場合には、移動端末からネットワークへ制御信号を送信し、移動端末・ネットワーク間で制御信号を用いて情報交換することによって無線コネクションを再開する。ネットワーク契機の場合には、ネットワークから移動端末にデータ通信再開の要求を通知するためにページングパケットが送信される。移動端末がページングを認識すると、移動端末契機と同様に移動端末・ネットワーク間で制御信号を用いて情報交換を行い、無線コネクションを再開する。
特許文献1に開示された移動通信システムでは、移動端末の位置登録エリア情報から移動端末の現在位置を推定し、ページングパケットを送信するエリアを制御することにより、ページングパケットの送信を抑制する。
特開2010−246014号公報
移動体通信システムの普及により多くのユーザが移動端末を使用してデータ通信を行う。移動体通信システムでは無線帯域(リソース)を有効活用する。移動端末が無通信状態の場合、無線コネクションの解放を行い、無線帯域の使用を控え、データ通信を行っている別の移動端末に無線帯域を割り当て、無線コネクションの確立ができるようにする。
移動体通信システムに接続する移動端末の多くは無通信状態にあり、上述のように無線帯域の有効活用のため、無線コネクションを解放しているIdle状態にある。
また、PUSH型のサービスといった特殊なサービス形態を除いて、移動端末がデータ通信を行うときは基本的に移動端末主導で無線コネクションの再確立を行う。
そのため、上述のような特殊なサービスを除くと移動体通信システムにおいては無線コネクションの再確立は移動端末主導がほとんどであり、ネットワーク主導はほとんどない場合が想定される。
近年のスマートフォン等の多機能端末の普及などにより、移動体通信システムを使用してインターネットに接続する機会が増加した。その結果、有線でインターネット接続する通信装置と同様、ウイルスに感染した通信装置や外部からの攻撃を目的とした通信装置から移動端末に、移動端末が期待してないパケットが送信されるようになる場合が想定される。
移動体通信システムにおいて上述のような期待しないパケットの送信が行われると、ほとんどの移動端末はIdle状態であるため、不要なページングによる無線コネクションの再確立が発生する。
上述のような動作が移動体通信システム内に存在する多くの移動端末で発生すると、制御メッセージの輻輳状態を引き起こす場合がある。
また、移動端末は期待しないパケットによるページングの度に無線コネクションの確立を行い、それが要因で移動端末の電力消費が発生する場合がある。
特許文献1に記載されている解決の手段では、ページングパケットが必要か不要かの判定を行っていない。そのため、不要なページングによる無線コネクションの再確立が発生することに対する解決の手段とは成りえない。
本発明は、以上の点に鑑み、PUSH型サービスといった特殊サービスを維持しつつ、不要なページングを抑制することを目的とする。
本発明の第1の解決手段によると、
転送システムであって、
無線基地局と、
前記無線基地局と通信装置との間でパケットを送受するための転送装置と
を備え、
前記転送装置は、
フィルタを有効とする送信元アドレスを記憶するフィルタ記憶部と、
送信元アドレスに対して、ページング平均回数を記憶するページング対象記憶部と、
宛先アドレス情報に対して、不正パケット平均受信回数を記憶する上り不正パケット記憶部と、
処理部と、
を備え、
前記処理部は、端末が無線コネクション確立中でない状態で下りパケットを受信したとき、前記下りパケットの送信元アドレスが前記フィルタ記憶部に記憶されている場合、前記下りパケットを破棄し、一方、前記下りパケットの送信元アドレスが前記フィルタ記憶部に記憶されていない場合、前記下りパケットの送信元アドレスに対するページング平均回数を計算し、前記ページング対象記憶部に、前記下りパケットの送信元アドレスに対してページング平均回数を記憶し、
前記転送装置が前記端末から上りパケットを受信したとき、前記上りパケットが正常パケットである場合、前記処理部は、前記通信装置へ向けて前記上りパケットを送信し、一方、前記上りパケットが不正パケットである場合、前記処理部は、前記上りパケットの宛先アドレスに対する不正パケット平均受信回数を計算し、前記上り不正パケット記憶部に、前記上りパケットの宛先アドレスに対して不正パケット平均受信回数を記憶し、前記通信装置へ向けて上りパケットを送信し、
前記ページング対象記憶部又は前記上り不正パケット記憶部が更新された場合、前記処理部は、更新されたアドレスに対する、不正パケット平均受信回数又はページング平均回数が予め定められた各閾値を上回っている場合、前記フィルタ記憶部において前記更新されたエントリのアドレスのフィルタを有効とする
ことを特徴とする転送システムが提供される。
本発明の第2の解決手段によると、
転送装置であって、
フィルタを有効とする送信元アドレスを記憶するフィルタ記憶部と、
送信元アドレスに対して、ページング平均回数を記憶するページング対象記憶部と、
宛先アドレス情報に対して、不正パケット平均受信回数を記憶する上り不正パケット記憶部と、
処理部と、
を備え、
前記処理部は、端末が無線コネクション確立中でない状態で下りパケットを受信したとき、前記下りパケットの送信元アドレスが前記フィルタ記憶部に記憶されている場合、前記下りパケットを破棄し、一方、前記下りパケットの送信元アドレスが前記フィルタ記憶部に記憶されていない場合、前記下りパケットの送信元アドレスに対するページング平均回数を計算し、前記ページング対象記憶部に、前記下りパケットの送信元アドレスに対してページング平均回数を記憶し、
前記転送装置が前記端末から上りパケットを受信したとき、前記上りパケットが正常パケットである場合、前記処理部は、通信装置へ向けて前記上りパケットを送信し、一方、前記上りパケットが不正パケットである場合、前記処理部は、前記上りパケットの宛先アドレスに対する不正パケット平均受信回数を計算し、前記上り不正パケット記憶部に、前記上りパケットの宛先アドレスに対して不正パケット平均受信回数を記憶し、前記通信装置へ向けて上りパケットを送信し、
