JP2014097085A - 除細動カテーテル - Google Patents

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Abstract

【課題】除細動に必要かつ十分な電気エネルギーを確実に供給することができ、患者の体表に火傷を生じさせることなく除細動を行うことのできる心腔内除細動カテーテルの提供。
【解決手段】マルチルーメン構造のチューブ部材10と、ハンドル20と、第1DC電極群31Gと、第2DC電極群32Gと、ハンドル20の基端部に内蔵されたコネクタ50と、ハンドル20の内部に延在する絶縁性チューブ26,27と、第1DC電極群31Gを構成する電極31とコネクタ50のピン端子とを接続するリード線41からなる第1リード線群41Gと、第2DC電極群32Gを構成する電極32とコネクタ50のピン端子とを接続するリード線42からなる第2リード線群42Gと、リード線41が接続固定されたピン端子が配置されている第1端子群領域と、リード線42が接続固定されたピン端子が配置されている第2端子群領域とに仕切る隔壁板55とを備えてなる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、心腔内に挿入されて、心房細動を除去する心腔内除細動カテーテルに関する。
心房細動を除去する除細動器として体外式除細動器(AED)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
AEDによる除細動治療では、患者の体表に電極パッドを装着して直流電圧を印加することにより、患者の体内に電気エネルギーを与える。ここに、電極パッドから患者の体内に流れる電気エネルギーは、通常150〜200Jとされ、そのうちの一部(通常、数%〜20%程度)が心臓に流れて除細動治療に供される。
特開2001−112874号公報参照
しかして、心房細動は、心臓カテーテル術中において起こりやすく、この場合にも電気的除細動を行う必要がある。
しかしながら、電気エネルギーを体外から供給するAEDによっては、細動を起こしている心臓に対して効果的な電気エネルギー(例えば10〜30J)を供給することは困難である。
すなわち、体外から供給される電気エネルギーのうち、心臓に流れる割合が少ない場合(例えば数%程度)には、十分な除細動治療を行うことができない。
一方、体外から供給される電気エネルギーが高い割合で心臓に流れた場合には、心臓の組織が損傷を受ける虞も考えられる。
また、AEDによる除細動治療では、電極パッドを装着した体表に火傷が生じやすい。そして、上記のように、心臓に流れる電気エネルギーの割合が少ない場合には、電気エネルギーの供給を繰り返して行うことによって火傷の程度が重くなり、カテーテル術を受けている患者にとって相当の負担となる。
本発明は以上のような事情に基いてなされたものあって、本発明の目的は、心臓カテーテル術中に心房細動を起こした心臓に対して、除細動に必要かつ十分な電気エネルギーを確実に供給することができる心腔内除細動カテーテルを提供することにある。
本発明の他の目的は、患者の体表に火傷を生じさせることなく、除細動治療を行うことのできる心腔内除細動カテーテルを提供することにある。
(1)本発明の心腔内除細動カテーテルは、心腔内に挿入されて除細動を行うためのカテーテルであって、
マルチルーメン構造を有する絶縁性のチューブ部材と、
前記チューブ部材の基端に接続されたハンドルと、
前記チューブ部材の先端領域に装着された複数のリング状電極からなる第1電極群(第1DC電極群)と、
前記第1DC電極群から基端側に離間して前記チューブ部材に装着された複数のリング状電極からなる第2電極群(第2DC電極群)と、
前記ハンドルの基端部に内蔵され、先端方向に突出する複数のピン端子を先端面に配置してなる略円筒状のコネクタと、
前記チューブ部材の第1ルーメンに先端部が連結され、前記ハンドルの内部に延在し、前記コネクタの近傍で基端が開口する第1絶縁性チューブと、
前記チューブ部材の第2ルーメンに先端部が連結され、前記ハンドルの内部に延在し、前記コネクタの近傍で基端が開口する第2絶縁性チューブと、
前記第1DC電極群を構成する電極の各々に接続された複数のリード線からなり、前記チューブ部材の第1ルーメンおよび前記第1絶縁性チューブ内に延在し、当該第1絶縁性チューブの基端開口から延び出して、前記複数のリード線に分割され、分割されたリード線の各々が前記コネクタの有するピン端子の各々に接続固定される第1リード線群と、
前記第2DC電極群を構成する電極の各々に接続された複数のリード線からなり、前記チューブ部材の第2ルーメンおよび前記第2絶縁性チューブ内に延在し、当該第2絶縁性チューブの基端開口から延び出して、前記複数のリード線に分割され、分割されたリード線の各々が前記コネクタの有するピン端子の各々に接続固定される第2リード線群と、
複数のピン端子が配置された前記コネクタの先端面を、前記第1リード線群を構成するリード線が接続固定されたピン端子が配置されている第1端子群領域と、前記第2リード線群を構成するリード線が接続固定されたピン端子が配置されている第2端子群領域とに仕切り、前記第1リード線群を構成するリード線(第1絶縁性チューブの基端開口から延び出したリード線の基端部分)と、前記第2リード線群を構成するリード線(第2絶縁性チューブの基端開口から延び出したリード線の基端部分)とを隔離する隔壁板と、を備えてなり、
除細動を行うときには、前記第1DC電極群と、前記第2DC電極群とに、互いに異なる極性の電圧が印加されることを特徴とする。
このような構成の心腔内除細動カテーテルを、第1DC電極群が冠状静脈内に位置し、第2DC電極群が右心房内に位置するように心腔内に挿入し、第1リード線群および第2リード線群を介して、第1DC電極群と第2DC電極群とに、互いに異なる極性の電圧を印加する(第1DC電極群と第2DC電極群との間に直流電圧を印加する)ことにより、細動を起こしている心臓に直接的に電気エネルギーが与えられ、これにより除細動治療が行われる。
このように、心腔内に配置した除細動カテーテルの第1DC電極群および第2DC電極群により、細動を起こした心臓に対して直接的に電気エネルギーを与えることによれば、除細動治療に必要かつ十分な電気的刺激(電気ショック)を心臓のみに確実に与えることができる。
そして、心臓に直接的に電気エネルギーを与えることができるので、患者の体表に火傷を生じさせることもない。
また、第1DC電極群を構成する電極の各々に接続されたリード線からなる第1リード線群と、第2DC電極群を構成する電極の各々に接続されたリード線からなる第2リード線群とが、チューブ部材の異なるルーメン(第1ルーメンおよび第2ルーメン)にそれぞれ延在していることにより、両者は、チューブ部材内において完全に絶縁隔離されている。このため、心腔内除細動に必要な電圧を印加したときに、チューブ部材内において、第1リード線群と、第2リード線群との間で短絡が発生することを確実に防止することができる。
