JP2014105632A - 回転機械のロータ温度計測方法と装置及び蒸気タービン - Google Patents
回転機械のロータ温度計測方法と装置及び蒸気タービン Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014105632A JP2014105632A JP2012259387A JP2012259387A JP2014105632A JP 2014105632 A JP2014105632 A JP 2014105632A JP 2012259387 A JP2012259387 A JP 2012259387A JP 2012259387 A JP2012259387 A JP 2012259387A JP 2014105632 A JP2014105632 A JP 2014105632A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor
- temperature
- thermometer
- stationary body
- radiation thermometer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Radiation Pyrometers (AREA)
Abstract
長期間にわたり、回転機械のロータ表面の温度を、回転機械の起動時や停止時に精度良く計測することが可能な回転機械のロータ温度計測方法と装置および蒸気タービンを提供する。
【解決手段】
ロータとロータの周囲を覆う静止体壁面を有する回転機械のロータ温度計測方法及び装置であって、ロータ表面に対向して放射温度計などの非接触温度計を設置し、非接触温度計近傍の静止体壁面に熱電対などの静止体温度計を設置し、静止体温度計の測定温度を用いて、非接触温度計の測定温度を補正する補正値を求め、この補正値を用いて非接触温度計の測定温度を補正し、回転機械のロータ温度を求める。
【選択図】 図1
Description
温度偏差比較器6aで得られた補正値Cを補正値記憶装置6bへ送る。補正値記憶装置6bでは補正値Cを記憶する。本実施例では、補正値Cは定常負荷運転時のように蒸気Stの温度と流量がほぼ一定に保たれている状態で取得する。また、この補正値は、定常負荷運転状態において日々更新するようにしても良いし、所定期間をおいて更新するようにしても良い。
すなわち、本実施例では、補正値Cを予め求めておくことにより、式(2)を用いて、起動時などにおいて、非接触温度計41センサ部により直にロータ2の表面温度Trを求めることができる。
温度偏差比較器6aで得られた補正値Cmを補正値記憶装置6bへ送る。補正値記憶装置6bでは、次の式(4)から補正値Cを求め記憶する。なお、補正値Cは、温度偏差比較器6aにおいて式(4)に基づいて求め、得られた補正値Cを補正値記憶装置6bへ送るようにしても良い。
そして、補正値記憶装置6bに記憶された補正値Cは、放射温度計信号処理部4へ送られ、起動時や停止時などの際に放射温度計の測定温度の補正に利用される。すなわち、放射温度計信号処理部4では、受け取った補正値Cと放射温度計センサ部41からの測定温度Tdm(K)を用いて、ロータ2の表面温度Tr(K)を上述の式(2)から求める。なお、放射温度計信号処理部4において補正値Cmを受け取り、放射温度計信号処理部4において、式(4)と式(2)の演算を行いロータ2の表面温度Tr(K)を求めるようにしても良い。
係数a,bは、温度偏差比較器6aにおいて、放射温度計センサ部41による測定温度Tdm1、Tdm2と、静止体温度計センサ部51による測定温度Twm1、Twm2を用いて、式(6),式(7)より求める。
b=Twm1−a×Tdm1 (7)
そして、補正値Cは、上述した式(1)と式(5)により、次式(8)のように表される(定められる)。
温度偏差比較器6aで得られた係数a、bは補正値記憶装置6bで記憶される。放射温度計信号処理部4は、補正値記憶装置6bからの係数a、bを受け取り、放射温度計センサ部41からの測定温度Tdm(K)を用いて、上述した式(8)で補正値Cを求め、そして、求めた補正値Cと測定温度Tdm(K)を用いて上述した式(2)でロータ2の表面温度Tr(K)を求める。
従って、放射温度計信号処理部4は、受け取った係数a、bと放射温度計センサ部41からの測定温度Tdm(K)を用いて上述した式(9)によりロータ2の表面温度Tr(K)を求めるようにしても良い。
2 ロータ
4 非接触温度計信号処理部(放射温度計信号処理部)
41 非接触温度計センサ部(放射温度計センサ部)
42 カバー
5 静止体温度計信号処理部
51 静止体温度計センサ部
6a 温度偏差比較器
6b 補正値記憶装置
7 ケーシング(静止体壁面)
St 蒸気
Claims (13)
- ロータと前記ロータの周囲を覆う静止体壁面を有する回転機械のロータ温度計測方法であって、
非接触温度計を用いて前記ロータの表面温度を測定し、
静止体温度計を用いて前記非接触温度計近傍の前記静止体壁面の温度を測定し、
前記ロータの表面温度と前記ロータの近傍の静止体壁面温度がほぼ等しくなる運転状態における前記非接触温度計の測定温度と前記静止体温度計の測定温度に基づき、前記ロータの表面の状態変化に起因して主に生ずる前記非接触温度計の測定温度の偏差を補正する補正値を求め、
前記補正値を用いて前記非接触温度計の測定温度を補正して前記ロータの表面温度の計測値を得ることを特徴とする回転機械のロータ温度計測方法。 - 請求項1において、前記非接触温度計は放射温度計であり、前記静止体温度計は熱電対であることを特徴とする回転機械のロータ温度計測方法。
- 請求項2において、
前記ロータの表面温度と前記ロータの近傍の静止体壁面温度がほぼ等しくなる運転状態は、回転機械の定常負荷運転状態であり、
前記補正値を用いて前記放射温度計の測定温度を補正して前記ロータの表面温度の計測値を得るのは、回転機械の起動時または停止時であることを特徴とする回転機械のロータ温度計測方法。 - 請求項2において、
前記ロータの表面温度と前記ロータの近傍の静止体壁面温度がほぼ等しくなる運転状態として、温度が異なる複数の運転状態を設定し、
前記複数の運転状態における前記放射温度計の測定温度と前記静止体温度計の測定温度との複数の関係に基づき、前記補正値を前記非接触温度計の測定温度の関数として定め、
前記放射温度計の測定温度に基づき得られた前記補正値を用いて前記放射温度計の測定温度を補正して前記ロータの表面温度の計測値を得ることを特徴とする回転機械のロータ温度計測方法。 - ロータと前記ロータの周囲を覆う静止体壁面を有する回転機械のロータ温度計測装置であって、
前記ロータの表面に対向して設置した放射温度計と、
前記非接触温度計近傍の前記静止体壁面に設置した静止体温度計と、
前記放射温度計からの測定温度の電気信号と前記静止体温度計からの測定温度の電気信号を受け取り、両者の測定温度の比を求める比較器と、