前記ページング対象記憶部又は前記上り不正パケット記憶部が更新された場合、前記処理部は、更新されたアドレスに対する、不正パケット平均受信回数又はページング平均回数が予め定められた各閾値を上回っている場合、前記フィルタ記憶部において前記更新されたエントリのアドレスのフィルタを有効とする
ことを特徴とする転送装置が提供される。
本発明の第3の解決手段によると、
転送システムにおける転送方法であって、
前記転送システムは、
無線基地局と、
前記無線基地局と通信装置との間でパケットを送受するための転送装置と
を備え、
前記転送装置は、
フィルタを有効とする送信元アドレスを記憶するフィルタ記憶部と、
送信元アドレスに対して、ページング平均回数を記憶するページング対象記憶部と、
宛先アドレス情報に対して、不正パケット平均受信回数を記憶する上り不正パケット記憶部と、
処理部と、
を備え、
前記処理部は、端末が無線コネクション確立中でない状態で下りパケットを受信したとき、前記下りパケットの送信元アドレスが前記フィルタ記憶部に記憶されている場合、前記下りパケットを破棄し、一方、前記下りパケットの送信元アドレスが前記フィルタ記憶部に記憶されていない場合、前記下りパケットの送信元アドレスに対するページング平均回数を計算し、前記ページング対象記憶部に、前記下りパケットの送信元アドレスに対してページング平均回数を記憶し、
前記転送装置が前記端末から上りパケットを受信したとき、前記上りパケットが正常パケットである場合、前記処理部は、前記通信装置へ向けて前記上りパケットを送信し、一方、前記上りパケットが不正パケットである場合、前記処理部は、前記上りパケットの宛先アドレスに対する不正パケット平均受信回数を計算し、前記上り不正パケット記憶部に、前記上りパケットの宛先アドレスに対して不正パケット平均受信回数を記憶し、前記通信装置へ向けて上りパケットを送信し、
前記ページング対象記憶部又は前記上り不正パケット記憶部が更新された場合、前記処理部は、更新されたアドレスに対する、不正パケット平均受信回数又はページング平均回数が予め定められた各閾値を上回っている場合、前記フィルタ記憶部において前記更新されたエントリのアドレスのフィルタを有効とする
ことを特徴とする転送方法が提供される。
本発明によると、PUSH型サービスといった特殊サービスを維持しつつ、不要なページングを抑制することができる。
実施例1における移動体通信システムの全体図である。 実施例1における転送装置の構成図である。 実施例1におけるページング対象パケット情報のテーブルの例である。 実施例1における上り不正ICMPパケット情報のテーブルの例である。 実施例1におけるフィルタ情報のテーブルの例である。 実施例1における上り正常パケット受信情報のテーブルの例である。 実施例1における転送装置の下りパケット受信時の動作を示すフローチャートである。 実施例1における転送装置の上りパケット受信時の動作を示すフローチャートである。 実施例1におけるフィルタ情報の更新契機を示す動作図である。 実施例1におけるページング対象パケット情報の更新後のフィルタ情報更新処理を示すフローチャートである。 実施例1における上り不正ICMPパケット情報の更新後のフィルタ情報更新処理を示すフローチャートである。 実施例1における移動端末10が不正通信装置601から期待していないパケットを継続して受信をした場合の動作を示す図である。 実施例1における移動端末10が正常通信装置602から期待するパケットを継続して受信をした場合の動作を示す図である。 実施例2における移動体通信システムの全体図である。 実施例2における管理サーバの構成図である。 実施例2における転送装置と管理サーバ間の動作図である。 実施例2におけるシステム用記憶領域アップデート処理のシーケンスである。 実施例2におけるシステム用フィルタ情報生成処理の動作図である。 実施例2における転送装置用フィルタ情報記憶領域更新処理のシーケンスである。 実施例2におけるページング対象パケット情報のテーブルの例である。 実施例2における上り不正ICMPパケット情報のテーブルの例である。 実施例2におけるフィルタ情報のテーブルの例である。
1.概要
上述の目的を達成するために、本実施例は、Idle状態時の下り受信パケットの監視・分析と、上りパケットの監視・分析を行い、分析情報を記憶する転送装置、を有する。
転送装置は、不正通信装置のフィルタ情報を生成するために、不正ICMPパケット以外のパケットを受信したことを記憶し、無線コネクションが再確立する度に不正ICMPパケットをチェックするために、Idle状態になったときに記憶した情報を無効にする手段、を有することができる。
上述の処理に加え、転送装置は処理低下を抑制するために、不正ICMPパケット以外のパケット受信の記憶情報の有無によって、上りパケットの監視・分析を実施するか判断する手段を有することができる。
さらに転送装置は、Idle状態時の下りパケットの分析情報と上りパケットの分析情報からフィルタ情報を生成し、生成したフィルタ情報を使用し、対象となったパケットをページングの対象から外すことができる手段、を有することができる。
また、移動体通信システム内に存在する全ての転送装置と通信できる管理サーバを有し、転送装置でパケットの監視情報を分析し、管理サーバと転送装置の間で分析情報を交換し、管理サーバで不正通信装置のフィルタ情報を生成し、管理サーバと転送装置の間で分析情報を交換し、生成したフィルタ情報を転送装置で使用する手段、を有するようにしてもよい。
本実施例の移動体通信システムは、例えば、転送装置単体、または移動体通信システム内の転送装置と管理サーバによって上りパケット、下りパケットを監視・分析し、不正通信装置を検出し、不正通信装置からのページングを抑制する移動体通信システムである。
本実施例により、特に、フィルタ情報をページング対象のパケットで作成することで、簡単にフィルタ情報を生成し、転送パケット最適化を図ることができる。