さらに、第1リード線群と、第2リード線群とが、ハンドルの内部に延在する異なる絶縁性チューブ(第1絶縁性チューブおよび第2絶縁性チューブ)にそれぞれ延在していることにより、両者は、ハンドルの内部においても完全に絶縁隔離されている。このため、心腔内除細動に必要な電圧を印加したときに、ハンドル内部において、第1リード線群と、第2リード線群との間で短絡が発生することを確実に防止することができる。
さらに、第1端子群領域と第2端子群領域とを仕切る隔壁板により、第1リード線群を構成するリード線(第1絶縁性チューブの基端開口から延び出したリード線の基端部分)と、第2リード線群を構成するリード線(第2絶縁性チューブの基端開口から延び出したリード線の基端部分)とを確実かつ整然と隔離することができる。
さらに、第1端子群領域と第2端子群領域とを仕切る隔壁板により、第1リード線群を構成するリード線と、第2リード線群を構成するリード線とが互いに隔離されて接触することがないので、心腔内除細動に必要な電圧を印加したときに、第1リード線群を構成するリード線(第1絶縁性チューブの基端開口から延び出したリード線の基端部分)と、第2リード線群を構成するリード線(第2絶縁性チューブの基端開口から延び出したリード線の基端部分)との間で短絡が発生することを確実に防止することができる。
さらに、第1端子群領域と第2端子群領域とを仕切る隔壁板により、第1リード線群を構成するリード線と、第2リード線群を構成するリード線とを、ハンドルに内蔵された1つのコネクタの先端面に集中的に配置された端子群に接続させることができるので、ハンドルの基端側に複数のコネクタ(コード)を接続させる必要はなく、構成が簡単になり、除細動カテーテルとしての操作性が向上する。
(2)本発明の心腔内除細動カテーテルにおいて、前記隔壁板の先端縁は、前記第1絶縁性チューブの基端および前記第2絶縁性チューブの基端よりも先端側に位置していることが好ましい。
このような構成の心腔内除細動カテーテルによれば、第1絶縁性チューブの基端開口から延び出したリード線(第1リード線群を構成するリード線)と、第2絶縁性チューブの基端開口から延び出したリード線(第2リード線群を構成するリード線)との間には、常に、隔壁板が存在することになるため、両者が接触して短絡することを確実に防止することができる。
(3)本発明の心腔内除細動カテーテルにおいて、前記第2DC電極群から基端側に離間して前記チューブ部材に装着された複数のリング状電極からなる基端側電位測定電極群と、
前記チューブ部材の第3ルーメンに先端部が連結され、前記ハンドルの内部に延在し、前記コネクタの近傍で基端が開口する第3絶縁性チューブと、
前記基端側電位測定電極群を構成する電極の各々に接続された複数のリード線からなり、前記チューブ部材の第3ルーメンおよび前記第3絶縁性チューブ内に延在し、当該第3絶縁性チューブの基端開口から延び出して、前記複数のリード線に分割され、分割されたリード線の各々が前記コネクタの有するピン端子の各々に接続固定される第3リード線群と、を備えてなることが好ましい。
このような構成の心腔内除細動カテーテルによれば、基端側電位測定電極群により心電位(特に、異常電位が発生しやすい上大静脈の心電位)を測定することができ、心電位を監視(モニタリング)しながら除細動治療を行うことができる。
また、第3リード線群が、第1リード線群または第2リード線群が延在しているルーメン(第1ルーメンおよび第2ルーメン)のいずれとも異なる第3ルーメンに延在していることにより、チューブ部材における第3リード線群は、第1リード線群および第2リード線群の何れからも完全に絶縁隔離されている。このため、心腔内除細動に必要な電圧が印加されたときに、チューブ部材内において、第3リード線群と、第1リード線群または第2リード線群との間で短絡が発生することを確実に防止することができる。
さらに、第3リード線群が、第3ルーメンに先端部が連結された第3絶縁性チューブ内に延在していることにより、ハンドルの内部における第3リード線群は、第1リード線群および第2リード線群の何れからも完全に絶縁隔離されている。このため、心腔内除細動に必要な電圧が印加されたときに、ハンドルの内部においても、第3リード線群と、第1リード線群または第2リード線群との間で短絡が発生することを確実に防止することができる。
(4)上記(3)の心腔内除細動カテーテルにおいて、先端偏向操作用のプルワイヤが、前記チューブ部材の第4ルーメンに延在していることが好ましい。
このような構成の心腔内除細動カテーテルによれば、先端偏向操作用のプルワイヤを、第1リード線群、第2リード線群または第3リード線群が延在しているルーメン(第1ルーメン、第2ルーメンおよび第3ルーメン)とは異なるルーメン(第4ルーメン)に延在しているので、先端偏向操作時において軸方向に移動するプルワイヤにより、リード線群を構成するリード線が損傷(例えば擦過傷)を受けるようなことはない。
(5)本発明の心腔内除細動カテーテルにおいては、心臓カテーテル術中に起こる心房細動を除去するために心腔内に挿入されることが好ましい。
本発明の心腔内除細動カテーテルによれば、心臓カテーテル術中に心房細動等を起こした心臓に対して、除細動に必要かつ十分な電気エネルギーを確実に供給することができる。また、患者の体表に火傷を生じさせることもなく侵襲性も少ない。
また、心腔内除細動に必要な電圧が印加されたときに、チューブ部材およびハンドルの内部において、第1リード線群と、第2リード線群との間で短絡が発生することを確実に防止することができる。
さらに、心腔内除細動に必要な電圧が印加されたときに、第1リード線群を構成するリード線(第1絶縁性チューブの基端開口から延び出したリード線の基端部分)と、第2リード線群を構成するリード線(第2絶縁性チューブの基端開口から延び出したリード線の基端部分)との間で短絡が発生することを確実に防止することができる。
図1および図2は、本発明の心腔内除細動カテーテルの一実施形態を示す説明用平面図、図3は、図1のA−A断面を示す横断面図、図4(a)〜(c)は、図1のB−B断面、C−C断面、D−D断面を示す横断面図である。
本実施形態の心腔内除細動カテーテル100は、マルチルーメンチューブ10と、ハンドル20と、第1DC電極群31Gと、第2DC電極群32Gと、基端側電位測定電極群33Gと、第1リード線群41Gと、第2リード線群42Gと、第3リード線群43Gとを備えている。
図3および図4に示すように、本実施形態の心腔内除細動カテーテル100を構成するマルチルーメンチューブ10(マルチルーメン構造を有する絶縁性のチューブ部材)には、4つのルーメン(第1ルーメン11、第2ルーメン12、第3ルーメン13、第4ルーメン14)が形成されている。
図3および図4において、15は、ルーメンを区画するフッ素樹脂層、16は、低硬度のナイロンエラストマーからなるインナー(コア)部、17は、高硬度のナイロンエラストマーからなるアウター(シェル)部であり、図3における18は、編組ブレードを形成するステンレス素線である。