前記比較器で得られた比を記憶する記憶装置を備え、
前記放射温度計は、前記記憶装置に記憶された比を受け取り、この比を用いて補正した測定温度を出力することを特徴とする回転機械のロータ温度計測装置。 - 請求項5において、前記比較器は、前記ロータの表面温度と前記ロータ近傍の前記静止体壁面温度がほぼ等しくなる運転状態における測定温度を前記放射温度計と前記静止体温度計からそれぞれ取得して比を求め、得られた比を前記記憶装置に送ることを特徴とする回転機械のロータ温度計測装置。
- 請求項5において、
前記放射温度計は、前記ロータの表面に対向して設置した放射温度計センサ部と、前記放射温度計センサ部からのセンサ信号を電気信号に変換する放射温度計信号処理部とを有し、
前記静止体温度計は、前記放射温度計センサ部近傍の前記静止体壁面に設置した静止体温度計センサ部と、前記静止体温度計センサ部からのセンサ信号を電気信号に変換する静止体温度計信号処理部とを有することを特徴とする回転機械のロータ温度計測装置。 - 請求項5において、前記回転機械は、タービンであり、
前記放射温度計は、タービンの初段の前に設置されていることを特徴とする回転機械のロータ温度計測装置。 - 請求項5において、
前記放射温度計と前記静止体温度計のセットを、前記ロータの軸方向に複数個所設けたことを特徴とする回転機械のロータ温度計測装置。 - 請求項7において、前記静止体温度計センサ部は、複数設けられていることを特徴とする回転機械のロータ温度計測装置。
- 請求項7において、前記放射温度計センサ部は、先端部に黒色もしくは暗灰色の円筒上のカバーが取り付けられていることを特徴とする回転機械のロータ温度計測装置。
- ロータと前記ロータの周方向に設けられた複数の動翼からなる回転部と、前記ロータ及び前記動翼を内包するケーシングと前記ケーシングの内周側に周方向に複数設けられ、前記動翼と段落を構成する静翼とからなる静止体とを有し、
請求項5〜11の何れかに記載の回転機械のロータ温度計測装置を備えたことを特徴とする蒸気タービン。 - 請求項12において、前記ロータは、前記放射温度計に対向するロータ表面が黒色もしくは暗灰色に処理されていることを特徴とする蒸気タービン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012259387A JP6067350B2 (ja) | 2012-11-28 | 2012-11-28 | 回転機械のロータ温度計測方法と装置及び蒸気タービン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012259387A JP6067350B2 (ja) | 2012-11-28 | 2012-11-28 | 回転機械のロータ温度計測方法と装置及び蒸気タービン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014105632A true JP2014105632A (ja) | 2014-06-09 |
JP6067350B2 JP6067350B2 (ja) | 2017-01-25 |
Family
ID=51027353
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012259387A Expired - Fee Related JP6067350B2 (ja) | 2012-11-28 | 2012-11-28 | 回転機械のロータ温度計測方法と装置及び蒸気タービン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6067350B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114884280A (zh) * | 2022-04-28 | 2022-08-09 | 东方电气集团东方电机有限公司 | 一种转子线圈测温装置 |
Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS616743U (ja) * | 1984-06-20 | 1986-01-16 | 株式会社日立製作所 | ケ−シング内壁メタル温度計測機構 |
JPS61200437A (ja) * | 1985-03-01 | 1986-09-05 | Hitachi Ltd | タ−ビンロ−タ温度測定装置 |
JPS62182403A (ja) * | 1986-02-06 | 1987-08-10 | Toshiba Corp | タ−ビンロ−タの熱応力監視方法 |
JPH0289335U (ja) * | 1988-12-28 | 1990-07-16 | ||
JP2005121024A (ja) * | 2003-10-16 | 2005-05-12 | General Electric Co <Ge> | シェル及びロータ熱応力を制限するために蒸気タービン入口流を制御する方法及び装置 |
JP2007107939A (ja) * | 2005-10-12 | 2007-04-26 | Nippon Steel Engineering Co Ltd | 鋼板の温度測定方法および温度測定装置 |
JP2007248201A (ja) * | 2006-03-15 | 2007-09-27 | Horiba Ltd | 放射温度計 |
JP2008233020A (ja) * | 2007-03-23 | 2008-10-02 | Nippon Steel Corp | 表面温度測定システム、加熱炉、表面温度測定方法、及びコンピュータプログラム |
JP2011503408A (ja) * | 2007-11-02 | 2011-01-27 | アルストム テクノロジー リミテッド | 熱負荷を受ける流体機械のロータの残り寿命を求める方法 |
-
2012
- 2012-11-28 JP JP2012259387A patent/JP6067350B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS616743U (ja) * | 1984-06-20 | 1986-01-16 | 株式会社日立製作所 | ケ−シング内壁メタル温度計測機構 |
JPS61200437A (ja) * | 1985-03-01 | 1986-09-05 | Hitachi Ltd | タ−ビンロ−タ温度測定装置 |
JPS62182403A (ja) * | 1986-02-06 | 1987-08-10 | Toshiba Corp | タ−ビンロ−タの熱応力監視方法 |
JPH0289335U (ja) * | 1988-12-28 | 1990-07-16 | ||
JP2005121024A (ja) * | 2003-10-16 | 2005-05-12 | General Electric Co <Ge> | シェル及びロータ熱応力を制限するために蒸気タービン入口流を制御する方法及び装置 |
