JP2014105934A - 冷蔵庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】庫内制御装置に使用されている庫内制御マイコンの電力使用量を低減することができる冷蔵庫を提供することにある。
【解決手段】庫内制御装置に入力されていたモニタリングに関する入力情報を操作制御装置に集約し、庫内庫内電気負荷を動作させない時には庫内制御装置の庫内制御マイコンを低消費電力モードに移行するようにした。庫内制御装置に入力されていたモニタリングに関する入力情報を操作制御装置に集約するので、庫内制御装置に入力されていた常時監視する必要がある入力情報は操作制御装置の操作制御マイコンで監視を代行でき、庫内制御マイコンに常に通常電力を与えることが必要なくなることで庫内制御装置に使用されている庫内制御マイコンの消費電力を低減できるものである。
【選択図】図5
【解決手段】庫内制御装置に入力されていたモニタリングに関する入力情報を操作制御装置に集約し、庫内庫内電気負荷を動作させない時には庫内制御装置の庫内制御マイコンを低消費電力モードに移行するようにした。庫内制御装置に入力されていたモニタリングに関する入力情報を操作制御装置に集約するので、庫内制御装置に入力されていた常時監視する必要がある入力情報は操作制御装置の操作制御マイコンで監視を代行でき、庫内制御マイコンに常に通常電力を与えることが必要なくなることで庫内制御装置に使用されている庫内制御マイコンの消費電力を低減できるものである。
【選択図】図5
Description
本発明は食料品や飲料を冷蔵、或いは冷凍する冷蔵庫に係り、特に扉に操作制御部と、本体に庫内制御部を備えた冷蔵庫に関するものである。
地球温暖化を防止する社会の取り組みとして、二酸化炭素(CO2)の排出抑制を図るため様々な分野で省エネルギー化が推進されている。例えば、近年の電気製品、特に冷熱関連の家電製品である冷蔵庫においても、消費電力量を低減する観点から様々な省エネルギー技術が提案されている。
このような省エネルギー技術において、冷蔵庫の制御装置自体の電力使用量を低減することも大きな省エネルギー化の観点である。冷蔵庫の制御装置は、例えば特開2006−78143号公報(特許文献1)にあるように、箱体(本体)に庫内制御装置を設けると共に、扉に操作制御部を設け、これらの庫内制御装置と操作制御装置とを通信ケーブルにより接続し、それぞれの制御装置で使用される制御データ(例えば、庫内の設定温度、実庫内温度、節電運転中等の制御モード情報等)を相互に通信している。また、最近の冷蔵庫では多機能化が進むにつれ、従来の温度調節スイッチの他に、自動製氷機や節電冷却、急冷却スイッチ等の操作スイッチも増加してきている。更に、操作内容を使用者に報知するためのLEDや液晶等を使用した表示装置等も扉に設けられるようになってきている。
特許文献1に記載の冷蔵庫にあるように、従来の冷蔵庫では操作スイッチや表示装置等を搭載している扉に操作制御装置を設け、更に、圧縮機、送風ファン、冷気制御ダンパ等の庫内電気負荷を制御する庫内制御装置を冷蔵庫の箱体に設けている。そして、例えば操作スイッチ等の操作信号は操作制御装置から通信ケーブルを介して庫内制御装置に送られ、庫内制御装置はこの操作信号に対応して圧縮機、送風ファン、冷気制御ダンパ等の庫内電気負荷を制御するものである。庫内制御装置によって制御された情報は通信ケーブルを介して操作制御装置に送られ、表示装置によってその情報が表示されるものである。
一般に、庫内制御装置及び操作制御装置には夫々の制御機能を実行するマイクロコンピュータ(以下、庫内制御マイコン及び操作制御マイコンという)が搭載されており、これらの制御マイコンは内部に設けられた記憶手段に記憶された制御プログラムによって種々の制御機能を実行するようになっている。
そして、操作制御装置は操作スイッチ等の入力状況を監視することが必要である。このため、操作制御マイコンは常に通常電力で駆動されるようになっている。同様に庫内制御装置も庫内状況を把握するために設けられた各種センサの入力状況を監視する必要がある。このため、庫内制御マイコンも常に通常電力で駆動されるようになっている。
