JP2014102930A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】プリント基板Pが装着される第1凹部15と、相手側コネクタが嵌合される第2凹部20とが、端子挿通孔23が貫通形成された隔壁13を介して互いに異なった面に開口した形態で形成されたコネクタハウジング10と、複数のタブ状端子30と、タブ状端子30が所定の配列で装着され第1凹部15内に挿入可能な中子40と、が具備される。中子40におけるプリント基板Pと対向した面には、タブ状端子30の一端31が圧入されて貫通される位置決め孔46が開口されたアライメント部45が設けられるとともに、同中子40の隔壁13と対向して固定される対向面41Aには、同対向面41Aが少なくとも固定された状態においてタブ状端子30の他端32を同対向面41Aから突出させた形態で保持可能な保持部48が設けられている。
【選択図】図10
Description
また製品によっては、タブ状端子の一端をプリント基板に接続する作業が容易に行えるように、同タブ状端子の一端のアライメントを正確に取ることの要望もあり、従来その対策として、別途製造したアライメントプレートをコネクタハウジングの基板装着部に後付けで設けるようにしていたために、さらなるコスト高を招き、その解決策の出現が切望されていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、アライメント機能を備えながらも安価に製造し得るコネクタを提供するところにある。
すなわちインサート成形によらず、また別途アライメントプレートを設けることなく、各タブ状端子の両端部が所定に整列されたコネクタを得ることができ、製造コストの低減に寄与し得る。
(1)前記中子の前記隔壁との対向面には、同隔壁に貫通形成された取付孔に圧入可能な取付部が設けられ、前記タブ状端子の他端が前記取付部における前記取付孔の所定の一面と対向した挟持面に沿いつつ同取付部の前方に突出した形態で前記中子に装着されている。
中子は、タブ状端子の他端を隔壁の取付孔を貫通させつつその取付部を取付孔に圧入することで固定される。タブ状端子の他端は、取付部の挟持面と取付孔の対向面との間で挟持されて整列した形態で第2凹部内に突出して配される。
(3)前記中子の前記取付部における前記挟持面には、前記タブ状端子の他端側を緊密に嵌めて保持する保持溝が形成されている。タブ状端子の他端を中子の挟持面に沿った状態に保持でき、例えばタブ状端子の他端を隔壁の取付孔を貫通させつつ中子の取付部を取付孔に嵌着する作業を、正確にかつ能率良く行うことができる。
(5)前記中子の前記対向面と前記隔壁とが溶着または接着により固定されている。
本発明の実施形態1を図1ないし図13によって説明する。実施形態1のコネクタは、図11に示すように、コネクタハウジング10と、2本のタブ状端子30と、両タブ状端子30を装着する中子40とを備えて構成されている。
段差部16の前壁部分の中央幅位置では、所定幅に亘ってガイド溝18が形成されている。
この取付孔23の横幅は、上記したガイド溝18の幅寸法と一致している。ガイド溝18における両側面の第1凹部15側の端縁には、テーパ状の誘い込み面18Aが形成されている。
タブ状端子30の一端31がプリント基板Pと接続される基板接続端(以下、基板接続端31)であり、他端32が、相手側コネクタに収容された相手側の雌端子(図示せず)と接続される端子接続端(以下、端子接続端32)となっている。
本体部41の前面41Aにおける中央高さ位置には、隔壁13の取付孔23に緊密に嵌る取付部42が全幅に亘って突出形成されている。取付部42の突出寸法は、隔壁13の厚さに匹敵する寸法に設定されている。
取付部42の4周面には、それぞれ幅方向若しくは高さ方向の中央位置において、前後方向に延びた圧入用のリブ49が全突出長さに亘って形成されている。
まず、2本のタブ状端子30が中子40に対して装着される。当該装着作業は自動機を利用して行われ、具体的には、図3に示すように、真直姿勢をなすタブ状端子30が、中子40の挿通凹部43に下方から挿入されて、その基板接続端31がアライメント部45の位置決め孔46に圧入されて所定寸法その上面に突出される。それとともに、タブ状端子30の端子接続端32側が所定位置から前方に向けて直角曲げされ、図4に示すように、水平部34の基端側が低位の天井面43Bから取付部42の挟持面47に亘って形成された保持溝48に緊密に嵌って、挟持面47に面一に埋められた状態とされる。
以上のように製造されたコネクタは、機器等の固定部材に取り付けられ、コネクタ嵌合部12に相手側コネクタが嵌合される形態で使用される。
次に、本発明の実施形態2を図14ないし図19によって説明する。
この実施形態では、中子60の構造並びに同中子60をハウジング10の隔壁13Aに固定する部分の構造に変更が加えられている。
この実施形態では、中子60の形状が、図14ないし図17に示すように、実施形態1の中子40における取付部42を除去して本体部41のみを残したような形状となっており、同様に、各挿通凹部43における高位側の天井部が、位置決め孔46が開口されたアライメント部45となっているとともに、各挿通凹部43における低位側の天井面43Bには、タブ状端子30の水平部34の基端側が緊密に嵌められる保持溝61が形成されている。
中子60の前面62(隔壁13Aとの対向面)には、図15に示すように、保持溝61の回りを囲むようにして突条63が形成されている。
その他の構造については上記実施形態1と同様であって、実施形態1と同様の機能を有する部位、部材については、同一符号を付すことによって説明を省略または簡略化する。
2本のタブ状端子30を中子60に対して装着するには、真直姿勢をなすタブ状端子30が、中子60の挿通凹部43に下方から挿入されて、その基板接続端31がアライメント部45の位置決め孔46に圧入されて所定寸法その上面に突出されるとともに、タブ状端子30の端子接続端32側が所定位置から前方に向けて直角曲げされ、図14に示すように、水平部34の基端が低位の天井面43Bの保持溝61に緊密に嵌って、同低位の天井面43Bに面一に埋められた状態とされる。
同様に、インサート成形によることなく、また別途アライメントプレートを設けることなく、各タブ状端子30の基板接続端31と端子接続端32とが共に整列されて第1凹部15または第2凹部20内に臨んだコネクタを得ることができ、製造コストの低減に寄与し得る。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)アッセンブリを形成するに当たり、タブ状端子は予めL字形に曲げ形成したのち中子に装着するようにしてもよい。
(2)上記のようにタブ状端子を予めL字形に曲げ形成した場合は、スプリングバックを考慮する必要がないから、タブ状端子の端子接続端側は、中子の取付部の挟持面に対して単に沿うように配するのみでもよく、そのようなものも本発明の技術的範囲に含まれる。
(3)コネクタハウジングの形態として、プリント基板が装着される第1凹部と、相手側コネクタが嵌合される第2凹部とが背中合わせに設けられたものであってもよく、その場合はタブ状端子は真直姿勢のものが適用可能である。
(4)実施形態2に関連し、中子の前面を隔壁に固定する手段としては、溶着に限らず、接着によってもよい。
10…コネクタハウジング
11…基板装着部
12…コネクタ嵌合部
13,13A…隔壁
15…第1凹部
18…ガイド溝(ガイド)
20…第2凹部
23…取付孔(端子挿通孔)
30…タブ状端子
31…基板接続端(タブ状端子30の一端)
32…端子接続端(タブ状端子30の他端)
40…中子
41…本体部
41A…(本体部41の)前面(隔壁13との対向面)
42…取付部
45…アライメント部
46…位置決め孔
47…挟持面(保持部)
48…保持溝
49…リブ
50,50A…アッセンブリ
60…中子
62…(中子60の)前面(隔壁13Aとの対向面)
63…突条
65…端子挿通孔
Claims (6)
- プリント基板が装着される第1凹部と、相手側コネクタが嵌合される第2凹部とが、端子挿通孔が貫通形成された隔壁を介して互いに異なった面に開口した形態で形成されたコネクタハウジングと、
複数のタブ状端子と、
前記タブ状端子が所定の配列で装着され前記第1凹部内に挿入可能な中子と、が具備され、
前記中子における前記プリント基板と対向した面には、前記タブ状端子の一端が圧入されて貫通される位置決め孔が開口されたアライメント部が設けられるとともに、同中子の前記隔壁と対向して固定される対向面には、同対向面が少なくとも固定された状態において前記タブ状端子の他端を同対向面から突出させた形態で保持可能な保持部が設けられていることを特徴とするコネクタ。 - 前記中子の前記隔壁との対向面には、同隔壁に貫通形成された取付孔に圧入可能な取付部が設けられ、前記タブ状端子の他端が前記取付部における前記取付孔の所定の一面と対向した挟持面に沿いつつ同取付部の前方に突出した形態で前記中子に装着されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
- 前記タブ状端子がL字形に曲げ形成されている一方、前記中子における前記取付部と前記アライメント部とが互いに直交した面に形成されていることを特徴とする請求項2記載のコネクタ。
- 前記中子の前記取付部における前記挟持面には、前記タブ状端子の他端側を緊密に嵌めて保持する保持溝が形成されていることを特徴とする請求項2または請求項3記載のコネクタ。
- 前記中子は、前記コネクタハウジングの前記第1凹部における前記隔壁と直交した内面上を前記隔壁に向けて摺接可能となっており、前記隔壁には、前記中子の前記取付部を前記取付孔に向けて案内するガイドが設けられていることを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか一項に記載のコネクタ。
- 前記中子の前記対向面と前記隔壁とが溶着または接着により固定されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
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