2.実施例1

2−1.ハードウェア
本発明を実施するための実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施例の移動体通信システムの構成を示す全体図である。本移動体通信システムは、移動端末10、無線基地局20、転送装置30、移動管理装置40を有する。また、本移動体通信システムはネットワーク50を介して、通信装置60と接続される。転送装置30は移動管理装置40に対して複数台存在し、以下、無線基地局20、移動端末10も同様に上位装置に対してそれぞれ複数台存在する。
移動端末10は無線基地局20と移動端末−無線基地局間制御メッセージを使用し、移動端末−無線基地局間コネクションを確立し、転送装置30、移動管理装置40を経由し、ネットワーク50に接続し、ネットワーク50上に存在する通信装置60や移動体通信システムに接続している他の移動端末10と通信を行う。移動端末10は、例えば、WiMAXにおけるMS、3GPPにおけるUEである。
無線基地局20は移動端末10と移動端末−無線基地局間制御メッセージを使用し、移動端末−無線基地局間コネクションを確立し、転送装置30と無線基地局−転送装置制御メッセージを使用し、無線基地局−転送装置間コネクションを確立し、移動端末10から受信したユーザデータを転送装置30に転送し、転送装置30から受信したユーザデータを移動端末10に転送する。無線基地局20は、例えば、WiMAXにおけるBS、3GPPにおけるeNBである。
転送装置30は無線基地局20と無線基地局−転送装置間制御メッセージを使用し、無線基地局−転送装置間コネクションを確立し、移動管理装置40と転送装置―移動管理装置間制御メッセージを使用し、転送装置−移動管理装置間コネクションを確立し、無線基地局20から受信したユーザデータを移動管理装置40に転送し、移動管理装置40から受信したユーザデータを無線基地局20に転送する。転送装置30は、例えば、WiMAXにおけるASN‐GW、3GPPにおけるMMEとS‐GWである。
移動管理装置40は転送装置30と転送装置−移動管理装置間制御メッセージを使用し、転送装置−移動管理装置間コネクションを確立し、転送装置30から受信したユーザデータをネットワーク50上に転送し、ネットワーク50上より移動端末10向けのユーザデータを受信し、転送装置30に転送する。移動管理装置40は、例えば、WiMAXにおけるHA、またはLMA、3GPPにおけるP‐GWである。
図2は、転送装置30の構成図である。転送装置30は、ページング対象パケット情報記憶領域301、フィルタ情報記憶領域302、上り不正ICMPパケット情報記憶領域303、上り正常パケット受信記憶領域304、処理部305を備える。
図3は、ページング対象パケット情報記憶領域301に保存される情報を示すテーブル図である。本テーブルには転送装置30が移動管理装置40から受信したIdle状態時の移動端末10宛の下りパケットに対して、送信元アドレス、単位時間当たりのページング平均回数、最終ページング時刻が記憶される。また、送信元アドレス毎に上述3つの情報が記憶・管理される。
図4は、上り不正ICMPパケット情報記憶領域303に保存される情報を示すテーブル図である。本テーブルには転送装置30が無線基地局20から受信した上りパケットに対して、宛先アドレス、単位時間当たりの不正ICMPパケット平均受信回数、最終不正ICMPパケット受信時刻が記憶される。また、宛先アドレス毎に上述3つの情報が記憶・管理される。
ICMP(Internet Control Message Protocol)とは、IPプロトコルのエラー通知や制御メッセージを転送するためのプロトコルである。何らかの障害によってIPパケットが届かなかった場合や、問い合わせを行った場合にICMPパケットが送信され、ICMPパケットのメッセージのタイプ値やコード値を解析することによって、どのような障害があったのかを解析することができる。例として、エラーメッセージはタイプ値:5(Redirect)やタイプ値:11(Time Exceeded)、問い合わせメッセージはタイプ値:0(Echo Reply)やタイプ値:8(Echo Request)がある。本実施例では、一例としてICMPの場合について説明するが、これに限らず、適宜のプロトコルを用いることができる。
正常な通信装置60から移動端末10が期待しているパケットが送信された場合、移動端末10はそのパケットが到達するポートにおいて、パケットが使用しているプロトコルのための受信機能を持ち、受信待ち状態となっている。しかし、不正な通信装置60から移動端末10が期待していないパケットが送信された場合、移動端末10はそのパケットが到達するポートやパケットが使用しているプロトコルのための受信機能がないため、移動端末10がパケットを正常に受信できず、ICMPパケットを返信すると想定される。そのため、不正な通信装置60から移動端末10が期待していないパケットが送信され、そのパケットを受信した場合に移動端末10から送信されるICMPパケットを不正ICMPパケットとする。不正ICMPパケットは、例えば、タイプ値:3(Destination Unreachable)やタイプ値:3かつコード値:2(Protocol Unreachable)、3(Port Unreachable)を持つICMPパケットとすることができる。
但し、不正と判定するICMPパケットのタイプ値、コード値は転送装置30内で指定することによって追加、削除などが可能である。
図5は、フィルタ情報記憶領域302に保存される情報を示すテーブル図である。本テーブルには送信元アドレスとフィルタ開始時刻が保存される。また、送信元アドレス毎に上述2つの情報が記憶・管理される。
図6は、上り正常パケット受信記憶領域304に保存される情報を示すテーブル図である。本テーブルには上りパケットにおいて不正ICMPパケット以外のパケット(正常パケット)の受信の有無情報が保存される。本情報は接続する移動端末10のアドレス、装置ID等の識別情報(移動端末ID)毎に記憶・管理される。また、移動端末10がIdle状態になったとき、移動端末10に関連する正常パケット受信の有無情報は無に設定される。
