JP2014107465A - 光電変換素子とその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】光電変換素子とその製造方法において、変換効率を向上させること。
【解決手段】陽極2と、陽極2の上に設けられ、MoO3を含むバッファ層3と、バッファ層3の上に設けられ、PCDTBTを材料とするp型有機半導体6、n型有機半導体7、及びドーパント21aを含む光電変換層9と、光電変換層9の上に設けられた陰極21とを有し、光電変換層9におけるp型有機半導体6の濃度が、陽極2から陰極21に向かって低下し、光電変換層9におけるドーパント21aの濃度が、陽極2から陰極21に向かって低下する光電変換素子による。
【選択図】図3

Description

本発明は、光電変換素子とその製造方法に関する。
自然エネルギへの関心の高まりにより、シリコン系の太陽電池を用いた太陽光発電が普及しつつある。シリコン系の太陽電池は、太陽光の照射によってシリコン基板内にホールと電子とを対生成させて起電力を得るものであるが、高コストのシリコン基板を利用するために低コスト化に不利である。
シリコン系の太陽電池に替わる光電変換素子として、有機系の光電変換素子が着目されている。有機系の光電変換素子は、有機太陽電池とも呼ばれ、ポリマ状のp型有機半導体とフラーレン等のn型有機半導体とを組み合わせた光電変換層に光を導入することで、各半導体の界面のバルクヘテロ結合において電子とホールとの励起子を生成する。
このような有機系の光電変換素子は、高価なシリコン基板が不要であるためシリコン系の太陽電池よりも低コスト化に有利である上、人体に有害な物質を含まないため除却処理が簡単である。更に、フレキシブル基板上に有機系の光電変換素子を形成することも可能であり、フレキシブルで対衝撃性に優れた太陽電池も形成することができる。
但し、有機系の光電変換素子には、その変換効率を向上させるという点で改善の余地がある。
米国特許第5331183号明細書
Akinobu Hayakawa et al., "High performance polythiophene/fullerene bulk-heterojunction solar cell with a TiOx hole blocking layer", APPLIED PHYSICS LETTERS 90, 163517 (2007) Bertrand Tremolet de Villers et al., "Improving the Reproducibility of P3HT:PCBM solar Cells by Controlling the PCBM/Cathode Interface", THE JOURNAL OF PHYSICAL CHEMISTRY C, Vol.113, No.44, 2009 Zheng Xu et al., "Vertical Phase Separation in Poly(3-hexylthiophene):Fullerene Derivative Blends and its Advantage for Inverted Structure Solar Cells", ADVANCED FUNCTIONAL MATERIALS, 2009, 19, 1227-1234
光電変換素子とその製造方法において、変換効率を向上させることを目的とする。
以下の開示の一観点によれば、陽極と、前記陽極の上に設けられ、MoO3を含むバッファ層と、前記バッファ層の上に設けられ、ポリ-[N-9”-ヘプタデカニル-2,7-カルバゾール-alt-5,5-(4’,7’-ジ-2-チエニル2’,1’,3’-ベンゾチアジアゾール)]を材料とするp型有機半導体、n型有機半導体、及びドーパントを含む光電変換層と、前記光電変換層の上に設けられた陰極とを有し、前記光電変換層における前記p型有機半導体の濃度が、前記陽極から前記陰極に向かって低下し、前記光電変換層における前記ドーパントの濃度が、前記陽極から前記陰極に向かって低下するか、又は前記陰極から前記陽極に向かって低下する光電変換素子が提供される。
以下の開示によれば、光電変換層に含まれるドーパントにより、陰極から光電変換層への電子の輸送が容易になったり、陽極から光電変換層へのホールの輸送が容易になったりする。これにより、電子やホール等のキャリアが光電変換層で再結合するのを抑制できるため、光電変換層におけるキャリアの寿命を延ばして光電変換素子の変換効率を高めることが可能となる。