つまり、操作制御マイコンは各操作スイッチの入力状態をモニタリングすることから、通常電力を常時与えている必要がある。同様に庫内制御マイコンは庫内の冷蔵室や冷凍室の温度、庫内電気負荷の稼働状況、各扉の開閉状況等を各種センサによってモニタリングすることから、これも、通常電力を常時与えている必要がある。ここで、通常電力とは制御マイコンが自身の制御機能を実行する上で必要とする電力である。
上述したように、冷蔵庫の省エネルギー技術においては、冷蔵庫の制御装置自体の電力使用量を低減することも大きな省エネルギー化の観点である。このように、庫内制御装置に使用されている庫内制御マイコンと操作制御装置に使用されている操作制御マイコンは通常電力を与えて常に駆動しているため、双方で電力を消費してしまうようになる。したがって、庫内制御マイコンと操作制御マイコンを常に駆動していると、より多くの電力を消費してしまうため、冷蔵庫に使用されている制御マイコンの常時駆動を減らして消費電力を低減することが重要である。
本発明の目的は、庫内制御装置に使用されている庫内制御マイコンを低消費電力状態、或いは通常状態に選択的に稼働させることで冷蔵庫の消費電力を低減することができる冷蔵庫を提供することにある。
本発明の特徴は、庫内制御装置に入力されていたモニタリングに関する入力情報を操作制御装置に集約し、庫内電気負荷を動作させない時には庫内制御装置の庫内制御マイコンを低消費電力モードに移行するようにした、ところにある。
本発明によれば、庫内制御装置に入力されていたモニタリングに関する入力情報を操作制御装置に集約するので、庫内制御装置に入力されていた常時監視する必要がある入力情報は操作制御装置の操作制御マイコンで監視を代行でき、庫内制御マイコンに常に通常電力を与えることが必要なくなることで冷蔵庫の消費電力を低減できるものである。
本発明の実施形態を説明する前に本発明が対象とする冷蔵庫の構成を図1及び図2に基づき説明する。
図1及び図2において、冷蔵庫1は上から冷蔵室2、貯氷室3、冷凍室4、野菜室5等の貯蔵室を有している。図1にあるように各貯蔵室の前面開口部は扉によって開閉可能に構成されており、上からヒンジ50等を中心に回動する冷蔵室扉51a、51b、貯氷室扉52aと上段冷凍室扉52b、下段冷凍室扉53、野菜室扉54が配置されている。尚、冷蔵室扉51a、51b以外は全て引き出し式の扉であり、これらの引き出し式の扉52乃至扉54は扉を引き出すと、各貯蔵室を構成する容器が扉と共に引き出されてくる構成である。
各扉51乃至扉54の貯蔵室側の面には冷蔵庫本体1を密閉するため、内部に永久磁石を埋設したパッキンを備え、このパッキンは各扉51乃至扉54の貯蔵室側の外周縁付近に取り付けられている。
また、冷蔵室2と製氷室3a及び上段冷凍室3bとの間を区画、断熱するために仕切断熱壁55を配置している。この仕切断熱壁55は厚さ30〜50mm程度の断熱壁で、スチロフォーム、発泡断熱材(硬質ウレタンフォーム)、真空断熱材等を単独使用又は複数の断熱材を組み合わせて作られている。
製氷室3a及び上段冷凍室3bと下段冷凍室4の間は、制御温度帯が同じであるため区画、断熱する仕切り断熱壁ではなく、パッキンの受面を形成した仕切り部材56を設けている。
下段冷凍室4と野菜室5の間には区画、断熱するための仕切断熱壁57を設けており、仕切断熱壁56と同様に30〜50mm程度の断熱壁で、これもスチロフォーム、或いは発泡断熱材(硬質ウレタンフォーム)、真空断熱材等で作られている。基本的に冷蔵、冷凍等の貯蔵温度帯の異なる部屋の仕切りには仕切断熱壁56、57を設置している。
尚、冷蔵庫1の本体を構成する箱体58内には上から冷蔵室2、製氷室3a及び上段冷凍室3b、下段冷凍室4、野菜室5の貯蔵室をそれぞれ区画形成しているが、各貯蔵室の配置については特にこれに限定するものではない。
また、冷蔵室扉51a、51b、製氷室扉52a、上段冷凍室扉52b、下段冷凍室扉53、野菜室扉54に関しても回転による開閉、引き出しによる開閉及び扉の分割数等、特に限定するものではない。