2−2.動作
図7は、転送装置30の下りパケット受信時の動作を示すフローチャートである。転送装置30が下りパケットを受信した場合(S101)、処理部305は、そのパケットの宛先となる移動端末10が無線コネクション確立中かどうかを判定する(S103)。
移動端末10が無線コネクション確立中(Active状態)の場合(S103)、処理部305は、無線基地局20に下りパケットを送信する(S119)。
移動端末10が無線コネクション確立中でない(Idle状態)場合(S103)、処理部305は、下りパケットの送信元アドレスがフィルタ情報記憶領域302に保存されている送信元アドレスと一致しているか、及び、現在時刻が一致した送信元アドレスに対するフィルタ開始時刻以降か判定する(S105)。
送信元アドレスがフィルタ情報記憶領域302に記憶されている情報に一致し且つ現在時刻がフィルタ開始時刻以降である場合(S105)、処理部305は、移動端末10が期待していないパケットだと判断し、該当下りパケットを破棄する(S121)。
送信元アドレスがフィルタ情報記憶領域302に記憶されている情報に一致していない場合(S105)、処理部305は、移動端末10に送信すべきパケットだと判断し、下りパケットをバッファリングし(S107)、ページング対象パケット記憶領域301にパケットの送信元アドレスを記憶し(S109)、予め定められた単位時間内に同一の送信元から発生したページングの回数を元に、単位時間当たりのページング平均回数を計算、記憶する。また、処理部305は、最終ページング時刻を現在時刻に設定する。
これにより、フィルタ情報記憶領域302で記憶されている情報に関してはページング対象とならず、Idle状態で転送装置30が受信したパケットはページング対象パケット記憶領域301に記録される。
処理部305は、ページング対象パケット記憶領域301にパケット情報を記憶した後、移動端末10に対してページング中か判定する(S111)。
ページング中である場合(S111、YES)、処理部305は、ページング処理終了後(S115)にバッファリングした下りパケットを無線基地局20に送信する(S117)。
ページング中でない場合(S111、NO)、処理部305は、無線基地局20にページングを実施する(S113)。処理部305は、ページング処理終了後(S115)、バッファリングした下りパケットを無線基地局20に送信する(S117)。
図8は、転送装置30の上りパケット受信時の動作を示すフローチャートである。転送装置30が上りパケットを受信した場合(S201)、処理部305は、上り正常パケット受信記憶領域304を用いて、移動端末IDに基づいて、パケットの送信元の移動端末10から不正ICMPパケット以外のパケット(正常パケット)を受信済みか判定する(S203)。正常パケットが受信済みの場合(S203、YES)、処理部305は、移動管理装置40へ上りパケットを送信する(S211)。この判定により、無線コネクションを確立してから上り正常パケットを送信したことがある移動端末10に対して後続の判定処理を省略し、転送装置30の処理低下を抑制することができる。
正常パケットが受信済みでない場合(S203、NO)、処理部305は、上りパケットが不正ICMPパケットかどうかを判定する(S205)。
上りパケットが不正ICMPパケットでない場合(S205、NO)、処理部305は、上り正常パケット受信記憶領域304に、移動端末IDとともに正常パケットを受信済みであることを記憶し(S207)、移動管理装置40へ上りパケットを送信する(S211)。なお、ステップ207において、処理部305は、上り不正ICMPパケット情報記憶領域303に、受信した正常パケットの宛先アドレスに該当するエントリがあれば、それを削除するようにしてもよい。
上りパケットが不正ICMPパケットだった場合(S205)、処理部305は、上り不正ICMPパケット情報記憶領域303に上りパケットの宛先アドレス情報を記憶し、予め定められた単位時間内に同一の宛先アドレスへ送信された不正IMCPパケットの送信数を元に、単位時間当たりの不正ICMPパケット平均受信回数を計算、記憶する(S209)。また、処理部305は、最終不正ICMPパケット受信時刻を現在時刻に設定し、移動管理装置40へ上りパケットを送信する(S211)。
これにより、上りで正常パケットを受信することにより処理低下の要因となりうる不正ICMPパケットの確認処理が動作しなくなる。さらに、移動端末10から正常パケットを受信するまで上り不正ICMPパケット情報記憶領域303に記憶されるようにすることができる。
図9は、フィルタ情報の更新契機を示す動作図である。本動作は図7の下りパケット受信動作でページング対象パケット情報記憶領域301が更新された時(S109)、または図8の上りパケット受信動作で上り不正ICMPパケット情報記憶領域303が更新された時に動作し(S209)、ページング対象パケット情報記憶領域301と上り不正ICMPパケット情報記憶領域303の情報を用いて、フィルタ情報記憶領域302を更新するかどうかの判定を行う。処理の詳細を図10、図11に示す。
図10は、ページング対象パケット情報記憶領域301の更新によるフィルタ情報更新処理を示すフローチャートである。ページング対象パケット情報記憶領域301が更新された場合(S301)、処理部305は、更新したエントリの送信元アドレスの単位時間当たりのページング平均回数が予め設定していた閾値を上回っているかを判定する(S303)。
閾値を上回っていない場合(S303)、処理部305は、フィルタ情報更新を行わず処理を終了する(S313)。閾値を上回っている場合は(S303)、処理部305は、更新したエントリの送信元アドレスを使用し、上り不正ICMPパケット情報記憶領域303から更新したエントリの送信元アドレスと同じアドレスを持つ宛先アドレスを検索する(S305)。