図1(a)、(b)は、検討に使用した有機系の光電変換素子の製造途中の断面図(その1)である。 図2(a)、(b)は、検討に使用した有機系の光電変換素子の製造途中の断面図(その2)である。 図3(a)、(b)は、第1実施形態に係る光電変換素子の製造途中の断面図である。 図4は、第1実施形態に係る光電変換素子が備える光電変換層におけるp型有機半導体、n型有機半導体、及びドナー型ドーパントの各々の濃度を模式的に示すグラフである。 図5(a)は、第1実施形態における第1の比較例に係る光電変換素子の断面図であり、図5(b)は、第1実施形態における第2の比較例に係る光電変換素子の断面図である。 図6は、第1実施形態における第3の比較例に係る光電変換素子の断面図である。 図7は、第1実施形態と第1〜第3の比較例の各々の曲線因子、短絡電流、解放電圧、及び変換効率の調査結果を示す図である。 図8(a)、(b)は、第2実施形態に係る光電変換素子の製造途中の断面図(その1)である。 図9(a)、(b)は、第2実施形態に係る光電変換素子の製造途中の断面図(その2)である。 図10は、第2実施形態に係る光電変換素子が備える光電変換層におけるp型有機半導体、n型有機半導体、及びアクセプタ型ドーパントの各々の濃度を模式的に示すグラフである。 図11(a)は、第2実施形態における第1の比較例に係る光電変換素子の断面図であり、図11(b)は、第2実施形態における第2の比較例に係る光電変換素子の断面図である。 図12は、第2実施形態における第3の比較例に係る光電変換素子の断面図である。 図13は、第2実施形態と第1〜第3の比較例の各々の曲線因子、短絡電流、解放電圧、及び変換効率の調査結果を示す図である。
本実施形態について説明する前に、本願発明者が検討した有機系の光電変換素子について説明する。
図1〜図2は、その検討に使用した有機系の光電変換素子の製造途中の断面図である。
その光電変換素子を作製するには、まず、図1(a)に示すように、透明なガラス基板1の上に陽極2として透光性のITO(Indium Tin Oxide)膜をスパッタ法で200nmの厚さに形成する。
なお、リジッドなガラス基板1に代えて、ポリイミドフィルム等のような透明な可撓性基材を用いてもよい。
そして、真空中において蒸着法により陽極2の上にMoO3膜を5nm程度の厚さに形成し、そのMoO3膜をバッファ層3とする。
次に、図1(b)に示すように、p型有機半導体6とn型有機半導体7とを有機溶媒中で混合してなる混合液を作製し、スピンコート法によりその混合液をバッファ層3の上に塗布して塗布層4を形成する。
ここではp型有機半導体6として細長いポリマ状のPCDTBTを使用し、n型有機半導体7としてはPCBMを使用する。これらの材料のうち、PCDTBTは、ポリ-[N-9”-ヘプタデカニル-2,7-カルバゾール-alt-5,5-(4’,7’-ジ-2-チエニル2’,1’,3’-ベンゾチアジアゾール)](poly[N-9”-heptadecanyl-2,7-carbazole-alt-5,5-(4’,7’-di-2-thienyl-2’,1’,3’-benzothiadiazole)])の略称である。このPCDTBTの化学式は、次の式(1)で表される。
Figure 2014107465
また、PCBMは、[6,6]-フェニル-C61-酪酸メチルエステル([6,6]-Phenyl-C61 butyric acid methyl ester)の略称であり、その化学式は次の式(2)で表される。
Figure 2014107465
塗布層4におけるp型有機半導体6とn型有機半導体7の濃度は特に限定されないが、この例では上記のPCDTBTとPCBMとを重量比で1:3で混合し、これらをモノクロロベンンゼン等の有機溶媒に溶解して原液を作製する。その原液におけるPCDTBTとPCBMとを合せた濃度は1wt%である。
また、スピンコートの条件も特に限定されない。例えば、バッファ層3の上に上記の原液を滴下しながら、回転数約500rpm、塗布時間約10秒の条件で塗布層4を形成し得る。
このように塗布層4を成膜した直後においては、図1(b)のように塗布層4の膜中において上記のp型有機半導体6とn型有機半導体7とは略均等に混合された状態となる。
次に、図2(a)に示すように、窒素雰囲気中において基板温度を40℃とする条件で塗布層4を約10分間アニールすることで塗布層4を乾燥させ、その塗布層4を光電変換層9とする。