冷蔵庫1を構成する本体である箱体58は外箱59と内箱60とを備え、外箱59と内箱60とによって形成される空間に断熱部を設けて箱体58内の各貯蔵室と外部とを断熱している。具体的には外箱59と内箱60の間の空間に真空断熱材を配置し、真空断熱材以外の空間には硬質ウレタンフォーム等の発泡断熱材61を充填してある。
また、冷蔵庫の冷蔵室2、冷凍室3a、3b、下段冷凍室4、野菜室5等の各室を所定の温度に冷却するために下段冷凍室4の背側には冷却器7が備えられており、この冷却器7は圧縮機8と凝縮機、図示しないキャピラリーチューブとが接続されて冷凍サイクルを構成している。圧縮機8と凝縮機は機械室ファンモータ10によって冷却される構成となっている。
冷却器7の上方にはこの冷却器7にて冷却された冷気を冷蔵庫内に循環して所定の低温温度を保持する庫内ファンモータ9が配設されている。
また、箱体58の天面後方部には冷蔵庫1の運転を制御する庫内制御装置20が設けられている。この庫内制御装置20の基板や電源基板等の電気部品を収納するため箱体58の天面後方部には収納凹部が形成されており、これに電気部品を覆うカバーが設けられている。
冷蔵庫1の庫内の電気的な負荷には、庫内の冷気を循環するための庫内ファンモータ9、圧縮機の温度上昇を抑制する為の機械室ファンモータ10、冷蔵室2への冷気の通過/遮断を切替えるための冷蔵室ダクトインダンパ11、冷凍室への冷気の通過/遮断を切替えるための冷凍室ダクトインダンパ12、野菜室への冷気の通過/遮断を切替えるための野菜室ダクトインダンパ13、自動で氷を作る為の自動製氷機14、自動製氷機の製氷皿に水を送るための給水ポンプ15、庫内を明るく照明するための庫内灯16、冷却器についた霜を取り除く為の霜取りヒータ17、製氷皿への給水経路の凍結を防止するための給水パイプヒータ18、観音開きの冷蔵室扉の隙間からの冷気漏れを防ぐための回転仕切への結露を防止するための回転仕切ヒータ19等があり、これらの負荷は庫内制御装置20に搭載された庫内制御マイコンによって制御される。
また、箱体58側のモニタリング系統として、冷蔵室2内の温度をモニタリングするための冷蔵室温度センサ22、冷蔵室2内にあるチルド室の温度をモニタリングするためのチルド室温度センサ23、冷凍室4内の温度をモニタリングするための冷凍室温度センサ24、製氷室3a内の温度をモニタリングするための冷凍室温度センサ25、野菜室5内の温度をモニタリングするための野菜室温度センサ26、冷蔵庫の外気の温度をモニタリングするための外気温度センサ27、冷却器7の温度をモニタリングするための冷却器温度センサ28、冷蔵室2の扉の開閉を検知するための冷蔵室扉スイッチ29、冷凍室3bの扉の開閉を検知するための冷凍室扉スイッチ30、製氷室3aの扉の開閉を検知するための製氷室扉スイッチ31、野菜室4の扉の開閉を検知するための野菜室扉スイッチ32等がある。
これらのモニタリング結果から庫内制御マイコンは各制御機能に必要な演算を行ない、圧縮機8の回転数や、上述した庫内ファンモータ9、機械室ファンモータ10、冷蔵室ダクトインダンパ11、冷凍室ダクトインダンパ12、野菜室ダクトインダンパ13、自動製氷機14、給水ポンプ15、庫内灯16、霜取りヒータ17、給水パイプヒータ18、回転仕切ヒータ19等の庫内電気負荷の駆動を制御している。
ここで、この庫内のモニタリング系統は一般には庫内制御装置20に入力される構成となっているが、本発明においては後述するように操作制御装置に入力される構成となっている。
冷蔵室扉51aには操作スイッチや表示画面が設けられた操作装置62が設けられており、これらの操作スイッチや表示画面は図2には示していない操作制御装置に接続されている。尚、操作制御装置は冷蔵室扉51aの内部に収納されている。操作制御装置と庫内制御装置20とは通信手段である通信ケーブルを介して接続されており、この通信ケーブルはヒンジ50の内部を通って夫々接続されている。
操作装置62は図3にあるように、急冷蔵、急冷凍、節電モード等の運転モードを使用者が切替えるための冷却モード操作ボタン34、製氷を行うか、停止するかを切替えるための製氷モードボタン35、冷蔵室の温度を使用者が調節するための冷蔵室温度調整ボタン36、冷凍室の温度を使用者が調節するための冷凍室温度調整ボタン37、野菜室の温度を使用者が調節するための野菜室温度調整ボタン38、操作状況を表示する表示LED39,操作確認音を出力する報知ブザー40等が設けられている。
このような構成の冷蔵庫において、以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。本発明は以下の実施形態に限定されることなく、本発明の技術的な概念の中で種々の変形例や応用例をもその範囲に含むものである。
図4は本発明の第1の実施形態を示す構成図であり、庫内制御装置20と操作制御装置43の入出力の関係を示している。庫内制御装置20は庫内制御マイコン41を主体に構成され、操作制御装置43は操作制御マイコン42を主体に構成されている。
庫内制御マイコン41は、制御プログラムや演算で使用する定数等が記憶された不揮発性の記憶部、各制御機能の実行に必要な演算等を行なう演算部、演算で使用するワークエリアである揮発性の記憶部、演算によって得られた制御信号を出力する出力部等より構成されている。
出力部から出力された制御信号は図示しない駆動回路部に送られ、駆動回路部で各庫内の電気負荷を駆動する駆動信号を生成するようになっている。庫内電気負荷は上述したように、庫内ファンモータ9、機械室ファンモータ10、冷蔵室ダクトインダンパ11、冷凍室ダクトインダンパ12、野菜室ダクトインダンパ13、自動製氷機14、給水ポンプ15、庫内灯16、霜取りヒータ17、給水パイプヒータ18、回転仕切ヒータ19等である。このように、庫内制御マイコン41は庫内電気負荷を駆動する機能を備えているものである。
また、本実施例において庫内制御マイコン41は通常電力モードと低消費電力モードを選択的に遷移するようになっている。つまり、庫内電気負荷を駆動する時は通常電力モードに遷移し、庫内電気負荷を駆動しない時は低消費電力モードに遷移するようになっている。
一方、操作制御マイコン42は、センサ信号が入力される入力部、制御プログラムや演算で使用する定数等が記憶された不揮発性の記憶部、各制御機能の実行に必要な演算等を行なう演算部、演算で使用するワークエリアである揮発性の記憶部、演算によって得られた制御信号を出力する出力部等より構成されている。尚、入力部はアナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換機能を併せて備えている。
操作制御マイコン42は二系等のモニタリング機能と表示/報知機能を備えている。表示/報知機能は、例えば表示機能においては表示画面や表示LED39に操作内容や庫内状況を表示するものであり、報知機能においては操作ボタンの操作音、警報等の報知音を報知ブザー40によって吹鳴するものである。これらの表示/報知機能は一般に知られているものである。
そして、操作制御マイコン42の第1のモニタリング機能は、操作部62から入力される操作入力情報を監視する扉側モニタリング系統33であり、冷却モード操作ボタン34、製氷モードボタン35、冷蔵室温度調整ボタン36、冷凍室温度調整ボタン37、野菜室温度調整ボタン38等からの操作情報を監視しているものである。これらの操作情報は使用者によって何時与えられるか不明であるので、常時監視しておく必要がある。このため、操作制御マイコン42には常に通常電力が供給されて稼働状態となっている。
操作制御マイコン42の第2のモニタリング機能は、庫内の状況を監視するセンザやスイッチから入力される入力情報を監視する箱体側モニタリング系統21であり、冷蔵室温度センサ22、チルド室温度センサ23、冷凍室温度センサ24、冷凍室温度センサ25、野菜室温度センサ26、外気温度センサ27、冷却器温度センサ28、冷蔵室扉スイッチ29、冷凍室扉スイッチ30製氷室扉スイッチ31、野菜室扉スイッチ32等の入力情報を監視しているものである。
このように、冷蔵室温度センサ22、チルド室温度センサ23、冷凍室温度センサ24、冷凍室温度センサ25、野菜室温度センサ26、外気温度センサ27、冷却器温度センサ28等のセンサ情報は適切な温度管理のため常時監視しておく必要がある。また、冷蔵室扉スイッチ29、冷凍室扉スイッチ30製氷室扉スイッチ31、野菜室扉スイッチ32は使用者によって何時各扉が開かれるか不明であるので、常時監視しておく必要がある。このような理由から操作制御マイコン42には常に通常電力が供給されて稼働状態となっている。
上述した操作制御マイコン42の第2のモニタリング機能は、従来は庫内制御マイコン41で行っていたが、本実施例では操作制御マイコン42によって代行されるようになっているので、庫内マイコン41に記憶されていたモニタリング機能に関する制御プログラム等は操作制御マイコン42に格納されることになる。
そして、操作制御マイコン42による第2のモニタリング機能の実行の結果において、庫内に設けられている庫内電気負荷を駆動する必要が生じると、操作制御マイコン42は通信ケーブル63を介して制御情報を庫内制御マイコン41に送り、庫内制御マイコン41は対応する庫内電気負荷を駆動する。この時、庫内制御マイコン41はスリープモードのような低消費電力モードであるが、操作制御マイコン42からの制御情報の到来によって低消費電力モードから通常電力モードに遷移する。
例えば、操作制御マイコン42の第2のモニタリング機能によって下段冷凍室4の実際の温度が設定温度より高いと判断されると、操作制御マイコン43はこれに関する制御情報を通信ケーブル63を介して庫内制御マイコン41に送る。庫内制御マイコン41はこれを受けると通常電力モードとなって圧縮機8の駆動を開始して温度が低下した冷媒を冷却器7に送り、更に庫内ファンモータ9、冷凍室ダクトインダンパ12を操作して下段冷凍室4に冷気を供給して設定温度に近づくようにする。
そして、本実施例で重要なことは上述したように庫内制御マイコン41が低消費電力モードと通常電力モードに選択的に移行される構成となっていることである。つまり、従来の庫内制御マイコン41は箱体側モニタリング系統21を備えていたので常に通常電力を供給して稼働状態としておくことが必要であった。これに対して、本実施例では操作制御マイコン42に箱体側モニタリング系統21を備えることにしたので、庫内制御マイコン41は常に通常電力を供給しておく必要性が少なくなった。このため、庫内制御マイコン41は少なくとも庫内電気負荷を駆動する時に稼働すれば良く、これ以外の時は稼働する必要性が少ないものである。
したがって、操作制御マイコン42のモニタリング機能によって庫内電気負荷の駆動が必要となった場合に庫内制御マイコン41を稼働させ、これ以外の時には庫内制御マイコン41は、スリープモードのような低消費電力モードに移行するようにしておけば良いものである。低消費電力モードと通常電力モードの切り替えは種々の方法があるが、例えば庫内負荷の駆動停止から所定時間が経過すると低消費電力モードに遷移し、この状態で操作制御マイコン42から庫内電気負荷の駆動要求が来た時に低消費電力モードから通常電力モードに遷移するようにすることで、庫内制御マイコン41の消費電力を低減できるようになる。
このように、本実施例によれば、庫内制御装置に入力されていたモニタリングに関する入力情報を操作制御装置に集約したので、庫内制御装置に入力されていた常時監視する必要がある入力情報は操作制御装置の操作制御マイコンで監視を代行でき、庫内制御マイコンに常に通常電力を与えることが必要なくなることで冷蔵庫の消費電力を低減できるものである。
次に本発明の第2の実施形態について説明する。第1の実施形態では箱体側のモニタリング系統21を形成するセンサ群、スイッチ群の多くの信号線を個別に操作制御マイコン42に集約して接続する構成であった。したがって、このような構成にすると冷蔵庫の構造上、冷蔵庫の箱体に設けられたセンサ群やスイッチ群の設置位置から冷蔵室扉51aの内部に配置されている操作制御マイコン42まで多くの信号線を配線することは難しいという課題が考えられる。
つまり、操作制御マイコン42は冷蔵室扉51aに配置されているため、冷蔵室扉51aと冷蔵庫箱体を固定するヒンジ部に多くの信号線を通す必要があるが、その構造から多くの信号線を通すことは難しいからである。このため、操作制御マイコン42に接続される信号線はできるだけ少なくすることが重要である。