宛先アドレスが存在しなかった場合(S305)、処理部305は、処理を終了する(S313)。宛先アドレスが存在した場合(S305)、処理部305は、該当宛先アドレスの単位時間当たりの不正ICMPパケット平均受信回数が閾値を上回っているかを判定する(S307)。
閾値を上回っていない場合(S307)、処理部305は、フィルタ情報更新を行わず処理を終了する(S313)。閾値を上回っている場合(S307)、処理部305は、該当宛先アドレス(該当送信元アドレス)が既にフィルタ情報記憶領域302に送信元アドレスとして登録済みかを判定する(S309)。
該当アドレスが登録済みの場合(S309)、処理部305は、フィルタ情報記憶領域302の該当するアドレスに対応するフィルタ開始時刻を現在時刻に設定する(S311)。
該当アドレスが登録済み出ない場合(S309)、処理部305は、フィルタ情報記憶領域302に該当するアドレスとフィルタ開始時刻を設定する(S315)。また、フィルタ開始時刻は現在時刻とする。
図11は、上り不正ICMPパケット情報記憶領域303の更新によるフィルタ情報更新処理を示すフローチャートである。上り不正ICMPパケット情報記憶領域303が更新された場合(S401)、更新したエントリの宛先アドレスの単位時間当たりの不正ICMPパケット平均受信回数が閾値を上回っているかを判定する(S403)。
閾値を上回っていない場合(S403)、処理部305は、フィルタ情報更新を行わず処理を終了する(S413)。閾値を上回っている場合(S403)、処理部305は、更新したエントリの宛先アドレスを使用し、ページング対象パケット情報記憶領域301から更新したエントリの宛先アドレスと同じアドレスを持つ送信元アドレスを検索する(S405)。
送信元アドレスが存在しなかった場合(S405)、処理部305は、処理を終了する(S413)。送信元アドレスが存在した場合(S405)、処理部305は、該当送信元アドレスの単位時間当たりのページング平均回数が閾値を上回っているかを判定する(S407)。
閾値を上回っていない場合(S407)、処理部305は、フィルタ情報更新を行わず処理を終了する(S413)。閾値を上回っている場合(S407)、処理部305は、該当送信元アドレス(該当宛先アドレス)が既にフィルタ情報記憶領域302に送信元アドレスとして登録済みかを判定する(S409)。
該当アドレスが登録済みの場合(S409)、処理部305は、フィルタ情報記憶領域302の該当するアドレスに対応するフィルタ開始時刻を現在時刻に設定する(S411)。
該当アドレスが登録済みでない場合(S409)、処理部305は、フィルタ情報記憶領域302に該当するアドレスとフィルタ開始時刻を設定する(S415)。また、フィルタ開始時刻は現在時刻とする。
図10、図11のようにフィルタ情報更新処理を行うことで、ページングを頻繁に発生させ、無線コネクションを再確立した後、不正ICMPパケットを頻繁に受信する通信装置60に関してフィルタ情報記憶領域302を使用して検出することができる。
また、フィルタ情報記憶領域302に格納された開始時刻から一定時間フィルタを有効にするという制御を追加することによって、図10、図11の処理でフィルタ情報記録領域302の更新を継続して行わない通信装置60に関しては一定時間経過後、処理部305がフィルタ情報記憶領域302から該当エントリを削除すること等により、ページング対象として復帰することも可能である。
図12は、移動端末10が不正通信装置601から期待していないパケットを継続して受信をした場合の動作を示す図である。
不正通信装置601が移動端末10に期待していないパケットを送信した場合(ステップ1)、転送装置30は図7で示した処理によりページング対象パケット情報記憶領域301に不正通信装置601の情報を保存する(ステップ2)。このパケットはページング、無線コネクションの確立後、移動端末10で受信する。期待していないパケットを受信した移動端末10は不正ICMPパケットを無線基地局20に送信し(ステップ3)、無線基地局20はこのパケットを転送装置30に転送する。転送装置30では、図8で示した処理により上り不正ICMPパケット情報記憶領域303に不正通信装置601の情報を保存する(ステップ4)。
上述の処理を繰り返し実施すると、不正通信装置601に関するページング対象パケット情報記憶領域301の単位時間当たりのページング平均回数と、上り不正ICMPパケット情報記憶領域303の単位時間当たりの不正ICMPパケット平均受信回数がともに閾値に達した場合、フィルタ情報記憶領域302に該当する不正通信装置601の情報が登録される。その結果、図7で示した処理により転送装置30で不正通信装置601の下りパケットがページングの規制対象となる。
図13は、移動端末10が正常通信装置602から期待するパケットを継続して受信をした場合の動作を示す図である。
正常通信装置602が移動端末10に期待するパケットを送信した場合(ステップ1)、転送装置30は図7で示した処理によりページング対象パケット情報記憶領域301に正常通信装置602の情報を保存する(ステップ2)。このパケットはページング、無線コネクションの再確立後,移動端末10で受信する。期待するパケットを受信した移動端末10は不正ICMPパケットの送信は行わず、正常パケットを無線基地局20に送信、またはパケット未送信となる(ステップ3)。無線基地局20は移動端末10から正常パケットを受信すると転送装置30に転送する。転送装置30では、図8で示した処理により不正ICMPパケットを受信しないため、上り不正ICMPパケット情報記憶領域303に正常通信装置602の情報が保存されない(ステップ4)。
そのため、上述の処理を繰り返し実施しても、ページング対象パケット情報記憶領域301の単位時間当たりのページング平均回数は閾値を超えるが、上り不正ICMPパケット情報記憶領域303の単位時間当たりの不正ICMPパケット平均受信回数が閾値を超過しない。その結果、転送装置30で正常通信装置602の下りパケットがページングの規制対象とはならない。
