JP2014100687A - 噴霧器 - Google Patents

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貴洋 神谷
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Abstract

【課題】電動モータを駆動源とする吐出ポンプを備えた噴霧器において、電動モータの回転出力を直接ポンプ部に出力すれば電動モータが大型化して消費電力の増大を招く結果、当該噴霧器の連続運転時間が短くなってその使い勝手が損なわれる。本発明は、噴霧器の使い勝手を高めることを目的とする。
【解決手段】駆動源としての電動モータ21の回転出力を減速機構22により減速してポンプ部23に出力する。これにより電動モータ21を小型化しつつ高速回転させてロスを小さくすることにより消費電力の抑制を図る。
【選択図】図9

Description

本発明は、例えば園芸作業等において除草剤や消毒剤等の薬剤の噴霧(散布)等に用いられる噴霧器に関する。
例えば、いわゆる背負い式の噴霧器に関する技術が下記の特許文献に開示されている。図21に示すようにこの種の噴霧器100は、薬剤や洗浄水等の噴霧液を貯留する貯蔵タンク101と、この貯蔵タンク101内の噴霧液を圧送するための吐出ポンプPを備えた駆動部102と、駆動部102から引き出されたホースの先端に取り付けられ、噴霧液が実際に噴霧される噴霧ノズル103を備えている。通常、貯蔵タンク101は駆動部102に一体化されており、例えば使用者が背中に背負って携行する。噴霧ノズル103は、使用者が手に持って噴霧作業を行う。駆動部102の電源スイッチをオンすると吐出ポンプPが起動して貯蔵タンク101から噴霧ノズル103に向けて噴霧液が圧送される。使用者が片手に把持した噴霧ノズル103には手動操作式のノズル開閉バルブ104が取り付けられている。このノズル開閉バルブ104を開き操作すると、吐出口から噴霧液が噴霧される。
この種の噴霧器100において、吐出ポンプPには、内燃機関を駆動源とするエンジン式ポンプ、電動モータを駆動源とする電気式ポンプが提供されている。電気式ポンプには、交流電源を電源とするACモータ駆動式、バッテリパック等の直流電源を電源とするDCモータ式が提供されている。
また、この種の噴霧器100では、手元のノズル開閉バルブ104を開き操作すると上記したように吐出口から噴霧液が噴霧される。ノズル開閉バルブ104を閉じ操作すると、吐出口での噴霧液の噴霧が停止される。吐出ポンプPの運転状態でノズル開閉バルブ104を閉じ操作すると、吐出ポンプPから圧送された噴霧液は、噴霧ノズル103から噴霧されることなくリターンホース105を経て貯蔵タンク101に戻される。このように、非噴霧時に噴霧液が循環されることにより薬剤成分等の貯蔵タンク101内での沈殿が防止されるようになっている。また、噴霧液が循環される待機状態とすることにより、次にノズル開閉バルブ104を開き操作した際に噴霧液が素早く噴霧ノズル103から噴霧されて迅速な噴霧作業を行うことができるようになり、この点で当該噴霧器100の使い勝手を高めることができる。
特開2005−118674号公報 特開2006−15208号公報
しかしながら、従来の噴霧器100では、吐出ポンプPの駆動源として電動モータを用いる場合であって特に電源としてバッテリを用いる構成(バッテリ式噴霧器)の場合には、その消費電力を一層抑制して連続運転可能時間を長くする必要があった。例えば、駆動源としての電動モータ(ポンプモータ)の回転動力を直接ピストン部等の機構部に出力する構成であったため、必要な吐出能力を得るためポンプモータが比較的大型化する問題があった。比較的大型のポンプモータであるためその消費電力の抑制が困難でバッテリ消費が大きいため連続運転時間を長くすることが困難であり、この点で当該噴霧器の使い勝手が損なわれる問題があった。
本発明は、係る従来の問題に鑑みてなされたもので、噴霧器の使い勝手をより一層高めることを目的とする。
第1の発明は、薬剤等の噴霧液を貯蔵する貯蔵タンクと、貯蔵タンク内の噴霧液を圧送する吐出ポンプと、吐出ポンプにより圧送された噴霧液を噴霧する噴霧ノズルと、噴霧ノズルを開閉するノズル開閉バルブを備えた噴霧器であって、吐出ポンプは、ポンプモータの回転動力によりポンプ部を駆動して貯蔵タンク内の噴霧液を噴霧ノズルに向けて圧送する構成を備えており、ポンプモータの回転動力を減速機構により減速して前記ポンプ部に伝達する構成とした噴霧器である。
第1の発明によれば、ポンプモータ(電動モータ)の回転出力が減速機構により減速されてポンプ部に出力されることから、当該ポンプモータの回転動力を直接ポンプ部に入力する構成に比してポンプモータの小型軽量化を図ることができる。ポンプモータの小型軽量化を図ることにより消費電力を抑制して当該噴霧器の連続運転時間を長くすることができ、この点で当該噴霧器の使い勝手を一層高めることができる。