ここで、p型有機半導体6のPCDTBTは、全体としてはp型であるが、p型として働くチオフェン環やカルバゾール環とn型として働くベンゾチアジアゾール環の両方を持つため、主鎖上に双極子モーメントを有する。
また、バッファ層3の材料であるMoO3も表面に極性を持つ金属酸化物であるため、バッファ層3とp型有機半導体6との間には分子間力が作用することになる。一方、n型有機半導体7のPCBMは、単分子では殆ど極性を持っていないため、バッファ層3との間には分子間力が殆ど作用しない。
このような分子間力の相違により、バッファ層3の上にはp型有機半導体6が優先的に堆積し、相対的にn型有機半導体7は光電変換層9の上面9aに向かって移動する。その結果、光電変換層9においては、p型有機半導体6の濃度が陽極2から上に向かって低下するのに対し、n型有機半導体7は光電変換層9の上面9aから下に向かって低下して、これらの有機半導体の濃度に傾斜を持たせることができる。
特に、本工程で塗布層4を乾燥させるときの基板温度を20℃以上50℃以下の低温とすることで、塗布層4におけるp型有機半導体6やn型有機半導体7の熱運動が抑えられ、バッファ層3上にp型有機半導体6を優先的に堆積させ易くすることができる。
なお、バッファ層3には、このようにp型有機半導体6を引き付ける役割の他に、陽極2のITOとp型有機半導体6のPCDTBTの各々のエネルギギャップを緩和して、陽極2からp型有機半導体6にホールを注入し易くするホール注入層としての役割もある。
次に、図2(b)に示すように、真空中において蒸着法により光電変換層9の上にアルミニウム層を約200nmの厚さに形成し、そのアルミニウム層をアルミニウム陰極10とする。
以上により、本例に係る光電変換素子11の基本構造が完成する。
その光電変換素子11においては、p型有機半導体6とn型有機半導体7との界面にバルクヘテロ結合が形成される。そして、透明な陽極2側から光電変換層9に光を照射することで、そのバルクヘテロ結合において電子とホールからなる励起子が発生し、陽極2と陰極10との間に起電力が発生することになる。
ここで、光電変換素子11の変換効率を高めるには、光の照射によって光電変換層9に発生した電子とホールとを再結合させることなく、これらのキャリアをそれぞれ陽極2と陰極10に輸送するのが有効である。
本例では上記のようにp型有機半導体6やn型有機半導体7の濃度が光電変換層9において傾斜しているので、陽極2や陰極10の近傍においては、それぞれp型有機半導体6とn型有機半導体7のいずれか一方の濃度が優勢となる。
よって、陽極2や陰極10の近傍においてバルクヘテロ接合が形成され難くなり、電子とホールがそのバルクヘテロ接合によって再結合するのを抑制でき、光電変換素子11の変換効率を高められると考えられる。
しかし、本願発明者は、このような光電変換素子11においても、その変換効率を高めるために更に改善の余地があることを以下のように見出した。
以下に、各実施形態について説明する。
(第1実施形態)
本実施形態に係る光電変換素子について、その製造方法を追いながら説明する。
図3(a)、(b)は、本実施形態に係る光電変換素子の製造途中の断面図である。なお、図3(a)、(b)において、図1及び図2で説明したのと同じ要素にはこれらにおけるのと同じ要素を付し、以下ではその説明を省略する。
本実施形態では、まず、上記の図1(a)〜図2(a)の工程を行った後、図3(a)に示すように、真空中で光電変換層9の上に蒸着法によりMgAg膜を約150nmの厚さに形成し、そのMgAg膜をMgAg陰極21とする。
MgAg陰極21に含まれるMgは後述のようにドナー型ドーパントとして機能する。ドナー型ドーパントはこれに限定されない。例えば、Li、Na、K、Rb、及びCs等のアルカリ金属や、Be、Mg、Ca、Sc、及びBa等のアルカリ土類金属のいずれかをドナー型ドーパントとして使用してよく、MgAg陰極21に代えてこれらのドーパントのいずれか含む陰極を形成してもよい。
また、そのMgAg陰極21が形成される光電変換層9においては、上記したようにp型有機半導体6とn型有機半導体7の各々の濃度が傾斜している。
次に、図3(b)に示すように、例えば窒素雰囲気中で基板温度を50℃とする条件で陰極21を約20分間アニールすることにより、陰極21に含まれるドナー型ドーパント21aであるMg原子を光電変換層9に熱拡散させる。