ルーメンを区画するフッ素樹脂層15は、例えばパーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などの絶縁性の高い材料により構成されている。
マルチルーメンチューブ10のアウター部17を構成するナイロンエラストマーは、軸方向によって異なる硬度のものが用いられている。これにより、マルチルーメンチューブ10は、先端側から基端側に向けて段階的に硬度が高くなるよう構成されている。
好適な一例を示せば、図2において、L1(長さ52mm)で示す領域の硬度(D型硬度計による硬度)は40、L2(長さ108mm)で示す領域の硬度は55、L3(長さ25.7mm)で示す領域の硬度は63、L4(長さ10mm)で示す領域の硬度は68、L5(長さ500mm)で示す領域の硬度は72である。
ステンレス素線18により構成される編組ブレードは、図2においてL5で示される領域においてのみ形成され、図3に示すように、インナー部16とアウター部17との間に設けられている。
マルチルーメンチューブ10の外径は、例えば1.2〜3.3mmとされる。
マルチルーメンチューブ10を製造する方法としては特に限定されるものではない。
本実施形態の心腔内除細動カテーテル100を構成するハンドル20は、ハンドル本体21と、摘まみ22と、ストレインリリーフ24とを備えている。
摘まみ22を回転操作することにより、マルチルーメンチューブ10の先端部を偏向(首振り)させることができる。
マルチルーメンチューブ10の外周(内部に編組が形成されていない先端領域)には、第1DC電極群31G、第2DC電極群32Gおよび基端側電位測定電極群33Gが装着されている。ここに、「電極群」とは、同一の極を構成し(同一の極性を有し)、または、同一の目的を持って、狭い間隔(例えば5mm以下)で装着された複数の電極の集合体をいう。
第1DC電極群は、マルチルーメンチューブの先端領域において、同一の極(−極または+極)を構成する複数の電極が狭い間隔で装着されてなる。ここに、第1DC電極群を構成する電極の個数は、電極の幅や配置間隔によっても異なるが、例えば4〜13個とされ、好ましくは8〜10個とされる。
本実施形態において、第1DC電極群31Gは、マルチルーメンチューブ10の先端領域に装着された8個のリング状電極31から構成されている。
第1DC電極群31Gを構成する電極31は、リード線(第1リード線群41Gを構成するリード線41)および後述するコネクタを介して、直流電源装置における同一の極の端子に接続されている。
ここに、電極31の幅(軸方向の長さ)は、2〜5mmであることが好ましく、好適な一例を示せば4mmである。
電極31の幅が狭過ぎると、電圧印加時の発熱量が過大となって、周辺組織に損傷を与える虞がある。一方、電極31の幅が広過ぎると、マルチルーメンチューブ10における第1DC電極群31Gが設けられている部分の可撓性・柔軟性が損なわれることがある。
電極31の装着間隔(隣り合う電極の離間距離)は、1〜5mmであることが好ましく、好適な一例を示せば2mmである。
心腔内除細動カテーテル100の使用時(心腔内に配置されるとき)において、第1DC電極群31Gは、例えば冠状静脈内に位置する。
第2DC電極群は、マルチルーメンチューブの第1DC電極群の装着位置から基端側に離間して、第1DC電極群とは逆の極(+極または−極)を構成する複数の電極が狭い間隔で装着されてなる。ここに、第2DC電極群を構成する電極の個数は、電極の幅や配置間隔によっても異なるが、例えば4〜13個とされ、好ましくは8〜10個とされる。
本実施形態において、第2DC電極群32Gは、第1DC電極群31Gの装着位置から基端側に離間してマルチルーメンチューブ10に装着された8個のリング状電極32から構成されている。
第2DC電極群32Gを構成する電極32は、リード線(第2リード線群42Gを構成するリード線42)および後述するコネクタを介して、直流電源装置における同一の極の端子(第1DC電極群31Gが接続されているものとは逆の極の端子)に接続される。
これにより、第1DC電極群31G(電極31)と、第2DC電極群32G(電極32)とに、互いに異なる極性の電圧が印加され、第1DC電極群31Gと、第2DC電極群32Gとは、互いに極性の異なる電極群(一方の電極群が−極のときに、他方の電極群は+極)となる。
ここに、電極32の幅(軸方向の長さ)は、2〜5mmであることが好ましく、好適な一例を示せば4mmである。
電極32の幅が狭過ぎると、電圧印加時の発熱量が過大となって、周辺組織に損傷を与える虞がある。一方、電極32の幅が広過ぎると、マルチルーメンチューブ10における第2DC電極群32Gが設けられている部分の可撓性・柔軟性が損なわれることがある。
電極32の装着間隔(隣り合う電極の離間距離)は、1〜5mmであることが好ましく、好適な一例を示せば2mmである。
心腔内除細動カテーテル100の使用時(心腔内に配置されるとき)において、第2DC電極群32Gは、例えば右心房に位置する。
本実施形態において、基端側電位測定電極群33Gは、第2DC電極群32Gの装着位置から基端側に離間してマルチルーメンチューブ10に装着された4個のリング状電極33から構成されている。
基端側電位測定電極群33Gを構成する電極33は、リード線(第3リード線群43Gを構成するリード線43)および後述するコネクタを介して心電図計に接続される。
ここに、電極33の幅(軸方向の長さ)は0.5〜2.0mmであることが好ましく、好適な一例を示せば1.2mmである。
電極33の幅が広過ぎると、心電位の測定精度が低下したり、異常電位の発生部位の特定が困難となったりする。
電極33の装着間隔(隣り合う電極の離間距離)は、1.0〜10.0mmであることが好ましく、好適な一例を示せば5mmである。
心腔内除細動カテーテル100の使用時(心腔内に配置されるとき)において、基端側電位測定電極群33Gは、例えば、異常電位が発生しやすい上大静脈に位置する。
心腔内除細動カテーテル100の先端には、先端チップ35が装着されている。
この先端チップ35には、リード線は接続されておらず、本実施形態では電極として使用していない。但し、リード線を接続させることにより、電極として使用することも可能である。先端チップ35の構成材料は、白金、ステンレスなどの金属材料、各種の樹脂材料など、特に限定されるものではない。
第1DC電極群31G(基端側の電極31)と、第2DC電極群32G(先端側の電極32)との離間距離d2は40〜100mmであることが好ましく、好適な一例を示せば66mmである。
第2DC電極群32G(基端側の電極32)と、基端側電位測定電極群33G(先端側の電極33)との離間距離d3は5〜50mmであることが好ましく、好適な一例を示せば30mmである。
第1DC電極群31G、第2DC電極群32Gおよび基端側電位測定電極群33Gを構成する電極31,32,33としては、X線に対する造影性を良好なものとするために、白金または白金系の合金からなることが好ましい。
図3および図4に示される第1リード線群41Gは、第1DC電極群(31G)を構成する8個の電極(31)の各々に接続された8本のリード線41の集合体である。
第1リード線群41G(リード線41)により、第1DC電極群31Gを構成する8個の電極31の各々を直流電源装置に電気的に接続することができる。
第1DC電極群31Gを構成する8個の電極31は、それぞれ、異なるリード線41に接続される。リード線41の各々は、その先端部分において電極31の内周面に溶接されるとともに、マルチルーメンチューブ10の管壁に形成された側孔から第1ルーメン11に進入する。第1ルーメン11に進入した8本のリード線41は、第1リード線群41Gとして、第1ルーメン11に延在する。
図3および図4に示される第2リード線群42Gは、第2DC電極群(32G)を構成する8個の電極(32)の各々に接続された8本のリード線42の集合体である。
第2リード線群42G(リード線42)により、第2DC電極群32Gを構成する8個の電極32の各々を直流電源装置に電気的に接続することができる。
第2DC電極群32Gを構成する8個の電極32は、それぞれ、異なるリード線42に接続される。リード線42の各々は、その先端部分において電極32の内周面に溶接されるとともに、マルチルーメンチューブ10の管壁に形成された側孔から第2ルーメン12(第1リード線群41Gが延在する第1ルーメン11とは異なるルーメン)に進入する。第2ルーメン12に進入した8本のリード線42は、第2リード線群42Gとして、第2ルーメン12に延在する。
上記のように、第1リード線群41Gが第1ルーメン11に延在し、第2リード線群42Gが第2ルーメン12に延在していることにより、両者は、マルチルーメンチューブ10内において完全に絶縁隔離されている。このため、除細動に必要な電圧が印加されたときに、第1リード線群41G(第1DC電極群31G)と、第2リード線群42G(第2DC電極群32G)との間の短絡を確実に防止することができる。
図3に示される第3リード線群43Gは、基端側電位測定電極群(33G)を構成する電極(33)の各々に接続された4本のリード線43の集合体である。
第3リード線群43G(リード線43)により、基端側電位測定電極群33Gを構成する電極33の各々を、心電図計に接続することができる。
基端側電位測定電極群33Gを構成する4個の電極33は、それぞれ、異なるリード線43に接続されている。リード線43の各々は、その先端部分において電極33の内周面に溶接されるとともに、マルチルーメンチューブ10の管壁に形成された側孔から第3ルーメン13に進入する。第3ルーメン13に進入した4本のリード線43は、第3リード線群43Gとして、第3ルーメン13に延在する。
上記のように、第3ルーメン13に延在している第3リード線群43Gは、第1リード線群41Gおよび第2リード線群42Gの何れからも完全に絶縁隔離されている。このため、除細動に必要な電圧が印加されたときに、第3リード線群43G(基端側電位測定電極群33G)と、第1リード線群41G(第1DC電極群31G)または第2リード線群42G(第2DC電極群32G)との間の短絡を確実に防止することができる。
リード線41、リード線42およびリード線43は、何れも、ポリイミドなどの樹脂によって金属導線の外周面が被覆された樹脂被覆線からなる。ここに、被覆樹脂の膜厚としては2〜30μm程度とされる。
図3および図4において71はプルワイヤである。
プルワイヤ71は、第4ルーメン14に延在し、マルチルーメンチューブ10の中心軸に対して偏心して延びている。
プルワイヤ71の先端部分は、ハンダによって先端チップ35に固定されている。また、プルワイヤ71の先端には抜け止め用大径部(抜け止め部)が形成されていてもよい。これにより、先端チップ35とプルワイヤ71とは強固に結合され、先端チップ35の脱落などを確実に防止することができる。
一方、プルワイヤ71の基端部分は、ハンドル20の摘まみ22に接続されており、摘まみ22を操作することによってプルワイヤ71が引っ張られ、これにより、マルチルーメンチューブ10の先端部が偏向する。
プルワイヤ71は、ステンレスやNi−Ti系超弾性合金製で構成してあるが、必ずしも金属で構成する必要はない。プルワイヤ71は、たとえば高強度の非導電性ワイヤなどで構成してもよい。
なお、マルチルーメンチューブの先端部を偏向させる機構は、これに限定されるものではなく、例えば、板バネを備えてなるものであってもよい。
マルチルーメンチューブ10の第4ルーメン14には、プルワイヤ71のみが延在しており、リード線(群)は延在していない。これにより、マルチルーメンチューブ10の先端部の偏向操作時において、軸方向に移動するプルワイヤ71によってリード線が損傷(例えば、擦過傷)を受けることを防止することができる。
本実施形態の心腔内除細動カテーテル100は、ハンドル20の内部においても、第1リード線群41Gと、第2リード線群42Gと、第3リード線群43Gとが絶縁隔離されている。
図5は、本実施形態の心腔内除細動カテーテル100のハンドルの内部構造を示す斜視図、図6は、ハンドル内部(先端側)の部分拡大図、図7は、ハンドル内部(基端側)の部分拡大図である。
図5に示すように、マルチルーメンチューブ10の基端部は、ハンドル20の先端開口に挿入され、これにより、マルチルーメンチューブ10と、ハンドル20とが接続されている。
図5および図7に示すように、ハンドル20の基端部には、先端方向に突出する複数のピン端子(51、52、53)を先端面50Aに配置してなる円筒状のコネクタ50が内蔵されている。
また、図5乃至図7に示すように、ハンドル20の内部には、3本のリード線群(第1リード線群41G、第2リード線群42G、第3リード線群43G)の各々が挿通される3本の絶縁性チューブ(第1絶縁性チューブ26、第2絶縁性チューブ27、第3絶縁性チューブ28)が延在している。
図5および図6に示すように、第1絶縁性チューブ26の先端部(先端から10mm程度)は、マルチルーメンチューブ10の第1ルーメン11に挿入され、これにより、第1絶縁性チューブ26は、第1リード線群41Gが延在する第1ルーメン11に連結されている。
第1ルーメン11に連結された第1絶縁性チューブ26は、ハンドル20の内部に延在する第1の保護チューブ61の内孔を通ってコネクタ50(ピン端子が配置された先端面50A)の近傍まで延びており、第1リード線群41Gの基端部をコネクタ50の近傍に案内する挿通路を形成している。これにより、マルチルーメンチューブ10(第1ルーメン11)から延び出した第1リード線群41Gは、キンクすることなく、ハンドル20の内部(第1絶縁性チューブ26の内孔)を延在することができる。
第1絶縁性チューブ26の基端開口から延び出した第1リード線群41Gは、これを構成する8本のリード線41にばらされ、これらリード線41の各々は、コネクタ50の先端面50Aに配置されたピン端子の各々にハンダにより接続固定されている。ここに、第1リード線群41Gを構成するリード線41が接続固定されたピン端子(ピン端子51)が配置されている領域を「第1端子群領域」とする。
これにより、第1DC電極群31Gを構成する8個の電極31は、第1リード線群41Gを構成する8本のリード線41およびコネクタ50(第1端子群領域におけるピン端子51)を介して、直流電源装置における一方の極の端子に接続することができる。
第2絶縁性チューブ27の先端部(先端から10mm程度)は、マルチルーメンチューブ10の第2ルーメン12に挿入され、これにより、第2絶縁性チューブ27は、第2リード線群42Gが延在する第2ルーメン12に連結されている。
第2ルーメン12に連結された第2絶縁性チューブ27は、ハンドル20の内部に延在する第2の保護チューブ62の内孔を通ってコネクタ50(ピン端子が配置された先端面50A)の近傍まで延びており、第2リード線群42Gの基端部をコネクタ50の近傍に案内する挿通路を形成している。これにより、マルチルーメンチューブ10(第2ルーメン12)から延び出した第2リード線群42Gは、キンクすることなく、ハンドル20の内部(第2絶縁性チューブ27の内孔)を延在することができる。
第2絶縁性チューブ27の基端開口から延び出した第2リード線群42Gは、これを構成する8本のリード線42にばらされ、これらリード線42の各々は、コネクタ50の先端面50Aに配置されたピン端子の各々にハンダにより接続固定されている。ここに、第2リード線群42Gを構成するリード線42が接続固定されたピン端子(ピン端子52)が配置されている領域を「第2端子群領域」とする。
これにより、第2DC電極群32Gを構成する8個の電極32は、第2リード線群42Gを構成する8本のリード線42およびコネクタ50(第2端子群領域におけるピン端子52)を介して、直流電源装置における他方の極の端子に接続することができる。
第3絶縁性チューブ28の先端部(先端から10mm程度)は、マルチルーメンチューブ10の第3ルーメン13に挿入され、これにより、第3絶縁性チューブ28は、第3リード線群43Gが延在する第3ルーメン13に連結されている。
第3ルーメン13に連結された第3絶縁性チューブ28は、ハンドル20の内部に延在する第2の保護チューブ62の内孔を通ってコネクタ50(ピン端子が配置された先端面50A)の近傍まで延びており、第3リード線群43Gの基端部をコネクタ50の近傍に案内する挿通路を形成している。これにより、マルチルーメンチューブ10(第3ルーメン13)から延び出した第3リード線群43Gは、キンクすることなく、ハンドル20の内部(第3絶縁性チューブ28の内孔)を延在することができる。
第3絶縁性チューブ28の基端開口から延び出した第3リード線群43Gは、これを構成する4本のリード線43にばらされ、これらリード線43の各々は、コネクタ50の先端面50Aに配置されたピン端子の各々にハンダにより接続固定されている。ここに、第3リード線群43Gを構成するリード線43が接続固定されたピン端子(ピン端子53)が配置されている領域を「第3端子群領域」とする。
これにより、基端側電位測定電極群33Gを構成する4個の電極33は、第3リード線群43Gを構成する4本のリード線43およびコネクタ50(ピン端子53)を介して、心電図計に接続することができる。
ここに、絶縁性チューブ(第1絶縁性チューブ26、第2絶縁性チューブ27および第3絶縁性チューブ28)の構成材料としては、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂などを例示することができる。これらのうち、硬度が高くて、リード線群を挿通しやすく、肉薄成形が可能なポリイミド樹脂が特に好ましい。
絶縁性チューブの肉厚としては、20〜40μmであることが好ましく、好適な一例を示せば30μmである。
また、絶縁性チューブが内挿される保護チューブ(第1の保護チューブ61および第2の保護チューブ62)の構成材料としては、「Pebax」(ARKEMA社の登録商標)などのナイロン系エラストマーを例示することができる。
上記のような構成を有する本実施形態の心腔内除細動カテーテル100によれば、第1絶縁性チューブ26内に第1リード線群41Gが延在し、第2絶縁性チューブ27内に第2リード線群42Gが延在し、第3絶縁性チューブ28内に第3リード線群43Gが延在していることで、ハンドル20の内部においても、第1リード線群41Gと、第2リード線群42Gと、第3リード線43Gとを完全に絶縁隔離することができる。この結果、除細動に必要な電圧が印加されたときにおいて、ハンドル20の内部における第1リード線群41Gと、第2リード線群42Gと、第3リード線43Gとの間の短絡(特に、ルーメンの開口付近において延び出したリード線群間における短絡)を確実に防止することができる。
さらに、ハンドル20の内部において、第1絶縁性チューブ26が第1の保護チューブ61によって保護され、第2絶縁性チューブ27および第3絶縁性チューブ28が第2の保護チューブ52によって保護されていることにより、例えば、マルチルーメンチューブ10の先端部の偏向操作時に摘まみ22の構成部材(可動部品)が接触・擦過することによって絶縁性チューブが損傷することを防止することができる。
本実施形態の心腔内除細動カテーテル100は、複数のピン端子が配置されたコネクタ50の先端面50Aを、第1端子群領域と、第2端子群領域および第3端子群領域とに仕切り、リード線41と、リード線42およびリード線43とを互いに隔離する隔壁板55を備えている。
第1端子群領域と、第2端子群領域および第3端子群領域とを仕切る隔壁板55は、絶縁性樹脂を、両側に平坦面を有する樋状に成型加工してなる。隔壁板55を構成する絶縁性樹脂としては、特に限定されるものではなく、ポリエチレンなどの汎用樹脂を使用することができる。
隔壁板55の厚さは、例えば0.1〜0.5mmとされ、好適な一例を示せば0.2mmである。
隔壁板55の高さ(基端縁から先端縁までの距離)は、コネクタ50の先端面50Aと絶縁性チューブ(第1絶縁性チューブ26および第2絶縁性チューブ27)との離間距離より高いことが必要であり、この離間距離が7mmの場合、隔壁板55の高さは、例えば8mmとされる。高さが7mm未満の隔壁板では、その先端縁を、絶縁性チューブの基端よりも先端側に位置させることができない。
このような構成によれば、第1リード線群41Gを構成するリード線41(第1絶縁性チューブ26の基端開口から延び出したリード線41の基端部分)と、第2リード線群42Gを構成するリード線42(第2絶縁性チューブ27の基端開口から延び出したリード線42の基端部分)とを確実かつ整然と隔離することができる。
隔壁板55を備えていない場合には、リード線41と、リード42とを整然と隔離する(分ける)ことができず、これらが混線するおそれがある。
そして、互いに異なる極性の電圧が印加される、第1リード線群41Gを構成するリード線41と、第2リード線群42Gを構成するリード線42とが、隔壁板55により互いに隔離されて接触することがないので、心腔内除細動カテーテル100の使用時において、心腔内除細動に必要な電圧を印加しても、第1リード線群41Gを構成するリード線41(第1絶縁性チューブ26の基端開口から延び出したリード線41の基端部分)と、第2リード線群42Gを構成するリード線42(第2絶縁性チューブ27の基端開口から延び出したリード線42の基端部分)との間で短絡が発生することはない。
また、心腔内除細動カテーテルの製造時において、リード線をピン端子に接続固定する際に誤りが生じた場合、例えば、第1リード線群41Gを構成するリード線41を、第2端子群領域におけるピン端子に接続した場合には、そのリード41は隔壁55を跨ぐことになるので、接続の誤りを容易に発見することができる。
なお、第3リード線群43Gを構成するリード線43(ピン端子53)は、リード線42(ピン端子52)とともに、隔壁板55によりリード線41(ピン端子51)から隔離されているが、これに限定されるものではなく、リード線41(ピン端子51)とともに、隔壁板55によってリード線42(ピン端子52)から隔離されていてもよい。
本実施形態の心腔内除細動カテーテル100において、隔壁板55の先端縁は、第1絶縁性チューブ26の基端および第2絶縁性チューブ27の基端の何れよりも先端側に位置している。
これにより、第1絶縁性チューブ26の基端開口から延び出したリード線(第1リード線群41Gを構成するリード線41)と、第2絶縁性チューブ27の基端開口から延び出たリード線(第2リード線群42Gを構成するリード線42)との間には、常に隔壁板55が存在することになり、リード線41とリード線42との接触による短絡を確実に防止することができる。
図7に示すように、第1絶縁性チューブ26の基端開口から延び出してコネクタ50のピン端子51に接続固定された8本のリード線41、第2絶縁性チューブ27の基端開口から延び出してコネクタ50のピン端子52に接続固定された8本のリード線42、第3絶縁性チューブ28の基端開口から延び出してコネクタ50のピン端子53に接続固定された4本のリード線43は、これらの周囲が樹脂80で固められることにより、それぞれの形状が保持固定されている。
リード線の形状を保持する樹脂80は、コネクタ50と同径の円筒状に成形されており、この樹脂成形体の内部に、ピン端子、リード線、絶縁性チューブの基端部および隔壁板55が埋め込まれた状態となっている。
そして、絶縁性チューブの基端部が樹脂成形体の内部に埋め込まれている構成によれば、絶縁性チューブの基端開口より延び出してからピン端子に接続固定されるまでのリード線(基端部分)の全域を樹脂80によって完全に覆うことができ、リード線(基端部分)の形状を完全に保持固定することができる。
また、樹脂成形体の高さ(基端面から先端面までの距離)は、隔壁板55の高さよりも高いことが好ましく、隔壁板55の高さが8mmの場合に、例えば9mmとされる。
ここに、樹脂成形体を構成する樹脂80としては特に限定されるのではないが、熱硬化性樹脂または光硬化性樹脂を使用することが好ましい。具体的には、ウレタン系、エポキシ系、ウレタン−エポキシ系の硬化性樹脂を例示することができる。
上記のような構成によれば、樹脂80によってリード線の形状が保持固定されるので、心腔内除細動カテーテル100を製造する際(ハンドル20の内部にコネクタ50を装着する際)に、絶縁性チューブの基端開口から延び出したリード線がキンクしたり、ピン端子のエッジと接触したりして損傷(例えば、リード線の被覆樹脂にクラックが発生)することを防止することができる。
図7に示したような構造、すなわち、絶縁性チューブの基端開口から延び出してピン端子の各々に接触固定されたリード線の各々を樹脂成形体中に埋設してなる構造は、下記のようにして作製することができる。
(1)リード線のハンダ付け工程:
図8に示すように、コネクタ50の先端面50Aに配置されたピン端子の各々に、第1リード線群41Gを構成する8本のリード線41、第2リード線群42Gを構成する8本のリード線42、第3リード線群43Gを構成する4本のリード線43の各々をハンダにより接続固定する。
ここに、これらのリード線(リード線41、リード線42、リード線43)の先端は、それぞれ、電極群(第1DC電極群31G、第2DC電極群32G、基端側電位測定電極群33G)を構成する電極(電極31、電極32、電極33)に既に接続されている。
また、これらのリード線(リード線41、リード線42、リード線43)によるリード線群(第1リード線群41G、第2リード線群42G、第3リード線群43G)が延在している絶縁性チューブ(第1絶縁性チューブ26、第2絶縁性チューブ27、第3絶縁性チューブ28)は、それぞれの先端部をマルチルーメンチューブ10のルーメン(第1ルーメン11、第2ルーメン12、第3ルーメン13)に深く挿入させることにより、先端側(同図において上側)に退避させている。
(2)隔壁板の載置工程:
次に、図9に示すように、リード線41が接続固定されたピン端子51が配置されている第1端子群領域と、リード線42が接続固定されたピン端子52が配置されている第2端子群領域およびリード線43が接続固定されたピン端子53が配置されている第3端子群領域とを仕切り、リード線41と、リード線42およびリード線43とを隔離するように、コネクタ50の先端面50Aに隔壁板55を載置する。
ここに、リード線43(ピン端子53)は、リード線42(ピン端子52)とともに、隔壁板55によってリード線41(ピン端子51)から隔離されている。
隔壁板55の高さは、例えば8mmとされる。
(3)絶縁性チューブの移動工程:
次に、図10に示すように、第1絶縁性チューブ26、第2絶縁性チューブ27、第3絶縁性チューブ28の各々を基端側に移動する(同図において下降させる)。
絶縁性チューブの移動後において、コネクタ50の先端面50Aと、各絶縁性チューブの基端との離間距離は、隔壁板55の高さより短く、例えば7mmとされる。
なお、絶縁性チューブをこれよりも更に移動させること(離間距離を7mm未満とすること)は、これに伴ってリード線に過大な張力がかかるので実質的に不可能である。
このとき、絶縁性チューブ(第1絶縁性チューブ26、第2絶縁性チューブ27、第3絶縁性チューブ28)の先端部は、マルチルーメンチューブ10のルーメン(第1ルーメン11、第2ルーメン12、第3ルーメン13)に、10mm程度挿入した状態(図6に示した状態)となっている。
図11は、図10に示したリード線のピン端子への接続状態を先端側から見た図であり、図11に示すように、リード線41(ピン端子51)と、リード線42(ピン端子52)およびリード線43(ピン端子53)とが、隔壁板55によって隔離されている。
(4)型枠の装着工程:
次に、図12に示すように、ピン端子(ピン端子51、ピン端子52、ピン端子53)に接続固定されたリード線(第1リード線41、第2リード線42、第3リード線43)および隔壁板55を取り囲むように型枠90を装着する。
型枠90の構成材料としては特に制限されるものではないが、離型性が良好であることから、PTFE、PFA、FEP、ETFE、PVDFなどのフッ素系樹脂が好ましい。型枠90は、これらのフッ素系樹脂からなるシートの両端部を粘着テープで貼り合わせて筒状にしたものを用いることができる。型枠90の高さは、例えば10mmとされる。
(5)硬化性樹脂の注入工程:
次に、図13に示すように、Dispenserなどを用いて型枠90内に硬化性樹脂80Aを注入する。
ここに、注入された硬化性樹脂80Aの液面レベル(コネクタ50の先端面50Aからの液面の距離)を例えば9mmとする。
これにより、絶縁性チューブの基端開口から延び出してコネクタ50のピン端子(ピン端子51、ピン端子52、ピン端子53)に接続固定されたリード線(リード線41、リード線42、リード線43)の全域および隔壁板55が、硬化性樹脂80Aに埋め込まれた状態となる。
(6)樹脂の硬化および型枠の取外し工程:
次に、型枠90内に注入された硬化性樹脂を光硬化または熱硬化させ、その後、図14に示すように、型枠90を取り外すことにより、硬化樹脂80からなり、コネクタ50と同径の円筒状で成形体であって、ピン端子に接続固定されたリード線(第1リード線41、第2リード線42、第3リード線43)および隔壁板55を埋め込んでなる樹脂成形体(図7に示した構造を有する高さ9mmの成形体)を得ることができる。
本実施形態の心腔内除細動カテーテル100は、第1DC電極群31Gと第2DC電極群32Gとの間に直流電圧を印加することにより、細動を起こしている心臓に直接的に電気エネルギーを与えて除細動治療を行うためのカテーテルであり、不整脈の診断(心電位測定)や焼灼治療に用いられる従来公知の電極カテーテルとは、用途および機能が異なる。
本実施形態の心腔内除細動カテーテル100は、心房細動が生じやすい心臓カテーテル術を行う際に好適に使用される。特に好ましくは、心腔内除細動カテーテル100を患者の心腔内に予め挿入してから、心臓カテーテル術を行う。
心腔内除細動カテーテル100は、第1DC電極群31Gが冠状静脈内に位置し、第2DC電極群32Gが右心房内に位置するようにして心腔内に挿入される。これにより、第1DC電極群31Gと第2DC電極群32Gとによって心臓が挟み込まれるような状態となる。
心臓カテーテル術中において、基端側電位測定電極群33Gにより測定される心電図を監視(モニタリング)し、心房細動が起きた場合には、心臓カテーテル術を中断して、心腔内除細動カテーテル100による除細動治療を行う。具体的には、第1リード線群41Gおよび第2リード線群42Gを介して、第1DC電極群31Gと、第2DC電極群32Gとの間で直流電圧を印加して、細動を起こしている心臓に直接的に電気エネルギーを与える。
ここに、心腔内除細動カテーテル100により心臓に供給される電気エネルギーとしては10〜30Jであることが好ましい。
電気エネルギーが過少である場合には、十分な除細動治療を行うことができない。一方、電気エネルギーが過剰である場合には、第1DC電極群31Gおよび第2DC電極群32Gが位置する周辺の組織が損傷を受ける虞がある。
図15は、本実施形態の心腔内除細動カテーテル100によって所定の電気エネルギー(例えば、設定出力=10J)を付与した際に測定される電位波形を示す図である。同図において、横軸は時間、縦軸は電位を表す。
先ず、第1DC電極群31Gが−極、第2DC電極群32Gが+極となるよう、両者の間で直流電圧が印加されることにより、電気エネルギーが供給されて測定電位が立ち上がる(V1 は、このときのピーク電圧である。)。一定時間(t1 )経過後、第1DC電極群31Gが+極、第2DC電極群32Gが−極となるよう、±を反転した直流電圧が両者の間で印加されることにより、電気エネルギーが供給されて測定電位が立ち上がる(V2 は、このときのピーク電圧である。)。
ここに、時間(t1 )は、例えば、1.5〜10.0秒とされ、測定されるピーク電圧(V1 )は、例えば300〜500Vとされる。
本実施形態の心腔内除細動カテーテル100においては、AEDと比較して低いものの、高い電気エネルギーを供給する(高い電圧が印加される)ため、従来の電極カテーテルでは問題とされなかった、短絡(ショート)の発生を確実に防止して、安全性を確保する必要がある。
そこで、心腔内除細動カテーテル100では、第1DC電極群31Gに接続されている第1リード線群41Gを、マルチルーメンチューブ10に形成された第1ルーメン11およびハンドル20の内部における第1絶縁性チューブ26内に延在させてコネクタ50の第1端子群領域におけるピン端子51に接続し、第2DC電極群32Gに接続されている第2リード線群42Gを、マルチルーメンチューブ10に形成された第2ルーメン12およびハンドル20の内部における第2絶縁性チューブ27内に延在させてコネクタ50の第2端子群領域におけるピン端子52に接続し、基端側電位測定電極群33Gに接続されている第3リード線群43Gを、マルチルーメンチューブ10に形成された第3ルーメン13およびハンドル20の内部における第3絶縁性チューブ28内に延在させてコネクタ50の第3端子群領域におけるピン端子53に接続する。
これにより、マルチルーメンチューブ10の内部およびハンドル20の内部において、第1リード線群41Gと、第2リード線群42Gと、第3リード線43Gとを完全に絶縁隔離することができる。
従って、除細動に必要な電圧を印加されたときに、第1リード線群41G(第1DC電極群31G)と、第2リード線群42G(第2DC電極群32G)と、第3リード線群43G(基端側電位測定電極群33G)と間の短絡を確実に防止することができる。
さらに、第1端子群領域と第2端子群領域とを仕切る隔壁板により、第1リード線群41Gを構成するリード線41と、第2リード線群42Gを構成するリード線42とが互いに隔離されて接触することがないので、心腔内除細動カテーテル100の使用時において、心腔内除細動に必要な電圧を印加しても、第1リード線群41Gを構成するリード線41(第1絶縁性チューブ26の基端開口から延び出したリード線41の基端部分)と、第2リード線群42Gを構成するリード線42(第2絶縁性チューブ27の基端開口から延び出したリード線42の基端部分)との間で短絡が発生することはない。
さらに、第1絶縁性チューブ26の基端開口から延び出して分割され、コネクタ50のピン端子51の各々に接続固定された8本のリード線41、第2絶縁性チューブ27の基端開口から延び出して分割され、コネクタ50のピン端子52の各々に接続固定された8本のリード線42、および、第3絶縁性チューブ28の基端開口から延び出して分割され、コネクタ50のピン端子53の各々に接続固定された4本のリード線43は、これらの周囲が樹脂で固められることにより、それぞれの形状が保持されているので、心腔内除細動カテーテル100を製造する際(ハンドル20の内部にコネクタ50を装着する際)に、絶縁性チューブ(第1絶縁性チューブ26、第2絶縁性チューブ27、第3絶縁性チューブ28)の基端開口から延び出したリード線(リード線41、リード線42、リード線43)がキンクしたり、ピン端子のエッジと接触したりして損傷することを防止することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の心腔内除細動カテーテルは、これらに限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、絶縁性チューブの基端開口から延び出してコネクタのピン端子に接続固定されたリード線の周囲を樹脂で固めていない態様も本発明に包含される。
本発明の心腔内除細動カテーテルの一実施形態を示す説明用平面図である。 本発明の心腔内除細動カテーテルの一実施形態を示す説明用平面図(寸法および硬度を説明するための図)である。 図1のA−A断面を示す横断面図である。 図1のB−B断面、C−C断面、D−D断面を示す横断面図である。 図1に示した心腔内除細動カテーテルの一実施形態のハンドルの内部構造を示す斜視図である。 図5に示したハンドル内部(先端側)の部分拡大図である。 図5に示したハンドル内部(基端側)の部分拡大図である。 図7に示した構造の作製手順(リード線のハンダ付け工程)を示す説明図である。 図7に示した構造の作製手順(隔壁板の載置工程)を示す説明図である。 図7に示した構造の作製手順(絶縁性チューブの移動工程)を示す説明図である。 図10に示したリード線のピン端子への接続状態を先端側から見た図である。 図7に示した構造の作製手順(型枠の装着工程)を示す説明図である。 図7に示した構造の作製手順(硬化性樹脂の注入工程)を示す説明図である。 図7に示した構造の作製手順(型枠の取外し工程)を示す説明図である。 本発明の心腔内除細動カテーテルによって所定の電気エネルギーを付与した際に測定される電位波形図である。
符号の説明
100 心腔内除細動カテーテル
10 マルチルーメンチューブ
11 第1ルーメン
12 第2ルーメン
13 第3ルーメン
14 第4ルーメン
15 フッ素樹脂層
16 インナー(コア)部
17 アウター(シェル)部
18 ステンレス素線
20 ハンドル
21 ハンドル本体
22 摘まみ
24 ストレインリリーフ
26 第1絶縁性チューブ
27 第2絶縁性チューブ
28 第3絶縁性チューブ
31G 第1DC電極群
31 リング状電極
32G 第2DC電極群
32 リング状電極
33G 基端側電位測定電極群
33 リング状電極
35 先端チップ
41G 第1リード線群
41 リード線
42G 第2リード線群
42 リード線
43G 第3リード線群
43 リード線
51 ピン端子
52 ピン端子
53 ピン端子
55 隔壁板
61 第1の保護チューブ
62 第2の保護チューブ
71 プルワイヤ
80 樹脂(硬化樹脂)
80A 硬化性樹脂 90 型枠

Claims (5)

  1. 心腔内に挿入されて除細動を行うためのカテーテルであって、
    マルチルーメン構造を有する絶縁性のチューブ部材と、
    前記チューブ部材の基端に接続されたハンドルと、
    前記チューブ部材の先端領域に装着された複数のリング状電極からなる第1電極群と、 前記第1電極群から基端側に離間して前記チューブ部材に装着された複数のリング状電極からなる第2電極群と、
    前記ハンドルの基端部に内蔵され、先端方向に突出する複数のピン端子を先端面に配置してなるコネクタと、
    前記チューブ部材の第1ルーメンに先端部が連結され、前記ハンドルの内部に延在し、前記コネクタの近傍で基端が開口する第1絶縁性チューブと、
    前記チューブ部材の第2ルーメンに先端部が連結され、前記ハンドルの内部に延在し、前記コネクタの近傍で基端が開口する第2絶縁性チューブと、
    前記第1電極群を構成する電極の各々に接続された複数のリード線からなり、前記チューブ部材の第1ルーメンおよび前記第1絶縁性チューブ内に延在し、当該第1絶縁性チューブの基端開口から延び出して、前記複数のリード線に分割され、分割されたリード線の各々が前記コネクタの有するピン端子の各々に接続固定される第1リード線群と、
    前記第2電極群を構成する電極の各々に接続された複数のリード線からなり、前記チューブ部材の第2ルーメンおよび前記第2絶縁性チューブ内に延在し、当該第2絶縁性チューブの基端開口から延び出して、前記複数のリード線に分割され、分割されたリード線の各々が前記コネクタの有するピン端子の各々に接続固定される第2リード線群と、
    複数のピン端子が配置された前記コネクタの先端面を、前記第1リード線群を構成するリード線が接続固定されたピン端子が配置されている第1端子群領域と、前記第2リード線群を構成するリード線が接続固定されたピン端子が配置されている第2端子群領域とに仕切り、前記第1リード線群を構成するリード線と、前記第2リード線群を構成するリード線とを隔離する隔壁板と、を備えてなり、
    除細動を行うときには、前記第1電極群と、前記第2電極群とに、互いに異なる極性の電圧が印加されることを特徴とする心腔内除細動カテーテル。
  2. 前記隔壁板の先端縁は、前記第1絶縁性チューブの基端および前記第2絶縁性チューブの基端よりも先端側に位置していることを特徴とする請求項1に記載の心腔内除細動カテーテル。
  3. 前記第2電極群から基端側に離間して前記チューブ部材に装着された複数のリング状電極からなる基端側電位測定電極群と、
    前記チューブ部材の第3ルーメンに先端部が連結され、前記ハンドルの内部に延在し、前記コネクタの近傍で基端が開口する第3絶縁性チューブと、
    前記基端側電位測定電極群を構成する電極の各々に接続された複数のリード線からなり、前記チューブ部材の第3ルーメンおよび前記第3絶縁性チューブ内に延在し、当該第3絶縁性チューブの基端開口から延び出して、前記複数のリード線に分割され、分割されたリード線の各々が前記コネクタの有するピン端子の各々に接続固定される第3リード線群と、を備えてなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の心腔内除細動カテーテル。
  4. 先端偏向操作用のプルワイヤが、前記チューブ部材の第4ルーメンに延在していることを特徴とする請求項3に記載の心腔内除細動カテーテル。
  5. 心臓カテーテル術中に起こる心房細動を除去するために心腔内に挿入されることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の心腔内除細動カテーテル。
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