JP2014104607A - 液体消費装置および液体収容部 - Google Patents

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秀利 横山
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Abstract

【課題】プリズム底面で生じるノイズ光を制御し、液体の残存状態をより正確に検出する。
【解決手段】プリズム170は、発光部から照射された光を透過する底面173と、底面173を透過した光を反射する傾斜面170aと、傾斜面170aからの反射光を反射する傾斜面170bと、傾斜面170bからの反射光を透過する底面173とを備え、底面173は、副走査方向に対して傾斜して設けられている。
【選択図】図7

Description

本発明は、液体消費装置および液体収容部に関する。
液体消費装置の一例であるインクジェット方式の印刷装置には、一般的に、取り外し可能な液体容器であるインクカートリッジが装着される。インクカートリッジには、インクカートリッジ内のインクの量が所定量を下回ったことを検出するための、プリズムを備えたものがある。プリズムを用いたインクの残存状態の検出は、発光素子から照射された光がプリズムに入射してプリズムの頂角を形成する斜面で反射する際に、斜面がインクと接しているか否かで反射状態が異なることを利用して、受光素子に入射する光の強度のレベルなどに基づいて行うことができる。
特許文献1には、プリズムを透過してインクカートリッジ内のインクに進入した光が、インクカートリッジ内のインク上面と空気との界面で反射して、プリズム内に再度入射し、受光素子で受光されてしまうことを防ぐために、インクカートリッジ内部にインク上面と空気の界面での反射を抑制するための構造物を設置する技術が開示されている。しかし、反射は、インクカートリッジ内のインク上面と空気との界面だけでなく、プリズムの光が入射する底面でも生じる場合がある。特許文献1に記載の技術では、このような反射を抑制することはできなかった。
特開平10−232157号公報
前述の問題を考慮し、本発明が解決しようとする課題は、プリズムの光が入射する面で生じる反射を抑制し、液体の残存状態のより正確な検知を行う技術を提供することである。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]発光部と受光部が配置された検出部と、液体を収容する液体収容部と、前記液体収容部に設けられ、前記発光部から照射された光を前記液体収容部内の液体の量に応じて前記受光部に向けて反射するプリズムと、前記液体収容部が装着されるホルダーと、前記ホルダーを前記発光部および前記受光部に対して主走査方向に相対的に移動させる移動部と、を有し、前記プリズムは、前記発光部から照射された光を透過する第1底面と、前記第1底面を透過した光を反射する第1斜面と、前記第1斜面からの反射光を反射する第2斜面と、前記第2斜面からの反射光を透過する第2底面とを備え、前記第1底面および前記第2底面は、副走査方向に対して傾斜して設けられていることを特徴とする液体消費装置。
以下、プリズム底面を透過し、液体残量を検出する光をシグナル光、プリズム底面で反射し、プリズム内部へ入射しない光をノイズ光とする。
上記した液体消費装置であれば、第1底面および第2底面が、副走査方向に対して傾斜していることにより、ホルダーが移動する主走査方向と交差する副走査方向にノイズ光の向きを変えることができ、ノイズ光の受光部への入射を抑制することができる。そのため液体収容部内の液体の残存状態の判断精度を、より向上することができる。
[適用例2]適用例1の液体消費装置であって、前記第1底面と前記第2底面とは、副走査方向に対して等しい角度で互いに逆向きに傾斜して設けられている液体消費装置。
このような液体消費装置であれば、発光部から照射されたシグナル光がプリズム底面へ入射する角度と、シグナル光がプリズム内部で反射した後、プリズム底面から出射される角度が等しくなる。そのため、発光部からプリズム底面に垂直に入射した光は、プリズム底面から垂直に出射し、シグナル光の受光部への入射が容易になる。
[適用例3]適用例1または適用例2の液体消費装置であって、前記発光部と前記受光部とは、副走査方向にずれて配置されている液体消費装置。
このような液体消費装置であれば、発光部から照射されたシグナル光と、受光部に入射するシグナル光との副走査方向のずれを、発光部と受光部とが副走査方向にずれて配置されていることによって相殺することができ、シグナル光を受光部へ容易に入射させることができる。
[適用例4]液体消費装置に装着されたときに、前記液体消費装置に備えられた発光部および受光部を持つ検出装置に対向する位置にプリズムを有する液体収容部であって、前記プリズムは、前記発光部から照射された光を透過する第1底面と、前記第1底面を透過した光を反射する第1斜面と、前記第1斜面からの反射光を反射する第2斜面と、前記第2斜面からの反射光を透過する第2底面とを備え、前記第1底面と前記第2底面は、前記第1斜面と前記第2斜面により構成されるプリズム頂角線の方向に対して傾斜していることを特徴とする液体収容部。
本発明の一実施例としての印刷装置の要部を示す斜視図。 印刷装置の概略構成図。 検出部の電気的構成を示す説明図。 インクカートリッジの斜視図。 インク室内にインクが無い場合に、プリズムが光を反射する様子について説明するための模式図。 インク室内にインクが十分に存在する場合に、プリズムが光を反射する様子について説明するための模式図。 プリズム底面に一様な傾斜を設けた場合のプリズムの斜視図。 プリズム底面に一様な傾斜を設けた場合の、ノイズ光とシグナル光について説明するための図。 発光部と受光部との、最適な配置について説明するための図。 発光部に対向するプリズム底面と、受光部に対向する底面の傾斜を逆に設けた場合のプリズムの斜視図。 発光部に対向するプリズム底面と、受光部に対向する底面の傾斜を逆に設けた場合の、ノイズ光とシグナル光についての説明するための図。 プリズム底面に傾斜を設けた場合の、ノイズ光とシグナル光の副走査方向への移動量を説明するための図。
A.第1実施例:
A−1.印刷装置の構成:
図1は本発明の一実施例としての印刷装置10の要部を示す斜視図である。図2は、印刷装置10の概略構成図である。図1には、互いに直交するXYZ軸が描かれている。これ以降に示す図についても必要に応じてXYZ軸を付している。本実施例において、印刷装置10の使用姿勢では、Z軸方向が鉛直方向であり、印刷装置のX軸方向の面が正面である。印刷装置10の主走査方向はY軸方向であり、副走査方向はX軸方向である。液体消費装置としての印刷装置10はホルダーを備え、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック等のインクIKが一色ずつ収容された液体収容部としてのインクカートリッジ100がホルダーに装着される。ホルダーは、印刷ヘッドが搭載されたキャリッジ20と一体的に形成されている。印刷装置は、さらに、キャリッジ20を主走査方向HDに駆動する移動部としてのキャリッジモーター33と、キャリッジ20の主走査方向HDと平行して配置されたインクの残存状態を検出するための検出部90と、印刷媒体PAを副走査方VDに搬送する紙送りモーター30と、キャリッジ20に搭載され、インクカートリッジ100から供給されたインクIKを吐出する印刷ヘッド35と、所定のインターフェイス72を介して接続されたコンピューター60等から受信した印刷データに基づいて、キャリッジモーター33や紙送りモーター30、印刷ヘッド35を制御して印刷を行わせる制御ユニット40とを備えている。制御ユニット40には、印刷装置10の動作状態等が表示される表示パネル70が接続されている。また、制御ユニット40には、キャリッジ20がケーブルFFC1で、検出部90がケーブルFFC2で接続されている。
図3は、検出部90の電気的構成を示す説明図である。検出部90は発光素子(発光部)92および受光素子(受光部)94を備える。発光素子92は光を照射し、受光素子94は光を受光する。検出部90は、反射型のフォトインタラプターによって構成されている。検出部90は、発光素子92として例えばLED(Light Emitting Diode、ライトエミッションダイオード)を備え、受光素子94として例えばフォトトランジスターを備える。検出部90は、PWM(Pulse Width Modulation)信号のデューティ比(オン時間とオフ時間の割合)を調整してLEDを発光させる。LEDから発光された光は、後述するインクカートリッジ100内のプリズムで反射してフォトトランジスターに入射した後、電流値に変換される。
検出部90が備える発光素子92および受光素子94は、キャリッジ20の主走査方向HDと平行して、並んで配置されている(図2)。また、発光素子92および受光素子94は、キャリッジ20がキャリッジモーター33により駆動させられ、検出部90の備える発光素子92および受光素子94の上に位置したときに、キャリッジ20の備える開口部(図示せず)を介してインクカートリッジ100内のプリズム170と対向するように配置されている。プリズム170については後述する。
制御ユニット40は、残量判定部42を備える。制御ユニット40はCPUを備え、ROMに予め記憶された制御プログラムをRAMに展開して実行することで、残量判定部42として機能する。また、制御ユニット40は、キャリッジ20の往復動や紙送りを制御すると共に、駆動制御部として機能することにより印刷ヘッド35の駆動を制御して、印刷媒体PAへのインクIKの吐出を制御する。
残量判定部42は、インクカートリッジ100内のインクIKの残量が所定量より多いか所定量以下であるかを判断する機能部である。残量判定部42は、ケーブルFFC2を通じてフォトトランジスターに入射した光に基づく電流値を取得し、取得した電流値に基づいてインクカートリッジ100内のインクIKの残量が所定量以下となったか否かを判断する。インクIKの残量がインク無しではない所定量以下となったことを、以降「インクニアエンド」ともいう。具体的には、残量判定部42はケーブルFFC2を通じて取得した電流値が、あらかじめ定められたインクの残量に対応する電流値を上回ったときに、インクニアエンドであると判断する。
残量判定部42は、例えば印刷装置10の起動時や、印刷媒体PAへの印刷の1ジョブが終了したタイミングや、印刷の実行中など所定のタイミングで、キャリッジ20が検出部90の上を移動している際に、それぞれのインクカートリッジ100についてインクIKの残量がインクニアエンドになったか否かを判断する。残量判定部42がインクニアエンドであると判断すると、制御ユニット40は、制御ユニット40に接続された表示パネル70や、インターフェイス72に、インクカートリッジの残量がのこりわずかであることを表示、もしくは、インクカートリッジ100の交換を促す表示をするための情報や指示を出力する。
A−2.カートリッジの構成:
図4は、インクカートリッジ100の斜視図である。インクカートリッジ100は、液体としてのインクIKを収容する略直方体形状のインク収容部130と、インクカートリッジ100に関する情報を記憶するメモリーが搭載された基板150と、キャリッジ20にインクカートリッジ100を着脱するためのレバー120とを備えている。インクカートリッジ100の底面101(インクカートリッジ100が印刷装置10の備えるキャリッジ20に装着されたときの、インクカートリッジ100の−Z方向に対応する面)には、インクカートリッジ100がキャリッジ20に装着されたときに、キャリッジ20に設けられたインク供給針(図示せず)が挿入されるインク供給口110が形成されている。使用前の状態では、インク供給口110の開口はフィルムによって封止されている。
インク収容部130は、内部にインクIKを収容するインク室180を備えている。図5に示すように、インク室180の内部の−Z方向にある底部には、2つの傾斜面170a(第1斜面)、170b(第2斜面)で頂角を形成した、直角二等辺三角柱状のプリズム170が配置されている。プリズム170は、インクカートリッジ100の底面101に設けられている。キャリッジ20にこれらのインクカートリッジ100を上方から装着すると、インクカートリッジ100から印刷ヘッド35へのインクIKの供給が可能となる。
A−3.プリズムによるインク残量検知:
図5はインク室180内にインクが無い場合に、インクカートリッジ100のインク室180内に備えられたプリズム170が光を反射する様子について説明するための模式図である。プリズム170は、ポリプロピレンによって透明状に形成されている。なお、プリズム170の「底面」とは、プリズムの頂角に対向する面をいう。プリズム170は、傾斜面170a、170bと接する流体の屈折率によって、光の反射状態が異なる。具体的には、図5に示すように、傾斜面170a、170bが空気に接触している場合、つまり、インクIKの量が少なくなった場合には、プリズム170と空気との屈折率の違いにより、検出部90の備える発光素子92からプリズム170の傾斜面170aに向けて照射された光(光路201)はプリズム170の傾斜面170aで反射する。そして、その反射光はさらにもう一つの傾斜面170bで反射して受光素子94に入射(光路203)する。つまり、プリズム170内で光が2回全反射することで、発光素子92から入射した光の進行方向が180度反転して、受光素子94に射出される。
図6はインク室180内にインクIKが十分に存在する場合に、インクカートリッジ100のインク室180内に備えられたプリズム170が光を反射する様子について説明するための模式図である。図6に示すように、傾斜面170aおよび傾斜面170bがインクIKと接触する程度にインクIKがインク室180内に存在する場合には、プリズム170とインクIKとの屈折率が同程度であるため、発光素子92から照射された光(光路201)の大部分は、図6に示すように傾斜面170aで屈折して、インクIK内で吸収される。したがって、傾斜面170bで反射して受光素子94に入射(光路203)する光の量は図5に示したインクの量が少なくなった場合と比べるとわずかである。
ところで、受光素子94に入射する光は、上述したプリズム170の傾斜面170bでの反射光(光路203)以外の光を含む場合もある。検出部90の備える発光素子92が照射する光が図5および図6に示すプリズム170の底面に対して垂直に入射する光(光路201)のみでなく広い指向性をもつ場合には、発光素子92は、例えば、図5および図6に示す光路211のような光も照射する。このような場合においては、プリズム170の底面にも光が照射される(光路211)ため、照射光の一部がプリズム170の底面で反射して受光素子94に入射する(光路212)。このように、プリズム170の傾斜面170bで反射されて受光素子94に入射した光(光路203、以下、シグナル光ともいう。)とは異なる光(以下、ノイズ光ともいう。)は、インク室180内のインクIKの量に起因する光ではない。したがって、インクニアエンドの判定に影響を与える場合がある。
A−4.プリズムの構成:
図7はプリズム170に、副走査方向(X軸方向)に対して角度がθ1の底面173を設けた場合のプリズム170の斜視図である。
図8はプリズム170に、副走査方向(X軸方向)に対して角度θ1の底面173を設けた場合のノイズ光について説明するための図である。図8(a)がY軸断面で見た図、(b)がX軸断面で見たノイズ光の図、(c)がX軸断面で見たシグナル光の図、(d)は底面173を設けた場合におけるシグナル光のX軸方向での移動量を示す図である。
図8(a)では、角度θ1の底面173において、発光素子92と対向する側の面を底面173a(第1底面)、受光素子94と対向する側の面を底面173b(第2底面)として示している。光路221は、インクの量が少ない場合において、プリズム170内部で反射して受光素子94に至るシグナル光の光路、光路222は、プリズム170の底面173で反射するノイズ光の光路である。
また、底面173aから傾斜面170aまでの光路距離を距離L231、傾斜面170aから傾斜面170bまでの光路距離を距離L232、傾斜面170bから底面173bまでの光路距離を距離L233、底面173bから受光素子94までの距離を距離L234として示している。また、図8(b),(c)では、角度θ1の底面173を設けた場合の光路222のX軸方向の移動距離を距離L235、光路221の−X軸方向の移動距離を距離L236として示している。
ここで、副走査方向(X軸方向)に対して角度θ1の底面173を設けた場合、Y軸(主走査方向)断面で見た場合の光路は図8(a)に示す光路となり、図5に示した光路と同一に見えるが、X軸(副走査方向)断面で見た場合の光路は図8(b)、(c)のように変化する。図8(b)に示すように、角度θ1の底面173を設けた場合、プリズム170の底面反射光(ノイズ光、光路222)はX軸断面で見て以下の数式1で示す距離L235だけ変化する。
Figure 2014104607
距離L235が大きくなると、プリズム170の底面反射光が受光素子94に到達しなくなるためノイズ光が減少する。一方、傾斜を設けない状態の場合は、θ1=0°なので距離L235=0になり、プリズム170の底面反射が受光素子94に到達する。
次に角度θ1の底面173を設けた場合のシグナル光の変化について説明する。発光素子92から底面173aに照射され、底面173aを透過した光はθ2の角度に屈折する。空気の屈折率をn1、プリズムの屈折率をn2とした場合、入射角度はθ1となるので、屈折後の角度をθ2は、スネルの法則より以下の数式2のようになる。
Figure 2014104607
底面173aを透過した光は、θ2に屈折後、傾斜面170aで反射する。そして、その反射光はさらにもう1つの傾斜面170bで反射し、底面173bにθ3の角度で入射する。底面173bを透過した光は、スネルの法則より以下の数式3に示す角度θ4に屈折する。
Figure 2014104607
底面173bを透過した光は、距離L234だけ進んだのち受光素子94に到達する。図8(d)に示すように、角度θ1の底面173を設けたことによる光路221のX軸方向での移動距離L236は以下の数式4のように計算される。
Figure 2014104607
図9は、距離L235と距離L236を考慮して、発光素子92と受光素子94の配置を最適化する説明図である。図8(b)と図8(c)から分かるように、副走査方向(X軸方向)において光路222と光路221の向きは逆であるため、受光素子94を図9(b)のように配置することで、光路221を入射させ、光路222を入射させないことが可能になる。
よって、インク残存状態のより正確な検知が可能になり、さらに、比較的高価である鋭い指向特性をもった発光素子を使わずとも、インクの残存状態を判定することができるので、印刷装置10の製造にかかるコストが低減できる。
B.第2実施例:
第1実施例では、プリズム170の底面173aと底面173bは同一の方向に傾斜していた。これに対し、第2実施例においては、底面173aと底面173bのそれぞれの傾斜が逆方向の場合について説明する。図10は、プリズム170に角度(副走査方向に対して)θ1で傾斜する底面173aと、角度θ1で逆方向に傾斜する底面173bとを設けた場合のプリズム170の斜視図である。図10(a)では底面173aと底面173bとが隣接しており、図10(b)では底面173aと底面173bとの間に所定の領域が設けてある。本実施例では、図10(a)、(b)に示すようなプリズム17の構成のいずれにも適用することができる。
図11は、X軸断面で見たシグナル光について第1実施例と第2実施例を比較する説明図である。図11(a)が、底面173aと底面173bとが同一方向に傾斜した場合の図、図11(b)が、底面173aと底面173bとが逆方向に傾斜した場合の図である。図11(b)において、底面173aの傾斜角度θ1と底面173bの傾斜角度θ1とは同一であり、それぞれが逆向きに傾斜している。なお、図11(a)、(b)のそれぞれのプリズム17内部の屈折率は同一で、プリズム17内部で屈折は起こらないとしている。
図11(a)と図11(b)のそれぞれの底面173aの傾斜が同一の場合、図11(a)と図11(b)のそれぞれの底面173bへの入射までの光路に差はない。図11(a)と図11(b)のそれぞれの底面173bへの入射角度は、プリズム形状で決まり、図11(a)の場合は数式5、図11(b)の場合は数式6となる。
Figure 2014104607
Figure 2014104607
よってθ4は、図11(a)の場合は数式7、図11(b)の場合は数式8となる。
Figure 2014104607
Figure 2014104607
数式2と数式8より、数式9と数式10となり、図12(b)の入射角度と出射角度は等しくなる。
Figure 2014104607
Figure 2014104607
図12は、n1=1(空気の屈折率)、n2=1.5(プリズムの屈折率)、プリズム内部の光路距離(距離L231+距離L232+距離L233=6mm、センサーとプリズム底面間距離L234=10mmとした場合に、プリズム底面反射X軸方向移動量(数式1)、第1実施例と第2実施例の光路221のX軸方向移動量(数式4)を比較した結果である。
第2実施例は入射角度と出射角度は等しくなるため、距離L234=10mmの距離や距離変動に影響されないため、X軸方向の移動距離が小さくなる。これにより、距離L234の製造バラツキや距離変動の影響を受けにくいことから、インク残存状態のより正確な検知を可能にすることができる。
10…印刷装置、17…プリズム、20…キャリッジ、30…紙送りモーター、33…キャリッジモーター、35…印刷ヘッド、40…制御ユニット、42…残量判定部、60…コンピューター、70…表示パネル、72…インターフェイス、90…検出部、92…発光素子、94…受光素子、100…インクカートリッジ、101…底面、110…インク供給口、120…レバー、130…インク収容部、170…プリズム、170a,170b…傾斜面、173,173a,173b…底面、180…インク室、201,203,211,212,221,222…光路、L231〜L236…距離、θ1〜θ4…角度。

Claims (4)

  1. 発光部と受光部が配置された検出部と、
    液体を収容する液体収容部と、
    前記液体収容部に設けられ、前記発光部から照射された光を前記液体収容部内の液体の量に応じて前記受光部に向けて反射するプリズムと、
    前記液体収容部が装着されるホルダーと、
    前記ホルダーを前記発光部および前記受光部に対して主走査方向に相対的に移動させる移動部と、を有し、
    前記プリズムは、前記発光部から照射された光を透過する第1底面と、前記第1底面を透過した光を反射する第1斜面と、前記第1斜面からの反射光を反射する第2斜面と、前記第2斜面からの反射光を透過する第2底面とを備え、
    前記第1底面および前記第2底面は、副走査方向に対して傾斜して設けられていることを特徴とする液体消費装置。
  2. 前記第1底面と前記第2底面とは、副走査方向に対して等しい角度で互いに逆向きに傾斜して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の液体消費装置。
  3. 前記発光部と前記受光部とは、副走査方向にずれて配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の液体消費装置。
  4. 液体消費装置に装着されたときに、前記液体消費装置に備えられた発光部および受光部を持つ検出装置に対向する位置にプリズムを有する液体収容部であって、
    前記プリズムは、前記発光部から照射された光を透過する第1底面と、前記第1底面を透過した光を反射する第1斜面と、前記第1斜面からの反射光を反射する第2斜面と、前記第2斜面からの反射光を透過する第2底面とを備え、
    前記第1底面と前記第2底面は、前記第1斜面と前記第2斜面により構成されるプリズム頂角線の方向に対して傾斜していることを特徴とする液体収容部。
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US10882315B2 (en) 2018-04-27 2021-01-05 Seiko Epson Corporation Liquid ejecting apparatus

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US10882315B2 (en) 2018-04-27 2021-01-05 Seiko Epson Corporation Liquid ejecting apparatus

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