光電変換素子9に熱拡散したドナー型ドーパント21aは陰極21の近くに多く存在するため、光電変換層9におけるドナー型ドーパント21aの濃度は陰極21から陽極2に向かって低下することになる。
以上により、本実施形態に係る光電変換素子25の基本構造が完成する。
図4は、その光電変換素子25が備える光電変換層9におけるp型有機半導体6、n型有機半導体7、及びドナー型ドーパント21aの各々の濃度を模式的に示すグラフである。
そのグラフの横軸は、陽極2の上面から測った厚さ方向の距離である。また、このグラフの縦軸で表される濃度は、重量濃度と体積濃度のいずれでもよく、どちらの濃度を採用しても各グラフの傾向は略同じとなる。
図4に示すように、本実施形態では、励起子のキャリア寿命を延ばすべくp型有機半導体6とn型有機半導体7の各濃度を傾斜させると共に、MgAg陰極21の近傍にドナー型ドーパント21aをドープする。
このように光電変換層9において陰極21寄りに偏在するドナー型ドーパント21aにより、この光電変換素子25においては、陰極21から光電変換層9への電子の輸送が容易となる。そのため、図2(b)の光電変換素子11と比較して、光の照射によって光電変換層9に発生した励起子の寿命が長くなり、光電変換素子25の変換効率を高めることができる。
特に、光電変換層9にドナー型ドーパント21aをドープする領域を、陰極21からの距離D1が10nm〜20nmの領域内に収めることで、当該領域におけるドナー型ドーパント21aの濃度が適度に高まり、変換効率の向上の実効を図ることができる。
次に、本願発明者が行った調査結果について説明する。
その調査では、本実施形態においてどの変換効率がどの程度高められるかについて、以下の第1〜第3の比較例を用いて調べられた。
図5(a)は、第1の比較例に係る光電変換素子31の断面図である。
第1の比較例においては、図2(a)の工程で塗布層4を乾燥させるときの基板温度を本実施形態よりも高い80℃とした。このように高温で塗布層4をアニールすると、バッファ層3とp型有機半導体6との間の分子間力よりも、p型有機半導体6とn型有機半導体7の熱運動が支配的となり、光電変換層9においてp型有機半導体6とn型有機半導体7とが略均一に分布する。
また、第1の比較例においては、本実施形態のMgAg陰極21に代えてアルミニウム陰極10を形成し、図3(b)のアニールを行わなかった。
一方、図5(b)は、第2の比較例に係る光電変換素子32の断面図である。
第2の比較例においては、図5(a)の第1の比較例と同様に、図2(a)の工程における基板温度を80℃とすることにより、光電変換層9におけるp型有機半導体6とn型有機半導体7との分布を略均一とした。
但し、第2の比較例においては、陰極21の材料として本実施形態と同様にMgAgを使用すると共に、陰極21に対して図3(b)と同じ条件でアニールをすることで陰極21に含まれるドナー型ドーパント21aであるMg原子を光電変換層9にドープした。
そして、図6は、第3の比較例に係る光電変換素子33の断面図である。
第3の比較例においては、本実施形態と同様に図2(a)の工程で塗布層4を乾燥させるときの基板温度を40℃と低温とすることで、光電変換層9におけるp型有機半導体6とn型有機半導体7の各々の濃度を傾斜させた。
但し、第3の比較例では、本実施形態のMgAg陰極21に代えてアルミニウム陰極10を形成すると共に、図3(b)のアニールを行わなかった。
図7は、本実施形態と上記の第1〜第3の比較例の各々の曲線因子、短絡電流、解放電圧、及び変換効率の調査結果を示す図である。このうち、変換効率については、AM(エアマス)が1.5で光量が1 Sunの擬似太陽光を用いて測定した。
図7に示すように、光電変換層9において各半導体の濃度傾斜がない第1の比較例と第2の比較例では、濃度傾斜のある第3の比較例と本実施形態と比較して、曲線因子、短絡電流、解放電圧、及び変換効率の全てが劣っている。
これは、第1及び第2の比較例では、光電変換層9においてp型有機半導体6とn型有機半導体7が均一に分布しているため、励起子がこれらの半導体の界面のバルクヘテロ接合において再結合し易く、キャリア寿命が短くなるためと考えられる。
これに対し、各半導体に濃度傾斜を持たせた本実施形態と第3の比較例では、既述のように陽極3や陰極10、21の近傍の領域においてp型有機半導体6とn型有機半導体7のいずれか一方の濃度が優勢となる。よって、これらの領域にバルクヘテロ接合が形成され難くなるため、当該接合において励起子が再結合するのを防止でき、キャリア寿命を長くすることが可能となり、図7のように変換効率等を向上させることができたと考えられる。
また、本実施形態と第3の比較例とを比較すると、本実施形態ではキャリア輸送性を示す曲線因子が0.43から16%向上して0.50となり、解放電圧も0.87Vから7%向上して0.93Vとなった。その結果、変換効率は、1.9%から20%向上して2.3%となった。
このことから、各半導体に濃度傾斜を持たせた光電変換層9にドナー型ドーパント21aをドープすることが変換効率の向上に有効であることが確認できた。
なお、第1の比較例と第2の比較例とを比べると、第2の比較例では曲線因子が0.36から10%向上して0.40となったが、短絡電流が4.6mA/cm2から20%も減少して3.7mA/cm2となり、結果的に変換効率が改善してない。
この結果から、p型有機半導体6とn型有機半導体7とが光電変換層9内に均一に分布する第2の比較例では、変換効率が向上する程度に光電変換層9にドナー型ドーパント21aを有効にドープすることができないことも確認できた。
以上により、光電変換層9内におけるp型有機半導体6とn型有機半導体7の各濃度を傾斜させ、かつ、光電変換層9にドナー型ドーパント21aをドープすることが、光電変換素子の変換効率の向上に有効であることが裏付けられた。
(第2実施形態)
第1実施形態では、図3(b)の工程において光電変換層9にドナー型ドーパント21aをドープした。
これに対し、本実施形態では、以下のようにして光電変換層9にアクセプタ型ドーパントをドープする。
図8〜図9は、本実施形態に係る光電変換素子の製造途中の断面図である。なお、図8〜図9において、第1実施形態で説明したのと同じ要素には第1実施形態におけるのと同じ符号を付し、以下ではその説明を省略する。
本実施形態に係る光電変換素子を製造するには、まず、既述の図1(a)の工程を行った後、図8(a)に示すようにバッファ層3の上に真空中で蒸着法によりCs層を約10nmの厚さに形成し、そのCs層をドーパント層40とする。
ドーパント層40の材料であるCsは後述のようにアクセプタ型ドーパントとして機能する。アクセプタ型ドーパントはこれに限定されない。例えば、Cl2、Br2、及びI2等のハロゲンや、PF5、AsF5、SbF5、及びFeCl3等のルイス酸のいずれかをアクセプタ型ドーパントとして使用してよく、これらのドーパントのいずれか含む材料をドーパント層40の材料として使用し得る。
次に、図1(b)〜図2(a)と同じ工程を行うことにより、図8(b)に示すように、p型有機半導体6とn型有機半導体7の各濃度が傾斜した光電変換層9を形成する。
その後、図9(a)に示すように、例えば窒素雰囲気中で基板温度を50℃とする条件でドーパント層40を約20分間アニールすることにより、ドーパント層40に含まれるアクセプタ型ドーパント40aであるCs原子を光電変換層9に熱拡散させる。
光電変換素子9に熱拡散したアクセプタ型ドーパント40aは陽極2の近くに多く存在するため、光電変換層9におけるアクセプタ型ドーパント40aの濃度は陽極2から上方に向かって低下することになる。
次に、図9(b)に示すように、真空中において蒸着法により光電変換層9の上にアルミニウム層を約200nmの厚さに形成し、そのアルミニウム層をアルミニウム陰極10とする。
なお、本実施形態では上記のようにドーパント層40からの熱拡散を利用してアクセプタ型ドーパント40aのドープを行うので、第1実施形態の図3(b)のようにアルミニウム陰極10をアニールして光電変換層9にドーピングを行う工程は不要である。
以上により、本実施形態に係る光電変換素子41の基本構造が完成する。
図10は、その光電変換素子41が備える光電変換層9におけるp型有機半導体6、n型有機半導体7、及びアクセプタ型ドーパント40aの各々の濃度を模式的に示すグラフである。
なお、そのグラフの横軸は、陽極2の上面から測った厚さ方向の距離である。また、このグラフの縦軸で表される濃度は、重量濃度と体積濃度のいずれでもよく、どちらの濃度を採用しても各グラフの傾向は略同じとなる。
図10に示すように、本実施形態では、第1実施形態と同様にp型有機半導体6とn型有機半導体7の各濃度を傾斜させると共に、陽極2の近傍にアクセプタ型ドーパント40aをドープする。
このように光電変換層9において陽極2寄りに偏在するアクセプタ型ドーパント40aにより、この光電変換素子41においては、陽極2から光電変換層9へのホールの輸送が容易となる。そのため、図2(b)の光電変換素子11と比較して、光の照射によって光電変換層9に発生した励起子の寿命が長くなり、光電変換素子41の変換効率を高めることができる。
特に、光電変換層9にアクセプタ型ドーパント40aをドープする領域を、ドーパント層40からの距離D2が10nm〜20nmの領域内に収めることで、当該領域におけるアクセプタ型ドーパント40aの濃度が適度に高まり、変換効率の向上の実効が図られる。
次に、本願発明者が行った調査結果について説明する。
その調査では、本実施形態においてどの変換効率がどの程度高められるかについて、以下の第1〜第3の比較例を用いて調べられた。
図11(a)は、第1の比較例に係る光電変換素子51の断面図である。
第1の比較例においては、本実施形態とは異なりドーパント層40を形成せず、そのドーパント層40に対する図9(a)のアニールも行わなかった。
更に、第1の比較例では、図2(a)の工程で塗布層4を乾燥させるときの基板温度を本実施形態よりも高い80℃とすることにより、光電変換層9においてp型有機半導体6とn型有機半導体7とを略均一に分布させた。
一方、図11(b)は、第2の比較例に係る光電変換素子52の断面図である。
第2の比較例においては、図11(a)の第1の比較例と同様に、図2(a)の工程における基板温度を80℃とすることにより、光電変換層9におけるp型有機半導体6とn型有機半導体7との分布を略均一とした。
但し、第2の比較例においては、本実施形態と同様にバッファ層3と光電変換層9との間にドーパント層40を形成した。そして、そのドーパント層40に対して図9(a)と同じ条件でアニールをすることにより、ドーパント層40に含まれるアクセプタ型ドーパント40aであるCs原子を光電変換層9にドープした。
そして、図12は、第3の比較例に係る光電変換素子53の断面図である。
第3の比較例においては、本実施形態と同様に図2(a)の工程で塗布層4を乾燥させるときの基板温度を40℃と低温とすることで、光電変換層9におけるp型有機半導体6とn型有機半導体7の各々の濃度を傾斜させた。
但し、第3の比較例においては、本実施形態とは異なりドーパント層40を形成せず、そのドーパント層40に対する図9(a)のアニールも行わなかった。
図13は、本実施形態と上記の第1〜第3の比較例の各々の曲線因子、短絡電流、解放電圧、及び変換効率の調査結果を示す図である。このうち、変換効率については、AM(エアマス)が1.5で光量が1 Sunの擬似太陽光を用いて測定した。
図13に示すように、光電変換層9において各半導体の濃度傾斜がない第1の比較例と第2の比較例では、濃度傾斜のある第3の比較例と本実施形態と比較して、曲線因子、短絡電流、解放電圧、及び変換効率の全てが劣っている。
これは、第1実施形態で説明したように、第1及び第2の比較例では、光電変換層9においてp型有機半導体6とn型有機半導体7が均一に分布しているためキャリア寿命が短くなるためと考えられる。
また、本実施形態と第3の比較例とを比較すると、本実施形態では短絡電流と解放電圧のいずれもが第3の比較例よりも改善され、その結果、変換効率が1.9%から2.1%に向上した。
このことから、各半導体に濃度傾斜を持たせた光電変換層9にアクセプタ型ドーパント40aをドープすることが変換効率の向上に有効であることが確認できた。
なお、第1の比較例と第2の比較例とを比べると、第2の比較例における曲線因子と短絡電流が第1の比較例のそれらよりも劣っている。そして、これが原因で第2の比較例の変換効率は第1の比較例におけるよりも大幅に低下してしまっている。
この結果から、p型有機半導体6とn型有機半導体7とが光電変換層9内に均一に分布する第2の比較例では、変換効率が向上する程度に光電変換層9にアクセプタ型ドーパント40aを有効にドープできないことも確認できた。
これにより、光電変換層9内におけるp型有機半導体6とn型有機半導体7の各濃度を傾斜させ、かつ、光電変換層9にアクセプタ型ドーパント40aをドープすることが、光電変換素子の変換効率の向上に有効であることが裏付けられた。
以上、各実施形態について詳細に説明したが、各実施形態は上記に限定されない。例えば、第1実施形態と第2実施形態ではn型有機半導体7としてPCBMを使用したが、n型有機半導体7はPCBMに限定されない。PCBMに代えて、[6,6]-フェニル-C71-酪酸メチルエステル、[6,6]-フェニル-C61-酪酸メチルエステル、フラーレンC60、C70、C84、C60インデン二付加体(ICBA;indene-C 60 bisadduct)を使用してもよい。更に、[6.6] ジフェニルC62ビス(酪酸メチルエステル)([6.6] Diphenyl C62bis(butyric acid methyl ester))、又は[6.6] ジフェニルC72ビス(酪酸メチルエステル)([6.6] Diphenyl C72bis(butyric acid methyl ester))をn型有機半導体7の材料として用いてもよい。或いは、n型有機半導体7の材料として[6,6]-フェニル-C61 酪酸(3-エチルチオフェン)エステル([6,6]-Phenyl-C61 butyric acid (3-ethylthiophene) ester)を用いてもよい。また、1-(3-メチルカルボニル)プロピル-1-チエニル-[6,6]-メタノフラーレン(ThCBM;1-(3-methoxycarbonyl) propyl-1-thienyl-6,6-methanofullerene)もn型有機半導体7の材料として使用し得る。この他のn型有機半導体7の材料としては、[6,6]-フェニル-C61 酪酸(2,5-ジブロモ-3-エチルチオフェン)エステル([6,6]-Phenyl-C61 butyric acid (2,5-dibromo-3-ethylthiophene) ester)がある。
以上説明した各実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1) 陽極と、
前記陽極の上に設けられ、MoO3を含むバッファ層と、
前記バッファ層の上に設けられ、ポリ-[N-9”-ヘプタデカニル-2,7-カルバゾール-alt-5,5-(4’,7’-ジ-2-チエニル2’,1’,3’-ベンゾチアジアゾール)]を材料とするp型有機半導体、n型有機半導体、及びドーパントを含む光電変換層と、
前記光電変換層の上に設けられた陰極とを有し、
前記光電変換層における前記p型有機半導体の濃度が、前記陽極から前記陰極に向かって低下し、
前記光電変換層における前記ドーパントの濃度が、前記陽極から前記陰極に向かって低下するか、又は前記陰極から前記陽極に向かって低下する光電変換素子。
(付記2) 前記n型有機半導体の材料は、[6,6]-フェニル-C71-酪酸メチルエステル、[6,6]-フェニル-C61-酪酸メチルエステル、フラーレンC60、C70、C84、C60インデン二付加体、[6.6] ジフェニルC62ビス(酪酸メチルエステル)、[6.6] ジフェニルC72ビス(酪酸メチルエステル)、[6,6]-フェニル-C61 酪酸(3- エチルチオフェン)エステル、1-(3-メチルカルボニル)プロピル-1-チエニル-[6,6]-メタノフラーレン、及び[6,6]-フェニル-C61 酪酸(2,5-ジブロモ-3-エチルチオフェン)エステルのいずれか一であることを特徴とする付記1に記載の光電変換素子。
(付記3) 前記ドーパントはドナー型ドーパントであり、
前記光電変換層における前記ドーパントの濃度が、前記陰極から前記陽極に向かって低下することを特徴とする付記1又は付記2に記載の光電変換素子。
(付記4) 前記陰極の材料は、前記ドーパントを含むことを特徴とする付記3に記載の光電変換素子。
(付記5) 前記ドーパントはアクセプタ型ドーパントであり、
前記光電変換層における前記ドーパントの濃度が、前記陽極から前記陰極に向かって低下することを特徴とする付記1又は付記2に記載の光電変換素子。
(付記6) 前記バッファ層の上に、前記ドーパントを含むドーパント層が設けられ、
前記ドーパント層の上に前記光電変換層が設けられたことを特徴とする付記5に記載の光電変換素子。
(付記7) 陽極の上に、MoO3を含むバッファ層を形成する工程と、
前記バッファ層の上に、ポリ-[N-9”-ヘプタデカニル-2,7-カルバゾール-alt-5,5-(4’,7’-ジ-2-チエニル2’,1’,3’-ベンゾチアジアゾール)]を材料とするp型有機半導体とn型有機半導体とを含む塗布層を形成する工程と、
前記塗布層を50℃以下の温度で乾燥させて該塗布層を光電変換層にする工程と、
前記光電変換層の上に、ドナー型ドーパントを含む陰極を形成する工程と、
前記陰極をアニールすることにより、前記光電変換層に前記ドナー型ドーパントをドープする工程と、
を有する光電変換素子の製造方法。
(付記8) 前記ドナー型ドーパントとしてLi、Na、K、Rb、Cs、Be、Mg、Ca、Sc、及びBaのいずれかを使用することを特徴とする付記7に記載の光電変換素子の製造方法。
(付記9) 陽極の上に、MoO3を含むバッファ層を形成する工程と、
前記バッファ層の上に、アクセプタ型ドーパントを含むドーパント層を形成する工程と、
前記ドーパント層の上に、ポリ-[N-9”-ヘプタデカニル-2,7-カルバゾール-alt-5,5-(4’,7’-ジ-2-チエニル2’,1’,3’-ベンゾチアジアゾール)]を材料とするp型有機半導体とn型有機半導体とを含む塗布層を形成する工程と、
前記塗布層を50℃以下の温度で乾燥させて該塗布層を光電変換層にする工程と、
前記光電変換層の上に陰極を形成する工程と、
前記ドーパント層をアニールすることにより、前記光電変換層に前記アクセプタ型ドーパントをドープする工程と、
を有する光電変換素子の製造方法。
(付記10) 前記アクセプタ型ドーパントとしてCl2、Br2、I2、PF5、AsF5、SbF5、及びFeCl3のいずれかを使用することを特徴とする付記7に記載の光電変換素子の製造方法。
1…ガラス基板、2…陽極、3…バッファ層、4…塗布層、6…p型有機半導体、7…n型有機半導体、9…光電変換層、9a…上面、10…アルミニウム陰極、11、25、31〜33、41、51〜53…光電変換素子、21…MgAg陰極、21a…ドナー型ドーパント、40…ドーパント層、40a…アクセプタ型ドーパント。

Claims (5)

  1. 陽極と、
    前記陽極の上に設けられ、MoO3を含むバッファ層と、
    前記バッファ層の上に設けられ、ポリ-[N-9”-ヘプタデカニル-2,7-カルバゾール-alt-5,5-(4’,7’-ジ-2-チエニル2’,1’,3’-ベンゾチアジアゾール)]を材料とするp型有機半導体、n型有機半導体、及びドーパントを含む光電変換層と、
    前記光電変換層の上に設けられた陰極とを有し、
    前記光電変換層における前記p型有機半導体の濃度が、前記陽極から前記陰極に向かって低下し、
    前記光電変換層における前記ドーパントの濃度が、前記陽極から前記陰極に向かって低下するか、又は前記陰極から前記陽極に向かって低下する光電変換素子。
  2. 前記ドーパントはドナー型ドーパントであり、
    前記光電変換層における前記ドーパントの濃度が、前記陰極から前記陽極に向かって低下することを特徴とする請求項1に記載の光電変換素子。
  3. 前記ドーパントはアクセプタ型ドーパントであり、
    前記光電変換層における前記ドーパントの濃度が、前記陽極から前記陰極に向かって低下することを特徴とする請求項1に記載の光電変換素子。
  4. 陽極の上に、MoO3を含むバッファ層を形成する工程と、
    前記バッファ層の上に、ポリ-[N-9”-ヘプタデカニル-2,7-カルバゾール-alt-5,5-(4’,7’-ジ-2-チエニル2’,1’,3’-ベンゾチアジアゾール)]を材料とするp型有機半導体とn型有機半導体とを含む塗布層を形成する工程と、
    前記塗布層を50℃以下の温度で乾燥させて該塗布層を光電変換層にする工程と、
    前記光電変換層の上に、ドナー型ドーパントを含む陰極を形成する工程と、
    前記陰極をアニールすることにより、前記光電変換層に前記ドナー型ドーパントをドープする工程と、
    を有する光電変換素子の製造方法。
  5. 陽極の上に、MoO3を含むバッファ層を形成する工程と、
    前記バッファ層の上に、アクセプタ型ドーパントを含むドーパント層を形成する工程と、
    前記ドーパント層の上に、ポリ-[N-9”-ヘプタデカニル-2,7-カルバゾール-alt-5,5-(4’,7’-ジ-2-チエニル2’,1’,3’-ベンゾチアジアゾール)]を材料とするp型有機半導体とn型有機半導体とを含む塗布層を形成する工程と、
    前記塗布層を50℃以下の温度で乾燥させて該塗布層を光電変換層にする工程と、
    前記光電変換層の上に陰極を形成する工程と、
    前記ドーパント層をアニールすることにより、前記光電変換層に前記アクセプタ型ドーパントをドープする工程と、
    を有する光電変換素子の製造方法。
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