JP2007107939A (ja) * | 2005-10-12 | 2007-04-26 | Nippon Steel Engineering Co Ltd | 鋼板の温度測定方法および温度測定装置 |
JP2007248201A (ja) * | 2006-03-15 | 2007-09-27 | Horiba Ltd | 放射温度計 |
JP2008233020A (ja) * | 2007-03-23 | 2008-10-02 | Nippon Steel Corp | 表面温度測定システム、加熱炉、表面温度測定方法、及びコンピュータプログラム |
JP2011503408A (ja) * | 2007-11-02 | 2011-01-27 | アルストム テクノロジー リミテッド | 熱負荷を受ける流体機械のロータの残り寿命を求める方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114884280A (zh) * | 2022-04-28 | 2022-08-09 | 东方电气集团东方电机有限公司 | 一种转子线圈测温装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6067350B2 (ja) | 2017-01-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8454297B2 (en) | Method for determining the remaining service life of a rotor of a thermally loaded turboengine | |
US20090241506A1 (en) | Gas turbine system and method | |
JP2007271625A (ja) | 複数先端クリアランス測定システムおよび操作方法 | |
JP6004484B2 (ja) | 蒸気タービン発電プラント | |
WO2015117791A1 (en) | Estimation of health parameters in industrial gas turbines | |
JP6067350B2 (ja) | 回転機械のロータ温度計測方法と装置及び蒸気タービン | |
US10267178B2 (en) | Steam turbine stage measurement system and a method | |
EP3168430B1 (en) | Method for controlling the operation of a gas turbine with an averaged turbine outlet temperature | |
US11732599B2 (en) | Methods and apparatus for real-time clearance assessment using a pressure measurement | |
JP6192707B2 (ja) | ガスタービンを制御するために少なくとも1つの燃焼温度を求める方法、及び、この方法を実行するガスタービン | |
Marinescu et al. | Experimental investigation into thermal behavior of steam turbine components: Part 4—Natural cooling and robustness of the over-conductivity function | |
JP2013139767A (ja) | 発電システム用の作動流体センサシステム | |
CN111059976A (zh) | 一种核电厂汽轮机胀差传感器测量误差修正方法 | |
JP2019143536A (ja) | タービンロータ熱応力評価装置、および、タービンロータ熱応力評価方法 | |
JP2008163746A (ja) | ガスタービン入口温度算出方法及び装置 | |
JP7077257B2 (ja) | タービン制御装置、タービン制御方法、およびタービン発電設備 | |
JP2018189020A (ja) | タービン監視システム、タービン監視方法、及びタービンシステム | |
JP5022018B2 (ja) | ガスタービンの監視装置 | |
JP2019085934A (ja) | 蒸気タービン、その制御装置、およびその制御方法 | |
US20140169938A1 (en) | Turbine purge flow control system and related method of operation | |
Krzyślak et al. | A method of diagnosing labyrinth seals in fluid-flow machines | |
Sakharov et al. | Results of the commercial introduction of honeycomb shroud seals on 300 MW turbine units | |
EP3876059B1 (en) | Systems, program products, and methods for detecting thermal stability within gas turbine systems | |
JP2009264220A (ja) | 蒸気噴射式ガスタービンの蒸気漏れ検出装置 | |
US20210285333A1 (en) | Method for checking a continuous-flow machine |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20140828 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150710 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160408 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160607 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160808 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161206 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20161221 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6067350 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |