JP2014104938A - 連結手段および該連結手段に使用する筒状体 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来のアジャストボルトを破損することなく使用でき、かつ、アジャストボルトの突出によるレイアウト上の支障が生じない連結手段を提供する。
【解決手段】連結手段10は、トラニオンピン11の貫通孔11aを貫通し、内側にアジャストボルト13が挿通される筒状体12,12A,20,30,40を有し、筒状体12,12A,20,30,40は、トラニオンピン11に挿通したアジャストボルト13のねじ部13bを覆い、抜け防止手段がトラニオンピン11の貫通孔11aからの筒状体12,12A,20,30,40の抜けを防止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、先端側にねじ部を形成したアジャストボルトをトラニオンピンの貫通孔に挿通させ、前記ねじ部にはナットを螺合させ、前記先端側とは反対側の基端部に他の部材を連結する連結手段に関し、特にパーキングブレーキの操作レバーにブレーキケーブルを連結するための連結手段に関する。
従来のパーキングブレーキの操作レバーにブレーキケーブルを連結するための連結手段
としては、特許文献1に記載したブレーキケーブルの遊び調整装置における図2〜4に示されたアジャストボルト26とアジャストナット27のようなものが有る。このような例をより明瞭に示すと図11から13および図14に示すようなものになる。
すなわち、連結手段100は、操作レバー1aに連動するように取り付けられたトラニオンピン110にアジャストボルト120の先端部を挿着し、該アジャストボルト120の基端部13bにはブレーキケーブルを連結するためのイコライザー130を取り付け、先端部に形成したねじ部121にはナット140を螺合してトラニオンピン110からアジャストボルト120が抜けないようにしたものである。図示したものでは、トラニオンピン110とナット140との間にカラー150が介装されている。
特開2004−148929号公報
このような従来の技術では、操作レバーを操作する際に、トラニオンピン110の貫通孔111の端部に当たるアジャストボルト120のねじ部121、すなわち図11に矢印Aで示した部分に応力集中が発生する。これは、パーキングブレーキの操作レバーを操作すると、操作レバーに設けた出力リンクが揺動し、その際、出力リンクとトラニオンピン110との間で相対的に揺動運動が起こるため、出力リンクとトラニオンピン110との摩擦抵抗により、ねじ部に曲げモーメントが発生することによる。
このため、操作レバーの操作が繰り返される度に応力集中が発生して、当該部分から破損し、折損に至ることも有り得るという問題点があった。
この問題点を解決するための対策として従来は図14に示したようにナット140とトラニオンピン110との間に全長の長いカラー150Aを介装し、トラニオンピン110の貫通孔111の端部にアジャストボルト120のねじ部121が掛からないようにしていた。これは、トラニオンピン110の貫通孔111の端部が径の小さいねじ部121に当たらないようにして応力集中によるアジャストボルト120の破損を防止しようとするものである。
しかしながら、このような対策ではナット140が螺合されたアジャストボルト120のねじ部121の先端からトラニオンピン110までの全長が長くなる。このため、レイアウト上に不都合が生じ易いという問題が有った。
また、他には、ねじ部のサイズを大きくするという対策もある。これは、ねじ部の径を大きくすることによってねじ部の強度を上げて、応力集中による破損を防止しようとするものである。しかしながら、この場合にはトラニオンピンやアジャストボルトを新たな規格のものとすることに成るので、コストが上昇するという問題点が有る。
本発明は、このような従来の技術が有する問題点に着目してなされたもので、従来のアジャストボルトを破損することなく使用でき、かつ、アジャストボルトの突出によるレイアウト上の支障が生じない連結手段および該連結手段に用いる筒状体を提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]先端側にねじ部(13a)を形成したアジャストボルト(13)をトラニオンピン(11)の貫通孔(11a)に挿通させ、前記ねじ部(13a)にはナット(N)を螺合させ、前記先端側とは反対側の基端部(13b)に他の部材を連結する連結手段(10)において、
前記トラニオンピン(11)の貫通孔(11a)を貫通し、内側に前記アジャストボルト(13)が挿通される筒状体(12,12A,20,30,40)を有し、
前記筒状体(12,12A,20,30,40)は、前記トラニオンピン(11)に挿通した前記アジャストボルト(13)のねじ部(13a)のうち前記トラニオンピン(11)よりも前記基端部(13b)寄りに露出する部分を覆う全長を有すると共に前記トラニオンピン(11)の貫通孔(11a)からの抜けを防止する抜け防止手段を有することを特徴とする連結手段(10)。
[2]前記筒状体(12,12A)の抜け防止手段は、前記ナット(N)を螺合させる前記アジャストボルト(13)のねじ部(13a)が露出する側の端部に設けた鍔(12a)であることを特徴とする項[1]に記載の連結手段(10)。
[3]前記筒状体(20)の抜け防止手段は、前記ナット(N)を螺合させる前記アジャストボルト(13)のねじ部(13a)が露出する側を前記トラニオンピン(11)の貫通孔(11a)から抜け落ちない大きさで、かつ、前記トラニオンピン(11)と前記ナット(N)との間で延長したカラー部(22)であることを特徴とする項[1]に記載の連結手段(10)。
[4]前記筒状体(30)は、径を小さくなるように絞ると径が元に戻るように広がるばね鋼を筒状に曲げたものであり、絞った径が元に戻るように広がる復元力を前記抜け防止手段としたことを特徴とする項[1]に記載の連結手段(10)。
[5]前記筒状体(40)は、前記トラニオンピン(11)の貫通孔(11a)を貫通する円筒部(41)と、該円筒部(41)から延びる、内部横断面が角形状であり、前記貫通孔を貫通しない不貫通部(42)とを有し、
前記アジャストボルト(13)は、前記不貫通部(42)内での回転を防止する形状の回転防止部を有するものであり、
前記貫通孔(11a)を貫通した前記円筒部(41)の端部を拡径してかしめることによって前記トラニオンピン(11)からの前記筒状体(12)の抜けを防止するかしめ部を前記抜け防止手段として有することを特徴とする項[1]に記載の連結手段(10)。
[6]前記項[1]から項[5]の何れか一項に記載の連結手段(10)に用いる筒状体(12,12A,20,30,40)。
前記本発明は次のように作用する。
項[1]に係る連結手段(10)によれば、該連結手段(10)は、トラニオンピン(11)の貫通孔(11a)に筒状体(12,12A,20,30,40)を貫通させておく。筒状体(12,12A,20,30,40)は、抜け防止手段を有しているので、トラニオンピン(11)の貫通孔(11a)から抜けてしまうことが防止されている。
この筒状体(12,12A,20,30,40)には、ねじ部(13a)を形成したアジャストボルト(13)の先端側を挿通させる。挿通させて筒状体(12,12A,20,30,40)の一端から露出させたアジャストボルト(13)のねじ部(13a)にナット(N)を螺合させ、一方、基端部(13b)には例えばイコライザー(E)を取り付けて該イコライザー(E)にブレーキケーブルを連結する。
このようにしてトラニオンピン(11)に挿通したアジャストボルト(13)のねじ部(13a)のうちトラニオンピン(11)よりも基端部(13b)寄りに露出する部分は、筒状体(12,12A,20,30,40)に覆われている。したがって、ねじ部(13a)は、トラニオンピン(11)の貫通孔(11a)の端部に当接することがないので貫通孔(11a)の端部からの応力集中がない。このため、貫通孔(11a)の端部からの応力集中によるアジャストボルト(13)の破損を防止することができる。
項[2]に係る連結手段(10)によれば、筒状体(12,12A)は、ナット(N)を螺合させるアジャストボルト(13)のねじ部(13a)が露出する側の端部に設けた鍔(12a)を抜け防止手段としているので、トラニオンピン(11)の貫通孔(11a)に挿入した後、鍔(12a)の無い端部側からアジャストボルト(13)のねじ部(13a)を挿通し、鍔(12a)から先に露出したねじ部(13a)にナット(N)を螺合させればよい。これにより、筒状体(12,12A)がトラニオンピン(11)から抜けてしまうことがない。
項[3]に係る連結手段(10)によれば、筒状体(20)は、ナット(N)を螺合させるアジャストボルト(13)のねじ部(13a)が露出する側を延長して全長を長くし、かつこの延長した部分をトラニオンピン(11)の貫通孔(11a)から抜け落ちない大きさのカラー部(22)とし、このカラー部(22)を抜け防止手段としている。これにより、筒状体(20)がトラニオンピン(11)から抜けてしまうことがない。
項[4]に係る連結手段(10)によれば、筒状体(30)は、径を小さくなるように絞ると径が元に戻るように広がるばね鋼を筒状に曲げたものであり、絞った径が元に戻るように広がる復元力を抜け防止手段としたので、ナット(N)を螺合させるアジャストボルト(13)のねじ部(13a)が露出する側の端部に鍔を設ける必要が無く、極めて簡易な構成とすることができる。なお、この筒状体(30)は、何によっても拘束されることのない状態に放置したとき、その外径が筒状体(30)の内径よりも大きくなるものである。
項[5]に係る連結手段(10)によれば、筒状体(40)は、トラニオンピン(11)の貫通孔(11a)を貫通する円筒部(41)と、この円筒部(41)から延びる、内部横断面が角形状であり、貫通孔を貫通しない不貫通部(42)とを有しており、アジャストボルト(13)は、回転防止部により不貫通部(42)の内部で回転不能となる。また、筒状体(40)は、トラニオンピン(11)の貫通孔(11a)を貫通した円筒部(41)の端部を拡径してかしめることによってトラニオンピン(11)からの筒状体(40)の抜けを防止することができる。
項[6]に係る筒状体(12,12A,20,30,40)によれば、アジャストボルト(13)のねじ部(13a)がトラニオンピン(11)の貫通孔(11a)の端部に当接することなく、したがって貫通孔(11a)の端部からの応力集中が発生しないので、折損などの破損を防止することができる。
本発明に係る連結手段によれば、アジャストボルトは、他の部材を連結する基端部側にトラニオンピンの貫通孔の端部が当たることがないので、応力集中によるアジャストボルトの破損、折損を防止することができる。
また、本発明に係る連結手段に用いる筒状体によれば、従来の連結手段に容易に挿着することができ、それによってアジャストボルトの基端部側がトラニオンピンの貫通孔の端部に繰り返し当たることに起因する破損、折損を防止することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る連結手段の主要部を示す説明図である。 本発明の第1の実施の形態に係る連結手段の全体を示す斜視図である。 図2の連結手段が取り付けられたパーキングブレーキを示す斜視図である。 図1における筒状体およびトラニオンピンを示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る連結手段の筒状体を示す斜視図である。 本発明の第3の実施の形態に係る連結手段の筒状体を示す斜視図である。 本発明の第4の実施の形態に係る連結手段の筒状体を示す斜視図である。 図7の筒状体を挿着したトラニオンピンを示す斜視図である。 図7の筒状体を挿着したトラニオンピンを示す正面図である。 本発明の第5の実施の形態に係る連結手段の筒状体とトラニオンピンとを示す斜視図である。 従来の連結手段の主要部を示す説明図である。 従来の連結手段の全体を示す斜視図である。 従来の連結手段の全体を示す平面図である。 従来の他の連結手段の全体を示す平面図である。
以下、図面に基づき本発明の好適な各種の実施の形態を説明する。
図1から4は本発明の第1の実施の形態を示している。
図1は、第1の実施の形態に係る連結手段の主要部を示す説明図であり、図2は、第1の実施の形態に係る連結手段の全体を示す斜視図である。また、図3は、図2の連結手段が取り付けられたパーキングブレーキを示す斜視図である。図4は、図1における筒状体およびトラニオンピンを示す斜視図である。
図3に示したように、本実施の形態に係る連結手段10は、パーキングブレーキ1の操作レバー1aに不図示のブレーキケーブルを連結するためのものである。パーキングブレーキ1は、操作レバー1aの操作に連動して回転する枢軸1bに固定されている。この枢軸1bには、連結手段10が取り付けられた出力リンクLが固設されている。
図1および図2に示したように、連結手段10は、トラニオンピン11の貫通孔11aに筒状の筒状体12を貫通させ、該筒状体12にアジャストボルト13を挿通したものである。アジャストボルト13は、基端部13bの末端付近には、ピンPによってイコライザーEが取り付けられている。このイコライザーEには、ブレーキケーブルを連結するための連結部C,Cが設けられている。また、アジャストボルト13は、先端側にナットNを螺合させるためのねじ部13aが形成されている。
図4に示したように、筒状体12は、筒体であり、一端にトラニオンピン11の貫通孔11aの径よりも大きい外径の鍔12aが形成されている。この鍔12aからもう一方の端部まで延びる部分は、その全長にわたってトラニオンピン11の貫通孔11aの径よりも小さい外径を有するプロテクト部12bである。したがって、筒状体12は、プロテクト部12bはトラニオンピン11の貫通孔11aを抜差し自在であるが、鍔12aは、貫通孔11aを通り抜けることがない。
アジャストボルト13のねじ部13aの先端に螺合しているナットNとトラニオンピン11との間にはカラー50が介装されている。このカラー50は、従来の連結手段に使用されていたカラーに比して、全長を相当に短いものにすることができる。このカラー50とナットNとの間には、一般的なワッシャーWが介装されている。
図1に示したように、筒状体12は、トラニオンピン11に挿着してプロテクト部12bの開口端から貫通孔12cにアジャストボルト13を挿入して、筒状体12の鍔12aおよびカラー50の開口端から露出したアジャストボルト13のねじ部13aの先端付近にナットNを螺合させたときに、トラニオンピン11を境にナットNとは反対側に露出する位置にあるねじ部13aをプロテクト部12bが覆うように、該プロテクト部12bの開口端がねじ部13aよりも基端部13b寄りの位置まで延びた全長を有している。このような筒状体12の素材は、例えば金属や合成樹脂である。
次に作用を説明する。
連結手段10は、トラニオンピン11にアジャストボルト13を挿通する前に、トラニオンピン11の貫通孔11aに筒状体12を貫通させておく。貫通孔11aには、筒状体12のプロテクト部12bを貫通させることができる。径の大きい鍔12aは、貫通孔11aを通り抜けないので、筒状体12が貫通孔11aを通り抜けて外れてしまうことを防止する抜け防止手段としてのストッパーの役目を果たす。
次に、この筒状体12のプロテクト部12bの開口端からねじ部13aが形成されているアジャストボルト13の先端側を挿通して、ねじ部13aの先端を鍔12a側の開口端から露出させる。この露出したねじ部13aにカラー50を挿着し、カラー50から露出した先端部にナットNを螺合させる。この状態において、ねじ部13aの他端側は筒状体12のプロテクト部12b内に位置しており、筒状体12から露出していない。
アジャストボルト13の基端部13bに取り付けたイコライザーEには、ブレーキケーブルが連結されている。したがって、ナットNの締め具合を調節することによって、ブレーキケーブルの延びを調整することができる。
このように連結手段10によってブレーキケーブルが連結されたパーキングブレーキ1は、ブレーキが制動していない状態では操作レバー1aが前方に倒された状態にあり、ブレーキケーブルは引き出されていない。ブレーキを制動するために操作レバー1aを起こすと、操作レバー1aの操作に連動して枢軸1bが回転し、それとともに該枢軸1bに固定されている出力リンクLが回転する。これにより、連結手段10を介してブレーキケーブルが引き出されてブレーキが制動する。ブレーキの制動を解除するときは、操作レバー1aを前方に倒せばよい。
このような操作レバー1aの起倒操作が行われるときは、出力リンクLとトラニオンピン11との間で相対的に揺動運動が起こる。しかし、トラニオンピン11の貫通孔11aの端部は、揺動運動が発生した際にアジャストボルト13を覆っている筒状体12のプロテクト部12bに当接し、アジャストボルト13に直接に当接することがない。このため、トラニオンピン11の貫通孔11aの端部からの応力集中によってアジャストボルト13が破損等することが防止される。
次に、図5を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る連結手段10について説明する。なお、第1の実施の形態と同種の部位には同一符号を付し重複した説明を省略する。本実施の形態は、第1の実施の形態における筒状体12とは異なる筒状体12Aを備えている点のみが異なる。
第1の実施の形態における筒状体12は、筒体であったが、本実施の形態における筒状体12Aは、鍔12aからもう一方の端部までの全長に亘って切れ目12dが入っている。すなわち、筒状体12Aは、板状のものを筒状に丸めたものである。本実施の形態に係る連結手段の作用は、第1の実施の形態に係る連結手段の作用と同様である。
次に、図6を参照して、本発明の第3の実施の形態に係る連結手段10について説明する。なお、第1の実施の形態と同種の部位には同一符号を付し重複した説明を省略する。
図6に示したように、筒状体20における符号21は、第1の実施の形態における筒状体12のプロテクト部12bと同様のプロテクト部である。第1の実施の形態における筒状体12は、一端にトラニオンピン11の貫通孔11aの径よりも大きい外径の鍔12aを有しているが、本実施の形態における筒状体20は、鍔12aに代えて、トラニオンピン11の貫通孔11aの径よりも大きい外径のカラー部22が延びている。プロテクト部21とカラー部22とは同軸に延びており、それらを貫通する貫通孔23の径は、アジャストボルト13の外径よりも大きくなっている
筒状体20の全長は、筒状体20をトラニオンピン11の貫通孔11aに挿通してカラー部22の端部からアジャストボルト13のねじ部13aを露出させてその最先端部にナットNを螺合させた場合に、プロテクト部21端部からアジャストボルト13のねじ部13aが露出しないだけの長さを有している。
次に、図7から図9を参照して、本発明の第4の実施の形態に係る連結手段10について説明する。なお、第1の実施の形態と同種の部位には同一符号を付し重複した説明を省略する。
図7は、第4の実施の形態に係る連結手段10における筒状体30を示す斜視図である。図8は、図7の筒状体30を挿着したトラニオンピン11を示す斜視図であり、図9は、同じく図7の筒状体30を挿着したトラニオンピン11を示す正面図である。
本実施の形態に係る連結手段における筒状体30は、ばね鋼を筒状に曲げたものである。したがって、筒状体30の延びる方向に全身に亘って切れ目33が有る。
筒状体30の外径は、トラニオンピン11の貫通孔11aよりもやや大きい。したがって、筒状体30をトラニオンピン11に挿着するときは、筒状体30の弾発力に抗して筒状体30の径を小さくするように絞った状態で筒状体30をトラニオンピン11の貫通孔11aに挿入する。その後、その絞った状態を開放すれば筒状体30は復元力によって貫通孔11a内で元の径まで戻る方向に広がるので、筒状体30をトラニオンピン11の貫通孔11aにしっかりと挿着することができる。
このため、本実施の形態に係る筒状体30において、トラニオンピン11から抜け落ちないようにするための抜け防止手段は、トラニオンピン11の貫通孔11a内で元に戻ろうとする復元力である。したがって、抜け防止手段として第1の実施の形態および第2の実施の形態における鍔12aや第3の実施の形態におけるカラー部22のような構造的な抜け防止手段を設ける必要がない。これにより、筒状体30の構造は極めて簡易であり、その製造は極めて容易な上に製造コストも上昇することがない。なお、本実施の形態における筒状体30の一端に、復元した状態での外径がトラニオンピン11の貫通孔11aの径よりも大きくなる鍔を設けても良い。
図10は、第5の実施の形態に係る連結手段10における筒状体40とトラニオンピン11とを示す斜視図である。
本実施の形態に係る連結手段10における筒状体40は、トラニオンピン11の貫通孔11aに挿通する円筒部41と、該円筒部41から延びる角形筒部42とから成る。
円筒部41は、外径がトラニオンピン11の貫通孔11aの径よりも小さい円筒状に形成されている。円筒部41の全長は、該円筒部41をトラニオンピン11の貫通孔11aに貫通したときにその開口端部41aがトラニオンピン11から露出するだけの長さを有している。この露出した開口端部41aは、筒状体40をトラニオンピン11に挿着したときに、円筒部41がトラニオンピン11の貫通孔11aから抜け落ちないようにするための抜け防止手段となるものである。すなわち、貫通孔11aから露出した円筒部41を拡径してかしめることによって円筒部41がトラニオンピン11から抜けてしまうことを防止する部分である。
この円筒部41に続いて延びる角形筒部42は、四角形の筒状体の角を丸めた形状を有している。この角形筒部42は、トラニオンピン11の貫通孔11aを通すことができない大きさ、形状の不貫通部である。この角形筒部42は、貫通孔11aを通すことができない形状であれば、図10に例示した形状のものに限られず、断面の輪郭が他の多角形や楕円形の筒状のものであってもよい。
角形筒部42の内部空間の形状は、例えば横断面を見たときに正方形となるようなものである。この場合、筒状体40に挿通するアジャストボルトには、角形筒部42内での回転を防止するための不図示の回転防止部が設けられている。この回転防止部は、例えば、角形筒部42の内部形状と同様で僅かに小さい断面正方形の柱状のものや、横断面が三角形やその他の多角形のもの、楕円形のものなど角形筒部42に挿入した状態で回転しない形状のものであればどのようなものであっても良い。また、回転防止部は、回転を妨げる突起状のものを有したものであっても良い。
本実施の形態では、第1から第4の各実施の形態におけるように、アジャストボルト13にイコライザーEを取り付けて該イコラーザーEを介してブレーキケーブルを連結したものに使用することができるが、これに限られず、イコラーザーEを介さずに回転防止部にブレーキケーブルを連結したものであっても適用することができる。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は前述した実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
本発明は、パーキングブレーキの操作レバーにブレーキケーブルを連結するための連結手段および該連結手段に使用する筒状体として説明したが、パーキングブレーキに限られず、操作レバーの操作力をケーブルを介して伝達する構成を有するものに広く適用することができる。
C…連結部
E…イコライザー
L…出力リンク
N…ナット
P…ピン
W…ワッシャー
1…パーキングブレーキ
1a…操作レバー
1b…枢軸
10…連結手段
11…トラニオンピン
11a…貫通孔
12…筒状体
12A…筒状体
12a…鍔
12b…プロテクト部
12c…貫通孔
12d…切れ目
13…アジャストボルト
13a…ねじ部
13b…基端部
20…筒状体
21…プロテクト部
22…カラー部
23…貫通孔
30…筒状体
33…切れ目
40…筒状体
41…円筒部
41a…開口端部
42…角形筒部
50…カラー
100…連結手段
110…トラニオンピン
111…貫通孔
120…アジャストボルト
121…ねじ部
130…イコライザー
140…ナット
150,150A…カラー

Claims (6)

  1. 先端側にねじ部を形成したアジャストボルトをトラニオンピンの貫通孔に挿通させ、前記ねじ部にはナットを螺合させ、前記先端側とは反対側の基端部に他の部材を連結する連結手段において、
    前記トラニオンピンの貫通孔を貫通し、内側に前記アジャストボルトが挿通される筒状体を有し、
    前記筒状体は、前記トラニオンピンに挿通した前記アジャストボルトのねじ部のうち前記トラニオンピンよりも前記基端部寄りに露出する部分を覆う全長を有すると共に前記トラニオンピンの貫通孔からの抜けを防止する抜け防止手段を有することを特徴とする連結手段。
  2. 前記筒状体の抜け防止手段は、前記ナットを螺合させる前記アジャストボルトのねじ部が露出する側の端部に設けた鍔であることを特徴とする請求項1に記載の連結手段。
  3. 前記筒状体の抜け防止手段は、前記ナットを螺合させる前記アジャストボルトのねじ部が露出する側を前記トラニオンピンの貫通孔から抜け落ちない大きさで、かつ、前記トラニオンピンと前記ナットとの間で延長したカラー部であることを特徴とする請求項1に記載の連結手段。
  4. 前記筒状体は、径を小さくなるように絞ると径が元に戻るように広がるばね鋼を筒状に曲げたものであり、絞った径が元に戻るように広がる復元力を前記抜け防止手段としたことを特徴とする請求項1に記載の連結手段。
  5. 前記筒状体は、前記トラニオンピンの貫通孔を貫通する円筒部と、該円筒部から延びる、内部横断面が角形状であり、前記貫通孔を貫通しない不貫通部とを有し、
    前記アジャストボルトは、前記不貫通部内での回転を防止する形状の回転防止部を有するものであり、
    前記貫通孔を貫通した前記円筒部の端部を拡径してかしめることによって前記トラニオンピンからの前記筒状体の抜けを防止するかしめ部を前記抜け防止手段として有することを特徴とする請求項1に記載の連結手段。
  6. 前記請求項1から請求項5の何れか一項に記載の連結手段に用いる筒状体。
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