図12、図13の動作より、本実施例の導入によって不正通信装置601のみがページングの規制対象となり、PUSH型のサービスなどを行う正常通信装置602は規制対象となることはない。
3.実施例2

図14を参照して、本発明の実施例2について説明する。本実施例の基本構成は図1とほぼ同じだが、主に、転送装置30が複数存在し、複数の転送装置30と通信する管理サーバ70が存在する点が異なる。
図15は、管理サーバ70の構成図である。管理サーバ70はシステム用ページング対象パケット情報記憶領域701と、システム用上り不正ICMPパケット情報記憶領域702と、システム用フィルタ情報記憶領域703と、管理処理部705を備える。これらを合わせてシステム用記憶領域とする。
図20は、システム用ページング対象パケット情報のテーブルの例である。図21は、システム用上り不正ICMPパケット情報のテーブルの例である。また、図22は、システム用フィルタ情報のテーブルの例である。
システム用ページング対象パケット情報記憶領域701とシステム用上り不正ICMPパケット情報記憶領域702とシステム用フィルタ情報記憶領域703は図3、図4、図5に示す転送装置30が持つページング対象パケット情報記憶領域301とフィルタ情報記憶領域302と上り不正ICMPパケット情報記憶領域303と同じテーブル構成となる。但し、最終ページング時刻と最終不正ICMPパケット受信時刻とフィルタ開始時刻は持つ必要はない。
図16は、複数の転送装置30と管理サーバとの間で動作を示す図である。管理サーバ70と転送装置30は一定周期又は予め定められたタイミンングでシステム用記憶領域アップデート処理(1601、1603)とシステム用フィルタ情報生成処理(1605)と転送装置用フィルタ情報記憶領域更新処理(1607、1609)を行う。
図17は、システム用記憶領域アップデート処理のシーケンスである。システム用記憶領域アップデート処理では、管理サーバ70が転送装置30に記憶領域要求(1706)を送信する。転送装置30は記憶領域要求を受信すると記憶領域応答(1703)を管理サーバ70に送信する。この記憶領域応答には転送装置30が持つページング対象パケット情報記憶領域301と上り不正ICMPパケット情報記憶領域303の情報が含まれる。
管理サーバ70は記憶領域応答(1703)を受信すると、取得したページング対象パケット情報記憶領域301と上り不正ICMPパケット情報記憶領域303の情報と現在時刻を基に単位時間当たりのページング平均回数と単位時間あたりの不正ICMPパケット平均受信回数を算出する。管理処理部705は、送信元アドレスに対して単位時間当たりのページング平均回数を、管理サーバ70が持つシステム用ページング対象パケット情報記憶領域701に格納する。また、管理処理部705は、宛先アドレスに対する単位時間あたりの不正ICMPパケット平均受信回数をシステム用上り不正ICMPパケット情報記憶領域702に格納する(1705)。
管理処理部705は、このとき複数の転送装置30から同じアドレスの情報を取得した場合、システム用ページング対象パケット情報記憶領域701とシステム用上り不正ICMPパケット情報記憶領域702では単位時間あたりのページング平均回数と単位時間あたりの不正ICMPパケット平均受信回数を加算し、一つのアドレス情報として管理を行う。その他の処理は、実施例1と同様である。
図18は、システム用フィルタ情報生成処理の動作を示す図である。システム用フィルタ情報生成処理では、管理処理部705は、システム用記憶領域アップデート処理で生成されたシステム用ページング対象パケット情報記憶領域701とシステム用上り不正ICMPパケット情報記憶領域702の情報を使用し、双方の記憶領域で閾値を超えているアドレスを検出する。この閾値はシステム用ページング対象パケット情報記憶領域701とシステム用上り不正ICMPパケット情報記憶領域702で異なる値としてもよいし、同じ値としてもよい。
双方の記憶領域で閾値を超えたアドレス(システム用ページング対象パケット情報記憶領域701の送信元アドレス、システム用上り不正ICMPパケット情報記憶領域702の宛先アドレス)が存在したら、管理処理部705は、そのアドレスをシステム用フィルタ情報記憶領域703の送信元アドレスとして記憶を行う。なお、具体的処理は実施例1と同様である。
図19は、転送装置用フィルタ情報記憶領域更新処理のシーケンスである。転送装置用フィルタ情報記憶領域更新処理では、転送装置30が管理サーバ70にフィルタ更新要求(1901)を送信する。管理サーバ70はフィルタ更新要求(1901)を受信するとフィルタ更新応答(1903)を転送装置30に送信する。このフィルタ更新応答(1903)にはシステム用フィルタ情報生成処理で生成されたシステム用フィルタ情報記憶領域703の情報が含まれる。その後、転送装置30の処理部305はフィルタ更新要求(1901)で取得したシステム用フィルタ情報記憶領域703の情報を、自身のフィルタ情報記憶領域302に格納する。また、処理部305は、そのときフィルタ開始時刻を現在時刻に設定する(1905)。
図16から図19の処理をすることによって移動体通信システム内に存在する複数の転送装置30で取得できるページング対象パケット情報記憶領域301と上り不正ICMPパケット情報記憶領域303の情報を管理サーバ70で取得でき、管理サーバ70は移動体通信システム全体を考慮したフィルタ情報を生成することができる。
実施例1では不正通信装置601からのパケットが転送装置30毎に偏りがあった場合、不正通信装置601の検出ができない転送装置30が存在する可能性があるかもしれないが、本実施例2では管理サーバ70が移動体通信システム全体で不正通信装置601を検出することができる。
4.実施例の効果
本実施例により、移動体通信システム内での制御メッセージの輻輳回避、移動端末の電力消費の抑制を行うことができる。