また、ポンプモータの回転動力が減速機構により減速されてポンプ部に入力されることから、直接入力する構成に比して当該ポンプモータの出力回転数を高速化することができる。ポンプモータを適正な回転数で高速回転させることができるので当該ポンプモータの出力ロスを低減することができ、この点でも消費電力を抑制して当該噴霧器の使い勝手を高めることができる。
さらに、ポンプモータの小型軽量化を図ることにより、当該ポンプモータの配置位置(レイアウト)等についての設計の自由度を高めることができるとともに、当該噴霧器の小型軽量化を図ることができ、この点でも当該噴霧器の使い勝手をより高めることができる。
上記のように消費電力の抑制を図ることができるので、充電式バッテリ等の直流電源を電源とする電動モータ(DCモータ)をポンプモータとする場合に特に顕著な作用効果を得ることができる。ポンプモータには、上記DCモータに代えて交流電源を電源とする電動モータ(ACモータ)を用いることもできる。
第2の発明は、第1の発明において、ポンプ部は、シリンダ内のピストン又はプランジャを往復動させて噴霧液の吐出力を得る構成とした噴霧器である。
第2の発明によれば、電動モータを駆動源とする往復動ポンプにより、噴霧液の吐出力が発生する。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、ポンプモータはバッテリを電源として駆動するポンプモータである噴霧器である。
第3の発明によれば、交流電源を電源とする電動モータをポンプモータとする場合における電源コードが不要であるので、多くの場合屋外で行われる噴霧作業の便宜を図ることができ、この点で当該噴霧器の使い勝手を一層高めることができる。また、内燃機関であるエンジンを駆動源とする構成に比して当該噴霧器の低騒音化を図ることができ、燃料の調達、給油の必要がないので保管場所等での油洩れやにおい等による周辺環境の悪化を招くことがなく、この点でも当該噴霧器の使い勝手を高めることができる。
第4の発明は、第1〜第3の何れか一つの発明において、減速機構は、歯車の噛み合いによりポンプモータの回転動力を減速する構成とした噴霧器である。
第4の発明によれば、簡易かつ安価な減速機構によりポンプモータの回転動力を効率よく減速することができる。
減速機構は、簡易かつ安価な平歯車やはす歯歯車の噛み合い、入出力同軸で大きな減速比を得ることができる遊星歯車機構等の歯車の噛み合いを用いる他、スプロケットとチェーンによる減速機構(チェーン伝達機構)あるいはプーリとベルトによる減速機構(ベルト伝達機構)を用いることができる。
本発明の実施形態に係る噴霧器の全体斜視図である。本図は、噴霧器を左斜め後方から見た状態を示している。 本発明の実施形態に係る噴霧器の全体斜視図である。本図は、噴霧器を右斜め後方から見た状態を示している。 本発明の実施形態に係る噴霧器の全体斜視図である。本図は、噴霧器を左斜め後方から見た状態を示している。また、本図はバッテリ収容部の開閉扉を開放した状態を示している。 本発明の実施形態に係る噴霧器の全体斜視図である。本図は、噴霧器を右斜め後方から見た状態を示している。また、本図はバッテリ収容部の開閉扉を開放した状態を示している。 本発明の実施形態に係る噴霧器の縦断面図である。本図は、バッテリ収容部の開閉扉を閉じた状態を示している。 本発明の実施形態に係る噴霧器の縦断面図である。本図は、バッテリ収容部の開閉扉を開放した状態を示している。 本発明の実施形態に係る噴霧器の前面図である。 吐出ポンプ単体の斜視図である。 吐出ポンプ単体の縦断面図である。 噴霧器の動作モードの一覧を示す図である。 噴霧器の概略と電源回路を示す図である。本図は、動作モード1に対応している。 噴霧器の概略と電源回路を示す図である。本図は、動作モード2に対応している。 噴霧器の概略と電源回路を示す図である。本図は、動作モード3に対応している。 噴霧器の概略と電源回路を示す図である。本図は、動作モード4に対応している。 噴霧器及び電源コントロールユニットの概略を示す図である。 動作モード1−2のフローチャートを示す図である。 動作モード3−4のフローチャートを示す図である。 吐出ポンプのメンテナンス運転のフローチャートを示す図である。 圧力検知機構と圧力スイッチに代えて圧力センサを用いた場合における噴霧器の概略を示す図である。 小物類収納部の斜視図である。(A)は扉開閉式の小物類収納部、(B)は横回動式の小物類収納部、(C)は引き出し式の小物類収納部、(D)は上下回動式の小物類収納部を示している。 従来の噴霧器の概略を示す図である。
次に、本発明の実施形態を図1〜図20に基づいて説明する。本実施形態では、充電式のバッテリBを電源とする背負い式の噴霧器1を例示する。図1〜図7に示すように本実施形態の噴霧器1は、各種の薬剤や洗浄水を貯蔵するための貯蔵タンク10と、ピストン式の吐出ポンプPを備えた駆動部20と、噴霧ノズル30を備えている。
貯蔵タンク10は耐薬品性を有する樹脂製のタンクで、その上部には噴霧液を投入するための投入口が設けられている。この投入口は蓋11で閉じられている。また、図2に示すように貯蔵タンク10の右側下部には、投入した噴霧液を全て排出するための排液口12が設けられている。排液口12のキャップ12aを取り外すことにより、貯蔵タンク10内に投入した薬剤あるいは洗浄水等の噴霧液を全て排出することができる。
貯蔵タンク10の下部に駆動部20が結合されている。図では省略されているが貯蔵タンク10の前側には左右一対の肩掛けベルトが取り付けられている。作業者は、貯蔵タンク10の前面を背中に当接させ、両肩に肩掛けベルトを掛けることにより、当該噴霧器1を背負うことができる。なお、図では床面Fに設置した状態で示されている。
貯蔵タンク10の底部付近に流入ホース13(図11参照)が接続されている。この流入ホース13を経て貯蔵タンク10内の噴霧液が駆動部20の吐出ポンプPに供給される。図8及び図9にはこの吐出ポンプPが単体で示されている。この吐出ポンプPは、直流電源式のポンプモータ(DCモータ)21と、減速機構22と、ピストン部23を備えている。本実施形態では、DCモータ駆動式の吐出ポンプPを例示するが、これに代えて内燃機関を駆動源とするエンジン式ポンプ、交流電源を電源とするACモータ駆動式の吐出ポンプを備える場合にも同様に適用することができる。
ポンプモータ21の回転出力が減速機構22で減速されてピストン部23に出力される。ピストン部23は、減速機構22から出力された回転動力をピストンの往復動に変換する動力変換部23aを備えている。ピストンの往復動により噴霧液の吐出力が発生する。吐出ポンプPは、ポンプハウジング24内に収容されている。
減速機構22は、ポンプモータ21の出力軸21aに結合した駆動ギヤ22aと、この駆動ギヤ22aに噛み合う従動ギヤ22bと、従動ギヤ22bが固定された駆動軸22cを備えている。本実施形態では、駆動ギヤ22aと従動ギヤ22bには平歯車が用いられている。小径の駆動ギヤ22aと大径の従動ギヤ22bの噛み合いにより、ポンプモータ21の回転動力が一定の減速比で減速されて駆動軸22cに出力される。
駆動軸22cの回転速度は、開閉弁の開閉動作がピストンの往復動作にスムーズに追従できる範囲となるよう、比較的低速回転(例えば約1,000rpm〜5,000rpm)となる減速比に設定することが望ましい。
ポンプモータ21の回転出力を減速するための減速機構としては、上記したように平歯車(スパーギヤ)の噛み合いを利用する構成の他、はすば歯車(ヘリカルギヤ)、すぐばかさ歯車(ストレートベベルギヤ)、まがりばかさ歯車(スパイラルベベルギヤ)の噛み合いを利用してもよく、あるいは入出力同軸で大きな減速比を得ることができる遊星歯車機構を用いる構成としてもよい。さらに、ギヤの噛み合いに代えて、駆動、従動スプロケット間にチェーンを掛け渡したチェーン伝達機構による減速機構、あるいは駆動、従動プーリー間にベルトを掛け渡したベルト伝達機構による減速機構を用いる構成としてもよい。
このようにポンプモータ21の回転出力を減速機構22を経て出力することにより、電気的ロスが少ない高速回転域でポンプモータ21を駆動させることができることから、電力消費の低減を図ることができる。電力消費を低減することができるので、バッテリBを電源とする当該噴霧器1の連続使用可能時間(作業時間)を長くすることができ、この点で当該噴霧器1の使い勝手を一層高めることができる。
また、減速機構を用いることなくピストン部23にポンプモータを直結させる場合に比して当該ポンプモータ21を小型化することができ、これにより当該噴霧器1の小型化及び軽量化を図ることができる。
駆動軸22cには、動力変換部23aの偏心カム23bが取り付けられている。図9ではこの偏心カム23bのみが見えている。この偏心カム23bの回転に伴う周面(カム面)の変位のうち、図9中紙面に直交する方向の変位成分によりピストンが往復動する。ピストンの往復動により噴霧液の吐出圧が発生する。
上記例示したピストン式の吐出ポンプPに代えて、例えばロータリ式の吐出ポンプあるいはダイヤフラム式の吐出ポンプを用いることもできる。
ピストン部23の吐出口23cに吐出ホース25が接続されている。吐出ホース25は、ノズルホース33とリターンホース14に分岐されている。ノズルホース33は駆動部20から前側(使用者の背面側から正面側)へ引き出されている。このノズルホース33の先端に、使用者が片手で把持する噴霧ノズル30が取り付けられている。ピストン部23から吐出された噴霧液は吐出ホース25とノズルホース33を経て噴霧ノズル30に供給される。
噴霧ノズル30の先端には、噴霧タイプと噴射タイプの2種類のノズルアダプタ31,32が装着されている。噴霧ノズル30の基部には、使用者が把持するグリップ部35が設けられている。グリップ部35の上側(先側)にノズル開閉バルブ34が併設されている。このノズル開閉バルブ34のレバー34aを開き側に回動操作すると、ノズルアダプタ31,32から噴霧液が噴霧される。レバー34aを閉じ側に回動操作すると、ノズル開閉バルブ34が閉じられて噴霧液の噴霧が停止される。
吐出ホース25から分岐されたリターンホース14は、貯蔵タンク10に接続されている。吐出ホース25から供給される噴霧液の一部若しくは全てがこのリターンホース14を経て貯蔵タンク10内に戻される。
吐出口23cの手前であって吐出ホース25に至る吐出経路には圧力検知機構40が介装されている。この圧力検知機構40は、吐出ホース25内の流路圧力が予め定めた基準圧力に達すると圧力スイッチをオフする機能を有している。この圧力検知機構40が作動すると圧力スイッチ54がオフして電源回路50が遮断される。電源回路50が遮断されるとポンプモータ21が停止して吐出ポンプPが停止される。
このため、例えば吐出ポンプPの起動状態においてノズル開閉バルブ34を閉じ側に操作して噴霧作業を中断する場合には、吐出ホース25内の吐出圧力が一定圧以上に達することにより圧力検知機構40が作動してノズルホース33側への噴霧液の圧送が停止されるとともに、吐出ポンプPが停止されて電力消費が抑制される。
吐出ホース25内の吐出圧力が一定値以下の場合には、圧力検知機構40が作動しないため圧力スイッチ54がオンして電源回路50が導通される。従って、圧力スイッチ54のオンによりポンプモータ21が再起動して吐出ポンプPが起動し、これにより吐出ホース25内に噴霧液が再び吐出され始める。
図11〜図14には、駆動部20の電源回路50が示されている。この電源回路50において、吐出ポンプPのポンプモータ21は、バッテリ(バッテリパック)Bを電源としている。バッテリBは、36V出力のリチウムイオンバッテリで、別途用意した充電器で充電することにより繰り返し使用することができる。電源回路50を流れる電流値は、可変抵抗52により連続的に変化させることができる。バッテリBの出力電流を可変抵抗52で変化させることにより吐出ポンプPの吐出圧を任意に変化させることができ、これにより吐出される噴霧液の吐出力を任意に調整することができる。
ポンプハウジング24の左側部には、操作パネル60が設けられている。可変抵抗52の調整は、この操作パネル60に配置した強弱調整ダイヤル61を回転操作することにより行うことができる。
この電源回路50には、電源スイッチ53、圧力スイッチ54、モード切り換えスイッチ55とメンテナンススイッチ56が組み込まれている。電源スイッチ53とモード切り換えスイッチ55とメンテナンススイッチ56は、ポンプハウジング24の左側部に設けた操作パネル60に配置されている。
圧力スイッチ54は、上記圧力検知機構40の圧力検知状態でオフし、非検知状態でオンする。
モード切り換えスイッチ55は、圧力スイッチ54の有効無効を切り換える機能を有している。図11及び図12では、このモード切り換えスイッチ55が圧力スイッチ有効側へオフ操作された状態を示している。モード切り換えスイッチ55がオフ操作された状態では、圧力スイッチ54のオンオフが有効になる。このため、モード切り換えスイッチ55がオフ操作された状態で、吐出ホース25内の圧力が一定値以下である場合には、図11に示すように圧力スイッチ54がオンされて電源回路50が導通された状態となり、従って吐出ポンプPの起動状態となる(動作モード1)。この動作モード1では、ノズル開閉バルブ34を開き操作すれば、噴霧ノズル30から噴霧液が噴霧される。
同じくモード切り換えスイッチ55がオフ操作された状態で、図12に示すように吐出ホース内の圧力が一定圧以上に達することにより圧力スイッチ54がオフすると電源回路50が遮断されて吐出ポンプPが停止する(動作モード2)。このように、モード切り換えスイッチ55をオフ側(圧力スイッチ有効側)に切り換えた状態では、吐出ホース25内の圧力変動により吐出ポンプPの起動停止がなされる。このため、動作モード2では、噴霧作業の一時中断状態であっても、吐出ホース25内の吐出圧力が高まって吐出ポンプPが停止することから噴霧液の貯蔵タンク10内への戻しはなされない。このことから、動作モード2では、吐出ポンプPが停止することにより電力消費の抑制が図られるとともに、貯蔵タンク10の不必要な撹拌が回避されることにより一層電源消費の抑制が図られる。
これに対して、図13及び図14に示すようにモード切り換えスイッチ55が圧力スイッチ無効側へオン操作されると、圧力スイッチ54のオンオフ状態(吐出ホース25内の圧力変動)とは無関係に電源回路50が常時導通された状態となる。このため、電源スイッチ53をオン操作した状態では吐出ポンプPが常時起動した状態となって吐出ホース25内に噴霧液が圧送され続ける。この吐出ポンプPの常時運転状態では、使用者がノズル開閉バルブ34を開けば、噴霧ノズル30から噴霧液が噴霧されて噴霧作業を行うことができる(動作モード3)。
一方、同じく吐出ポンプPの常時運転状態において、例えば噴霧作業を一時的に中断するためにノズル開閉バルブ34を閉じると、吐出ポンプPから吐出ホース25内に吐出された噴霧液はリターンホース14を経て貯蔵タンク10内に戻される(動作モード4)。この動作モード4では、貯蔵タンク10と吐出ポンプP間で噴霧液が循環され、これにより貯蔵タンク10内の撹拌がなされて薬剤成分等の沈殿が解消される。
動作モード1〜4における各部の動作状態が図10に示す一覧表にまとめられている。モード切り換えスイッチ55をオフ側に切り換えておけば、吐出ホース25内の圧力が一定値に達しない状態では吐出ポンプPが起動されることからノズル開閉バルブ34を開き操作すれば噴霧作業を行うことができ(動作モード1)、ノズル開閉バルブ34を閉じて噴霧作業を一時的に中断すると、吐出ホース25内の圧力が一定以上に高まることにより吐出ポンプPが停止されて電力消費が抑制される(動作モード2)。このことから、モード切り換えスイッチ55をオフ側に切り換えておくことにより、電力消費を抑制しつつ噴霧作業を行うことができることからバッテリBを長持ちさせて当該噴霧器1の省エネ、省電力を図ることができる。
一方、モード切り換えスイッチ55をオン側に切り換えておけば、吐出ホース25内の圧力変動とは無関係に常時吐出ポンプPが起動した状態に維持されることから、噴霧作業を行うことができるとともに(動作モード3)、ノズル開閉バルブ34を閉じて噴霧作業を一時的に中断した場合には、吐出ポンプPから吐出されて余った噴霧液(いわゆる余水)はリターンホース14を経て貯蔵タンク10に戻される(動作モード4)。このように動作モード4では、噴霧作業を一時的に中断して吐出ホース25内の圧力が高まっても吐出ポンプPが運転状態に維持されて噴霧液が循環されることから貯蔵タンク10内の撹拌がなされて薬剤成分等の沈殿を抑制することができる。
メンテナンススイッチ56は電源スイッチ53に並列に組み込まれている。このメンテナンススイッチ56は、タイマー機能を内蔵している。使用者が電源スイッチ53のオフ状態においてこのメンテナンススイッチ56をオン操作すると、一定時間後(例えば1分間)だけ電源回路50が導通されてポンプモータ21が起動し、従って吐出ポンプPを運転させることができる。
例えば噴霧作業終了後に、貯蔵タンク10内の噴霧液を排液口12から全て排出して、さらに薬液タンク内に洗浄水を流入させてこれを吐出ポンプPを起動して循環させることにより当該噴霧器1を洗浄する洗浄作業が行われる。係る洗浄作業終了後、貯蔵タンク10内の洗浄水を排液口12から排水し、電源スイッチ53をオフ操作して吐出ポンプPを停止させる。
しかしながら、貯蔵タンク10内の洗浄水を排出して空にした状態であっても、吐出ポンプP内には洗浄水等が残留する場合がある。吐出ポンプP内の残留水は、寒冷地や冬季であれば凍結するおそれがある。吐出ポンプP内において残留水が凍結すると、水膨張による各部のひび割れやパッキン等の劣化を招いて吐出ポンプPひいては当該噴霧器1の耐久性を低下させる原因になる。従来、この残留水を排水するためのドレンを備えた吐出ポンプが提供されているが、噴霧器全体を揺する等してドレンから流し出す必要があり、完全には排水し切れないのが現状であった。
これに対して、本実施形態に係る噴霧器1はこのメンテナンススイッチ56により、電源スイッチ53のオフ状態において吐出ポンプPを一定時間だけ運転させることにより、吐出ポンプP内の残留水を確実に排除することができ、これにより寒冷地等での凍結を心配する必要がなくなって当該吐出ポンプPひいては噴霧器1の耐久性を高めることができる。
メンテナンススイッチ56のオン操作による吐出ポンプPの起動時間は、当該吐出ポンプPの単位時間当たりの吐出能力と当該吐出ポンプP内に貯留され得る最大液体量に基づいて適切に設定することにより、メンテナンス効果(残留水の凍結防止効果)をより確実に発揮させることができる。
図15には、電源回路50に電源コントロールユニット42(以下、ECU42と略記する)を併設した実施形態が示されている。このECU42には、電源スイッチ53のオンオフデータと、圧力スイッチ57のオンオフデータと、モード切り換えスイッチ55のオンオフデータと、メンテナンススイッチ58のオンオフデータが入力される。ECU42の出力信号に基づいてポンプモータ21ひいては吐出ポンプPが起動、停止される。図16〜図17には、各種の入力データに基づいて出力されるECU42の出力信号に基づいてなされる吐出ポンプPの動作フローが示されている。
図16に示すように、使用者が電源スイッチ53をオン操作すると、ECU42は吐出ポンプPのポンプモータ21へ駆動信号を出力する、これによって、吐出ポンプPが起動され、貯蔵タンク10内の噴霧液が圧送される。この駆動状態でノズル開閉バルブ34を開けば、圧送された噴霧液が噴霧ノズル30から噴霧される(動作モード1)。一方、ノズル開閉バルブ34を閉じた状態であれば、吐出ホース25及びノズルホース33内の液圧が上昇する。この圧力上昇により圧力検知機構40が作動して圧力スイッチ57がオンする。前記圧力スイッチ54とはオンオフが逆になっている。圧力スイッチ57のオン信号がECU42に入力され、これに基づいてECU42の出力信号に基づいてポンプモータ21が停止され、従って吐出ポンプPが停止される(動作モード2)。
図17に示すように、使用者がモード切り換えスイッチ55をオン操作すると、ECU42は圧力スイッチ57の出力信号を受け付けなくなる。このため、吐出ホース25とノズルホース33内の液圧の変動に関係なく吐出ポンプPが駆動し続ける。
電源スイッチ53をオン操作すると、ECU42の出力信号によりポンプモータ21が起動して吐出ポンプPが運転を開始する。吐出ポンプPの起動により貯蔵タンク10内の噴霧液が吐出ホース25を経て圧送される。この時、ノズル開閉バルブ34を開くことにより圧送された噴霧液が噴霧ノズル30から噴霧される(動作モード3)。
一方、吐出ポンプP起動後、ノズル開閉バルブ34を閉じた状態であれば、動作モード2と同様吐出ホース25及びノズルホース33内の液圧が上昇する。ところが、上記したようにモード切り換えスイッチ55がオン操作された結果ECU42が圧力スイッチ57の出力信号を受け付けない状態であるので、吐出ポンプPは停止せず、引き続き運転し続ける。ノズル開閉バルブ34が閉じられた状態で吐出ポンプPが運転し続けることにより、噴霧液が吐出ポンプPと貯蔵タンク10との間を循環し、これにより貯蔵タンク10内の噴霧液が撹拌されて薬剤成分等の沈殿が防止される(動作モード4)。
上記モード切り換えスイッチ55のオン状態では、電源スイッチ53をオフ操作によるECU42の出力信号によりポンプモータ21が停止して、吐出ポンプPが停止される。
図18には、吐出ポンプPのメンテナンス運転(残留水の排水機能)に係るフローチャートが示されている。このメンテナンス運転では、使用者がメンテナンススイッチ58をオン操作すると、ECU42では電源スイッチ53がオン状態(吐出ポンプPの駆動状態)であるか、オフ状態(吐出ポンプPの停止状態)であるかについての判別がなされる。電源スイッチ53がオン状態であると判別された場合には、ECU42ではメンテナンススイッチ58のオン信号は受け付けられない。電源スイッチ53がオフ状態であると判別された場合には、ECU42においてメンテナンススイッチ58のオン信号が受け付けられる。この場合、ECU42ではメンテナンススイッチ58のオン信号が入力され、これに基づいてECU42から出力される信号によりポンプモータ21が起動して吐出ポンプPが起動する。その後、ECU42では、信号出力後の経過時間を計測するタイマー機能により吐出ポンプPの運転時間が判定される。予め定めた一定時間が経過するまで、吐出ポンプPの運転が継続される。一定時間経過が確認されると、出力信号によりポンプモータPが停止され、従って吐出ポンプPが停止される。
このように、電源スイッチ53のオフ状態において、メンテナンススイッチ58をオン操作することにより一定時間(例えば1分間)だけ吐出ポンプPを運転させる機能(メンテナンス機能)によって、吐出ポンプP内から残留した噴霧液(残留水)を完全に排水しておくことができる。このことから、従来のような吐出ポンプP内における残留水の凍結といった問題は発生せず、これにより当該吐出ポンプPひいては噴霧器1の耐久性を高めることができる。また、吐出ポンプP内における残留水の凍結が発生しないので、その後使用する場合に吐出ポンプPをスムーズに起動させることができ、この点で当該噴霧器1の使い勝手を一層高めることができる。
図19には、上記圧力検知機構40と圧力スイッチ57に代えて圧力センサ41とECU42を用いる構成が示されている。上記圧力スイッチ57のオンオフデータに代わって、圧力センサ41により検知される吐出ホース25内の圧力データがECU42に入力される。予め定めた圧力以上の圧力データがECU42に入力されると、その出力信号によりポンプモータ21が停止され、従って吐出ポンプPが停止される。この場合、前記の場合のように吐出ホース25が閉じられることはない。圧力センサ41により一定圧以上の吐出圧力が検知されない状態では、ECU42の出力信号により吐出ポンプPの運転状態が継続される。
このように機械的構成の圧力検知機構40に代えて圧力センサ41を用いることによっても、吐出ホース25内の吐出圧力の変動に基づいて吐出ポンプPの運転状態を制御することができる。
次に、噴霧器1の電源としてのバッテリBは、ポンプハウジング24に設けたバッテリ収容部70に収容されている。図1〜図6に示すように、バッテリ収容部70は、ポンプハウジング24の後面側に設けられている。バッテリ収容部70は、開閉扉71を備えている。開閉扉71は、その左右下端部に設けた左右一対のヒンジ部71a,71aを介して上下に回動可能に支持されている。また、開閉扉71の下部には、左右一対の脚部71b,71bが一体に設けられている。さらに、開閉扉71の上部には、開閉操作時に把持する取っ手71cが設けられている。
図1,2,5は、開閉扉71を閉じた状態を示している。図3,4,6は、開閉扉71を開いた状態を示している。開閉扉71の内面に、バッテリBを機械的に結合するためのスライドレール及び電気的に結合するための端子類を備えたバッテリ取り付け部72が設けられている。このバッテリ取り付け部72を介して開閉扉71の内面側にバッテリBが装着されている。バッテリBは、スライド取り付け形式の箱形バッテリパックで、開閉扉71の内面に沿ってスライドさせることによりバッテリ取り付け部72に対して取り付け、取り外しすることができる。
開閉扉71は、図3,4,6に示すように下方へ回動させることにより開放することができる。開閉扉71は、その下部に設けた脚部71b,71bを床面Fに接地させた状態で開放される。開閉扉71の開放位置は、図示するように床面Fに対して約45°の角度に設定されている。従って、バッテリBは、床面Fに対して約45°斜め下方に向けてスライドさせることによりバッテリ取り付け部72に取り付けることができ、逆に約45°斜め上方にスライドさせることによりバッテリ取り付け部72から取り外すことができる。このようにバッテリBは、床面Fに対して斜め45°方向にスライドさせることにより取り付け、取り外しする構成であるので、当該噴霧器1を床面F上に設置した場合に使用者は楽な姿勢でバッテリBの取り付け、取り外しを行うことができ、この点で当該噴霧器1の使い勝手を高めることができる。
開閉扉71は、取り付けたバッテリBの重量によって楽に開放することができる。また、開閉扉71の開放状態では、バッテリBの重心Gが当該開閉扉71を開放状態に保持するための重しとして作用することから、当該開閉扉71を安定した状態で開放位置に保持することができる。
逆に開閉扉71を閉じる際には、バッテリBの重心Gが当該開閉扉71の回動中心(ヒンジ部71a,71a)を通る鉛直線に対して閉じ側に変位することにより確実に閉じ位置まで回動させることができ、かつ当該バッテリBの重心Gが閉じ側に作用することから開閉扉71は確実に閉じ位置に保持される。なお、開閉扉71の閉じ状態は、取っ手71cに設けた爪部がバッテリ収容部70の開口部に係合されることによってロックされる。開閉扉71が爪部により閉じ状態にロックされることにより、当該噴霧器1の姿勢あるいは振動等によっても開閉扉71の閉じ状態が確実に保持される。
後方開放のバッテリ収容部70は、前壁部73、左右側壁部74,75、底板部76及び天板部77によって吐出ポンプP側及び貯蔵タンク10側から区画されている。このため、バッテリ収容部70は、開閉扉71を閉じると、前後左右及び上下を外部から区画された状態となる。このことから、バッテリBを吐出ポンプP側及び貯蔵タンク10側、さらにはポンプハウジング24の外部(周辺環境)から遮蔽することができる。このように、バッテリBはバッテリ収容部70内において全方位について吐出ポンプP側等から遮蔽された状態で収納されることから、作業中の薬剤付着、油の付着、雨天時の水濡れ等のトラブルを未然に防止することができ、当該噴霧器1の耐水性を高めることができる。
次に、図1,3に示すようにポンプハウジング24の左側部には、小物類収納部80が設けられている。この小物類収容部80は、例えば噴霧ノズル30の先端(吐出口)に装着する各種タイプのノズルアダプタを収容することができる。この小物類収容部80は、ポンプハウジング24内の空きスペースを利用して設けられている。この小物類収容部80は、ポンプハウジング24の左側部に設けた開閉扉81を備えている。開閉扉81を開放することによりノズルアダプタ等の小物類を当該小物類収容部80内に収容することができ、逆に小物類収容部80から取り出すことができる。バッテリ収容部70の開閉扉71と同じく、開閉扉81には取っ手81aと閉じ状態をロックするための爪部を備えている。図20中(A)に示すように開閉扉81はその後部に設けたヒンジ部81bを介して前後方向に回動させて開放可能かつ閉止可能に設けられている。
また、小物類収容部80は、前記バッテリ収容部70と同じく、開閉扉81の閉じれば前後左右及び上下をそれぞれ前壁部、後壁部、開閉扉81、右側壁部、底部及び天板部により区画された状態となって、小物類を吐出ポンプPや貯蔵タンク10から分離された状態で収容されるようになっている。これにより、小物類収容部80内に収容したノズルアダプタ等の小物類に対する油付着あるいは水濡れ等のトラブルを未然に回避することができるようになっている。また、収容した小物類が吐出ポンプP側に紛れ込むことによる作動不良等のトラブルを未然に防止することができる。さらに、小物類収容部80内に収容しておくことにより、ノズルアダプタ等の小物類の紛失を防止することができ、必要時に迅速に用意することができることから噴霧作業の効率化を図ることができ、これらの点で当該噴霧器1の使い勝手を一層高めることができる。
小物類収容部は、上記したように平板形状の開閉扉81を水平方向に回動させて開閉する構成とする他、様々な形態の収容部を適用することができる。例えば図20中(B)には、ポケットタイプの小物類収容部84が示されている。このポケットタイプの小物類収容部84は、断面扇形で上方開放の筒体をなすポケット部82を上下のヒンジ部82a,82aを介して水平方向に回動可能に設けてその壁部を開閉扉83とする構成を備えている。ポケット部82の内部にノズルアダプタ等の小物類を、吐出ポンプP側や外部から遮蔽した状態で収容することができる。
図20中(C)には、引き出しタイプの小物類収容部85が示されている。この小物類収容部85は、上方開放の矩形箱体をなす引き出し86を左右方向にスライド可能に設けた構成を備えている。引き出し86の内部にノズルアダプタ等の小物類を、吐出ポンプP側や外部から遮蔽した状態で収容することができる。
図20中(D)には、(B)と同じくポケットタイプの小物類収容部87が示されている。(D)に示す小物類収容部87は、上方開放で扇形のポケット部88をその下部に設けたヒンジ部88a,88aを介して上下に回動可能に設けた構成を備えている。扇形のポケット部88の内部にノズルアダプタ等の小物類を、吐出ポンプP側や外部から遮蔽した状態で収納することができる。
以上説明した実施形態には、次のような種々変更を加えることができる。例えば、上記の実施形態では、吐出ホース25からリターンホース14が分岐している例を示したが、吐出経路が吐出ポンプPの内部で分岐し、吐出ポンプPがリターンホースへの吐出口と噴霧ノズルへの吐出口の2箇所を有するものであってもよい。
また、上記の実施形態では、噴霧タイプと噴射タイプの2種類のノズルアダプタ31、32を用いた例を示したが、ノズルアダプタがいずれも噴霧タイプ、いずれも噴射タイプで同一であってもよい。
さらに、上記の実施形態において、往復式ポンプの場合には、ポンプ回転数を多くしてもポンプ性能が効率的に増大しないため、低回転で動力が入力されなければならない。したがって、特に減速機構による出力(ポンプ部から見れば入力)回転数の調整が効果を発揮する。
また、電動モータを用いた場合の減速比は、1.5〜3程度であることが望ましい。
また、平歯車等を用いた場合など、減速機構の前後で軸がずれている場合には、減速比の調整によってズレを調整し、これにより空いたスペースに他部品を配置することなどで、ポンプハウジング24内の空きスペースを効率的に使用することができる。
上記の実施形態では、バッテリ収容部70の開閉蓋71が開閉式の例を示したが、開閉蓋がポンプハウジングから分離可能となっており、バッテリを分離した開閉蓋に取付けた後にポンプハウジングへはめ込む形状であってもよい。
また、上記の実施形態では、開閉蓋71が45°に開く例を示したが、この角度は、最大開度の場合に、図6の断面において開閉蓋71のヒンジ部71aの位置に対してバッテリBの重心Gが噴霧器側に位置する角度としてもよい。これによれば、ヒンジ部71aがバッテリBの下部に位置する形状であっても、バッテリBの自重により開閉蓋71が閉じ易くなり、開閉蓋71が開いた状態でバッテリBが雨等の水分にさらされる危険を低減することができる。
さらに、開閉蓋71が閉じる方向に付勢される構造としてもよい。これは、ヒンジ部71a,71aに例えばねじりバネを配置することなどで具現化できる。
また、36VのバッテリBを例示したが、バッテリBが18V以上の高容量で重量が大きいバッテリの場合に、例示した構成を適用することにより同等の効果を発揮させることができる。
また、小物類収容部80の容積は大きいほうが望ましいが、吐出ポンプP、バッテリBなどの配置空間を制限することにもなる。このため、小物類収容部は、200cm3〜2000cm3程度の容積とすることが望ましい。
1…噴霧器
10…貯蔵タンク
11…蓋
P…吐出ポンプ
F…床面
12…排液口、12a…キャップ
13…流入ホース
14…リターンホース
20…駆動部
21…ポンプモータ、21a…出力軸
22…減速機構、22a…駆動ギヤ、22b…従動ギヤ、22c…駆動軸
23…ピストン部、23a…動力変換部、23b…偏心カム、23c…吐出口
24…ポンプハウジング
25…吐出ホース
30…噴霧ノズル
31,32…ノズルアダプタ
33…ノズルホース
34…ノズル開閉バルブ、34a…レバー
35…グリップ部
40…圧力検知機構
41…圧力センサ
42…電源コントロールユニット(ECU)
50…電源回路
B…バッテリ
52…可変抵抗
53…電源スイッチ
54…圧力スイッチ
55…モード切り換えスイッチ
56…メンテナンススイッチ(タイマー内蔵タイプ)
57…圧力スイッチ
58…メンテナンススイッチ
60…操作パネル
61…強弱調整ダイヤル
70…バッテリ収容部
71…開閉扉、71a…ヒンジ部、71b…脚部、71c…取っ手
72…バッテリ取り付け部
G…バッテリBの重心
73…前壁部、74…左側壁部、75…右側壁部、76…底板部
77…天板部
80…小物類収容部
81…開閉扉、81a…取っ手、81b…ヒンジ部
82…ポケット部、82a…ヒンジ部
83…開閉扉
84…小物類収容部(ポケットタイプ)
85…小物類収容部(引き出しタイプ)
86…引き出し
87…小物類収容部(ポケットタイプ)
88…ポケット部、88a…ヒンジ部

Claims (4)

  1. 薬剤等の噴霧液を貯蔵する貯蔵タンクと、該貯蔵タンク内の噴霧液を圧送する吐出ポンプと、該吐出ポンプにより圧送された噴霧液を噴霧する噴霧ノズルと、該噴霧ノズルを開閉するノズル開閉バルブを備えた噴霧器であって、
    前記吐出ポンプは、ポンプモータの回転動力によりポンプ部を駆動して前記貯蔵タンク内の噴霧液を前記噴霧ノズルに向けて圧送する構成を備えており、前記ポンプモータの回転動力を減速機構により減速して前記ポンプ部に伝達する構成とした噴霧器。
  2. 請求項1記載の噴霧器であって、前記ポンプ部は、シリンダ内のピストン又はプランジャを往復動させて前記噴霧液の吐出力を得る構成とした噴霧器。
  3. 請求項1又は2記載の噴霧器であって、前記ポンプモータはバッテリを電源として駆動するポンプモータである噴霧器。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載した噴霧器であって、前記減速機構は、歯車の噛み合いにより前記ポンプモータの回転動力を減速する構成とした噴霧器。
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