本実施例では、箱体側のモニタリング系統21を形成するセンサ群、スイッチ群の多くの信号線を従来のように箱体側に設けられた庫内制御装置20に集約し、集約された信号線の各信号を選択的に操作制御マイコン42に送るようにして、操作制御マイコン42に繋がる信号線の数を低減するものである。
以下、本発明の第2の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。本実施例においては庫内マイコン41の低消費電力モードの考え方は基本的に第1の実施形態と同じであるので、これについては説明の重複を避けることにする。
さて、図5において、庫内制御装置20には信号選択機能を備えるマルチプレクサ44が新たに設けられており、このマルチプレクサ44には箱体側モニタリング系統21を形成する冷蔵室温度センサ22、チルド室温度センサ23、冷凍室温度センサ24、冷凍室温度センサ25、野菜室温度センサ26、外気温度センサ27、冷却器温度センサ28、冷蔵室扉スイッチ29、冷凍室扉スイッチ30製氷室扉スイッチ31、野菜室扉スイッチ32等の情報が入力されている。
このマルチプレクサ44は複数の入力から必要な一つの入力を選択して出力する機能を備えている。例えば、「0」或いは「1」の信号を4個組み合わせた選択情報で16チャンネルの信号の選択が可能であり、選択情報によって16チャンネルの内の任意のチャンネルの1つを出力することが可能である。そのため、16本の信号線を5本まで減らすことが可能となる。
図5に戻って、マルチプレクサ44の入力側には箱体側モニタリング系統21として11チャンネルのセンサ信号やスイッチ信号が入力されている。また、マルチプレクサ44には4個の選択制御信号が入力されている。この選択制御信号は切り替え信号A〜切り替え信号Dからなり、夫々の切り替え信号A〜切り替え信号Dは「0」或いは「1」の値をとり、4個の「0」或いは「1」の組み合わせで11チャンネルのいずれか1つのチャンネルを選択することができる。選択制御信号は操作制御マイコン42から4本の信号線を介して送られており、選択制御信号に応じて各チャンネルの入力信号が順次選択され、1本の信号線によって操作制御マイコン42の出力信号として出力されている。
このように、マルチプレクサ44を使用すれば、例えば、4個の選択制御信号によって最大で16チャンネルの入力信号から1つの入力信号を選択して出力できるようになり、操作制御マイコン42と庫内制御装置20の間の信号線を低減することが可能となる。第1の実施形態では操作制御マイコン42に接続される箱体側モニタリング系統の信号線は11本である。これに対して、第2の実施形態では選択制御信号用の4本と、選択された出力信号用の1本の合計である5本である。
尚、マルチプレクサ44の駆動電力は操作制御マイコン42から電力供給線(図示せず)を介して供給することができる。この場合では配線が1本増えるが、第1の実施形態に比べればその数は少ないものである。また、配線の数を増やさない場合は庫内制御装置20にある直流電源を使用してマルチプレクサ44に電力を供給することができる。この場合は第1の実施形態に比べてマルチプレクサ44の駆動電力が必要となるため若干電力の低減量は少なくなるが、従来のように庫内制御マイコンを使用して箱体側モニタリング系統21のモニタリング機能を実行する場合より電力使用量は低減できるものである。
このように、マルチプレクサ44使用することにより、少ない配線数で操作マイコン42に箱体側モニタリング系統を集約することが可能となる。もちろん、本発明の特徴である庫内電気負荷が動作しない時には、庫内マイコン41を低消費電力モードに遷移させて冷蔵庫の電力使用量を低減できることは言うまでもない。
次に本発明の第3の実施形態について説明する。第1、及び第2の実施形態では庫内制御マイコン41を低消費電力モードにすることによっては消費電力の低減を行なっている。これに対して、本実施例では商用電源を直接的に遮断することで冷蔵庫に使用されている電気機器の消費電力を更に低減することを提案している。尚、庫内制御マイコン41の個別の消費電力の低減は実施例1及び実施例2と同様に行われている。
図6に第3の実施形態における電源回路の構成を示している。図6において、コンセントより供給される商用電源45(例えばAC100V)を用いて圧縮機用電動機の交流電源を生成するためと庫内電気負荷用の電源を生成するために、コンバータ回路46によってAC100Vの商用電源を直流の電圧に変換する。このコンバータ回路46によって、例えばDC280Vの直流電圧が生成される。
この直流電圧を圧縮機用電動機を駆動するインバータ回路47に送り、インバータ回路47においては、圧縮機用電動機の必要回転数に適した交流電力を供給するために280Vの直流電圧を再度交流化する。コンバータ回路46に接続された低電圧生成回路48においては、冷蔵庫の庫内電気負荷用の電圧、例えば12V用の電源49や、各マイコン、センサ、及びスイッチ類等のモニタリング系統用の電圧、例えば5V用の電源50を生成するために、コンバータ回路46で生成された280Vの直流電圧を降圧処理する。これらの回路は既に公知の回路構成である。
そして、本実施例においては低電圧生成回路48からの出力と並列に、各マイコン及びモニタリング系統用電源に電池51を用いた電源回路を接続する構成としている。これにより、冷蔵庫の庫内が十分に冷えており、圧縮機を停止し、かつ庫内電気負荷を動作させる必要が無い場合には、例えば電磁リレー等で構成された商用電源入力遮断手段52を用いて、商用電源45を遮断するようにしている。操作制御マイコン42には箱体側のモニタリング系統21が接続されているので、冷蔵庫の庫内温度が十分に冷えていることや、圧縮機や庫内電気負荷を動作させる必要が無いことを判断できるので、操作制御マイコン42からの制御信号によって商用電源入力遮断手段52を駆動することが有利である。
尚、商用電源45を遮断しても電池51が設けられているので、この電池51によって庫内制御装置20や操作制御装置43の駆動は継続されることになる。もちろん、庫内制御装置20の庫内制御マイコン41は実施例1及び実施例2で説明したように低消費電力モードになるので電池51の消耗を抑えることができる。
このように、商用電源入力遮断手段52によって商用電源の消費電力をほぼなくすことができ、冷蔵庫に使用されている電気機器の消費電力を更に低減することが可能となる。
ここで、操作制御マイコン42が庫内電気負荷を駆動する必要性を判断すると、商用電源入力遮断手段52を遮断状態から接続状態に復帰させ、これと併せて庫内制御マイコン41は通常電力モードに遷移して庫内電気負荷を駆動するように動作を開始する。
以上述べたような実施例を総括すると、本発明は庫内制御装置に入力されていたモニタリングに関する入力情報を操作制御装置に集約し、庫内庫内電気負荷を動作させない時には庫内制御装置の庫内制御マイコンを低消費電力モードに移行するようにしたものである。これによれば、庫内制御装置に入力されていたモニタリングに関する入力情報を操作制御装置に集約するので、庫内制御装置に入力されていた常時監視する必要がある入力情報は操作制御装置の操作制御マイコンで監視を代行でき、庫内制御マイコンに常に通常電力を与えることが必要なくなることで消費電力を低減できるものである。
1…冷蔵庫、2…冷蔵室、3a…製氷室、3b…上段冷凍室上段、4…下段冷凍室、5…野菜室、7…冷却器、8…圧縮機、9…庫内ファンモータ、10…機械室ファンモータ、11…冷蔵室ダクトインダンパ、12…冷凍室ダクトインダンパ、13…野菜室ダクトインダンパ、14…自動製氷機、15…給水ポンプ、16…庫内灯、17…霜取りヒータ、18…給水パイプヒータ、19…回転シキリヒータ、20…庫内制御措置、21…箱体側モニタリング系統、22…冷蔵室温度センサ、23…チルド室温度センサ、24…冷凍室温度センサ、25…製氷室温度センサ、26…野菜室温度センサ、27…外気温度センサ、28…冷却器温度センサ、29…冷蔵室扉スイッチ、30…冷凍室扉スイッチ、31…製氷室扉スイッチ、32…野菜室扉スイッチ、33…扉側モニタリング系統、34…冷却モード操作ボタン、35…製氷モードボタン、36…冷蔵室温度調整ボタン、37…冷凍室温度調整ボタン、38…野菜室温度調整ボタン、39…表示LED、40…報知ブザー、41…庫内制御マイコン、42…操作制御マイコン、43…操作制御装置、44…マルチプレクサ、45…商用電源入力、46…コンバータ回路、47…圧縮機モータ用インバータ回路、48…低電圧生成回路、49…冷蔵庫庫内の電気的負荷用、50…各マイコン及びモニタリング系統用電源、51…電池、52…商用電源遮断手段。
Claims (5)
- 冷蔵庫の箱体側に設けられ、庫内電気負荷を駆動するための庫内制御マイクロコンピュータを主体とする庫内制御装置と、冷蔵庫の扉側に設けられ、少なくとも操作ボタンの操作内容を判断する操作制御マイクロコンピュータを主体とする操作制御装置とを有し、前記庫内制御装置と前記操作制御装置の間を通信手段で接続した冷蔵庫において、
前記箱体側のモニタリング系統の複数の入力情報を前記操作制御装置に入力してモニタリングを行なうと共に、前記庫内電気負荷を動作させない時には前記庫内制御装置の庫内制御マイクロコンピュータを低消費電力モードに移行させることを特徴とする冷蔵庫。 - 請求項1に記載の冷蔵庫において、
前記操作制御装置によるモニタリングの結果によって、前記庫内電気負荷を動作させる時には前記操作制御装置から前記通信手段を介して前記庫内制御装置に信号を送り、この信号に応答して前記庫内制御装置の庫内制御マイクロコンピュータを低消費電力モードから通常電力モードに移行させることを特徴とする冷蔵庫。 - 請求項2に記載の冷蔵庫において、
前記箱体側のモニタリング系統の複数の入力情報は前記庫内制御装置に設けられたマルチプレクサに入力され、前記マルチプレクサは前記複数の入力情報の一つを選択して前記通信手段を介して前記選択された入力情報を前記操作制御装置におくることを特徴とする冷蔵庫。 - 請求項2に記載の冷蔵庫において、
前記箱体側のモニタリング系統の複数の入力情報は前記入力情報毎の各信号線から前記操作制御装置に入力されることを特徴とする冷蔵庫。 - 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の冷蔵庫において、
前記庫内電気負荷は商用電源を直流電源に変換して得られる直流電源で駆動され、前記操作制御装置は前記電気的負荷が駆動されない時は前記商用電源を遮断すると共に、少なくとも前記庫内制御装置、前記操作制御装置、及び前記モニタリング系統の電源に電池を用いることを特徴とする冷蔵庫。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012259876A JP2014105934A (ja) | 2012-11-28 | 2012-11-28 | 冷蔵庫 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012259876A JP2014105934A (ja) | 2012-11-28 | 2012-11-28 | 冷蔵庫 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2014105934A true JP2014105934A (ja) | 2014-06-09 |
Family
ID=51027579
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2012259876A Pending JP2014105934A (ja) | 2012-11-28 | 2012-11-28 | 冷蔵庫 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014105934A (ja) |
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2012
- 2012-11-28 JP JP2012259876A patent/JP2014105934A/ja active Pending
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