本実施例により、転送装置において上りパケット、下りパケットの監視・分析を行い、転送装置、または管理サーバで不正通信装置のフィルタ情報を作成し、作成したフィルタ情報を使用し、移動端末がIdle状態時に転送装置でパケットを破棄することにより、不正通信装置からのパケットによる不要なページングの発生を抑制することができる。
その結果、転送装置、無線基地局、移動端末で使用する制御メッセージの数を削減することができる。また、無線コネクションの再確立を行わないことによってIdle状態から復帰の必要がなくなり、移動端末で使用する消費電量が削減できる。
5.付記

なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれている。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
10 移動端末
20 無線基地局
30 転送装置
40 移動管理装置
50 ネットワーク
60 通信装置
70 管理サーバ
301 ページング対象パケット情報記憶領域
302 フィルタ情報記憶領域
303 上り不正ICMPパケット情報記憶領域
304 上り正常パケット受信記憶領域
305 処理部
601 不正通信装置
602 正常通信装置
701 システム用ページング対象パケット情報記憶領域
702 システム用上り不正ICMPパケット情報記憶領域
703 システム用フィルタ情報記憶領域
705 管理処理部

Claims (10)

  1. 転送システムであって、
    無線基地局と、
    前記無線基地局と通信装置との間でパケットを送受するための転送装置と
    を備え、
    前記転送装置は、
    フィルタを有効とする送信元アドレスを記憶するフィルタ記憶部と、
    送信元アドレスに対して、ページング平均回数を記憶するページング対象記憶部と、
    宛先アドレス情報に対して、不正パケット平均受信回数を記憶する上り不正パケット記憶部と、
    処理部と、
    を備え、
    前記処理部は、端末が無線コネクション確立中でない状態で下りパケットを受信したとき、前記下りパケットの送信元アドレスが前記フィルタ記憶部に記憶されている場合、前記下りパケットを破棄し、一方、前記下りパケットの送信元アドレスが前記フィルタ記憶部に記憶されていない場合、前記下りパケットの送信元アドレスに対するページング平均回数を計算し、前記ページング対象記憶部に、前記下りパケットの送信元アドレスに対してページング平均回数を記憶し、
    前記転送装置が前記端末から上りパケットを受信したとき、前記上りパケットが正常パケットである場合、前記処理部は、前記通信装置へ向けて前記上りパケットを送信し、一方、前記上りパケットが不正パケットである場合、前記処理部は、前記上りパケットの宛先アドレスに対する不正パケット平均受信回数を計算し、前記上り不正パケット記憶部に、前記上りパケットの宛先アドレスに対して不正パケット平均受信回数を記憶し、前記通信装置へ向けて上りパケットを送信し、
    前記ページング対象記憶部又は前記上り不正パケット記憶部が更新された場合、前記処理部は、更新されたアドレスに対する、不正パケット平均受信回数又はページング平均回数が予め定められた各閾値を上回っている場合、前記フィルタ記憶部において前記更新されたエントリのアドレスのフィルタを有効とする
    ことを特徴とする転送システム。
  2. 請求項1に記載の転送システムであって、
    前記ページング対象記憶部又は前記上り不正パケット記憶部が更新された場合であって、前記ページング対象記憶部で更新したエントリの送信元アドレス又は更新したエントリの宛先アドレスと同じ送信元アドレスのページング平均回数が予め設定していた第1閾値を上回っているとき、かつ、前記上り不正パケット記憶部で更新したエントリの送信元アドレスと同じ宛先アドレス又は更新したエントリの宛先アドレスの不正パケット平均受信回数が予め定められた第2閾値を上回っているとき、前記処理部は、前記フィルタ記憶部の更新したエントリの送信元アドレス又は更新したエントリの宛先アドレスと同じ送信元アドレスに対応するフィルタを有効とすることを特徴とする転送システム。
  3. 請求項1に記載の転送システムであって、
    前記転送装置は、端末IDに対してパケットを受信済みか否かを記憶する正常パケット記憶部をさらに備え、
    前記転送装置が、端末から上りパケットを受信したとき、
    前記処理部は、前記正常パケット記憶部を参照して前記端末から正常な上りパケットを受信済みでなければ、前記上りパケットが正常パケットである場合、前記正常パケット記憶部に端末IDに対してパケットを受信済みであることを記憶し、
    前記正常パケット記憶部を参照して前記端末から正常な上りパケットを受信済みであれば、前記通信装置へ向けて前記上りパケットを送信する
    ことを特徴とする転送システム。
  4. 請求項1に記載の転送システムであって、
    前記処理部は、前記フィルタ記憶部に格納された開始時刻から一定時間フィルタを有効にし、一定時間経過後ページング対象として復帰する
    ことを特徴とする転送システム。
  5. 請求項1に記載の転送システムであって、
    前記転送装置を複数備え、
    複数の前記転送装置と通信する管理サーバを備え、
    前記管理サーバは、
    フィルタを有効とする送信元アドレスを記憶するシステム用フィルタ記憶部と、
    送信元アドレスに対して、ページング平均回数を記憶するシステム用ページング対象記憶部と、
    宛先アドレス情報に対して、不正パケット平均受信回数を記憶するシステム用上り不正パケット記憶部と、
    管理処理部と、
    を備え、
    前記管理サーバと前記転送装置は、一定周期又は予め定められたタイミングで、前記システム用ページング対象記憶部と前記システム用上り不正パケット記憶部を更新するための第1の更新処理と、前記システム用フィルタ記憶部を更新するための第2の更新処理を行う
    ことを特徴とする転送システム。
  6. 請求項5に記載の転送システムであって、
    各々の前記転送装置は、前記管理サーバから記憶領域要求を受信すると、各々の前記転送装置が持つ前記ページング対象記憶部と前記上り不正パケット記憶部の情報を含む記憶領域応答を前記管理サーバに送信し、
    前記管理処理部が、複数の前記転送装置から同じアドレスに対する前記ページング対象記憶部及び/又は前記上り不正パケット記憶部の情報を取得した場合、前記管理処理部は、該同じアドレスに対するページング平均回数及び/又は不正パケット平均受信回数を加算し、一つのアドレス情報として、前記システム用ページング対象記憶部及び/又は前記システム用上り不正パケット記憶部により管理する
    ことを特徴とする転送システム。
  7. 請求項5に記載の転送システムであって、
    前記システム用ページング対象記憶部又は前記システム用上り不正パケット記憶部が更新された場合であって、前記システム用ページング対象記憶部で更新したエントリの送信元アドレス又は更新したエントリの宛先アドレスと同じ送信元アドレスのページング平均回数が予め設定していた第3閾値を上回っているとき、かつ、前記システム用上り不正パケット記憶部で更新したエントリの送信元アドレスと同じ宛先アドレス又は更新したエントリの宛先アドレスの不正パケット平均受信回数が予め定められた第4閾値を上回っているとき、前記管理処理部は、前記システム用フィルタ記憶部の更新したエントリの送信元アドレス又は更新したエントリの宛先アドレスと同じ送信元アドレスに対応するフィルタを有効とする
    ことを特徴とする転送システム。
  8. 請求項5に記載の転送システムであって、
    前記第2の更新処理で、
    前記転送装置が前記管理サーバにフィルタ更新要求を送信し、
    前記管理サーバは、前記フィルタ更新要求を受信すると、前記システム用フィルタ記憶部の情報を含むフィルタ更新応答を前記転送装置に送信し、
    前記転送装置は、前記フィルタ更新応答で取得した前記システム用フィルタ記憶部の情報を前記フィルタ記憶部に格納する
    ことを特徴とする転送システム。
  9. 転送装置であって、
    フィルタを有効とする送信元アドレスを記憶するフィルタ記憶部と、
    送信元アドレスに対して、ページング平均回数を記憶するページング対象記憶部と、
    宛先アドレス情報に対して、不正パケット平均受信回数を記憶する上り不正パケット記憶部と、
    処理部と、
    を備え、
    前記処理部は、端末が無線コネクション確立中でない状態で下りパケットを受信したとき、前記下りパケットの送信元アドレスが前記フィルタ記憶部に記憶されている場合、前記下りパケットを破棄し、一方、前記下りパケットの送信元アドレスが前記フィルタ記憶部に記憶されていない場合、前記下りパケットの送信元アドレスに対するページング平均回数を計算し、前記ページング対象記憶部に、前記下りパケットの送信元アドレスに対してページング平均回数を記憶し、
    前記転送装置が前記端末から上りパケットを受信したとき、前記上りパケットが正常パケットである場合、前記処理部は、通信装置へ向けて前記上りパケットを送信し、一方、前記上りパケットが不正パケットである場合、前記処理部は、前記上りパケットの宛先アドレスに対する不正パケット平均受信回数を計算し、前記上り不正パケット記憶部に、前記上りパケットの宛先アドレスに対して不正パケット平均受信回数を記憶し、前記通信装置へ向けて上りパケットを送信し、
    前記ページング対象記憶部又は前記上り不正パケット記憶部が更新された場合、前記処理部は、更新されたアドレスに対する、不正パケット平均受信回数又はページング平均回数が予め定められた各閾値を上回っている場合、前記フィルタ記憶部において前記更新されたエントリのアドレスのフィルタを有効とする
    ことを特徴とする転送装置。
  10. 転送システムにおける転送方法であって、
    前記転送システムは、
    無線基地局と、
    前記無線基地局と通信装置との間でパケットを送受するための転送装置と
    を備え、
    前記転送装置は、
    フィルタを有効とする送信元アドレスを記憶するフィルタ記憶部と、
    送信元アドレスに対して、ページング平均回数を記憶するページング対象記憶部と、
    宛先アドレス情報に対して、不正パケット平均受信回数を記憶する上り不正パケット記憶部と、
    処理部と、
    を備え、
    前記処理部は、端末が無線コネクション確立中でない状態で下りパケットを受信したとき、前記下りパケットの送信元アドレスが前記フィルタ記憶部に記憶されている場合、前記下りパケットを破棄し、一方、前記下りパケットの送信元アドレスが前記フィルタ記憶部に記憶されていない場合、前記下りパケットの送信元アドレスに対するページング平均回数を計算し、前記ページング対象記憶部に、前記下りパケットの送信元アドレスに対してページング平均回数を記憶し、
    前記転送装置が前記端末から上りパケットを受信したとき、前記上りパケットが正常パケットである場合、前記処理部は、前記通信装置へ向けて前記上りパケットを送信し、一方、前記上りパケットが不正パケットである場合、前記処理部は、前記上りパケットの宛先アドレスに対する不正パケット平均受信回数を計算し、前記上り不正パケット記憶部に、前記上りパケットの宛先アドレスに対して不正パケット平均受信回数を記憶し、前記通信装置へ向けて上りパケットを送信し、
    前記ページング対象記憶部又は前記上り不正パケット記憶部が更新された場合、前記処理部は、更新されたアドレスに対する、不正パケット平均受信回数又はページング平均回数が予め定められた各閾値を上回っている場合、前記フィルタ記憶部において前記更新されたエントリのアドレスのフィルタを有効とする
    ことを特徴とする転送方法。
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